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特許7085568重複多重化システムの処理方法、装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】重複多重化システムの処理方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H03M 13/45 20060101AFI20220609BHJP
   H03M 13/27 20060101ALI20220609BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20220609BHJP
【FI】
H03M13/45
H03M13/27
H04J99/00 100
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019558413
(86)(22)【出願日】2018-03-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 CN2018079724
(87)【国際公開番号】W WO2018196509
(87)【国際公開日】2018-11-01
【審査請求日】2019-10-25
(31)【優先権主張番号】201710292741.5
(32)【優先日】2017-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519182626
【氏名又は名称】シェンチェン クアンチー フージョン テクノロジー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHEN ZHEN KUANG-CHI HEZHONG TECHNOLOGY LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】特許業務法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ルオペン
(72)【発明者】
【氏名】ジー,チュンリン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ズーホン
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】Xilin Zhang, et al.,An ISI Transmission and the Optimal Detection/Decoding of the Coded ISI System,2007 3rd International Workshop on Signal Design and Its Applications in Communications,2007年,p.283-287
【文献】ZHANG Xia et al.,Overlapped Time Division Multiplexing System Using Turbo Product Code,International Conference on Wireless Communications Networking and Mobile Computing,2010年10月14日,https://ieeexplore.ieee.org/document/5600992
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03M 13/45
H03M 13/27
H04J 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た発信側からのエンコード情報を受信することと、
重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得ることと、
誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得ることと、
上記第二デコード結果を出力することと、
を含む重複多重化システムの処理方法であって、
上記第二デコード結果を出力する前には、前記方法は、上記第二デコード結果がプリセット条件を満足しているかを判断することと、
上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足している場合は、上記第二デコード結果を出力することと、
上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足しない場合は、上記第二デコード結果によりフィードバック情報を得ることと、
上記重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報と上記フィードバック情報をデコードし、第三デコード結果を得ることと、
上記誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第三デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第四デコード結果を得ることと、
上記第四デコード結果を上記第二デコード結果とし、上記第二デコード結果がプリセット条件を満足しているかを判断するステップに戻って実行することと、
を含み、
上記エンコード情報は第一エンコード情報と第二エンコード情報を含み、上記第一エンコード情報と上記第二エンコード情報は符号の長さが同じである、ことを特徴とする重複多重化システムの処理方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、上記第二デコード結果がプリセット条件を満足しているかを判断することは、
現在反復回数を取得することと、
上記現在反復回数がプリセット反復回数を越えているかを判断することと、
上記現在反復回数が上記プリセット反復回数を越えた場合は、上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足していることを確定することと、
上記現在反復回数が上記プリセット反復回数よりも少ない場合は、上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足しないことを確定することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、上記第二デコード結果によりフィードバック情報を得ることは、
上記第二デコード結果を上記フィードバック情報とすることを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項記載の方法において、重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得ることは、
第一重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記第一エンコード情報をデコードし、第五デコード結果を得ることと、
第一誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第五デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第六デコード結果を得ることと、
第一インターリービングアルゴリズムにより、上記第六デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第一インターリービング結果を得ることと、
第二重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記第二エンコード情報と上記第一インターリービング結果をデコードし、上記第一デコード結果を得ることと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項記載の方法において、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得ることは、
第二誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、上記第二デコード結果を得ることを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項記載の方法において、上記第二デコード結果によりフィードバック情報を得ることは、
上記第一インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである第一デインターリービングアルゴリズムにより、上記第二デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、上記フィードバック情報を得ることを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項に記載の方法において、重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得ることは、
第三重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記第一エンコード情報をデコードし、第七デコード結果を得ることと、
上記誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第七デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第八デコード結果を得ることと、
第二インターリービングアルゴリズムにより、上記第八デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第二インターリービング結果を得ることと、
第四重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記第二エンコード情報と上記第二インターリービング結果をデコードし、第九デコード結果を得ることと、
上記第二インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである第二デインターリービングアルゴリズムにより、上記第九デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、上記第一デコード結果を得ることと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の方法において、発信側からのエンコード情報を受信した後には、
上記エンコード情報に対し前処理を行い、処理後の上記エンコード情報を得ることをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た発信側からのエンコード情報を受信するための受信モジュールと、
重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得るための第一デコードモジュールと、
誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得るための第二デコードモジュールと、
上記第二デコード結果を出力するための出力モジュールと、
を備える重複多重化システムの処理装置であって、
前記重複多重化システムの処理装置は、上記第二デコード結果を出力する前には、更に、
上記第二デコード結果がプリセット条件を満足しているかを判断することと、
上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足している場合は、上記第二デコード結果を出力することと、
上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足しない場合は、上記第二デコード結果によりフィードバック情報を得ることと、
上記重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報と上記フィードバック情報をデコードし、第三デコード結果を得ることと、
上記誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第三デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第四デコード結果を得ることと、
上記第四デコード結果を上記第二デコード結果とし、上記第二デコード結果がプリセット条件を満足しているかを判断するステップに戻って実行することに、
用いられ
上記エンコード情報は第一エンコード情報と第二エンコード情報を含み、上記第一エンコード情報と上記第二エンコード情報は符号の長さが同じである、ことを特徴とする重複多重化システムの処理装置。
【請求項10】
入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得たエンコード情報を出力するための発信側と、
上記発信側と通信関係があり、重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、上記第二デコード結果を出力するための受信側と、
を含み、
前記受信側は、上記第二デコード結果を出力する前には、更に、
上記第二デコード結果がプリセット条件を満足しているかを判断することと、
上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足している場合は、上記第二デコード結果を出力することと、
上記第二デコード結果が上記プリセット条件を満足しない場合は、上記第二デコード結果によりフィードバック情報を得ることと、
上記重複多重化デコードアルゴリズムにより、上記エンコード情報と上記フィードバック情報をデコードし、第三デコード結果を得ることと、
上記誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、上記第三デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第四デコード結果を得ることと、
上記第四デコード結果を上記第二デコード結果とし、上記第二デコード結果がプリセット条件を満足しているかを判断するステップに戻って実行することに、
用いられ、
上記エンコード情報は第一エンコード情報と第二エンコード情報を含み、上記第一エンコード情報と上記第二エンコード情報は符号の長さが同じである、ことを特徴とする重複多重化システムの処理システム。
【請求項11】
記憶されているプログラムを含む記憶媒体であって、上記プログラムが請求項1から請求項のいずれか一項に記載の重複多重化システムの処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は重複多重化システムの分野に関し、具体的には重複多重化システムの処理方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
重複多重化OvXDMシステムのメリットは重複多重化であり、エンコード制約関係を利用しスペクトルスペクトル効率を高めている。その中、Xはいかなるドメインを示している。例えば、タイムドメインT、OvTDM(Overlapped Time Division Multiplexing、重複時分割多重化)。類似しているものはスペースドメインS、OvSDM(Overlapped Space Division Multiplexing、重複空間分割多重化)、周波数ドメインF、OvFDM(Overlapped Frequency Division Multiplexing、重複周波数分割多重化)。コードドメインC、OvCDM(Overlapped Code Division Multiplexing、重複コード分割多重化)又はハイブリッドドメインH、OvHDM(Overlapped Hybrid Division Multiplexing、時間・周波数の二次元重複多重化)等。OvXDMシステムはスペクトル効率が高まるとともに、SNR閾値も高まる。低いペクトル効率の場合は、エンコードゲインが低い。また、このようなシステム構造は簡単であり、誤り訂正能力が限られているため、重複回数Kが大きくなるとともに、エラーレートも大きくなり、システムの信頼性を損なってしまう。
【0003】
既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いことにより、重複多重化システムの信頼性が低下する問題に対しては、未だに有効的なソリューションが提出されていない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施例は重複多重化システムの処理方法、装置及びシステムを提供することにより、少なくとも既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いことにより、重複多重化システムの信頼性が低下する課題を解決している。
【0005】
本発明の実施例の1つの態様によれば、入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た発信側からのエンコード情報を受信することと、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得ることと、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得ることと、第二デコード結果を出力することと、を含む重複多重化システムの処理方法を提供する。
【0006】
本発明の実施例のもう1つの態様によれば、さらに、入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た発信側からのエンコード情報を受信するための受信モジュールと、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得るための第一デコードモジュールと、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得るための第二デコードモジュールと、第二デコード結果を出力するための出力モジュールと、を備える重複多重化システムの処理装置をも提供する。
【0007】
本発明の実施例のもう1つの態様によれば、さらに、入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得たエンコード情報を出力するための発信側と、発信側と通信関係があり、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力するための受信側と、を含む重複多重化システムの処理システムをも提供する。
【0008】
本発明の実施例のもう1つの態様によれば、さらに、記憶されているプログラムを含む記憶媒体であって、プログラムが作動する時に、記憶媒体の所在する機器に上記実施例における重複多重化システムの処理方法を実行させる記憶媒体をも提供する。
【0009】
本発明の実施例のもう1つの態様によれば、さらに、プログラムを実行するプロセッサーであって、プログラムが作動する時に、上記実施例における重複多重化システムの処理方法が実行されるプロセッサーをも提供する。
【0010】
本発明の実施例のもう1つの態様によれば、さらに、入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た発信側からのエンコード情報を受信するための受信装置と、プログラムを記憶するための記憶媒体であって、プログラムが作動する時には、受信装置からのデータに対し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する処理が行われる記憶媒体と、を備える端末を提供する。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの態様によれば、さらに、入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た発信側からのエンコード情報を受信するための受信装置と、プログラムを実行するプロセッサーであって、プログラムが作動する時には、受信装置からのデータに対し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する処理が行われるプロセッサーと、を備える端末を提供する。
【0012】
本発明の実施例では、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせているため、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げる。高いスペクトル効率の場合は、低いSNRで低いエラーレートを実現できる。また、デュアルチャンネルの伝送データを導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を向上させることができる。これにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いことにより、重複多重化システム信頼性が低下する課題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで説明される図面は本発明に対するさらなる理解を提供し、本出願の一部となっている。本発明の実施例及びその説明は本発明を解釈するものであり、本発明に対する不適当な限定ではない。図面の中では:
図1】本発明の実施例による重複多重化システムの処理方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施例による選択可能なOvTDMシステム発信信号を示す図である。
図3】本発明の実施例による選択可能なOvTDM波形畳み込みエンコードモデルを示す図である。
図4】本発明の実施例による選択可能なOvTDMシステム受信信号を示す図である。
図5】本発明の実施例による選択可能なK重波形多重化を示す図である。
図6】本発明の実施例による選択可能なOvTDMシステムの入力・出力関係図である。
図7】本発明の実施例による選択可能なOvTDMシステムのノード状態遷移図である。
図8】本発明の実施例による選択可能なOvTDMシステムTrellis図である。
図9】本発明の実施例による選択可能な二次元TPCエンコード図である。
図10】本発明の実施例による選択可能なOvTDMシステム発信側を示す図である。
図11】本発明の実施例によるもう一種類の選択可能なOvTDMシステム発信側を示す図である。
図12】本発明の実施例によるもう一種類の選択可能なOvTDMシステム発信側を示す図である。
図13】本発明の実施例による選択可能なOvTDMシステム受信側を示す図である。
図14】本発明の実施例によるもう一種類の選択可能なOvTDMシステム受信側を示す図である。
図15】本発明の実施例によるもう一種類の選択可能なOvTDMシステム受信側を示す図である。
図16】本発明の実施例によるもう一種類の選択可能なOvTDMシステム発信側を示す図である。
図17】本発明の実施例によるもう一種類の選択可能なOvTDMシステム受信側を示す図である。
図18】本発明の実施例によるもう一種類の選択可能なOvTDMシステム受信側を示す図である。
図19】本発明の実施例による重複多重化システムの処理装置を示す図である。並びに
図20】本発明の実施例による重複多重化システムの処理システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本技術分野の当業者が本発明案をよく理解できるように、以下に、本発明の実施例の附図と結び合わせ、本発明の実施例の技術案に対し分かりやすく完全に説明する。説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例でないことが明らかである。本発明の実施例に基づき、本分野の一般技術者が創造的な労働をしない前提で得たすべてのほかの実施例は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0015】
本発明の説明書、請求項及上記附図における術語の「第一」、「第二」等は類似する対象を区別するものであり、特定の順序や前後順序の説明ではない。使われているデータは適切な場合に順序が変更可能であり、ここに記載されている順序があくまで本発明の実施例を説明するためのものである。説明される本発明の実施例はここでの図示又は説明以外の順序により実施できる。また、術語に関する「含む」と「持つ」及びそれらのいかなる変形は排他しない包含を表している。例えば、一連のステップやユニットを含む過程、方法、システム、製品又は設備ははっきり列挙されたステップやユニットに限られず、はっきり列挙されていないものやこれらの過程、方法、製品又は設備の固有するほかのステップやユニットも含まれてよい。
【0016】
実施例1
本発明の実施例によれば、重複多重化システムの処理方法の実施例を提供している。附図のフローチャートに示されているステップはコンピュータコマンドを実行できるコンピュータシステムにおいて実行できる。そして、フローチャートに論理的な順序が示されているが、特定の場合には、ここの順序と違う順序により、説明されているステップを実行できる。
【0017】
図1は本発明の実施例による重複多重化システムの処理方法のフローチャートである。図1の通りに、同方法は下記ステップを含む。
【0018】
ステップS102、発信側からのエンコード情報を受信する。その中、エンコード情報は入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た情報である。
【0019】
具体的には、上記重複多重化エンコードはOvXDMエンコードであってよい。本発明の実施例では、OvTDMシステムを例として詳しい説明を行う。本分野の技術者は通信ドメインの選択と変換に基づき、本実施例提供の方案をほかの重複多重化システムに応用することができる。例えば、OvFDMシステムに対し、受信信号のフーリエ変換を実行し、関連処理を行うのは、OvTDMと似ている処理ステップに変換してよい。
【0020】
OvTDMシステム発信信号ブロック図は図2の通りであり、OvTDM波形畳み込みエンコードモデルは図3の通りである。具体的なステップは下記の通りである。(1)まず、発信信号の包絡波形
を設計・生成する。(2)(1)で設計された包絡波形
は特定時間の変位を行った後に、ほかの各時刻の発信信号の包絡波形
を形成する。(3)発信しようとする符号
を(2)で生成した相応時刻の包絡波形
と相乗し、各時刻の発信待ち信号の波形
を得る。(4)(3)で形成した各発信待ち波形の
重畳をし、発信する信号の波形を形成する。(5)発信する信号は
と示してよい。その中、発信符号
は1における入力データシーケンス
と対応する。
【0021】
OvTDM受信信号ブロック図は図4の通りである。順序により受信信号に対し同期、チャンネル評価及びデジタル化処理等の前処理を行ってから、信号のシーケンステストを行う。具体的には、シーケンステストユニットはテスト中に、分析ユニットメモリが重複時分割多重化システムの複数畳み込みエンコードモデル及びトレリス図を作成し、重複時分割多重化システムのすべての状態を並べ、保存する。比較器は分析ユニットメモリにあるトレリス図により、受信したデジタル信号との最小ユークリッド距離又は重み付き最小ユークリッド距離のルートを検索する。保留ルートメモリとユークリッド距離メモリ又は重み付きユークリッド距離メモリは、それぞれ比較器からの保留ルートとユークリッド距離又は重み付きユークリッド距離を保存することに使う。その中、保留ルートメモリ及びユークリッド距離メモリ又は重み付きユークリッド距離メモリは、安定状態ごとに1つ保存する必要がある。保留ルートメモリの長さは優先的に4K~5Kとする。ユークリッド距離メモリ又は重み付きユークリッド距離メモリは優先的に相対距離のみを保存する。
【0022】
K重波形多重化は図5の通りに、平行四角形の形状となっている。その中、各行には、発信しようとする符号xiと相応時刻の包絡波形h(t-i*△T)を相乗してから得た発信待ち信号波形xih(t-i*△T)を示す。a0~ak-1は各ウィンドー関数波形(包絡波形)がK回切り取ってから得た各部分の係数値であり、具体的には幅値に関する係数である。
【0023】
OvTDMシステム入力・出力関係図は図6の通りである。1つのノードでは、上向きは+1、下向きは-1であり、各ノードを判断し、最終的にノード転移ルートを取得し、この転移関係により入力される符号シーケンスを算出できる。具体的なノード状態遷移図は図7の通りである。つまり、1つのノードに対し、その状態遷移の方式は図7のいずれかの種類のみに該当し、各種の転移の可能性を確定することにより、転移の方式を確定すればよい。
【0024】
OvTDMシステムTrellis図(トレリス図)は図8の通りであり、出力過程全体の各ノード状態遷移の統括グラフである。ここでは詳しい説明をしない。
【0025】
発信側がエンコード変調後の信号をアンテナにて発射し、信号が無線チャンネルにて伝送され、受信側がまず受信信号に対し前処理を行い、受信信号に対しマッチング・フィルタリングをし、それから信号に対しそれぞれサンプリング・デコードをし、最終的にビットストリームを決定し出力する。具体的なステップは下記の通りである。(1)まず受信信号に対し同期を行う。搬送波同期、フレーム同期、符号時刻同期等を含む。(2)サンプリング原理に基づき、フレームごとの受信信号に対しデジタル化処理を行う。(3)受信した波形に対し波形発信時間間隔に基づき切り取る。即ち、信号のサンプリングをする。(4)一定のデコードアルゴリズムに基づき切り取った後の波形に対しデコードを行う。
【0026】
具体的には、上記誤り訂正コードのエンコードは誤り訂正コードのプリコーディングを使ってよい。例えば、FECエンコードである。プリコーディングは入力されるビットストリームに対し初歩的にエンコードする役割を果たしている。プリコーディングは情報ストリームの誤り訂正能力を上げ、システムエラーレートを下げ、高いコードレートを提供すると同時に、情報ビットストリームの信頼性を高めることができる。プリコーディングの方法は色々があり、畳み込みコード、Turboコード、Turboプロダクトコード(Turbo Product Code、TPCコード)等を含む。
【0027】
本発明の実施例では、TPCコードを例として、プリコーディングのプロセスを説明する。TPCコードはTurboコードの一種類であり、TPCエンコードは実際にはアレイTurboエンコードであり、行と列の二つのコンポーネントエンコーダーを含み、二次元TPCコードを構成する。そのコンポーネントコードは畳み込みコードであってもよいし、簡単なブロックコードであってもよい。
【0028】
例えば、ハミングコード、BCHコード、ないしパリティ検査コードである。TPCのエンコードアレイはさらに三次元又はそれ以上に拡張してもよい。例えば、図9に示すように、二次元行列エンコードの上に、対角線エンコードを追加し、マトリックスに対し一行か一列のチェックビット情報を拡張する。TPCエンコードプロセスは主に三つのステップを含む。(1)まず情報ビットを
マトリックスに入れる。(2)各行のKC個のビットを長さNCのコードワードにエンコードする。(3)各列のKR個のビットをNRのコードワードにエンコードする。(4)エンコードした
コードワードマトリックスを列により出力し、エンコードプロセスを完成する。TPCエンコードのコードレートは
である。TPCエンコードは強い融通性がある。
【0029】
TPCコードの最小ハミング距離はコンポーネントコードと最小ハミング距離の積にイコールするので、TPCコードは簡単なハミングコードを採用すれば優れた性能を取得できる。例えばコンポーネントコードは1つの間違いしか訂正できない拡張(64、57)ハミングコードを採用すれば、性能がTurboコードと比べられるTPC(64、57)コードを構成できる。同種類のエンコードは優れた誤り訂正性能を持つだけでなく、高いコードレートを持っている。
【0030】
具体的には、上記第一エンコード情報はIチャンネルのエンコード情報であってよい。上記第二エンコード情報はQチャンネルのエンコード情報であってよい。
【0031】
選択可能な方案では、図10に示すように、発信側はOvTDMがエンコードする前にプリコーディングプロセスを追加してもよく、誤り訂正コードでプリコーディングをしてもよい。もう一種類の選択可能な方案では、図11に示すように、発信側はOvTDMがエンコードする前にプリコーディングプロセスを追加してもよい。例えば、FECエンコードプロセスを追加し、入力した情報ストリームをインターリーバー経由でFECエンコードとOvTDMエンコードを行うことにより、I、Qのデュアルチャンネルによるデータ伝送を実現する。また、もう一種類の選択可能な方案では、図12に示すように、発信側はOvTDMシステムの前にプリコーディングプロセスを追加してもよい。
【0032】
例えば、FECエンコードプロセスを追加し、入力情報をプリコーディングしてから、プリコーディング後の情報ストリームを二つのチャンネルに分ける。その中の1つのチャンネルの情報ストリームはインターリーバー経由で、それぞれOvTDMエンコードをしてから、I、Qのデュアルチャンネルによるデータ伝送を実現する。発信側は入力情報に対する重複多重化エンコードと誤り訂正コードのエンコードによりエンコード情報を得てから、エンコード情報をチャンネルにて受信側に伝送してよい。
【0033】
ステップS104、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得る。
【0034】
具体的には、上記重複多重化デコードアルゴリズムはOvXDMデコードアルゴリズムであってもよい。本発明の実施例では、OvTDMシステムを例として詳しい説明を行う。OvTDMシステムと誤り訂正コードを結び合わせデコードするため、OvTDMデコードの出力結果はソフトバリューである必要がある。よく使われているデコードアルゴリズムはBCJRアルゴリズム、long-MAPアルゴリズム等がある。
【0035】
ステップS106、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得る。
【0036】
具体的には、上記誤り訂正コードのデコードアルゴリズムは前進型誤り訂正コードFEC(Forward Error Correction)デコードアルゴリズムであってよい。FECはデータ通信信用度を上げる方法であり、データで冗余情報を伝送する方法である。伝送中に間違いが起こった場合は、受信器はデータを再建することが可能である。よく使われているFECデコードの方法は多くあり、ソフトイン・ソフトアウトのTPCとLDPC等の方法を含む。本発明の実施例においては、TPCコードを例として説明する。受信データをデコードしてから、列デコードをし、お互いにソフト情報を交換してもよい。
【0037】
ステップS108、第二デコード結果を出力する。
【0038】
選択可能な方案では、受信側はチャンネルで発信側からのエンコード情報を受信してから、OvTDMデコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせ、まずエンコード情報に対しOvTDMデコードを行い、第一デコード結果を得て、第一デコード結果を外部情報として誤り訂正処理を行い、間違った情報を正しい情報に訂正する。即ちFECデコードをし、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。その中、理想的な状態では、第二デコード結果は発信側の入力情報と同じであるが、デコード方案の性能の違いにより、出力された結果は入力情報と異なる場合もある。つまりよく言われているエラーコードである。
【0039】
本発明の上記実施例により、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせているため、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げる。高いスペクトル効率の場合は、低いSNRで低いエラーレートを実現できる。また、デュアルチャンネルによるデータ伝送を導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を上げられる。これにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いため、重複多重化システム信頼性が低下する課題を解決している。
【0040】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS108で、第二デコード結果を出力する前に、同方法は下記を含む。
【0041】
ステップS110、第二デコード結果がプリセット条件を満足するかを判断する。
【0042】
具体的には、上記プリセット条件は重複多重化システムの複雑度と性能要求により設定した反復条件であってよい。例えば、第二デコード結果が収束条件を満足してもよく、反復回数が反復要求を満足してもよい。
【0043】
ステップS112、第二デコード結果がプリセット条件を満足する場合は、第二デコード結果を出力する。
【0044】
選択可能な方案では、現在の反復プロセスでデコードにより得られた第二デコード結果がプリセット条件を満足している場合は、反復プロセスを止め、第二デコード結果を出力する。
【0045】
ステップS114、第二デコード結果がプリセット条件を満足しない場合は、第二デコード結果により、フィードバック情報を得る。
【0046】
ステップS116、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報とフィードバック情報をデコードし、第三デコード結果を得る。
【0047】
ステップS118、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第三デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第四デコード結果を得る。
【0048】
ステップS120、第四デコード結果を第二デコード結果とし、戻ってからステップS110を実行し、第二デコード結果がプリセット条件を満足するかを判断する。
【0049】
選択可能な方案では、現在の反復プロセスでデコードにより得られた第二デコード結果がプリセット条件を満足しない場合は、反復プロセスを続ける必要があり、第二デコード結果によりフィードバック情報を得て、次の反復プロセスの入力とし、OvTDMデコードをし、第三デコード結果を得て、第三デコード結果に対し誤り訂正処理を行う。即ちFECデコードをし、第四デコード結果を得て、第四デコード結果がプリセット条件を満足するかを判断する。満足する場合は、反復プロセスを止め、第四デコード結果を出力する。満足しない場合は、反復を続け、第四デコード結果により次の反復プロセスのフィードバック情報を得る。
【0050】
例えば、図10記載の発信側の構造ブロック図に対し、受信側の構造ブロック図は図13の通りであってよい。受信側はエンコード情報を受信してから、エンコード情報をOvTDMデコーダーの入力とし、OvTDMデコードを行ってもよい。第一デコード結果を得て、第一デコード結果を外部情報とし、誤り訂正処理を行う。即ちFECデコーダーに入力し、FECデコードを行い、第二デコード結果を得る。第二デコード結果がプリセット条件を満足しない場合は、第二デコード結果を外部情報とし、即ちフィードバック情報とする。フィードバック情報とエンコード情報をOvTDMデコーダーの入力とし、第二デコード結果がプリセット条件を満足するまでに、上記デコードプロセスを繰り返し、第二デコード結果を出力する。
【0051】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS110の第二デコード結果がプリセット条件を満足するかを判断するのは、下記を含む。
【0052】
ステップS1102、現在反復回数を取得する。
【0053】
ステップS1104、現在反復回数がプリセット反復回数を越えたかを判断する。
【0054】
具体的には、上記プリセット反復回数の選定は重複回数K、SNR等と関係があり、反復回数が小さすぎると、システムのデコード結果が精確でなくなり、エラーレートが高くなる。重複回数が大きすぎると、計算量が多くなるため、複雑度が高い。本発明の実施例では、プリセット反復回数を60とする。
【0055】
ステップS1106、現在反復回数がプリセット反復回数を越える場合は、第二デコード結果がプリセット条件を満足することを確定する。
【0056】
ステップS1108、現在反復回数がプリセット反復回数よりも少ない場合は、第二デコード結果がプリセット条件を満足しないことを確定する。
【0057】
選択可能な方案では、OvTDMデコードとFECデコードを行った後には、現在反復回数がプリセット反復回数に達しているかを判断できる。達している場合は、反復を止め、今回の反復プロセスでデコードにより得られたデコード結果を出力する。達していない場合は、反復を続け、今回の反復プロセスでデコードにより得られたデコード結果により、次の反復プロセスのフィードバック情報を得る。
【0058】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS114の第二デコード結果によりフィードバック情報を得るのは、下記を含む。
【0059】
ステップS1142、第二デコード結果をフィードバック情報とする。
【0060】
選択可能な方案では、直接に今回のデコードにより得られた第二デコード結果を次の反復プロセスの入力とし、OvTDMデコードを行ってもよい。
【0061】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS104、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得るのは、下記を含む。
【0062】
ステップS1040、第一重複多重化デコードアルゴリズムにより、第一エンコード情報をデコードし、第五デコード結果を得る。
【0063】
ステップS1041、第一誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第五デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第六デコード結果を得る。
【0064】
ステップS1042、第一インターリービングアルゴリズムにより、第六デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第一インターリービング結果を得る。
【0065】
具体的には、インターリービングは通信システムでデータ処理に採用されている技術であり、チャンネル伝送プロセスで突発的かつ集中的に発生した間違いを最大限に分散化する役割を果たしている。つまり、データを全部バラバラにするが、データ内容を変更しないことである。一般的に採用されているインターリービングアルゴリズムは不規則インターリービング、ランダムインターリービング、Sインターリービング、64*64アレイインターリービング等を含む。違うインターリービング方法はシステム性能に対する影響も違う。本発明の実施例では、第一インターリービングアルゴリズムがSインターリービング又はランダムインターリービングである場合を例として説明する。
【0066】
ステップS1043、第二重複多重化デコードアルゴリズムにより、第二エンコード情報と第一インターリービング結果をデコードし、第一デコード結果を得る。
【0067】
選択可能な方案では、デコードプロセスでの複雑度を下げるために、インターリービング、FECデコードとOvTDMデコードを結び合わせてもよい。図11記載の発信側の構造ブロック図に対し、受信側の構造ブロック図は図14に示すように、受信側はIチャンネルのエンコード情報とQチャンネルのエンコード情報を受信してから、Iチャンネルのエンコード情報をOvTDMデコーダー1の入力とし、一回目のOvTDMデコードを行い、第五デコード結果を得て、第五デコード結果を外部情報とし、一回目の誤り訂正処理を行う。即ち、FECデコーダー1に入力し、一回目のFECデコードを行い、第六デコード結果を得て、第六デコード結果を外部情報とし、インターリーバーに入力しインターリービングを行い、第一インターリービング結果を得て、続けて第一インターリービング結果をOvTDMデコーダー2に入力し、二回目のOvTDMデコードを行うことにより、第一デコード結果を得る。
【0068】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS106は、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得る。下記を含む。
【0069】
ステップS1062、第二誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得る。
【0070】
選択可能な方案では、図14に示すように、第一デコード結果を外部情報とし、二回目の誤り訂正処理を行ってもよい。即ち、FECデコーダー2に入力し、二回目のFECデコードを行い、第二デコード結果を得る。
【0071】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS114は、第二デコード結果によりフィードバック情報を得る。下記を含む。
【0072】
ステップS1144、第一デインターリービングアルゴリズムにより、第二デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、フィードバック情報を得る。その中、第一デインターリービングアルゴリズムは第一インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである。
【0073】
選択可能な方案では、図14に示すように、第二デコード結果がプリセット条件を満足しない場合は、第二デコード結果をデインターリーバーに入力、デインターリービング処理を行い、Qチャンネルのエンコード情報の外部情報を得る。即ちフィードバック情報を得る。その中、デインターリービングとインターリービングはお互いに逆プロセスである。
【0074】
図14に示すように、二回目の反復後には、Iチャンネルのエンコード情報とQチャンネルのエンコード情報の外部情報、即ちフィードバック情報を、OvTDMデコーダー1の入力としてもよい。第二デコード結果がプリセット条件を満足するまで上記デコードプロセスを繰り返し、反復を止め、第二デコード結果を出力する。
【0075】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS104は、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得る。下記を含む。
【0076】
ステップS1044、第三重複多重化デコードアルゴリズムにより、第一エンコード情報をデコードし、第七デコード結果を得る。
【0077】
ステップS1045、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第七デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第八デコード結果を得る。
【0078】
ステップS1046、第二インターリービングアルゴリズムにより、第八デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第二インターリービング結果を得る。
【0079】
ステップS1047、第四重複多重化デコードアルゴリズムにより、第二エンコード情報と第二インターリービング結果をデコードし、第九デコード結果を得る。
【0080】
ステップS1048、第二デインターリービングアルゴリズムにより、第九デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、第一デコード結果を得る。その中、第二デインターリービングアルゴリズムは第二インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである。
【0081】
選択可能な方案では、デコードプロセスでの複雑度を下げるために、インターリービング、FECデコードとOvTDMデコードを結び合わせてもよい。図12記載の発信側の構造ブロック図に対し、受信側の構造ブロック図は図15の通りであってよい。受信側はIチャンネルのエンコード情報とQチャンネルのエンコード情報を受信してから、Iチャンネルのエンコード情報をOvTDMデコーダー1の入力とし、一回目のOvTDMデコードを行い、第七デコード結果を得る。第七デコード結果を外部情報とし、一回目の誤り訂正処理を行う。即ちFECデコーダーに入力し、一回目のFECデコードをし、第八デコード結果を得る。第八デコード結果を外部情報とし、インターリーバーに入力しインターリービングを行い、第二インターリービング結果を得る。第二インターリービング結果をOvTDMデコーダー2に入力し、二回目のOvTDMデコードを行い、第九デコード結果を得る。さらに第九デコード結果を外部情報とし、デインターリーバーに入力しデインターリービングを行うことにより、第一デコード結果を得る。
【0082】
図15に示すように、第一デコード結果を得てから、もう一回第一デコード結果をFECデコーダーに入力し、二回目の誤り訂正処理を行ってよい。即ち二回目のFECデコードを行い、第二デコード結果を得る。第二デコード結果がプリセット条件を満足しない場合は、第二デコード結果をQチャンネルのエンコード情報の外部情報としてよい。即ちフィードバック情報である。フィードバック情報とIチャンネルのエンコード情報をOvTDMデコーダー1に入力し、第二デコード結果がプリセット条件を満足するまで、上記デコードプロセスを繰り返し、反復を止めてから、第二デコード結果を出力する。
【0083】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、ステップS102で、発信側からのエンコード情報を受信した後には、同方法はさらに下記を含む。
【0084】
ステップS122、エンコード情報に対し前処理を行い、処理後のエンコード情報を得る。
【0085】
選択可能な方案では、受信側はアンテナでエンコード情報を受信した後には、まずエンコード情報に対し前処理を行ってよい。同期、チャンネル評価やバランシング等の操作を含んでよい。処理後のエンコード情報を得てから、処理後のエンコード情報に対しOvTDMデコードとFECデコードを行う。
【0086】
以下に図13を参照しながら、本発明の優先的な実施例を詳しく説明する。図13に示すように、仮に入力情報シーケンスをXとし、長さをN=100とし、重複多重化回数K=5、チェビシェフウィンドーを多重化波形とし、TPCコードを誤り訂正コードとする。発信側は入力情報XをTPCでプリコーディングしてから、OvTDMシステムに入りエンコードし、エンコード後の信号をアンテナで発射する。信号はチャンネル経由で伝送され、受信側はアンテナで信号Yを受信し、同期、チャンネル評価やバランシング等の操作を含む一連の処理を行う。それから信号
を得て、
をデコードする。
【0087】
そのデコードステップは下記の通りである。(1)反復回数Itemを設定する。(2)
をOvTDMデコーダーの入力情報とし、OvTDMデコードを行い、第一デコード結果を得る。(3)(2)で得た第一デコード結果を外部情報とし、FECデコードを行い、第二デコード結果を得る。(4)(3)で得た第二デコード結果をOvTDMデコーダーの入力情報とし、一定の条件を満足するか、又は反復回数になるまで、上記ステップ(2)~(3)を繰り返し、その後に反復を止める。(5)デコード結果Xを出力する。
【0088】
以下に図14と結び合わせ、本発明のもう一種類の優先的な実施例詳しく説明する。図14に示すように、仮に入力情報シーケンスをXとし、長さをN=100とし、重複多重化回数K=5、チェビシェフウィンドーを多重化波形とし、TPCコードを誤り訂正コードとする。発信側は入力情報XをTPCでプリコーディングしてから、OvTDMシステムに入りエンコードし、エンコード後の信号をアンテナで発射する。信号はチャンネル経由で伝送され、受信側はアンテナで信号Yを受信し、同期、チャンネル評価やバランシング等の操作を含む一連の処理を行う。信号
を得てから、
をデコードする。その中、
はIチャンネルのデータとQチャンネルのデータを含む。
【0089】
そのデコードステップは下記の通りである。(1)反復回数Itemを設定する。(2)IチャンネルのデータをOvTDMデコーダー1の入力情報とし、一回目のOvTDMデコードを行い、第五デコード結果を得る。(3)(2)で得た第五デコード結果を外部情報とし、FECデコーダー1に入力し、一回目のFECデコードを行い、第六デコード結果を得る。(4)(3)で得た第六デコード結果を外部情報とし、インターリーバーに入力しインターリービングを行い、第一インターリービング結果を得る。(5)(4)で得た第一インターリービング結果を、OvTDMデコーダー2に入力し続け、二回目のOvTDMデコード操作を行う同時に、QチャンネルのデータをもOvTDMシステムデコーダー2に入力し、OvTDMデコードを行い、第一デコード結果を得る。(6)(5)で得た第一デコード結果を外部情報とし、FECデコーダー2に入力し、二回目のFECデコードを行い、第二デコード結果を得る。(7)(6)で得た第二デコード結果をデインターリービングし、第一デインターリービング結果を得る。(8)(7)で得た第一デインターリービング結果をOvTDMデコーダー1の入力情報とし、一定の条件を満足するか、又は反復回数になるまで上記ステップ(2)~(7)を繰り返し、その後に反復を止める。(9)デコード結果Xを出力する。
【0090】
以下に図15と結び合わせ、本発明のもう一種類の優先的な実施例を詳しく説明する。図15に示すように、仮に入力情報シーケンスをXとし、長さをN=100とし、重複多重化回数K=5、チェビシェフウィンドーを多重化波形とし、TPCコードを誤り訂正コードとする。発信側は入力情報XをTPCでプリコーディングしてから、OvTDMシステムに入りエンコードし、エンコード後の信号をアンテナで発射する。信号はチャンネルで伝送され、受信側はアンテナで信号Yを受信し、同期、チャンネル評価やバランシング等の操作を含む一連の処理を行う。
【0091】
信号
を得てから、
をデコードする。その中、
はIチャンネルのデータとQチャンネルのデータを含む。そのデコードステップは下記の通りである。(1)反復回数Itemを設定する。(2)IチャンネルのデータをOvTDMデコーダー1の入力情報とし、一回目のOvTDMデコードを行い、第七デコード結果を得る。(3)(2)で得た第七デコード結果を外部情報とし、FECデコーダーに入力し、一回目のFECデコードをし、第八デコード結果を得る。(4)(3)で得た第八デコード結果を外部情報とし、インターリーバーに入力しインターリービングを行い、第二インターリービング結果を得る。(5)(4)で得た第二インターリービング結果をOvTDMデコーダー2に入力し続け、二回目のOvTDMデコードを行う同時に、QチャンネルのデータをもOvTDMシステムデコーダー2に入力し、OvTDMデコード操作を行い、第九デコード結果を得る。(6)(5)で得た第九デコード結果をデインターリービングし、第二デインターリービング結果を得る。(7)(6)で得た第二デインターリービング結果を外部情報とし、FECデコーダーに入力し、二回目のFECデコードを行い、第二デコード結果を得る。(8)(7)で得た第二デコード結果を(2)の入力とし、一定の条件を満足するか、又は反復回数になるまで上記ステップ(2)~(7)を繰り返し、その後に反復を止める。(9)デコード結果Xを出力する。
【0092】
上記実施例により、FECデコードとOvTDMデコードを結び合わせることにより、重複多重化システムの誤り訂正能力を上げているだけでなく、重複多重化システムのエラーレートをも下げ、重複多重化システムの信頼性を上げている。高いスペクトル率の場合は低いSNRで低いエラーレートを実現する。また、システムがI、Qのデュアルチャンネルの伝送データを導入することにより、重複多重化システムの信頼性も向上する。
【0093】
本発明の上記実施例における発信側の構造ブロック図と受信側の構造ブロック図は融通性が高い。発信側は図16の構造を採用してもよい。対応する受信側は図17図18記載の構造を採用してよい。二つの構造はいずれもデコード機能を実現できるが、その結果はこれに限定しない。
【0094】
本発明の上記実施例はOvXDMシステムに応用できるだけでなく、実際のモバイル通信システムにも幅広く応用できる。例えばTD-LTE、TD-SCDMA等のシステム。また、衛星通信、マイクロ波視程通信、散乱通信、大気圏光通信、赤外線通信及び水声通信等のいかなる無線通信システムにも幅広く応用できる。大容量の無線伝送にも、小容量の軽量型無線電システムにも応用できる。
【0095】
実施例2
本発明の実施例によれば、重複多重化システムの処理装置の実施例を提供している。
【0096】
図19は本発明の実施例による重複多重化システムの処理装置を示す図である。図19に示すように、同装置は下記を含む。
【0097】
受信モジュール191は、発信側からのエンコード情報を受信することに使われる。その中、エンコード情報は入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た情報である。
【0098】
具体的には、上記重複多重化エンコードはOvXDMエンコードであってよい。本発明の実施例では、OvTDMシステムを例として詳しい説明を行う。OvTDMシステム発信信号ブロック図は図2に示され、具体的なステップは下記の通りである。(1)まず発信信号の包絡波形
を設計・生成する。(2)(1)で設計された包絡波形
を特定時間の変位をしてから後、ほかの各時刻の発信信号包絡波形
を形成する。(3)発信しようとする符号
と(2)で生成した相応時刻の包絡波形
を相乗し、各時刻の発信待ち信号波形
を得る。(4)(3)で形成した各個の発信待ち波形の
重畳をし、発信する信号の波形を形成する。(5)発信する信号は
と示す。その中、発信符号
は1の入力データシーケンス
に対応する。
【0099】
OvTDM受信信号ブロック図は図3の通りで、K重波形多重化は図4の通りで、OvTDMシステム入力・出力関係図は図5の通りで、ノード状態遷移図は図6の通りで、OvTDMシステムTrellis図(トレリス図)は図7の通りである。発信側がエンコード変調後の信号をアンテナにて発射し、信号が無線チャンネルにて伝送され、受信側がまず受信信号に対し前処理を行い、受信信号に対しマッチング・フィルタリングをし、それから信号に対しそれぞれサンプリング・デコードをし、最終的にビットストリームを決定し出力する。具体的なステップは下記の通りである。(1)まず受信信号に対し同期を行う。搬送波同期、フレーム同期、符号時刻同期等を含む。(2)サンプリング定理により、フレームごとの受信信号に対しデジタル化処理を行う。(3)受信した波形に対し波形発信時間間隔に基づき切り取る。即ち、信号のサンプリングをする。(4)一定のデコードアルゴリズムにより切り取った波形をデコードする。
【0100】
具体的には、上記誤り訂正コードのエンコードは誤り訂正コードのプリコーディングを使ってよい。プリコーディングは入力されるビットストリームに対し初歩的にエンコードする役割を果たしている。プリコーディングは情報ストリームの誤り訂正能力を上げ、システムエラーレートを下げ、高いコードレートを提供する同時に、情報ビットストリームの信頼性を高めることができる。プリコーディングの方法は色々あり、畳み込みコード、Turboコード、Turboプロダクトコード(Turbo Product Code、TPCコード)等を含む。
【0101】
本発明の実施例ではTPCコードを例としてプリコーディングの過程を説明する。TPCコードはTurboコードの一種類であり、TPCエンコードは実際にはアレイTurboエンコードであり、行と列の二つのコンポーネントエンコーダーを含み、二次元TPCコードを構成する。そのコンポーネントコードは畳み込みコードであってもよいし、簡単なブロックコードであってもよい。例えばハミングコード、BCHコード、ないしパリティ検査コード。TPCのエンコードアレイはさらに三次元又はそれ以上に拡張してもよい。
【0102】
例えば、図8に示すように、二次元行列エンコードの上に、対角線エンコードを追加し、マトリックスに対し一行か一列のチェックビット情報を拡張する。TPCエンコードプロセスは主に三つのステップを含む。(1)まず情報ビットを1つの
マトリックスに置く。(2)各行のKC個のビットを長さNCのコードワードにエンコードする。(3)各列のKR個のビットをNRのコードワードにエンコードする。(4)エンコードされた
コードワードマトリックスを列ごとに出力し、エンコードプロセスを完成する。TPCエンコードのコードレートは
である。TPCエンコードはとても強い融通性がある。TPCコードの最小ハミング距離はコンポーネントコードと最小ハミング距離の積にイコールするので、TPCコードは簡単なハミングコードを採用すれば優れた性能を取得できる。例えばコンポーネントコードは1つの間違いのみを訂正できる拡張(64、57)ハミングコードを採用すれば、性能がTurboコードと比べられるTPC(64、57)コードを構成できる。同種類のエンコードは優れた誤り訂正性能を持つだけでなく、高いコードレートをも持っている。
【0103】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、上記エンコード情報は第一エンコード情報と第二エンコード情報を含む。その中、第一エンコード情報と第二エンコード情報の符号の長さが同じである。
【0104】
具体的には、上記第一エンコード情報はIチャンネルのエンコード情報であってよい。上記第二エンコード情報はQチャンネルのエンコード情報であってよい。
第一デコードモジュール193は、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得ることに使われる。
【0105】
具体的には、上記重複多重化デコードアルゴリズムはOvXDMデコードアルゴリズムであってもよい。本発明の実施例では、OvTDMシステムを例として詳しい説明を行う、OvTDMシステムと誤り訂正コードを結び合わせデコードするため、OvTDMデコードの出力結果はソフトバリューである必要がある。よく使われているデコードアルゴリズムはBCJRアルゴリズム、long-MAPアルゴリズム等がある。
【0106】
第二デコードモジュール195は、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得ることに使われる。
【0107】
具体的には、上記誤り訂正コードのデコードアルゴリズムは前進型誤り訂正コードFEC(Forward Error Correction)デコードアルゴリズムであってよい。FECはデータ通信信用度を上げる方法であり、データで冗余情報を伝送する方法である。伝送に間違いが起こった場合は、受信器はデータを再建することが可能である。よく使われているFECデコードの方法は多くあり、ソフトイン・ソフトアウトのTPCとLDPC等の方法を含む。本発明の実施例においては、TPCコードを例として説明する。受信データをデコードしてから、列デコードをし、お互いにソフト情報を交換してもよい。
【0108】
出力モジュール197は、第二デコード結果を出力することに使われる。
【0109】
本発明の上記実施例により、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせているため、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げる。高いスペクトル効率の場合は、低いSNRであれば低いエラーレートを実現できる。また、デュアルチャンネルによるデータ伝送を導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を上げられる。これにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いため、重複多重化システム信頼性が低下する課題を解決する。
【0110】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、同装置はさらに下記を含む。判断モジュールは、第二デコード結果がプリセット条件を満足するかを判断することに使われる。出力モジュール197は、第二デコード結果がプリセット条件を満足している場合は、第二デコード結果を出力することにも使われる。第一処理モジュールは、第二デコード結果がプリセット条件を満足しない場合は、第二デコード結果により、フィードバック情報を得ることに使われる。第三デコードモジュールは、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報とフィードバック情報をデコードし、第三デコード結果を得ることに使われる。第四デコードモジュールは、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第三デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第四デコード結果を得ることに使われる。第二処理モジュールは、第四デコード結果を第二デコード結果とし、戻ってから判断モジュールの機能を実行することに使われる。
【0111】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、判断モジュールは下記を含む。取得サブモジュールは、現在反復回数を取得することに使われる。判断サブモジュールは、現在反復回数がプリセット反復回数を越えたかを判断することに使われる。第一確定サブモジュールは、現在反復回数がプリセット反復回数以上である場合に、第二デコード結果がプリセット条件を満足していることを確定することに使われる。第二確定サブモジュールは、現在反復回数がプリセット反復回数よりも少ない場合は、第二デコード結果がプリセット条件を満足しないことを確定することに使われる。
【0112】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、第一処理モジュールは第二デコード結果をフィードバック情報とすることにも使われる。
【0113】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、第一デコードモジュール193は下記を含む。第一デコードサブモジュールは、第一重複多重化デコードアルゴリズムにより、第一エンコード情報をデコードし、第五デコード結果を得ることに使われる。第二デコードサブモジュールは、第一誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第五デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第六デコード結果を得ることに使われる。第一インターリービングサブモジュールは、第一インターリービングアルゴリズムにより、第六デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第一インターリービング結果を得ることに使われる。第三デコードサブモジュールは、第二重複多重化デコードアルゴリズムにより、第二エンコード情報と第一インターリービング結果をデコードし、第一デコード結果を得ることに使われる。
【0114】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、第二デコードモジュール195は第二誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得ることにも使われる。
【0115】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、第一処理モジュールは下記を含む。第一デインターリービングサブモジュールは、第一デインターリービングアルゴリズムにより、第二デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、フィードバック情報を得ることに使われる。その中、第一デインターリービングアルゴリズムは第一インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである。
【0116】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、第一デコードモジュール193は下記を含む。第四デコードサブモジュールは、第三重複多重化デコードアルゴリズムにより、第一エンコード情報をデコードし、第七デコード結果を得ることに使われる。第五デコードサブモジュールは、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第七デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第八デコード結果を得ることに使われる。第二インターリービングサブモジュールは、第二インターリービングアルゴリズムにより、第八デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第二インターリービング結果を得ることに使われる。第六デコードサブモジュールは、第四重複多重化デコードアルゴリズムにより、第二エンコード情報と第二インターリービング結果をデコードし、第九デコード結果を得ることに使われる。第二デインターリービングサブモジュールは、第二デインターリービングアルゴリズムにより、第九デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、第一デコード結果を得ることに使われる。その中、第二デインターリービングアルゴリズムは第二インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである。
【0117】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、同装置はさらに下記を含む。第三処理モジュールは、エンコード情報に対し前処理を行い、処理後のエンコード情報を得ることに使われる。
【0118】
本実施例における優先的な実施方式は実施例1の関連説明を参照されたい。ここでは再び説明しない。
【0119】
実施例3
本発明の実施例によれば、重複多重化システムの処理システムの実施例を提供している。
【0120】
図20は本発明の実施例による重複多重化システムの処理システムを示す図である。図20に示すように、同システムは下記を含む。
【0121】
発信側201は、エンコード情報を出力することに使われる。その中、エンコード情報は入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た情報である。
【0122】
具体的には、上記重複多重化エンコードはOvXDMエンコードであってよい。本発明の実施例では、OvTDMシステムを例として詳しい説明を行う、OvTDMシステム発信信号ブロック図は図2に示され、具体的なステップは下記の通りである。(1)まず発信信号の包絡波形
を設計・生成する。(2)(1)で設計された包絡波形
が特定時間の変位をしてから、ほかの各時刻の発信信号包絡波形
を形成する。(3)発信しようとする符号
と(2)で生成した相応時刻の包絡波形
を相乗し、各時刻の発信待ち信号波形
を得る。(4)(3)で形成した各個の発信待ち波形の
重畳をし、発信信号の波形を形成する。(5)発信する信号は
と示す。その中、発信符号
は1の入力データシーケンス
に対応する。OvTDM受信信号ブロック図は図3の通りで、K重波形多重化は図4の通りであり、OvTDMシステム入力・出力関係図は図5の通りであり、ノード状態遷移図は図6の通りであり、OvTDMシステムTrellis図(トレリス図)は図7の通りである。
【0123】
発信側はエンコード変調後の信号をアンテナにて発射し、信号が無線チャンネルにて伝送され、受信側はまず受信信号に対し前処理を行い、それから受信信号に対しマッチング・フィルタリングを行い、信号をそれぞれサンプリングし、デコードし、最終的にビットストリームを決定し出力する。具体的なステップは下記の通りである。(1)まず受信信号に対し同期を行う。搬送波同期、フレーム同期、符号時刻同期等を含む。(2)サンプリング定理により、フレームごとの受信信号に対しデジタル化処理を行う。(3)受信した波形に対し波形発信時間間隔に基づき切り取る。即ち、信号のサンプリングをする。(4)一定のデコードアルゴリズムにより切り取った波形をデコードする。
【0124】
具体的には、上記誤り訂正コードのエンコードは誤り訂正コードのプリコーディングを使ってよい。プリコーディングは入力されるビットストリームに対し初歩的にエンコードする役割を果たしている。プリコーディングは情報ストリームの誤り訂正能力を上げ、システムエラーレートを下げ、高いコードレートを提供する同時に、情報ビットストリームの信頼性を高めることができる。プリコーディングの方法は色々あり、畳み込みコード、Turboコード、Turboプロダクトコード(Turbo Product Code、TPCコード)等を含む。本発明の実施例ではTPCコードを例としプリコーディングの過程を説明する。
【0125】
TPCコードはTurboコードの一種類であり、TPCエンコードは実際にはアレイTurboエンコードであり、行と列の二つのコンポーネントエンコーダーを含み、二次元TPCコードを構成する。そのコンポーネントコードは畳み込みコードであってもよいし、簡単なブロックコードであってもよい。例えばハミングコード、BCHコード、ないしパリティ検査コード。TPCのエンコードアレイはさらに三次元又はそれ以上に拡張してもよい。例えば、図8に示すように、二次元行列エンコードの上に、対角線エンコードを追加し、マトリックスに対し一行か一列のチェックビット情報を拡張する。TPCエンコードプロセスは主に三つのステップを含む。(1)まず情報ビットを1つの
マトリックスに置く。(2)各行のKC個のビットを長さNCのコードワードにエンコード。(3)各列のKR個のビットをNRのコードワードにエンコードする。(4)エンコードされた
コードワードマトリックスを列ごとに出力し、エンコードプロセスを完成する。TPCエンコードのコードレートは
である。
【0126】
TPCエンコードはとても強い融通性がある。TPCコードの最小ハミング距離はコンポーネントコードと最小ハミング距離の積にイコールするので、TPCコードは簡単なハミングコードを採用すれば優れた性能を取得できる。例えばコンポーネントコードは1つの間違いしか誤り訂正できない拡張(64、57)ハミングコードを採用すれば、性能がTurboコードと比べられるTPC(64、57)コードを構成できる。同種類のエンコードは優れた誤り訂正性能を持つだけでなく、高いコードレートをも持っている。
【0127】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、上記エンコード情報は第一エンコード情報と第二エンコード情報を含む。その中、第一エンコード情報と第二エンコード情報の符号の長さが同じである。
【0128】
具体的には、上記第一エンコード情報はIチャンネルのエンコード情報であってよい。上記第二エンコード情報はQチャンネルのエンコード情報であってよい。
【0129】
受信側203は、発信側と通信関係があり、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力することに使われる。
【0130】
具体的には、上記重複多重化デコードアルゴリズムはOvXDMデコードアルゴリズムであってもよい。本発明の実施例では、OvTDMシステムを例として詳しい説明を行う、OvTDMシステムと誤り訂正コードを結び合わせデコードするため、OvTDMデコードの出力結果はソフトバリューである必要がある。よく使われているデコードアルゴリズムはBCJRアルゴリズム、long-MAPアルゴリズム等がある。上記誤り訂正コードのデコードアルゴリズムは前進型誤り訂正コードFEC(Forward Error Correction)デコードアルゴリズムであってよい。FECはデータ通信信用度を上げる方法であり、データで冗余情報を伝送する方法である。伝送に間違いが起こった場合は、受信器はデータを再建することが可能である。よく使われているFECデコードの方法は多くあり、ソフトイン・ソフトアウトのTPCとLDPC等の方法を含む。
【0131】
本発明の実施例においては、TPCコードを例として説明する。受信データをデコードしてから、列デコードをし、お互いにソフト情報を交換してもよい。
【0132】
本発明の上記実施例により、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせていることで、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げ、高いスペクトル効率の場合は、低いSNRであれば低いエラーレートを実現でき、デュアルチャンネルによるデータ伝送を導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を上げられることにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いため、重複多重化システム信頼性が低下する課題を解決している。
【0133】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側は第二デコード結果がプリセット条件を満足するかを判断することにも使われている。第二デコード結果がプリセット条件を満足する場合は、第二デコード結果を出力する。第二デコード結果がプリセット条件を満足しない場合は、第二デコード結果により、フィードバック情報を得る。重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報とフィードバック情報をデコードし、第三デコード結果を得る。誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第三デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第四デコード結果を得る。第四デコード結果を第二デコード結果とし、戻ってから第二デコード結果がプリセット条件を満足するかを判断するステップを実行する。
【0134】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側は現在反復回数を取得することにも使われている。現在反復回数がプリセット反復回数を越えたかを判断する。現在反復回数がプリセット反復回数を越えた場合は、第二デコード結果がプリセット条件を満足していることを確定する。現在反復回数がプリセット反復回数よりも少ない場合は、第二デコード結果がプリセット条件を満足しないことを確定する。
【0135】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側は第二デコード結果をフィードバック情報とすることにも使われている。
【0136】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側は下記のことにも使われている。第一重複多重化デコードアルゴリズムにより、第一エンコード情報をデコードし、第五デコード結果を得る。第一誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第五デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第六デコード結果を得る。第一インターリービングアルゴリズムにより、第六デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第一インターリービング結果を得る。第二重複多重化デコードアルゴリズムにより、第二エンコード情報と第一インターリービング結果をデコードし、第一デコード結果を得る。
【0137】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側は第二誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得ることにも使われている。
【0138】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側は第一デインターリービングアルゴリズムにより、第二デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、フィードバック情報を得ることにも使われている。その中、第一デインターリービングアルゴリズムは第一インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである。
【0139】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側は下記のことにも使われている。第三重複多重化デコードアルゴリズムにより、第一エンコード情報をデコードし、第七デコード結果を得る。誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第七デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第八デコード結果を得る。第二インターリービングアルゴリズムにより、第八デコード結果に対しインターリービング処理を行い、第二インターリービング結果を得る。第四重複多重化デコードアルゴリズムにより、第二エンコード情報と第二インターリービング結果をデコードし、第九デコード結果を得る。第二デインターリービングアルゴリズムにより、第九デコード結果に対しデインターリービング処理を行い、第一デコード結果を得る。その中、第二デインターリービングアルゴリズムは第二インターリービングアルゴリズムの逆アルゴリズムである。
【0140】
選択可能なこととしては、本発明の上記実施例では、受信側はエンコード情報に対し前処理を行い、処理後のエンコード情報を得ることにも使われている。
【0141】
本実施例における優先的な実施方式は実施例1の関連説明を参照してよいから、ここでは再び説明しない。
【0142】
実施例4
本発明の実施例によれば、さらに記憶媒体を提供している。記憶媒体は保存されるプログラムを含む。その中、プログラムが作動する時には、記憶媒体の所在する機器に上記実施例1の任意項の重複多重化システムの処理方法を実行させる。
【0143】
本発明の上記実施例により、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせていることにより、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げ、高いスペクトル効率の場合は、低いSNRであれば低いエラーレートを実現でき、デュアルチャンネルによるデータ伝送を導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を上げられることにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いため、重複多重化システム信頼性が低下する課題を解決している。
【0144】
実施例5
本発明の実施例によれば、プロセッサーを提供している。上記プロセッサーは、プログラムを実行することに使われる。その中、上記プログラムが作動する時には、実施例1の任意項記載の重複多重化システムの処理方法を実行する。
【0145】
本発明の上記実施例により、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせていることにより、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げ、高いスペクトル効率の場合は、低いSNRであれば低いエラーレートを実現でき、デュアルチャンネルによるデータ伝送を導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を上げられることにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いため、重複多重化システム信頼性が低下する課題を解決している。
【0146】
実施例6
本発明の実施例によれば、端末を提供し、下記を含む。受信装置は、発信側からのエンコード情報を受信することに使われる。その中、エンコード情報は入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た情報である。記憶媒体は、プログラムを保存することに使われる。その中、プログラムが作動する時には、受信装置からのデータに対し下記処理ステップを行う。重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。
【0147】
具体的には、上記の端末は受信側であってよい。
【0148】
本発明の上記実施例により、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせていることにより、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げ、高いスペクトル効率の場合は、低いSNRであれば低いエラーレートを実現でき、デュアルチャンネルによるデータ伝送を導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を上げられることにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いため、重複多重化システム信頼性が低下するする課題を解決している。
【0149】
実施例7
本発明の実施例によれば、端末を提供し、下記を含む。受信装置は、発信側からのエンコード情報を受信することに使われる。その中、エンコード情報は入力情報に対し誤り訂正コードのエンコードと重複多重化エンコードを行うことで得た情報である。プロセッサーはプログラムを実行する。その中、プログラムが作動する時には、受信装置からのデータに対し下記処理ステップを行う。重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。
【0150】
具体的には、上記の端末は受信側であってよい。
【0151】
本発明の上記実施例により、発信側からのエンコード情報を受信し、重複多重化デコードアルゴリズムにより、エンコード情報をデコードし、第一デコード結果を得て、誤り訂正コードのデコードアルゴリズムにより、第一デコード結果に対し誤り訂正処理を行い、第二デコード結果を得て、第二デコード結果を出力する。受信側が重複多重化デコードと誤り訂正コードデコードを結び合わせていることにより、情報ストリームの誤り訂正能力と信頼性を向上させ、システムエラーレートを下げ、高いスペクトル効率の場合は、低いSNRであれば低いエラーレートを実現でき、デュアルチャンネルによるデータ伝送を導入することでさらに重複多重化システムの信頼性を上げられることにより、既存技術における重複多重化システムの誤り訂正能力が低いため、重複多重化システム信頼性が低下する課題を解決している。
【0152】
上記本発明の実施例の番号は説明するためのものであり、実施例の優劣を示すものではない。
【0153】
本発明の上記実施例では、各実施例に対する説明はそれぞれ重点を置いている。ある実施例には詳細説明がない部分については、ほかの実施例の関連説明を参照してよい。
【0154】
本発明の提供している幾つかの実施例においては、開示している技術内容は他の方式により実現できることが理解すべきである。その中、上記の説明した装置の実施例は例示だけである。例えば、上記ユニットの区分けは、論理的な機能の区分けであり、実際に実現する時にはほかの区分けであり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントはもう1つのシステムに集積されてもよく、或いは一部の特徴は無視されたり、実行されなかったりしてもよい。また、表示又は検討をしている相互のカップリングや直接のカップリング又は通信接続はインターフェースやユニット、モジュールの間接カップリング又は通信接続であってもよく、電気的なもの又はほかの形式であってもよい。
【0155】
上記分離部品として説明したユニットは物理的に分離してもしなくてもよい。ユニットとして表示する部品は物理的なユニットであってもでなくてもよく、一箇所にあっても幾つかのユニットに分布してもよい。本実施例の目的を実現するには、実際の要求に応じてその中のユニットの一部又は全部を選択してよい。
【0156】
また、本発明の各実施例の各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは単独な物理的存在としてもよく、或いは二つか二つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。上記集積したユニットはハードウエアの形でも、ソフトウエア機能ユニットの形でも実現してよい。
【0157】
上記集積したユニットはソフトウエア機能ユニットの形で実現し、独立の製品として販売又は利用をされる場合には、コンピュータの読取可能な記憶媒体に保存されてよい。このような理解に基づき、本発明の技術案は本質から言えば、既存技術に対し貢献している部分、或いは同技術案の全部か一部はソフトウエア製品の形で実現してよい。同ソフトウエア製品は記憶媒体に保存され、幾つかのコマンドを含むことにより、一台のコンピュータ機器(パソコン、サーバー又はネットワーク機器などであってもよい)により本発明の各実施例における上記方法のステップの一部か全部を実行してよい。上記記憶媒体はフラッシュメモリ、読取専用メモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、モバイルディスク、磁気ディスク又はレーザーディスクなどプログラムコードを保存できる各種の媒体を含む。
【0158】
以上は本発明の優先的な実施方式だけである。本技術分野の一般技術者にとっては、本発明の原理を逸脱しない前提では、若干改善や修正を行うことができるが、これらの改善や修正も本発明の保護範囲に含まれると見なすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20