(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-10
(45)【発行日】2022-06-20
(54)【発明の名称】点灯装置、照明器具、および照明システム
(51)【国際特許分類】
H05B 45/24 20200101AFI20220613BHJP
H05B 45/345 20200101ALI20220613BHJP
H05B 45/46 20200101ALI20220613BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20220613BHJP
【FI】
H05B45/24
H05B45/345
H05B45/46
H05B47/18
(21)【出願番号】P 2018086398
(22)【出願日】2018-04-27
【審査請求日】2021-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】岩村 祐輔
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-115535(JP,A)
【文献】特開2014-170680(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む光源を点灯させる点灯装置であって、
前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する制御部と、
前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す光源駆動部と
を備
え、
前記制御部は、所定関数に基づいて前記第1電流の前記電流値を算出し、
前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含み、
前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第1発光素子に配分する比率を示し、
前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含み、
前記所定関数は、式(1)によって表され、式(1)の「I
T
」は、式(2)によって表され、式(1)の「DF1」は、式(3)によって表され、
前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生し、
前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する、点灯装置。
【数15】
I
CL
:前記第1発光素子に流す前記第1電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF1:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第1発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F1:前記第2発光素子の光束に対する前記第1発光素子の光束の比率
【請求項2】
互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む光源を点灯させる点灯装置であって、
前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する制御部と、
前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す光源駆動部と
を備え、
前記制御部は、所定関数に基づいて前記第2電流の前記電流値を算出し、
前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含み、
前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第2発光素子に配分する比率を示し、
前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含み、
前記所定関数は、式(4)によって表され、式(4)の「I
T」は、式(5)によって表され、式(4)の「DF2」は、式(6)によって表され、
前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生し、
前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する
、点灯装置。
【数16】
I
WM:前記第2発光素子に流す前記第2電流の前記電流値
I
T:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF2:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第2発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C:寒色側の前記第1限界値
C
W:暖色側の前記第2限界値
F2:前記第1発光素子の光束に対する前記第2発光素子の光束の比率
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1限界値と前記第2限界値との間の連続する光色値のうちのいずれかの光色値を、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値として受け付け、
前記第1電流の前記電流値の候補であって連続する電流値のうちから、前記受け付けた光色値に応じて前記第1電流の前記電流値を決定する、請求項1
又は請求項2に記載の点灯装置。
【請求項4】
前記配分率を示す前記因子は、前記第1発光素子の光束と前記第2発光素子の光束との比率を含む、
請求項1から請求項3
のいずれか1項に記載の点灯装置。
【請求項5】
前記第1限界値は、前記第1発光素子が発生させる光の光色を示し、
前記第2限界値は、前記第2発光素子が発生させる光の光色を示す、請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載の点灯装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1限界値および前記第2限界値のうちの少なくとも1つを変更可能である、請求項
5に記載の点灯装置。
【請求項7】
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と
を備え、
前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含み、
前記点灯装置は、
前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する制御部と、
前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す光源駆動部と
を含
み、
前記制御部は、所定関数に基づいて前記第1電流の前記電流値を算出し、
前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含み、
前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第1発光素子に配分する比率を示し、
前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含み、
前記所定関数は、式(1)によって表され、式(1)の「I
T
」は、式(2)によって表され、式(1)の「DF1」は、式(3)によって表され、
前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生し、
前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する、照明器具。
【数17】
I
CL
:前記第1発光素子に流す前記第1電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF1:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第1発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F1:前記第2発光素子の光束に対する前記第1発光素子の光束の比率
【請求項8】
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と
を備え、
前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含み、
前記点灯装置は、
前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する制御部と、
前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す光源駆動部と
を含み、
前記制御部は、所定関数に基づいて前記第2電流の前記電流値を算出し、
前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含み、
前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第2発光素子に配分する比率を示し、
前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含み、
前記所定関数は、式(4)によって表され、式(4)の「I
T
」は、式(5)によって表され、式(4)の「DF2」は、式(6)によって表され、
前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生し、
前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する、照明器具。
【数18】
I
WM
:前記第2発光素子に流す前記第2電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF2:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第2発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F2:前記第1発光素子の光束に対する前記第2発光素子の光束の比率
【請求項9】
照明器具と、
前記照明器具を制御する照明制御装置と
を備え、
前記照明器具は、
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と
を含み、
前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含み、
前記点灯装置は、
前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する制御部と、
前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す光源駆動部と
を含み、
前記照明制御装置は、前記点灯装置に光色制御信号を送信し、
前記光色制御信号は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値を含
み、
前記制御部は、所定関数に基づいて前記第1電流の前記電流値を算出し、
前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含み、
前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第1発光素子に配分する比率を示し、
前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含み、
前記所定関数は、式(1)によって表され、式(1)の「I
T
」は、式(2)によって表され、式(1)の「DF1」は、式(3)によって表され、
前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生し、
前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する、照明システム。
【数19】
I
CL
:前記第1発光素子に流す前記第1電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF1:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第1発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F1:前記第2発光素子の光束に対する前記第1発光素子の光束の比率
【請求項10】
照明器具と、
前記照明器具を制御する照明制御装置と
を備え、
前記照明器具は、
光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と
を含み、
前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含み、
前記点灯装置は、
前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する制御部と、
前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す光源駆動部と
を含み、
前記照明制御装置は、前記点灯装置に光色制御信号を送信し、
前記光色制御信号は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値を含み、
前記制御部は、所定関数に基づいて前記第2電流の前記電流値を算出し、
前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含み、
前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第2発光素子に配分する比率を示し、
前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含み、
前記所定関数は、式(4)によって表され、式(4)の「I
T
」は、式(5)によって表され、式(4)の「DF2」は、式(6)によって表され、
前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生し、
前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する、照明システム。
【数20】
I
WM
:前記第2発光素子に流す前記第2電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF2:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第2発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F2:前記第1発光素子の光束に対する前記第2発光素子の光束の比率
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点灯装置、照明器具、および照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された光源駆動装置は、ROMと、マイコンと、第1点灯回路と、第2点灯回路とを備えている。ROMは、調光調色メモリテーブルを格納している。具体的には、ROMは、白色LED用DC調光調色テーブルと、橙色LED用DC調光調色テーブルとを記憶している。白色LED用DC調光調色テーブルおよび橙色LED用DC調光調色テーブルには、Dutyが格納されている。
【0003】
マイコンは、HOSTユニットから入力される調光調色指示信号に基づき、白色LED用DC調光調色テーブルおよび橙色LED用DC調光調色テーブルを参照して、Dutyを読み出す。そして、マイコンは、白色LED用DC調光調色テーブルから読み出したDutyを第1点灯回路に出力する。また、マイコンは、橙色LED用DC調光調色テーブルから読み出したDutyを第2点灯回路に出力する。その結果、第1点灯回路および第2点灯回路によって、発光色の異なる複数のLEDをそれぞれ適切なDutyで駆動することにより、調光調色を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された光源駆動装置では、調光調色メモリテーブルは、寒色系のレコード1から暖色系のレコード251までの調色階調250段を有しているに過ぎない。従って、光源駆動装置は、250段で調色を実行できるに過ぎない。つまり、光源駆動装置は、段階的に調色を実行できるに過ぎない。例えば、調色範囲が3500ケルビン~6000ケルビンの色温度の範囲である場合、光源駆動装置は、10ケルビン単位で調色を実行できるに過ぎない。一方、近年、緻密に調色を実行することが要望されている。つまり、緻密に光色を制御することが要望されている。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、緻密に光色を制御できる点灯装置、照明器具、および照明システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に開示する点灯装置は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む光源を点灯させる。点灯装置は、制御部と、光源駆動部とを備える。制御部は、前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する。光源駆動部は、前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す。前記制御部は、所定関数に基づいて前記第1電流の前記電流値を算出する。前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含む。前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第1発光素子に配分する比率を示す。前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含む。前記所定関数は、式(1)によって表され、式(1)の「I
T
」は、式(2)によって表され、式(1)の「DF1」は、式(3)によって表される。前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生する。前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する。
【0008】
【0009】
I
CL
:前記第1発光素子に流す前記第1電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF1:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第1発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F1:前記第2発光素子の光束に対する前記第1発光素子の光束の比率
【0010】
本願に開示する点灯装置は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む光源を点灯させる。点灯装置は、制御部と、光源駆動部とを備える。制御部は、前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する。光源駆動部は、前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す。前記制御部は、所定関数に基づいて前記第2電流の前記電流値を算出する。前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含む。前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第2発光素子に配分する比率を示す。前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含む。前記所定関数は、式(4)によって表され、式(4)の「I
T
」は、式(5)によって表され、式(4)の「DF2」は、式(6)によって表される。前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生する。前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する。
【0011】
【0012】
I
WM
:前記第2発光素子に流す前記第2電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF2:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第2発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F2:前記第1発光素子の光束に対する前記第2発光素子の光束の比率
【0013】
本願に開示する点灯装置において、前記制御部は、前記第1限界値と前記第2限界値との間の連続する光色値のうちのいずれかの光色値を、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値として受け付けることが好ましい。制御部は、前記第1電流の前記電流値の候補であって連続する電流値のうちから、前記受け付けた光色値に応じて前記第1電流の前記電流値を決定することが好ましい。
【0014】
本願に開示する点灯装置において、前記配分率を示す前記因子は、前記第1発光素子の光束と前記第2発光素子の光束との比率を含むことが好ましい。
【0015】
本願に開示する点灯装置において、前記第1限界値は、前記第1発光素子が発生させる光の光色を示すことが好ましい。前記第2限界値は、前記第2発光素子が発生させる光の光色を示すことが好ましい。
【0016】
本願に開示する点灯装置において、前記制御部は、前記第1限界値および前記第2限界値のうちの少なくとも1つを変更可能であることが好ましい。
【0017】
本願に開示する照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置とを備える。前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む。前記点灯装置は、制御部と、光源駆動部とを含む。制御部は、前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する。光源駆動部は、前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す。前記制御部は、所定関数に基づいて前記第1電流の前記電流値を算出する。前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含む。前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第1発光素子に配分する比率を示す。前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含む。前記所定関数は、式(1)によって表され、式(1)の「I
T
」は、式(2)によって表され、式(1)の「DF1」は、式(3)によって表される。前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生する。前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する。
【0018】
【0019】
I
CL
:前記第1発光素子に流す前記第1電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF1:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第1発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F1:前記第2発光素子の光束に対する前記第1発光素子の光束の比率
【0020】
本願に開示する照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置とを備える。前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む。前記点灯装置は、制御部と、光源駆動部とを含む。制御部は、前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する。光源駆動部は、前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す。前記制御部は、所定関数に基づいて前記第2電流の前記電流値を算出する。前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含む。前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第2発光素子に配分する比率を示す。前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含む。前記所定関数は、式(4)によって表され、式(4)の「I
T
」は、式(5)によって表され、式(4)の「DF2」は、式(6)によって表される。前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生する。前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する。
【0021】
【0022】
I
WM
:前記第2発光素子に流す前記第2電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF2:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第2発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F2:前記第1発光素子の光束に対する前記第2発光素子の光束の比率
【0023】
本願に開示する照明システムは、照明器具と、前記照明器具を制御する照明制御装置とを備える。前記照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置とを含む。前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む。前記点灯装置は、制御部と、光源駆動部とを含む。制御部は、前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する。光源駆動部は、前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す。前記照明制御装置は、前記点灯装置に光色制御信号を送信する。前記光色制御信号は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値を含む。前記制御部は、所定関数に基づいて前記第1電流の前記電流値を算出する。前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含む。前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第1発光素子に配分する比率を示す。前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含む。前記所定関数は、式(1)によって表され、式(1)の「I
T
」は、式(2)によって表され、式(1)の「DF1」は、式(3)によって表される。前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生する。前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する。
【0024】
【0025】
I
CL
:前記第1発光素子に流す前記第1電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF1:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第1発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F1:前記第2発光素子の光束に対する前記第1発光素子の光束の比率
【0026】
本願に開示する照明システムは、照明器具と、前記照明器具を制御する照明制御装置とを備える。前記照明器具は、光源と、前記光源を点灯させる点灯装置とを含む。前記光源は、互いに異なる光色の光を発生する第1発光素子および第2発光素子を含む。前記点灯装置は、制御部と、光源駆動部とを含む。制御部は、前記光源に発生させる光の光色を示す光色値と、前記光源に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す第1限界値と、前記光源に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す第2限界値とに基づいて、前記光源に発生させる前記光の光量を定める電流値を前記第1発光素子と前記第2発光素子とに配分して、前記第1発光素子に流す第1電流の電流値と、前記第2発光素子に流す第2電流の電流値とを導出する。光源駆動部は、前記導出された電流値を有する前記第1電流を前記第1発光素子に流すとともに、前記導出された電流値を有する前記第2電流を前記第2発光素子に流す。前記照明制御装置は、前記点灯装置に光色制御信号を送信する。前記光色制御信号は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値を含む。前記照明制御装置は、前記点灯装置に光色制御信号を送信する。前記光色制御信号は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値を含む。前記制御部は、所定関数に基づいて前記第2電流の前記電流値を算出する。前記所定関数は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を示す因子と、配分率を示す因子とを含む。前記配分率は、前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を、前記第2発光素子に配分する比率を示す。前記配分率を示す前記因子は、前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値と、前記第1限界値と、前記第2限界値とを含む。前記所定関数は、式(4)によって表され、式(4)の「I
T
」は、式(5)によって表され、式(4)の「DF2」は、式(6)によって表される。前記第1発光素子は、寒色側の光色を有する光を発生する。前記第2発光素子は、暖色側の光色を有する光を発生する。
【0027】
【0028】
I
WM
:前記第2発光素子に流す前記第2電流の前記電流値
I
T
:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値
DF2:前記光源に発生させる前記光の光量を定める前記電流値を前記第2発光素子に配分する比率を示す前記配分率
I
MAX
:前記光源に流すことの可能な電流の最大値
D
R
:前記光源に発生させる前記光の光量を示す光量値
C
T
:前記光源に発生させる前記光の光色を示す前記光色値
C
C
:寒色側の前記第1限界値
C
W
:暖色側の前記第2限界値
F2:前記第1発光素子の光束に対する前記第2発光素子の光束の比率
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、緻密に(例えば連続的に)光色を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の実施形態1に係る照明器具を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態2に係る照明システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0032】
(実施形態1)
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る照明器具100を説明する。
図1は、照明器具100を示す図である。
図1に示すように、照明器具100は、点灯装置1と、光源3とを含む。点灯装置1は光源3を点灯させる。点灯装置1は、光源3の光量および/または光色を制御する。光量の制御は「調光」の一例に相当する。光色の制御は「調色」の一例に相当する。
【0033】
具体的には、点灯装置1は、通信部11と、光源駆動部12と、制御部13とを含む。通信部11は、照明制御装置(不図示)と通信する。具体的には、通信部11は、通信機であり、照明制御装置から、光量制御信号および/または光色制御信号を受信する。
【0034】
光量制御信号は光量値DRを含む。光量値DRは光源3の光量を示す。光色制御信号は光色値CTを含む。光色値CTは光源3の光色を示す。光量値DRおよび光色値CTの詳細は後述する。
【0035】
制御部13は、光量制御信号を受信すると、光量制御信号に含まれる光量値DRを光源3の光量値に設定する。制御部13は、光色制御信号を受信すると、光色制御信号に含まれる光色値CTを光源3の光色値に設定する。
【0036】
制御部13は、光量値DRと光色値CTとに基づいて、光源駆動部12を制御する。具体的には、通信部11が光量制御信号および光色制御信号を受信した場合には、制御部13は、光量制御信号に含まれる光量値DRと、光色制御信号に含まれる光色値CTとに基づいて光源3を制御する。通信部11が光量制御信号だけを受信した場合には、制御部13は、光量制御信号に含まれる光量値DRと、光源3に設定されている最新の光量値DRとに基づいて光源3を制御する。通信部11が光色制御信号だけを受信した場合には、制御部13は、光色制御信号に含まれる光色値CTと、光源3に設定されている最新の光量値DRとに基づいて光源駆動部12を制御する。
【0037】
制御部13は、MCU(Micro Controller Unit)のようなコンピューターである。具体的には、制御部13は、記憶部13aと、プロセッサー(不図示)とを含む。記憶部13aは、記憶装置であり、コンピュータープログラムおよびデータを記憶する。記憶部13aは、光量値DRおよび光色値CTを記憶する。プロセッサーは、記憶部13aに記憶されたコンピュータープログラムを実行して、通信部11および光源駆動部12を制御する。
【0038】
光源駆動部12は、制御部13の制御に従って、光量値DRおよび光色値CTを有する光を発生するように、光源3を駆動する。具体的には、光源駆動部12は、交流直流変換回路121と、定電流回路122とを含む。
【0039】
交流直流変換回路121は、交流電源400から供給される交流電圧を直流電圧に変換する。定電流回路122は、交流直流変換回路121が出力した直流電圧に基づいて定電流を生成する。
【0040】
具体的には、定電流回路122は、定電流である電流ILT(以下、「光源電流ILT」と記載する。)を生成して、光源電流ILTを光源3に流す。光源電流ILTは、第1電流I1および第2電流I2を含む。第1電流I1および第2電流I2は、互いに異なる電源線によって光源3に供給される。従って、定電流回路122は、第1電流I1および第2電流I2をそれぞれ生成する。光源電流ILT、第1電流I1、および、第2電流I2の詳細は後述する。
【0041】
光源3には光源電流ILTが流れる。その結果、光源3は光を発生する。具体的には、光源3は、第1発光素子31および第2発光素子32を有する。実施形態1では、光源3は、複数の第1発光素子31と、複数の第2発光素子32とを含む。複数の第1発光素子31は直列に接続される。複数の第2発光素子32は直列に接続される。なお、光源3は、1つの第1発光素子31と1以上の第2発光素子32とを有していてもよいし、1以上の第1発光素子31と1つの第2発光素子32とを有していてもよい。
【0042】
具体的には、第1発光素子31には第1電流I1が流れる。その結果、第1発光素子31は光を発生する。第2発光素子32には第2電流I2が流れる。その結果、第2発光素子32は光を発生する。第1発光素子31および第2発光素子32は、互いに異なる光色の光を発生する。そして、第1発光素子31の光と第2発光素子32の光とを混光することによって、光源3の光色が制御される。
【0043】
第1発光素子31および第2発光素子32の各々は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を含む。第1発光素子31および第2発光素子32の各々は、例えば、発光ダイオードを覆う蛍光体のような付属体と、発光ダイオードとを含んでいてもよい。
【0044】
引き続き
図1を参照して、制御部13を更に具体的に説明する。制御部13は、光色値C
Tと第1限界値C
Cと第2限界値C
Wとに基づいて、電流値I
Tを第1発光素子31と第2発光素子32とに配分して、第1電流I
1の電流値I
CLと、第2電流I
2の電流値I
WMとを導出する。つまり、制御部13は、光色値C
Tと第1限界値C
Cと第2限界値C
Wとに基づいて、電流値I
Tの一部を第1発光素子31に割り当てるとともに、電流値I
Tの他の一部を第2発光素子32に割り当てて、電流値I
CLと電流値I
WMとを決定する。
【0045】
光色値CTは、光源3に設定する光色の設定値であり、光源3に発生させる光の光色を示す。実施形態1では、光色値CTは、光色を示す値として色温度としている。第1限界値CCは、光源3に発生させることの可能な光色の寒色側の限界を示す。第1限界値CCは、例えば、5000ケルビンである。第2限界値CWは、光源3に発生させることの可能な光色の暖色側の限界を示す。第2限界値CWは、例えば、2700ケルビンである。電流値ITは、光源3に流す光源電流ILTの電流値である。電流値ITは、光源3に発生させる光の光量を定める。電流値ITが大きい程、光源3の光量が大きくなる。電流値ITが第1発光素子31と第2発光素子32とに配分されるため、第1電流I1の電流値ICLと第2電流I2の電流値IWMとの和は、電流値ITに一致する(ICL+IWM=IT)。
【0046】
光源駆動部12は、制御部13によって導出された電流値ICLを有する第1電流I1を第1発光素子31に流すとともに、制御部13によって導出された電流値IWMを有する第2電流I2を第2発光素子32に流す。その結果、第1発光素子31は電流値ICLに応じて発光し、第2発光素子32は電流値IWMに応じて発光する。
【0047】
実施形態1によれば、制御部13は、第1限界値CCと第2限界値CWとの間の連続する光色値のうちから、設定値としての光色値CTを受け付けることができる。そして、制御部13は、光色値CTに応じて電流値ITを第1発光素子31と第2発光素子32とに配分して、電流値ICLおよび電流値IWMを導出する。その結果、制御部13は、調光調色テーブルを参照して段階的に電流値ICLおよび電流値IWMを決定する場合と比較して、光色値CTに応じて緻密に光源3の光色を制御できる。例えば、光色値CTに応じて連続的に光源3の光色を制御できる。
【0048】
本明細書において、「緻密」は、「連続的なこと」を含む概念である。
【0049】
具体的には、制御部13は、第1限界値CCと第2限界値CWとの間の連続する光色値のうちのいずれかの光色値を、光源3に発生させる光の光色を示す光色値CTとして受け付ける。そして、制御部13は、第1電流I1の電流値ICLの候補であって連続する電流値のうちから、受け付けた光色値CTに応じて第1電流I1の電流値ICLを決定する。従って、実施形態1によれば、調光調色テーブルを参照して電流値ICLを決定する場合と比較して、段階的な値ではなく、緻密な値として電流値ICLを決定できる。例えば、連続的な値として電流値ICLを決定できる。
【0050】
また、制御部13は、第1電流I1の電流値ICLと、光源電流ILTの電流値ITとに基づいて、第2電流I2の電流値IWMを決定する。緻密な電流値ICLに基づいて電流値IWMが決定されるため、電流値IWMもまた緻密な値である。例えば、連続的な値として電流値IWMを決定できる。
【0051】
実施形態1によれば、緻密に決定された電流値ICLを有する第1電流I1が第1発光素子31に流れ、緻密に決定された電流値IWMを有する第2電流I2が第2発光素子32に流れる。その結果、段階的な光色の制御ではなく、光色値CTに応じた緻密な光色の制御を実現できる。
【0052】
更に具体的には、制御部13は、光量値DRと光色値CTと第1限界値CCと第2限界値CWとに基づいて、電流値ITを第1発光素子31と第2発光素子32とに配分して、電流値ICLと、電流値IWMとを導出する。つまり、制御部13は、光量値DRと光色値CTと第1限界値CCと第2限界値CWとに基づいて、電流値ITの一部を第1発光素子31に割り当てるとともに、電流値ITの他の一部を第2発光素子32に割り当てて、電流値ICLと電流値IWMとを決定する。
【0053】
光量値DRは、光源3に設定する光量の設定値であり、光源3に発生させる光の光量を示す。実施形態1では、光量値DRは、1%~100%の範囲の数値によって光量を示す。そして、制御部13は、光量値DRと、光源3に流すことの可能な電流の最大値IMAXとに基づいて、光源電流ILTの電流値ITを算出する。
【0054】
以下の実施形態1の説明においては、第1電流I1を流す第1発光素子31は、寒色側(寒色系)の光色を有する光を発生する。第2電流I2を流す第2発光素子32は、暖色側(暖色系)の光色を有する光を発生する。具体的には、第1発光素子31の光の色温度は、第2発光素子32の光の色温度よりも高い。第1発光素子31の光と第2発光素子32の光とを混光することによって、光源3の光色が制御される。
【0055】
次に、式(1A)、式(2A)、式(3A)、および式(4A)を参照して、制御部13を説明する。まず、式(1A)~式(3A)を参照して、制御部13による第1電流I1の電流値ICLの算出処理を説明する。
【0056】
制御部13は、第1所定関数に基づいて第1電流I1の電流値ICLを算出する。第1所定関数は「所定関数」の一例に相当する。第1所定関数は、式(1A)によって表される。式(1A)に示すように、第1所定関数は、因子ITと、因子DF1とを含む。
【0057】
【0058】
因子ITは、光源3に発生させる光の光量を定める電流値ITを示す。因子DF1は第1発光素子31の配分率を示す。配分率は、電流値ITを、第1発光素子31に配分する比率を示す。
【0059】
具体的には、式(1A)の因子ITは、式(2A)によって表される。式(2A)の示す因子ITは、光源3に流すことの可能な電流の最大値IMAXと、光源3に発生させる光の光量を示す光量値DRとを含む。実施形態1では、光量値DRは、0%~100%のうちのいずれかの値で示される。つまり、光量値DRは、0以上1以下の値で示される。
【0060】
【0061】
例えば、式(2A)において、最大値IMAXが1アンペアであり、光量値DRが70%を示す場合は、電流値ITは、「1×0.7=0.7アンペア」である。式(2A)に示すように、電流値ITは、設定値である光量値DRに応じた値を有する。従って、電流値ITは、光源3に発生させる光の光量を定める。実施形態1では、制御部13は、光量値DRとして任意の値を受け付けることができる。従って、制御部13は、光量値DRを式(2A)に入力して、式(2A)を演算することで、段階的な値ではなく、緻密な値として電流値ITを算出できる。その結果、緻密に光源3の光量を制御できる。
【0062】
式(1A)の因子DF1、つまり、第1発光素子31の配分率は、式(3A)によって表される。式(3A)の示す因子DF1は、光源3に発生させる光の光色を示す光色値CTと、寒色側の第1限界値CCと、暖色側の第2限界値CWとを含む。実施形態1では、光色値CT、第1限界値CC、および第2限界値CWが、色温度(ケルビン)によって示される。
【0063】
【0064】
実施形態1では、制御部13は、第1限界値CCと第2限界値CWとの間の連続する光色値のうちから、設定値としての光色値CTを受け付ける。そして、制御部13は、式(1A)~式(3A)によって表される第1所定関数に光色値CTを入力する。従って、実施形態1によれば、制御部13は、第1所定関数を演算することで、段階的な値ではなく、緻密な値として電流値ICLを算出できる。
【0065】
また、実施形態1では、第1限界値CCは、寒色側の第1発光素子31が発生させる光の光色を示す。第2限界値CWは、暖色側の第2発光素子32が発生させる光の光色を示す。従って、第1発光素子31および第2発光素子32の各々が発生し得る光色の範囲で混光して、光源3の光色を制御できる。その結果、点灯装置1は、光色の広い範囲で光源3の光色を制御できる。例えば、点灯装置1は、広い色温度の範囲で光源3の光色を制御できる。
【0066】
さらに、実施形態1では、式(3A)に示すように、第1発光素子31の配分率を示す因子DF1は、第1発光素子31の光束FL1と第2発光素子32の光束FL2との比率F1をさらに含む。従って、第1発光素子31の光束FL1と第2発光素子32の光束FL2とに応じて的確に第1発光素子31の配分率を決定できる。具体的には、式(3A)では、比率F1は、暖色側の第2発光素子32の光束FL2に対する寒色側の第1発光素子31の光束FL1の比率を示す(F1=FL1/FL2)。比率F1は、例えば、1.2~1.3である。
【0067】
なお、第1発光素子31および第2発光素子32に互いに同じ電流値の電流を流したときに、第1発光素子31の発生する光の光束が光束FL1であり、第2発光素子32の発生する光の光束が光束FL2である。
【0068】
ここで、式(2A)および式(3A)において、光量値DRおよび光色値CTは、設定値であるため、変数である。最大値IMAX、第1限界値CC、第2限界値CW、および比率F1は、定数である。ただし、制御部13は、第1限界値CCおよび第2限界値CWのうちの少なくとも1つを変更可能である。従って、第1発光素子31および第2発光素子32のうちの少なくとも1つが変更されて、第1発光素子31および第2発光素子32のうちの少なくとも1つの光色が変更された場合であっても、第1発光素子31および第2発光素子32の各々が発生し得る光色の範囲で混光して、光源3の光色を制御できる。従って、制御部13は、第1発光素子31および第2発光素子32の能力を最大限活用して、好適な光色の制御を実行できる。
【0069】
次に、式(4A)を参照して、制御部13による第2電流I2の電流値IWMの算出処理を説明する。
【0070】
制御部13は、第2所定関数に基づいて第2電流I2の電流値IWMを算出する。第2所定関数は、式(4A)によって表される。式(4A)に示すように、第2所定関数は、式(2A)によって算出された電流値ITと、式(1A)~式(3A)によって算出された第1電流I1の電流値ICLとを含む。制御部13は、第2所定関数に、緻密な値である電流値ICLを入力する。そして、制御部13は、第2所定関数を演算することで、段階的な値ではなく、緻密な値として電流値IWMを算出できる。
【0071】
【0072】
以上、式(1A)~式(4A)を参照して説明したように、実施形態1によれば、制御部13は、第1所定関数および第2所定関数を演算して、電流値ICLおよび電流値IWMを算出する。従って、電流値ICLと電流値IWMとの各々は、段階的な値ではなく、緻密な値(例えば連続的な値)として出力される。その結果、段階的な光色の制御ではなく、設定値である光色値CTに応じて光源3の光色を緻密に(例えば連続的に)制御できる。また、段階的な光量の制御ではなく、設定値である光量値DRに応じて光源3の光量を緻密に(例えば連続的に)制御できる。なお、記憶部13aは、第1所定関数および第2所定関数を記憶している。
【0073】
(変形例)
図1を参照して、実施形態1の変形例に係る点灯装置1を説明する。変形例に係る点灯装置1が第2発光素子32の配分率に基づいて第2電流I
2の電流値I
WMを算出する点で、変形例は実施形態1と主に異なる。以下、変形例が実施形態1と異なる点を主に説明する。なお、変形例では、第1発光素子31は、寒色側(寒色系)の光色を有する光を発生する。第2発光素子32は、暖色側(暖色系)の光色を有する光を発生する。
【0074】
まず、
図1、式(1B)~式(3B)を参照して、制御部13による第2電流I
2の電流値I
WMの算出処理を説明する。
図1に示す制御部13は、第3所定関数に基づいて第2電流I
2の電流値I
WMを算出する。第3所定関数は「所定関数」の一例に相当する。第3所定関数は、式(1B)によって表される。式(1B)に示すように、第3所定関数は、因子I
Tと、因子DF2とを含む。
【0075】
【0076】
因子ITは、光源電流ILTの電流値ITを示す。因子DF2は、第2発光素子32の配分率を示す。配分率は、電流値ITを、第2発光素子32に配分する比率を示す。
【0077】
具体的には、式(1B)の因子ITは、式(2B)によって表される。式(2B)の示す因子ITは、実施形態1に係る式(2A)の示す因子ITと同様であり、説明を省略する。
【0078】
【0079】
式(1B)の因子DF2、つまり、第2発光素子32の配分率は、式(3B)によって表される。式(3B)の示す因子DF2は、光源3に発生させる光の光色を示す光色値CTと、寒色側の第1限界値CCと、暖色側の第2限界値CWとを含む。変形例では、光色値CT、第1限界値CC、および第2限界値CWが、色温度(ケルビン)によって示される。
【0080】
【0081】
変形例では、制御部13は、第1限界値CCと第2限界値CWとの間の連続する光色値のうちから、設定値としての光色値CTを受け付ける。そして、制御部13は、式(1B)~式(3B)によって表される第3所定関数に光色値CTを入力する。従って、変形例によれば、制御部13は、第3所定関数を演算することで、段階的な値ではなく、緻密な値として電流値IWMを算出できる。
【0082】
また、変形例では、第1限界値CCは、寒色側の第1発光素子31が発生させる光の光色を示す。第2限界値CWは、暖色側の第2発光素子32が発生させる光の光色を示す。
【0083】
さらに、変形例では、式(3B)に示すように、第2発光素子32の配分率を示す因子DF2は比率F2をさらに含む。比率F2は、寒色側の第1発光素子31の光束FL1に対する暖色側の第2発光素子32の光束FL2の比率を示す(F2=FL2/FL1)。
【0084】
ここで、式(2B)および式(3B)において、光量値DRおよび光色値CTは、設定値であるため、変数である。最大値IMAX、第1限界値CC、第2限界値CW、および比率F2は、定数である。ただし、制御部13は、第1限界値CCおよび第2限界値CWのうちの少なくとも1つを変更可能である。
【0085】
次に、式(4B)を参照して、制御部13による第1電流I1の電流値ICLの算出処理を説明する。
【0086】
制御部13は、第4所定関数に基づいて第1電流I1の電流値ICLを算出する。第4所定関数は、式(4B)によって表される。式(4B)に示すように、第4所定関数は、式(2B)によって算出された電流値ITと、式(1B)~式(3B)によって算出された第2電流I2の電流値IWMとを含む。制御部13は、第4所定関数に、緻密な値である電流値IWMを入力する。そして、制御部13は、第4所定関数を演算することで、段階的な値ではなく、緻密な値として電流値ICLを算出できる。
【0087】
【0088】
以上、式(1B)~式(4B)を参照して説明したように、変形例によれば、制御部13は、第3所定関数および第4所定関数を演算して、電流値ICLおよび電流値IWMを算出する。従って、電流値ICLと電流値IWMとの各々は、段階的な値ではなく、緻密な値(例えば連続的な値)として出力される。その結果、段階的な光色の制御ではなく、設定値である光色値CTに応じて光源3の光色を緻密に(例えば連続的に)制御できる。また、段階的な光量の制御ではなく、設定値である光量値DRに応じて光源3の光量を緻密に(例えば連続的に)制御できる。なお、記憶部13aは、第3所定関数および第4所定関数を記憶している。
【0089】
(実施形態2)
図2を参照して、本発明の実施形態2に係る照明システム300を説明する。実施形態2の照明システム300が照明制御装置200を備える点で、実施形態2は実施形態1と主に異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0090】
図2は、実施形態2に係る照明システム300を示す図である。
図2に示すように、照明システム300は、照明制御装置200と、複数の照明器具100とを備える。なお、照明システム300は単数の照明器具100を備えていてもよい。複数の照明器具100の各々の構成は、
図1を参照して説明した実施形態1または変形例に係る照明器具100の構成と同様である。
【0091】
照明制御装置200と複数の照明器具100の各々とは、信号線によって接続されて通信する。そして、複数の照明器具100の各々は、照明制御装置200による制御を受けて動作する。実施形態2では、照明制御装置200と複数の照明器具100の各々とは、DALI(Degital Addressable Lighting Interface)規格に準拠したプロトコルに従って通信する。そして、例えば、照明制御装置200と複数の照明器具100の各々とは、シリアル通信を実行する。また、例えば、照明制御装置200と複数の照明器具100の各々とは、2本の信号線によって接続される。さらに、例えば、照明制御装置200と複数の照明器具100の各々とは、2本の電源線によって接続される。DALI規格では、最大で64個の照明器具100を照明制御装置200に接続可能である。
【0092】
照明制御装置200は複数の照明器具100の各々を制御する。具体的には、照明制御装置200は複数の照明器具100の各々の点灯装置1を制御する。
【0093】
更に具体的には、照明制御装置200は、光量制御信号および/または光色制御信号を、照明制御装置200に接続される全ての照明器具100の点灯装置1に送信する。その結果、全ての照明器具100の点灯装置1は、光量制御信号および/または光色制御信号に従った光量および/または光色の光を発生するように、光源3を制御する。
【0094】
又は、照明制御装置200は、光量制御信号および/または光色制御信号を、照明器具100の点灯装置1に個別に送信する。具体的には、複数の照明器具100の各々の点灯装置1には、互いに異なるアドレスが割り当てられている。そして、照明制御装置200に対して点灯装置1のアドレスが指定されると、照明制御装置200は、複数の照明器具100の点灯装置1のうち、指定されたアドレスが割り当てられた1以上の点灯装置1に、光量制御信号および/または光色制御信号を送信する。その結果、1以上の点灯装置1は、光量制御信号および/または光色制御信号に従った光量および/または光色で光を発生するように、光源3を制御する。
【0095】
光量制御信号は光量値DRを含む。実施形態1と同様に、光量値DRは、光源3に発生させる光の光量を示す。光色制御信号は光色値CTを含む。実施形態1と同様に、光色値CTは、光源3に発生させる光の光色を示す。
【0096】
以上、
図2を参照して説明したように、実施形態2によれば、実施形態1または変形例に係る照明器具100を備える。従って、実施形態2では、実施形態1と同様に、光源3の緻密な光色の制御と、光源3の緻密な光量の制御とを実現できる。例えば、光源3における連続的な光色の制御と、光源3における連続的な光量の制御とを実現できる。
【0097】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、点灯装置、照明器具、および照明システムに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0099】
1 点灯装置
3 光源
12 光源駆動部
13 制御部
31 第1発光素子
32 第2発光素子
100 照明器具
200 照明制御装置
300 照明システム