(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】固定子コア及びモータ
(51)【国際特許分類】
H02K 1/18 20060101AFI20220607BHJP
H02K 1/12 20060101ALI20220607BHJP
H02K 1/14 20060101ALI20220607BHJP
【FI】
H02K1/18 Z
H02K1/12 A
H02K1/14 Z
(21)【出願番号】P 2020135655
(22)【出願日】2020-08-11
【審査請求日】2021-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000106944
【氏名又は名称】シナノケンシ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001726
【氏名又は名称】特許業務法人綿貫国際特許・商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 陽
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-088796(JP,A)
【文献】特許第6293382(JP,B1)
【文献】特開2011-012667(JP,A)
【文献】特開2017-051037(JP,A)
【文献】特開2016-100911(JP,A)
【文献】国際公開第2020/017625(WO,A1)
【文献】特開2012-130205(JP,A)
【文献】特開2011-151968(JP,A)
【文献】特開2013-236454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/18
H02K 1/12
H02K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電磁鋼板を積層プレスされて形成され環状のバックヨークに径方向中心に向かって極歯が所定間隔で複数突設された固定子コアであって、
前記環状のバックヨークの径方向内側に突設された極歯と交差する外周面に、当該極歯の幅より広い範囲にわたって径方向内側に一様に凹んだ凹面部が各々形成され、
前記環状のバックヨークの外周面に形成された各凹面部には、径方向内側に更に凹んだ合いマークが形成されており、前記固定子コアの外形をなす厚さ方向一端側辺縁部は前記合いマークを除いてダレ面に形成され他端側辺縁部はバリ面に形成されており、前記合いマークの厚さ方向一端側辺縁部はバリ面に形成され他端側辺縁部はダレ面に形成されていることを特徴とする固定子コア。
【請求項2】
前記複数の電磁鋼板が前記合いマークを合致するように所定角度ずつ転積されている請求項
1記載の固定子コア。
【請求項3】
前記凹面部は前記極歯に対応した位置に等間隔で設けられ、前記合いマークは環状の前記バックヨークの中心位置と極歯の中心を結ぶ径方向中心線と前記凹面部との交差位置に設けられている請求項1
又は請求項2記載の固定子コア。
【請求項4】
請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の固定子コアと、
前記固定子コアが厚さ方向一端側辺縁部に形成されたダレ面側から圧入されるモータケースと、
前記モータケースに回転子軸が回転可能に支持され、前記固定子コアの極歯に回転子磁極が対向配置された回転子と、を備えたモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例えば、電磁鋼板が積層された固定子コア及びこれを備えたモータに関する。
【背景技術】
【0002】
環状のバックヨークから径方向にティース(極歯)が突設されるように打ち抜かれた電磁鋼板を積層プレスして固定子コア(積層コア)が製造される。
図4A,Bに示すように、固定子コア51のバックヨーク52の外周面52aに径方向内側に合いマーク53が凹設されている。具体的には、ティース(極歯)54の径方向中心線と交差するバックヨーク52の外周面に合いマーク53が凹んだ形状で設けられる。これは、電磁鋼板を積層する工程で、プレスによって辺縁部にバリ面が一方向に形成されているため、積厚が偏らないように、例えば6極ティースの場合60度ずつ回転させて電磁鋼板を積層することが行われている。このとき、電磁鋼板どうしを位置合わせするために合いマーク53が用いられる。合いマーク53もプレス成形より形成されるが、電磁鋼板の反り防止のためバックヨーク52及びティース(極歯)54を形成する方向とは反対方向に打ち抜いて形成される。具体的には、電磁鋼板に対して合いマーク53を打ち抜いて形成してからバックヨーク52及びティース(極歯)54を反対方向に打ち抜いて形成する。このとき、電磁鋼板55を打ち抜いて形成されるダレ面55aとバリ面55bの違いを、
図4Cの模式図に示す。バリ面55b側には先端部が尖ったエッジGが形成されている。
【0003】
尚、バックヨークの外周に溝部を有する構成としては、固定子コアの生産時にコアを保持するため固定子コアの中心位置と磁極ティースの中心を結ぶ中心軸上において、バックヨークの外周に設けられている(特許文献1:特開2019-13145号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図4D,Eは
図4Bにおけるバックヨーク52の矢印Y1-Y1方向断面図、矢印Y2-Y2方向断面図である。
図4Dに示すように、固定子コア51は、バックヨーク52のダレ面55a側よりモータケース56内に圧入により組み付けられる。このとき、
図4Eに示すように、固定子コア51のバックヨーク52と合いマーク53の境界部におけるバリ面55bの向きは、互いに逆向きに形成されている。これは合いマーク53の打ち抜き方向とバックヨーク52及びティース(極歯)54の外形を打ち抜く方向が逆向きであるため、ダレ面55aが隣接するバリ面55bに引きずられて、合いマーク53側のエッジGが圧入方向に尖った状態で形成される。このため、固定子コア51をモータケース56に圧入する際にエッジGが抵抗となって圧入力が安定せず、圧入面に圧入バリが形成されると固定子コア51の姿勢が不安定となって位置ずれが発生したり固定子コア51の変形や鉄損が増大したりする。また、エッジGによりモータケース56の圧入面にひっかき傷が発生したり圧入面より削りとられた金属粉が落下したりして、マグネットに付着して異音が発生したりショートしたりするおそれもあった。
【0006】
また、
図4Aに示すように、固定子コア51は、合いマーク53を除いてバックヨーク52の全周をモータケース56の圧入面として圧入される。
図5Bに示すようにモータケース56に固定子コア51が圧入されると、固定子コア51は、径方向内側に締め付けられる力が作用する。固定子コア51は、
図5Aに示すように、ティース54が接続されたバックヨーク52a1は、ティース54がないバックヨーク52a2に比べて剛性が高い。よって、
図5Bの丸印に示すように、固定子コア51の圧入による応力がティース54の軸部とバックヨーク52の交差部に集中する。
図5Cはティース54に形成される磁束の流れを例示し、応力集中する部位を斜線領域で示したものである。このように、ティース54のバックヨーク52の交差部に応力集中が起きると、電磁鋼板の組成が変形し、磁束が流れ難くなって鉄損が増加し易い。また、バックヨーク52の全周にわたって圧入面となるので、圧入力が高くなり易く、固定子コア51の変形や過大な圧入力による鉄損が増加してモータ効率の低下を招来する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に述べるいくつかの実施形態は、これらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、モータケースへの圧入力を調整することで、圧入力が過大とならずに安定し、圧入に伴う変形や金属粉が発生せず、鉄損の増加を抑制できる固定子コア及びこれを用いて組み立て性がよく、モータ性能を維持することができるモータを提供することにある。
【0008】
以下に述べるいくつかの実施形態に関する開示は、少なくとも次の構成を備える。
複数の電磁鋼板を積層プレスされて形成され環状のバックヨークに径方向中心に向かって極歯が所定間隔で複数突設された固定子コアであって、前記環状のバックヨークの径方向内側に突設された極歯と交差する外周面に、当該極歯の幅より広い範囲にわたって径方向内側に一様に凹んだ凹面部が各々形成され、前記環状のバックヨークの外周面に形成された各凹面部には、径方向内側に更に凹んだ合いマークが形成されており、前記固定子コアの外形をなす厚さ方向一端側辺縁部は前記合いマークを除いてダレ面に形成され他端側辺縁部はバリ面に形成されており、前記合いマークの厚さ方向一端側辺縁部はバリ面に形成され他端側辺縁部はダレ面に形成されていることを特徴とする。
これにより、環状のバックヨークの極歯と交差する外周面に当該極歯の幅より広い範囲にわたって径方向内側に一様に凹んだ凹面部が各々形成されているので、固定子コアのモータケースへの圧入に際して極歯とバックヨークとの交差部分に応力集中が起こりにくいため、固定子コアの変形は起きず、圧入力が過大とならずに安定し、圧入に伴う変形や鉄損の増加を抑制することができる。
また、固定子コアを厚さ方向一端側辺縁部に形成されたダレ面を先頭にしてモータケースに圧入しても、合いマークの厚さ方向一端側辺縁部に設けられたバリ面は、凹面部より更に径方向内側に形成されているので、モータケースに圧入する際にバリ面のエッジが抵抗となることはなく圧入力が安定し、固定子コアの姿勢が安定して組み付けることができ、固定子コアの位置ずれや変形は発生しない。
また、合いマークのバリ面によりモータケースにひっかき傷が発生したり圧入面が削りとられた金属粉が発生したりしないので、モータ性能が低下することもない。
【0010】
前記複数の電磁鋼板が前記合いマークを合致するように所定角度ずつ転積されていることが望ましい。
これにより、電磁鋼板の板厚のばらつきによりコアの厚さが不均一となったり傾いたりすることはなく、しかも極歯どうしを位置合わせして積層することができる。
【0011】
前記凹面部は前記極歯に対応した位置に等間隔で設けられ、前記合いマークは環状の前記バックヨークの中心位置と極歯の中心を結ぶ径方向中心線と前記凹面部との交差位置に設けられていることが好ましい。
これにより、複数の電磁鋼板を転積する際に、合いマークを合致させるだけで、バックヨークどうし及び極歯どうしの位置合わせ(周方向及び径方向の位置合わせ)も正確に行って積層することができる。
【0012】
モータにおいては、上述したいずれの固定子コアを備えた固定子と、前記固定子コアが厚さ方向一端側辺縁部に形成されたダレ面側から圧入されるモータケースと、前記モータケースに回転子軸が回転可能に支持され、前記固定子コアの極歯に回転子磁極が対向配置された回転子と、を備えたことを特徴とする。
これにより、固定子コアをモータケースに圧入する際に圧入力が安定し、圧入に伴う変形や金属粉が発生せず、鉄損も増大することがなく、組み立て性がよくしかもモータ性能を維持することができる。
【発明の効果】
【0013】
モータケースへの圧入力が安定し、圧入に伴う変形や金属粉が発生せず、モータケースに精度よく組み付けられる固定子コアを提供することができる。
また、上記固定子コアを用いることで組み立て性がよく、モータ性能を維持することができるモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1Aは固定子コアの平面図、
図1Bはその部分拡大平面図、
図1Cは電磁鋼板の説明図、
図1Dは固定子コアのモータケースに対する圧入状態を説明する矢印Y-Y方向断面図である。
【
図2】
図1Aの固定子コアが組み付けられたモータの断面図である。
【
図3】固定子コアのモータケースに圧入に際して変形の有無を説明する説明図である。
【
図4】
図4Aは従来の固定子コアの平面図、
図4Bはその部分拡大平面図、
図4Cは電磁鋼板の説明図、
図4Dは固定子コアのモータケースに対する圧入状態を説明する矢印Y1-Y1方向断面図、
図4Eは固定子コアのモータケースに対する圧入状態を説明する矢印Y2-Y2方向断面図である。
【
図5】従来の固定子コアのモータケースに圧入する際の応力集中の発生と鉄損の増加の関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る固定子コア及びこれを用いたモータの一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。先ず、モータの概略構成について
図2を参照して説明する。
図2においてモータ1は、以下の構成を備えている。モータケース2はケース本体2aとリアカバー2bとで構成されている。モータケース2は、金属材料、例えば亜鉛めっき鋼板等で形成されている。モータケース2内には、固定子3及び回転子4が設けられている。
【0016】
固定子3は、固定子コア5がケース本体2a内に圧入されて組み付けられている。
固定子コア5は、
図1Cに示すようにプレス成形され、ダレ面5bとバリ面5cが形成された電磁鋼板5aが、ダレ面5b-バリ面5cをエッジGの向きが同じ向きになるように揃えて複数積層されてかしめられて、
図1Aに示す固定子コア5が形成される。
【0017】
図1Aにおいて、固定子コア5は、環状のバックヨーク5dに径方向中心に向かって極歯5eが所定間隔(例えば周方向に60度毎)で複数(例えば6か所)突設されている。環状のバックヨーク5dの外周面5d1には径方向内側に凹んだ凹面部5fが所定間隔で形成されている。各凹面部5fには、更に径方向内側に凹んだ合いマーク5gが形成されている。合いマーク5gは、例えば半円形状に径方向内側に凹んだ形状に形成される。
【0018】
固定子コア5の外形をなす厚さ方向一端側辺縁部は合いマーク5gを除いてダレ面5bに形成され、他端側辺縁部はバリ面5cに形成されている。また、電磁鋼板5aの反り防止のため、合いマーク5gを打ち抜いて形成した後、バックヨーク5d(凹面部5fを含む)及び極歯5eを逆向きに打ち抜いて形成される。即ち、合いマーク5gの厚さ方向一端側辺縁部はバリ面5cに形成され他端側辺縁部はダレ面5bに形成されている。よって、
図1Bに示す厚さ方向一端側辺縁部は、バックヨーク5dの外周面5d1及び凹面部5fが共にダレ面5bとなり、合いマーク5gがバリ面5cとなる。尚、合いマーク5gとバックヨーク5d及び極歯5eは電磁鋼板5aを逆向きに打ち抜いて形成されるため、凹面部5fのダレ面5bと隣接する合いマーク5gのバリ面5cとの境界部には、合いマーク5g側のエッジGが圧入方向に尖った状態で形成されるが、後述するように固定子コア5のモータケース2への組み付けに影響しない。
【0019】
複数の電磁鋼板5aは、合いマーク5gを合致するように所定角度(例えば60度)ずつ転積されていることが望ましい。これにより、電磁鋼板5aの板厚のばらつきにより固定子コア5の厚さが不均一となったり傾いたりすることはなく、しかも極歯5eどうしを位置合わせして積層することができる。
【0020】
また、凹面部5fは極歯5eに対応した位置に等間隔(6か所)で設けられ、合いマーク5gは環状のバックヨーク5dの中心位置Oと極歯5eの中心を結ぶ径方向中心線Lと凹面部5fとの交差位置に設けられている。これにより、複数の電磁鋼板5aを転積する際に、合いマーク5gを合致させるだけで、バックヨーク5dどうし及び極歯5eどうしの位置合わせも正確に行って積層することができる。
図2に示すように、固定子コア5は、図示しないインシュレータにより極歯5eが覆われており、該インシュイレータを介してコイル6が巻かれている。
【0021】
また、
図2において、回転子4は、回転子軸4aを中心に回転子磁極4bが一体に組み付けられている。回転子軸4aは、モータケース2を構成するケース本体2a及びリアカバー2b各々に組み付けられた転がり軸受7によって回転可能に支持されている。回転子磁極4bは極歯5eの磁束作用面と対向するように組み付けられる。尚、リアカバー2bに設けられた転がり軸受7は予圧ばね8により敷く方向に予圧が付与されていてもよい。
【0022】
上述した固定子コア5は、
図2のリアカバー2bを外したケース本体2aの開口内に、バックヨーク5d及び凹面部5fのダレ面5b側(
図1C参照)から矢印方向に圧入される。
図2において四角で囲った部分が、固定子コア5がケース本体2aに圧入されている部分を示す。具体的には、
図1Dに示すように、固定子コア5のバックヨーク5d及び凹面部5fの厚さ方向一端側辺縁部に形成されたダレ面5b側を先頭にしてケース本体2aに圧入される。このとき、合いマーク5gの厚さ方向一端側辺縁部に設けられたバリ面5cは、凹面部5fより径方向内側に形成されているので、凹面部5fと合いマーク5gの境界部にバリ面5cのエッジGが存在しても、凹面部5fはバックヨーク5dの外周面より径方向内側に設けられているため、ケース本体2aに圧入する際にバリ面5cのエッジGが抵抗となることはなく圧入力が安定し、固定子コア5の姿勢が安定して組み付けることができ、固定子コア5の位置ずれや変形は発生しない。
また、合いマーク5gのバリ面5cによりケース本体2aにひっかき傷が発生したり圧入面が削りとられた金属粉が発生したりしないので、モータ性能が低下することもない。
【0023】
これにより、
図2に示すモータ1においては、固定子コア5をモータケース2に圧入する際に圧入力が安定し、圧入に伴う変形や金属粉が発生せず、鉄損も増大することがなく、組み立て性がよくしかもモータ性能を維持することができる。
【0024】
また、
図3Aに示すように、固定子コア5は、合いマーク5g及び凹面部5fを除いてバックヨーク5dの外周面がケース本体2aに圧入される。
図3Bに示すようにケース本体2aに固定子コア5が圧入されると、固定子コア5は径方向内側に締め付けられる力が作用する。しかしながら固定子コア5は、
図3Bの丸印の部分拡大図である
図3Cに示すように、バックヨーク5dの極歯5eとの交差部分である外周面に、当該極歯5eの幅より広い範囲にわたって径方向内側に一様に凹んだ凹面部5fが各々形成されているので剛性が弱まり、固定子コア5の圧入による応力が極歯5eの軸部とバックヨーク5dの交差部(
図3Aの5d1と5d2の境界部)に集中することがない。
図3Cは極歯5eに形成される磁束の流れを例示している。このように、極歯5eとバックヨーク5dの交差部に応力集中は起きないので、電磁鋼板の組成が変形することがなく、磁束が流れ難くなることもないので、鉄損が増加することもない。また、バックヨーク5dの全周にわたってケース本体2aに対する圧入面とはならないので、圧入力が最適となるように調整されて、固定子コア5の変形や過大な圧入力による鉄損の増加によりモータ効率が低下することもなく、モータ性能を維持することができる。
【0025】
以上説明したように、モータケース2への圧入力が安定し、圧入に伴う変形や金属粉が発生せず、モータケース2に精度よく組み付けられる固定子コア5を提供することができる。また、上記固定子コア5を用いることで組み立て性がよく、モータ性能を維持することができるモータ1を提供することができる。
【0026】
上述した実施形態では、固定子コア5は6極6スロットタイプを例示したが、これに限定されるものでなく極歯数及びスロット数はこれより多くても少なくてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1 モータ 2 モータケース 2a ケース本体 2b リアカバー 3 固定子 4 回転子 4a 回転子軸 4b 回転子磁極 5 固定子コア 5a 電磁鋼板 5b ダレ面 5c バリ面 5d バックヨーク 5d1 外周面 5e 極歯 5f 凹面部 5g 合いマーク 6 コイル 7 転がり軸受 8 予圧ばね G エッジ