(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】モバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法、装置、媒体及びデバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20220609BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20220609BHJP
G06F 3/0487 20130101ALI20220609BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20220609BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20220609BHJP
G06F 3/04847 20220101ALI20220609BHJP
H04M 1/72448 20210101ALI20220609BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/0488
G06F3/0487
G06F3/041 600
G06F3/041 595
G06F3/14 310A
G06F3/04847
H04M1/72448
(21)【出願番号】P 2020568534
(86)(22)【出願日】2018-12-17
(86)【国際出願番号】 CN2018121583
(87)【国際公開番号】W WO2020006988
(87)【国際公開日】2020-01-09
【審査請求日】2020-12-09
(31)【優先権主張番号】201810726713.4
(32)【優先日】2018-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516164151
【氏名又は名称】珠海格力▲電▼器股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GREE ELECTRIC APPLIANCES, INC. OF ZHUHAI
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 俊安
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-113148(JP,A)
【文献】米国特許第09715307(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第107145294(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04817
G06F 3/0488
G06F 3/0487
G06F 3/041
G06F 3/14
G06F 3/04847
H04M 1/72448
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサにより実行される、モバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法であって、
前記モバイル端末のスクリーンにおける各画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値を確定するステップと、
前記各画素ポイントの位置における前記圧力値に基づいて、前記モバイル端末のスクリーン領域を少なくとも2つのサブ領域に分割するステップと、
分割された各前記サブ領域の前記スクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定するステップと、を含み、
前記スライド操作は、片手操作モードにおいて各指定位置に対して前記指定位置に対応する各指定方向に従って前記モバイル端末の前記スクリーンにおいて行われる少なくとも1回のスライド操作を含み、
各前記サブ領域はそれぞれ1つの圧力値範囲に対応する
ことを特徴とするモバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法。
【請求項2】
分割された各前記サブ領域の面積に基づいて前記各システムインターフェース上のアイコンが縮小又は拡大される比率を確定するステップ、を更に含み、
分割された各前記サブ領域の前記スクリーンでの位置に基づいて、前記各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定するステップは、
分割された各前記サブ領域の前記スクリーンでの位置に基づいて、縮小又は拡大された前記アイコンの、前記各システムインターフェースにおける配置を確定するステップ、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも2回のスライド操作が同じ画素ポイントの位置を通過した場合、前記画素ポイントの位置において前記少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、前記画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値として確定する
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
分割された各前記サブ領域に対して、少なくとも1つの操作パラメータに対応する数値を確定するステップ、を更に含み、
前記操作パラメータは、スクリーン操作を認識するためのパラメータである
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの操作パラメータは、アイコン起動領域、システムインターフェースのフレーム
ワークにおけるコントロールクリック制御領域、スライドトリガー領域及びスライドトリガー力のうちの少なくとも1つを含み、
前記アイコン起動領域は1つのアイコンを起動するためにクリックされる領域であり、前記コントロールクリック制御領域は1つのコントロールを制御するためにクリックされる領域であり、前記スライドトリガー領域は認識されたスライド操作の最小面積であり、前記スライドトリガー力は認識されたスライド操作の最小圧力である
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
モバイル端末のシステムインターフェースを設定する装置であって、
圧力値確定モジュールと、サブ領域分割モジュールと、配置確定モジュールと、を備え、
前記圧力値確定モジュールは、前記モバイル端末のスクリーンにおける各画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値を確定し、
前記サブ領域分割モジュールは、前記各画素ポイントの位置における前記圧力値に基づいて、前記モバイル端末のスクリーン領域を少なくとも2つのサブ領域に分割し、
前記配置確定モジュールは、分割された各前記サブ領域の前記スクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定し、
前記スライド操作は、片手操作モードにおいて各指定位置に対して前記指定位置に対応する各指定方向に従って前記モバイル端末の前記スクリーンで行われる少なくとも1回のスライド操作、を含み、
各前記サブ領域はそれぞれ、1つの圧力値範囲に対応する
ことを特徴とするモバイル端末のシステムインターフェースを設定する装置。
【請求項7】
分割された各前記サブ領域の面積に基づいて、前記各システムインターフェースにおいてアイコンが縮小又は拡大される比率を確定する縮小拡大比率確定モジュール、を更に備え、
前記配置確定モジュールは、分割された各前記サブ領域の前記スクリーンでの位置に基づいて、縮小又は拡大された前記アイコンの、前記各システムインターフェースにおける配置を確定する
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記圧力値確定モジュールは、少なくとも2回のスライド操作が同じ画素ポイントの位置を通過した場合、前記画素ポイントの位置において前記少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、前記画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値として確定する
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項9】
分割された各前記サブ領域に対して少なくとも1つの操作パラメータに対応する数値を確定する操作パラメータ確定モジュール、を更に備え
前記操作パラメータは、スクリーン操作を認識するためのパラメータである
ことを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
不揮発性のコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ記憶媒体には実行可能なプログラムが記憶されており、当該実行可能なプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の方法のステップが実現される
ことを特徴とする不揮発性のコンピュータ記憶媒体。
【請求項11】
モバイル端末のシステムインターフェースを設定するデバイスであって、
メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されているコンピュータプログラムを備え、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の方法のステップが実現される
ことを特徴とするモバイル端末のシステムインターフェースを設定するデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年7月4日に中国特許局に出願された出願番号が「201810726713.4」であって発明の名称が「モバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法、装置、媒体及びデバイス」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を本願に組み込む。
本発明はモバイル端末技術分野に関し、特にモバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法、装置、媒体及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スマートフォン、タブレットパソコンなどのほとんどのモバイル端末のスクリーンはタッチスクリーンになっている。タッチスクリーンのサイズが大きくなってくるにつれて、片手でスクリーンを操作することが難しくなってきた。ユーザの個人差(例えば、手の大きさ、持つ位置など)による影響があるため、モバイル端末を片手で持つとき、システムインターフェースにおいて行われるユーザとモバイル端末のスクリーンとの間のインタラクションは人によって異なり、したがって片手で操作する難しさもユーザによって異なる。しかしながら、このようなユーザの個人差に注目して片手での操作困難度を抑えるための方法はまだ存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、モバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法、装置、媒体及びデバイスを提供することによって、異なるユーザに向けて、片手操作の困難さを効果的に抑えることができない課題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明により提供されるモバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法は、モバイル端末のスクリーン上の各画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値を確定するステップと、各画素ポイントの位置における圧力値に基づいてモバイル端末のスクリーン領域を少なくとも2つのサブ領域に分割し、各サブ領域はそれぞれ1つの圧力値範囲に対応するステップと、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定するステップと、を含む。ここで、前記スライド操作は、片手操作モードにおいて各指定位置に対して当該指定位置に対応する各指定方向に従ってモバイル端末のスクリーンにおいて行われる少なくとも1回のスライド操作を含む。
【0005】
本発明に係る技術案によると、1人ずつのユーザを対象として、当該ユーザが片手操作モードでスライド操作を行うとき、モバイル端末のスクリーン上の各画素ポイントの位置において発生する圧力値を確定し、各画素ポイントの位置における圧力値に基づいてサブ領域を分割することができる。したがって分割された各サブ領域の位置に基づいて、各システムインターフェースに対してアイコン配置を行うことができる。このように、ユーザそれぞれのスライド操作の特徴によってサブ領域を意図的に分割することができるため、分割されたサブ領域に基づいて、ユーザの操作ニーズに合うように各システムインターフェースにおけるアイコンの位置を配置することによって、ユーザの操作困難さを意図的に抑えることができる。
【0006】
さらに、前記方法は、分割された各サブ領域の面積に基づいて、各システムインターフェース上のアイコンが縮小又は拡大される比率を確定するステップを更に含む。なお、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定するステップは、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、縮小又は拡大されたアイコンの、各システムインターフェースにおける配置を確定するステップ、を含む。
【0007】
さらに、アイコンを配置する前、分割された各サブ領域の面積に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコンが縮小又は拡大される比率を確定し、したがって縮小又は拡大された後のアイコンを配置することができる。アイコンを縮小することによって、アイコンをできる限り操作便利度が最も高いサブ領域に配置することができるため、操作の利便性を向上させることができる。アイコンを拡大することによって、システムインターフェースにおいて大きいアイコンを表示することができるため、操作の利便性を向上させて操作の困難さを抑えることができる。
【0008】
さらに、少なくとも2回のスライド操作が同じ画素ポイントの位置を通過した場合、当該画素ポイントの位置において前記少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、当該画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値として確定する。
【0009】
本発明に係る技術案においては、1つの画素ポイントの位置において少なくとも2回のスライド操作が行われた場合、当該画素ポイントの位置において少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、当該画素ポイントの位置において発生した圧力値として確定することによって、より正確な圧力値を取得して、より正確的にサブ領域を分割することができる。
【0010】
さらに、前記方法は、分割された各サブ領域に対して少なくとも1つの操作パラメータに対応する数値を確定するステップを更に含む。ここで、前記操作パラメータは、スクリーン操作を認識するためのパラメータである。
【0011】
本発明に係る技術案においては、操作便利度によって各サブ領域の操作パラメータの数値を確定することによって、操作便利度が低いサブ領域においても操作がスムーズに行われるようにして、操作の利便性及び正確性を保証することができる。
【0012】
さらに、前記少なくとも1つの操作パラメータは、アイコン起動領域、システムインターフェースのフレームワークにおけるコントロールクリック制御領域、スライドトリガー領域及びスライドトリガー力のうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
その中、前記アイコン起動領域は1つのアイコンを起動するためにクリックする領域であり、前記コントロールクリック制御領域は1つのコントロールを制御するためにクリックする領域であり、前記スライドトリガー領域は認識されたスライド操作の最小面積であり、前記スライドトリガー力は認識されたスライド操作の最小圧力である。
【0014】
本発明に係る技術案においては、アイコンが正確に起動され、システムインターフェースのフレームワークにおけるコントロールが正確に制御され、且つスライド操作がスムーズに行われるようにするために、各サブ領域におけるアイコン起動領域の数値、システムインターフェースのフレームワークにおけるコントロールクリック制御領域の数値、スライドトリガー領域の数値及びスライドトリガー力の数値を確定することができる。
【0015】
本発明は、モバイル端末のシステムインターフェースを設定する装置を更に提供する。前記装置は、圧力値確定モジュールと、サブ領域分割モジュールと、配置確定モジュールと、を備える。
【0016】
圧力値確定モジュールは、モバイル端末のスクリーンにおける各画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値を確定する。前記スライド操作は、片手操作モードにおいて各指定位置に対して当該指定位置に対応する各指定方向に従ってモバイル端末のスクリーンで行われる少なくとも1回のスライド操作を含む。
【0017】
サブ領域分割モジュールは、各画素ポイントの位置における圧力値に基づいて、モバイル端末のスクリーン領域を少なくとも2つのサブ領域に分割する。各サブ領域はそれぞれ、1つの圧力値範囲に対応する。
【0018】
配置確定モジュールは、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定する。
【0019】
前記装置は、縮小拡大比率確定モジュールを更に備える。縮小拡大比率確定モジュールは、分割された各サブ領域の面積に基づいて、各システムインターフェースにおいてアイコンが縮小又は拡大される比率を確定する。
【0020】
前記配置確定モジュールは具体的に、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、縮小又は拡大されたアイコンの、各システムインターフェースにおける配置を確定する。
【0021】
前記圧力値確定モジュールは、少なくとも2回のスライド操作が同じ画素ポイントの位置を通過した場合、当該画素ポイントの位置において前記少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、当該画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値として確定する。
【0022】
前記装置は、操作パラメータ確定モジュールを更に備える。操作パラメータ確定モジュールは、分割された各サブ領域に対して、少なくとも1つの操作パラメータに対応する数値を確定する。ここで、前記操作パラメータは、スクリーン操作を認識するためのパラメータである。
【0023】
本発明は、不揮発性のコンピュータ記憶媒体を更に提供する。前記コンピュータ記憶媒体には実行可能なプログラムが記憶されており、当該実行可能なプログラムがプロセッサにより実行されるとき、前述の方法のステップが実現される。
【0024】
本発明は、モバイル端末のシステムインターフェースを設定するデバイスを更に提供する。当該デバイスは、メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されているコンピュータプログラムを備え、前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、前述の方法のステップが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の実施例又は従来技術による技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明で必要となる図面について簡単に説明する。明らかに、以下説明される図面は本発明の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、これらの図面に基づいて創造的な労働をせずに他の図面を取得することができる。
【
図1】本発明の実施例1に係るモバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例1における指定位置及び指定方向を示す模式図である。
【
図3】本発明の実施例1におけるサブ領域の分割を示す模式図である。
【
図4(a)】システムのデフォルトインターフェースにおけるアイコン配置の模式図である。
【
図4(b)】本発明の実施例1に係るアイコン配置の模式図である。
【
図5】本発明の実施例1において、異なるサブ領域におけるアイコン起動領域の大きさを示す模式図である。
【
図6】本発明の実施例2に係るモバイル端末のシステムインターフェースを設定する装置の構造模式図である。
【
図7】本発明の実施例3に係るモバイル端末のシステムインターフェースを設定するデバイスの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の目的、技術案及び長所をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本発明についてより詳しく説明する。明らかに、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な労働をせずに得られた他の実施例は、すべて本発明の保護範囲に属する。
【0027】
なお、本発明の明細書、特許請求の範囲及び以上の図面における用語の「含む/備える」、「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的に含むことを意味する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスについては、それらのステップ又はユニットをすべて明確に列挙する必要はない。これらのプロセス、方法、製品又はデバイスは、明確に説明されていないステップ又はユニット、又は固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。
(実施例1)
【0028】
本発明の実施例1は、モバイル端末のシステムインターフェースを設定する方法を提供する。当該方法のフローチャートは
図1に示す通りであり、以下の内容を含む。
ステップ101:圧力値を確定する。
【0029】
一般的に、簡単に操作できる領域においては、操作しやすいため、ユーザがスライド操作を行うときに発生する圧力値がより大きくなる。よって、本実施例においては、スライド操作により発生する圧力値を用いて操作便利度を表す。つまり、圧力値が大きいほど、操作便利度が高くなる。
【0030】
本ステップにおいては、スライド操作が行われるときにモバイル端末のスクリーンにおける各画素ポイントの位置において発生する圧力値を確定することができる。前記スライド操作は片手操作モードにおいて各指定位置に対して当該指定位置に対応する各指定方向に従ってモバイル端末のスクリーンにおいて行われる少なくとも1回のスライド操作を含む。
【0031】
具体的には、片手操作モードにおいて、各指定位置から、それぞれの指定位置に対応する指定方向に従って、モバイル端末のスクリーンで少なくとも1回のスライド操作を実施するよう、ユーザに指示を出すことができる。ユーザによるスライド操作ができる限りモバイル端末のスクリーン全体をカバーするように指定位置及び対応する指定方向を設定することによって、モバイル端末のスクリーンでスライド操作が行われるときに各画素ポイントの位置において発生する圧力値を確定することができる。
【0032】
いずれの指定位置も、各指定位置に対応するいずれの指定方向も、任意に設定されることができる。好ましくは、ユーザによるスライド操作がすべての画素ポイントの位置を通過することを確保し且つユーザがスライド操作を行う回数を最大限に削減するために、指定位置とそれに対応する指定方向の模式図である
図2に示すように、8つの指定位置とそれぞれの指定位置に対応する1つの指定方向を採用することができる。
【0033】
指定位置はスクリーンの上部エッジの中点であり、それに対応する指定方向は下向きである。
【0034】
指定位置はスクリーンの下部エッジの中点であり、それに対応する指定方向は上向きである。
【0035】
指定位置はスクリーンの左側エッジの中点であり、それに対応する指定方向は右向きである。
【0036】
指定位置はスクリーンの右側エッジの中点であり、それに対応する指定方向は左向きである。
【0037】
指定位置はスクリーンの左上角であり、それに対応する指定方向は右下向きである。
【0038】
指定位置はスクリーンの左下角であり、それに対応する指定方向は右上向きである。
【0039】
指定位置はスクリーンの右上角であり、それに対応する指定方向は左下向きである。
【0040】
指定位置はスクリーンの右下角であり、それに対応する指定方向は左下向きである。
【0041】
指定位置及び指定方向が
図2に示すように設定された場合、各指定位置及びそれに対応する指定方向において、それぞれ少なくとも1回のスライド操作を行う必要があり、すなわち合計で少なくとも8回のスライド操作を行う必要がある。もちろん、1つの指定位置は複数の指定方向に対応してもよく、本実施例においてはこれ以上説明しない。
【0042】
1つの指定位置からそれに対応する1つの指定方向へのスライド操作は1回のみ行われてもよい。より好ましくは、スライド操作がより確実にモバイル端末のスクリーン全体をカバーするよう、1つの指定位置からそれに対応する1つの指定方向へのスライド操作は2回以上行われてもよい。
【0043】
1つの指定位置からそれに対応する1つの指定方向へのスライド操作が複数回も行われた場合、複数回のスライド操作によって重なり領域が形成される。この場合、1つの画素ポイントの位置において少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、当該画素ポイントの位置における圧力値として決めることができる。よって、より正確な圧力値を取得することができ、したがってサブ領域をより正確的に分割して、操作便利度をより適切に表すことができる。
【0044】
もちろん、1つの指定位置からそれに対応する1つの指定方向へのスライド操作が1回のみ行われる場合でも、複数の指定位置からそれぞれに対応する1つの指定方向へのスライド操作が複数回になるため、やはり重なり領域が形成される可能性がある。この場合も、1つの画素ポイントの位置において毎回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、当該画素ポイントの位置における圧力値として確定することができる。
【0045】
具体的に、少なくとも2回のスライド操作が1つの画素ポイントの位置を通過した場合、当該画素ポイントの位置において前記少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、当該画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値として確定することができる。
【0046】
ステップ102:サブ領域を分割する。
【0047】
本ステップにおいては、各画素ポイントの位置における圧力値に基づいて、モバイル端末のスクリーン領域を少なくとも2つのサブ領域に分割することができる。ここで、各サブ領域は1つの圧力値範囲に対応する。
【0048】
例えば、
図3に示すように、画素ポイントの位置における圧力値がA1より大きい画素ポイントをサブ領域1として、圧力値がA2より大きく且つA1より小さい画素ポイントをサブ領域2として、圧力値がA3より大きく且つA2より小さい画素ポイントをサブ領域3として、分割することができる。このように、スクリーン領域を3つのサブ領域に分割する。なお、サブ領域1に対応する操作便利度が最も高く、サブ領域2に対応する操作便利度が2番目で高く、サブ領域3に対応する操作便利度が最も低い。
【0049】
ユーザの個人差が存在するため、スライド操作の実行効果が相違する。したがって、異なるユーザのために分割したサブ領域も、それぞれ相違する可能性が非常に高い。また、同じユーザであっても、左手によるスライド操作と右手によるスライド操作とのそれぞれに基づいて分割されたサブ領域も、相違する可能性が高い。つまり、本実施例に係る技術案は、ユーザの個人差を十分に考慮したうえで差異化したサブ領域を確定することができ、片手操作の困難さを効果的に抑えることができる。同じユーザが同じ手でスライド操作を行う場合においても、モバイル端末のサイズやスクリーンのサイズによってスライド操作が変化する。それに従って、分割されるサブ領域も変化する。このように、ユーザの操作ニーズにきちんと応えて、片手操作の利便性を向上させることができる。
【0050】
ステップ103:アイコン配置を確定する。
【0051】
本ステップにおいては、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定することができる。
【0052】
具体的には、各システムインターフェースにおいて、モバイル端末インターフェース上のアイコンをできる限り操作便利度が最も高いサブ領域に配置することができる。操作便利度が最も高いサブ領域の面積が足りなくてアイコンを配置しきれないとき、操作便利度が2番目で高いサブ領域においてアイコンを配置することができる。このように、1つのシステムインターフェースにおけるすべてのアイコンの配置を完成するまで繰り返す。
【0053】
好ましくは、ステップ102が実行された後且つステップ103が実行される前に、さらにアイコンの配置ニーズを満たすためにアイコンを縮小又は拡大する比率を確定することができる。つまり、本実施例はステップ102’を更に含むことができる。
【0054】
ステップ102’:アイコンの縮小拡大比率を確定する。
【0055】
本ステップにおいては、分割された各サブ領域の面積に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコンが縮小又は拡大される比率を確定することができる。
【0056】
例えば、1つのシステムインターフェースにおいて表示されるアイコンの数が多い場合、アイコンをできる限り操作便利度の高いサブ領域(操作便利度が比較的に高い複数のサブ領域の面積の和であってもよく、例えば、操作便利度が最も高いサブ領域と操作便利度が2番目で高いサブ領域との面積の和)に配置するために、アイコンが縮小される比率を確定することができる。もう1つの例として、他の1つのシステムインターフェースにおいて、表示されるアイコンの数が少なければ、アイコンが拡大される比率を確定することができる。アイコンを大きく表示することによって、操作の利便性をより一層向上させることができる。
【0057】
図4(a)は、システムのデフォルトインターフェースにより提供される1つのシステムインターフェースにおけるアイコン配置を示す模式図である。
図4(b)は、本実施例により提供される、アイコンが縮小された場合の当該システムインターフェースにおけるアイコン配置を示す模式図である。もちろん、当該システムインターフェースにおけるアイコン配置は
図4(b)に示す例に限られない。分割された少なくとも2つの操作便利度が相違するサブ領域のスクリーンでの分布によって、アイコンの配置も変化するかもしれない。
【0058】
ステップ102’が実行された場合、ステップ103は、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおける縮小又は拡大されたアイコンの配置を確定すること、を含むことができる。
【0059】
さらに、ステップ102の後、本実施例は以下のステップ104を更に含むことができる。
図1においては当該ステップがステップ103の後に行われることを例として示しているが、ステップ104は必ずしもステップ103の後に行われなくてもよい。
【0060】
ステップ104:操作パラメータの数値を確定する。
【0061】
本ステップにおいては、分割された各サブ領域に対して、少なくとも1つの操作パラメータに対応する数値を確定することができる。ここで、操作パラメータはスクリーン操作を認識するためのパラメータである。こうすることによって、操作便利度に基づいて各サブ領域それぞれの操作パラメータの数値を確定することができ、したがって操作便利度が低いサブ領域においても操作がスムーズに実現されるようにして、操作の利便性及び正確性を確保することができる。
【0062】
具体的に、前記少なくとも1つの操作パラメータは、アイコン起動領域、システムインターフェースのフレームワークにおけるコントロールクリック制御領域、スライドトリガー領域及びスライドトリガー力のうちの少なくとも1つを含むことができるが、それらに限られない。
【0063】
その中、前記アイコン起動領域は1つのアイコンを起動するためにクリックされる領域であり、前記コントロールクリック制御領域は1つのコントロールを制御するためにクリックされる領域であり、前記スライドトリガー領域は認識されたスライド操作の最小面積であり、前記スライドトリガー力は認識されたスライド操作の最小圧力である。
【0064】
好ましくは、アイコンが正確に起動され、システムインターフェースのフレームワークにおけるコントロールが正確に制御され、且つスライド操作がスムーズに行われるようにするために、各サブ領域におけるアイコン起動領域の数値、システムインターフェースのフレームワークにおけるコントロールクリック制御領域の数値、スライドトリガー領域の数値及びスライドトリガー力の数値を確定することができる。
【0065】
以下、各サブ領域のアイコン起動領域の数値を確定することを例として説明する。
図5は、
図3に示されるサブ領域1、サブ領域2及びサブ領域3に対してそれぞれのアイコン起動領域の数値を確定することを示す模式図である。分割されたサブ領域1に対応するアイコン起動領域の大きさは丸で囲んだ1に示すアイコンの大きさと同一であってもよく(
図5においては、第1アイテム(item one)との名称を有するアイコンを例として、3つのサブ領域に対応するアイコン起動領域の数値について説明する)、サブ領域2に対応するアイコン起動領域の大きさは丸で囲んだ2に示す大きさであってもよく(サブ領域2に対応するアイコン起動領域の面積はアイコンの面積より大きい。例えば、アイコンが正方形である場合、サブ領域2に対応するアイコン起動領域の辺をアイコンの辺より1mm長く設定することができる)、サブ領域3に対応するアイコン起動領域の大きさは丸で囲んだ3に示す大きさであってもよい(サブ領域3に対応するアイコン起動領域の面積を更に大きくする。サブ領域3に対応するアイコン起動領域の辺をアイコンの辺より2mm長く設定することができる)。
図5から分かるように、操作便利度が低くなるにつれて漸次アイコン起動領域の面積を大きく設定することによって、操作便利度の低いサブ領域においても大きいアイコン起動領域の面積のおかげでアイコンが簡単に起動されるようにすることができる。
【0066】
なお、ステップ103又はステップ104を実行したあと、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値をモバイル端末のデフォルトのシステムインターフェース設定に直接応用して、更新後のシステムインターフェース設定に対応するインターフェースを表示することができる。又は、今後システムインターフェースが新しく表示されるよう、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値、或いは更新後のシステムインターフェース設定を記憶しておいてもよい。
【0067】
もちろん、更新後のシステムインターフェース設定に対応するインターフェースを表示したあとにも、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値或いは更新後のシステムインターフェース設定を記憶することができる。こうすると、ユーザは、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値が応用されたシステムインターフェースを閉じても、再び開くことができる。
【0068】
確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値が記憶された場合、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値が応用されたインターフェースを開こうとする場合、システムデフォルトインターフェースは、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値を自動的に応用して、新しいシステムインターフェース設定を生成して新しいシステムインターフェースを表示することができる。また、更新後のシステムインターフェース設定が記憶された場合、更新後のシステムインターフェース設定に基づいて新しいインターフェースを直接表示することができる。
【0069】
なお、ステップ101~104は、モバイル端末の電源が入っている状態における任意の時刻で、任意の手段により実行されることができる。例えば、新しいモバイル端末が初めて電源が入るときに自動的に実行することができる。つまり、新しいデバイスのガイド画面を通じて、指導的なスライド操作に基づいてシステムで計算を行うことによって、ユーザが選択できるように、カスタマイズのインタラクションインターフェース設定を確定することができる。ユーザは、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値を直接応用することを選択することができる。この場合、システムデフォルトインターフェースは、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値に自動的に適合して、新しいシステムインターフェースを表示することができる。
【0070】
ユーザが確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値が応用されたインターフェースを閉じようとする場合、当該動作を任意の手段によって実現することができる。例えば、以下の手段で実現することができるが、これに限られない。モバイル端末のお知らせ欄においてお知らせメッセージを表示して、当該お知らせメッセージが消されるときに、ワンクリックでシステムデフォルトインターフェースに切り替えることができる。
【0071】
もちろん、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値が応用されたインターフェースは再び開かれることも可能であり、且つ任意の手段で実現することができる。例えば、システムデフォルトインターフェースに切り替えたときにも、お知らせメッセージを表示することができる。ユーザは当該お知らせメッセージをクリックすることによって、確定できたアイコン配置及び操作パラメータ数値が応用されたインターフェースに再び切り替えることができる。
【0072】
実施例1と同一の技術的思想に基づいて、以下の装置を提供する。
(実施例2)
【0073】
本発明の実施例2は、モバイル端末のシステムインターフェースを設定する装置を提供する。当該装置の構造は
図6に示す通りであり、圧力値確定モジュール11と、サブ領域分割モジュール12と、配置確定モジュール13と、を備える。
【0074】
圧力値確定モジュール11は、モバイル端末のスクリーンにおける各画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値を確定する。前記スライド操作は、片手操作モードにおいて各指定位置に対して当該指定位置に対応する各指定方向に従ってモバイル端末のスクリーンで行われる少なくとも1回のスライド操作、を含む。
【0075】
サブ領域分割モジュール12は、各画素ポイントの位置における圧力値に基づいて、モバイル端末のスクリーン領域を少なくとも2つのサブ領域に分割する。各サブ領域はそれぞれ、1つの圧力値範囲に対応する。
【0076】
配置確定モジュール13は、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、各システムインターフェースにおけるアイコン配置を確定する。
【0077】
前記装置は、縮小拡大比率確定モジュール14を更に備える。縮小拡大比率確定モジュール14は、分割された各サブ領域の面積に基づいて、各システムインターフェースにおいてアイコンが縮小又は拡大される比率を確定する。
【0078】
前記配置確定モジュール13は具体的に、分割された各サブ領域のスクリーンでの位置に基づいて、縮小又は拡大されたアイコンの、各システムインターフェースにおける配置を確定する。
【0079】
前記圧力値確定モジュール11は、少なくとも2回のスライド操作が同じ画素ポイントの位置を通過した場合、当該画素ポイントの位置において前記少なくとも2回のスライド操作により発生した圧力値の平均値を、当該画素ポイントの位置においてスライド操作により発生した圧力値として確定する。
【0080】
前記装置は、操作パラメータ確定モジュール15を更に備える。操作パラメータ確定モジュール15は、分割された各サブ領域に対して、少なくとも1つの操作パラメータに対応する数値を確定する。ここで、前記操作パラメータは、スクリーン操作を認識するためのパラメータである。
【0081】
同一の技術的思想に基づいて、本発明の実施例は以下のデバイス及び媒体を提供する。
(実施例3)
【0082】
本発明の実施例3は、モバイル端末のシステムインターフェースを設定するデバイスを提供する。当該デバイスの構造は
図7に示す通りであり、メモリ21、プロセッサ22及びメモリに記憶されているコンピュータプログラムを備える。前記プロセッサ22が前記プログラムを実行するとき、本発明の実施例1に記載の方法のステップが実現される。
【0083】
選択的に、前記プロセッサ22は具体的に、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC,application specific integrated circuit)を備えることができ、プログラムの実行を制御する1つ又は複数の集積回路であってもよく、現場でプログラム可能なゲートアレイ(FPGA,field programmable gate array)によって開発されたハードウェア電気回路であってもよく、ベースバンドプロセッサであってもよい。
【0084】
選択的に、前記プロセッサ22は少なくとも1つのプロセッサコアを備えてもよい。
【0085】
選択的に、前記メモリ21は、リードオンリーメモリ(ROM,read only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,random access memory)及びフロッピーメモリを含むことができる。メモリ21は、少なくとも1つのプロセッサ22の実行に必要なデータを記憶する。メモリ21の数は1つ又は複数であってもよい。
【0086】
本発明の実施例4は、不揮発性のコンピュータ記憶媒体を提供する。前記コンピュータ記憶媒体には実行可能なプログラムが記憶されており、実行可能なプログラムがプロセッサにより実行されるとき、本発明の実施例1に係る方法が実現される。
【0087】
具体的な実施シーンにおいて、コンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを記憶可能なユニバーサルシリアルバス(USB,Universal Serial Bus flash drive)、ポータブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、フロッピーディスク又はフロッピーディスクなどの様々な記憶媒体を含むことができる。
【0088】
なお、本発明の実施例に開示されたデバイス及び方法は、他の方式によって実現されることもできる。例えば、以上で説明されたデバイス実施例は例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニット又はユニットの分け方はロジック的な分け方に過ぎず、実際に実現するときには他の分け方を採用してもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに集積されてもよく、又は一部の特徴が省略されてもよく、又は実行されなくてもよい。さらに、ここで示された又は議論された相互結合、直接結合又は通信接続は、一部のコネクタ、デバイス若しくはユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的な形又は他の形であってもよい。
【0089】
本発明の実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットそれぞれが独立した物理的モジュールであってもよい。
【0090】
前記集積されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。つまり、本発明の実施例に係る技術案のすべて又は一部はソフトウェア製品の形で表されることができる。当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、複数の命令を含んで、1台のコンピュータデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)やプロセッサ(processor)が本発明の各実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップを実行させる。ここで、記憶媒体は、プログラムコードを記憶可能なユニバーサルシリアルバス(USB,Universal Serial Bus flash drive)、ポータブルハードディスク、ROM、RAM、フロッピーディスク又はフロッピーディスクなどの様々な媒体を含む。
【0091】
なお、本発明の実施例は方法、システム、又はコンピュータプログラム製品を提供することができる。そこで、本発明は完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せの実施例を採用することができる。さらに、本発明は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含んだ1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(フロッピーメモリ、CD-ROM、光学的メモリなど)により実行されるコンピュータプログラム製品の形を採用することができる。
【0092】
本発明は、本発明の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図に基づいて説明される。なお、フローチャート及び/又はブロック図における各ステップ及び/又はブロックと、フローチャート及び/又はブロック図におけるステップ及び/又はブロックの組合せとは、コンピュータプログラム命令により実現されることができる。これらのコンピュータプログラム命令を通用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成することによって、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行された命令が、フローチャートの1つ又は複数のステップ及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに対応する機能を実現する装置を形成する。
【0093】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスが特定の方式で作業するように誘導することができるコンピュータ読取可能なメモリに記憶されてもよい。したがって当該コンピュータ読取可能なメモリに記憶されている命令が指令装置を備える製造品を生成する。当該指令装置は、フローチャートの1つ又は複数のステップ及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに対応する機能を実現する。
【0094】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスに実装されることもできる。したがってコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにおいて一連の操作ステップが実行されてコンピュータにより実現される処理を生成する。したがってコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにおいて実行される命令が、フローチャートの1つ又は複数のステップ及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに対応する機能を実現するためのステップを提供する。
【0095】
以上で本発明の好ましい実施例を説明したが、当業者であれば、基本的な創造的な思想に基づいて、これらの実施例に対して他の変更や交換を行うことができる。そこで、本願の特許請求の範囲は、好ましい実施例及び本発明の保護範囲に属するすべての変更や交換を含むよう、解釈されるべきである。
【0096】
明らかに、当業者は本発明の精神及び範囲を逸脱せずに本発明に対して様々な変更や変形を行うことができる。つまり、このような本発明の変更や変形が本発明の請求範囲及びそれの同等技術の範囲に属する場合、これらの変更や変形も本発明の保護範囲に属するべきである。