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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-07
(45)【発行日】2022-06-15
(54)【発明の名称】ボウリングシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20220608BHJP
   A63D 1/06 20060101ALI20220608BHJP
   A63D 5/04 20060101ALI20220608BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20220608BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20220608BHJP
【FI】
G06Q20/32 300
A63D1/06 B
A63D5/04 Z
G07G1/00 301D
G07G1/12 321L
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021055192
(22)【出願日】2021-03-29
【審査請求日】2021-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】510020516
【氏名又は名称】株式会社スポーツレジャーシステムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】清水 哲弥
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-516181(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0406123(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A63D 1/06
A63D 5/04
G07G 1/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に複数のレーンを備え、各レーンでのゲームの進行がゲーム進行制御部によって制御されるボウリング装置と、
ネットワーク上に設けられ、所定のURLにプレイ予定情報の受付処理及び決済処理のための処理プログラムが記録されたサーバと、
前記複数のレーンのそれぞれに配置され、前記レーンの識別情報及び前記URLがコードで表記されたシートと、
プレイヤ端末の撮像部で読み取った前記コードに基づいた前記URLへのアクセスを受けて前記サーバによる前記処理プログラムが実行されて、前記プレイヤ端末の表示部にゲーム受付画面を表示して行う前記プレイ予定情報の受付処理と、受け付けた前記プレイ予定情報に応じたプレイ代金に対する前記決済処理とを受けて前記サーバから送信される前記決済処理の結果を受信する店舗側の端末であって、前記決済処理の結果の受信を受けて前記ゲーム進行制御部に起動信号を出力する店舗端末とを備えたボウリングシステム。
【請求項2】
前記プレイヤ端末は、スマートフォンである請求項1に記載のボウリングシステム。
【請求項3】
前記店舗端末は、タブレットである請求項1又は2に記載のボウリングシステム。
【請求項4】
前記サーバは、前記URLに飲食の注文処理及びその決済処理のための処理プログラムが記録されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のボウリングシステム。
【請求項5】
前記店舗端末は、前記サーバから前記決済処理の結果を受信すると、前記ゲーム進行制御部に、前記起動信号及び前記プレイ予定情報を送信する請求項1~4のいずれかに記載のボウリングシステム。
【請求項6】
前記プレイ予定情報は、プレイヤ名及びプレイ予定のゲーム数を含む請求項1~5のいずれかに記載のボウリングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のレーンを備えたボウリング場でのゲーム管理を行うボウリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、受付でのプレイ料金精算に代えて、ボウリング場に設置された共有の金銭支払い機器を介してプレイ料金の支払いを行うシステムが提案されている(特許文献1,2)。また、箱型状のケーシングの上部に1列分のレーンを形成するとともにレーンの後端部に複数のピンを立てた状態でボウルを投球し、ピンに向けてレーン上を転がして遊技するボウリング装置が提案されている。このボウリング装置では、共有機器での決済処理に代えて、装置の手前側に人数選択手段、遊技料金投入手段が配置されており、遊技人数を選択し、その分の料金を前払いとして投入すると、ボウリング装置が駆動してゲームを楽しむことができるようになっている(特許文献3)。
【0003】
一方、特許文献4には、レーン毎にレーン端末を設置し、ボウリングゲーム終了後にプレイ料金の精算を、プレイヤからの入力操作を受け付けてレーン端末を介してボウリング場サーバシステムと決済処理システム(銀行サーバシステム)との間で全て行わせる決済システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開1999-76491号公報
【文献】特開2002-95784号公報
【文献】登録実用新案3121564号公報
【文献】特開2002-373252号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献4に記載の決済システムは、ボウリング場設置のレーン端末を用いてゲーム情報の他、決済のための利用者の金融機関、取引口座情報を入力する必要があるため、その分操作が煩雑となり、しかも決済で必要となる金融関係の個人情報がレーン端末を介して店舗側に知得されることになるため、秘匿性の高い個人情報の漏洩の虞が高まる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、利用者の金融個人情報を店舗側から切り離しながらプレイ予定情報のみを店舗側に提供する秘匿性の高いボウリングシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るボウリングシステムは、店舗内に複数のレーンを備え、各レーンでのゲームの進行がゲーム進行制御部によって制御されるボウリング装置と、ネットワーク上に設けられ、所定のURLにプレイ予定情報の受付処理及び決済処理のための処理プログラムが記録されたサーバと、前記複数のレーンのそれぞれに配置され、前記レーンの識別情報及び前記URLがコードで表記されたシートと、プレイヤ端末の撮像部で読み取った前記コードに基づいた前記URLへのアクセスを受けて前記サーバによる前記処理プログラムが実行されて、前記プレイヤ端末の表示部にゲーム受付画面を表示して行う前記プレイ予定情報の受付処理と、受け付けた前記プレイ予定情報に応じたプレイ代金に対する前記決済処理とを受けて前記サーバから送信される前記決済処理の結果を受信する店舗側の端末であって、前記決済処理の結果の受信を受けて前記ゲーム進行制御部に起動信号を出力する店舗端末とを備えたものである。
【0008】
本発明によれば、所望するレーンに配置されているシートをプレイヤ端末で撮像すると、シートに表記されたコードが解析されるなどして、サーバのURLへのアクセスが行われる。サーバは、前記アクセスに応じてゲーム受付画面をプレイヤ端末に返送し、これに応じてプレイヤ端末に入力されたプレイ予定情報の受付が可能となる。サーバは、受信したプレイ予定情報に応じたプレイ代金に対する決済処理を行い、決済処理の結果及びプレイ予定情報がタブレットなどの店舗端末に送信される。このように、店舗端末は、サーバから決済処理の結果の受信を受けてゲーム進行制御部に起動信号を出力し、これによってボウリング装置が稼働される。なお、決済処理の結果の情報は、種々の態様が適用でき、プレイ予定情報を兼用する態様も可能である。一方、プレイヤ端末は店舗端末とデータ通信しないので、決済に要する金融関係の個人情報が店舗端末に直接出力されることがなく、より高い秘匿性が得られる。
【0009】
また、前記プレイヤ端末は、スマートフォンである。この構成によれば、特別な機器を持つことなく、本発明を適用することが可能となる。
【0010】
また、前記店舗端末は、タブレットである。この構成によれば、可搬性を有する分、高い汎用性が得られる。
【0011】
また、前記サーバは、前記URLに飲食の注文処理及びその決済処理のための処理プログラムが記録されていることを特徴とするものである。この構成によれば、ボウリングゲームの受付の他、飲食の注文についての決済も可能となるので、汎用性が高くなる。
【0012】
また、前記店舗端末は、前記サーバから前記決済処理の結果を受信すると、前記ゲーム進行制御部に、前記起動信号及び前記プレイ予定情報を送信するものである。この構成によれば、ゲーム進行制御部は、起動信号及びプレイ予定情報を受信することに応じてボウリング装置を稼働させる。
【0013】
また、前記プレイ予定情報は、プレイヤ名及びプレイ予定のゲーム数を含むものである。少なくともプレイヤ名及びプレイ予定のゲーム数の情報によってボウリング装置は動作可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、利用者の金融個人情報を店舗側から切り離しながらプレイ予定情報のみを店舗側に提供して秘匿性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ボウリング場内の構成の一例を示す概略図で、(A)はボウリング場の内部全体の構成を示す概略図、(B)はあるレーンの側方から見たボウリング装置の概略構成を示す概要図である。
図2】本発明に係るボウリングシステムの一例を示す概要図である。
図3図2の、より詳細な構成を示す構成図である。
図4】スマートフォンの機能を示す構成図である。
図5】ゲーム進行制御部の機能を示す構成図である。
図6】タブレットの機能を示す構成図である。
図7】起動信号を受けてモニタに表示されるゲーム開始時の画面例の図である。
図8】スマートフォンによる受付の経緯を示す画面例の図で、(A)はメールアドレスのアドレス受付画面図、(B)はメニューの選択画面図、(C)はボウリングメニューが選択されている場合の入力画面図、(D)は印側メニューが選択されている場合の入力画面図である。
図9】スマートフォンによる受付の経緯を示す画面例の図、及び処理のフローチャートである。
図10】タブレットの管理画面例の図で、(A)はレーン情報を示す画面図、(B)は管理メニューの選択画面図である。
図11】タブレットの管理画面例の図で、(A)はプレイヤ情報を示す画面図、(B)は飲食注文内容を示す画面図である。
図12】タブレットの管理画面例の図で、セルフチェックインレーン設定を示す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、ボウリング場内の構成の一例を示す概略図で、(A)はボウリング場の内部全体の構成を示す概略図、(B)はあるレーンの側方から見たボウリング装置の概略構成を示す概要図である。図1に示すように、ボウリング場(店舗)内には、左右方向に複数のレーンLaが並設され、手前には2レーン毎にコンソール200が設けられたボウリング装置20が配置されている。コンソール200の斜め上の天井であるオーバーヘッド部には、公知のオーバーヘッドディスプレイ部(以下、モニタ23)がコンソール200側に向けてレーンLa毎に設けられている。レーンLaは、プレイヤPLのための助走部から前方に向かって所定幅でかつ所定長だけ延設されている。レーンLaの先端部には、公知のピンセッタによって10本のピンPiが直立して載置される。ピンカメラ221は、ピンステージ上を俯瞰的に撮像して、ボウルBoの投球後のピンアクション、すなわち各ピンPiの転倒と直立維持の各状態を撮像する。
【0017】
図2は、本発明に係るボウリングシステムの一例を示す概要図である。図3は、図2の、より詳細な構成を示す構成図である。ボウリングシステム1は、ボウリング装置20、ゲーム進行制御部30、タブレット40、及び主に決済のためのサーバ60と決済システム70とを備える。また、ボウリングシステム1を機能させるために、プレイヤ端末としてスマートフォン10を、ネットワークとして、例えばインターネット50を用いる。さらに、タブレット40はインターネット50に接続可能にされる他、ゲーム進行制御部30と近接通信可能にされている。
【0018】
ボウリング装置20は、図3に示すように、複数レーンとして第1レーン部201~第nレーン部20nを備え、それぞれに制御部21、種々のセンサが配置されたセンサ部22及びモニタ23を備える。また、図には示していないが、公知のようにボウリング装置20は、投球後のボウルBo及びピンPiの回収、さらに投球側へのボウルBoの回送を行う各機構部を備えている。
【0019】
センサ部22は、前記各機構部の動作を必要に応じて検知する各種のセンサの他、投球されたボウルBoの走行を検出する光学的なボウルセンサや投球後のピン状態を検知するピンカメラ221を含む。制御部21は、コンソール200内に配備され、センサ部22からの各検出情報を取り込んでボウルBoの投球タイミング、走行状態、倒したンPiの位置及び本数などを検出する。制御部21は、センサ部22からの検出情報を取り込んで、機構部などの動作を制御する。なお、後述するように、制御部21の制御情報のうち、ピンPiの状況及びモニタ23の表示処理などの、スコアやゲーム進捗(進行)処理に関わる情報は、ゲーム進行制御部30に送信されてゲームの進捗処理、スコア計算及びモニタ23の表示を行うために用いられる。
【0020】
ボウリング装置20の各コンソール200の筐体表面適所には、所定サイズを有し、所定のフォーマットでコード化された、本実施形態では図2に示すようにQRコード(登録商標)で表記されたコードシート202が貼付されている。コードシート202に表記されているQRコード(登録商標)は、プレイヤが所有する端末、例えばスマートフォン10で撮像されることを想定している。コードシート202には、ボウリング場及び各レーンを識別する識別情報、後述するゲーム受付処理及び決済処理を実行する処理プログラムが記録された処理プログラム記憶部61(図2参照)のアドレス(URL)情報が少なくとも書き込まれている。本実施形態では、処理プログラム記憶部61をネットワーク、例えばインターネット50上のサーバ60内に設けている。なお、サーバ60は、チェックインしたプレイヤ情報(例えば、メールアドレス、電話番号、パスワードを暗号化して)を記憶し、またゲーム履歴や結果(スコアなど)情報を必要に応じて記憶するデータベース62(図2参照)を備えている。
【0021】
図4に示すように、スマートフォン10は、プロセッサ(CPU)からなる制御部11を備え、制御部11には、種々のデータを記憶する記憶部12、画像を表示する表示部13、プレイヤが操作指示を行うキー又はタッチパネル型の操作部14及び撮像部15が接続されている。撮像部15は、操作部14を介してコードシート202を撮像する。記憶部12は、スマートフォンとして機能するための各種の制御プログラムが内蔵され、また、契約している電子決済(クレジットカード方式又はペイ系、キャリア決済など)で利用している取引先の金融機関、その口座番号などの電子決済情報も記憶している。スマートフォン10は、ボウリング場でのゲームヘの受付処理、及び受付処理で入力した予定ゲーム数に対する事前の決済要求をサーバ60に対して行う。なお、スマートフォン10の制御部11の詳細については後述する。
【0022】
サーバ60は、スマートフォン10からの決済要求を受信すると、処理プログラムを実行して決済処理を行う。本実施形態では、決済処理はインターネット50上の決済システム70との間で行われる。決済システム70は、公知のように複数の既存の事業体が存在しており、スマートフォン10単位での個別の決済方式かつ個別の金融機関に対応し得るようにする複雑なシステムに代えて、個別の電子決済方式及び金融機関の違いを吸収して、サーバ60と実際の金融機関との間で決済処理を包括的に代行するシステムを備えている。ここでは、具体的には、プレイヤの取引金融機関の口座からボウリング場の店舗主の取引金融機関の口座に予定ゲーム数の代金など(貸し靴代金含む)及び後述する注文飲食物の代金を支払う処理を行う。決済システム70は、サーバ60から決済指示を受信して決済処理を行う。サーバ60は、決済指示を決済システム70に送信すると(あるいは決済システム70からの決済受付、又は決済結果の返答を受けて)、スマートフォン10及びタブレット40に決済結果の報告を送信する。
【0023】
ゲーム進行制御部30は、ボウリング装置20の制御部21との間で情報のやり取りを行うことで、ゲームの進捗処理(投球順、投球者の案内など)、各プレイヤの投球結果を受けて転倒したピンの位置、本数やファールボールを検出してピンのセットやスコア計算を行い、その結果のスコアやマーク(例えばストライク)をモニタ23へ表示する。ゲーム進行制御部30は、後述するように、タブレット40から、プレイ予定情報のうちの少なくともプレイヤ情報及び予定ゲーム数の情報及び選択されたレーンLaの情報が入力されることで起動指示信号を出力し、ボウリング装置20の制御部21を稼働させる。
【0024】
図5は、ゲーム進行制御部30の機能を示す構成図である。ゲーム進行制御部30は、プロセッサを有する制御部31、必要に応じて外部からの操作を受け付ける操作部32、処理プログラムなどを記憶する記憶部33を備える。制御部31は、記憶部33に記録されている処理プログラムを実行することで、ゲーム進行処理部311、スコア管理部312及びゲーム画像表示処理部313として機能する。ゲーム進行処理部311は、各プレイヤの投球フレームの進行管理を行う。スコア管理部312は、各プレイヤによるボウルBoの投球毎のピンPiの状況から投球毎のスコアをボウリングスコアルールに従って計算する。ゲーム画像表示処理部313は、例えば図7のようなゲーム開始画面の他、各投球におけるスコアなどのモニタ23への表示指示を行う。
【0025】
一般的に店舗の受付コーナーには店舗側の管理装置として、プレイヤのチェックイン情報などが総合的に表示される卓上型のパーソナルコンピュータが配置され、各レーンのゲーム状況全般が把握可能にされている。管理装置としては卓上型でもよいが、本実施形態では、これに代えて又は別途に可搬型のタブレット40を採用している。
【0026】
タブレット40は、図6に示すように、プロセッサを有する制御部41、処理プログラムを記憶する記憶部42、画像を表示する表示部43、例えばタッチパネル型の操作部44を備えると共に出力部45を備える。制御部41は、記憶部42に記録されている処理プログラムを実行することで、画像表示処理部411、連動処理部412、非連動処理部413及び決済確認部414として機能する。
【0027】
画像表示処理部411は、表示部43に表示する画像の生成処理を行う。連動処理部412は、ゲーム進行制御部30とデータ形式が共通している場合には、タブレット40のプレイ予定情報をゲーム進行制御部30に送信する。なお、ゲーム進行制御部30とタブレット40とのデータ形式が異なる場合が考えられ、その場合にはタブレット40からゲーム進行制御部30へ信号を送信することができない(乃至仮に送信できても適正な情報として処理されない)。そこでこのような場合を想定して、タブレット40の出力部45を例えばプリンタとし、非連動処理部413はプレイ予定情報をプリントアウトする。そして、手入力であるいはOCR(OpticalCharacter Recognition/Reader)を介してゲーム進行制御部30の入力部301にマニュアル入力することで、ゲーム進行制御部30は制御部21に起動を指示することができる。なお、データ形式が一致しているか不一致かは事前に判明しており、それに合わせて連動処理部412か非連動処理部413かを採用すればよい。
【0028】
また、決済確認部414は、サーバ60の状況を監視しており、サーバ60から送信された新たにチェックインした顧客の決済結果信号及びプレイ予定情報を受信すると、表示部43に、チェクインされた顧客として、例えばリスト的に追加表示する。なお、表示形式の例示は、図10図12で後述する。
【0029】
ゲーム進行制御部30のゲーム進行処理部311は、入力部301から入力されたプレイ予定情報のうちのレーン識別情報に対応するレーンLaのボウリング装置20を、いわば連動的にゲーム可能な状態に起動させ、モニタ23の画面23Aにスコア表を表示する(図7参照)。図7では、4名のプレイヤ(山田、田中、中山、山下)の名前が投球順で表示されている。また、ゲーム進行処理部311は、受付時に入力した予定ゲーム数を管理しており、予定ゲーム数が終了すると、ボウリング装置20の稼働を終了し、必要に応じてゲーム画像表示処理部313によって終了の演出を行う。
【0030】
図4に戻って、スマートフォン10の制御部11は、制御プログラムを実行することで、コード読取処理部111、画像表示処理部112、ボウリングメニュー処理部113、飲食メニュー処理部114及び決済処理部115として機能する。
【0031】
コード読取処理部111は、撮像部15を駆動させて対象となるコードシート202を撮影すると共に、サーバ60のURLにアクセスする。すなわち、プレイヤはボウリング場に入って、空いているレーンの中から希望するレーンを選んで、当該レーンLaのコンソール200に貼付されたコードシート202を自己のスマートフォン10で撮影する。コード読取処理部111は、撮像したコードシート202のコードを解析して、レーンLaの識別情報、サーバ60のURLを抽出し、サーバ60へアクセスする。サーバ60はこのアクセスを受信すると、受付画面情報を送信元のメールアドレスに返送する。
【0032】
図8(A)は、返送されてきた返送画面例としてのログイン画面である。画像表示処理部112は、受付画像の表示を行う。ログイン画面では、メールアドレスとパスワードの入力を、図略の文字列ウインドウを立ち上げて、文字を順次タップ(押下)することで行う。ログインボタンをタップすると、ログイン情報がサーバ60に送信され、サーバ60に登録される。なお、入店後の最初の利用か否かに応えて、初回の場合には、セキュリティー面から初回登録画面への入力を求め、次いでSMS認証用電話番号の入力を求め、さらに認証番号の入力を待って、これらの情報がサーバ60に送信される。
【0033】
次の画面では、予め準備されたメニュー、ここでは図8(B)に示すように、ボウリングメニューと飲食メニューのボタンが表示される。ボウリングメニューが選択(タップ)された場合には、ボウリングメニュー処理部113によってプレイ予定情報の入力画面が表示され(図8(C)参照)、プレイ予定情報の入力を受け付け(図9参照)、一方、飲食メニューが選択された場合には、飲食メニュー処理部114によって飲食メニュー(の一覧)が選択可能に表示され(図8(D)参照)、所望する飲食の入力を受け付ける(図9参照)。なお、飲食メニューの選択は、ボウリングメニューの選択を条件に可能にしてもよい。
【0034】
入力が終了し、決済ボタン(図9参照)がタップされると、続いて、決済処理部115によって、チェックインの確認がされた後(ステップS1、S3)、入力情報がサーバ60へ送信される(ステップS5)。
【0035】
次に、図10~12は、タブレット40の表示部43に表示される管理画面例である。図10(A)はレーン情報を示す画面図、図10(B)は管理メニューの選択画面図である。図11(A)はプレイヤ情報を示す画面図、図11(B)は飲食注文内容を示す画面図である。図12は、セルフチェックインレーン設定を示す画面図である。
【0036】
図10(A)のレーン情報では、各レーンに関する基本的な状況、例えば空き状況が視認可能となる。この例では、1レーンと4レーンとが空いている。また、2レーンでは飲食注文中であることが表示されている。図10(B)の管理メニューでは、下層レイヤとして所定数の、例えば5つの管理項目が選択可能に表示されている。図11(A)のプレイヤ情報では、プレイヤ名、貸し靴の有無、料金区分(一般か会員か)が表示されている。なお、貸し靴、区分の項目は、受付時に選択的に入力される項目である。また受付時の項目として、主に料金に反映する他の項目(例えば、大人・子供、性別)を含めてもよい。
【0037】
図11(B)の飲食注文内容では、注文品とその数量が表示され、また画面適所には、お届け済みボタンが表示されている。注文品の配達が終了した時点で、このボタンがタップされると、図10(A)の「飲食注文アリ」の表示が消去されるようになっている。図12のセルフチェックインレーン設定では、各レーンに対してセルフチェックインの設定がなされているかどうかが表示されている。
【0038】
本発明は以下の態様を採用することができる。当初入力した予定ゲーム数が終了した後に、継続してゲームを希望する場合、最初から受付処理を行う態様でもよいが、終了時にサーバ60からスマートフォン10に継続有無確認ボタンの画面情報を送信するようにしてもよい。継続を希望する場合には、継続分の入力を当初の受付と同様な手順で受け付け、かつ貸し靴代金分を不要としてもよい。また、本実施形態ではプレイ予定情報としてゲーム数を入力したが、これに代えてゲーム時間を入力する態様でもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 ボウリングシステム
10 スマートフォン(プレイヤ端末)
13 表示部
15 撮像部
20 ボウリング装置
202 コードシート(シート)
30 ゲーム進行制御部
40 タブレット(店舗端末)
50 インターネット(ネットワーク)
60 サーバ
61 処理プログラム記憶部
【要約】
【課題】利用者の金融個人情報を店舗側から切り離しながらプレイ予定情報のみを店舗側に提供して秘匿性を高める。
【解決手段】ボウリングシステム1は、複数レーンを備え、ゲーム進行制御部30で制御されるボウリング装置20と、あるURLにプレイ予定情報の受付処理及び決済処理用の処理プログラムが記録されたサーバ60と、各複数レーンに配置されたコードシート202と、タブレット40とを備える。スマーフォン10は読み取ったQRコード(登録商標)から、サーバ60から返送されたゲーム受付画面が表示されてプレイ予定情報の入力を受け付け、代金の決済を受ける。タブレット40はサーバ60から送信される決済処理結果を受信する。タブレット40は決済処理結果を受信してゲーム進行制御部30に起動信号を出力する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12