(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-07
(45)【発行日】2022-06-15
(54)【発明の名称】ステアリングホイール、そのようなステアリングホイール用の操作器ならびにステアリングホイール組立品およびその製造の方法
(51)【国際特許分類】
B62D 1/04 20060101AFI20220608BHJP
B60R 16/027 20060101ALI20220608BHJP
【FI】
B62D1/04
B60R16/027 T
(21)【出願番号】P 2019524220
(86)(22)【出願日】2017-11-30
(86)【国際出願番号】 EP2017080932
(87)【国際公開番号】W WO2018100039
(87)【国際公開日】2018-06-07
【審査請求日】2020-11-27
(31)【優先権主張番号】102016123134.7
(32)【優先日】2016-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】513137363
【氏名又は名称】ダルフィー・メタル・エスパーニャ・ソシエダッド・アノニマ
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【氏名又は名称】小野 達己
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(72)【発明者】
【氏名】バーニャ・カストロ,ラモン
(72)【発明者】
【氏名】ペレイロ・コト,ペドロ
(72)【発明者】
【氏名】セゴビア・ロメロ,ミゲル
(72)【発明者】
【氏名】サントリオ・カンセラス,アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】カルバリィード,ラファエル
(72)【発明者】
【氏名】ボウビニョー,ロラン
(72)【発明者】
【氏名】ルメレ,クレマン
(72)【発明者】
【氏名】リシュー・ギユ,ナタリー
【審査官】村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3104162(JP,U)
【文献】実開昭58-128173(JP,U)
【文献】実開昭52-116833(JP,U)
【文献】特開2011-173449(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/00-1/28
B60R 16/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のステアリングホイールであって、
ステアリングホイール軸(A)と、
前記ステアリングホイール(10)を、前記ステアリングホイール軸(A)を中心にして回転可能であるステアリングシャフトに締結するためのハブ(12)と、
前記ハブ(12)に接続され、少なくとも部分的に前記ハブ(12)を円周方向に囲むステアリングホイールリム(14)とを備え、
操作器(22)を締結するための装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)上に構成され、
前記装着突起(20)が、前記操作器(22)を着脱可能に締結するための結合要素(28)ならびに前記操作器(22)を所定位置に固定するための位置決め部分(30)とを含
み、
アーマチャカバー(18)が、少なくとも部分的に前記装着突起(20)を形成する一体に形成されたカバー突起(26)を含み、前記カバー突起(26)の前記自由端において、前記操作器(22)のデータ伝送および/または電力供給用の線(34)が終端するプラグコネクタ(32)が構成される、ステアリングホイール。
【請求項2】
請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、前記装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)から自由端(21)に向かって延びることを特徴とする、ステアリングホイール。
【請求項3】
請求項1から2の
何れか一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が平面にわたり、前記装着突起(20)が、前記平面内に又は前記平面と平行に延びることを特徴とする、ステアリングホイール。
【請求項4】
請求項1から3の
何れか一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記結合要素(28)が、前記操作器(22)を前記ステアリングホイールリム(14)にロックするための戻り止め要素であることを特徴とする、ステアリングホイール。
【請求項5】
請求項1から4の
何れか一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記位置決め部分(30)が、前記操作器(22)の案内部分と一緒に前記操作器(22)用の装着ガイドを形成する案内部分であることを特徴とする、ステアリングホイール。
【請求項6】
請求項1から5の
何れか一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が、少なくとも部分的に前記装着突起(20)を形成する一体に形成されたアーマチャ突起(24)を有するステアリングホイールアーマチャ(16)を含むことを特徴とし、前記結合要素(28)および/または前記位置決め部分(30)が、前記アーマチャ突起(24)において形成される、ステアリングホイール。
【請求項7】
請求項1から6の
何れか一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が、ステアリングホイールアーマチャ(16)ならびに少なくとも部分的に前記装着突起(20)を形成する一体に形成されたカバー突起(26)を有するアーマチャカバー(18)を含むことを特徴とし、前記結合要素(28)および/または前記位置決め部分(30)が、前記カバー突起(26)上に形成される、ステアリングホイール。
【請求項8】
請求項1から7の
何れか一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が、ステアリングホイールアーマチャ(16)、アーマチャカバー(18)ならびに前記操作器(22)のデータ伝送および/または電力供給用の線(34)を含むことを特徴とし、前記ステアリングホイールアーマチャ(16)および前記アーマチャカバー(18)が、中で前記線(34)が延びる線経路を構成する、ステアリングホイール。
【請求項9】
請求項1から
8の
何れか一項に記載のステアリングホイールにおいて、ステアリングホイールアーマチャ(16)が、少なくとも部分的に可撓材料、とりわけフォームコーティング(38)によって囲まれることを特徴とする、ステアリングホイール。
【請求項10】
車両用のステアリングホイールであって、
ステアリングホイール軸(A)と、
前記ステアリングホイール(10)を、前記ステアリングホイール軸(A)を中心にして回転可能であるステアリングシャフトに締結するためのハブ(12)と、
前記ハブ(12)に接続され、少なくとも部分的に前記ハブ(12)を円周方向に囲むステアリングホイールリム(14)とを備え、
操作器(22)を締結するための装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)上に構成され、
前記装着突起(20)が、前記操作器(22)を着脱可能に締結するための結合要素(28)ならびに前記操作器(22)を所定位置に固定するための位置決め部分(30)とを含
み、
前記ステアリングホイールリム(14)が、少なくとも部分的に前記装着突起(20)を形成する一体に形成されたアーマチャ突起(24)を有するステアリングホイールアーマチャ(16)を含むことを特徴とし、前記結合要素(28)および/または前記位置決め部分(30)が、前記アーマチャ突起(24)において形成される、ステアリングホイール。
【請求項11】
車両用のステアリングホイールであって、
ステアリングホイール軸(A)と、
前記ステアリングホイール(10)を、前記ステアリングホイール軸(A)を中心にして回転可能であるステアリングシャフトに締結するためのハブ(12)と、
前記ハブ(12)に接続され、少なくとも部分的に前記ハブ(12)を円周方向に囲むステアリングホイールリム(14)とを備え、
操作器(22)を締結するための装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)上に構成され、
前記装着突起(20)が、前記操作器(22)を着脱可能に締結するための結合要素(28)ならびに前記操作器(22)を所定位置に固定するための位置決め部分(30)とを含
み、
前記ステアリングホイールリム(14)が、ステアリングホイールアーマチャ(16)、アーマチャカバー(18)ならびに前記操作器(22)のデータ伝送および/または電力供給用の線(34)を含むことを特徴とし、前記ステアリングホイールアーマチャ(16)および前記アーマチャカバー(18)が、中で前記線(34)が延びる線経路を構成する、ステアリングホイール。
【請求項12】
請求項1から
11のいずれか一項に記載のステアリングホイール(10)用の操作器であって、前記操作器(22)が、結合要素(40)ならびに位置決め部分(42)を含み、前記ステアリングホイール(10)の装着突起(20)に取り付けるように、および前記装着突起(20)に確実に結合するように適合されることを特徴とする、操作器。
【請求項13】
請求項
12に記載の操作器において、前記結合要素(40)が、戻り止め要素、とりわけ弾性戻り止めばねとして構成されることを特徴とする、操作器。
【請求項14】
請求項
12または13に記載の操作器において、前記位置決め部分(42)が、2つの平行ガイドレール(43)を備え、とりわけ、前記結合要素(40)が前記2つの平行ガイドレール(43)の間にある、ことを特徴とする、操作器。
【請求項15】
請求項
12から14の何れか一項に記載の操作器において、前記操作器(22)の表面上の開口(50)から閉端に延び、前記装着突起(20)を受けるための止まり穴型凹部(48)が設けられ、電気プラグコネクタ(36)が前記止まり穴型凹部(48)の前記閉端において形成される、ことを特徴とする、操作器。
【請求項16】
車両用のステアリングホイール(10)用の操作器であって、
前記ステアリングホイールは、ステアリングホイール軸(A)と、前記ステアリングホイール(10)を、前記ステアリングホイール軸(A)を中心にして回転可能であるステアリングシャフトに締結するためのハブ(12)と、前記ハブ(12)に接続され、少なくとも部分的に前記ハブ(12)を円周方向に囲むステアリングホイールリム(14)とを備え、操作器(22)を締結するための装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)上に構成され、前記装着突起(20)が、前記操作器(22)を着脱可能に締結するための結合要素(28)ならびに前記操作器(22)を所定位置に固定するための位置決め部分(30)とを含み、
前記操作器(22)が、結合要素(40)ならびに位置決め部分(42)を含み、前記ステアリングホイール(10)の装着突起(20)に取り付けるように、および前記装着突起(20)に確実に結合するように適合され、
前記操作器(22)の表面上の開口(50)から閉端に延び、前記装着突起(20)を受けるための止まり穴型凹部(48)が設けられ、電気プラグコネクタ(36)が前記止まり穴型凹部(48)の前記閉端において形成される、ことを特徴とする、操作器。
【請求項17】
ステアリングホイール組立品であって、
請求項1から
11の何れか一項に記載のステアリングホイール(10)と、
請求項
12から16の何れか一項に記載の別個の操作器(22)と、
を備え、
前記操作器(22)が、装着突起(20)に取り付けられ、前記装着突起(20)に確実に締結されることを特徴とする、ステアリングホイール組立品。
【請求項18】
請求項
17に記載のステアリングホイール組立品において、前記操作器(22)および/または前記装着突起(20)が、前記操作器(22)と前記ステアリングホイール(10)との確実な接続を解除するための工具用の凹部(60)を含むことを特徴とする、ステアリングホイール組立品。
【請求項19】
ステアリングホイール組立品(46)を製造する方法であって、
a) 操作器(22)の電気構成部品の信号伝送および/または電力供給用の電気的接続を備える、請求項
12から16の何れか一項に記載の操作器(22)を提供するステップと、
b) 請求項1から
11の何れか一項に記載のステアリングホイール(10)を提供するステップであって、ステアリングホイールリム上(14)に、装着突起(20)が設けられており、および前記ステアリングホイールリム(14)内に、前記操作器(22)を電気的に接続するための電線(34)が設けられている、ステップと、
c) 前記操作器(22)を装着方向(44)に最終装着位置に達するまで前記ステアリングホイールリム(14)の前記装着突起(20)に取り付けるステップであって、前記最終装着位置において、確実な接続が、前記操作器(22)と前記ステアリングホイールリム(14)との間に存在し、前記操作器(22)が前記装着突起(20)に取り付けられるときに、前記最終装着位置に達する前に前記操作器(22)が前記ステアリングホイールリム(14)内の前記電線(34)に電気的に接続される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項20】
請求項
19に記載の方法において、前記ステアリングホイール組立品(46)において、前記操作器(22)の正しい電気的接続を表示するための識別器(58)が設けられ、前記操作器(22)を取り付けた後に電流が前記電線(34)に供給され、前記操作器(22)の正しい電気的接続の場合、前記識別器(58)が信号を出力することを特徴とする、方法。
【請求項21】
車両用のステアリングホイール(10)を備えるステアリングホイール組立品(46)を製造する方法であって、
前記ステアリングホイール(10)は、ステアリングホイール軸(A)と、前記ステアリングホイール(10)を、前記ステアリングホイール軸(A)を中心にして回転可能であるステアリングシャフトに締結するためのハブ(12)と、前記ハブ(12)に接続され、少なくとも部分的に前記ハブ(12)を円周方向に囲むステアリングホイールリム(14)とを備え、操作器(22)を締結するための装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)上に構成され、前記装着突起(20)が、前記操作器(22)を着脱可能に締結するための結合要素(28)ならびに前記操作器(22)を所定位置に固定するための位置決め部分(30)とを含み、
前記方法は、
a) 操作器(22)の電気構成部品の信号伝送および/または電力供給用の電気的接続を備える操作器(22)であって、結合要素(40)ならびに位置決め部分(42)を含み、前記ステアリングホイール(10)の装着突起(20)に取り付けるように、および前記装着突起(20)に確実に結合するように適合される操作器(22)を提供するステップと、
b) 前記ステアリングホイール(10)を提供するステップであって、ステアリングホイールリム上(14)に、装着突起(20)が設けられており、および前記ステアリングホイールリム(14)内に、前記操作器(22)を電気的に接続するための電線(34)が設けられている、ステップと、
c) 前記操作器(22)を装着方向(44)に最終装着位置に達するまで前記ステアリングホイールリム(14)の前記装着突起(20)に取り付けるステップであって、前記最終装着位置において、確実な接続が、前記操作器(22)と前記ステアリングホイールリム(14)との間に存在し、前記操作器(22)が前記装着突起(20)に取り付けられるときに、前記最終装着位置に達する前に前記操作器(22)が前記ステアリングホイールリム(14)内の前記電線(34)に電気的に接続される、ステップと、
を含み、
前記ステアリングホイール組立品(46)において、前記操作器(22)の正しい電気的接続を表示するための識別器(58)が設けられ、前記操作器(22)を取り付けた後に電流が前記電線(34)に供給され、前記操作器(22)の正しい電気的接続の場合、前記識別器(58)が信号を出力することを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のステアリングホイール、そのようなステアリングホイール用の操作器ならびにステアリングホイール組立品およびその製造の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の車両ステアリングホイールは、一般に、ハブと、ハブに接続されるステアリングホイールリムとを含む。先行技術から、例えば、ハブとステアリングホイールリムとの間のスポークの数によって異なる、数多くのステアリングホイール形状が知られている。
【0003】
最小数のスポークを有するステアリングホイールは、重量および製作に関して利点を提供する。同時に、ステアリングホイールの設計を最適化するために努力が行われる。車両の操作機能は、ステアリングホイール上に設けられた操作要素によって大部分が制御されることが意図されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
改善された設計により所望の操作機能を提供する車両用のステアリングホイール、ならびに、そのようなステアリングホイールに最小の努力で装着でき、必要に応じて交換できる操作器を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、この目的は、ステアリングホイール軸と、ステアリングホイール軸を中心にして回転可能なステアリングシャフトにステアリングホイールを締結するためのハブと、ハブに接続され、ハブを少なくとも部分的に円周方向に囲むステアリングホイールリムとを備えるステアリングホイールによって達成され、操作器を締結するための装着突起が、ステアリングホイールリム上に形成され、装着突起は、操作器を着脱可能に締結するための結合要素ならびに操作器を所定位置に固定するための位置決め部分を含む。結合要素は、例えば、ねじおよび/または(好ましくは)戻り止め要素である。さらに好ましいのは、ステアリングホイールリムが、ある領域(装着または機能状態において下部)(4:30hから7:30hの間)だけにおいてハブに接続されることである。好ましくは、ステアリングホイールリムは、ある領域において(装着または機能状態において側部および上部)(7:30hから4:30hの間)ハブに接続されない、すなわち、スポークから自由である。
【0006】
ステアリングホイールの一実施形態において、装着突起は、ステアリングホイールリムから開始して自由端に向かって延びる。ステアリングホイールリムにおけるその開始点における接線方向に基づいて、装着突起は、好ましくは、接線方向に対して少なくとも30°および最大90°の角度で、とりわけ半径方向に、すなわち、接線方向に対して90°の角度で延びる。装着突起は、内方又は外方へすなわち、ハブから離れてハブの方向に延びることができる。
【0007】
好ましくは、ステアリングホイールリムは、平面にわたり、装着突起は、上記平面においてまたは上記平面と平行に延びる。しかし、代替案として、装着突起が上記平面から、とりわけ上記平面から垂直に延びることも想像できる。
【0008】
ステアリングホイールの別の実施形態によれば、結合要素は、操作器をステアリングホイールリム上にロックするための戻り止め要素、とりわけ剛体ロッキング突起である。
【0009】
位置決め部分は、操作器の案内部分と一緒に操作器の装着ガイドを形成する案内部分でもよい。
【0010】
ステアリングホイールリムは、好ましくは、少なくとも部分的に装着突起を形成する、一体に形成されたアーマチャ突起を備えるステアリングホイールアーマチャを含み、結合要素および/または位置決め部分は、アーマチャ突起上に形成される。ステアリングホイールアーマチャは、好ましくは、金属部品、例えば、マグネシウム合金またはアルミニウム合金から製作されたダイカスト構成部品である。このようにして、ステアリングホイールアーマチャは、結合要素を介して操作器に対して作用する力を吸収するのにとりわけ適している。装着ガイドなどの位置決め部分を構成するために、ステアリングホイールアーマチャの寸法精度の要求がより高い。
【0011】
その他の点に関しては、ステアリングホイールリムは、好ましくは、ステアリングホイールアーマチャとは別に、少なくとも部分的に装着突起を構成する一体に形成されたカバー突起を含むアーマチャカバーを含み、結合要素および/または位置決め部分は、カバー突起上に形成される。アーマチャカバーは、好ましくは、最小費用において高い寸法精度で製造することができ、さらに、材料および材料厚によりある融通性(柔軟性)を有するプラスチック構成部品である。したがって、アーマチャカバーは、例えば、位置決め部分を用いて操作器の装着ガイドを設けるのにとりわけ適している。堅牢な接続部を作り出すために結合要素を形成するために、アーマチャカバーは、必要な安定性を示さねばならない。
【0012】
したがって、とりわけ好ましいのは、結合要素が、ステアリングホイールアーマチャ上に構成され、とりわけ一体に形成され、位置決め部分が、アーマチャカバー上に構成され、とりわけ一体に形成されることである。
【0013】
ステアリングホイールの別の実施形態によれば、ステアリングホイールリムは、ステアリングホイールアーマチャ、アーマチャカバーならびに操作器のデータ伝送および/または電力供給用の線を含み、ステアリングホイールアーマチャとアーマチャカバーとは、中で線が延びる線経路を形成する。
【0014】
アーマチャカバーは、少なくとも部分的に装着突起を形成する、一体に形成されたカバー突起を有することができ、カバー突起の自由端において、操作器のデータ伝送および電力供給用の線が終端するプラグコネクタが形成される。上記プラグコネクタは、好ましくは、操作器のプラグコネクタに相補的に形成される。
【0015】
最後に、ステアリングホイールのステアリングホイールアーマチャならびに、必要に応じて、任意選択で設けるアーマチャカバーは、少なくとも部分的に可撓材料、とりわけフォームコーティングによって囲むことができる。
【0016】
目的は、その他の点に関しては、操作器、とりわけ、結合要素と位置決め部分とを含み、ステアリングホイールの装着突起に取り付けるように、および装着突起に確実に結合するように適合されるそのようなステアリングホイール用の(多機能)スイッチ組立品によっても達成される。好ましくは、操作器は、装着突起の自由端からステアリングホイールリムの方向に取り付けることができる。
【0017】
好ましくは、操作器の結合要素は、戻り止め要素、とりわけ弾性戻り止めばねである。
【0018】
さらに、操作器の位置決め部分は、2つの平行ガイドレールを備えることができ、結合要素は、好ましくは、2つのガイドレールの間にある(挟まれる)。
【0019】
一実施形態によれば、操作器において、操作器の表面上の開口から閉端に延びる、装着突起を受けるための止まり穴型凹部が、設けられ、凹部の閉端において、操作器をステアリングホイールに接続するための電気プラグコネクタが形成される。
【0020】
その他の点に関しては、本発明は、上述のステアリングホイールと上述の別個の操作器とを備えるステアリングホイール組立品に関し、操作器は、装着突起に取り付けられ、形態閉鎖/形態閉鎖物によって装着突起に締結される。
【0021】
ステアリングホイール組立品の一実施形態によれば、操作器および/または装着突起は、操作器とステアリングホイールとの確実な接続を解除する工具用の凹部を含むことが好ましい。凹部は、具体的には、ノッチ、貫通孔、または切り込みなどの形態でもよい。
【0022】
最後に、本発明は、
a) 操作器の電気的構成部品の信号伝送および/または電力供給用の電気的接続を備える上述の操作器を提供するステップと、
b) ステアリングホイール、とりわけ上述のステアリングホイールを提供するステップであって、ステアリングホイールリム上に、装着突起が設けられており、ステアリングホイールリム内に、操作器を電気的に接続するための電線が設けられている、ステップと、
c) 操作器とステアリングホイールリムとの間に確実な接続が存在する最終装着位置に達するまで操作器をステアリングホイールリムの装着突起に装着方向に取り付けるステップであって、装着突起に取り付け次第、操作器は、最終装着位置に達する前にステアリングホイールリム内の電線に電気的に接続されるステップとを含むステアリングホイール組立品を製造する方法に関する。
【0023】
方法の変形例によれば、ステアリングホイール組立品において、正しい電気的接続を表示するための識別器が設けられ、操作器の取付け後に電流が電線に供給され、次いで、識別器が、操作器の正しい電気的接続の場合に、信号、とりわけ光信号を出力する。識別器は、例えば、操作器内にまたはステアリングホイール内に装着される。
【0024】
本発明のさらなる特徴および利点は、図面を参照して、以下の好ましい実施形態の説明から明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明によるステアリングホイールの上面図である。
【
図2】
図1のステアリングホイールの後面図である。
【
図3】
図1および2によるステアリングホイールのアーマチャカバーの別個の図である。
【
図4】塗布されたフォームコーティングを含む
図2によるステアリングホイールの後面図である。
【
図5】本発明によるステアリングホイール用の本発明による操作器の一部の図である。
【
図6】操作器の、そのステアリングホイールへの締結の前の領域における本発明によるステアリングホイール組立品の部分図である。
【
図7】操作器のステアリングホイールへの締結後の
図6によるステアリングホイール組立品の部分図である。
【
図8】本発明によるステアリングホイール上の本発明による予め製作された操作器の装着動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1および2は、ステアリングホイール軸A、ステアリングホイール軸Aを中心にして回転可能なステアリングシャフトにステアリングホイール10を締結するためのハブ12、ならびにハブ12に接続され、少なくとも部分的にハブ12を円周方向に囲むステアリングホイールリム14を備える自動車両用のステアリングホイール10の図を示す。
【0027】
さらに、ステアリングホイールアーマチャ16が、ステアリングホイール10の自立構成部品として設けられ、ハブ12、ステアリングホイールリム14ならびにステアリングホイール10の1つまたは複数のスポーク17は、ステアリングホイールアーマチャ16の部分を含む。
図1によれば、ステアリングホイールアーマチャ16は、一体金属構成部品、例えば、マグネシウム合金またはアルミニウム合金から製作されたダイカスト構成部品であるが、代替案として、それは複数のアーマチャ構成部品から構成されてもよい。
【0028】
ステアリングホイール10、とりわけステアリングホイールリム14は、ステアリングホイールアーマチャ16の後側において、ステアリングホイールアーマチャ16に締結されたアーマチャカバー18を含むことは、
図2から明らかである。この文脈で後側とは、ステアリングホイール10の装着状態において、車両の計器盤に面している側である。アーマチャカバー18は、とりわけ、電線を、例えば、ステアリングホイールアーマチャ16と一緒に案内するための経路を形成するプラスチック構成部品である。
【0029】
ステアリングホイールリム14上に、操作器22を締結するための装着突起20が形成され(例えば、
図8および9参照)、装着突起20のそれぞれは、ステアリングホイールリム14から開始して自由端21に向かって延びる。
【0030】
特に、装着突起20は、ステアリングホイールリム14にわたりステアリングホイール軸Aに実質的に垂直に延びる平面内に延びる、又は前記平面に平行に延びる。
【0031】
本実施形態において、装着突起20は、ステアリングホイールリム14から開始して、内部へ、すなわち、ハブ12の方向に、とりわけ、実質的に半径方向内方に突き出る。
【0032】
当然のことながら、装着突起20が外方へ、すなわち、ハブ12から離れて突き出る、またはステアリングホイールリムにわたる平面に対して傾斜して延びる構成変形も想像できる。
【0033】
図1および2によれば、装着突起20は、ステアリングホイールアーマチャ16上に一体に形成されたアーマチャ突起24ならびにアーマチャカバー18上に一体に形成されたカバー突起26によって形成される。
【0034】
装着突起20が、操作器22を着脱可能に締結するための結合要素28ならびに操作器22を所定位置に固定するための位置決め部分30を含むことが、
図1からの詳細な切抜きによりとりわけ明らかである。この場合の結合要素28は、操作器22をステアリングホイールリム14にロックするための戻り止め要素であり、結合要素28が、ねじ山または操作器22をステアリングホイールリム14に締結するためのねじであることは代替案として想像できる。いずれの場合も、結合要素28は、安全で堅牢な接続を確実にし、操作器22が意図せずにステアリングホイールリム14から外れることを防止する。他方、位置決め部分30は、操作器22の正確な位置合せの役割を果たし、装着または離脱方向を横切る方向に、ほとんど遊びがない操作器22の支持に主として寄与する。したがって、とりわけ位置決め部分30は、操作器22の案内部分と一緒に装着ガイドを形成する案内部分である。
【0035】
図示される実施形態において、結合要素28は、剛体留め具としてステアリングホイールアーマチャ16のアーマチャ突起24と一体に形成されるが、位置決め部分30は、2つの平行ガイドレールの形態でアーマチャカバー18のカバー突起26と一体に形成される。
【0036】
結合要素28および位置決め部分30とは別に、装着突起20は、その自由端21において、操作器22のデータ伝送および/または電力供給用の電線34が終端するプラグコネクタ32を含む。上記プラグコネクタ32は、操作器22のプラグコネクタ36に相補的になるように適切に構成される。
【0037】
図3は、ステアリングホイールアーマチャ16に面する側のアーマチャカバー18上面図を示す。ステアリングホイール10が、操作器22のデータ伝送および/または電力供給用の電線34を含むが、アーマチャカバー18は、ステアリングホイールアーマチャ16上に装着されたその状態において、中で線34が延びる、保護された線経路を、ステアリングホイールアーマチャ16と一緒に形成することは明らかである。
【0038】
この場合のプラグコネクタ32は、具体的には、操作器22のデータ伝送および/または電力供給用の電線34が終端する、カバー突起26の自由端と一体に形成される。
【0039】
図2と同様に、
図4は、ステアリングホイール10の後面図を示し、ステアリングホイールアーマチャ16およびアーマチャカバー18は、部分的に可撓材料によって囲まれ、好ましくはフォームコーティングされる。したがって、ステアリングホイールリム14は、フォームコーティング38を含む。さらに、ステアリングホイールリム14は、任意選択で、統合されたステアリングホイール暖房ならびに木製または革製ラッピングを含むことができる。
【0040】
図5から7は、ステアリングホイールリム14上の組立品の例示のために、切り離され又は取り外された操作器22であり、結合要素40ならびに位置決め部分42を備え、ステアリングホイール10の装着突起20に取り付けるように、および装着突起20に確実に結合するように適合される操作器22を示す。
【0041】
図5によれば、結合要素40は、弾性戻り止めばね、具体的には、ばね鋼から製作された板ばねである。
【0042】
位置決め部分42は、2つの平行ガイドレール43を備え(
図5において、太い破線で強調される)、結合要素40は、ガイドレール43の間に差し込まれる(
図9も参照)。
【0043】
図6は、操作器22を装着突起20の自由端21からステアリングホイールリム14に向かって装着方向44に押すことを示し、操作器22のガイドレール43は、案内部分として構成された装着突起20の位置決め部分30において摺動し、ステアリングホイールリム14に対する操作器22の正確な位置合せを確実にする。
【0044】
図6による戻り止めばねは、装着方向44に見て、剛体留め具として構成された装着突起20の結合要素28のすぐ前に配置され、したがって、操作器22は、装着方向44にならびに対向する離脱方向にステアリングホイールリム14にまだ固定されていない。
【0045】
図7は、操作器22をその最終装着位置において示し、最終装着位置では、相互作用結合要素28、40が、操作器22とステアリングホイールリム14とのクリック接続をもたらす。具体的に言えば、戻り止めばねは、操作器22を押したとき、剛体留め具の傾斜した後面によって弾性的に変形され、次いで、留め具の背後で反発し、したがって、操作器22は、ステアリングホイールリム14に緊密に接続される。
【0046】
操作器22の最終装着位置は、とりわけアーマチャ突起24における、カバー突起26における、またはフォームコーティング38における停止部によって定義することができる。
【0047】
上述の操作器22の装着の後、ステアリングホイール10と操作器22とを含むステアリングホイール組立品46が生じ、操作器22が、ステアリングホイール10の装着突起20に取り付けられ、形態閉鎖によって装着突起20に締結される。
【0048】
上記ステアリングホイール組立品46を製造する方法は、とりわけ、操作器が装着突起20に取り付けられたとき最終装着位置に達する前に(
図8参照)、操作器22が、プラグコネクタ32、36によって自動的にステアリングホイールリム14内の電線34に電気的に接続されることによって優れている。
【0049】
図9によれば、操作器22は、操作器22の表面上の開口50から閉端に延びる、装着突起20を受けるための止まり穴型凹部48を含み、操作器22の上記閉端において、装着突起20のプラグコネクタ32に相補的に構成された電気プラグコネクタ36が、操作器22をステアリングホイール10に接続するために設けられる。
【0050】
図9によれば、操作器22は、例として、2つの押しスイッチ52と刻み付きホイール54とを含む多機能スイッチ組立品であり、回転スイッチ、タッチパッドまたはタッチスクリーンなどの他のスイッチング要素も、もちろん、設けることができる。加えて、この場合の操作器22は、表示要素56、とりわけ発光体も備える。
【0051】
ステアリングホイール組立品46を製造する方法は、任意選択で、操作器22の接続を確認するためのステップを含む。この目的のために、例えば、ステアリングホイール組立品46において、操作器22の正しい電気的接続を表示するための識別器58が設けられ、操作器22の取付け後に電流が電線34に供給され、操作器22の正しい電気的接続の場合、識別器58が、所定の信号を出力する。
【0052】
図9によれば、識別器58は、操作器22に統合され、表示要素56を備える。しかし、代替案として、識別器58は、ステアリングホイール10に、またはその中に配置することもできる。
【0053】
電線34に電流が供給された後、識別器58が操作器22の正しい電気的接続を決定し次第(例えば、抵抗測定を介して)、所定の信号が、表示要素56においてトリガーされる。このようにして、操作器22をステアリングホイール10に装着した後、電気的接続を迅速および容易なやり方で確認することができる。
【0054】
操作器22を離脱させるために、操作器22および/または装着突起20は、操作器22とステアリングホイール10との確実な接続を解除するための工具用の凹部を含む。
【0055】
図1の詳細な切抜きによれば、とりわけ凹部は、装着突起20における貫通開口60であり、ならびに、
図8によれば、操作器62における、とりわけ操作器22の筐体における貫通開口62である。戻り止めばねの形態の結合要素40の一部分が、操作器22の最終装着位置における貫通開口60に当接/隣接していることは、
図6および7から明らかである。結果として、結合要素28、40の間のクリック接続は、適切な工具により戻り止めばねを変形させることによって解除することができ、したがって、操作器22を装着突起20から取り外すことができる。
<付記>
[形態1]
車両用のステアリングホイールであって、
ステアリングホイール軸(A)と、
前記ステアリングホイール(10)を、前記ステアリングホイール軸(A)を中心にして回転可能であるステアリングシャフトに締結するためのハブ(12)と、
前記ハブ(12)に接続され、少なくとも部分的に前記ハブ(12)を円周方向に囲むステアリングホイールリム(14)とを備え、
操作器(22)を締結するための装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)上に構成され、
前記装着突起(20)が、前記操作器(22)を着脱可能に締結するための結合要素(28)ならびに前記操作器(22)を所定位置に固定するための位置決め部分(30)とを含む、ステアリングホイール。
[形態2]
形態1に記載のステアリングホイールにおいて、前記装着突起(20)が、前記ステアリングホイールリム(14)から自由端(21)に向かって延びることを特徴とする、ステアリングホイール。
[形態3]
形態1から2の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が平面にわたり、前記装着突起(20)が、前記平面内に又は前記平面と平行に延びることを特徴とする、ステアリングホイール。
[形態4]
形態1から3の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記結合要素(28)が、前記操作器(22)を前記ステアリングホイールリム(14)にロックするための戻り止め要素であることを特徴とする、ステアリングホイール。
[形態5]
形態1から4の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記位置決め部分(30)が、前記操作器(22)の案内部分と一緒に前記操作器(22)用の装着ガイドを形成する案内部分であることを特徴とする、ステアリングホイール。
[形態6]
形態1から5の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が、少なくとも部分的に前記装着突起(20)を形成する一体に形成されたアーマチャ突起(24)を有するステアリングホイールアーマチャ(16)を含むことを特徴とし、前記結合要素(28)および/または前記位置決め部分(30)が、前記アーマチャ突起(24)において形成される、ステアリングホイール。
[形態7]
形態1から6の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が、ステアリングホイールアーマチャ(16)ならびに少なくとも部分的に前記装着突起(20)を形成する一体に形成されたカバー突起(26)を有するアーマチャカバー(18)を含むことを特徴とし、前記結合要素(28)および/または前記位置決め部分(30)が、前記カバー突起(26)上に形成される、ステアリングホイール。
[形態8]
形態1から7の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、前記ステアリングホイールリム(14)が、ステアリングホイールアーマチャ(16)、アーマチャカバー(18)ならびに前記操作器(22)のデータ伝送および/または電力供給用の線(34)を含むことを特徴とし、前記ステアリングホイールアーマチャ(16)および前記アーマチャカバー(18)が、中で前記線(34)が延びる線経路を構成する、ステアリングホイール。
[形態9]
形態1から8の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、アーマチャカバー(18)が、少なくとも部分的に前記装着突起(20)を形成する一体に形成されたカバー突起(26)を含み、前記カバー突起(26)の前記自由端において、前記操作器(22)のデータ伝送および/または電力供給用の線(34)が終端するプラグコネクタ(32)が構成されることを特徴とする、ステアリングホイール。
[形態10]
形態1から9の少なくとも一項に記載のステアリングホイールにおいて、ステアリングホイールアーマチャ(16)が、少なくとも部分的に可撓材料、とりわけフォームコーティング(38)によって囲まれることを特徴とする、ステアリングホイール。
[形態11]
形態1から10のいずれか一項に記載のステアリングホイール(10)用の操作器であって、前記操作器(22)が、結合要素(40)ならびに位置決め部分(42)を含み、前記ステアリングホイール(10)の装着突起(20)に取り付けるように、および前記装着突起(20)に確実に結合するように適合されることを特徴とする、操作器。
[形態12]
形態11に記載の操作器において、前記結合要素(40)が、戻り止め要素、とりわけ弾性戻り止めばねとして構成されることを特徴とする、操作器。
[形態13]
形態11または12に記載の操作器において、前記位置決め部分(42)が、2つの平行ガイドレール(43)を備え、とりわけ、前記結合要素(40)が前記2つの平行ガイドレール(43)の間にある、ことを特徴とする、操作器。
[形態14]
形態11から13の少なくとも一項に記載の操作器において、前記操作器(22)の表面上の開口(50)から閉端に延び、前記装着突起(20)を受けるための止まり穴型凹部(48)が設けられ、電気プラグコネクタ(36)が前記止まり穴型凹部(48)の前記閉端において形成される、ことを特徴とする、操作器。
[形態15]
ステアリングホイール組立品であって、
形態1から10の少なくとも一項に記載のステアリングホイール(10)と、
形態11から14の少なくとも一項に記載の別個の操作器(22)と、
を備え、
前記操作器(22)が、装着突起(20)に取り付けられ、前記装着突起(20)に確実に締結されることを特徴とする、ステアリングホイール組立品。
[形態16]
形態15に記載のステアリングホイール組立品において、前記操作器(22)および/または前記装着突起(20)が、前記操作器(22)と前記ステアリングホイール(10)との確実な接続を解除するための工具用の凹部(60)を含むことを特徴とする、ステアリングホイール組立品。
[形態17]
ステアリングホイール組立品(46)を製造する方法であって、
a) 操作器(22)の電気構成部品の信号伝送および/または電力供給用の電気的接続を備える、形態11から14の少なくとも一項に記載の操作器(22)を提供するステップと、
b) とりわけ形態1から10の少なくとも一項に記載のステアリングホイール(10)を提供するステップであって、ステアリングホイールリム上(14)に、装着突起(20)が設けられており、および前記ステアリングホイールリム(14)内に、前記操作器(22)を電気的に接続するための電線(34)が設けられている、ステップと、
c) 前記操作器(22)を装着方向(44)に最終装着位置に達するまで前記ステアリングホイールリム(14)の前記装着突起(20)に取り付けるステップであって、前記最終装着位置において、確実な接続が、前記操作器(22)と前記ステアリングホイールリム(14)との間に存在し、前記操作器(22)が前記装着突起(20)に取り付けられるときに、前記最終装着位置に達する前に前記操作器(22)が前記ステアリングホイールリム(14)内の前記電線(34)に電気的に接続される、ステップと、
を含む、方法。
[形態18]
形態17に記載の方法において、前記ステアリングホイール組立品(46)において、前記操作器(22)の正しい電気的接続を表示するための識別器(58)が設けられ、前記操作器(22)を取り付けた後に電流が前記電線(34)に供給され、前記操作器(22)の正しい電気的接続の場合、前記識別器(58)が信号を出力することを特徴とする、方法。