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特許7084678保険契約一元化管理システム及び保険契約情報共有方法。
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  • 特許-保険契約一元化管理システム及び保険契約情報共有方法。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-07
(45)【発行日】2022-06-15
(54)【発明の名称】保険契約一元化管理システム及び保険契約情報共有方法。
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20220608BHJP
【FI】
G06Q40/08
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021164487
(22)【出願日】2021-10-06
【審査請求日】2021-10-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503052081
【氏名又は名称】柳川 省二
(72)【発明者】
【氏名】柳川 省二
【審査官】竹下 翔平
(56)【参考文献】
【文献】特許第6951537(JP,B1)
【文献】特開2016-212836(JP,A)
【文献】特開2011-070581(JP,A)
【文献】特開2002-049760(JP,A)
【文献】登録実用新案第3135086(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0019422(KR,A)
【文献】保険簿について introduction,保険簿 請求できる保険に気づくことができるアプリ,日本,株式会社IB,2021年08月18日,online,<URL:https://hokenbo.com/news_list>,<URL:https://hokenbo.com/news_1_d>,[検索日:2021年12月13日]
【文献】InsurTechソリューションの保健管理アプリ「miruho」がAndoroid版をリリース!これを機にリブランディングをいたしました!,日本,株式会社MILIZE,2020年06月05日,online,<URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000034351.html>,[検索日:2021年12月13日]
【文献】西田 凌,保健管理アプリ「i Chain 保険ウォレット」 自分の加入保険がいつでも、どこでも、すぐ分かるから「見直し」にも備えられます,日本,2019年09月06日,online,<URL:https://manetatsu.com/2019/09/206138/>,[検索日:2021年12月13日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人(以下、ユーザと記載する。)が、オンラインで保険に加入した該保険に関する情報を集約して管理を容易とする保険契約一元化管理システムであって、
前記ユーザのユーザ端末と、前記保険の保険者の保険者サーバがネットワークで接続され、
前記ユーザ端末は、前記保険に加入するためネットワーク経由で前記保険者サーバにアクセスしてウェブサイトから前記保険の申込フォームを画面に表示し、
表示した前記申込フォームの入力欄に申込に必要な前記ユーザの住所、氏名、連絡先等の個人情報と保険加入に必要な情報が入力された前記申込フォームを前記保険者サーバに送信し、
前記保険者サーバは、前記ユーザ端末から受信した前記申込フォームの前記個人情報と
前記保険加入に必要な情報を基に前記保険の保険証券を作成する保険証券作成手段と、
前記保険の保険証券と、保険約款と、商品説明及び保険金請求、異動、解約手続きとを音声付動画で解説する情報(以下、保険解説情報と記載する。)と、をそれぞれQRコード(登録商標)に変換するQRコード生成手段と、
前記保険に関する情報を一元化する保険一元化手段と、
を備え、
前記保険者サーバは、前記保険証券作成手段と前記QRコード生成手段を用いて前記保険に関する情報を一元化してネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信する保険契約一元化管理システム。
【請求項2】
前記保険に関する情報とは、前記保険証券と、前記保険約款と、前記保険解説情報と、であって、
前記保険に関する情報を一元化する前記保険一元化手段は、前記保険者サーバが、前記保険約款と前記保険解説情報をそれぞれ前記QRコード生成手段を用いて保険約款QRコードと、保険解説情報QRコードを生成し、
生成した前記保険約款QRコードと、前記保険解説情報QRコードを前記保険証券作成手段を用いて作成した前記保険証券の余白部に表示した該保険証券を更に前記QRコード生
成手段を用いて生成した保険証券QRコードを示し、
前記保険者サーバは、
前記ユーザ端末から前記申込フォームを受信して生成した前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザ端末に送信する送受信手段と、
前記ユーザ端末から受信した前記申込フォームと生成した前記保険証券QRコードの画像ファイルを紐付けて記憶保存する記憶保存手段をさらに備え、
前記保険者サーバは、ネットワーク経由で前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末が前記保険者サーバから受信した前記保険証券QRコードの画像ファイルを保存することにより前記保険の一元管理を容易に可能とすることを特徴とする請求項1に記載の保険契約一元化管理システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、QRコード読み取り可能で、
前記保険者サーバから送信された前記保険証券QRコードの画像ファイルを読み取り、
読み取った前記保険証券QRコードに表示された前記保険約款QRコードと、前記保険解説情報QRコードを更に読み取り、
前記ユーザ端末が、前記保険約款QRコードを読み取ることにより前記ユーザ端末は前記保険約款を示すURLにアクセスして画面に前記保険約款を表示し、
更に前記ユーザ端末が、前記保険解説情報QRコードを読み取ることにより前記ユーザ端末は、前記保険解説情報を示すURLにアクセスして画面に前記保険の商品内容及び、保険金請求や異動、解約手続きに関して音声付動画で解説するとともに保険金請求や異動、解約手続きに必要なフォームを表示し、
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末が画面にそれらを表示することにより前記保険の契約管理と保護を容易にして更に可能にすることを特徴とする請求項に記載の保険契約一元化管理システム。
【請求項4】
ユーザが加入した保険に関する情報を一元化した保険証券QRコードの画像ファイルを情報共有者と共有する保険契約情報共有方法であって、
前記情報共有者は、前記ユーザが決めた前記ユーザの相続人や任意後見人などであって、
前記ユーザが前記保険の管理を委任する保険管理会社の管理会社サーバは、ユーザ端末と前記情報共有者の情報共有者端末とがネットワークで接続され、
前記管理会社サーバは、前記保険を管理する委託契約を締結する委託契約締結手段と、
前記ユーザ端末がネットワーク経由で前記管理会社サーバに送信した委託契約書のファイルと、前記保険証券QRコードの画像ファイルを一つのフォルダに格納する格納手段と、
前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザ端末から受信して前記情報共有者端末に送信する送受信手段と、
を備え、
前記委託契約書のフォームには、前記ユーザが決めた少なくとも1名以上の前記情報共有者の電子メールアドレスを含む個人情報を入力する入力欄が設けられ、
前記ユーザ端末は、ネットワーク経由で前記管理会社サーバにアクセスし、
ウェブサイトに掲載された前記委託契約書のフォームの前記入力欄に入力された該委託契約書フォームを送信し、
前記管理会社サーバが前記ユーザ端末から前記委託契約書フォームを受信することにより前記委託契約は締結可能となり、
前記管理会社サーバは、受信した前記委託契約書にユーザ番号を付番してネットワーク経由で前記委託契約書の控えを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、保存した前記保険証券QRコードの画像ファイルに前記ユーザ番号を付してネットワーク経由で前記管理会社サーバに送信し、
前記管理会社サーバは、前記ユーザ端末から受信した前記委託契約書のファイルと、前記保険証券QRコードの画像ファイルを画面上に設けた前記ユーザ番号が付されたユーザフォルダに前記格納手段を用いて格納し、
前記管理会社サーバは、前記ユーザ端末が送信した前記ユーザ番号が付された複数の前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザフォルダに格納し、
前記ユーザの現況確認のための確認メールをネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、
その結果において前記管理会社が前記情報共有者に前記保険の契約管理を依頼する場合には前記管理会社サーバが、前記ユーザの現況と前記保険の契約管理を依頼する旨の通知文と合わせて前記ユーザフォルダに格納した前記保険証券QRコードの画像ファイルを添付したメールをネットワーク経由で前記情報共有者の電子メールアドレス宛に送信することを特徴とする保険契約情報共有方法。
【請求項5】
前記管理会社サーバは、少なくとも半年に1度前記ユーザの現況確認のための前記確認メールをネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、
前記確認メールに対する回答メールが少なくとも1ヵ月経過しても前記管理会社サーバに前記回答メールが来なかった場合には、前記保険管理会社が前記ユーザの現況を携帯電話を含む電話で確認或いは訪問して確認した上で、前記管理会社サーバが、前記ユーザの現況と、前記保険の契約管理を依頼する旨の通知文と合わせて前記ユーザフォルダに格納した前記保険証券QRコードの画像ファイルを添付したメールをネットワーク経由で前記情報共有者の電子メールアドレス宛に送信することを特徴とする請求項4に記載の保険契約情報共有方法。
【請求項6】
前記情報共有者は、前記情報共有者端末が前記管理会社サーバから受信した前記通知文の内容を確認し、
前記情報共有者端末は、QRコード読み取り可能で、
前記管理会社サーバから受信した前記保険証券QRコードの画像ファイルを読み取り、
読み取った前記保険証券QRコードに表示された保険約款QRコードを前記情報共有者端末が更に読み取ることにより前記情報共有者端末は、保険約款を示すURLにアクセスして画面に前記保険約款を表示し、
また、前記情報共有者端末が前記保険証券QRコードに表示された保険解説情報QRコードを更に読み取ることにより前記情報共有者端末は、保険解説情報を示すURLにアクセスして画面に前記保険の商品内容及び、保険金請求や異動、解約手続きに関して音声付動画で解説するとともに保険金請求や異動、解約手続きに必要なフォームを表示し、
それにより前記情報共有者端末は、前記保険の契約管理を容易にして更に可能にすることを特徴とする請求項5に記載の保険契約情報共有方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人がオンラインで加入した保険の保険証券と保険約款とその保険の解説情報を一元化する管理システム及び保険契約情報共有方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人が加入する保険は、デジタル化、ペーパレス化に加えコロナ禍によりオンライン契約が増加した。
【0003】
スマートフォンの普及によりQRコード(登録商標)決済やQRコードを用いた各種の証明書ができた。そして様々なアプリケーションソフトの利用が可能となった。
【0004】
オンライン契約の保険は、保険証券の画像をデバイスに保存することで紙ベースの保険証券は必要或いは不要かを選択できるため加入者本人以外は一般的に把握が困難である。
【0005】
高齢社会により独居老人や孤独死も増加している。そのため高齢者が加入している保険は相続人が把握できないことがある。
【0006】
異常気象による水害や土砂災害が各地で多発しているが、一般に水害等自然災害を担保する火災保険は全ての自然災害を担保するわけでない上、一定の基準を上回る被害でなければ担保されないため約款内容を確認する必要がある。
【0007】
特許文献1には、親族らが加入している保険の担保内容を確認してその加入者が曝されているリスクに対応できる保険の見直しや提案する契約管理支援装置及びその方法がある。
【0008】
また、特許文献2には様々な保険証券を一元管理する保険証券管理データベースに蓄積するために保険証券の情報を読み取り保険証券データを生成する入力システム及び入力システムをコンピュータに実行させるためのプログラムがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2019-87086号公報
【文献】特開2006-309750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
契約した保険は、保険金給付を受けた時に経済的価値や効果が享受できる。しかしながら保険には以下のような課題がある。
(1)保険は、一般に保険事故や異動事由が発生した場合にはその請求手続きを保険会社や保険代理店にしなければ保険としての役割をしない。また、未請求のままである場合には時効がある。(保険法第95条)
(2)保険は、保険証券だけではその担保内容の詳細が判らない。例えば、一般的な住宅火災保険や住宅総合保険は、火災以外の担保内容が多く含まれる(落雷、水災、風災、雹災等)ため災害の種類や損害の程度によって担保されない場合がある。また特約もあるため保険約款を確認する必要があるが情報量も多い。
(3)一般に紙ベースで保険に加入した場合は、保険証券と保険約款又は契約のしおりや保険商品の概要説明のパンフレットなどが分散されているため管理しにくい。
(4)オンラインで契約した保険の保険証券や加入者控えをデバイスに保存した場合には保険契約者以外の人は一般にアクセスできない。そのため第三者は、保険契約者が加入した保険の事は分からない。
【0011】
従って、本発明は前述の課題を解決するために保険契約者であるユーザが契約した保険に関する情報(保険証券、保険約款、保険商品説明と保険金請求、異動解約の手続き解説情報)を管理しやすいように一元化してユーザがその保険の管理が困難となった場合でもユーザの相続人となる親族や任意後見人(情報共有者)に伝達しやすいようにしてその保険の保護を容易にすることを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の課題を解決するために、個人(以下、ユーザと記載する。)が、オンラインで保険に加入した該保険に関する情報を集約して管理を容易とする保険契約一元化管理システムであって、前記ユーザのユーザ端末と、前記保険の保険者の保険者サーバがネットワークで接続され、前記ユーザ端末は、前記保険に加入するためネットワーク経由で前記保険者サーバにアクセスしてウェブサイトから前記保険の申込フォームを画面に表示し、
表示した前記申込フォームの入力欄に申込に必要な前記ユーザの住所、氏名、連絡先等の個人情報と保険加入に必要な情報が入力された前記申込フォームを前記保険者サーバに送信し、 前記保険者サーバは、前記ユーザ端末から受信した前記申込フォームの前記個人情報と前記保険加入に必要な情報を基に前記保険の保険証券を作成する保険証券作成手段と、前記保険の保険証券と、保険約款と、商品説明及び保険金請求、異動、解約手続きとを音声付動画で解説する情報(以下、保険解説情報と記載する。)と、をそれぞれQRコード(登録商標)に変換するQRコード生成手段と、前記保険に関する情報を一元化する保険一元化手段と、を備え、前記保険者サーバは、前記保険証券作成手段と前記QRコード生成手段を用いて前記保険に関する情報を一元化してネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信する。
【0013】
また、本発明に係る前記保険に関する情報とは、前記保険証券と、前記保険約款と、前記保険解説情報と、であって、
前記保険に関する情報を一元化する前記保険一元化手段は、前記保険者サーバが、前記保険約款と前記保険解説情報をそれぞれ前記QRコード生成手段を用いて保険約款QRコードと、保険解説情報QRコードを生成し、
生成した前記保険約款QRコードと、前記保険解説情報QRコードを前記保険証券作成手段を用いて作成した前記保険証券の余白部に表示した該保険証券を更に前記QRコード生
成手段を用いて生成した保険証券QRコードを示し、
前記保険者サーバは、
前記ユーザ端末から前記申込フォームを受信して生成した前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザ端末に送信する送受信手段と、
前記ユーザ端末から受信した前記申込フォームと生成した前記保険証券QRコードの画像ファイルを紐付けて記憶保存する記憶保存手段をさらに備え、
前記保険者サーバは、ネットワーク経由で前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末が前記保険者サーバから受信した前記保険証券QRコードの画像ファイルを保存することにより前記保険の一元管理を容易に可能とする。
【0014】
本発明の前記ユーザ端末は、QRコード読み取り可能で、前記保険者サーバから送信された前記保険証券QRコードの画像ファイルを読み取り、読み取った前記保険証券QRコードに表示された前記保険約款QRコードと、前記保険解説情報QRコードを更に読み取り、前記ユーザ端末が、前記保険約款QRコードを読み取ることにより前記ユーザ端末は前記保険約款を示すURLにアクセスして画面に前記保険約款を表示し、更に前記ユーザ端末が、前記保険解説情報QRコードを読み取ることにより前記ユーザ端末は、前記保険解説情報を示すURLにアクセスして画面に前記保険の商品内容及び、保険金請求や異動、解約手続きに関して音声付動画で解説するとともに保険金請求や異動、解約手続きに必要なフォームを表示し、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末が画面にそれらを表示することにより前記保険の契約管理と保護を容易にして更に可能にする。
【0015】
また本発明は、ユーザが加入した保険に関する情報を一元化した保険証券QRコードの画像ファイルを情報共有者と共有する保険契約情報共有方法であって、前記情報共有者は、前記ユーザが決めた前記ユーザの相続人や任意後見人などであって、前記ユーザが前記保険の管理を委任する保険管理会社の管理会社サーバは、ユーザ端末と前記情報共有者の情報共有者端末とがネットワークで接続され、前記管理会社サーバは、前記保険を管理する委託契約を締結する委託契約締結手段と、前記ユーザ端末がネットワーク経由で前記管理会社サーバに送信した委託契約書のファイルと、前記保険証券QRコードの画像ファイルを一つのフォルダに格納する格納手段と、前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザ端末から受信して前記情報共有者端末に送信する送受信手段と、を備え、前記委託契約書のフォームには、前記ユーザが決めた少なくとも1名以上の前記情報共有者の電子メールアドレスを含む個人情報を入力する入力欄が設けられ、前記ユーザ端末は、ネットワーク経由で前記管理会社サーバにアクセスし、ウェブサイトに掲載された前記委託契約書のフォームの前記入力欄に入力された該委託契約書フォームを送信し、前記管理会社サーバが前記ユーザ端末から前記委託契約書フォームを受信することにより前記委託契約は締結可能となり、前記管理会社サーバは、受信した前記委託契約書にユーザ番号を付番してネットワーク経由で前記委託契約書の控えを前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末は、保存した前記保険証券QRコードの画像ファイルに前記ユーザ番号を付してネットワーク経由で前記管理会社サーバに送信し、前記管理会社サーバは、前記ユーザ端末から受信した前記委託契約書のファイルと、前記保険証券QRコードの画像ファイルを画面上に設けた前記ユーザ番号が付されたユーザフォルダに前記格納手段を用いて格納し、前記管理会社サーバは、前記ユーザ端末が送信した前記ユーザ番号が付された複数の前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザフォルダに格納し、前記ユーザの現況確認のための確認メールをネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、その結果において前記管理会社が前記情報共有者に前記保険の契約管理を依頼する場合には前記管理会社サーバが、前記ユーザの現況と前記保険の契約管理を依頼する旨の通知文と合わせて前記ユーザフォルダに格納した前記保険証券QRコードの画像ファイルを添付したメールをネットワーク経由で前記情報共有者の電子メールアドレス宛に送信する。
【0016】
本発明の前記管理会社サーバは、少なくとも半年に1度前記ユーザの現況確認のための前記確認メールをネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、前記確認メールに対する回答メールが少なくとも1ヵ月経過しても前記管理会社サーバに前記回答メールが来なかった場合には、前記保険管理会社が前記ユーザの現況を携帯電話を含む電話で確認或いは訪問して確認した上で、前記管理会社サーバが、前記ユーザの現況と、前記保険の契約管理を依頼する旨の通知文と合わせて前記ユーザフォルダに格納した前記保険証券QRコードの画像ファイルを添付したメールをネットワーク経由で前記情報共有者の電子メールアドレス宛に送信する
【0017】
本発明の前記情報共有者は、前記情報共有者端末が前記管理会社サーバから受信した前記通知文の内容を確認し、前記情報共有者端末は、QRコード読み取り可能で、前記管理会社サーバから受信した前記保険証券QRコードの画像ファイルを読み取り、読み取った前記保険証券QRコードに表示された保険約款QRコードを前記情報共有者端末が更に読み取ることにより前記情報共有者端末は、保険約款を示すURLにアクセスして画面に前記保険約款を表示し、また、前記情報共有者端末が前記保険証券QRコードに表示された保険解説情報QRコードを更に読み取ることにより前記情報共有者端末は、保険解説情報を示すURLにアクセスして画面に前記保険の商品内容及び、保険金請求や異動、解約手続きに関して音声付動画で解説するとともに保険金請求や異動、解約手続きに必要なフォームを表示し、それにより前記情報共有者端末は、前記保険の契約管理を容易にして更に可能にする。




【発明の効果】
【0018】
本願発明を利用することにより以下の効果が得られる。
(1)ペーパレス化による省エネ効果が得られる。
(2)保険の契約情報がQRコードによって一元化管理され更にコンパクトに集約できため、情報伝達と保存が容易となる。
(3)保険の内容や手続きの詳細説明を音声付動画で解説するため保険金未請求防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明における保険者サーバとユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図2】本発明における管理会社サーバとユーザ端末と情報共有者端末の構成を示すブロック図である。
図3】本発明におけるシステムの流れを示すフローチャートである。
図4】本発明における全体の構成と流れを示すシーケンス図である。
図5】本発明における保険証券の参考図とその保険証券をQRコードに変換した保険証券QRコードを示す参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。なお、本発明の実施においては金融庁に承認を得ることを前提とする。
【0021】
(保険者サーバとユーザ端末の構成)について
図1は、保険者サーバ10とユーザ端末30の構成を示し、ユーザ端末30は、インターネットNW経由で保険者サーバ10にアクセスして保険に加入するためにウェブサイト上に掲載された申込フォームの入力欄にユーザの住所、氏名、連絡先(固定又は携帯電話番号、メールアドレス等)などの個人情報とその他、保険加入に必要な情報を入力して送信する。(図3のS61と図4(1)に示す。)
【0022】
(保険加入に必要な情報)について
一般に保険に加入する人(保険契約者)の住所、氏名、連絡先などの個人を特定する個人情報の他は保険の種類によって異なる。例えば、生命保険の場合は性別、生年月日、死亡保険金受取人名、健康状態の告知等、自動車保険の場合は車名、年式、登録番号等、建物の火災保険の場合は対象となる建物の構造や延べ床面積や所有権者である被保険者名等、である。
【0023】
保険者サーバ10は、ユーザ端末30から受信した個人情報と保険加入に必要な情報を基に保険証券51を作成する。そして図5示すようにその保険証券51の余白部にその保険の保険約款と保険の商品説明及び保険金請求、異動、解約手続きとを音声付動画で解説する情報(保険解説情報)を保険者サーバ10は、QRコード生成手段12を用いてそれぞれQRコードに変換した保険約款QRコード52と保険解説情報QRコード53を表示する。
【0024】
(保険一元化手段)について
そして保険者サーバ10は、保険証券作成手段11を用いて保険約款QRコード52と保険解説情報QRコード53を表示した保険証券51を更にQRコード生成手段12を用いて図5に示すように保険証券QRコード54を生成して保険に関する情報を一元化して一元管理が容易にできるように構成されている。(図3のS62に示す。)
【0025】
(記憶保存手段)について
図1に示すように保険者サーバ10は、生成した保険証券QRコード54の画像ファイルをユーザ端末30にインターネットNW経由で送信するとともにユーザ端末30から受信した申込フォームと保険証券QRコード54の画像ファイルを記憶保存手段15を用いて保存する。(図3のS63と図4(2)に示す。)
【0026】
(保険解説情報)について
保険商品の内容説明と注意事項を音声付動画で詳細に解説するようになっている。更に保険金請求、異動、解約等の手続きに必要な書類とそのフォームが表示され注意事項と合わせてその方法と流れを音声付動画で詳細に解説するようになっている。
【0027】
ユーザ端末30は、保険者サーバ10から受信した保険証券QRコード54の画像ファイルを保存する。ユーザ端末30が保険証券QRコード54の画像ファイルを保存することによりユーザは加入した保険の一元管理が容易となるように構成されている。
【0028】
(保険管理会社の管理会社サーバとユーザ端末と情報共有者端末の構成)について
図2は、管理会社サーバ20とユーザ端末30と情報共有者端末40の構成を示し、ユーザはユーザが加入した保険に関する情報を共有する情報共有者を決めてユーザ端末30が管理会社サーバ20にインターネットNW経由でアクセスしてウェブサイトに掲載された保険の管理を委託する委託契約書のフォームに情報共有者の個人情報(情報共有者の電子メールアドレスを含む)が入力されたその委託契約書を送信する。保険管理会社は、ユーザ端末30が管理会社サーバ20に送信した委託契約書を受信することで委託契約を締結する。ユーザは、管理会社サーバ20からユーザ端末30に委託契約書の控えを受信することにより保険管理会社と委託契約を締結したことが確認できる。(図3のS64と図4(3)に示す)。
【0029】
(情報共有者)について
情報共有者は、一般に保険契約者の法定相続人から決めるが場合によっては相続人とする特別縁故者や相続人がいない場合には弁護士や司法書士などに依頼することが望ましい。
また、認知症などを想定する場合は任意後見契約を弁護士や司法書士などに依頼することが望ましい。情報共有者が配偶者など保険契約者と年齢差があまりない又は年齢が上の場合は少なくとも1名以上の情報共有者を決めておくこと望ましい。その場合は保険管理会社に通知するようになっている。また、死亡保険金受取人を特定している保険契約の場合には保険管理会社にその保険証券QRコード54の画像ファイルの送信先をその受取人に指定するようになっている。なお、情報共有者はデバイスを備えそのデバイスはQRコードを読み取り可能であることとなっている。
【0030】
委託契約書を受信した管理会社サーバ20は、ユーザ番号を付番してインターネットNW経由で委託契約書の控えをユーザ端末30に送信する。そしてユーザ端末30は、保存した保険証券QRコード54の画像ファイルにユーザ番号を付してインターネットNW経由で管理会社サーバ20に送信する。(図3のS65と図4(4)に示す。)
【0031】
(ユーザフォルダ)について
管理会社サーバ20は、ユーザ端末30から受信したユーザ番号が付された保険証券QRコード54の画像ファイルを画面上に設けたユーザ番号が付されたユーザフォルダに格納手段22を用いて格納する。ユーザが複数の保険契約を有する場合を想定してユーザフォルダが設けられているためユーザフォルダは、複数の保険証券QRコード54の画像ファイルを格納できるように構成されている。
【0032】
(確認メールと回答メール)について
管理会社サーバ20は、少なくとも半年に1度ユーザの現況確認のための確認メールを
インターネットNW経由でユーザ端末30に送信する。そして確認メールに対する回答メールが少なくとも1ヵ月経過しても管理会社サーバ20に来なかった場合には、保険管理会社はユーザの現況を詳しく確認するために電話(携帯電話を含む)或いは訪問して確認した上で管理会社サーバ20がインターネットNW経由で情報共有者端末40(情報共有者のメールアドレス宛)にユーザの現況とユーザが加入した保険の契約保護を依頼する旨の通知文と保険証券QRコード54の画像ファイルを送信するようになっている。(図3のS66とS67と図4(5)、(6)、(7)に示す。)
【0033】
(保険証券QRコード画像ファイル等の情報の送信)について
保険の申込や委託契約書、保険証券QRコード画像54のファイル等などの情報を送信する場合には暗号化することが好ましい。
【0034】
情報共有者は、情報共有者端末40が管理会社サーバ20から受信した通知文を読んで確認する。そして情報共有者端末40が保険証券QRコード54を読み取ることにより情報共有者端末40は、保険証券QRコード54に表示された保険約款QRコード52と保険解説情報QRコード53を画面に表示する。さらに情報共有者端末40が、保険証券QRコード54に表示された保険約款QRコード52を読み取ることにより情報共有者端末40は、保険約款を示すURLにアクセスして画面に保険約款を表示する。情報共有者端末40が、保険解説情報QRコード53を更に読み取ることにより情報共有者端末40は保険解説情報を示すURLにアクセスして画面に保険の商品内容及び、保険金請求や異動、解約手続きに関して音声付動画で解説するとともに保険金請求や異動、解約手続きに必要なフォームを表示するようになっている。
【0035】
情報共有者は、ユーザの状況を把握した上で情報共有者端末40を用いて保険証券QRコード54を読み取り保険証券QRコード54に表示された保険約款QRコード52と保険解説情報QRコード53を更に読み取り保険約款を示すURLと保険解説情報を示すURLにそれぞれアクセスして保険約款と保険解説情報を画面に表示してユーザが加入した保険の内容を確認して契約管理と保護が容易にできる。(図3のS68と図4(8)に示す。)
【符号の説明】
【0036】
NW ネットワーク(インターネット)
10 保険者サーバ
11 保険証券作成手段
12 QRコード生成手段
13 保険一元化手段
14 送受信手段
15 記憶保存手段
20 管理会社サーバ
21 委託契約締結手段
22 格納手段
23 送受信手段
30 ユーザ端末
40 情報共有者端末
51 保険証券
52 保険約款QRコード
53 保険解説情報QRコード
54 保険証券QRコード
【要約】      (修正有)
【課題】ユーザがオンラインで加入した保険の管理が困難になった場合に情報共有者が容易に保護できるようにする保険契約一元化管理システム及び保険契約情報共有方法を提供する。
【解決手段】保険者サーバは、保険約款と、商品説明と保険金請求などの手続きを音声付動画で解説する保険解説情報を夫々生成した2つのQRコードを表示した保険証券を作成して更に該保険証券を生成した、保険証券QRコード画像ファイルをユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、保険管理会社のサーバにアクセスしてその保険の管理の委託契約と同時に情報共有者を登録して保険者サーバから受信した保険証券QRコード画像ファイルを送信する。保険管理会社サーバは、定期的にユーザ端末に現況確認メールを送信してその返信がない場合には情報共有者端末にユーザの状況とその保険の保護を依頼する旨の通知文と前記保険証券QRコード画像ファイルを送信する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5