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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】デジタルゴルフアシスタント
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20220609BHJP
【FI】
A63B71/06 U
【請求項の数】 8
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020184859
(22)【出願日】2020-11-05
(62)【分割の表示】P 2018568380の分割
【原出願日】2017-05-31
(65)【公開番号】P2021043992
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】62/356,956
(32)【優先日】2016-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】バラドワジ スニル
(72)【発明者】
【氏名】ブック ジョン
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特許第6792000(JP,B2)
【文献】特開2020-168556(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0184538(US,A1)
【文献】米国特許第05740077(US,A)
【文献】特開2016-032580(JP,A)
【文献】特開2002-253723(JP,A)
【文献】特開2002-204847(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0158685(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0058125(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0274240(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 71/06
A63B 69/36
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯コンピュータデバイスによって実行される方法であって、
複数のユーザからの複数のゴルフ関連能力メトリックを維持するステップであり、
前記複数のユーザそれぞれは、個々のユーザの平均スコア又はハンディキャップの所定の許容範囲内にある、それぞれの平均スコア又はハンディキャップを有し、
前記複数の能力メトリックは、ラウンド当たりのフェアウェイを捉える回数または割合、ラウンド当たりのグリーンにパーオンする回数または割合、スクランブルの割合、ホール当たり又はラウンド当たりのパットの回数、もしくは、ラウンド当たりのワンパットの割合、のうちの少なくとも1つを含む、
ステップと、
前記複数の能力メトリックそれぞれの統計的分布を決定するステップと、
ゴルフコース上で実行される複数のショットに対応する前記個々のユーザからのスコアデータを受信するステップと、
前記個々のユーザから受信した前記スコアデータから能力メトリックを決定するステップと、
前記統計的分布の中で、前記決定された能力メトリックを示す視覚画像を生成するステップと、
電子ユーザインターフェイスを介して、前記視覚画像を表示するステップと、
含み、
前記複数のユーザは全て、ソーシャルネットワークを介して、前記個々のユーザと関連付けされている、
方法。
【請求項2】
前記方法は、さらに、
複数のゴルフのラウンドにわたり、前記個々のユーザからの前記能力メトリックを集約するステップと、
前記統計的分布の中で、前記集約された能力メトリックを示す視覚画像を生成するステップと、
前記電子ユーザインターフェイスを介して、前記統計的分布の中で前記集約された能力メトリックの前記視覚画像を表示するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記視覚画像は、それぞれが異なるゴルフのラウンドについての前記能力メトリックに対応している複数のバブルを表示するバブルプロットであり、
各バブルは、原点に対する半径方向の位置を有し、かつ、各バブルは、原点から延びている線に対する異なる角度位置を有しており、
前記原点に対する前記半径方向の位置は、前記統計的分布の中での前記能力メトリックを示しており、かつ、
前記線に対する前記角度位置は、前記バブルに対応しているゴルフのラウンドの新しさを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記バブルプロットは、4つの四分円を含み、かつ、
前記電子ユーザインターフェイスを介して、前記視覚画像を表示するステップは、前記複数の能力メトリックのうち異なるものに対応している各四分円内にバブルを表示するステップ、を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、さらに、
前記統計的分布の平均を下回る能力メトリックに対応する前記電子ユーザインターフェイスを介して、前記個々のユーザに対して練習アドバイスを提供するステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第2の複数のユーザからの第2の複数のゴルフ関連能力メトリックを維持するステップであり、
前記第2の複数のユーザそれぞれは、前記個々のユーザの平均スコア又はハンディキャップより良好な平均スコア又はハンディキャップを有しており、
前記複数の能力メトリックは、ラウンド当たりのフェアウェイを捉える回数または割合、ラウンド当たりのグリーンにパーオンする回数または割合、スクランブルの割合、ホール当たり又はラウンド当たりのパットの回数、もしくは、ラウンド当たりのワンパットの割合、のうちの少なくとも1つを含む、
ステップと、
前記第2の複数の能力メトリックそれぞれの統計的分布を決定するステップと、
前記個々のユーザから受信したスコアデータからの前記能力メトリックを、前記第2の複数の能力メトリックのうちの少なくとも1つからの対応する統計的分布と比較するステップと、
前記電子ユーザインターフェイスを介して、前記個々のユーザに対して練習アドバイスを提供するステップであり、前記練習アドバイスは、前記第2の複数の能力メトリックスからの前記統計的分布の平均を下回る能力メトリックスに対応している、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
前記第2の複数の能力メトリックから、前記統計的分布の中で前記決定された前記能力メトリックを示す視覚画像を生成するステップと、
前記電子ユーザインターフェイスを介して、前記視覚画像を表示するステップと、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ゴルフコース上で実行される前記複数のショットに対応する前記個々のユーザからのスコアデータを受信する前記ステップは、前記複数のゴルフのホールそれぞれについて、ホール毎に、連続的に前記ユーザから前記スコアデータを受信するステップ、を含み、前記方法は、さらに、
前記スコアデータを電子スコアカードに入力するステップ、を含む、
請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ゴルフのスコアを記録し易くするため、ゴルフプレイの統計分析をするため、さらにはゴルフ上達のアドバイス/コツを授けるために使用され得る多機能なデジタルゴルフアシスタントに関する。
【0002】
なお、本願は、2016年6月30日に出願された米国仮特許出願第62/356,9
56号(この出願の全体が本願の参照となる)に基づく優先権の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0003】
スマートフォンなどの携帯コンピュータデバイス用のゴルフのアプリケーションはこれまで、電子スコアカード機能、及び/又はリアルタイムに距離を測定する能力をユーザ/
ゴルファーに提供することを重視してきた。典型的な電子スコアカードは、その全体がユーザによって追加される、単一のインターフェイスを介してその場でのデータ入力のみで作動するものである。同様に、リアルタイム(実時間)の距離測定能力はたいてい、端末のGPS(全地球測位システム)受信機を使って動作し、ユーザの位置と、ホールつまりコース上の1つ又は複数の仮想ピンとの間や途中地点との間の距離を表示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現状のデバイスは、ソーシャルメディアに実在するトレンドと歩調を合わせることもなければ、インターネットに接続されたスマートフォンやスマートウォッチ等のデバイスの流行から得られそうな恩恵を受けるようにつくられてもいない。今あるデバイスの多くは、ローカルな(一地方の)個人レベルで作動することのできるスタンド・アローンのユニットである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】複数のユーザにゴルフの豊富な経験を提供するシステムのダイヤグラムを概略的に示す図。
図2】ネットワークと通信するサーバのダイヤグラムを概略的に示す図。
図3】ネットワークと通信する携帯コンピュータデバイスのダイヤグラムを概略的に示す図。
図4】ゴルフの豊富な経験を提供するためのデジタルシステムを使う方法を示すフローダイヤグラムを概略的に示す図。
図5】マルチファクタのゴルフコース検索ツールのシステムダイヤグラムを概略的に示す図。
図6】ラウンドを構成し且つ1人又は複数人の競争相手を選択するために、個人的なコンピュータデバイスを介して提供される表示画面を概略的に示す図。
図7】ラウンドを構成し且つ1人又は複数人の競争相手を選択するために個人的なコンピュータデバイスを介して提供される表示画面を概略的に示す図。
図8】個人的なコンピュータデバイスを介して提供されるホール見取り図の表示画面を概略的に示す図。
図9】1つ又は複数の能力メトリック(メトリックス)に関するユーザの相対的な能力を視覚化するために、個人的なコンピュータデバイスを介して提供される表示画面を概略的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】

各図を参照すると、同様の参照符号は各図において同様の又は特定の構成要素を示す。図1は、ラウンドの前、ラウンド中及びラウンド後に、ゴルフの豊富な経験をユーザ12に提供するために使用され得るシステム10を概略的に示す。特には、システム10は、電子スコアカードの機能を提供し、ラウンド攻略のコツ及びヤーデジを提供し、ゴルファーの能力に関連するデータを集計し、ゴルフ上達のためのプロのコツをカスタマイズして提供し、並びに/又は、コミュニティ記録の達成及び/若しくは挑戦を共有するために、ソーシャルメディア及び/若しくは他のローカルのゴルファー達と完全に(情報を)共有し得る。
【0007】
システム10は、インターネット等のネットワーク18を介して1つ又は複数の形式の携帯コンピュータデバイス16(すなわち、「クライアントのデバイス16」)と少なくとも定期的に双方向データ通信を行う集中サーバ14を含む。図1は、3つの携帯コンピュータデバイス16a,16b,16cを含むシステム10を概略的に示し、各デバイスは、別々のユーザ12a,12b,12cによって操作されている。なお、これは図示することを意図するものであり、システム10が実際に操作するデバイス16やユーザ12の数はこの例に近い数であるとしても、その数に限定するものではない。
【0008】
図2に概略的に示されるように、サーバ14は、クライアントのデバイス16を介してユーザのデータを集計し、望ましいユーザの経験を共有するための特別なソフトウェア22を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサ20を含み得る。詳しくは、サーバ14が実行するソフトウェア22は、非揮発性のメモリ24内に格納された1つ又は複数のデータベースを抑制し及び/又は維持するように動作できるものであり、このメモリ24内に、ユーザのアカウント・データ及び優先価値(好み)26、ゴルフコース・データ28、並びにユーザ・プレイデータ30が含まれている。サーバ14は、ネットワーク・インターフェイス32、並びに(例えば、ネットワーク・インターフェイス32を介した)ダイレクト・リモート・ログイン若しくはターミナルとしての管理者アクセス及び操作のための手段を含み得る。
【0009】
一実施例においては、携帯コンピュータ(「クライアント」)デバイス16は、「スマホ」型式の携帯電話(「スマートフォン」)である場合もあれば、同様の携帯データ処理及び表示機能を有するデバイスである場合もある。図3に概略的に示されているように、各クライアントのデバイス16としては、非揮発性のメモリ42と通信するプロセッサ40、ユーザインターフェイス44、GPS受信機46、及び無線通信機48であって該デバイス16とネットワーク18(例えば、インターネットや携帯電話ネットワーク)との間の双方向通信が可能なものがある。
【0010】
一実施例においては、ユーザインターフェイス44は、例えば、視覚的ディスプレイ50と、タッチ式の入力デジタイザ52との両方を含む容量性タッチスクリーンディスプレイであり得る。視覚的ディスプレイ50は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード・ディスプレイ(LED)、有機発光ダイオード・ディスプレイ(OLED)、及び/又はプロセッサ40から視覚的データ・ストリームを受けてユーザ12に向けて視覚的に表示する種々の同様の型式のディスプレイ/モニタであり得る。
【0011】
サーバ14とクライアントのデバイス16の両者において、プロセッサ20,40の各々が1つ又は複数の明確なデータ・プロセシングデバイスとして具現化され、その各々が、1つ又は複数のマイクロ・コントローラないし中央演算処理装置(CPU)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、電子的に消去可能なプログラマブルロム(EEPROM)、ハイスピードクロック、入力/出力(I/O)回路、及び/又は本明細書において説明する機能を実行するために要求される種々の他の回路を有し得る。
【0012】
加えて、非揮発性メモリ24,42としては、1つ又は複数の磁気的なつまり半導体のハードドライブ、半導体フラッシュメモリ、又はプログラムデータ、ユーザデータ、コースデータ、ソフトウェア・アプリケーション・アルゴリズム等を格納するために使用され得る他の同様な形式の長期非揮発性メモリの形態がある。
【0013】
本システム10は、ユーザが友人と競い合うことを可能にする態様でソーシャルメディアの態様とゴルフのゲーム(試合)とを結び付け、コースの攻略法とその達成を共有し、自分自身のパフォーマンスの統計値と、同程度の能力レベルを有するネットワーク18上のゴルファーから集計されたパフォーマンス・データとを比較することにより、自分のゲームを反省する機会を与え得る。
【0014】
図2を参照して本システム10のソーシャルメディアの態様を説明すると、サーバ14は、複数のユーザ12の各々の存在と優先価値を特定するアカウントデータ26を保持するように構成されている。詳しくは、アカウントデータ26は、そのユーザの優先価値54を詳細に示すアカウント記録53によって各ユーザ12を特定するとともに、そのユーザ12と接続された他のユーザ56を特定することによって、ソーシャルネットワーク58を画定する。
【0015】
アカウントデータ26に加えて、サーバ14は、国内すべてのゴルフコースのリストを含むゴルフコース・データ28を保持する。各コースの記録は、例えば、コース毎に測地コード化された位置、1つ又は複数のコース特性(コスト、勾配、評定)、スコアカードのデータ(ヤーデジ、パー、ハンディキャップ、ホール攻略のコツ)、及び測地コード化されたホール毎のデータ/位置を提供する。サーバは最終的に、ユーザアカウント・データ26とゴルフコース・データ28の両方にインデックス付けられるとともに日付スタンプの付されたプレイ/ラウンド・データを含むユーザ・プレイデータ30を保持し得る。
【0016】
図4は、ユーザ12からの指示を受けて、システム10によって又はシステム14と同時にその全部若しくは一部が実行され得る方法を概略的に示す。なお、該方法は、システム10のいくつかの態様を概略的に示しているが、それぞれの態様は、上述した他の態様に依存することなく独立して実行され、つまりスタンド・アローンの実行性を有し得る。
【0017】
該方法は、概して、自分がプレイしようと思うゴルフコースを検索し及び/又は選択するためにユーザ12が携帯コンピュータデバイス16と相互作用することにより開始される(ステップ62)。図5に概略的に示されるように、検索機能は、マルチファクタ・アプローチを用いて、コースについての優先リスト(すなわち、「実績セット82」)をディスプレイ50に表示してユーザ12に提供し得るが、この優先リストは、ユーザ12の所望のコース選択を予想し及び/又は望ましいと思われるコースを提案するものである。
【0018】
コースの検索は、概して、1つ又は複数のユーザのアカウントデータ及び優先価値26、ゴルフコース・データ28、ユーザ・プレイデータ30、並びにクライアントのデバイス16とのデジタル情報通信をしている検索エンジン84を介して(すなわち、ネットワーク18を介して)、サーバ14において実行され得る。ユーザ12が種々のサーチ用語つまりキーワード86を入力する前に、検索エンジン84は初期の実績セット82を生じさせ得るが、この初期の実績セット82は、1つ又は複数の、過去にプレイ済みのゴルフコース90、競技者の優先価値(例えば、コスト、利用可能性、好み)、ゴルフコースの所在地94、(GPS受信機46によって特定される)ユーザの現在の位置96、及びユーザが提示する優先価値のランク付け/バイアス98(例えば、距離の基準でコースを分類する指示)を反映したものである。
【0019】
予備検索の一例において、検索エンジン84は、過去にプレイ済みのコース90を用いて、そのユーザがこれまであまりプレイしていないコースや、繰り返しプレイしたコースとは著しく異なるコースよりも、繰り返しプレイしたコース(及び/又は繰り返しプレイしたコースと同様の特性を有するコース)に大きな重み付けをする。同様に、一例においては、現在の位置96、及び希望の予算範囲などの競技者の優先価値92が、地理位置情報化されたゴルフコース・データ94と共に使用されることにより、ユーザ12へ送られるべき実績セット82がさらに重み付けされ得る。ユーザ12は最初に、このマルチファクタ/重み付きの検索アプローチを使うことにより、そのユーザの現在の位置に応じて、その時点で最も密接な関連性のありそうな(例えば、所在地や優先価値による)コースのリストを提供され得る。
【0020】
最初の重み付きの検索結果82の提示後、ユーザ12は、ファジー論理検索アルゴリズムで使用され得る1つ又は複数のキーワード86を入力することにより、検索エンジン84が実績セット82を介して返却されるコースの重み付けについて調節することができる。この手法を用いる場合、例えば、キーワード86が入力されると、検索エンジン84は、入力されたキーワード86に相当し又は類似するコース名又は所在地により高い優先価値を付与する。1つ又は複数のキーワード86が入力されると、検索エンジン84は、クライアントのデバイス16に提供される検索結果82を更新することができる。
【0021】
再び図4を参照すると、ステップ62で、ユーザ12が自分のプレイしたいゴルフコースを検索して選択すると、選択されたコースに関するコースデータの記録がユーザのクライアントのデバイス16へ送信され得る。そして、ステップ64で、ユーザ12は、ラウンドを構成するとともに1人又は複数人の対戦相手を選択するように促される。図6等に示されているように、ラウンドを構成することは、プレイするホール数100とティーの位置/難易度102を選択することを含み得る。1人又は複数人の対戦相手を選択するときに、ユーザ12が有し得るオプションとしては、1人又は複数人のリアルタイムの競争相手の名前とデータをその場で(例えば、符号104で示されているような「add」ボタンを使うことにより)入力すること、サーバ14を介して1つ又は複数のネットワーク上の対戦相手つまり競争相手56と繋がること、又は、1人又は複数人の仮想の対戦相手若しくは過去に記録されたラウンドを選択することがある。
【0022】
(ラウンドが始まった後に)ユーザ12がサーバ14を介して1人又は複数人のネットワーク上の対戦相手と繋がることを希望する実施例においては、ユーザ12はサーバ14と交信して、現在ユーザのいるソーシャルネットワーク58で繋がったユーザ56又はローカル・コミュニティのデジタル・アカウントやプロファイルの位置を特定し且つ選択し得る。そしてアカウントやプロファイルを選択すると、ユーザ12の発するデジタルのメッセージ/招待が、繋がったユーザ56に関連するデバイス16へ電子メールで送られ或いはプッシュされ得る。この招待はリンクと仮想のボタンを含み、この仮想のボタンがクリックされると、繋がったユーザがラウンドに参加を希望していることの意思が確認され、ユーザ12及び繋がった対戦相手56の少なくとも一方に属するクライアントのデバイス16内へ電子スコアカード情報が自動的に追加される。所望の競争相手がユーザのソーシャルネットワーク58に参加していない場合には、ネットワークで繋がったラウンドが確立される前に、ソーシャルネットワーク58に参加するか否かのオプションが送られ得る。ネットワークで繋がった対戦相手が確認されると、サーバ14は、競技者間でスコアが共有され易くなるようにグループ構成の記録を保持し、これによって、仮想のリーダーボードが1つ又は複数のゲームをとりまとめることが可能となる。
【0023】
1人又は複数人の生きた対戦相手(すなわち、ローカル・コミュニティの参加者若しくはネットワーク・インターフェイスを介して繋がった相手)と競争することに加えて、システム10は、図7に概略的に示されるような1人又は複数人の予め選択された仮想の対戦相手又は過去のラウンドの記録(すなわち、「挑戦者」106)と競う能力をユーザ12に提供することができる。システム10は、ユーザの能力、選択されたコース、及び/又はソーシャルネットワークに基づいて、ユーザ12と最も密接な関連性を有すると思われる挑戦リスト108を構築して提供することができる。可能性のある挑戦者106には、ユーザ12自身がそのコースでこれまでに達成したベストスコア、ユーザのソーシャルネットワーク上のメンバ、及び/又は、特定の期間(例えば、3日、1か月、1年、又は全期間)におけるシステム10のすべての利用者が含まれ得る。
【0024】
再び図4を参照する。ラウンドが開始され、すべての(すなわち、ローカル・コミュニティ又はネットワークを介して繋がった)競技者がスコアカードに入力されると、ユーザ12は、ホール毎のデジタル・インターフェイスに進み(ステップ66)、ゴルフ競技を始める。このインターフェイスにおいては、図8等に示されているように、システム10は、ユーザの位置112と、コース上の1つ又は複数の仮想ターゲット(標的)114との間の距離110やピンの位置116との間の距離110を表示することができる。一実施例においては、クライアントのデバイス16へダウンロードされる所与のホールの地理位置情報化された衛星画像118上に、仮想ターゲット114が重ね合わせて表示される。仮想ターゲット114の位置は、ユーザが表示デバイス50/デジタイザ52に指でタッチしてそのターゲット114をスクリーン上でドラッグすることなどにより、動的に変位され得る。ターゲット114が動かされると、ユーザの位置112とそのターゲット114との間の距離110、並びにターゲット114とコース上の位置116(例えば、グリーン/ホール)との間の距離が継続的に再計算されて、表示され得る。
【0025】
リアルタイムに更新されるヤーデジの情報に加えて、システム10はまた、ユーザ12がホール毎にクラウドソースのホール攻略のコツを与える/受け取ることを可能にする。ホール攻略のコツは、そのホールを最も戦略的に攻略する方法に関する有益なコメントをメッセージボードのフォーマットで提供され、グリーンへのアプローチショットを容易にするコツ、理想的な距離の刻み方、又はゴルフコミュニティ/ソーシャルネットワーク58が共有するのに適用とみる他の有益な情報を提供することを目的として、ターゲットを特定することに関するコツを含み得るものである。
【0026】
ホール攻略のコツは、ユーザがティーイングエリア(第1打の打ち出し場所)に接近し或いは次のホールを手動で指示することに伴って自動的に表示される場合もあれば、ディスプレイ50/デジタイザ52を介してコメント・メニュー120が選択された場合に表示される場合もある。一実施例においては、入手可能なコツが、プロ用のコツとコミュニティ用のコツとに分かれている。システム10は、コメント提供者の能力レベル、情報提供者が教える資格を持つプロであるか否か、そのコツが最近のものであるか否か、及びそのコツが役に立つと思う人の数(例えば、閲覧数や投票による)などの様々なクラス分けに応じて、受け取ったコツの各々に重み付けすることができる。データベース内のどのホールについても、コメントが入力されてサーバ14で集約され得る。そして、ユーザ12の要望があれば、ホール攻略のコツのリストが表示され、そのリストにおいては、重み付けが高い(すなわち、評価が高いほど且つ/或いはそのコツが最近のものであるほど、最高位に近い)。加えて、サーバ14は、管理者権限を有するユーザが不適切なもの又は誤解を導くものと思われる1つ又は複数のコツについて修正し或いは削除することを可能にする機能を含み得る。
【0027】
再び図4を参照すると、ユーザ12は、各ホールの後又はラウンドの終了時に、ホール毎に自分のスコアを入力することができる(ステップ68)。概して、データ入力は、ストローク数の合計、パット数、ドライバーショットの精度、及び/又はペナルティを受けたストローク数を含み得る。ラウンドの終了時に、システム10は、この提供されたデータ入力を使用して、フェアウェイを捉える数、グリーンにパーオンする割合、スクランブリング(スクランブル率)、ホール/1ラウンド当たりのパット数、ワンパットで沈める割合等を含む1つ又は複数の能力メトリック(指標)を計算する。これらの統計値は瞬時に、ユーザ12に表示され、且つ/或いはサーバ14へ送られ、サーバ14において、ユーザ・プレイデータ30として分析され/集約され得る(ステップ70)。
【0028】
一実施例においては、サーバ14はまた、ステップ70でデータを集計するときに、所定の能力メトリックの各々に関して1つ又は複数の統計的分布及び/又は順位表(ランキング)を算出し得る。一実施例においては、あらゆる能力レベルのゴルファーに亘っての統計的分布が算出されるのではなく、様々な平均スコアやハンディキャップを有するゴルファー達について別個に統計的分布が算出される場合もある。換言すれば、その統計的分布は、能力に基づく「瓶(値に従って対象をグループ分けして一般化や比較を行うための値の範囲)」であり得る。統計的分布が算出されると、ユーザの個人的なプレイデータ30と、関連する統計的分布とが比較され、ユーザの能力メトリックの各々について、同等のアベレージ(平均スコア)やハンディキャップを有する他人との比較に基づく相対的な能力の位置が決定される。そして、それらの比較値は、ディスプレイ50で視覚化され得る(ステップ72)。
【0029】
図9は、同等の能力を有する他人との比較に基づくユーザ12の相対的な能力を視覚化/表示する方法を示す。特には、図9は、4つの象限をもって配置されたバブルプロット130を示し、これらの象限の各々が、互いに異なる4つの能力メトリック、すなわちドライバーショットの精度132、グリーンにパーオンする割合134、スクランブリング136、及び1ラウンド当たりのパット数138のうちの1つを示している。各象限において、各バブル140は、過去にプレイ済みのゴルフのラウンドを表示するものであり、ラウンドをプレイしたのが最近であるほどバブルが大きく表示され、且つ/或いは、もっと昔にプレイしたランドよりも斜め45度のライン142付近に表示される。それぞれのバブルの(原点146からの)半径方向の位置144は、算出されたメトリックが、ネットワーク上の同等のアベレージ148やハンディキャップを有するゴルファーに基づいた統計的分布における相対的な位置を示している。概して、破線からなる円150は平均値を示しており、この円150内にバブルがあることは、そのユーザがそのメトリックに関して平均レベルよりも優れていることを示している。
【0030】
図9を続けて参照すると、バブルプロット130がもたらすのは、ユーザが半径方向の次元/広がりに沿ってバブルのグループが密集している箇所を調べることにより、自分のゲーム(試合)の様々な場面に亘って一貫していること(変わらないこと)をすぐに視覚化できることである。同様に、バブルプロット130を全体的に観察することにより、ユーザ12は、練習法、及び/又は改善が必要とされる自分自身のゲームにおける具体的な場面を瞬時に特定することができる。
【0031】
再び図4を参照すると、ゴルファーの一貫性(不変性)と相対的な能力メトリックが理解された後、システム10はユーザ12に対して、(ステップ74において)バブルプロット130を介して概略的に示されているように、欠点の領域を標的とするカスタマイズされたゴルフ上達のコツを提供するように構成されている。これらのゲーム向上のコツは、打ち放しのゴルフ練習場で若しくはコース上で気軽に実行され得るトレーニング、トレーニングのメニュー及び/又は指針を含み得る。
【0032】
一実施例においては、1つ又は複数のゴルフ上達のコツを決定することが、ゴルファーの能力メトリックと、所望のアベレージ又はハンディキャップの範囲内のゴルファー達の統計的分布との間の比較に基づくものでない場合がある。詳しく言うと、システム10は、ユーザが所望のスコア範囲を達成するのに上達させるべき能力がどれであるのかについてのフィードバックを提供することができる。これが提供され得るのは、ユーザの現在のメトリックと、所望のスコア帯からの平均値とを比較することによる。このシステムは、新たな平均値に対して最も低いつまり悪い1つ又は2つの実行メトリックを特定し、ゴルファーの能力向上を助けるための標的のトレーニングのコツ、練習、又はトレーニングメニューを提供することができる。このようにして、トレーニングのコツは、ユーザのスコアを小さくすることを最も支援し得るこれらの態様のものを強調し得る。
【0033】
本願の設計のさらなる態様においては、生のスコアがそのまま用いられるのではなく、コースの難易度(すなわち、勾配や評定)と、そのバブルを生じさせるためにプレイしたティーの位置とが加味されて、各バブルの半径方向の位置144が規格化され得る。こうして、難易度の高いコースをプレイするときに低下するパフォーマンスでも、比較的難易度の低いコースでのユーザのパフォーマンスと直接的に比較できるように調節される。
【0034】
再び図7を参照すると、記録済みのラウンド(すなわち、他人が実際にプレイしたラウンド)から構成された1つ又は複数のチャレンジ106を選択することに加えて、システム10はまた、ユーザ12が1人又は複数人の「挑戦者」としての仮想の対戦相手と競い合うことを可能にする。一実施例においては、バブルのプロットを構築するために使用された統計的分布に由来するシミュレーションが仮想の対戦相手となる。こうして、ユーザ12は最初に、自分が挑戦することを望む仮想のゴルファーのアベレージやハンディキャップを特定することができる(或いは、システム10が、勝るとも劣らないアベレージ/ハンディキャップを有する仮想のゴルファーを予め選択することもある)。そして、システム10は、選ばれたコースについてホール毎に仮想のゴルファーのパフォーマンスをシミュレートすることができる。このシミュレーションは、バブルプロット130を構築するのに使用されるものと同様の確率分布を用いて、確率モデルによるホール毎のスコアを生じさせる。確率モデルで使用され得る能力メトリックの例としては、フェアウェイを捉える打撃、スクランブリング(百分率)、グリーンにパーオンする割合、トータルのパット数、並びに/又は、所与のホールの難易度、長さ及び/若しくはパーに関してのパーに対するスコアなどのメトリックがある。様々な挑戦者106と同様に、仮想の競争相手のスコアは、各ホールの終了後、ユーザ12の電子スコアカード内へ追加され得る。
【0035】
サーバ14は、実際のコースレイアウト・データを保持することに加えて、コース毎の(例えば、ゴルフコース・データ28を介しての)1つ又は複数の仮想のリーダーボードつまり順位表をさらに保持することができる。これらの仮想のリーダーボードは、首位にいる者を特定できるようにユーザのアカウントデータ26に載せられ得る。また、ラウンドを廻った日付とスコアを参照できるようにプレイデータ30に載せられ得る。このように、リーダーボードは、プレイした日が最近(例えば、直近の週、月、年、全期間)であるかの基準でフィルタリングされ、ユーザの実際のラウンド・パフォーマンスが未加工でランク付けされるか、或いは上記の日付フィルタ内におけるパフォーマンスの何%を発揮したかの指標でランク付けされ得る。さらには、種々のラウンドが終了した後、サーバ14は、現時点のリーダーボードを調べ、且つ/或いは可能な挑戦者全員を算出し直し、新たなラウンドの開始時にリストにすぐアクセスできるようにする。
【0036】
本システム10のソーシャルメディアの説明に戻ると、挑戦の終了又は特定の目標(例えば、連続バーディー、連続ボギー以上、連続パー以上、すべてフェアウェイを捉えること、数多くの様々なコースやラウンドでプレイすること等)を達成することに続いて、ユーザ12は、自分のソーシャルネットワーク58へ通知を送ることができ、例えば稼働中のオンラインニュースにおいて、その通知が閲覧され得る。これに加え、ユーザ12は、ネットワーク58で共有され得る1つ又は複数の設備を入力し又はタグ付けすることができる。
【0037】
さらなる実施例においては、ユーザ12が手作業でスコアデータを入力する必要がなく、システム10がユーザのパフォーマンスを自動的に追跡して記録するように構成されている。これを実現するために、システム10は、例えばGPS受信機46と、デジタイザ52又はクライアントのデバイス16若しくはリンクされたスマートウォッチに関連するアクセレロメータのようないくつかのユーザのための入力手段とを使って、各ショットについての位置と発生を記録することを試みる。具体的には、ユーザ12が自分のボールを打とうとしてアドレスに入る際に、そのユーザ12は、ショットを行う直前であることをクライアントのデバイス16へ通知するための何らかの入力手段を有し得る。この入力手段は、例えば、特定の様式で又は特定の期間に亘ってスマートフォン/スマートウォッチのスクリーンをタップすること或いはスマートフォン/スマートウォッチを振ることを含み、これらのことはモーション追跡アクセロメータによって検出され得る。
【0038】
クライアントのデバイス16は、ショットを行う直前であることの標識をユーザ12から受けると、その瞬時のGPS位置データを入力しかつ記録することができる。そして、クライアントのデバイス16は、そのGPSデータを分析してユーザ12の相対的な位置を決定するとともに、ショットを行う直前であることの標識を受けてユーザのスコアを1打増加させることができる。一実施例においては、クライアントのデバイス16は、GPSの位置情報と、サーバのコースデータ28からダウンロード可能な1つ又は複数の地理位置情報化されたコースの境界(例えば、フェアウェイの端縁又はグリーン周囲のカラー)とを直接的に比較して、ユーザのライ、及び/又はどのホールについて1打増加させるべきであるのかをよく理解することができる。コースデータ28が具体的な境界データを含んでいない実施例においては、図8に示されるように、GPSの位置情報は最初に、ダウンロードされたホールの画像内に配置され得る。そして、クライアントのデバイス16は画像分析の技術を用いて、フェアウェイとラフとの間の境界や、グリーンとラフと更に/又はフェアウェイとの間の境界を決定して抽出することができる。画像から境界が抽出された後、ユーザの位置情報がさらに分析され、ライ、及び/又はどのホールについて1打増加させるべきであるのかが決定され得る。
【0039】
さらなる実施例においては、クライアントのデバイス16及び/又はスマートウォッチは、ショットのアドレスに入る前に、どのクラブが使われているのかを指し示す能力をユーザ12に提供し得る。次のショットを行うのに際して、クライアントのデバイス16は、過去のショットで使われたクラブについての飛距離及び/又は精度メトリックを決定する(すなわち、2つの記録済みのGPSの位置間の距離を測定することにより、及び/又は、第2のGPSの位置情報とフェアウェイの中央線に沿って描かれた線とを比較することによる)ことができる。システム10は、クラブ毎の所定のショットの統計値を集約して、飛距離及び/又は精度についての1つ又は複数の統計的分布(すなわち、「クラブ統計値」)を算出することができる。そして、これらのクラブ統計値は、特定の打撃傾向を表示するようにユーザ12に提供され、或いはカスタマイズされたプロのコツ(例えば、ショットの分布/ばらつきを減らすためのトレーニングや技術)をユーザに提示し、或いは成果向上の提案(すなわち、今持っているクラブとのギャップを埋めるために、既製品にもっと順応するべきこと又は特注品のクラブの提案)をするためにユーザに提供され得る。
【0040】
概して、本発明のシステム10は、ユーザ達の幅広いネットワークの存在を利用して、所与のユーザにゴルフの豊富な経験を提供するとともに、ユーザの個人的な能力メトリックと、同等のアベレージやハンディキャップを有するすべてのユーザに亘って構築された統計的分布との比較に基づいてカスタマイズされたゴルフ上達のコツをもたらす能力を提供する。
【0041】
なお、「1つの」、「少なくとも1つの」及び「1つ又は複数の」という語句は、互換され得るものとして使用されており、文脈中に別段の定めのない限りにおいて、少なくとも1つ該物品が存在することを意味する。「備える」、「含む」、「有する」との語句は包含することを意図し、従って、記載された物品が存在することを特定するが、他の物品が存在することを除外するものではない。本明細書中で使用されているように、「や」との語句は、リストに挙げられた1つ又は複数の物品のあらゆる組合せつまりすべての組合せを含み、明示されていなくても「及び/又は」として適切に読み替えられ得るものである。また、様々な物品を互いに区別するために第1の、第2の、第3の等の語句が使用される場合には、これらの指定は単に便宜上のものであり、物品を限定する意図はない。
【符号の説明】
【0042】
10 システム
12 ユーザ
14 サーバ
16 デバイス
18 ネットワーク
20 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9