(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-10
(45)【発行日】2022-06-20
(54)【発明の名称】特許用文章生成装置、特許用文章生成方法、および特許用文章生成プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20220613BHJP
G06Q 50/18 20120101ALI20220613BHJP
【FI】
G06F40/166
G06Q50/18 310
(21)【出願番号】P 2021128452
(22)【出願日】2021-08-04
【審査請求日】2022-04-15
(31)【優先権主張番号】P 2021106751
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515277757
【氏名又は名称】株式会社AI Samurai
(72)【発明者】
【氏名】白坂 一
(72)【発明者】
【氏名】三浦 びわ
【審査官】木村 大吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-224984(JP,A)
【文献】特開2007-257668(JP,A)
【文献】特開2005-011382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-40/58
G06Q 10/00-99/00
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから発明文章を受信する第1受信部と、
前記発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出部と、
前記複数の文献を前記ユーザに提示する提示部と、
前記ユーザから前記複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付部と、
前記任意の1件の文献の
「発明の名称
」、
「発明の属する技術分野
」、
「背景技術
」、
「先行技術文献
」、
「発明が解決しようとする課題
」、
「発明の効果
」の欄の記載
の各項目内容を当てはめることによって、
「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「発明の効果」の欄を生成する第1生成部と、
前記発明文章に対応する文章をコピーすることによって「課題を解決するための手段
」の欄を生成する第2生成部と、
前記発明文章中と前記複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出部と、
前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定部と、
前記類似度が前記所定値以上であると判定された場合に、前記複数の文献から前記単語に関連する文章を抽出し、前記文章に基づいて、
「発明を実施するための形態
」の欄を生成する第3生成部と、を備える特許用文章生成装置。
【請求項2】
前記受付部は、前記判定部により類似度が最も高いと判定された文献を前記任意の1件の文献として、受け付ける、ことを特徴とする請求項1に記載の特許用文章生成装置。
【請求項3】
前記第1・第2・第3生成部に基づき生成した特許用文章を編集可能な編集部、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の特許用文章生成装置。
【請求項4】
特許用文章の校正を実行する特許用文章校正部を、さらに備え、前記特許用文章校正部は、前記特許用文章の校正の対象となるチェック項目に基づき、誤りの可能性の高い文章部分を抽出する第2抽出部と、前記第2抽出部で誤りの可能性の高い文章部分が抽出された場合、前記文章部分と誤り情報を対応付けて出力する出力部と、を備えることを特徴とする請求項1から
3のいずれか一項に記載の特許用文章生成装置。
【請求項5】
コンピュータに、
ユーザから発明文章を受信する第1受信ステップと、
前記発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の文献を前記ユーザに提示する提示ステップと、
前記ユーザから前記複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付ステップと、
前記任意の1件の文献の
「発明の名称
」、
「発明の属する技術分野
」、
「背景技術
」、
「先行技術文献
」、
「発明が解決しようとする課題
」、
「発明の効果
」の欄の記載
の各項目内容を当てはめることによって、
「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「発明の効果」の欄を生成する第1生成ステップと、
前記発明文章に対応する文章をコピーすることによって「課題を解決するための手段
」の欄を生成する第2生成ステップと、
前記発明文章中と前記複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定ステップと、
前記類似度が前記所定値以上であると判定された場合に、前記複数の文献から前記単語に関連する文章を抽出し、前記文章に基づいて、
「発明を実施するための形態
」の欄を生成する第3生成ステップと、を実行させる特許用文章生成方法。
【請求項6】
コンピュータに、
ユーザから発明文章を受信する第1受信機能と、
前記発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出機能と、
前記複数の文献を前記ユーザに提示する提示機能と、
前記ユーザから前記複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付機能と、
前記任意の1件の文献の
「発明の名称
」、
「発明の属する技術分野
」、
「背景技術
」、
「先行技術文献
」、
「発明が解決しようとする課題
」、
「発明の効果
」の欄の記載
の各項目内容を当てはめることによって、
「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「発明の効果」の欄を生成する第1生成機能と、
前記発明文章に対応する文章をコピーすることによって課題を解決するための手段を生成する第2生成機能と、
前記発明文章中と前記複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出機能と、
前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定機能と、
前記類似度が前記所定値以上であると判定された場合に、前記複数の文献から前記単語に関連する文章を抽出し、前記文章に基づいて、
「発明を実施するための形態
」の欄を生成する第3生成機能と、を実現させる特許用文章生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許用文章生成装置、特許用文章生成方法、および特許用文章生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許出願を行う際に、出願用の明細書が必須となる。特許出願用の明細書は、背景技術における課題、発明の詳細説明である実施形態の説明、特許の権利範囲である特許請求の範囲、などが必須となる。
【0003】
特許の特許性は、大きく新規性および進歩性が影響する。新規性は、同一の発明が特許の出願時に公知であったか否かを基準に判断し、進歩性は、出願時点で公知となっている技術を元に当業者が容易に発明をすることができるか否かを基準に判断する。
この進歩性の判断は、容易ではないため、判断が著しく困難な場合は、裁判にまで持ち込まれることもある。進歩性の判断が困難なのは、進歩性の判断が特許請求の範囲のみではなく、技術分野や背景技術との関連性を考慮して判断されるためである。そのため、特許出願用の明細書の生成は、特許性を主張できるよう人手によって念入りに生成されるのが通常である。
【0004】
一方、特許文献を自動的に生成するシステムが提案されている。特許文献1に記載のシステムでは、特許文献の生成に必要な事項を受け付け、システムが抽出した先行技術文献との比較を行い、差異について特許出願の明細書として生成する。具体的には、このシステムは、当該差異について抽出された先行技術文献を置換して特許出願明細書とする構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、ユーザによって入力された特許請求の範囲に類似する先行技術文献をシステムが自動的に1件または数件抽出し、この1件または数件の先行技術文献を基に特許出願明細書を生成するため、参考にする先行技術文献が少ないため、生成された特許出願明細書の品質にばらつきが生じる可能性がある。すなわち、特許出願明細書の内容も抽出された先行技術文献の記載に大きく左右される。
【0007】
そこで、本発明は上記課題を考慮し、生成される特許出願明細書の品質を一定に保つことが可能な特許用文章生成装置、特許用文章生成方法、および特許用文章生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態による特許用文章生成装置は、特許用文章生成装置は、特許請求の範囲ユーザから発明文章を受信する第1受信部と、発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出部と、複数の文献をユーザに提示する提示部と、ユーザから複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付部と、任意の1件の文献の発明の名称、発明の属する技術分野、背景技術、先行技術文献、発明が解決しようとする課題、発明の効果の欄の記載に基づいて、従来技術を生成する第1生成部と、発明文章に基づいて、課題を解決するための手段を生成する第2生成部と、発明文章中と複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出部と、類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定部と、類似度が所定値以上であると判定された場合に、複数の文献から単語に関連する文章を抽出し、文章に基づいて、発明を実施するための形態の欄を生成する第3生成部と、を備える。
【0009】
本発明の一実施形態による特許用文章生成装置は、特許用文章生成装置は、受付部は、判定部により類似度が最も高いと判定された文献を任意の1件の文献として、受け付ける。
特許用文章生成装置は、第1・第2・第3生成部に基づき生成した特許用文章を編集可能な編集部、を備える。
【0010】
本発明の一実施形態による特許用文章生成装置は、ユーザから図面を受信する第2受信部、を備える。
【0011】
本発明の一実施形態による特許用文章生成装置は、特許用文章の校正を実行する特許用文章校正部を、さらに備え、特許用文章校正部は、特許用文章の校正の対象となるチェック項目に基づき、誤りの可能性の高い文章部分を抽出する第2抽出部と、第2抽出部で誤りの可能性の高い文章部分が抽出された場合、文章部分と誤り情報を対応付けて出力する出力部と、を備える。
【0012】
本発明の一実施形態による特許用文章生成方法は、コンピュータに、ユーザから発明文章を受信する第1受信ステップと、発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出ステップと、複数の文献をユーザに提示する提示ステップと、ユーザから複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付ステップと、任意の1件の文献の発明の名称、発明の属する技術分野、背景技術、先行技術文献、発明が解決しようとする課題、発明の効果の欄の記載に基づいて、従来技術を生成する第1生成ステップと、発明文章に基づいて、課題を解決するための手段を生成する第2生成ステップと、発明文章中と複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出ステップと、類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定ステップと、類似度が所定値以上であると判定された場合に、複数の文献から単語に関連する文章を抽出し、文章に基づいて、発明を実施するための形態の欄を生成する第3生成ステップと、を実行させる。
【0013】
本発明の一実施形態による特許用文章生成プログラムは、コンピュータに、ユーザから発明文章を受信する第1受信機能と、発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出機能と、複数の文献をユーザに提示する提示機能と、ユーザから複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付機能と、任意の1件の文献の発明の名称、発明の属する技術分野、背景技術、先行技術文献、発明が解決しようとする課題、発明の効果の欄の記載に基づいて、従来技術を生成する第1生成機能と、発明文章に基づいて、課題を解決するための手段を生成する第2生成機能と、発明文章中と複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出機能と、類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定機能と、類似度が所定値以上であると判定された場合に、複数の文献から単語に関連する文章を抽出し、文章に基づいて、発明を実施するための形態の欄を生成する第3生成機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0014】
上記態様によると、生成される特許出願明細書の品質を一定に保つことが可能な特許用文章生成装置、特許用文章生成方法、および特許用文章生成プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る特許用文章生成装置1による処理の一例を説明するための模式図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る特許用文章生成装置1の概略構成の一例を示す図である。
【
図3】ユーザの端末装置の概略構成の一例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る入力画面の例を示す模式図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る出力画面の例を示す模式図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る特許用文章生成装置1の動作処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る特許用文章生成装置、特許用文章生成方法、および特許用文章生成プログラムについて図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物におよぶ点に留意されたい。
【0017】
(特許用文章生成装置1による処理の概要)
図1は、本発明の実施形態にかかる特許用文章生成装置1による処理の一例を説明するための模式図である。
【0018】
特許用文章生成装置1は、複数のユーザの端末装置2、2、2・・・およびデータベース3、これらの複数のユーザの端末装置2、2、2・・・およびデータベース3と相互に通信されるサーバ4を有する。サーバ4のサーバ通信部430は、複数のユーザの端末装置2、2、2・・・からユーザが特許出願明細書を自動生成したい発明の内容である発明文章を受信して、サーバ処理部416が受信した発明文章およびデータベース3に蓄積された発明文章に類似する複数の特許文献を基に生成された特許出願明細書をユーザの端末装置2、2、2・・・に送信する。
【0019】
ここで、特許用文章生成装置1は、特許出願明細書以外に社内の特許発明の届出帳票などの特許用文章全般の生成に使用されてもよい。すなわち、従来技術である先行技術との差異をまとめるための書類であれば使用用途は本実施形態の記載に限定されることはない。なお、本実施形態においては、特許用文章生成装置1が、特許出願明細書としての特許用文章を生成することを一例として記載する。
【0020】
更に、データベース3に関しても、特許文献だけが先行文献となっているが、このデータベースも特許文献以外に学術論文などの特許文献以外を記憶したデータベースであってもよい。すなわち、任意の発明内容、当該発明内容以外の記載、および当該発明内容に対応付けられた従来技術文献の記載の対応関係が記憶されていれば、データベース3の記憶している文献の種類は本実施形態の記載に限定されることはない。なお、本実施形態においては、データベース3が特許文献を記憶している構成を一例として記載する。
【0021】
なお、本実施形態では、データベース3に記憶されている特許文献を検索対象として記載しているが、サーバ4は、データベース3から特許文献をダウンロードしてサーバ4内で複数の類似する特許文献を抽出する構成としてもよい。この構成によると、処理をローカルで完結できるため、処理速度を早めることができる。
【0022】
データベース3は、例えば特許庁のデータベースである。特許庁のデータベースは、1庁でも複数庁を含んでいてもよい。なお、米国、欧州、日本、中国、および韓国の5庁のデータベースを含むことで世界の特許の約90%を網羅することができるため、特許性の判定の精度を上げるためには、これらの5庁のデータベースを含んでいるとよい。
【0023】
(特許用文章生成装置1の概略構成)
図2は、本発明の実施形態にかかる特許用文章生成装置1の概略構成の一例を示す図である。
【0024】
本発明の実施形態にかかる特許用文章生成装置1は、複数のユーザの端末装置2、2、2・・・と、データベース3と、サーバ4とを有する。以下では、複数のユーザの端末装置を単にユーザの端末装置2と称する場合がある。ユーザの端末装置2、2、2・・・およびサーバ4は、たとえば、インターネット5などの通信ネットワークを介してそれぞれ相互に接続される。更に、データベース3およびサーバ4は、たとえば、インターネット5などの通信ネットワークを介してそれぞれ相互に接続される。また、ここではインターネット5が1つ例示されているが、インターネット5が複数のネットワークからなる場合は、それぞれのネットワーク間にゲートウェイ(図示せず)を適宜設けてもよい。ユーザの端末装置2で実行されるプログラム(たとえば、閲覧プログラム)と、サーバ4で実行されるプログラム(たとえば、管理プログラム)とは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などの通信プロトコルを用いて通信を行う。
【0025】
更に、ユーザの端末装置2とサーバ4との間の接続、およびデータベース3とサーバ4との間の接続は、扱う情報が機密情報となるため、インターネット5の通信環境がセキュリティーの面で優れている必要がある。また、ユーザの端末装置2とサーバ4との間の接続、およびデータベース3とサーバ4との間の接続は、専用の回線を用意することでセキュリティーを強化することができる。
【0026】
(ユーザの端末装置2の概略構成)
図3は、本発明の実施形態にかかるユーザの端末装置2の概略構成の一例を示す図である。
【0027】
ユーザの端末装置2は、無線通信ネットワークへの接続、Webアクセスなどを実行する。そのために、ユーザの端末装置2は、端末通信部211と、端末記憶部212と、端末操作部213と、端末表示部214と、端末処理部215とを備える。
【0028】
なお、ユーザの端末装置2としては、タブレットPCやノートPCを想定するが、本発明はこれに限定されない。ユーザの端末装置2は、本発明が適用可能であればよく、たとえば、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤ、タブレット端末、などでもよい。
【0029】
端末通信部211は、通信インターフェース回路を備え、ユーザの端末装置2をインターネット5に接続する。端末通信部211は、ネットワークを介して端末処理部215から供給されたデータをサーバ4などに送信する。また、端末通信部211は、ネットワークを介してサーバ4などから受信したデータを端末処理部215に供給する。
【0030】
端末記憶部212は、たとえば、半導体メモリ装置を備える。端末記憶部212は、端末処理部215での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データなどを記憶する。例えば、端末記憶部212は、ドライバプログラムとして、端末操作部213を制御する入力デバイスドライバプログラム、端末表示部214を制御する出力デバイスドライバプログラムなどを記憶する。各種プログラムは、たとえばCD-ROM、DVD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラムなどを用いて端末記憶部212にインストールされてもよい。また、端末記憶部212は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0031】
端末操作部213は、ユーザの端末装置2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、たとえば、マウス、タッチパネル、またはキーボタンなどである。ユーザは、端末操作部213を用いて、情報の選択や解除、文字や数字などを入力することができる。端末操作部213は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、端末処理部215に送信される。
【0032】
端末表示部214も、映像や画像などの表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、たとえば、液晶入力領域や有機EL(Electro-Luminescence)入力領域などである。端末表示部214は、端末処理部215から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像などを表示する。
【0033】
端末処理部215は、一または複数個のプロセッサおよびその周辺回路を備える。端末処理部215は、ユーザの端末装置2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、たとえば、CPUである。端末処理部215は、ユーザの端末装置2の各種処理が端末記憶部212に記憶されているプログラムや端末操作部213の操作などに基づいて適切な手順で実行されるように、端末通信部211や端末表示部214などの動作を制御する。端末処理部215は、端末記憶部212に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラムなど)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部215は、複数のプログラム(アプリケーションプログラムなど)を並列に実行することができる。
【0034】
端末処理部215は、ユーザの端末装置2の外部から受信した画面表示情報をユーザに閲覧可能な画面表示として処理をする機能や、ユーザからの端末操作部213の操作内容に基づく処理をユーザの端末装置2の外部に送信可能な信号に変換して端末通信部211に送る機能を備える。これらの機能は、端末処理部215が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとしてユーザの端末装置2に実装されてもよい。
【0035】
(ユーザの端末装置2の処理)
ユーザの端末装置2は、ユーザに操作される。ユーザは、端末操作部213を操作して特許出願明細書を自動生成したい発明文章をユーザの端末装置2に入力する。必要に応じて端末処理部215が発明文章の誤記修正を行なったり、文法の修正を行なったりしてもよい。
【0036】
また、ユーザの端末装置2は、ユーザの個人用の端末装置であってもよく、企業用の端末装置や企業全体のネットワークであってもよい。
【0037】
そして、ユーザの端末装置2の端末通信部211は、ユーザによって入力された発明文章をサーバ4に送信する。
【0038】
(データベース3の概略構成)
本発明の実施形態にかかるデータベース3は、サーバ4の要求に応じて所望の複数の特許文献をサーバ4に提供する。すなわち、データベース3は、サーバ4から受信した要求に基づいて当該要求に該当する特許文献を抽出して、サーバ4に送信する。データベース3は、サーバ4からの要求がある度に特許文献を検索してサーバ4に送信してもよく、定期的に代表的な検索結果についてデータベース3が特許文献をサーバ4に送信してもよい。あるいは、ユーザが作成した発明文章に類似する特許文献の母集団リストを、ユーザの端末装置2に入力し、端末通信部211は、ユーザによって入力された母集団リストをサーバ4に送信してもよい。ユーザは、母集団リストの特許文献番号を直接、ユーザの端末装置2に入力してもよいし、母集団リストのファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることにより、ユーザの端末装置2に母集団リストをアップロードしてもよい。また、特に図示しないが、データベース3は、処理部、通信部、および記憶部などのサーバとしての構成要素を備えているとよい。
【0039】
更に、サーバ4がデータベース3を兼ねている場合、データベース3は、特許文献をサーバ4に送信してサーバ記憶部411などが特許文献を記憶する。データベース3は、サーバ4からの要求に応じて特許文献をサーバ4に送信してもよく、データベース3の主動によって特許文献をサーバ4に送信してもよい。この場合、サーバ4は、サーバ4内で検索および判定を完結できるため、処理速度を自由に調整することができる。
【0040】
データベース3は、新しく公開された公開特許公報や登録特許公報を蓄積して記憶している。データベース3は、過去の特許文献全てにおいて、項目分けされているとよい。データベース3は、特許文献を所定の項目ごとに分割した複数の小文章に分割して記憶していてもよい。この場合、サーバ4は、発明文章(請求項)に対応する特許出願明細書を複数の小文章に対応する項目ごとに生成することができる。たとえば、要約、特許請求の範囲(請求項)、全文などに分かれているとよい。
【0041】
また、上述の通り、データベース3は、特許文献の替わりに技術論文などを記憶するデータベースであってもよい。この場合も、データベース3の動作については、特許文献を記憶する場合と同様である。
【0042】
(サーバ4の概略構成)
図4は、本発明の実施形態にかかるサーバ4の概略構成の一例を示す図である。
【0043】
図4に示されるように、サーバ4は、サーバ4の記憶領域であるサーバ記憶部410を含む。また、サーバ4は、ユーザから発明文章を受信する第1受信部421と、発明文章に類似する複数の特許文献をデータベース3から抽出する第1抽出部422と、類似する複数の特許文献をユーザに提示する提示部423と、ユーザから類似する複数の特許文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付部424と、発明文章に基づいて請求項および当該請求項に対応する特許出願明細書を生成する生成部425(第1生成部425-1、第2生成部425-2、第3生成部425-3)、および発明文章中と複数の特許文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出部426と、類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定部427を含むサーバ処理部420を備えている。サーバ処理部420による機能は、サーバ処理部420が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとしてサーバ4に実装されてもよい。なお、サーバ処理部420の処理内容は後述する。また、サーバ処理部420の構成要素の切り分けは、一例であって、どの構成要素がどの処理を行うかは、特に本実施形態の記載に限定されない。
【0044】
サーバ記憶部410は、たとえば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置の内の少なくとも一つを有し、バスを介してサーバ4と接続される。サーバ記憶部410は、サーバ処理部420による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データなどを記憶する。たとえば、サーバ記憶部410は、ドライバプログラムとして、発明文章の通信を行うサーバ通信部430を制御する通信デバイスドライバプログラムなどを記憶する。コンピュータプログラムは、たとえばCD-ROM、DVD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラムなどを用いてサーバ記憶部410にインストールされてもよい。
【0045】
サーバ処理部420の第1受信部421は、端末装置2を介してユーザからの発明文章を受信する。第1抽出部422は、ユーザの端末装置2から第1受信部421が受信した発明文章を基に当該発明文章に類似する複数の特許文献をデータベース3から抽出する。より詳細には、第1抽出部422は、ユーザの端末装置2から受信した発明文章に含まれる複数の単語から特許文献を検索するための検索キーワードを抽出して、抽出した検索キーワードを検索条件としてデータベース3に送信して、検索結果をデータベース3から受信する。
【0046】
提示部423は、第1抽出部422が抽出した発明文章に類似する先行文献である複数の特許文献をユーザの端末装置2に提示する。提示部423は、複数の特許文献のそれぞれに含まれる図面、たとえば代表図面、を主にユーザに提示することとしてもよい。図面は、特許文献に含まれる要約や特許請求の範囲と比較して一般的に理解し易いため、ユーザに直感的に理解できるため好ましい。
【0047】
そして、受付部424は、ユーザから発明文章に類似する先行文献である複数の特許文献の中から任意の1件の特許文献を基準特許文献として選択入力を受け付ける。
【0048】
例えば、基準特許文献は、ユーザの発明文章と類似特許群の文章同士を比較することにより、算出部426が文章の類似度を算出するように構成されていてもよい。そして、算出した類似度に基づき、判定部427が、類似度が所定値以上であるか否かを判定してもよい。
【0049】
生成部425(第1生成部425-1、第2生成部425-2、第3生成部425-3)は、発明文章および基準特許文献の内容に基づいて、特許文章としての特許出願明細書の骨子を生成する。
【0050】
サーバ処理部420を構成する各部の処理内容は後述する。
【0051】
続いて、本発明の一実施形態に係る入力画面の例について
図5を参照しつつ説明する。
【0052】
ユーザの端末装置2には、発明文章の入力を受け付ける入力画面100が表示される。入力画面100は、発明文章入力領域102と、追加ボタン104と、基準特許入力領域106と、類似特許群(母集団特許文献番号)入力領域108と、を有する。
【0053】
ユーザは、発明文章を入力画面100の発明文章入力領域102に入力する。ユーザは、複数の発明文章を入力したい場合、追加ボタン104をクリック(押下)することで、発明文章入力領域102に入力する発明文章の数を増やすことができる。
【0054】
ユーザは、発明文章入力領域102に発明文章に代えてまた加えて、発明提案書、論文などの技術文書、技術キーワードや、技術図面その他写真等の各種ファイル(以下、「文書等」という)をアップロードすることができる。また、ユーザは、発明文章入力領域102に文書等の代わりに発明提案書などの技術文書の画像のファイルをアップロードしてもよい。そして、アップロードされた文書等は、端末装置2を介して第1受信部421が受信してもよいし、サーバ処理部420が別途備える第2受信部(図示せず)が受信してもよい。
【0055】
ユーザが発明文章を発明文章入力領域102に入力すると、サーバ処理部420の第1受信部421は、発明文章を受信する。そして、発明文章が受信されると、第1抽出部422は、発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する。類似度は、発明文章と特許文献の文章同士を比較することによって行う。文章同士の比較は、既存の文章比較技術を用いることができる。一般的には、同一単語同士の出現回数の比較や同一単語の出現割合の比較などによって類似度を示す数値を算出することができる。この算出は、サーバ4が備える算出部426が実行してもよい。具体的には、算出部426は、発明文章に含まれる単語の中から特定単語を抽出し、複数の特定単語について同義語、類義語または派生語(以下、「同義語等」という)を記憶した図示しない同義語等データベースから特定単語に対する同義語等を検索した上で、同義語等によって構成される文章の意味内容が類似しているか否かで判断する。そして、類似度が所定値以上の複数の特許文献を抽出してもよい。抽出は第1抽出部422が実行してもよい。このようにして、抽出された類似する複数の特許文献を類似特許群(母集団特許文献)として、類似特許群(母集団特許文献番号)入力領域108に入力する。なお、ユーザは、複数の類似特許を入力したい場合、追加ボタン104をクリック(押下)することで、類似特許群入力領域108に入力する類似特許の数を増やすことができる。そして、類似特許群の中から任意の1件の特許文献の選択し、ユーザは、基準特許入力領域106に当該1件の特許文献を基準特許文献として文献番号を入力する。なお、ユーザは、類似特許群の中から最も類似度の高い文献を、基準特許文献として選択してもよい。例えば、判定部427によって類似度が最も高いと判定された特許文献の文献番号が、サーバ4に送信され、当該特許文献番号が基準特許入力領域106に、自動で入力されるように構成してもよい。また、ユーザは、類似特許群以外の特許文献を基準特許文献として、基準特許入力領域106に直接入力してもよい。
【0056】
そして、ユーザは、生成ボタン115をクリック(押下)することにより、特許出願明細書の骨子を生成することができる。
【0057】
(特許用文章の生成方法)
続いて、本発明の一実施形態に係る特許用文章の生成方法について
図6を参照しつつ説明する。
【0058】
基準特許文献における「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、および「発明の効果」の欄の記載内容に基づいて、ユーザの発明内容の従来技術として、「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「発明の効果」を生成する。
【0059】
具体的には、まず、ユーザの発明文章に最も類似している基準特許文献に基づいて「先行技術文献」を特定する。そして、第1生成部425-1は、ユーザの発明文章の「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「発明が解決しようとする課題」、および「発明の効果」を含む従来技術の内容を、基準特許文献のこれらの各項目内容を当てはめることによって生成する。そして、第2生成部425-2は、ユーザの発文章に基づき特許請求の範囲を生成する。さらに、第3生成部425-3は、発明文章中と複数の類似特許群に記載されている単語に関連する文章を抽出することによって、「発明を実施するための形態」を生成する。このようにして、生成部425(第1生成部425-1、第2生成部425-2、第3生成部425-3)は、ユーザの発明文章を特許出願するための特許出願明細書の骨子として生成する。
【0060】
以上のように生成した特許出願明細書の骨子の内容は、ユーザの端末装置2の特許文章生成画面110に表示される。特許文章生成画面110には、「発明の名称」、「発明の属する技術分野」などの各項目毎に編集ボタン120が設けられている。そして、ユーザは、編集ボタン120をクリック(押下)することによって、特許出願明細書の骨子の内容の編集を行うことができる。これによって、ユーザは、生成部425が生成した特許出願明細書の骨子の内容を特許庁に提出する特許出願原稿作成の参考に用いることができる。そして、ユーザは、編集ボタン120をクリック(押下)することで特許出願明細書の骨子の内容を編集し、特許庁に提出する最終の特許出願明細書原稿を作成することができる。
【0061】
類似特許群のうち、判定部427が最も類似している特許文献を基準特許文献として自動で選択入力を受け付けてもよい。選択入力の受け付けは、受付部424が実行する。受け付けられた基準特許文献に基づき、第1生成部425-1は、特許出願明細書の骨子を生成する。そして、特許出願明細書の骨子の「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、および「発明の効果」に関する情報を編集することにより、ユーザの発明の従来技術として、「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、および「発明の効果」を作成してもよい。
【0062】
また、「課題を解決するための手段」は、ユーザが入力した発明文章に基づき、第2生成部425-2が生成する。
【0063】
また、「発明を実施するための形態」は、ユーザが入力した発明文章および類似特許群に基づき、第3生成部425-3が生成する。具体的には、発明文章と類似特許群に記載されている単語、語句を比較して類似度を算出部426により算出する。判定部427によって、類似度が所定値以上であると判定された場合に、類似度が所定値以上であると判定された特許文献から単語、語句に関する説明をした文章を抽出し、当該文章に基づいて、「発明を実施するための形態」を生成する。類似度が所定値以上である文献が複数である場合は、複数の文献から文章を抽出し、「発明を実施するための形態」を生成してもよい。あるいは、類似度が最も高い一の特許文献の文章、およびユーザが入力した発明文章から生成した「特許請求の範囲」に基づいて、「発明を実施するための形態」を生成してもよい。例えば、算出部426は、Word2Vecを用いて、前処理された特許文献に含まれる単語をベクトルに変換し、変換したベクトルに基づき類似度を算出してもよい。
【0064】
具体的には、「背景技術」、「課題を解決するための手段」、「発明を実施するための形態」などの各項目は、特許出願明細書のひな形であるテンプレートをデータベース3から読み込む。ユーザが発明文章および類似特許群を入力領域102、108に入力することにより、「背景技術」、「課題を解決するための手段」、「発明を実施するための形態」などの各項目を生成することができる。定型的な文章等の空欄箇所に発明文章および類似特許群の内容を配置することにより、特許出願明細書の骨子を生成することができる。
【0065】
以上のように、ユーザの端末装置2の特許文章生成画面110に編集ボタン120が備えられている。そして、特許出願明細書の骨子における、「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「発明の効果」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明を実施するための形態」、「符号の説明」、「特許請求の範囲」、および「要約書」の各項目は、編集ボタン120をユーザが押下(クリック)することにより、編集することができるように構成されている。
【0066】
従って、本発明の一実施形態に係る特許用文章生成装置1によれば、基準(ベース)となる特許文献を基に、より充実した形で加筆修正などの編集を行い、特許出願明細書原稿としての特許用文章を効率的に作成することができる。
【0067】
さらに、本発明の一実施形態に係る特許用文章生成装置1は、特許出願明細書原稿としての特許用文章を校正するための特許用文章校正部(図示せず)を備えてもよい。特許用文章校正部(図示せず)は、特許用文章の校正の対象となるチェック項目に基づき、誤りの可能性の高い文章部分を抽出する第2抽出部(図示せず)と、第2抽出部(図示せず)で誤りの可能性の高い文章部分が抽出された場合、文章部分と誤り情報を対応付けて出力する出力部(図示せず)と、を備えてもよい。または、端末表示部214が、文章部分と誤り情報を対応付けて出力してもよい。
【0068】
第2抽出部(図示せず)は、予めデータベース3に格納されている複数のチェック項目を参照して、特許用文章の内容をチェックし、特許文章の誤りの可能性の高い箇所を抽出する。具体的には、データベース3に格納されている種々のチェック項目に記載されている不適切な内容が検出されたと判定部427が判定した場合、第2抽出部(図示せず)は、これを誤りの可能性の高いものとして抽出する。そして、出力部(図示せず)は、誤りの可能性の高い文章箇所(部分)と誤り情報を対応付けて端末装置2の入力画面100に表示する。表示は、誤りの可能性がある文章のフォント、文字サイズを変更するなど強調表示してもよい。例えば、判定部427は、チェック項目として、項目名、書類名に誤りがあるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部427は、データベース3に予め格納されている特許出願明細書原稿のテンプレートに基づいて、項目名、書類名が適切であるか否か、または各項目の位置が適切であるか否かを判定してもよい。また、判定部427は、チェック項目として、段落番号および請求項番号に誤りがあるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部427は、段落番号および請求項番号が連続した番号(連番)で構成されているか否かを判定してもよい。また、判定部427は、チェック項目として、特許請求の範囲の先行詞(前記、当該)に誤りがあるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部427は、先行詞の直後に出現する単語、語句を取得し、当該単語、語句の前に同一の語句が出現するか否かを判定してもよい。また、判定部427は、チェック項目として、請求項の従属関係に誤りがあるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部427は、「特許請求の範囲」の請求項の構造として従属関係が適切であるか否かを判定してもよい。または、判定部427は、請求項の従属関係を見たときに、その請求項の発明のカテゴリが適切であるか否かを判定してもよい。さらに、判定部427は、チェック項目として、明細書の符号と図面の符号に誤りがあるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部427は、図面に記載されている数字と、明細書中の当該数字の直前に記載される単語、語句を比較し、同一の数字に対して複数の単語、語句、または同一の単語、語句に対して複数の数字が存在する場合に、図面の符号と明細書の符号が適切でないと判定してもよい。ユーザの端末装置2の入力画面100に、明細書に記載された「符号の説明」を一覧表示し、記載事項が適切でない場合は、警告表示として、例えば、不適切な記載事項の箇所のフォント、文字サイズを変更するなど強調表示してもよい。
【0069】
(特許用文章生成装置1の動作処理)
次に、特許用文章生成装置1よる動作処理について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
まず、第1受信部421は、ユーザから発明文章を受信する(ステップS1)。次いで、第1抽出部422は、ユーザが端末装置2を介して、発明文章入力領域102に入力した発明文章に類似する複数の特許文献を抽出する(ステップS2)。発明文章に類似する複数の特許文献は、サーバ4が備えるデータベース3に蓄積されている。データベース3は、例えば特許庁のデータベースであり、第1抽出部422は、データベース3から発明文章に類似する特許文献を抽出する。発明文章に類似する複数の特許文献は、提示部423によって、ユーザに類似特許群(母集団)リストとして提示される(ステップS3)。次いで、受付部424は、母集団としての類似特許群のうち、任意の1件の特許文献として基準特許文献の選択を受け付ける(ステップS4)。例えば、類似特許群のうち、最も類似している特許文献を第1抽出部422が抽出し、受付部424は、これを基準特許文献として、選択入力を受け付けてもよい。算出部426は、発明文章と類似特許群の文章同士の類似度を算出する(ステップS5)。そして、判定部427は、類似度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS6)。
【0071】
類似度が所定値以上であると判定された場合(ステップS6のYES)、類似特許群の中から発明文章中の単語、語句に関する説明をした文章を抽出する(ステップS7)。抽出は、例えば、第1抽出部422が実行する。なお、類似度が所定値以上である特許文献がない場合(ステップS6のNO)、サーバ処理部416は、エラー情報をユーザの端末装置2に送信して(ステップS8)処理が終了する。
【0072】
ユーザの発明文章と基準特許文献の記載内容、および類似度に基づき、生成部425(第1生成部425-1、第2生成部425-2、第3生成部425-3)は、特許出願明細書の骨子を生成する(ステップS9)。具体的には、ユーザによる発明の出願明細書の骨格となる、「特許請求の範囲」、「発明の名称」、「発明の属する技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「発明の効果」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明を実施するための形態」および「符号の説明」、「図面」、「要約書」の各項目の書類を自動で生成する。そして、編集ボタン120をユーザが押下(クリック)することにより、各項目の書類を編集する(ステップS10)。
【0073】
なお、上述した実施形態に係る特許用文章生成装置1は、「願書」を自動生成することができるように構成してもよい。具体的には、ユーザは端末装置2を介して、発明情報に加え、整理番号、出願人名、発明者名等の書誌情報を入力領域(図示せず)に入力することにより、データベース3に格納されている願書のテンプレートに従って書誌情報を配置することにより「願書」を自動で生成してもよい。
【0074】
また、本実施形態に係る特許用文章校正部(図示せず)による校正(チェック)は、「項目名、書類名の誤り」、「段落番号および請求項番号の誤り」、「特許請求の範囲の先行詞(前記、当該)の誤り」、「請求項の従属関係の誤り」、「明細書の符号と図面の符号の誤り」について説明したが、これに限定されない。例えば、特許用文章校正部(図示せず)は、明細書に記載された「発明の名称」と、請求項に記載されている発明が対応しているか否かをチェックすることができる。または、特許用文章校正部(図示せず)は、請求項の語句が「発明を実施するための形態」に記載があるか否かをチェックし、記載のない場合に警告表示として、例えば、不適切な記載事項の箇所のフォント、文字サイズを変更するなど強調表示してもよい。または、特許用文章校正部(図示せず)は、「図面の簡単な説明」に記載された図面が存在するか否かをチェックすることができる。当該図面が存在しない場合は、ユーザの端末装置2の入力画面100に警告表示してもよい。さらに、特許用文章校正部(図示せず)は、特許出願明細書中の表記揺らぎの有無をチェックすることができる。表記揺らぎとは、意味が同じでも語句、文章上、異なる書き方がされているものをいう。データベース3に格納されている表記揺らぎの語句リストを、特許出願明細書に出現する語句と比較することにより、表記揺らぎの有無をチェックすることができる。表記揺らぎが存在する場合は、ユーザの端末装置2の入力画面100に警告表示してもよい。
【0075】
さらに、本実施形態に係る特許用文章生成装置1には、「発明の名称」、「発明の属する技術分野」などの各項目毎に編集ボタン120が設けられている場合について説明したが、これに限定されない。例えば、特許出願明細書全体を一括で編集できるように、一つの編集ボタン120が備えられていてもよい。そして、ユーザは、編集ボタン120をクリック(押下)することによって、特許出願明細書全体の内容の編集を行うことができる。これによって、ユーザは、生成部425が生成した特許出願明細書の骨子の内容を一括で編集することができるため、全体を通しての編集が可能となり、編集漏れを防ぐことができる。
【0076】
以上のように警告表示された場合は、ユーザが、図示しない表示ボタンをクリック(押下)することにより、該当箇所が、ユーザの端末装置2の入力画面100に表示されるように構成してもよい。表示は、端末表示部214が実行する。
【0077】
その他、端末表示部214は、ユーザの端末装置2の入力画面100に、全請求項のツリー構造を一覧表示してもよい。または、端末表示部214は、ユーザの端末装置2の入力画面100に、「明細書」と「特許請求の範囲」に出現する動詞を一覧表示してもよい。
【0078】
さらに、本実施形態に係る特許用文章生成装置1では、基準特許文献の選択入力が1件の場合について説明したが、これに限定されない。基準特許文献は複数件であってもよい。この場合、ユーザが、図示しない追加ボタンをクリック(押下)することにより、2件以上の基準特許文献の選択入力を受け付けるように構成してもよい。選択入力は、受付部424が実行する。基準特許文献は、例えば、算出部426が算出した発明文章と類似特許群の文章同士の類似度のうち、上位3件の特許文献を基準特許文献として、選択入力を受け付けてもよい。
【0079】
上述のように、本発明の一実施形態に係る特許用文章生成装置1によれば、特許出願明細書原稿の作成時間および費用を格段に短縮することができる。これによって、生成される特許出願明細書の品質を一定に保つことが可能な特許用文章生成装置1を提供することができる。
【0080】
例えば、まず、見出情報である「[書類名]特許請求の範囲」を比較対象とすると、「[書類名]特許請求の範囲」は、見出情報B中に等しいものが存在するので、テンプレート情報抽出部は、この「[書類名]特許請求の範囲」をスタイルファイル情報として蓄積領域に一時的に蓄積する。
【0081】
例えば、まず、見出情報である「[書類名]特許請求の範囲」を比較対象とすると、「[書類名]特許請求の範囲」は、見出情報B中に等しいものが存在するので、テンプレート情報抽出部は、この「[書類名]特許請求の範囲」をスタイルファイル情報として蓄積領域に一時的に蓄積する。
【0082】
例えば、まず、見出し情報である「[書類名]特許請求の範囲」を比較対象とすると、「[書類名]特許請求の範囲」は、見出し情報B中に等しいものが存在するので、テンプレート情報抽出部は、この「[書類名]特許請求の範囲」をスタイルファイル情報として蓄積領域に一時的に蓄積する。
【0083】
具体的に決定部は、発明文章に含まれる複数の単語の中から出現頻度の高い単語を用いて第1特許分類を決定してもよく、発明文章に含まれる複数の単語が多く含まれる特許文献を特許文献データベースから検索して、抽出された特許文献に対応付けられている特許分類を発明文章の第1特許分類としてもよく、単語の係り受け関係から重要な用語を用いて第1特許分類を決定してもよい。
この場合、抽出部は、ユーザの端末装置から受信した発明文章および特許文献データベースに記憶される特許文献の請求項を比較して第2特許分類特許文献を抽出したが、発明文章および特許文献データベースに記憶される特許文献の請求項以外に、ユーザの端末装置から受信した課題文章および特許文献データベースに記憶される特許文献の課題を更に比較してもよい。
【0084】
(変形例2)抽出部は、発明文章を用いて重要な用語を検索キーワードとして、当該検索キーワードが含まれる特許文献を特許文献データベースから抽出するようにしたが、課題文章および発明文章を基に重要な用語を検索キーワードとして当該検索キーワードが含まれる特許文献を特許文献データベースから抽出するようにしてもよい。
【0085】
つまり、本実施の形態におけるサーバ装置は、定型文情報を記憶する2以上の定型文情報記憶部と、キーワードを含むリクエスト情報を受信するリクエスト情報受信部と、当該2以上の定型文情報記憶部から、当該リクエスト情報受信部が受信したリクエスト情報に含まれるキーワードに対応付けられた定型文情報を検索する定型文情報検索部と、当該定型文情報検索部が、2以上の定型文情報記憶部から検索した結果である定型文情報を比較し、どの説明文情報を検索結果として使用するか判断する使用説明文情報判断部と、当該使用説明文情報判断部が検索結果として使用すると判断した説明文情報を含むレスポンス情報を送信するレスポンス情報送信部と、を備える、サーバ装置として実現してもよい。
【0086】
つまり、本実施の形態におけるサーバ装置は、定型文情報を記憶する2以上の定型文情報記憶部と、キーワードを含むリクエスト情報を受信するリクエスト情報受信部と、当該2以上の定型文情報記憶部から、当該リクエスト情報受信部が受信したリクエスト情報に含まれるキーワードに対応付けられた定型文情報を検索する定型文情報検索部と、当該定型文情報検索部が、2以上の定型文情報記憶部から検索した結果である定型文情報を比較し、どの説明文情報を検索結果として使用するか判断する使用説明文情報判断部と、当該使用説明文情報判断部が検索結果として使用すると判断した説明文情報を含むレスポンス情報を送信するレスポンス情報送信部と、を備える、サーバ装置として実現してもよい。
【0087】
例えば、リクエスト情報受信部が受信したリクエスト情報に含まれるキーワードが「情報格納部」である場合に、第一の定型文情報記憶部が記憶している定型文情報に含まれるキーワードが「格納」であってもよいし、例えば、リクエスト情報受信部が受信したリクエスト情報に含まれるキーワードが「情報受信部」である場合に、第一の定型文情報記憶部が記憶している定型文情報に含まれるキーワードが「受信」であってもよい。
【0088】
ここで、電子化文書削除部は、電子化文書データベースに既に記憶された電子化文書の第1の文書画像情報の後の第2の文書画像情報を削除する場合、順番情報テーブルに記憶された、第1の文書画像情報の前の識別記号、第1の文書画像情報の識別記号、第2の文書画像情報の識別記号、の順で連結された順番情報、ならびに、第1の文書画像情報の識別記号、第2の文書画像情報の識別記号、第1の文書画像情報の後の識別記号、の順で連結された順番情報を、第1の文書画像情報の前の識別記号、第1の文書画像情報の識別記号、第1の文書画像情報の後の識別記号、の順で連結された順番情報に書き換えることにより、電子化文書データベースに記憶された削除される電子化文書の第2の文書画像情報の識別記号を順番情報テーブルから削除する。
【0089】
この速報サーバは、メールシステムサーバとしては各種のデータベースを準備して、ジャンルのない通常のメール文書はメール内に、また例えば会議に関するメール文書(以下、会議文書という)は会議内になどとジャンル分けして登録管理すると共に、そのメール文書の宛先のクライアント内の個人用には新規のメール文書の存在を通知する図に示すメッセージを表示出力させる信号(データ)を送って入力領域上に表示出力させるようになっており(メッセージデータ自体を送信して表示出力させてもよい)、その個人用はメッセージ中の了承ボタンをクリックしたときにはその表示出力を停止して作業中の操作を継続することができる一方、受取ボタン(リンクボタン)をクリックしたときには新規のメール文書の受取許可命令を返送することにより速報サーバから新規のメール文書を受け取って入力領域上に表示出力しメール文書内容を確認することができる。
【0090】
この速報サーバは、メールシステムサーバとしては各種のデータベースを準備して、ジャンルのない通常のメール文書はメール内に、また例えば会議に関するメール文書(以下、会議文書という)は会議内になどとジャンル分けして登録管理すると共に、そのメール文書の宛先のクライアント内の個人用には新規のメール文書の存在を通知する図に示すメッセージを表示出力させる信号(データ)を送って入力領域上に表示出力させるようになっており(メッセージデータ自体を送信して表示出力させてもよい)、その個人用はメッセージ中の了承ボタンをクリックしたときにはその表示出力を停止して作業中の操作を継続することができる一方、受取ボタン(リンクボタン)をクリックしたときには新規のメール文書の受取許可命令を返送することにより速報サーバから新規のメール文書を受け取って入力領域上に表示出力しメール文書内容を確認することができる。
【0091】
つまり、本実施の形態におけるクライアント装置は、定型文情報を記憶する2以上の定型文情報記憶部と、発明情報を記憶する発明情報記憶部と、当該発明情報記憶部が記憶している発明情報からキーワードを抽出するキーワード抽出部と、当該2以上の定型文情報記憶部が記憶している定型文情報から、キーワード抽出部が抽出したキーワードに対応付けられた定型文情報を検索する定型文情報検索部と、当該定型文情報検索部が、2以上の定型文情報記憶部から検索した結果である定型文情報を比較し、どの説明文情報を検索結果として使用するか判断する使用説明文情報判断部と、当該使用説明文情報判断部が検索結果として使用すると判断した説明文情報を含んだ出願文書情報を作成する出願文書情報作成部と、当該出願文書情報作成部が作成した出願文書情報を出力する出願文書情報出力部と、を備える、クライアント装置として実現してもよい。
【0092】
つまり、本実施の形態におけるクライアント装置は、定型文情報を記憶する2以上の定型文情報記憶部と、発明情報を記憶する発明情報記憶部と、当該発明情報記憶部が記憶している発明情報からキーワードを抽出するキーワード抽出部と、当該2以上の定型文情報記憶部が記憶している定型文情報から、キーワード抽出部が抽出したキーワードに対応付けられた定型文情報を検索する定型文情報検索部と、当該定型文情報検索部が、2以上の定型文情報記憶部から検索した結果である定型文情報を比較し、どの説明文情報を検索結果として使用するか判断する使用説明文情報判断部と、当該使用説明文情報判断部が検索結果として使用すると判断した説明文情報を含んだ出願文書情報を作成する出願文書情報作成部と、当該出願文書情報作成部が作成した出願文書情報を出力する出願文書情報出力部と、を備える、クライアント装置として実現してもよい。
【0093】
なお、この具体例では、キーワード抽出部が発明情報記憶部から抽出したキーワードのすべてに対し、説明文情報取得部が、サーバ装置と、第二の定型文情報記憶部と、から説明文情報を取得し、その取得した説明文情報のすべてに対し、使用説明文情報判断部と、使用説明文情報取得部と、が検索結果として使用するかどうかの判断を行い、その結果、検索結果として使用すると判断した説明文情報のすべてに対し、蓄積方法判断部と、蓄積方法情報取得部と、が蓄積方法の判断を行い、その結果に応じて第一の定型文情報蓄積部が説明文情報の蓄積を行う例を示したが、例えば、キーワード抽出部が発明情報記憶部から抽出したキーワードの1つ1つに対して、上記処理を行うようにしてもよい。
【0094】
変換候補は、例えば、下記のいずれか少なくとも1つも含みうる:編集対象である少なくとも1つの文章中の変更された語句又は語句の組み合わせ(第2の語句、第4の語句、又は第6の語句に対応)に変更される前の語句又は語句の組見合わせ(それぞれ第1の語句、第3の語句、又は第4の語句に対応);上記第2の語句、上記第4の語句、又は上記第6の語句の変換候補として、上記文書の編集中のユーザによって当該文章を編集中に別の語句又は語句の組み合わせが選択された場合に、当該文書の編集中に上記ユーザによって選択された上記別の語句又は語句の組み合わせ;上記第2の語句、上記第4の語句、又は上記第6の語句の変換候補として、上記文章を編集中のユーザによって過去における別の文書の編集中に別の語句又は語句の組み合わせが選択された場合に、当該過去における別の文書の編集中に上記ユーザによって選択された別の語句又は語句の組み合わせ;上記文章を編集中のユーザのために定義され、当該ユーザの好みの語句又は語句の組み合わせを登録したプロファイル中の語句又は語句の組み合わせ;又は、上記選択された変換候補の語数が上記選択された語句の語数よりも長い場合に、語句の辞書に登録されている同義の語句又は語句の組み合わせの中で最も語数の短い語句又は語句の組み合わせ;若しくは、上記選択された変換候補の語数が上記選択された語句の語数よりも短い場合に、語句の辞書に登録されている同義の語句又は語句の組み合わせの中で最も語数の長い語句又は語句の組み合わせ;、又は、上記選択された変換候補の語数が上記選択された語句の語数よりも長い場合に、語句の辞書に登録されている同義の語句又は語句の組み合わせの中で語数の短い順に並べられた語句又は語句の組み合わせ、若しくは上記選択された変換候補の語数が上記選択された語句の語数よりも短い場合に、語句の辞書に登録されている同義の語句又は語句の組み合わせの中で語数の長い順に並べられた語句又は語句の組み合わせ。
【0095】
上記「定められた範囲」は、例えば、下記のいずれか一つ又はそれらの組み合わせでありうる:最小の文字数の指定、最大の文字数の指定、若しくは、最小の文字数及び最大の文字数の指定;最小の単語数の指定、最大の単語数の指定、若しくは、最小の単語数及び最大の単語数の指定;最小の行数の指定、最大の行数の指定、若しくは、最小の行数及び最大の行数の指定;最小の段落数の指定、最大の段落数の指定、若しくは、最小の段落数及び最大の段落数の指定;最小のページ数の指定、最大のページ数の指定、若しくは、最小のページ数及び最大のページ数の指定;最小の段組数の指定、若しくは、最大の段組数の指定;行の最小の文字数の指定、1行の最大の文字数の指定、若しくは、1行の最小の文字数及び最大の文字数の指定;行の最小の単語数の指定、1行の最大の単語数の指定、若しくは、1行の最小の単語数及び最大の単語数の指定;ページの余白、用紙サイズ、フォント、フォントの大きさ、文字間隔、行間隔の少なくとも1つの指定;固定の文字数と最小の行数の指定、固定の文字数と最大の行数の指定、若しくは、固定の文字数と最小の行数及び最大の行数の指定;又は、上記ユーザによって指定された文章が表示されうる特定の表示範囲、特定の表示範囲は、例えば、文書中に組み入れられた図形表示領域に隣接する領域(左若しくは右、又は、2つの図形表示領域に挟まれる領域のいずれであってもよい)。
【0096】
変形例の正本文書DOC’でも、RFID30に、許否情報、第2画像のデータ、及び第3画像のデータが記憶されていることから、正本文書と同様に、後述される実施例の正本文書複製装置が、属性情報及び許否情報に基き、ユーザが複製を許可されている者であると判断するときには、RFID30’に記憶されている第2画像のデータを用いて、”第2の正本文書である”旨を表す視認不可能な第2画像20(図)を印刷し、他方で、ユーザが複製を禁止されている者と判断するときには、RFID30’に記憶されている第3画像のデータを用いて、”第2の正本文書でない”旨を表す、図に図示された視認可能な第2画像と同様な第3画像60「この文書は複製物である」を印刷することにより、当該作成された文書が、第2の正本文書であるか否かを区別することが可能となる。
【0097】
そして、ユーザが、例えば、選択肢バルーン25ー1を選択すると、その選択結果を示す情報に応じて、出力部としての入力領域に表示されるインタフェースが変化するように、インタフェース提示部に対して指示を出し、インタフェース提示部は、入力された指示に基づく描画を行う。
【0098】
ログ記憶提示部は、選択結果を示す情報をログとして記憶し、所定のタイミング、例えば、ユーザからの指示があったときに、ログの一覧を表示させるためのデータを生成して、出力制御部に供給する。
【0099】
このようにしてログ記憶提示部に記憶される情報は、ユーザの指示に従ってログの一覧表(図示せず)を表示するのに使用される。
【0100】
また、この具体例では、まず、テンプレート情報抽出部が、決まり文句情報、スタイルファイル情報、実現手段情報、用語情報の4種類の情報を抽出し、次に、テンプレート情報加工部が、その4種類の情報に対して加工を行い、次に、蓄積方法判断部が、その4種類の情報に対して蓄積方法を判断し、次に、判断結果出力部が、蓄積方法判断部がその4種類の情報に対して判断した蓄積方法を示す情報を外部に出力し、次に、蓄積方法情報受付部が、その4種類の情報に対する蓄積方法を示す情報を受け付け、最後に、テンプレート情報蓄積部が、蓄積方法情報受付部が受け付けた蓄積方法を示す情報に応じて、その4種類の情報を蓄積する例を示したが、情報処理装置は、各情報ごとに上記の処理を行ってもよい。
【0101】
また、この具体例では、まず、テンプレート情報抽出部が、決まり文句情報、スタイルファイル情報、実現手段情報、用語情報の4種類の情報を抽出し、次に、テンプレート情報加工部が、その4種類の情報に対して加工を行い、次に、蓄積方法判断部が、その4種類の情報に対して蓄積方法を判断し、次に、判断結果出力部が、蓄積方法判断部がその4種類の情報に対して判断した蓄積方法を示す情報を外部に出力し、次に、蓄積方法情報受付部が、その4種類の情報に対する蓄積方法を示す情報を受け付け、最後に、テンプレート情報蓄積部が、蓄積方法情報受付部が受け付けた蓄積方法を示す情報に応じて、その4種類の情報を蓄積する例を示したが、情報処理装置は、各情報ごとに上記の処理を行ってもよい。
【0102】
また、この具体例では、まず、テンプレート情報抽出部が、決まり文句情報、スタイルファイル情報、実現手段情報、用語情報の4種類の情報を抽出し、次に、テンプレート情報加工部が、その4種類の情報に対して加工を行い、次に、蓄積方法判断部が、その4種類の情報に対して蓄積方法を判断し、次に、判断結果出力部が、蓄積方法判断部がその4種類の情報に対して判断した蓄積方法を示す情報を外部に出力し、次に、蓄積方法情報受付部が、その4種類の情報に対する蓄積方法を示す情報を受け付け、最後に、テンプレート情報蓄積部が、蓄積方法情報受付部が受け付けた蓄積方法を示す情報に応じて、その4種類の情報を蓄積する例を示したが、情報処理装置は、各情報ごとに上記の処理を行ってもよい。
【0103】
ここで、より具体的に、ツリー表示されている項目の選択入力について説明すれば、作成ガイドツリー表示画面上にツリー表示されている各種上位階層項目のうちから、例えば「技術分野」が選択入力される場合を想定すれば、作成ガイド表示画面上では、明細書作成ガイド内容としての「発明の属する技術分野」が、また、明細書原稿表示画面上では、明細書原稿の「発明の属する技術分野」がそれぞれ同期して表示されるようになっているものである。
また、作成ガイドツリー表示画面上でツリー表示されている各種下位階層項目のうちから、例えば「技術分野」の下で展開されている「チェック項目」が選択入力される場合には、作成ガイド表示画面上では、明細書作成ガイド内容としての「チェック項目」が即座に表示され得るものである。
【0104】
上述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当の技術分野において熟練した当業者にとっては、特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができるであろう。
【0105】
背景技術の要約文作成システム及びその方法は、入力された文章を文に区切り単語に分割する形態素解析ステップと、前記文の中から名詞と形容動詞及びそれらに類する単語を抽出する単語抽出ステップと、前記単語の夫々を座標軸とする多次元ベクトル空間に前記単語の使用頻度及び/又は重要性の重み付けに応じてベクトルマップした単語ベクトルを設定し文ベクトルを計算する文ベクトル計算ステップと、その文ベクトル計算ステップを文章中に含まれる全ての文に対して徹底させる徹底ステップと、前記文ベクトル計算ステップと同様だが文章全体の単語に対して計算した単語ベクトルを文章全体のベクトルとする文章ベクトル計算ステップと、前記文ベクトルの夫々と前記文章ベクトルの内積を計算するベクトル内積計算ステップと、そのベクトル内積計算ステップの計算値のうち最大値をもたらす文を抽出して重要文の候補とする内積値最大文抽出ステップと、前記重要文のベクトルを前記文章ベクトルから引くことにより文章を補正する文章ベクトル補正ステップと、それらのベクトル内積計算ステップから内積値最大文抽出ステップ及び文章ベクトル補正ステップからなる三ステップを適宜繰り返すことにより設定自在の要約率に到達させる要約率達成ステップと、複数の重要文が得られた場合に元の文章の並び順を踏襲して整列し接続詞及び/又は指示代名詞が有れば指定の語句に置換又は削除して自然さを確保する出力文章整形ステップを実行することを特徴とするものである。
【0106】
[背景技術]の部分では、例えば、定型文書として、「[背景技術] 従来、」、「により」、「するという技術が知られていた(例えば特許文献1参照)。
【0107】
[背景技術]の部分では、例えば、定型文書として、「[背景技術] 従来、」、「により」、「するという技術が知られていた(例えば特許文献1参照)。
【0108】
まず、外部データファイルから検索インターフェイスを利用して先行技術文献に関する情報が検索インターフェイス部に取得されるところ、この先行技術文献に関する情報の内容は、外部データファイルに記録された先行技術文献に関する情報と同じであり、特許庁で「発明の名称」に「電子商取引」及び「装置」のキーワード含む先行技術文献を検索して該当のあった特許公報件、公開公報件の件名一覧表及び自己の発明に最も近い文献であると判断された特開200Xー000000号公報の写しである。
【0109】
例えば、要素情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、ガイダンス情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、先行技術文献の検索のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、再び要素情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、発明提案書の編集のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理といった順序でなされてもよいし、上の例においてガイダンス情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップを欠いたものであってもよい。
さらに、[先行技術文献]の部分では、「[先行技術文献] [特許文献] [特許文献1]」、「号公報○○[特許文献2]」、「号公報○○[特許文献3]」、「号公報○○」との文書を用意しておき、先行文献の出典を入力、表示する欄(a欄)の入力値と結合させて出力するように設定する。
【0110】
(解決案の生成方法)「発明が解決しようとする課題」に対する解決案を自動生成する方法としては、例えばアルトシューラー(Genrich Altshuller)の(トゥリーズ)などで用いられている「技術的矛盾解決ツール」や「物理的矛盾解決ツール」、また、アレックス・F・オズボーンのチェックリスト法などで用いられている「アイデア付加ツール」などの多数の「問題解決ツール」を用い、かつ、解決ツールの各出力に対応するテキスト生成構文を設け、[発明が解決しようとする課題]の入力テキストを元に、テキスト中からキーワードを設定し、選択された解決ツールの生成構文にキーワードを順次代入して、発明課題に対する解決案のテキストを自動的に作成する。
【0111】
なお、ここでは「実施例作成ツール」として「アイデア付加ツール(アイデア付加チェックリスト)」を用いた場合の具体例を挙げて説明したが、例えば「形態素解析ツール」と「構文解析ツール」を用いた場合や「概念データベース検索ツール」を用いた場合、「類語辞書ツール」を用いた場合などでも、前記同様にユーザの入力した課題解決のテキストに対する実施案が自動生成され、ユーザはその実施案に対応した概略図が自動生成されることにより、[発明の実施例]を簡単に作成することができる。
【0112】
[特許文献][0003][特許文献1]特開平10ー111×××号公報[特許文献2]特開2000ー222○○○号公報[特許文献3]実開平08ー123×××号公報[特許文献4]特開2008ー456○×△号公報[発明の概要][発明が解決しようとする課題][0004]本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。
【0113】
すなわち、特開平5ー238114号公報に記載の第2従来技術は、ソータ機能を付けられないような小型のページプリンタで複数部数印刷を行う場合、上位装置のコンピュータのプリンタ出力の占有時間を少なくして、かつ印刷結果が1部ずつページ順に並んでスタッカに排出するようにして、後でページを並べかえる手間をなくす丁合い機能付きページプリンタであって、外部入力からの印字データを受信する受信バッファと、受信バッファの印字データの内容を全ページ分記憶することができる補助記憶装置と、受信バッファの中から複数部数印字データ開始と複数部数印字データ終了のコードを検出しての補助記憶装置に複数部数印字データ開始と複数部数印字データ終了のあいだの印字データを格納する指示を出し、複数部数印字データ終了を検出した後は補助記憶装置から印字データを必要部数分だけ繰り返し取り出して印刷する指示を出す制御部とを有し、受信バッファからページバッファへビットイメージに展開する通常の印刷作業をしながら、1部を構成する分の全ページの印字データをそのまま格納できるハードディスクなどの補助記憶装置を持ち、1部目に相当する全ページの印刷が終了した後は、今度は補助記憶装置に格納してある印字データを読み出して残りの部数の印刷を行うように構成されている。
【0114】
すなわち、特開平10ー240464号公報に記載の第1従来技術は、簡易型プリンタサーバを用いても複数ページ分の印刷データを複数部数印刷する場合に丁合い形式で印刷できるリモートプリンタシステムにおける情報処理装置であって、プリンタシステムをネットワーク回線で結合し、所定の情報処理により印刷データが発生するとその印刷データをネットワーク回線を通じてプリンタシステムに送信して印刷するようにしたリモートプリンタシステムにおける情報処理装置において、印刷データの印刷部数が複数部指定された場合に、印刷部数分の印刷データを個々にファイル化し、その印刷部数分の印刷データファイルをネットワーク回線を通じてプリンタシステムに転送するようにしたことを特徴とするリモートプリンタシステムにおける情報処理装置である。
【0115】
また、特許性は、課題や従来技術との対比によっても判断されるため、ユーザが新規請求項以外に新規請求項に至る根拠となる従来技術文献を新規請求項以外に送信している場合には、従来技術文献を基に特許性が判断されるため、更に精度の高い特許性の判定を実施した上で特許出願明細書を生成することができる。
【0116】
また、年表作成部と文章生成部は、各々の画像の利用の設定を、不特定多数の人物に自分史を公開する一般用、画像に撮影されているあらかじめ登録された人物(家族など)にのみ自分史を公開する家族用、ユーザ専用の自分史とする個人用の3段階の設定で使用する場合、組合せスコアが高得点の画像(組合せスコアが第1の所定値以上の画像)を一般用、中得点の画像(組合せスコアが第1の所定値~第2の所定値(第1の所定値>第2の所定値)の画像)を家族用、低得点の画像(組合せスコアが第2の所定値以下の画像)を個人用に設定すると決定することができる。
【0117】
:項目を識別するための帳票定義体で一意の名前(項目名):項目の位置を示す座標位置:項目の範囲を示す値:データの長さを示す値:データの種類を示す値(テキストデータ、数値データ等):フォント名やフォントサイズを示す情報:中央揃えなど文字の配置に関する情報:データを編集して出力する場合の編集形式を示す情報:レコードデータを格納する領域:帳票への出力データ(演算済みデータ)を格納する領域:空白パディングありの入力データを格納する領域図に示すように、項目情報生成部は、出力対象データの対応するデータ項目の文字列データを、項目情報の入力データの保持領域(図のの領域)に保持する。
絵文書生成部は、ユーザから文書内容を入力される中、ユーザの選択によって既に完成されて貯蔵されている完成型イメージ(絵)を呼びだして絵文書を生成するか、またはユーザの選択に応じてイメージ構成要素、例えば、人の姿のイメージを生成する場合には顔型、目、鼻、口などに対するイメージを合成して、完成されたイメージ(絵)、例えば、人の姿などを生成してユーザに提供されている文書内容入力ウィンドウに示すが、この場合、次のような2種類の方法がある。
【0118】
このようにアプリケーションプログラムを文書原本性保証装置にインストールするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CDーROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ、リムーバブルハードディスク等のパッケージメディアのみならず、アプリケーションプログラムが一時的又は永続的に格納される磁気ディスク等を用いてもよく、これらアプリケーションプログラムをプログラム格納媒体に格納するための手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、ディジタル衛星放送等の有線又は無線の通信媒体を利用してもよく、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して格納するようにしても良い。
【0119】
なお、ここでは「問題解決ツール」として「技術的矛盾解決ツール」を用いた場合の具体例を挙げて説明したが、例えば「物理的矛盾解決ツール」を用いた場合や「アイデア付加ツール(アイデア付加チェックリスト)」を用いた場合でも、前記同様にユーザの入力した発明課題のテキストに対する解決案が自動生成され、ユーザはその解決案を利用して[課題を解決するための手段]を簡単に作成することができる。
【0120】
各段落に対応する文章としては、例えば、段落「技術分野」に対応する文章は、「本発明は、(発明の名称)に関する」の定型表現で作成し、段落「課題を解決するための手段」に対応する文章は、請求項の請求項文章をコピーした内容としてもよい。
【0121】
上記「定められた範囲」は、例えば、下記のいずれか一つ又はそれらの組み合わせでありうる:最小の文字数の指定、最大の文字数の指定、若しくは、最小の文字数及び最大の文字数の指定;最小の単語数の指定、最大の単語数の指定、若しくは、最小の単語数及び最大の単語数の指定;最小の行数の指定、最大の行数の指定、若しくは、最小の行数及び最大の行数の指定;最小の段落数の指定、最大の段落数の指定、若しくは、最小の段落数及び最大の段落数の指定;最小のページ数の指定、最大のページ数の指定、若しくは、最小のページ数及び最大のページ数の指定;最小の段組数の指定、若しくは、最大の段組数の指定;行の最小の文字数の指定、1行の最大の文字数の指定、若しくは、1行の最小の文字数及び最大の文字数の指定;行の最小の単語数の指定、1行の最大の単語数の指定、若しくは、1行の最小の単語数及び最大の単語数の指定;ページの余白、用紙サイズ、フォント、フォントの大きさ、文字間隔、行間隔の少なくとも1つの指定;固定の文字数と最小の行数の指定、固定の文字数と最大の行数の指定、若しくは、固定の文字数と最小の行数及び最大の行数の指定;又は、上記ユーザによって指定された文章が表示されうる特定の表示範囲、特定の表示範囲は、例えば、文書中に組み入れられた図形表示領域に隣接する領域(左若しくは右、又は、2つの図形表示領域に挟まれる領域のいずれであってもよい)。
【0122】
また、特許文献には、更に他の方法として、ルビ付与対象の原文文字列の進行方向の長さに対してルビ文字列の進行方向の長さが長い場合において、当該ルビ付与対象の原文文字列の前方または後方の原文文字列がルビ付与対象でない場合は、当該ルビ付与対象の原文文字列に対するルビ文字列を、当該ルビ付与対象の原文文字列の前方または後方の原文文字列に対応する位置まではみ出して、ルビ文字列を配置することで、ルビ文字列をなるべく縮小せずに表示する方法が記載されている(特に、特許文献の段落0049~段落0056)特許文献には、行中のある単語に対するルビの長さがその単語の長さより長い場合において、そのルビの内容が、複数通りの語義を併記しているようなものである場合は、複数の語義のうち、いくつかの語義の出力をやめることで、ルビ文字列をなるべく縮小せずに表示する方法が記載されている(特に、特許文献の段落0105)。
【0123】
この第2の文章中の単語の観点生成装置の構成は、見出し語とその説明文からなる辞書と、辞書中の個々の説明文について説明語の出現頻度を蓄積し、個々の説明語毎に説明語と出現頻度からなる連想テーブルを生成する連想テーブル生成部と、類似語検索対象となる単語を含む文章から文章中の単語を取り出して文章構成単語格納部に格納する形態素解析部と、類似語検索の対象となる単語の文章における近傍の状況語とその重みを文章中単語格納部から取得して状況語・重み格納部に格納する状況語決定部と、状況語・重み格納部に格納されている状況語と重みのそれぞれについて連想テーブルから等しい説明語に対する見出し語と出現頻度を取り出し、観点テーブルの見出し語に対応する蓄積場所に出現頻度と状況語の重みの積を加算する観点生成部より構成される。
【0124】
以上、説明したように、遺伝子探索装置は、オブジェクトを生成する際に用いる文書情報を取得し、記憶した各単語情報の出現頻度情報および各単語情報に関する重み情報に基づいて、取得した文書情報をベクトルで表現することで、文書ベクトル情報を作成し、作成した文書ベクトル情報に基づいて自己相関行列を定義し、定義した自己相関行列のKL展開から固有値情報および固有ベクトル情報を算出することで、オブジェクトを生成し、生成した各オブジェクトに対応する固有値情報および固有ベクトル情報に基づいて、オブジェクト間の類似度情報を算出し、算出した類似度情報に基づいて概念に対応する各オブジェクトの座標情報(具体的には、医学生物学的概念に対応する各オブジェクトの座標情報)を取得し、取得した座標情報に基づいて概念とオブジェクトとの間の距離情報(具体的には、所望の概念とオブジェクトとの間の距離情報)を算出し、算出した距離情報に基づいて各オブジェクトを序列する。
【0125】
ここで、文書情報序列化装置は、空間類似度情報算出部の処理により、ステップSAー5にて算出された軸類似度情報の総和を、予め取得した文書情報の概念空間に関する空間類似度情報として算出し、空間類似度情報ファイルの所定の記憶領域に格納し、ステップSAー6において、文書情報序列化装置は、文書情報序列部の処理により、軸類似度情報および算出された空間類似度情報に基づいて、予め取得した文書情報を概念空間の各々の軸および概念空間に対して序列してもよい。
【0126】
次に、近傍文書類似度分析部は、図のデータの各レコードに対し、図のデータから取得した各基準文書のベクトルと、当該基準文書の基準文書IDに対応する図の近傍文書の基準文書の文書ベクトルを用いて、各基準文書・近傍文書間の類似度スコアを計算し、基準文書ID、近傍文書の基準文書ID、距離スコア、類似度スコアからなるデータ構造でメモリ上に保持する(ステップ106)。
【0127】
反復度算出部は、関連度算出部の処理が終了すると、動作を開始し、関連キーワードバッファに含まれる語句情報それぞれについて文書データベースにアクセスすることにより各発信源毎に当該発信源からの発信文書集合中において当該語句がどの程度の割合の文書数に含まれているかの割合を取得し、得られた割合と分析対象語句についても同様に求めた各発信源からの発信文書集合中にどの程度の割合で含まれているかの割合との差が、予め定められた範囲以内の語句を分析対象キーワードの関連キーワードと見做して関連キーワード出力装置に出力する。
【0128】
ここで、文書情報序列化装置は、空間類似度情報算出部の処理により、ステップSAー5にて算出された軸類似度情報の総和を、予め取得した文書情報の概念空間に関する空間類似度情報として算出し、空間類似度情報ファイルの所定の記憶領域に格納し、ステップSAー6において、文書情報序列化装置は、文書情報序列部の処理により、軸類似度情報および算出された空間類似度情報に基づいて、予め取得した文書情報を概念空間の各々の軸および概念空間に対して序列してもよい。
【0129】
話題文書提示装置は、文書収集部、文書データ記録部、文書解析部、文書分類部、単語集計部、文書ベクトル記録部、類似度算出部、類似度記録部、クラスタリング部、クラスタ記録部、文書話題度算出部、文書話題度記録部、提示データ作成部で構成され、文書話題度算出部は、さらに、時刻情報取得部、類似度取得部、類似度加算部、鮮度係数算出部、積算部から構成される。
【0130】
更に、サーバのサーバ処理部は、ユーザから受信した新規請求項の内容に特許性があるか否かを判定し、特許性の判定結果が所定値以上である場合に、ユーザから受信した新規請求項および特許文献データベースに蓄積された特許文献の学習情報に基づいて特許出願明細書を自動生成することにしてもよい。
【0131】
更に、サーバのサーバ処理部は、ユーザから受信した新規請求項の内容に特許性があるか否かを判定し、特許性の判定結果が所定値以上である場合に、ユーザから受信した新規請求項および特許文献データベースに蓄積された特許文献の学習情報に基づいて特許出願明細書を自動生成することにしてもよい。
【0132】
また、使用比率が所定値以上または所定値以下である場合には、この使用比率が異常値であると判断されるようにしてもよく、実施例では、検索結果表示画面において及び」の使用比率が異常値であると判断されている。
【0133】
具体的には、当該頁の頁に対応する電子文書の管理情報の「親文書ID」および「親頁ID」から親文書の管理情報を特定し、特定した親文書の管理情報からその親の管理情報を更に特定して、電子文書の親文書の親が派生元文書である、または1頁からなる電子文書である、または親文書が同一の親から派生した複数頁からなる電子文書である電子画像であるか否かを判別し、否の場合は、更に、前述の動作と同様に、当該頁の電子画像から派生元文書に向かって当該頁の親、親の親、そのまた親等の管理情報を順次特定して、親を派生元文書とする、または親を1頁からなる電子文書とする、または同一の親から派生した複数頁からなる電子文書の何れかの文書まで遡り、遡ったその文書の管理情報の「保護情報」に記録された情報を当該頁の紙文書の継承保護情報と決定する。
【0134】
次に、発明提案書の編集のためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップにおいて、生成するとの選択がされた場合、発明提案書の編集のためのインターフェイスの生成ステップにおいて、前記の要素情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップ、先行技術文献の検索のためのインターフェイスの生成ステップ及びガイダンス情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおいて生成された各インターフェイスを利用して取得されたそれぞれの情報に基づいて発明提案書を編集するためのインターフェイスが生成される。
【0135】
さらに、発明提案書の送信のためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップにおいて、生成するとの選択がされた場合、発明提案書の送信のためのインターフェイスの生成ステップにおいて、前記の発明提案書の編集のためのインターフェイスの生成ステップにおいて生成されたインターフェイスを利用して編集された発明提案書を予め登録された特許事務所又は/及び企業の知的財産管理部門に送信するためのインターフェイスが生成される。
【0136】
制御部は、装置の全体的な制御を行う他に、後述のパソコン等の外部装置から入力された印刷命令を含むページ記述言語で記述された文書の印刷データあるいは原稿取込部から入力された印刷命令を含む画像データをドットパターンのイメージデータに展開する印刷データ展開部と、印刷データ展開部で複数ページ分のイメージデータが展開された場合、イメージデータに基づく画像形成に先立ち、2ページ目以降の各ページに相当するイメージデータごとに、その端部から所定の行内の検出領域におけるドット数をカウントするドットカウント部と、ドットカウント部によりカウントされたドット数と予め操作表示部により入力設定あるいはデフォルトで設定され、メモリ部に記憶された閾値との大小を判定する比較判定部と、印刷データ展開部で複数ページ分のイメージデータが展開された場合、イメージデータに基づく画像形成に先立ち、2ページ目以降の各ページに相当するイメージデータごとに、検出領域内におけるドットパターンが所定の直線を形成しているかどうかを判定する直線判定部と、比較判定部によりドット数が閾値以下であると判定された閾値判定結果の場合および直線判定部によりドットパターンが所定の直線を形成していると判定された場合には、画像形成部14よるイメージデータに基づく画像形成の開始を待機させる待機指示部と、待機指示部により画像形成の開始が待機させられる際に、イメージデータに基づく画像形成処理を開始させる開始命令およびそれを中止させる中止命令を印刷データの印刷命令の発信元である外部装置に要求する報知部と、を有して成る。
【0137】
また、比較判定部による比較判定処理(
図12)においては、検証画像から抽出した部分画像の画素密度が基準画素密度よりも高い場合に、当該部分画像の抽出を行なった部分領域を追記改ざん部として判定するようにしたが、これ以外にも、例えば、検証画像から抽出した部分画像に画像縮退などの画像処理を施すことにより、当該部分画像に含まれる検証画像パターン(ドット画像)を除去し、この除去処理後に画像が残った場合は、この残った画像部分が追記によって改ざんされたものと認識して、当該画像部分を含む部分領域を追記改ざん部として判定するようにしてもよい。
【0138】
つまり、属性判定部は、属性情報を読み取る属性情報読取部と、この属性情報読取部で読み取った文字やバーコードなどの画像を解析する解析部と、この解析部で解析した情報(文書の保存期間等)を記憶する記憶部と、現在の時刻を示す時計部と、現在の時刻と保存期間等から文書の廃棄の可否を判定する判定部とを備えた場合、QRコード(登録商標)から読み取った期間情報と時計部とを判定部で比較することで、文書を廃棄してよいか否かを判定することができる。
【0139】
上記「定められた範囲」は、例えば、下記のいずれか一つ又はそれらの組み合わせでありうる:最小の文字数の指定、最大の文字数の指定、若しくは、最小の文字数及び最大の文字数の指定;最小の単語数の指定、最大の単語数の指定、若しくは、最小の単語数及び最大の単語数の指定;最小の行数の指定、最大の行数の指定、若しくは、最小の行数及び最大の行数の指定;最小の段落数の指定、最大の段落数の指定、若しくは、最小の段落数及び最大の段落数の指定;最小のページ数の指定、最大のページ数の指定、若しくは、最小のページ数及び最大のページ数の指定;最小の段組数の指定、若しくは、最大の段組数の指定;行の最小の文字数の指定、1行の最大の文字数の指定、若しくは、1行の最小の文字数及び最大の文字数の指定;行の最小の単語数の指定、1行の最大の単語数の指定、若しくは、1行の最小の単語数及び最大の単語数の指定;ページの余白、用紙サイズ、フォント、フォントの大きさ、文字間隔、行間隔の少なくとも1つの指定;固定の文字数と最小の行数の指定、固定の文字数と最大の行数の指定、若しくは、固定の文字数と最小の行数及び最大の行数の指定;又は、上記ユーザによって指定された文章が表示されうる特定の表示範囲、特定の表示範囲は、例えば、文書中に組み入れられた図形表示領域に隣接する領域(左若しくは右、又は、2つの図形表示領域に挟まれる領域のいずれであってもよい)。
【0140】
本発明の請求項に記載の発明は、電子メールの雛形文章の選択をユーザに促すための第1のガイド文章を出力する第1のステップと、ユーザに選択された前記雛形文章を示す雛形要求信号から前記雛形文章を選択する第2のステップと、前記電子メールの作成に必要な情報である電子メール構成情報の入力をユーザに促すための第2のガイド文章を出力する第3のステップと、前記雛形文章に挿入する電子メール構成情報が未完了である場合は、第3のステップに移行する第4のステップと、前記雛形文章に、前記電子メール構成情報を挿入して前記電子メールを作成し、ユーザに前記電子メールの内容を示す第5のステップと、前記電子メールを送信する第6のステップとを含む電子メール作成方法としたものであり、雛形文章を用いることで文章作成の手間を省き、更に、ユーザに電子メール構成情報を入力させることで文章の修正箇所を削減することができるという作用を有する。
【0141】
本発明の請求項に記載の発明は、電子メールの雛形文章の選択をユーザに促すための第1のガイド文章を出力する第1のステップと、ユーザの入力した雛形要求信号から前記雛形文章を選択する第2のステップと、前記電子メールの作成に必要な情報である電子メール構成情報の入力をユーザに促すための第2のガイド文章を出力する第3のステップと、前記雛形文章に挿入する電子メール構成情報が未完了である場合は、第3のステップに移行する第4のステップと、前記雛形文章に、前記電子メール構成情報を挿入して前記電子メールを作成し、ユーザに前記電子メールの内容を示す第5のステップと、前記電子メールを送信する第6のステップとを含むコンピュータに実行させるためのプログラムとしたものであり、雛形文章を用いることで文章作成の手間を省き、更に、ユーザに電子メール構成情報を入力させることで文章の修正箇所を削減することができるという作用を有する。
【0142】
Qー2.questionCategory(#PCDATA);質問の分類項目となるカテゴリIDQー3.questionTitle(#PCDATA);質問のタイトルQー4.questionText(#PCDATA);質問内容を表す本文Qー5.questionComment(#PCDATA);質問に対するコメントQー6.questionStatus(#PCDATA);質問の状態を表す情報Qー7.questionTrouble(#PCDATA);回答を得易くするために付される困り度(緊急性を示す値)Qー8.questionType(#PCDATA);回答を得易くするために付される質問のタイプを表す値Qー9.questionRequest(#PCDATA);回答を得易くするために付される、希望する回答のタイプQー10.questionDateTime(#PCDATA);質問日時Qー11.questionAuthor(#PCDATA);質問者による他の質問や回答内容を参照するために付される質問者ID(質問者がどんな質問や回答と紐付けされているか、質問や回答が誰によって行われたかを示す)Qー12.questionlnCharge(#PCDATA);回答者を明確にして回答の質を保証するために付される回答義務者のIDQー13.questionPermission(userID,groupID,permission);質問の所持者、アクセス権等を表す情報 図の回答データテーブルに格納され、Q&Aデータを構成する回答データに付加されるタグの具体例Aー1.answerID(#PCDATA);回答データのIDAー2.answerText(#PCDATA);回答内容を表す本文Aー3.answerReference(answerReferenceTitle,answerReferenceURL);回答の根拠となった文献を参照するための情報Aー4.answerReferenceTitle(#PCDATA);参照した情報のタイトルAー5.answerReferenceURL(#PCDATA);回答内容の精度向上を目的として付された参照したサイトのURL(Uniform Resource Locator)Aー6.answerType(#PCDATA);回答のタイプAー7.answerConfidence(#PCDATA);回答内容の確信度を表す値Aー8.answerGrade(#PCDATA);回答内容の評価を表す値Aー9.answerDateTime(#PCDATA);回答日時Aー10.answerAuthor(#PCDATA);回答者による他の回答や質問内容を参照するために付される回答者IDAー11.answerPermission(userID,groupID,permission);回答の所持者、アクセス権等を表す情報 図の補足データテーブルに格納され、Q&Aデータを構成する補足データに付加されるタグの具体例Rー1.replyText(#PCDATA);補足内容を表す本文Rー2.replyType(#PCDATA);補足内容を明確に分類するための補足の属性(回答に対するお礼(ーの補足)なのか質問に対する再質問(+の補足)なのか)Rー3.replyDateTime(#PCATA);補足日時Rー4.replyPermission(userID,groupID,permission);補足の所持者、アクセス権等を表す情報また、記録媒体に記憶されたプログラム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバやクライアント等の外部機器から、ネットワーク回線等の伝送媒体を介して伝送制御部から受信して記憶する構成にしてもよく、また、記録媒体はネットワーク上に構築されたサーバの記録媒体であってもよい。
【0143】
また、特許文献には、更に他の方法として、ルビ付与対象の原文文字列の進行方向の長さに対してルビ文字列の進行方向の長さが長い場合において、当該ルビ付与対象の原文文字列の前方または後方の原文文字列がルビ付与対象でない場合は、当該ルビ付与対象の原文文字列に対するルビ文字列を、当該ルビ付与対象の原文文字列の前方または後方の原文文字列に対応する位置まではみ出して、ルビ文字列を配置することで、ルビ文字列をなるべく縮小せずに表示する方法が記載されている(特に、特許文献の段落0049~段落0056)特許文献には、行中のある単語に対するルビの長さがその単語の長さより長い場合において、そのルビの内容が、複数通りの語義を併記しているようなものである場合は、複数の語義のうち、いくつかの語義の出力をやめることで、ルビ文字列をなるべく縮小せずに表示する方法が記載されている(特に、特許文献の段落0105)。
【0144】
特許文献では、複数のカテゴリの各々について設けられる複数のカテゴリ辞書からなり、各々のカテゴリ辞書が当該カテゴリにおいて出現した単語毎に単語単独の重要度を表すtf・idf値を格納する重要性辞書と、当該カテゴリにおいて出現した単語についての第1単語と第2単語の組み合わせ毎に2単語間の共起性を表すidf/conf値を格納する同時出現性辞書とからなる辞書と、入力された文書に出現する単語を用いて前記辞書で当該単語を照合して、前記辞書の単語毎のtf・idf値とidf/conf値とを求め、これらに基づいて所定の演算を行って前記単語毎のスコアを算出し、前記単語毎のスコアに基づいて前記カテゴリ毎のスコアを算出し、これに基づいて前記入力された文書を前記複数のカテゴリのいずれかに分類する文書分類装置が提案されている。
【0145】
言語解析部(言語解析手段、計量手段、特徴抽出手段)3は、言語解析用辞書記憶部の記憶する言語解析用辞書に基づいて、テキスト文書群記憶部によりテキスト文書群記憶部に登録された各テキスト文書を言語解析用辞書記憶部の言語解析情報に基づいて言語解析する言語解析処理、言語解析結果における言語属性情報を計量する計量処理及び計量処理の計量結果に基づいてテキスト文書群の特徴的な言語現象を抽出する特徴抽出処理等の各ステップ処理を実行して、処理結果をラベル生成部に出力する。
【0146】
なお、上記説明においては、文書画像データの取り込みから文書名作成及び文書蓄積までの処理を、1つの文書処理装置で行なっているが、文書処理としては、1つの文書処理装置内での処理に限定されるものではなく、例えば、文書読み取り部の取り込んだ文書画像データを、図に示すようなコンピュータ装置に送信して、コンピュータ装置が、ソフトウェア処理することで、文字情報抽出処理、特徴文字列抽出処理及び文書名作成処理等の文書処理を行ってもよい。
【0147】
新たなリンクを用いて、同じ又は同様な文書認識特徴量を伴う文書を捕捉した者である又はユーザB/メンバに関連付けられる者である1人以上の他ユーザ110C,110Dの身元は、共通の関心事に基づいてMMRユーザ110Aと共に共有され、その共通の関心事は、同じ又は同様な文書を取得したことで示される(この例の場合、同じ製品について作業することである。
【0148】
実施形態にかかる特許用文章生成システムは、新規請求項以外に新規請求項に至る根拠となる従来技術文献を受信することで、第2概念距離を算出して学習結果に含まれる第1概念距離との関係から更に精度の高い特許出願明細書を生成することができる。
【0149】
実施形態にかかる特許用文章生成システムは、新規請求項以外に新規請求項に至る根拠となる従来技術文献を受信することで、第2概念距離を算出して学習結果に含まれる第1概念距離との関係から更に精度の高い特許出願明細書を生成することができる。
【0150】
また、実施形態にかかる特許用文章生成システムは、新規請求項の特許性を判定した上で特許性が高い場合のみ特許出願明細書を自動生成するため、特許性が低い新規請求項を基に特許出願明細書を自動生成することを回避できる。
【0151】
また、他の方法としては、利用者端末から電子データから成るキー文書を選択もしくは紙のキー文書を読み込んでアクセスを行う際には利用者端末で編集可能な第1の電子データを選択および抽出し、複合機等で紙のキー文書を読み込んでアクセスを行う際にはページオリエンテッドフォーマットデータから成る第2の電子データを選択および送信するよう設定しておいてもよい。
【0152】
また、他の方法としては、利用者端末から電子データから成るキー文書を選択もしくは紙のキー文書を読み込んでアクセスを行う際には利用者端末で編集可能な第1の電子データを選択および抽出し、複合機等で紙のキー文書を読み込んでアクセスを行う際にはページオリエンテッドフォーマットデータから成る第2の電子データを選択および送信するよう設定しておいてもよい。
【0153】
ここで、ドキュメント処理が編集であれば、編集可能なアプリケーションソフトウェアに対応したフォーマットから成る第1の電子データ(Test.doc)を抽出して利用者端末に送信する。
【0154】
第2画像データ編集部は、記憶部に記憶されている文「この文書は複製物である」、文「この文書は正本文書でない」、単語「複製(複製物である旨を示す)」、単語「COPY、COPY、COPY、...(複製物である旨を示す)」である複数の第2画像、...のうち、ユーザが所望するものを第2画像20(図)として選択するために用いられる。
【0155】
手書き文字・線編集部は、加筆部分の内容に基づいて加筆前画像を編集して、手書き下線編集後の画像(下線編集画像)510、手書き取消線編集後の画像(取消線編集画像)511、修正文字編集後の画像(修正文字編集画像)515、追加文字編集後の画像(追加文字編集画像)516を生成し、RAM222に保存する。
【0156】
一方、実際の所在位置と“履歴による所在位置”とが異なっていれば、履歴編集部は、「フォルダからフォルダに移動又はコピーされた」(ただし、フォルダは履歴から求めた最新の所在位置、フォルダはオペレーティングシステム等から求めた実際の所在位置)などという、移動又はコピーがあった旨を示す履歴レコードを作成し、それを当該文書ファイルの履歴リスト部に追加する。
【0157】
ここで、「案件概要一覧」(
図8)、「発明考案報告書の作成(文書履歴)」(
図9)、「発明考案報告書の作成(文書)」(
図10)および「発明考案報告書の作成(図面)」(
図11)には、「ガイド」を表示しており、任意の「ガイド(操作ガイド、基本文例、参考公報)」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると任意の「ガイド(操作ガイド、基本文例、参考公報)」と関連付けられたガイド画面(「発明考案報告書の作成(文書履歴)」の操作ガイド(
図13)または「発明考案報告書の作成(文書履歴)の基本文例」(
図14)等)を発明者端末120(
図1)のブラウザ上に表示する。
【0158】
従来の文書作成装置では、文書作成にあたって、どちらの入力モードで文書作成を行うのかを予め規定する構成を採って、図面入力モードで文書作成を行うときには、文字入力モードを使用せずに、手書きデータをそのまま使って文書を作成し、反対に、文字入力モードで文書作成を行うときには、図面入力モードを使用せずに、手書きデータを正規化サイズに変換しつつ整列させながら文書を作成するという構成を採っていた。
【0159】
従来の文書作成装置では、文書作成にあたって、どちらの入力モードで文書作成を行うのかを予め規定する構成を採って、図面入力モードで文書作成を行うときには、文字入力モードを使用せずに、手書きデータをそのまま使って文書を作成し、反対に、文字入力モードで文書作成を行うときには、図面入力モードを使用せずに、手書きデータを正規化サイズに変換しつつ整列させながら文書を作成するという構成を採っていた。
【0160】
また、作成ガイドツリー表示画面上でツリー表示されている各種下位階層項目のうちから、例えば「技術分野」の下で展開されている「チェック項目」が選択入力される場合には、作成ガイド表示画面上では、明細書作成ガイド内容としての「チェック項目」が即座に表示され得るものである。
【0161】
また、文章部分については、行や文字単位の範囲領域を追加表示してもよい。
【0162】
つまり、本実施の形態におけるクライアント装置は、定型文情報を記憶する2以上の定型文情報記憶部と、発明情報を記憶する発明情報記憶部と、当該発明情報記憶部が記憶している発明情報からキーワードを抽出するキーワード抽出部と、当該2以上の定型文情報記憶部が記憶している定型文情報から、キーワード抽出部が抽出したキーワードに対応付けられた定型文情報を検索する定型文情報検索部と、当該定型文情報検索部が、2以上の定型文情報記憶部から検索した結果である定型文情報を比較し、どの説明文情報を検索結果として使用するか判断する使用説明文情報判断部と、当該使用説明文情報判断部が検索結果として使用すると判断した説明文情報を含んだ出願文書情報を作成する出願文書情報作成部と、当該出願文書情報作成部が作成した出願文書情報を出力する出願文書情報出力部と、を備える、クライアント装置として実現してもよい。
【0163】
つまり、本実施の形態におけるクライアント装置は、定型文情報を記憶する2以上の定型文情報記憶部と、発明情報を記憶する発明情報記憶部と、当該発明情報記憶部が記憶している発明情報からキーワードを抽出するキーワード抽出部と、当該2以上の定型文情報記憶部が記憶している定型文情報から、キーワード抽出部が抽出したキーワードに対応付けられた定型文情報を検索する定型文情報検索部と、当該定型文情報検索部が、2以上の定型文情報記憶部から検索した結果である定型文情報を比較し、どの説明文情報を検索結果として使用するか判断する使用説明文情報判断部と、当該使用説明文情報判断部が検索結果として使用すると判断した説明文情報を含んだ出願文書情報を作成する出願文書情報作成部と、当該出願文書情報作成部が作成した出願文書情報を出力する出願文書情報出力部と、を備える、クライアント装置として実現してもよい。
【0164】
また、この具体例では、まず、テンプレート情報抽出部が、決まり文句情報、スタイルファイル情報、実現手段情報、用語情報の4種類の情報を抽出し、次に、テンプレート情報加工部が、その4種類の情報に対して加工を行い、次に、蓄積方法判断部が、その4種類の情報に対して蓄積方法を判断し、次に、判断結果出力部が、蓄積方法判断部がその4種類の情報に対して判断した蓄積方法を示す情報を外部に出力し、次に、蓄積方法情報受付部が、その4種類の情報に対する蓄積方法を示す情報を受け付け、最後に、テンプレート情報蓄積部が、蓄積方法情報受付部が受け付けた蓄積方法を示す情報に応じて、その4種類の情報を蓄積する例を示したが、情報処理装置は、各情報ごとに上記の処理を行ってもよい。
【0165】
さらに、発明提案書作成者は、自己の発明をビジネス方法に係る発明であると認識し、係る発明に関する審査基準を把握する必要があると考え、特許庁ホームページで「特許・実用新案の審査基準第VII部」を検索し、この中の「ソフトウェア関連発明は、その発明が果たす複数の機能によって表現できるときに、それらの機能により特定された『物の発明』として請求項に記載することができる」、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、又は記録されたデータの構造によりコンピュータが行う処理内容が特定される、『構造を有するデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体』は、『物の発明』として請求項に記載することができる」等の具体的基準や、記載できる例として例示されている「コンピュータを手段、手段B、手段、・・・として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」等の記載を外部データファイルであるパソコンのハードディスクにガイダンス情報として記録した。
【0166】
ホストコンピュータは、プログラムによって動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、所定の制御プログラムを記憶するROM(read only memory)11と、ROM11に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するCPU(central processing unit)12と、CPU12が動作する上で必要となる各種データを記憶するRAM(random access memory)13と、ホストコンピュータに接続されたキーボードやマウス等の入力装置からの入力制御を行う入力制御部と、ホストコンピュータに接続されたCRT入力領域や液晶入力領域等の表示装置への出力制御を行う表示制御部と、RSー232C、IEEE1284、LAN、無線等のインタフェースを用いたプリンタとのデータの送受信を制御する通信制御部と、ハードディスク等の記憶手段である記憶装置である記憶部とを備えており、本実施の形態のプリンタドライバは、他のソフトウェアやフォントと共に記憶部に記憶されている。
【0167】
まず、外部データファイルからガイダンス情報インターフェイスを利用してガイダンス情報がガイダンス情報インターフェイス部に取得されるところ、このガイダンス情報の内容は、外部データファイルに記録されたガイダンス情報と同じであり、「特許・実用新案の審査基準第VII部」中の「ソフトウェア関連発明は、その発明が果たす複数の機能によって表現できるときに、それらの機能により特定された『物の発明』として請求項に記載することができる」、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、又は記録されたデータの構造によりコンピュータが行う処理内容が特定される、『構造を有するデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体』は、『物の発明』として請求項に記載することができる」等の具体的基準や、記載できる例として例示されている「コンピュータを手段、手段B、手段、・・・として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」等の記載事項である。
【0168】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
【0169】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
また、このプログラムにおいて、コンピュータに、特許に関する情報である特許情報で記憶されている特許情報記憶部から特許情報を読み出し、当該特許情報から説明情報を抽出する説明情報抽出ステップと、前記説明情報抽出ステップで抽出した説明情報を前記説明情報記憶部に蓄積する蓄積ステップと、をさらに実行させてもよい。
【0170】
また、このプログラムにおいて、コンピュータに、特許に関する情報である特許情報で記憶されている特許情報記憶部から特許情報を読み出し、当該特許情報から説明情報を抽出する説明情報抽出ステップと、前記説明情報抽出ステップで抽出した説明情報を前記説明情報記憶部に蓄積する蓄積ステップと、をさらに実行させてもよい。
【0171】
また、このプログラムにおいて、コンピュータに、特許に関する情報である特許情報で記憶されている特許情報記憶部から特許情報を読み出し、当該特許情報から説明情報を抽出する説明情報抽出ステップと、前記説明情報抽出ステップで抽出した説明情報を前記説明情報記憶部に蓄積する蓄積ステップと、をさらに実行させてもよい。
【0172】
ここで、作成部は、『受付』に対応する語句説明情報に含まれる『<識別情報>』に、例えば、「受付ステップ」や、「受付工程」等を挿入した語句説明情報を出願文書情報に追記することになる。
【0173】
ここで、作成部は、『受付』に対応する語句説明情報に含まれる『<識別情報>』に、例えば、「受付ステップ」や、「受付工程」等を挿入した語句説明情報を出願文書情報に追記することになる。
【0174】
ここで、作成部は、『受付』に対応する語句説明情報に含まれる『<識別情報>』に、例えば、「受付ステップ」や、「受付工程」等を挿入した語句説明情報を出願文書情報に追記することになる。
【0175】
本実施形態における処理の流れは、要素情報を取得するためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップと、要素情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップと、先行技術文献を検索するためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップと、先行技術文献の検索のためのインターフェイスの生成ステップと、ガイダンス情報を取得するためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップと、ガイダンス情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップと、発明提案書の編集のためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップと、発明提案書の編集のためのインターフェイスの生成ステップと、発明提案書の送信のためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップと、発明提案書の送信のためのインターフェイスの生成ステップとからなり、前記発明提案書の編集のためのインターフェイスの生成ステップにいう「発明提案書の編集」には、要素情報の取込と、先行技術文献に関する情報の取込と、ガイダンス情報の取込とが含まれるものである。
【0176】
次に、発明提案書の編集のためのインターフェイスを生成するか否かの選択ステップにおいて、生成するとの選択がされた場合、発明提案書の編集のためのインターフェイスの生成ステップにおいて、前記の要素情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップ、先行技術文献の検索のためのインターフェイスの生成ステップ及びガイダンス情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおいて生成された各インターフェイスを利用して取得されたそれぞれの情報に基づいて発明提案書を編集するためのインターフェイスが生成される。
【0177】
例えば、要素情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、ガイダンス情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、先行技術文献の検索のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、再び要素情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理、発明提案書の編集のためのインターフェイスの生成ステップにおける処理といった順序でなされてもよいし、上の例においてガイダンス情報の取得のためのインターフェイスの生成ステップを欠いたものであってもよい。
電子メールの受信機能には、予めユーザの指定した連携処理を自動実行する機能があり、例えば、特定のメールアカウントにメールを受信した場合に、メールの本文や添付文書を指定されたパーソナルコンピュータのフォルダに格納することができる。
【0178】
データ放送受信機能を持つテレビ受信機では、このデータ放送チャンネルで送信されているBML文書データを解読し、表示画面を生成している。
【0179】
類義語抽出機能は、アップロード結果確認画面に表示された(または、システムの記憶領域に保持された)発明提案書の内容と類義語辞書を利用して類義語抽出処理を実行し、類義語抽出結果確認画面を出力する。
【0180】
類義語抽出機能は、アップロード結果確認画面に表示された(または、システムの記憶領域に保持された)発明提案書の内容と類義語辞書を利用して類義語抽出処理を実行し、類義語抽出結果確認画面を出力する。
【0181】
抽出機能は、変換ルール記録部から変換ルールを読み出す。
【0182】
要求受付機能は、クライアント、スキャナ4、複写機等の各装置からの文書の発行要求や関連文書の検索要求を順次受け付け、各要求とともに各装置から送信された操作履歴情報や検索条件情報等を記憶保持する。
【0183】
該採択受付機能は、提案されたコンテンツを採択するか又は却下するかというユーザからの指示を受け付ける機能である。
【0184】
願書・明細書・特許請求の範囲・図面・要約書生成機能は、特許請求の範囲生成結果確認画面で選択された特許請求の範囲であるクレームの骨子と、発明提案書の内容と、出願人・発明者情報とを利用して、願書・明細書・特許請求の範囲・図面・要約書生成処理を実行し、願書・明細書・特許請求の範囲・図面・要約書生成確認画面を出力する。
【0185】
願書・明細書・特許請求の範囲・図面・要約書生成機能は、特許請求の範囲生成結果確認画面で選択された特許請求の範囲であるクレームの骨子と、発明提案書の内容と、出願人・発明者情報とを利用して、願書・明細書・特許請求の範囲・図面・要約書生成処理を実行し、願書・明細書・特許請求の範囲・図面・要約書生成確認画面を出力する。
【0186】
特許請求の範囲生成機能は、ユーザが類義語抽出結果確認画面(またはアップロード結果確認画面)から自社類似出願書類等を指定もしくは選択すると、発明提案書の内容と、抽出した類義語および/または自社類似出願書類等を利用して、特許請求の範囲候補抽出処理を実行し、類似する自社および/または他社の特許文献に基づく特許請求の範囲候補抽出結果確認画面を出力する。
【0187】
なお、本実施形態で説明した装置を構成する機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶して、当該記憶媒体に記憶されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本実施形態の上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0188】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記憶されているプログラムとの組合せで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0189】
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
【0190】
以下に、本出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0191】
[1]
ユーザから発明文章を受信する第1受信部と、
前記発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出部と、
前記複数の文献を前記ユーザに提示する提示部と、
前記ユーザから前記複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付部と、
前記任意の1件の文献の発明の名称、発明の属する技術分野、背景技術、先行技術文献、発明が解決しようとする課題、発明の効果の欄の記載に基づいて、従来技術を生成する第1生成部と、
前記発明文章に基づいて、課題を解決するための手段を生成する第2生成部と、
前記発明文章中と前記複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出部と、
前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定部と、
前記類似度が前記所定値以上であると判定された場合に、前記複数の文献から前記単語に関連する文章を抽出し、前記文章に基づいて、前記発明を実施するための形態の欄を生成する第3生成部と、
を備える特許用文章生成装置。
[2]
前記受付部は、
前記判定部により類似度が最も高いと判定された文献を前記任意の1件の文献として、受け付ける、
ことを特徴とする[1]に記載の特許用文章生成装置。
[3]
前記第1・第2・第3生成部に基づき生成した特許用文章を編集可能な編集部、
を備えることを特徴とする[1]または[2]に記載の特許用文章生成装置。
[4]
前記ユーザから図面を受信する第2受信部、
を備えることを特徴とする[1]から[3]いずれか一項に記載の特許用文章生成装置。
[5]
特許用文章の校正を実行する特許用文章校正部を、さらに備え、
前記特許用文章校正部は、
前記特許用文章の校正の対象となるチェック項目に基づき、誤りの可能性の高い文章部分を抽出する第2抽出部と、
前記第2抽出部で誤りの可能性の高い文章部分が抽出された場合、前記文章部分と誤り情報を対応付けて出力する出力部と、
を備えることを特徴とする[1]から[4]いずれか一項に記載の特許用文章生成装置。
[6]
コンピュータに、
ユーザから発明文章を受信する第1受信ステップと、
前記発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の文献を前記ユーザに提示する提示ステップと、
前記ユーザから前記複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付ステップと、
前記任意の1件の文献の発明の名称、発明の属する技術分野、背景技術、先行技術文献、発明が解決しようとする課題、発明の効果の欄の記載に基づいて、従来技術を生成する第1生成ステップと、
前記発明文章に基づいて、課題を解決するための手段を生成する第2生成ステップと、
前記発明文章中と前記複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定ステップと、
前記類似度が前記所定値以上であると判定された場合に、前記複数の文献から前記単語に関連する文章を抽出し、前記文章に基づいて、前記発明を実施するための形態の欄を生成する第3生成ステップと、
を実行させる特許用文章生成方法。
[7]
コンピュータに、
ユーザから発明文章を受信する第1受信機能と、
前記発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出機能と、
前記複数の文献を前記ユーザに提示する提示機能と、
前記ユーザから前記複数の文献の中から任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付機能と、
前記任意の1件の文献の発明の名称、発明の属する技術分野、背景技術、先行技術文献、発明が解決しようとする課題、発明の効果の欄の記載に基づいて、従来技術を生成する第1生成機能と、
前記発明文章に基づいて、課題を解決するための手段を生成する第2生成機能と、
前記発明文章中と前記複数の文献に記載されている単語を比較して類似度を算出する算出機能と、
前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する判定機能と、
前記類似度が前記所定値以上であると判定された場合に、前記複数の文献から前記単語に関連する文章を抽出し、前記文章に基づいて、前記発明を実施するための形態の欄を生成する第3生成機能と、
を実現させる特許用文章生成プログラム。
【符号の説明】
【0192】
1 特許用文章生成装置
2 ユーザの端末装置
211 端末通信部
212 端末記憶部
213 端末操作部
214 端末表示部
215 端末処理部
3 データベース
4 サーバ
410 サーバ記憶部
420 サーバ処理部
421 第1受信部
422 第1抽出部
423 提示部
424 受付部
425 生成部
425-1 第1生成部
425-2 第2生成部
425-3 第3生成部
426 算出部
427 判定部
5 インターネット
【要約】 (修正有)
【課題】生成される特許出願明細書の品質を一定に保つことが可能な特許用文章生成装置、特許用文章生成方法、および特許用文章生成プログラムを提供する。
【解決手段】特許用文章生成装置におけるサーバ4は、ユーザから発明文章を受信する第1受信部421と、発明文章に類似する複数の文献をデータベースから抽出する第1抽出部422と、複数の文献をユーザに提示する提示部423と、任意の1件の文献の選択入力を受け付ける受付部424と、任意の1件の文献の書誌的な情報の欄の記載に基づいて、従来技術を生成する第1生成部425-1と、課題を解決するための手段を生成する第2生成部425-2と、複数の文献に記載されている単語を比較した類似度が所定値以上であると判定された場合に、発明を実施するための形態の欄を生成する第3生成部425-3と、を備える。
【選択図】
図4