(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】建物の換気システム
(51)【国際特許分類】
E04B 1/70 20060101AFI20220609BHJP
E04B 1/76 20060101ALI20220609BHJP
F24F 13/02 20060101ALI20220609BHJP
F24F 7/10 20060101ALI20220609BHJP
F24F 7/04 20060101ALI20220609BHJP
F24F 13/26 20060101ALI20220609BHJP
F24F 7/013 20060101ALI20220609BHJP
F24F 7/007 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
E04B1/70 B
E04B1/76 200D
F24F13/02 C
F24F7/10 A
F24F7/04 B
F24F13/26
F24F7/013 101Z
F24F7/013 101T
F24F7/007 B
(21)【出願番号】P 2018032157
(22)【出願日】2018-02-26
【審査請求日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】P 2017179375
(32)【優先日】2017-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】504254770
【氏名又は名称】株式会社佐原
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 欣也
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 功
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-121339(JP,A)
【文献】特開2005-163369(JP,A)
【文献】特開2000-080735(JP,A)
【文献】実開昭54-094062(JP,U)
【文献】特開2016-153564(JP,A)
【文献】特開平11-159825(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0292407(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/62 - 1/99
F24F 7/10
F24F 13/02
F24F 13/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱構造の基礎と、この基礎の上に設置された建物本体とを備え、上記建物本体の居住空間が第1室と第2室とを有し、上記基礎と上記建物本体の床部との間に床下空間が形成され、上記床下空間が上記基礎の外周に位置する立ち上がり部により屋外から遮断されている建物の換気システムにおいて、
上記第1室に臨む外気導入口と、吸込口を上記第2室に向けて上記第2室内の空気を屋外に排気する排気ファンとを備え、上記外気導入口から上記排気ファンに至る主空気経路が形成され、
さらに、上記第1室と上記床下空間を連通する第1通気路と、上記第2室と上記床下空間を連通する第2通気路と、送風ファンとを備え、
上記第2通気路は、上記第2室に臨む垂直壁の内部空間と、上記床部に形成されて上記内部空間に連なる通気穴と、上記垂直壁の上記第2室側の壁板に形成された装着穴とを有し、上記送風ファンはその吹出口を上記第2室に向けて上記装着穴に装着されており、
上記第1通気路から上記床下空間と上記第2通気路を経て上記送風ファンに至る副空気経路が形成され、
上記送風ファンは、筒形状をなし上記装着穴に挿入されて上記垂直壁の内部空間に水平に配置された外ケースと、筒形状をなし上記外ケースと同軸をなしてその内側に配置された内ケースと、上記内ケースの内側に配置されたファン部とを備えており、
上記内ケースの内部空間が上記ファン部の駆動により強制的に空気が流れる主通路として提供され、
上記外ケースと上記内ケースとの間の空間が、上記主通路での強制的な空気の流れに追随して空気が流れる副通路として提供されることを特徴とする建物の換気システム。
【請求項2】
上記第1通気路にガラリが装着されていることを特徴とする請求項
1に記載の建物の換気システム。
【請求項3】
上記第1通気路が、上記第1室に臨む他の垂直壁の内部空間と、この内部空間と連なる上記床部の他の通気穴と、上記他の垂直壁において上記第1室側の壁板に形成された他の装着穴とを有し、
上記第1通気路の上記他の装着穴には、吸込口を上記第1室に向けた他の送風ファンが装着されていることを特徴とする請求項
1に記載の建物の換気システム。
【請求項4】
断熱構造の基礎と、この基礎の上に設置された建物本体とを備え、上記建物本体の居住空間が第1室と第2室とを有し、上記基礎と上記建物本体の床部との間に床下空間が形成され、上記床下空間が上記基礎の外周に位置する立ち上がり部により屋外から遮断されている建物の換気システムにおいて、
上記第1室に臨む外気導入口と、吸込口を上記第2室に向けて上記第2室内の空気を屋外に排気する排気ファンとを備え、上記外気導入口から上記排気ファンに至る主空気経路が形成され、
さらに、上記第1室と上記床下空間を連通する第1通気路と、上記第2室と上記床下空間を連通する第2通気路と、送風ファンとを備え、
上記第2通気路は、上記第2室に臨む垂直壁の内部空間と、上記床部に形成されて上記内部空間に連なる通気穴と、上記垂直壁の上記第2室側の壁板に形成された装着穴とを有し、上記送風ファンはその吹出口を上記第2室に向けて上記装着穴に装着されており、
上記第1通気路から上記床下空間と上記第2通気路を経て上記送風ファンに至る副空気経路が形成され、
上記第1通気路が、上記第1室に臨む他の垂直壁の内部空間と、この内部空間と連なる上記床部の他の通気穴と、上記他の垂直壁において上記第1室側の壁板に形成された他の装着穴とを有し、
上記第1通気路の上記他の装着穴に換気制御装置が装着されており、この換気制御装置は、通気口を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持された作動部材と、上記居住空間の湿度の上昇に伴い上記通気口の開口面積を狭めるように上記作動部材を移動させる湿度感応型アクチュエータと、を備えたことを特徴
とする建物の換気システム。
【請求項5】
断熱構造の基礎と、この基礎の上に設置された建物本体とを備え、上記建物本体の居住空間が第1室と第2室とを有し、上記基礎と上記建物本体の床部との間に床下空間が形成され、上記床下空間が上記基礎の外周に位置する立ち上がり部により屋外から遮断されている建物の換気システムにおいて、
上記第1室に臨む外気導入口と、吸込口を上記第2室に向けて上記第2室内の空気を屋外に排気する排気ファンとを備え、上記外気導入口から上記排気ファンに至る主空気経路が形成され、
さらに、上記第1室と上記床下空間を連通する第1通気路と、上記第2室と上記床下空間を連通する第2通気路と、送風ファンとを備え、
上記第2通気路は、上記第2室に臨む垂直壁の内部空間と、上記床部に形成されて上記内部空間に連なる通気穴と、上記垂直壁の上記第2室側の壁板に形成された装着穴とを有し、上記送風ファンはその吹出口を上記第2室に向けて上記装着穴に装着されており、
上記第1通気路から上記床下空間と上記第2通気路を経て上記送風ファンに至る副空気経路が形成され、
上記第1通気路が、上記第1室に臨む他の垂直壁の内部空間と、この内部空間と連なる上記床部の他の通気穴と、上記他の垂直壁において上記第1室側の壁板に形成された他の装着穴とを有し、
上記第1通気路の上記他の装着穴に換気制御装置が装着されており、この換気制御装置は、通気口を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持された作動部材と、上記居住空間の温度の上昇に伴い上記通気口の開口面積を狭めるように上記作動部材を移動させる温度感応型アクチュエータと、を備えたことを特徴
とする建物の換気システム。
【請求項6】
断熱構造の基礎と、この基礎の上に設置された建物本体とを備え、上記建物本体の居住空間が第1室と第2室とを有し、上記基礎と上記建物本体の床部との間に床下空間が形成され、上記床下空間が上記基礎の外周に位置する立ち上がり部により屋外から遮断されている建物の換気システムにおいて、
上記第1室に臨む外気導入口と、吸込口を上記第2室に向けて上記第2室内の空気を屋外に排気する排気ファンとを備え、上記外気導入口から上記排気ファンに至る主空気経路が形成され、
さらに、上記第1室と上記床下空間を連通する第1通気路と、上記第2室と上記床下空間を連通する第2通気路と、送風ファンとを備え、
上記第2通気路は、上記第2室に臨む垂直壁の内部空間と、上記床部に形成されて上記内部空間に連なる通気穴と、上記垂直壁の上記第2室側の壁板に形成された装着穴とを有し、上記送風ファンはその吹出口を上記第2室に向けて上記装着穴に装着されており、
上記第1通気路から上記床下空間と上記第2通気路を経て上記送風ファンに至る副空気経路が形成され、
さらに、上記居住空間の温度を検出する温度検出素子を備え、この温度検出素子の検出温度が所定温度以上になった時に、上記送風ファンが停止することを特徴
とする換気システム。
【請求項7】
断熱構造の基礎と、この基礎の上に設置された建物本体とを備え、上記建物本体の居住空間が第1室と第2室とを有し、上記基礎と上記建物本体の床部との間に床下空間が形成され、上記床下空間が上記基礎の外周に位置する立ち上がり部により屋外から遮断されている建物の換気システムにおいて、
上記第1室に臨む外気導入口と、吸込口を上記第2室に向けて上記第2室内の空気を屋外に排気する排気ファンとを備え、上記外気導入口から上記排気ファンに至る主空気経路が形成され、
さらに、上記第1室と上記床下空間を連通する第1通気路と、上記第2室と上記床下空間を連通する第2通気路と、送風ファンとを備え、
上記第2通気路は、上記第2室に臨む垂直壁の内部空間と、上記床部に形成されて上記内部空間に連なる通気穴と、上記垂直壁の上記第2室側の壁板に形成された装着穴とを有し、上記送風ファンはその吹出口を上記第2室に向けて上記装着穴に装着されており、
上記第1通気路から上記床下空間と上記第2通気路を経て上記送風ファンに至る副空気経路が形成され、
さらに、上記居住空間の
湿度を検出する湿度検出素子を備え、この湿度検出素子の検出湿度が所定湿度以上になった時に、上記送風ファンが停止することを特徴
とする換気システム。
【請求項8】
断熱構造の基礎と、この基礎の上に設置された建物本体とを備え、上記建物本体の居住空間が第1室と第2室とを有し、上記基礎と上記建物本体の床部との間に床下空間が形成され、上記床下空間が上記基礎の外周に位置する立ち上がり部により屋外から遮断されている建物の換気システムにおいて、
上記第1室に臨む外気導入口と、吸込口を上記第2室に向けて上記第2室内の空気を屋外に排気する排気ファンとを備え、上記外気導入口から上記排気ファンに至る主空気経路が形成され、
さらに、上記第1室と上記床下空間を連通する第1通気路と、上記第2室と上記床下空間を連通する第2通気路と、送風ファンとを備え、
上記第2通気路は、上記第2室に臨む垂直壁の内部空間と、上記床部に形成されて上記内部空間に連なる通気穴と、上記垂直壁の上記第2室側の壁板に形成された装着穴とを有し、上記送風ファンはその吹出口を上記第2室に向けて上記装着穴に装着されており、
上記第1通気路から上記床下空間と上記第2通気路を経て上記送風ファンに至る副空気経路が形成され、
さらに、上記居住空間における温度と湿度をそれぞれ検出する第1温度センサおよび第1湿度センサと、上記床下空間の温度と湿度をそれぞれ検出する第2温度センサおよび第2湿度センサと、上記送風ファンを制御するコントローラと、を備え、
上記コントローラは、上記第1温度センサの検出温度と上記第1湿度センサの検出湿度に基づき上記居住空間の絶対湿度を演算するととともに、上記第2温度センサの検出温度と上記第2湿度センサの検出湿度に基づき上記床下空間の絶対湿度を演算し、上記床下空間の絶対湿度が上記居住空間の絶対湿度より小さい時には、上記送風ファンを停止させることを特徴
とする換気システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎断熱構造の建物において、居住空間のみならず床下空間の換気も行う換気システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、基礎断熱構造を採用した建物が増えてきている。基礎断熱構造では、基礎の屋外に面する立ち上がり部に換気穴を形成せずに空気の流通を遮断し、この立ち上がり部に断熱材を設けることにより、床下空間と屋外との間での熱の移動を遮断している。
【0003】
屋外と遮断された床下空間は外気温の影響を受けないので、居住空間において冬温かく夏涼しく居住できるという利点を有する。しかし、床下空間に湿気がこもり、床材下面や根太等にカビが発生しやすい。特に、基礎の施工後、約2年間は基礎のコンクリートからの放湿により床下空間が高湿度になるため、カビ発生が深刻な問題となる。また、関東以南の地域では夏が高温多湿であり、しかも床下空間の温度が屋外に比べて低いために結露し易く、カビ発生が深刻な問題となる。
【0004】
特許文献1では、建物の居住空間を常時換気する公知の換気システムを利用することにより、床下空間の換気を行っている。
特許文献1の換気システムでは、洗面室に臨む外壁に排気ファンが設けられ、リビングや寝室等の居室に臨む外壁に外気導入口が設けられている。これにより、屋外の空気を外気導入口から居室へと導き、居室から洗面室へと流し、洗面室から排気ファンにより屋外に排出する主空気経路が形成されている。
【0005】
特許文献1の換気システムでは、さらに、建物の床部に形成され居室と床下空間を連通する第1通気路と、床部に形成され洗面室と床下空間を連通する第2通気路と、を有している。これにより、上記主空気経路の他に副空気経路も形成される。すなわち、居室の空気が、第1通気路を経て床下空間に入り、床下空間から第2通気路を経て洗面室に至る。この床下空間の換気により結露やカビの発生の回避を図っている。
【0006】
特許文献1の換気システムの他に、屋外に大型の排気装置を設置し、床下空間の空気を屋外に直接排気する方法も実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の換気システムでは、屋内換気用の排気ファンだけで床下空間の換気をも担うため、床下空間の換気が十分でない場合があった。
屋外に設置された排気装置を用いて床下空間の空気を直接排気する方法では、確実に床下空間の除湿を行うことができるが、コスト高であった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、断熱構造の基礎と、この基礎の上に設置された建物本体とを備え、上記建物本体の居住空間が第1室と第2室とを有し、上記基礎と上記建物本体の床部との間に床下空間が形成され、上記床下空間が上記基礎の外周に位置する立ち上がり部により屋外から遮断されている建物の換気システムにおいて、
上記第1室に臨む外気導入口と、吸込口を上記第2室に向けて上記第2室内の空気を屋外に排気する排気ファンとを備え、上記外気導入口から上記排気ファンに至る主空気経路が形成され、
さらに、上記第1室と上記床下空間を連通する第1通気路と、上記第2室と上記床下空間を連通する第2通気路と、送風ファンとを備え、
上記第2通気路は、上記第2室に臨む垂直壁の内部空間と、上記床部に形成されて上記内部空間に連なる通気穴と、上記垂直壁の上記第2室側の壁板に形成された装着穴とを有し、上記送風ファンはその吹出口を上記第2室に向けて上記装着穴に装着されており、
上記第1通気路から上記床下空間と上記第2通気路を経て上記送風ファンに至る副空気経路が形成されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、送風ファンは、床下空間と大きな空間を介さずに連なっているので、効率良く床下空間の空気を吸引して第2室へ送ることができる。また、第2室は排気ファンにより負圧になっているので、送風ファンが床下空間の空気を吸引するのを助けることができる。その結果、コストを掛けずに、垂直壁に設置される程度の小型の送風ファンを用いて、床下空間の良好な換気を行うことができ、ひいては床下空間の湿気を排除することができる。また、送風ファンは垂直壁に設置されているので、床近傍の塵埃等の影響を受けずに済む。
【0011】
好ましくは、上記送風ファンは、筒形状をなす外ケースと、筒形状をなし上記外ケースと同軸をなしてその内側に配置された内ケースと、上記内ケースの内側に配置されたファン部とを備えており、上記内ケースの内部空間が上記ファン部の駆動により強制的に空気が流れる主通路として提供され、上記外ケースと上記内ケースとの間の空間が、上記主通路での強制的な空気の流れに追随して空気が流れる副通路として提供される。
【0012】
上記構成によれば、主通路の空気の流れに追随して副通路でも空気が流れるため、ファン部が小さくても送風量を大きくすることができる。
また、第2室が狭小である場合において、ドアの開閉により第2室内の気圧が一時的に上昇しても、副通路で圧力を逃がすことができるので、ファン部に負荷がかかるのを回避でき、ひいては送風ファンの耐久性を向上させることができる。
さらに、送風ファンが停止している場合でも、副通路により排気ファンによる空気の流通が確保されているので、床下空間の換気を行うことができる。
【0013】
上記第1通気路における最も簡単な構造の具体的態様では、上記第1通気路にガラリが装着されている。
【0014】
好ましくは、上記第1通気路が、上記第1室に臨む他の垂直壁の内部空間と、この内部空間と連なる上記床部の他の通気穴と、上記他の垂直壁において上記第1室側の壁板に形成された他の装着穴とを有する。
上記構成によれば、居室内の床の塵埃が第2通気路を介して床下空間に入るのを回避することができる。
【0015】
好ましくは、上記第1通気路の上記他の装着穴には、吸込口を上記第1室に向けた他の送風ファンが装着されている。
上記構成によれば、他の送風ファンが第1室の空気を床下空間へ押し込むので、床下空間の換気をより一層良好に行なうことができる。この構成は特に、第2室が比較的広く排気ファンの助けが比較的弱い場合に好適である。
【0016】
好ましくは、上記第1通気路の上記他の装着穴に換気制御装置が装着されており、この換気制御装置は、通気口を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持された作動部材と、上記居住空間の湿度の上昇に伴い上記通気口の開口面積を狭めるように上記作動部材を移動させる湿度感応型アクチュエータと、を備えている。
上記構成によれば、居住空間の湿度が高い時に居住空間から床下空間への空気の流れ込みを抑制し、床下空間の湿度が上昇するのを抑制することができる。
【0017】
好ましくは、上記第1通気路の上記他の装着穴に換気制御装置が装着されており、この換気制御装置は、通気口を有する装置本体と、この装置本体に移動可能に支持された作動部材と、上記居住空間の温度の上昇に伴い上記通気口の開口面積を狭めるように上記作動部材を移動させる温度感応型アクチュエータと、を備えている。
上記構成は、夏季において気温が高いと湿度も高くなるという気温と湿度の相関関係を踏まえたものである。居住空間の温度が高い時すなわち湿度が高い時に、居住空間から床下空間への空気の流れ込みを抑制し、床下空間の湿度が上昇するのを抑制することができる。
【0018】
好ましくは、さらに、上記居住空間の温度を検出する温度検出素子を備え、この温度検出素子の検出温度が所定温度以上になった時に、上記送風ファンが停止する。
上記構成も夏季における温度と湿度の相関関係を踏まえたものであり、居住空間の温度が高い時すなわち湿度が高い時に、居住空間から床下空間への空気の流れ込みを抑制し、床下空間の湿度が上昇するのを抑制することができる。
【0019】
好ましくは、さらに、上記居住空間の温度を検出する湿度検出素子を備え、この湿度検出素子の検出湿度が所定湿度以上になった時に、上記送風ファンが停止する。
上記構成によれば、居住空間の湿度が高い時に居住空間から床下空間への空気の流れ込みを抑制し、床下空間の湿度が上昇するのを抑制することができる。
【0020】
好ましくは、さらに、上記居住空間における温度と湿度をそれぞれ検出する第1温度センサおよび第1湿度センサと、上記床下空間の温度と湿度をそれぞれ検出する第2温度センサおよび第2湿度センサと、上記送風ファンを制御するコントローラと、を備え、上記コントローラは、上記第1温度センサの検出温度と上記第1湿度センサの検出湿度に基づき上記居住空間の絶対湿度を演算するととともに、上記第2温度センサの検出温度と上記第2湿度センサの検出湿度に基づき上記床下空間の絶対湿度を演算し、上記床下空間の絶対湿度が上記居住空間の絶対湿度より小さい時には、上記送風ファンを停止させる。
上記構成によれば、居住空間と床下空間の絶対湿度を比較するので、より高精度に送風ファンを制御することができ、より確実に床下空間の湿度が上昇するのを抑制することができる。
【0021】
一態様では、上記外気導入口が上記第1室に臨む外壁に形成され、上記排気ファンが上記第2室に臨む外壁に形成されている。
【0022】
他の態様では、上記外気導入口が天井に形成され、上記排気ファンが天井に設置された熱交換型ファンからなり、その吸込口が上記第2室に臨み、その吹出口が排気ダクトを介して屋外に連なっており、さらに外気導入ダクトを備え、この外気導入ダクトの一端が屋外に連なり、他端が上記外気導入口に連なっており、上記外気導入ダクトはその中途部において排気ファンに連なり、上記外気導入ダクトを流れる屋外からの空気が、上記排気ファンにより排気される空気と熱交換される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、高いコストをかけずに、床下空間の良好な換気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る換気システムを装備した建物の概略縦断面図である。
【
図2】
図1のA部における第1通気路およびガラリを示す拡大断面図である。
【
図3】
図1のB部における第2通気路および送風ファンを示す拡大断面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係る換気システムを示す
図3相当図である。
【
図5】本発明の第3実施形態に係る換気システムを装備した建物の概略縦断面図である。
【
図6】本発明の第4実施形態に係る換気システムにおける第1通気路と換気制御装置を示す拡大断面図である。
【
図7】(A)は
図6のA-A線に沿う断面図であり、(B)は
図6の換気制御装置を第1通気路側から見た図である。
【
図8】本発明の第5実施形態に係る換気システムを示す
図3相当図である。
【
図9】本発明の第6実施形態に係る換気システムにおける送風モータ制御のための回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の第1実施形態に係る換気システムを、
図1~3を参照しながら説明する。
図1には、一般的な2階建ての建物が示されている。この建物は、鉄筋コンクリート製の基礎10と、この基礎10の上に設置された建物本体20とを備えている。
【0026】
基礎10は基礎断熱工法により構築されたべた基礎からなり、底板部11と、立ち上がり部12とを有している。立ち上がり部12の外周部(建物20の外壁に沿って配置され屋外に臨む部位)の内側には、断熱材13が設けられている。
【0027】
上記基礎10と、建物20の床部21との間には床下空間15が形成されている。基礎10の屋外に臨む立ち上がり部12に換気口が形成されていないので、床下空間15は屋外との空気の流通を遮断されている。
【0028】
建物20の一階部分の居住空間は、リビングや寝室等の複数の居室22(第1室)と、居室22より狭小のトイレ23(第2室)とを有している。複数の居室22とトイレ23は、互いに間仕切り壁24、25(垂直壁)で仕切られている。
【0029】
居室22に臨む外壁22aには、外気導入口26が形成され、間仕切り壁25には通気口27が形成され、トイレ23の外壁23aには排気ファン28が設置されている。排気ファン28を常時駆動することにより、一階部分では、矢印で示す主空気経路Mが形成される。すなわち、外気導入口26から外気が流入し、居室22、通気口27、トイレ23を経て排気ファン28から屋外に排気される。このようにして居住空間は常時換気が行なわれている。
【0030】
複数の居室22間はドア等のアンダーカットや通気口等により互いに連通しており、それぞれが特許請求の範囲における第1室となる。
本実施形態では外気導入口26が1つの居室22に臨む外壁22aに形成されているが、複数の居室22の外壁22aにそれぞれ形成してもよい。
ドア等のアンダーカットにより居室22とトイレ23との間で所定の通気量が確保される場合には通気口27を省いてもよい。
【0031】
二階部分も同様の構造を有しており、一階部分に対応する構成部分に、同番号と「’」を付けてその詳細な説明を省略する。
【0032】
次に、本発明の特徴部について説明する。
図1に示すように、一階部分の居室22と床下空間15は第1通気路30を介して連通されており、トイレ23と床下空間15も第2通気路40を介して連通している。
【0033】
図2に示すように、第1通気路30は、互いに離間した2枚の壁板24aを有する間仕切り壁24の内部空間31と、床部21に形成された通気穴32と、2枚の壁板24aのうちの一方(外気導入口26が臨む居室22側の壁板24a)に形成された装着穴33と、を有している。装着穴33にはガラリ35が装着されている。
【0034】
図3に示すように、第2通気路40は、互いに離間した2枚の壁板25aを有する間仕切り壁25の内部空間41と、床部21に形成された通気穴42と、2枚の壁板25aのうちの一方(トイレ23側の壁板25a)に形成された装着穴43と、を有している。
【0035】
間仕切り壁25の装着穴43には、送風ファン50が装着されている。送風ファン50は排気ファン28より送風量は小さく、排気ファン28より下方において床部21に近い位置に設置されている。送風ファン50の吸込口が内部空間41に臨み、吹出口がトイレ23に臨んでいる。
【0036】
送風ファン50は、筒状の外ケース51と、この外ケース51と同軸をなしてその内側に配置された筒状の内ケース52と、外ケース51のトイレ23側の端に固定されたカバー53と、内ケース52内に設置されたファン部54と、カバー53の中央に取り付けられファン部54をオン・オフ操作する操作部55とを有している。
【0037】
内ケース52は、周方向に間隔をおいて複数箇所で外ケース51に連結されている。内ケース52の内部空間は主通路56として提供される。外ケース51と内ケース52との間の空間は副通路57として提供される。
【0038】
上記構成において、送風ファン50を駆動すると、
図1~
図3に矢印Sで示す副空気経路が形成され、居室22の空気が第1通気路30を介して床下空間15に導かれ、第2通気路40を経て送風ファン50によりトイレ23へと送られる。
【0039】
床下空間15の換気は、以下に述べる理由により良好に行われ、湿気が除去される。
第1に、送風ファン50は、床下空間15と大きな空間を介さずに第2通気路40を介して連なっているので、効率良く床下空間15の空気をトイレ23へ送ることができる。
第2に、排気ファン28によりトイレ23が負圧になっているので、送風ファン50が床下空間15の空気を吸引するのを助けることができる。
第3に、送風ファン50では、ファン部54の回転により空気が主通路56を通ってトイレ23へと流入する。この際、主通路56の空気流に追随して副通路57でも空気流が生じるので、ファン部54の出力が小さくても比較的大きな流量の空気を流すことができる。
【0040】
送風ファン50が駆動している状態で、トイレ23のドア(図示しない)の開閉により、トイレ23内の気圧が一時的に高まる。この場合、上記送風ファン50の副通路57から圧力を逃がすことができるので、ファン部54のモータに過剰な負荷がかかるのを回避することができる。
【0041】
床下空間15が高湿度でない時には、送風ファン50を停止してもよい。この場合、排気ファン28だけで、上記副空気経路Sを辿り送風ファン50の副通路57を経る小流量の空気の流れによって、床下空間15の換気を行う。
【0042】
送風ファン50は床から離れて間仕切り壁25に設置されているので、床近傍の塵埃等の影響を受けずに済む。
【0043】
次に、本発明の他の実施形態について図を参照しながら説明する。これら実施形態において第1実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0044】
図4に示す第2実施形態は、建物20が外断熱構造であり、断熱材23xが外壁の外側に配置されていて、外壁の内部空間に充填されていない場合に適用可能である。
第2実施形態では、第2通気路40Aが、トイレ23の外壁23a(垂直壁)の内部空間41Aと、床部21に形成された通気穴42Aと、外壁23aのトイレ23に臨む壁板に形成された装着穴43Aと、を有している。装着穴43Aに送風ファン50が装着されている。
【0045】
図5に示す第3実施形態では、居室22A(第1室)の天井に外気導入口26Aが形成されている。居室22B(第2室)の天井には熱交換型の排気ファン60が設置されている。排気ファン60の吸込口が居室22Bに臨み、吹出口が排気ダクト61を介して屋外に連なっている。
【0046】
第3実施形態の換気システムはさらに外気導入ダクト62を備えている。この外気導入ダクト26の一端は屋外に連なり、他端は外気導入口26Aに連なっている。外気導入ダクト62はその中途部が分断されて排気ファン60に連なっている。
【0047】
屋外の空気は外気導入ダクト62を通り、空気導入口26Aから居室22Aに流れ込み、居室22A,居室22Bを経て排気ファン60に至り(図の主空気経路M参照)、排気ダクト61から排出される。なお、屋外から導入された空気は、外気導入ダクト62の中途部で排気ファン60により排気される空気と熱交換される。
【0048】
二階部分も同様の構造を有しており、一階部分に対応する構成部分に、同番号と「’」を付けてその詳細な説明を省略する。
【0049】
第3実施形態では、間仕切り壁25に設置される送風ファン50の吹出口は居室22Bに臨んでいる。また、第1通気路30には他の送風ファン70が装着されている。簡単に説明すると、この第1通気路30は
図2と同様の構成をなしており、壁板24aの装着穴33にはガラリ35の代わりに送風ファン70が装着される。この送風ファン70は、送風ファン50と同様の構成を有するが、ファン部の羽根の向きおよびモータの回転方向が逆であり、吸込口が居室22Aを向き、吹出口が第1通気路30を向くようになっている。
【0050】
送風ファン70により居室22Aの空気が床下空間15に送られ、送風ファン50により床下空間15の空気が居室22Bに送られるようになっている。この送風ファン70の追加により、床下空間15の換気能力は第1実施形態に比べて高めることができる。この構成は、居室22Bが広く排気ファン60の助けが比較的弱い場合に特に適している。送風ファン70は、間仕切り壁24に設置されているので、床の塵埃の影響を受けずに済む。
【0051】
図6、
図7に示す第4実施形態では、第1通気路30の装着穴33に、第1実施形態のガラリ35の代わりに、換気制御装置80が装着されている。本実施形態の装着穴33は横長の長方形状をなしている。換気制御装置80は、装置本体81と、作動板82(作動部材)と、湿度感応型アクチュエータ85とを備えている。
【0052】
装置本体81は、装着穴33に嵌るフレーム81aと、フレーム81aの居室22側に取り付けられ多数の穴が形成されたカバー81bと、フレーム81aの内側に嵌められた垂直壁81cとを有している。フレーム81aとカバー81bとの間には、フィルタ83が介在されている。垂直壁81cには、その長手方向に等間隔をおいて通気口81xが形成されている。
【0053】
作動板82は、装置本体81の長手方向に延びており、垂直壁81cに接した状態で長手方向にスライド可能に支持されている。作動板82には、通気口81xと同形状の制御口82xが長手方向に通気口81xと同一ピッチで形成されている。作動板82は、制御口82xが通気口81xと一致した全開位置と、制御口82xが通気口81xと一致せず、通気口81xが塞がれる全閉位置との間でスライド可能である。
【0054】
湿度感応型アクチュエータ85は、湿度感応テープ86(湿度感応部材)と、バイアススプリング87(バイアス部材)と、コネクタ88とを有している。コネクタ88は、作動板62に固定されており、第1通気路30に突出している。
図7に示すように、湿度感応テープ86とバイアススプリング87はコネクタ88の左右に分かれて配置されている。
【0055】
湿度感応テープ86は、例えばポリアミド(商品名ナイロン)等の樹脂繊維の布を帯状にしたものであり、湿度に応じて伸縮するようになっている。より具体的には、湿度が高くなると伸び、湿度が低くなると縮むようになっている。
図7において、湿度感応テープ86の一端はコネクタ88の右端に固定され、他端は垂直壁81cの右端にブラケット86aを介して固定されている。
【0056】
バイアススプリング87の一端はコネクタ88の左端に掛けられ、他端は垂直壁81cの左端に固定されたブラケット87aに掛けられている。
作動板82は、バイアススプリング87により左方向に付勢され、湿度感応テープ86によりその移動を制止されている。
【0057】
居室22の湿度が低い時には、居室22から第1通気路30へと流れる空気の湿度の影響により湿度感応テープ86が収縮しており、作動板62は
図7に示す全開位置にある。
居室22の湿度が高くなると、湿度感応テープ86が伸びるため、バイアススプリング87の力で作動板82は左方向すなわち閉じ方向に向かう。そのため、通気口81xの開口面積が減じられ、居室22から床下空間15への空気の流通量が抑制される。
【0058】
夏季においては床下空間15の温度は居室22(居住空間)より低く、居室82からの高湿度の空気が床下空間15に入り込むと、床下空間15で結露が生じることもある。しかし、上記のように、居室22の湿度が高い時には、居室22から床下空間15へ空気の流れ込み量が抑制され、床下空間15での結露を防止することができる。
なお、床下空間15への空気の流れ込み量が抑制されても、本実施形態では
図3に示す送風ファン50を用いており、副通路57が床下空間15の負圧を緩和するので、ファン部54のモータへの負荷を軽減できる。
【0059】
図6、
図7から容易に推測できるので図示しないが、第4実施形態において、湿度感応型アクチュエータ80の代わりに、温度感応型アクチュエータを用いてもよい。この場合、温度感応部材として例えば形状記憶スプリングを用いる。この形状記憶スプリングは高温になるにしたがって弾性力が強まる性質を有している。
図6、
図7の構造にそのまま適用する場合、バイアススプリング87を右側に配置し、形状記憶スプリングを左側に配置する。居室22の気温が低い場合にはバイアススプリング87の力が強く作動板82は全開位置にあり、居室22の気温が所定温度以上になると、形状記憶スプリングの力が強くなって作動板82が閉じ方向に移動し、通気口81xの開口面積を減じる。
【0060】
日本の夏季において、温度と湿度は強い相関関係がある。すなわち、気温が高くなるにしたがって湿度も高くなる。そのため、温度が高くなったときに(すなわち湿度が高くなったときに)、温度感応型アクチュエータの作用により通気口81xの開口面積を減じることにより、第4実施形態と同様の効果が得られるのである。
【0061】
図8に示す第5実施形態では、送風ファン50のカバー53のトイレ23に臨む外面にバイメタル等の温度検出素子90が装着されている。この温度検出素子90は、トイレ23(居住空間)の温度が所定温度(例えば28℃)以上になった時に、送風ファン50のファン部54のモータ給電回路を開き、送風ファン50を停止させる。これにより、夏季において、温度が高くなったときに(すなわち湿度が高くなったときに)、居室22(居住空間)から床下空間15への空気の流れ込みを抑制でき、床下空間15での結露を防止することができる。
【0062】
図8から容易に推測できるので図示しないが、上記第5実施形態において、温度検出素子90の代わりに、湿度検出素子を用いてもよい。湿度検出素子で検出される湿度が所定湿度(例えば70%)以上になった時に、送風ファン50のファン部54のモータ給電回路が開き、送風ファン50を停止させる。
【0063】
図9に示す第6実施形態では、より高い精度で送風ファン50を制御する。すなわち、コントローラ100が4つのセンサ101~104に基づき、送風ファン50のモータ給電回路105を開閉制御するようになっている。他の構成は
図1~
図3に示す第1実施形態と同様である。
【0064】
第1温度センサ101と第1湿度センサ102は、居住空間の温度と相対湿度をそれぞれ検出する。
第2温度センサ103と第2湿度センサ104は、床下空間15の温度と相対湿度をそれぞれ検出する。
【0065】
上記コントローラ100は、第1温度センサ101の検出温度と第1湿度センサ102の検出相対湿度に基づき居住空間の絶対湿度を演算するととともに、第2温度センサ103の検出温度と第2湿度センサ104の検出相対湿度に基づき床下空間15の絶対湿度を演算する。
床下空間15の絶対湿度が居住空間の絶対湿度より小さい時には、コントローラ100はモータ給電回路105を開き、送風ファン50を停止させる。
上記のように居住空間と床下空間15の絶対湿度の比較に基づき送風ファン50を制御することにより、床下空間15の結露をより一層確実に防止することができる。
【0066】
本発明は上記実施形態に制約されず種々の態様が可能である。例えば、第1実施形態において床下空間の空気が洗面室(第2室)に送られるようにしてもよい。
居室と床下空間を連通させる第1通気路は、居室における床部の通気穴により構成されていてもよい。この場合、通気穴に床面に沿ってガラリが装着される。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、基礎断熱構造を有する建物の居住空間と床下空間の換気を行うシステムに適用することができる。
【符号の説明】
【0068】
M 主空気経路
S 副空気経路
10 基礎
11 床部
15 床下空間
22 居室(居住空間の第1室)
22a 外壁
22A 居室(居住空間の第1室)
22B 居室(居住空間の第2室)
23 トイレ(居住空間の第2室)
23a 外壁(垂直壁)
24、25 間仕切り壁(垂直壁)
26、26A 外気導入口
28 排気ファン
30 第1通気路
40、40A 第2通気路
31、41,41A 内部空間
32,42,42A 通気穴
33,43,43A 装着穴
35 ガラリ
50 送風ファン
51 外ケース
52 内ケース
55 ファン部
56 主通路
57 副通路
60 熱交換型の排気ファン
61 排気ダクト
62 外気導入ダクト
70 他の送風ファン
80 換気制御装置
81 装置本体
81x 通気口
82 作動板(作動部材)
85 湿度感応型アクチュエータ
90 温度検出素子
100 コントローラ
101 第1温度センサ
102 第1湿度センサ
103 第2温度センサ
103 第2湿度センサ