IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤマハ発動機株式会社の特許一覧

特許7085004指標データ出力装置及び指標データ出力方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-07
(45)【発行日】2022-06-15
(54)【発明の名称】指標データ出力装置及び指標データ出力方法
(51)【国際特許分類】
   G01M 17/007 20060101AFI20220608BHJP
【FI】
G01M17/007 Z
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2020540146
(86)(22)【出願日】2019-07-23
(86)【国際出願番号】 JP2019028732
(87)【国際公開番号】W WO2020044865
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-02-22
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2018/032485
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001531
【氏名又は名称】特許業務法人タス・マイスター
(72)【発明者】
【氏名】有宗 伸泰
【審査官】福田 裕司
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-196829(JP,A)
【文献】特開2011-226338(JP,A)
【文献】国際公開第2016/071993(WO,A1)
【文献】特開2012-174102(JP,A)
【文献】特開2006-017471(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0234391(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106302668(CN,A)
【文献】特開2019-008439(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 17/007
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)の指標データ記憶部と(B)の指標データ出力部と(C)のビークル使用量データ取得部と(D)の指標データ更新部とを備える指標データ出力装置。
(A)
前記指標データ記憶部は、ビークル特定データと指標データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル特定データは、ビークルを特定するためのデータであり、
前記指標データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数が0である無次元の指標を含んでいる。
(B)
前記指標データ出力部は、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを前記指標データ出力装置の外部に出力する。
(C)
前記ビークル使用量データ取得部は、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データと、を取得し、
前記ビークル使用量データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数の少なくとも1つが0ではない指標、及び/又は、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数及び光度の次元指数が0である回数を示す指標であり、前記ビークルが使用されることにより増加する指標を含んでいる。
(D)
前記指標データ更新部は、前記ビークル使用量データ取得部が取得した前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの差分指標データを取得し、
前記差分指標データは、前記ビークル使用量データの増加量対応した前記指標データの増加量であり、
前記指標データ更新部は、前記差分指標データと前記指標データ記憶部が記憶している指標データに応じて新たな指標データを算出し、前記ビークル使用量データ取得部が取得した前記ビークル特定データにより特定され、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを前記新たな指標データに更新し、
前記指標データは、前記ビークル使用量データが増加することにより増加する。
【請求項2】
前記ビークル使用量データは、2以上の指標を含んでいる、
請求項1に記載の指標データ出力装置。
【請求項3】
前記ビークル使用量データは、前記ビークルの積算走行距離、前記ビークルの動力源の積算回転数、前記ビークルの動力源の始動回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数の時間積分値、ロータの回転数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、ロータの回転数の時間積分値、スクリューの回転数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、スクリューの回転数の時間積分値、タービンの回転数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タービンの回転数の時間積分値、プロペラの回転数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、プロペラの回転数の時間積分値、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を上回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を下回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温の時間積分値、バッテリ電流、バッテリ電流の時間積分値、バッテリ電流の時間微分値が所定値を上回った回数、バッテリ電流の時間微分値が所定値を下回った回数、バッテリ電圧、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を上回った回数、又は、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を下回った回数の少なくとも1つの指標を含んでいる、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項4】
前記指標データ記憶部は、前記ビークル特定データと前記指標データと前記ビークル使用量データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル使用量データ取得部は、最新の前記ビークル使用量データである最新ビークル使用量データを前記ビークル使用量データとして取得し、
前記指標データ更新部は、
前記ビークル使用量データ取得部が取得した前記最新ビークル使用量データから前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データを減算して、差分ビークル使用量データを算出し、
前記差分ビークル使用量データに基づいて、前記差分指標データを取得する、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項5】
前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記ビークル使用量データである、
請求項4に記載の指標データ出力装置。
【請求項6】
前記指標データ更新部は、前記差分ビークル使用量データが差分ビークル使用量データ上限値より大きい場合には、前記差分ビークル使用量データを前記差分ビークル使用量データ上限値に設定する、
請求項5に記載の指標データ出力装置。
【請求項7】
前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記指標データである、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項8】
前記指標データ更新部は、前記差分指標データが差分指標データ上限値より大きい場合には、前記差分指標データを前記差分指標データ上限値に設定する、
請求項7に記載の指標データ出力装置。
【請求項9】
前記指標データ更新部は、差分ビークル使用量データ有効期間の間に増加した前記差分ビークル使用量データを取得する、
請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項10】
前記指標データ更新部は、差分指標データ有効期間の間に増加した前記差分指標データを取得する、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項11】
前記指標データ更新部は、前記ビークルのユーザが前記ビークルのメンテナンスを行う店舗に来店したときに、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを更新する、
請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項12】
前記指標データ更新部は、前記指標データの更新をしてから指標データ有効期間が経過すると、前記指標データを減少させる、
請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項13】
前記ビークル使用量データ取得部は、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データとを無線通信により取得する、
請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の指標データ出力装置。
【請求項14】
(a)の指標データ記憶部を備える指標データ出力装置において実行され、かつ、(b)のビークル使用量データ取得ステップと(c)の指標データ更新ステップと(d)の指標データ出力ステップとを備える指標データ出力方法。
(a)
前記指標データ記憶部は、ビークル特定データと指標データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル特定データは、ビークルを特定するためのデータであり、
前記指標データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数が0である無次元の指標を含んでいる。
(b)
前記ビークル使用量データ取得ステップでは、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データと、を取得し、
前記ビークル使用量データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数の少なくとも1つが0ではない指標、及び/又は、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数及び光度の次元指数が0である回数を示す指標であり、前記ビークルが使用されることにより増加する指標を含んでいる。
(c)
前記指標データ更新ステップでは、前記ビークル使用量データ取得ステップで取得した前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの差分指標データを取得し、
前記差分指標データは、前記ビークル使用量データの増加量対応した前記指標データの増加量であり、
前記指標データ更新ステップでは、前記差分指標データと前記指標データ記憶部が記憶している指標データに応じて新たな指標データを算出し、前記ビークル使用量データ取得ステップで取得した前記ビークル特定データにより特定され、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを前記新たな指標データに更新し、
前記指標データは、前記ビークル使用量データが増加することにより増加する。
(d)
前記指標データ出力ステップは、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを前記指標データ出力装置の外部に出力する。
【請求項15】
前記ビークル使用量データは、2以上の指標を含んでいる、
請求項14に記載の指標データ出力方法。
【請求項16】
前記ビークル使用量データは、前記ビークルの積算走行距離、前記ビークルの動力源の積算回転数、前記ビークルの動力源の始動回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数の時間積分値、ロータの回転数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、ロータの回転数の時間積分値、スクリューの回転数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、スクリューの回転数の時間積分値、タービンの回転数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タービンの回転数の時間積分値、プロペラの回転数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、プロペラの回転数の時間積分値、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を上回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を下回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温の時間積分値、バッテリ電流、バッテリ電流の時間積分値、バッテリ電流の時間微分値が所定値を上回った回数、バッテリ電流の時間微分値が所定値を下回った回数、バッテリ電圧、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を上回った回数、又は、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を下回った回数の少なくとも1つの指標を含んでいる、
請求項14又は請求項15のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【請求項17】
前記指標データ記憶部は、前記ビークル特定データと前記指標データと前記ビークル使用量データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル使用量データ取得ステップでは、最新の前記ビークル使用量データである最新ビークル使用量データを前記ビークル使用量データとして取得し、
前記指標データ更新ステップでは、
前記ビークル使用量データ取得ステップで取得した前記最新ビークル使用量データから前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データを減算して、差分ビークル使用量データを算出し、
前記差分ビークル使用量データに基づいて、前記差分指標データを取得する、
請求項14ないし請求項16のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【請求項18】
前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記ビークル使用量データである、
請求項17に記載の指標データ出力方法。
【請求項19】
前記指標データ更新ステップでは、前記差分ビークル使用量データが差分ビークル使用量データ上限値より大きい場合には、前記差分ビークル使用量データを前記差分ビークル使用量データ上限値に設定する、
請求項18に記載の指標データ出力方法。
【請求項20】
前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記指標データである、
請求項14ないし請求項17のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【請求項21】
前記指標データ更新ステップでは、前記差分指標データが差分指標データ上限値より大きい場合には、前記差分指標データを前記差分指標データ上限値に設定する、
請求項20に記載の指標データ出力方法。
【請求項22】
前記指標データ更新ステップでは、差分ビークル使用量データ有効期間の間に増加した前記差分ビークル使用量データを取得する、
請求項17ないし請求項19のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【請求項23】
前記指標データ更新ステップでは、差分指標データ有効期間の間に増加した前記差分指標データを取得する、
請求項14ないし請求項17のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【請求項24】
前記指標データ更新ステップでは、前記ビークルのユーザが前記ビークルのメンテナンスを行う店舗に来店したときに、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを更新する、
請求項14ないし請求項23のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【請求項25】
前記指標データ更新ステップでは、前記指標データの更新をしてから指標データ有効期間が経過すると、前記指標データを減少させる、
請求項14ないし請求項24のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【請求項26】
前記ビークル使用量データ取得ステップでは、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データとを無線通信により取得する、
請求項14ないし請求項25のいずれかに記載の指標データ出力方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビークルの使用に関する状況をユーザに通知する指標データ出力装置及び指標データ出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、ビークルのメンテナンス時期及びメンテナンス方法を通知するメンテナンス報知装置が提案されている。ビークルの使用状況において、ビークルが使用されていない期間(ビークルが停止している期間)が多く存在する。そこで、特許文献1に記載のメンテナンス報知装置は、ビークルが停止している停止期間、車両部品の使用開始から現在までの使用期間、ビークルの積算走行距離及びエンジンの駆動時間を管理項目として管理している。そして、メンテナンス報知装置は、管理項目に基づいて、ビークルのメンテナンス時期に到達したこと及びメンテナンス方法を通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-194398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザは、ビークルのメンテナンス時期に到達したこと及びメンテナンス方法ではなく、ビークルの使用量の増加を容易に把握したい場合がある。そこで、ビークルの使用量の増加をユーザに通知することが考えられる。例えば、特許文献1のメンテナンス報知装置において、管理項目をユーザに通知することが考えられる。
【0005】
しかしながら、特許文献1のメンテナンス報知装置は、多数の管理項目を管理する傾向がある。そのため、特許文献1のメンテナンス報知装置は、ビークルの使用量の増加を通知する場合には、多数の管理項目を可視化する必要がある。この場合、多数の管理項目にデータ処理が施される。その結果、メンテナンス報知装置のデータ処理の負荷が大きくなる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、指標データ出力装置のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、ビークルの使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる指標データ出力装置及び指標データ出力方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
特許文献1に記載のメンテナンス報知装置では、より精度よくメンテナンス時期に到達したことを通知するために、管理項目の数が増加傾向にある。管理項目の数が増加傾向にあると、メンテナンス報知装置のデータ処理の負荷も増加傾向になる。その結果、管理項目がユーザに通知される場合に、メンテナンス報知装置におけるデータ処理の負荷も増加傾向になる。
【0008】
本願発明者は、メンテナンス報知装置のデータ処理の負荷を軽減することを検討するにあたり、ビークルの使用量の増加を通知することのニーズについて検討した。その結果、本願発明者は、多数の管理項目をユーザが知りたいというニーズの他に、ビークルの使用量の増加をユーザが容易に把握したいというニーズが存在することに気が付いた。
【0009】
そこで、本願発明者は、多数の管理項目の詳細を表示するのではなく、ビークルの使用量をシンプルな指標で表現すれば、ビークルの使用量の増加をユーザが容易に把握できることに気が付いた。これにより、ユーザは、例えば、メンテナンスの必要性を容易に認識できるようになる。
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
【0011】
(1)の指標データ出力装置は、
(A)の指標データ記憶部と(B)の指標データ出力部と(C)のビークル使用量データ取得部と(D)の指標データ更新部とを備える。
(A)
前記指標データ記憶部は、ビークル特定データと指標データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル特定データは、ビークルを特定するためのデータであり、
前記指標データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数が0である無次元の指標を含んでいる。
(B)
前記指標データ出力部は、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを前記指標データ出力装置の外部に出力する。
(C)
前記ビークル使用量データ取得部は、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データと、を取得し、
前記ビークル使用量データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数の少なくとも1つが0ではない指標、及び/又は、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数及び光度の次元指数が0である回数を示す指標であり、前記ビークルが使用されることにより増加する指標を含んでいる。
(D)
前記指標データ更新部は、前記ビークル使用量データ取得部が取得した前記ビークル使用量データに基づいて、前記ビークル使用量データ取得部が取得した前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの差分指標データを取得し、
前記差分指標データは、前記ビークル使用量データによる前記指標データの増加量であり、
前記指標データ更新部は、前記差分指標データに基づいて、前記ビークル使用量データ取得部が取得した前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの前記指標データであって、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを更新し、
前記指標データは、前記ビークル使用量データが増加することにより増加する。
【0012】
(1)の指標データ出力装置によれば、指標データ出力装置のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、ビークルの使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。より詳細には、指標データ更新部は、ビークル使用量データに基づいて、指標データを更新する。ビークル使用量データは、ビークルが使用されることにより増加する。指標データは、ビークルが使用されることにより増加する。そのため、ユーザは、指標データを確認することによって、ビークルの使用量の増加を把握することができる。特に、指標データ出力装置は、1つのビークル使用量データを出力する。よって、ユーザは、指標データに基づいて、ビークルの使用量の増加を容易に把握することができる。ユーザは、例えば、ビークルの使用量の増加を把握することにより、メンテナンスの必要性を容易に把握することができる。
【0013】
更に、指標データ出力装置は、1つのビークル使用量データを出力する。そのため、指標データの更新及び出力の際に指標データ出力装置にかかる負荷が小さい。以上より、(1)の指標データ出力装置によれば、指標データ出力装置のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、ビークルの使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。
【0014】
(2)の指標データ出力装置は、(1)の指標データ出力装置であって、
前記ビークル使用量データは、2以上の指標を含んでいる。
【0015】
(3)の指標データ出力装置は、(1)又は(2)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記ビークル使用量データは、前記ビークルの積算走行距離、前記ビークルの動力源の積算回転数、前記ビークルの動力源の始動回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数の時間積分値、ロータの回転数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、ロータの回転数の時間積分値、スクリューの回転数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、スクリューの回転数の時間積分値、タービンの回転数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タービンの回転数の時間積分値、プロペラの回転数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、プロペラの回転数の時間積分値、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を上回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を下回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温の時間積分値、バッテリ電流、バッテリ電流の時間積分値、バッテリ電流の時間微分値が所定値を上回った回数、バッテリ電流の時間微分値が所定値を下回った回数、バッテリ電圧、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を上回った回数、又は、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を下回った回数の少なくとも1つの指標を含んでいる。
【0016】
(3)の指標データ出力装置は、動力源(エンジン)、タイヤ、バッテリ等の使用量の増加をユーザに通知することができる。
【0017】
(4)の指標データ出力装置は、(1)ないし(3)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記指標データ記憶部は、前記ビークル特定データと前記指標データと前記ビークル使用量データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル使用量データ取得部は、最新の前記ビークル使用量データである最新ビークル使用量データを前記ビークル使用量データとして取得し、
前記指標データ更新部は、
前記ビークル使用量データ取得部が取得した前記最新ビークル使用量データから前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データを減算して、差分ビークル使用量データを算出し、
前記差分ビークル使用量データに基づいて、前記差分指標データを取得する。
【0018】
(5)の指標データ出力装置は、(4)の指標データ出力装置であって、
前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記ビークル使用量データである。
【0019】
(5)の指標データ出力装置によれば、ビークルのメンテナンスを受けることにより、ビークル使用量データが更新されるようになる。すなわち、ビークルのメンテナンスを受けることにより、指標データも更新されるようになる。例えば、指標データがビークルのメンテナンスに関するサービスと交換できる指標やビークルのメンテナンス以外のサービスと交換できる指標である場合には、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へのユーザの来店を促すことができる。
【0020】
(6)の指標データ出力装置は、(5)の指標データ出力装置であって、
前記指標データ更新部は、前記差分ビークル使用量データが差分ビークル使用量データ上限値より大きい場合には、前記差分ビークル使用量データを前記差分ビークル使用量データ上限値に設定する。
【0021】
(6)の指標データ出力装置によれば、差分ビークル使用量データが差分ビークル使用量データ上限値に到達する前に、ユーザは、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0022】
(7)の指標データ出力装置は、(1)ないし(4)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記指標データである。
【0023】
(7)の指標データ出力装置によれば、ビークルのメンテナンスを受けることにより、指標データが更新されるようになる。例えば、指標データがビークルのメンテナンスに関するサービスと交換できる指標やビークルのメンテナンス以外のサービスと交換できる指標である場合には、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へのユーザの来店を促すことができる。
【0024】
(8)の指標データ出力装置は、(7)の指標データ出力装置であって、
前記指標データ更新部は、前記差分指標データが差分指標データ上限値より大きい場合には、前記差分指標データを前記差分指標データ上限値に設定する。
【0025】
(8)の指標データ出力装置によれば、差分指標データが差分指標データ上限値に到達する前に、ユーザは、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0026】
(9)の指標データ出力装置は、(4)ないし(6)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記指標データ更新部は、差分ビークル使用量データ有効期間の間に増加した前記差分ビークル使用量データを取得する。
【0027】
(10)の指標データ出力装置は、(1)ないし(4)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記指標データ更新部は、差分指標データ有効期間の間に増加した前記差分指標データを取得する。
【0028】
(11)の指標データ出力装置は、(1)ないし(10)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記指標データ更新部は、前記ビークルのユーザが前記ビークルのメンテナンスを行う店舗に来店したときに、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを更新する。
【0029】
(11)の指標データ出力装置によれば、ユーザは、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0030】
(12)の指標データ出力装置は、(1)ないし(11)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記指標データ更新部は、前記指標データの更新をしてから指標データ有効期間が経過すると、前記指標データを減少させる。
【0031】
(13)の指標データ出力装置は、(1)ないし(12)のいずれかの指標データ出力装置であって、
前記ビークル使用量データ取得部は、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データとを無線通信により取得する。
【0032】
(14)の指標データ出力方法は、
(a)の指標データ記憶部を備える指標データ出力装置において実行され、かつ、(b)のビークル使用量データ取得ステップと(c)の指標データ更新ステップと(d)の指標データ出力ステップとを備える。
(a)
前記指標データ記憶部は、ビークル特定データと指標データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル特定データは、ビークルを特定するためのデータであり、
前記指標データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数が0である無次元の指標を含んでいる。
(b)
前記ビークル使用量データ取得ステップでは、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データと、を取得し、
前記ビークル使用量データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数の少なくとも1つが0ではない指標、及び/又は、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数及び光度の次元指数が0である回数を示す指標であり、前記ビークルが使用されることにより増加する指標を含んでいる。
(c)
前記指標データ更新ステップでは、前記ビークル使用量データ取得ステップで取得した前記ビークル使用量データに基づいて、前記ビークル使用量データ取得ステップで取得した前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの差分指標データを取得し、
前記差分指標データは、前記ビークル使用量データによる前記指標データの増加量であり、
前記指標データ更新ステップでは、前記差分指標データに基づいて、前記ビークル使用量データ取得ステップで取得した前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの前記指標データであって、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを更新し、
前記指標データは、前記ビークル使用量データが増加することにより増加する。
(d)
前記指標データ出力ステップは、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを前記指標データ出力装置の外部に出力する。
【0033】
(14)の指標データ出力方法によれば、指標データ出力装置のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、ビークルの使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。より詳細には、指標データ更新ステップでは、ビークル使用量データに基づいて、指標データを更新する。ビークル使用量データは、ビークルが使用されることにより増加する。指標データは、ビークルが使用されることにより増加する。そのため、ユーザは、指標データを確認することによって、ビークルの使用量の増加を把握することができる。特に、指標データ出力方法では、1つのビークル使用量データを出力する。よって、ユーザは、指標データに基づいて、ビークルの使用量の増加を容易に把握することができる。ユーザは、例えば、ビークルの使用量の増加を把握することにより、メンテナンスの必要性を容易に把握することができる。
【0034】
更に、指標データ出力方法では、1つのビークル使用量データを出力する。そのため、指標データの更新及び出力の際に指標データ出力装置にかかる負荷が小さい。以上より、(14)の指標データ出力方法によれば、指標データ出力装置のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、ビークルの使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。
【0035】
(15)の指標データ出力方法は、(14)の指標データ出力方法であって、
前記ビークル使用量データは、2以上の指標を含んでいる。
【0036】
(16)の指標データ出力方法は、(14)又は(15)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記ビークル使用量データは、前記ビークルの積算走行距離、前記ビークルの動力源の積算回転数、前記ビークルの動力源の始動回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、前記ビークルの動力源の回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数の時間積分値、ロータの回転数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、ロータの回転数の時間積分値、スクリューの回転数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、スクリューの回転数の時間積分値、タービンの回転数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タービンの回転数の時間積分値、プロペラの回転数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、プロペラの回転数の時間積分値、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を上回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温が所定温度を下回った回数、前記ビークルのエンジンの水温又は油温の時間積分値、バッテリ電流、バッテリ電流の時間積分値、バッテリ電流の時間微分値が所定値を上回った回数、バッテリ電流の時間微分値が所定値を下回った回数、バッテリ電圧、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を上回った回数、又は、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を下回った回数の少なくとも1つの指標を含んでいる。
【0037】
(16)の指標データ出力方法は、動力源(エンジン)、タイヤ、バッテリ等の使用量の増加をユーザに通知することができる。
【0038】
(17)の指標データ出力方法は、(14)ないし(16)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記指標データ記憶部は、前記ビークル特定データと前記指標データと前記ビークル使用量データとを関連付けて記憶しており、
前記ビークル使用量データ取得ステップでは、最新の前記ビークル使用量データである最新ビークル使用量データを前記ビークル使用量データとして取得し、
前記指標データ更新ステップでは、
前記ビークル使用量データ取得ステップで取得した前記最新ビークル使用量データから前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データを減算して、差分ビークル使用量データを算出し、
前記差分ビークル使用量データに基づいて、前記差分指標データを取得する。
【0039】
(18)の指標データ出力方法は、(17)の指標データ出力方法であって、
前記指標データ記憶部が記憶している前記ビークル使用量データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記ビークル使用量データである。
【0040】
(18)の指標データ出力方法によれば、ビークルのメンテナンスを受けることにより、ビークル使用量データが更新されるようになる。すなわち、ビークルのメンテナンスを受けることにより、指標データも更新されるようになる。例えば、指標データがビークルのメンテナンスに関するサービスと交換できる指標やビークルのメンテナンス以外のサービスと交換できる指標である場合には、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へのユーザの来店を促すことができる。
【0041】
(19)の指標データ出力方法は、(18)の指標データ出力方法であって、
前記指標データ更新ステップでは、前記差分ビークル使用量データが差分ビークル使用量データ上限値より大きい場合には、前記差分ビークル使用量データを前記差分ビークル使用量データ上限値に設定する。
【0042】
(19)の指標データ出力方法によれば、差分ビークル使用量データが差分ビークル使用量データ上限値に到達する前に、ユーザは、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0043】
(20)の指標データ出力方法は、(14)ないし(17)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データは、前記ビークルが直近にメンテナンスを受けた時の前記指標データである。
【0044】
(20)の指標データ出力方法によれば、ビークルのメンテナンスを受けることにより、指標データが更新されるようになる。例えば、指標データがビークルのメンテナンスに関するサービスと交換できる指標やビークルのメンテナンス以外のサービスと交換できる指標である場合には、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へのユーザの来店を促すことができる。
【0045】
(21)の指標データ出力方法は、(20)の指標データ出力方法であって、
前記指標データ更新ステップでは、前記差分指標データが差分指標データ上限値より大きい場合には、前記差分指標データを前記差分指標データ上限値に設定する。
【0046】
(21)の指標データ出力方法によれば、差分指標データが差分指標データ上限値に到達する前に、ユーザは、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0047】
(22)の指標データ出力方法は、(17)ないし(19)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記指標データ更新ステップでは、差分ビークル使用量データ有効期間の間に増加した前記差分ビークル使用量データを取得する。
【0048】
(23)の指標データ出力方法は、(14)ないし(17)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記指標データ更新ステップでは、差分指標データ有効期間の間に増加した前記差分指標データを取得する。
【0049】
(24)の指標データ出力方法は、(14)ないし(23)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記指標データ更新ステップでは、前記ビークルのユーザが前記ビークルのメンテナンスを行う店舗に来店したときに、前記指標データ記憶部が記憶している前記指標データを更新する。
【0050】
(24)の指標データ出力方法によれば、ユーザは、指標データの更新のためにビークルのメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0051】
(25)の指標データ出力方法は、(14)ないし(24)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記指標データ更新ステップでは、前記指標データの更新をしてから指標データ有効期間が経過すると、前記指標データを減少させる。
【0052】
(26)の指標データ出力方法は、(14)ないし(25)のいずれかの指標データ出力方法であって、
前記ビークル使用量データ取得ステップでは、前記ビークル特定データと、前記ビークル特定データにより特定される前記ビークルの使用量を示すビークル使用量データとを無線通信により取得する。
【0053】
この発明の上述の目的及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面に関連して行われる以下のこの発明の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0054】
本明細書にて使用される場合、用語「及び/又は(and/or)」は1つの、又は複数の関連した列挙されたアイテム(items)のあらゆる又は全ての組み合わせを含む。
【0055】
本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」、「含む、備える(comprising)」又は「有する(having)」及びその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分及び/又はそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はそれらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0056】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0057】
一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術及び本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されることはない。
【0058】
本発明の説明においては、技術及び工程の数が開示されていると理解される。これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、又は、場合によっては全てと共に使用することもできる。従って、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせ全てを繰り返すことを控える。それにもかかわらず、明細書及び特許請求の範囲は、そのような組み合わせが全て本発明及び特許請求の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
【0059】
以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
【発明の効果】
【0060】
本発明によれば、指標データ出力装置のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、メンテナンス時期であることの通知が行われる前にメンテナンスに関する状況をユーザに通知できる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1A図1Aは、指標データ出力システム1の全体構成を示したブロック図である。
図1B図1Bは、指標データ出力システム1a,1bの全体構成を示したブロック図である。
図2図2は、記憶部44が記憶している最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを示した図である。
図3A図3Aは、入出力部32に表示される画像の一例である。
図3B図3Bは、指標データ出力システム1aにおけるデータのやり取りを示したシーケンス図である。
図4図4は、入出力部32に表示される画像の一例である。
図5図5は、指標データ記憶部24が記憶している指標データテーブルを示した図である。
図6図6は、換算テーブル記憶部26が記憶している換算テーブルを示した図である。
図7図7は、入出力部32に表示される画像の一例である。
図8図8は、携帯端末4のCPU30の動作を示すフローチャートである。
図9図9は、パーマネントオープンキャビンビークル6のECU40の動作を示すフローチャートである。
図10図10は、サーバ2のCPU10の動作を示すフローチャートである。
図11図11は、図10に示すステップS22のサブルーチンを示したフローチャートである。
図12図12は、記憶部34が記憶しているパーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを示した図である。
図13図13は、指標データ記憶部24が記憶している指標データテーブルである。
図14図14は、入出力部32に表示される画像の一例である。
図15図15は、携帯端末4のCPU30の動作を示すフローチャートである。
図16図16は、サーバ2のCPU10の動作を示すフローチャートである。
図17図17は、図16に示すステップS122のサブルーチンを示したフローチャートである。
図18図18は、指標データ出力システム1cの全体構成を示したブロック図である。
図19図19は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを示した図である。
図20図20は、携帯端末4のCPU30の動作を示すフローチャートである。
図21図21は、パーマネントオープンキャビンビークル6のECU40の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0062】
(概要)
以下に、指標データ出力装置及び指標データ出力方法の概要について説明する。指標データ出力方法は、指標データ出力装置で実行される方法である。
【0063】
以下に、指標データ出力システム1の全体構成について図面を参照しながら説明する。図1Aは、指標データ出力システム1の全体構成を示したブロック図である。
【0064】
指標データ出力システム1は、図1Aに示すように、指標データ出力装置2xを備えている。指標データ出力装置2xは、パーマネントオープンキャビンビークル6(ビークルの一例)のユーザにパーマネントオープンキャビンビークル6の使用に関する状況を通知する。
【0065】
パーマネントオープンキャビンビークル6は、パーマネントオープンキャビンビークル6は、固定的な屋根が運転席に設けられていないビークルである。従って、パーマネントオープンキャビンビークル6は、着脱不可能な屋根が運転席に設けられたビークルを含まない。屋根とは、運転席の上方、前方、後方、左方及び右方を覆う部材である。そのため、屋根は、例えば、フロントウインドウ、リアウインドウ及びサイドウインドウを含む。従って、屋根は、例えば、運転席の上方のみを覆い、かつ、運転席の前方、後方、左方又は右方を覆わない部材を含まない。また、屋根は、例えば、運転席の上方を覆い、運転席の前方、後方、左方又は右方の少なくともいずれか1つを覆わない部材を含まない。従って、パーマネントオープンキャビンビークル6は、運転席の上方のみを覆い、かつ、運転席の前方、後方、左方又は右方を覆わない部材を備えていてもよいし、運転席の上方を覆い、運転席の前方、後方、左方又は右方の少なくともいずれか1つを覆わない部材を備えていてもよい。また、パーマネントオープンキャビンビークル6は、屋根が運転席から取り外されると使用できなくなるビークルも含まない。すなわち、パーマネントオープンキャビンビークル6は、屋根が運転席から取り外されることを想定していないビークルを含まない。
【0066】
パーマネントオープンキャビンビークル6は、上記条件を満たすビークルであればよく、例えば、自動二輪車、自動三輪車、トライク、ATV(All Terrain Vehicle)、ROV(Recreational Off-Highway Vehicle)、ボート、セーリングヨット、モーターヨット、水上バイク、スノーモビル、電動アシスト付き自転車、自転車、ゴルフカー、ランドカー、レーシングカート、ゴーカート、芝刈り機、除雪機、耕運機、稲刈機、ヘリコプター、小型飛行機等である。このように、パーマネントオープンキャビンビークル6は、動力源が発生する動力のみで走行するビークルのみならず、動力源が発生する動力及び人力で走行するビークル、動力源が発生する動力及び風力で走行するビークル、人力のみで走行するビークル、及び、風力のみで走行するビークルを含んでいる。自動三輪車は、左方又は右方に旋回するときに、自動三輪車の車体フレームが左方又は右方に傾斜する車両、及び、左方又は右方に旋回するときに、自動三輪車の車体フレームが左方又は右方に傾斜しない車両を含む。また、パーマネントオープンキャビンビークル6は、公道を走行できる自動四輪車(普通自動車、軽自動車)を含まない。自動四輪車は、四つ以上の車輪を有する車両も含む。本実施形態では、パーマネントオープンキャビンビークル6は、自動二輪車である。
【0067】
また、パーマネントオープンキャビンビークル6の代わりに、ビークルが用いられてもよい。ビークルは、パーマネントオープンキャビンビークル6を含む概念である。また、ビークルは、公道を走行できる自動四輪車を含む。また、ビークルは、着脱不可な屋根が運転席に設けられたビークルを含む。従って、ビークルは、屋根を有する飛行機、屋根を有する船舶、屋根を有するヘリコプターを含む。また、ビークルは、自動運転されてもよいし、遠隔操作されてもよい。
【0068】
なお、ビークルは、ドライバーやパッセンジャーが乗り込むためのキャビンを有さなくてもよい。このようなビークルは、例えば、自動運転作業ビークル及び遠隔操作作業ビークルである。自動運転作業ビークルとは、自動運転により農作業や建設作業、土木作業等を行うビークルである。遠隔操作作業ビークルとは、遠隔操作により農作業や建設作業、土木作業等を行うビークルである。
【0069】
なお、ビークルがヘリコプターである場合には、動力源は、エンジンであってもよいし、モータであってもよい。このとき、ヘリコプターの動力源は、ロータ―を回転させる。ビークルが船舶である場合には、動力源は、エンジンであってもよいし、モータであってもよいし、ポンプジェットであってもよい。このとき、船舶の動力源であるエンジン又はモータは、スクリューを回転させる。ビークルが飛行機である場合には、動力源は、エンジン(ジェットエンジンを含む)であってもよいし、モータであってもよい。このとき、飛行機の動力源であるジェットエンジンは、タービンを回転させる。また、飛行機の動力源であるエンジン又はモータは、プロペラを回転させる。
【0070】
指標データ出力装置2xは、例えば、サーバである。ただし、指標データ出力装置2xは、スマートフォンやタブレット等の携帯端末であってもよい。また、指標データ出力装置2xは、パーマネントオープンキャビンビークル6に搭載されている車載装置の一部、又は、パーマネントオープンキャビンビークル6の一部であってもよい。指標データ出力装置2xは、指標データ更新部16、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18、指標データ出力部20及び指標データ記憶部24を備えている。
【0071】
指標データ記憶部24は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データと指標データとを関連付けて記憶している。パーマネントオープンキャビンビークル特定データは、パーマネントオープンキャビンビークル6を特定するためのデータである。指標データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数が0である無次元の指標を含んでいる。パーマネントオープンキャビンビークル特定データは、例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6に付与されたIDである。また、パーマネントオープンキャビンビークル特定データは、ユーザがパーマネントオープンキャビンビークル6を指標データ出力装置2xに登録すると、指標データ出力装置2xにより付与される文字列であってもよい。また、パーマネントオープンキャビンビークル特定データは、ユーザがパーマネントオープンキャビンビークル6を指標データ出力装置2xに登録するときに、ユーザにより決定される文字列であってもよい。
【0072】
指標データ出力部20は、指標データ記憶部24が記憶している指標データを指標データ出力装置2xの外部に出力する。指標データ出力部20は、指標データを表示することにより、指標データ出力装置2xの外部に出力してもよい。また、指標データ出力部20は、指標データの内容を音声で出力することにより、指標データ出力装置2xの外部に出力してもよい。また、指標データ出力部20は、指標データを無線通信により指標データ出力装置2xの外部に出力してもよい。また、指標データ出力部20は、指標データを有線通信により指標データ出力装置2xの外部に出力してもよい。
【0073】
パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データと、パーマネントオープンキャビンビークル特定データにより特定されるパーマネントオープンキャビンビークル6の使用量を示すパーマネントオープンキャビンビークル使用量データと、を取得する。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データ及びパーマネントオープンキャビンビークル使用量データを無線通信で取得してもよい。また、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データ及びパーマネントオープンキャビンビークル使用量データを有線通信で取得してもよい。また、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データ及びパーマネントオープンキャビンビークル使用量データをユーザが図示しない入力手段を用いて入力することにより取得してもよい。
【0074】
パーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数の少なくとも1つが0ではない指標、及び/又は、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数及び光度の次元指数が0である回数を示す指標であり、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることにより増加する指標を含んでいる。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6の積算走行距離、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源の積算回転数、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源の始動回数、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源の回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源の回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数の時間積分値、ロータの回転数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、ロータの回転数の時間積分値、スクリューの回転数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、スクリューの回転数の時間積分値、タービンの回転数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タービンの回転数の時間積分値、プロペラの回転数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、プロペラの回転数の時間積分値、パーマネントオープンキャビンビークル6のエンジンの水温又は油温が所定温度を上回った回数、パーマネントオープンキャビンビークル6のエンジンの水温又は油温が所定温度を下回った回数、パーマネントオープンキャビンビークル6のエンジンの水温又は油温の時間積分値、バッテリ電流、バッテリ電流の時間積分値、バッテリ電流の時間微分値が所定値を上回った回数、バッテリ電流の時間微分値が所定値を下回った回数、バッテリ電圧、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を上回った回数、又は、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を下回った回数の少なくとも1つの指標を含んでいる。
【0075】
また、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データであってもよい。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、最新のパーマネントオープンキャビンビークル使用量データである。また、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、現在のパーマネントオープンキャビンビークル使用量データであってもよい。また、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データであってもよい。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、例えば、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量と現在のパーマネントオープンキャビンビークル使用量との差分である。
【0076】
指標データ更新部16は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18が取得したパーマネントオープンキャビンビークル使用量データに基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18が取得したパーマネントオープンキャビンビークル特定データにより特定されるパーマネントオープンキャビンビークル6の差分指標データを取得する。差分指標データは、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データによる指標データの増加量である。すなわち、差分指標データは、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データを利用して得られる。このパーマネントオープンキャビンビークル使用量データは、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データであってもよいし、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データであってもよいし、現在のパーマネントオープンキャビンビークル使用量データであってもよい。
【0077】
指標データ更新部16は、差分指標データに基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18が取得したパーマネントオープンキャビンビークル特定データにより特定されるパーマネントオープンキャビンビークル6の指標データであって、指標データ記憶部24が記憶している指標データを更新する。指標データ更新部16は、例えば、差分指標データを指標データ記憶部24が記憶している指標データに加算してもよい。これにより、指標データは、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データが増加することにより増加する。
【0078】
指標データ出力システム1によれば、指標データ出力装置2xのデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。より詳細には、指標データ更新部16は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データに基づいて、差分指標データを取得する。差分指標データは、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データによる指標の増加量である。従って、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることによりパーマネントオープンキャビンビークル使用量データが増加すると、差分指標データが増加する。そして、指標データ更新部16は、差分指標データに基づいて、指標データを取得する。従って、指標データは、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることにより増加する。そのため、ユーザは、指標データを確認することによって、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加を把握することができる。特に、指標データ出力装置2xは、1つのビークル使用量データを出力する。よって、ユーザは、指標データに基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加を容易に把握することができる。ユーザは、例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加を把握することにより、メンテナンスの必要性を容易に把握することができる。
【0079】
更に、指標データ出力装置2xは、1つのビークル使用量データを出力する。そのため、指標データの更新及び出力の際に指標データ出力装置2xにかかる負荷が小さい。以上より、指標データ出力システム1によれば、指標データ出力装置2xのデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。
【0080】
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態に係る指標データ出力装置及び指標データ出力方法について説明する。指標データ出力方法は、指標データ出力装置で実行される方法である。
【0081】
[指標データ出力システムの全体構成]
以下に、指標データ出力システム1aの全体構成について図面を参照しながら説明する。図1Bは、指標データ出力システム1a,1bの全体構成を示したブロック図である。図2は、記憶部44が記憶している最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを示した図である。図3Aは、入出力部32に表示される画像の一例である。図3Bは、指標データ出力システム1aにおけるデータのやり取りを示したシーケンス図である。図4は、入出力部32に表示される画像の一例である。図5は、指標データ記憶部24が記憶している指標データテーブルを示した図である。図6は、換算テーブル記憶部26が記憶している換算テーブルを示した図である。図7は、入出力部32に表示される画像の一例である。
【0082】
指標データ出力システム1aは、図1Bに示すように、サーバ2(指標データ出力装置の一例)、携帯端末4及びパーマネントオープンキャビンビークル6を備えている。指標データ出力システム1aは、パーマネントオープンキャビンビークル6のユーザにパーマネントオープンキャビンビークル6の使用に関する状況を、携帯端末4を介して通知する。
【0083】
パーマネントオープンキャビンビークル6は、固定的な屋根が運転席に設けられていないビークルである。従って、パーマネントオープンキャビンビークル6は、着脱不可能な屋根が運転席に設けられたビークルを含まない。屋根とは、運転席の上方、前方、後方、左方及び右方を覆う部材である。そのため、屋根は、例えば、フロントウインドウ、リアウインドウ及びサイドウインドウを含む。従って、屋根は、例えば、運転席の上方のみを覆い、かつ、運転席の前方、後方、左方又は右方を覆わない部材を含まない。また、屋根は、例えば、運転席の上方を覆い、運転席の前方、後方、左方又は右方の少なくともいずれか1つを覆わない部材を含まない。従って、パーマネントオープンキャビンビークル6は、運転席の上方のみを覆い、かつ、運転席の前方、後方、左方又は右方を覆わない部材を備えていてもよいし、運転席の上方を覆い、運転席の前方、後方、左方又は右方の少なくともいずれか1つを覆わない部材を備えていてもよい。また、パーマネントオープンキャビンビークル6は、屋根が運転席から取り外されると使用できなくなるビークルも含まない。すなわち、パーマネントオープンキャビンビークル6は、屋根が運転席から取り外されることを想定していないビークルを含まない。
【0084】
パーマネントオープンキャビンビークル6は、上記条件を満たすビークルであればよく、例えば、自動二輪車、自動三輪車、トライク、ATV(All Terrain Vehicle)、ROV(Recreational Off-Highway Vehicle)、ボート、セーリングヨット、モーターヨット、水上バイク、スノーモビル、電動アシスト付き自転車、自転車、ゴルフカー、ランドカー、レーシングカート、ゴーカート、芝刈り機、除雪機、耕運機、稲刈機、ヘリコプター、小型飛行機等である。このように、パーマネントオープンキャビンビークル6は、動力源が発生する動力のみで走行するビークルのみならず、動力源が発生する動力及び人力で走行するビークル、動力源が発生する動力及び風力で走行するビークル、人力のみで走行するビークル、及び、風力のみで走行するビークルを含んでいる。自動三輪車は、左方又は右方に旋回するときに、自動三輪車の車体フレームが左方又は右方に傾斜する車両、及び、左方又は右方に旋回するときに、自動三輪車の車体フレームが左方又は右方に傾斜しない車両を含む。また、パーマネントオープンキャビンビークル6は、公道を走行できる自動四輪車(普通自動車、軽自動車)を含まない。自動四輪車は、四つ以上の車輪を有する車両も含む。本実施形態では、パーマネントオープンキャビンビークル6は、自動二輪車である。
【0085】
パーマネントオープンキャビンビークル6は、車体フレーム60、前輪62、後輪64、動力源66及び操舵機構68を備えている。車体フレーム60は、パーマネントオープンキャビンビークル6が左旋回するときに左方に傾斜する。車体フレーム60は、パーマネントオープンキャビンビークル6が右旋回するときに右方に傾斜する。
【0086】
操舵機構68は、車体フレーム60の前端部に支持されている。操舵機構68は、ライダーの操作により前輪62を操舵する。操舵機構68は、ハンドル、ステアリングシャフト及びフロントフォークを含んでいる。ただし、ハンドル、ステアリングシャフト及びフロントフォークの構造は、一般的なハンドル、ステアリングシャフト及びフロントフォークの構造と同じであるので説明を省略する。
【0087】
前輪62は、パーマネントオープンキャビンビークル6の操舵輪である。前輪62は、パーマネントオープンキャビンビークル6の前部に配置されている。前輪62は、操舵機構68を介して車体フレーム60に支持されている。また、ライダーは、操舵機構68のハンドルを操作することにより、前輪62を操舵することができる。
【0088】
後輪64は、パーマネントオープンキャビンビークル6の駆動輪である。後輪64は、パーマネントオープンキャビンビークル6の後部に配置されている。後輪64は、スイングアームを介して車体フレーム60に支持されている。後輪64は、後述する動力源66の駆動力により回転させられる。
【0089】
動力源66は、後輪64を回転させる駆動力を発生する。動力源66は、エンジン、電気モータ等である。本実施形態では、動力源66は、エンジンである。動力源66は、車体フレーム60に支持されている。動力源66が発生した駆動力は、変速機等の伝達機構を介して後輪64に伝達される。これにより、後輪64は、動力源66が発生した駆動力により回転させられる。
【0090】
また、パーマネントオープンキャビンビークル6は、ECU(Electric Control Unit)40、BT(Bluetooth(登録商標))通信部42、記憶部44及びセンサ群46を更に備えている。
【0091】
ECU40は、BT通信部42、記憶部44及びセンサ群46の動作を制御する。ECU40は、IC(Integrated Circuit)、電子部品、回路基板等の組み合わせにより構成される。
【0092】
BT通信部42は、BT通信部36(後述)と近距離無線通信を行う。本実施形態では、近距離無線通信の規格は、Bluetooth(登録商標)である。ただし、近距離無線通信の規格は、Bluetooth(登録商標)に限らない。
【0093】
記憶部44は、EU40が実行するプログラムを記憶している。記憶部44は、例えば、不揮発性メモリである。センサ群46は、パーマネントオープンキャビンビークル6の各部の状態を検知する複数のセンサである。
【0094】
以下に、パーマネントオープンキャビンビークル6の各構成の詳細について説明する。記憶部44は、図2に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを記憶している。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD(最新ビークル使用量データ)を含んでいる。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDは、最新のパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUD(ビークル使用量データ)である。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量を示している。従って、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることにより増加する。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることにより連続的に増加してもよいし、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることにより不連続に増加してもよい。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数の少なくとも1つが0ではない指標、及び/又は、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数及び光度の次元指数が0である回数を示す指標を含んでいる。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、2以上の指標を含んでいる。本実施形態では、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6の積算走行距離、動力源66の積算回転数(以下、動力源積算回転数)、動力源66の始動回数(以下、動力源始動回数)を含んでいる。パーマネントオープンキャビンビークル6の積算走行距離とは、パーマネントオープンキャビンビークル6が製造されてから現在までの総走行距離である。走行距離とは、陸上を走行する距離以外に、水上を航行する距離及び空中を飛行する距離を含む概念である。また、走行距離とは、パーマネントオープンキャビンビークル6が自らの動力で走行・航行・飛行した距離を意味し、パーマネントオープンキャビンビークル6が他の輸送機により運ばれた距離を意味しない。動力源積算回転数とは、パーマネントオープンキャビンビークル6が製造されてから現在までの動力源66の総回転数である。動力源始動回数とは、パーマネントオープンキャビンビークル6が製造されてから現在までの動力源66の総始動回数である。
【0095】
センサ群46は、ECU40が最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを取得するために、パーマネントオープンキャビンビークル6の各部の状態を検知する。センサ群46は、例えば、後輪回転センサ、動力源回転センサ、動力源始動センサを含んでいる。
【0096】
後輪回転センサは、後輪64の回転を検知するセンサである。ECU40は、後輪回転センサから出力される信号に基づいて、後輪64の積算回転数をカウントする。これにより、ECU40は、後輪64の積算回転数及び後輪64の直径に基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル6の積算走行距離を算出することができる。ECU40は、パーマネントオープンキャビンビークル6の積算走行距離を図2に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルに記録する。
【0097】
動力源回転センサは、動力源66(エンジン)のクランクシャフトの回転を検知するセンサである。ECU40は、駆動源回転センサから出力される信号に基づいて、動力源66(エンジン)の積算回転数(動力源積算回転数)をカウントする。ECU40は、動力源積算回転数を図2に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルに記録する。
【0098】
動力源始動センサは、動力源66の始動を検知するセンサである。ECU40は、動力源始動センサから出力される信号に基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源66の始動回数(以下、動力源始動回数)をカウントする。ECU40は、動力源始動回数を図2に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルに記録する。
【0099】
携帯端末4は、例えば、ユーザが所有するスマートフォンである。携帯端末4は、サーバ2及びパーマネントオープンキャビンビークル6と通信可能である。携帯端末4は、図1Bに示すように、CPU(Central Processor Unit)30、入出力部32、記憶部34、BT通信部36及び通信部38を備えている。
【0100】
CPU30は、入出力部32、記憶部34及びBT通信部36の動作を制御する。記憶部34は、CPU30が実行するプログラムを記憶している。記憶部34は、例えば、不揮発性メモリである。
【0101】
入出力部32は、ユーザからの入力を受け付ける入力インターフェースであると共に、ユーザに情報を表示する表示装置である。入出力部32は、例えば、タッチパネル付き表示装置である。従って、ユーザは、入出力部32を指で操作することにより、携帯端末4を操作することができる。また、携帯端末4は、入出力部32に画像を表示させることにより、ユーザに情報を提示することができる。表示装置は、液晶ディスプレイであってもよいし、有機ELディスプレイであってもよい。
【0102】
BT通信部36は、BT通信部42と近距離無線通信を行う。通信部38は、インターネットを介してサーバ2と通信を行う。
【0103】
以下に、携帯端末4の各構成の詳細について説明する。入出力部32は、図3Aに示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得画像を表示する。図3Aに示す画像は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを取得するか否かをユーザに問い合わせるための画像である。図3Aに示す画像には、「スタート」ボタンが設けられている。「スタート」ボタンは、携帯端末4が最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDの取得を開始することを示すボタンである。ユーザがスタートボタンにタッチすると、BT通信部36(図1B参照)は、図3Bに示すように、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQをパーマネントオープンキャビンビークル6に送信する。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQは、携帯端末4が最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDをパーマネントオープンキャビンビークル6に要求するためのデータである。
【0104】
BT通信部42(図1B参照)は、図3Bに示すように、携帯端末4から送信されてくるパーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQを受信する。更に、BT通信部42(図1B参照)は、図3Bに示すように、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD(図2参照)を携帯端末4に送信する。
【0105】
BT通信部36(図1B参照)は、図3Bに示すように、パーマネントオープンキャビンビークル6から送信されてくる最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを受信する。入出力部32(図1B参照)は、図4に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像を表示する。図4に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データID(ビークル特定データ)及び最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを携帯端末4がサーバ2に送信するか否かをユーザに問い合わせるための画像である。図4に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像には、パーマネントオープンキャビンビークル6のパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDをユーザが入力するためのボックスが設けられている。パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDは、サーバ2がパーマネントオープンキャビンビークル6を特定するためのデータである。パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDは、例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6に付与されたIDである。パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDは、例えば、ユーザがパーマネントオープンキャビンビークル6をサーバ2に登録すると、サーバ2により付与される文字列である。また、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDは、ユーザがパーマネントオープンキャビンビークル6をサーバ2に登録するときに、ユーザにより決定される文字列であってもよい。
【0106】
更に、図4に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを含んでいる。また、図4に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像には、「送信」ボタンが設けられている。「送信」ボタンは、携帯端末4がパーマネントオープンキャビンビークル特定データID及び最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDの送信を開始することを示すボタンである。
【0107】
ユーザは、図4に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像において、パーマネントオープンキャビンビークル6のパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを入力する(図3B参照)。ユーザは、「送信」ボタンにタッチする。通信部38は、図3Bに示すように、パーマネントオープンキャビンビークル特定データID及び最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDをサーバ2に送信する。
【0108】
サーバ2は、指標データ出力システム1aのサービスを提供するコンピュータである。サーバ2は、図1Bに示すように、CPU10、通信部12及び記憶部14を備えている。
【0109】
CPU10は、通信部12及び記憶部14の動作を制御する。通信部12は、インターネットを介して携帯端末4と通信を行う。記憶部14は、CPU10が実行するプログラムを記憶している。記憶部14は、例えば、不揮発性メモリである。
【0110】
以下に、サーバ2の各構成の詳細について説明する。記憶部14は、指標データ記憶部24及び換算テーブル記憶部26を含んでいる。指標データ記憶部24は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDと指標データMDとパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDとを関連付けて記憶している。本実施形態では、指標データ記憶部24は、図5に示す指標データテーブルを記憶している。指標データテーブルは、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDと、指標データMDと、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUD(積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数)と、を関連付けている。指標データMDは、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量に関するシンプルな指標のデータである。指標データMDは、長さの次元指数、質量の次元指数、時間の次元指数、電流の次元指数、熱力学温度の次元指数、物質量の次元指数又は光度の次元指数が0である無次元の指標を含んでいる。指標データMDは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDが増加することにより増加する指標を含んでいる。
【0111】
なお、図5に示すパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDが携帯端末4からサーバ2に送信される度に、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに更新される。従って、図5に示すパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、図2に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDとは常に一致しない。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDが更新された直後では、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDと一致する。一方、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDが更新された後にパーマネントオープンキャビンビークル6が使用されると、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDと一致しない。
【0112】
換算テーブル記憶部26は、図6に示す換算テーブルを記憶している。換算テーブルは、レートRTを含んでいる。レートRTは、指標データMDとパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDとの比である。本実施形態では、レートRTは、指標データMDをパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDで割って得られる値である。例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6が1kmだけ走行すると、指標データMDが1だけ増加する。また、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源66が10000回転すると、指標データMDが1だけ増加する。また、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源66が1回始動されると、指標データMDが1だけ増加する。なお、レートRTの値は、一例であり、上記数値に限らない。
【0113】
通信部12は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18(ビークル使用量データ取得部)を含んでいる。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDと、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDにより特定されるパーマネントオープンキャビンビークル6の使用量を示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD(ビークル使用量データの一例)と、を取得する。具体的には、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、図3Bに示すように、携帯端末4から送信されてくるパーマネントオープンキャビンビークル特定データID及び最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを受信する。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データID及び最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを無線通信により取得する。
【0114】
CPU10は、指標データ更新部16を含んでいる。指標データ更新部16は、以下の2つのステップにより、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに基づいて、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDを更新する。差分指標データDMDは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDによる指標データMDの増加量である。
【0115】
第1ステップ:指標データ更新部16は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18が取得した最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18が取得したパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDにより特定されるパーマネントオープンキャビンビークル6の差分指標データDMDを取得する。
第2ステップ:指標データ更新部16は、差分指標データDMDに基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18が取得したパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDにより特定されるパーマネントオープンキャビンビークル6の指標データMDであって、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDを更新する。
【0116】
以下に、第1ステップ及び第2ステップについて具体的に説明する。指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルからパーマネントオープンキャビンビークル6のパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDに対応するパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを取得する。
【0117】
指標データ更新部16は、図3Bに示すように、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUD(差分ビークル使用量データ)を取得する。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDとパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDとの差を示すデータである。そこで、指標データ更新部16は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18が取得した最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDから指標データ記憶部24が記憶しているパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを減算して、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを算出する。
【0118】
指標データ更新部16は、図3Bに示すように、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUD及び図6に示す換算テーブルに基づいて、差分指標データDMDを取得する。差分指標データDMDは、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDによる指標データMDの増加量である。指標データ更新部16は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDに図6に示す換算テーブルのレートRTを乗算することにより、差分指標データDMDを算出する。これにより、第1ステップが完了する。
【0119】
指標データ更新部16は、図3Bに示すように、指標データMD及び差分指標データDMDに基づいて、新たな指標データMDを取得する。具体的には、指標データ更新部16は、指標データMDに差分指標データDMDを加算する。
【0120】
指標データ更新部16は、図3Bに示すように、図5に示す指標データテーブルの指標データMDを新たな指標データMDに更新する。更に、指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルのパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに更新する。これにより、第2ステップが完了する。
【0121】
通信部12は、指標データ出力部20を更に含んでいる。指標データ出力部20は、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDを携帯端末4に出力する。すなわち、指標データ出力部20は、図3Bに示すように、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDを携帯端末4に送信する。
【0122】
通信部38は、図3Bに示すように、サーバ2から送信されてくる指標データMDを受信する。入出力部32は、図3Bに示すように、図7に示す指標データ表示画像を表示する。図7に示す指標データ表示画像は、パーマネントオープンキャビンビークル6の指標データMDを含んでいる。これにより、ユーザは、パーマネントオープンキャビンビークル6の指標データMDを知ることができる。
【0123】
[指標データ出力システムの動作]
次に、指標データ出力システム1aの動作について図面を参照しながら説明する。図8は、携帯端末4のCPU30の動作を示すフローチャートである。図9は、パーマネントオープンキャビンビークル6のECU40の動作を示すフローチャートである。図10は、サーバ2のCPU10の動作を示すフローチャートである。図11は、図10に示すステップS22のサブルーチンを示したフローチャートである。CPU30は、記憶部34が記憶しているプログラムを実行することによって、図8に示すフローチャートの動作を実行する。ECU40は、記憶部44が記憶しているプログラムを実行することによって、図9に示すフローチャートの動作を実行する。CPU10は、記憶部14が記憶しているプログラムを実行することによって、図10及び図11のフローチャートの動作を実行する。
【0124】
本処理は、ユーザがアプリケーションを携帯端末4に起動させることにより開始される。CPU30は、図3Aに示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得画像を表示するように入出力部32に指示する(図8 ステップS1)。応じて、入出力部32は、図3Aに示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得画像を表示する。
【0125】
ユーザは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得画像の「スタート」ボタンにタッチする。応じて、CPU30は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQをパーマネントオープンキャビンビークル6に送信するようにBT通信部36に指示する(図8 ステップS2)。応じて、BT通信部36は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQをパーマネントオープンキャビンビークル6に送信する。
【0126】
BT通信部42は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQを受信し、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQをECU40に出力する。これにより、ECU40は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQを取得する(図9 ステップS11)。ECU40は、図2に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを参照し、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを取得する。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数を含んでいる。積算走行距離は、12664kmである。動力源積算回転数は、8434881万回転である。動力源始動回数は、1060回である。その後、ECU40は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを携帯端末4に送信するようにBT通信部42に指示する(図9 ステップS12)。応じて、BT通信部42は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを携帯端末4に送信する。
【0127】
BT通信部36は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを受信し、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDをCPU30に出力する。これにより、CPU30は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを取得する(図8 ステップS3)。更に、CPU30は、図4に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像を表示するように入出力部32に指示する(図8 ステップS4)。応じて、入出力部32は、図4に示す新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像を表示する。
【0128】
ユーザは、最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像のボックスにパーマネントオープンキャビンビークル6のパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDとして「AAA」を入出力部32により入力する。更に、ユーザは、最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像の「送信」ボタンにタッチする。応じて、CPU30は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDをサーバ2に送信するように通信部38に指示する(図8 ステップS5)。通信部38は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDをサーバ2に送信する。
【0129】
パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを受信し、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを指標データ更新部16に出力する。これにより、指標データ更新部16は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを取得する(図10 ステップS21)。次に、指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルの指標データMDの更新を行う(図10 ステップS22)。
【0130】
指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルを参照し、「AAA」であるパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDに対応する指標データMD及びパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを取得する(図11 ステップS31)。指標データMDは、15236である。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数を含んでいる。積算走行距離は、12564kmである。動力源積算回転数は、8434873万回転である。動力源始動回数は、1056回である。
【0131】
指標データ更新部16は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを算出する(図11 ステップS32)。指標データ更新部16は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDからパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを減算する。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDの積算走行距離は、12664kmである。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDの積算走行距離は、12564kmである。そのため、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDの積算走行距離は、100kmである。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDの動力源積算回転数は、8434881万回転である。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDの動力源積算回転数は、8434873万回転である。そのため、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDの動力源積算回転数は、8万回転である。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDの動力源始動回数は、1060回である。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDの動力源始動回数は、1056回である。そのため、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDの動力源始動回数は、4回である。
【0132】
指標データ更新部16は、差分指標データDMDを算出する(図11 ステップS33)。指標データ更新部16は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDに図6の換算テーブルのレートRTを乗算することにより、差分指標データDMDを算出する。例えば、「AAA」であるパーマネントオープンキャビンビークル特定データに対応する差分指標データDMDは、以下の式(1)に従って算出される。
DMD=100(km)×1(/km)+80000(回転)×1(/1万回転)+4回×1(/回)=112 ・・・(1)
【0133】
指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルに記録されている指標データMDに差分指標データDMDを加算する(図11 ステップS34)。指標データMDは、15236である。差分指標データDMDは、112である。従って、新たな指標データMDは、15348である。
【0134】
指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルの指標データMDをステップS34で算出した新たな指標データMDに更新する(図11 ステップS35)。更に、指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルのパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDをステップS21で取得した最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに更新する(図11 ステップS36)。
【0135】
指標データ更新部16は、ステップS35で更新した新たな指標データMDを携帯端末4に送信するように指標データ出力部20に指示する(図10 ステップS23)。応じて、指標データ出力部20は、指標データMDを携帯端末4に送信する。
【0136】
通信部38は、指標データMDを受信し、指標データMDをCPU30に出力する。これにより、CPU30は、指標データMDを取得する(図8 ステップS6)。CPU30は、図7に示す指標データ表示画像を表示するように入出力部32に指示する(図8 ステップS7)。応じて、入出力部32は、図7に示す指標データ表示画像を表示する。これにより、ユーザは、パーマネントオープンキャビンビークル6の指標データMDを知ることができる。
【0137】
[効果]
指標データ出力システム1aによれば、サーバ2のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。より詳細には、指標データ更新部16は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに基づいて、差分指標データDMDを取得する。差分指標データDMDは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDによる指標の増加量である。従って、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることにより最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDが増加すると、差分指標データDMDが増加する。そして、指標データ更新部16は、差分指標データDMDに基づいて、指標データMDを取得する。従って、指標データMDは、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されることにより増加する。そのため、ユーザは、指標データMDを確認することによって、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加を把握することができる。特に、指標データ出力装置2xは、1つのビークル使用量データを出力する。よって、ユーザは、指標データMDに基づいて、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加を容易に把握することができる。ユーザは、例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加を把握することにより、メンテナンスの必要性を容易に把握することができる。
【0138】
更に、指標データ出力装置2xは、1つの指標データMDを出力する。そのため、指標データMDの更新及び出力の際にサーバ2にかかる負荷が小さい。以上より、指標データ出力システム1aによれば、サーバ2のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。
【0139】
また、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数を含んでいる。指標データ更新部16は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに基づいて、差分指標データDMDを取得する。よって、差分指標データDMDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数に依存している。更に、指標データ更新部16は、差分指標データDMDに基づいて、指標データMDを更新する。従って、指標データMDも、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数に依存している。そのため、ユーザは、指標データMDに基づいて、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数の増加を容易に把握することができる。これにより、ユーザは、例えば、指標データMDに基づいて、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数の増加により劣化する部品のメンテナンスに関する状況を知ることができる。積算走行距離の増加により劣化する部品は、例えば、エンジンオイル、タイヤ等が挙げられる。動力源積算回転数の増加により劣化する部品は、例えば、エンジンオイル、点火プラグ、タイミングベルト等が挙げられる。動力源始動回数の増加により劣化する部品は、例えば、バッテリが挙げられる。
【0140】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る指標データ出力システム及び指標データ出力方法について説明する。
【0141】
[指標データ出力システムの全体構成]
以下に、指標データ出力システム1bの全体構成について図面を参照しながら説明する。指標データ出力システム1bの全体構成は、指標データ出力システム1aの全体構成と同じである。そこで、指標データ出力システム1bの全体構成のブロック図については、図1Bを援用する。図12は、記憶部34が記憶しているパーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを示した図である。図13は、指標データ記憶部24が記憶している指標データテーブルである。
【0142】
指標データ出力システム1aと指標データ出力システム1bとの相違点について説明する。指標データ出力システム1aでは、携帯端末4は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDをサーバ2に送信する。サーバ2は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを記憶している。サーバ2は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDとパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDとの差分である差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを算出する。サーバ2は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDに基づいて、新たな指標データMDを算出する。
【0143】
一方、指標データ出力システム1bでは、携帯端末4は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを記憶している。携帯端末4は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDをパーマネントオープンキャビンビークル6から取得する。携帯端末4は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDからパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを減算して、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを算出する。携帯端末4は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDをサーバ2に送信する。サーバ2は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDに基づいて、新たな指標データMDを算出する。このように、指標データ出力システム1bでは、携帯端末4が差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを算出する点において、指標データ出力システム1aと相違する。以下に、指標データ出力システム1bの詳細について説明する。
【0144】
指標データ出力システム1bのパーマネントオープンキャビンビークル6は、指標データ出力システム1aのパーマネントオープンキャビンビークル6と同じであるので説明を省略する。
【0145】
指標データ出力システム1bの携帯端末4のハードウェア構成は、指標データ出力システム1aの携帯端末4のハードウェア構成と同じである。ただし、記憶部34は、図12に示すパーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを記憶している。図12に示すパーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルは、パーマネントオープンキャビンビークル6のパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを含んでいる。
【0146】
指標データ出力システム1bのサーバ2のハードウェア構成は、指標データ出力システム1aのサーバ2のハードウェア構成と同じである。ただし、指標データ記憶部24は、図13に示す指標データテーブルを記憶している。図13に示す指標データテーブルは、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDと指標データMDとを関連付けている。
【0147】
[指標データ出力システムの動作]
次に、指標データ出力システム1bの動作について図面を参照しながら説明する。図14は、入出力部32に表示される画像の一例である。図15は、携帯端末4のCPU30の動作を示すフローチャートである。図16は、サーバ2のCPU10の動作を示すフローチャートである。図17は、図16に示すステップS122のサブルーチンを示したフローチャートである。パーマネントオープンキャビンビークル6のECU40の動作については、図9を援用する。
【0148】
指標データ出力システム1bのステップS1~S3,S11,S12は、指標データ出力システム1aのステップS1~S3,S11,S12と同じであるので説明を省略する。
【0149】
CPU30は、図12に示すパーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを参照し、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを取得する(図15 ステップS101)。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数を含んでいる。積算走行距離は、12564kmである。動力源積算回転数は、8434873万回転である。動力源始動回数は、1056回である。
【0150】
CPU30は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを算出する(図15 ステップS102)。CPU30は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDからパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを減算する。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDの積算走行距離は、100kmである。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDの動力源積算回転数は、8万回転である。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDの動力源始動回数は、4回である。
【0151】
CPU30は、図14に示す差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ送信画像を表示するように入出力部32に指示する(図15 ステップS103)。応じて、入出力部32は、図14に示す差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ送信画像を表示する。ユーザは、最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像のボックスにパーマネントオープンキャビンビークル6のパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDとして「AAA」を入出力部32により入力する。更に、ユーザは、最新パーマネントオープンキャビンビークル特定データ送信画像の「送信」ボタンにタッチする。応じて、CPU30は、図12に示すパーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルのパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDを最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDに更新する(図15 ステップS104)。更に、CPU30は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDをサーバ2に送信するように通信部38に指示する(図15 ステップS105)。通信部38は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDをサーバ2に送信する。
【0152】
パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを受信し、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを指標データ更新部16に出力する。これにより、指標データ更新部16は、携帯端末4から送信されてくる差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUD(ビークル使用量データの一例)及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを取得する(図16 ステップS121)。次に、指標データ更新部16は、指標データ記憶部24が記憶している指標データテーブルの指標データMDの更新を行う(図16 ステップS122)。
【0153】
指標データ出力システム1bのステップS33~S35は、指標データ出力システム1aのステップS33~S35と同じであるので説明を省略する。また、指標データ出力システム1bのステップS23は、指標データ出力システム1aのステップS23と同じであるので説明を省略する。また、指標データ出力システム1bのステップS6,S7は、指標データ出力システム1aのステップS6,S7と同じであるので説明を省略する。
【0154】
[効果]
指標データ出力システム1bによれば、指標データ出力システム1aと同じ理由により、サーバ2のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。
【0155】
また、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数を含んでいる。指標データ更新部16は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDに基づいて、差分指標データDMDを取得する。よって、差分指標データDMDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数に依存している。更に、指標データ更新部16は、差分指標データDMDに基づいて、指標データMDを更新する。従って、指標データMDも、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数に依存している。そのため、ユーザは、指標データMDに基づいて、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数の増加を容易に把握することができる。これにより、ユーザは、例えば、指標データMDに基づいて、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数の増加により劣化する部品のメンテナンスに関する状況を知ることができる。
【0156】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る指標データ出力システム及び指標データ出力方法について説明する。
【0157】
[指標データ出力システムの全体構成]
以下に、指標データ出力システム1cの全体構成について図面を参照しながら説明する。図18は、指標データ出力システム1cの全体構成を示したブロック図である。図19は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを示した図である。
【0158】
まず、指標データ出力システム1aと指標データ出力システム1cとの相違点について説明する。指標データ出力システム1cは、サーバ2を備えていない。指標データ出力システム1cの携帯端末4(指標データ出力装置の一例)は、指標データ出力システム1aのサーバ2及び携帯端末4が行っていた処理を行う。
【0159】
指標データ出力システム1cのパーマネントオープンキャビンビークル6のハードウェア構成は、指標データ出力システム1aのパーマネントオープンキャビンビークル6のハードウェア構成と同じである。ただし、記憶部44は、図19に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルを記憶している。図19に示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブルは、パーマネントオープンキャビンビークル6のパーマネントオープンキャビンビークル特定データID及び最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを含んでいる。パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDは、ユーザにより設定された文字列であってもよいし、パーマネントオープンキャビンビークル6に予め設定されている車体番号であってもよい。パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDは、パーマネントオープンキャビンビークル6の製造時又はパーマネントオープンキャビンビークル6の製造履歴が登録されるときに付与されるIDであってもよい。
【0160】
携帯端末4は、例えば、店舗等に設けられているタブレット型端末である。携帯端末4は、パーマネントオープンキャビンビークル6と通信可能である。携帯端末4は、図18に示すように、CPU30、入出力部32、記憶部34及びBT通信部36を備えている。CPU30は、入出力部32、記憶部34及びBT通信部36の動作を制御する。記憶部34は、CPU30が実行するプログラムを記憶している。入出力部32は、ユーザからの入力を受け付ける入力インターフェースであると共に、ユーザに情報を表示する表示装置である。入出力部32は、例えば、タッチパネル付き表示装置である。記憶部34は、例えば、不揮発性メモリである。BT通信部36は、BT通信部42と近距離無線通信を行う。
【0161】
以下に、携帯端末4の各構成について詳細に説明する。入出力部32は、図3Aに示す最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得画像を表示する。ユーザがスタートボタンにタッチすると、BT通信部36は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQをパーマネントオープンキャビンビークル6に送信する。パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQは、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを要求するためのデータである。BT通信部42は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求RQに応じて、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データID(図19参照)を携帯端末4に送信する。
【0162】
BT通信部36は、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18を含んでいる。BT通信部36は、パーマネントオープンキャビンビークル6から送信されてくる最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを受信する。これにより、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを取得する。
【0163】
記憶部34は、指標データ記憶部24及び換算テーブル記憶部26を含んでいる。指標データ記憶部24は、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDと指標データMDとパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDとを関連付けて記憶している。そこで、指標データ記憶部24は、図5に示す指標データテーブルを記憶している。指標データ出力システム1cのパーマネントオープンキャビンビークル特定データID、指標データMD、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUD及び指標データテーブルは、指標データ出力システム1aのパーマネントオープンキャビンビークル特定データID、指標データMD、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUD及び指標データテーブルと同じであるので説明を省略する。
【0164】
換算テーブル記憶部26は、図6に示す換算テーブルを記憶している。指標データ出力システム1cの換算テーブルは、指標データ出力システム1aの換算テーブルと同じであるので説明を省略する。
【0165】
CPU30は、指標データ更新部16を含んでいる。指標データ更新部16は、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDを更新する。
【0166】
入出力部32は、指標データ出力部20を更に含んでいる。指標データ出力部20は、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDを出力する。具体的には、入出力部32は、図7に示す指標データ表示画像を表示する。図7に示す指標データ表示画像は、パーマネントオープンキャビンビークル6の指標データMDを含んでいる。これにより、ユーザは、パーマネントオープンキャビンビークル6の指標データMDを知ることができる。
【0167】
[指標データ出力システムの動作]
次に、指標データ出力システム1cの動作について図面を参照しながら説明する。図20は、携帯端末4のCPU30の動作を示すフローチャートである。図21は、パーマネントオープンキャビンビークル6のECU40の動作を示すフローチャートである。図20のステップS22のサブルーチンを示したフローチャートは、図11を援用する。
【0168】
指標データ出力システム1cのステップS1,S2,S11は、指標データ出力システム1aのステップS1,S2,S11と同じであるので説明を省略する。
【0169】
ステップS11の後に、ECU40は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データテーブル(図19参照)を参照し、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを取得する。最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数を含んでいる。積算走行距離は、12664kmである。動力源積算回転数は、8434881万回転である。動力源始動回数は、1060回である。パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDは、「AAA」である。その後、ECU40は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを携帯端末4に送信するようにBT通信部42に指示する(図21 ステップS211)。BT通信部42は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを携帯端末4に送信する。
【0170】
パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを受信(取得)し、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDをCPU30に出力する。これにより、CPU30は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD及びパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを取得する(図20 ステップS201)。
【0171】
指標データ更新部16は、図5に示す指標データテーブルの指標データMDの更新を行う(図20 ステップS22)。指標データ出力システム1cのステップS22は、指標データ出力システム1aのステップS22と同じであるので説明を省略する。
【0172】
CPU30は、ステップS35(図11参照)で更新した新たな指標データMDに基づいて、図7に示す指標データ表示画像を表示するように入出力部32に指示する(図20 ステップS202)。応じて、入出力部32は、図7に示す指標データ表示画像を表示する。これにより、ユーザは、パーマネントオープンキャビンビークル6の指標データMDを知ることができる。
【0173】
[効果]
指標データ出力システム1cによれば、指標データ出力システム1aと同じ理由により、携帯端末4のデータ処理の負荷の増大を抑制しつつ、パーマネントオープンキャビンビークル6の使用量の増加をユーザに容易に把握させることができる。
【0174】
また、指標データ出力システム1cによれば、指標データ出力システム1aと同じ理由により、ユーザは、指標データMDに基づいて、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数の増加を容易に把握することができる。
【0175】
(その他の実施形態)
本明細書において記載と図示の少なくとも一方がなされた実施形態及び変形例は、本開示の理解を容易にするためのものであって、本開示の思想を限定するものではない。上記の実施形態及び変形例は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得る。
【0176】
当該趣旨は、本明細書に開示された実施形態例に基づいて当業者によって認識されうる、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、実施形態及び変形例に跨る特徴の組み合わせ)、改良、変更を包含する。特許請求の範囲における限定事項は当該特許請求の範囲で用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態及び変形例に限定されるべきではない。そのような実施形態及び変形例は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、本明細書において、「好ましくは」、「よい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」、「よいがこれに限定されるものではない」ということを意味する。
【0177】
なお、指標データ出力システム1,1a,1b,1cにおいて、パーマネントオープンキャビンビークル6の代わりに、ビークルが用いられてもよい。ビークルは、パーマネントオープンキャビンビークル6を含む概念である。また、ビークルは、公道を走行できる自動四輪車を含む。また、ビークルは、着脱不可な屋根が運転席に設けられたビークルを含む。従って、ビークルは、屋根を有する飛行機、屋根を有する船舶、屋根を有するヘリコプターを含む。また、ビークルは、自動運転されてもよいし、遠隔操作されてもよい。
【0178】
なお、ビークルは、ドライバーやパッセンジャーが乗り込むためのキャビンを有さなくてもよい。このようなビークルは、例えば、自動運転作業ビークル及び遠隔操作作業ビークルである。自動運転作業ビークルとは、自動運転により農作業や建設作業、土木作業等を行うビークルである。遠隔操作作業ビークルとは、遠隔操作により農作業や建設作業、土木作業等を行うビークルである。
【0179】
なお、ビークルがヘリコプターである場合には、動力源66は、エンジンであってもよいし、モータであってもよい。このとき、ヘリコプターの動力源66は、ロータ―を回転させる。ビークルが船舶である場合には、動力源66は、エンジンであってもよいし、モータであってもよいし、ポンプジェットであってもよい。このとき、船舶の動力源66であるエンジン又はモータは、スクリューを回転させる。ビークルが飛行機である場合には、動力源66は、エンジン(ジェットエンジンを含む)であってもよいし、モータであってもよい。このとき、飛行機の動力源66であるジェットエンジンは、タービンを回転させる。また、飛行機の動力源66であるエンジン又はモータは、プロペラを回転させる。
【0180】
なお、指標データ出力システム1a,1b,1cにおいて、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数を含んでいる。しかしながら、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、積算走行距離、動力源積算回転数及び動力源始動回数以外のパーマネントオープンキャビンビークル6の使用量を含んでいてもよい。従って、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源66の回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、パーマネントオープンキャビンビークル6の動力源66の回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タイヤの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タイヤの回転数の時間積分値、ロータの回転数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、ロータの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、ロータの回転数の時間積分値、スクリューの回転数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、スクリューの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、スクリューの回転数の時間積分値、タービンの回転数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、タービンの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、タービンの回転数の時間積分値、プロペラの回転数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を上回った回数、プロペラの回転数の時間微分値が所定値を下回った回数、プロペラの回転数の時間積分値、パーマネントオープンキャビンビークル6のエンジンの水温又は油温が所定温度を上回った回数、パーマネントオープンキャビンビークル6のエンジンの水温又は油温が所定温度を下回った回数、パーマネントオープンキャビンビークルのエンジンの水温又は油温の時間積分値、バッテリ電流、バッテリ電流の時間積分値、バッテリ電流の時間微分値が所定値を上回った回数、バッテリ電流の時間微分値が所定値を下回った回数、バッテリ電圧、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を上回った回数、又は、バッテリ電流をバッテリ電圧で割った値の時間微分値が所定値を下回った回数の少なくとも1つの指標を含んでもよい。また、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6が使用されると増加し、かつ、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDの増加に伴いパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスの必要性が高くなる指標であれば、上記例示した指標に限らない。
【0181】
なお、パーマネントオープンキャビンビークル6のセンサ群46は、後輪回転センサの代わりに前輪回転センサを含んでいてもよい。前輪回転センサは、前輪62の回転数をカウントする。また、センサ群46は、前輪回転センサ及び後輪回転センサの両方を含んでいてもよい。
【0182】
なお、パーマネントオープンキャビンビークル6のセンサ群46は、後輪回転センサ、動力源回転センサ、動力源始動センサ以外のセンサを更に備えていてもよい。パーマネントオープンキャビンビークル6のセンサ群46は、例えば、車速センサ、加速度センサ、エンジンの水温センサ、エンジンの油温センサ、バッテリの電流計、バッテリの電圧計を含んでいてもよい。
【0183】
なお、指標データ出力システム1,1a,1b,1cにおいて、ユーザは、パーマネントオープンキャビンビークル6のメータパネルで最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを確認して、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを入出力部32により入力してもよい。この場合、携帯端末4は、BT通信部36により最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを取得する必要がない。指標データ出力システム1cにおいて、ユーザが最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを入出力部32により入力する場合には、入出力部32がパーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18として機能する。
【0184】
なお、指標データ出力システム1cにおいて、ユーザは、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを入出力部32により入力してもよい。この場合、携帯端末4は、BT通信部36によりパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDを取得する必要がない。
【0185】
なお、指標データ出力システム1aにおいて、ユーザは、サーバ2の入出力部(図示せず)を用いて、パーマネントオープンキャビンビークル特定データID及び最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDを入力してもよい。入出力部は、例えば、マウス及びキーボードである。この場合、入出力部がパーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部18として機能する。
【0186】
なお、指標データ出力システム1,1a,1bにおいて、指標データ出力部20は、サーバ2の外部に指標データIDを出力すればよい。同様に、指標データ出力システム1cにおいて、指標データ出力部20は、携帯端末4の外部に指標データIDを出力すればよい。従って、指標データIDの出力の方法は、電気信号、画像、音声のいずれであってもよいし、これらの組み合わせでもよい。
【0187】
なお、指標データ出力システム1,1a,1b,1cにおいて、携帯端末4がパーマネントオープンキャビンビークル6に固定されていてもよい。すなわち、携帯端末4は、パーマネントオープンキャビンビークル6の車載端末であってもよい。この場合、ECU40がCPU30に統合されると共に、BT通信部36,42が不要となる。携帯端末4は、パーマネントオープンキャビンビークル6から取り外すことができてもよいし、パーマネントオープンキャビンビークル6から取り外すことができなくてもよい。
【0188】
なお、指標データ出力システム1,1a,1b,1cにおいて、パーマネントオープンキャビンビークル6がメンテナンスを受けた場合には、指標データMDを0にリセット又は減算してもよい。また、指標データ出力システム1,1a,1b,1cにおいて、パーマネントオープンキャビンビークル6がメンテナンスを受けた場合には、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUD又はパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDの内のメンテナンスに関連する指標を0にリセット又は減算してもよい。
【0189】
指標データMDは、パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスに関するサービスと交換できる指標を示すデータであってもよい。パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスに関するサービスとは、パーマネントオープンキャビンビークル6の消耗品の購入、又は、パーマネントオープンキャビンビークル6の消耗品の交換である。指標データMDがパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスに関するサービスと交換された場合には、指標データMDが減少する。また、指標データMDは、パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンス以外のサービスや物品と交換されてもよい。パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンス以外のサービスや物品と交換された場合には、指標データMDが減少する。
【0190】
なお、指標データ記憶部24が記憶しているパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6が直近にメンテナンスを受けた時のパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDであってもよい。すなわち、指標データ記憶部24が記憶しているパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDは、パーマネントオープンキャビンビークル6が直近にメンテナンスを受けた時の最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDであってもよい。これにより、パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを受けることにより、パーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDが更新されるようになる。すなわち、パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを受けることにより、指標データMDも更新されるようになる。例えば、指標データMDがパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスに関するサービスと交換できる指標やパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンス以外のサービスや物品と交換できる指標である場合には、指標データMDの更新のためにパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを行う店舗へのユーザの来店を促すことができる。
【0191】
更に、指標データ記憶部24が記憶しているパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDが、パーマネントオープンキャビンビークル6が直近にメンテナンスを受けた時のパーマネントオープンキャビンビークル使用量データUDである場合には、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDに上限値が設けられていてもよい。すなわち、指標データ更新部16は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDが差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ上限値(差分ビークル使用量データ上限値の一例)より大きい場合には、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ上限値に設定する。これにより、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDが差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ上限値に到達する前に、ユーザは、指標データMDの更新のためにパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ上限値は、積算走行距離の場合には、例えば、3000kmである。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ上限値は、例えば、オイル交換のサイクルに一致させることが考えられる。
【0192】
また、指標データ更新部16は、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ有効期間(差分ビークル使用量データ有効期間の一例)内に増加した差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDを取得してもよい。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ有効期間は、例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6が直近にメンテナンスを受けてから所定期間である。また、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ有効期間は、例えば、過去から現在までの所定期間ある。差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ有効期間の長さは、任意であり、例えば、1年でもよいし、3ヶ月でもよい。
【0193】
なお、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDは、パーマネントオープンキャビンビークル6が直近にメンテナンスを受けた時の指標データMDであってもよい。これにより、パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを受けることにより、指標データMDが更新されるようになる。例えば、指標データMDがパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスに関するサービスと交換できる指標やパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンス以外のサービスや物品に交換できる指標である場合には、指標データMDの更新のためにパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを行う店舗へのユーザの来店を促すことができる。
【0194】
更に、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDが、パーマネントオープンキャビンビークル6が直近にメンテナンスを受けた時の指標データMDである場合には、差分指標データDMDに上限値が設けられていてもよい。すなわち、指標データ更新部16は、差分指標データDMDが差分指標データ上限値より大きい場合には、差分指標データDMDを差分指標データ上限値に設定する。これにより、差分指標データDMDが差分指標データ上限値に到達する前に、ユーザは、指標データMDの更新のためにパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0195】
また、指標データ更新部16は、差分指標データ有効期間内に増加した差分指標データDMDを取得してもよい。差分指標データ有効期間は、例えば、パーマネントオープンキャビンビークル6が直近にメンテナンスを受けてから所定期間である。また、差分指標データ有効期間は、例えば、過去から現在までの所定期間ある。差分指標データ有効期間の長さは、任意であり、例えば、1年でもよいし、3ヶ月でもよい。
【0196】
なお、指標データ更新部16が指標データMDを更新するタイミングは、上記説明したタイミングに限らない。例えば、指標データ更新部16は、パーマネントオープンキャビンビークル6のユーザがパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを行う店舗に来店したときに、指標データ記憶部24が記憶している指標データMDを更新してもよい。例えば、ユーザは、パーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを行う店舗に来店したときに、店舗に配置された端末を用いて、指標データMDの更新の操作を行う。これにより、ユーザは、指標データMDの更新のためにパーマネントオープンキャビンビークル6のメンテナンスを行う店舗へ来店するようになる。
【0197】
また、指標データMDには、有効期限が設けられていてもよい。この場合、指標データ更新部16は、指標データMDの更新をしてから指標データ有効期間が経過すると、指標データMDを減少させる。なお、指標データ更新部16は、指標データMDの更新をしてから指標データ有効期間が経過すると、指標データMDを0にしてもよい。
【0198】
なお、指標データ更新部16は、最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データNUDが変化する度に、指標データMDを更新してもよい。
【0199】
なお、図5の指標データテーブルでは、パーマネントオープンキャビンビークル特定データIDと指標データMDとが関連付けられている。図5の指標データテーブルにおいて、パーマネントオープンキャビンビークル6のユーザとパーマネントオープンキャビンビークル特定データIDとが関連付けられていてもよい。
【0200】
なお、サーバ2と同等の機能を備える指標データ出力装置がパーマネントオープンキャビンビークル6に設けられていてもよい。
【0201】
なお、換算テーブル記憶部26は、図6の換算テーブルの代わりに、マップを記憶していてもよい。マップは、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDと差分指標データDMDとの関係を示す。また、図6の換算テーブルの代わりに、数式が用いられてもよい。この場合、指標データ更新部16が実行するプログラムに、差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データDUDから差分指標データDMDを算出するための数式が含まれている。
【符号の説明】
【0202】
1,1a,1b,1c:指標データ出力システム
2:サーバ
2x:指標データ出力装置
4:携帯端末
6:パーマネントオープンキャビンビークル
10,30:CPU
12,38:通信部
14,34,44:記憶部
16:指標データ更新部
18:パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ取得部
20:指標データ出力部
24:指標データ記憶部
26:換算テーブル記憶部
32:入出力部
36,42:BT通信部
40:ECU
46:センサ群
DMD:差分指標データ
DUD:差分パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ
MD:指標データ
NUD:最新パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ
RQ:パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ要求
RT:レート
UD:パーマネントオープンキャビンビークル使用量データ

図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21