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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-09
(45)【発行日】2022-06-17
(54)【発明の名称】車両用ドアミラー装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/06 20060101AFI20220610BHJP
   B60Q 1/34 20060101ALI20220610BHJP
【FI】
B60R1/06 D
B60Q1/34 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019089884
(22)【出願日】2019-05-10
(65)【公開番号】P2020185821
(43)【公開日】2020-11-19
【審査請求日】2021-06-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000155067
【氏名又は名称】株式会社ホンダロック
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】釼持 健之
【審査官】浅野 麻木
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-116225(JP,A)
【文献】特開2009-248693(JP,A)
【文献】特開2008-137569(JP,A)
【文献】特開2007-137125(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0013982(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 1/06
B60Q 1/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラー(11)が収容されるミラー収容凹部(13)を有するミラーハウジング(12)と、当該ミラーハウジング(12)に形成されるスリット(18)に一部を臨ませるサイドターンランプ(19)を有するランプユニット(20)とを備え、前記ランプユニット(20)および前記ミラーハウジング(12)の一方に設けられる係合爪(28,29)が、前記ランプユニット(20)および前記ミラーハウジング(12)の他方に設けられる係止部(31,32)に係合される車両用ドアミラー装置において、前記ミラーハウジング(12)は、前記ミラー収容凹部(13)を有するとともに車両のサイドドアに取付けられるベース部材(21)で回動可能に支持されるハウジング本体(14)と、当該ハウジング本体(14)を前記ミラー収容凹部(13)の開放方向とは反対側から覆って前記ハウジング本体(14)に取付けられるとともに前記スリット(19)が形成されるカバー(15)とで構成され、前記カバー(15)に、前記係止部(31,32)からの前記係合爪(28,29)の係合解除方向への変位を規制する規制部(47,48)が設けられることを特徴とする車両用ドアミラー装置。
【請求項2】
前記係合爪(28,29)が前記ハウジング本体(14)に一体に設けられ、前記規制部(47,48)が、前記カバー(15)の前記ハウジング本体(14)への取付け時に前記係合爪(28,29)に近接、対向するようにして前記ハウジング本体(14)側にリブ状に突出して前記カバー(15)に一体に設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアミラー装置。
【請求項3】
前記規制部(47,48)に、前記カバー(15)の前記ハウジング本体(14)への取付け時に前記係合爪(28,29)の先端部に当接することで前記カバー(15)の前記ハウジング本体(14)側ヘの取付けをガイドするガイド部分(47a,48a)が形成されることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアミラー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーが収容されるミラー収容凹部を有するミラーハウジングと、当該ミラーハウジングに形成されるスリットに一部を臨ませるサイドターンランプを有するランプユニットとを備え、前記ランプユニットおよび前記ミラーハウジングの一方に設けられる係合爪が、前記ランプユニットおよび前記ミラーハウジングの他方に設けられる係止部に係合される車両用ドアミラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような車両用ドアミラー装置は、たとえば特許文献1で知られており、このものでは、ランプユニットが、当該ランプユニットに設けられる係合爪をミラーハウジングに設けられる係止部に係合することで、ミラーハウジングに取付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-137125号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、ねじ締結を不要とし、係合爪の係止部への係合だけでランプユニットがミラーハウジングに取付けられているため、ミラーハウジングに外部から衝撃が加わると、係合爪の係止部への係合が解除され、ランプユニットがミラーハウジングから外れてしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、外部からの衝撃等がミラーハウジングに作用してもランプユニットがミラーハウジングから外れてしまうことを防止し得るようにした車両用ドアミラー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、ミラーが収容されるミラー収容凹部を有するミラーハウジングと、当該ミラーハウジングに形成されるスリットに一部を臨ませるサイドターンランプを有するランプユニットとを備え、前記ランプユニットおよび前記ミラーハウジングの一方に設けられる係合爪が、前記ランプユニットおよび前記ミラーハウジングの他方に設けられる係止部に係合される車両用ドアミラー装置において、前記ミラーハウジングは、前記ミラー収容凹部を有するとともに車両のサイドドアに取付けられるベース部材で回動可能に支持されるハウジング本体と、当該ハウジング本体を前記ミラー収容凹部の開放方向とは反対側から覆って前記ハウジング本体に取付けられるとともに前記スリットが形成されるカバーとで構成され、前記カバーに、前記係止部からの前記係合爪の係合解除方向への変位を規制する規制部が設けられることを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記係合爪が前記ハウジング本体に一体に設けられ、前記規制部が、前記カバーの前記ハウジング本体への取付け時に前記係合爪に近接、対向するようにして前記ハウジング本体側にリブ状に突出して前記カバーに一体に設けられることを第2の特徴とする。
【0008】
さらに本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記規制部に、前記カバーの前記ハウジング本体への取付け時に前記係合爪の先端部に当接することで前記カバーの前記ハウジング本体側ヘの取付けをガイドするガイド部分が形成されることを第3の特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の特徴によれば、係止部からの係合爪の係合解除方向への変位が規制部で規制されるので、係合爪の係止部への係合によってミラーハウジングのハウジング本体へのランプユニットの取付けを可能としてコスト低減を図りつつ、外部からの衝撃等がミラーハウジングに加わったとしてもランプユニットがミラーハウジングのハウジング本体から外れてしまうことを防止することができる。
【0010】
また本発明の第2の特徴によれば、係合爪がハウジング本体に一体に設けられ、カバーのハウジング本体への取付け時に前記係合爪に近接、対向する規制部が、ハウジング本体側にリブ状に突出してカバーに一体に設けられるので、カバーをハウジング本体に取付けるだけで係合爪の係合解除方向への変位を規制することができる。
【0011】
さらに本発明の第3の特徴によれば、カバーのハウジング本体への取付け時に係合爪の先端部に規制部のガイド部分が当接して、カバーのハウジング本体側ヘの取付けがガイドされるので、カバーのハウジング本体への取付けが容易となり、しかも規制部以外に専用のガイド部分をカバーに設けることを不要として、カバーの成形コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】車両用ドアミラーを斜め後方から見た斜視図である。
図2】車両用ドアミラーを斜め前方から見た斜視図である。
図3】ミラーハウジングおよびランプユニットの分解斜視図である。
図4】カバーを省略した状態でハウジング本体をミラーと反対側から見た正面図である。
図5】ハウジング本体をミラー収容凹部とは反対側から見た斜視図である。
図6図4の6-6線断面図である。
図7図4の7-7線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について添付の図1図7を参照しながら説明すると、先ず図1および図2において、乗用車両における左右の前部サイドドアには、車両の後方側を視認するためのミラー11が装着されたミラーハウジング12が、前記前部サイドドアから側方に突出した起立位置と、前記前部サイドドア側に格納される格納位置との間で回動することを可能として配設される。
【0014】
図3を併せて参照して、前記ミラーハウジング12は、ミラー11が収容されるミラー収容凹部13を有する樹脂製のハウジング本体14と、そのハウジング本体14を前記ミラー収容凹部13の開放方向とは反対側から覆って前記ハウジング本体14に弾発係合によって取付けられるカバー15とから成る。
【0015】
前記カバー15は、樹脂製の上部カバー部材16と、この上部カバー部材16に弾発係合される樹脂製の下部カバー部材17とで構成される。しかも前記上部カバー部材16および前記下部カバー部材17間にはスリット18が形成され、そのスリット18に一部を臨ませるサイドターンランプ19を有するランプユニット20が、前記ミラーハウジング12内に収容されつつ当該ミラーハウジング12に取付けられる。
【0016】
前記ミラー11は、図示しないミラーホルダで保持されており、前記ハウジング本体14の開口部すなわち前記ミラー収容凹部13の開口端部には、前記ミラーホルダで保持された状態の前記ミラー11が配置される。
【0017】
前記前部サイドドアには、樹脂製のベース部材21が樹脂製のシートベース22を前記前部サイドドアとの間に介在させるようにして取付けられ、前記前部サイドドアから外側方に間隔をあけた位置で前記ベース部材21に、前記ミラーハウジング12の基端部12aが回動可能に支持される。また前記ベース部材21には、当該ベース部材21を下方から覆う樹脂製のベースカバー23が着脱可能に取付けられる。
【0018】
図4を併せて参照して、前記ミラーハウジング12内には、電動格納ユニット24およびミラー角度調整ユニット25が収容される。前記電動格納ユニット24は、前記ミラーハウジング12の先端部12bを前記前部サイドドアから側方に突出させる起立位置と、前記ミラーハウジング12を前記前部サイドドア側に格納する格納位置との間で前記ミラーハウジング12を回動することが可能であり、前記ミラー角度調整ユニット25は前記ミラー11を保持する前記ミラーホルダを左右、上下に回動することが可能である。
【0019】
前記電動格納ユニット24および前記ミラー角度調整ユニット25は、前記ミラーハウジング12が前記起立位置にある状態で、車幅方向に並ぶとともに、前記ハウジング本体14の車両前後方向に沿う前方に臨む壁面14aに締結される。
【0020】
図5図7を併せて参照して、前記ランプユニット20は、前記スリット18に沿って長く延びるように形成されており、前記電動格納ユニット24および前記ミラー角度調整ユニット25を、前記ミラーハウジング12が前記起立位置にある状態では、車両前後方向前方側から跨ぐように配置されており、前記ランプユニット20および前記ハウジング本体14の一方に設けられる係合爪28,29,30を、前記ランプユニット20および前記ハウジング本体14の他方に設けられる係止部31,32,33に係合することで、前記ハウジング本体14に取付けられる。
【0021】
この実施の形態では、前記ハウジング本体14に第1、第2および第3の係合爪28,29,30が設けられ、前記ランプユニット20に、第1、第2および第3の係止部31,32,33が設けられる。
【0022】
前記ミラーハウジング12の前記先端部12b寄りで前記ハウジング本体14には、前記ランプユニット20よりも上方に配置されるようにして当該ハウジング本体14から前記ランプユニット20側に突出する第1の係合爪28と、前記ランプユニット20よりも下方に配置されるようにして当該ハウジング本体14から前記ランプユニット20側に突出する第2の係合爪29とが一体に設けられる。また前記ミラーハウジング12の前記基端部12a寄りで前記ハウジング本体14には、前記ランプユニット20よりも下方に配置されるようにして当該ハウジング本体14から前記ランプユニット20側に突出する第3の係合爪30が一体に設けられる。
【0023】
一方、前記ランプユニット20には、前記第1の係合爪28に対応する部位で当該ランプユニット20の上部から前記ハウジング本体14側に突出する第1の突起34と、前記第2の係合爪29に対応する部位で当該ランプユニット20の下部から前記ハウジング本体14側に突出する第2の突起35と、前記第3の係合爪30に対応する部位で当該ランプユニット20の下部から前記ハウジング本体14側に突出する第3の突起36とが一体に突設される。
【0024】
前記第1の突起34は、上方に開いた略U字状の横断面形状を有するように形成され、前記第1の係止部31は、前記第1の突起34の前記ハウジング本体14側の端部に一体に連なって平板状に形成される。また前記第2の突起35は、下方に開いた略U字状の横断面形状を有するように形成され、前記第2の係止部32は、前記第2の突起35の前記ハウジング本体14側の端部に一体に連なって平板状に形成される。さらに前記第3の突起36は、下方に開いた略U字状の横断面形状を有するように形成され、前記第3の係止部33は、前記第3の突起36の前記ハウジング本体14側の端部に一体に連なって平板状に形成される。
【0025】
また前記ハウジング本体14には、前記第1の係止部31に係合した前記第1の係合爪28との間に前記第1の係止部31を挟持するようにして前記第1の係止部31に当接する第1の当接支持部37と、前記第2の係止部32に係合した前記第2の係合爪29との間に前記第2の係止部32を挟持するようにして前記第2の係止部32に当接する第2の当接支持部38と、前記第3の係止部33に係合した前記第3の係合爪30との間に前記第3の係止部33を挟持するようにして前記第3の係止部33に当接する第3の当接支持部39とが一体に設けられる。
【0026】
さらに前記ミラーハウジング12の前記基端部12a側の前記ランプユニット20の端部20aには、当該端部20aの上部からミラーハウジング12の前記先端部12b側に突出する位置決め腕41が設けられており、この位置決め腕41の先端部41aの下部には、下方に向けて開く位置決め溝42が形成される。一方、前記位置決め腕41の前記先端部41aに対応する部分で前記ハウジング本体14には、前記位置決め腕41側に向けて突出する第4の突起43が一体に突設されており、この第4の突起43の先端部には、前記位置決め腕41の前記位置決め溝42に挿通される第1の位置決め突部44と、前記位置決め腕41の前記先端部41aを嵌合させる嵌合溝46を前記第1の位置決め突部44との間に形成する第2の位置決め突部45とが一体に突設される。すなわち前記位置決め腕41の前記先端部41aは、前記第4の突起43の前記第1および第2の位置決め突部44,45に係合され、これにより前記ミラーハウジング12の前記基端部12a寄りでの前記ランプユニット20の位置決めが果たされる。
【0027】
ところで前記ミラーハウジング12の特に前記先端部12b側に外部から衝撃が加わると、前記ランプユニット20を前記ハウジング本体14に取付けるために当該ハウジング本体14に設けられている前記第1の係合爪28、前記第2の係合爪29および前記第3の係合爪30のうち前記ミラーハウジング12の前記先端部12b側に配設されている前記第1の係合爪28および前記第2の係合爪29の前記第1の係止部31および前記第2の係止部32への係合が解除されてしまう可能性があり、その係合解除によって前記ランプユニット20が前記ミラーハウジング12の前記ハウジング本体14から外れてしまう可能性がある。
【0028】
そこで本発明に従えば、前記ミラーハウジング12を前記ハウジング本体14とともに構成する前記カバー15に、前記第1の係止部31からの前記第1の係合爪28の係合解除方向への変位を規制する第1の規制部47と、前記第2の係止部32からの前記第2の係合爪29の係合解除方向への変位を規制する第2の規制部48とが設けられるものであり、この実施の形態では、前記カバー15を協働して構成する上部カバー部材16および下部カバー部材17のうち前記上部カバー部材16に前記第1の規制部47が設けられ、また前記下部カバー部材17に前記第2の規制部48が設けられる。
【0029】
しかも前記第1の規制部47が、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け時に前記第1の係合爪28に近接、対向するようにして前記ハウジング本体14側にリブ状に突出して前記上部カバー部材16に一体に設けられ、また前記第2の規制部48が、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け時に前記第2の係合爪29に近接、対向するようにして前記ハウジング本体14側にリブ状に突出して前記下部カバー部材17に一体に設けられる。
【0030】
さらに前記第1の規制部47には、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け方向と斜めに交差するように傾斜した第1のガイド部分47aが形成され、前記第2の規制部48には、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け方向と斜めに交差するように傾斜した第2のガイド部分48aが形成される。前記第1のガイド部分47aは、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け時に前記第1の係合爪28の先端部に当接することで前記カバー15の前記ハウジング本体14側ヘの取付けをガイドし、前記第2のガイド部分48aは、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け時に前記第2の係合爪29の先端部に当接することで前記カバー15の前記ハウジング本体14側ヘの取付けをガイドする。
【0031】
ところで前記ミラーハウジング12の前記基端部12a寄りで前記ランプユニット20の上部は、前記位置決め腕41の前記先端部41aが前記第4の突起43の先端部の前記第1および第2の位置決め突部44,45に係合することで位置決めされており、前記ミラーハウジング12の前記先端部12bへの外部からの衝撃が加わっても前記第3の係合爪30の前記第3の係止部33への係合が解除されてしまう可能性は低く、しかも前記ミラーハウジング12の前記基端部12aに外部から直接衝撃が加わる可能性も低いため、この実施の形態では、前記第3の係止部33からの前記第3の係合爪30の係合解除方向への変位を規制する規制部が前記カバー15における前記下部カバー部材17に設けられてはいないが、図7の鎖線で示すように、第3の規制部49が前記下部カバー部材17に一体に設けられるようにしてもよい。
【0032】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ミラーハウジング12のハウジング本体14に設けられる第1の係合爪28および第2の係合爪29が、ランプユニット20に設けられる第1の係止部31および第2の係止部32に係合されるのであるが、前記ミラーハウジング12を前記ハウジング本体14と協働して構成するカバー15に、前記第1の係止部31および前記第2の係止部32からの前記第1の係合爪28および前記第2の係合爪29の係合解除方向への変位を規制する第1および第2の規制部47,48が設けられるので、前記ミラーハウジング12の前記ハウジング本体14に前記ランプユニット20を取付けるにあたって前記第1の係合爪28および前記第2の係合爪29を前記第1の係止部31および前記第2の係止部32に係合させるようにしてコスト低減を図りつつ、外部からの衝撃等が前記ミラーハウジング12に加わったとしても前記ランプユニット20が前記ミラーハウジング12の前記ハウジング本体14から外れてしまうことを防止することができる。
【0033】
また前記第1の係合爪28および前記第2の係合爪29が前記ハウジング本体14に一体に設けられ、前記第1の規制部47および前記第2の規制部48が、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け時に前記第1の係合爪28および前記第2の係合爪29に近接、対向するようにして前記ハウジング本体14側にリブ状に突出して前記カバー15の上部カバー部材16および下部カバー部材17に一体に設けられるので、前記カバー15を前記ハウジング本体14に取付けるだけで前記第1の係合爪28および前記第2の係合爪29の係合解除方向への変位を規制することができる。
【0034】
さらに前記第1の規制部47および前記第2の規制部48に、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付け時に前記第1の係合爪28および前記第2の係合爪29の先端部に当接することで前記カバー15の前記ハウジング本体14側ヘの取付けをガイドする第1のガイド部分47aおよび第2のガイド部分48aが形成されるので、前記カバー15の前記ハウジング本体14への取付けが容易となり、しかも前記第1の規制部47および前記第2の規制部48以外に専用のガイド部分をカバー15に設けることを不要として、カバー15の成形コストを低減することができる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0036】
11・・・ミラー
12・・・ミラーハウジング
13・・・ミラー収容凹部
14・・・ハウジング本体
15・・・カバー
18・・・スリット
19・・・サイドターンランプ
20・・・ランプユニット
21・・・ベース部材
28,29・・・係合爪
31,32・・・係止部
47,48・・・規制部
47a,48a・・・ガイド部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7