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特許7085937糸から糸欠陥をクリアリング除去する装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-09
(45)【発行日】2022-06-17
(54)【発明の名称】糸から糸欠陥をクリアリング除去する装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 63/06 20060101AFI20220610BHJP
   B65H 69/06 20060101ALI20220610BHJP
【FI】
B65H63/06 B
B65H69/06
【請求項の数】 8
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018145935
(22)【出願日】2018-08-02
(65)【公開番号】P2019031399
(43)【公開日】2019-02-28
【審査請求日】2021-04-23
(31)【優先権主張番号】10 2017 117 743.4
(32)【優先日】2017-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】518264859
【氏名又は名称】ザウラー スピニング ソリューションズ ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】Saurer Spinning Solutions GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Carlstr. 60, 52531 Uebach-Palenberg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ウテ ホルト
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル イーディング
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル ニコリッチ
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルフ-ミヒャエル ルー
【審査官】飯田 義久
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-143395(JP,A)
【文献】特開2013-069001(JP,A)
【文献】特開2017-077970(JP,A)
【文献】特開平03-120170(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 63/00-63/08
B65H 67/00-67/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
種々様々な糸欠陥タイプにカテゴライズされた糸欠陥を糸(4)からクリアリング除去する装置(18)であって、当該装置(18)が、少なくとも1つの予め確定可能な糸パラメータを測定する測定ヘッドを有していて、かつ、前記糸パラメータに対応させられた値範囲からの逸脱時に糸欠陥および糸欠陥タイプの存在を通報するように、かつ、糸欠陥信号に基づいて、巻取りパッケージを製造する繊維機械の巻取りパッケージ(3)に前記糸欠陥を巻き取るクリアリング切断を惹起するように適合させられている、装置(18)において、
当該装置(18)にメモリユニット(8)が対応配置させられていて、前記メモリユニット(8)内に、種々様々な糸欠陥タイプのために、前記繊維機械の、上糸の糸端部捜索用に設計された吸込みノズル(14)のためのそれぞれ1つの糸捜索プログラムが、呼び出し可能に記憶されており、かつ、
当該装置(18)は、通報された前記糸欠陥タイプに関連して、前記吸込みノズル(14)を用いて前記上糸の、前記巻取りパッケージ(3)に巻き取られた前記糸端部を捕捉するための、対応させられた前記糸捜索プログラムを開始するように適合されており、
それぞれの糸欠陥タイプのための糸捜索の捕捉率が、検出可能および記憶可能であり、かつ、限界値から逸脱する捕捉率の場合に、前記糸捜索プログラムは自動的に適合可能である、
ことを特徴とする、装置(18)。
【請求項2】
前記糸捜索プログラムの自動的な適合が、個々に対応する作業ユニット(1)のために、製造グループのために、または、繊維機械全体のために行われる、
請求項1記載の装置(18)。
【請求項3】
前記メモリユニット(8)は、作業ユニット制御装置、中央制御ユニット、または、外部のメモリユニットによって形成されている、
請求項1記載の装置(18)。
【請求項4】
種々様々な糸欠陥タイプにカテゴライズされた糸欠陥を糸(4)からクリアリング除去する装置(18)を含む、巻取りパッケージを製造する繊維機械であって、
前記装置(18)は、請求項1からまでのいずれか1項記載のように構成されている
ことを特徴とする繊維機械。
【請求項5】
巻取りパッケージを製造する繊維機械の作業ユニット(1)の上糸の、巻取りパッケージ(3)に巻き取られた糸端部を、前記繊維機械の、前記巻取りパッケージ(3)に対応配置された吸込みノズル(14)を用いて捕捉する方法(100)であって、当該方法(100)が、糸欠陥および属する糸欠陥タイプの通報に基づく、コントロールされたクリアリング切断の第1ステップ(110)を有している、方法(100)において、
第2ステップ(120)において、通報された前記糸欠陥タイプに対応させられた糸捜索プログラムを、メモリユニット(8)から呼び出し、かつ、
第3ステップ(130)において、前記吸込みノズル(14)を用いた前記上糸の巻き取られた糸端部の捕捉を、呼び出された糸端部捜索プログラムにしたがって行い、
それぞれの糸欠陥タイプに対する、前記上糸の前記糸端部の捕捉率を求め、かつ、記憶し、かつ、限界値から逸脱する捕捉率の場合に、自動的に前記糸捜索プログラムを適合させる
ことを特徴とする、方法(100)。
【請求項6】
前記糸捜索プログラムの自動的な適合が、個々に対応する作業ユニット(1)のために、製造グループのために、または、前記繊維機械全体のために行われる、
請求項記載の方法(100)。
【請求項7】
前記記憶は、作業ユニット制御装置、中央制御ユニット、または、外部のメモリユニットにおいて行われる、
請求項記載の方法(100)。
【請求項8】
上糸の、巻取りパッケージを製造する繊維機械の巻取りパッケージ(3)に巻き取られた糸端部を、前記繊維機械の吸込みノズル(14)を用いて捕捉するための、糸欠陥タイプに対応させられた少なくとも1つの糸捜索プログラムを、呼び出し可能に記憶するメモリユニット(8)であって、
当該メモリユニット(8)は、請求項からまでのいずれか1項記載の方法(100)を実施するための糸捜索プログラムを有している
ことを特徴とするメモリユニット(8)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々様々な糸欠陥タイプにカテゴライズされた糸欠陥を糸からクリアリング除去する装置と、このような装置を備えた、巻取りパッケージを製造する繊維機械と、糸欠陥タイプに対応させられた少なくとも1つの糸捜索プログラムを、呼び出し可能に記憶するメモリユニットと、巻取りパッケージに巻き取られた糸端部を捕捉する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
繊維工業においては、以前から種々様々な形式の、巻取りパッケージを製造する繊維機械が広まっている。オープンエンド・ロータ紡績機の他に、例えば多数の巻取り機が使用されている。
【0003】
巻取り機の作業ユニットにおいて、リング精紡機において製造されかつ比較的僅かな糸材料しか含まない紡績コップが、大きな体積の巻取りパッケージに巻き返される。糸は、巻返し過程中に糸欠陥を監視され、このとき糸欠陥が切断除去され、かつ、本来の糸にほぼ等しいスプライシング部によって代替される。
【0004】
そのために巻取り機の巻取りユニットにおいては常に、巻取りパッケージから呼び戻された上糸と、繰出しボビンから到来する下糸とが必要になる。
【0005】
通常、コントロールされたクリアリング切断の場合には、該当する巻取りユニットの巻取りユニットコンピュータを介して、作業ユニット固有の自動糸継ぎ装置が作動させられる。
【0006】
すなわち、まず、巻取り方向とは逆向きにゆっくりと回転する巻取りパッケージの表面における吸込みノズルに、吸込み空気が供給される。上糸端部の捕捉後に、吸込みノズルは、吸込みノズル開口が糸継ぎ装置の下に位置決めされている糸挿入位置に旋回する。次いで、下側の出発位置に位置決めされたグリッパ管が、上側の作業位置に旋回し、かつ、このとき繰出しボビンから引き出された下糸を連行する。
【0007】
多数の作業ユニットは、それぞれ1つの作業ユニットコンピュータを有しており、それぞれの作業ユニットコンピュータはそれ自体、繊維機械の中央制御ユニットに接続されている。
【0008】
通常、繊維機械の中央制御ユニットにおいて、糸クリアラの応答感度が調節可能であり、すなわち、不規則性が糸欠陥として等級付けされるか否かは、中央において設定可能である。糸欠陥というのは、頻繁におよび希に発生する糸欠陥のことを意味しており、このとき頻繁に発生する糸欠陥は、不完全性とも呼ばれ、かつ、太い箇所および細い箇所の他に、ネップ/小さい瘤をも含む。不規則性が認識され、かつ、糸欠陥として等級付けされると、設定された許容誤差限界が超過されているので、糸クリアラはクリアリング切断をトリガする。
【0009】
独国特許出願公開第19640184号明細書(DE19640184A1)には、例えば、糸が、例えば紡績コップである繰出しボビンから引き出され、かつ、巻取り装置を用いて、巻取りパッケージに、例えば綾巻きパッケージに巻成されることが開示されている。走行する糸は、糸クリアラの測定ヘッドと切断装置とを通して案内される。糸クリアラは、糸の品質を再現する測定値を検出する。糸クリアラが、許容不能な欠陥を検出した場合、つまり、測定値が設定された値から逸脱している場合には、糸クリアラによって、いわゆるクリアリング切断がトリガされ、つまり、切断装置が作動させられ、これによって糸の欠陥を含む部分を除去することができる。糸の切断後に、欠陥を含む部分を有する糸端部は、巻取りパッケージに巻き取られる。糸端部は、旋回可能な吸込みノズルによって捕捉され、欠陥を含む糸部分が吸い込まれる。巻取りパッケージから到来する上糸は、糸継ぎ装置内に挿入され、誤差を含む糸部分は切断される。相応に、繰出しボビンから到来する下糸は、旋回可能なグリッパ管を用いて糸継ぎ装置内に挿入され、かつ、糸継ぎ部が形成される。
【0010】
欧州特許出願公開第0531894号明細書(EP0531894A1)に基づいて、糸を等級付けしかつクリアリングする方法および装置が、公知であり、この方法および装置によって、糸欠陥が、糸太さの目標値からの逸脱に基づいて、設定可能な糸長さにわたって二次元的に表示される。糸欠陥は、測定装置を用いて、直径およびその長さに関して検出され、次いで評価され、かつ、欠陥マトリックスの等級付けフィールドにおいて等級付けされる。そのために等級付けフィールドには、それぞれの等級付け基準を満たす糸欠陥の発生の頻度が、数によって検出され、かつ、二次元的に示される。ディスプレイにおける表示を用いて、欠陥頻度の発生を、それぞれの等級付けフィールドにおいて示された数によって読み取ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】独国特許出願公開第19640184号明細書
【文献】欧州特許出願公開第0531894号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、公知の方法および装置において共通なことは、種々様々な糸欠陥タイプが認識されかつ検出されるにもかかわらず、上糸を捕捉する吸込みノズルのためには1つの糸捜索プログラムが存在し、かつ、実施されることである。確かに、上糸捕捉との関連において、巻取りパッケージに対する吸込みノズルの間隔を最適化すること、巻取り過程全体にわたって連続的に適合させること、および、上糸捕捉が成功しなかった場合に、上糸を捕捉するために作用する負圧を高めることも公知であるが、しかしながら、糸捜索プログラムは、検出されたすべての糸欠陥に対して画一的に実施される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
ゆえに本発明の第1の態様は、種々様々な糸欠陥タイプにカテゴライズされた糸欠陥を糸からクリアリング除去する装置に関し、このとき装置は、少なくとも1つの予め確定可能な糸パラメータを測定する測定ヘッドを有していて、かつ、糸パラメータに対応させられた値範囲からの逸脱時に糸欠陥および糸欠陥タイプの存在を通報するように、かつ、糸欠陥信号に基づいて、巻取りパッケージを製造する繊維機械の巻取りパッケージに糸欠陥を巻き取るクリアリング切断を惹起するように適合させられている。
【0014】
提案された装置は、この装置に、メモリユニットが対応配置させられていて、当該メモリユニット内に、種々様々な糸欠陥タイプのために、繊維機械の、上糸の糸端部捜索用に設計された吸込みノズルのためのそれぞれ1つの糸捜索プログラムが、呼び出し可能に記憶されており、かつ、装置が、通報された糸欠陥タイプに関連して、吸込みノズルを用いて上糸の、巻取りパッケージに巻き取られた糸端部を捕捉するための、対応させられた糸捜索プログラムを開始するように適合されていることによって、傑出している。
【0015】
このように構成されていると、1つの糸欠陥タイプに対して、個別の適合された1つの糸捜索プログラムを実施することができる。実験において、種々様々な糸欠陥タイプに対して、種々様々な糸捜索パラメータが上糸の捕捉を改善するということが確認された。基本的には、糸欠陥タイプは、太い箇所、細い箇所およびネップに分割され、このとき本発明の枠内において、個々の糸欠陥タイプをさらなるアンダカテゴリに分けることも同様に可能である。
【0016】
このとき、糸捜索パラメータは、例えば、巻取りパッケージから到来する上糸の糸端部を捕捉するための、負圧のレベル、巻取りパッケージの周面に対する吸込みノズルの間隔、および、吸込みノズルが上糸捕捉時に傾斜運動を実施するか否か、ならびに、このような傾斜運動をどのような時間インターバルで実施するかを含む。同様に吸込みノズルに、連続的に負圧を供給すること、または、脈動させて負圧を供給させることも可能である。基本的に、糸捜索パラメータは、上糸を補足するために重要であるすべてのパラメータを含む。
【0017】
例えば、細い箇所の場合には、比較的高い負圧において、吸込みノズルが巻取りパッケージの周面の比較的近傍に位置決めされていると好適であるということが判明している。これに対して、太い箇所は、既に比較的低い負圧と比較的大きな間隔をおいて配置された吸込みノズルによって、確実に捕捉することができ、ネップは、場合によっては、吸込みノズルの傾斜運動によって促進されるさらに減じられた負圧によって捕捉することができる。
【0018】
糸捜索プログラムは、メモリユニットに記憶されていて、アクセス可能であるので、検出された糸欠陥タイプに応じて、それぞれの糸欠陥タイプに対応する糸捜索プログラムを実施することができる。すなわち、例えば太い箇所が装置によって認識されると、この糸欠陥を糸からクリアリング除去するために、いわゆるクリアリング切断が惹起され、かつ、この糸欠陥タイプが通報される。装置に対応配置されたメモリユニット内には、太い箇所という糸欠陥タイプに対しても、個別の糸捜索プログラムが記憶されているので、この糸捜索プログラムが、吸込みノズルを用いて上糸の、巻取りパッケージに巻き取られた糸端部を捕捉するために、選択され、かつ、実施される。太い箇所に対して最適化されたこの糸捜索プログラムは、このとき少なくとも1つのパラメータにおいて、他の糸欠陥タイプのために記憶された残りの糸捜索プログラムとは異なっている。
【0019】
種々様々な糸欠陥タイプのための個々に適合された糸捜索プログラムによって、糸捜索の捕捉率は改善され、これによって上糸を全体として比較的迅速に捕捉することができる。これによって巻取りプロセスをクリアリング切断後に比較的迅速に継続することができ、かつ、繊維機械の効果が高められる。生じている糸端部を捕捉するのに必要な負圧だけが吸込みノズルに供給される、最適に調節された負圧は、最終的にまた繊維機械のエネルギ消費に対してもポジティブに作用する。
【0020】
本発明の好適な構成においては、それぞれの糸欠陥タイプのための糸捜索の捕捉率が、検出可能および記憶可能であり、かつ、限界値から逸脱する捕捉率の場合に、糸捜索プログラムは自動的に適合可能である。
【0021】
どのような頻度で、上糸の糸端部が吸込みノズルによって捕捉され得なかったかが、それぞれの糸欠陥タイプに対して認識されかつ記憶され、かつ、許容可能な失敗糸収容試行の数を規定する限界値が、メモリユニットにおいて設定されていると、限界値の超過時に、少なくとも1つの糸捜索パラメータが変化させられる。例えば、巻取りパッケージに対する吸込みノズルの位置決めを、より接近させてもしくはさらに間隔をおいて行うことができ、または、吸込みノズル内における負圧が、低下もしくは上昇させられる。持続的に存在する負圧の代わりに、吸込みノズルに、負圧を脈動させて供給すること、または、傾斜運動を実施することが可能である。本発明の枠内において、個々のまたは複数の糸捜索パラメータを、互いに組み合わせて変化させることが可能である。
【0022】
好ましくは、糸捜索プログラムの自動的な適合が、個々に対応する作業ユニットのために、製造グループのために、または、繊維機械全体のために行われる。
【0023】
少なくとも1つの糸捜索パラメータが上糸の捕捉率のための限界値からの逸脱に基づいて変化させられる、糸捜索プログラムの自動的な適合は、これが例えば特定の作業ユニットのために行われるように選択することができる。このことは、例えば繊維機械の作業ユニットのうちの1つの作業ユニットにおいてモデルパッケージが巻き取られる場合に、好適であることがある。しかしながら、同様に、繊維機械において同時に複数のロットが製造される場合、または、すべての作業ユニットが使用されていない場合には、自動的な適合を1つの製造グループにもしくは1つのロットに制限することも、好適であることがある。同様に、糸捜索プログラムの自動的な適合が繊維機械全体のために実施されることも考えられる。
【0024】
好ましくは、メモリユニットは、作業ユニット制御装置、中央制御ユニット、または、外部のメモリユニットによって形成されている。
【0025】
本発明の枠内において、内部に種々様々な糸捜索プログラムが格納されていて、かつ、呼び出し可能に記憶されているメモリユニットは、いずれにせよ存在している作業ユニット制御装置または中央制御装置の一構成部分であることが可能である。このことは、いずれにせよ存在している装置および構造を、高価な新しい部材を組み込む必要なしに使用することができるので、好適である。しかしながら、また、メモリユニットは、例えばUSBスティック、または、コンピュータ、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、または、これに類したもののような、繊維機械もしくは装置に接続させることができる外部媒体であってもよい。このような外部媒体は、例えば適宜なインタフェースを介して装置もしくは繊維機械に接続することができる、または、ケーブルなしに装置もしくは繊維機械に作用接続させることができる媒体であってよい。
【0026】
本発明の第2の態様は、種々様々な糸欠陥タイプにカテゴライズされた糸欠陥を糸からクリアリング除去する装置を含む、巻取りパッケージを製造する繊維機械に関するものである。
【0027】
巻取りパッケージを製造する繊維機械は、少なくとも1つの装置が、上に記載された実施形態のうちの1つの実施形態のように構成されていることによって傑出している。
【0028】
このような繊維機械によって、検出された糸欠陥、ひいてはこれに付随するクリアリング切断に基づいて中断される巻取りプロセスを、より迅速に、ひいてはより効果的に再び継続することができる。種々様々な糸欠陥タイプに個々に適合された糸捜索プログラムによって、上糸の捕捉が改善される。巻取りパッケージからの糸端部の収容を成功させるために、僅かな数の試行しか必要ないことによって、全体として繊維機械の効率を高めることができる。全体として僅かな数の試行による上糸の捕捉、およびそれぞれの糸欠陥タイプに必要に応じて合わせられた負圧レベルによって、さらに負圧消費量が減じられ、最終的に繊維機械の全エネルギ需要が最適化される。
【0029】
本発明の第3の態様は、巻取りパッケージを製造する繊維機械の作業ユニットの上糸の、巻取りパッケージに巻き取られた糸端部を、繊維機械の、巻取りパッケージに対応配置された吸込みノズルを用いて捕捉する方法であって、このとき方法が、糸欠陥および属する糸欠陥タイプの通報に基づく、コントロールされたクリアリング切断の第1ステップを有している、方法に関する。
【0030】
この方法は、第2ステップにおいて、通報された糸欠陥タイプに対応させられた糸捜索プログラムを、メモリユニットから呼び出し、かつ、第3ステップにおいて、吸込みノズルを用いた上糸の巻き取られた糸端部の捕捉を、呼び出された糸端部捜索プログラムにしたがって行うことによって傑出している。
【0031】
太い箇所、細い箇所またはネップのような種々様々な糸欠陥タイプのために、個別の糸捜索プログラムがメモリユニット内に存在し、かつ、糸欠陥の認識時に糸欠陥タイプが通報されると、次いで行われる巻取りパッケージからの上糸の捕捉が、この糸欠陥タイプに合わせて特別に調整された、対応する糸捜索パラメータを備えた糸捜索プログラムにしたがって行われる。このときこのような糸捜索パラメータは、例えば巻取りパッケージに対する吸込みノズルの間隔、または、吸込みノズルが巻取りパッケージの前において、静的に位置決めされるか、または、動的に例えば傾斜運動を伴って位置決めされるかを含む。同様に、糸端部を捕捉するために吸込みノズルに供給される負圧の高さ、または、連続的な負圧供給が行われるか、または、脈動する負圧供給が行われるかが、糸捜索プログラムの糸捜索パラメータに含まれる。
【0032】
本発明に係る方法は、上糸をクリアリング切断後に常に確実かつ迅速に吸込みノズルによって捕捉することができ、その結果、中断された巻取りプロセスを可能な限り迅速に継続することができることを保証する。
【0033】
好適な構成においては、それぞれの糸欠陥タイプに対する、上糸の糸端部の捕捉率を求め、かつ、記憶し、かつ、限界値から逸脱する捕捉率の場合に、自動的に糸捜索プログラムを適合させる。
【0034】
本発明のこの発展形態は、上糸捜索を、さらに最適化することができる。なぜならば、それぞれの糸欠陥タイプに対して、どのような頻度で吸込みノズルによる上糸の収容が成功し得なかったということが、個別に検出され、かつ、記憶され、さらに、予めそのための限界値が確定されると、この限界値が超過された場合に、対応する糸捜索プログラムが自動的に後調整されるからである。すなわち、例えば、太い箇所が検出され、吸込みノズルが属する糸捜索プログラムに対応して駆動制御されて、かつ、上糸が吸込みノズルによって捕捉されなかった場合に、このことが認識され、かつ、記憶される。1つの太い箇所のための糸捜索の失敗が、例えば、10回記録され、かつ、予め10という限界値が規定されていると、糸収容試行が10回失敗した後で、太い箇所のための糸捜索プログラムは、少なくとも1つの糸捜索パラメータが変更されることによって、適合される。このことは、例えば、作用する負圧の高さであってもよいし、または、巻取りパッケージに対する吸込みノズルの間隔であってもよい。このとき、本発明において、好ましくは、このような捕捉率を、例えば、クリアリング切断毎に、糸欠陥タイプ毎に、または、ロットに関連して確定する。
【0035】
特に、糸捜索プログラムの自動的な適合は、個々に対応する作業ユニットのために、製造グループのために、または、繊維機械全体のために行われる。
【0036】
糸捜索プログラムの上に記載された自動的な適合は、必要に応じて、それが作業ユニット毎に、例えばロットのような製造グループのために、または、繊維機械全体のために行われるように、選択され、かつ、行うことができる。
【0037】
好ましくは、記憶は、作業ユニット制御装置、中央制御ユニット、または、外部のメモリユニットにおいて行われる。
【0038】
生産構造に応じて、糸捜索プログラムの記憶は、種々様々な場所において行うことができる。これは、例えば、それぞれ個々の作業ユニットに設けられている作業ユニット制御装置、または、それ自体が個々の作業ユニットに接続されている中央制御装置であってよい。しかしながら、同様に、装置自体にまたは繊維機械に物理的にまたはケーブルなしに接続することができる外部のメモリユニットも考えられる。
【0039】
本発明の第4の態様は、巻取りパッケージを製造する繊維機械の巻取りパッケージに巻き取られた、上糸の糸端部を、繊維機械の吸込みノズルを用いて捕捉するための、糸欠陥タイプに対応させられた少なくとも1つの糸捜索プログラムを、呼び出し可能に記憶するメモリユニットに関する。
【0040】
このメモリユニットは、上に記載された実施形態のうちの1つの実施形態による方法を実施する糸捜索プログラムが設けられていることによって傑出している。
【0041】
メモリユニットは、作業ユニット制御装置または中央制御ユニットのような、いずれにせよ存在するコンポーネントの一構成部分として形成されていてよい。しかしながら、また、メモリユニットは、例えばUSBスティックとして、コンピュータまたはこれに類したものとして、外部に形成されていてもよく、このようなメモリユニットは、インタフェースを介してまたはケーブルなしに装置または繊維機械に接続することができる。本発明にとって重要なことは、特定の糸欠陥タイプのための少なくとも1つの糸捜索プログラムが記憶されていて、かつ、呼び出し可能であるように、メモリユニットが構成されていることである。
【0042】
本発明の別の特徴および利点は、本発明の好適な実施形態の以下の説明から、本発明にとって重要な詳細を示す図および図面につき、かつ、特許請求の範囲から明らかになる。個々の特徴は、本発明の1つの好適な実施形態において、それ自体個々に実現されても、または、複数が任意に組み合わせられて実現されてもよい。
【0043】
次に添付の図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳説する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】巻取り機の巻取りユニットを示す側面図である。
図2】方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1には、自動巻取り機の作業ユニット1が概略的に側面図で示されている。このような巻取り機は、通常、その両端部フレーム(図示せず)の間に、巻取りユニットとも呼ばれる、同一形式の複数の作業ユニット1を有している。
【0046】
これらの巻取りユニットにおいては、公知のように、ゆえに詳しくは説明しないが、リング精紡機において製造された紡績コップ2が、大きな体積の綾巻きパッケージに巻き返される。このとき紡績コップ2は、そこから糸4が繰り出される繰出しボビンである。綾巻きパッケージは、そこに糸が巻き取られる巻取りパッケージ3を形成している。
【0047】
綾巻きパッケージは、その製造後に、自動作動式のサービスユニット、好ましくは綾巻きパッケージ交換装置(図示せず)を用いて、機械長さにわたって延在する綾巻きパッケージ搬送装置5に引き渡され、かつ、機械端部側に配置されたパッケージチャージステーションまたはこれに類した所に搬送される。
【0048】
このような巻取り機は、さらにボビン・巻管搬送システム6として形成されたロジスティック装置を有している。このボビン・巻管搬送システム6において、搬送皿7に載置されて、紡績コップ2もしくは空管が循環する。
【0049】
さらにこのような自動巻取り機は、通常、中央制御ユニット(図示せず)を有しており、この中央制御ユニットは、機械バスを介して個々の巻取りユニットの個別の巻取りユニットコンピュータおよびサービスユニットの制御装置に接続されている。メモリユニット8は、本実施形態においては、巻取りユニットコンピュータによって形成される。
【0050】
上において述べたボビン・巻管搬送システム6のうち、図1には単にコップ供給区間9、可逆式に駆動可能な貯え区間10、巻取りユニットに通じる横方向搬送区間11および巻管戻し区間12だけが示されている。
【0051】
供給された紡績コップ2は、巻取りユニットにおいて横方向搬送区間11の領域に位置している繰出し箇所13において、大きな体積の綾巻きパッケージに巻き返される。このとき個々の巻取りユニットは、公知のようにゆえに単に略示するが、これらの作業ユニットの規定通りの作業を保証する種々様々な装置を有している。これらの装置は例えば、吸込みノズル14、グリッパ管15および糸継ぎ装置16である。
【0052】
このとき糸継ぎ装置16は、好ましくは空気力式のスプライサとして形成されている。空気力式のスプライサは、通常の糸走路に対して幾分後退させられていて、上側のクランプ兼切断装置と下側のクランプ兼切断装置とを有している。
【0053】
このような巻取りユニットは、さらに糸テンショナ17、本実施形態においては、糸クリアラとして形成されている本発明に係る装置18およびその他の詳しく示されていない装置、例えばパラフィン処理装置、糸切断装置、糸張力センサおよび下糸センサのような装置を有している。
【0054】
全体を符号19で示された巻取り装置は、パッケージフレーム20から成っており、このパッケージフレーム20は、旋回軸21を中心にして可動に支持されていて、かつ、綾巻きパッケージ巻管を回転可能に保持する装置を有している。
【0055】
巻取りプロセス中、綾巻きパッケージは、その表面で溝付ドラム22に接触していて、この溝付ドラム22によって摩擦により駆動される。
【0056】
上において既に述べたように、各巻取りユニットは吸込みノズル14およびグリッパ管15を有しており、この吸込みノズル14およびグリッパ管15は、それぞれ吸込み空気接続部を介して、機械長さにわたって延在する吸込み通路23に接続されている。
【0057】
吸込みノズル14は、軸24を中心にして旋回可能に支持されている。吸込みノズル14の旋回運動は、巻取りユニットハウジング26に配置された旋回駆動装置25によって実施される。旋回駆動装置25の駆動制御は、巻取りユニットコンピュータによって行われる。吸込みノズル14は、軸24の領域に、吸込み通路23に通じる制御可能な接続部(図示せず)を有している。吸込みノズル14は、綾巻きパッケージに巻き取られるもしくは巻き取られた糸端部を吸い込むもしくは捕捉するための吸込みスリット27を有している。吸込みノズル14は、旋回駆動装置25を用いて、その吸込みスリット27を綾巻きパッケージの領域に位置決めすることができる。このとき吸込みスリット27は、綾巻きパッケージの周面に対してほぼ平行に延びている。平行性からの逸脱は、例えば円錐形のパッケージにおいてパッケージ形状によって生ぜしめられる。
【0058】
グリッパ管15は、回転軸28を中心にして旋回可能に支持されていて、その自由端部に、さらに、グリッパ管開口を閉鎖することができるグリッパ管フラップ29を有している。
【0059】
図1には、通常の巻取りプロセスにおける巻取りユニットの状態が示されている。吸込みノズル14の吸込みスリット27は、綾巻きパッケージの領域に位置決めされていて、かつ、綾巻きパッケージの方向を向いている。巻取りプロセス中に、綾巻きパッケージの直径は、増大する。これによって、吸込みスリット27と綾巻きパッケージの周面との間の間隔が変化する。この間隔変化を補償するために、吸込みノズル14は、綾巻きパッケージの直径に関連して軸24を中心にして、移動させられる。このようにして、吸込みスリット27と綾巻きパッケージの周面との間の間隔を、設定された範囲に保つことができる。
【0060】
グリッパ管15は、通常の巻取りプロセス中、下側位置に位置決めされている。すなわち、グリッパ管開口は、糸継ぎ装置16の下に位置決めされていて、かつ、操作員の視線で見て糸4の走路の前に位置している。
【0061】
クリアリング切断時における作業順序は、本実施形態においては、巻取りユニットコンピュータによって制御される。しかしながら、また、制御を、例えば中央制御ユニットのような、繊維機械の他の制御装置によって、または、外部に接続された制御ユニットによって開始することも可能である。
【0062】
糸欠陥の検出後に、クリアリング切断が開始される。下糸30は通常糸テンショナ17において保持され、これに対して上糸は、綾巻きパッケージの表面に巻き取られる。本実施形態においては、細い箇所である糸欠陥タイプも、同様に通報される。
【0063】
巻取りユニットの糸中断が認識されるや否や、吸込みノズル14に吸込み空気が供給され、このとき負圧のレベルは、選択された糸捜索プログラムによって設定される。同時に、綾巻きパッケージの制動動作が導入され、制動された綾巻きパッケージは、巻成方向とは逆向きにゆっくりと回転させられる。糸捜索プログラムに応じて、吸込みノズル14の吸込みスリット27は、綾巻きパッケージの周面において異なった近さで位置決めされる。糸捜索プログラムは、吸込みノズル14が糸端部捕捉中に連続的にこの位置に留まるか否か、または、吸込みノズル14が例えば糸端部捕捉中に傾斜運動を実施するか否かをも、同様に設定する。
【0064】
上糸が吸込みノズル14によって捕捉され得なかった、または、規定通りに捕捉され得なかった場合に、このことは、それぞれの糸欠陥タイプに対して別個に検出され、かつ、記憶される。巻取りユニットコンピュータにおいて、限界値が確定されており、この限界値は、本実施形態においては、細い箇所に対する糸検出の10回の失敗試行である。上糸捕捉の11回目の失敗試行が認識されると、巻取りユニットコンピュータ内に格納された糸捜索プログラムは、自動的に適合させられる。つまり、綾巻きパッケージに対する吸込みノズル14の間隔が減じられる。細い箇所の認識後における次の糸収容時に、綾巻きパッケージに対する吸込みノズル14のこの修正された間隔が起動される。
【0065】
吸込みノズル14が上糸を収容した後で、吸込みノズル14は、図1に示されたその出発位置から、終端位置の方向に、破線31に沿って旋回する。
【0066】
既に、上糸が捕捉され、かつ、スプライシング装置の方向に搬送される間に、グリッパ管15を用いて下糸30が呼び出される。そのためにグリッパ管15のグリッパ管開口は、糸テンショナ17の直ぐ下の領域に旋回させられ、かつ、そこで空気力式に下糸30を捕捉する。このときグリッパ管フラップ29に配置された制御突子は、下側の制御滑子案内(図示せず)の上を滑動し、これによってグリッパ管フラップ29は開放する。グリッパ管15が下糸30を捕捉するや否や、グリッパ管15をある程度上方旋回させることができ、これによってグリッパ管フラップ29は閉鎖し、かつ、下糸30は機械式に固定される。グリッパ管15は、破線32に沿って、上方に向かってスプライシング装置の前まで旋回させられる。
【0067】
グリッパ管15が収容された下糸30と共にスプライシング装置の前に位置決めされるや否や、吸込みノズル14は収容された上糸と共に、スプライシング装置の領域における、グリッパ管15の前の位置に旋回させることができる。
【0068】
次いで吸込みノズル14とグリッパ管15とは、それぞれの終端位置33,34にさらに旋回させられ、上糸および下糸は、スプライシング装置内に挿入される。このとき上糸は同様に、糸クリアラ、切断装置、および、スプライシング装置の下に配置された開放されたクランプ兼切断装置内に挿入される。下糸30は、スプライシング装置内に挿入される他に、スプライシング装置の上に配置された開放されたクランプ兼切断装置内内に挿入される。
【0069】
いまや上糸と下糸とが、スプライシング装置内に挿入されており、本来の糸継ぎを実施することができる。糸継ぎが実施されるや否や、グリッパ管15は再び、グリッパ管開口が糸走路の前に位置している下側位置に旋回する。
【0070】
吸込みノズル14は、その出発位置に戻り旋回し、このときパッケージ駆動装置の始動と共に徐々に糸ループを解放するので、糸ループはなお比較的小さな速度で巻き取られる。次いで吸込みスリット27は、再び綾巻きパッケージの領域において位置決めされる。これと同様にグリッパ管15も、コントロールされて再び戻り旋回する。
【0071】
図2に示されたフローチャートによって示された方法100は、吸込みノズル14を用いた上糸の、巻取りパッケージ3に巻き取られた糸端部の捕捉に関する。第1ステップ110において糸欠陥が認識され、その後で、いわゆるコントロールされたクリアリング切断が開始される。糸欠陥タイプもまた同様に検出され、かつ、通報される。
【0072】
次に第2ステップ120において、この通報された糸欠陥タイプに対応させられた糸捜索プログラムが、メモリユニット8から呼び出され、かつ、最後に第3ステップ130において、吸込みノズル14を用いた巻き取られた糸端部の捕捉が、呼び出された糸端部捜索プログラム内に格納された糸捜索パラメータによって実施される。
【符号の説明】
【0073】
1 作業ユニット
2 紡績コップ
3 巻取りパッケージ
4 糸
5 綾巻きパッケージ搬送装置
6 ボビン・巻管搬送システム
7 搬送皿
8 メモリユニット
9 コップ供給区間
10 貯え区間
11 横方向搬送区間
12 巻管戻し区間
13 繰出し箇所
14 吸込みノズル
15 グリッパ管
16 糸継ぎ装置
17 糸テンショナ
18 装置
19 巻取り装置
20 パッケージフレーム
21 旋回軸
22 溝付ドラム
23 吸込み通路
24 軸
25 旋回駆動装置
26 巻取りユニットハウジング
27 吸込みスリット
28 回転軸
29 グリッパ管フラップ
30 下糸
31 線
32 線
33 終端位置
34 終端位置
100 方法
110 第1ステップ
120 第2ステップ
130 第3ステップ
図1
図2