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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】支持ユニット
(51)【国際特許分類】
   B65G 13/00 20060101AFI20220609BHJP
   B65G 47/52 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
B65G13/00 B
B65G47/52 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021026348
(22)【出願日】2021-02-22
【審査請求日】2021-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】391025039
【氏名又は名称】株式会社フリーベアコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】古内 寛之
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-7751(JP,A)
【文献】特開2015-78049(JP,A)
【文献】登録実用新案第3159376(JP,U)
【文献】実開昭62-15041(JP,U)
【文献】実開平3-33824(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 13/00
B65G 47/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に被搬送物を受渡し可能な第一支持ユニットと第二支持ユニットとを備え、
前記第一支持ユニットは第一支持本体を備え、該第一支持本体は、複数の貫通孔が形成されて該複数の貫通孔から転動体が突出可能な第一テーブルと、該第一テーブルの載置面に対して出退可能に配置されて、前記載置面に突出する基準位置と前記載置面から退避する操作位置とに切替え可能に可動な第一ガードとを備え、
前記第一支持本体は昇降装置により昇降自在であり、
前記第一支持ユニットは、前記第一ガードを前記操作位置から前記基準位置に向けて付勢する第一付勢手段と、前記第一ガードを前記基準位置から前記操作位置に連動するための係合部とを備え、
前記第二支持ユニットは、複数の貫通孔が形成されて該複数の貫通孔から転動体が突出可能な第二テーブルと、該第二テーブルの載置面に対して出退可能に配置されて、前記載置面に突出する基準位置と前記載置面から退避する操作位置とに切替え可能に可動な第二ガードとを備え、
前記第二支持ユニットは、前記第二ガードを前記操作位置から前記基準位置に向けて付勢する第二付勢手段と、前記第二ガードを前記基準位置から前記操作位置に連動するための被係合部を備え、
前記昇降装置の昇降に伴い、前記第一支持ユニットの前記係合部が、前記第二支持ユニットの前記被係合部に係合することで、前記第一ガードおよび前記第二ガードを、それぞれの前記操作位置に移動させることを特徴とする支持ユニット。
【請求項2】
前記昇降装置を下降することにより、前記係合部は、前記被係合部に係合して下動させ、前記第一ガードおよび前記第二ガードを、それぞれの前記操作位置となるよう構成された請求項1に記載の支持ユニット。
【請求項3】
前記第一ガードは、前記昇降装置の下降によって、前記基準位置から前記操作位置に、所定の軸線回りに回動するよう構成された請求項2に記載の支持ユニット。
【請求項4】
前記第一ガードと前記係合部が一体とされ、前記第二ガードと前記被係合部が一体とされた請求項1ないし請求項3の何れかに記載の支持ユニット。
【請求項5】
前記第一ガードは、被搬送物の落下を防止するガード本体と、前記第一ガードおよび前記第二ガードをそれぞれの前記操作位置に移動させることで、前記第一支持ユニットと前記第二支持ユニットとを渡す仲介テーブルとを備えて、前記第一ガードおよび前記第二ガードをそれぞれの前記操作位置に移動させることで、前記第一支持ユニットの前記第一テーブル、前記第二支持ユニットの前記第二テーブル、前記仲介テーブルのそれぞれ天面どうしが、同一高さの面を構成する請求項1ないし請求項4の何れかに記載の支持ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の転動体(ローラや球体)によって被搬送物を支持する支持ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、この種の支持ユニットが開示されている。特許文献1には、
被搬送物を載置可能な載置面を有し、載置面に複数の貫通孔が形成された第一テーブルと、第一テーブルの下方に配置され、且つ複数の貫通孔のそれぞれに対応した位置に配置された転動体と、第一テーブルの周囲に、第一テーブルの載置面に対して上下方向に出退可能に配置されたガードと、第一テーブルの貫通孔から転動体が出退するように第一テーブルと転動体とを相対移動させるように構成され、且つ第一テーブルの載置面に対してガードを上下方向に出退させるように構成される昇降機構と、昇降機構に連結され、第一テーブルの複数の貫通孔から転動体がそれぞれ退避し、且つガードが第一テーブルの載置面から突出する基準位置と、第一テーブルの複数の貫通孔から転動体がそれぞれ突出し、且つガードが第一テーブルの載置面から退避する操作位置とに切り替える操作部とを備える支持ユニットが開示されている。
【0003】
しかしながら、上記特許文献1では、第一テーブルの貫通孔から転動体が退避した状態において、第一テーブルの載置面に被搬送物が載置された状態では、作業者が操作部を操作することを失念してしまうと、被搬送物の移動を規制するガードがない状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6019178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、被搬送物に対して外部から力が加わると、被搬送物が第一テーブルから落下して損傷するという問題がある。また、作業者にとっては被搬送物が転落すると、危険である。なお、ガードは、被搬送物を送る際には、頻繁に付け外しが行われる。
【0006】
そこで本発明は、被搬送物の落下を防止し得る支持ユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の支持ユニットは、相互に被搬送物を受渡し可能な第一支持ユニットと第二支持ユニットとを備え、前記第一支持ユニットは第一支持本体を備え、該第一支持本体は、複数の貫通孔が形成されて該複数の貫通孔から転動体が突出可能な第一テーブルと、該第一テーブルの載置面に対して出退可能に配置されて、前記載置面に突出する基準位置と前記載置面から退避する操作位置とに切替え可能に可動な第一ガードとを備え、前記第一支持本体は昇降装置により昇降自在であり、前記第一支持ユニットは、前記第一ガードを前記操作位置から前記基準位置に向けて付勢する第一付勢手段と、前記第一ガードを前記基準位置から前記操作位置に連動するための係合部とを備え、前記第二支持ユニットは、複数の貫通孔が形成されて該複数の貫通孔から転動体が突出可能な第二テーブルと、該第二テーブルの載置面に対して出退可能に配置されて、前記載置面に突出する基準位置と前記載置面から退避する操作位置とに切替え可能に可動な第二ガードとを備え、前記第二支持ユニットは、前記第二ガードを前記操作位置から前記基準位置に向けて付勢する第二付勢手段と、前記第二ガードを前記基準位置から前記操作位置に連動するための被係合部を備え、前記昇降装置の昇降に伴い、前記第一支持ユニットの前記係合部が、前記第二支持ユニットの前記被係合部に係合することで、前記第一ガードおよび前記第二ガードを、それぞれの前記操作位置に移動させることを特徴とする。
【0008】
本発明の支持ユニットによれば、第一テーブルの貫通孔から転動体を突出させた状態で、被搬送物を第一テーブルに載置した場合に、第一ガードは、載置面に突出する基準位置となるよう第一付勢手段で付勢されているから、被搬送物が、第一支持本体のテーブルの載置面から落下するのを防止できる。
【0009】
そして、昇降装置の上動または下動により、第一支持本体を昇降させると、第一支持ユニットの係合部が、第一付勢手段に抗し、また、第二支持ユニットの被係合部が第二付勢手段に抗して、可動可能な係合部と被係合部とが係合することで、第一ガードおよび第二ガードを、それぞれの操作位置に移動させることができ、このため、第一支持ユニットの転動体と第二支持ユニットの転動体とで、相互に被搬送物を受渡し可能となる。
【0010】
本発明は、前記昇降装置を下降することにより、前記係合部は、前記被係合部に係合して下動させ、前記第一ガードおよび前記第二ガードを、それぞれの前記操作位置となるよう構成されてもよい。
【0011】
本発明の支持ユニットによれば、昇降装置を下動することにより、係合部は被係合部に係合して操作位置となるため、被搬送物をテーブルから、相対する別の支持ユニットに送ることが可能である。
【0012】
本発明では、前記第一ガードは、前記昇降装置の下降によって、前記基準位置から前記操作位置に、所定の軸線回りに回動するよう構成されてもよい。
【0013】
本発明の支持ユニットによれば、第一ガードは、昇降装置の下動によって、基準位置から操作位置に、所定の軸線回りに回動するよう構成されているので、第一ガードを配置するスペースが少なくて済む。
【0014】
本発明では、前記第一ガードと前記係合部が一体とされ、前記第二ガードと前記被係合部が一体とされた構成としてもよい。
【0015】
本発明の支持ユニットによれば、第一ガードと係合部が一体とされ、第二ガードと被係合部が一体とされているので、第一ガードと第二ガードの配置スペースが少なくて済む。
【0016】
本発明では、前記第一ガードは、被搬送物の落下を防止するガード本体と、前記第一ガードおよび前記第二ガードをそれぞれの前記操作位置に移動させることで、前記第一支持ユニットと前記第二支持ユニットとを渡す仲介テーブルとを備えて、前記第一ガードおよび前記第二ガードをそれぞれの前記操作位置に移動させることで、前記第一支持ユニットの前記第一テーブル、前記第二支持ユニットの前記第二テーブル、前記仲介テーブルのそれぞれ天面どうしが、同一高さの面を構成するようにしてもよい。
【0017】
本発明の支持ユニットによれば、ガード本体は基準位置において、載置面に対して突出されるので、第一テーブルからの被搬送物の落下を防止することができ、また、仲介テーブルの天面と、係合部と被係合部のそれぞれの操作位置において、第一テーブルと第二テーブルどうしの天面が、同一高さの面を構成するので、被搬送物を第一支持ユニットと第二支持ユニットとの間で、被搬送物を円滑に送ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の支持ユニットによれば、被搬送物を第一テーブルまたは第二テーブルに載置した場合でも、第一ガードおよび第二ガートは、載置面に突出する基準位置となるよう付勢されているから、被搬送物が、支持ユニット本体から落下するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態を表す支持ユニットであって、係合ガード(第一ガード)と被係合ガード(第二ガード)とが所定の位置関係にあって、係合ガードと被係合ガードとが基準位置である斜視図である。
図2】同図1の状態から第二支持ユニットを反転させた斜視図である。
図3】同図1の正面図である。
図4】同図1における要部拡大正面図である。
図5】同図4における係合ガードのみの正面図である。
図6】同図4における被係合ガードのみの正面図である。
図7】同被係合ガードの側面図である。
図8】同図1における拡大平面図である。
図9】同図1における平面図である。
図10】同係合ガードと被係合ガードとが所定の位置関係にあって、係合ガードと被係合ガードとが基準位置である正面図である。
図11】同図10における要部拡大正面図である。
図12】同回動部がキックばねで付勢された状態の係合ガードの平面図である。
図13】同図11の平面図である。
図14】同図10の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係る支持ユニットを、図面を参照して説明する。図1図2に示すように、本発明の支持ユニット1は、第一支持ユニット2と、第一支持ユニット2に対し、被搬送物3の搬送方向下流側(以下、搬送方向と称す)に配置された第二支持ユニット4とを備える。
【0021】
第一支持ユニット2はリフタ5と、リフタ5(昇降装置に相当する)に昇降自在に支持に支持された第一支持本体6とを備える。初めに、リフタ5の構成の概要を説明する。リフタ5は、複数個のキャスタ7を有する第一台車8と、第一台車8の一側に支持された脚柱9と、脚柱9に昇降自在に支持された昇降台10を備える。
【0022】
この構成により、キャスタ7を転動させることで、第一台車8は、床面12に対して移動自在であり、昇降機構部(図示せず)により昇降台10が昇降される。なお、昇降機構部は、例えば、パンタグラフ式の機構部分とされる。また、昇降台10は、水平方向の第一台車8に対して上方向で水平な方向に配置されて、平面視して矩形に形成され、全体として直方体形状に形成されている。
【0023】
図3に示すように、第一支持本体6は、昇降台10の上面10aに固定されている。第一支持本体6は、第一躯体13と、第一転動体14と、第一転動体14を昇降させるための第一転動体操作部15と、被搬送物3の落下を防止するためのガード(符号は後に記載する)とを備える。
【0024】
第一躯体13は、昇降台10に載置固定される底壁13aと、底壁13aの四辺から立上る側壁13bと、側壁13bに亘たされた上テーブル16(第一テーブルに相当し、以下、第一テーブルと称す)とを備える。
【0025】
底壁13aは、昇降台10と相対形状の、平面視矩形に形成されている。側壁13bは、底壁13aとは別体とされ、第一テーブル16は、側壁13bと一体的に形成されている。
【0026】
側壁13bの内部に、平面視矩形の下テーブル17が、第一テーブル16と平行に配置されている。下テーブル17の上面には、マトリックス状に複数の第一転動体14が配置されている。各第一転動体14は、それぞれ第一転動体14を回転自在に支持する支持具18に支持され、支持具18は、下テーブル17に固定されている。また、第一テーブル16の下面には、各支持具18を昇降自在に案内するガイド19が配置されている。第一テーブル16には、第一転動体14を出退可能とする貫通孔20(図1図2参照)が、第一転動体14と同様にマトリックス状に配置されている。
【0027】
昇降台10の脚柱9側に、第一転動体14を昇降させる(貫通孔20から第一転動体14が突出可能とする)駆動部21が配置されている。また、底壁13aと下テーブル17の間に、複数のシリンダ装置22が配置されている。駆動部21とシリンダ装置22とで第一転動体操作部15を構成しており、駆動部21を駆動することでシリンダ装置22が昇降して下テーブル17が昇降する。そして、ガイド19に支持具18が案内されて、複数の第一転動体14が各貫通孔20に対して出退される。
【0028】
第一支持ユニット2のガードについて説明する。第一支持ユニット2のガードは、第一着脱ガード23と、固定ガード23aと、係合ガード24とを備える。
【0029】
第一着脱ガード23は、第一支持ユニット2の搬送方向側(第二支持ユニット4側)を除く二方の側壁13bの、第一テーブル16の載置面16a(天面)に対して出退可能に配置され、着脱部材25(図1図2図9参照)によって着脱自在に配置されている。
【0030】
第一着脱ガード23は、着脱部材25に装着することで、載置面16aに突出する基準位置となり、着脱部材25から離脱することで載置面16aから退避する操作位置となる。なお、固定ガード23aは、第一転動体操作部15側に配置され、第一支持本体6の側壁13bに固定されている。
【0031】
第一支持ユニット2の搬送方向側には、係合ガード24(第一ガードに相当する)が配置されている。この係合ガード24については、詳細に後述する。
【0032】
ここで、本実施形態の説明の便宜上、第二支持ユニット4の構成を説明する。図2に示すように、第二支持ユニット4は、第一支持ユニット2の搬送方向側に配置されるユニットである。第二支持ユニット4は、載置台26と、載置台26に固定される第二支持本体27とを備える。
【0033】
載置台26は、キャスタ31および床面に固定されるストッパ32を有する。キャスタ31により載置台26を運搬し、また、ストッパ32に付属するねじを昇降することにより、載置台26が所定の位置で固定される。そして、載置台26の上端部に、第二支持本体27が配置されている。
【0034】
第二支持本体27は、第二躯体28と、第二転動体29と、後述する第二テーブル34を昇降させるための第二転動体操作部30と、被搬送物3の落下を防止するためのガード(符号は後に記載する)とを備える。
【0035】
第二躯体28は、載置台26に載置固定される基台33と、基台33の上方に配置される第二テーブル34とを備える。基台33は、平面視矩形の上面33aを有し、上面33aの四方には、側壁33bが下方に向けて形成されている。この側壁33bは、載置台26の上端部に固定されている。
【0036】
図4に示すように、第二テーブル34は、基台33の上面33aに対して平行で、平面視矩形に形成されている。第二テーブル34の四方には、下向きの側壁34a,34bが一体的に形成されている。
【0037】
第二転動体29は、基台33の上面33aに配置され、第二転動体29は、上面33aにマトリックス状に配置されている。第二転動体29は、第二転動体29を回転自在に支持する支持具36に支持されている。また、第二テーブル34には、第二転動体29を出退可能とする貫通孔37が、第二転動体29と同様にマトリックス状に配置されている。
【0038】
第二転動体操作部30は、基台33の上面33aと第二テーブル34との間に配置され、第二テーブル34を昇降させるよう構成されており、第二転動体操作部30の操作をすることで、第二転動体29が貫通孔37から突出可能とされている。
【0039】
第二支持ユニット4のガードについて説明する。第二支持ユニット4のガードは、第二着脱ガード38と、被係合ガード39とを備える。
【0040】
第二支持ユニット4の第一支持ユニット2側を除く、三方の側壁34bには、第二テーブル34の載置面34c(天面)に対して出退可能に配置された第二着脱ガード38が、着脱部材40(図2図9参照)によって着脱自在に配置されている。第二着脱ガード38は、着脱部材40に装着することで、載置面34cに突出する基準位置となり、着脱部材40から離脱することで載置面34cから退避する操作位置となる。
【0041】
図4に戻り、第二支持ユニット4の第一支持ユニット2側には、被係合ガード39(第二ガードに相当する)が配置されている。
【0042】
被係合ガード39について説明する。被係合ガード39は、前記係合ガード24と係合するよう構成されている。被係合ガード39は、後述するばね支持部材41に支持され、ばね支持部材41に配置されたばね42(第二付勢手段に相当する)の弾性力により支持される第二ガード本体43を備える。
【0043】
ばね支持部材41は、載置台26の第一支持ユニット2側であって、載置台26の中央部(搬送方向に直交する横方向であり、以下横方向と称する)に固定されている。図6図7に示すように、ばね支持部材41は、第一支持ユニット2側を開放した断面コの字形に形成されており、上下方向に沿う縦壁41aと、縦壁41aの上下方向から、それぞれ第一支持ユニット2側に突出する上壁41bおよび下壁41cを備える。また、縦壁41aが載置台26の第一支持ユニット2側に固定されている。
【0044】
ばね支持部材41には、一対の案内棒44と、案内棒44に巻回されたばね42が配置されている。案内棒44は、横方向に一対で配置され、ばね支持部材41の下壁41cを貫通するとともに、上壁41bに貫通して上下方向に延びている。
【0045】
各案内棒44において、上壁41bから上方に延びるばね巻付部42Aに、ばね42が巻回されている。ばね42は圧縮ばねとされ、ばね巻付部42Aの上端部には、ばね42の上動を防ぐためのばね座45が配置されている。
【0046】
図7に示すように、第二ガード本体43は、ばね支持部材41の上方に配置された中央ガード本体46と、ばね支持部材41の両サイドに配置された側方ガード本体48とを一体的に備える。
【0047】
図6に戻って、中央ガード本体46の背面47と、側方ガード本体48の背面47とは面一(同一高さの面)とされ、これら背面47は、第二テーブル34の載置面34cに載置された被搬送物3の落下を防ぐ面とされる。すなわち、中央ガード本体46と側方ガード本体48は、ばね42の弾性力により、第二テーブル34の載置面34cに突出する基準位置、あるいは載置面34cから退避する操作位置となって、基準位置とすることで被搬送物3の落下を防ぐ面として使用される。
【0048】
図6図7に示すように、中央ガード本体46は、中央板49と、中央板49の左右それぞれの横方向であって、ばね42の上端に上方向で当接可能なばね受体50とを備える。中央板49は、前記背面47を有して昇降する昇降板51と、昇降板51の上端から第一支持ユニット2側に突出する被係合部52とを備える。被係合部52は、横方向に延長され、且つ第一支持ユニット2側に延長された板状部材である。
【0049】
また、中央板49は、被係合部52の先端(第一支持ユニット2の先端)から上方に延びる掛止部53を備える。また、掛止部53は被係合部52に一体的に形成され、横方向に延長されている。また、掛止部53の搬送方向側には、平面状の掛止面53aが形成されている。
【0050】
ばね受体50は、中央板49の横方向に一体的に形成され、中央板49に対して第一支持ユニット2側に突出されている。ばね受体50は、ばね42の上端を受ける受壁50aと、受壁50aの第一支持ユニット2側から下方に垂下された前面壁50bとを備える。
【0051】
各側方ガード本体48は中央板49の横方向両側に配置されるとともに、矩形に形成され、前記背面47を備える。
【0052】
図7に示すように、各側方ガード本体48の下部のばね支持部材41側には、第一支持ユニット2側に突出して、ばね支持部材41の横方向で案内される案内片55を備える。また、各側方ガード本体48の内側には、上下方向に長い昇降孔56が形成されている。各側方ガード本体48の第一支持ユニット2側には、側方ガード本体48の板面と平行に案内板57が配置されており、案内板57の搬送方向側に形成された案内板57の支持部58は、昇降孔56を貫通して、基台33の、第一支持ユニット2側の側壁33b(図4参照)に固定されている。案内片55と案内板57とで、第二ガード本体43の昇降が案内される。
【0053】
以上で、第二支持ユニット4の構成の説明を終わる。
【0054】
次に、図2図10ないし図14等を参照して、第一支持ユニット2の前記係合ガード24の構成を説明する。この係合ガード24は、前記被係合ガード39(被係合部52)に係合するよう構成されている。
【0055】
係合ガード24は、第一躯体13に配置される取付装置60と、取付装置60に対して回動自在に支持される回動部67とを備える。
【0056】
図11図13に示すように、取付装置60は、取付部材61とブラケット64とを備えている。取付部材61は、第一躯体13における第二支持ユニット4側に配置されており、第一躯体13の底壁13aの底面に固定され、底壁13aの横方向の中央に配置されている。また、取付部材61の先端部(第二支持ユニット4側)に、上方に延長された突条62が形成されている。突条62の両横方向に、後述するキックばね63(第一付勢手段)の、一方ばね座62aが形成されている。
【0057】
ブラケット64は、取付部材61を第一躯体13に取付けるための部材である。ブラケット64は、取付部材61の両横方向に形成されている。ブラケット64は、第一躯体13の側壁13bの、第二支持ユニット4側に隣接して接合される重合部65と、重合部65の横方向内側から一体形成され、第二支持ユニット4側に突出される軸支持部材66とを備える。
【0058】
回動部67は、軸支持部材66の横方向内側に配置されている。回動部67は、横方向に延長される支軸体68と、仲介テーブル69と、第一ガード本体70と、仲介転動体71とを備える。支軸体68は円筒状の部材であり、その各端は、軸支持部材66にそれぞれ貫通されている。
【0059】
回動部67は、この支軸体68(所定の軸線)回りに回転する。このように、回動部67は支軸体68回りに回動するから、回動部67を配置するスペースが少なくなるよう構成されている。
【0060】
本実施形態では、仲介テーブル69と第一ガード本体70とは、回動方向に一体的に形成されている。仲介テーブル69は、平坦状の仲介載置面69a(天面)を備えている。仲介載置面69aは、次の機能を奏する。すなわち、被搬送物3を搬送方向に移行させる際、すなわち、第一ガード本体70および第二ガード本体43を、それぞれの操作位置に移動させた際に、第一テーブル16の載置面16aおよび第二テーブル34の載置面34cが、同一高さの面に設定されるように仲介載置面69aが構成されている。
【0061】
図11に示すように、仲介テーブル69の先端(第二支持ユニット4側)に、前記被係合部52に係止する係合部72が配置される。係合部72は、仲介テーブル69に対して直交する方向に形成されている。係合部72は横方向に延長される板状の部材とされる。係合部72の内側は、掛止部53の掛止面53aと係合可能な係合面72aとされる(図5参照)。仲介テーブル69から係合部72までの高さは、被係合部52からの掛止部53までの高さと略一致している。
【0062】
仲介テーブル69の横方向両端部には、仲介テーブル69に対して直交した方向の回動支持体73が形成されている。
【0063】
回動支持体73は、回動部67の回動範囲を決定する部材を有する。これらの部材は、第一ガード本体70の基準位置に対応して、反搬送方向から突条62に当接可能な保持片73aと、第一ガード本体70の操作位置に対応する端面73bとを備える(図5参照)。保持片73aは、回動支持体73の支軸体68内方に延長されている。端面73bは、回動支持体73において、保持片73aと第一ガード本体70の下部に亘る端面である。
【0064】
また、支軸体68は、回動支持体73に貫通して固定して支持されるとともに、軸支持部材66に回転自在に貫通されている。
【0065】
前述のように、仲介テーブル69と第一ガード本体70とは、支軸体68を中心として回動方向に一体であり、仲介テーブル69と第一ガード本体70の横方向両端部には、回動支持体73が配置されており、仲介テーブル69と第一ガード本体70とは、回動支持体73によって一体化されている。
【0066】
第一ガード本体70の背面70a、すなわち第一テーブル16に載置した被搬送物3の落下を防止する面は、図11示すように、正面視して、第一躯体13側に凸となる湾曲状に形成されている。
【0067】
仲介転動体71は、仲介テーブル69と第一ガード本体70との間に配置されている。仲介転動体71は、第一ガード本体70寄りに配置されて、回動支持体73の間に挿入される横長の円柱状に形成される。
【0068】
仲介転動体71の両端部には、図12に示すように、回動支持体73に貫通される軸部71aが配置され、軸部71aは回動支持体73に回転自在な構成としている。
【0069】
また、仲介テーブル69の第一ガード本体70寄りには、露出面69bが形成され、仲介転動体71の外周面71bの一部は、露出面69bから露出されている。この露出量は、第一テーブル16から第一転動体14を露出させる量に相当する。
【0070】
前記キックばね63は、回動部67の横方向両側に配置されている。各キックばね63は、回動支持体73と軸支持部材66との間に配置され、支軸体68に巻掛けられている。キックばね63の他方のばね座として、仲介転動体71の軸部71aが用いられている。また、支軸体68には、キックばね63のばね止め74が配置されている。ばね止め74は円板状のローラ体に形成され、ばね止め74の外周は、仲介テーブル69から露出されており、その露出量は、第一テーブル16から第一転動体14を露出させる量に相当する。
【0071】
次に、支持ユニット1の作用を説明する。初めに、作業者は、図1に示すように、第一テーブル16に被搬送物3を載置する。この際、例えば、前記昇降機構部を下降させるよう操作して、昇降台10を下降させる。これにより、昇降台10の上面10aに載せられた第一支持本体6が下降しているから、第一テーブル16に被搬送物3を載置することが容易である。
【0072】
また、第一テーブル16に被搬送物3を載置する際に、第一転動体14は、貫通孔20から突出していない状態とする。すなわち、駆動部21(第一転動体操作部15)が非操作であり、したがって、図3に示すように、シリンダ装置22が下降したままであって、第一転動体14は貫通孔20の下方に没した状態である。第一転動体14が貫通孔20から下方に没した状態であれば、被搬送物3が第一テーブル16の載置面16aに当接した状態であるから、第一テーブル16から被搬送物3が落下することを防止できる。
【0073】
さらに、三方の第一着脱ガード23のうち、図1に示すように、一方(例えば、作業者側の第一着脱ガード23)を着脱部材25から外しておくことで、作業者にとっては、第一テーブル16の載置面16aに対する障害物がないから、第一テーブル16に被搬送物3を載置することが容易である。また、第一テーブル16の載置面16aに被搬送物3を載置したら、一方の第一着脱ガード23は、着脱部材25によって装着するようにしておく。なお、三方の第一着脱ガード23のうち、一方を着脱部材25から外しておくといった必要は無い。
【0074】
なお、第一着脱ガード23は、着脱部材25から離脱することで、載置面16aから退避する操作位置となり、着脱部材25に装着しておくことで、載置面16aに突出する基準位置となっている。このため、三方の第一着脱ガード23から、被搬送物3が落下することがない。
【0075】
ところで、図4に示すように、第一支持ユニット2の係合ガード24は、キックばね63の弾性により、第一ガード本体70が載置面16aに突出する基準位置であり、仲介テーブル69は、搬送方向に向けて下傾斜した斜面を構成している。そして、回動支持体73は、回動部67の回動範囲を決定する部材を有しており、キックばね63の弾性により、第一ガード本体70が載置面16aに突出する基準位置であるときは、第一ガード本体70の基準位置に対応して、突条62に保持片73aが当接されている。このように、第一ガード本体70が載置面16aに突出する基準位置であるから、被搬送物3の搬送方向において、被搬送物3が、第一ガード本体70の載置面16aから落下するのを防止することができる。
【0076】
第一テーブル16に被搬送物3を載置し終えると、昇降台10を任意の位置に上昇させる。この任意の位置とは、第一支持ユニット2の搬送方向に第二支持ユニット4が配置され、しかも係合ガード24の下方に、被係合ガード39が配置された状態である。換言すれば、第二支持ユニット4の配置場所としては、第一支持ユニット2の搬送方向側であり、しかも被係合ガード39については、係合ガード24の下方に配置されるよう設定する。また、第二支持ユニット4においては、第二着脱ガード38は、着脱部材40に装着され、載置面34cに突出した基準位置とする。また、第二ガード本体43(被係合ガード39)は、ばね42の弾性力により、載置面34cに突出した基準位置となっている。
【0077】
また、第一支持ユニット2と第二支持ユニット4との配置場所として、図4に示すように、第一支持ユニット2の係合ガード24(第一ガード)における係合部72と、第二支持ユニット4の被係合ガード39(第二ガード)にける掛止部53では、掛止部53よりも係合部72の方が、搬送方向に来るよう配置される。
【0078】
第一支持ユニット2と第二支持ユニット4とを上記のような配置として、次に、昇降台10を下降させ、第一支持ユニット2を下降させる。
【0079】
しかしながら、第一支持ユニット2における係合ガード24(第一ガード)の係合部72の先端が、第二支持ユニット4の被係合ガード39(第二ガード)の被係合部52に当接するまでは、係合部72が被係合部52に当接していないので、係合ガード24と被係合ガード39は可動しない。第一支持ユニット2をさらに下降させることで、係合ガード24と被係合ガード39が当接することになる。
【0080】
係合ガード24と被係合ガード39とが当接した後に、第一支持ユニット2がさらに下降することで、係合ガード24および被係合ガード39が可動する。次に、これらの可動について詳細に説明する。なお、図10は、係合ガード24と被係合ガード39とが係合した状態を示す。
【0081】
昇降台10によって第一支持ユニット2を下降すると、被係合部52に当接している係合部72が上方に押圧され、この押圧力で、一方ばね座62aと、仲介転動体71の軸部71aをばね座として押圧されているキックばね63の弾性が強まり、取付装置60に回動自在に支持される回動部67が回動する。
【0082】
すなわち、支軸体68、仲介テーブル69、第一ガード本体70、および仲介転動体71が、支軸体68の軸心回りに回動する(この場合、図3図4において右回転する)。そして、第一ガード本体70が取付装置60側に移動して、載置面16aから退避する操作位置となる方向へ可動する。また、第一ガード本体70と仲介テーブル69は、回動支持体73によって一体化されているから、仲介テーブル69(仲介載置面69a)は水平に向けた方向となる(図11図13参照)。
【0083】
第二支持ユニット4の被係合ガード39の可動について説明する。ばね42の自然長において、第二ガード本体43は、基準位置となっている。そして、被係合部52に係合部72が上方から当接すると、ばね42の弾性力により、載置面34cに突出した基準位置となっている第二ガード本体43(被係合ガード39)は、ばね42の弾性力に抗して下側に可動する。すなわち、ばね支持部材41は載置台26に固定されているのに対し、第二ガード本体43は載置台26に対して昇降自在であるから、中央ガード本体46と、側方ガード本体48とが一体に下動することになる。
【0084】
第一支持ユニット2の回動部67の動作に戻ると、第一支持ユニット2を下降させることによる回動限度は、回動支持体73の端面73bに、一方ばね座62aのばね受面62bが当接するまでである。そして、このような回動部67の可動(回動)により、第二支持ユニット4の被係合ガード39が下降する。
【0085】
回動支持体73の端面73bに、一方ばね座62aのばね受面62bが当接するまで回動部67を回動させると、第一ガード本体70が載置面16aから退避する操作位置となるとともに、第二ガード本体43が載置面34cから退避する操作位置となる。また、第一テーブル16の載置面16aと、第二テーブル34の載置面34cと、仲介テーブル69の仲介載置面69aとが、同一高さの面となる。
【0086】
このようにして、図11図14に示すように、載置面16a、載置面34c、および仲介載置面69aを同一高さの面とすれば、被搬送物3を第一支持ユニット2から第二支持ユニット4へ送ること、すなわち受渡し可能となる。この際、第一転動体14を貫通孔20に突出させるよう駆動部21を操作し、シリンダ装置22を伸長して、被搬送物3を載置面16aから離脱させる。また、第二転動体29が貫通孔37から突出させるように、第二転動体操作部30を操作する。そして、仲介テーブル69には、露出面69bが形成され、仲介転動体71の外周面71bの一部は、第一テーブル16から第一転動体14を露出させる量に相当するものである。この構成により、被搬送物3が、第一テーブル16の載置面16aから、第二テーブル34の載置面34cへ送ることができる。
【0087】
また、ばね止め74の外周は、仲介テーブル69から露出されており、その露出量は、第一テーブル16から第一転動体14を露出させる量に相当するから、ばね止め74においても、被搬送物3を、第一テーブル16の載置面16aから、第二テーブル34の載置面34cへ送ることができる。
【0088】
また、本実施形態では、被係合部52に係合部72を上方から下動することで両者を係合させている。しかしながら、第一支持ユニット2と第二支持ユニット4との配置状態が好ましくない場合では、被係合部52は、第一支持ユニット2側に延長された板状部材であるので、係合部72が被係合部52を反搬送方向に摺動することも可能である。また、係合部72に対し、被係合部52が搬送方向に移動することも可能である。この場合では、仲介テーブル69から係合部72までの高さと、被係合部52からの掛止部53までの高さとが略一致しているため、係合部72の係合面72aと、中央板49の掛止部53の掛止面53aとが全面的に係止可能とされる。
【0089】
被搬送物3が送られ、次の被搬送物3を搬送方向に送る必要があるときは、第一支持ユニット2を上昇させることで、被係合部52から係合部72を外すことでこれらの係合が解除できる。
【0090】
本実施形態によれば、第一支持ユニット2から第二支持ユニット4へ向けて、頻繁に被搬送物3が送られる。そして、第一支持ユニット2の第一テーブル16に被搬送物3を載置した時に、第一ガード本体70が載置面16aに突出する基準位置であるから、第一テーブル16の載置面16aから被搬送物3が落下することを防止でき、作業者にとって安全である。
【0091】
そして、係合ガード24(第一ガード)および被係合ガード39(第二ガード)は、基準位置と操作位置とが連動する。すなわち、係合ガード24が基準位置にあれば、被係合ガード39が基準位置となり、係合ガード24が操作位置にあれば、被係合ガード39が操作位置となる。そして両ガード24,39がともに操作位置となれば、被搬送物3を送る手間が省けることになるため、被搬送物3の搬送の作業効率が良好になる。
【0092】
なお、被搬送物3は、第一支持ユニット2から第二支持ユニット4に送られたが、係合部72と被係合部52とは、これらの係合(押圧、被押圧)によって係合するよう構成されているため、被搬送物3を第二支持ユニット4から第一支持ユニット2へ送ることもできる。
【0093】
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではない。
【0094】
上記実施形態では、係合ガード24は第一支持ユニット2の搬送方向に配置したが、第一着脱ガード23の代わりに、係合ガード24を設けるようにしてもよい。また、上記実施形態では、被係合ガード39は第二支持ユニット4における第一支持ユニット2側に配置した。しかしながら、第二着脱ガード38の代わりに、被係合ガード39を設けるようにしてもよい。
【0095】
上記実施形態では、支軸体68回りに回動部67を回動させた。しかしながら、被係合部52に対して係合部72が上下方向で係合するよう構成することもできる。
【0096】
上記実施形態では、第一支持ユニット2を下降させることで係合ガード24および被係合ガード39を操作位置としたが、第一支持ユニット2を上昇させることで、係合ガード24および被係合ガード39を操作位置とすることもできる。
【0097】
上記実施形態では、第一付勢手段としてキックばね63を用いたが、キックばね63である必要はなく、例えば、仲介テーブル69の裏面と突条62の間に引張ばねを設けることもできる。また、第一付勢手段を係合ガード24に設け、第二付勢手段を被係合ガード39に設けたが、第一付勢手段を係合ガード24と別体とし、第二付勢手段を被係合ガード39とは別体としてもよい。
【0098】
上記実施形態では、第一支持ユニット2の第一転動体14、第二支持ユニット4の第二転動体29は、それぞれ第一テーブル16、第二テーブル34に昇降自在に構成されたが、転動体は貫通孔に常時突出するものとして構成されてもよい。
【符号の説明】
【0099】
1…支持ユニット、2…第一支持ユニット、3…被搬送物、4…第二支持ユニット、5…リフタ、6…第一支持本体、10…昇降台、13…第一躯体、14…第一転動体、16…第一テーブル、16a…載置面、20…貫通孔、23…第一着脱ガード、24…係合ガード、25…着脱部材、26…載置台、27…第二支持本体、28…第二躯体、29…第二転動体、30…第二転動体操作部、34…第二テーブル、34a,34b…側壁、34c…載置面、37…貫通孔、38…第二着脱ガード、39…被係合ガード、40…着脱部材、41…支持部材、42A…巻付部、43…第二ガード本体、44…案内棒、45…ばね座、46…中央ガード本体、47…背面、48…側方ガード本体、49…中央板、50…受体、50a…受壁、50b…前面壁、51…昇降板、52…被係合部、53…掛止部、53a…掛止面、55…案内片、56…昇降孔、57…案内板、58…支持部、60…取付装置、61…取付部材、62…突条、62a…一方ばね座、64…ブラケット、65…重合部、66…軸支持部材、67…回動部、68…支軸体、69…仲介テーブル、69a…仲介載置面、69b…露出面、70…第一ガード本体、70a…背面、71…仲介転動体、71a…軸部、71b…外周面、72…係合部、72a…係合面、73…回動支持体
【要約】
【課題】 被搬送物の落下を防止し得る支持ユニットの提供。
【解決手段】 第一支持ユニットの第一支持本体は、転動体が突出可能な第一テーブルと、第一テーブルの載置面に対して出退可能に配置されて、載置面に突出する基準位置と載置面から退避する操作位置に切替え可能に可動な第一ガードとを備え、第一支持本体は昇降装置により昇降自在であり、第一支持ユニットは、第一付勢手段により基準位置から操作位置に連動する係合部を備え、第二支持ユニットは、貫通孔から転動体が突出可能な第二テーブルと、第二テーブルの載置面に対して出退可能に配置されて、載置面に突出する基準位置と載置面から退避する操作位置とに切替え可能に可動な第二ガードとを備え、第二支持ユニットは、第二付勢手段により基準位置から操作位置に連動する被係合部を備え、昇降装置により、第一支持ユニットの係合部が第二支持ユニットの被係合部に係合することで、第一ガードおよび第二ガードを操作位置に移動させる支持ユニット。
【選択図】 図4
図1
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図10
図11
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図14