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特許7084800差額管理装置、差額管理方法、及び差額管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-07
(45)【発行日】2022-06-15
(54)【発明の名称】差額管理装置、差額管理方法、及び差額管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20120101AFI20220608BHJP
【FI】
G06Q40/00 420
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018125554
(22)【出願日】2018-06-29
(65)【公開番号】P2020004296
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石橋 和之
(72)【発明者】
【氏名】清水 昭宏
(72)【発明者】
【氏名】菅原 誠
(72)【発明者】
【氏名】大岡 慎弥
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-185588(JP,A)
【文献】特開2004-280642(JP,A)
【文献】特開2004-62378(JP,A)
【文献】特開2012-252612(JP,A)
【文献】特許第6337224(JP,B1)
【文献】特開2010-33343(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と記憶部を備えた差額管理装置であって、
前記記憶部には、
入金金額と回収予定額との違算理由毎に、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を登録したマスタが格納されており、
取引先からの入金金額と回収予定額との消込を行い、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う消込処理手段と、
選択した違算理由をキーとして、前記マスタから仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する仕訳作成手段と、
を備えたことを特徴とする差額管理装置。
【請求項2】
前記所定の理由は、数量違い、振込手数料、及び雑収/雑損を含むことを特徴とする請求項1に記載の差額管理装置。
【請求項3】
前記マスタは、前記違算理由が数量違い、振込手数料、及び雑収/雑損の場合は仕訳作成有り、前記違算理由がこれ以外の場合は、仕訳作成無しに設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の差額管理装置。
【請求項4】
制御部と記憶部を備えた情報処理装置で実行される差額管理方法であって、
前記記憶部には、
入金額と回収予定額との違算理由毎に、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を登録したマスタが格納されており、
前記制御部で実行される、
取引先からの入金金額と回収予定額との消込を行い、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う消込処理ステップと、
選択した違算理由をキーとして、前記マスタから仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する仕訳作成ステップと、
を含むことを特徴とする差額管理方法。
【請求項5】
制御部と記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための差額管理プログラムであって、
前記記憶部には、
入金額と回収予定額との違算理由毎に、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を登録したマスタが格納されており、
前記制御部において、
取引先からの入金金額と回収予定額との消込を行い、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う消込処理ステップと、
選択した違算理由をキーとして、前記マスタから仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する仕訳作成ステップと、
を実行させるための差額管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、差額管理装置、差額管理方法、及び差額管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品やサービス等の提供者は、取引先からの入金額と債権金額とを照合し、入金額が債権金額と一致するとの照合結果が得られた場合に、当該債権金額の消込処理を実行する。例えば、消込処理を行う装置として特許文献1がある。
【0003】
かかる特許文献1の装置では、入金元情報と入金額とを含む入金情報を取得する入金情報取得部11と、請求先情報と未入金額とを含む未入金情報を記憶する未入金情報記憶部14と、入金元情報に対して請求先情報が関連付けられた索引情報を記憶する索引情報記憶部15と、当該索引情報を参照することにより、入金情報の入金元情報に関連付けられた請求先情報を取得する請求先情報取得部16と、未入金情報記憶部14に記憶されている未入金情報から、請求先情報取得部16により取得された請求先情報を含む未入金情報を抽出し、当該未入金情報の未入金額と入金情報の入金額とが互いに対応するか否かの照合を実行する照合部17と、互いに対応するとの照合結果が得られた入金額及び未入金額を関連付ける関連付け部18と、を備えている。
【0004】
また、特許文献1では、段落[0084]に、「照合部17は、入金に関する手数料を考慮して、上述の未入金額と入金額との照合を実行してもよい。具体的には、照合部17は、入金に関する手数料(例えば「315円」や「525円」等)を予め記憶しておく。そして、照合部17は、上記照合において、未入金額と入金額との差額が手数料と一致するか否かを判定し、差額が手数料と一致する場合には、当該未入金額と当該入金額とは互いに対応するとの照合結果を出力してもよい。これにより、入金時に発生する手数料を考慮して、入金額と未入金額とを適切に関連付けることができる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-207142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1では、回収予定額と入金額との差額が登録した手数料と一致した場合には、消込を行う旨が記載されているが、手数料以外が理由の差額については記載されていない。差額の発生理由は各種あるため、差額の理由をオペレータが選択可能で、その理由に応じた仕訳までを作成して経理業務の負担を軽減することが望まれる。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、回収予定額と入金額との差額が発生した場合に、違算理由をオペレータが選択可能とし、さらに、その理由に応じた仕訳までを作成して経理業務の負担を軽減することが可能な差額管理装置、差額管理方法、及び差額管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部と記憶部を備えた差額管理装置であって、前記記憶部には、入金金額と回収予定額との違算理由毎に、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を登録したマスタが格納されており、取引先からの入金金額と回収予定額との消込を行い、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う消込処理手段と、選択した違算理由をキーとして、前記マスタから仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する仕訳作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記所定の理由は、数量違い、振込手数料、及び雑収/雑損を含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記マスタは、前記違算理由が数量違い、振込手数料、及び雑収/雑損の場合は仕訳作成有り、前記違算理由が数量違い、振込手数料、及び雑収/雑損以外の場合は、仕訳作成無しに設定されていることにしてもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部と記憶部を備えた情報処理装置で実行される差額管理方法であって、前記記憶部には、入金額と回収予定額との違算理由毎に、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を登録したマスタが格納されており、前記制御部で実行される、取引先からの入金金額と回収予定額との消込を行い、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う消込処理ステップと、選択した違算理由をキーとして、前記マスタから仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する仕訳作成ステップと、を含むことにしてもよい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部と記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための差額管理プログラムであって、前記記憶部には、入金額と回収予定額との違算理由毎に、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を登録したマスタが格納されており、前記制御部において、取引先からの入金金額と回収予定額との消込を行い、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う消込処理ステップと、選択した違算理由をキーとして、前記マスタから仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する仕訳作成ステップと、を実行させるための入金処理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、回収予定額と入金額との差額が発生した場合に、違算理由をオペレータが選択することができ、選択した違算理由に応じた仕訳までを作成して経理業務の負担を軽減することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本実施の形態に係る差額管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、違算理由マスタの構成例を示す図である。
図3図3は、本実施の形態における差額管理装置の全体の処理の一例を説明するための図である。
図4図4は、仕訳作成処理の詳細な処理を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、サンプルデータを示す図である。
図6図6は、サンプルデータを示す図である。
図7図7は、入金消込画面の表示例(画面遷移例)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明に係る差額管理装置、差額管理方法、及び差額管理プログラムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
従来、商品やサービス等の提供者は、取引先からの入金額と債権金額とを照合し、入金額が債権金額と一致するとの照合結果が得られた場合に、当該債権金額の消込処理を実行する。債権金額と入金額の差額は、例えば、得意先が多く、売上明細が多い場合、また、重量や容積、数量など単価換算のチェックが自社と得意先の双方で必要な場合(例えば、非鉄金属業界、化学業界)にそれぞれ認識ミスがある場合に多く発生し、その差額処理のため経理業務の負荷が増大している。従来は、EXCEL等で運用し、現場担当と経理担当で2重入力しているケースが多い。
【0017】
そこで、本実施の形態では、差額処理のための経理業務を軽減するために、入金予定情報・入金結果情報及びその差額を管理する差額明細管理をして、入金予定及び実績の一元管理を実現する。より具体的には、売掛金の入金予定と実際の入金額との差額が起きた際に、差額明細毎に違算理由(来勘、単価違い、振込手数料、雑損・雑収)を選択し、違算理由に応じた会計仕訳(雑損・雑収、振込手数料)を作成する。また、承認機能を実装してもよく、違算理由を選択した後に、承認(営業上長、経理部)を行い、承認された後、会計仕訳を生成してもよい。
【0018】
[2.構成]
本実施の形態に係る差額管理装置100の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る差額管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
差額管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、差額管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0020】
差額管理装置100は、図1に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。差額管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0021】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、差額管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、差額管理装置100と、サーバ200、端末装置(不図示)とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する記憶部106に格納されるデータは、サーバに格納されてもよい。
【0022】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、ユーザが出力装置(モニタ)114の画面に表示して、入力装置112で操作することを、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0023】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0024】
記憶部106は、違算理由マスタ106a、売上データファイル106b、請求データファイル106c、入金データファイル106d、入金消込データファイル106e、及び仕訳ファイル106f等を格納する。図2は、違算理由マスタ106aの構成例を示す図である。
【0025】
違算理由マスタ106aは、入金額と回収予定額との差額についての仕訳を作成する場合に参照するためのものである。違算理由マスタ106aは、図2に示すように、違算理由コード、違算理由名、違算仕訳作成有無、仕訳の借方勘定科目、及び仕訳の貸方勘定科目のデータを関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0026】
違算理由コード「1」は、違算理由名「来月勘定」、違算仕訳作成の有無「なし」、借方勘定科目「なし」、及び貸方勘定科目「なし」となっている。これは、次月以降で差額が入金されるため、違算仕訳は不要である。
【0027】
違算理由コード「2」は、違算理由名「単価違い」、違算仕訳作成の有無「なし」、借方勘定科目「なし」、及び貸方勘定科目「なし」となっている。これは、売買単価の認識違いである。契約等条件通りの計上を追求する必要があるため、違算仕訳は不要である。
【0028】
違算理由コード「3」は、違算理由名「数量違い」、違算仕訳作成の有無「あり」、借方勘定科目「雑損」、及び貸方勘定科目「雑収」となっている。これは、実質重量・容積等の誤差による違算である。会計上、雑収/雑損としてクローズする。
【0029】
違算理由コード「4」は、違算理由名「振込手数料」、違算仕訳作成の有無「あり」、借方勘定科目「振込手数料」、及び貸方勘定科目「振込手数料」となっている。これは、振込手数料を差し引いて振込入金された正当な理由として会計処理してクローズする。売掛>入金となるケースは実務上無いからである。
【0030】
違算理由コード「5」は、違算理由名「雑損・雑収」、違算仕訳作成の有無「あり」、借方勘定科目「雑損」、及び貸方勘定科目「雑収」となっている。その他の軽微な誤差を会計上、雑収/雑損としてクローズする。
【0031】
売上データファイル106bは、売上データ(回収予定データ)を格納するためのファイルである。売上データは、売上番号、売上日、売上数、売上単価、売上金額、消費税額、回収予定額、商品名、請求先、消込完了の有無、及び消込額のデータを含んでいてもよい(図5(A)参照)。
【0032】
請求データファイル106cは、請求データを格納するためのファイルである。請求データは、請求番号、請求日、前回請求金額、入金額、繰越金額、売上金額、消費税額、今回請求金額、回収予定日、及び請求先のデータを含んでいてもよい(図5(C)参照)。
【0033】
入金データファイル106dは、入金データを格納するためのファイルである。入金データは、入金番号、入金日、金種、入金額、消込原資、及び請求先のデータを含んでいてもよい(図5(D)参照)。
【0034】
入金消込データファイル106eは、入金消込データを格納するためのファイルである。入金消込データは、入金消込番号、消込行番号、入金番号、入金日、入金消込額、売上番号、違算理由、及び違算金額のデータを含んでいてもよい(図6(F)参照)。
【0035】
仕訳ファイル106fは、仕訳データを格納するためのファイルである。
【0036】
制御部102は、差額管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、売上計上処理部102a、請求処理部102b、入金処理部102cと、消込処理部102d、仕訳作成部102e、マスタメンテ部102fと、を備えている。
【0037】
売上計上処理部102aは、売上があった場合に、売上データ(回収予定データ)を作成して売上データファイル106bに格納する。
【0038】
請求処理部102bは、請求データを作成して請求データファイル106cに格納する。また、請求処理部102bは、請求データに基づいた請求書を出力(発行)してもよい。
【0039】
入金処理部102cは、取引先から入金があった場合に、入金データを作成して入金データファイル106dに格納する。
【0040】
消込処理部102dは、売上データの回収予定額と入金データの入金額の消込を行う。消込処理部102dは、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う。所定の理由は、例えば、数量違い、振込手数料、及び雑収/雑損を含むことにしてもよい。
【0041】
仕訳作成部102eは、選択した違算理由をキーとして、違算理由マスタ106aを参照し、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する。
【0042】
マスタメンテ部102fは、オペレータの指示に応じてマスタメンテ画面(不図示)をモニタ114に表示し、当該マスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、違算理由マスタ106aのデータの入力・変更・追加等の編集を行う。
【0043】
[3.処理の具体例]
図1図7を参照して、本実施の形態における差額管理装置100の処理の具体例を説明する。まず、図3及び図4を参照して、本実施の形態における差額管理装置100の全体の処理の概略を説明する。図3は、本実施の形態における差額管理装置100の全体の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図4は、仕訳作成処理の詳細な処理を説明するためのフローチャートである。図5及び図6は、サンプルデータを示す図である。図7は、入金消込画面の表示例(画面遷移例)を示す図である。
【0044】
図3において、売上計上処理部102aは、売上計上処理を実行する(ステップS1)。売上計上処理では、売上があった場合に、売上データ(回収予定データ)を作成して売上データファイル106bに格納する。
【0045】
請求処理部102bは、請求処理を実行する(ステップS2)。請求処理では、請求データを作成して請求データファイル106cに格納し、請求データに基づいた請求書を出力(発行)する。
【0046】
入金処理部102cは、入金処理を実行する(ステップS3)。入金処理では、取引先から入金があった場合に、入金データを作成して入金データファイル106dに格納する。
【0047】
消込処理部102dは、入金消込処理を実行する(ステップS4)。入金消込処理では、例えば、モニタ114に入金消込画面(図7参照)を表示し、入金消込画面上でのオペレータの操作に応じて、入金消込データを作成して、売上データの回収予定額と入金データの入金額の消込を行う。また、入金消込処理では、差額がある場合は、入金消込画面上でのオペレータの操作に応じて、違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う。所定の理由は、例えば、数量違い、振込手数料、及び雑収/雑損を含むことにしてもよい。
【0048】
仕訳作成部102eは、仕訳作成処理を実行する(ステップS5)。仕訳作成処理では、選択した違算理由をキーとして、違算理由マスタ106aを参照し、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する。
【0049】
つぎに、図4を参照して、仕訳作成処理の詳細な処理を説明する。違算仕訳の作成に関するルールは以下の通りである。違算仕訳は、違算理由マスタ106aで違算理由に応じて設定されている違算仕訳作成有無に従って決定する。売掛金の貸借位置は、違算金額の符号に従う(プラスorマイナス)。売掛金の相手勘定は、違算理由マスタ106aで違算理由に応じて設定されている「借方勘定科目」、「貸方勘定科目」を参照する。
【0050】
図4において、まず、対象の入金消込データを参照する(ステップS11)。入金消込データの違算金額(差額)が「0」でない場合に以降の処理が行われる。
【0051】
違算理由マスタ106aを参照して(ステップS12)、入金消込データの違算理由コードをキーとして、違算仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得する。
【0052】
そして、違算仕訳作成が有りか否かを判断する(ステップS13)。違算仕訳作成無しの場合は、違算仕訳を作成しない(ステップS17)。違算仕訳作成有りの場合は、違算金額の符号を判断し(ステップS14)、プラスの場合は、売掛金 違算金額(絶対値)/貸方勘定科目 違算金額(絶対値)とする違算仕訳を作成する(ステップS15)。また、マイナスの場合は、借方勘定科目 違算金額(絶対値)/売掛金、違算金額(絶対値)とする違算仕訳を作成する(ステップS16)。
【0053】
図5図7を参照して、差額管理装置100の処理の具体的なデータ例を説明する。以下では、図5(A)及び図5(B)に示す2件の売上についての消込及び仕訳作成について説明する。
【0054】
(S1)売上計上処理
図5(A)に示す売上データ(回収予定データ)の例では、売上番号「UR000001」、売上日「2018/2/1」、売上数「2.12g」、売上単価「@100」、売上金額「¥212」、消費税「¥17」、回収予定額「¥229」、商品名「SV958」、請求先「A工業」、消込完了の有無「未完了」、及び消込額「¥0」となっている。この場合の仕訳は、借方が売掛金「¥229」、貸方が売上「¥212」、消費税「¥17」となる。
【0055】
図5(B)に示す売上データの例では、売上番号「UR000002」、売上日「2018/2/28」、売上数「5.34g」、売上単価「@100」、売上金額「¥534」、消費税「¥43」、回収予定額「¥577」、商品名「SV950」、請求先「A工業」、消込完了の有無「未完了」、及び消込額「¥0」となっている。この場合の仕訳は、借方が売掛金「¥577」、貸方が売上「¥534」、消費税「¥43」となる。
【0056】
(S2)請求処理
図5(C)に示す請求データの例では、請求番号「SQ000002」、請求日「2018/2/28」、前回請求金額「¥1,000」、入金額「¥1,000」、繰越金額「¥1,000」、売上金額「¥746」、消費税額「¥60」、今回請求金額「¥806」、回収予定額「¥806」、及び請求先「A工業」となっている。
【0057】
(S3)入金処理
図5(D)に示す入金データの例では、入金番号「NY000001」、入金日「2018/3/31」、金種「現金」、入金額「¥805」、消込原資額「¥805」、請求先「A工業」となっている。この場合の仕訳は、借方が現金「¥805」、貸方が仮受金「¥805」となる。
【0058】
図5(E)は、取引先支払明細の例を示しており、仕入番号「SH000001」について、仕入日「2018/2/21」、仕入数「2.10g」、仕入単価「@100」、仕入金額「¥210」、消費税額「¥17」となっている。また、仕入番号「SH000002」について、仕入日「2018/2/28」、仕入数「5.35g」、仕入単価「@100」、仕入金額「¥535」、消費税額「¥43」となっている。
【0059】
売上データの売上番号「UR000001」は、売上数「2.12g」、売上金額「¥212」となっているのに対して、取引先支払明細の仕入番号「SH000001」では、仕入数「2.10g」、仕入金額「¥210」となっている。また、売上データの売上番号「UR000002」は、売上数「5.34g」、売上金額「¥534」となっているのに対して、取引先支払明細の仕入番号「SH000002」では、仕入数「5.35g」、仕入金額「¥535」となっている。これは、取引先との数量(重量)の計測結果に差が生まれた場合などに違算(誤差)が発生する。
【0060】
(S4)入金消込処理(違算処理)
入金番号「NY000001」の消込原資額「¥805」にて以下消込をする。違算理由がはっきりしているもの(所定の理由:例えば、数量違い、振込手数料、雑収・雑損 )については、違算理由・違算金額を登録の上、消込を完了させる。
【0061】
ここで、図7の入金消込画面を参照して違算理由・違算金額を登録して消込を完了させる手順を説明する。図7は、入金消込画面の表示例(画面遷移例)を示す図である。図7(A)は、初期状態表示、図7(B)はオペレータ操作により消込対象を指定した場合、図7(C)は、オペレータ操作により違算理由を登録した場合を示している。
【0062】
図7(A)に示す入金消込画面400の例では、ヘッダエリア401と、消込明細エリア402が表示される。ヘッダエリア401には、入金番号、請求先、入金金額、消込原資額の項目が表示される。消込明細エリア402には、今回の消込対象の行を指定するための消込ボックス、売上番号、商品名、回収予定額、今回消込額、違算理由、違算金額、合計の項目が表示される。
【0063】
ヘッダエリア401において、オペレータが入金番号を入力すると、入金番号をキーとして、入金データファイル106dから対応する入金データの請求先、入金金額、消込原資額のデータが読み出されて表示される。
【0064】
消込明細エリア402には、売上データファイル106bから同一請求先かつ消込完了有無=「未了」の売上データの売上番号、商品名、回収予定額のデータが読み出されて表示される。今回消込額は「0」が表示され、違算理由は空白、消込金額は、売上データの回収予定額-消込額が自動計算されて表示される。消込ボックスをチェックした行のみ、今回消込額及び違算金額を指定可能となっている。
【0065】
図7(A)に示す例では、オペレータにより入金番号「NY000001」が入力されて、入金番号「NY000001」をキーとして、図7(D)に示す入金データの請求先「A工業」、入金金額「¥805」、消込原資額「¥805」が読み出されて表示される。
【0066】
消込明細エリア402には、1行目と、2行目には、同一請求先「A工業」かつ消込完了有無=「未了」の図5(A)、(B)に示す売上データの売上番号「UR000001」、商品名「SV958」、回収予定額「¥229」と、売上番号「UR000002」、商品名「SV950」、回収予定額「¥577」が読み出されて表示され、また、消込残額は「229」、「577」が表示される。
【0067】
図7(B)において、オペレータが消込ボックスをチェックして、消込対象を指定すると、今回消込額に消込残額をセットして、全額消込対象とする。今回消込額>消込原資額の場合は、消込情報の登録は不可である。
【0068】
図7(B)に示す例では、オペレータにより1行目と2行目のチェックボックスがチェックされて、今回消込額に消込残額「¥229」、「¥577」がセットされ、全額消込対象とされる。また、違算理由と違算金額の入力が可能となっている。今回消込額「¥806」>消込原資額「¥805」であるため、このままでは消込情報を登録することができない。
【0069】
図7(C)において、オペレータが各行に対して、違算理由と違算金額を入力する。違算理由は、違算コードを入力すると、違算コードをキーとして、違算理由マスタ106aから違算理由が読み出されて表示される。違算金額の合計値を元の消込原資額から差し引き、今回消込額>消込原資額の状態か解消されると、入金消込データが登録可能となる。
【0070】
図7(C)に示す例では、オペレータが、例えば、1行目において、違算コード「005」と違算金額「¥-2」を入力する。違算コード「005」に対応する違算理由「雑損・雑収」が表示される。また、オペレータが、例えば、2行目において、違算コード「003」と違算金額「¥1」を入力する。違算コード「003」に対応する違算理由「数量違い」が表示される。消込原資額が¥805-(違算金額の合計¥-1(=-¥2+¥1))=¥806となり、今回消込額>消込原資額の状態か解消され、入金消込データが登録可能となる。不図示の登録ボタンを押すと、図6(F)に示すような入金消込データが作成される。
【0071】
なお、承認機能を実装して、例えば、図7(C)に示す画面のデータを上長が承認した場合に、入金消込データの登録が可能となるように構成してもよい。
【0072】
図6(F)に示す入金消込データの例では、1行目が、入金消込番号「NK000001」、消込行番号「1」、入金番号「UR000001」、入金日「2018/3/31」、入金消込金額「¥227」、売上番号「UR000001」、違算理由「005:雑収・雑損」、及び違算金額「¥-2」となっている。
【0073】
2行目は、入金消込番号「NK000002」、消込行番号「2」、入金番号「UR000001」、入金日「2018/3/31」、入金消込金額「¥578」、売上番号「UR000002」、違算理由「003:数量違い」、及び違算金額「¥1」となっている。
【0074】
入金消込データが作成(登録)されると、図6(E)に示すように、入金データの消込原資額が「¥806」に更新される。また、売上番号で紐付く入金消込データの、入金消込金額-違算金額のサマリーを回収予定額の消込額にセットし、セットした消込額が回収予定金額と一致した場合に消込完了する。図7(G)に示すように、売上データの1行目と2行目の消込額にそれぞれ、「¥229」、「¥577」がセットされ、消込完了の有無が「完了」に更新される。
【0075】
(S5)仕訳作成処理
図7(A)に示す入金消込データに基づいて仕訳を作成すると、1行目は、図6(H)、2行目は、図6(I)に示すようになる。図6(J)は、これらの集約仕訳の例を示している。
【0076】
1行目は、違算理由「005:雑収・雑損」、違算金額「¥-2」であるので、図2に示す違算理由マスタ106aの違算理由「005:雑収・雑損」は、違算仕訳作成の有無「あり」、借方勘定科目「雑損」となっているため、図6(H)に示すように、借方は雑損「¥2」、貸方は売掛金「¥2」となる。
【0077】
2行目は、違算理由「003:数量違い」、違算金額「¥1」であるので、図2に示す違算理由マスタ106aの違算理由「003:数量違い」は、違算仕訳作成の有無「あり」、貸方勘定科目「雑収」となっているため、図6(I)に示すように、借方は売掛金「¥1」、貸方は雑収「¥1」となる。
【0078】
以上説明したように、本実施の形態によれば、入金金額と回収予定額との違算理由毎に、仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を登録した違算理由マスタ106aと、取引先からの入金金額と回収予定額との消込を行い、差額がある場合は、オペレータの操作に応じて違算理由を選択し、選択した違算理由が所定の理由である場合は、消込を行う消込処理部102dと、選択した違算理由をキーとして、違算理由マスタ106aから仕訳作成の有無及び当該仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目を取得し、仕訳作成が無しの場合は仕訳を作成せず、仕訳作成が有りの場合は、取得した仕訳の借方勘定科目及び貸方勘定科目に従って仕訳を作成する仕訳作成部102eと、を備えているので、回収予定額と入金額との差額が発生した場合に、違算理由をオペレータが選択することができ、選択した違算理由に応じた仕訳までを作成して経理業務の負担を軽減することが可能となる。
【0079】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0080】
例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0081】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0082】
また、差額管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0083】
例えば、差額管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて差額管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0084】
また、このコンピュータプログラムは、差額管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0085】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0086】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0087】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0088】
また、差額管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、差額管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0089】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0090】
100 差額管理装置
102 制御部
102a 売上計上処理部
102b 請求処理部
102c 入金処理部
102d 消込処理部
102e 仕訳作成部
102f マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 違算理由マスタ
106b 売上データファイル
106c 請求データファイル
106d 入金データファイル
106e 入金消込データファイル
106f 仕訳ファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7