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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-07
(45)【発行日】2022-06-15
(54)【発明の名称】制御装置、プログラム及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20220608BHJP
【FI】
H04Q9/00 331A
H04Q9/00 331B
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2016171900
(22)【出願日】2016-09-02
(65)【公開番号】P2018037986
(43)【公開日】2018-03-08
【審査請求日】2019-03-07
【審判番号】
【審判請求日】2021-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100200159
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 仁志
(72)【発明者】
【氏名】山根木 明子
【合議体】
【審判長】伊藤 隆夫
【審判官】丸山 高政
【審判官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-43604(JP,A)
【文献】特開平8-278871(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0119160(US,A1)
【文献】特開2000-348871(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q
H05W
F21V
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する送信部と、
前記照明機器から、デフォルトの制御値と現在の制御値とを受信する受信部と、
前記デフォルトの制御値と、前記現在の制御値と、を表示する表示部と、
を備え、
前記デフォルトの制御値は、前記照明機器の点灯開始時の調光レベルを示し、ユーザが任意に設定可能な値である、
制御装置。
【請求項2】
前記送信部は、前記照明機器に、現在の制御値をデフォルトの制御値に戻すリセット信号を送信する、
前記請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記受信部は、前記照明機器から、前記照明機器の名称を受信し、
前記表示部は、前記名称を表示する、
前記請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
名称の入力を受け付ける操作部を備え、
前記送信部は、前記照明機器に、前記名称に変更する名称変更信号を送信する、
前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御値は、調光レベルを示す、
前記請求項1乃至4の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記送信部は、Bluetooth接続をサポートする、
前記請求項1乃至5の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項7】
制御装置で動作するプログラムであって、
プロセッサに、
照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する調光信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する機能と、
前記照明機器から、デフォルトの制御値と現在の制御値とを受信する機能と、
前記デフォルトの制御値と、前記現在の制御値と、を表示する機能と、
を実現させ、
前記デフォルトの制御値は、前記照明機器の点灯開始時の調光レベルを示し、ユーザが任意に設定可能な値である、
プログラム。
【請求項8】
制御装置と照明機器とを備えるシステムであって、
前記制御装置は、
前記照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する調光信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する第1の送信部と、
前記照明機器から、デフォルトの制御値と現在の制御値とを受信する第2の受信部と、
前記デフォルトの制御値と、前記現在の制御値と、を表示する表示部と、
を備え、
前記照明機器は、
照明制御に関するデフォルトの制御値を記憶する記憶部と、
発光する点灯部と、
前記調光信号と前記制御値変更信号とを受信する第2の受信部と、
前記調光信号に従って前記点灯部の制御値を変更する制御部と、
前記制御装置に、前記デフォルトの制御値と現在の制御値とを送信する第2の送信部と、
前記制御値変更信号に従って前記デフォルトの制御値を変更する制御値変更部と、
を備え、
前記デフォルトの制御値は、前記照明機器の点灯開始時の調光レベルを示し、ユーザが任意に設定可能な値である、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、制御装置、プログラム及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
照明機器には、制御端末からの制御信号に基づいて調光など照明に関する制御を行うものがある。照明機器は、所定の操作に基づいてデフォルトの設定に戻ることができる。
【0003】
しかしながら、従来、照明機器は、デフォルトの設定を任意に変更することができないという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-018636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の課題を解決するために、デフォルトの設定を任意に変更することができる制御装置、プログラム及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば制御装置は、送信部と、受信部と、表示部と、を備える。送信部は、
照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する調光信号と、現在の制御値を照明制御に
関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する。受信部は、前記照明機
器から、デフォルトの制御値と現在の制御値とを受信する。表示部は、前記デフォルトの
制御値と、前記現在の制御値と、を表示する。前記デフォルトの制御値は、前記照明機器の点灯開始時の調光レベルを示し、ユーザが任意に設定可能な値である。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、デフォルトの制御値を任意に設定することができる機器、システム及びプログラムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る照明システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る照明機器の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る制御装置の表示例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る制御装置の表示例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。
図7図7は、実施形態に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。
図8図8は、実施形態に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。
図9図9は、実施形態に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。
図10図10は、実施形態に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。
図11図11は、実施形態に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。
図12図12は、実施形態に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
以下で説明する実施形態に係る制御装置(10)は、送信部(15)を備える。送信部は、照明機器(20)に、照明制御に関する制御値を変更する信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する。
【0010】
以下で説明する実施形態に係る前記送信部は、前記照明機器に、現在の制御値をデフォルトの制御値に戻すリセット信号を送信する。
【0011】
以下で説明する実施形態に係る制御装置は、さらに、受信部(15)と、表示部(17)と、を備える。受信部は、前記照明機器から、デフォルトの制御値と現在の制御値とを受信する。表示部は、前記デフォルトの制御値と、前記現在の制御値と、を表示する。
【0012】
以下で説明する実施形態に係る前記受信部は、前記照明機器から、前記照明機器の名称を受信する。前記表示部は、前記名称を表示する。
【0013】
以下で説明する実施形態に係る制御装置は、さらに、操作部(16)を備える。操作部は、名称の入力を受け付ける。前記送信部は、前記照明機器に、前記名称に変更する名称変更信号を送信する。
【0014】
以下で説明する実施形態に係る前記制御値は、調光レベルを示す。
【0015】
以下で説明する実施形態に係る前記送信部は、Bluetooth(登録商標)接続をサポートする。
【0016】
以下で説明する実施形態に係るプログラムは、制御装置で動作する。プログラムは、プロセッサ(11)に、照明機器(20)に、照明制御に関する制御値を変更する調光信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信させる。
【0017】
以下で説明する実施形態に係るシステム(1)は、制御装置(10)と照明機器(20)とを備える。前記制御装置は、送信部(15)を備える。送信部は、前記照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する調光信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する。前記照明機器は、記憶部(22)と、点灯部(24)と、受信部(23)と、制御部(21)と、制御値変更部(21)と、を備える。記憶部は、照明制御に関するデフォルトの制御値を記憶する。点灯部は、発光する。受信部は、前記調光信号と前記制御値変更信号とを受信する。制御部は、前記調光信号に従って前記点灯部の制御値を変更する。制御値変更部は、前記制御値変更信号に従って前記デフォルトの制御値を変更する。
【0018】
図1は、実施形態に係る照明システム1の構成例を示す図である。
照明システム1は、制御装置を用いて無線通信により、制御可能な照明機器などを制御するシステムである。たとえば、制御装置は、照明機器に制御信号を送信し、照明機器を制御する。たとえば、制御装置は、照明機器をオン若しくはオフにし、又は、照明機器を調光する。照明システム1は、たとえば、住宅、オフィス、美術館又は商業施設などに設置される。
【0019】
図1が示すように、照明システム1は、制御装置10、照明機器20a、照明機器20b及び照明機器20cなどを備える。
【0020】
制御装置10は、照明機器20a乃至20cに対して種々の制御信号を送信する。たとえば、制御装置10は、照明機器20a乃至20cと通信を確立し、制御信号を送信する。また、制御装置10は、照明機器20a乃至20cから信号を受信してもよい。たとえば、制御装置10は、照明機器20a乃至20cから調光の状態などを示す信号を受信してもよい。
【0021】
照明機器20a乃至20cは、制御装置10からの制御信号に基づいて点灯部を発光させる。たとえば、照明機器20a乃至20cは、制御装置10からの制御信号に基づいて点灯部をオン若しくはオフし、又は点灯部を調光する。
【0022】
なお、照明システム1は、1つ又は2つの照明機器を備えてもよい。また、照明システム1は、4つ以上の照明機器を備えてもよい。照明システム1が備える照明機器の個数は、特定の個数に限定されるものではない。
【0023】
次に、制御装置10の構成例について説明する。
図2は、制御装置10の構成例を示すブロック図である。
図2が示す構成例において、制御装置10は、基本的な構成として、CPU11、ROM12、RAM13、NVM14、通信部15、操作部16及び表示部17などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、制御装置10は、図2が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0024】
CPU11(プロセッサ)は、制御装置10全体の動作を制御する機能を有する。CPU11は、内部キャッシュおよび各種のインターフェースなどを備えても良い。CPU11は、内部メモリ、ROM12又はNVM14が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0025】
なお、CPU11がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであっても良い。この場合、CPU11は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0026】
ROM12は、予め制御用のプログラム及び制御データなどが記憶された不揮発性のメモリである。ROM12に記憶される制御プログラム及び制御データは、予め制御装置10の仕様に応じて組み込まれる。ROM12は、たとえば、制御装置10の回路基板を制御するプログラム(例えば、BIOS)などを格納する。
【0027】
RAM13は、揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM13は、CPU11からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM13は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0028】
NVM14は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM14は、例えば、ハードディスク、SSD、EEPROM(登録商標)又はフラッシュメモリなどにより構成される。NVM14は、制御装置10の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション、及び種々のデータを格納する。
【0029】
通信部15(送信部、受信部)は、無線通信で照明機器20a乃至20cとデータを送受信するためのインターフェースである。通信部15は、たとえば、Bluetooth接続をサポートするインターフェースである。ここでは、通信部15は、Bluetooth Low Energy(BLE)通信をサポートするものとする。
【0030】
操作部16は、制御装置10の操作者によって、種々の操作指示が入力される。操作部16は、操作者に入力された操作指示の信号をCPU11へ送信する。操作部16は、たとえば、キーボード、テンキー、及び、タッチパネルなどである。
【0031】
表示部17は、CPU11の制御により種々の情報を表示する表示装置である。表示部17は、たとえば、液晶モニタなどである。なお、操作部16がタッチパネルなどで構成される場合、表示部17は、操作部16と一体的に形成されてもよい。
【0032】
ここでは、操作部16は、タッチパネルから構成され、表示部17と一体的に形成されるものとする。
【0033】
次に、照明機器20a乃至20cの構成例について説明する。照明機器20a乃至20cは、同様の構成であるため、照明機器20として説明する。
【0034】
図3は、照明機器20の構成例を示す図である。
図3が示すように、照明機器20は、CPU21、メモリ部22、通信部23及び点灯部24などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、照明機器20は、図3が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0035】
CPU21は、照明機器20全体の動作を制御する機能を有する。CPU21は、内部キャッシュおよび各種のインターフェースなどを備えても良い。CPU21は、内部メモリ又はメモリ部22に予め記憶したプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。CPU21は、たとえば、プロセッサである。
【0036】
なお、CPU21がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであっても良い。この場合、CPU21は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0037】
メモリ部22は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリなどから構成される。たとえば、メモリ部22は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを格納する。また、メモリ部22は、CPU21の処理中のデータなどを一時的に格納する。たとえば、メモリ部22は、CPU21からの命令に基づき種々の実行中のアプリケーションプログラムを格納する。また、メモリ部22は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0038】
メモリ部22(記憶部)は、記憶領域22a、22b及び22cなどを備える。
記憶領域22aは、照明制御に関するデフォルトの制御値を格納する。たとえば、制御値は、照明機器20の調光レベル、色、点滅又はフェードなどを示す。ここでは、記憶領域22aは、デフォルトの制御値として、例えば調光レベルを示す値(記憶値)を格納する。記憶値は、点灯部24の調光レベルを示す。たとえば、記憶値は、最大調光レベルに対する割合である。ここでは、記憶値は、最大調光レベルを100とした場合に調光レベルを示す割合である。なお、デフォルトの制御値としては、照明機器の光色等、照明機器の照射光に関する制御値を用いてもよい。
記憶領域22aは、不揮発的に記憶値を格納する。
【0039】
記憶領域22bは、点灯部24の現在の調光レベルを示す値(再生値)を格納する。
【0040】
再生値(現在の制御値)は、点灯部24の現在の調光レベルを示す。たとえば、再生値は、最大調光レベルに対する割合である。ここでは、再生値は、最大調光レベルを100とした場合に調光レベルを示す割合である。
記憶領域22bは、揮発的に再生値を格納してもよい。
【0041】
記憶領域22cは、照明機器20の名称を格納する。名称は、たとえば、文字列、数値、記号又はそれらの組合せである。記憶領域22cは、製造時においては、名称を格納しない(名称として空欄を格納する)。
記憶領域22cは、不揮発的に名称を格納する。
【0042】
通信部23(受信部)は、無線通信で制御装置10とデータを送受信するためのインターフェースである。通信部23は、たとえば、Bluetooth接続をサポートするインターフェースである。ここでは、通信部23は、Bluetooth Low Energy(BLE)通信をサポートするものとする。
【0043】
点灯部24は、CPU21からの信号に基づいて発光する。また、点灯部24は、CPU21からの信号に基づいて調光する。点灯部24は、たとえば、図示されない電源部から電力の供給を受けて発光する。点灯部24は、たとえば、白熱電球、蛍光灯、又は、LEDなどから構成される。
【0044】
次に、照明機器20のCPU21が実現する機能について説明する。
まず、CPU21は、制御装置10に記憶値を送信する機能を有する。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から記憶値を取得するリクエストを受信する。CPU21は、当該リクエストを受信すると、メモリ部22の記憶領域22aから記憶値を取得する。CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へ記憶値を格納するレスポンスを送信する。
【0045】
また、CPU21は、制御装置10に再生値を送信する機能を有する。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から再生値を取得するリクエストを受信する。CPU21は、当該リクエストを受信すると、記憶領域22bから再生値を取得する。CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へ再生値を格納するレスポンスを送信する。
【0046】
なお、CPU21は、制御装置10から記憶値及び再生値を取得するリクエストを受信してもよい。CPU21は、制御装置10へ記憶値及び再生値を格納するレスポンスを送信してもよい。
【0047】
また、CPU21は、制御装置10からの信号に基づいて点灯部24が発する光を調光する機能を有する(制御部)。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から、所定の調光レベルを示す再生値を格納する調光信号を受信する。CPU21は、当該調光信号に従って点灯部24を調光する。また、CPU21は、記憶領域22bにおいて再生値を調光信号が示す調光レベルに変更する。
【0048】
たとえば、調光信号が再生値として「20」を示す場合、CPU21は、再生値「20」に対応する光を発するように点灯部24を調光する。また、CPU21は、記憶領域22bの再生値を「20」へ変更する。
【0049】
また、CPU21は、制御装置10からの信号に基づいて制御値を変更する機能を有する(制御値変更部)。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から、制御値としての記憶値を現在の再生値に変更する記憶値変更信号(制御値変更信号)を受信する。CPU21は、当該記憶値変更信号に従って、記憶領域22aにおいて記憶値を現在の再生値に変更する。たとえば、再生値が「20」であり記憶値が「100」である場合、CPU21は、記憶値変更信号に従って記憶領域22aにおいて記憶値を「20」に変更する。
【0050】
なお、CPU21は、制御装置10から記憶値を指定する信号を受信し、記憶領域22aにおいて記憶値を当該信号が指定する記憶値に変更してもよい。
【0051】
また、CPU21は、制御装置10からの信号に基づいてデフォルトの調光レベルに戻す機能を有する。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10からデフォルトの調光レベルに戻す(記憶値を再生値とする)リセット信号を受信する。CPU21は、当該リセット信号を受信すると、記憶領域22aから記憶値を取得する。CPU21は、記憶値を取得すると、記憶値が示すデフォルトの調光レベルに点灯部24を調光する。また、CPU21は、記憶領域22bにおいて再生値を記憶値に変更する。
【0052】
たとえば、再生値が「50」であり記憶値が「20」である場合、CPU21は、記憶値「20」に対応する光を発するように点灯部24を調光する。また、CPU21は、記憶領域22bにおいて再生値を「20」に変更する。
【0053】
また、CPU21は、点灯部24の点灯開始時において、記憶値が示すデフォルトの調光レベルに点灯部24を調光する。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて点灯部24をオンにする起動信号を受信する。CPU21は、電源が投入されて立ち上がってとき、または起動信号を受信すると、記憶領域22aから記憶値を取得する。CPU21は、記憶値を取得すると、デフォルトの制御値として記憶値が示すデフォルトの調光レベルで点灯部24を調光する。
【0054】
また、CPU21は、制御装置10に名称を送信する機能を有する。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から名称を取得するリクエストを受信する。CPU21は、当該リクエストを受信すると、メモリ部22の記憶領域22cから名称を取得する。CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へ名称を格納するレスポンスを送信する。
【0055】
なお、記憶領域22cが名称として空欄を格納する場合、CPU21は、名称として空欄を制御装置10へ送信してもよい。また、CPU21は、空欄であることを示すレスポンスを制御装置10へ送信してもよい。
【0056】
また、CPU21は、制御装置10からの信号に基づいて名称を変更する機能を有する(名称変更部)。
たとえば、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から、新たな名称を格納する名称変更信号を受信する。CPU21は、当該名称変更信号に従って、記憶領域22cにおいて名称を当該名称変更信号が格納する名称に変更する。なお、記憶領域22cが名称として空欄を格納する場合、CPU21は、名称変更信号が示す名称を記憶領域22cに格納する。
【0057】
次に、CPU11が実現する機能について説明する。
まず、CPU11は、照明機器20から記憶値を取得する機能を有する。
たとえば、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ記憶値を取得するリクエストを送信する。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20から記憶値を格納するレスポンスを受信する。
【0058】
また、CPU11は、照明機器20から再生値を取得する機能を有する。
たとえば、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ再生値を取得するリクエストを送信する。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20から再生値を格納するレスポンスを受信する。
【0059】
なお、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ記憶値及び再生値を取得するリクエストを送信してもよい。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20から記憶値及び再生値を格納するレスポンスを受信する。
【0060】
また、CPU11は、記憶値及び再生値を表示する機能を有する。
たとえば、CPU11は、表示部17に記憶値を表示するフレームと再生値を表示するフレームとを表示する。CPU11は、各フレームに記憶値と再生値とを表示する。
また、CPU11は、新たに記憶値又は再生値を取得した場合、記憶値又は再生値の表示を更新する。
【0061】
また、CPU11は、照明機器20へ調光信号を送信する機能を有する。
たとえば、CPU11は、操作部16を通じて調光レベルの入力を受け付ける。たとえば、CPU11は、表示部17に調光レベルを変更するアイコンを表示する。CPU11は、当該アイコンへのタップを受け付けることで、調光レベルの入力を受け付ける。
【0062】
CPU11は、入力された調光レベルを示す再生値を格納する調光信号を生成する。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ当該調光信号を送信する。
【0063】
また、CPU11は、照明機器20へ記憶値を変更する記憶値変更信号を送信する機能を有する。
たとえば、CPU11は、操作部16を通じて、記憶値を現在の再生値に変更する操作を受け付ける。たとえば、CPU11は、記憶値を現在の再生値に変更する操作を受け付けるアイコンを表示部17に表示する。CPU11は、当該アイコンへのタップを受け付けることで、記憶値を現在の再生値に変更する操作を受け付ける。
【0064】
CPU11は、当該操作を受け付けると、記憶値を現在の再生値に変更する記憶値変更信号を生成する、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ当該記憶値変更信号を送信する。
なお、CPU11は、記憶値を指定する信号を照明機器20へ送信してもよい。
【0065】
また、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へデフォルトの調光レベルに戻すリセット信号を送信する機能を有する。
たとえば、CPU11は、操作部16を通じて、照明機器20をデフォルトの調光レベルに戻す操作を受け付ける。たとえば、CPU11は、表示部17に照明機器20をデフォルトの調光レベルに戻す操作を受け付けるアイコンを表示する。CPU11は、当該アイコンへのタップを受け付けることで、照明機器20をデフォルトの調光レベルに戻す操作を受け付ける。
【0066】
CPU11は、当該操作を受け付けると、リセット信号を生成する。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ当該リセット信号を送信する。
【0067】
また、CPU11は、照明機器20をオンにする起動信号を照明機器20へ送信する機能を有する。
たとえば、CPU11は、照明機器20をオンにする操作を受け付ける。たとえば、CPU11は、表示部17に照明機器20をオンにする操作を受け付けるアイコンを表示する。CPU11は、当該アイコンへのタップを受け付けることで、照明機器20をオンにする操作を受け付ける。
【0068】
CPU11は、当該操作を受け付けると、起動信号を生成する。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ当該起動信号を送信する。
【0069】
また、CPU11は、照明機器20から名称を取得する機能を有する。
たとえば、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ名称を取得するリクエストを送信する。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20から名称を格納するレスポンスを受信する。
【0070】
また、CPU11は、名称を表示する機能を有する。
たとえば、CPU11は、表示部17に名称を表示するテキストボックスを表示する。CPU11は、当該テキストボックスに名称を表示する。
なお、名称が空欄である場合、CPU11は、所定のデフォルトの名称を表示する。
【0071】
また、CPU11は、照明機器20へ名称を変更する名称変更信号を送信する機能を有する。
たとえば、CPU11は、操作部16を通じて新たな名称の入力を受け付ける。たとえば、CPU11は、表示部17に名称の入力を受け付けるテキストボックスを表示する。CPU11は、当該テキストボックスへ新たな名称の入力を受け付ける。CPU11は、当該テキストボックスに入力された名称を新たな名称として取得する。なお、表示部17に名称の入力を受け付けるテキストボックスは、名称を表示するテキストボックスと同一であってもよい。
【0072】
CPU11は、新たな名称を取得すると、新たな名称を格納する名称変更信号を生成する。CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ当該名称変更信号を送信する。
なお、CPU11は、所定のアイコンへのタップを受け付けると、新たな名称の入力を終了したと判定して、名称更新信号を生成してもよい。
【0073】
次に、表示部17が表示する操作画面の例について説明する。
図4は、表示部17が表示する操作画面の例を示す図である。
図4が示す例では、CPU11は、所定の照明機器20と通信を確立し、当該照明機器20を制御するものである。
【0074】
図4が示すように、CPU11は、表示部17に、テキストボックス31、フレーム32、フレーム33、アイコン34、アイコン35及びアイコン36などを表示する。
【0075】
テキストボックス31は、照明機器20の名称を表示する。また、テキストボックス31は、新たな名称の入力を受け付ける。
【0076】
フレーム32は、再生値を表示する。
フレーム33は、記憶値を表示する。
アイコン34は、調光レベルの入力を受け付ける。たとえば、アイコン34は、光量を上げるアイコン及び光量を下げるアイコンを備える。また、アイコン34は、調光レベルを示すメータを備えてもよい。
【0077】
アイコン35は、記憶値を現在の再生値に変更する操作を受け付ける。
【0078】
アイコン36は、照明機器20をデフォルトの調光レベルに戻す操作を受け付ける。
【0079】
なお、CPU11は、表示部17に他のアイコン又は他の情報を表示してもよい。CPU11が表示部17に表示する内容は、特定の構成に限定されるものではない。
【0080】
次に、CPU11が新たな名称の入力を受け付ける操作画面について説明する。
図4は、新たな名称の入力を受け付ける操作画面の例を示す。
図4が示すように、CPU11は、キーボード37を表示する。
たとえば、図3の状態において、CPU11は、テキストボックス31へのタップを受け付けると、キーボード37を表示する。
【0081】
キーボード37は、新たな名称の入力を受け付ける。
【0082】
CPU11は、キーボード37に入力された名称をテキストボックス31に表示する。
【0083】
なお、CPU11は、キーボード37のエンターキーへのタップを受け付けると、新たな名称の受付を終了してもよい。
【0084】
次に、照明システム1の動作例について説明する。
まず、照明システム1において制御装置10が記憶値を表示する動作例について説明する。
図6は、制御装置10のCPU11が記憶値を表示する動作例について説明するフローチャートである。ここでは、記憶値は、「100」であるものとする。
【0085】
まず、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ記憶値を取得するリクエストを送信する(S11)。
【0086】
照明機器20のCPU21は、通信部23を通じて当該リクエストを受信する。当該リクエストを受信すると、CPU21は、記憶領域22aから記憶値(「100」)を取得する(S12)。記憶値を取得すると、CPU21は、通信部23を通じて記憶値を格納するレスポンスを制御装置10へ送信する(S13)。
【0087】
CPU11は、通信部15を通じて当該レスポンスを受信する。当該レスポンスを受信すると、CPU11は、フレーム33に当該レスポンスが格納する記憶値(「100」)を表示する(S14)。
なお、CPU21は、点灯部24を点灯させていなくともよいし、点灯させていてもよい。
【0088】
次に、照明システム1において制御装置10が再生値を表示する動作例について説明する。
【0089】
図7は、制御装置10のCPU11が再生値を表示する動作例について説明するフローチャートである。ここでは、記憶値は、「100」であるものとする。
【0090】
まず、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20に点灯部24を点灯する起動信号を送信する(S21)。なお、CPU11は、点灯部24を点灯させる操作を受け付けてから起動信号を送信してもよい。
【0091】
照明機器20のCPU21は、通信部23を通じて制御装置10から起動信号を受信する。起動信号を受信すると、CPU21は、記憶値(「100」)を再生値として点灯部24を点灯する(S22)。ここでは、記憶値は、「100」であり、再生値は、「100」である。なお、CPU21は、通信部23を通じてACK応答を制御装置10へ送信してもよい。
【0092】
CPU21が点灯部24を点灯すると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ再生値を取得するリクエストを送信する(S23)。
【0093】
CPU21は、通信部23を通じて当該リクエストを受信する。当該リクエストを受信すると、CPU21は、記憶領域22bから再生値(「100」)を取得する(S24)。再生値を取得すると、CPU21は、通信部23を通じて再生値を格納するレスポンスを制御装置10へ送信する(S25)。
【0094】
CPU11は、通信部15を通じて当該レスポンスを受信する。当該レスポンスを受信すると、CPU11は、フレーム32に当該レスポンスが格納する再生値(「100」)を表示する(S26)。
【0095】
次に、照明システム1において制御装置10が記憶値を変更し後に再生値を記憶値に戻す動作例について説明する。
図8及び図9は、制御装置10が記憶値を変更し後に再生値を記憶値に戻す動作例について説明するためのフローチャートである。ここでは、点灯部24は、点灯しているものとする。また、記憶値は、「100」であり、再生値は、「100」であるものとする。
【0096】
まず、制御装置10のCPU11は、操作部16を通じて調光レベルを変更する操作を受け付ける(S31)。ここでは、CPU11は、再生値を「20」とする操作を受け付けたものとする。
【0097】
調光レベルを変更する操作を受け付けると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ再生値(「20」)を格納する調光信号を送信する(S32)。
【0098】
照明機器20のCPU21は、通信部23を通じて当該調光信号を受信する。当該調光信号を受信すると、CPU21は、当該調光信号が格納する再生値(「20」)に基づいて点灯部24を調光する(S33)。ここで、CPU21は、記憶領域22bの再生値を「20」に変更する。
【0099】
点灯部24を調光すると、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へACK応答を送信する(S34)。
【0100】
CPU11は、通信部15を通じて照明機器20からACK応答を受信する。ACK応答を受信すると、CPU11は、所定のタイミングで、操作部16を通じて記憶値を現在の再生値に変更する操作を受け付ける(S35)。
【0101】
当該操作を受け付けると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ記憶値変更信号を送信する(S36)。
【0102】
CPU21は、通信部23を通じて記憶値変更信号を受信する。記憶値変更信号を受信すると、CPU21は、記憶領域22aにおいて記憶値を再生値(「20」)に変更する(S37)。ここで、記憶値は、「20」であり、再生値は、「20」である。
【0103】
記憶値を変更すると、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へACK応答を送信する(S38)。
【0104】
CPU11は、通信部15を通じて照明機器20からACK応答を受信する。ACK応答を受信すると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ記憶値及び再生値を取得するリクエストを送信する(S39)。
【0105】
CPU21は、通信部23を通じて当該リクエストを受信する。当該リクエストを受信すると、CPU21は、記憶領域22a及び22bからそれぞれ記憶値及び再生値を取得する(S40)。記憶値及び再生値を取得すると、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へ記憶値及び再生値を格納するレスポンスを送信する(S41)。
【0106】
CPU11は、通信部15を通じて照明機器20から当該レスポンスを受信する。当該レスポンスを受信すると、CPU11は、フレーム32及びフレーム33の表示をそれぞれレスポンスが格納する再生値及び記憶値に更新する(S42)。
【0107】
フレーム32及びフレーム33の表示を更新すると、CPU11は、所定のタイミングで、操作部16を通じて調光レベルを変更する操作を受け付ける(S43)。ここでは、CPU11は、再生値を「50」とする操作を受け付けたものとする。
【0108】
調光レベルを変更する操作を受け付けると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ再生値(「50」)を格納する調光信号を送信する(S44)。
【0109】
CPU21は、通信部23を通じて当該調光信号を受信する。当該調光信号を受信すると、CPU21は、当該調光信号が格納する再生値(「50」)に基づいて点灯部24を調光する(S45)。ここで、CPU21は、記憶領域22bの再生値を「50」に変更する。
【0110】
点灯部24を調光すると、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へACK応答を送信する(S46)。
【0111】
CPU11は、通信部15を通じて照明機器20からACK応答を受信する。ACK応答を受信すると、CPU11は、所定のタイミングで、操作部16を通じて照明機器20をデフォルトの調光レベルに戻す操作を受け付ける(S47)。当該操作を受け付けると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へリセット信号を送信する(S48)。
【0112】
CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から当該リセット信号を受信する。当該リセット信号を受信すると、CPU21は、記憶値が示すデフォルトの調光レベルに点灯部24を調光する(S49)。また、CPU21は、記憶領域22bにおいて再生値を「20」に変更する。
【0113】
点灯部24を調光すると、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へACK応答を送信する(S50)。
【0114】
CPU11は、通信部15を通じて照明機器20からACK応答を受信する。ACK応答を受信すると、CPU11は、フレーム32において再生値を「20」に更新する(S51)。
【0115】
次に、照明システム1において制御装置10が名称を照明機器20に格納する動作例について説明する。
図10は、制御装置10が名称を照明機器20に格納する動作例について説明するためのフローチャートである。ここでは、記憶領域22cは、名称として空欄を格納しているものとする。
【0116】
まず、制御装置10のCPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ名称を取得するリクエストを送信する(S61)。
照明機器20のCPU21は、通信部23を通じて制御装置10から当該リクエストを受信する。当該リクエストを受信すると、CPU21は、記憶領域22cから名称(「」(空欄))を取得する(S62)。名称を取得すると、CPU21は、通信部23を通じて名称を格納するレスポンスを制御装置10へ送信する(S63)。
【0117】
CPU11は、通信部15を通じて照明機器20から当該レスポンスを受信する。当該レスポンスを受信すると、CPU11は、テキストボックス31にデフォルトの名称を表示する(S64)。
【0118】
デフォルトの名称を表示すると、CPU11は、所定のタイミングで、操作部16を通じて新たな名称の入力を受け付ける(S65)。ここでは、CPU11は、新たな名称として「入口(1)」の入力を受け付けたものとする。
【0119】
新たな名称の入力を受け付けると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20に、新たな名称(「入口(1)」)を格納する名称変更信号を送信する(S65)。
【0120】
CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から当該名称変更信号を受信する。当該名称変更信号を受信すると、CPU21は、記憶領域22cに名称として「入口(1)」を格納する(S66)。
【0121】
名称として「入口(1)」格納すると、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へACK応答を送信する(S67)。
【0122】
次に、照明システム1において制御装置10が名称を表示する動作例について説明する。
図11は、制御装置10のCPU11が名称を表示する動作例について説明するフローチャートである。ここでは、名称は、「入口(1)」であるものとする。
【0123】
まず、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20へ名称を取得するリクエストを送信する(S71)。
【0124】
照明機器20のCPU21は、通信部23を通じて当該リクエストを受信する。当該リクエストを受信すると、CPU21は、記憶領域22cから名称(「入口(1)」)を取得する(S72)。名称を取得すると、CPU21は、通信部23を通じて名称を格納するレスポンスを制御装置10へ送信する(S73)。
【0125】
CPU11は、通信部15を通じて当該レスポンスを受信する。当該レスポンスを受信すると、CPU11は、テキストボックス31に当該レスポンスが格納する名称(「入口(1)」)を表示する(S74)。
【0126】
次に、照明システム1において制御装置10が名称を削除する動作例について説明する。
図12は、制御装置10のCPU11が名称を削除する動作例について説明するフローチャートである。ここでは、名称は、「入口(1)」であるものとする。
【0127】
まず、制御装置10CPU11は、操作部16を通じて、名称を削除する操作(新たな名称として空欄を受け付ける操作)を受け付ける(S81)。
【0128】
名称を削除する操作を受け付けると、CPU11は、通信部15を通じて照明機器20に、新たな名称として「」(空欄)を格納する名称変更信号を送信する(S82)。
【0129】
CPU21は、通信部23を通じて制御装置10から当該名称変更信号を受信する。当該名称変更信号を受信すると、CPU21は、記憶領域22cから名称を削除する(名称として「」(空欄)を格納する)(S83)。
【0130】
名称を削除すると、CPU21は、通信部23を通じて制御装置10へACK応答を送信する(S84)。
【0131】
なお、CPU11は、S38でACK応答を受信すると記憶値の表示を更新してもよい。この場合、CPU11は、S39乃至S41を行わなくともよい。
【0132】
以上のように構成された照明システムは、照明機器にデフォルトの調光レベルとして格納される記憶値を制御装置からの信号に応じて変更することができる。そのため、照明システムは、照明機器に設定されるデフォルトの調光レベルを変更することができる。
【0133】
その結果、照明システムは、現在の調光レベルをデフォルトの調光レベルとして照明機器に設定した後にさらに照明機器を調光した場合であっても、照明機器の調光レベルをデフォルトの調光レベルとして設定した調光レベルに戻すことができる。
【0134】
また、照明システムは、制御装置からの信号に基づいて照明機器に名称を格納することができる。そのため、照明システムは、他の制御装置を用いて照明機器を制御する場合に照明機器から当該照明機器の名称を当該他の制御装置に送信することができる。その結果、照明システムは、他の制御装置を用いて照明機器を制御する場合であっても同一の名称を制御装置に表示させることができる。
【0135】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する送信部を備える、
制御装置。
[C2]
前記送信部は、前記照明機器に、現在の制御値をデフォルトの制御値に戻すリセット信号を送信する、
前記C1に記載の制御装置。
[C3]
前記照明機器から、デフォルトの制御値と現在の制御値とを受信する受信部と、
前記デフォルトの制御値と、前記現在の制御値と、を表示する表示部と、
を備える、
前記C1又は2に記載の制御装置。
[C4]
前記受信部は、前記照明機器から、前記照明機器の名称を受信し、
前記表示部は、前記名称を表示する、
前記C3に記載の制御装置。
[C5]
名称の入力を受け付ける操作部を備え、
前記送信部は、前記照明機器に、前記名称に変更する名称変更信号を送信する、
前記C1乃至4の何れか1項に記載の制御装置。
[C6]
前記制御値は、調光レベルを示す、
前記C1乃至5の何れか1項に記載の制御装置。
[C7]
前記送信部は、Bluetooth接続をサポートする、
前記C1乃至6の何れか1項に記載の制御装置。
[C8]
制御装置で動作するプログラムであって、
プロセッサに、
照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する調光信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信させる、
プログラム。
[C9]
制御装置と照明機器とを備えるシステムであって、
前記制御装置は、
前記照明機器に、照明制御に関する制御値を変更する調光信号と、現在の制御値を照明制御に関するデフォルトの制御値とする制御値変更信号と、を送信する送信部を備え、
前記照明機器は、
照明制御に関するデフォルトの制御値を記憶する記憶部と、
発光する点灯部と、
前記調光信号と前記制御値変更信号とを受信する受信部と、
前記調光信号に従って前記点灯部の制御値を変更する制御部と、
前記制御値変更信号に従って前記デフォルトの制御値を変更する制御値変更部と、
を備える、
システム。
【符号の説明】
【0136】
1…照明システム、10…制御装置、11…CPU、14…NVM、15…通信部、16…操作部、17…表示部、20(20a乃至20c)…照明機器、21…CPU、22…メモリ部、22a乃至22c…記憶領域、23…通信部、24…点灯部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12