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特許7085637少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための方法およびデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/06 20060101AFI20220609BHJP
【FI】
A61M16/06 A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020551991
(86)(22)【出願日】2019-03-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-09
(86)【国際出願番号】 EP2019057883
(87)【国際公開番号】W WO2019185809
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】102018204763.4
(32)【優先日】2018-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】515309438
【氏名又は名称】マイコ マシネンバウ ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】特許業務法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シェーラー、マルク
(72)【発明者】
【氏名】シムンディック、マリヤン
(72)【発明者】
【氏名】フォルク、ヘルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルナー、ヘイコ
【審査官】小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】独国特許発明第00698045(DE,C2)
【文献】独国特許発明第102012220646(DE,B3)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 16/06
A61L 2/00-2/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの呼吸マスク(114)を備える、少なくとも1つの呼吸装置(112)を洗浄するための方法であって、前記方法は、少なくとも1つのプレ洗浄ステップを含み、前記プレ洗浄ステップは、以下のサブステップ
a)前記呼吸装置(112)を外側が汚染された状態で提供するステップ、
b)前記呼吸マスク(114)のための少なくとも1つのホルダ(126)であって、前記ホルダが、少なくとも1つの湾曲したシーリング面(128)を有する、少なくとも1つのホルダ(126)を提供するステップ、
c)前記呼吸マスク(114)の少なくとも1つのシーリングリップ(122)が前記湾曲したシーリング面(128)上にあり、前記呼吸マスク(114)の内部(124)を閉鎖するように、前記呼吸マスク(114)を前記ホルダ(126)上で伸張させるステップ、
d)前記呼吸マスク(114)を備える前記ホルダ(126)をプレ洗浄チャンバ(150)に導入するステップ、および
e)前記プレ洗浄チャンバ(150)内で前記呼吸マスク(114)の外側(218)を少なくとも1つのプレ洗浄流体(156)に曝露するステップ
を含む、方法。
【請求項2】
前記ホルダ(126)は、頭の形状、顔の形状、球の形状、球の部分形状、球のシェル形状、自由曲面のシェル形状からなる群から選択される形状を有する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記シーリング面(128)は、前記シーリングリップ(122)とともに、前記内部(124)を完全に閉鎖するように構成される、連続するシーリング面(128)である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ホルダ(126)は、前記呼吸マスク(114)の少なくとも1つの固定具(132)を前記ホルダ(126)に固定するための、少なくとも1つの固定部(134)をさらに有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
ステップe)での曝露は、前記呼吸マスク(114)の前記内部(124)が洗浄流体のない状態のままであるように行われる、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
方法のステップe)は、少なくとも部分的に、前記プレ洗浄流体(156)の循環モードで実行される、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプレ洗浄流体は、少なくとも1つの主プレ洗浄流体および少なくとも1つのすすぎ用プレ洗浄流体を含み、方法のステップe)は、少なくとも1つの主プレ洗浄ステップおよび少なくとも1つのすすぎプレ洗浄ステップを含み、前記主プレ洗浄ステップにおいて、前記呼吸マスク(114)の前記外側は、前記主プレ洗浄流体に曝露され、前記すすぎプレ洗浄ステップにおいて、前記呼吸マスク(114)の前記外側は、前記すすぎ用プレ洗浄流体に曝露される、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記呼吸マスク(114)を備える前記ホルダ(126)は、洗浄バスケット(148)内で前記プレ洗浄チャンバ(150)に導入される、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ホルダ(126)は、前記洗浄バスケット(148)に固定して接続されるホルダ(126)、前記洗浄バスケット(148)に取り外し可能に接続可能であり、方法のステップd)の前に、その上で伸張される前記呼吸マスク(114)とともに、前記洗浄バスケット(148)に接続されるホルダからなる群から選択される、請求項8記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つの主洗浄ステップをさらに含み、前記主洗浄ステップは、前記プレ洗浄ステップの後に実行され、以下のサブステップ
i)前記ホルダ(126)から前記呼吸マスク(114)を取り外すステップ、
ii)前記呼吸マスク(114)を主洗浄チャンバ(172)に導入するステップ、および
iii)前記呼吸マスク(114)を、前記内部(124)を向く前記呼吸マスク(114)の内側(216)を含んで、少なくとも1つの主洗浄流体(186、200)に曝露するステップ
を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記呼吸マスク(114)は、前記主洗浄ステップにおいて、前記呼吸装置(112)の少なくとも1つの送ガス要素(146)とともに洗浄され、方法のステップiii)において、前記主洗浄流体(186、200)が、前記送ガス要素(146)の内部に到達しないように、前記送ガス要素(146)は、加圧ガスに曝露される、請求項10記載の方法。
【請求項12】
個人用保護具をプレ洗浄するためのプレ洗浄器具(144)であって、
少なくとも1つのプレ洗浄チャンバ(150)を備え、
さらに
少なくとも1つの呼吸装置(112)を洗浄するための器具(110)であって、前記呼吸装置(112)は、少なくとも1つの呼吸マスク(114)を備え、前記器具(110)は、少なくとも1つのホルダ(126)を有し、前記ホルダ(126)は、少なくとも1つの湾曲したシーリング面(128)を有し、前記呼吸マスク(114)のシーリングリップ(122)が、前記湾曲したシーリング面(128)上にあり、前記呼吸マスク(114)の内部(124)を閉鎖するように、前記呼吸マスク(114)は、前記ホルダ(126)上で伸張可能である、器具(110)を少なくとも1つ備え、
前記少なくとも1つの呼吸マスク(114)が前記少なくとも1つのホルダ(126)上で伸張される前記器具(110)を前記プレ洗浄チャンバ(150)に導入可能であり、前記プレ洗浄器具(144)は、前記プレ洗浄チャンバ(150)内で、前記呼吸マスク(114)の外側(218)を少なくとも1つのプレ洗浄流体(156)に曝露するための、少なくとも1つの曝露器具(154)をさらに有する、
プレ洗浄器具(144)。
【請求項13】
前記ホルダ(126)は、前記呼吸マスク(114)の少なくとも1つの固定具(132)を前記ホルダ(126)に固定するための、少なくとも1つの固定部(134)をさらに有する、請求項12記載のプレ洗浄器具(144)。
【請求項14】
少なくとも1つの洗浄バスケット(148)をさらに備え、前記ホルダ(126)は、前記洗浄バスケット(148)に固定して接続されるホルダ(126)、前記洗浄バスケット(148)に取り外し可能に接続可能であるホルダ(126)からなる群から選択される、請求項12または13に記載のプレ洗浄器具(144)。
【請求項15】
少なくとも1つの呼吸装置(112)を洗浄するための洗浄システム(238)であって、請求項12~14のいずれか1項に記載のプレ洗浄器具(144)を少なくとも1つ備え、さらに少なくとも1つの主洗浄器具(170)を備え、前記主洗浄器具(170)は、少なくとも1つの主洗浄チャンバ(172)を有し、前記呼吸装置(112)の少なくとも1つの呼吸マスク(114)を、前記ホルダ(126)から取り外される前記プレ洗浄器具(144)でのプレ洗浄後に、前記主洗浄チャンバ(172)に導入可能であり、前記主洗浄器具(170)は、前記呼吸マスク(114)を、前記内部(124)を向く前記呼吸マスク(114)の内側(216)を含んで、少なくとも1つの主洗浄流体(186、200)に曝露するための、少なくとも1つの曝露器具(176)をさらに有する、洗浄システム(238)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための方法に関し、呼吸装置は、少なくとも1つの呼吸マスクを備える。本発明はさらに、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための器具、個人用保護具をプレ洗浄するためのプレ洗浄器具、および個人用保護具を洗浄するための洗浄システムに関し、より具体的には、少なくとも1つの呼吸マスクを有する少なくとも1つの呼吸装置に関する。これらの種類の器具および方法は、概して、たとえば、消防署、技術的援助組織、または救急医療技師などの救急サービスのための呼吸装置、不良または重要な作業環境にいるダイバーまたは一般に個人のための呼吸装置、また、たとえば、警察官などの軍隊や治安部隊のための呼吸装置などの、呼吸装置またはその構成部品を洗浄するために利用することができる。医療部門の呼吸装置、たとえば、酸素供給および外科手術用の呼吸マスクに関しても、提案される器具および方法を利用することが可能である。特に企図される使用分野は、概して、呼吸マスクまたは呼吸調節器の洗浄である。
【背景技術】
【0002】
たとえば、呼吸保護マスクまたは呼吸調節器などの呼吸装置は、概して、たとえば、救急サービス、軍隊または治安部隊の個人用保護具の構成部品である。したがって、様々な最終用途のための多数の呼吸装置が先行技術から知られている。たとえば、消防署などの救急サービスは、吸入される吸気から有害な成分を除去するためにフィルタ付きの呼吸保護マスクを使用する。しかし、多くの場合、フィルタの代わりに、またはフィルタに加えて、いわゆる呼吸調節器が使用され、それを介して、ユーザは、たとえば加圧空気などの呼吸ガスで換気することができる。呼吸調節器は、概して、ユーザが、加圧ガスボンベから、またはいくつかの他の加圧ガス接続部から呼吸してもよく、このようにして、たとえば、水中に、または呼吸することができない、あるいは毒性であるいくつかの他の大気下に留まることを可能にする。この目的のために、加圧ガス接続部からの加圧ガス、たとえば圧縮空気は、呼吸調節器によってユーザの作業環境で広がる圧力に適合される。
【0003】
呼吸装置またはその構成部品は、概して、配備後ごとに、洗浄、消毒、乾燥、およびチェックされなければならず、適切な場合に、供給されて梱包されなければならない。使用または保管に起因するすべての汚染は、洗浄プロセスで除去されなければならず、これにより、呼吸装置は、たとえば準備プロセスの次のステップのために、巨視的に清潔で、衛生的に満足のいく状態で提供することができる。概して、たとえば、フィルタや呼吸調節器が例である、呼吸マスクのアタッチメントや付属品などの、呼吸装置の他の構成部品にも同じ要件が当てはまる。呼吸装置およびその構成部品は、概して安全関連の器具であるため、これらの器具の洗浄には多くの要件が遵守される必要がある。十分な洗浄および衛生化に加えて、たとえば、技術的な理由から、多くの場合、付属品がそれぞれの呼吸マスクに割り当てられたままであることを確かなものとする必要がある。さらなる一般的な要件は、呼吸装置の特定の要素の送ガス領域、たとえば呼吸調節器の送ガス領域が、洗浄流体、たとえば、水および/または洗浄溶液と接触しないものとする。
【0004】
多くの場合、呼吸マスクおよびそれらの付属品などの呼吸装置は、たとえば、手できれいにされるか、または保護バッグおよび/またはアダプタの助けを得て、改造された洗濯機で洗浄される。たとえば、欧州特許第0935687号明細書は、概して、ドラム付きの洗浄槽を有する洗濯機を開示している。ドラムのシェルは、ドラム内部を向くバルジ構造を有し、そのコーナーポイントでバルジのエッジ輪郭部上に、ドラム外部に向けられた、穴が配置されている。このような洗濯機では、原則的に救急サービス用の機器のアイテムの特に優しい洗浄を実現することができる。
【0005】
欧州特許出願公開第1088928号明細書は、洗濯処理機における呼吸保護マスクのための保持システムを開示している。保持システムは、洗濯処理機のドラム内で共回転するように配置され、呼吸保護マスクを接続し得る運搬用ブラケットを有している。
【0006】
独国実用新案第20003743号明細書および独国実用新案第29822172号明細書は各々、防護服の処理のための器具を開示している。これらの場合では、可撓性の空気出口ノズルを備えるハンガーが使用される。ハンガーは各々、ピボットデバイス上に固定されている。呼吸装置の洗浄は、概して、示される器具を使用することによって、たとえあったとしても困難を伴う場合にのみ可能である。
【0007】
独国特許発明第102005033618号明細書は、呼吸保護マスクを洗浄するための器具を開示している。器具は、閉鎖可能なハウジング、および少なくとも1つの呼吸保護マスクのための、キャリアに配置される、少なくとも1つのレセプタクルを備える。さらに、ノズル装置およびブラシ装置が提供され、呼吸保護マスクは、呼吸保護マスクの移動によってブラッシングされる。しかし、開示される器具による、マスク付属品の個別の割り当ておよび洗浄の可能性はない。さらに、たとえば呼吸調節器などの送ガス要素の洗浄は、開示される器具では不可能である。独国実用新案第20003744号明細書はまた、呼吸保護マスクの洗浄、消毒、および乾燥のための器具を開示しており、当該器具は、割り当てられたノズルシステムおよび個々の処理場所を有する運搬用フレームを備えている。この器具も、基本的に送ガス要素および付属品の洗浄には適していない。
【0008】
独国特許出願公開第102007009936号明細書は、圧縮空気呼吸装置のための洗浄器具を開示している。これは、保護グリルで区切られた収容スペースを有し、回転ノズルキャリアを有している。回転ノズルキャリアは保護グリルの外側に位置している。しかし、提示される器具の欠点は、洗浄液が送ガス領域に浸透しかねないことである。
【0009】
逆に、たとえば呼吸調節器などの、呼吸装置の傷つきやすい構成部品の洗浄は、概して手動で行われる。適切な場合に、手動洗浄は、超音波洗浄ユニットへの配置によって補助され得る。しかし、独国特許発明第102007012768号明細書は、呼吸調節器の洗浄のための方法および器具を開示している。ここで、洗浄のための物品は、回転要素上のホルダ上に載置され、洗浄液、消毒液、およびすすぎ液を用いて液浴に繰り返し浸漬される。この場合の呼吸調節器は、バルブとホース接続との間にシールを確立するために最初に加圧空気に曝露され、その後、液浴に浸漬される。しかし、この種の浸漬方法の欠点は、対応する移動を介して、洗浄手順後に洗浄液が様々な空洞から除去されることを確かなものとするために、対応するアクチュエータを備える扱いにくいホルダが必要とされることである。
【0010】
独国特許出願公開第10020835号明細書は、呼吸保護マスクを処理するための器具について記載している。呼吸保護マスクを収容するためのレセプタクルが設けられ、呼吸保護マスクは、呼吸装置接続によってレセプタクルに連結される。さらに、器具のキャビン内に、処理剤を供給するためのポンプとともに、処理剤を収集するための収集デバイスを提供することについて記載されている。
【0011】
米国特許第3,881,503号明細書は、麻酔機器の物品を洗浄および除染するための器具を開示している。ノズルシステムが設けられ、それによってウォータージェットを洗浄のための物品上に高圧で噴霧することができる。
【0012】
西独国特許第1174169号明細書は、呼吸保護マスクを洗浄するための器具について記載している。ここで、ハウジング内には、回転可能に取り付けられた管状フレームが設けられ、ここで洗浄用の呼吸保護マスクは、ホルダ上で伸張されている。回転フレームによって、呼吸保護マスクは、浴槽内の洗浄液の槽を介して回転移動で運ばれる。
【0013】
国際公開第2011/144518号は、呼吸装置を洗浄するための洗浄器具について記載している。洗浄器具は、少なくとも1つの呼吸装置を収容するための少なくとも1つの洗浄チャンバと、また呼吸装置を少なくとも1つの洗浄流体に曝露するための少なくとも1つの流体デバイスとを備える。洗浄器具はさらに、少なくとも1つの圧力接続部を有する少なくとも1つの圧力曝露装置を有している。圧力接続部は、呼吸装置の少なくとも1つの送ガス要素に接続可能である。圧力曝露装置は、送ガス要素を加圧ガスに曝露するように構成されている。
【0014】
上記の器具および方法で達成されてきた、および達成される利点にもかかわらず、多くの技術的課題が残っている。たとえば、個人用保護具(PPE)の構成部品は、配備後に洗浄および消毒されるのが一般的である。しかし、呼吸マスクの外側から内側への有害物質の取り込みが避けられるべきであるという困難が存在する。洗浄は、たとえば、呼吸マスクなどの個々の部品の特に外側の粗い汚染をすすいで除去することによって手動で達成することができる。しかし、この操作は自動化が比較的困難である。さらに、健康に害を及ぼす物質を含有している可能性がある、煤などの火の残留物は、たとえば、洗浄液によって呼吸マスクの内側に取り込まれ得るという、かなりのリスクが存在する。さらに、危険で不要な物質がプレ洗浄ステップから最終的なまたは一次的な洗浄ステップに取り込まれるリスクもある。
【発明の概要】
【0015】
本発明の目的
したがって、既知の方法および器具の欠点を少なくとも大部分回避する方法および器具を提供することが望ましいであろう。特に望ましいのは、火災の残留物などの外部汚染物から個人用保護具を確実かつ簡単に洗浄し、これらの汚染物の取り込みを回避することである。
【0016】
本発明の開示
本発明の目的は、独立請求項の特徴を有する、方法、器具、プレ洗浄器具、および洗浄システムによって対処される。個別にまたは任意の望ましい組み合わせで実現し得る、利点のある発展は、従属請求項に記載されている。
【0017】
以下では、「示す(exhibit)」、「有する(have)」、「備える(comprise)」、または「含む(include)」という用語、またはそれらからの文法上の逸脱は、非排他的な方法で使用される。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入される特徴以外にさらなる特徴が存在しない状況、または1つまたは複数のさらなる特徴が存在する状況の両方を指し得る。たとえば、「AはBを示す」、「AはBを有する」、「AはBを備える」、または「AはBを含む」という表現は、B以外にさらなる要素がAに存在しない状況(つまり、AがBのみからなる状況)、およびBに加えて1つまたは複数のさらなる要素、たとえば、要素C、要素CおよびD、またはさらなる要素がAに存在する状況の両方を指し得る。
【0018】
さらに、「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」という用語、ならびにこれらの用語の文法的修正も、1つまたは複数の要素または特徴と組み合わせて使用され、要素または特徴が単一または複数で提供され得ることを表すことを意図される場合、たとえば、特徴または要素が初めて導入されるときのように、概して1回だけ使用されることが指摘される。特徴または要素についての任意のその後の繰り返しの言及の場合、対応する用語「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」は、概して、特徴または要素が単一または複数で提供され得る可能性を制限することなく、それ以上使用されない。
【0019】
以下では、さらに、「好ましくは」、「より具体的には」、「たとえば」という用語、または同様の用語は、結果として代替の実施形態が制限されることなく、随意の特徴と組み合わせて使用される。したがって、これらの用語によって導入される特徴は随意の特徴であり、これらの特徴によって請求項およびより具体的には独立請求項の保護の範囲を限定する意図はない。したがって、本発明は、当業者が認識するように、他の構成を使用して実行することもできる。同様に、「本発明の一実施形態では」または「本発明の1つの例示的な実施形態では」によって導入される特徴は、代替の構成または独立請求項の保護範囲を限定することを意図することなく、随意の特徴であると理解される。さらに、これらの導入表現は、それらが随意の特徴または随意でない特徴であるかにかかわらず、それによって導入される特徴を他の特徴と組み合わせる可能性のすべてに影響を与えるべきではないことが意図されている。
【0020】
第1の態様では、本発明は、少なくとも1つの呼吸マスクを備える、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための方法に関する。当該方法は、少なくとも1つのプレ洗浄ステップを含み、プレ洗浄ステップは、好ましくは明記される順序で、以下のサブステップを有している。原則として他の任意の順序も可能である。より具体的には、複数の方法のステップの完全または部分的な同時実行も可能である。さらに、方法におけるステップ、より具体的にはサブステップのすべての各々、2つまたはそれ以上、またはすべては、繰り返し、より具体的には2回以上実施され得る。明記される方法のステップに加えて、当該方法はまた、さらなる方法のステップを含み得る。
【0021】
少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための方法のプレ洗浄ステップのサブステップは以下の通りである。
a)呼吸装置を外側が汚染された状態で提供するステップ
b)呼吸マスクのための少なくとも1つのホルダであって、ホルダが、少なくとも1つの湾曲したシーリング面を有する、少なくとも1つのホルダを提供するステップ
c)呼吸マスクのシーリングリップが湾曲したシーリング面上にあり、呼吸マスクの内部を閉鎖するように、呼吸マスクをホルダ上で伸張させるステップ
d)呼吸マスクを備えるホルダをプレ洗浄チャンバに導入するステップ、および
e)プレ洗浄チャンバ内で呼吸マスクの外側を少なくとも1つのプレ洗浄流体に曝露するステップ
【0022】
本明細書で使用される「呼吸装置」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、ユーザの呼吸経路を有害な影響から保護するために適切な方法で構成されている器具を指し得る。たとえば、呼吸装置は、周囲空気の完全または部分的なフィルタリングのために、および/または少なくとも1人のユーザへの呼吸ガスの提供のために構成されている器具であり得る。これらの呼吸装置は、完全な、運用の準備ができた呼吸装置、またはそれらの他の構成部品であってもよく、結果として、用語の観点から、呼吸装置とそれらの構成部品との区別はなされていない。しかし、いずれの場合でも、呼吸装置は少なくとも1つの呼吸マスクを備える。呼吸装置は、より具体的にはおよびさらには、以下の要素の1つまたは複数を有し得る。呼吸保護マスク、ホース、バルブ、フィルタ、加圧ガス容器、呼吸調節器、または明記されるおよび/または他の要素の組み合わせ。
【0023】
本明細書で使用される「呼吸マスク」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、より具体的には、少なくとも口および鼻の領域をカバーすることを意図した、ユーザの顔領域のすべてまたは一部をカバーするデバイスを指し得る。特に、呼吸マスクは、好ましくは完全にまたは部分的に可撓性の設計であり、口および鼻、さらには随意に、たとえば、目などの顔のさらなる領域をカバーする壁を有することがあり、また呼吸マスクを顔に対してシールし、それにより顔と呼吸マスクの間に閉鎖領域が形成する、少なくとも1つのシーリングリップを有する。追加でおよび特に、顔が完全にまたは少なくとも大部分カバーされている場合、呼吸マスクは少なくとも1つの視界窓を有し得る。さらに、以下でより詳細に説明するように、呼吸マスクは、ユーザの頭部に固定するための、少なくとも1つの固定具、たとえば、少なくとも1つのベルト、少なくとも1つの固定バンド、または複数のバンドからなり、しばしばバンディングまたはウェビングと呼ばれる、少なくとも1つの締結具を有し得る。呼吸マスクは、たとえば、少なくとも1つの開口部を有することがあり、たとえば、空気供給または呼吸ガス供給を可能にするように構成され得る。たとえば、呼吸マスクは、呼吸ガス供給を接続するための少なくとも1つのねじ山を有し得る。さらに、たとえば、呼吸マスクは、少なくとも1つの呼気弁を有し得る。呼吸マスクは、たとえば、全体的または部分的に可撓性材料、より具体的には、たとえば、ゴムおよび/またはシリコーンなどの少なくとも1つのエラストマ材料から製造され得る。
【0024】
本明細書で使用される「洗浄(clean)」という用語は、同様に、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、洗浄用材料または洗浄用物品からの付着した汚れまたは他の不純物の除去、また随意に、滅菌および/または殺菌の活動、またはさらには消毒活動を指し得る。
【0025】
本明細書で使用される「プレ洗浄ステップ」という用語は、同様に、当業者によって理解される、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、特定の意味または適応的な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、プレ洗浄ステップに加えて、プレ洗浄ステップのダウンストリームに少なくとも1つのさらなる洗浄ステップを含む、洗浄方法におけるサブステップを指し得る。プレ洗浄ステップは、特に、粗い不純物または毒性の高い不純物または比較的大量の不純物から洗浄用物品を解放し、続いて、ダウンストリームの洗浄ステップで残りの不純物を除去するように設計され得る。
【0026】
本明細書で使用される「外側が汚染された状態」という用語は、同様に、当業者によって理解される、その一般的かつ通常の意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、呼吸装置の少なくとも1つの外側、すなわち使用シナリオで、たとえば周囲空気などの周囲環境に曝露されている呼吸装置の一側面が、不純物で汚染されている、呼吸装置の状態を指し得る。本明細書での汚染とは、概して、不純物が要素に付着している要素の状態を指し得る。たとえば、外側が汚染された状態は、煙の多い環境で使用した後に、典型的に消防署の配備で遭遇する火の残留物、煤または他の堆積物が、外部から呼吸装置に付着する状態であり得る。
【0027】
本明細書で使用される「呼吸マスクのためのホルダ」という用語は、同様に、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、湾曲したシーリング面を有し、その上に呼吸マスクのシーリングリップを閉鎖するように配置し得る器具を指し得る。シーリング面は、より具体的には、滑らかな表面、たとえば、滑らかなステンレス鋼表面、滑らかなプラスチック表面、滑らかなガラス表面、または滑らかなセラミック表面であり得、その滑らかさは、好ましくは、この表面に押し込まれた吸盤が少なくとも1分間表面に付着するような滑らかさである。シーリング面を提供するために、ホルダは、たとえば、三次元体であり得るか、または三次元体を有することがあり、これは、少なくともほぼ人間の頭の形状または少なくとも人間の顔の形状を有する。しかし、代替的または追加的に、三次元体はまた、全体的または部分的にシェル形状の設計、すなわち、たとえば、少なくともほぼ人間の顔の形状および大きさを有する、厚いシェルまたはシェルの湾曲した表面を有する湾曲したシートの形態であり得る。概して、これに関連して、人間の頭に関連するかまたは湾曲したシェルに関連するかにかかわらず、たとえば、鼻、眼窩、または耳などの微細な輪郭を随意に省略することが可能である。シーリング面は、好ましくは、少なくとも100cm2、より具体的には少なくとも200cm2の大きさを有する。たとえば、シーリング面は、100cm2から600cm2の大きさを有し得る。しかし、原則として他の寸法も可能である。シーリング面は、たとえば、8cmから40cmの平均曲率半径を有し得る。
【0028】
本明細書で使用される「シーリングリップ」という用語は、同様に、当業者によって理解されるように、その一般的かつ通常の意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、弾性の設計であり、シーリング面と相互作用して細長いシールを形成するように構成されている、突起の形態の細長い要素を指し得る。たとえば、シーリングリップは、呼吸マスクの縁の領域においてリング形状で円形に伸びる弾性突起であり得、その場合、突起は、単一またはそうでなければ二重または複数の設計であり得る。方法のステップc)では、呼吸マスクは、呼吸マスクのシーリングリップが湾曲したシーリング面上にあり、好ましくは上記シーリング面に対してシールを形成するように、ホルダ上で伸張される。たとえば、呼吸マスクのシーリングリップをシーリング面に押し付けることによって、すなわち、たとえば弾性的に、伸張が達成され得る。したがって、「伸張」は、特に呼吸マスクのシーリング面上への押し付けとして理解され得る。
【0029】
呼吸マスクの「内部」は、特に、呼吸マスクとシーリング面との間の中間空間として理解され得る。それに応じて、その内部は呼吸マスクとシーリング面によって区切られ、シーリングリップによって閉鎖され得る。
【0030】
方法のステップd)では、呼吸マスクを備えるホルダはプレ洗浄チャンバに導入される。本明細書で使用される「プレ洗浄チャンバ」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、特に、少なくとも1つのプレ洗浄ステップが実行される洗浄チャンバを指し得る。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、少なくとも1つの壁または少なくとも1つのハウジングによって部分的または完全に囲まれている、および上記定義の意味で、洗浄、より具体的には、少なくとも1つのプレ洗浄ステップが行われ得る、空間を指し得る。このプレ洗浄チャンバは、原則として、閉じたあるいは開いたプレ洗浄チャンバ、または開かれるプレ洗浄チャンバとして設計され得る。プレ洗浄チャンバが、ハウジングによって、すべての側面または少なくとも2つの面が囲まれることが特に好ましく、これは、完全に閉じた設計であり得るが、原則として1つまたは複数の通路および/または開口部も有し得る。プレ洗浄チャンバは、特に、剛性のプレ洗浄チャンバとして、言い換えれば、洗浄手順中にその位置および/または配向を変更しないプレ洗浄チャンバとして設計され得るが、原則として、可動プレ洗浄チャンバ、旋回可能および/または回転可能なプレ洗浄チャンバとしても設計され得、たとえば、これは、プレ洗浄器具における洗浄手順中に、たとえば、回転、転換、旋回手順、振動手順、または同様の移動の結果として、その位置および/または配向を変更する。したがって、プレ洗浄チャンバは、たとえば、洗濯機の洗浄チャンバとして設計され得、洗浄器具は洗濯機として設計され得、および/またはプレ洗浄チャンバは洗濯機のドラムとして設計され得、およびプレ洗浄器具は洗濯機の形態で設計され得る。たとえば、商業用または家庭用の食器洗浄機および/または洗濯機は、本発明に従って改良され得る。しかし、特に、当該洗濯機は、業界で典型的に利用されている種類の改良型洗濯機、より具体的には、まさに1つの洗浄チャンバを備える単一チャンバの洗濯機であってもよく、その流体設備は、2つの別個のシステム、すなわち洗浄システムと、実際の洗浄中にすすぎ液を温度調整し得る別個のすすぎ用タンクを備える別個のすすぎ用システムとを有している。
【0031】
呼吸マスクを備えるホルダのプレ洗浄チャンバへの導入は、様々な方法で行われ得る。たとえば、ホルダを固定し得るプレ洗浄チャンバに少なくとも1つのレセプタクルが設けられ得る。代替的または追加的に、ホルダはまた、少なくとも1つのバスケットによってプレ洗浄チャンバに導入されてもよく、その場合、たとえば、ホルダは、取り外し可能であるか、またはバスケットに固定して接続される。その例については以下で詳しく説明される。
【0032】
方法のステップe)では、呼吸マスクの外側は、プレ洗浄チャンバにおいて少なくとも1つのプレ洗浄流体に曝露される。これに関連するプレ洗浄流体は、概して、上記プレ洗浄の目的のために構成されている洗浄流体を指す。プレ洗浄流体は、より具体的には、基本的に任意の液体および/または気体であってもよく、これは、洗浄用物品、より具体的には呼吸装置および/または呼吸マスクに対して巨視的および/または微視的に洗浄効果を有し得る。これに関連する「曝露(exposing)」は、概して、あらゆる種類の洗浄用物品をプレ洗浄流体と接触させることを指す。これは、たとえば、噴霧、滴下、噴射、またはそれらおよび/または他の直接タイプの曝露の組み合わせなどによる直接の曝露の形態で行うことができ、ここで、プレ洗浄流体は、たとえば呼吸装置および/または呼吸マスクなどの、洗浄用物品に直接到達する。この曝露の改良は、たとえば、食器洗い用の洗濯機の場合、特に、固定されるプレ洗浄チャンバを用いて行われ得る。代替的または追加的に、曝露はまた、プレ洗浄チャンバがプレ洗浄流体で完全にまたは部分的に満たされることによっても行うことができ、その結果、洗浄チャンバに収容されるプレ洗浄流体は、少なくともプレ洗浄チャンバの1つの位置でプレ洗浄流体と接触する。曝露のこの改良は、特に、プレ洗浄チャンバが、たとえばドラムの形態の可動プレ洗浄チャンバとして設計される場合に利用され得る。上記の曝露タイプおよび/または他の曝露タイプの組み合わせも可能である。プレ洗浄チャンバが剛性または可動設計であるかどうかに関係なく、洗浄流体への曝露は、プレ洗浄流体が、たとえば呼吸装置および/または呼吸マスクなどの、洗浄用物品に一度だけ作用することによって、単一の操作で行われ得る。しかし、代替的または追加的に、洗浄は循環モードでも行うことができ、プレ洗浄流体は、洗浄用物品に複数回適用される。この種の循環モードおよび循環回路は、たとえば、皿洗いまたは洗濯用の従来の機器から知られている。
【0033】
提案される方法は、様々な方法で利点を有して開発および設計され得る。これらの改良は、当業者が認識するように、組み合わせて実現することもできる。
【0034】
当該方法は、特に、方法のステップc)の前に、少なくとも1つの呼吸送ガス要素、より具体的には、少なくとも1つの呼吸調節器が、呼吸マスクから取り外されるように実行され得る。本明細書で使用される「呼吸調節器」という用語は、同様に、当業者によって理解されるように、その通常の共通の意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、適切な場合に水中または有毒な雰囲気下を含む、圧力下での呼吸ガスの呼吸を可能にする器具を指し得る。当該器具は、特に、たとえば圧縮ガスボンベなどの呼吸ガス源からの呼吸ガスを周囲圧力または望ましい吸入圧力に低減するように構成され得る。呼吸調節器は、たとえば、少なくとも1つの気息調節器を備え得る。呼吸マスクから呼吸調節器を取り外すために、たとえば、これらの要素間の接続、たとえば、ねじ接続またはクイックフィット接続は、解除され得る。
【0035】
方法のステップd)を実施する前に、呼吸調節器は、呼吸マスクに接続される開口部を、たとえば、自動閉鎖弁によって自動的に、および/または能動的に再び閉じることができる。特に、方法のステップc)の後および方法のステップd)の実施前に、呼吸送ガス要素を呼吸マスクに再び接続され得る。
【0036】
当該方法は、その上で伸張される呼吸マスクを備えるホルダが、方法のステップc)の後に、少なくとも1つの搬送ボックスに導入され、プレ洗浄チャンバを備えるプレ洗浄器具に搬送ボックスとともに搬送されることによってさらに実行されてもよく、その後、そこで方法のステップd)が実行される。特に、搬送中に、搬送ボックスは気密の状態で閉鎖され得る。たとえば、搬送ボックスによって、呼吸装置は、全体的または部分的に配置場所から洗浄センターに戻され、そこで洗浄され得る。さらに、少なくとも1つの呼吸マスクに加えて、呼吸マスクに割り当てられた少なくとも1つの個人用保護具要素、より具体的には、呼吸ガスボンベ、呼吸ガスボンベ用の運搬用フレーム、加圧空気呼吸装置からなる群から選択される少なくとも1つの要素が、搬送ボックスに導入され得る。
【0037】
考えられる他の改良はホルダに関連している。特に、ホルダは全体的または部分的に特別な形状にされ得る。たとえば、ホルダは、全体的または部分的に、頭の形状、顔の形状、球の形状、球の部分形状、球のシェル形状、自由曲面のシェル形状からなる群から選択される形状を有し得る。たとえば、成形機は、全体的または部分的に、呼吸用保護具の分野での多数の試験で使用されるような、いわゆるシェフィールドヘッド(Sheffield head)に対応し得るか、またはその上でモデル化され得る。代替的または追加的に、ホルダはまた、全体的または部分的に、DIN EN 136:1998-04,Respiratory protective devices-Full face masks-Requirements,testing and marking,on page 19 of EN 136に特定されている顔の領域に対応し得る。そこで特定される大きさは、たとえば、ホルダまたはホルダのシーリング面にも使用され得る。しかし、他の構成、たとえば、回転楕円形状または球の形状または球の部分形状も可能である。
【0038】
シーリング面は、より具体的には、シーリングリップとともに、内部を完全に閉鎖するように構成される、連続するシーリング面であり得る。したがって、たとえば、シーリング面は、シーリングリップを通ってシールを貫通する、中間空間、溝、途切れ、または同様の不連続性がない状態であり得る。
【0039】
ホルダは、呼吸マスクの少なくとも1つの固定具をホルダに固定するための、少なくとも1つの固定部をさらに有し得る。この場合の「固定部」は、概して、シーリング面と一体に設計され得るか、またはシーリング面とは別に設計され得、呼吸マスクの固定が締結され得る、ホルダの一部分を指し得る。たとえば、この固定部は、頭型のヘッド背部、または、たとえば、別個の拡張部、ロッド、あるいはシーリング面の反対側にある、ホルダの裏側に配置され得る同様の手段であり得る。固定部は、より具体的には、ホルダの人工骨頭のヘッド背部、湾曲したシーリング面の反対側にあるホルダ拡張部からなる群から選択され得る。「固定具(fixing)」は、特に、呼吸マスクがシーリングリップによって顔に固定して押し付けられるように、呼吸マスクをユーザの頭に固定するように構成される任意の要素またはデバイスであると理解され得る。当該固定具は、より具体的には、ベルト、固定ストラップ、ウェビングからなる群から選択される少なくとも1つの要素を有し得る。
【0040】
上記のように、方法のステップe)では、呼吸マスクの少なくとも1つの外側は、少なくとも1つのプレ洗浄流体に曝露される。ステップe)でのこの曝露は、特に呼吸マスクの内部が洗浄流体のない状態のままであるように達成され得る。ここでの呼吸マスクの「内部」は、概して、呼吸マスクがホルダ上で伸張されるときに呼吸マスクと湾曲したシーリング面との間に形成される空間を指し得る。この内部は、好ましくは、呼吸マスク、湾曲したシーリング面、およびシーリングリップによって完全に閉鎖される。それゆえ、ステップe)での曝露は、好ましくは、プレ洗浄流体が内部に入らないような曝露である。したがって、たとえば、プレ洗浄ステップでは、洗浄されている呼吸マスクの表面は、使用中に、たとえば有害な環境、煙ガスにも実際にさらされている表面だけであり、逆に、ユーザの肌および、たとえば、汗とのみ接触する表面ではない。これらの表面は、以下でより詳細に説明されるように、その後、少なくとも1つの主洗浄ステップで洗浄され得る。このようにして、たとえば、少なくとも1つのプレ洗浄ステップ中に呼吸マスクの外側から内側への有毒な不純物の取り込みを防止することが可能である。
【0041】
したがって、プレ洗浄ステップの方法のステップe)は、特に、有毒物質が呼吸マスクの外側から内側に取り込まれる循環中のリスクのない状態で、全体的または部分的に少なくとも1つのプレ洗浄流体の循環モードで実行されてもよく、その結果、次の配備では、しかるべき場所に、これらの有毒物質の痕跡は、まだ内側に存在し、したがって、たとえば、皮膚に接触して存在する。当該方法の別の利点は、特に、プレ洗浄ステップ/プレ洗浄チャンバから最終的または主洗浄ステップ/最終的または主洗浄チャンバへの有害物質および不要物質の取り込みが防止されることであり得る。このような取り込みは、汚染されたプレ洗浄流体が呼吸マスクの内側に到達した場合に、特に起こり得る。呼吸マスクの内側には、通常、自動的には空にならない空洞とサブボリュームがある。
【0042】
循環モードでは、たとえば、プレ洗浄流体またはプレ洗浄流体の一部、たとえば主プレ洗浄流体は、複数の呼吸マスクの複数の連続するサイクルの間、たとえば、少なくとも3サイクル、より具体的には少なくとも5サイクル、またはさらなるサイクルの間使用され得る。
【0043】
方法のステップe)は、1つの単一のステップまたは複数のステップを含み得る。したがって、特に、少なくとも1つのプレ洗浄流体への曝露は、複数の段階で行われ得る。最初に、たとえば、循環モードで、洗浄操作を行うことが可能であり、その後、少なくとも1つのすすぎモードが続き、そこで、たとえば添加剤の有無に依らずに、真水を使用して、洗浄プロセスで使用されるプレ洗浄流体の残留物がすすぎ流される。
【0044】
したがって、概して、当該方法は、少なくとも1つのプレ洗浄流体が、少なくとも1つの主プレ洗浄流体および少なくとも1つのすすぎ用プレ洗浄流体を含むように実行され得る。方法のステップe)は、少なくとも1つの主プレ洗浄ステップおよび少なくとも1つのすすぎプレ洗浄ステップを含み得る。主プレ洗浄ステップでは、呼吸マスクの外側は主プレ洗浄流体に曝露され、すすぎプレ洗浄ステップでは、呼吸マスクの外側はすすぎ用プレ洗浄流体に曝露され得る。この場合、特に、主プレ洗浄ステップは循環モードで実行され得るが、すすぎプレ洗浄ステップは循環モードでは実行されないため、呼吸マスクの外側が一度だけすすぎ用プレ洗浄流体に曝露されるように実行される。すすぎ用プレ洗浄流体は、より具体的には、真水、または、たとえば、すすぎ用補助添加剤と混合されて加熱される水性すすぎ液を含み得る。主プレ洗浄ステップの間、すすぎ用プレ洗浄流体は、プレ洗浄チャンバとは別に設計されるすすぎ用タンク内で加熱され得る。しかし、代替的に液体の切り替えの可能性もあり、そのため、たとえば、主プレ洗浄流体は、すすぎプレ洗浄ステップが実行される前に除去され、すすぎ用プレ洗浄流体は、前の主プレ洗浄流体と同じタンクで調製される。さらに代替的に、既に外部から調製されたすすぎ用プレ洗浄流体、たとえば温水が提供される可能性もある。
【0045】
したがって、概して、プレ洗浄ステップは、洗浄された呼吸装置が、清澄すすぎ溶液で処理される少なくとも1つのサブステップを含むことが可能である。二回路システムを備える洗浄器具の場合、すすぎ用プレ洗浄流体は、たとえば、第2のタンク、より具体的にはボイラーから提供され得る。しかし、原則として、すすぎ用プレ洗浄流体は、たとえば、清澄なすすぎステップのために、タンクを完全に空にして、真水で新たに充填することによって、単一回路の機器でも生成され得る。
【0046】
概して、方法のステップe)のこの多段階構成の結果として、毒素が含まれている可能性のあるプレ洗浄流体の残留物が呼吸装置から洗い流されることを、少なくとも大部分、確実にすることが可能である。
【0047】
プレ洗浄チャンバは、特に、直接または間接的なホルダの収容のための少なくとも1つの固定デバイスを有し得る。これは、たとえば、ホルダが直接取り付けられている固定具であってもよく、その場合、たとえば、2、3、4またはそれ以上のホルダなどの、1つまたは複数のホルダが同時に、プレ洗浄チャンバに導入されてもよく、そこで、たとえば、ねじ山、クランプ、または別の確実にまたは不確実にロックする接続の形態で固定デバイスによって、好ましくは取り外し可能に固定され得る。代替的または追加的に、間接的な導入であってもよい。したがって、たとえば、プレ洗浄チャンバは少なくとも1つのレールを有してもよく、その中に少なくとも1つの洗浄バスケットを挿入され得る。この洗浄バスケットは、1つまたは複数のホルダを固定的または取り外し可能に収容し得るか、または収容され得る。さらに、洗浄チャンバはまた、呼吸装置および/または個人用保護具の他の構成部品を収容し得る。たとえば、1つまたは複数の小部品バスケットが、たとえば、個人用保護具および/または呼吸装置の比較的小さな要素を、たとえば、失われ得ないような方法で収容するために、ホルダに含まれ得る。したがって、少なくとも1つの呼吸マスクを備える少なくとも1つのホルダは、概して、少なくとも1つの洗浄バスケット内でプレ洗浄チャンバに導入され得る。この場合、単一のホルダが洗浄バスケットに収容され得るか、または複数の呼吸マスクを備える複数のホルダが洗浄バスケットに収容され得る。したがって、概して、少なくとも1つのホルダは、たとえば、その上で伸張される呼吸マスクとともに、好ましくは、方法のステップd)の前に、洗浄バスケットに固定して接続されるホルダ、洗浄バスケットに取り外し可能に接続可能であり、洗浄バスケットに接合されるホルダからなる群から選択され得る。原則として他の実施形態も可能である。
【0048】
上記のように、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための提案される方法は、少なくとも1つのプレ洗浄ステップを含む。このプレ洗浄ステップの目的は、特に、上記のように、たとえば煙ガスまたは他の毒素の残留物などの有毒な不純物を、少なくとも1つの呼吸マスクの外側から少なくとも大部分除去することであり得る。提案される方法はまた、さらに、少なくとも1つの主洗浄ステップを含むことができ、その場合、呼吸マスクの少なくとも残りの構成部分、より具体的には呼吸マスクの内側も洗浄して、たとえば、汗を除去し得る。主洗浄ステップは、好ましくはプレ洗浄ステップの後に実行されるため、この洗浄ステップの分離を介して、好ましくは呼吸マスクの内側への有毒不純物の取り込みを少なくとも大部分防止し得ることを確実にすることが可能になる。
【0049】
したがって、当該方法が、プレ洗浄ステップ後に実行される少なくとも1つの主洗浄ステップをさらに有することが提案されている。主洗浄ステップは、以下のサブステップを、好ましくは明記される順序で含む。原則として任意の他の順序も可能である。特に、複数のサブステップの全体的または部分的な同時実行も可能である。さらに、主洗浄ステップのこれらのステップ、特にすべてのサブステップの各々、2つまたはそれ以上、またはすべては、繰り返し、特に2回以上実施され得る。主洗浄ステップはまた、記載されるものに加えて、さらなるサブステップを含み得る。主洗浄ステップのサブステップは以下の通りである。
i)ホルダから呼吸マスクを取り外すステップ
ii)呼吸マスクを主洗浄チャンバに導入するステップ、および
iii)呼吸マスクを、その内部を向く呼吸マスクの内側を含んで、少なくとも1つの主洗浄流体に曝露するステップ
【0050】
本明細書で使用される「主洗浄ステップ」という用語は、当業者によって理解されるように、その一般的かつ通常の意味が与えられる広い用語である。当該用語は、特に、洗浄方法のサブステップを指し得る。特に、主洗浄ステップは、少なくとも1つの呼吸マスク、および適切な場合には、呼吸装置のさらなる部分、さらには随意に個人用保護具の他の部分も洗浄流体に曝露し、それらを洗浄流体によって、好ましくは2つまたはそれ以上の側面から、またはすべての側面からでさえ洗浄するように設計され得る。特に、以下でより詳細に説明するように、主洗浄ステップにおいて、呼吸マスクの内側から汗または他の不純物を除去することも可能である。主洗浄ステップは、好ましくは、プレ洗浄ステップとは完全に別に設計され、好ましくはそのステップ後に行われ、また好ましくは、そのステップから空間的に分離して行われる。
【0051】
ホルダからの呼吸マスクの取り外しは、たとえば、呼吸マスクのシーリングリップをシーリング面から持ち上げることによって達成され得る。さらに、少なくとも1つの固定具、たとえば、固定ストラップまたは他の種類の固定具がホルダから取り外され得る。
【0052】
本明細書で使用される「主洗浄チャンバ」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、特に、少なくとも1つの主洗浄ステップが実行される洗浄チャンバに関連し得る。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に少なくとも1つの壁または少なくとも1つのハウジングによって部分的にまたは完全に囲まれ、洗浄ステップおよび特に少なくとも1つの主洗浄ステップが上記の定義の意味で行われ得る、空間を指し得る。この主洗浄チャンバは、原則として、閉じたあるいは開いた主洗浄チャンバ、または開かれる主洗浄チャンバとして設計され得る。主洗浄チャンバが、ハウジングによってすべての側面または少なくとも2つの面が囲まれることが特に好ましく、これは、完全に閉じられた設計であり得るが、原則として1つまたは複数の通路および/または開口部も有し得る。主洗浄チャンバは、特に剛性の主洗浄チャンバとして、したがって洗浄手順中にその位置および/または配向を変更しない主洗浄チャンバとして設計され得るが、原則として、たとえば、回転、転換、旋回動作、振動動作または同様の移動によって、主洗浄器具における洗浄手順中にその位置および/または向きを変更する、たとえば、可動主洗浄チャンバ、旋回可能および/または回転可能な主洗浄チャンバとしても設計され得る。したがって、主洗浄チャンバは、たとえば、洗濯機の洗浄チャンバとして設計され得、洗浄器具は、洗濯機として設計されてもよく、および/または主洗浄チャンバは、洗濯機のドラムとして設計されてもよく、および主洗浄器具は洗濯機の形態で設計され得る。たとえば、商業用の食器洗いおよび/または洗濯用または家庭用の洗濯機は、本発明に従って改良され得る。しかし、特に、当該洗濯機は、業界で典型的に利用されている種類の改良型洗濯機、より具体的には、まさに1つの洗浄チャンバを備える単一チャンバの洗濯機であってもよく、その流体設備は2つの別個のシステム、すなわち洗浄システムと、実際の洗浄中にすすぎ液を温度調整し得る別個のすすぎ用タンクを備える別個のすすぎ用システムとを有している。
【0053】
これに関連する主洗浄流体は、概して、上記の主洗浄の目的のために構成される洗浄流体を指す。主洗浄流体は、より具体的には、基本的に任意の液体および/または気体であり得、これは、洗浄用物品、より具体的には呼吸装置および/または呼吸マスクに対して巨視的および/または微視的に洗浄効果を有し得る。これに関連する「曝露」とは、概して、あらゆる種類の洗浄用物品を主洗浄流体と接触させることを指す。これは、たとえば、噴霧、滴下、噴射、またはそれらおよび/または他の直接タイプの曝露の組み合わせなどによる直接の曝露の形態で行われてもよく、ここで、主洗浄流体は、たとえば呼吸装置および/または呼吸マスクなどの、洗浄用物品に直接到達する。この曝露の改良は、たとえば、食器洗い用の洗濯機の場合、特に固定される主洗浄チャンバを用いて行われ得る。代替的または追加的に、曝露はまた、主洗浄チャンバが主洗浄流体で完全にまたは部分的に満たされることによっても行われてもよく、その結果、主洗浄チャンバに収容される主洗浄流体は、少なくとも主洗浄チャンバの1つの位置で洗浄用物品と接触する。この曝露の改良は、特に、主洗浄チャンバが、たとえばドラムの形態の可動主洗浄チャンバとして設計される場合に利用され得る。上記の曝露タイプおよび/または他の曝露タイプの組み合わせも可能である。主洗浄チャンバが剛性または可動設計であるかどうかに関係なく、洗浄流体への曝露は、主洗浄流体が、たとえば呼吸装置および/または呼吸マスクなどの、洗浄用物品に一度だけ作用することによって、単一の操作で行われ得る。しかし、代替的または追加的に、洗浄は循環モードでも行われてもよく、主洗浄流体は、洗浄用物品に複数回適用される。この種の循環モードおよび循環回路は、たとえば、皿洗いまたは洗濯用の従来の機器から知られている。
【0054】
本明細書で使用される「内側」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、使用時のユーザの顔に面している呼吸マスクの少なくとも1つの表面を指し得る。この内側は、使用中にシーリングリップによって周囲の環境から閉鎖され得る。上述したように、内部は、呼吸マスクがホルダ上で伸張される場合に、呼吸マスクとシーリング面との間に形成されるか、またはユーザによる使用時に、呼吸マスクとユーザの顔との間に形成される。したがって、使用時に、内側はユーザの顔を向くが、伸張された状態では、それはホルダのシーリング面を向く。両方の場合において、そのとき、内側は、好ましくはシーリングリップのシール効果によって、周囲の環境、すなわち、たとえば煙ガスに曝露されていない側である。
【0055】
呼吸マスクを備えるホルダは、様々な方法で主洗浄チャンバに導入され得る。主洗浄チャンバへのこの導入は、好ましくは、上で定義されるように、内部を向く呼吸マスクの内側がアクセス可能であるように達成される。たとえば、呼吸マスクは、洗浄バスケットに緩く配置され、上記洗浄バスケットとともに主洗浄チャンバに導入され得る。洗浄バスケットは、プレ洗浄ステップに使用される洗浄バスケットと同一であり得るか、またはその洗浄バスケットとは異なる設計を有し得る。呼吸マスクに加えて、呼吸装置のさらなる要素が洗浄バスケットに収容され得る。たとえば、洗浄バスケットはまた、たとえば紛失しないような方法で、呼吸装置および/または個人用保護具の比較的小さな部品を順に収容し得る、少なくとも1つの小部品バスケットを有し得る。
【0056】
少なくとも1つの主洗浄ステップは、特に国際公開第2011/144518号に記載されるように実行され得る。特に、本明細書に記載される洗浄器具は主洗浄に使用されてもよく、および/または主洗浄チャンバは本明細書に記載される洗浄器具によって提供されてもよい。
【0057】
特に、主洗浄ステップでは、少なくとも1つの呼吸マスクは、呼吸装置の少なくとも1つの送ガス要素とともに洗浄され得る。この場合、特に、方法のステップiii)における呼吸マスクの少なくとも1つの主洗浄流体への曝露は、送ガス要素が加圧ガスに曝露されるように行うことができ、その結果、主洗浄流体は送ガス要素の内部に到達しない。したがって、たとえば、主洗浄チャンバは、主洗浄器具の構成部品であってもよく、これは、たとえば、曝露器具とも呼ばれる、呼吸装置を少なくとも1つの主洗浄流体に曝露するための流体設備に加えて、少なくとも1つの圧力接続部を有する少なくとも1つの圧力曝露器具をさらに有し得る。圧力接続部は、呼吸装置の少なくとも1つの送ガス要素に接続されるか、または接続可能であってもよく、その場合、圧力曝露器具は、特に、主洗浄流体への呼吸マスクの曝露の間に、送ガス要素を加圧ガスに曝露するように構成される。主洗浄器具のさらなる考えられる改良に関しては、国際公開第2011/144518号に記載されている洗浄器具を参照されたい。しかし、原則として、他の改良も可能である。
【0058】
本発明のさらなる態様では、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための器具が提案されている。当該器具は、特に、上記の改良の1つで、または以下でより詳細に説明される改良の1つで上記提案される方法を実施するように構成され得る。したがって、当該器具の考えられる改良および定義に関しては、上記の方法の説明を参照することができる。
【0059】
呼吸装置はまた、少なくとも1つの呼吸マスクを備える。当該器具は、少なくとも1つのホルダを有し、ホルダは、少なくとも1つの湾曲したシーリング面を有している。呼吸マスクは、呼吸マスクのシーリングリップが、湾曲したシーリング面上にあり、呼吸マスクの内部を閉鎖するように、ホルダ上で伸張させることができる。上記のように、ホルダは、特に、頭の形状、顔の形状、球の形状、球の部分形状、球のシェル形状、自由曲面のシェル形状からなる群から選択される形状を有し得る。シーリング面は、特に、シーリングリップを完全に閉鎖し、シーリングリップによって区切られた内部を完全に閉鎖するように構成される、連続するシーリング面であり得る。ホルダはさらに、呼吸マスクの少なくとも1つの固定具をホルダに固定するための、少なくとも1つの固定部、より具体的には、ベルト、固定ストラップ、ウェビングからなる群から選択される少なくとも1つの固定具を有し得る。固定部は、特に、ホルダの人工骨頭の背部、湾曲したシーリング面の反対側にあるホルダの拡張部からなる群から選択され得る。洗浄器具は、少なくとも1つの洗浄バスケットをさらに備え得る。ホルダは、より具体的には、その上で伸張される呼吸マスクとともに、好ましくは、方法のステップd)の前に、洗浄バスケットに固定して接続されるホルダ、洗浄バスケットに接続される、洗浄バスケットに取り外し可能に接続可能であるホルダからなる群から選択され得る。ホルダおよび/またはシーリング面のさらなる考えられる改良に関しては、上記の説明を参照することができる。
【0060】
さらなる態様では、個人用保護具をプレ洗浄するためのプレ洗浄器具が提案されている。ここでのプレ洗浄器具は、概して、少なくとも1つのプレ洗浄チャンバを有し、好ましくは、上で定義されるプレ洗浄ステップを実行するように構成される器具であると理解することができ、プレ洗浄器具はより具体的には方法のステップd)およびe)で使用される。
【0061】
プレ洗浄器具は、上で定義される少なくとも1つのプレ洗浄チャンバを備える。さらに、プレ洗浄器具は、記載される少なくとも1つのホルダを有する、上記の改良の1つまたは複数に従って少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための提案される、少なくとも1つの器具を備える。当該器具は、少なくとも1つの呼吸マスクが少なくとも1つのホルダ上で伸張された状態で、プレ洗浄チャンバに導入することができる。プレ洗浄器具はさらに、呼吸マスクの外側をプレ洗浄チャンバ内で少なくとも1つのプレ洗浄流体に曝露するための少なくとも1つの曝露器具を有する。
【0062】
本明細書で使用される「流体設備」とも呼ばれる「曝露器具」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、洗浄チャンバ内に収容されている洗浄用物品、この場合、たとえば、呼吸装置などのプレ洗浄チャンバを、任意の望ましい方法で、直接または間接的に、洗浄流体、この場合、より具体的にはプレ洗浄流体に曝露させ得る器具を指し得る。この曝露は、たとえば、噴霧、滴下、噴射、もしくは、それらのおよび/または他の直接タイプの曝露の組み合わせによる直接的な曝露の形態で達成され、ここで流体設備から出てくる洗浄流体は、特に直接、洗浄用物品に当たる。曝露器具は、特に少なくとも1つのノズルを有し得る。プレ洗浄器具は、特に、プログラム可能な機器として設計され得、少なくとも1つのプレ洗浄ステップで少なくとも1つの洗浄プログラムを実施するように構成されるコントローラを有し得る。特に、プレ洗浄器具は、洗濯機の形態で設計され得、その洗浄チャンバは、ここではプレ洗浄チャンバとして機能することができるが、ホルダを備える記載される器具を収容し、たとえば、プレ洗浄ステップを実施するためのコントローラを有し得る。洗濯機は、特に、液体をすすぐための別個のタンクを備える、市販の食器洗浄機として設計され得る。しかし、代替的に、1つの流体タンクのみを有する、単一回路の食器洗浄機をプレ洗浄器具として使用する可能性もあり、そこから、呼吸マスクは、たとえば循環モードで、プレ洗浄流体で洗浄される。
【0063】
さらなる態様では、少なくとも1つの呼吸マスクを備える少なくとも1つの呼吸装置、および随意に、個人用保護具のさらなる構成部品を洗浄するための洗浄システムが提案されている。本明細書で使用される「洗浄システム」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の一般的な意味が与えられる広い用語である。当該用語は、具体的または適当な意味に限定されない。当該用語は、限定されることなく、特に、複数の構成部品から構成され、洗浄の目的を果たす器具を指し得る。特に、洗浄システムは、2つまたはそれ以上の洗浄器具を有してもよく、その各々に、少なくとも1つの洗浄チャンバが設けられ、その各々において、洗浄用物品を洗浄流体に曝露することができる。洗浄システムは、特に、記載される改良の1つまたは複数で上記の方法を実行するように構成され得る。
【0064】
洗浄システムは、上で説明される、または以下でより詳細に説明される改良の1つまたは複数による少なくとも1つのプレ洗浄器具を備える。洗浄システムは、少なくとも1つの主洗浄器具、より具体的には、プレ洗浄器具とは別に具体化される主洗浄器具をさらに備える。主洗浄器具はその一部に、少なくとも1つの主洗浄チャンバ、より具体的には、プレ洗浄チャンバとは別の主洗浄チャンバを備える。プレ洗浄器具でプレ洗浄した後にホルダから取り外される呼吸マスクは、主洗浄チャンバに導入することができる。主洗浄器具はさらに、呼吸マスクを、その内側を向く呼吸マスクの内側を含んで、少なくとも1つの主洗浄流体に曝露するための、少なくとも1つの曝露器具を有する。主洗浄器具は、概して、少なくとも1つの主洗浄ステップを実行することができる洗浄器具であると理解され得る。少なくとも1つの主洗浄器具の考えられる改良に関しては、たとえば、すでに上で述べたように、国際公開第2011/144518号に記載されている洗浄器具を参照することができる。しかし、原則として、他の改良も可能である。
【0065】
洗浄システムは、特に2つの別個の洗濯機を有し得、第1の洗濯機がプレ洗浄器具として機能し、ここで少なくとも1つのプレ洗浄ステップを行うことができ、呼吸マスクがホルダ上で伸張される。第2の洗濯機は、主洗浄器具として機能してもよく、そこで主洗浄ステップが行われる。その場合、たとえば、上記のように、主洗浄器具に少なくとも1つの圧力接続部が設けられる、少なくとも1つの圧力曝露器具があり得る。圧力接続部は、呼吸装置の少なくとも1つの送ガス要素に接続され得るか、または接続可能であり、圧力曝露器具は、特に呼吸マスクを主洗浄流体に曝露している間に、送ガス要素を加圧ガスに曝露するように構成される。主洗浄器具は、より具体的には、たとえば少なくとも2つの別個のタンクを有する市販の食器洗浄機として設計されてもよく、その場合、すすぎ流体は、洗浄タンクとは別に、すすぎ用タンクで調製され得る。
【0066】
呼吸装置を洗浄するための既知の方法および器具と比較して、提案される方法および提案される器具には多くの利点がある。したがって、全体として、配備後の個人用保護具(PPE)の構成部品は、たとえば、主洗浄ステップの一部として、または主洗浄ステップに続いて、洗浄し、随意に消毒することもできる。一般的に言えば、洗浄は、少なくとも2つのステップ、すなわち、少なくとも1つのプレ洗浄ステップおよび少なくとも1つの主洗浄ステップに分けることができる。プレ洗浄ステップでは、特に、呼吸マスクなどの個々の構成部品の外側の粗い汚れが除去されてもよい。呼吸マスクは特に、その後、第2のステップである主洗浄ステップで内側にも最終洗浄を施すことができ、続いて任意で消毒され得る。
【0067】
プレ洗浄ステップの目的は、特に、健康に有害な物質、たとえば、煤を含む火の残留物を洗い流すことであり得る。マスク内部を閉鎖することなく、プレ洗浄チャンバに呼吸マスクを自由に単に吊るす代わりに、本発明に従って、少なくとも1つの呼吸マスクを少なくとも1つのホルダ上で伸張させることによって、内部を閉鎖することが可能である。これは、たとえば、以下の動作手順の過程で行われてもよく、これは、消毒洗濯機に移送するまでの消防署の作業員の個人用保護具の構成部品の取り扱いの例示的な説明を提供している。
1.消防署の作業員は、配備を終了または中断し、呼吸マスクから呼吸調節器を取り外し、実際には、呼吸マスクは、順応のために短い時間の間顔面に残されたままにされ得る。
2.消防署の作業員は、手袋を着用して外部から汚染された表面にのみ接触するように、呼吸マスクを顔から引き離す。
3.呼吸マスクは、搬送ボックス内に配置され、そこで、呼吸マスクは、たとえば、ホルダ上、たとえばヘッド上に既に引き出されている。呼吸調整器は、加圧ガスボンベと同様に、加圧空気呼吸装置にとどまる。これらの送ガス要素も同様に搬送ボックスに詰められ、これにより搬送用の気密閉鎖が施される。
4.消防署のいわゆるブラックエリア、すなわち汚れた動作エリアでは、搬送ボックスは、随意にたとえばマウスプロテクタおよび手袋などの個人用保護具を使用して開封され、それぞれの場合に、たとえば、呼吸調節器および加圧ガスボンベに加えて、対応する数の呼吸マスクを含む、4つの圧縮空気呼吸装置が、搬送ボックスから引き出され、プレ洗浄器具のプレ洗浄チャンバ内でホルダ上に配置される。
5.呼吸調節器が、再び呼吸マスクに接続されることで、呼吸調節器および呼吸マスクの両方は、外側に向かって閉じられるが、その理由は以下の通りである。
a.呼吸マスクの呼気弁は、典型的には、呼吸マスクのカバーグリッドによって物理的に保護されており、その機能によって、マスクの内側から外側にのみ媒体を許容する。
b.呼吸調節器は、典型的に、片側が加圧空気呼吸装置の中圧ラインにまだ取り付けられており、その場合、反対側は、呼吸マスクに接続されているため、両方向に閉じられ、直接的な液体の侵入から保護される。
c.加圧空気呼吸装置は、たとえば製造業者のシーリングセットを使用してシールされ、その場合、たとえば、警報ホイッスルも、1つまたは複数のストッパによって閉じられる。
6.プレ洗浄チャンバ/プレ洗浄器具でのプレ洗浄ステップの後、呼吸調節器および呼吸マスクは、主洗浄ステップに搬送され、随意に消毒のために主洗浄器具、たとえば消毒洗浄機に搬送される。
7.加圧空気呼吸装置は、続いて、吊るされて乾燥されるおよび/または乾燥キャビネットに入れられ、加圧ガスボンベは手動で乾燥され得るか、または乾燥のために保管され得る。
8.ホルダ、たとえばその上で呼吸マスクが伸張された「ヘッド」、および随意に搬送ボックスは、プレ洗浄器具またはその他の方法で洗浄され、その後乾燥され、ともに車両に戻され、次の配備に備える。
【0068】
当業者が認識するように、方法のこの例示的な説明は、単に1つの考えられる例示的な実施形態を表し、当業者は、対応する変形を認識し、必要に応じてそれらを実施するであろう。
【0069】
提案される方法は、たとえば煤および/または健康に有害な他の物質などの、たとえば火の残留物の特に洗浄による除去を含む、呼吸マスクの効率的なプレ洗浄を可能にする。しかし、同時に、提案される方法は、呼吸マスクの外側から洗い流される物質が、たとえば結果として、洗浄流体、たとえば洗浄流体の循環の洗浄プロセスにおいてもマスク内部に搬送されることによって、マスクの内側を汚染することを効率的に防止する。したがって、提案される方法は、マスク内部が火の残留物によって不必要に汚染されるのを効果的に防止し、そのため、内側のこの汚染が後で除去される必要性を排除する。さらに、提案される方法は、たとえば、概して消毒洗浄機として設計され得る主洗浄器具が、たとえば、火の残留物などの不要な物質を含有する取り込まれた流体残留物が原因で汚染されるのを効果的に防止する。
【0070】
プレ洗浄器具では、たとえば、呼吸マスク、呼吸調節器、加圧空気呼吸装置、および加圧ガスボトルを備える、最大4つの完全な呼吸保護具のセットを処理するために、呼吸マスクは、依然として完全に取り付けられた状態で、たとえばヘッドまたは保持プレートの形態のホルダ上など、ホルダ上に配置することができ、それにより、ホルダのシーリング面とともに呼吸マスクのシーリングリップによって、呼吸マスクの内部を完全に閉鎖する。呼吸マスクは、たとえば、ヘッド自体、またはたとえばホルダ上の対応する対応物である、保持プレート上で呼吸マスクのウェビングまたはストラッピングを締めることによって固定され得る。呼吸調節器の開いたホース端は、たとえば、上記5より下で説明したように、洗浄操作前に閉じられ得るおよび/または閉鎖され得る。したがって、プレ洗浄ステップ中の呼吸マスクの内部への火の残留物の浸透は、好ましくは効果的に防止され得るため、続く主洗浄ステップに取り込まれる毒性物質がないことが好ましい。
【0071】
要約すると、さらなる考えられる改良に限定されることなく、以下の実施形態が提案される。
【0072】
実施形態1:少なくとも1つの呼吸マスクを備える、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための方法であって、当該方法は、少なくとも1つのプレ洗浄ステップを含み、プレ洗浄ステップは、以下のサブステップ
a)呼吸装置を外側が汚染された状態で提供するステップ、
b)呼吸マスクのための少なくとも1つのホルダであって、ホルダが、少なくとも1つの湾曲したシーリング面を有する、少なくとも1つのホルダを提供するステップ、
c)呼吸マスクの少なくとも1つのシーリングリップが湾曲したシーリング面上にあり、呼吸マスクの内部を閉鎖するように、呼吸マスクをホルダ上で伸張させるステップ、
d)呼吸マスクを備えるホルダをプレ洗浄チャンバに導入するステップ、および
e)プレ洗浄チャンバ内で呼吸マスクの外側を少なくとも1つのプレ洗浄流体に曝露するステップを含む、方法。
【0073】
実施形態2:方法のステップc)の前に、少なくとも1つの呼吸送ガス要素、より具体的には、呼吸調節器は、呼吸マスクから取り外される、実施形態1記載の方法。
【0074】
実施形態3:方法のステップc)の後であって方法のステップd)の実施前に、呼吸送ガス要素は、呼吸マスクに再び接続される、実施形態2記載の方法。
【0075】
実施形態4:呼吸マスクがその上で伸張されるホルダは、方法のステップc)の後に、少なくとも1つの搬送ボックスに導入され、方法のステップd)がそこで実行される前に、プレ洗浄チャンバを備えるプレ洗浄器具に搬送ボックスとともに搬送される、実施形態1~3のいずれかに記載の方法。
【0076】
実施形態5:搬送ボックスは、搬送中に気密に閉鎖される、実施形態4記載の方法。
【0077】
実施形態6:呼吸マスクに加えて、呼吸マスクに割り当てられた個人用保護具の少なくとも1つの要素、より具体的には、呼吸ガスボンベ、呼吸ガスボンベ用の運搬用フレーム、加圧空気呼吸装置からなる群から選択される、少なくとも1つの要素が、搬送ボックスに追加的に導入される、実施形態4または5に記載の方法。
【0078】
実施形態7:ホルダは、頭の形状、顔の形状、球の形状、球の部分形状、球のシェル形状、自由曲面のシェル形状からなる群から選択される形状を有する、実施形態1~6のいずれかに記載の方法。
【0079】
実施形態8:シーリング面は、シーリングリップとともに、内部を完全に閉鎖するように構成される、連続するシーリング面である、実施形態1~7のいずれかに記載の方法。
【0080】
実施形態9:ホルダは、呼吸マスクの少なくとも1つの固定具をホルダに固定するための、少なくとも1つの固定部、より具体的には、ベルト、固定ストラップ、ウェビングからなる群から選択される、少なくとも1つの固定具をさらに有する、実施形態1~8のいずれかに記載の方法。
【0081】
実施形態10:固定部は、ホルダの人工ヘッドの背部、湾曲したシーリング面の反対側のホルダ拡張部からなる群から選択される、実施形態9記載の方法。
【0082】
実施形態11:ステップe)における曝露は、呼吸マスクの内部が洗浄流体のない状態のままであるように行われる、実施形態1~10のいずれかに記載の方法。
【0083】
実施形態12:方法のステップe)は、少なくとも部分的に、プレ洗浄流体の循環モードで実行される、実施形態1~11のいずれかに記載の方法。
【0084】
実施形態13:プレ洗浄流体は、少なくとも部分的に、複数の呼吸マスクの複数の連続するサイクルのために使用される、実施形態12記載の方法。
【0085】
実施形態14:少なくとも1つのプレ洗浄流体は、少なくとも1つの主プレ洗浄流体および少なくとも1つのすすぎ用プレ洗浄流体を含み、方法のステップe)は、少なくとも1つの主プレ洗浄ステップおよび少なくとも1つのすすぎプレ洗浄ステップを含み、主プレ洗浄ステップにおいて、呼吸マスクの外側は、主プレ洗浄流体に曝露され、すすぎプレ洗浄ステップにおいて、呼吸マスクの外側は、すすぎ用プレ洗浄流体に曝露される、実施形態1~13のいずれかに記載の方法。
【0086】
実施形態15:主プレ洗浄ステップは、循環モードで実行され、すすぎプレ洗浄ステップは、循環モードでは実行されない、実施形態14記載の方法。
【0087】
実施形態16:すすぎ用プレ洗浄流体は、真水を含む、実施形態14または15に記載の方法。
【0088】
実施形態17:主プレ洗浄ステップの間に、すすぎ用プレ洗浄流体は、プレ洗浄チャンバとは別に設計される、すすぎ用タンク内で加熱される、実施形態14~16のいずれかに記載の方法。
【0089】
実施形態18:プレ洗浄チャンバは、ホルダを直接または間接的に収容するための、少なくとも1つの固定器具を有する、実施形態1~17のいずれかに記載の方法。
【0090】
実施形態19:呼吸マスクを備えるホルダは、洗浄バスケット内でプレ洗浄チャンバに導入される、実施形態1~18のいずれかに記載の方法。
【0091】
実施形態20:複数の呼吸マスクを備える複数のホルダは、洗浄バスケットに収容される、実施形態19記載の方法。
【0092】
実施形態21:ホルダは、洗浄バスケットに固定して接続されるホルダ、洗浄バスケットに取り外し可能に接続可能であり、方法のステップd)の前に、その上で伸張される呼吸マスクとともに、洗浄バスケットに接続されるホルダからなる群から選択される、実施形態19または20に記載の方法。
【0093】
実施形態22:少なくとも1つの主洗浄ステップをさらに含み、主洗浄ステップは、プレ洗浄ステップの後に実行され、以下のサブステップ
i)ホルダから呼吸マスクを取り外すステップ、
ii)呼吸マスクを主洗浄チャンバに導入するステップ、および
iii)呼吸マスクを、内部を向く呼吸マスクの内側を含んで、少なくとも1つの主洗浄流体に曝露するステップを含む、実施形態1~21のいずれかに記載の方法。
【0094】
実施形態23:呼吸マスクは、主洗浄ステップにおいて、呼吸装置の少なくとも1つの送ガス要素とともに洗浄され、方法のステップiii)において、主洗浄流体が、送ガス要素の内部に到達しないように、送ガス要素は、加圧ガス、より具体的には圧縮空気に曝露される、実施形態22記載の方法。
【0095】
実施形態24:より具体的には、実施形態1~23のいずれかに記載の方法によって、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための器具であって、呼吸装置は、少なくとも1つの呼吸マスクを備え、器具は、少なくとも1つのホルダを有し、ホルダは、少なくとも1つの湾曲したシーリング面を有し、呼吸マスクのシーリングリップが、湾曲したシーリング面上にあり、呼吸マスクの内部を閉鎖するように、呼吸マスクは、ホルダ上で伸張可能である、器具。
【0096】
実施形態25:ホルダは、頭の形状、顔の形状、球の形状、球の部分形状、球のシェル形状、自由曲面のシェル形状からなる群から選択される形状を有する、実施形態24記載の器具。
【0097】
実施形態26:シーリング面は、シーリングリップとともに、内部を完全に閉鎖するように構成される、連続するシーリング面である、実施形態24または25に記載の器具。
【0098】
実施形態27:ホルダは、呼吸マスクの少なくとも1つの固定具をホルダに固定するための、少なくとも1つの固定部、より具体的には、ベルト、固定ストラップ、ウェビングからなる群から選択される、少なくとも1つの固定具をさらに有する、実施形態24~26のいずれかに記載の器具。
【0099】
実施形態28:固定部は、ホルダの人工ヘッドの背部、湾曲したシーリング面の反対側のホルダ拡張部からなる群から選択される、実施形態27記載の器具。
【0100】
実施形態29:少なくとも1つの洗浄バスケットをさらに備え、ホルダは、洗浄バスケットに固定して接続されるホルダ、洗浄バスケットに取り外し可能に接続可能であるホルダからなる群から選択される、実施形態24~28のいずれかに記載の器具。
【0101】
実施形態30:個人用保護具をプレ洗浄するためのプレ洗浄器具であって、少なくとも1つのプレ洗浄チャンバを備え、さらに実施形態24~29のいずれかに記載の器具を少なくとも1つ備え、少なくとも1つの呼吸マスクが少なくとも1つのホルダ上で伸張される器具をプレ洗浄チャンバに導入可能であり、プレ洗浄器具は、プレ洗浄チャンバ内で、呼吸マスクの外側を少なくとも1つのプレ洗浄流体に曝露するための、少なくとも1つの曝露器具をさらに有する、プレ洗浄器具。
【0102】
実施形態31:より具体的には、実施形態1~23のいずれかに記載の方法によって、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための洗浄システムであって、実施形態30に記載のプレ洗浄器具を少なくとも1つ備え、さらに少なくとも1つの主洗浄器具、より具体的には、プレ洗浄器具とは別に設計される主洗浄器具を備え、主洗浄器具は、少なくとも1つの主洗浄チャンバ、より具体的には、プレ洗浄チャンバとは別の主洗浄チャンバを有し、呼吸装置の少なくとも1つの呼吸マスクを、ホルダから取り外されるプレ洗浄器具でのプレ洗浄後に、主洗浄チャンバに導入可能であり、主洗浄器具は、呼吸マスクを、内部を向く呼吸マスクの内側を含んで、少なくとも1つの主洗浄流体に曝露するための、少なくとも1つの曝露器具をさらに有する、洗浄システム。
【0103】
さらなる詳細および特徴は、特に従属請求項に関連して、以下の例示的な実施形態の説明から明らかになるであろう。ここで、それぞれの特徴は、それ自体で、または互いに組み合わせて集合的に実現化され得る。本発明は、例示的な実施形態に限定されない。例示的な実施形態は、図に概略的に表されている。個々の図面における同一の参照符号は、同一あるいは機能的に同一の要素、またはそれらの機能に関して互いに対応する要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0104】
図1】少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための器具110の様々な例示的な実施形態を示す。
図2】少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための器具110の様々な例示的な実施形態を示す。
図3】プレ洗浄器具の例示的な実施形態を示す。
図4】主洗浄器具の例示的な実施形態を示す。
図5】個人用保護具を洗浄するための洗浄システムの例示的な実施形態の構成部品を示す。
図6】少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための方法の例示的な実施形態のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0105】
図1および図2は、少なくとも1つの呼吸装置112を洗浄するための器具110の様々な例示的な実施形態を示す。呼吸装置112は、図1に例示的に表される呼吸マスク114、より具体的には、呼吸保護マスクを備える。この呼吸マスク114は、たとえば、視界窓116、気息調節器または呼吸調節器の接続のためのポート118、また自己閉鎖式呼気弁120を有し得る。呼吸マスク114は、周囲環境に対する呼吸マスク114の内部124を閉鎖するための少なくとも1つのシーリングリップ122をさらに備える。内部124を向く呼吸マスク114の片側は、これ以降、内側とも呼ばれ、一方で、図1において外部にあるもう一方の側は、外側と呼ばれる。
【0106】
器具110は、ホルダ126を備え、その上で呼吸マスク114を伸張させることができる。ホルダ126は、湾曲したシーリング面128を備え、呼吸マスク114が、ホルダ126上で伸張されると、少なくとも1つのシーリングリップ122は、シーリング面128に押し付けられ、シーリング面128に対して閉鎖される。
【0107】
図1および図2の実施形態の器具110は、ホルダの形状が異なる。図1のホルダ126は、たとえば、上記の標準的なヘッドの形状などのヘッド形状を有するが、図2によるホルダ126は、シェル130の形状を有する。このシェル130は、たとえば、球のシェルの一部分であり得るか、または別のシェル形状を有し得る。原則として、少なくともほぼ面に対応する湾曲したシーリング面128を備える別の形状も可能である。
【0108】
呼吸マスク114がホルダ126上で伸張されるとき、呼吸マスク114の少なくとも1つの固定具132がホルダ126に固定される。固定具132は、たとえば、図1に例示的に表されるように、少なくとも1つのベルト、少なくとも1つのウェビング、または少なくとも1つの固定バンドを備え得る。ホルダ126に固定具132を固定するために、ホルダ126は少なくとも1つの固定部134を有する。一方、図1のようにヘッド形状を有する例示的な実施形態の場合、固定部134は、ヘッドの背部であってもよく、たとえば、図2の例示的な実施形態によるホルダ126の場合、リンケージ136が、例示的に設けられ、これは、湾曲したシーリング面128の反対側にある、および固定部134として機能し得る後方突出拡張部138を有している。
【0109】
示される例示的な実施形態、および他の例示的な実施形態におけるホルダ126はさらに、少なくとも1つの接続要素140を有してもよく、これにより、以下で詳細に説明するように、ホルダ126を洗浄バスケットに固定してまたは取り外し可能に導入することができる。図1の例示的な実施形態の場合、接続要素140は、例示的に、ヘッドの下端に組み込まれ得る。図2による例示的な実施形態の場合、接続要素140は、たとえば垂直キャリアロッド142のような、たとえばリンケージ136の構成部分であってもよく、この場合、たとえば、拡張部138は、垂直方向に、またはキャリアロッド142から後方の角度で拡張し、ここでキャリアロッド142の下端は、たとえば、接続要素140を収容してもよい。この場合、この要素は、たとえば、ねじ山または同様の接続要素であり得る。キャリアロッド142の単純で滑らかな端部も可能であり、これはその後、たとえば、洗浄バスケット内で対応するレセプタクルに挿入される。
【0110】
図3は、プレ洗浄のための、すなわち、呼吸装置112上で少なくとも1つのプレ洗浄ステップを実施するための、プレ洗浄器具144を示す。プレ洗浄ステップを実行するために、まず、呼吸マスク114は、少なくとも1つの送ガス要素146、たとえば、少なくとも1つの加圧空気呼吸装置または呼吸調節器から分離される。この状態では、図1および2に示されるように、呼吸マスク114は、図1および2を参照して説明されるように、ホルダ126上で伸張される。呼吸マスク114がその上で伸張されるホルダ126を備える器具110は、洗浄バスケット148に導入され、この導入は、たとえば、ホルダ126をこの洗浄バスケット148に取り外し可能に接続することによって行われる。続いて、少なくとも1つの送ガス要素148は、たとえば、加圧空気呼吸装置および/または呼吸調節器を再びポート118に接続し、このポートを不浸透的に閉じることによって、呼吸マスク114に再び接続され得る。したがって、呼吸マスク114の内部124は、不浸透的に閉じられる。洗浄バスケット148は、たとえば、ドア152、より具体的にはフラップによって閉鎖することができる、プレ洗浄器具144のプレ洗浄チャンバ150に導入することができる。しかし、プレ洗浄器具144の他の改良も原則的に可能であり、当該器具は、好ましくは単一チャンバのプログラム可能な洗濯機として具体化される。たとえば、プレ洗浄器具144は、フード型洗濯機としても具体化され得る。
【0111】
プレ洗浄チャンバ150において、呼吸装置112は、少なくとも1つの曝露器具154を介して少なくとも1つのプレ洗浄タンク158からのプレ洗浄流体156に曝露され得る。プレ洗浄タンク158は、たとえば、プレ洗浄チャンバ150の基部に配置され、たとえば、少なくとも1つの加熱器具160によって加熱可能であり得る。曝露器具154は、たとえば、洗浄バスケット148の上下に配置される、およびたとえば循環ポンプ162を介してプレ洗浄タンク158から供給され得る、ノズルアームを備え得る。随意に、少なくとも部分的にプレ洗浄タンク158のプレ洗浄流体156を精製するために、1つまたは複数のフィルタ、たとえば、粗いフィルタおよび/または細かいフィルタが設けられてもよい。追加で、プレ洗浄タンク158をドレン166に排出し得る、少なくとも1つのドレンポンプ164が設けられてもよい。さらに、プレ洗浄器具144は、少なくとも1つのプレ洗浄ステップを制御するための少なくとも1つのコントローラ168および/または複数のステップを伴う少なくとも1つのプレ洗浄プログラムを有し得る。
【0112】
図3に例示的に表されているプレ洗浄器具144では、別個のすすぎ用回路およびすすぎ用タンクは示されておらず、これは、これらがプレ洗浄ステップに必ずしも必要ではないためである。プレ洗浄ステップでは、たとえば、循環モードでのみ呼吸装置112の外側が洗浄され得る。しかし、随意で、さらにすすぎ用タンクを設けてもよく、そこで、プレ洗浄タンク158とは独立して、さらなる曝露器具でのすすぎを可能にするために、すすぎ液を調製することができる。さらに随意に、洗浄ステップのために、タンク158を排出し、それを新鮮な流体で充填することによって、示されるプレ洗浄器具を用いて、すすぎが実施され得る。このすすぎ流体は、循環ポンプ162および曝露器具154によって、プレ洗浄される呼吸装置112上にまき散らされ得るおよび/または噴霧され得る。さらに随意に、このすすぎ流体は、次の続くプレ洗浄ステップのためにプレ洗浄タンク158に保持され得る。この種の二回路システムの考えられる改良に関しては、当業者が認識するように、図4に示され、以下でより詳細に説明される器具のタンク186、202、また図3に従って器具にも実装される、対応する曝露器具176が参照され得る。
【0113】
図4は、図3と同様の断面図で、1つまたは複数の呼吸装置112上で少なくとも1つの主洗浄ステップを実施するように構成される、主洗浄器具170の例示的な実施形態を表している。ここでまた、主洗浄器具170は、たとえば洗濯機として設計されてもよく、その場合、たとえば、商用食器洗浄機、たとえばMEIKO Maschinenbau GmbH & Co.KG,77652 Offenburg,Germanyからのアンダーカウンター型の洗濯機を、それに応じて変換することが可能である。主洗浄器具170は主洗浄チャンバ172を備える。主洗浄チャンバ172は、たとえば再びフラップ、スイングドアまたはプッシュドアのような、たとえばドア174によって、および/または別の開口装置によって開かれ得る。代替的または追加的に、主洗浄チャンバ172はまた、全体的または部分的に、フードでカバーされる洗浄チャンバとして再び構成され得る。図4に表される例示的な実施形態では、たとえば、洗濯機は、図3のプレ洗浄器具144のように、フロントローディング型の洗濯機として設計されている。しかし、他の改良も同様に可能である。
【0114】
主洗浄器具170はまた、主洗浄チャンバ172に収容される呼吸装置112を1つまたは複数の洗浄流体に曝露するための、流体設備とも呼ばれる、少なくとも1つの曝露器具176を有する。たとえば、曝露器具176は、ここでまた、図3でのようなプレ洗浄器具144の改良に類似して、たとえば、呼吸装置112の上および/または下に、および/または、たとえば、1つまたは複数の側壁などの、主洗浄チャンバ172内の他の場所に配置され得る、1つまたは複数のノズル178を備え得る。曝露器具176は、たとえば、図4に表される例示的な実施形態におけるように、たとえば、複数のノズル178を有し、旋回可能および/または回転可能に取り付けられ、好ましくは呼吸装置112の上および/または下に収容される、1つまたは複数のノズルアームを備える洗浄ノズルシステム180を有し得る。代替的または追加的に、曝露器具176はまた、たとえば、好ましくは再び回転可能および/または旋回可能に取り付けられ、たとえば、呼吸装置112の上および/または下に再び配置され得る、1つまたは複数のすすぎ用ノズルアームを備えるすすぎ用ノズルシステム182を備え得る。しかし、原則として、他の配置および/または改良も可能である。
【0115】
さらに、図3のプレ洗浄器具144と同様に、曝露器具176はまた、1つまたは複数のさらなる要素、たとえば、1つまたは複数のパイプライン、1つあるいは複数のポンプ、および/または、1つあるいは複数のタンクを備え得る。たとえば、図示される例示的な実施形態では、洗浄ノズルシステム180を、1つまたは複数の主洗浄タンク188からの主洗浄流体186、たとえばより清浄な液体の順に曝露するための、少なくとも1つの洗浄ラインシステム184が設けられる。たとえば、主洗浄タンク188は、主洗浄チャンバ172のベース領域に設けられてもよく、および/または、同様に、いくつかの他の方法で主洗浄チャンバ172に接続されてもよく、これにより、主洗浄流体186を、呼吸装置112に作用させた後に、再び主洗浄タンク188に流すおよび/または滴下して戻すことが可能になる。洗浄ノズルシステム184を主洗浄タンク188からの主洗浄流体186に曝露するために、曝露器具176はさらに、1つまたは複数の循環ポンプ190を有し得る。追加で、主洗浄タンク188および/または他のタンクの主洗浄流体186を加熱するために、たとえば、再び主洗浄タンク188内の洗浄タンクヒータの形態で、1つまたは複数の加熱要素192が設けられてもよい。主洗浄タンク188は、ここでまた、たとえば、ドレンライン192によって、および随意にドレンポンプ194によって、ドレン196に排出可能であり得る。
【0116】
主洗浄流体186は、特に循環モードで、その後に、流し落とし、滴下して、主洗浄タンク188に戻る前に、タンクから新たに使用されるために、洗浄ノズルシステム180を介して、主洗浄タンク188からの主洗浄流体186を呼吸装置112に散布および/または噴霧することによって、呼吸装置112に塗布され得る。随意に、少なくとも部分的に主洗浄タンク188の主洗浄流体186を精製するために、1つまたは複数のフィルタ、たとえば粗いフィルタおよび/または細かいフィルタが設けられてもよい。
【0117】
すすぎ用ノズルシステム182は、たとえば少なくとも1つのすすぎ用ラインシステム198を介して、たとえばすすぎ液として、さらなる主洗浄流体200に曝露され得る。これに関連して、図4は、主洗浄器具170が二回路システムとして設計されている、随意の改良を示す。したがって、さらなる主洗浄流体200は、たとえば、主洗浄タンク188とは別に形成される、表される例示的な実施形態ですすぎ用タンク202として設計される、たとえば別個のタンクから提供される。すすぎ用タンク202は、さらなる主洗浄タンク204であると見なされてもよく、これは、図4による主洗浄器具170でのすすぎが、依然として主洗浄ステップの構成部分であるからである。たとえば、このすすぎ用タンク202は、ボイラーとして具体化されてもよく、たとえば、すすぎ用タンクヒータ206を備え得る。すすぎ用タンクヒータ206の代わりに、またはそれに加えて、他の種類の加熱要素、たとえば1つまたは複数の横断ヒータも、さらなる主洗浄流体200、特にすすぎ流体またはすすぎ液のために提供され得る。主洗浄タンク188内の主洗浄流体186にも同じことがいえる。すすぎ用タンク202は、1つまたは複数のフィード208を介して、主洗浄流体200、たとえば真水を充填され得る。さらに、主洗浄タンク188、またプレ洗浄器具144におけるように、それぞれの場合に、1つまたは複数の添加剤を、それぞれの洗浄流体、たとえば、より清浄な濃縮液および/またはすすぎ補助用の濃縮液および/または消毒濃縮液に混合するために、1つまたは複数の計量システム210が設けられ得る。
【0118】
すすぎ用ノズルシステム198は、好ましくは単純な動作時に、言い換えれば循環モードでないときに動作させてもよく、それにより、呼吸装置112は、すすぎ用タンク202からのすすぎ流体/主洗浄流体200に一度だけ曝露される。曝露のために、曝露器具176は、たとえば、1つまたは複数の圧力上昇ポンプ212を備え得る。
【0119】
図4による主洗浄器具170における呼吸装置112の主洗浄は、たとえば、以下でより詳細に記載されるように、ホルダ126から呼吸マスク114を取り外し、それらを1つまたは複数の洗浄バスケットに束ねずに入れることによって達成され得る。それぞれの内部124を指す呼吸マスク114の内側は、この場合、もはやホルダ126によってカバーされておらず、したがって、図4において参照符号216で象徴的に示される、このそれぞれの内側は、外側218と同様に、主洗浄流体186/200に対してアクセス可能である。その後、洗浄バスケット210を用いて、呼吸装置を主洗浄チャンバ172に導入することができ、ドア174を閉じることができる。その後、好ましくは、主洗浄プログラムを開始することが可能であり、これは、たとえば、中央機器コントローラまたは分散型コントローラとしてのコントローラ220を介して制御され得る。この場合、たとえば、最初に、すすぎ用ノズルシステム182によって、主洗浄タンク188を、主洗浄流体186および/またはこの主洗浄流体186の前駆体、たとえば真水、より具体的には、脱塩された真水で充填することが可能である。これは、その後、たとえば、計量システム122を介した1つまたは複数の添加剤の混合によって、および/または加熱要素192による加熱によって、主洗浄タンク188内で調整することができる。代替的または追加的に、主洗浄流体186はまた、後の洗浄サイクルにおいて主洗浄流体186および/またはその構成部分として使用するために、主洗浄タンク188における先行する洗浄サイクルの清澄すすぎプログラムの後に残ったままであってもよく、これは、呼吸装置112が曝露された後であっても、すすぎ液が概して比較的高い純度を有するためである。
【0120】
続いて、呼吸装置112は、1つまたは複数の主洗浄プログラムステップにおいて、好ましくは循環モードで清潔にされ、より具体的には洗浄され得る。ここで、付着している不純物を呼吸装置112から除去することが可能であり、および/または呼吸装置112は消毒され得る。
【0121】
続いて、1つまたは複数のすすぎステップを実行することが可能であり、これは、同様に、依然として主洗浄ステップおよび/または主洗浄プログラムの構成部分と見なされ得る。この目的のために、主洗浄タンク188は、好ましくは、ドレンライン192およびドレンポンプ194を介して排出され得る。すすぎ用タンク202は、事前に、たとえば添加剤を伴うか、または伴わない真水、たとえば脱塩された真水を用いてすすぎ流体として作用する、さらなる主洗浄流体202ですでに充填され得る。続いて、計量システム210によって1つまたは複数の添加剤を混合することが可能であり、および/またはすすぎ流体としての洗浄流体200は、すすぎ用タンクヒータ206および/またはトラバースヒータによって加熱され得る。このように事前調製されたすすぎ流体200は、その後、すすぎ用ノズルシステム182によって少なくとも1つのすすぎステップで呼吸装置112に適用することができ、それにより、これらの呼吸装置は、すすがれる、および/または透明にすすがれる。少なくとも1つのすすぎステップ後に、随意に再び、少なくとも1つの乾燥ステップがあり得、これは、単純な待機により受動的であり得るか、または、たとえば、少なくとも1つの乾燥ファンおよび/または主洗浄器具170の他の種類の乾燥器具を使用して能動的に支持され得る。随意の乾燥ステップに続いて、その時点まで随意に、好ましくはロックされ得るドア174は、自動的に解放および/または開くことができる。プログラム全体は、たとえばコントローラ220によって制御されてもよく、より多くのプログラムが選択可能である。
【0122】
図4に表される主洗浄器具170の例示的な実施形態、および図3に表されるプレ洗浄器具144の例示的な実施形態が、単に複数の異なる例示的な実施形態の1つを表すことが指摘される。したがって、上記の要素の各々、または2つまたはそれ以上、またはすべても、異なる内容で実装され得る。たとえば、表される流体回路は改良され得、それぞれの洗浄チャンバは、別の方法で、たとえば回転可能および/または旋回可能に設計され得る。
【0123】
上に表されるように、少なくとも1つの主洗浄ステップに関して、主洗浄チャンバ172内の少なくとも1つの呼吸装置112は、好ましくは少なくとも1つの洗浄バスケット114内に配置される。別のホルダ、好ましくは、少なくとも1つの呼吸マスク114の内側216が、それぞれの主洗浄流体186、200のために自由にアクセス可能である、貯蔵の形態も可能である。洗浄バスケット214は、さらに、1つまたは複数の小部品バスケット224を有してもよく、これは、随意に、図3の改良の場合に、洗浄バスケット148内に設けられ得る。
【0124】
さらに、たとえば、呼吸装置112の1つまたは複数の構成部品の位置付けのために、少なくとも1つの呼吸装置に1つまたは複数の固定具が設けられ得る。
【0125】
呼吸装置112の少なくとも1つの送ガス要素146、たとえば、呼吸調節器、呼吸調節器のガスライン、気息調節器、圧縮空気呼吸装置、または他の送ガス構成部品が、少なくとも1つの主洗浄流体186、200と接触し、この洗浄流体でその内側を汚染することを防止するために、少なくとも1つの送ガス要素146は、随意に、主洗浄の1つまたは複数のプログラムステップが主洗浄器具170で行われる間に、加圧ガスに曝露される。この目的のために、主洗浄器具170は、好ましくは、少なくとも1つの圧力曝露器具226を有する。この圧力曝露器具226は、少なくとも1つの送ガス要素146を加圧ガスに曝露するように構成されている。この目的のために、圧力曝露器具226は少なくとも1つの圧力接続部228を有し、これは、そのようなガス曝露、たとえば圧縮空気曝露を行うことができるように、送ガス要素146に接続可能である。表される例示的な実施形態では、この圧力接続部228は、例示的に洗浄バスケット214の構成部分として形成される。しかし、代替的にまたは追加的に、圧力接続部228は、たとえば主洗浄チャンバ172の内部などの、主洗浄器具170の他の点にも提供され得る。表される例示的な実施形態では、たとえば、圧力接続部228は、呼吸調節器のための接続部として具体化され得る。この場合の圧力接続部228は、概して、複数の種類、たとえば異なるタイプおよび/または異なる種類の送ガス要素146に接続可能であるように、この例示的な実施形態または他の例示的な実施形態において具体化され得る。たとえば、圧力接続部228は、複数のアダプタを備えてもよく、および/または主洗浄器具170は、異なる圧力接続部228のための複数のアダプタを備えるアダプタセットを備えていてもよく、それゆえ、送ガス要素146の性質の点で高い柔軟性を生み出す。たとえば、圧力接続部228はクイックフィット連結部を備え得る。圧力接続部228および送ガス要素146を加圧ガス、たとえば圧縮空気に曝露するために、主洗浄器具170は、表される例示的な実施形態または他の改良において、少なくとも1つの内部のおよび/または少なくとも1つの外部の圧縮ガス源を含み得る。それらは、たとえば、加圧ガスライン232によって圧力接続部228に接続可能である、少なくとも1つの外部圧力接続部230に接続され得る。図4に示されるように、圧力接続部228が洗浄バスケット210に接続される場合、洗浄バスケット214の可逆的な引き抜きを可能にするために、1つまたは複数の連結部234が設けられてもよい。さらに、加圧ガスライン232に1つまたは複数のバルブ236が設けられてもよい。これらのバルブ236は、たとえばコントローラ220によって制御され得る。したがって、このような方法または他の方法で、たとえば、少なくとも1つの送ガス要素146の圧力への曝露は、たとえば、呼吸装置112の主洗浄流体186、200への曝露の開始前に対象となる方法で行われる圧力への曝露によって、本発明のこの例示的な実施形態または他の例示的な実施形態において、圧力曝露器具226によって制御される方法で行われ得る。代替的または追加的に、圧力曝露はまた、たとえば、呼吸装置112が主洗浄流体186、200に曝露される間に1つまたは複数のプログラムステップにおいてのみなど、1つまたは複数のプログラムステップにおいてのみ行われ得る。随意に、加圧ガス、たとえば圧縮空気への曝露は、逆にスイッチをオフにされてもよく、および/または、たとえば、他のプログラムステップの間に、圧力を変更して、別の形態で行われ得る。このようにして、圧力曝露は、たとえば、様々なプログラムステップにおいて適合され得る。
【0126】
図5は、象徴的かつ例示的に、個人用保護具を洗浄するための本発明の洗浄システム238の構成部品を示している。この洗浄システム238は、まず第一に、少なくとも1つの呼吸マスク114をその上で伸張させることができるホルダ126を有する、たとえば、図1または2の例示的な実施形態に対応するか、または他の実施形態に従う、少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための、少なくとも1つの器具110を備える。プレ洗浄器具144とともに、たとえば図3の例示的な実施形態に対応する器具110は、プレ洗浄器具144を形成する。主洗浄器具170とともに、たとえば図4の改良に対応するプレ洗浄器具144は、最終的に洗浄システム238を形成する。呼吸装置112および/または個人用保護具の他の構成部品の洗浄に関して、呼吸マスク114の外側218を洗浄して付着している不純物を除去するために、呼吸マスク114は、最初にホルダ126上で伸張され、プレ洗浄チャンバ150に導入され、そこでプレ洗浄流体156に曝露され、内側216は洗浄されない。このプレ洗浄ステップの後、呼吸マスク114は、ホルダ126から取り外され、少なくとも1つの送ガス要素146とともに、主洗浄器具170の主洗浄チャンバ172に運ばれ、そこで、すべての側、言い換えれば、外側218および内側216が主洗浄ステップの対象となる。好ましくは、上記のように、この場合の送ガス要素146は、主洗浄流体186、200が、少なくとも1つの送ガス要素146の内部に入り得ない方法で、加圧ガス、より具体的には圧縮空気に曝露される。少なくとも1回の消毒も含み得るこの主洗浄ステップでは、呼吸マスク114の外側218および内側216は洗浄されるため、たとえば、付着している汗も内側216から洗い流される。しかし、プレ洗浄ステップからの主洗浄ステップの分離の結果として、プレ洗浄流体156によって外側218から内側216に到達する有毒な不純物の効力は有効に防止される。また、主洗浄ステップへの取り込みによる有毒な不純物の通過、およびそこでのそれによる主洗浄流体の汚染も防止される。
【0127】
図6は、少なくとも1つの呼吸装置112を洗浄するための本発明の方法の一実施形態を概略的に表す。当該方法は、少なくとも1つのプレ洗浄ステップ240および少なくとも1つの主洗浄ステップ242を含む。
【0128】
図6において参照符号244で識別される第1のステップにおいて、呼吸装置112は汚染された状態で提供される。このために、たとえば、消防署の作業員は、配備を終了または中断してもよく、呼吸マスク114から、少なくとも1つの送ガス要素146、たとえば呼吸調節器を取り外してもよく、実際には、呼吸マスク114は、順応の目的で短時間、顔に依然として残され得る。また、消防署の作業員は、手袋が、外から汚染された外側218とのみ接触するような方法で、顔から呼吸マスク114を引き出し得る。呼吸マスク114は、図には示されていない、搬送ボックス内に配置されてもよく、そこで、呼吸マスク114は、たとえば、ホルダ126上ですでに伸張されている。同様に、参照符号246によって示される、図6による方法のさらなる方法のステップは、少なくとも1つの呼吸マスク114のための少なくとも1つのホルダ126の提供を含み、ホルダは、図1および2を参照して上で述べたように、少なくとも1つの湾曲したシーリング面を有している。当該方法は、方法のステップ248をさらに含み、そこで、少なくとも1つの呼吸マスク114はホルダ126上で伸張される。この伸張は、呼吸マスク114の1つのシーリングリップ122が、ホルダ126の湾曲したシーリング面128上にあり、たとえば、気密の方法で呼吸マスク114の内部124を閉鎖するように達成される。
【0129】
送ガス要素146は、たとえば、好ましくは、加圧空気呼吸装置上に呼吸調節器を残し、加圧ガスボトルも同様に残すことによって、ともにとどまる。これらの送ガス要素146は、同様に、1つまたは複数の搬送ボックスに詰められてもよく、これは、たとえば、必ずしもではないが、呼吸マスク114のための少なくとも1つの搬送ボックスとは別に設計され得る。搬送ボックスは、たとえば、搬送のための気密な方法で閉じられ得る。
【0130】
消防署のいわゆるブラックエリア、すなわち、汚れた作業エリアにおいて、搬送ボックスは、開封され得る。これは、随意に、たとえば、マウスプロテクタおよび手袋などの個人用保護具を使用して行われ得る。続くステップは方法のステップ250であり、ここで、呼吸マスク114がその上で伸張される、少なくとも1つのホルダ126は、たとえば、少なくとも1つの洗浄バスケット148によって、プレ洗浄器具144のプレ洗浄チャンバ150に導入される。さらに、1つまたは複数の送ガス要素146をプレ洗浄チャンバ150に導入することが可能である。たとえば、それぞれの場合において、呼吸調節器および加圧ガスボンベを含む、4つの加圧空気呼吸装置、および対応するホルダ126上の対応する数の呼吸マスク114は、搬送ボックスから取り出され、プレ洗浄器具144のプレ洗浄チャンバ150に入れられ得る。呼吸調節器は、再び呼吸マスク114に接続されてもよく、それにより、上記のように、送ガス要素146だけでなく呼吸マスク114も外側に閉じられる。
【0131】
続いて、方法のステップ252において、少なくとも1つの呼吸マスク114の少なくとも1つの外側218は、プレ洗浄チャンバ150において少なくとも1つのプレ洗浄流体156に曝露される。さらに、随意に、この場合の送ガス要素146はまた、プレ洗浄流体156に曝露され得る。この曝露は、好ましくは、少なくとも部分的に循環手順において行われ、その場合、たとえば、プレ洗浄流体156は、複数のプレ洗浄サイクルの間、プレ洗浄タンク158に残され得る。この場合、少なくとも1つの呼吸マスク114の少なくとも1つの内側216は、呼吸マスク114がそれぞれのホルダ126上で伸張されるため、プレ洗浄流体156と接触させられない。これによって、汚染が外側218から内側216に取り込まれることを効果的に回避する。
【0132】
方法のステップ252はまた、上記のように、多段構成を有し得る。したがって、少なくとも1つのプレ洗浄流体156はまた、複数のプレ洗浄流体156を含んでもよく、その場合、たとえば、主プレ洗浄流体とも呼ばれる、これらの2つ以上のプレ洗浄流体の少なくとも1つは、主プレ洗浄ステップに使用され、好ましくは循環モードで実行され、続いて、すすぎ用プレ洗浄流体とも呼ばれる、これらの2つ以上のプレ洗浄流体のうちの少なくとももう1つは、瀬清澄すすぎステップとも示される、少なくとも1つのすすぎプレ洗浄ステップに使用され得る。ここでの清澄すすぎステップは、好ましくは循環モードではないモードで行われ、そのため、曝露は一度だけ行われ、主プレ洗浄流体の残留物、またそこに含まれる可能性のある毒素および汚染物質もすすぎ用プレ洗浄流体によって洗い流される。すすぎ用プレ洗浄流体は、たとえば、真水を含み得る。すすぎ用プレ洗浄流体は、たとえば、別のタンクまたはボイラーで調製され得る。
【0133】
曝露の終了の後に、プレ洗浄ステップ240は、終了する。しかし、プレ洗浄ステップ240は、さらなる方法のステップを含み得る。
【0134】
少なくとも1つのプレ洗浄ステップ240の後に、少なくとも1つの主洗浄ステップ242が続く。このステップは、最初に、ステップ254における少なくとも1つのホルダ126からの少なくとも1つの呼吸マスク114の取り外しを含む。少なくとも1つの呼吸マスク114は、続いて、方法のステップ256で、主洗浄器具170の主洗浄チャンバ172に導入される。そこで、方法のステップ258において、呼吸マスク114は、ここではホルダ126によってもはや閉鎖されていない内側216を含んで、少なくとも1つの主洗浄流体186、200に曝露される。この場合、たとえば、汗を内側216から洗い流すことが可能である。同時に、少なくとも1つの主洗浄ステップ、特にステップ258において、上記のように、1つまたは複数の送ガス要素146を洗浄することも可能であり、これらの送ガス要素146は、好ましくは加圧ガスに曝露され、それにより、主洗浄流体186、200は、これらの送ガス要素146の内部に到達することができない。
【0135】
主洗浄ステップ242において、随意に消毒もあり得る。主洗浄ステップ242の実施に続いて、送ガス要素は、主洗浄チャンバ170内で乾燥されたままであってもよく、または外部で乾燥されたままであってもよい。たとえば、加圧空気呼吸装置が、その後、乾燥するために吊るされてもよく、および/または乾燥キャビネットに入れられてもよく、加圧ガスボンベは、手動で乾燥されてもよく、または乾燥のために保管されてもよく。ホルダ126、たとえばヘッドは、たとえばプレ洗浄器具144において、または他の方法で、随意に少なくとも1つの搬送ボックスとともに、プレ洗浄ステップ240の実施後に洗浄され得る。その後に、それらは、たとえばともに車両に運ばれて戻される前に、次の配備の準備のために、乾燥されてもよい。
【符号の説明】
【0136】
110 少なくとも1つの呼吸装置を洗浄するための器具
112 呼吸装置
114 呼吸マスク
116 視界窓
118 ポート
120 呼気弁
122 シーリングリップ
124 内部
126 ホルダ
128 シーリング面
130 シェル
132 固定具
134 固定部
136 リンケージ
138 拡張部
140 接続要素
142 キャリアロッド
144 プレ洗浄器具
146 送ガス要素
148 洗浄バスケット
150 プレ洗浄チャンバ
152 ドア
154 曝露器具
156 プレ洗浄流体
158 プレ洗浄タンク
160 加熱器具
162 循環ポンプ
164 ドレンポンプ
166 ドレン
168 コントローラ
170 主洗浄器具
172 主洗浄チャンバ
174 ドア
176 曝露器具
178 ノズル
180 洗浄ノズルシステム
182 すすぎ用ノズルシステム
184 洗浄ラインシステム
186 主洗浄流体
188 主洗浄タンク
190 循環ポンプ
192 ドレンライン
194 ドレンポンプ
196 ドレン
198 すすぎ用ラインシステム
200 さらなる主洗浄流体
202 すすぎ用タンク
204 さらなる主洗浄タンク
206 すすぎ用タンクヒータ
208 エントリ
210 計量システム
212 増圧ポンプ
214 洗浄バスケット
216 内側
218 外側
220 コントローラ
222 計量システム
224 小部品バスケット
226 圧力曝露器具
228 圧力接続部
230 外部圧力接続部
232 加圧ガスライン
234 連結部
236 バルブ
238 洗浄システム
240 プレ洗浄ステップ
242 主洗浄ステップ
244 呼吸装置の提供
246 ホルダの提供
248 ホルダ上での呼吸マスクの伸張
250 プレ洗浄チャンバ内への呼吸マスクを備えるホルダの導入
252 プレ洗浄流体への曝露
254 ホルダからの呼吸マスクの取り外し
256 主洗浄チャンバへの呼吸マスクの導入
258 主洗浄流体への呼吸マスクの曝露
図1
図2
図3
図4
図5
図6