(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】添加成分定量供給装置、および、添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置
(51)【国際特許分類】
G01F 11/14 20060101AFI20220609BHJP
【FI】
G01F11/14
(21)【出願番号】P 2018014468
(22)【出願日】2018-01-31
【審査請求日】2020-11-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000163121
【氏名又は名称】極東産機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103218
【氏名又は名称】牧村 浩次
(72)【発明者】
【氏名】井口 雅敏
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-195167(JP,A)
【文献】特表2009-505791(JP,A)
【文献】特開2003-276799(JP,A)
【文献】特開平03-130045(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105923372(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F11/00-13/00
G01F17/00-22/02
A23L23/00-23/02
B67D 1/00- 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出し汁の添加成分を計量して、前記計量された添加成分を容器内に供給するための添加成分定量供給装置であって、
前記計量された添加成分を容器内に供給する定量供給装置本体と、
前記定量供給装置本体に形成された
添加成分計量供給部と、
前記
添加成分計量供給部で計量された添加成分を、前記容器内に供給するための添加成分供給部と、
前記添加成分計量供給部に設けられ、計量される添加成分を収容した添加成分収容容器と、
前記定量供給装置本体に設けられ、前記
添加成分計量供給部と添加成分供給部との間を移動可能に設けられた計量板部材とを備え、
前記計量板部材には、前記添加成分収容容器の下端に開口した供給開口部から落下する添加成分を計量する計量穴部が形成され、
前記計量板部材を、前記計量穴部が添加成分計量供給部に位置するように移動して、前記添加成分収容容器の下端に開口した供給開口部から添加成分が、計量穴部内に落下されて計量され、
前記計量板部材を、前記計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動することにより、前記添加成分供給部に形成された落下供給穴を介して、前記計量穴部内に計量された添加成分が、前記容器内に落下供給されるように構成されていることを特徴とする添加成分定量供給装置。
【請求項2】
前記計量板部材を、前記計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動することにより、前記添加成分供給部に形成された落下供給穴を介して、前記計量穴部内に計量された添加成分が、前記容器内に落下供給される際に、振動を付与する振動付与装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の添加成分定量供給装置。
【請求項3】
前記振動付与装置が、前記定量供給装置本体に設けた弾性部材から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の添加成分定量供給装置。
【請求項4】
前記振動付与装置が、前記定量供給装置本体に設けた板バネ部材と、前記計量板部材側に設けられ、前記板バネ部材と当接する当接部から構成されていることを特徴とする請求項2から3のいずれかに記載の添加成分定量供給装置。
【請求項5】
前記振動付与装置が、前記定量供給装置本体に設けた凹部と、前記計量板部材側に設けられ、前記凹部内に出没自在なプランジャー部材から構成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の添加成分定量供給装置。
【請求項6】
前記添加成分供給部に形成された落下供給穴の上方に、落下供給穴の下方に向かって送風するファンが設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の添加成分定量供給装置。
【請求項7】
前記計量板部材の計量穴部が、添加成分の種類に対応して、複数個形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の添加成分定量供給装置。
【請求項8】
前記複数個形成された計量穴部が、それぞれの添加成分の計量すべき計量値に応じて、それぞれの容積が決定されていることを特徴とする請求項7に記載の添加成分定量供給装置。
【請求項9】
前記計量板部材が、添加成分の種類に対応して、複数個形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の添加成分定量供給装置。
【請求項10】
前記添加成分収容容器が、前記定量供給装置本体に対して、脱着自在に構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の添加成分定量供給装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載の添加成分定量供給装置を備えることを特徴とする出し汁の定量供給装置。
【請求項12】
前記添加成分定量供給装置が、前記出し汁の定量供給装置の出し汁の定量供給装置本体に対して、脱着自在に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の出し汁の定量供給装置。
【請求項13】
前記添加成分定量供給装置の定量供給装置本体が、前記出し汁の定量供給装置の出し汁の定量供給装置本体に対して、脱着自在に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の出し汁の定量供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に一定量供給することができ、風味を補完して付与することができる出し汁の定量供給装置に関するものである。
【0002】
より詳細には、このような出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を入れる場合があるが、このような添加成分を自動的に計量して、計量された添加成分を容器内に供給するための添加成分定量供給装置、および、添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置(いわゆる「ディスペンサー装置」)に関する。
【背景技術】
【0003】
従来より、このような出し汁の定量供給装置として、特許文献1(特許第5435425号公報)に開示されるような出し汁の定量供給装置が提案されている。
図22は、特許文献1の出し汁の定量供給装置の概略側面図である。
【0004】
この特許文献1の出し汁の定量供給装置100は、
図22に示したように、定量供給装置本体102を備えており、定量供給装置本体102の内部に、例えば、紙パックや樹脂の容器からなる濃縮出し容器104が、取り外し可能でかつ交換可能に配置されている。
【0005】
なお、濃縮出し容器104は、濃縮出しがなくなると、配管チューブ114を外して容易に交換できるように構成されている。
【0006】
また、濃縮出し容器104は、例えば、業務用に市販されたキャップ付の容器をそのまま使用して、キャップ部分に配管チューブ114を通して、配管チューブ114が取り付けられるように構成しても良い。
【0007】
さらに、定量供給装置本体102の内部に、湯タンク106が備えられ、配管チューブ112を介して、出し汁混合部110にお湯が供給されるようになっている。
【0008】
そして、例えば、別途図示しない制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを操作することによって、濃縮出し容器104から濃縮出しが、チューブポンプ108によって、配管チューブ114を介して、出し汁混合部110に定量供給されるようになっている。
【0009】
そして、出し汁混合部110において、湯タンク106から供給されるお湯と、濃縮出し容器104から定量供給された濃縮出しとが混合され、載置台116に載置された、例えば、味噌汁の椀、ラーメンどんぶりなどの容器120内に、混合された出し汁が供給されるようになっている。
【0010】
なお、湯タンク106は、従来から知られている構成のために詳細を図示はしないが、空だき防止のための下限フロート、湯タンクが満水であることを検知する上限フロート、所定温度に加熱するためのヒーター、温度測定のための温度センサーを備えている。
【0011】
さらに、水道からの水の供給配管を取付けすることができ、この供給配管には、電磁弁が設けられて、上限フロートが動作した際に、電磁弁を閉じて水の供給を停止するように構成されている。
【0012】
なお、図示しないが、出し汁混合部110の内部には、例えば、鰹節や昆布などの天然素材からなる交換可能な出し汁パックが配置され、ハンドル操作で出し汁パックをお湯で絞り出して、香りなどの風味を、混合された出し汁に付与するように構成されている。
【0013】
このように混合された出し汁が、出し汁の定量供給装置100の下方に配置された載置台116上に載置された、例えば、味噌汁椀、うどん、そば、ラーメン用のどんぶりなどからなる容器120内に、予め設定された一定量分、供給されるようになっている。
【0014】
一方、特許文献2(特許第5105234号公報)には、味噌汁、すまし汁などの液体状の食材を供給する出し汁の定量供給装置に付設され、例えば、フリーズドライなどの方法によって加工された乾燥具材などを供給する具材供給装置が提案されている。
【0015】
【0016】
図23に示したように、特許文献2の具材供給装置210は、特許文献1に開示したような出し汁の定量供給装置100と同様な構成を有する出し汁の定量供給装置200の定量供給装置本体202の側方に付設されている。
【0017】
この具材供給装置210は、
図23、
図24に示したように、定量供給装置本体202の側方に付設され、具材を貯留する具材タンク204を備えている。
【0018】
また、具材タンク204から供給される具材を、出し汁の定量供給装置200の載置テーブル206上に載置される、例えば、味噌汁椀、うどん、そば、ラーメン用のどんぶりなどからなる容器208内に移動させるシュート部222を備えている。
【0019】
また、
図24に示したように、具材タンク204の下方には、図示しないモーターの駆動により回転するスクリュー部材212が設けられており、このスクリュー部材212の回転によって、具材タンク204の具材が、
図24の矢印Aおよび矢印Cで示したように、シュート部222を落下するようになっている。
【0020】
さらに、シュート部222の入り口側214には、具材タンク204から供給されてくる具材Bを、シュート部222の出口側216へ確実に給送するために、ファン218が設けられている。
【0021】
また、シュート部222の出口側216の終端には、網状、または、スリット状の隙間のある板などによって、風と具材Bを分離するためのフィルター220が設けられている。
【0022】
これにより、ファン218の送風により、シュート部222内に、スクリュー部材212によって押し出された具材Bが、矢印A方向に重力により自由落下する。
【0023】
その後、ファン218によって発生した風により、シュート部222内を矢印C方向に運ばれる。そして、シュート部222の出口側216の終端に配置されたフィルター220により、具材Bは、矢印D方向に落下する。
【0024】
これに対して、風は、フィルター220を通過して、シュート部222の外に抜けていくように構成されている。これにより、風が、容器208内に吹き込まれるのが防止され、具材Bが飛散するのが防止されるようになっている。
【0025】
さらに、特許文献3(特開2001-240068号公報)には、例えば、インスタント・コーヒー、砂糖、粉乳、塩などの粉末状、または、顆粒状の食品Tを入れる容器の内部に、蓋の開閉を必要とせず、その食品を外部へ取り出す量が予め設定できる搬送装置が開示されている。
【0026】
図25(A)~(B)は、特許文献3の搬送装置300の操作の概略を説明する部分拡大断面図である。
【0027】
図25(A)に示したように、搬送装置300は、前述したような食品Tを収容する容器本体302を備えている。この容器本体302の底部304には、左右方向にスライド可能なスライド計量板306が配置されている。
【0028】
このスライド計量板306は、圧縮バネ308により、操作用レバー310が突設する方向に付勢されている。
【0029】
また、スライド計量板306には、計量穴部312が形成されており、
図25(A)の初期状態では、容器本体302の底部304の底壁314に形成された取り出し穴316と合致する位置となるように構成されている。
【0030】
従って、この状態で、容器本体302に収容された食品Tが、容器本体302の底壁314に形成された取り出し穴316を介して、スライド計量板306に形成された計量穴部312に落下するようになっている。
【0031】
この状態で、
図25(B)に示したように、操作用レバー310を圧縮バネ308に抗して押すことによって、スライド計量板306に形成された計量穴部312が、容器本体302の底部304に形成された排出口318と合致した状態となる。これにより、スライド計量板306に形成された計量穴部312に収容された食品Tが、計量されて排出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0032】
【文献】特許第5435425号公報
【文献】特許第5105234号公報
【文献】特開2001-240068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0033】
ところで、出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を入れる場合がある。
【0034】
この場合、従来の特許文献1に開示される出し汁の定量供給装置100では、出し汁混合部110の内部には、例えば、鰹節や昆布などの天然素材からなる交換可能な出し汁パックが配置され、ハンドル操作で出し汁パックをお湯で絞り出して、香りなどの風味を、混合された出し汁に付与するように構成されている。
【0035】
従って、特許文献1の出し汁の定量供給装置100では、別途出し汁パックを準備しなければならず、コストが高くつくとともに、数回使用した出し汁パックを出し汁混合部110から取り出して交換しなければならず、手間と時間を要することになる。
【0036】
また、ハンドル操作で出し汁パックをお湯で絞り出す度合いによっては、風味が変わって一定でないことになってしまう。
【0037】
さらに、特許文献1の出し汁の定量供給装置100では、香りなどの風味材料の混合割合を任意に変更することができず、風味材料の混合割合を任意に変更するには、別途種類の異なった出し汁パックを準備して交換しなければならず、コストが高くつくとともに、手間がかかることになる。
【0038】
また、特許文献2の具材供給装置210では、具材タンク204の下方に設けたスクリュー部材212、シュート部222、ファン218、フィルター220などを設けなければならず、複雑な構成となり、コストも高くつくことになる。
【0039】
また、この特許文献2の具材供給装置210においても、具材Bの混合割合を変更することができず、汎用性に欠けることになる。
【0040】
さらに、特許文献3の搬送装置300は、あくまでも例えば、インスタント・コーヒー、砂糖、粉乳、塩などの粉末状、または、顆粒状の食品Tを対象とするものであって、本願発明が対象とする、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれに対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を入れる場合に関するものではない。
【0041】
また、特許文献3の搬送装置300では、例えば、
図25(A)~(B)のE部分で囲った部分において、容器本体302の底壁314の隅角部に、食品Tが、いわゆるブリッジしてしまい、容器本体302の底部304の底壁314に形成された取り出し穴316が詰まって、食品Tが取り出せない状態となるおそれがある。
【0042】
本発明は、このような現状に鑑み、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に一定量供給することができ、風味を補完して付与することができる出し汁の定量供給装置を提供することを目的とする。
【0043】
また、本発明は、このような出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を自動的に計量して、計量された添加成分を容器内に供給することが可能な添加成分定量供給装置、および、添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置を提供することを目的とする。
【0044】
さらに、本発明は、香りなどの風味材料の混合種類、混合割合を任意に変更することができる添加成分定量供給装置、および、添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0045】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の添加成分定量供給装置は、
出し汁の添加成分を計量して、前記計量された添加成分を容器内に供給するための添加成分定量供給装置であって、
前記計量された添加成分を容器内に供給する定量供給装置本体と、
前記定量供給装置本体に形成された添加成分計量供給部と、
前記添加成分計量供給部で計量された添加成分を、前記容器内に供給するための添加成分供給部と、
前記添加成分計量供給部に設けられ、計量される添加成分を収容した添加成分収容容器と、
前記定量供給装置本体に設けられ、前記添加成分計量供給部と添加成分供給部との間を移動可能に設けられた計量板部材とを備え、
前記計量板部材には、前記添加成分収容容器の下端に開口した供給開口部から落下する添加成分を計量する計量穴部が形成され、
前記計量板部材を、前記計量穴部が添加成分計量供給部に位置するように移動して、前記添加成分収容容器の下端に開口した供給開口部から添加成分が、計量穴部内に落下されて計量され、
前記計量板部材を、前記計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動することにより、前記添加成分供給部に形成された落下供給穴を介して、前記計量穴部内に計量された添加成分が、前記容器内に落下供給されるように構成されていることを特徴とする。
【0046】
このように構成することによって、計量板部材を、計量穴部が添加成分計量供給部に位置するように移動して、添加成分収容容器の下端に開口した供給開口部から添加成分が、計量穴部内に落下されて計量される。
【0047】
そして、計量板部材を、計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動することにより、添加成分供給部に形成された落下供給穴を介して、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に落下供給されるように構成されている。
【0048】
これにより、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に一定量供給することができ、風味を補完して付与することができる。
【0049】
また、このような出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を自動的に計量して、計量された添加成分を、容器内に確実に供給することができる。
【0050】
また、従来の特許文献3のように、添加成分収容容器には、底部(底壁)が存在しないので、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0051】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記計量板部材を、前記計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動することにより、前記添加成分供給部に形成された落下供給穴を介して、前記計量穴部内に計量された添加成分が、前記容器内に落下供給される際に、振動を付与する振動付与装置が設けられていることを特徴とする。
【0052】
このように構成することによって、計量板部材を、計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動することにより、添加成分供給部に形成された落下供給穴を介して、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に落下供給される際に、振動付与装置によって、振動が付与される。
【0053】
これにより、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0054】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記振動付与装置が、前記定量供給装置本体に設けた弾性部材から構成されていることを特徴とする。
【0055】
このように構成することによって、例えば、防振ゴム、圧縮コイルバネなどの弾性部材から構成されているので、適度は振動が付与されて、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0056】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記振動付与装置が、前記定量供給装置本体に設けた板バネ部材と、前記計量板部材側に設けられ、前記板バネ部材と当接する当接部から構成されていることを特徴とする。
【0057】
このように構成することによって、計量板部材を、計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動する際に、定量供給装置本体に設けた板バネ部材と、計量板部材側に設けられた当接部が当接して、適度は振動が付与される。
【0058】
これにより、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0059】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記振動付与装置が、前記定量供給装置本体に設けた凹部と、前記計量板部材側に設けられ、前記凹部内に出没自在なプランジャー部材から構成されていることを特徴とする。
【0060】
このように構成することによって、定量供給装置本体に設けた凹部内に、計量板部材側に設けられたプランジャー部材が出没することによって、適度は振動が付与される。
【0061】
これにより、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0062】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記添加成分供給部に形成された落下供給穴の上方に、落下供給穴の下方に向かって送風するファンが設けられていることを特徴とする。
【0063】
このように構成することによって、添加成分供給部に形成された落下供給穴の上方に設けられたファンによって、落下供給穴の下方に向かって送風が生じる。
【0064】
これにより、ファンからの送風により、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0065】
また、ファンからの送風により、容器内の出し汁から上がった湯気が、添加成分供給部に形成された落下供給穴、計量板部材の計量穴部内に侵入して、添加成分が固まってしまうのを防止することができる。
【0066】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記計量板部材の計量穴部が、添加成分の種類に対応して、複数個形成されていることを特徴とする。
【0067】
このように構成することによって、計量板部材の計量穴部が、添加成分の種類に対応して、複数個形成されているので、香りなどの風味材料の混合種類、混合割合を任意に変更することができる。
【0068】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記複数個形成された計量穴部が、それぞれの添加成分の計量すべき計量値に応じて、それぞれの容積が決定されていることを特徴とする。
【0069】
このように構成することによって、複数個形成された計量穴部が、それぞれの添加成分の計量すべき計量値に応じて、それぞれの容積が決定されているので、香りなどの風味材料の混合種類、混合割合を、さらに任意に変更することができる。
【0070】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記計量板部材が、添加成分の種類に対応して、複数個形成されていることを特徴とする。
【0071】
このように構成することによって、添加成分の種類に対応して、複数個形成されている計量板部材を任意に移動することによって、香りなどの風味材料の混合種類、混合割合を、さらに任意に変更することができる。
【0072】
また、本発明の添加成分定量供給装置は、前記添加成分収容容器が、前記定量供給装置本体に対して、脱着自在に構成されていることを特徴とする。
【0073】
このように構成することによって、添加成分収容容器が、定量供給装置本体に対して、脱着自在に構成されているので、添加成分収容容器を、定量供給装置本体から取り外して、添加成分収容容器のメンテナンス、洗浄などが容易となる。
【0074】
また、本発明の出し汁の定量供給装置は、前述のいずれかに記載の添加成分定量供給装置を備えることを特徴とする。
【0075】
また、本発明の出し汁の定量供給装置は、前記添加成分定量供給装置が、前記出し汁の定量供給装置の出し汁の定量供給装置本体に対して、脱着自在に構成されていることを特徴とする。
【0076】
このように構成することによって、添加成分定量供給装置を、出し汁の定量供給装置の出し汁の定量供給装置本体に対して取り外して、添加成分定量供給装置、添加成分収容容器のメンテナンス、洗浄などが容易となる。
【0077】
また、本発明の出し汁の定量供給装置は、前記添加成分定量供給装置の定量供給装置本体が、前記出し汁の定量供給装置の出し汁の定量供給装置本体に対して、脱着自在に構成されていることを特徴とする。
【0078】
このように構成することによって、添加成分定量供給装置の定量供給装置本体を、出し汁の定量供給装置の出し汁の定量供給装置本体に対して取り外して、定量供給装置本体、添加成分収容容器のメンテナンス、洗浄などが容易となる。
【発明の効果】
【0079】
本発明によれば、計量板部材を、計量穴部が添加成分計量供給部に位置するように移動して、添加成分収容容器の下端に開口した供給開口部から添加成分が、計量穴部内に落下されて計量される。
【0080】
そして、計量板部材を、計量穴部が添加成分供給部に位置するように移動することにより、添加成分供給部に形成された落下供給穴を介して、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に落下供給されるように構成されている。
【0081】
これにより、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に一定量供給することができ、風味を補完して付与することができる。
【0082】
また、このような出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を自動的に計量して、計量された添加成分を、容器内に確実に供給することができる。
【0083】
また、従来の特許文献3のように、添加成分収容容器には、底部(底壁)が存在しないので、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【
図1】
図1は、本発明の添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置の正面図である。
【
図2】
図2は、
図1の出し汁の定量供給装置のA方向の側面図である。
【
図4】
図4は、
図1の添加成分定量供給装置を説明する拡大図である。
【
図5】
図5は、
図4の添加成分定量供給装置を説明するA方向の側面図である。
【
図6】
図6は、
図4の添加成分定量供給装置を説明する上面図である。
【
図7】
図7は、
図4の添加成分定量供給装置を説明する部分拡大図である。
【
図8】
図8は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置の蓋部を閉じた状態の部分正面図である。
【
図9】
図9は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置の蓋部を開けた状態の正面図である。
【
図16】
図16は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を説明する部分拡大図である。
【
図17】
図17は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を説明する拡大図である。
【
図20】
図20は、
図17の添加成分定量供給装置において、メンテナンスを容易にするために、定量供給装置本体48、添加成分収容容器51a、51bが、出し汁の定量供給装置10の供給装置本体12側に、駆動モーター78、ファン70、位置センサー71を残して、脱着自在である構成を説明する側面図である。
【
図22】
図22は、特許文献1の出し汁の定量供給装置100側面図である。
【
図23】
図23は、特許文献2の具材供給装置210の正面図である。
【
図25】
図25(A)~(B)は、特許文献3の搬送装置300の操作の概略を説明する部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0085】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
【0086】
図1は、本発明の添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置の正面図、
図2は、
図1の出し汁の定量供給装置のA方向の側面図、
図3は、
図1の出し汁の定量供給装置の上面図、
図4は、
図1の添加成分定量供給装置を説明する拡大図、
図5は、
図4の添加成分定量供給装置を説明するA方向の側面図、
図6は、
図4の添加成分定量供給装置を説明する上面図、
図7は、
図4の添加成分定量供給装置を説明する部分拡大図である。
【0087】
図1~
図6において、符号10は、全体で本発明の添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置を示している。
【0088】
図1~
図4に示したように、出し汁の定量供給装置10は、供給装置本体12を備えており、供給装置本体12の内部に、例えば、出し汁X用の紙パックや樹脂の容器(ペットボトル)(この実施例の場合は、ペットボトルを例示している)からなる第1の濃縮出し容器14aが、取り外し可能でかつ交換可能に配置されている。
【0089】
なお、第1の濃縮出し容器14aは、濃縮出しがなくなると、配管チューブ16aを外して容易に交換できるように構成されている。
【0090】
また、第1の濃縮出し容器14aは、例えば、業務用に市販されたキャップ付の容器をそのまま使用して、キャップ部分に配管チューブ16aを通して、配管チューブ16aが取り付けられるように構成しても良い。
【0091】
そして、制御部24の操作ボタン26を操作することによって、第1の濃縮出し容器14aから濃縮出しが、第1のチューブポンプ28aによって、配管チューブ30aを介して、出し汁混合部30に定量供給されるようになっている。
【0092】
また、同様に、供給装置本体12の内部に、例えば、出し汁Y用の紙パックや樹脂の容器(ペットボトル)(この実施例の場合は、ペットボトルを例示している)からなる第2の濃縮出し容器14bが、取り外し可能でかつ交換可能に配置されている。
【0093】
なお、第2の濃縮出し容器14bは、濃縮出しがなくなると、配管チューブ16bを外して容易に交換できるように構成されている。
【0094】
また、第2の濃縮出し容器14bは、例えば、業務用に市販されたキャップ付の容器をそのまま使用して、キャップ部分に配管チューブ16bを通して、配管チューブ16bが取り付けられるように構成しても良い。
【0095】
そして、制御部24の操作ボタン26を操作することによって、第2の濃縮出し容器14bから濃縮出しが、第2のチューブポンプ28bによって、配管チューブ30bを介して、出し汁混合部30に定量供給されるようになっている。
【0096】
なお、この実施例では、制御部24の操作ボタン26を操作することによって、出し汁X用の第1の濃縮出し容器14aからの出し汁X、出し汁Y用の第2の濃縮出し容器14bからの出し汁Yを、選択的に出し汁混合部30に定量供給されるようになっている。
【0097】
この場合、この実施例では、出し汁X用の第1の濃縮出し容器14a、出し汁Y用の第2の濃縮出し容器14bの2種類の濃縮出し容器14を配置しているが、1種類の濃縮出し容器14を配置しても良く、また、3種類以上の濃縮出し容器14を配置しても良い。
【0098】
さらに、制御部24の制御によって、操作ボタン26を操作することによって、チューブポンプ28(第1のチューブポンプ28a、第2のチューブポンプ28b)の作動時間、送り出し量を変更して、2種類以上の出し汁を混合するようにしても良い。
【0099】
一方、
図2に示したように、供給装置本体12の内部には、その後方側に、湯タンク32が備えられ、図示しない配管チューブ、電磁弁を介して、出し汁混合部30に一定量のお湯が供給されるようになっている。
【0100】
そして、出し汁混合部30において、湯タンク32から供給されるお湯と、濃縮出し容器14から定量供給された濃縮出し(出し汁X用の第1の濃縮出し容器14aからの出し汁X、または、出し汁Y用の第2の濃縮出し容器14bからの出し汁Y)とが混合される。
【0101】
これにより、出し汁混合部30のノズル36を介して、載置台34に載置された、例えば、味噌汁の椀、ラーメンどんぶりなどの容器38内に、混合された出し汁が供給されるようになっている。
【0102】
なお、湯タンク32は、従来から知られている構成のために詳細を図示はしないが、空だき防止のための下限フロート、湯タンク32が満水であることを検知する上限フロート、所定温度に加熱するためのヒーター、温度測定のための温度センサーを備えている。
【0103】
さらに、水道からの水の供給配管を取付けすることができ、この供給配管には、電磁弁が設けられて、上限フロートが動作した際に、電磁弁を閉じて水の供給を停止するように構成されている。
【0104】
ところで、出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分(以下、単に、「添加成分」と言う)を入れる場合がある。
【0105】
このため、本発明の出し汁の定量供給装置10では、
図1~
図6に示したように、供給装置本体12の一方の側部12aに、出し汁の添加成分を計量して、計量された添加成分を、容器38内に供給するための添加成分定量供給装置40が付設されている。
【0106】
すなわち、
図1~
図6に示したように、添加成分定量供給装置40は、取り付けブラケット42を介して、取り付けボルト45(
図5参照)によって、出し汁の定量供給装置10の供給装置本体12の一方の側部12aに取り付けられている。
【0107】
添加成分定量供給装置40は、取り付けボルト41に挿着された、後述するような振動付与装置として機能する、例えば、防振ゴム、圧縮コイルバネなどの弾性部材43が介装されている。
【0108】
そして、取り付けブラケット42に、取り付けボルト41、弾性部材43を介して、本体側ブラケット46が取り付けられている。
【0109】
そして、
図4~
図6に示したように、本体側ブラケット46に、後述するように計量された添加成分を、容器38内に供給する定量供給装置本体48が取り付けられている。
【0110】
定量供給装置本体48は、前方側に添加成分計量供給部50が形成されるとともに、その後方側に、添加成分計量供給部50で計量された添加成分を、容器38内に供給するための添加成分供給部52が形成されている。
【0111】
そして、この添加成分計量供給部50には、計量される添加成分を内部に収容した略筒状の添加成分収容容器54が備えられている。
【0112】
この添加成分収容容器54の上端には、脱着自在な蓋部材56が装着されており、この蓋部材56を取り外すことによって、添加成分を補充することができるようになっている。
【0113】
すなわち、添加成分計量供給部50には、上下方向に開口する供給穴部50aが形成され、この供給穴部50aの上部に、添加成分収容容器54が装着されている。
【0114】
また、定量供給装置本体48の内部には、前後方向にスライド可能な計量板部材58が備えられている。計量板部材58の前方の端部には、
図5に示したように、鉛直方向に略L字形状に折曲された、操作ハンドル55が延設されている。
【0115】
操作ハンドル55には、その外側に、指などで操作ハンドル55を、後ろの方向に押すのを容易にするために、略円形形状の押圧ボタン部57が設けられている。
【0116】
また、定量供給装置本体48の下方側には、駆動機構部60が形成されており、この駆動機構部60の内部に、前後方向に移動可能なガイド棒部材65が装着されている。そして、このガイド棒部材65の前端が、操作ハンドル55に連結されている。
【0117】
さらに、ガイド棒部材65には、圧縮状態でコイルスプリング62が介装されており、コイルスプリング62の付勢力によって、操作ハンドル55、すなわち、計量板部材58を前方向に常時付勢するようになっている。
【0118】
また、
図5~
図7に示したように、計量板部材58には、上下に開口し、添加成分の所定の計量容積に相当する容積を有する計量穴部64が形成されている。
【0119】
一方、定量供給装置本体48の添加成分供給部52は、落下凹部66が形成され、この落下凹部66に、上下に開口する落下凹部66よりも小径の落下供給穴66aが形成されている。
【0120】
さらに、定量供給装置本体48の添加成分供給部52の落下凹部66の上方には、落下供給穴66aの下方に向かって送風するファン70が設けられている。
【0121】
また、定量供給装置本体48の添加成分供給部52の落下供給穴66aに連通するように、シュート部材68が形成されている。
図4に示したように、このシュート部材68の先端にノズル68aが形成されている。
【0122】
そして、このノズル68aが、略L字形状の支持ブラケット73によって、出し汁の定量供給装置10の供給装置本体12の出し汁混合部30のノズル36と、隣接するように配置されている。
【0123】
さらに、定量供給装置本体48の駆動機構部60の下端には、振動を付与する振動付与装置として機能する、前方に突設する板バネ部材72が形成されている。この板バネ部材72には、振動を付与する振動付与装置として機能する、上方に突設するように折曲された折曲突設部72aが形成されている。
【0124】
なお、この場合、
図5に示したように、操作ハンドル55の下端部が、板バネ部材72の折曲突設部72aと当接する当接部59を構成している。
【0125】
さらに、ファン70は、蝶番部材74によって、
図5の矢印で示したように、メンテナンスのために、定量供給装置本体48の添加成分供給部52の落下凹部66を開閉することができるようになっている。
【0126】
このように構成される本発明の添加成分定量供給装置40は、
図5、
図7に示したように、以下のようにして作動される。
【0127】
先ず、初期状態では、ガイド棒部材65の圧縮状態で介装されたコイルスプリング62の付勢力によって、計量板部材58の操作ハンドル55、すなわち、計量板部材58が前方向に付勢されている(
図5、
図7の実線位置参照)。
【0128】
この状態では、計量板部材58の計量穴部64が、添加成分計量供給部50に位置する。そして、添加成分収容容器54の下端に開口した供給開口部54aから添加成分が、計量板部材58の計量穴部64内に落下されて計量される。
【0129】
次に、この状態から、指などで操作ハンドル55を、押圧ボタン部57を介して、後ろの方向に押す。
【0130】
これによって、ガイド棒部材65の圧縮状態で介装されたコイルスプリング62の付勢力に抗して、計量板部材58が、その計量穴部64が添加成分供給部52の落下凹部66に位置するように移動される。
【0131】
この状態では、計量板部材58の計量穴部64が、添加成分供給部52の落下凹部66の落下供給穴66aの上方に位置した状態となる(
図5、
図7の一点鎖線位置参照)。
【0132】
これにより、添加成分供給部52の落下凹部66の落下供給穴66aを介して、計量板部材58の計量穴部64内に計量された添加成分が、シュート部材68を落下して、シュート部材68の先端のノズル68aを介して、容器38内に落下供給されるように構成されている。
【0133】
このように構成することによって、計量板部材58を、計量穴部64が添加成分計量供給部50に位置するように移動して、添加成分収容容器54の下端に開口した供給開口部54aから添加成分が、計量穴部64内に落下されて計量される。
【0134】
そして、計量板部材58を、計量穴部64が添加成分供給部52に位置するように移動することにより、添加成分供給部52に形成された落下供給穴66aを介して、計量穴部内64に計量された添加成分が、容器38内に落下供給されるように構成されている。
【0135】
これにより、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器38内に一定量供給することができ、風味を補完して付与することができる。
【0136】
また、このような出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を自動的に計量して、計量された添加成分を、容器38内に確実に供給することができる。
【0137】
また、従来の特許文献3のように、添加成分収容容器54には、底部(底壁)が存在しないので、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量板部材58の計量穴部64内に計量された添加成分が、容器38内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器54内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0138】
また、振動付与装置が、例えば、防振ゴム、圧縮コイルバネなどの弾性部材43から構成されているので、適度は振動が付与されて、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量板部材58の計量穴部64内に計量された添加成分が、容器38内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器54内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0139】
すなわち、計量板部材58を、計量穴部64が添加成分供給部52に位置するように移動する際に、振動が付与されて、計量板部材58の計量穴部64内に計量された添加成分が、容器38内に確実に落下供給されるようになっている。
【0140】
また、計量板部材58を、計量穴部64が添加成分供給部52に位置するように移動する際に、定量供給装置本体48の駆動機構部60に設けた板バネ部材72(折曲突設部72a)と、計量板部材58側に設けられた当接部59が当接して(すなわち、当接部59が折曲突設部72aを乗り越えることによって)、適度な振動が付与される。
【0141】
これにより、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部64内に計量された添加成分が、容器38内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器54内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0142】
さらに、定量供給装置本体48の添加成分供給部52の落下凹部66の上方に、落下供給穴66aの下方に向かって送風するファン70が設けられているので、ファン70によって、落下供給穴66aの下方に向かって送風が生じる。
【0143】
これにより、ファン70からの送風により、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部64内に計量された添加成分が、容器38内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器54内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0144】
また、ファン70からの送風により、容器38内の出し汁から上がった湯気が、シュート部材68、添加成分供給部52に形成された落下供給穴66a、計量板部材58の計量穴部64内に侵入して、添加成分が固まってしまうのを防止することができる。
【0145】
なお、この実施例では、手動で、指などで操作ハンドル55の押圧ボタン部57を介して、後ろの方向に押すように構成したが、自動で、例えば、ソレノイドなどの駆動機構によって、駆動させるようにすることも可能である。
【0146】
さらに、この実施例では、定量供給装置本体48は、前方側に添加成分計量供給部50が形成されるとともに、その後方側に、添加成分計量供給部50で計量された添加成分を、容器38内に供給するための添加成分供給部52が形成されている。
【0147】
しかしながら、この逆の配置、すなわち、後方側に添加成分計量供給部50が形成されるとともに、その前方側に、添加成分計量供給部50で計量された添加成分を、容器38内に供給するための添加成分供給部52が形成されていても良い(以下の実施例においても同様である)。
【0148】
また、この実施例では、添加成分収容容器54、計量板部材58の計量穴部64、添加成分供給部52に形成された落下供給穴66aを、単一のものとしたが、これらを複数個設けることも可能である。
(実施例2)
【0149】
図8は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置の蓋部を閉じた状態の部分正面図、
図9は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置の蓋部を開けた状態の正面図、
図10は、
図9の出し汁の定量供給装置のA方向の側面図、
図11は、
図9の出し汁の定量供給装置の上面図、
図12は、
図9の添加成分定量供給装置を説明する拡大図、
図13は、
図12の添加成分定量供給装置を説明するA方向の側面図、
図14は、
図12の添加成分定量供給装置を説明する上面図、
図15は、
図12の添加成分定量供給装置を説明する部分拡大図、
図16は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を説明する部分拡大図である。
【0150】
この実施例の出し汁の定量供給装置10は、
図1~
図7に示した出し汁の定量供給装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0151】
この実施例の出し汁の定量供給装置10では、
図8~
図15に示したように、添加成分定量供給装置40が、本体側ブラケット46を介して、直接、供給装置本体12の一方の側部12aに取り付けられている。
【0152】
また、
図10に示したように、ピボット軸などから構成される回動部11を中心に、蓋部13が開閉可能に構成されている。この蓋部13には、後述するように、添加成分P、添加成分Qを選択するボタン、添加成分定量供給装置40を駆動操作するためのボタン26が設けられた制御部15が設けられている。
【0153】
さらに、
図13~
図14に示したように、この実施例の定量供給装置本体48は、実施例1とは逆に、後方側に添加成分計量供給部50が形成されるとともに、その前方側に、添加成分計量供給部50で計量された添加成分を、容器38内に供給するための添加成分供給部52が形成されている。
【0154】
また、複数の(この実施例では、2種類の)添加成分P、添加成分Qを計量するために、添加成分計量供給部50には、複数の(この実施例では、2個の)添加成分収容容器51a、添加成分収容容器51bが備えられている。
【0155】
これに対応するように、
図14に示したように、上下方向に開口する複数の(この実施例では2個の)供給穴部53a、53bが形成され、これらの供給穴部53a、53bの上部にそれぞれ、添加成分収容容器51a、添加成分収容容器51bが装着されている。
【0156】
さらに、計量板部材58には、これに対応するように、
図14に示したように、添加成分の所定の計量容積に相当する容積を有する計量穴部64a、計量穴部64bが形成されている。
【0157】
さらに、
図14に示したように、定量供給装置本体48の添加成分供給部52は、複数の(この実施例では、2個の)落下凹部61a、61bが形成され、この落下凹部61a、61bに、上下に開口する落下凹部61a、61bよりも小径の落下供給穴63a、63bが形成されている。
【0158】
また、
図12に示したように、これらの落下供給穴63a、63bは、ロート部67で合流して、混合された添加成分P、添加成分Qが、シュート部材68に落下されるようになっている。
【0159】
さらに、
図13~
図15に示したように、定量供給装置本体48の後方側には、駆動機構75が設けられている。
【0160】
図14、
図15に示したように、駆動機構75は、計量板部材58の後端側に設けられた、ガイド部材76を備えている。このガイド部材76には、幅方向に一定間隔離間した2個の平行ガイド部76aと、これらの平行ガイド部76aの間に形成された案内溝76cとから構成されている。
【0161】
そして、ガイド部材76の上方には、駆動モーター78が付設されており、その下方の駆動軸77に、平面視で、略L字形状の駆動リング80が固定されている。
【0162】
この駆動リング80は、第1のリンク部材80aの先端に、ガイド部材76の案内溝76c内を摺動する案内突設部82を備えている。また、第2のリンク部材80bの先端に、上下方向に出没自在なプランジャー部材84を備えている。
【0163】
そして、定量供給装置本体48には、駆動モーター78の取り付け板86が設けられており、この取り付け板86に、プランジャー部材84の先端が出没するための凹部(または穴部)86aが形成されている。
【0164】
このように構成することによって、駆動モーター78の駆動によって、駆動軸77が回転することによって、第1のリンク部材80aの案内突設部82が、ガイド部材76の案内溝76c内を摺動する。
【0165】
これにより、回転運動が直線運動に変更されて、計量板部材58の計量穴部64a、計量穴部64bが、添加成分計量供給部50に位置する状態と、計量板部材58の計量穴部64a、計量穴部64bが、添加成分供給部52の落下凹部61a、61bの落下供給穴63a、63bの上方に位置した状態との間で、駆動モーター78を正逆方向に駆動することによって移動できるようになっている。
なお、この場合、駆動モーター78を正逆方向に駆動する代わりに、駆動モーター78を1方向に回転駆動するようにしても良い。
【0166】
なお、駆動モーター78の回転停止位置は、例えば、フォトマイクロセンサー、近接センサーなどの位置センサー71により行うようにすれば良い。
【0167】
また、定量供給装置本体48の駆動モーター78の取り付け板86に設けた凹部86a内に、計量板部材58側に設けられたプランジャー部材84の先端が出没することによって、適度は振動が付与される。
【0168】
これにより、添加成分がブリッジして詰まることなく、計量穴部内に計量された添加成分が、容器内に確実に落下供給されるとともに、添加成分収容容器内に添加成分が残ってしまうのを防止することができる。
【0169】
なお、この実施例の場合には、添加成分P用の計量穴部64aの穴径と、添加成分Q用の穴径を相違するようにして、これらの添加成分P、添加成分Qの配合パターンを変更することができるようになっている。
【0170】
例えば、容器38として、大小2つのサイズの容器38がある場合(配合比率は同じ場合)、仮に、
小サイズの場合: 添加成分Pが0.2g、添加成分Qが0.4g
大サイズの場合: 添加成分Pが0.3g、添加成分Qが0.6g
とすれば、
添加成分P用の計量穴部64aとして、例えば、0.1gに相当する穴として形成し、添加成分Q用の計量穴部64bとして、例えば、0.2gに相当する穴として形成し、小サイズの場合は、2回計量し、大サイズの場合は、3回計量することにより対応することができる。
【0171】
なお、この場合、添加成分P用の計量穴部64aの容積、添加成分Q用の計量穴部64bの容積を変更して、一回の計量で、計量することももちろん可能である。
【0172】
また、予め、添加成分P、添加成分Qの配合比率を変更する場合、下記のようにすれば良い。
【0173】
例えば、
図16に示したように、添加成分P用の計量穴部64aを有する第1の計量板部材58a、添加成分Q用の計量穴部64bを有する第2の計量板部材58bの別個の計量板部材58とするとともに、これらの添加成分P用の計量穴部64a、添加成分Q用の計量穴部64bの穴の容積を同じ容積とする。(例えば、0.1gに相当する穴として形成する)
【0174】
そして、これらの第1の計量板部材58a、第2の計量板部材58bをそれぞれ、第1の駆動モーター78a、第2の駆動モーター78bを別々に駆動させて、第1の計量板部材58a、第2の計量板部材58bを別個に駆動させれば良い。
【0175】
例えば、添加成分Pが0.2g、添加成分Qが0.4gの場合には、第1の計量板部材58aを2回移動させて2回計量するとともに、第2の計量板部材58bを4回移動させて4回計量すれば良い。
【0176】
このように構成することによって、計量板部材58の計量穴部64が、添加成分の種類に対応して、複数個形成されているので、香りなどの風味材料の混合種類、混合割合を任意に変更することができる。
【0177】
また、複数個形成された計量穴部64が、それぞれの添加成分の計量すべき計量値に応じて、それぞれの容積が決定されているので、香りなどの風味材料の混合種類、混合割合を、さらに任意に変更することができる。
【0178】
さらに、添加成分の種類に対応して、複数個形成されている計量板部材を任意に移動することによって、香りなどの風味材料の混合種類、混合割合を、さらに任意に変更することができる。
(実施例3)
【0179】
図17は、本発明の別の実施例の添加成分定量供給装置を説明する拡大図、
図18は、
図17の添加成分定量供給装置を説明するA方向の側面図、
図19は、
図17の添加成分定量供給装置を説明する上面図、
図20は、
図17の添加成分定量供給装置において、メンテナンスを容易にするために、定量供給装置本体48、添加成分収容容器54が、出し汁の定量供給装置10の供給装置本体12側に、駆動モーター78、ファン70、位置センサー71を残して、脱着自在である構成を説明する側面図、
図21は、
図20の上面図である。
【0180】
この実施例の出し汁の定量供給装置10は、
図8~
図16に示した出し汁の定量供給装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0181】
この出し汁の定量供給装置10では、
図17~
図21に示したように、添加成分定量供給装置40が、メンテナンスを容易にするために、取り付けネジ88によって、定量供給装置本体48、添加成分収容容器51a、51bが、出し汁の定量供給装置10の供給装置本体12側に、駆動モーター78、ファン70、位置センサー71を残して、脱着自在であるように構成されている(
図20~
図21の矢印参照)。
【0182】
さらに、
図20に示したように、添加成分収容容器51a、51bが、定量供給装置本体48に対して、脱着自在に構成されている。
【0183】
このように構成することによって、添加成分収容容器51a、51bが、定量供給装置本体48に対して、脱着自在に構成されているので、添加成分収容容器51a、51bを、定量供給装置本体48から取り外して、添加成分収容容器のメンテナンス、洗浄などが容易となる。
【0184】
また、添加成分定量供給装置40を、出し汁の定量供給装置10の出し汁の定量供給装置本体12に対して取り外して、添加成分定量供給装置40、添加成分収容容器54のメンテナンス、洗浄などが容易となる。
【0185】
さらに、添加成分定量供給装置40の定量供給装置本体44を、出し汁の定量供給装置10の出し汁の定量供給装置本体12に対して取り外して、定量供給装置本体12、添加成分収容容器51a、51bのメンテナンス、洗浄などが容易となる。
【0186】
なお、
図18~
図19に示したように、定量供給装置本体48は、添加成分収容容器51a、51b、駆動モーター78、ファン70、位置センサー71などの部分を、取り外す前の定量供給装置本体全体を示している。
また、
図20~
図21に示したように、定量供給装置本体44は、添加成分収容容器51a、51b、駆動モーター78、ファン70、位置センサー71などの部分を、取り外した状態の定量供給装置本体を示している。
【0187】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例では、添加成分として、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を用いたが、図示しないが、シール性を付与することによって、液体、粘性を有する液体などの添加成分を用いることも可能である。
【0188】
さらに、添加成分定量供給装置40による添加成分の供給タイミングは、出し汁抽出前、出し汁抽出後、出し汁の抽出と同時など、任意に設定することができるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0189】
本発明は、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に一定量供給することができ、風味を補完して付与することができる出し汁の定量供給装置に適用することができる。
【0190】
より詳細には、このような出し汁に対して、汁抽出時に風味付けとして、例えば、風味を付与する鰹節や昆布などの粉粒体(粉末や顆粒)などからなる添加成分を入れる場合があるが、このような添加成分を自動的に計量して、計量された添加成分を容器内に供給するための添加成分定量供給装置、および、添加成分定量供給装置を備えた出し汁の定量供給装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0191】
10 定量供給装置
11 回動部
12 供給装置本体
12 定量供給装置本体
12a 側部
13 蓋部
14 濃縮出し容器
14a 第1の濃縮出し容器
14b 第2の濃縮出し容器
15 制御部
16a 配管チューブ
16b 配管チューブ
24 制御部
26 操作ボタン
28 チューブポンプ
28a 第1のチューブポンプ
28b 第2のチューブポンプ
30 出し汁混合部
30a 配管チューブ
30b 配管チューブ
32 湯タンク
34 載置台
36 ノズル
38 容器
40 添加成分定量供給装置
41、45 取り付けボルト
42 取り付けブラケット
43 弾性部材
44 定量供給装置本体
46 本体側ブラケット
48 定量供給装置本体
50 添加成分計量供給部
50a 供給穴部
51a、51b 添加成分収容容器
52 添加成分供給部
53a、53b 供給穴部
54 添加成分収容容器
54a 供給開口部
55 操作ハンドル
56 蓋部材
57 押圧ボタン部
58 計量板部材
58a 第1の計量板部材
58b 第2の計量板部材
59 当接部
60 駆動機構部
61a、61b 落下凹部
62 コイルスプリング
63a、63b 落下供給穴
64 計量穴部
64a、64b 計量穴部
65 ガイド棒部材
67 ロート部
66 落下凹部
66a 落下供給穴
68 シュート部材
68a ノズル
70 ファン
71 位置センサー
72 板バネ部材
72a 折曲突設部
73 支持ブラケット
74 蝶番部材
75 駆動機構
76 ガイド部材
76a 平行ガイド部
76c 案内溝
77 駆動軸
78 駆動モーター
78a 第1の駆動モーター
78b 第2の駆動モーター
80 駆動リング
80a 第1のリンク部材
80b 第2のリンク部材
82 案内突設部
84 プランジャー部材
86 取り付け板
86a 凹部(または穴部)
88 取り付けネジ
100 定量供給装置
102 定量供給装置本体
104 濃縮出し容器
106 湯タンク
108 チューブポンプ
110 出し汁混合部
112 配管チューブ
114 配管チューブ
116 載置台
120 容器
200 定量供給装置
202 定量供給装置本体
204 具材タンク
206 載置テーブル
208 容器
210 具材供給装置
212 スクリュー部材
214 入り口側
216 出口側
218 ファン
220 フィルター
222 シュート部
300 搬送装置
302 容器本体
304 底部
306 スライド計量板
308 圧縮バネ
310 操作用レバー
312 計量穴部
314 底壁
316 取り出し穴
318 排出口
A 矢印
B 具材
C 矢印
D 矢印
T 食品
P 添加成分
Q 添加成分
X、Y 出し汁