(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-09
(45)【発行日】2022-06-17
(54)【発明の名称】イソインドリン-1-オン誘導体、同じものを調製する方法、およびがんを予防するまたは処置するための有効な構成要素として同じものを含む医薬組成物
(51)【国際特許分類】
C07D 209/46 20060101AFI20220610BHJP
C07D 403/06 20060101ALI20220610BHJP
C07D 471/04 20060101ALI20220610BHJP
C07D 401/14 20060101ALI20220610BHJP
C07D 403/14 20060101ALI20220610BHJP
A61K 31/4184 20060101ALI20220610BHJP
A61K 31/437 20060101ALI20220610BHJP
A61K 31/496 20060101ALI20220610BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20220610BHJP
A61K 31/4045 20060101ALI20220610BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20220610BHJP
A61K 31/454 20060101ALI20220610BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20220610BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20220610BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220610BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20220610BHJP
A23L 33/10 20160101ALI20220610BHJP
【FI】
C07D209/46
C07D403/06 CSP
C07D471/04 107Z
C07D401/14
C07D471/04 104Z
C07D403/14
A61K31/4184
A61K31/437
A61K31/496
A61K31/4439
A61K31/4045
A61K31/5377
A61K31/454
A61K45/00
A61P35/00
A61P43/00 111
A61P35/02
A61P43/00 105
A61P43/00 121
A23L33/10
C07D471/04 107E
(21)【出願番号】P 2021507762
(86)(22)【出願日】2019-08-12
(86)【国際出願番号】 KR2019010202
(87)【国際公開番号】W WO2020036386
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】10-2018-0095574
(32)【優先日】2018-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510256159
【氏名又は名称】コリア リサーチ インスティテュート オブ ケミカル テクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】イ,カンホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,キルドン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,チウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ビョンチョル
(72)【発明者】
【氏名】パク,チェウォン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,チヨン
【審査官】谷尾 忍
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-529126(JP,A)
【文献】再公表特許第2009/119726(JP,A1)
【文献】中国特許出願公開第108191849(CN,A)
【文献】特表2008-508298(JP,A)
【文献】特表2013-515073(JP,A)
【文献】特表2012-507541(JP,A)
【文献】再公表特許第2015/080180(JP,A1)
【文献】RENTERIA-GOMEZ,A. et al.,Synthesis of 2-Tetrazolylmethyl-isoindolin-1-ones via a One-Pot Ugi-Azide/(N-Acylation/exo-Diels-Alder)/Dehydration Process,ACS Omega,2016年,Vol.1, No.5,p.943-951
【文献】JIA,Y. et al.,Overcoming EGFR(T790M) and EGFR(C797S) resistance with mutant-selective allosteric inhibitors,Nature(London, United Kingdom),2016年,Vol.534, No.7605,p.129-132
【文献】PACZAL,A. et al.,Structure-Activity Relationship of Azaindole-Based Glucokinase Activators,Journal of Medicinal Chemistry,2016年,Vol.59, No.2,p.687-706
【文献】SHINJI,C. et al.,Design, synthesis, and evaluation of cyclic amide/imide-bearing hydroxamic acid derivatives as class-selective histone deacetylase (HDAC) inhibitors,Bioorganic & Medicinal Chemistry,2006年,Vol.14, No.22,p.7625-7651
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 209/46
C07D 403/06
C07D 471/04
C07D 401/14
C07D 403/14
A61K 31/4184
A61K 31/437
A61K 31/496
A61K 31/4439
A61K 31/4045
A61K 31/5377
A61K 31/454
A61K 45/00
A23L 33/10
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1
[式1]
【化1】
(式1において、
A
1は、CHまたはNであり;
A
2は、CHまたはNであり;
R
1は、水素、C
3-10シクロアルキル、C
6-10アリール、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する3~10員のヘテロシクロアルキル、またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を包含する5~10員のヘテロアリールであり、ここでシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、1つの二重結合を包含することによって不飽和であってよく、
シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、独立して-NR
aR
b;直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルスルホニル;非置換であるかまたは-NR
cR
d、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルカルボニルアミノ直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルスルホニル、および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された1つの二重結合を包含する飽和または不飽和のC
3-7シクロアルキル;1つの二重結合およびN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を包含し、非置換であるかまたは-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルスルホニル、および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された飽和または不飽和の3~7員のヘテロシクロアルキル;および非置換であるかまたは-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリール、
ここでR
a、R
b、R
c、R
d、R
eおよびR
fは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルスルホニルである、からなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ;
R
2、R
3およびR
4は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができ;ならびに
R
5およびR
6は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができる)、
によって表される化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩であって、
式中:
R
1は、水素、C
3-7シクロアルキル、フェニル、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する3~7員のヘテロシクロアルキル、またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5~8員のヘテロアリールであり、ここでシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、1つの二重結合を包含することにより不飽和であってよく、
シクロアルキル、フェニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、独立して-NR
aR
b;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル;非置換または-NR
cR
d、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、1つの二重結合を包含する飽和または不飽和のC
3-6シクロアルキル;1つの二重結合およびN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を包含し、非置換または-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、飽和または不飽和の5または6員のヘテロシクロアルキル;および非置換であるかまたは-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、および非置換であるかN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールからなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ、
ここでR
a、R
b、R
c、R
d、R
eおよびR
fは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニルである、
前記化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩であって、
式中:
R
1は、水素、C
5-6シクロアルキル、フェニル、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロシクロアルキル、またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールであり、ここでシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは1つの二重結合を包含することによって不飽和であってよく、
シクロアルキル、フェニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、独立して-NR
aR
b;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル;非置換であるかまたは-NR
cR
d、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された飽和または不飽和のC
5-6シクロアルキル;非置換であるかまたは-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和の5または6員のヘテロシクロアルキル;および非置換であるかまたは-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールからなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ、
ここでR
a、R
b、R
c、R
d、R
eおよびR
fは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニルである、
前記化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩であって、
式中
R
1は、水素、シクロヘキシル、フェニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チオフェニル、キノリニル、イソキノリニルまたはキナゾリニルであり、ここでシクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピペリジニルおよびピペラジニルは1つの二重結合を包含することによって不飽和であってよく、
シクロヘキシル、フェニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チオフェニル、キノリニル、イソキノリニルおよびキナゾリニルは、独立して、-NR
aR
b;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル;非置換であるかまたは-NR
cR
d、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノおよび直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、1つの二重結合を包含する飽和または不飽和のシクロヘキシル;非置換であるかまたは-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、非置換であるかまたは1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペリジニル、および非置換であるかまたは1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペラジニルからなる群から選択される1以上の置換基で置換される、1つの二重結合およびN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する、飽和または不飽和の5または6員のヘテロシクロヘアルキル;および非置換であるかまたは-NR
eR
f、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニル、非置換であるかもしくは1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペリジニル、および非置換であるかもしくは1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペラジニルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリール、からなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ、
ここでR
a、R
b、R
c、R
d、R
eおよびR
fは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルスルホニルである、
前記化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項5】
請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩であって、
式中
R
1が、水素、フェニル、ピペリジニルまたはピペラジニルであり、ここでピペリジニルは1つの二重結合を包含することによって不飽和であってよく、
フェニル、ピペリジニルおよびピペラジニルは、独立して-NR
aR
b;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル;ならびに非置換あるいは-NR
eR
f;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されたピリジニル、ピロリル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル;非置換あるいは1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペリジニル;ならびに非置換あるいは1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペラジニルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ、
ここでR
a、R
b、R
eおよびR
fは、独立して水素または直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルである:
請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項6】
R
1が、水素、
【化2】
であり、
R
8が、独立して水素、-NH
2、直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル、ピリジニル、ピロリル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであり、ここでピリジニル、ピロリル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルが独立して-NR
eR
f;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキル;非置換または1以上のC
1-2アルキルで置換されたピペリジニル;および非置換または1以上のC
1-2アルキルで置換されたピペラジニルであり、ここでR
eおよびR
fは、独立して水素または直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルである、からなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができる、
請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項7】
R
1が、水素、
【化3】
【化4】
である、請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項8】
R
2、R
3およびR
4は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルであり、アルキルは1以上のハロゲンで置換されることができ;および
R
5およびR
6は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができる、請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項9】
R
2、R
3およびR
4は、独立して水素、ハロゲンまたはC
1-2アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができ;および
R
5およびR
6は、独立して水素、ハロゲンまたはC
1-2アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができる、請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項10】
R
2、R
3およびR
4は、独立して水素、F、Cl、CH
3またはCF
3であり;および
R
5およびR
6は、独立して水素、FまたはClである、請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項11】
請求項1に記載の化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩であって、ここで式1によって表される化合物は、以下の化合物:
<1> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<2> 2-((6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<3> 2-((2-ヒドロキシフェニル)(3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<4> 2-((6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<5> 2-((5,6-ジクロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<6> 2-((5-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<7> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<8> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<9> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<10> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<11> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<12> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<13> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<14> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<15> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<16> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<17> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<18> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<19> (R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<20> (R)-2-((2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<21> (R)-2-((2,3-ジフルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<22> (R)-2-((4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<23> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<24> (S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<25> (R)-2-((2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<26> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<27> (S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<28> (R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<29> (R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<30> (R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<31> (R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<32> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<33> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<34> (R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<35> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<36> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<37> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オン;
<38> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オン;
<39> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<40> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<41> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<42> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<43> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<44> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<45> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<46> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<47> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<48> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<49> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<50> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<51> (R)-2-((5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<52> (R)-2-((5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<53> (S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<54> (R)-6-(4-(4-アセチルピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オン;
<55> (R)-6-(4-(4-アミノピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オン;
<56> (R)-6-(4-(4-アミノピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オン;
<57> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<58> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<59> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<60> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<61> (R)-6-(4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オン;
<62> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)-イソインドリン-1-オン;
<63> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<64> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<65> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<66> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<67> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<68> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<69> 6-(4-((R)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<70> 6-(4-((R)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;および
<71> 6-(4-((S)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン
からなる群から選択される、前記化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩。
【請求項12】
下記の反応式1において示されるとおりの、以下のステップ:
式5によって表される化合物を式4によって表される化合物と反応させることによって式3によって表される化合物を調製すること(ステップ1);
式3によって表される化合物の環化によって式2によって表される化合物を調製すること(ステップ2);および
式2によって表される化合物を反応させることによって式1aによって表される化合物を調製すること(ステップ3):
[反応式1]
【化5】
(反応式1において、
A
2、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびR
6は、請求項1の式1において定義されるとおりであり;R
7は、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルであり;および式1aによって表される化合物は、請求項1の式1によって表される化合物においてA
1がNであるときの誘導体である)
を含む、式1aによって表される化合物を調製する方法。
【請求項13】
下記の反応式2において示されるとおりの、以下のステップ:
式8によって表される化合物を式7によって表される化合物と反応させることによって式6によって表される化合物を調製すること(ステップ1);および
式6によって表される化合物を反応させることによって式1bによって表される化合物を調製すること(ステップ2):
[反応式2]
【化6】
(反応式2において、
A
2、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびR
6は、請求項1の式1において定義されるとおりであり;R
7は、直鎖状のまたは分枝のC
1-6アルキルであり;
X
1は、ハロゲンであり;および式1bによって表される化合物は、請求項1の式1によって表される化合物においてA
1がCHであるときの誘導体である)
を含む、式1bによって表される化合物を調製する方法。
【請求項14】
がんの予防または処置における使用のための活性成分として、請求項1の式1によって表される化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩を含む、医薬組成物。
【請求項15】
化合物がEGFR(上皮成長因子受容体)突然変異を阻害する、請求項14に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項16】
EGFR突然変異が、EGFR del19、EGFR del19/T790M、EGFR del19/T790M/C797S、EGFR L858R、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797Sからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項15に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項17】
がんが、偽粘液腫、肝内胆道がん、肝芽腫、肝臓がん、甲状腺がん、結腸がん、精巣がん、骨髄異形成症候群、膠芽腫、経口がん、口唇がん、菌糸体、急性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、基底細胞がん、卵巣上皮癌、卵巣胚細胞がん、男性乳がん、脳腫瘍、下垂体腺腫、多発性骨髄腫、胆嚢がん、胆道がん、大腸がん、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、網膜芽腫、脈絡膜メラノーマ、ファーター膨大部がん、膀胱がん、腹膜がん、副甲状腺がん、副腎がん、鼻腔がん、非小細胞肺がん、舌がん、星状細胞腫、小細胞肺がん、小児脳がん、小児リンパ腫、小児白血病、小腸がん、髄膜腫、食道がん、神経膠腫、腎盂がん、腎細胞癌、心臓がん、十二指腸がん、悪性軟組織がん、悪性骨がん、悪性リンパ腫、悪性中皮腫、悪性メラノーマ、眼がん、外陰がん、尿管がん、尿道がん、原発部位の未知のがん、胃部リンパ腫、胃がん、胃部カルチノイド腫瘍、胃腸間質性腫瘍、ウィルムスがん、乳がん、肉腫、陰茎がん、咽頭がん(pharyngeal cancer)、妊娠性絨毛性疾患、子宮頸部がん、子宮内膜がん、子宮肉腫、前立腺がん、転移性骨がん、転移性脳がん、縦隔がん、直腸がん、直腸癌、膣がん、脊髄がん、聴神経腫瘍、膵臓がん、唾液腺がん、カポジ肉腫、パジェット病、扁桃腺がん、扁平上皮細胞癌、肺腺癌、肺がん、肺扁平上皮細胞癌、皮膚がん、肛門がん、横紋筋肉腫、咽頭がん(laryngeal cancer)、胸膜がんおよび胸腺がんからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項14に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項18】
化合物がEGFR(上皮成長因子受容体)に対するアロステリック阻害剤として働く、請求項14に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項19】
抗がん効果を高めるために抗がん剤と組み合わせて投与される、請求項14に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項20】
がんの予防または改善における使用のための活性成分として、請求項1の式1によって表される化合物、その
光学異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩を含む、機能的健康食品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の背景
本発明の分野
本発明は、イソインドリン-1-オン誘導体、同じものを調製する方法、およびがんを予防するまたは処置するための有効な構成要素として同じものを含む医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の記載
がんの発生は、化学物質、放射線、およびウイルス、ならびにがん遺伝子、主要抑制遺伝子、およびアポトーシスおよびDNA修復に関連する遺伝子における変化を包含する様々な環境因子に関連する。がんの分子機構の最近の理解は標的化抗がん治療、新しい処置を可能にしている。
【0003】
標的化剤は一般にがん細胞がそれらの有効性を特徴的に示さなければならない分子を標的にさせる。分子標的はがん細胞シグナル伝達経路、血管新生、マトリックス、細胞周期調節因子、およびアポトーシスに関連する遺伝子である。現在、チロシンキナーゼ阻害剤および「血管新生阻害剤」を包含する「シグナル伝達経路阻害剤」は、がんの処置における重要な標的化剤として使用される。
【0004】
タンパク質チロシンキナーゼは、多くの悪性腫瘍において重要な役割を果たすことが知られている。
とりわけ、上皮成長因子受容体(EGFR)、erbBファミリーの受容体チロシンキナーゼは、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、神経膠腫、頭頸部の扁平上皮細胞がん、結腸がん、直腸癌、頭頸部がん、胃がん、および前立腺がんを包含する多くの上皮細胞腫瘍において以上に活性化され、EGFR-チロシン キナーゼの活性化は連続的な細胞増殖、周囲組織の浸潤、遠隔転移、血管形成を引き起こすこと、および細胞生存を高めることが知られている。
【0005】
具体的に、EGFRは、ErbBチロシンキナーゼ受容体ファミリー(EGFR、HER-2、ErbB-3、ErbB-4)の1つであり、細胞外リガンド-結合ドメインおよびチロシンキナーゼドメインを包含する細胞内ドメインを有する膜貫通チロキシンキナーゼである。リガンドがホモダイマーまたはヘテロダイマーを形成する受容体に結合するとき、細胞内のチロキシンキナーゼは活性化され、およびEGFRによって刺激されたシグナルはホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K/AKT/mTOR、RAS/RAF/MAPK、JAK/STAT)シグナリング経路(Nat Rev Cancer 2007;7:169-81)を活性化する。
【0006】
とりわけ、EGFRは非小細胞肺がん(NSCLC)の半分より多くに過剰発現し、および多くの研究が処置の標的としてEGFRを用いて行われている。EGFRチロキシンキナーゼ活性を阻害するEGFR TKI(チロシンキナーゼ阻害剤)が開発されており、代表的な薬物はゲフィチニブ(IRESSA(商標))、エルロチニブ(TARCEVA(商標))、およびラパチニブ(TYKERB(商標)、TYVERB(商標))を包含する。
【0007】
他方、2004年、EGFRの活性化突然変異が、非小細胞肺がん(NSCLC)におけるゲフィチニブ治療に対する応答と相関していることが報告された。(Science [2004] Vol.304,1497-500 and New England Journal of Medicine [2004] Vol.350,2129-39)。
【0008】
具体的に、EGFR突然変異は、感受性突然変異および耐性突然変異に大きく分類され、およびエキソン19の欠失およびエキソン21のL858R点突然変異は最も重要な感受性突然変異であり、約85~90%を占め、およびエキソン19の欠失突然変異は、TKIに対してより良好な感受性を有することが知られている。他方、エキソン20のT790M点突然変異は、最も重要な点突然変異であり、耐性を獲得した患者の50%より多くに見出されることが知られている。(Clin Cancer Res 2006;12:6494-6501.)。
【0009】
これまでのところで同定されている体細胞変異は、エキソン19における枠内欠失またはエキソン20における挿入、ならびに単一の核酸残基が発現したタンパク質において修飾される点変異を包含する(例として、L858R、G719S、G719C、G719A、L861Q)(Fukuoka et al.JCO 2003;Kris et al JAMA 2003 and Shepherd et al NEJM 2004)。
【0010】
EGFR突然変異を有するNSCLC患者でのゲフィチニブ/エルロチニブの初期臨床効果にかかわらず、結局それらの剤を用いた治療中のほとんどの患者において、結局進行がんが発症する。再発標本の早期の研究は、ゲフィチニブおよびエルロチニブをEGFRキナーゼ活性の有効でない阻害剤にする、二次EGFR突然変異を同定した(Kobayashi et al NEJM 2005 and Pao et al PLOS Medicine 2005)。これに続く研究において、EGFR T790M突然変異はゲフィチニブまたはエルロチニブに耐性を獲得した患者の腫瘍およそ50%(24/48)において見出されたことが実証された(Kosaka et al CCR 2006;Balak et al CCR 2006 and Engelman et al Science 2007)。この二次遺伝子組換えは「門番」残基およびキナーゼ阻害剤を用いて処置した患者においてそれと関連する二次耐性アレルと同様の位置で生じる(例として、イマニチブ耐性CMLにおけるABLにおけるT315I)。
【0011】
EGFR突然変異、EGFR_del19またはEGFR_L858Rは、非小細胞肺がんおよび頭頸部がんの主原因であり、およびそれらの治療的薬物であるイレッサおよびタルセバが開発され現在診療所において使用されることが長く知られている。しかしながら、これらの薬物が患者に使用されたとき、獲得した耐性が観察され、薬物の構造に基づくEGFRの二次突然変異をもたらし、およびこれは実際の薬物耐性の主原因であることがまた見出された。第1世代EGFR阻害剤が平均10か月間使用されるとき、獲得耐性、EGFRキナーゼの門番に位置づけられるT790M突然変異が生じ、および従来の治療剤は有効性を示さなかった。
【0012】
これらの事実に基づき、優れた薬効および新しい構造を有する第2および第3世代の薬物の開発の必要性が現れた。
【0013】
過去10年に、EGFR T790Mの二重の突然変異上の効果を有する、様々な第3世代の新しい薬物候補が発見され、および臨床使用において、およびそれらの最も進展したのは、多国籍製薬企業であるアストラゼネカ社のオシメルチニブである。しかしながら、オシメルチニブへの耐性が約10月で生じ、オシメルチニブの薬物の有効性の喪失をもたらすということが報告されており、およびとりわけC797Sを包含する三重の突然変異への耐性が報告されている(Thress et al, Nature Medicine 2015)。
【0014】
結果的に、WT EGFRの相対的に低い阻害および特定の活性化されたまたはEGFRの耐性突然変異形態のより高い阻害を提示する阻害剤の開発の必要性がある。
【0015】
ゲフィチニブ、エルロチニブおよびアファチニブ、EGFR TKI(チロシンキナーゼ阻害剤)は、EGFRキナーゼにおいて活性化突然変異を有する非小細胞肺がんのための治療剤に承認された。しかしながら、それらに対する耐性が迅速に生じ、受容体のATP部位におけるT790M突然変異が頻繁に生じる。他方、近年開発された突然変異選択的な不可逆的な阻害剤はT790M突然変異に対して高い活性を提示するが、有効性はコア共有結合を形成するシステイン残基であるC797の獲得した突然変異によって中和されることができる。現在、ほとんどのEGFR TKIがキナーゼのATP部位を標的にしている(Nature 2016,534(7605),129)。
【0016】
他方、酵素活性は、「アロステリック調節」を通して促進または抑制されることができる。アロステリック調節は、フィードバックによって表される代謝プロセスにおける自然の調節回路の例であり、および細胞シグナリング経路において具体的に重要である。エフェクター分子がタンパク質において特定の他の部位に結合するとき、アロステリックシグナルは分子内ネットワークにおける経路に沿って基質の結合部位に伝達される。換言すれば、アロステリック調節は、酵素または他のタンパク質の活性部位以外の部位への活性物質の結合による生化学における反応容量の調節である。この時に、酵素またはタンパク質の反応を加速する活性物質は「アロステリックアクチベーター」と呼ばれ、および反応を阻害する物質は「アロステリック阻害剤」と呼ばれる。
【0017】
したがって、代替の作用機構を有する治療剤としてEGFR TKIのアロステリック阻害剤を開発することが必要である。
【発明の概要】
【0018】
本発明の概要
イソインドリン-1-オン誘導体を提供することが本発明の目的である。
イソインドリン-1-オン誘導体を調製する方法を提供することが本発明の別の目的である。
活性成分としてイソインドリン-1-オン誘導体を含むがんを予防または処置するための医薬組成物を提供することが本発明の別の目的である。
活性成分としてイソインドリン-1-オン誘導体を含むがんを予防または改善するための健康機能的食品を提供することが本発明の別の目的である。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明の1つの側面において、本発明は式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的に許容し得る塩を提供する:
[式1]
【化1】
(式1において、A
1、A
2、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびR
6は、本明細書において定義される通りである)。
【0020】
本発明の別の側面において、本発明は以下の反応式1において示される通りの、以下のステップを含む式1aによって表される化合物を調製する方法を提供する:
式5によって表される化合物を式4によって表される化合物と反応させることにより式3によって表される化合物を調製すること(ステップ1);
式3によって表される化合物の環化により式2によって表される化合物を調製すること(ステップ2);
式2によって表される化合物を反応させることにより式1aによって表される化合物を調製すること(ステップ3):
[反応式1]
【化2】
(式1において、A
1、A
2、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6およびR
7は、本明細書において定義される通りであり;および式1aによって表される化合物は、式1によって表される化合物においてA
1がNであるときの誘導体である)
【0021】
本発明の別の側面において、本発明は下記反応式2に示されるとおりの、以下のステップを含む式1bによって表される化合物を調製する方法を提供する:
式8によって表される化合物を式7によって表される化合物と反応させることにより式6によって表される化合物を調製すること(ステップ1);
式6によって表される化合物を反応させることにより式1bによって表される化合物を調製すること(ステップ2):
[反応式2]
【化3】
(式2において、A
1、A
2、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7およびX
1は、本明細書において定義される通りであり;および式1bによって表される化合物は、式1によって表される化合物においてA
1がCHであるときの誘導体である)。
【0022】
本発明の別の側面において、本発明は、がんの予防または処置のための活性成分として式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物またはその薬学的許容し得る塩を含む医薬組成物を提供する。
【0023】
本発明の別の側面において、本発明は、がんの予防または改善のための活性成分として、式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物またはその薬学的許容し得る塩を含む健康機能的食品を提供する。
【0024】
本発明の別の側面において、本発明は、式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物、またはその薬学的許容し得る塩を活性成分として含む医薬組成物、または健康機能的食品を必要な対象に投与するステップを含む、がんを予防するかまたは処置するための方法を提供する。
【0025】
本発明の別の側面において、本発明は、がんの予防または改善のための活性成分として、式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物、またはその薬学的許容し得る塩を活性成分として含む、上記医薬組成物、または健康機能的食品の使用を提供する。
【0026】
有利な効果
本発明のイソインドリン-1-オン誘導体は、EGFR突然変異上に高い阻害効果を示し、およびしたがってEGFR-突然変異したがんの処置のために有益に使用されることができ、およびイソインドリン-1-オン誘導体は、併用されおよびよって同時の治療において有益に使用されることができるとき有意な相乗的効果を提示する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図面の簡単な記載
【
図1a】
図1aは、EGFR野生型および突然変異体上の例9のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的に本発明に従う化合物のみがチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)として処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す。
【
図1b】
図1bは、EGFR野生型および突然変異体上の例9のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的にセツキシマブ(Cet.)が本発明の化合物と組み合わせて処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す(グラフにおけるTKI)。
【0028】
【
図2a】
図2aは、EGFR野生型および突然変異体上の例13のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的に本発明に従う化合物のみがチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)として処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す。
【
図2b】
図2bは、EGFR野生型および突然変異体上の例13のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的にセツキシマブ(Cet.)が本発明の化合物と組み合わせて処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す(グラフにおけるTKI)。
【0029】
【
図3a】
図3aは、EGFR野生型および突然変異体上の例32のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的に本発明に従う化合物のみがチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)として処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す。
【
図3b】
図3bは、EGFR野生型および突然変異体上の例32のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的にセツキシマブ(Cet.)が本発明の化合物と組み合わせて処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す(グラフにおけるTKI)。
【0030】
【
図4a】
図4aは、EGFR野生型および突然変異体上の例33のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的に本発明に従う化合物のみがチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)として処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す。
【
図4b】
図4bは、EGFR野生型および突然変異体上の例33のアロステリック阻害剤の細胞生存阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的にセツキシマブ(Cet.)が本発明の化合物と組み合わせて処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示す(グラフにおけるTKI)。
【0031】
【
図5a】
図5aは、EGFR野生型および突然変異体上のEAI045のアロステリック阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的にEAI045が単独で処置されたときの結果を示す。
【
図5b】
図5bは、EGFR野生型および突然変異体上のEAI045のアロステリック阻害効果の評価結果を示すグラフであり、より具体的にEAI045およびセツキシマブが共に処置されたときの結果を示す。
【
図6a】
図6aは、30nMの例9、13、32および33およびEAI045(グラフにおけるEAI)の化合物がEGFR L858R/T790M突然変異体に処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示すグラフである。
【
図6b】
図6bは、100nMの例9、13、32および33およびEAI045(グラフにおけるEAI)の化合物がEGFR L858R/T790M突然変異体に処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示すグラフである。
【0032】
【
図7a】
図7aは、30nMの例9、13、32および33およびEAI045(グラフにおけるEAI)の化合物がEGFR L858R/T790M/C797S突然変異体に処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示すグラフである。
【
図7b】
図7bは、100nMの例9、13、32および33およびEAI045(グラフにおけるEAI)の化合物がEGFR L858R/T790M/C797S突然変異体に処置されたときのBa/F3細胞の生存率を示すグラフである。
【0033】
好ましい態様の記載
以下、本発明を詳細に記載する。
【0034】
本発明のある側面において、本発明は式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的許容し得る塩を提供する。
[式1]
【化4】
(式1において,
A
1は、CHまたはNであり;
A
2は、CHまたはNであり;
R
1は、水素、C
3-10シクロアルキル、C
6-10アリール、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する3~10員のヘテロシクロアルキル、またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5~10員のヘテロアリールであり、ここでシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは1つの二重結合を包含することによって不飽和であってもよく、
【0035】
シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、独立して-NRaRb;直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルスルホニル;非置換であるかまたは-NRcRd、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルカルボニルアミノ直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルスルホニル、
【0036】
および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された1つの二重結合を包含する飽和または不飽和のC3-7シクロアルキル;1つの二重結合およびN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を包含し、非置換であるかまたは-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルスルホニル、および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された飽和または不飽和の3~7員のヘテロシクロアルキル;および非置換であるかまたは-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリール、
【0037】
ここでRa、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルスルホニルであり;
R2、R3およびR4は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができ;ならびに
R5およびR6は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができる)、
からなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができる。
【0038】
上記式1において、
R1は、水素、C3-7シクロアルキル、フェニル、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する3~7員のヘテロシクロアルキル、またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5~8員のヘテロアリールであり、ここでシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、1つの二重結合を包含することにより不飽和であってよく、
【0039】
シクロアルキル、フェニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、独立して-NRaRb;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル;非置換または-NRcRd、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、1つの二重結合を包含する飽和または不飽和のC3-6シクロアルキル;
【0040】
非置換または-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、および非置換であるかまたはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、1つの二重結合およびN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を包含する飽和または不飽和の5または6員のヘテロシクロアルキル;
【0041】
および非置換であるかまたは-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、および非置換であるかN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリール、
【0042】
ここでRa、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニルである、
からなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができる。
【0043】
加えて、R1は、水素、C5-6シクロアルキル、フェニル、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロシクロアルキル、またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールであり、ここでシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは1つの二重結合を包含することによって不飽和であってよく、
【0044】
シクロアルキル、フェニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、独立して-NRaRb;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル;非置換であるかまたは-NRcRd、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、
【0045】
および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された飽和または不飽和のC5-6シクロアルキル;非置換であるかまたは-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和の5または6員のヘテロシクロアルキル;および非置換であるかまたは-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、
【0046】
および非置換またはN、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換された5または6員のヘテロシクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリール、ここでRa、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニルである、からなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができる。
【0047】
加えて、R1は、水素、シクロヘキシル、フェニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チオフェニル、キノリニル、イソキノリニルまたはキナゾリニルであり、ここでシクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピペリジニルおよびピペラジニルは1つの二重結合を包含することによって不飽和であってよく、
【0048】
シクロヘキシル、フェニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チオフェニル、キノリニル、イソキノリニルおよびキナゾリニルは、独立して、-NRaRb;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル;
【0049】
非置換であるかまたは-NRcRd、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノおよび直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニルからなる群から選択される1以上の置換基で置換された、1つの二重結合を包含する飽和または不飽和のシクロヘキシル;非置換であるかまたは-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル非置換であるかまたは1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換されたピペリジニルおよび非置換であるかまたは1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換されたピペラジニルからなる群から選択される1以上の置換基で置換される、1つの二重結合を包含し、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する、飽和または不飽和の5または6員のヘテロシクロヘアルキル;
【0050】
および非置換であるかまたは-NReRf、アセチル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルアミノカルボニル、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルカルボニルアミノ、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニル、非置換であるかもしくは1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換されたピペリジニル、および非置換であるかもしくは1以上の直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルで置換されたピペラジニルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている、N、OおよびSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールからなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ、
ここでRa、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfは、独立して水素、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルまたは直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルスルホニルである。
【0051】
加えて、R
1は、水素、フェニル、ピペリジニルまたはピペラジニル、ここでピペリジニルは、二重結合を包含することにより不飽和であってよく、
フェニル、ピペリジニルおよびピペラジニルは、独立して-NR
aR
b;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ;および非置換であるか-NR
eR
f;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されるピリジニル、ピロリル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル;非置換であるか1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペリジニル;および非置換であるか1以上の直鎖状のまたは分枝のC
1-4アルキルで置換されたピペラジニルである、
加えて、R
1は、水素、
【化5】
であり、
【0052】
R8は、独立して水素、-NH2、直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、ピリジニル、ピロリル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであり、ここでピリジニル、ピロリル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルは、独立して-NReRf;アセチル;直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されることができ;または非置換であるか1以上のC1-2アルキルで置換されたピペリジニル;および非置換であるかまたは1以上のC1-2アルキルで置換されたピペラジニルであり、ここでReおよびRfは、独立して水素または直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルである。
【0053】
【0054】
上の式1において、
R2、R3およびR4は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキル、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができ;および
R5およびR6は、独立して水素、ハロゲンまたは直鎖状のまたは分枝のC1-4アルキルであり、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができる。
【0055】
加えて、R2、R3およびR4は、独立して水素、ハロゲンまたはC1-2アルキル、ここでアルキルは1以上のハロゲンで置換されることができ;および
R5およびR6は、独立して水素、ハロゲンまたはC1-2アルキルであり、ここでアルキルは、1以上のハロゲンで置換されることができる。
加えて、R2、R3およびR4は、独立して水素、F、Cl、CH3またはCF3であり;および
R5およびR6は、独立して水素、FまたはClである。
【0056】
本発明にしたがう式1によって表される化合物の例は、以下の化合物を包含する:
<1> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<2> 2-((6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<3> 2-((2-ヒドロキシフェニル)(3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<4> 2-((6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<5> 2-((5,6-ジクロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<6> 2-((5-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<7> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<8> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<9> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<10> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
【0057】
<11> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<12> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<13> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<14> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<15> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<16> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<17> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<18> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<19> (R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
【0058】
<20> (R)-2-((2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<21> (R)-2-((2,3-ジフルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<22> (R)-2-((4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<23> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<24> (S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<25> (R)-2-((2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<26> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<27> (S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<28> (R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<29> (R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
【0059】
<30> (R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
<31> (R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<32> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<33> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<34> (R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<35> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<36> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン;
<37> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オン;
<38> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オン;
<39> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
【0060】
<40> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<41> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<42> 2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<43> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<44> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<45> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<46> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オン;
<47> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<48> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<49> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
【0061】
<50> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<51> (R)-2-((5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<52> (R)-2-((5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<53> (S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<54> (R)-6-(4-(4-アセチルピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オン;
<55> (R)-6-(4-(4-アミノピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)- イソインドリン-1-オン;
<56> (R)-6-(4-(4-アミノピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)- イソインドリン-1-オン;
<57> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<58> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<59> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
【0062】
<60> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<61> (R)-6-(4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オン;
<62> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)-イソインドリン-1-オン;
<63> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<64> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<65> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<66> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<67> (R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<68> (R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン;
<69> 6-(4-((R)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;
【0063】
<70> 6-(4-((R)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン;および
<71> 6-(4-((S)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン。
【0064】
本発明の式1によって表される化合物は薬学的に許容し得る塩の形態として使用されることができ、ここで塩は好ましくは薬学的に許容し得る遊離の酸によって形成される酸付加塩である。本明細書における酸付加塩は、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、亜硝酸、およびリン酸などの無機酸;脂肪族モノ/ジカルボキシラート、フェニル-置換アルカノアート、ヒドロキシアルカノアート、アルカンジオアート、芳香族酸、および脂肪族/芳香族スルホン酸などの非毒性の有機酸;または酢酸、安息香酸、クエン酸、乳酸、マレイン酸、グルコン酸、メタンスルホン酸、4-トルエンスルホン酸、酒石酸、およびフマル酸などの有機酸から得られることができる。
薬学的に非毒性の塩は、スルファート、ピロスルファート、重硫酸、スルファイト、ビスルファート、ニトラート、ホスファート,モノ水素ホスファート、二水素リン酸塩、メタホスファート、ピロホスファート、塩化物、臭化物、ヨウ化物、フッ化物、
【0065】
アセタート、プロピオナート、デカノアート、カプリラート、アクリラート、ホルマート、イソブチラート、カプラート、ヘプタノアート、プロピオラート、オキサラート、マロナート、スクシナート、スベラート、カバカート(cabacate)、フマラート、マリアート(maliate)、ブチン-1,4-ジオアート、ヘキサン-1,6-ジオアート、ベンゾアート、クロロベンゾアート、メチルベンゾアート、ジニトロベンゾアート、ヒドロキシベンゾアート、メトキシベンゾアート、フタラート、テレフタラート、ベンゼンスルホナート、トルエンスルホナート、クロロベンゼンスルホナート、キシレンスルホナート、フェニルアセタート、フェニルプロピオナート、フェニルブチラート、シトラート、ラクタート、ヒドロキシブチラート、グリコーラート、マラート、タートラート、メタンスルホナート、プロパンスルホナート、ナフタレン-1-スルホナート、ナフタレン-2-スルホナート、およびマンデラートによって例示される。
【0066】
本発明に従う酸付加塩は、当業者に公知である従来の方法によって調製され得る。例えば、式1によって表される誘導体は、沈殿を誘発するために有機酸または無機酸を添加された、メタノール、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、およびアセトニトリルなどの有機溶媒に溶解される。次いで、沈殿は濾過され、乾燥されて塩を与える。あるいは溶媒および過剰の酸が減圧下で蒸留され、乾燥されて塩を与える。または沈殿は有機溶媒中で結晶化され塩を与える。
【0067】
薬学的に許容し得る金属塩は、塩基を使用することによって調製され得る。アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩は、以下のプロセスによって得られた:化合物を過剰量のアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物溶液に溶解すること;非可溶性の化合物塩を濾過すること;残存する溶液を蒸発させ、およびその乾燥をすること。この時、金属塩は、好ましくはナトリウム、カリウム、またはカルシウム塩の薬学的に好適な形態において調製された。および対応する銀塩は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩の適切な銀塩(例えば硝酸銀)との反応によって調製される。
加えて、本発明は式1によって表される化合物だけでなく、おそらく同じものから製造される、その薬学的許容し得る塩および溶媒和物、光学異性体、または水和物も包含する。
【0068】
用語「水和物」は、非共有結合の分子間力によって結合された化学量論または非化学量論の水を含有する本発明の化合物またはその塩を指す。本発明の式1によって表される化合物の水和物は非共有結合の分子間力によって結合された化学量論または非化学量論の水を含有することができる。水和物は1当量以上の水、好ましくは1~5当量の水を含有することができる。水和物は式1によって表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容し得る塩を水または水を含有する溶媒から結晶化することによって調製されることができる。
【0069】
用語「溶媒和物」は、非共有結合の分子間力によって結合された化学量論または非化学量論の溶媒を含有する本発明の化合物またはその塩を指す。そのために好ましい溶媒は、揮発性、非毒性、および/またはヒトへの投与のために好適な溶媒を包含する。
【0070】
用語「異性体」は、同じ化学式または分子式を有するが、構造的にまたは立体的に異なる本発明の化合物またはその塩を指す。かかる異性体は、互変異性体、不斉炭素中心を有するRまたはS異性体、幾何異性体(トランス、シス)などの立体異性体、および光学異性体(鏡像異性体)を包含する。全てのこれらの異性体およびそれらの混合物はまた本発明の範囲に包含される。
【0071】
本発明の別の側面において、本発明は、下記の反応式1に示される通りの以下のステップを含む、式1によって表される化合物を調製する方法を提供する:
式5によって表される化合物を式4によって表される化合物と反応させることによって式3によって表される化合物を調製すること(ステップ1);
式3によって表される化合物の環化によって式2によって表される化合物を調製すること(ステップ2);および
式2によって表される化合物を反応させることによって式1aによって表される化合物を調製すること(ステップ3):
[反応式1]
【化7】
【0072】
(反応式1において、A2、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、式1に定義されるとおりであり;R7は、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルであり;および式1aによって表される化合物は式1によって表される化合物におけるA1がNであるときの誘導体である)。
【0073】
以下、反応式1に示される調製方法はより詳細に記載される。
【0074】
反応式1の調製方法において、ステップ1は、式5によって表される化合物を式4によって表される化合物と反応させることによって式3によって表される化合物を調製するステップである。このステップは、式5によって表される化合物のカルボキシル基のOHおよび式4によって表される化合物の1級アミンを反応させてアミド結合を形成させる一般に使用される条件を用いて行われることができる。本発明の態様において、式3によって表される化合物は縮合剤および塩基の存在下で縮合してアミド結合を形成することによって調製されるが、常にそれらに限定されるわけではない。
【0075】
この時、本明細書において使用されることができる縮合剤は、ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸塩化物(BOP-Cl)、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP)およびジフェニルホスホニルアジド(DPPA)などの有機リン試薬;およびジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)および1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)などのカルボジイミドをベースとした試薬を包含する。好ましくは、N,N-カルボニルジイミダゾール、O-ベンゾトリアゾール-N,N,N’,N’-テトラメチル-ウロニウム-ヘキサフルオロホスファート(HBTU)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)が本明細書において使用されることができる。
【0076】
加えて、塩基は反応を促進し、および収率を向上させるために使用された。本明細書において使用されることができる塩基はN,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミンおよび1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン(DBU)などの有機塩基、または重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどの無機塩基を包含し、およびそれらは当量または過剰量、単独でまたは組み合わせにおいて使用されることができる。
【0077】
さらに、反応溶媒として、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタンおよび1,2-ジメトキシエタンなどのエーテル溶媒;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素溶媒;N,N-ジメチルホルムアミド(DMF);ジメチルスルホキシド;アセトニトリル;等が単独でまたは組み合わせにおいて使用されることができる。
【0078】
反応式1の調製方法において、ステップ2は、式3によって表される化合物の環化によって式2によって表される化合物を調製するステップである。ステップ2は、環化を通してイミダゾールを形成することができる一般に使用される条件を使用して行われることができる。本発明の態様において、ステップ1を実施した後、式2によって表されるイミダゾール化合物は、粗製の状態における式3によって表される化合物を使用して、塩化メチレンおよびn-ヘキサンを用いて粉末化することによって調製されたが、常にこれに限定されるわけではない。
【0079】
反応式1の調製方法において、ステップ3は式2によって表される化合物を反応させることによって式1aによって表される化合物を調製するステップである。具体的に言うと、このステップは式2によって表される化合物のO-脱アルキル化によってOHを形成するステップである。このステップは、一般に使用されるO-脱アルキル化できる条件を使用して行われることができる。本発明の態様において、アルキルは三臭化ホウ素を使用することによって除去されるが、常にそれに限定されるわけではない。
【0080】
本発明の別の側面において、本発明は下記の反応式2に示されるとおりの以下のステップを含む式1bによって表される化合物を調製する方法を提供する:
式8によって表される化合物を式7によって表される化合物と反応させることによって式6によって表される化合物を調製すること;および
式8によって表される化合物を反応させることによって式1bによって表される化合物を調製すること:
[反応式2]
【化8】
【0081】
(反応式2において
A2、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、式1において定義されるとおりであり;
R7は、直鎖状のまたは分枝のC1-6アルキルであり;
X1は、ハロゲンであり;および
式1bによって表される化合物は、式1によって表される化合物におけるA1が、CHであるときの誘導体である)。
【0082】
反応式2の調製方法において、ステップ1は式8によって表される化合物を式7によって表される化合物と反応させることによって式6によって表される化合物を調製するステップである。このステップは、式8によって表される化合物および式7によって表される化合物の環化により式6によって表されるイソインドリン-1-オンを形成するステップである。ステップ1は環化を通してインドールを形成することができる一般に使用される条件を使用して行われることができる。本発明の態様において、式6によって表される化合物は、塩基の存在下、式8によって表される化合物および式7によって表される化合物を還流させることによって調製されたが、常にそれらに限定されるわけではない。
【0083】
この時、本明細書において使用され得る塩基は、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミンおよび1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン(DBU)などの有機塩基、または重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどの無機塩基を包含し、およびこれらは当量または過剰量において、単独でまたは組み合わせにおいて使用されることができる。
さらに、反応溶媒として、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタンおよび1,2-ジメトキシエタンなどのエーテル溶媒;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素溶媒;N,N-ジメチルホルムアミド(DMF);ジメチルスルホキシド;アセトニトリル;等が、単独でまたは組み合わせにおいて使用されることができる。
【0084】
反応式2の調製方法において、ステップ2は、式6によって表される化合物を反応させることによって式1bによって表される化合物を調製するステップである。具体的に言うと、このステップは、式6によって表される化合物のO-脱アルキル化によってOHを形成するステップである。このステップは、一般に使用されるO-脱アルキル化できる条件を使用して行われることができる。本発明の態様において、アルキルは三臭化ホウ素を使用することによって除去されるが、常にそれに限定されるわけではない。
【0085】
本発明の別の側面において、本発明は、がんの予防または処置のための活性成分として式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的許容し得る塩を含む医薬組成物を提供する。
【0086】
がんは、EGFRにおいて突然変異が発現されている、偽粘液腫、肝内胆道がん、肝芽腫、肝臓がん、甲状腺がん、結腸がん、精巣がん、骨髄異形成症候群、膠芽腫、経口がん、口唇がん、菌糸体、急性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、基底細胞がん、卵巣上皮癌、卵巣胚細胞がん、男性乳がん、脳腫瘍、下垂体腺腫、多発性骨髄腫、胆嚢がん、胆道がん、大腸がん、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、網膜芽腫、脈絡膜メラノーマ、ファーター膨大部がん、膀胱がん、腹膜がん、副甲状腺がん、副腎がん、鼻腔がん、非小細胞肺がん、舌がん、星状細胞腫、小細胞肺がん、小児脳がん、小児リンパ腫、小児白血病、小腸がん、髄膜腫、食道がん、神経膠腫、腎盂がん、腎細胞癌、心臓がん、十二指腸がん、悪性軟組織がん、悪性骨がん、悪性リンパ腫、悪性中皮腫、悪性メラノーマ、眼がん、外陰がん、尿管がん、尿道がん、原発部位の未知のがん、胃部リンパ腫、
【0087】
胃がん、胃部カルチノイド腫瘍、胃腸間質性腫瘍、ウィルムスがん、乳がん、肉腫、陰茎がん、咽頭がん(pharyngeal cancer)、妊娠性絨毛性疾患、子宮頸部がん、子宮内膜がん、子宮肉腫、前立腺がん、転移性骨がん、転移性脳腫瘍、縦隔がん、直腸がん、直腸癌、膣がん、脊髄がん、聴神経腫瘍、膵臓がん、唾液腺がん、カポジ肉腫、パジェット病、扁桃腺がん、扁平上皮細胞癌、肺腺癌、肺がん、肺扁平上皮細胞癌、皮膚がん、肛門がん、横紋筋肉腫、咽頭がん(laryngeal cancer)、胸膜がんおよび胸腺がんからなる群から選択される少なくとも1つであり得る。
【0088】
加えて、化合物はEGFR(上皮成長因子受容体)突然変異を阻害することができる。この時、突然変異は、EGFR del19、EGFR del19/T790M、EGFR del19/T790M/C797S、EGFR L858R、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797Sからなる群から選択される少なくとも1つである。
【0089】
さらに、化合物はEGFR(上皮成長因子受容体)に対するアロステリック阻害剤として働いてもよい。
加えて、医薬組成物は個々の治療剤として投与されることができ、または使用における他の抗がん剤と組み合わせて使用されることができる。
さらに、医薬組成物は抗がん剤と組み合わせて投与して抗がん効果を高めることができる。
【0090】
本発明の式1によって表される化合物は、EGFR L858R/T790M/C797S、EGFRの3つの突然変異に対して高い阻害活性を提示した(実験例1参照)。本発明の化合物は野生型よりもEGFR突然変異体に選択的な阻害効果を提示し、および具体的に突然変異体の中で、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797S上で顕著に優れた阻害効果を示した。本発明の化合物が従来の抗がん剤と共に投与されたとき、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797Sを発現するBa/F3細胞の細胞生存率は有意に減少した。
【0091】
本発明の化合物は、EAI045、EGFR L858R/T790Mに対する周知なアロステリック阻害剤と比較してEGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797Sを発現するBa/F3細胞の細胞生存率を有意に減らし、および従来の阻害剤よりも優れた効果を提示する(実験例2)。
【0092】
結果的に、本発明に従う式1によって表される化合物はEGFR野生型よりもEGFR突然変異に対してより高い阻害能力を提示し、および具体的にEGFR L858R/T790M/C797S上で顕著に優れた阻害効果を示した。様々なEGFR突然変異の中で、本発明の化合物は、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797S上で選択的に優れた阻害効果を示し、したがって本発明の化合物はEGFR L858R/T790MまたはEGFR L858R/T790M/C797Sを発現するがんの処置において有効に用いられることができる。
加えて、本発明の化合物は共に投与したとき有意な相乗的効果を提示し、およびよって、付随する治療において有益に使用されることができる。
【0093】
本発明の式1によって表される化合物またはその薬学的に許容し得る塩は、経口的にまたは非経口的に投与されることができ、および医薬製剤の一般的な形態において使用されることができる。すなわち、化合物またはその薬学的に許容し得る塩は、一般に使用される希釈剤または充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤および界面活性剤などの賦形剤と混合することによって、経口または非経口 投与のために調製されることができる。経口投与のための固体製剤は、錠剤、丸薬、粉末、顆粒およびカプセルである。これらの固体製剤は、1以上の化合物をデンプン、カルシウムカーボネート、スクロースまたはラクトース、ゼラチン、等々などの1以上の好適な賦形剤と混合することによって調製される。単純な賦形剤を除いて、潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、などが使用されることができる。経口投与のための液体製剤は、懸濁液、溶液、エマルションおよびシロップであり、および上述の製剤は、水および液体パラフィンなどの一般に使用される単純な希釈剤に加えて、湿潤剤、甘味料、芳香族および防腐剤などの様々な賦形剤を含有することができる。非経口投与のための製剤は、滅菌された水性溶液、水-不溶性賦形剤、懸濁液、エマルション、凍結乾燥された製剤および坐薬である。水不溶性賦形剤および懸濁液は、活性な化合物(単数)または化合物(複数)に加えて、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油、注射可能なエチルオラートなどのエステル、等々である。
【0094】
式1によって表される化合物またはその薬学的に許容し得る塩を活性成分として含む医薬組成物は、非経口的に投与されることができ、および非経口投与は、皮下の注射、静脈内注射、筋肉内注射、または胸腔内注射を包含する。
【0095】
この時、非経口投与のための製剤として、式1によって表される化合物またはその薬学的に許容し得る塩を調製するために、式1によって表される化合物またはその薬学的に許容し得る塩は、水中の安定剤または緩衝剤と混合され溶液または懸濁液を製造し、それは次いでアンプルまたはバイアルとして調剤化される。本明細書における組成物は安定化され、およびさらに防腐剤、安定剤、湿潤性の粉末または乳化剤、浸透圧の調節のための塩および/またはバッファー、および他の治療的に有用な材料を含有し、および組成物は従来の混合、粒化またはコーティング方法によって調剤化されることができる。
【0096】
経口投与のための製剤は、錠剤、丸薬、ハード/ソフトカプセル、溶液、懸濁、エマルション、シロップ、顆粒、エリキシル剤、およびトローチ、等々によって例示される。これらの製剤は、活性成分に加えて、希釈剤(例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース,および/またはグリシン)および潤滑剤(例えば、シリカ、タルク、ステアラートおよびそのマグネシウムまたはカルシウム塩,および/またはポリエチレングリコール)を包含することができる。錠剤は、マグネシウム アルミニウムシリケート、デンプンペースト、ゼラチン、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドンなどの結合剤を包含することができ、および必要ならばデンプン、アガロース、アルギン酸またはそのナトリウム 塩または共沸混合物および/または吸収剤、着色剤、フレーバー、および甘味料などの崩壊剤がさらにそれらに包含されることができる。
【0097】
本発明の別の側面において、本発明はがんの予防または改善のための活性成分として式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物またはその薬学的許容し得る塩を含む健康機能的食品の使用を提供する。
【0098】
がんは、EGFRにおいて突然変異が発現されている、偽粘液腫、肝内胆道がん、肝芽腫、肝臓がん、甲状腺がん、結腸がん、精巣がん、骨髄異形成症候群、膠芽腫、経口がん、口唇がん、菌糸体、急性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、基底細胞がん、卵巣上皮癌、卵巣胚細胞がん、男性乳がん、脳腫瘍、下垂体腺腫、多発性骨髄腫、胆嚢がん、胆道がん、大腸がん、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、網膜芽腫、脈絡膜メラノーマ、ファーター膨大部がん、膀胱がん、腹膜がん、副甲状腺がん、副腎がん、鼻腔がん、非小細胞肺がん、舌がん、星状細胞腫、小細胞肺がん、小児脳がん、小児リンパ腫、小児白血病、小腸がん、髄膜腫、食道がん、神経膠腫、腎盂がん、腎細胞癌、心臓がん、十二指腸がん、悪性軟組織がん、悪性骨がん、悪性リンパ腫、悪性中皮腫、悪性メラノーマ、眼がん、外陰がん、尿管がん、尿道がん、原発部位の未知のがん、胃部リンパ腫、胃がん、胃部カルチノイド腫瘍、胃腸間質性腫瘍、ウィルムスがん、乳がん、肉腫、陰茎がん、咽頭がん(pharyngeal cancer)、妊娠性絨毛性疾患、子宮頸部がん、子宮内膜がん、子宮肉腫、前立腺がん、転移性骨がん、転移性脳腫瘍、縦隔がん、直腸がん、直腸癌、膣がん、脊髄がん、聴神経腫瘍、膵臓がん、唾液腺がん、カポジ肉腫、パジェット病、扁桃腺がん、扁平上皮細胞癌、肺腺癌、肺がん、肺扁平上皮細胞癌、皮膚がん、肛門がん、横紋筋肉腫、咽頭がん(laryngeal cancer)、胸膜がんおよび胸腺がんからなる群から選択される少なくとも1つであり得る。
【0099】
本発明に従う式1によって表される化合物は、EGFR突然変異に対して高い阻害活性を提示し、およびよってがんを予防または改善するための健康機能的食品組成物として食品および飲料などの健康機能的食品に添加されることができる。
【0100】
本発明の式1によって表される化合物は食品添加剤として使用されることができる。その場合において、本発明の式1によって表される化合物はそのままでまたは従来の方法に従う他の食品構成要素と混合して添加されることができる。活性成分の混合比率は使用の目的(予防または改善)に従って調整されることができる。一般に、本発明の化合物は、好ましくは食品の総重量に対して0.1~90重量部で食品または飲料に添加される。しかしながら、健康および保健衛生または健康状態を調整するために長期投与が必要である場合、含量は上記より低いことができるが、本発明の化合物は極めて安全であることが証明されているので、より高い含量も同様に許容されることができる。
【0101】
加えて、本発明の健康飲料組成物はさらに他の飲料などの様々なフレーバーまたは天然の炭水化物などを包含する。上記天然の炭水化物は、グルコースおよびフルクトースなどの単糖類;マルトースおよびスクロースなどの二糖類;デキストリンおよびシクロデキストリンなどの多糖類、およびキシリトール、ソルビトールおよびエリスリトールなどの糖アルコールの1つであることができる。他にも、天然の甘味剤(タウマチン、ステビア抽出物、例えばレバウディオサイドA、グリチルリチン、等々)および合成甘味剤(サッカリン、アスパルテーム、等々)を甘味剤として包含することができる。天然の炭水化物の含量は、本発明の組成物100gにおいて、好ましくは1~20gおよびより好ましくは5~12gである。
【0102】
上に言及された成分に加えて、本発明の式1によって表される化合物は、栄養素の品種において、ビタミン、ミネラル(電解質)、天然フレーバーおよび合成フレーバーを包含するフレーバー、着色剤および増量剤(チーズ、チョコレート、等々)、ペクチン酸およびその塩、アルギン酸およびその塩、有機酸、保護コロイド増粘剤、pH調節因子、安定剤、防腐剤、グリセリン、アルコール、ソーダに添加するために使用される炭酸化剤、等々を包含することができる。本発明の式1によって表される化合物はまた野菜飲料に添加可能である、天然果実果汁、果実飲料および果実 果肉を包含することができる。
【0103】
本発明の別の側面において、本発明は、式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物またはその薬学的許容し得る塩を活性成分として含む医薬組成物または健康機能的食品を必要とする対象に投与するステップを含む、がんを予防または処置する方法を提供する。
【0104】
本発明の別の側面において、本発明は、がんの予防または処置のための活性成分として式1によって表される化合物、その異性体、その溶媒和物またはその薬学的許容し得る塩を含む上記医薬組成物または健康機能的食品の使用を提供する。
【0105】
以下、本発明は以下の例および実験例により詳細に記載されるだろう。
【0106】
しかしながら、以下の例および実験例は本発明を説明するためのものにすぎず、本発明の内容はこれらに限定されない。
[反応式a]
【化9】
反応式aに従って、分取例1~3の化合物が得られた。反応式aにおいて、1は分取例1の化合物であり、2は分取例2の化合物であり、および3は分取例3の化合物である。
【0107】
<分取例1>2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸の調製
【化10】
【0108】
ステップ1:5-(2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの調製
シアン化カリウム(30g、461mmol)水溶液(250ml)を2-メトキシベンズアルデヒド(50g、367mmol)およびアンモニウムカーボネート(95g、990mmol)の水(160ml)およびエタノール(400ml)の混合物に50℃で、30分間で滴加した。反応混合物を60℃まで加熱し、続いて5時間撹拌した。エタノールを減圧下で除去し、残渣を20℃で冷却した。エタノールを減圧下で除去し、残渣を20℃に冷却した。反応混合物を0℃で35%塩酸を用いてpH1まで酸性化し生成物の沈殿を誘導した。その結果得られる固体を濾過し、および冷水を用いて洗浄し5-(2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2,4-ジオンを与え(55g、淡黄色粉末、収率:72%)、それをさらなる精製をせずに次のステップにおいて使用した。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 7.39 (td、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.27 (d、J = 1.8 Hz、1H)、7.01 (d、J = 7.4 Hz、1H)、6.96 (d、J = 8.4 Hz、1H)、5.64 (br s、1H)、5.32 (s、1H)、3.87 (s、3H).
【0109】
ステップ2:2-アミノ-2-(2-メトキシフェニル)酢酸の調製
5-(2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(50g、242mmol)を水酸化カリウム(56g、1mol)の水溶液(200mL)に添加し、および混合物を60時間還流した。反応混合物を0℃まで冷却し、それに35%塩酸をpHが7になるまで滴加した。反応混合物を濾過し、冷水で洗浄し、2-アミノ-2-(2-メトキシフェニル)酢酸を与え(34g、白色粉末、収率:55%)、それをさらなる精製をせずに次のステップにおいて使用した。
1H NMR (300 MHz、重水素オキシド) δ 7.43 - 7.35 (m、1H)、7.26 (dd、J = 7.5、1.7 Hz、1H)、7.01 (d、J = 8.4 Hz、1H)、6.96 (td、J = 7.7、1.3 Hz、1H)、4.74 (s、1H)、3.77 (s、3H).
【0110】
ステップ3:2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸の調製
フタルアルデヒド(8.1g、61mmol)を2-アミノ-2-(2-メトキシフェニル)酢酸(10g、55mmol)の酢酸(275mL)反応混合物に添加した。反応混合物を110℃で10分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、混合物を減圧下で濃縮し酢酸を除去した。残渣を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液で分画した。合わせた水層を1N塩酸でpH2まで酸性化し、続いて酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、および濾過した。有機濾過物を減圧下で蒸発させ、2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸を与えた(8g、白色固体、収率:50%)。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 13.14 (br s、1H)、7.72 (d、J = 7.5 Hz、1H)、7.59 (td、J = 7.3、1.2 Hz、1H)、7.55 (d、J = 7.5 Hz、1H)、7.50 (td、J = 7.4、1.2 Hz、1H)、7.41 (td、J = 7.8、1.7 Hz、1H)、7.30 (dd、J = 7.6、1.7 Hz、1H)、7.12 (dd、J = 8.4、1.1 Hz、1H)、7.03 (td、J = 7.5、1.1 Hz、1H)、6.13 (s、1H)、4.61 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.88 (d、J = 17.5 Hz、1H).
【0111】
<分取例2>2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸の調製
【化11】
ステップ1:5-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの調製
5-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2,4-ジオンは分取例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、DMSO-d
6) δ 10.2 (br s、1 H)、8.09 (s、1 H)、7.24-7.05 (m、3 H)、5.21 (d、J = 1.0 Hz、1 H)、3.75 (s、3 H); C
10H
9FN
2O
3に対して計算されたMass(ESI)は224.06であり、m/z225.0(M+H
+)を見出した。
【0112】
ステップ2:2-アミノ-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)酢酸の調製
2-アミノ-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)酢酸(6.5g、55%)は分取例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、CD3OD) δ 7.17 (dd、J = 8.9、3.1 Hz、1 H)、7.13 (td、J = 8.5、3.1、1 H)、7.06 (dd、J = 9.0、4.4 Hz、1 H)、4.80 (s、1 H)、3.90 (s、3 H).
【0113】
ステップ3:2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸の調製
2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸(7.5g、54%)は分取例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、DMSO-d6) δ 13.2 (br s、1 H)、7.73 (dt、J = 7.5、1.0 Hz 1 H)、77.64-7.48 (m、3 H)、7.26 (td、J = 8.6、3.1 Hz、1 H)、7.15 (dt、J = 9.0、3.8 Hz、2 H)、6.12 (s、1 H)、4.65 (d、J = 17.5 Hz、1 H)、3.99 (d、J = 17.5 Hz、1 H)、3.80 (s、3 H) ; C17H14FNO4に対して計算されたMass(ESI)は315.09であり、m/z316.1(M+H+)を見出した。
【0114】
<分取例3>2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸の調製
【化12】
ステップ1:5-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2,4-ジオンの調製
5-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(10g、71%)は分取例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d
4) δ 7.38 (dd、J = 8.8、2.6 Hz、1H)、7.29 (d、J = 2.6 Hz、1H)、7.06 (d、J = 8.8 Hz、1H)、5.25 (s、1H)、3.85 (s、3H).
【0115】
ステップ2:2-アミノ-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)酢酸の調製
2-アミノ-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)酢酸(7.6g、85%)は分取例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
【0116】
ステップ3:2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸の調製
2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸(1.7g37%)は分取例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、DMSO-d6) δ 13.27 (br s、1H)、7.73 (dt、J = 7.5、1.1 Hz、1H)、7.64 - 7.54 (m、2H)、7.51 (dd、J = 7.4、1.7 Hz、1H)、7.46 (dd、J = 8.8、2.6 Hz、1H)、7.31 (d、J = 2.7 Hz、1H)、7.15 (d、J = 8.9 Hz、1H)、6.10 (s、1H)、4.65 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.99 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.81 (s、3H).
【0117】
<分取例4>メチル5-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾアートの調製
【化13】
メチル5-ブロモ-2-メチルベンゾアートは市販され、およびまた以下の方法によって調製されおよび使用されることができる。
N-ブロモスクシンイミド(2.2g、12mmol)および2-(アゾ(1-シアノ-1-メチルエチル))-2-メチルプロパンニトリル(36mg、0.22mmol)をメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾアート(2.5g、11mmol)のベンゼン溶液(55mL)に添加した。反応混合物を30分間還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、混合物を濃縮し、および酢酸エチルおよび水で分画した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、メチル5-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾアートを与えた(2.8g、黄色油および白色固体、収率:84%)。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.10 (d、J = 1.8 Hz、1H)、7.66-7.56 (m、1H)、7.34 (d、J = 8.2 Hz、1H)、4.90 (s、2H)、3.95 (s、3H).
【0118】
<分取例5>2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(2-メトキシフェニル)酢酸の調製
【化14】
ジイソプロピルエチルアミン(7.8mL)を2-アミノ-2-(2-メトキシフェニル)酢酸(1.6g、9mmol)および粗製のメチル5-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾアート(2.8g、9mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(45mL)に添加した。反応混合物を80℃で終夜撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液で抽出した。水層を合わせ、1N塩酸を用いてpH2まで酸性化し、続いて酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、および濾過した。有機濾過物を減圧下で蒸発させ、2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(2-メトキシフェニル)酢酸を与えた(1g、茶色固体、収率:27%)。
1H NMR (300 MHz、DMSO-d
6) δ 13.16 (s、1H)、7.86 (d、J = 1.8 Hz、1H)、7.79 (dd、J = 8.1、1.9 Hz、1H)、7.53 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.42 (td、J = 7.9、7.4、1.7 Hz、1H)、7.29 (dd、J = 7.6、1.7 Hz、1H)、7.12 (d、J = 8.3 Hz、1H)、7.07 - 6.99 (m、1H)、6.11 (s、1H)、4.58 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.87 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.80 (s、3H).
【0119】
[反応式b]
【化15】
反応式bに従って、分取例6および7の化合物が得られた。反応式bにおいて、6は分取例6の化合物であり、および7は分取例7の化合物である。
【0120】
<分取例6>2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)酢酸の調製
【化16】
ステップ1:メチル2-アミノ-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)アセタート塩酸塩の調製
塩化チオニル(7mL)を0℃で2-アミノ-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)酢酸(5g、25mmol)のメタノールに滴加した。反応混合物を1時間還流した。反応完了すると、反応混合物を減圧下で濃縮しメチル2-アミノ-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)アセタート塩酸塩を与えた(6g、白色塩、収率:96%)。
1H NMR (300 MHz、DMSO-d
6) δ 8.98 (s、3H)、7.39 (dd、J = 8.9、3.1 Hz、1H)、7.29 (td、J = 8.7、3.2 Hz、1H)、7.14 (dd、J = 9.1、4.5 Hz、1H)、5.32 (s、1H)、3.80 (s、3H)、3.70 (s、3H).
【0121】
ステップ2:メチル2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)アセタートの調製
メチル2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)アセタートを、抽出ステップを除いて上記ステップ1と同じ方法に従って調製した。反応完了すると、反応混合物を減圧下で濃縮し、および残渣を酢酸エチルおよび水で数回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過および濃縮した。
C18H15BrFNO4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は407.0であり、408.0を見出した。
【0122】
ステップ3:2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)酢酸の調製
1N水酸化ナトリウム水溶液をメチル2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)アセタートのテトラヒドロフラン溶液に添加した。4時間の撹拌後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液で抽出した。合わせた水層を1N塩酸でpH2まで酸性化し、続いて酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過した。有機濾過物を減圧下で濃縮し、2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)酢酸を与えた。
C17H13BrFNO4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は393.00であり、394.1を見出した。
【0123】
<分取例7>2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)酢酸の調製
【化17】
ステップ1:メチル2-アミノ-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)アセタート塩酸塩の調製
メチル2-アミノ-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)アセタート塩酸塩(2g、99%)は分取例6のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d
4) δ 7.50 (dd、J = 8.7、2.7 Hz、1H)、7.46 (d、J = 2.5 Hz、1H)、7.15 (d、J = 8.8 Hz、1H)、5.29 (s、1H)、3.91 (s、3H)、3.82 (s、3H).
【0124】
ステップ2:メチル2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)アセタートの調製
メチル2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)アセタートは分取例6のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
C18H15BrClNO4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は423.0であり、423.1を見出した。
【0125】
ステップ3:2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)酢酸の調製
2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)酢酸は分取例6のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C17H13BrClNO4に対して計算されたLC-MS(M+H
+)は409.0であり、410.0を見出した。
[反応式c]
【化18】
反応式cに従って、分取例8~13の化合物が得られた。反応式cにおいて、8は分取例8の化合物であり、9は分取例9の化合物であり、10は分取例10の化合物であり、11は分取例11の化合物であり、12は分取例12の化合物であり、および13は分取例13の化合物である。
【0126】
<分取例8>(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メタンアミンの調製
【化19】
ステップ1:(S,E)-N-(2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
2-メトキシベンズアルデヒドは、市販である。2-メトキシベンズアルデヒド(100mg、0.73mmol)、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(88.5mg、0.73mmol)およびチタン(IV)エトキシド(331mg、1.45mmol)を、テトラヒドロフラン(4mL)を含有する反応フラスコにおいて混合した。反応フラスコをセプタムで密封し、続いて室温で17時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で抽出した。酢酸エチルの層を合わせ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、および濾過した。溶媒を減圧下でエバポレーターを用いて除去し、(S,E)-N-(2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを与えた(157mg、透明な液体、収率:90%)。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 9.05 (s、1H)、7.97 (dd、J = 7.8、1.8 Hz、1H)、7.48 - 7.41 (m、1H)、7.02 - 6.96 (m、1H)、6.94 (d、J = 8.5 Hz、1H)、3.86 (s、3H)、1.24 (s、9H).
【0127】
ステップ2:(S)-N-((R)-(2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
N-ブチルリチウムを1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール(100mg、0.29mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4mL)に-78℃で滴加した。混合物を-78℃で1時間反応させた後、(S,E)-N-(2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(33.5mg、0.09mmol)のTHF溶液をそれに一度に(一部(one portion))加え、続いて-78℃で2時間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を合わせ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。減圧下でエバポレーターを用いて溶媒を除去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/EtOAc、10:1)によって精製し、(S)-N-((R)-(2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを与えた(38mg、白色固体、収率:75%)。[Reference: Tetrahedron: Asymmetry 2007、18、1833.]
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.11 (d、J = 8.2 Hz、1H)、7.73 - 7.68 (m、2H)、7.47 - 7.45 (m、1H)、7.37 - 7.28 (m、4H)、7.25 - 7.19 (m、1H)、7.03 - 6.93 (m、2H)、6.82 (q、J = 5.4、4.1 Hz、2H)、6.71 (s、1H)、3.91 (s、3H)、1.24 (s、9H).
【0128】
ステップ3:(R)-(2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
4NHClのジオキサン(0.16mL、0.32mmol)を(S)-N-((R)-(2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(80mg、0.16mmol)のメタノール溶液に室温で添加した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで固化、および濾過し、(R)-(2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンを与えた(55.8mg、桃色固体、収率:89%)。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 9.51 (brs、3H)、7.95 (d、J = 8.4 Hz、1H)、7.81 - 7.72 (m、2H)、7.57 (s、1H)、7.35 (td、J = 7.9、7.5、1.6 Hz、1H)、7.15 (td、J = 7.5、3.2 Hz、3H)、6.99 - 6.88 (m、3H)、6.81 (t、J = 7.6 Hz、2H)、6.61 (s、1H)、3.87 (s、3H).
【0129】
ステップ4:(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メタンアミンの調製
5NaOH(5mL、20mmol)を含有する水をタノール(11mL)中の(R)-(2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(1100mg、2.16mmol)に添加し、続いて終夜還流した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を4NHCl(1:1)を含有する酢酸エチルおよびジオキサンで固化し、(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メタンアミンを与えた(338mg、黄色固体、収率:62%)。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.58 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.47 (t、J = 7.9 Hz、1H)、7.35 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.26 - 7.11 (m、3H)、7.04 (q、J = 8.8、8.4 Hz、2H)、6.62 (s、1H)、6.03 (s、1H)、3.99 (s、J = 2.4 Hz、3H).
【0130】
<分取例9>(R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
【化20】
ステップ1:(S,E)-N-(5-フルオロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S,E)-N-(5-フルオロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(157mg、90%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 9.03 (d、J = 2.4 Hz、1H)、7.69 (dd、J = 8.8、3.2 Hz、1H)、7.19 (ddd、J = 9.1、7.7、3.2 Hz、1H)、6.94 (dd、J = 9.1、4.1 Hz、1H)、3.90 (s、3H)、1.29 (s、9H).
【0131】
ステップ2:(S)-N-((R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(4g、99%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.15 (dd、J = 8.3、1.1 Hz、1H)、7.76 - 7.69 (m、2H)、7.53 - 7.47 (m、2H)、7.42 - 7.30 (m、3H)、6.98 (ddd、J = 8.9、7.7、3.0 Hz、1H)、6.90 (dd、J = 9.0、4.5 Hz、1H)、6.80 (d、J = 5.8 Hz、1H)、6.76 (d、J = 0.9 Hz、1H)、6.72 (dd、J = 9.1、3.0 Hz、1H)、3.92 (s、3H)、1.26 (s、9H).
【0132】
ステップ3:(R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(2.7g、84%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 9.69 - 9.40 (m、3H)、7.96 (d、J = 8.5 Hz、1H)、7.79 (d、J = 7.7 Hz、2H)、7.58 (s、1H)、7.26 - 7.12 (m、3H)、7.07 - 6.91 (m、2H)、6.83 (dd、J = 9.1、4.2 Hz、1H)、6.71 (s、1H)、6.57 (d、J = 8.5 Hz、1H)、6.35 (s、1H)、3.92 (s、3H).
【0133】
ステップ4:(R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミン(1.1g、62%)は分取例8のステップ4と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.59 (dt、J = 7.8、1.1 Hz、1H)、7.40 - 7.35 (m、1H)、7.26 - 7.13 (m、3H)、7.07 (ddd、J = 8.1、7.1、1.1 Hz、1H)、6.99 (dd、J = 8.9、2.7 Hz、1H)、6.62 (t、J = 0.9 Hz、1H)、6.01 (s、1H)、3.97 (s、3H)、3.68 (s、3H).
【0134】
<分取例10>(R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
【化21】
ステップ1:(S,E)-N-(5-クロロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S,E)-N-(5-クロロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.2g、90%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 9.01 (s、1H)、7.96 (d、J = 2.7 Hz、1H)、7.43 (dd、J = 8.9、2.7 Hz、1H)、6.93 (d、J = 8.9 Hz、1H)、3.91 (s、3H)、1.29 (s、9H).
【0135】
ステップ2:(S)-N-((R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(15g、96%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
【0136】
ステップ3:(R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(10g、80%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.20 (dt、J = 8.5、0.9 Hz、1H)、7.77 - 7.70 (m、2H)、7.64 - 7.58 (m、2H)、7.51 - 7.41 (m、5H)、7.33 (td、J = 7.6、1.0 Hz、1H)、7.21 (d、J = 8.9 Hz、1H)、7.13 (d、J = 2.6 Hz、1H)、6.81 (t、J = 0.9 Hz、1H)、6.71 (s、1H)、3.95 (s、3H).
【0137】
ステップ4:(R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミン(4g、60%)は分取例8のステップ4と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.58 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.43 (dd、J = 8.8、2.6 Hz、1H)、7.37 (dd、J = 8.0、1.1 Hz、1H)、7.22 (d、J = 2.6 Hz、1H)、7.19 - 7.11 (m、2H)、7.10 - 7.02 (m、1H)、6.59 (s、1H)、5.96 (s、1H)、3.96 (s、3H).
【0138】
<分取例11>(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシ-5-メチルフェニル)メタンアミンの調製
【化22】
ステップ1:(S,E)-N-(2-メトキシ-5-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S,E)-N-(2-メトキシ-5-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(717mg、85%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 9.05 (s、1H)、7.78 (d、J = 2.3 Hz、1H)、7.30 - 7.26 (m、1H)、6.87 (d、J = 8.4 Hz、1H)、3.87 (s、3H)、2.34 (s、3H)、1.28 (s、9H).
【0139】
ステップ2:(S)-N-((R)-(2-メトキシ-5-メチルフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((R)-(2-メトキシ-5-メチルフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(3.8g、52%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.19 - 8.13 (m、1H)、7.70 - 7.65 (m、2H)、7.53 - 7.44 (m、2H)、7.33 (td、J = 7.5、6.8、1.6 Hz、3H)、7.25 (dd、J = 7.4、1.1 Hz、1H)、7.12 - 7.05 (m、1H)、6.88 (d、J = 8.3 Hz、1H)、6.83 - 6.74 (m、3H)、3.93 (s、4H)、2.13 (s、3H)、1.26 (s、9H).
【0140】
ステップ3:(R)-(2-メトキシ-5-メチルフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(2-メトキシ-5-メチルフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(2.5g、83%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 9.41 (s、3H)、7.98 (d、J = 8.4 Hz、1H)、7.73 - 7.67 (m、2H)、7.57 (s、1H)、7.28 (d、J = 3.3 Hz、2H)、7.17 - 7.10 (m、4H)、6.81 (tt、J = 16.5、7.6 Hz、4H)、6.68 (d、J = 2.1 Hz、1H)、3.86 (s、3H)、2.09 (s、3H).
【0141】
ステップ4:(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシ-5-メチルフェニル)メタンアミンの調製
(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシ-5-メチルフェニル)メタンアミン(1g、61%)は分取例8のステップ4と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.60 - 7.54 (m、1H)、7.35 (dd、J = 8.1、1.1 Hz、1H)、7.26 (dd、J = 8.4、2.2 Hz、1H)、7.14 (ddd、J = 8.2、7.1、1.3 Hz、1H)、7.09 - 7.05 (m、2H)、7.03 (d、J = 2.0 Hz、2H)、6.60 (s、1H)、5.95 (s、1H)、3.94 (s、3H).
【0142】
<分取例12>(R)-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
【化23】
ステップ1:(S,E)-N-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S,E)-N-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.4g、88%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 8.88 (d、J = 2.6、1H)、7.24 (dd、J = 3.5、2.0 Hz、1H)、6.66 (ddd、J = 9.3、3.5、2.0 Hz、1H)、3.88 (s、3H)、1.27 (s、9H).
【0143】
ステップ2:(S)-N-((R)-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((R)-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(812mg、42%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 8.12 (dd、J = 8.5、0.9 Hz、1H)、7.83 - 7.79 (m、2H)、7.53 - 7.48 (m、1H)、7.42 - 7.36 (m、3H)、7.32 (ddd、J = 8.5、7.3、1.3 Hz、1H)、7.23 - 7.19 (m、1H)、7.16 (q、J = 9.3 Hz、1H)、6.85 (d、J = 10.2 Hz、1H)、6.77 - 6.72 (m、1H)、6.39 (s、1H)、3.92 (s、3H)、1.30 (s、9H).
【0144】
ステップ3:(R)-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(950mg、82%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.22 (d、J = 8.5 Hz、1H)、7.90 - 7.82 (m、2H)、7.70 - 7.62 (m、1H)、7.57 - 7.42 (m、5H)、7.35 - 7.27 (m、1H)、7.07 (ddd、J = 9.5、3.6、2.0 Hz、1H)、6.73 (d、J = 1.1 Hz、1H)、6.66 (s、1H)、3.94 (s、3H).
【0145】
ステップ4:(R)-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミン(266mg、60%)は分取例8のステップ4と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.54 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.39 (dd、J = 11.1、8.7 Hz、2H)、7.18 - 7.11 (m、1H)、7.06 (d、J = 7.6 Hz、1H)、6.99 (ddd、J = 9.4、5.1、2.8 Hz、1H)、6.60 (s、1H)、6.14 (s、1H)、3.93 (s、3H).
【0146】
<分取例13>(R)-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
【化24】
ステップ1:(S,E)-N-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S,E)-N-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.6g、100%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.93 (d、J = 2.3 Hz、1H)、7.80 (dd、J = 10.7、9.2 Hz、1H)、6.78 (dd、J = 11.8、6.3 Hz、1H)、3.87 (s、3H)、1.25 (s、9H).
【0147】
ステップ2:(S)-N-((R)-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((R)-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(849mg、87%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.17 (dd、J = 8.2、1.0 Hz、1H)、7.73 - 7.68 (m、2H)、7.56 - 7.49 (m、2H)、7.41 - 7.35 (m、2H)、7.32 (dd、J = 6.4、1.4 Hz、1H)、6.82 - 6.74 (m、4H)、3.92 (s、3H)、1.26 (s、9H).
【0148】
ステップ3:(R)-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(660mg、95%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.21 (dd、J = 8.5、1.0 Hz、1H)、7.79 - 7.73 (m、2H)、7.66 - 7.59 (m、2H)、7.52 - 7.43 (m、3H)、7.34 (td、J = 7.5、1.0 Hz、1H)、7.23 (dd、J = 12.2、6.6 Hz、1H)、7.06 (dd、J = 10.8、8.6 Hz、1H)、6.83 (t、J = 1.0 Hz、1H)、6.68 (s、1H)、3.94 (s、3H).
【0149】
ステップ4:(R)-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミン(387mg、63%)は分取例8のステップ4と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.57 (brs、1H)、7.60 - 7.53 (m、1H)、7.38 - 7.32 (m、1H)、7.23 - 7.06 (m、3H)、6.76 (dd、J = 11.9、6.5 Hz、1H)、6.31 (dt、J = 2.1、1.0 Hz、1H)、5.65 (s、1H)、3.86 (s、3H).
【0150】
<分取例14>(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
【化25】
ステップ1:(R,E)-N-(5-フルオロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(R,E)-N-(5-フルオロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.5g、90%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 9.03 (d、J = 2.4 Hz、1H)、7.69 (dd、J = 8.8、3.2 Hz、1H)、7.19 (ddd、J = 9.1、7.7、3.2 Hz、1H)、6.94 (dd、J = 9.1、4.1 Hz、1H)、3.90 (s、3H)、1.29 (s、9H).
【0151】
ステップ2:(S)-N-((S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.2g、50%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.18 - 8.12 (m、1H)、7.76 - 7.68 (m、2H)、7.51 - 7.42 (m、2H)、7.38 - 7.20 (m、4H)、6.95 (ddd、J = 9.0、7.7、3.0 Hz、1H)、6.87 (dd、J = 9.0、4.5 Hz、1H)、6.81 (d、J = 6.0 Hz、1H)、6.78 - 6.72 (m、2H)、3.99 (d、J = 6.0 Hz、1H)、3.88 (s、3H)、1.24 (s、9H).
【0152】
ステップ3:(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(4.1g、90%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.21 (dd、J = 8.5、1.0 Hz、1H)、7.83 - 7.76 (m、2H)、7.69 - 7.61 (m、1H)、7.59 (dt、J = 7.7、1.0 Hz、1H)、7.47 (ddd、J = 14.4、8.4、7.1 Hz、3H)、7.33 (td、J = 7.6、0.9 Hz、1H)、7.28 - 7.18 (m、2H)、6.97 (dd、J = 8.9、2.8 Hz、1H)、6.76 - 6.71 (m、2H)、3.93 (s、3H).
【0153】
ステップ4:(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミン(500mg、85%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 8.84 (s、1H)、7.60 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.21 - 7.16 (m、1H)、7.15 - 7.06 (m、2H)、6.98 (td、J = 8.2、7.7、3.0 Hz、1H)、6.88 (dd、J = 9.0、4.3 Hz、1H)、6.34 (s、1H)、5.68 (s、1H)、2.29 - 2.22 (m、2H).
【0154】
<分取例15>(R)-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
【化26】
ステップ1:(S,E)-N-(2-フルオロ-6-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S,E)-N-(2-フルオロ-6-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.6g、100%)は分取例8のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.94 (d、J = 1.3 Hz、1H)、7.42 (td、J = 8.5、6.3 Hz、1H)、6.78 (dt、J = 9.2、5.1 Hz、2H)、3.95 - 3.91 (m、3H)、1.29 (d、J = 1.3 Hz、9H).
【0155】
ステップ2:(S)-N-((R)-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((R)-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.3g、42%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 8.11 (dd、J = 8.4、1.0 Hz、1H)、7.86 - 7.79 (m、2H)、7.53 - 7.45 (m、1H)、7.42 - 7.29 (m、5H)、7.19 (td、J = 7.5、1.0 Hz、1H)、6.85 (dd、J = 14.8、9.7 Hz、3H)、6.38 (q、J = 1.0 Hz、1H)、3.94 (s、3H)、1.30 (s、9H).
【0156】
ステップ3:(R)-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-インドール-2-イル)メタンアミン(830mg、96%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.22 (dd、J = 8.5、0.9 Hz、1H)、7.90 - 7.85 (m、2H)、7.69 - 7.64 (m、1H)、7.60 (td、J = 8.5、6.7 Hz、1H)、7.55 - 7.48 (m、3H)、7.44 (ddd、J = 8.5、7.2、1.3 Hz、1H)、7.32 - 7.27 (m、1H)、7.12 (d、J = 8.5 Hz、1H)、6.98 (ddd、J = 10.3、8.5、0.9 Hz、1H)、6.74 (s、1H)、6.60 - 6.57 (m、1H)、3.97 (s、3H).
【0157】
ステップ4:(R)-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミン(353mg、92%)は分取例8のステップ4と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 7.54 (dt、J = 7.9、1.0 Hz、1H)、7.50 (dd、J = 8.5、6.8 Hz、1H)、7.38 (dq、J = 8.2、1.1 Hz、1H)、7.14 (ddd、J = 8.2、7.0、1.2 Hz、1H)、7.08 - 7.00 (m、2H)、6.93 (ddd、J = 9.6、8.5、0.9 Hz、1H)、6.58 (q、J = 1.0 Hz、1H)、6.14 (s、1H)、3.98 (s、3H).
【0158】
<分取例16>(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メタンアミンの調製
【化27】
ステップ1:(S)-N-((S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの調製
(S)-N-((S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.1g、50%)は分取例8のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 8.44 (dd、J = 4.8、1.6 Hz、1H)、7.87 - 7.84 (m、2H)、7.82 (dd、J = 7.8、1.6 Hz、1H)、7.51 (ddt、J = 8.8、7.3、1.3 Hz、1H)、7.39 - 7.34 (m、2H)、7.21 (dd、J = 7.8、4.8 Hz、1H)、7.03 (ddd、J = 9.0、7.8、3.1 Hz、1H)、6.97 (td、J = 9.0、8.2、5.1 Hz、2H)、6.80 (d、J = 1.1 Hz、1H)、6.65 (dd、J = 8.9、3.0 Hz、1H)、3.97 (s、3H)、1.29 (s、9H).
【0159】
ステップ2:(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メタンアミンの調製
(R)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メタンアミン(819mg、94%)は分取例8のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.80 (dd、J = 7.9、1.2 Hz、1H)、8.50 (dd、J = 6.0、1.2 Hz、1H)、7.95 - 7.90 (m、1H)、7.81 (dt、J = 8.0、1.5 Hz、1H)、7.71 - 7.65 (m、1H)、7.50 (t、J = 7.9 Hz、1H)、7.45 - 7.41 (m、1H)、7.30 - 7.25 (m、2H)、7.22 (dd、J = 9.2、4.4 Hz、1H)、7.12 (s、1H)、6.85 (s、1H)、6.20 (s、1H)、3.97 (s、3H).
【0160】
ステップ3:(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メタンアミンの調製
(S)-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メタンアミン(705mg、70%)は分取例8のステップ4と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d
4) δ 8.79 (dd、J = 8.0、1.3 Hz、1H)、8.50 (dd、J = 6.0、1.3 Hz、1H)、7.67 (ddd、J = 7.4、5.9、1.5 Hz、1H)、7.33 - 7.18 (m、2H)、7.14 - 7.08 (m、2H)、6.20 (s、1H)、3.98 (s、3H).
[反応式d]
【化28】
反応式dに従って、例1~8の化合物が得られた。反応式dにおいて、1は例1の化合物であり、2は例2の化合物であり、3は例3の化合物であり、4は例4の化合物であり、5は例5の化合物であり、6は例6の化合物であり、7は例7の化合物であり、および8は例8の化合物である。
【0161】
<例1>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL、1.5mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液中の2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)酢酸(150mg、0.5mmol)、ベンゼン-1,2-ジアミン(65mg、0.6mmol)およびHATU(380mg、1mmol)に添加した。室温で6時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で数回洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、および減圧下で濃縮し、粗製のN-(2-アミノフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドを与え、さらなる精製はせずに次のステップに使用された。
【0162】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
酢酸(5mL)中、粗製の(2-アミノフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドを終夜還流した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を燦燦エチルと水で分画した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し減圧下で濃縮した。残渣を塩化メチレンおよびn-ヘキサンを用いて粉末にし、2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンを与えた(128mg、黄色油、2ステップ収率:69%)。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) 7.75 (dd、J = 7.3、1.4 Hz、1H)、7.59 (dd、J = 6.1、3.2 Hz、2H)、7.52 - 7.42 (m、2H)、7.39 (d、J = 7.7 Hz、2H)、7.32 - 7.19 (m、4H)、6.94 (td、J = 7.6、1.0 Hz、1H)、6.79 (d、J = 8.2 Hz、1H)、4.86 (d、J = 17.6 Hz、1H)、4.45 (d、J = 17.6 Hz、1H)、3.54 (s、3H).
【0163】
ステップ3:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
1Mの三臭化ホウ素を含有する塩化メチレンを-78℃で2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(10mg、0.027mmol)にゆっくり添加した。反応混合物を室温にて20分撹拌し水で反応停止した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で3回抽出した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、及び濃縮した。残渣を逆相セミ分取HPLCによって精製し、2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンを与えた(5.5mg、白色固体、収率:59%)。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.90 (dd、J = 7.3、1.5 Hz、1H)、7.73 (dd、J = 6.2、3.2 Hz、2H)、7.74 - 7.64 (m、1H)、7.64 - 7.55 (m、4H)、7.44 (dd、J = 7.7、1.7 Hz、1H)、7.39 (dd、J = 8.0、1.6 Hz、1H)、7.17 (s、1H)、7.05 (dd、J = 7.6、1.1 Hz、1H)、7.06 - 6.96 (m、1H)、4.81 (d、J = 17.3 Hz、1H)、4.31 (d、J = 17.3 Hz、1H); C22H17N3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は355.1であり、356.1を見出した。
【0164】
<例2>2-((6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノ-5-フルオロフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
粗製のN-(2-アミノ-5-フルオロフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0165】
ステップ2:2-((6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(95mg、2ステップ収率:77%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 7.58 - 7.50 (m、3H)、7.43 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.36 (td、J = 7.8、6.5 Hz、2H)、7.31 (dd、J = 7.7、1.6 Hz、1H)、7.21 (dd、J = 8.0、2.4 Hz、1H)、7.19 (s、1H)、7.10 (td、J = 9.1、2.4 Hz、1H)、6.94 (ddd、J = 15.1、8.0、1.0 Hz、2H)、4.74 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.54 (d、J = 17.4 Hz、1H)、3.67 (s、3H).
【0166】
ステップ3:2-((6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(8.2mg、43%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 7.88 (dd、J = 7.9、3.2 Hz、1H)、7.74 - 7.66 (m、2H)、7.61 - 7.55 (m、2H)、7.46 (dd、J = 8.3、2.4 Hz、1H)、7.41 (td、J = 7.8、1.7 Hz、1H)、7.39 - 7.32 (m、2H)、7.16 (s、1H)、7.04 - 6.99 (m、2H)、4.80 (d、J = 17.3 Hz、1H)、4.30 (d、J = 17.4 Hz、1H);C22H16FN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は373.1であり、374.0を見出した。
【0167】
<例3>2-((2-ヒドロキシフェニル)(3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノピリジン-3-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
粗製のN-(3-アミノピリジン-2-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0168】
ステップ2:2-((3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(92mg、2ステップ収率78%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 8.38 (d、J = 5.5 Hz、1H)、8.30 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.77 (d、J = 7.7 Hz、1H)、7.56 (td、J = 7.6、1.1 Hz、1H)、7.43 (dt、J = 7.5、3.6 Hz、3H)、7.37 (td、J = 7.9、1.6 Hz、1H)、7.31 (s、1H)、7.28 - 7.24 (m、1H)、6.98 - 6.89 (m、2H)、4.86 (d、J = 17.2 Hz、1H)、4.26 (d、J = 17.2 Hz、1H)、3.70 (s、3H).
【0169】
ステップ3:2-((2-ヒドロキシフェニル)(3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((2-ヒドロキシフェニル)(3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(12mg、66%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.56 (dd、J = 5.6、1.3 Hz、1H)、8.39 (dd、J = 8.1、1.2 Hz、1H)、7.85 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.68 - 7.63 (m、2H)、7.59 - 7.52 (m、2H)、7.34 (td、J = 7.8、1.7 Hz、1H)、7.24 (s、1H)、7.18 (dd、J = 7.7、1.6 Hz、1H)、6.97 (dd、J = 8.2、1.1 Hz、1H)、6.94 (td、J = 7.5、1.1 Hz、1H)、4.90 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.22 (d、J = 17.4 Hz、1H);C21H16N4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は356.1であり、357.1を見出した。
【0170】
<例4>2-((6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノ-5-クロロフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
粗製のN-(2-アミノ-4または5-クロロフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0171】
ステップ2:2-((6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(68mg、2ステップ収率50%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 7.57 (d、J = 7.4 Hz、1H)、7.40 (q、J = 8.4、6.5 Hz、4H)、7.33 - 7.23 (m、3H)、7.14 (s、2H)、6.85 (d、J = 7.1 Hz、1H)、6.80 (d、J = 8.2 Hz、1H)、4.84 (d、J = 17.0 Hz、1H)、4.50 (d、J = 16.7 Hz、1H)、3.54 (s、3H).
【0172】
ステップ3:2-((6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン
2-((6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(9.3mg、64%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.88 (dt、J = 7.5、1.1 Hz、1H)、7.71 (dd、J = 2.0、0.7 Hz、1H)、7.69 - 7.64 (m、2H)、7.61 - 7.57 (m、2H)、7.53 (dd、J = 8.8、1.9 Hz、1H)、7.39 (ddd、J = 8.1、7.4、1.7 Hz、1H)、7.34 - 7.29 (m、1H)、7.16 (s、1H)、7.00 (t、J = 7.2 Hz、2H)、4.80 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.28 (d、J = 17.4 Hz、1H); C22H16ClN3O2 2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は389.1であり、390.0を見出した。
【0173】
<例5>2-((5,6-ジクロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノ-4,5-ジクロロフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
粗製のN-(2-アミノ-4,5-ジクロロフェニル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0174】
ステップ2:2-((5,6-ジクロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((5,6-ジクロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(44mg、2ステップ収率30%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 12.92 (s、1H)、7.89 (s、1H)、7.75 - 7.71 (m、2H)、7.64 - 7.58 (m、2H)、7.52 (td、J = 7.2、1.6 Hz、1H)、7.41 (ddd、J = 8.9、7.2、2.1 Hz、1H)、7.13 (dd、J = 8.4、1.0 Hz、1H)、7.07 (s、1H)、7.01 - 6.95 (m、2H)、4.76 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.02 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.77 (s、3H).
【0175】
ステップ3:2-((5,6-ジクロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((5,6-ジクロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(8.7mg、60%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 7.86 (dt、J = 7.6、1.0 Hz、1H)、7.78 (s、2H)、7.66 (td、J = 7.5、1.2 Hz、1H)、7.59 - 7.54 (m、2H)、7.34 (ddd、J = 8.2、7.4、1.7 Hz、1H)、7.18 (dd、J = 7.7、1.6 Hz、1H)、7.16 (s、1H)、6.98 - 6.93 (m、2H)、4.79 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.23 (d、J = 17.4 Hz、1H);C22H15Cl2N3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は423.1であり、424.0を見出した。
【0176】
<例6>2-((5-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノ-6-クロロピリジン-3-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
粗製のN-(3-アミノ-6-クロロピリジン-2-イル)-2-(2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドは、例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0177】
ステップ2:2-((5-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((5-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(18mg、2ステップ収率13%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 8.00 (s、1H)、7.74 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.66 - 7.58 (m、2H)、7.55 - 7.49 (m、1H)、7.45 - 7.40 (m、1H)、7.30 (d、J = 8.3 Hz、1H)、7.14 (d、J = 8.3 Hz、1H)、7.07 (s、1H)、7.01 (d、J = 7.0 Hz、1H)、6.97 (t、J = 7.4 Hz、1H)、4.78 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.02 (d、J = 17.4 Hz、1H)、3.78 (s、3H).
【0178】
ステップ3:2-((5-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((5-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(12mg、83%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.98 (d、J = 8.4 Hz、1H)、7.85 (dd、J = 7.3、1.5 Hz、1H)、7.68 - 7.62 (m、1H)、7.58 - 7.51 (m、2H)、7.39 (d、J = 8.4 Hz、1H)、7.32 (td、J = 7.8、7.1、1.7 Hz、1H)、7.18 (s、1H)、7.12 (dd、J = 7.7、1.6 Hz、1H)、6.98 - 6.89 (m、2H)、4.84 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.19 (d、J = 17.5 Hz、1H);C21H15ClN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は390.1であり、391.0を見出した。
【0179】
<例7>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノフェニル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
粗製のN-(2-アミノフェニル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0180】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(106mg、2ステップ収率57%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 7.74 (dd、J = 7.6、1.0 Hz、1H)、7.65 - 7.57 (m、3H)、7.52 (td、J = 7.2、1.6 Hz、1H)、7.45 (dd、J = 6.1、3.5 Hz、1H)、7.25 (td、J = 8.6、3.2 Hz、1H)、7.21 - 7.17 (m、2H)、7.15 (dd、J = 9.1、4.5 Hz、1H)、7.07 (s、1H)、6.91 (dd、J = 9.2、3.1 Hz、1H)、4.77 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.16 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.77 (s、3H)
【0181】
ステップ3:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(6.4mg、33%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.89 (d、J = 7.5 Hz、1H)、7.71 (ddd、J = 9.9、6.8、2.2 Hz、3H)、7.64 - 7.54 (m、4H)、7.21 - 7.13 (m、3H)、6.99 (dd、J = 9.8、4.6 Hz、1H)、4.82 (d、J = 17.3 Hz、1H)、4.38 (d、J = 17.3 Hz、1H);C22H16FN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は373.1であり、374.1を見出した。
【0182】
<例8>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノフェニル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドの調製
粗製のN-(2-アミノフェニル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)-2-(1-オキソイソインドール-2-イル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0183】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(78mg、2ステップ収率64%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 7.75 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.61 (br s、1H)、7.50 (d、J = 3.8 Hz、2H)、7.44 - 7.37 (m、2H)、7.29 (d、J = 1.3 Hz、1H)、7.26 (ddd、J = 8.1、5.5、2.6 Hz、3H)、7.18 (s、1H)、6.71 (d、J = 8.7 Hz、1H)、4.84 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.46 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.52 (s、2H).
【0184】
ステップ3:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(4.5mg、46%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 7.90 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.73 (dd、J = 6.2、3.1 Hz、2H)、7.70 (dd、J = 7.5、1.1 Hz、1H)、7.64 - 7.57 (m、4H)、7.44 (d、J = 2.6 Hz、1H)、7.42 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.16 (s、1H)、7.00 (d、J = 8.6 Hz、1H)、4.82 (d、J = 17.2 Hz、1H)、4.39 (d、J = 17.2 Hz、1H);C22H16ClN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は389.1であり、390.0を見出した。
【0185】
[反応式e]
【化29】
反応式eに従って、例9~11の化合物が得られた。反応式eにおいて、9は例9の化合物であり、10は例10の化合物であり、および11は例11の化合物である。
【0186】
<例9>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノフェニル)-2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(2-メトキシフェニル)アセトアミドの調製
N-(2-アミノフェニル)-2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(2-メトキシフェニル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オン(414mg、69%)は例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 12.59 (s、1H)、7.87 (d、J = 1.9 Hz、1H)、7.81 (dd、J = 8.0、2.0 Hz、1H)、7.59 (d、J = 8.1 Hz、2H)、7.44 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.43 - 7.38 (m、1H)、7.22 - 7.11 (m、3H)、7.07 (s、1H)、7.01 - 6.93 (m、2H)、4.82 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.00 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.78 (s、3H).
【0187】
ステップ3:tert-ブチル4-(4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オン(50mg、0.11mmol)、市販のtert-ブチル4-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(43mg、0.11mmol)、パラジウム(II)アセタート(1.2mg、0.0055mmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-デメトキシビフェニル(SPhos)(4.5mg、0.011mmol)および炭酸セシウム(108mg、0.33mmol)を含有するジオキサン/水(4/1)溶液(0.55mL)は脱気され、および反応管をテフロン(登録商標)スクリューキャップ(Teflon-lined cap)で密封した。反応混合物を110℃で終夜撹拌した。混合物を室温まで冷却し、および酢酸エチルで希釈した。混合物を水およびブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、および濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/EtOAc、1:1)によって精製し、tert-ブチル4-(4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートを与えた(46mg、淡黄色固体、収率:66%)。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 12.59 (s、1H)、7.87 (d、J = 9.0 Hz、2H)、7.63 (d、J = 8.2 Hz、3H)、7.58 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.46 - 7.38 (m、2H)、7.21 - 7.11 (m、3H)、7.10 (s、1H)、7.06 (d、J = 8.5 Hz、2H)、7.02 (d、J = 7.4 Hz、1H)、6.96 (t、J = 7.5 Hz、1H)、4.84 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.03 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.79 (s、3H)、3.48 (s、4H)、3.18 (t、J = 5.2 Hz、4H)、1.43 (s、9H).
【0188】
ステップ4:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン(6.1mg、62%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.08 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.94 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.74 (dt、J = 6.7、3.4 Hz、2H)、7.70 - 7.66 (m、2H)、7.65 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.61 (dt、J = 6.2、3.3 Hz、2H)、7.44 (td、J = 7.8、1.7 Hz、1H)、7.40 (dd、J = 7.7、1.7 Hz、1H)、7.20 (s、1H)、7.19 - 7.16 (m、2H)、7.06 (dd、J = 7.6、1.1 Hz、1H)、7.04 - 7.01 (m、1H)、4.85 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.35 (d、J = 17.4 Hz、1H)、3.51 (dd、J = 6.7、3.7 Hz、5H)、3.43 (dd、J = 6.6、3.8 Hz、5H);C32H29N5O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は515.2であり、516.1を見出した。
【0189】
<例10>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノフェニル)-2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)アセトアミドの調製
N-(2-アミノフェニル)-2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0190】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オンは例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 12.64 (s、1H)、7.87 (d、J = 1.9 Hz、1H)、7.82 (dd、J = 8.1、1.9 Hz、1H)、7.62 - 7.58 (m、2H)、7.47 - 7.45 (m、1H)、7.28 - 7.13 (m、4H)、7.04 (s、1H)、6.90 (dd、J = 9.1、3.2 Hz、1H)、4.75 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.14 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.76 (s、3H).
【0191】
ステップ3:tert-ブチル4-(4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製
例9のステップ3と同じ方法が行われたが、溶解性に起因して精製ステップは省略し、tert-ブチル4-(4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートを与えた。反応混合物を酢酸エチルおよび水で抽出した。残渣を塩化メチレンおよびn-ヘキサンを用いて粉末にし、不純物を含有するtert-ブチル 4-(4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートを与えた。
C38H38ClN5O4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は647.3であり、648.1を見出した。
【0192】
ステップ4:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン(3.1mg、39%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 6.53 (s、1H)、6.40 (d、J = 8.0 Hz、1H)、6.20 - 6.18 (m、2H)、6.12 (t、J = 7.9 Hz、3H)、6.06 - 5.99 (m、2H)、5.63 (d、J = 8.5 Hz、5H)、5.45 (dd、J = 9.8、4.6 Hz、1H)、3.30 (d、J = 17.5 Hz、2H)、2.88 (d、J = 17.2 Hz、1H)、1.97 (t、J = 5.0 Hz、4H)、1.88 (t、J = 5.1 Hz、4H);C32H28FN5O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は533.2であり、534.1を見出した。
【0193】
<例11>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:N-(2-アミノフェニル)-2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)アセトアミドの調製
N-(2-アミノフェニル)-2-(6-ブロモ-1-オキソイソインドール-2-イル)-2-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)アセトアミドは例1のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
【0194】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オンは例1のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 12.65 (s、1H)、7.87 (d、J = 1.9 Hz、1H)、7.81 (dd、J = 9.8、8.0 Hz、2H)、7.60 (dt、J = 12.4、6.0 Hz、2H)、7.49 - 7.45 (m、2H)、7.36 - 7.32 (m、1H)、7.17 (d、J = 8.8 Hz、2H)、7.06 (d、J = 2.6 Hz、1H)、7.04 (s、1H)、4.78 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.12 (d、J = 17.8 Hz、1H)、3.78 (s、3H).
【0195】
ステップ3:tert-ブチル4-(4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル4-(4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートは例9のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C38H38ClN5O4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は663.3であり、664.1を見出した。
【0196】
ステップ4:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン(3.5mg、22%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.07 (s、1H)、7.95 - 7.92 (m、1H)、7.72 (dd、J = 6.3、3.1 Hz、2H)、7.67 (t、J = 8.3 Hz、3H)、7.55 (d、J = 5.7 Hz、2H)、7.42 - 7.37 (m、2H)、7.18 (s、2H)、7.16 (s、1H)、7.00 (d、J = 8.6 Hz、1H)、4.84 (d、J = 17.6 Hz、2H)、4.41 (d、J = 17.3 Hz、1H)、3.51 (t、J = 5.1 Hz、4H)、3.42 (t、J = 5.1 Hz、4H);C32H28ClN5O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は549.2であり、548.0を見出した。
【0197】
[反応式f]
【化30】
反応式fに従って、例12~14の化合物が得られた。反応式fにおいて、12は例12の化合物であり、13は例13の化合物であり、および14は例14の化合物である。
【0198】
<例12>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニルカルバマートの調製
Tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニルカルバマート(34mg、56%)は例9のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.08 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.95 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.74 (dd、J = 6.2、3.2 Hz、2H)、7.66 - 7.59 (m、6H)、7.56 (d、J = 8.6 Hz、2H)、7.43 (dd、J = 7.7、1.6 Hz、1H)、7.27 (s、1H)、7.25 (dd、J = 8.4、1.0 Hz、1H)、7.16 (td、J = 7.5、1.0 Hz、1H)、4.75 (d、J = 17.3 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.4 Hz、1H)、3.80 (s、3H)、1.56 (s、9H)
【0199】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン(2.4mg、30%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.14 (d、J = 1.7 Hz、1H)、8.00 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.90 - 7.83 (m、2H)、7.73 (td、J = 7.6、7.0、3.4 Hz、3H)、7.61 (dd、J = 6.3、3.2 Hz、2H)、7.48 (d、J = 8.5 Hz、2H)、7.45 - 7.39 (m、2H)、7.20 (s、1H)、7.09 - 7.00 (m、2H)、4.85 (s、1H)、4.38 (d、J = 17.6 Hz、1H);C28H22N4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は446.2であり、447.1を見出した。
【0200】
<例13>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニルカルバマートの調製
Tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニルカルバマートは例9のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C34H31FN4O4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は578.2であり、579.1を見出した。
【0201】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン(2.6mg、33%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.10 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.96 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.77 - 7.71 (m、4H)、7.69 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.59 - 7.54 (m、2H)、7.29 (d、J = 8.5 Hz、2H)、7.21 - 7.15 (m、3H)、7.00 (dd、J = 9.9、4.5 Hz、1H)、4.86 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.43 (d、J = 17.4 Hz、1H);C28H21FN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は464.2であり、465.0を見出した。
【0202】
<例14>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニルカルバマートの調製
Tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニルカルバマートは例9のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C34H31ClN4O4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は594.2であり、595.1を見出した。
【0203】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-アミノフェニル)イソインドリン-1-オン(3.0mg、21%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.08 (s、1H)、7.95 (d、J = 8.3 Hz、1H)、7.74 - 7.65 (m、5H)、7.55 (s、2H)、7.43 - 7.35 (m、2H)、7.22 (d、J = 8.2 Hz、2H)、7.18 (s、1H)、6.99 (d、J = 8.5 Hz、1H)、4.85 (d、J = 17.8 Hz、3H)、4.41 (d、J = 17.4 Hz、1H);C28H21ClN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は480.1であり、481.0を見出した。
【0204】
[反応式g]
【化31】
反応式gに従って、例15~17の化合物が得られた。反応式fにおいて15は例15の化合物であり、16は例16の化合物であり、および17は例17の化合物である。
【0205】
<例15>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート(38mg、63%)は例9のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 12.58 (s、1H)、7.71 (d、J = 7.8 Hz、2H)、7.57 (t、J = 6.6 Hz、2H)、7.43 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.40 (t、J = 8.2 Hz、1H)、7.16 (dq、J = 23.4、8.5、7.9 Hz、3H)、7.08 (s、1H)、7.00 (d、J = 7.4 Hz、1H)、6.95 (t、J = 7.5 Hz、1H)、6.27 (s、1H)、4.81 (d、J = 17.6 Hz、1H)、4.00 (d、J = 18.5 Hz、3H)、3.78 (s、3H)、3.56 (s、2H)、1.44 (s、9H)
【0206】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(5.6mg、64%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.95 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.82 (dd、J = 8.1、1.7 Hz、1H)、7.69 (dd、J = 6.2、3.2 Hz、2H)、7.61 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.52 (dt、J = 6.4、3.6 Hz、2H)、7.39 (td、J = 7.8、1.6 Hz、1H)、7.28 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.18 (s、1H)、6.99 (dt、J = 7.4、3.2 Hz、2H)、6.30 (s、1H)、4.82 (d、J = 17.7 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.7 Hz、1H)、3.91 (q、J = 2.6 Hz、2H)、3.53 (t、J = 6.1 Hz、2H)、2.91 (d、J = 6.6 Hz、2H);C27H24N4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は436.2であり、437.1を見出した。
【0207】
<例16>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートは例9のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C33H33FN4O4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は568.3であり、569.1を見出した。
【0208】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(3.6mg、44%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 7.96 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.84 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.71 (dt、J = 7.1、3.5 Hz、2H)、7.64 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.55 (dt、J = 6.2、3.6 Hz、2H)、7.19 - 7.14 (m、2H)、7.12 (dd、J = 8.8、3.1 Hz、1H)、6.98 (dd、J = 8.9、4.5 Hz、1H)、6.31 (mf、1H)、4.83 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.39 (d、J = 17.6 Hz、1H)、3.92 (d、J = 3.2 Hz、2H)、3.53 (t、J = 6.1 Hz、2H)、2.90 (s、2H);C27H23FN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は454.2であり、453.1を見出した。
【0209】
<例17>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル4-(2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートは例9のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C33H33ClN4O4に対して計算されたLC-MS(M+H+)は584.2であり、585.0を見出した。
【0210】
ステップ2:2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オに対して計算されたLC-MS(M+H+)は2-イル)(5-クロロ-2-メトキシフェニル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(3.1mg、22%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 7.95 (s、1H)、7.83 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.69 (s、2H)、7.63 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.51 (s、2H)、7.38 (d、J = 8.7 Hz、1H)、7.31 (s、1H)、7.16 (s、1H)、6.98 (d、J = 8.7 Hz、1H)、6.31 (s、1H)、4.82 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.38 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.92 (s、2H)、3.53 (t、J = 6.1 Hz、2H)、2.90 (s、2H);C27H23ClN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は470.2であり、471.0を見出した。
【0211】
<例18>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
【化32】
37%ホルムアルデヒドを含有する水(0.2mL)を例10の2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン(30mg、0.06mmol)および酢酸(70μL、0.072mmol)を含有するメタノール(0.25mL)に添加した。反応混合物を室温にて1時間撹拌した。懸濁液を氷浴において0℃に冷却し、少量のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを添加した。反応混合物を室温にて18時間撹拌し、次いで塩化アンモニウムで反応停止し、および塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥し、濾過し、および蒸発させ、2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンを与えた(2.7mg、白色固体、収率:8.2%)。
C33H30FN5O2に対して計算されたLC-MS(M+H
+)は547.2であり、548.1を見出した。
【0212】
[反応式h]
【化33】
反応式hに従って、例19~22の化合物が得られた。反応式fにおいて、19は例19の化合物であり、20は例20の化合物であり、21は例21の化合物であり、および22は例22の化合物である。
【0213】
<例19>(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、1mmol)を(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メタンアミン(50mg、0.20mmol)およびメチル-2-ブロモメチルベンゾアート(55mg、0.24mmol)を含有するテトラヒドロフラン(1mL)に添加し、続いて80℃で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、および濾過した。溶媒を減圧下でエバポレーターを用いて除去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/EtOAc、1:0~1:1)によって精製し、(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンを与えた(59mg、白色固体、収率:80%)。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 7.84 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.55 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.51 (td、J = 7.5、1.2 Hz、1H)、7.44 (t、J = 7.5 Hz、1H)、7.40 - 7.34 (m、4H)、7.18 (ddd、J = 8.1、7.0、1.2 Hz、1H)、7.13 - 7.08 (m、2H)、7.01 - 6.94 (m、2H)、6.34 - 6.30 (m、1H)、4.49 (d、J = 17.3 Hz、1H)、4.32 (d、J = 17.3 Hz、1H)、3.80 (s、3H).
【0214】
ステップ2:(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(8mg、9%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d6) δ 11.18 (s、1H)、9.73 (s、1H)、7.73 (d、J = 7.5 Hz、1H)、7.63 - 7.55 (m、2H)、7.51 (t、J = 7.3 Hz、1H)、7.44 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.29 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.19 (td、J = 7.7、1.8 Hz、1H)、7.07 - 7.02 (m、1H)、7.01 - 6.93 (m、3H)、6.89 (dd、J = 8.1、1.2 Hz、1H)、6.80 (t、J = 7.5 Hz、1H)、6.09 (t、J = 1.3 Hz、1H)、4.38 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.19 (d、J = 17.8 Hz、1H).
【0215】
<例20>(R)-2-((2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシ-5-メチルフェニル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシ-5-メチルフェニル)メチル)イソインドリン-1-オン(23mg、75%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 9.21 (s、1H)、7.81 (d、J = 7.7 Hz、1H)、7.55 (t、J = 7.6 Hz、1H)、7.48 (dd、J = 7.4、1.3 Hz、1H)、7.45 - 7.40 (m、1H)、7.39 - 7.33 (m、2H)、7.21 - 7.12 (m、3H)、7.11 - 7.07 (m、2H)、6.89 - 6.80 (m、1H)、6.35 - 6.27 (m、1H)、4.47 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.33 (d、J = 17.3 Hz、1H)、3.75 (s、3H)、2.29 (s、3H).
【0216】
ステップ2:(R)-2-((2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(7mg、73%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.84 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.65 - 7.58 (m、1H)、7.57 - 7.51 (m、2H)、7.46 (d、J = 7.7 Hz、1H)、7.35 - 7.29 (m、1H)、7.14 - 6.95 (m、4H)、6.88 (s、1H)、6.78 (d、J = 8.1 Hz、1H)、6.17 (s、1H)、4.54 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.22 (d、J = 18.0 Hz、1H);C24H20N2O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は368.4であり、367.1を見出した。
【0217】
<例21>(R)-2-((2,3-ジフルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
((R)-2-((2,3-ジフルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(18mg、62%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
C24H18F2N2O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は404.1であり、403.0を見出した。
ステップ2:(R)-2-((2,3-ジフルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((2,3-ジフルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(9mg、58%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.84 - 7.79 (m、1H)、7.65 - 7.58 (m、1H)、7.55 - 7.45 (m、3H)、7.34 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.26 (s、1H)、7.16 - 7.05 (m、2H)、7.03 - 6.96 (m、1H)、6.68 (ddd、J = 9.2、4.0、1.9 Hz、1H)、6.21 (s、1H)、4.65 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.46 (d、J = 17.9 Hz、1H);C23H16F2N2O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は390であり、389.0を見出した。
【0218】
<例22>(R)-2-((4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(18mg、62%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
C24H18F2N2O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は404.1であり、403.0を見出した。
ステップ2:(R)-2-((4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(10mg、64%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 7.84 (dt、J = 7.5、1.0 Hz、1H)、7.64 (td、J = 7.5、1.2 Hz、1H)、7.58 - 7.54 (m、2H)、7.51 - 7.47 (m、1H)、7.33 (dd、J = 8.2、1.0 Hz、1H)、7.10 (ddd、J = 8.1、7.0、1.1 Hz、1H)、7.04 (s、1H)、7.01 (ddd、J = 8.0、7.0、1.0 Hz、1H)、6.94 (dd、J = 11.4、9.0 Hz、1H)、6.77 (dd、J = 11.8、6.8 Hz、1H)、6.21 - 6.19 (m、1H)、4.53 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.8 Hz、1H) ;C23H16F2N2O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は390であり、389.0を見出した。
【0219】
<例23>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(35mg、56%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 10.16 (s、1H)、7.59 (dd、J = 11.4、7.6 Hz、2H)、7.44 - 7.36 (m、2H)、7.30 - 7.16 (m、3H)、7.13 (d、J = 8.3 Hz、2H)、7.02 (dd、J = 8.6、2.2 Hz、2H)、6.88 - 6.80 (m、1H)、6.24 (d、J = 2.0 Hz、1H)、4.39 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.24 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.66 (s、3H).
ステップ2:(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(2.6mg、27%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.84 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.66 - 7.59 (m、1H)、7.57 - 7.45 (m,3H)、7.33 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.09 (d、J = 4.2 Hz、2H)、7.03 - 6.93 (m、2H)、6.86 (dd、J = 8.8、4.7 Hz、1H)、6.78 (dd、J = 9.4、3.0 Hz、1H)、6.22 - 6.17 (m、1H)、4.52 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.28 (d、J = 17.9 Hz、1H).
【0220】
<例24>(S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(S)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(S)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(52mg、48%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 10.16 (s、1H)、7.59 (dd、J = 11.4、7.6 Hz、2H)、7.44 - 7.36 (m、2H)、7.30 - 7.16 (m、3H)、7.13 (d、J = 8.3 Hz、2H)、7.02 (dd、J = 8.6、2.2 Hz、2H)、6.88 - 6.80 (m、1H)、6.24 (d、J = 2.0 Hz、1H)、4.39 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.24 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.66 (s、3H).
ステップ2:(S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(84.6mg、35%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.84 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.66 - 7.59 (m、1H)、7.57 - 7.45 (m,3H)、7.33 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.09 (d、J = 4.2 Hz、2H)、7.03 - 6.93 (m、2H)、6.86 (dd、J = 8.8、4.7 Hz、1H)、6.78 (dd、J = 9.4、3.0 Hz、1H)、6.22 - 6.17 (m、1H)、4.52 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.28 (d、J = 17.9 Hz、1H).
【0221】
<例25>(R)-2-((2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(34mg、56%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 10.19 (s、1H)、7.57 (d、J = 6.9 Hz、2H)、7.51 - 7.46 (m、1H)、7.44 - 7.39 (m、1H)、7.37 - 7.26 (m、2H)、7.23 - 7.07 (m、4H)、6.80 (dd、J = 10.3、8.5 Hz、1H)、6.73 (d、J = 8.4 Hz、1H)、6.35 (s、1H)、4.52 (d、J = 17.6 Hz、1H)、4.30 (d、J = 17.6 Hz、1H)、3.67 (s、3H).
【0222】
ステップ2:(R)-2-((2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(2.9mg、30%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、DMSO-d6) δ 11.33 (s、1H)、10.32 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.74 (d、J = 7.5 Hz、1H)、7.63 (d、J = 4.2 Hz、2H)、7.52 (dt、J = 8.1、4.2 Hz、1H)、7.40 - 7.30 (m、2H)、7.23 (q、J = 8.0 Hz、1H)、7.13 (q、J = 8.3、7.6 Hz、3H)、6.73 (d、J = 8.3 Hz、1H)、6.71 - 6.62 (m、1H)、4.68 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.24 (d、J = 17.3 Hz、1H).
【0223】
<例26>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((2-フルオロ-6-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(46mg、65%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 10.38 (s、1H)、7.61 - 7.53 (m、2H)、7.39 (ddd、J = 16.0、7.7、1.1 Hz、2H)、7.34 - 7.27 (m、1H)、7.27 - 7.09 (m、6H)、6.82 (d、J = 8.8 Hz、1H)、6.21 (dt、J = 2.0、0.9 Hz、1H)、4.39 (d、J = 17.5 Hz、1H)、4.19 (d、J = 17.6 Hz、1H)、3.63 (s、3H).
【0224】
ステップ2:(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(4.4mg、23%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.87 - 7.81 (m、1H)、7.67 - 7.59 (m、1H)、7.57 - 7.46 (m、3H)、7.37 - 7.31 (m、1H)、7.21 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.13 - 7.05 (m、2H)、7.05 - 6.97 (m、2H)、6.87 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.19 (d、J = 1.4 Hz、1H)、4.52 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.26 (d、J = 17.9 Hz、1H).
【0225】
<例27>(S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(S)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(S)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(48mg、80%)は例19のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 12.05 (s、1H)、7.94 (dd、J = 4.9、1.5 Hz、1H)、7.91 - 7.87 (m、1H)、7.79 (dd、J = 7.8、1.5 Hz、1H)、7.55 - 7.41 (m、2H)、7.34 (d、J = 7.4 Hz、1H)、7.28 (d、J = 1.5 Hz、1H)、7.08 - 6.88 (m、4H)、6.18 (t、J = 1.4 Hz、1H)、4.39 (d、J = 17.2 Hz、1H)、4.28 (d、J = 17.2 Hz、1H).
【0226】
ステップ2:(S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(5.4mg、25%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 8.47 (dt、J = 8.7、2.1 Hz、1H)、8.33 (d、J = 5.7 Hz、1H)、7.85 (d、J = 7.6 Hz、1H)、7.66 (td、J = 7.5、1.1 Hz、1H)、7.60 - 7.55 (m、2H)、7.50 - 7.46 (m、1H)、7.13 (s、1H)、7.04 (td、J = 8.5、3.1 Hz、1H)、6.92 (dd、J = 8.9、4.5 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.1、3.1 Hz、1H)、6.61 (t、J = 1.1 Hz、1H)、4.62 (d、J = 17.6 Hz、1H)、4.28 (d、J = 17.6 Hz、1H).
【0227】
[反応式i]
【化34】
反応式iに従って、例28~30の化合物が得られた。反応式iにおいて、28は例28の化合物であり、29は例29の化合物であり、および30は例30の化合物である。
【0228】
<例28>(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オンの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4mL、19.8mmol)を(R)-(1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メタンアミン(1g、3.96mmol)およびメチル5-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾアート(1.6g、5.14mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液(20mL)に添加し、続いて80℃で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下でエバポレーターを用いて除去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/EtOAc、1:0~1:1)で精製し、(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オンを与えた(1.1mg、緑固体、収率:62%)。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.97 - 7.89 (m、1H)、7.74 (dd、J = 8.1、1.8 Hz、1H)、7.48 - 7.36 (m、3H)、7.35 - 7.26 (m、1H)、7.09 (ddd、J = 15.2、7.0、2.4 Hz、5H)、7.03 - 6.93 (m、2H)、6.13 (d、J = 1.1 Hz、1H)、4.43 (d、J = 18.2 Hz、1H)、4.18 (d、J = 18.3 Hz、1H)、3.80 (s、3H).
【0229】
ステップ2:tert-ブチル(R)-(4-(2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)カルバマートの調製
4-Tert-ブトキシカルボニルアミノフェニルボロン酸(64mg、0.201mmol)、(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オン(30mg、0.067mmol)、Pd(OAc)2(0.7mg、0.003mmol)、Sphos(2.5mg、0.006mmol)および炭酸ナトリウム(21.3mg、0.201mmol)を1,4-ジオキサン/H2O(0.268/0.067mL)中で10分間脱気し、続いて100℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、および水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(10%~25%EtOAc/CH2Cl2)によって精製し、tert-ブチル(R)-(4-(2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)カルバマートを与えた(30mg、黄色固体、収率:80%)。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.00 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.81 (dd、J = 7.9、1.7 Hz、1H)、7.62 - 7.41 (m、7H)、7.44 - 7.31 (m、1H)、7.31 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.18 - 6.93 (m、7H)、6.14 (s、1H)、4.46 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.22 (d、J = 18.1 Hz、1H)、3.80 (s、3H)、1.55 (s、9H).
【0230】
ステップ3:(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(0.96mg、12%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.06 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.89 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.81 - 7.75 (m、2H)、7.62 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.47 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.39 - 7.29 (m、3H)、7.23 (td、J = 7.8、7.4、1.7 Hz、1H)、7.17 (s、1H)、7.12 - 7.04 (m、2H)、6.99 (td、J = 7.5、7.0、1.1 Hz、1H)、6.93 - 6.82 (m、2H)、6.19 (d、J = 1.0 Hz、1H)、4.59 (d、J = 18.2 Hz、1H)、4.27 (d、J = 18.3 Hz、1H) ;C29H23N3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は445.2であり、446.0を見出した。
【0231】
<例29>(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-6-ブロモ-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-6-ブロモ-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(3.3g、63%)は例28のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 7.76 (s、1H)、7.66 - 7.53 (m、2H)、7.34 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.25 (s、1H)、7.22 - 7.16 (m、1H)、7.15 - 7.00 (m、5H)、6.84 (dd、J = 10.1、4.2 Hz、1H)、6.28 (s、1H)、4.37 (d、J = 3.1 Hz、2H)、3.70 - 3.64 (m、3H).
【0232】
ステップ2:tert-ブチル(R)-(4-(2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)カルバマートの調製
Tert-ブチル(R)-(4-(2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)カルバマート(27.9mg、75%)は例28のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、クロロホルム-d) δ 7.84 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.62 - 7.56 (m、2H)、7.42 (d、J = 8.2 Hz、1H)、7.40 - 7.32 (m、4H)、7.24 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.22 - 7.18 (m、1H)、7.15 - 7.12 (m、1H)、7.11 (d、J = 2.6 Hz、1H)、7.04 (td、J = 8.0、2.6 Hz、2H)、6.87 - 6.83 (m、1H)、6.80 (d、J = 8.8 Hz、0H)、6.59 (s、1H)、6.29 - 6.24 (m、1H)、4.39 (d、J = 17.4 Hz、1H)、4.24 (d、J = 17.5 Hz、1H)、3.70 (s、3H)、1.57 (s、9H).
【0233】
ステップ3:(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(3.6mg、2%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.04 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.88 (dd、J = 7.9、1.8 Hz、1H)、7.70 (d、J = 8.2 Hz、2H)、7.61 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.34 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.21 (d、J = 8.1 Hz、2H)、7.09 (d、J = 7.6 Hz、2H)、7.05 - 6.94 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.9、4.7 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.4、3.1 Hz、1H)、6.22 (s、1H)、4.57 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.32 (d、J = 18.0 Hz、1H)) ;C29H22FN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は463であり、464.1を見出した。
【0234】
<例30>(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-6-ブロモ-2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-6-ブロモ-2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(1.2g、67%)は例28のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、DMSO-d6) δ 11.25 (s、1H)、7.86 (d、J = 1.8 Hz、1H)、7.81 (dd、J = 8.1、1.9 Hz、1H)、7.55 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.50 - 7.41 (m、2H)、7.31 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.14 (d、J = 8.8 Hz、1H)、7.07 (dd、J = 5.7、2.1 Hz、2H)、6.98 (t、J = 7.3 Hz、1H)、6.89 (s、1H)、6.11 (s、1H)、4.29 (s、2H)、3.76 (s、3H).
【0235】
ステップ2:tert-ブチル(R)-(4-(2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)カルバマートの調製
Tert-ブチル(R)-(4-(2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)カルバマート(42mg、71%)は例28のステップ2と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.88 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.68 - 7.56 (m、3H)、7.54 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.49 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.39 (dd、J = 8.8、2.5 Hz、1H)、7.37 - 7.32 (m、1H)、7.17 - 7.07 (m、4H)、7.07 - 6.98 (m、1H)、6.19 (d、J = 1.1 Hz、1H)、4.51 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.30 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.83 (s、3H).
【0236】
ステップ3:(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-6-(4-アミノフェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(0.57mg、12%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 6.51 (s、1H)、6.36 - 6.34 (m、1H)、6.19 (d、J = 8.5 Hz、2H)、6.09 (d、J = 8.0 Hz、1H)、5.96 (d、J = 7.9 Hz、1H)、5.82 (d、J = 8.2 Hz、1H)、5.71 - 5.68 (m、3H)、5.60 - 5.55 (m、2H)、5.49 - 5.46 (m、2H)、5.36 (d、J = 8.6 Hz、1H)、4.69 (s、1H)、3.05 (d、J = 17.9 Hz、1H)、2.79 (d、J = 18.0 Hz、1H) ;C29H22ClN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は479.14であり、480.0を見出した。
【0237】
[反応式j]
【化35】
反応式jに従って、例31~33の化合物が得られた。反応式jにおいて、31は例31の化合物であり、32は例32の化合物であり、および33は例33の化合物である。
【0238】
<例31>(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル(R)-4-(4-(2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製
【0239】
4-(4-Boc-ピペラジニル)フェニルボロン酸ピナコールエステル(78mg、0.201mmol)、(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オン(30mg、0.067mmol)、Pd(OAc)2(0.7mg、0.003mmol)、Sphos(2.5mg、0.006mmol)および炭酸ナトリウム(21.3mg、0.201mmol)を1,4-ジオキサン/H2O(0.268/0.067mL)中で10分間脱気し、続いて100℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(10%~25%EtOAc/CH2Cl2)によって精製し、tert-ブチル(R)-4-(4-(2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートを与えた(25mg、黄色固体、収率:59%)。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.99 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.82 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.58 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.51 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.46 (dd、J = 7.7、1.2 Hz、1H)、7.39 (td、J = 7.9、7.4、1.7 Hz、1H)、7.32 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.16 (s、1H)、7.15 - 7.05 (m、5H)、7.02 - 6.94 (m、2H)、6.14 (d、J = 0.9 Hz、1H)、4.47 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.22 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.81 (s、3H)、3.60 (t、J = 5.1 Hz、4H)、3.20 (dd、J = 6.3、4.1 Hz、4H)、1.51 (s、9H).
【0240】
ステップ2:(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン(1mg、13%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 (d、J = 0.9 Hz、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.67 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.58 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.47 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.32 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.27 - 7.20 (m、1H)、7.19 - 7.14 (m、3H)、7.08 (dq、J = 7.2、3.9、3.3 Hz、2H)、7.02 - 6.95 (m、1H)、6.93 - 6.83 (m、2H)、6.19 (s、1H)、4.57 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.26 (d、J = 18.1 Hz、1H)、3.53 - 3.48 (m、5H)、3.45 - 3.39 (m、4H) ;C33H30N4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は514.2であり、515.1を見出した。
【0241】
<例32>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル(R)-4-(4-(2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル(R)-4-(4-(2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(20.6mg、50%)は例31のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.02 (s、1H)、7.85 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.63 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.56 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.48 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.34 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.11 (td、J = 8.0、7.3、5.3 Hz、5H)、7.01 (t、J = 7.3 Hz、1H)、6.87 (dd、J = 9.1、2.9 Hz、1H)、6.18 (d、J = 1.0 Hz、1H)、4.49 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.31 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.81 (s、3H)、3.62 (d、J = 5.4 Hz、4H)、3.24 (t、J = 5.2 Hz、4H)、1.51 (s、8H).
【0242】
ステップ2:(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン(1.1mg、9.3%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.04 - 8.00 (m、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.66 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.7 Hz、1H)、7.34 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.16 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.13 - 7.07 (m、2H)、7.04 - 6.94 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.4、3.1 Hz、1H)、6.22 (t、J = 0.9 Hz、1H)、4.56 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.31 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.50 (dd、J = 7.0、3.6 Hz、4H)、3.44 - 3.38 (m、4H) ;C33H29FN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は532.23であり、533.1を見出した。
【0243】
<例33>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル(R)-4-(4-(2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル(R)-4-(4-(2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシラート(38mg、57%)は例31のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.01 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.84 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.60 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.55 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.42 - 7.31 (m、2H)、7.09 (td、J = 5.3、4.5、3.1 Hz、6H)、7.04 - 6.98 (m、1H)、6.18 (s、1H)、4.48 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.28 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.82 (s、3H)、3.61 (t、J = 5.2 Hz、4H)、3.21 (t、J = 5.2 Hz、4H).
【0244】
ステップ2:(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オン(1mg、12%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.04 - 7.99 (m、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.66 (d、J = 8.6 Hz、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.22 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.15 (d、J = 8.8 Hz、2H)、7.10 (d、J = 5.9 Hz、2H)、7.06 - 6.98 (m、2H)、6.89 (d、J = 8.5 Hz、1H)、6.22 (d、J = 1.0 Hz、1H)、4.56 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.50 (dd、J = 6.9、3.7 Hz、4H)、3.41 (dd、J = 6.9、3.7 Hz、4H) ;C33H29ClN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は548.2であり、549.1を見出した。
【0245】
[反応式k]
【化36】
反応式kに従って、例34~36の化合物が得られた。
反応式kにおいて、34は例34の化合物、35は例35の化合物、および36は例36の化合物である。
【0246】
<例34>(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル(R)-4-(2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート(63mg、0.201mmol)、(R)-2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-6-ブロモイソインドリン-1-オン(30mg、0.067mmol)、Pd(OAc)2(0.7mg、0.003mmol)、Sphos(2.5mg、0.006mmol)および炭酸ナトリウム(21.3mg、0.201mmol)を1,4-ジオキサン/H2O(0.268/0.067mL)中で10分間脱気し、続いて100℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(10%~25%EtOAc/CH2Cl2)によって精製し、tert-ブチル(R)-4-(2-((1H-インドール-2-イル)(2-メトキシフェニル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートを与えた(20mg、黄色固体、収率:56%)。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.83 (s、1H)、7.71 - 7.64 (m、1H)、7.45 (d、J = 7.8 Hz、2H)、7.38 (td、J = 7.9、1.7 Hz、1H)、7.31 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.17 - 7.04 (m、4H)、7.02 - 6.93 (m、2H)、6.19 (s、1H)、6.12 (d、J = 1.0 Hz、1H)、4.43 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.20 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.12 - 4.07 (m、2H)、3.80 (s、3H)、3.67 (t、J = 5.7 Hz、2H)、2.57 (s、2H).
【0247】
ステップ2:(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(0.9mg、11%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.91 (s、1H)、7.76 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.55 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.46 (d、J = 7.7 Hz、1H)、7.31 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.23 (t、J = 6.9 Hz、1H)、7.14 (s、1H)、7.08 (t、J = 8.0 Hz、2H)、6.99 (t、J = 7.2 Hz、1H)、6.92 - 6.82 (m、2H)、6.29 (s、1H)、6.16 (s、1H)、4.56 (d、J = 18.3 Hz、1H)、4.24 (d、J = 18.2 Hz、1H)、3.87 (s、2H)、3.48 (d、J = 5.8 Hz、1H)、2.87 (s、2H) ;C28H25N3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は435.2であり、436.1を見出した。
【0248】
<例35>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル(R)-4-(2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル(R)-4-(2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート(21mg、57%)は例34のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、クロロホルム-d) δ 7.63 (s、1H)、7.56 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.43 (t、J = 7.4 Hz、2H)、7.21 (t、J = 7.5 Hz、1H)、7.12 (t、J = 6.9 Hz、1H)、7.08 - 6.93 (m、3H)、6.86 (dd、J = 8.9、4.4 Hz、1H)、6.24 (s、1H)、5.85 (s、1H)、4.35 (d、J = 17.6 Hz、1H)、4.05 (d、J = 29.1 Hz、3H)、3.72 (s、3H)、3.56 (s、2H)、2.33 (s、2H)、1.52 (s、9H).
【0249】
ステップ2:(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(1mg、12%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.91 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.77 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.57 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.48 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.34 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.12 - 7.06 (m、2H)、7.04 - 6.93 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.77 (dd、J = 9.4、3.1 Hz、1H)、6.29 (s、1H)、6.20 (s、1H)、4.55 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.29 (d、J = 18.2 Hz、1H)、3.90 (d、J = 3.2 Hz、2H)、3.52 (t、J = 6.1 Hz、2H)、2.89 (s、2H) ;C28H24FN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は453.2であり、454.0を見出した。
【0250】
<例36>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:tert-ブチル(R)-4-(2-((5-クロロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラートの調製
Tert-ブチル(R)-4-(2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-3-オキソイソインドール-5-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート(40mg、57%)は例34のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.86 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.72 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.49 (t、J = 7.6 Hz、2H)、7.38 (dd、J = 8.8、2.5 Hz、1H)、7.36 - 7.31 (m、1H)、7.14 - 7.05 (m、4H)、7.01 (td、J = 7.5、1.1 Hz、1H)、6.23 (s、1H)、6.17 (d、J = 1.6 Hz、1H)、4.46 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.26 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.12 (s、2H)、3.81 (s、3H)、3.69 (t、J = 5.7 Hz、2H)、2.61 (s、2H).
【0251】
ステップ2:(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(0.8mg、8%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 10.68 (s、1H)、7.91 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.77 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.58 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.48 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.34 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.22 (dd、J = 8.7、2.6 Hz、1H)、7.15 - 7.07 (m、1H)、7.07 - 6.97 (m、3H)、6.88 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.29 (s、1H)、6.20 (d、J = 1.4 Hz、1H)、4.55 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.29 (d、J = 18.1 Hz、1H)、3.90 (d、J = 3.1 Hz、2H)、3.52 (t、J = 6.1 Hz、2H)、2.89 (s、2H)。; C28H24FN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は469.2であり、470.0を見出した。
【0252】
[反応式l]
【化37】
反応式1に従って、例37および38の化合物が得られた。反応式1において、37は例37の化合物であり、38は例38の化合物である。
【0253】
<例37>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オンの調製
【0254】
ピペラジン(5.12mg、0.06mmol)、(R)-6-ブロモ-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オン(10mg、0.022mmol)、tBuXPhosPd G1(0.21mg、0.0003mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(5.8mg、0.06mmol)をトルエン(0.11mL)中で10分間脱気した。撹拌した懸濁液を100℃で終夜加熱し、酢酸エチルで希釈し、それを水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をHPLCによって精製し、(R)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オンを与えた(2mg、白色固体、収率:19%)。
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.50 - 7.40 (m、3H)、7.38 - 7.30 (m、2H)、7.14 - 7.05 (m、4H)、7.00 (t、J = 7.7 Hz、1H)、6.82 (dd、J = 9.1、2.8 Hz、1H)、6.15 (s、1H)、4.40 (d、J = 17.6 Hz、1H)、4.21 (d、J = 17.8 Hz、1H)、3.80 (s、3H)、3.48 (s、4H)、3.41 (s、4H)。;C28H27FN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は470.2であり、471.1を見出した。
【0255】
ステップ2:(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オン(0.5mg、27%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C27H25FN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は456.2であり、457.0を見出した。
【0256】
<例38>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オンの調製
ステップ1:(R)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-メトキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オン(5mg、16%)は例37のステップ1と同じ方法を実施することにより得られた。
C29H30FN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は484.2であり、485.0を見出した。
ステップ2:(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オンの調製
(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-メチルピペラジン-1-イル)イソインドリン-1-オン(0.4mg、17%)は例1のステップ3と同じ方法を実施することにより得られた。
C28H27FN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は470.2であり、471.1を見出した。
例38~71の化合物を反応式d~mと同様の方法を実施することにより調製した。
【0257】
<例39>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.08 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.95 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.76 (dd、J = 6.2、3.2 Hz、2H)、7.70 - 7.59 (m、5H)、7.26 - 7.16 (m、5H)、7.01 (dd、J = 8.8、4.4 Hz、1H)、4.83 (s、1H)、4.43 (d、J = 17.4 Hz、1H)、3.93 - 3.89 (m、6H)、3.31 - 3.27 (m、4H).
【0258】
<例40>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.02 (dd、J = 1.8、0.7 Hz、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.62 (d、J = 8.8 Hz、2H)、7.57 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.22 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.13 - 7.07 (m、4H)、7.05 - 7.00 (m、2H)、6.88 (d、J = 8.6 Hz、1H)、4.55 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.91 - 3.84 (m、4H)、3.26 - 3.20 (m、4H).
【0259】
<例41>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.87 (d、J = 5.6 Hz、2H)、8.45 - 8.38 (m、2H)、8.24 (s、1H)、8.18 - 8.07 (m、3H)、8.01 (dd、J = 8.4、2.1 Hz、2H)、7.75 (qd、J = 5.7、3.7、2.3 Hz、3H)、7.60 (dt、J = 6.0、2.8 Hz、2H)、7.26 - 7.16 (m、3H)、7.01 (t、J = 6.5 Hz、1H)、4.48 (d、J = 17.5 Hz、1H).
【0260】
<例42>2-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.85 (d、J = 6.0 Hz、2H)、8.36 (d、J = 6.1 Hz、2H)、8.23 (d、J = 1.7 Hz、1H)、8.17 - 8.05 (m、3H)、8.00 (d、J = 8.6 Hz、2H)、7.79 - 7.70 (m、3H)、7.57 (dd、J = 6.2、3.2 Hz、2H)、7.46 - 7.38 (m、2H)、7.20 (s、1H)、7.04 - 6.97 (m、1H)、4.46 (d、J = 17.5 Hz、1H).
【0261】
<例43>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (400 MHz、メタノール-d4) δ 8.02 (dd、J = 1.7、0.7 Hz、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.69 - 7.63 (m、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.34 (dd、J = 8.2、1.1 Hz、1H)、7.16 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.12 - 7.07 (m、2H)、7.04 - 6.94 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.22 (t、J = 0.9 Hz、1H)、4.56 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.31 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.96 (s、2H)、3.63 (d、J = 10.8 Hz、2H)、3.14 (d、J = 12.6 Hz、2H)、3.00 (s、3H).
【0262】
<例44>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (400 MHz、メタノール-d4) δ 7.90 (s、1H)、7.75 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.55 (d、J = 8.5 Hz、2H)、7.48 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.37 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.23 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.10 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.04 (d、J = 8.6 Hz、2H)、6.98 (d、J = 8.1 Hz、2H)、6.92 - 6.86 (m、2H)、6.77 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.10 (s、1H)、4.45 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.19 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.85 (s、2H)、3.51 (d、J = 11.6 Hz、2H)、3.03 (d、J = 1.8 Hz、0H)、2.89 (s、3H).
【0263】
<例45>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.01 (dd、J = 1.8、0.7 Hz、1H)、7.85 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.65 - 7.54 (m、3H)、7.49 (dd、J = 7.8、1.1 Hz、1H)、7.37 - 7.32 (m、1H)、7.13 - 7.06 (m、3H)、7.04 - 6.93 (m、2H)、6.88 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.4、3.1 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.54 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.91 - 3.84 (m、4H)、3.26 - 3.19 (m、4H).
【0264】
<例46>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-モルホリノフェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.02 (dd、J = 1.8、0.7 Hz、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.65 - 7.60 (m、2H)、7.57 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.22 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.14 - 7.06 (m、4H)、7.04 - 7.00 (m、2H)、6.88 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.55 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.93 - 3.83 (m、4H)、3.26 - 3.20 (m、4H).
【0265】
<例47>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.80 (d、J = 5.8 Hz、2H)、8.26 (d、J = 5.9 Hz、2H)、8.17 (d、J = 1.6 Hz、1H)、8.08 (d、J = 8.4 Hz、2H)、8.04 - 7.93 (m、3H)、7.69 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.14 - 7.07 (m、2H)、7.04 - 6.95 (m、2H)、6.88 (dd、J = 8.9、4.6 Hz、1H)、6.81 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.23 (d、J = 1.1 Hz、1H)、4.61 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.36 (d、J = 18.1 Hz、1H).
【0266】
<例48>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
C34H24ClN3O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は541.16であり、542.0を見出した。
【0267】
<例49>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.39 (dd、J = 7.9、1.3 Hz、1H)、8.31 (dd、J = 5.6、1.3 Hz、1H)、8.03 (dd、J = 1.7、0.7 Hz、1H)、7.89 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.66 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.62 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.42 (dd、J = 7.9、5.6 Hz、1H)、7.20 - 7.13 (m、3H)、7.04 (td、J = 8.5、3.1 Hz、1H)、6.92 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.81 (dd、J = 9.1、3.1 Hz、1H)、6.56 (d、J = 1.2 Hz、1H)、4.64 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.31 (d、J = 17.7 Hz、1H)、3.51 (dd、J = 6.8、3.7 Hz、4H)、3.45 - 3.39 (m、4H).
【0268】
<例50>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.30 - 8.24 (m、1H)、8.03 (d、J = 1.8 Hz、1H)、7.89 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.64 (dd、J = 14.6、8.3 Hz、3H)、7.34 (dd、J = 7.8、5.4 Hz、1H)、7.27 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.20 - 7.11 (m、3H)、7.01 (d、J = 2.6 Hz、1H)、6.92 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.49 (d、J = 1.1 Hz、1H)、4.63 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.30 (d、J = 17.7 Hz、1H)、3.54 - 3.48 (m、4H)、3.46 - 3.39 (m、4H).
【0269】
<例51>(R)-2-((5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (500 MHz、メタノール-d4) δ 6.49 (s、1H)、6.33 (d、J = 8.0 Hz、1H)、6.13 (d、J = 8.2 Hz、2H)、6.06 (d、J = 8.0 Hz、1H)、5.79 - 5.74 (m、1H)、5.63 (d、J = 8.8 Hz、3H)、5.56 (s、1H)、5.45 (t、J = 8.9 Hz、1H)、5.37 - 5.31 (m、2H)、5.26 (d、J = 9.2 Hz、1H)、4.69 (s、1H)、3.02 (d、J = 17.6 Hz、1H)、2.77 (d、J = 17.9 Hz、1H)、1.97 (d、J = 5.5 Hz、4H)、1.88 (t、J = 5.0 Hz、4H).
【0270】
<例52>(R)-2-((5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-6-(4-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (400 MHz、メタノール-d4) δ 7.88 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.74 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.54 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.29 (dd、J = 8.8、4.4 Hz、1H)、7.14 (dd、J = 9.8、2.5 Hz、1H)、7.07 (s、1H)、6.97 (td、J = 8.4、3.1 Hz、1H)、6.90 - 6.83 (m、2H)、6.77 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.27 - 6.23 (m、1H)、6.20 (d、J = 1.1 Hz、1H)、4.53 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.27 (d、J = 18.1 Hz、1H)、3.89 (d、J = 3.0 Hz、2H)、3.51 (t、J = 6.1 Hz、2H)、2.90 - 2.82 (m、2H).
【0271】
<例53>(S)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (400 MHz、メタノール-d4) δ 8.02 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.66 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (dt、J = 7.9、1.0 Hz、1H)、7.34 (dd、J = 8.2、1.0 Hz、1H)、7.16 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.13 - 7.07 (m、2H)、7.03 - 6.94 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.9、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.56 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.31 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.50 (dd、J = 6.7、3.5 Hz、4H)、3.41 (dd、J = 6.6、3.5 Hz、4H).
【0272】
<例54>(R)-6-(4-(4-アセチルピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オンの調製
C35H31FN4O3に対して計算されたLC-MS(M+H+)は574.24であり、573.0を見出した。
【0273】
<例55>(R)-6-(4-(4-アミノピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.01 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.85 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.62 (d、J = 8.8 Hz、2H)、7.58 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.38 - 7.32 (m、1H)、7.17 - 7.06 (m、3H)、7.04 - 6.94 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.9、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.22 (d、J = 1.4 Hz、1H)、4.55 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.30 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.91 (d、J = 13.0 Hz、2H)、2.91 (t、J = 11.8 Hz、2H)、2.12 (d、J = 12.5 Hz、2H)、1.80 (td、J = 12.1、4.0 Hz、2H)、1.43 - 1.36 (m、1H).
【0274】
<例56>(R)-6-(4-(4-アミノピペラジン-1-イル)フェニル)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.01 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.85 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.60 (dd、J = 12.0、8.4 Hz、3H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.22 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.16 - 7.07 (m、3H)、7.05 - 7.00 (m、2H)、6.88 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.56 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.30 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.92 (d、J = 12.8 Hz、2H)、2.92 (t、J = 12.3 Hz、2H)、2.11 (d、J = 12.5 Hz、2H)、1.89 - 1.70 (m、2H)、1.44 - 1.26 (m、1H).
【0275】
<例57>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.07 - 8.01 (m、1H)、7.88 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.73 (d、J = 8.8 Hz、2H)、7.61 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.49 (dt、J = 7.7、1.2 Hz、1H)、7.39 - 7.32 (m、3H)、7.15 - 7.06 (m、3H)、7.05 - 6.94 (m、2H)、6.88 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.3、3.0 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.57 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.32 (d、J = 18.1 Hz、1H)、3.90 (d、J = 12.8 Hz、2H)、3.18 (t、J = 11.6 Hz、6H)、2.89 (s、3H)、2.18 (d、J = 12.8 Hz、2H)、1.91 (q、J = 12.8、12.1 Hz、2H)、1.62 (s、2H)、1.33 - 1.10 (m、2H).
【0276】
<例58>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.88 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.71 (d、J = 8.6 Hz、2H)、7.61 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.33 (dd、J = 10.9、8.6 Hz、3H)、7.23 (dd、J = 8.6、2.7 Hz、1H)、7.14 - 7.08 (m、2H)、7.05 - 6.98 (m、2H)、6.89 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.22 (t、J = 0.9 Hz、1H)、4.58 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.30 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.91 (d、J = 12.5 Hz、2H)、3.11 (t、J = 11.7 Hz、5H)、2.87 (s、3H)、2.16 (d、J = 11.6 Hz、2H)、1.96 - 1.80 (m、3H)、1.63 (s、1H)、1.21 (s、2H)、0.91 (s、1H).
【0277】
<例59>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 (d、J = 1.7 Hz、1H)、7.87 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.69 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.60 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.34 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.26 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.14 - 7.07 (m、2H)、7.04 - 6.97 (m、1H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.79 (dd、J = 9.4、3.1 Hz、1H)、6.22 (t、J = 0.9 Hz、1H)、4.57 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.31 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.92 (d、J = 12.4 Hz、2H)、3.37 (d、J = 5.3 Hz、4H)、3.14 (s、3H)、3.05 (t、J = 12.7 Hz、2H)、2.14 (d、J = 12.5 Hz、2H)、1.86 (d、J = 12.6 Hz、1H)、1.63 (s、1H)、1.20 (s、1H).
【0278】
<例60>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペラジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 - 8.00 (m、1H)、7.85 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.65 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.53 - 7.47 (m、1H)、7.43 - 7.35 (m、2H)、7.35 - 7.27 (m、3H)、7.23 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.17 - 7.09 (m、4H)、7.05 - 6.98 (m、2H)、6.89 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.57 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.29 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.73 (d、J = 13.1 Hz、3H)、3.55 (s、8H)、3.12 (d、J = 12.6 Hz、2H)、2.93 (s、3H)、2.51 (d、J = 13.6 Hz、3H)、2.13 (d、J = 13.2 Hz、2H).
【0279】
<例61>(R)-6-(4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 - 8.00 (m、1H)、7.85 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.62 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.58 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.7 Hz、1H)、7.37 - 7.27 (m、2H)、7.15 - 7.07 (m、3H)、7.04 - 6.94 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.56 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.30 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.00 (d、J = 12.9 Hz、2H)、3.46 - 3.39 (m、1H)、2.93 (s、6H)、2.86 (d、J = 12.2 Hz、1H)、2.20 (d、J = 11.9 Hz、2H)、1.96 - 1.76 (m、3H).
【0280】
<例62>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル)フェニル)-イソインドリン-1-オンの調製
C36H35ClN4O2に対して計算されたLC-MS(M+H+)は590.24であり、591.1を見出した。
【0281】
<例63>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.04 - 7.98 (m、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.71 - 7.64 (m、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.7 Hz、1H)、7.34 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.16 (d、J = 8.8 Hz、2H)、7.13 - 7.06 (m、1H)、7.05 - 6.94 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.9、4.6 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.56 (d、J = 18.1 Hz、1H)、4.31 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.70 - 3.49 (m、11H)、3.20 - 3.07 (m、2H)、2.48 (d、J = 13.4 Hz、2H)、2.11 - 1.93 (m、1H)、1.65 - 1.20 (m、2H).
【0282】
<例64>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.05 - 7.98 (m、1H)、7.86 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.66 (d、J = 8.6 Hz、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.22 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.19 - 7.07 (m、4H)、7.05 - 6.98 (m、2H)、6.89 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.26 - 6.16 (m、1H)、4.57 (d、J = 18.0 Hz、1H)、4.29 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.71 - 3.48 (m、11H)、3.13 (t、J = 12.9 Hz、2H)、2.48 (d、J = 13.2 Hz、2H)、2.10 - 1.95 (m、2H).
【0283】
<例65>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (400 MHz、メタノール-d4) δ 7.99 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.83 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.62 (d、J = 8.5 Hz、2H)、7.56 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.9 Hz、1H)、7.35 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.11 (d、J = 7.8 Hz、4H)、7.04 - 6.94 (m、2H)、6.88 (dd、J = 8.9、4.6 Hz、1H)、6.79 (dd、J = 9.3、3.1 Hz、1H)、6.22 (s、1H)、4.54 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.28 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.71 (d、J = 12.7 Hz、2H)、3.53 (d、J = 18.4 Hz、9H)、3.13 (d、J = 13.2 Hz、2H)、2.92 (s、3H)、2.48 (d、J = 13.4 Hz、2H)、2.16 (d、J = 13.4 Hz、2H).
【0284】
<例66>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 - 8.00 (m、1H)、7.85 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.65 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.59 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.52 - 7.48 (m、1H)、7.43 - 7.36 (m、2H)、7.35 - 7.27 (m、3H)、7.23 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.12 (ddd、J = 12.6、7.3、1.9 Hz、4H)、7.05 - 6.98 (m、2H)、6.89 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.22 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.57 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.29 (d、J = 18.0 Hz、1H)、3.73 (d、J = 13.1 Hz、3H)、3.55 (s、9H)、3.12 (d、J = 12.6 Hz、2H)、2.93 (s、3H)、2.51 (d、J = 13.6 Hz、3H)、2.13 (d、J = 13.2 Hz、2H).
【0285】
<例67>(R)-2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 - 7.97 (m、1H)、7.84 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.60 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.55 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.51 - 7.45 (m、1H)、7.34 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.13 - 7.06 (m、2H)、7.04 - 6.99 (m、1H)、6.99 - 6.93 (m、1H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.7 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.2、2.7 Hz、3H)、6.22 (d、J = 1.0 Hz、1H)、4.54 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.46 - 3.37 (m、4H)、2.17 - 2.05 (m、4H).
【0286】
<例68>(R)-2-((5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)-6-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.03 - 7.97 (m、1H)、7.84 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.60 (d、J = 8.7 Hz、2H)、7.55 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.51 - 7.45 (m、1H)、7.34 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.13 - 7.06 (m、2H)、7.04 - 6.99 (m、1H)、6.99 - 6.93 (m、1H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.7 Hz、1H)、6.80 (dd、J = 9.2、2.7 Hz、3H)、6.22 (d、J = 1.0 Hz、1H)、4.54 (d、J = 17.8 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、3.46 - 3.37 (m、4H)、2.17 - 2.05 (m、4H).
【0287】
<例69>6-(4-((R)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 7.99 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.83 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.64 - 7.58 (m、2H)、7.51 (dd、J = 17.7、7.9 Hz、2H)、7.34 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.09 (d、J = 7.2 Hz、2H)、7.05 - 6.93 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.79 (td、J = 6.1、2.7 Hz、2H)、6.21 (s、1H)、4.54 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.07 (s、1H)、3.71 - 3.59 (m、2H)、3.47 (ddd、J = 20.7、10.0、3.8 Hz、2H)、2.51 (dq、J = 14.8、7.1 Hz、1H)、2.20 (ddt、J = 12.8、8.1、4.5 Hz、1H).
【0288】
<例70>6-(4-((R)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.00 (d、J = 1.6 Hz、1H)、7.84 (dd、J = 8.0、1.7 Hz、1H)、7.62 (d、J = 8.6 Hz、2H)、7.57 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (d、J = 7.8 Hz、1H)、7.35 (d、J = 8.1 Hz、1H)、7.22 (dd、J = 8.6、2.6 Hz、1H)、7.14 - 7.07 (m、2H)、7.05 - 6.98 (m、2H)、6.88 (d、J = 8.6 Hz、1H)、6.79 (d、J = 8.7 Hz、2H)、6.22 (s、1H)、4.55 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.28 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.08 (s、1H)、3.66 (t、J = 5.6 Hz、2H)、3.56 - 3.41 (m、2H)、2.53 (dd、J = 14.8、7.4 Hz、1H)、2.21 (s、1H).
【0289】
<例71>6-(4-((S)-3-アミノピロリジン-1-イル)フェニル)-2-((R)-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)(1H-インドール-2-イル)メチル)イソインドリン-1-オンの調製
1H NMR (300 MHz、メタノール-d4) δ 8.01 - 7.97 (m、1H)、7.83 (dd、J = 8.0、1.8 Hz、1H)、7.64 - 7.58 (m、2H)、7.55 (d、J = 8.0 Hz、1H)、7.49 (dt、J = 7.8、1.1 Hz、1H)、7.34 (dd、J = 8.1、1.0 Hz、1H)、7.14 - 7.07 (m、2H)、7.04 - 6.93 (m、2H)、6.87 (dd、J = 8.8、4.6 Hz、1H)、6.82 - 6.76 (m、3H)、6.21 (t、J = 1.0 Hz、1H)、4.54 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.29 (d、J = 17.9 Hz、1H)、4.06 (d、J = 3.4 Hz、1H)、3.70 - 3.60 (m、2H)、3.47 (ddd、J = 19.7、10.1、3.8 Hz、2H)、2.52 (ddt、J = 13.6、8.8、6.7 Hz、1H)、2.20 (ddt、J = 12.9、8.4、4.7 Hz、1H).
【0290】
例1~38において調製される化合物の化学式は下記表1にまとめられ示される。
[表1]
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0291】
例39~71において調製される化合物の化学式は下記表2にまとめられ示される。
[表2]
【表5】
【表6】
【表7】
【0292】
<実験例1>本発明に従う式1によって表される化合物のEGFR突然変異に対する阻害活性の測定
本発明に従う式1によって表される化合物のEGFR突然変異に対する阻害活性を評価するために、以下の実験を行った。結果を下記3に示す。EGFR突然変異体酵素に対する本発明の化合物の活性をCisbio Co.のHTRFシステムを使用して測定した。EGFR L858R/T790M/C797S突然変異体酵素として、Signal Chemによって提供されたタンパク質が購入され、酵素供給源として使用された。
活性測定のために使用されるアッセイ緩衝液の組成物は以下のとおりであった:50mM Tris-HCl(pH7.5)、100mM NaCl、7.5mM MgCl2、3mM KCl、0.01%Tween20、0.1%BSA、および1mMDTT。ここで、酵素反応は1mMの濃度のATPおよび0.5μMの濃度のビオチンでラベル化したペプチド基質を使用して行われた。化合物のEGFR活性阻害性効果の分析は以下の分析反応レシピに従って行われた。
構成要素1:4μlのEGFR突然変異体酵素
構成要素2:2μlの化合物溶液
構成要素3:4μlのATPおよびビオチン-ラベル化ペプチド混合物
【0293】
構成要素1および構成要素2をはじめに混合することによって酵素反応を開始し、および次いでそれに構成要素3を添加した。混合物を37℃で2時間反応させた後、ストレプトアビジン-XL665およびCisbioから提供されたユウロピウムラベルされた抗ホスホチロシン抗体からなる10μlの測定溶液を酵素反応溶液に添加し、続いて室温にて1時間反応させた。最終的に、615nmおよび665nmでの蛍光値の比率をPerkin-Elmerの描写機器(envision equipment)を用いて計算し、酵素活性を定量的に測定し、および化合物の阻害能力を確かめた。化合物の7濃度で測定された値は、プリズムプログラム(version 5.01、Graphpad software、Inc.)を用いて分析され、化合物のIC50値、阻害能力の指標が計算された。
【0294】
【0295】
表3に示されるとおり、本発明の例化合物は、EGFR L858R/T790M/C797S、EGFRの三重の突然変異体に対する高い阻害活性を提示した。
したがって、本発明の式1によって表される化合物は、EGFR L858R/T790M/C797S、EGFRの三重の突然変異体を阻害することにおいて優れた効果を有することが確認され、およびよってがん、EGFR突然変異に関連する疾患の処置、およびとりわけEGFR L858R/T790M/C797Sを発現するがんの処置において有効に使用されることができる。
【0296】
<実験例2>EGFR野生型およびBa/F3細胞株における突然変異体上の本発明に従う式1によって表される化合物のアロステリック阻害効果の評価および同時投与による細胞活性の評価
本発明に従う式1によって表される化合物がEGFR野生型および突然変異体に対するアロステリック阻害剤として働いたことを確認するために、EGFR野生型およびBa/F3細胞株における突然変異体上の阻害性効果が評価された。加えて、本発明に従う化合物が現行の薬物と共に投与されたときに細胞活性を評価するために、合わせた投与に従う細胞活性は単独でまたは遠隔転移を有する大腸がんおよび転移性扁平上皮頭頸部がんにおける化学治療と組み合わせて使用されるセツキシマブを使用して評価された。結果を
図1~7に示した。
比較対照として、EGFR L858R/T790Mに対するアロステリック阻害剤として周知であるEAI045(Allosteric EGFR L858R/T790M阻害剤、CASNo.1942114-09-1、2-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)-2-(3-オキソ-1H-イソインドール-2-イル)-N-(1,3-チアゾール-2-イル)アセトアミド)が使用された。
【0297】
具体的に、野生型およびBa/F3細胞株における突然変異体に対する本発明の化合物の化合物の活性は、PromegaのCellTiter-Gloシステムを用いて以下の通り測定された。CellTiter-Gloアッセイは、細胞培養状態における細胞に存在するATPを測定することによって細胞生存率を確かめるための方法である。Ba/F3 EGFR 野生型およびBa/F3 EGFR L858R、Ba/F3 EGFR L858R/T790MおよびBa/F3 L858R/T790M/C797S 突然変異体細胞株は、Crown Bioscienceから購入され使用された。Ba/F3 EGFR野生型およびBa/F3 EGFR L858R、Ba/F3 EGFR L858R/T790MおよびBa/F3 L858R/T790M/C797S突然変異体細胞株は、37℃、5%CO2インキュベーターにおいて10%FBS、1%ペニシリン-ストレプトマイシンおよび1ug/mlのピューロマイシンを含有するRPMIにおいて培養された。各EGFR 突然変異体に従う化合物の細胞生存阻害性効果の分析は以下の分析反応レシピに従って行われた。
【0298】
BaF3細胞を96ウェル細胞培養プレートのウェルごとに2500細胞/50ulずつ分割し、24時間培養し、そこに式1によって表される化合物50ulを0、0.03、0.1、0.3、および1μMの濃度で処理した。化合物で処理されたプレートを37℃のインキュベーター中で72時間反応し、および次いでCellTiter-Gloアッセイ取扱説明書に従って30分間室温に放置し、プレート温度を室温に維持した。その後、CellTiter-Glo試薬100μlを各プレートの各ウェルに処理し、続いて室温で10分間振とうインキュベーションした。最終的に、570nmでの蛍光値の比率を、ルミノメーターを使用して定量的に測定し、細胞生存率を阻害する化合物の能力を確認した。化合物の5濃度で測定した値はプリズムプログラム(version 5.01、Graphpad software、Inc.)を用いて分析され、および化合物のIC50値、化合物の阻害能力の指標が計算された。
【0299】
図1~4は、EGFR野生型および突然変異体夫々上の例9、13、32および33のアロステリック阻害剤の細胞生存率阻害効果の評価結果を示すグラフである。上のグラフは本発明に従う化合物のみをチロキシンキナーゼ阻害剤(TKI)として処理したときのBa/F3細胞の生存率を示す。下のグラフは、セツキシマブ(Cet.)を本発明の化合物と組み合わせて処理したときのBa/F3細胞の生存率を示す(グラフ中のTKI)。
図1a、
図2a、
図3a、
図4a:は、TKI単独で処理され、
図1b、
図2b、
図3b、
図4b:はセツキシマブと合わせて処理された。
図5は、EGFR野生型および突然変異体上のEAI045のアロステリック阻害効果の評価結果を示す1組のグラフである。
図5a:は、TKI単独で処理され、
図5b:は、セツキシマブと合わせて処理された。
図6は、例9、13、32および33およびEAI045(グラフ中のEAI)の化合物30nmまたは100nmをEGFR L858R/T790M突然変異体に処理したときのBa/F3細胞の生存率を示す1組のグラフである。
図6a:は30nMで処理され、
図6b:は100nMで処理された。
図7は、例9、13、32および33およびEAI045(グラフ中のEAI)の化合物30nmまたは100nmをEGFR L858R/T790M/C797S突然変異体に処理したときのBa/F3細胞の生存率を示す1組のグラフである。
図7a:は30nMで処理され、
図7b:は100nMで処理された。
【0300】
図1~4に示されるとおり、本発明の例9、13、32および33の化合物が単独で投与されるとき、EGFR野生型および突然変異体を発現するBa/F3細胞(EGFR L858R、EGFR L858R/T790M、EGFR del19/T790M/C797S、およびEGFR L858R/T790M/C797S)は、同様の程度の細胞生存率を示し、およびEGFR L858R/T790Mを発現するBa/F3細胞は投与後、増大した細胞生存率を示した。
他方、本発明の化合物がセツキシマブと共に投与されたとき、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797Sを発現したBa/F3細胞の細胞生存率は有意に減少した。
【0301】
すなわち、本発明の例化合物は、野生型よりもEGFR 突然変異体上で選択的な阻害効果を提示し、および具体的に、突然変異体の中で、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797S上で顕著に優れた阻害効果を提示した。
図5および
図1~4を比較すると、セツキシマブと共に投与したとき、本発明の化合物は、EGFR L858R/T790Mに対する周知のアロステリック阻害剤であるEAI045と比較して、EGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797Sを発現するBa/F3細胞の細胞生存率を有意に減少させた。したがって、本発明の化合物が従来の阻害剤に対して優れた効果を提示することが確認された。
【0302】
図6および7に示されるとおり、本発明の例9、32および33の化合物がセツキシマブと共に投与されたとき、本発明の化合物は、EGFR L858R/T790Mに対する周知のアロステリック阻害剤であるEAI045と比較して、EGFR L858R/T790Mを発現するBa/F3細胞の細胞生存率を有意に減らした。したがって、本発明の化合物は従来の阻害剤に対してより優れた効果を提示することが確かめられた。
【0303】
結果的に、本発明に従う式1によって表される化合物は、EGFR野生型よりEGFR突然変異に対してより高い阻害能力を提示し、および具体的に、EGFR L858R/T790M/C797S上に顕著に優れた阻害効果を示した。様々な EGFR 突然変異の中で、本発明の化合物は、選択的にEGFR L858R/T790MおよびEGFR L858R/T790M/C797S上で優れた阻害効果を示し、したがって本発明の化合物はEGFR L858R/T790MまたはEGFR L858R/T790M/C797Sを発現するがんの処置において有効に使用されることができる。
加えて、本発明の化合物は、共に投与するとき有意に相乗的効果を提示し、およびよって付随する治療において有益に使用されることができる。
【0304】
<製造例1>粉末の調製
式1によって表される誘導体 2g
ラクトース 1g
粉末は、従来の粉末を調製する方法に従って密封包装において満たされた、上記構成要素すべてを混合することによって調製された。
<製造例2>錠剤の調製
式1によって表される誘導体 100mg
コーンスターチ 100mg
ラクトース 100mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
錠剤を、従来の錠剤を調製する方法により、全ての上記構成要素を混合することによって調製した。
【0305】
<製造例3>カプセルの調製
式1によって表される誘導体 100mg
コーンスターチ 100mg
ラクトース 100mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
カプセルを全ての上記構成要素を混合することによって調製し、それを従来のカプセルを調製する方法に従ってゼラチンカプセルに満たした。
【0306】
<製造例4>注射剤溶液の調製
式1によって表される誘導体 100mg
マンニトール 180mg
Na2HPO4・2H2O 26mg
蒸留水 2974mg
注射剤溶液は、注射剤溶液を調製するための従来の方法に従って示された量における全ての上記構成要素を含有することによって調製された。
【0307】
<製造例5>健康機能的食品の調製
式1によって表される誘導体 500ng
ビタミン複合体 適した量
ビタミンAアセタート 70mg
ビタミンE 1.0mg
ビタミン 0.13mg
ビタミンB2 0.15mg
ビタミンB6 0.5mg
ビタミンB12 0.2mg
ビタミンC 10mg
ビオチン 10mg
ニコチンアミド 1.7mg
葉酸 50mg
パントテン酸カルシウム 0.5mg
ミネラル 適した量
硫酸鉄 1.75mg
酸化亜鉛 0.82mg
炭酸マグネシウム 25.3mg
リン酸カリウ 15mg
リン酸カルシウム、二塩基性 55mg
クエン酸カリウム 90mg
炭酸カルシウム 100mg
塩化マグネシウム 24.8mg
【0308】
健康機能的食品に適したビタミンおよびミネラルを好ましい混合比率に従って混合したが、組成比率は無作為に調整されることができる。健康機能的食品を調製する従来の方法に従って上記構成要素を混合した後、顆粒を調製し、および顆粒を従来の方法に従った健康機能的食品の調製のために使用した。
【0309】
<製造例6>健康飲料の調製
式1によって表される誘導体 500ng
クエン酸 1000mg
オリゴ糖類 100g
マエシル(Maesil)(ウメ(Prunus mume))抽出物 2g
タウリン 1g
精製水 900mlまで
上記構成物質を健康飲料を調製する従来の方法に従って混合した。混合物を撹拌しながら1時間85℃に加熱し、次いで濾過した。濾過物を滅菌した容器に入れ、それを密封し再度滅菌し、それらが健康飲料のための組成物の調製のために使用されるまで冷却装置に貯蔵した。
好みの飲料に適した抗生物質を好ましい混合比率に従って混合するが、組成比率は需要クラス、需要国および使用の目的等々などの地域的および民族的好みに従って調整されることができる。
【0310】
産業上の利用可能性
本発明のイソインドリン-1-オン誘導体は、EGFR突然変異が生じているがんの処置において有効に用いられることができ、およびまた付随する治療において有益に使用されることもできる。