(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-08
(45)【発行日】2022-06-16
(54)【発明の名称】自動配車サービスのための距離及び物体に基づいた外部通知システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/123 20060101AFI20220609BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
G08G1/123
G06F3/01 510
(21)【出願番号】P 2021534698
(86)(22)【出願日】2019-03-19
(86)【国際出願番号】 US2019022884
(87)【国際公開番号】W WO2020131146
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-08-13
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511257078
【氏名又は名称】ニッサン ノース アメリカ,インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】ツァン、 ジンイ
(72)【発明者】
【氏名】ティエン、 サイモン
(72)【発明者】
【氏名】セフキン、 メリッサ
(72)【発明者】
【氏名】セサフスキー、 ローラ
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-271754(JP,A)
【文献】特開2018-173756(JP,A)
【文献】特開2018-065488(JP,A)
【文献】特開2005-115911(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G08G 1/123
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるAV(自律走行車)であって、
前記プロセッサは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されている命令を実行して、
センサ情報に基づいて、前記AV内で物体を検出すること、
前記AVの最近の乗員が前記AVの一部に接触していること及び前記物体が前記AV内にあることを決定することに応答して、前記AVの前記一部を振動させること、
前記最近の乗員が前記AVの外側にいること及び前記最近の乗員から前記AVまでの第1の距離に基づいて、前記最近の乗員にメッセージを送信するための第1の通知様式を選択することであって、前記メッセージは前記物体が前記最近の乗員によって前記AV内に残されたものであることを示すこと、
前記第1の通知様式を使用して、前記メッセージを前記最近の乗員に送信すること、
前記最近の乗員が前記AVの外側にいること及び前記最近の乗員から前記AVまでの第2の距離に基づいて、前記メッセージを前記最近の乗員に送信するための第2の通知様式を選択することであって、前記第2の通知様式は前記第1の通知様式とは異なること、及び
前記第2の通知様式を使用して、前記メッセージを前記最近の乗員に送信すること
を行うように構成される、AV。
【請求項2】
前記第2の通知様式は、前記最近の乗員にテキストメッセージを送信することを含み、
前記命令は、
前記テキストメッセージに対する応答を前記最近の乗員から受信すること
を行うための命令をさらに含む、請求項1に記載のAV。
【請求項3】
前記第1の通知様式は、触覚フィードバック、音声信号、又は視覚信号のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のAV。
【請求項4】
前記第2の通知様式は、音声信号又は視覚信号のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のAV。
【請求項5】
前記命令は、
前記最近の乗員を追従するように前記AVを動作させること
を行うための命令をさらに含む、請求項1に記載のAV。
【請求項6】
前記命令は、
前記第2の通知様式を選択し、前記第1の通知様式を使用して前記メッセージを送信した後で、前記AV内で前記物体を検出したことに応答して前記メッセージを送信すること
を行うための命令をさらに含む、請求項1に記載のAV。
【請求項7】
前記命令は、
前記最近の乗員から前記AVまでの第3の距離に基づいて、前記メッセージを前記最近の乗員に送信するための第3の通知様式を選択すること、及び
前記第3の通知様式を使用して、前記メッセージを前記最近の乗員に送信すること
を行うための命令をさらに含む、請求項1に記載のAV。
【請求項8】
AV(自律走行車)によってサービスを提供する方法であって、
センサ情報に基づいて、前記AV内で物体を検出するステップと、
最近の乗員が前記AVの近くにいること及び前記物体が前記AV内にあることを決定することに応答して、前記AVの一部を振動させるステップと、
前記最近の乗員が前記AVの外側にいることを決定することに応答して、前記AVから前記最近の乗員までの距離に基づいて、メッセージを送信するための通知様式を選択するステップであって、
前記最近の乗員
が前記AVまでの第1の距離
内にいる場合、
前記メッセージとして前記最近の乗員に第1のメッセージを送信するため
に第1の通知様式
が前記通知様式として選択
され、前記第1のメッセージは前記物体が前記最近の乗員によって前記AV内に残されたものであることを示
し、
前記最近の乗員
が前記AV
からの前記第
1の距離
を超えている場合、前記メッセージとして前記物体が前記最近の乗員によって前記AV内に残されたものであることを示す第2のメッセージを前記最近の乗員に送信するため
に前記第1の通知様式とは異なる第2の通知様式
が選択
されるステップ
と、
前記
通知様式を使用して、前記
メッセージを前記最近の乗員に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項9】
前記第2の通知様式は、前記最近の乗員にテキストメッセージを送信することを含み、
前記方法は、
前記テキストメッセージに対する応答を前記最近の乗員から受信するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の通知様式は、触覚フィードバック、音声信号、又は視覚信号のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の通知様式は、音声信号又は視覚信号のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の通知様式を選択し、前記第1の通知様式を使用して前記第1のメッセージを送信した後で、前記AV内で前記物体を検出したことに応答して前記第2のメッセージを送信するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記最近の乗員から前記AVまでの第3の距離に基づいて、第3のメッセージを前記最近の乗員に送信するための第3の通知様式を選択するステップと、
前記第3の通知様式を使用して、前記第3のメッセージを前記最近の乗員に送信するステップと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサを備えるAV(自律走行車)であって、
前記プロセッサは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されている命令を実行して、
センサ情報に基づいて、AV内で物体を検出すること、
前記物体が前記AVの最近の乗員の所有物であると決定すること、
前記物体が前記AVの前記最近の乗員の所有物である
こと及び前記最近の乗員が前記AVの外側にいることを決定することに応答して、
前記最近の乗員から前記AVまでの距離に基づいて、前記物体に関するメッセージを前記最近の乗員に送信するための通知様式を選択することであって、第1の距離に対応して選択される第1の通知様式は、第2の距離に対応して選択される第2の通知様式とは異なること、及び
前記通知様式を使用して前記メッセージを送信すること
を行うように構成される、AV。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記最近の乗員が前記AV内にいる場合、
前記AVのディスプレイ上に、前記物体の画像を表示する
ための命令を実行するようにさらに構成される、請求項14に記載のAV。
【請求項16】
前記通知様式は、外部可聴通知を含む、請求項14に記載のAV。
【請求項17】
前記外部可聴通知の音量は、前記最近の乗員と前記AVとの間の距離に基づいている、請求項16に記載のAV。
【請求項18】
前記通知様式は、外部可視通知を含む、請求項14に記載のAV。
【請求項19】
前記最近の乗員が前記AVからの閾値距離を超えている場合、前記通知様式は、前記最近の乗員に電子通知を送信することを含む、請求項14に記載のAV。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記物体の価値を決定するための命令を
実行するようにさらに構成され、
前記メッセージを送信するための前記通知様式を選択することは、前記物体の価値にさらに基づいている、請求項14に記載のAV。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自律走行車を介してサービスを提供することを含む自律走行に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年12月21日に出願された米国特許出願第16/230,960号に対する優先権及びその利益を主張し、その全体が本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
自律走行車等の車両は、車両交通ネットワークの一部を移動する場合がある。車両交通ネットワークを移動する際に、車両は、タクシーサービス、シャトル、配送サービス等のサービスを提供する場合がある。車両のサービス受領者(顧客、乗客等)は、サービスが完了したときに、不注意に車両内に物品を置き忘れ、及び/又は車内活動を完全に終了していない場合がある。
【発明の概要】
【0004】
本明細書には、インタラクティブ外部車両ユーザ通信の態様、特徴、要素、実施形態、及び実施形態が開示されている。
【0005】
開示された実施形態の1態様は、自律車両(AV)であり、AVは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行して、センサ情報に基づいてAV内で物体を検出すること、前記物体が前記AVの最近の乗員の所有物であると決定すること、前記物体が前記AVの前記最近の乗員の所有物であると決定することに応答して、前記AVに対する前記最近の乗員の近接度に基づいて、前記物体に関するメッセージを前記最近の乗員に送信するための通知様式を選択すること、及び前記通知様式を使用して前記メッセージを送信することを行うように構成されたプロセッサを含む。
【0006】
開示された実施形態の別の態様は、非一時なコンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行して、センサ情報に基づいて、前記AV内で物体を検出すること、前記最近の乗員と前記AVとの間の第1の距離に基づいて、前記最近の乗員にメッセージを送信するための第1の通知様式を選択することであって、前記メッセージは前記物体が前記最近の乗員によって前記AV内に残されたものであることを示すメッセージであること、前記第1の通知様式を使用して、前記メッセージを前記最近の乗員に送信すること、前記最近の乗員から前記AVまでの第2の距離に基づいて、前記メッセージを前記最近の乗員に送信するための第2の通知様式を選択すること、前記第2の通知様式を使用して、前記メッセージを前記最近の乗員に送信することを行うように構成されたプロセッサを含む自律車両(AV)である。
【0007】
開示された実施形態の別の態様は、自律車両(AV)によってサービスを提供するための方法である。この方法は、センサ情報に基づいて、AV内で物体を検出するステップと、最近の乗員と前記AVとの間の第1の距離に基づいて、前記最近の乗員に第1のメッセージを送信するための第1の通知様式を選択するステップであって、前記第1のメッセージは前記物体が前記最近の乗員によって前記AV内に残されたことを示すステップと、前記第1の通知様式を使用して、前記最近の乗員に前記第1のメッセージを送信するステップと、前記最近の乗員と前記AVとの間の第2の距離に基づいて、前記最近の乗員に第2のメッセージを送信するための第2の通知様式を選択するステップと、前記第2の通知様式を使用して、前記第2のメッセージを前記最近の乗員に送信するステップとを含む。
【0008】
開示された実施形態の別の態様は、非一時なコンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行して、AVの最近の乗員が車内活動を完了していないことを検出すること、前記AVの前記最近の乗員が車内活動を完了していないことを検出することに応答して、前記AVに対する前記最近の乗員の近接度に基づいて、前記車内活動に関するメッセージを前記最近の乗員に送信するための通知様式を選択すること、及び前記通知様式を使用して前記メッセージを送信することを行うように構成されたプロセッサを含む自律車両(AV)である。
【0009】
以下では、本明細書に開示された方法、装置、プロシージャ及びアルゴリズムのこうした及び他の態様、特徴、要素、実装及び実施形態の変形がさらに詳細に記載される。
【0010】
本開示は、添付の図面と併せて読む場合に、以下の詳細な説明から最良に理解される。慣行により、図面の様々な特徴は正確な縮尺ではないことが強調される。対照的に、様々な特徴の寸法は、明確のため任意に拡大又は縮小されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本明細書に開示の態様、特徴及び要素が実装され得る車両の例を示す図である。
【0012】
【
図2】本明細書に開示の態様、特徴及び要素が実装され得る車両交通及び通信システムの一部の例示の図面である。
【0013】
【
図3】本開示による車両交通ネットワークの一部の図である。
【0014】
【
図4】本開示の実装による、車両に対する顧客の異なる場所の例400の図である。
【0015】
【
図5】本開示の実装による、車両からの顧客の距離に基づいて顧客にメッセージを伝達する処理の一例である。
【0016】
【
図6】本開示の実装による、車両に残された物品の価値に基づいて顧客にメッセージを伝達する処理の一例である。
【0017】
【
図7】本発明の実装による、自律車両(AV)によるサービスを提供する処理の一例である。
【0018】
【
図8】本開示の実装による、自律車両(AV)によってサービスを提供する処理の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
自律車両又は半自律車両等の車両は、サービスを提供するために、車両交通ネットワークの一部を移動し得る。一例として、車両は、タクシーとして動作し得る。すなわち、このサービスは、タクシーサービスであってもよい。
【0020】
タクシー(すなわち、車両)は、車両交通ネットワークを(例えば、自律的に)動き回って客を拾うことができる。「顧客」及び「乗客」という用語は、本明細書では互換的に使用し得る。車両は、物理的なジェスチャによって顧客に呼び止められる。車両に入るときに、顧客は目的地住所を提供し得る。顧客は、(例えば、車両のヒューマンマシンインターフェースによるプロンプトに応答して)口頭で目的地住所を提供することができる。顧客は、目的地住所を車両のコンソールにタイプ入力する等して、電子的に住所を提供し得る。顧客が目的地住所を提供する他のやり方も利用可能であってもよい。目的地は、物理的な住所、交差道路の位置、ランドマーク名、GPS座標、又はその他の形式で顧客によって提供され得る。
【0021】
別の例では、顧客は、ハンドヘルド装置(例えば、モバイル装置、タブレット、ファブレット等)等の装置上で動作するアプリケーション等のコンピュータアプリケーションを介して車両を配車することができる。顧客は、コンピュータアプリケーションを介して、顧客の場所を含み得る要求を受信するコンピュータに基づいた(例えば、クラウドに基づいた)アプリケーションであってもよい配送場所に要求を送信し得る。コンピュータに基づいたアプリケーションは、顧客の場所に車両を電子的に配車し得る。要求には、顧客の目的地を含めることもできる。
【0022】
さらに他の例では、サービスはシャトルサービスであり得る。本明細書で使用される場合、シャトルサービスは、車両が複数の顧客によって同時に使用(例えば、乗車)可能であることを除いて、タクシーサービスに類似している。
【0023】
サービスを効率的に提供することは、顧客に情報を提供することを含み得る。いくつかの例において、顧客に連絡するために使用し得る顧客情報は、顧客に情報を提供するために利用可能であり得る。例えば、情報は、電話番号、電子メールアドレス、何らかの他の顧客情報、又はそれらの組み合わせを介して提供され得る。
【0024】
例えば、サービスの終了時等、顧客が車両から降りるときに、顧客が置き忘れているかもしれない(例えば、車両内に残している)物品に関する情報を顧客に提供(例えば、出力、送信、通信等)する必要があり得る。サービスの終了は、顧客が指定した目的地に車両が到着したことを意味し得る。
【0025】
例えば、サービスに関連する活動に関する情報を顧客に提供する必要がある場合がある。例えば、サービスに関連する未完了の活動に関する情報を提供する必要がある場合がある。未完了の活動の例には、顧客の物品を回収する際に顧客が車両のコンパートメント(例えば、トランク、ドア等)を閉めなかったこと、(クレジットカードの使用停止、デビットアカウントの残高不足等を理由とする)サービスに対する顧客による未払いが含まれる。
【0026】
顧客に情報(例えば、メッセージ)を提供することは、メッセージを出力するための通知様式を決定するための様々なパラメータを決定し、通知様式を使用してメッセージを出力することを含み、これは顧客によるサービスの品質、又は少なくとも知覚品質を改善し得る。例えば、顧客は、メッセージを使用して、残された物品を回収し、車両のコンパートメントを閉じ、未完了の活動を完了し、又はその組み合わせを行うことができる。
【0027】
通知様式を決定するための様々なパラメータは、車両からの顧客の距離、残された物品の決定された価値、開かれたままのコンパートメント、未完了の活動の性質、より多くの、より少ない、他のパラメータ、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0028】
メッセージを出力することは、メッセージを出力するための1つ以上の通知様式を制御することを含み得る。
【0029】
車両がメッセージを出力するために利用可能な通知様式は、触覚フィードバック、1つ以上の内部(例えば、車内)発光提示ユニット、1つ以上の外部発光提示ユニット、1つ以上の内部音声提示ユニット、1つ以上の外部音声提示ユニット、1つ以上の電子通信ネットワーク制御ユニット、1つ以上の速度、運動状態、又はモーション制御ユニット、又はこれらの組み合わせを含み得る。より少ない、より多い、又は他の様式も利用可能であり得る。
【0030】
メッセージを出力することは、車両の一部を振動させる等、1つ以上の接触及び/又は非接触触覚機構を動作させることを含み得る。触覚フィードバックは、接触及び/又は非接触フィードバック機構又は技術を介して提供されてもよい。
【0031】
メッセージを出力することは、メッセージの少なくとも一部を出力するために、車両の外部及び/又は内部発光提示ユニット、又は外部及び/又は内部発光提示ユニットの組み合わせを制御することを含み得る。
【0032】
内部発光提示ユニットは、例えば、1つ以上の内部照明、個々の照明、照明バー等の照明のグループ、照明ストリップ、発光ダイオード(LED)ストリップ、色変化照明ストリップ、車載グラフィックディスプレイ、画像プロジェクタ、拡張現実装置、テキストディスプレイ、又は照明の制御又は操作を通じてメッセージの任意の部分を出力することが可能な任意の他のユニット若しくは装置であってもよい。
【0033】
外部発光提示ユニットは、例えば、1つ以上のヘッドライト、テールライト、方向指示器、個々の照明、照明バー等の照明のグループ、照明ストリップ、発光ダイオード(LED)ストリップ、色変化照明ストリップ、車載グラフィックディスプレイ、画像プロジェクタ、拡張現実装置、テキストディスプレイ、又は照明の制御若しくは操作によって車両制御情報のメッセージの任意の部分を出力し得る任意の他のユニット若しくは装置であってもよい。
【0034】
例えば、外部発光提示ユニットを制御することは、外部発光提示ユニットの光度又は輝度を制御すること、外部発光提示ユニットの色又は色の組み合わせを制御すること、外部発光提示ユニットの出力方向を制御すること、外部発光提示ユニットの出力周波数、比率、タイミング、又は期間を制御すること、発光出力又は外部発光提示ユニットのモーションを制御すること、発光出力のパターンを制御すること、発光出力のアニメーションを制御すること、又は外部発光提示ユニットの出力を変調すること、テキスト、グラフィックス、又はその組み合わせを表示又は他のやり方で出力するように外部発光提示ユニットを制御すること、外部発光提示ユニットの出力をアニメーションさせるように外部発光提示ユニットを制御すること、又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0035】
メッセージを出力することは、メッセージの少なくとも一部を出力するために、車両の外部及び/又は内部音声提示ユニット、又は外部及び/又は内部音声提示ユニットの組み合わせを制御することを含み得る。音声提示ユニット(例えば、内部又は外部の音声提示ユニット)は、例えば、ホーン、スピーカ、又は音声の制御又は操作を通じて車両制御情報のメッセージの任意の部分を出力することが可能な任意の他のユニット又は装置であってもよい。例えば、外部(内部)音声提示ユニットを制御することは、外部(内部)音声提示ユニットの周波数、トーン、位相、又は振幅を制御することを含み、これは連続する又は一連の音を出力するように外部(内部)音声提示ユニットを制御することを含み得る。
【0036】
メッセージを出力することは、電子通信媒体を介して電子通信信号を外部装置に出力、送信、ブロードキャスト又は伝送することによって、メッセージの少なくとも一部を示す情報を出力するように、車両の電子通信ネットワーク制御ユニットを制御することを含み得る。例えば、外部装置は、顧客のモバイル装置であってもよく、そのメッセージを出力することは、テキストメッセージ、SMS等を顧客に送信することを含み得る。例えば、電子通信信号は、顧客に電子メールを送信することを含み得る。
【0037】
メッセージを出力することは、速度制御ユニットを制御することを含んでもよく、これは、車両の方向状態制御ユニット、車両の運動状態制御ユニット、又は両方を制御して、車両制御情報のメッセージの少なくとも一部を出力することを含み得る。
【0038】
車両制御情報のメッセージの少なくとも一部を出力するために、ステアリングユニット等の車両の方向状態制御ユニットを制御することは、車両制御情報のメッセージの少なくとも一部が出力されるように、車両を旋回又は操縦すること等によって、車両の方向状態を制御又は変更するように、方向状態制御ユニットを制御することを含み得る。方向状態を制御することは、車両制御情報のメッセージの少なくとも一部が出力されるように現在の方向状態を維持することを含み得る。
【0039】
車両制御情報のメッセージの少なくとも一部を出力するために、アクセル又はブレーキユニット等の車両の運動状態制御ユニットを制御することは、車両制御情報のメッセージの少なくとも一部が出力されるように、車両を加速又は減速すること等によって、車両の運動状態を制御又は変更するように、運動状態制御ユニットを制御することを含み得る。運動状態を制御することは、車両制御情報のメッセージの少なくとも一部が出力されるように、現在の運動状態を維持することを含み得る。
【0040】
本開示による実装は、例えば、ロボットサービス(例えば、自律走行シャトル、自律走行タクシー、自動配送等)のために設計された外部通知システムを提供する。顧客が車両内に物品を残す状況は、本開示の実装によって解決し得る。このような状況の一部は、遺失物状況と呼ばれ得る。車両のシステム及び/又は処理は、顧客が車両から降りている又は車両から離れているときに、車両内に残った(すなわち、置き忘れた)物品が検出されたときに顧客に通知し得る。一例では、通知メッセージは、置き忘れ物品のカテゴリ、車両からの顧客の距離、物品の価値、車両内の物品の位置、より多い、より少ない、他の基準、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つに基づいて、異なる様式を介してトリガされ得る(例えば、送信される、配信される、出力される、読み出される、伝達される、又は可能なあらゆるやり方でトリガされる)。
【0041】
本開示による実装によって解決され得るさらなる状況には、未完了の車内活動のために顧客に電話を掛けることが含まれ得る。未完了の車内活動の例には、未完了/未遂行の車内支払い、及び顧客がドア又はトランクを開けたままにしていることが含まれ得る。そのような状況において、例えば、未完了の活動の重要性、車両からの顧客の距離、他の基準、又はそれらの組み合わせに基づいて、異なる通知メッセージが異なる様式を介してトリガされ得る。
【0042】
本開示による実装は、物体及び/又はイベント属性及び顧客の距離を組み合わせて、例えば、外部通知システム及びソリューション(以下にさらに説明する)をトリガするための制御論理を提供し得る。
【0043】
本明細書では自律走行車を参照して記載されているが、本明細書に記載の方法及び装置は、自律的又は半自律的動作が可能な任意の車両で実装されてもよい。車両交通ネットワークを参照して記載されているが、本明細書に記載の方法及び装置は、車両によって走行可能な任意の領域で自律走行車が動作することを含んでもよい。
【0044】
図1は、本明細書に開示の態様、特徴及び要素が実装され得る車両の一例の図面である。図示のように、車両1000は、シャーシ1100、パワートレイン1200、コントローラ1300、車輪1400を含み、又は車両の任意の他の要素又は要素の組み合わせを含んでもよい。簡潔のため、車両1000は4つの車輪1400を含むように示されているが、プロペラ又はトレッド等の1つ以上の任意の他の推進装置が使用されてもよい。
図1において、パワートレイン1200、コントローラ1300及び車輪1400等の要素を相互接続する線は、データ又は制御信号等の情報、電力又はトルク等の力、又は情報及び電力の両方が各要素間で伝達され得ることを示している。例えば、コントローラ1300は、パワートレイン1200から電力を受信して、パワートレイン1200、車輪1400、又は両方と通信して、車両1000を制御してもよく、これは、車両1000を加速、減速、操縦又は他のやり方で制御することを含み得る。
【0045】
パワートレイン1200は、電源1210、トランスミッション1220、ステアリング装置1230、アクチュエータ1240、又はサスペンション、駆動シャフト、アクセル若しくは排気システム等のパワートレインの任意の他の要素又は要素の組み合わせを含んでもよい。別々に示されているが、車輪1400は、パワートレイン1200に含まれてもよい。
【0046】
電源1210は、エンジン、バッテリ、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。電源1210は、電気エネルギ、熱エネルギ又は運動エネルギ等のエネルギを提供するように動作する任意の装置又は装置の組み合わせであってもよい。例えば、電源1210は、内燃エンジン、電気モータ又は内燃エンジン及び電気モータの組み合わせ等のエンジンを含んでもよく、1つ以上の車輪1210に原動力としての運動エネルギを提供するように動作してもよい。電源1210は、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)等の1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池、又はエネルギを提供することが可能な任意の他の装置等のポテンシャルエネルギ装置を含んでもよい。
【0047】
トランスミッション1220は、電源1210から運動エネルギ等のエネルギを受信してもよく、原動力を提供するために車輪1400にエネルギを送ってもよい。トランスミッション1220は、コントローラ1300、アクチュエータ1240又は両方によって制御されてもよい。ステアリング装置1230は、コントローラ1300、アクチュエータ1240又は両方によって制御され、車両を操縦するために車輪1400を制御してもよい。アクチュエータ1240は、コントローラ1300から信号を受信してもよく、車両1000を動作させるために電源1210、トランスミッション1220、ステアリング装置1230又はこれらの任意の組み合わせを作動又は制御してもよい。
【0048】
コントローラ1300は、位置決め装置1310、電子通信装置1320、プロセッサ1330、メモリ1340、ユーザインターフェース1350、センサ1360、電子通信インターフェース1370又はこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。単一の装置として示されているが、コントローラ1300の任意の1つ以上の要素が任意の数の分離した物理装置に組み込まれてもよい。例えば、ユーザインターフェース1350及びプロセッサ1330は、第1の物理装置に組み込まれてもよく、メモリ1340は、第2の物理装置に組み込まれてもよい。
図1には示されていないが、コントローラ1300は、バッテリ等の電源1210を含んでもよい。個別の要素として示されているが、位置決め装置1310、電子通信装置1320、プロセッサ1330、メモリ1340、ユーザインターフェース1350、センサ1360、電子通信インターフェース1370、又はこれらの任意の組み合わせは、1つ以上の電子装置、回路又はチップに組み込まれてもよい。
【0049】
プロセッサ1330は、光プロセッサ、量子プロセッサ、分子プロセッサ又はこれらの組み合わせを含む現存する又は今後開発される信号又は他の情報を操作又は処理することが可能な任意の装置又は装置の組み合わせを含んでもよい。例えば、プロセッサ1330は、1つ以上の専用プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のコントローラ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上の集積回路、1つ以上の特定用途向け集積回路、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ、1つ以上のプログラマブルロジックアレイ、1つ以上のプログラマブルロジックコントローラ、1つ以上の状態機械、又はこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。プロセッサ1330は、位置決め装置1310、メモリ1340、電子通信インターフェース1370、電子通信装置1320、ユーザインターフェース1350、センサ1360、パワートレイン1200、又はこれらの任意の組み合わせと動作可能に結合されてもよい。例えば、プロセッサは、通信バス1380を介してメモリ1340と動作可能に結合されてもよい。
【0050】
メモリ1340は、プロセッサ1330によって使用される又はそれと接続される、機械可読命令又はそれに関連付けられる任意の情報を、例えば、保持、記憶、伝達又は搬送することが可能な任意の有形の非一時的なコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読媒体を含んでもよい。メモリ1340は、例えば、1つ以上の半導体ドライブ、1つ以上のメモリカード、1つ以上のリムーバブル媒体、1つ以上の読み取り専用メモリ、1つ以上のランダムアクセスメモリ、ハードディスク、フロッピーディスク、光学ディスクを含む1つ以上のディスク、磁気若しくは光学カード、又は電子情報を記憶するのに適した任意のタイプの非一時的な媒体、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0051】
電子通信インターフェース1370は、図示のような無線アンテナ、有線通信ポート、光学通信ポート、又は有線若しくは無線電子通信媒体1500とインターフェース接続することが可能な任意の他の有線若しくは無線装置であってもよい。
図1は単一の通信リンクを介して通信を行う電子通信インターフェース1370が示されているが、通信インターフェースは、複数の通信リンクを介して通信を行うように構成されてもよい。
図1は単一の通信インターフェース1370を示しているが、車両は、任意の数の通信インターフェースを含んでもよい。
【0052】
通信装置1320は、電子通信インターフェース1370等を介して、有線又は無線電子通信媒体1500を介して信号を送信又は受信するように構成されてもよい。
図1に明示されていないが、通信装置1320は、無線周波数(RF)、紫外線(UV)、可視光、光ファイバ、有線回線、又はこれらの組み合わせ等の任意の有線又は無線通信媒体を介して送信、受信又は両方を行うように構成されてもよい。
図1は、単一の通信装置1320及び単一の通信インターフェース1370を示しているが、任意の数の通信装置及び任意の数の通信インターフェースが使用されてもよい。通信装置1320は、狭域通信(DSRC)装置、車載装置(OBU)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0053】
位置決め装置1310は、車両1000の経度、緯度、高度、進行方向又は速さ等の地理情報を決定してもよい。例えば、位置決め装置は、広域補強システム(Wide Area Augmentation System;WAAS)対応米国海洋電子機器協会(National Marine-Electronics Association;NMEA)装置、無線三角測量装置、又はこれらの組み合わせ等の全地球測位システム(GPS)装置を含んでもよい。位置決め装置1310は、例えば、車両1000の現在の向き、2次元又は3次元での車両1000の現在地、車両1000の現在の角度方向、又はこれらの組み合わせを表す情報を取得するために使用され得る。
【0054】
ユーザインターフェース1350は、仮想又は物理キーパッド、接触パッド、ディスプレイ、接触ディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、仮想ディスプレイ、拡張現実ディスプレイ、触覚ディスプレイ、視線追跡装置等の特徴追跡装置、スピーカ、マイクロホン、ビデオカメラ、センサ、プリンタ、又はこれらの任意の組み合わせ等、人物とインターフェースすることが可能な任意の装置を含んでもよい。ユーザインターフェース1350は、図示のようにプロセッサ1330と、又はコントローラ1300の任意の他の要素と動作可能に結合されてもよい。単一の装置として示されているが、ユーザインターフェース1350は、1つ以上の物理装置を含んでもよい。例えば、ユーザインターフェース1350は、人物との音声通信を行うための音声インターフェース、及び人物との視覚及び接触に基づく通信を行うための接触ディスプレイを含んでもよい。ユーザインターフェース1350は、複数の物理的に分離した装置、単一の物理装置の中の複数の定義部分、又はこれらの組み合わせ等の複数のディスプレイを含んでもよい。
【0055】
センサ1360は、車両を制御するために使用され得る情報を提供するように動作し得るセンサの配列等の1つ以上のセンサを含んでもよい。センサ1360は、車両の現在の動作特徴に関する情報を提供してもよい。センサ1360は、例えば、速度センサ、加速度センサ、ステアリング角センサ、トラクション関連センサ、制動関連センサ、ハンドル位置センサ、視線追跡センサ、着座位置センサ、又は車両1000の現在の動的状況の何らかの態様に関する情報を報告するように動作可能な任意のセンサ若しくはセンサの組み合わせを含み得る。
【0056】
センサ1360は、車両1000の周囲の物理環境に関する情報を取得するように動作可能なセンサを含んでもよい。例えば、1つ以上のセンサが、道路形状、及び固定障害物、車両及び歩行者等の障害物を検出してもよい。センサ1360は、既知の又は後に開発される、1つ以上のビデオカメラ、レーザ感知システム、赤外線感知システム、音響感知システム、又は任意の他の適切なタイプの車載環境感知装置、又は装置の組み合わせであるか、又はこれらを含み得る。いくつかの実施形態において、センサ1360及び位置決め装置1310が結合されてもよい。
【0057】
別に示されてはいないが、いくつかの実施形態において、車両1000は、軌道コントローラを含んでもよい。例えば、コントローラ1300が、軌道コントローラを含んでもよい。軌道コントローラは、車両1000の現在の状態及び車両1000に対して計画された経路を記述する情報を取得し、この情報に基づいて、車両1000に対する軌道を決定及び最適化するように動作可能であってもよい。軌道コントローラは、車両1000が軌道コントローラによって決定される軌道に従うように、車両1000を制御するように動作可能な信号を出力してもよい。例えば、軌道コントローラの出力は、パワートレイン1200、車輪1400又は両方に供給され得る最適化された軌道であり得る。いくつかの実施形態では、最適化された軌道は、一組のステアリング角等の制御入力であってもよく、各ステアリング角は1つの時点又は位置に対応する。いくつかの実施形態では、最適化された軌道は、1つ以上の経路、線、曲線、又はこれらの組み合わせであり得る。
【0058】
1つ以上の車輪1400は、ステアリング装置1230の制御下でステアリング角に枢動され得る操縦された車輪、トランスミッション1220の制御下で車両1000を推進するためのトルクを与えられ得る推進された車輪、又は車両1000を操縦及び推進し得る操縦及び推進された車輪であってもよい。
【0059】
図1には示されていないが、車両は、エンクロージャ、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオ装置、近距離無線通信(NFC)モジュール、液晶表示(LCD)ディスプレイ装置、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ装置、スピーカ、又はこれらの任意の組み合わせ等の
図1に示されていない装置又は要素を含んでもよい。
【0060】
車両1000は自律走行車であってもよい。自律走行車は、車両交通ネットワークの一部を移動するように、直接的な人間の介入なしで、自律的に制御されてもよい。
図1に別に示されていないが、いくつかの実装では、自律走行車は、自律走行車のルーティング、ナビゲーション及び制御を行い得る自律走行車制御装置を含んでもよい。いくつかの実装では、自律走行車制御装置は、車両の別の装置と一体化されてもよい。例えば、コントローラ1300は、自律走行車制御装置を含んでもよい。
【0061】
いくつかの実装では、自律走行車制御装置は、現在の車両動作パラメータに従って車両交通ネットワーク又はその一部を移動するように車両1000を制御し又は動作させてもよい。別の例では、自律走行車制御装置は、車両の駐車等の定義された動作又は操縦を行うように車両1000を制御し又は動作させてもよい。別の例では、自律走行車制御装置は、車両情報、環境情報、車両交通ネットワークを表す車両交通ネットワーク情報、又はこれらの組み合わせに基づいて車両1000の現在地等の出発地から目的地への移動経路を生成してもよく、経路に従って車両交通ネットワークを移動するように車両1000を制御し又は動作させてもよい。例えば、自律走行車制御装置は、生成された経路を使用して出発点から目的地に移動するように車両1000を動作させ得る軌道コントローラに移動経路を出力してもよい。
【0062】
図2は、本明細書に開示の態様、特徴及び要素が実装され得る車両交通及び通信システムの一部の例示の図面である。車両交通及び通信システム2000は、
図1に示される車両1000等の1つ以上の車両2100/2110を含んでもよく、これは1つ以上の車両交通ネットワーク2200の1つ以上の部分を移動してもよく、1つ以上の電子通信ネットワーク2300を介して通信を行ってもよい。
図2には明示されていないが、車両は、オフロード領域等の車両交通ネットワークに明示的に又は完全には含まれていない領域を移動してもよい。
【0063】
電子通信ネットワーク2300は、例えば、多重アクセスシステムであってもよく、車両2100/2110と1つ以上の通信装置2400との間の音声通信、データ通信、映像通信、メッセージング通信、又はこれらの組み合わせ等の通信を提供してもよい。例えば、車両2100/2110は、電子通信ネットワーク2300を介して通信装置2400から車両交通ネットワーク2200を表す情報等の情報を受信してもよい。
【0064】
車両2100/2110は、有線通信リンク(図示せず)、無線通信リンク2310/2320/2370、又は任意の数の有線若しくは無線通信リンクの組み合わせを介して通信してもよい。例えば、図示のように、車両2110/2110は、陸上無線通信リンク2310を介して、非陸上無線通信リンク2320を介して、又はこれらの組み合わせを介して通信してもよい。いくつかの実装では、陸上無線通信リンク2310は、イーサネット(登録商標)リンク、シリアルリンク、ブルートゥース(登録商標)リンク、赤外線(IR)リンク、紫外線(UV)リンク、又は電子通信を提供可能な任意のリンクを含んでもよい。
【0065】
車両2100/2110は、別の車両2100/2110と通信してもよい。例えば、ホスト又は対象の車両2100が、直接通信リンク2370を介して又は電子通信ネットワーク2300を介して、遠隔又はターゲット遠隔車両2110から基本安全メッセージ(basic safety message;BSM)等の1つ以上の自動車両間メッセージを受信してもよい。例えば、遠隔車両2110は、300メートル等の定義されたブロードキャスト範囲内のホスト車両にメッセージをブロードキャストしてもよい。いくつかの実施形態では、車両2100は、信号リピータ(図示せず)又は別の遠隔車両(図示せず)等のサードパーティを介してメッセージを受信してもよい。いくつかの実施形態では、車両2100/2110は、例えば、100ミリ秒等の定義された間隔に基づいて周期的に1つ以上の自動車両間メッセージを送信してもよい。
【0066】
自動車両間メッセージは、車両識別情報、経度、緯度若しくは高度情報等の地理空間状態情報、地理空間位置精度情報、車両加速度情報、ヨーレート情報、速度情報、車両方位情報、制動システム状態情報、スロットル情報、ハンドル角度情報若しくは車両経路情報等の運動状態情報、又は送信車両状態に関連する車両サイズ情報、ヘッドライト状態情報、方向指示器情報、ワイパー状態情報、トランスミッション情報若しくは任意の他の情報若しくは情報の組み合わせ等の車両動作状態情報を含んでもよい。例えば、トランスミッション状態情報は、送信車両のトランスミッションがニュートラル状態、駐車状態、前進状態又は後退状態に有るかどうかを示してもよい。
【0067】
車両2100は、アクセスポイント2330を介して電子通信ネットワーク2300と通信してもよい。コンピュータ装置を含み得るアクセスポイント2330は、無線又は有線通信リンク2310/2340を介して、車両2100と、電子通信ネットワーク2300と、1つ以上の通信装置2400と、又はこれらの組み合わせと通信するように構成されてもよい。例えば、アクセスポイント2330は、基地局、BTS(base transceiver station)、Node-B、eNode-B(enhanced Node-B)、HNode-B(Home Node-B)、無線ルータ、有線ルータ、ハブ、リレー、スイッチ、又は任意の類似の有線若しくは無線装置であってもよい。単一の装置として示されているが、アクセスポイントは、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。
【0068】
車両2100は、衛星2350又は他の非陸上通信装置を介して電子通信ネットワーク2300と通信してもよい。コンピュータ装置を含み得る衛星2350は、1つ以上の通信リンク2320/2360を介して、車両2100と、電子通信ネットワーク2300と、1つ以上の通信装置2400と、又はこれらの組み合わせと通信するように構成されてもよい。単一の装置として示されているが、衛星は、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。
【0069】
電子通信ネットワーク2300は、音声、データ、又は任意の他のタイプの電子通信装置を提供するように構成される任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、電子通信ネットワーク2300は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、モバイル若しくはセルラ電話ネットワーク、インターネット、又は任意の他の電子通信システムを含んでもよい。電子通信ネットワーク2300は、トランスミッションコントロールプロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、インターネットプロトコル(IP)、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)、ハイパーテキストトランスポートプロトコル(HTTP)、又はこれらの組み合わせ等の通信プロトコルを使用してもよい。単一の装置として示されているが、電子通信ネットワークは、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。
【0070】
車両2100は、車両交通ネットワーク2200の一部又は状態を識別してもよい。例えば、車両は、速度センサ、車輪速度センサ、カメラ、ジャイロスコープ、光学センサ、レーザセンサ、レーダセンサ、音響センサ、又は車両交通ネットワーク2200の一部若しくは状態を決定若しくは識別することが可能な任意の他のセンサ若しくは装置又はこれらの組み合わせを含み得る
図1に示されたセンサ1360等の1つ以上の車載センサ2105を含んでもよい。
【0071】
車両2100は、交通ネットワーク2200を表す情報、1つ以上の車載センサ2105、又はこれらの組み合わせ等の電子通信ネットワーク2300を介して伝達される情報を使用して、1つ以上の車両交通ネットワーク2200の一部又は複数の部分を移動してもよい。
【0072】
簡潔のため、
図2は1つの車両2100、1つの車両交通ネットワーク2200、1つの電子通信ネットワーク2300及び1つの通信ネットワーク2400を示しているが、任意の数のネットワーク又はコンピュータ装置が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、車両交通及び通信システム2000は、
図2に示されていない装置、装置又は要素を含んでもよい。車両2100は単一の装置として示されているが、車両は、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。
【0073】
電子通信ネットワーク2300を介して通信装置2400と通信する車両2100が示されているが、車両2100は、任意の数の直接又は間接通信リンクを介して通信装置2400と通信してもよい。例えば、車両2100は、ブルートゥース(登録商標)通信リンク等の直接通信リンクを介して通信装置2400と通信してもよい。
【0074】
車両2100/2210は、車両の運転者、オペレータ、又は所有者等のエンティティ2500/2510に関連付けられてもよい。車両2100/2110に関連付けられるエンティティ2500/2510は、スマートフォン2502/2512又はコンピュータ2504/2514等の1つ以上のパーソナル電子装置2502/2504/2512/2514に関連付けられてもよい。パーソナル電子装置2502/2504/2512/2514は、直接又は間接通信リンクを介して対応する車両2100/2110と通信してもよい。1つのエンティティ2500/2510が
図2の車両2100/2110に関連付けられるように示されているが、任意の数の車両が、エンティティに関連付けられてもよく、任意の数のエンティティが、車両に関連付けられてもよい。
【0075】
図3は、本開示による車両交通ネットワークの一部の図である。車両交通ネットワーク3000は、建物等の1つ以上の通行不能領域3100、駐車領域3200等の1つ以上の部分的通行可能領域、道路3300/3400等の1つ以上の通行可能領域、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
図1に示される車両1000等の自律走行車、
図2に示される車両2100/2110の1つ、半自律走行車、又は自律走行を実装する任意の他の車両が、車両交通ネットワーク3000の一部又は複数の部分を移動してもよい。
【0076】
車両交通ネットワークは、1つ以上の通行可能又は部分的通行可能領域3200/3300/3400の間に1つ以上のインターチェンジを含んでもよい。例えば、
図3に示される車両交通ネットワークの一部は、駐車領域3200と道路3400との間にインターチェンジ3210を含む。いくつかの実施形態では、駐車領域3200は、駐車場3220を含んでもよい。
【0077】
道路3300/3400等の車両交通ネットワークの一部は、1つ以上の車線3320/3340/3360/3420/3440を含んでもよく、1つ以上の進行方向に関連付けられてもよく、これは
図3の矢印で示されている。
【0078】
車両交通ネットワーク又はその一部、例えば、
図3に示される車両交通ネットワークの一部は、車両交通ネットワーク情報として表されてもよい。例えば、車両交通ネットワーク情報は、マークアップ言語要素等の要素の階層として表されてもよく、これはデータベース又はファイルに記憶されてもよい。簡潔のため、本明細書の図面は、車両交通ネットワークの一部を表す車両交通ネットワーク情報を図又は地図として描いているが、車両交通ネットワーク情報は、車両交通ネットワーク又はその一部を表すことが可能な任意のコンピュータ使用可能形態で表されてもよい。進行方向情報、速度制限情報、料金所情報、傾斜又は角度情報等の勾配情報、表面材料情報、審美的情報又はこれらの組み合わせ等の車両交通ネットワーク制御情報を含んでもよい。
【0079】
車両交通ネットワークの一部又は部分の組み合わせは、特定の場所又は目的地として識別されてもよい。例えば、車両交通ネットワーク情報は、通行不能領域3100及び隣接する部分的通行可能駐車領域3200等の建物を特定の場所として識別してもよく、自律走行車は、特定の場所を目的地として識別してもよく、自律走行車は、車両交通ネットワークを移動することにより出発地から目的地に移動してもよい。
図3には通行不能領域3100に関連付けられる駐車領域3200が通行不能領域3100に隣接するように示されているが、目的地は、例えば、建物に物理的に又は地理空間的に隣接していない建物及び駐車領域を含んでもよい。
【0080】
目的地を識別することは、目的地に関する場所を識別することを含んでもよく、これは個々の一意に識別可能な地理的位置であってもよい。例えば、車両交通ネットワークは、目的地に関する所在地住所、住所、車両交通ネットワークアドレス、GPSアドレス、又はこれらの組み合わせ等の定義された場所を含んでもよい。
【0081】
目的地は、
図3に示される入口3500等の1つ以上の入口に関連付けられてもよい。車両交通ネットワーク情報は、目的地に関連付けられる入口の地理的場所を識別する情報等の定義された入口位置情報を含んでもよい。本明細書に記載されるように、予測される入口位置情報が決定されてもよい。
【0082】
車両交通ネットワークは、歩行者交通ネットワークに関連付けられ又はそれを含んでもよい。例えば、
図3は、歩行者交通ネットワークの一部3600を含み、これは歩行者の歩道であってもよい。歩行者交通ネットワーク又はその一部、例えば、
図3に示される歩行者交通ネットワークの一部3600は、歩行者交通ネットワーク情報として表されてもよい。車両交通ネットワーク情報は、歩行者交通ネットワーク情報を含んでもよい。歩行者交通ネットワークは、歩行者通行可能領域を含んでもよい。歩行者の歩道又は道端等の歩行者通行可能領域は、車両交通ネットワークの非通行可能領域に対応してもよい。
図3には別に示されていないが、歩行者横断歩道等の歩行者通行可能領域は、車両交通ネットワークの通行可能領域又は部分的通行可能領域と対応してもよい。
【0083】
目的地は、
図3に示されるドッキング位置3700等の1つ以上のドッキング位置に関連付けられてもよい。ドッキング位置3700は、乗客の乗り降り等のドッキング動作を行うことができるように自律走行車が停止、静止又は駐車し得る目的地に近接している指定の又は未指定の場所又は領域であってもよい。
【0084】
車両交通ネットワーク情報は、目的地に関連付けられる1つ以上のドッキング位置3700の地理的場所を識別する情報等のドッキング位置情報を含んでもよい。ドッキング位置情報は定義されたドッキング位置情報であってもよく、これは、車両交通ネットワーク情報に手動で含まれるドッキング位置情報であってもよい。例えば、定義されたドッキング位置情報は、ユーザ入力に基づく車両交通ネットワーク情報に含まれてもよい。ドッキング位置情報は、本明細書に記載のように自動生成されたドッキング位置情報であってもよい。
図3には別に示されていないが、ドッキング位置情報は、ドッキング位置3700に関連付けられるドッキング動作のタイプを識別してもよい。例えば、目的地は、乗客を乗せるための第1のドッキング位置及び乗客を降ろすための第2のドッキング位置に関連付けられてもよい。自律走行車はドッキング位置に駐車してもよいが、目的地に関連付けられるドッキング位置は独立しており、目的地に関連付けられる駐車領域とは異なっていてもよい。
【0085】
一例では、自律走行車は、目的地として通行不能領域3100、駐車領域3200及び入口3500を含み得る特定の場所を識別してもよい。自律走行車は、特定の場所に関する一次目的地として通行不能領域3100又は入口3500を識別してもよく、二次目的地として駐車領域3200を識別してもよい。自律走行車は、一次目的地に関するドッキング位置としてドッキング位置3700を識別してもよい。自律走行車は、出発地(図示せず)からドッキング位置3700への経路を生成してもよい。自律走行車は、経路を使用して出発地からドッキング位置3700へと車両交通ネットワークを移動してもよい。自律走行車は、乗客の乗り降りを行うことができるようにドッキング位置3700で停止又は駐車してもよい。自律走行車は、ドッキング位置3700から駐車領域3200への後続経路を生成してもよく、後続経路を使用してドッキング位置3700から駐車領域3200へと車両交通ネットワークを移動してもよく、駐車領域3200に駐車してもよい。
【0086】
上述したように、メッセージを出力するための種々のパラメータは、車両からの顧客の距離、残された物品の決定された価値、開いたままになっているコンパートメント、未完了の活動の性質、より多い、より少ない、他のパラメータ、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0087】
一例では、メッセージを出力するための通知様式は、顧客の場所に基づき得る。すなわち、様式は、顧客の車両への距離及び/又は近接度に少なくとも部分的に基づき得る。
【0088】
図4は、本開示の実装による、車両に対する顧客の異なる場所の例400の図である。例400は、車両402及び顧客404を含む。車両402は、
図1に示す車両1000又は
図2に示す車両2100/2110のうちの1つ等の自律車両(AV)とし得る。AVは、半自律走行車であってもよく、又は自律走行を実装する任意の他の車両であってもよい。AVは、車両交通ネットワークの一部を移動するように構成される。顧客404は、車両402によって提供されるサービスのサービス受領者とし得る。例えば、顧客404は、車両402のタクシー乗客又はシャトル乗客であり得る。
【0089】
車両402から離れた第1の距離406において、顧客404は、車両402から降りるように示されている。実施例400では、顧客404が車両402の外側にいるように示されているが、車両を「降りる」ことは、顧客404がまだ車両402の内側にいるが、車両402のドアが開いており、顧客404が車両402から出る意図を示していることを含んでもよく、車両を「降りる」ことはまた、顧客404が車両のドア(例えば、ハンドル)上に顧客の手を置いて車両の外側にいることを含み得る。一例では、顧客404が車両402から第1の距離にあるか又は第1の距離内にある場合、第1の通知様式を使用して顧客404にメッセージを出力し得る。一例では、ユーザが車内にいるか車外にいるかに関わらず、ドアが開いている間に顧客の手がドアに触れている場合、ドアパネル、ドアハンドル、又はドアの他の部分を振動させて、触覚通知を提供し得る。第1の通知様式は、代替的に、又は追加的に、内部音声信号、第1の音量レベルを有する外部音声信号、外部視覚リマインダ、他の通知モード、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0090】
車両402から離れた第2の距離408において、顧客404は、車両402から離れた第2の距離内にいるように示されている。一例では、第2の距離は、車両402から0から1メートル離れた距離であり得る。一例では、顧客404が車両402から第2の距離内にいる場合、第2の通知様式を使用して顧客404にメッセージを出力し得る。例えば、第2の通知様式は、第2の音量レベルを有する外部音声信号、外部視覚リマインダ、他の視覚リマインダ、他の通知モード、又はそれらの組み合わせを含み得る。第2の音量レベルは、第1の音量レベルよりも高くてもよい。
【0091】
車両402から離れた第3の距離410において、顧客404は、車両402から離れた第3の距離内(すなわち、第2の距離408と第3の距離410との間)にいるように示されている。一例では、第3の距離は、車両402から1メートルから5メートル離れた距離であり得る。一例では、顧客404が車両402から第3の距離内にいる場合、第3の通知様式を使用して顧客404にメッセージを出力し得る。例えば、第3の通知様式は、第3の音量レベルを有する外部音声信号、音声メッセージ、テキストメッセージ、他の通知モード、又はそれらの組み合わせを含み得る。第3の音量レベルは、第2の音量レベルよりも高くすることができる。
【0092】
一例では、顧客404が車両402から第3の距離410を超えて離れている場合、第4の通知様式を使用して顧客404にメッセージを出力し得る。例えば、第4の通知様式は、音声メッセージ、テキストメッセージ、他の通知モード、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0093】
例400に関して、3つの異なる距離及び4つの通知様式が記載されているが、本明細書における開示は、そのように限定されない。任意の数の距離を使用することができ、任意の数及びタイプのそれぞれの様式を使用し得る。同様に、距離、物品の価値、未完成の車内活動の性質等に基づいて、異なるメッセージ又は同様のメッセージを出力し得る。
【0094】
図5は、本開示の実施による、車両からの顧客(すなわち、最近の乗員)の距離に基づいて顧客にメッセージを伝達する処理500の一例である。処理500は、
図1に示される車両1000又は
図2に示される車両2100/2110のうちの1つのような自律走行車(AV)の中に又はAVによって実装し得る。AVは、半自律走行車であってもよく、又は自律走行を実装する任意の他の車両であってもよい。処理500は、
図1のコントローラ1300のようなコントローラによって実行し得る。処理500は、プロセッサ実行可能命令として、
図1のメモリ1340のようなメモリに記憶し得る。プロセッサ実行可能命令は、
図1のプロセッサ1330によって実行し得る。
【0095】
処理500は、例えば、顧客が物品(例えば、顧客の所有物である物品)を車両に残しているかもしれないことを検出することに応答して、メッセージを顧客に伝達する。処理500は、車両からの顧客の距離に基づいて顧客にメッセージを伝達するために異なる様式を使用する。いくつかの例では、メッセージは明示的な(例えば、音声又はテキストの)メッセージではない場合があり、むしろ、メッセージは、顧客がAVに物品を忘れた/残したかもしれないことの顧客へのリマインダとして意図されてもよい。
【0096】
処理500は、車両がサービスモードにあることに応答して実行し得る。例えば、車両がサービスモードにある場合(すなわち、タクシー又はシャトルサービス等のサービスの遂行/実行中)、車両の乗員は全て一時的な乗員と見なすことができる。したがって、サービス終了時(例えば、車両が顧客の目的地に到着したとき)に顧客が車両内に残している可能性のある物品は、忘れ物又は遺失物と見なされ得る。したがって、顧客は、遺失物又は忘れ物の通知を希望する可能性が高い。
【0097】
一例として、処理500は、車両がサービスモードにない状況では実行されなくてもよい。車両内に残された物品は、車両に戻る可能性のある乗員の所有物であるとみなされ得る。したがって、当該物品は意図的に車両内に残されているとみなすことができる。別の例では、処理500は、車両がサービスモードであるか否かに関わらず実行される。
【0098】
ステップ502において、処理500は、顧客が車両から降りているどうかを検出する。処理500は、車両が顧客の目的地に到着することに応答して、車両のドアが開かれることに応答して、顧客が車両の外にいることに応答して、他の基準に応答して、又はそれらの組み合わせに応答して、顧客が車両から降りていることを検出し得る。
【0099】
顧客が車両を降りている場合、処理は504に進む。さもなければ、処理500は再びステップ502を実行する。処理500は、例えば、数ミリ秒毎に連続的に実行し得る。
【0100】
ステップ504において、処理500は、物品が車両内で検出されたかどうかを検出する。物品が検出された場合、処理500はステップ506に進む。物品が検出されない場合、処理500はステップ502に戻る。一例では、処理500は、物品が504で検出されない場合に終了する。
【0101】
処理500は、任意の数のやり方で車両内の物品を検出し得る。
【0102】
例えば、車両は、内部センサを含んでもよく、これを用いて、車両内の物品を検出し得る。内部センサは、(車両のキャビン内及び/又はトランク等の収納コンパートメント内の)1つ以上の内部カメラ、1つ以上の重量差センサ、他のセンサ、又はこれらの組み合わせを含み得る。例えば、サービスを開始するために顧客が車両に入る前に、車両の1つ以上の内部カメラを使用して、車両の内部の第1の画像をキャプチャしてもよく、顧客が車両を降りていることを検出すると、1つ以上の内部カメラを使用して、第2の画像をキャプチャすることができる。処理500は、第1の画像と第2の画像との間の差を使用して、1つ以上の物品が残っていることを検出し得る。すなわち、第1の画像と第2の画像との間に差異が存在するという事実だけでも、遺失物を示すことができる。一例として、画像認識を使用して、(複数の)残された物品を識別し得る。
【0103】
例えば、処理500は、トリップに基づいたデータを維持し得る。トリップに基づいたデータは、顧客が車両内に残した物品をその顧客のために含む(例えば、維持する)ことができる。したがって、処理500は、以下にさらに説明するように、以前の顧客によって車両内に残された物品に関するメッセージを後の顧客に送信しない。
【0104】
例えば、処理500は、サービスの開始時に顧客によってコンパートメント(例えば、トランク)が開かれたが、サービスの終了時には開かれていないという事実に基づいて、車両内の物品を検出し得る。このようにして、処理500は、顧客が物品をコンパートメントに残していることを推測し得る。
【0105】
例えば、顧客によって残され得る物品は、帽子、サングラス、ジャケット、バッグ、バックパック、スーツケース、コーヒーカップ、水筒等である。場合によっては、財布、携帯電話、硬貨、紙幣、価値ある情報を含む紙又はノート等のような物品が、顧客のポケットから不注意に落下することがある。場合によっては、残された物品は、コーヒーの空のカップ、空の水筒、又はゴミと見なされる他の物品のように、意図的に残されることがある。
【0106】
ステップ506において、処理500は、顧客がAVの近傍にいるかどうかを決定する。例えば、顧客がAVの外にいて、(例えば、ドアを閉めるために)ドアに触れている場合、顧客はAVの近傍にいる。顧客がAVの近傍にいる場合、処理500はステップ508に進む。さもなければ、処理500はステップ510に進む。ステップ508において、処理500は、メッセージを顧客に送信するための第1の通知様式を選択する。このメッセージは、顧客がAV内に物品を残してしまった可能性があることを示す顧客に対するリマインダ又は備忘録であることが意図され得る。メッセージは、物品に関して明示的であってもよく、先に述べたように、未完了の車内活動、及び顧客が取るべきアクションに関して明示的にすることもできる。
【0107】
一例では、第1の通知様式は、1つ以上の様式を含み得る。例えば、第1の通知様式は、(例えば、ドア、ドアパネル、又は車両の他の部分を振動させることによる)触覚フィードバックを含み得る。第1の通知様式は、外部音声信号を含み得る。例えば、車両に外部スピーカが装備されている場合、外部音声には、本質的に「車内に物品を置き忘れた可能性がある」ことを記述するメッセージを含めることができる。物体検出又は分類を使用して物品が識別される場合、メッセージは物品の説明を含み得る。例えば、メッセージは本質的に「車内に財布を置き忘れた可能性がある」という記述であってもよい。一例では、外部音声信号は、ホーンを鳴らすことを含み得る。一実施形態では、ホーンは、第1のパターン又はその組み合わせを使用して、顧客に聞こえる第1の音量レベルで鳴らされ得る。第1の通知様式は、外部視覚リマインダを含み得る。視覚的リマインダは、例えば、光の点滅、顧客の近くに残された物品の画像の投影、上述した外部可聴信号に類似し得るテキストメッセージの投影を含み得る。第1の音量は、車両が発する通常の音の25%、50%、又はその他のパーセントとし得る。
【0108】
ステップ510において、顧客が車両の第1の距離内にいる場合、処理500はステップ512に進む。さもなければ、処理500はステップ514に進む。例えば、第1の距離は、車両から0~1メートル離れていてもよい。顧客の車両までの距離は、センサデータを用いて決定(例えば、測定、推定等)し得る。例示的な非限定的な例では、光検出及び測距(LiDAR)センサ(すなわち、センサ126のセンサ)から受信された点群は、顧客であると決定され得る物体に変換され得る。LiDARデータを使用して、顧客と車両の距離を決定することができる。同様に、複数のセンサからのセンサデータは、顧客の距離を決定するために融合されてもよい。
【0109】
ステップ512において、処理500は、メッセージを顧客に送信するための第2の通知様式を選択する。上述したように、メッセージは、顧客が物品をAV内に残したかもしれないという顧客へのリマインダ又は備忘録、及び/又は明示的なメッセージとし得る。
【0110】
一例では、第2の通知様式は、1つ以上の様式を含み得る。例えば、第2の通知様式は、外部音声信号を含み得る。外部音声信号は、第1の通知様式に関して説明した外部音声信号と同様であり得る。例えば、外部音声信号の第2の音量は、車両が発する通常の音の25%、50%、又は他のパーセントとし得る。別の例では、第2の音量を第1の音量よりも高くし得る。例えば、第2の音量を第1の音量よりもさらに25%高くすることができる。第2の通知様式は、第1の通知様式に関して上述した外部視覚リマインダと同様の外部視覚リマインダを含み得る。
【0111】
ステップ514において、顧客が車両から第2の距離内にいる場合、処理500はステップ516に進む。さもなければ、処理500はステップ518に進む。例えば、第2の距離は1~5メートルであってもよい。顧客の車両までの距離は、第1の距離に関して上述したように、センサデータを用いて決定(例えば、測定、推定等)し得る。
【0112】
ステップ516において、処理500は、メッセージを顧客に送信するための第3の通知様式を選択する。一例では、第3の通知様式は、1つ以上の様式を含み得る。例えば、第3の通知様式は、外部音声信号を含み得る。外部音声信号は、第2の通知様式に関して説明した外部音声信号と同様であり得るが、第2の音量よりも高い第3の音量を有し得る。第2の通知様式は、顧客に送信されるテキストメッセージを含み得る。例えば、ユーザの連絡先情報を使用して、テキストメッセージ、電子メール、又はその他のテキストに基づいたメッセージを顧客に送信することができる。例えば、連絡先情報を使用して、顧客に音声通話を発信することができる。例えば、音声通話は、物品が車両内に残された旨の自動メッセージを顧客に送ることを含み得る。一例では、車両自体がテキストメッセージを送信し、及び/又は顧客に音声通話を掛けることができる。別の例では、車両は、
図2の通信装置2400のような通信装置にテキストメッセージを送信させ、及び/又は音声通話を行わせることによって、テキストメッセージを送信し、及び/又は音声通話を行う。テキストメッセージは、サービスに固有のアプリケーションを介して(例えば、アプリケーションへ)、及び/又はサービスプロバイダに固有のアプリケーションを介して、ユーザに送信し得る。例えば、ユーザの装置(携帯機器、ウェアラブル装置等)においてアプリケーションを利用可能にする(例えば、通知を受信できる状態で、実行する、走らせる)ことができる。一例として、アプリケーションは、ユーザがサービスを要求する際に経由するアプリケーションであり得る。
【0113】
ステップ518において、処理500は、メッセージを顧客に送信するための第4の通知様式を選択する。第4の通知様式は、第3の通知様式に関して上述したように、テキストメッセージ及び/又は音声通話を含み得る。
【0114】
いくつかの実装では、物品がもはや車両内にない場合、メッセージは後続の様式を使用して送信されない。例えば、ステップ508において、第1の通知様式を使用してメッセージを送信した後で、ステップ512において、第2の通知様式を使用してメッセージを送信する前に、車両内で物品が検出されない場合、メッセージは、第2の通知様式又は任意の後続の様式を使用して送信されない。同様に、ステップ512において、第2の通知様式を使用してメッセージを送信した後で、ステップ516において、第3の通知様式を使用してメッセージを送信する前に、車両内で物品が検出されない場合、メッセージは、第3の通知様式又は任意の後続の様式を使用して送信されない等である。すなわち、1つの様式を使用してメッセージを送信した後で、処理500は、顧客が物品を車両から持ち去った場合等のように、物品がもはや車両内にないことを処理が検出したときに終了し得る。
【0115】
いくつかの実装では、顧客がメッセージを確認した場合、メッセージは後続の様式を使用して送信されない。例えば、ステップ508において、第1の通知様式を使用してメッセージを送信した後で、ステップ512において、第2の通知様式を使用してメッセージを送信する前に、処理500が顧客から確認応答を受信した場合、メッセージは、第2の通知様式又は任意の後続の様式を使用して送信されない。同様に、ステップ512において、第2の通知様式を使用してメッセージを送信した後で、ステップ516において、第3の通知様式を使用してメッセージを送信する前に、顧客から確認応答を受信した場合、メッセージは、第3の通知様式又は任意の後続の様式を使用して送信されない等である。すなわち、1つの様式を使用してメッセージを送信した後で、処理が顧客から確認応答を受信したときに処理500は終了し得る。一例では、確認応答は明示的な確認応答であり得る。一例では、確認応答は暗示的な確認応答であり得る。
【0116】
一例では、明示的な確認応答は、第3の通知様式のテキストメッセージに対する顧客からのテキストメッセージ応答を受信することを含み得る。一例では、明示的な確認応答には、顧客が音声通話を完全に及び/又は部分的に聞くことを含めることができる。
【0117】
暗示的な確認応答は、メッセージを無視するか又はメッセージを確認するものと処理500が解釈し得る顧客によるジェスチャを含み得る。例えば、モジュール(例えば、車両のヒューマンマシンインターフェース(HMI)モジュール等であり、
図1のコントローラ1300等のコントローラによって実行し得る)は、顧客の1つ以上のジェスチャを確認応答に翻訳するために、モーション検出及び確認の1つ以上の方法、技法、又は技術を使用し得る。例えば、センサ(例えば、
図1のセンサ1360)データ(例えば、画像、LiDARデータ等)をテンプレートと比較してもよく、ここでテンプレートは確認応答に相関する。例えば、車両は、ジェスチャ、動き、及び/又は身体位置を認識し、確認応答を決定するように訓練された1つ以上の分類器を含み得る。例えば、ジェスチャ認識分類器を使用して、受信されたジェスチャ信号がジェスチャを識別するためのジェスチャテンプレートと一致するかどうかを決定し得る。例えば、手を逆方向にスワイプすることは、顧客がメッセージを無視したと解釈し得る。例えば、サムアップジェスチャ又はOKジェスチャは、メッセージの確認応答として解釈し得る。HMIモジュールは、顧客がメッセージを確認及び/又は無視したときに、他のジェスチャ又は追加のジェスチャを認識するように訓練し得る。
【0118】
1つの実装では、処理500は、ある距離では顧客を検出しないが、別の距離では顧客を検出し得る。したがって、処理500は、顧客が他の距離で検出された場合にメッセージを送信する。例えば、顧客はステップ510では検出されないが、ステップ514で検出されてもよい。したがって、処理は、動作512を実行せず、動作516を実行する。
【0119】
1つの実装では、
図5には特に示されていないが、処理500は、1つの通知だけを送信し得る。例えば、処理500がステップ508,512又は516のいずれかを実行する場合、他の後続メッセージは送信されない。1つの実装において、処理500は、顧客が物品を回収しない限り、常に動作518を実行する。
【0120】
処理500は、顧客と車両との間の距離に基づいて、顧客に(複数の)メッセージを送信するための様式を選択することを記述する。しかしながら、本明細書における開示は、そのように限定されない。いくつかの実装において、様式は、追加的に、又は代替的に、物品の価値に基づいて選択され得る。例えば、(複数の)メッセージは、価値の低い物品よりも高価値の物品に対して、より多くの様式を使用して異なる距離間隔で送信され得る。例えば、財布はコーヒー1杯よりも価値があると考えられ得る。例えば、お金(硬貨及び/又は紙幣等)は、紙切れよりも価値が高いと考えられ得る。いくつかの例では、車両内の物品の位置を使用して、使用する様式の数を選択することもできる。
【0121】
図6は、本開示の実装に従って、車両に残された物品の価値に基づいて顧客にメッセージを伝達する処理600の一例である。処理600は、
図1に示される車両1000又は
図2に示される車両2100/2110のうちの1つのような自律走行車(AV)の中に又はAVによって実装し得る。AVは、半自律走行車であってもよく、又は自律走行を実装する任意の他の車両であってもよい。処理600は、
図1のコントローラ1300のようなコントローラによって実行し得る。処理600は、プロセッサ実行可能命令として、
図1のメモリ1340のようなメモリに記憶し得る。プロセッサ実行可能命令は、
図1のプロセッサ1330によって実行し得る。
【0122】
処理600は、例えば、顧客が物品(例えば、顧客の所有物である物品)を車両に残しているかもしれないことを検出することに応答して、メッセージを顧客に伝達する。処理600は、異なる様式を使用して、物品の価値及び顧客と車両との間の距離に基づいて顧客に(複数の)メッセージを伝達する。いくつかの例では、(複数の)メッセージは明示的な(例えば、音声又はテキストの)メッセージではなくてもよい。むしろ、(複数の)メッセージは、顧客がAVに物品を忘れた/残した可能性があることを顧客へ思い出させることが意図されてもよい。
【0123】
処理600は、車両がサービスモードにあることに応答して実行し得る。例えば、車両がサービスモードにある(すなわち、タクシー又はシャトルサービス等のサービスを遂行/実行している)場合、車両の乗員は全て一時的な乗員(すなわち、顧客)と見なすことができる。したがって、サービス終了時(例えば、車両が顧客の目的地に到着したとき)に顧客が車両内に残している可能性のある物品は、忘れ物又は遺失物と見なされ得る。したがって、顧客は、遺失物又は忘れ物の通知を希望する可能性が高い。
【0124】
一例として、処理600は、車両がサービスモードにない状況では実行されなくてもよい。車両内に残された物品は、車両に戻る可能性のある乗員の所有物であるとみなされ得る。したがって、当該物品は意図的に車両内に残されたものとみなすことができる。別の例では、処理600は、車両がサービスモードであるか否かに関わらず実行される。
【0125】
ステップ602において、処理600は、AV内の物品を検出する。処理600は、
図5の504に関して説明したように物品を検出し得る。例えば、物体認識及び分類を使用して、処理600は、物品の価値を決定し得る。説明を簡単にするために、処理600を3つの物品価値、すなわち、ゴミ、高価値、非高価値に関して説明する。ゴミ物品は、紙切れ又は空の水筒等、ゼロ又は無視できる価値の物品である。高価値の物品は、例えば、財布、指輪、携帯電話等であってもよい。非高価値の物品の例は、サングラス、帽子等を含む。
【0126】
一例では、ドルの閾値を使用して、物品が高価値であるかを決定することができる。例えば、物品の価値が$250(又はその他のドルの閾値)を超える可能性がある場合、その物品は高価値の物品と見なすことができる。そうでない場合、その物品は非高価値の物品と見なされ得る。
【0127】
物品の無形価値に基づいて物品の価値を決定することもできる。例えば、指輪、ネックレス、及び所有者にとって感情的な価値のある物品は、金銭的な価値に関わらず、高価値の物品と見なすことができる。
【0128】
ステップ604において、処理600は、物品がゴミ物品として評価されるかどうかを決定する。物品がゴミとして評価される場合、処理600はステップ606に進む。さもなければ、処理600はステップ608に進む。
【0129】
ステップ606において、処理600は、顧客が車両から所定の距離にあるとき、顧客が物品を車両内に残したことを示すテキストメッセージを顧客に送信し得る。そのため、選択された様式はテキストメッセージの送信である。
【0130】
所定の距離は、処理500に関して説明した通りであり得る。すなわち、処理600は、顧客が車両から第1の距離内にいるときに第1のテキストメッセージを顧客に送信し、顧客が車両から第2の距離内にいるときに第2のテキストメッセージを送信すること等ができる。一例では、同じテキストメッセージが全ての距離で、又は一部の距離で送信される。別の例では、距離ごとに異なるメッセージを送信し得る。一例として、テキストメッセージは、顧客が車両から物品を持ち去ることを要求し得る。例えば、顧客が第2の距離を超えた場合、テキストメッセージは、その物品が破棄(処分)されることを示し得る。
【0131】
一例では、テキストメッセージは、車両から物品を持ち去るインセンティブを顧客に与えることができる。このようなメッセージは、例えば、顧客が車両から第2の距離内にいるときに送信し得る。一例では、インセンティブは、完了したばかりのサービスに関連する費用(例えば、乗車料金)に対する割引であり得る。したがって、顧客が物品を持ち去ったことを処理600が検出すると、処理600は、インセンティブに従って支払システムにより顧客にクレジットを付与することができる。別の例では、インセンティブは、後続のサービスに対する割引であり得る。このようにして、顧客が物品を持ち去ったことを処理600が検出すると、処理600は、割引クーポン、インセンティブコード等を顧客に送信し、又は送信させることができる。
【0132】
ステップ608において、処理600は、物品が高価値の物品であるかどうかを決定する。物品が高価値の物品ではない場合、処理600は、顧客の車両までの距離に応じて、ステップ610,614,618又は622のいずれかに進む。さもなければ、処理600はブロック626に進む。動作610~624は、処理500の動作とは異なるように配置されるが、当業者は、動作610~624が、処理500に関して説明した通りのものであり得ることを理解し得る。
【0133】
ステップ610において、顧客が車両の近傍にいる場合、処理600はステップ612に進む。処理600は、
図5のステップ506に関して説明したように、顧客が車両の近傍にいることを検出し得る。ステップ612において、処理600は、物品を処理するための第1のソリューションを選択する。一例では、第1のソリューションは、顧客が車両内に物品を忘れているかもしれないというメッセージ(例えば、リマインダ)を顧客に送信するための第1の通知様式を選択し、メッセージを送信することを含み得る。一例では、第1のソリューションは、ステップ508で第1の通知様式を介した通知に関して記載されるようにし得る。
【0134】
ステップ614において、顧客が車両から第1の距離内にいる場合、処理600はステップ616に進む。一例として、第1の距離は、
図5の第1の距離に関して説明したようにし得る。したがって、処理600は、
図5のステップ510に関して説明したように、顧客が車両から第1の距離内にいることを検出し得る。ステップ616において、処理600は、物品を処理するための第2のソリューションを選択する。一例では、第2のソリューションは、顧客にメッセージを送信するための第2の通知様式を選択し、メッセージを送信することを含み得る。一例では、第2のソリューションは、
図5のステップ512において、第2の通知様式を介した通知に関して説明した通りであり得る。
【0135】
ステップ618において、顧客が車両から第2の距離内にいる場合、処理600はステップ620に進む。一例として、第2の距離は、
図5の第2の距離に関して説明したようにし得る。したがって、処理600は、
図5の514に関して説明したように、顧客が車両から第2の距離内にいることを検出し得る。ステップ620において、処理600は、物品を処理するための第3のソリューションを選択する。一例では、第3のソリューションは、顧客にメッセージを送信するための第3の通知様式を選択し、メッセージを送信することを含み得る。一例は、第3のソリューションは、
図5のステップ516において、第3の通知様式を介した通知に関して説明した通りであり得る。
【0136】
ステップ622において、顧客が車両から第2の距離を超えている場合、処理600はステップ624に進む。一例として、第2の距離は、
図5の第2の距離に関して説明したようにし得る。したがって、処理600は、
図5の514に関して説明したように、顧客が車両からの第2の距離を超えていることを検出し得る。ステップ624において、処理600は、物品を処理するための第4のソリューションを選択する。一例では、第4のソリューションは、顧客にメッセージを送信する第4の通知様式を選択し、メッセージを送信することを含み得る。一例では、第4の第3ソリューションは、
図5のステップ518において、第4の通知様式を介した通知に関して説明したようにし得る。
【0137】
ここで再びステップ606を参照して、ステップ604において物品がゴミであると決定された場合に処理600によって選択され得る例示的なソリューションを提供する。一例として、処理600が、例えば、顧客が車両から第2の距離を超えている場合等、顧客が物品を回収するために戻る可能性が低いと決定した場合、ゴミレベルに基づいてソリューションを選択し得る。一例では、処理600は、単に、物品が持ち去られ得る位置に自身を再ルーティングさせるように車両を動作させ得る。一例では、遠隔オペレータは、車両の内部カメラを使用して、車両内のゴミのレベルを決定し、それに従って、車両をサービス(例えば、洗浄)施設にルーティングするか否かを決定し得る。同様に、顧客が車両から第2の距離を超えている場合には、
図5のステップ514において、処理600は、物品が車両内に残っていることを遠隔オペレータに通知する通知様式を選択し得る。遠隔オペレータは、顧客に音声通話を開始し得る。遠隔オペレータは、車両をサービス施設にルーティングするかどうかを決定し得る。
【0138】
図6に戻ると、ブロック626において、処理600は、顧客によって車両内に残された高価値の物品に応答して、1つ以上のソリューションを選択し得る。一例として、ブロック626において、処理600は、顧客の車両からの距離に応じて異なるソリューションを選択し得る。顧客の車両からの(複数の)距離を決定することは、決定628(及び省略記号629)によって示される。選択された(複数の)ソリューションは、ソリューション630(及び省略符号631)によって示される。決定628は、例えば、
図5のステップ506,510及び514のいずれか、又は
図6のステップ610,614,618及び622のいずれかに関して説明したようにし得る。ソリューション630は、例えば、
図5のステップ508,512,516及び518のいずれか、又は
図6のステップ606,612,616,620及び624のいずれか、又は本明細書に記載される任意の他のソリューションに関して記載され得る。一例では、決定628は、顧客が車両から特定の距離を超えていることを決定することができ、ソリューション630は、車両が顧客の後方に追従するように操作されること、静止したままであること、又は車両が顧客の近くに留まるように類似のソリューションであり得る。別の例では、物品を回収して遺失物係に預けることができるように、車両をサービス場所にナビゲートさせることができる。その後、顧客に遺失物係の住所を通知し、顧客が物品を請求できるようにする。
【0139】
ここで、
図5~
図6に関連して説明したような、決定、ソリューション、及び/又は通知様式を示す例示的なユースケースを提供する。以下のシナリオでは、
図1の車両1000のコントローラ1300等のシステムが、
図5~
図6に関して説明したものと一致する処理を実行している。
【0140】
第1の例示的なユースケースでは、(例えば、ステップ502で)顧客が車から降りていることが検出され、ドアが閉まっていることが検出される。(例えば、ステップ504又は602で)残された物品が検出され、サングラスと識別される。(例えば、ステップ506又は610で)顧客の手がまだドアの上にある場合、システムは(例えば、ステップ508又は612で)触覚フィードバック及び/又は外部音声及び/又は外部視覚リマインダを送信し(例えば、
図5の第1の通知様式又は
図6の第1のソリューション)、顧客にサングラスが車両内に残っていることを確認し、顧客のものであればそれを持って行くことを思い出させる。顧客が車両から1メートル以内(例えば、ステップ510での第1の距離、又はステップ614での第1の距離)にいる場合、システムは、音量の大きい外部音声及び/又は外部視覚リマインダを送信する(例えば、
図5の第2の通知様式又は
図6の第2のソリューション)。顧客が車両から1~5m以内(例えば、ステップ514における第2の距離又はステップ618における第2の距離)にいる場合、システムは、最大音量の外部音声及び/又は通話/音声メッセージ及び/又はテキストメッセージリマインダを送信する(例えば、
図5の第3の通知様式又は
図6の第3のソリューション)。顧客が車両から5メートル以上離れている場合、システムは、通話/音声メッセージ及び/又はテキストメッセージのリマインダを送信する(例えば、
図5の第4の通知様式又は
図6の第4のソリューション)。
【0141】
第2の例示的なユースケースでは、(例えば、ステップ502で)顧客が車から降りていることが検出され、ドアが閉まっていることが検出される。(例えば、ステップ504又は602で)残された物品が検出され、コーヒーカップと識別される。(例えば、ステップ506又は606で)顧客の手がまだドアの上にある場合、システムは(例えば、ステップ508又は606で)触覚フィードバック及び/又は外部音声及び/又は外部視覚リマインダ(例えば、
図5の第1の通知様式)を送信し、コーヒーカップが車両内に残っていることを確認し、顧客のものであればそれを持って行くように、顧客に思い出させる。顧客が車両から1m以内(例えば、ステップ510又は606における第1の距離)にいる場合は、システムは、より大きな音量の外部音声及び/又は外部視覚リマインダ(例えば、
図5又はステップ606の第2の通知様式)を送信する。顧客が車両から1メートル以上離れている場合、システムは、コーヒーカップは処分/破棄されるという記述を含むテキストメッセージを送信する(例えば、
図5又はステップ606の第4の通知様式)。このシナリオでは、物品はゴミ物品であると決定されるため、システムは、顧客が車両から第2の距離(例えば、1-5メートル)内にいるかどうかを確認しない。
【0142】
第3の例示的なユースケースでは、(例えば、ステップ502で)顧客が車から降りていることが検出され、ドアが閉まっていることが検出される。(例えば、ステップ504又は608で)後に残された物品が検出され、硬貨と識別される。そのため、物品は、
図6のステップ608において、非高価値の物品として識別される。(例えば、ステップ506又は610で)顧客の手がまだドアの上にある場合、システムは(例えば、ステップ508又は612で)触覚フィードバック及び/又は外部音声及び/又は外部視覚リマインダを送信し(例えば、
図5の第1の通知様式又は
図6の第1のソリューション)、
硬貨が車両内に残っていることを確認し、顧客のものであればそれを持って行くことを顧客に思い出させる。顧客が車両から1メートル以内(例えば、ステップ510での第1の距離、又はステップ614での第1の距離)にいる場合、システムは、音量の大きい外部音声及び/又は外部視覚リマインダを送信する(例えば、
図5の第2の通知様式又は
図6の第2のソリューション)。顧客が車両から1~5m以内(例えば、ステップ514における第2の距離又はステップ618における第2の距離)にいる場合、システムは、最大音量の外部音声及び/又はテキストメッセージリマインダを送信する(例えば、
図5の第3の通知様式又は
図6の第3のソリューション)。顧客が車両から5メートル以上離れている場合、システムは、テキストメッセージリマインダ(例えば、
図5の第4の通知様式又は
図6の第4のソリューション)を送信する。一例では、テキストメッセージは、「回収する」又は「寄付する」という選択肢を含み得る。システムがメッセージに対する応答を(例えば、メッセージに記述されている所定の期間内に)受信しない場合、システムは、顧客が「寄付する」を選択したと推測し得る。顧客が「回収する」という選択肢を選択して応答した場合、システムは、顧客が物品を回収するために戻るまで車両を待機させることができる。
【0143】
図7は、本開示の実装による自律車両(AV)によってサービスを提供するための処理700の例である。処理700は、
図1に示される車両1000又は
図2に示される車両2100/2110のうちの1つのような自律走行車(AV)の中に又はAVによって実装し得る。AVは、半自律走行車であってもよく、又は自律走行を実装する任意の他の車両であってもよい。処理700は、
図1のコントローラ1300のようなコントローラによって実行し得る。処理700は、プロセッサ実行可能命令として、
図1のメモリ1340のようなメモリに記憶し得る。プロセッサ実行可能命令は、
図1のプロセッサ1330によって実行し得る。
【0144】
ステップ702において、処理700は、センサ情報に基づいて、AV内の物体を検出する。物体(すなわち、物品)は、
図5のステップ504又は
図6のステップ602に関して説明したように検出し得る。ステップ704において、処理700は、物体がAVの最近の乗員の所有物であると決定する。上述のように、一例では、処理700は、AVを用いて最近の乗員に提供されるサービスの開始前にキャプチャされた1つ以上の画像と、サービスの終了時にキャプチャされた1つ以上の画像との間の画像差に基づいて、物体が最近の乗員(すなわち、顧客)の所有物であることを決定し得る。別の例では、上述のように、トリップに基づいたデータを使用して、上述のように、物体が最近の乗員の所有物であることを決定し得る。
【0145】
処理700は、ステップ706において、物体がAVの最近の乗員の所有物であると決定したことに応答して、物体に関するメッセージを最近の乗員に送信するための通知様式を選択し、ステップ708において、その通知様式を使用してメッセージを送信する。処理700は、AVに対する最近の乗員の近接度に基づいて通知様式を選択し得る。
図5~
図6の前述の説明及び例示的なユースケースと整合する通知様式が選択される。
【0146】
最近の乗員がAV内にいる場合、通知様式は、AVのディスプレイ上に、物体の画像を表示することを含み得る。最近の乗員がAV内にいない場合、通知様式は、外部可聴通知を含み得る。外部可聴通知の音量は、最近の乗員とAVとの間の距離に基づき得る。最近の乗員がAV内にいない場合、通知様式は外部可視通知を含み得る。最近の乗員がAVからの閾値距離を超えている場合、通知様式は、最近の乗員に電子通知を送信することを含み得る。電子通知は、テキストメッセージ、電子メール、他の電子通知、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。
【0147】
一例では、処理700は、物体の価値を決定することを含んでもよく、通知様式の選択は、物体の価値にさらに基づいて行うことができる。
【0148】
図8は、本開示の実装による自律車両(AV)によってサービスを提供するための処理800の例である。処理800は、
図1に示される車両1000又は
図2に示される車両2100/2110のうちの1つのような自律走行車(AV)の中に又はAVによって実装し得る。AVは、半自律走行車であってもよく、又は自律走行を実装する任意の他の車両であってもよい。処理800は、
図1のコントローラ1300のようなコントローラによって実行し得る。処理800は、プロセッサ実行可能命令として、
図1のメモリ1340のようなメモリに記憶し得る。プロセッサ実行可能命令は、
図1のプロセッサ1330によって実行し得る。
【0149】
ステップ802において、処理800は、センサ情報を使用して、AV内の物体を検出する。物体(すなわち、物品)は、
図7のステップ702に関して説明したように検出し得る。ステップ804において、処理800は、最近の乗員からAVまでの第1の距離に基づいて、最近の乗員に第1のメッセージを送信するための第1の通知様式を選択し、ここで第1のメッセージは物体が最近の乗員によってAVに残されたことを示す。ステップ806において、処理800は、第1の通知様式を使用して、最近の乗員に第1のメッセージを送信する。ステップ808において、処理800は、最近の乗員からAVまでの第2の距離に基づいて、最近の乗員に第2のメッセージを送信するための第2の通知様式を選択する。ステップ810において、処理800は、第2の通知様式を使用して、第2のメッセージを最近の乗員に送信する。
【0150】
一実施形態では、第2の通知様式は、最近の乗員にテキストメッセージを送信することを含んでもよく、処理800は、最近の乗員からテキストメッセージに対する応答を受信することをさらに含み得る。一例では、第1の通知様式は、触覚フィードバック、音声信号、又は視覚信号のうちの少なくとも1つを含み得る。一例では、第2の通知様式は、音声信号又は視覚信号の少なくとも1つを含み得る。
【0151】
一例では、処理800は、第2の通知様式を選択し、第1の通知様式を使用してメッセージを送信した後で、AV内に物体を検出したことに応答して第2のメッセージを送信することをさらに含み得る。一例では、処理800は、AVに対する最近の乗員の第3の距離に基づいて、最近の乗員に第3のメッセージを送信するための第3の通知様式を選択し、第3の通知様式を使用して、第3のメッセージを最近の乗員に送信することをさらに含み得る。
【0152】
上述のように、車両内に残された物品に関するメッセージを最近の乗員に送信することに加えて、本明細書の教示は、車両を使用して提供する必要があるサービスに関連する未完了の活動に関するメッセージを最近の乗員に送信するために使用し得る。
【0153】
したがって、車両のコントローラ等によって車両によって実行され得る処理は、AVの最近の乗員が車内活動を完了していないことを検出し、AVの最近の乗員が車内活動を完了していないことを検出したことに応答して、最近の乗員とAVとの近接度に基づいて、車内活動に関するメッセージを最近の乗員に送信するための通知様式を選択し、その通知様式を使用してメッセージを送信することを含み得る。車内活動は、車両のドア又は車両のトランクの少なくとも1つが開いていることを含み得る。車内活動は、最近の乗員の未完了の電子決済を含み得る。
【0154】
本明細書で使用される場合、「コンピュータ」又は「コンピュータ装置」という用語は、本明細書で開示の任意の方法を実行し得る任意のユニット又はユニットの組み合わせ、又はその任意の部分若しくは複数の部分を含む。
【0155】
本明細書で使用される場合、「プロセッサ」という用語は、1つ以上の専用プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のコントローラ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路、1つ以上の特定用途向け汎用集積回路、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の他のタイプ又は組み合わせの集積回路、1つ以上の状態機械、又はこれらの任意の組み合わせ等の1つ以上のプロセッサを示す。
【0156】
本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のプロセッサによって使用され得る又はそれと関連している任意の信号又は情報を有形に保持、記憶、通信、又は搬送し得る任意のコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読媒体又は装置を示す。例えば、メモリは、1つ以上の読み取り専用メモリ(ROM)、1つ以上のランダムアクセスメモリ(RAM)、1つ以上のレジスタ、低電力DDR(LPDDR)メモリ、1つ以上のキャッシュメモリ、1つ以上の半導体メモリ装置、1つ以上の磁気媒体、1つ以上の光学媒体、1つ以上の磁気光学媒体、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0157】
本明細書で使用される場合、「命令」という用語は、本明細書に開示の任意の方法を実行するための指示若しくは表現、又はその任意の部分若しくは複数の部分を含んでもよく、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。例えば、命令は、本明細書に記載の各方法、アルゴリズム、態様又はこれらの組み合わせのいずれかを行うためにプロセッサによって実行され得るメモリに記憶されたコンピュータプログラム等の情報として実装されてもよい。命令又はその一部は、本明細書に記載の任意の方法、アルゴリズム、態様又はその組み合わせを行うための専用ハードウェアを含み得る専用プロセッサ又は回路として実装されてもよい。いくつかの実装では、命令の部分は、直接的に又はローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネット又はこれらの組み合わせ等のネットワークを介して通信し得る複数の装置又は単一の装置上の複数のプロセッサに分散されてもよい。
【0158】
本明細書で使用される場合、「例示」、「実施形態」、「実装」、「態様」、「特徴」又は「要素」という用語は、用例、例示又は実例としての役割を果たすことを示している。明示されない限り、任意の例示、実施形態、実装、態様、特徴又は要素が、互いの例示、実施形態、実装、態様、特徴又は要素から独立しており、任意の他の例示、実施形態、実装、態様、特徴又は要素と組み合わせて使用されてもよい。
【0159】
本明細書で使用される場合、「決定」及び「識別」又はこれらの任意の変形の用語は、図示の及び本明細書に記載の1つ以上の装置を使用するいかなるやり方で選択、確認、計算、検索、受信、決定、確立、取得、又は他のやり方で識別又は決定することを含んでいる。
【0160】
本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく包含的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、他に特に定めがない限り、又はコンテキストから明確であれば、「XがA又はBを含む」は、任意の当然の包含的な並べ替えを示すことが意図されている。すなわち、XがAを含む、XがBを含む、又はXがA及びBの両方を含む場合、「XがA又はBを含む」は、上記の例示のいずれかによって満たされる。さらに、本願及び添付の請求項の中で使用される“a”及び“an”という冠詞は、一般に、単数形を指していることがコンテキストから明確であるか又は他に特段の定めがない限り、「1つ以上の」を意味すると解釈されるべきである。
【0161】
さらに、説明の簡潔のため、本明細書の図面及び説明は一連のステップ又は段階又はシーケンスを含み得るが、本明細書に開示の処理の要素は、様々な順番で又は同時に起こってもよい。さらに、本明細書に開示の処理の要素は、本明細書に明示的に提示及び開示されていない他の要素と共に起こってもよい。さらに、本明細書に記載の処理の全ての要素が、本開示による方法を実装することを要求されるとは限らない。態様、特徴及び要素は特定の組み合わせで本明細書に記載されているが、各態様、特徴又は要素は、他の態様、特徴及び要素と共に又はそれらなしで独立して又は様々な組み合わせで使用されてもよい。
【0162】
本開示は所定の実施形態との関連で記載されているが、本開示は、開示された実施形態に限定されるものではなく、逆に、添付の請求項の範囲内に含まれる様々な修正及び均等な構成をも含むことが意図されており、その範囲は法の下に認められる全てのこのような修正及び均等な構成を包含するように最も広い解釈に一致させられることが理解されるべきである。