(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-07
(45)【発行日】2022-06-15
(54)【発明の名称】密封パックからパッケージを製造するための折り畳みユニットおよび密封パックからパッケージを製造するための方法
(51)【国際特許分類】
B65B 59/04 20060101AFI20220608BHJP
B65B 61/24 20060101ALI20220608BHJP
【FI】
B65B59/04
B65B61/24
(21)【出願番号】P 2018548436
(86)(22)【出願日】2017-03-03
(86)【国際出願番号】 EP2017055088
(87)【国際公開番号】W WO2017157700
(87)【国際公開日】2017-09-21
【審査請求日】2020-02-17
(32)【優先日】2016-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア・カッテラーニ
(72)【発明者】
【氏名】ハーバート・バートリニ
(72)【発明者】
【氏名】ルイサ・ダマト
(72)【発明者】
【氏名】ルシア・イゾー
(72)【発明者】
【氏名】フランコ・サンティ
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-508045(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02886473(EP,A1)
【文献】特表2016-500358(JP,A)
【文献】特開平11-070905(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0283361(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 59/04
B65B 61/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
密封パック(3)からパッケージ(2)を製造するための折り畳みユニットであって、
前記パック(3)を進行方向に沿って動かし、前記パック(3)を折り畳んでパッケージ(2)を形成するように配置された複数のパドル(30)を運ぶ無端コンベヤ(23)を含み、各パドル(30)は、対応する第1のパッケージ(2)の一部を形成するために第1のパック(3)と相互作用するように意図された第1の表面(80)、および対応する第2のパッケージ(2)の一部を形成するために第2のパック(3)と相互作用するように意図された第2の表面(81)を有し、前記折り畳みユニットは、前記パドル(30)を前記無端コンベヤ(23)に解除可能に連結させるように配置された解除可能な連結要素(42)をさらに含み、
前記解除可能な連結要素(42)のそれぞれは、細長い本体(44)、頭部(45)、および螺合部(46)を有するネジ(43)を含み、
前記無端コンベヤ(23)は、複数の相互に連結されたリンク(25)を有するチェーンコンベヤ(24)を含み、前記複数のリンクの各リンク(25)は前記複数のパドルの対応するパドル(30)を運び、前記解除可能な連結要素は前記パドル(30)を前記リンク(25)に解除可能に連結し、
前記パドル(30)は、前記パドル(30)が前記解除可能な連結要素(42)を用いて前記本体(40)に堅固に連結されると、前記プレート(29)上に当接する端面(55)を含み、
前記リンク(25)はプレート(29)および前記プレート(29)から突出する本体(40)を含み、前記パドル(30)は座部(41)を含み、前記本体(40)は前記座部(41)の中に受領されるように形状され、
前記頭部(45)は、前記パドル(30)の前記端面(55)の反対側の端面(51)に当接する、
ことを特徴とする、折り畳みユニット。
【請求項2】
前記細長い本体は前記パドル(30)の穴部(49)内に受領され、前記螺合部(46)は前記本体(40)の螺合穴(50)の中にねじ込まれる、請求項1に記載の折り畳みユニット。
【請求項3】
前記穴部(49)は前記パドル(30)の主要縦径に平行に延在する、請求項2に記載の折り畳みユニット。
【請求項4】
前記頭部(45)は前記細長い本体(44)の第1の端部(47)に配置され、前記螺合部(46)は前記第1の端部(47)と反対側の前記細長い本体(44)の第2の端部(48)に配置される、請求項1または2に記載の折り畳みユニット。
【請求項5】
前記プレート(29)は前記パック(3)を受領するように配置される、請求項1~4のいずれか一項に記載の折り畳みユニット。
【請求項6】
前記複数のパドル(30)を置換するように配置されたさらなる複数のパドルをさらに含み、前記さらなる複数のパドルの前記パドルはさらなる第1の表面およびさらなる第2の表面を有し、前記複数のパドルがパッケージの第1の型を形成でき、前記さらなる複数のパドルがパッケージの第2の型を形成できるように、前記さらなる第1の表面およびさらなる第2の表面のうち少なくとも1つは、前記複数のパドルの前記パドルの前記対応する第1の表面(80)および第2の表面(81)と異なり、パッケージの前記第2の型の前記パッケージは、パッケージの前記第1の型の前記パッケージの形状と異なる形状を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の折り畳みユニット。
【請求項7】
前記パック(3)のフラップ(20)を前記パック(3)の横壁(10b)の上に押圧するように配置された第1の横押圧配列装置(63)および第2の横押圧配列装置(64)をさらに含み、前記第1の横押圧配列装置(6
3)および前記第2の横押圧配列装置(6
4)は、前記無端コンベヤ(23)の対向する側面上に配置され、前記第1の横押圧配列装置(63)は第1のベルト(66)を含み、前記第2の横押圧配列装置(64)は第2のベルト(67)を含み、前記第1のベルト(66)および前記第2のベルト(67)は前記第1のベルト(66)および前記第2のベルト(67)の外面から延在し、前記横壁(10b)を形成するように配置された複数の隆起部(71)を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の折り畳みユニット。
【請求項8】
前記第1の横押圧配列装置(6
3)および前記第2の横押圧配列装置(6
4)を置換するように配置されたさらなる第1の横押圧配列装置およびさらなる第2の横押圧配列装置をさらに含み、前記さらなる第1の横押圧配列装置はさらなる第1のベルトを含み、前記さらなる第2の横押圧配列装置はさらなる第2のベルトを含み、前記さらなる第1のベルトおよび前記さらなる第2のベルトは、前記さらなる第1のベルトおよび前記さらなる第2のベルトの外面から延在し、前記横壁(10b)を形成するように配置されたさらなる複数の隆起部を有し、前記さらなる第1のベルトおよび前記さらなる第2のベルトの前記隆起部の形態は、前記第1のベルト(66)および前記第2のベルト(67)の前記隆起部(71)の形態と異なる、請求項7に記載の折り畳みユニット。
【請求項9】
前記第1のベルト(66)および前記第2のベルト(67)の前記隆起部の形態は、パッケージの前記第1の型を形成するように設計され、前記さらなる第1のベルトおよび前記さらなる第2のベルトの前記隆起部の形態は、パッケージの前記第2の型を形成するように設計される
、請求項7又は8に記載の折り畳みユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密封パックからパッケージを製造するための折り畳みユニットに関し、詳細にはパッケージ材料のチューブの中に注入可能な食品のパッケージを製造するための折り畳みユニットに関する。
【0002】
本発明は、さらに密封パックからパッケージを製造するための方法に関し、詳細にはパッケージ材料のチューブの中に注入可能な食品のパッケージを製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
公知のように、果汁、低温殺菌またはUHT(超高温熱処理)牛乳、葡萄酒、トマトソース、その他などの多くの食品が、滅菌パッケージ材料から作られたパッケージに入れて販売されている。
【0004】
パッケージのこの型の典型的な例は、積層シートパッケージ材料を折り畳み密封することによって作られる、Tetra Brik Aseptic(テトラ・ブリック・アセプティック)(登録商標)として公知の液体または注入可能な食品用の平行六面体形状のパッケージである。
【0005】
パッケージ材料は、剛性および強度のための基層(基層は1層の線維材料、例えば紙、またはミネラル含有ポリプロピレン材料を含んでもよい)、および基層の両側を覆う多層の熱密封プラスチック材料、例えばポリエチレンフィルムを実質的に含む多層構造を有する。
【0006】
UHT牛乳などの長期保存製品用の無菌パッケージの場合、パッケージ材料は気体および光遮断材料の層、例えばアルミニウム箔またはエチルビニルアルコール(EVOH)も含み、これは熱密封プラスチック材料の層の上に重ね合わせられ、次に最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する熱密封プラスチック材料の別の層で覆われる。
【0007】
公知のように、この種のパッケージは全自動パッケージ機上で製造され、パッケージ機の上で連続したチューブがウェブフィードパッケージ材料から形成される。パッケージ材料のウェブは、例えば過酸化水素水などの化学滅菌剤を加えることによりパッケージ機上で滅菌され、化学滅菌剤は一旦滅菌が完了すると、例えば加熱によって蒸発されてパッケージ材料の表面から除去される。そのように滅菌されたパッケージ材料のウェブは、閉鎖された滅菌環境内に保持され、垂直チューブを形成するために折り畳まれ長手方向に密封される。
【0008】
パッケージ機は形成ユニットを含み、その中でチューブは滅菌されたまたは滅菌処理された食品で連続して下方に充填され、密封され、次いで枕状パックを形成するために等しく離間された断面に沿って切断され、枕状パックは次いで完成品、例えば実質的な平行六面体を形成するために折り畳みユニットに供給される。
【0009】
より具体的には、枕状パックは、平行六面体の主要部分、ならびに互いに対向し、主要部分の対向側部に横方向に突出し、主要部分の上に折り畳まれるそれぞれの三角形フラップを画定する、上端部および底端部を実質的に含む。
【0010】
垂直チューブを形成するためにパッケージ材料を密封するときに形成される長手方向の密封ストリップは、枕状パックに沿って延在する。さらに各枕状パックの上端部および底端部は、それぞれが長手方向の密封ストリップに垂直で、パックの上部および底部から突出するそれぞれの端部フラップを画定する、横密封ストリップを有する。
【0011】
各枕状パックの上端部および底端部は、それぞれの端部フラップから主要部分に向かって先細であり、パックの平坦な対向する端壁を形成するためにパッケージ機の折り畳みユニットにより互いに向かって押圧される一方で、同時に主要部分のそれぞれの壁の上に端部フラップを折り畳む。
【0012】
折り畳みユニットは、例えば供給ステーションから出力ステーションに主に直線水平形成経路に沿ってパックを連続して供給するための鎖コンベヤ、ならびにパックのそれぞれの上端部および底端部を平らにするので、それぞれの端部フラップを上端部および底端部の上に折り畳むために、形成経路に沿って各パックと循環的に協働する、複数の折り畳みデバイスを実質的に含む、欧州特許出願公開明細書第1726526号から公知である。
【0013】
折り畳みユニットは、パックを加熱し、上端部および底端部においてパックのプラスチック外層を形成するプラスチック材料を溶かすように配置された加熱手段を含む。
【0014】
作動時、パッケージの第1の型の製造からパッケージの第2の型の製造まで通過させる必要があり、パッケージの第2の型のパッケージは、パッケージの第1の型のパッケージと実質的に同じ体積だが、パッケージの第1の型のパッケージの形状と異なる形状を有する。一例では、パッケージの第1の型のパッケージは平行六面体形状を有してもよく、パッケージの第2の型のパッケージは非長方形の側壁、例えば湾曲した、または多角形の、いわゆる設計要素を画定するパネルを有する側壁を有してもよい。
【0015】
パッケージの第1の型の製造からパッケージの第2の型の製造に切り替えるために、折り畳みユニットは、別の形成ユニットと置換されなければならない。
【0016】
折り畳みユニットを別の折り畳みユニットと置換するには、時間が掛かり、パッケージ機を長時間停止する必要があり、このことはパッケージ機の生産性に非常に大きく影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、密封パックからパッケージを形成するために折り畳みユニットを改善することである。
【0018】
本発明の別の目的は、密封パックからパッケージ形成するための方法を改善することである。
【0019】
本発明の別の目的は、パックを折り畳むための折り畳みユニット、および公知のパッケージ機の可撓性を改善し、パッケージの第1の型の製造からパッケージの第2の型の製造に切り替えるために必要な時間および労力を低減することができる(パッケージの第2の型のパッケージはパッケージの第1の型のパッケージと異なる)、パックを折り畳むための方法を獲得することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の第1の態様によれば、請求項1に記載されたように、密封パックからパッケージを製造するための折り畳みユニットが提供される。
【0021】
本発明の第2の態様によれば、請求項13に記載されたように、密封パックからパッケージを製造するための方法が提供される。
【0022】
本発明の1つの好ましい非限定的な実施形態が、添付の図面を参照に例として記載される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明による折り畳みユニットの、わかりやすくするために一部を取り除いた斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の折り畳みユニットの、わかりやすくするために一部を取り除いた側面図である。
【
図3】
図3は、
図1の折り畳みユニットの、わかりやすくするために一部を取り除いた長手方向部の図である。
【
図5】
図5は、
図1の折り畳みユニットで折り畳まれるパックの斜視側面図である。
【
図6】
図6は、
図1の折り畳みユニットを使用して、
図5のパックを折り畳むことによって獲得されたパッケージの斜視部分側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1~
図6を参照すると、パッケージ材料(図示せず)の公知のチューブから低温殺菌またはUHT牛乳、果汁、葡萄酒、その他などの注入可能な食品の密封パッケージ2を連続して製造するためのパッケージ機(図示せず)用の折り畳みユニット1が開示されている。
【0025】
チューブは、熱密封シート材料の公知のウェブ(図示せず)を長手方向に折り畳み密封することにより、折り畳みユニット1から上流に公知の方式で形成され、熱密封シート材料は、剛性および強度のための基層(基層は1層の線維材料、例えば紙、またはミネラル含有ポリプロピレン材料によって形成されてもよい)、および基層の両側を覆う多層の熱密封プラスチック材料、例えばポリエチレンフィルムを含んでもよい。UHT牛乳などの長期保存製品用の無菌パッケージ2の場合、パッケージ材料は気体および光遮断材料の層、例えばアルミニウム箔またはエチルビニルアルコール(EVOH)箔も含んでもよく、これは熱密封プラスチック材料の層の上に重ね合わせられ、次に最終的に食品に接触するパッケージ2の内面を形成する熱密封プラスチック材料の別の層で覆われる。
【0026】
次いでパッケージ材料のチューブは食品で充填され、密封され、枕状形状を有する複数のパック3を形成するために等しく離間された断面に沿って切断され、パック3は次いで折り畳みユニット1に移動され、ここではパック3は、実質的に平行六面体を有するそれぞれのパッケージ2を形成するために機械的に折り畳まれる。
【0027】
図5を参照すると、パック3の一実施形態が示されており、パック3は、シリンダに折り畳まれたウェブからパッケージ材料のチューブを製造するために形成され、パック3の1側部に沿って延在する長手方向密封帯4を有し、パック3は、長手方向密封帯4に垂直に接合される第1の横密封帯5および第2の横密封帯6により、対向する端部で閉じられる。
【0028】
パック3は軸Aを有し、本体7、本体7からそれぞれの第1の横密封帯5および第2の横密封帯6に向かって先細である第1の端部8および第2の端部9を含む。
【0029】
パック3の本体7は、互い違いに配置された2つの第1の横壁10aと2つの第2の横壁10bとによって横方向に境界が定められている。
【0030】
第1の端部8および第2の端部9は、それぞれが2つの壁12によって画定され、それぞれは実質的に等脚台形の形であり、軸Aに垂直な平面に対して互いに向かってわずかに傾斜し、それぞれの第1の横壁10aの対向する縁部によって画定された副縁部、ならびにそれぞれの第1の横密封帯5および第2の横密封帯6により互いに接合された主縁部を有する。
【0031】
長手方向密封帯4は、第1の横密封帯5と第2の横密封帯6との間で、一方の第1の横壁10aおよび上述の一方の第1の横壁10aと同じ側面上の対応する壁12全体に沿って延在する。
【0032】
第1の端部8は、第1の横密封帯5によって形成され、パック3から軸Aの方向に突出する実質的に細長い長方形の第1の端部フィン17を含む。第1の端部8は、本体7の対向する側面上に横方向に突出し、壁12の端部によって、また第2の横壁10bの対応する三角形端部によって画定された、2つの第1の三角形フラップ19をさらに含む。
【0033】
同様に第2の端部9は、第2の密封帯6によって形成され、パック3から軸Aの方向に突出する実質的に細長い第2の長方形の端部フィン18を含む。第2の端部9は、本体7の対向する側面上に横方向に突出し、壁12の端部によって、また第2の横壁10bの対応する三角形端部によって画定された、2つの第2の三角形フラップ20をさらに含む。
【0034】
より正確には、第1の端部フィン17および第2の端部フィン18のそれぞれは、軸Aに直角な方向に沿って延在する。
【0035】
パッケージ2を形成するために、折り畳みユニット1は第1の端部8および第2の端部9を互いに向かって平らに押し下げ、同時に第1の端部フィン17を平らにされた第1の端部8の上に、また第2の端部フィン18を平らにされた第2の端部9の上に折り畳む。
【0036】
折り畳みユニット1は、第2の三角形フラップ20をそれぞれの第2の横壁10bの上端部の上に第1の端部8に向かって折り畳み、
図6に示されたように第1の三角形フラップ19を先に折り畳まれた第1の端部フィン17の上で第2の端部9の対向する側面上に折り畳む。
【0037】
図1~
図4を参照すると、折り畳みユニット1は、供給ステーション13から出力ステーション14まで形成経路Bに沿って連続してパック3を供給するための無端コンベヤ23を含む。
【0038】
折り畳みユニット1は、一部が
図1および
図2に示されている第1の折り畳み配列装置15をさらに含み、第1の折り畳み配列装置15は、第1の端部8および第2の端部9を平らにするために各パック3と循環的に協働し、第1の端部フィン17を平らにされた第1の端部8の上に折り畳み、第2の端部フィン18を平らにされた第2の端部9の上に折り畳む。
【0039】
折り畳みユニット1は、第1の三角形フラップ19のそれぞれを先に平らにされた第1の端部8の上で第2の端部9の対向する側面上に折り畳むための第2の折り畳み配列装置をさらに含む。
【0040】
折り畳みユニット1は、第2の三角形フラップ20のそれぞれを対応する第2の横壁10bの上で第1の端部8に向かって折り畳むための第3の折り畳み配列装置をさらに含む。
【0041】
折り畳みユニット1は、第1の三角形フラップ19および第2の三角形フラップ20が押圧され、第1の端部8および第2の横壁10bのそれぞれに対して密封される前に、第1の三角形フラップ19および第2の三角形フラップ20のパッケージ材料の外層を溶かすために、第1の三角形フラップ19および第2の三角形フラップ20を部分的に曲げ、または折り畳む行為をする加熱デバイス(図示せず)も含む。
【0042】
折り畳みユニット1は、第1の三角形フラップ19が冷却すると第1の三角形フラップ19を平らにされた第1の端部フィン17の上に保持し、第2の三角形フラップ20が冷却すると第2の三角形フラップ20を第2の横壁10bの上に保持するために、各パック3と協働する押圧デバイス22をさらに含む。
【0043】
加熱デバイスは、形成経路Bに沿って押圧デバイス22の上流に配置される。
【0044】
押圧デバイス22は、第1の三角形フラップ19を平らにされた第1の端部フィン17の上に押圧するように配置された上部押圧配列装置62を含む。
【0045】
押圧デバイス22は、第1の横押圧配列装置63および第2の横押圧配列装置6をさらに含み、それぞれは第2の三角形フラップ20の一方を対応する第2の横壁10bの上に押圧するように配置される。
【0046】
上部押圧配列装置62は、2つの上部滑車(図示せず)の周りに環状になったベルト65を含む。上部滑車は実質的に水平な平面内に配置された軸を有する。
【0047】
ベルト65は、形成経路Bに沿ってパック3の進行方向に回転され、パック3が無端コンベヤ23によって前進される間、パック3と相互作用する。
【0048】
第1の横押圧配列装置63は、2つの第1の横滑車(図示せず)の周りに環状になった第1のベルト66を含む。第1の横滑車は実質的に垂直な平面内に配置された軸を有する。
【0049】
第1のベルト66は、形成経路Bに沿ってパック3の進行方向に回転され、パック3が無端コンベヤ23によって前進される間、パック3と相互作用する。
【0050】
同様に第2の横押圧配列装置64は、2つの第2の横滑車(図示せず)の周りに環状になった第2のベルト67を含む。第2の横滑車は実質的に垂直な平面内に配置された軸を有する。
【0051】
第2のベルト67は、形成経路Bに沿ってパック3の進行方向に回転され、パック3が無端コンベヤ23によって前進される間、パック3と相互作用する。
【0052】
第1の横押圧配列装置62および第2の横押圧配列装置63は、無端コンベヤ23の対向する側面上に配置される。
【0053】
第1のベルト66は、パック3と相互作用する第1のアクティブ分岐部68を有する。
【0054】
第2のベルト67は、パック3と相互作用する第2のアクティブ分岐部69を有する。
【0055】
第1のアクティブ分岐部68および第2のアクティブ分岐部69は、チャネル70を画定し、チャネル70を通ってパック3は無端コンベヤ23によって前進される。
【0056】
第1のベルト66および第2のベルト67は、第1のベルト66および第2のベルト67の外面から延在し、第2の横壁10bを形成するように配置された複数の隆起部71を有する。
【0057】
隆起部71の形態は、第2の横壁10bに所望の形状を与えるように設計される。
【0058】
無端コンベヤ23は、環状を形成し、複数の相互にヒンジで連結された堅固なモジュールまたはリンク25を含む、例ではチェーン24で示された可撓性の透明要素を含む。
【0059】
各リンク25は、相対パック3を受領するように適合されたプレート29、およびプレート29から突出し、形成経路Bに沿ってパック3を供給するためにパック3の第1の横壁10aの一方と協働し、パック3の第1の横壁10aの一方を押すパドル30を含む。
【0060】
詳細には、各パドル30は、第1のパッケージ2の一部、具体的には側板を形成するために第1のパック3と相互作用することが意図された第1の表面80、および第2のパッケージ2の一部、具体的には側板を形成するために第2のパック3と相互作用することが意図された第2の表面81を有する。
【0061】
第1の表面80および第2の表面81は互いに対向する。
【0062】
第1の表面80および第2の表面81は横方向に、具体的には形成経路Bの直線主要部B1に垂直に配置され、これについては以下により良く記載される。
【0063】
第1の表面80は、無端コンベヤ23に沿ってパック3の進行方向に対して第2の表面81の下流に配置される。
【0064】
無端コンベヤ23は、駆動歯車31および被駆動歯車32をさらに含む。
【0065】
チェーン24は、駆動歯車31および被駆動歯車32の周りに環状になり、駆動歯車31および被駆動歯車32とかみ合う。
【0066】
チェーン24は、搬送分岐部26、搬送分岐部26に実質的に平行な戻り分岐部27、第1の湾曲C字形部28aおよび第2の湾曲C字形部28bを含み、これらは互いに面する凹面を備えて位置付けられ、搬送分岐部26および戻り分岐部27を連結させる。第1の湾曲C字形部28aおよび第2の湾曲C字形部28bの中間部は、供給ステーション13および出力ステーション14のそれぞれを画定する。
【0067】
搬送分岐部26は示された実施形態では真っすぐに水平である。具体的には搬送26分岐部は、戻り分岐部27の上に位置付けられている。
【0068】
形成経路Bは、搬送分岐部26によって画定された上述の直線主要部B1、第1のC字形部28aの上部によって画定された供給湾曲端部B2、および第2のC字形部28bの上部によって画定された出力湾曲端部B3を含む。したがって搬送分岐部26、第1のC字形部28aの上部、および第2のC字形部28bの上部は、パック3を供給ステーション13から出力ステーション14に搬送するためにチェーン24の搬送部を画定する。戻り分岐部27、ならびに第1のC字形部28aおよび第2のC字形部28bの残余部は、パドル30を出力ステーション14から供給ステーション13に供給するためにチェーン24の戻り部を画定する。
【0069】
無端コンベヤ23の構造を考慮すると、パドル30は形成経路Bの直線主要部B1に沿って垂直に位置付けられる。
【0070】
各パック3は無端コンベヤ23上に位置付けられ、第2の端部9はチェーンの搬送部(すなわち対応するプレート29)に接触し、第1の横壁10aの一方は対応するパドル30上に着座し、軸Aはパドル30に平行であり、形成経路Bと交差する。
【0071】
特に
図3および
図4を参照すると、各リンク25は、プレート29から突出し、対応するパドル30の座部41の中に受容されるように成形された本体40を含む。
【0072】
折り畳みユニット1は、各パドル30を受容可能なリンク25に解除可能に連結するために解除可能な連結要素42をさらに含む。
【0073】
解除可能な連結要素42は係止構造としてもよく、係止構造において解除可能な連結要素42はパドル30をリンク25にしっかりと連結させ、解除構造において解除可能な連結要素42はリンク25からパドル30を取り除くことができる。
【0074】
各解除可能な連結要素42は、細長い本体44、頭部45および螺合部46を有するネジ43を含んでもよい。頭部は細長い本体44の第1の端部47に配置され、螺合部46は、第1の端部47の反対側の細長い本体44の第2の端部48に配置される。
【0075】
各パドル30は、ネジ43の細長い本体44を受領するように意図された穴部49を含む。
【0076】
穴部49は、パドル30の主要縦径に平行に延在する。
【0077】
本体40は、螺合部46を受領することを意図された螺合穴50を含む。
【0078】
またパドル30は、パッケージ2を保持し、パッケージ2が出力ステーション14でパドル30上を摺動するのを防ぐことが意図された保持要素52も含むので、パッケージ2をパドル30に対して位置ずれを引き起こす。パッケージ2が出力ステーション14でパドル30に対して正しい位置に配置されない場合、パッケージ2を折り畳みユニット1から取り除くことは困難である恐れがあり、不可能なことさえある。
【0079】
保持要素52は、パドル30に連結可能な支持構造53、およびパドル30から突出しパッケージ2と相互作用するように配置された付属物54を含む。
【0080】
支持53構造は貫通孔55を有し、ネジ43が保持要素52をパドル30に連結させるように、ネジ43の細長い本体44は貫通孔55を通過する。
【0081】
折り畳みユニット1の作業形態では、リンク25の本体40はパドル30の座部41内に受領される。細長い本体44は穴部49内に受領され、螺合部46は螺合穴50の中にねじ込まれ、頭部45はパドル30の端面51に当接する。端面51の反対側のパドル30のさらなる端面55はプレート29に当接し、パドル30は本体40に、すなわちリンク25に堅固に連結される。
【0082】
折り畳みユニット1が作業形態にあるとき、解除可能な連結要素42は上述の係止構造に保たれる。
【0083】
折り畳み要素1が設定形態にあるとき、螺合部46は螺合穴50からネジを外され、ネジ43は穴部49から取り除かれる。リンク25の本体40はパドル30の座部41から取り除かれる。したがってパドル30をプレート29から、すなわちリンク25から取り外すことができる。
【0084】
その後パドル30を、さらなる第1の表面およびさらなる第2の表面を有するさらなるパドルと置換することができる。
【0085】
折り畳みユニット1が作業形態にあるとき、解除可能な連結要素42は、パドル30をさらなるパドルと置換できるために上述の係止構造から上述の解除構造に動かされ、次いでさらなるパドルをリンク25に堅固に連結するために上述の解除構造から上述の係止構造に動かされる。
【0086】
一実施形態では、さらなる第1の表面は第1の表面80と異なる。
【0087】
別の実施形態では、さらなる第2の表面は第2の表面81と異なる。
【0088】
別の実施形態では、さらなる第1の表面およびさらなる第2の表面は、どちらも第1の表面80および第2の表面81のそれぞれと異なる。
【0089】
換言すると、さらなる第1の表面およびさらなる第2の表面のうち少なくとも1つは、対応する第1の表面80および第2の表面81と異なる。
【0090】
このようにして、パドル30はパッケージの第1の型を形成することができ、さらなるパドルはパッケージの第2の型を形成することができる。
【0091】
パッケージの第1の型のパッケージは、パッケージの第2の型のパッケージと実質的に同じ体積だが、パッケージの第2の型のパッケージの形状と異なる形状を有してもよい。一例として、パッケージの第1の型のパッケージは
図6に示されたように平行六面体形状を有してもよく、パッケージの第2の型のパッケージは非長方形の側壁、例えば湾曲した、または多角形、いわゆるデザイン要素を画定するパネルの側壁を有してもよい。
【0092】
折り畳みユニット1が設定形態にあるとき、第1の横押圧配列装置62および第2の横押圧配列装置63は、さらなる第1の横押圧配列装置と、またさらなる第2の横押圧配列装置のそれぞれと置換される。
【0093】
さらなる第1の横押圧配列装置はさらなる第1のベルトを含み、さらなる第2の横押圧配列装置はさらなる第2のベルトを含む。
【0094】
さらなる第1のベルトおよびさらなる第2のベルトは、さらなる第1のベルトおよびさらなる第2のベルトの外面から延在し、第2の横壁10bを形成するように配置されたさらなる複数の隆起部を有する。
【0095】
さらなる第1のベルトおよびさらなる第2のベルトの隆起部の形態は、第1のベルト66および第2のベルト67の隆起部71の形態と異なる。
【0096】
第1のベルト66および第2のベルト67の隆起部71の形態は、パッケージの上述の第1の型を形成するように設計される一方で、さらなる第1のベルトおよびさらなる第2のベルトの隆起部の形態は、パッケージの上述の第2の型を形成するように設計される。
【0097】
作動中、パック3は無端コンベヤ23によって前進される。具体的には各パック3は、2つの連続したパドル30によって画定された空間内に受領される。
【0098】
押圧デバイス22の上流で、パック3は、無端コンベヤ23により形成経路Bに沿って動かされる間、第1の折り畳み配列装置15と相互作用し、第1の折り畳み配列装置15は、第1の端部8および第2の端部9を平らにし、第1の端部フィン17を第1の端部8の上に、また第2の端部フィン18を第2の端部9の上に折り畳む。
【0099】
またパック3は第2の折り畳み配列装置とも相互作用し、第2の折り畳み配列装置は、第1の三角形フラップ19を先に平らにされた第1の端部8の上で第2の端部9の対向する側面上に折り畳み始める。
【0100】
またパック3は第3の折り畳み配列装置とも相互作用し、第3の折り畳み配列装置は、第2の三角形フラップ20を対応する第2の横壁10bの上で第1の端部8に向かって折り畳み始める。
【0101】
パック3は加熱デバイスとさらに相互作用し、加熱デバイスは、第1の三角形フラップ19および第2の三角形フラップ20が押圧され、第1の端部8および第2の横壁10bのそれぞれに対して密封される前に、第1の三角形フラップ19および第2の三角形フラップ20のパッケージ材料のプラスチック外層を溶かすために、部分的に曲げられた第1の三角形フラップ19および部分的に曲げられた第2の三角形フラップ20に作用する。
【0102】
その後パック3は押圧デバイス22に到着する。
【0103】
上部押圧配列装置62のベルト65は、第1の三角形フラップ19を第1の端部フィン17および第1の端部8の上に押圧する。
【0104】
第1の横押圧配列装置63の第1のベルト66および第2の横押圧配列装置64の第2のベルト67は、第2の三角形フラップ20を第2の横壁10bの上に押圧する。
【0105】
このようにして最終パッケージ2がパック3から獲得される。
【0106】
パドルはリンクに取り外し可能に連結可能であるため、第1の型のパッケージの製造から第2の型のパッケージの製造に、完全な折り畳みユニットを置換することなく、移行することが可能である。
【0107】
具体的にはパドル、ならびに第1の横押圧配列装置および第2の横押圧配列装置を置換する作動は、むしろ速やかであり、したがってパッケージ機の生産性に悪影響を与えない一方で、同時にパッケージ機に高い柔軟性を提供する。
【0108】
本発明による折り畳みユニットは、具体的にはパッケージの第1の型の製造からパッケージの第2の型の製造に切り替えることができ、パッケージの第2の型のパッケージはパッケージの第1の型のパッケージと実質的に同じ体積であり、パッケージの第2の型のパッケージの形状と異なる形状を有する。一例として、パッケージの第1の型のパッケージは平行六面体形状を有してもよく、パッケージの第2の型のパッケージは非長方形の側壁、例えば湾曲した、または多角形の側壁を有してもよい。
【0109】
しかし明らかに添付の特許請求の範囲に定義された保護される範囲から逸脱することなく、ユニット1に変更がなされてもよい。