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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-10
(45)【発行日】2022-06-20
(54)【発明の名称】杆材支持構造及び天板付什器
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/00 20060101AFI20220613BHJP
   A47B 13/02 20060101ALI20220613BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B13/02
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018136962
(22)【出願日】2018-07-20
(65)【公開番号】P2020010975
(43)【公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】関川 秀峰
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-160836(JP,A)
【文献】特開2016-202945(JP,A)
【文献】特開2006-105180(JP,A)
【文献】特開2013-094266(JP,A)
【文献】実開昭61-118425(JP,U)
【文献】特開平11-133894(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/00-41/06
F16B 7/18
F16B 12/00-12/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面から起立する脚部と、
前記脚部の上端部に取り付けられた連結部材と、
前記連結部材を介して前記脚部の上端部に取り付けられ、上下方向に交差する第1方向に延びる第1杆材と、を備え、
前記脚部は、上下方向で異なる位置に配置された上台座部及び下台座部を有し、
前記連結部材は、
前記上台座部に固定された第1脚固定部及び前記下台座部に固定された第2脚固定部と、
前記第1杆材に対して上下方向で異なる位置に固定された第1上杆固定部及び第1下杆固定部と、を有し、
前記下台座部及び前記第1下杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短く、
前記上台座部及び前記第1上杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短い杆材支持構造。
【請求項2】
前記第1脚固定部及び前記上台座部は、固定部材によって上下方向で固定され、
前記第2脚固定部及び前記下台座部は、固定部材によって上下方向で固定されている請求項1に記載の杆材支持構造。
【請求項3】
前記第1上杆固定部及び前記第1下杆固定部は、上下方向から見た平面視で第1方向に交差する第2方向にずれて配置され、
前記第1上杆固定部及び前記第1下杆固定部の少なくとも何れかは、前記第2方向に間隔をあけて複数配置されている請求項1又は請求項2に記載の杆材支持構造。
【請求項4】
前記連結部材を介して前記脚部の上端部に取り付けられ、上下方向から見た平面視で前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2杆材を有し、
前記連結部材は、前記第2杆材に対して上下方向で異なる位置に固定された第2上杆固定部及び第2下杆固定部を有し、
前記下台座部及び前記第2下杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短く、
前記上台座部及び前記第2上杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短い請求項1から請求項3の何れか1項に記載の杆材支持構造。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の杆材支持構造と、
前記第1杆材に支持された天板と、を備えている天板付什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、杆材支持構造及び天板付什器に関する。
【背景技術】
【0002】
天板付什器として、天板を支持する枠状の支持フレームと、支持フレームの角部から下方に延設された脚部と、を備える構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。下記特許文献1において、支持フレームは、各辺に対応する杆材同士が連結部材を介して連結されて構成されている。支持フレームは、上述した連結部材を介して脚部に連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5849653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した天板付什器では、連結部材及び杆材や脚部の小型化を図り、天板付什器としての体裁を良好なものとした上で、連結部材に対して脚部や杆材を安定して固定する点で未だ改善の余地があった。
【0005】
本発明は、連結部材及び杆材や脚部の小型化を図り、天板付什器としての体裁を良好なものとした上で、連結部材に対して脚部や杆材を安定して固定できる杆材支持構造及び天板付什器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る杆材支持構造は、床面から起立する脚部と、前記脚部の上端部に取り付けられた連結部材と、前記連結部材を介して前記脚部の上端部に取り付けられ、上下方向に交差する第1方向に延びる第1杆材と、を備え、前記脚部は、上下方向で異なる位置に配置された上台座部及び下台座部を有し、前記連結部材は、前記上台座部に固定された第1脚固定部及び前記下台座部に固定された第2脚固定部と、前記第1杆材に対して上下方向で異なる位置に固定された第1上杆固定部及び第1下杆固定部と、を有し、前記下台座部及び前記第1下杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短く、前記上台座部及び前記第1上杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短い。
【0007】
本態様によれば、脚部における連結部材との固定点(下台座部及び上台座部)の位置を上下方向で異ならせることで、脚部の平面視外形の大型化を抑制した上で、固定点の間隔を確保できる。これにより、脚部の小型化を図った上で、脚部のねじれ等に対する剛性を確保し易くなる。
一方、第1下杆固定部及び下台座部間や第1上杆固定部及び上台座部間の間隔を近付けることで、連結部材の大型化を抑制した上で、連結部材における第1杆材との固定点の間隔を確保できる。これにより、連結部材の小型化を図った上で、連結部材のねじれ等に対する剛性を確保し易くなる。
その結果、連結部材及び杆材や脚部の小型化を図り、天板付什器の体裁を良好なものとした上で、連結部材に対して脚部及び第1杆材をそれぞれ安定して固定できる。
【0008】
上記態様の杆材支持構造において、前記第1脚固定部及び前記上台座部は、固定部材によって上下方向で固定され、前記第2脚固定部及び前記下台座部は、固定部材によって上下方向で固定されていてもよい。
本態様によれば、連結部材と脚部とを台座部において上下方向に離間した位置で固定することで、連結部材と脚部との連結強度を確保できる。よって、天板等の重量物を、杆材を介して安定して支持できる。また、固定部材を脚部の延在方向に沿って配置できるので、脚部の小型化が可能になり、デザイン性を向上させることができる。
【0009】
上記態様の杆材支持構造において、前記第1上杆固定部及び前記第1下杆固定部は、上下方向から見た平面視で第1方向に交差する第2方向にずれて配置され、前記第1上杆固定部及び前記第1下杆固定部の少なくとも何れかは、前記第2方向に間隔をあけて複数配置されていてもよい。
本態様によれば、連結部材と第1杆材を3点以上で固定することで、連結部材と第1杆材との連結強度を向上させることができる。
【0010】
上記態様の杆材支持構造において、前記連結部材を介して前記脚部の上端部に取り付けられ、上下方向から見た平面視で前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2杆材を有し、前記連結部材は、前記第2杆材に対して上下方向で異なる位置に固定された第2上杆固定部及び第2下杆固定部を有し、前記下台座部及び前記第2下杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短く、前記上台座部及び前記第2上杆固定部間の距離は、前記上台座部及び前記下台座部間の距離よりも短くてもよい。
本態様によれば、第2下杆固定部及び下台座部間や第2上杆固定部及び上台座部間の間隔を近付けることで、連結部材の大型化を抑制した上で、連結部材における第2杆材との固定点の間隔を確保できる。これにより、連結部材の小型化を図った上で、連結部材のねじれ等に対する剛性を確保し易くなる。
【0011】
本発明の一態様に係る天板付什器は、上記態様に係る杆材支持構造と、前記第1杆材に支持された天板と、を備えている。
本態様によれば、上記態様の杆材支持構造を有しているため、強度及びデザイン性に優れた天板付什器を提供できる。
【発明の効果】
【0012】
上記各態様によれば、連結部材の小型化を図った上で、連結部材に対して脚部や杆材を安定して固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態に係る天板付什器の斜視図である。
図2図1のII-II線に沿う断面図である。
図3図1のIII-III線に沿う断面図である。
図4】実施形態に係る連結部材周辺の斜視図である。
図5】実施形態に係る連結部材周辺を右前方から見た分解斜視図である。
図6】実施形態に係る連結部材周辺を左側から見た分解斜視図である。
図7】実施形態に係る連結部材の斜視図である。
図8図7のVIII-VIII線に相当する斜視断面図である。
図9図7のIX-IX線に相当する斜視断面図である。
図10図1のX-X線に沿う断面図である。
図11】変形例に係る図9に対応する斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、床面Fに直交する方向を上下方向(矢印UPが上側)とし、上下方向に直交する2方向をそれぞれ前後方向(矢印FRが前側)及び左右方向(矢印LHが左側)として説明する。
【0015】
[天板付什器]
図1は、天板付什器1の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の天板付什器1は、例えばオフィスや公共施設の会議室等に設置されたテーブルである。天板付什器1は、天板11と、支持フレーム12と、連結部材13と、脚部14と、を備えている。
天板11は、例えば左右方向を長手方向、前後方向を短手方向とする平面視長方形状に形成されている。但し、天板11の平面視外形は、長方形状に限らず、正方形状や円形状、三角形状等、適宜変更が可能である。
【0016】
<支持フレーム>
支持フレーム12は、左右方向(第1方向)に延びる一対の第1杆材21と、前後方向(第2方向)に延びる一対の第2杆材22と、を備えている。
各第1杆材21は、前後方向に間隔をあけて互いに平行に配置されている。
各第2杆材22は、左右方向に間隔をあけて互いに平行に配置されている。
【0017】
支持フレーム12は、第1杆材21及び第2杆材22が連結部材13を介して連結されることで、天板11の平面視外形に対して一回り小さい長方形の枠状とされている。支持フレーム12は、天板11を下方から支持している。なお、支持フレーム12の平面視形状は、天板11の平面視外形を補形していなくてもよい。また、本実施形態では、各杆材21,22が支持フレーム12の各辺に対応する構成としているが、この構成のみに限られない。すなわち、支持フレーム12の一辺を複数の杆材で構成してもよい。
【0018】
各第1杆材21の左端部同士の間には、連結部材13を介して一方の第2杆材22が架け渡されている。各第1杆材21の右端部同士の間には、連結部材13を介して他方の第2杆材22が架け渡されている。なお、第1杆材21及び第2杆材22は、長さや向きが異なる以外は何れも同等の構成により形成されている。そのため、以下では、一方(前側)の第1杆材21を例にして説明する。そして、他方の第1杆材21や各第2杆材22において、一方の第1杆材21に対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0019】
図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
図2に示すように、第1杆材21は、例えばアルミニウム等の押出成形により筒状に形成されている。第1杆材21は、杆材筒部25と、取付部26a~26cと、が一体に形成されている。杆材筒部25は、左右方向から見た側面視外形が扇形に形成されている。但し、杆材筒部25の側面視形状は、三角形状や矩形状等、適宜変更が可能である。
【0020】
杆材筒部25は、外壁部31と、天壁部32と、内壁部33と、を備えている。
外壁部31は、下方に向かうに従い後方(天板11における前後方向の中心に向かう方向)に延びる円弧状に形成されている。第1杆材21は、外壁部31を前後方向の外側に向けて配置される。
天壁部32は、外壁部31の上端部から後方に延設されている。天壁部32の上面には、天板11の下面が載置されている。本実施形態において、天壁部32の後端部は、外壁部31の下端部(後端部)よりも後方に位置している。
【0021】
内壁部33は、外壁部31の下端部と天壁部32の後端部とを接続している。内壁部33は、側面視において上方に向かうに従い段々と後方に延びるクランク状に形成されている。具体的に、内壁部33は、下壁部41と、上壁部42と、接続壁部43と、を備えている。
【0022】
下壁部41は、外壁部31の下端部から上方に延在している。
上壁部42は、天壁部32の後端部から下方に延設されている。
接続壁部43は、下壁部41の上端部及び上壁部42の下端部同士を接続している。すなわち、接続壁部43は、外壁部31の下端部よりも上方に位置している。接続壁部43は、天壁部32の後部と上下方向で対向している。
【0023】
図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。
図3に示すように、天壁部32及び接続壁部43には、天壁部32及び接続壁部43を上下方向で貫通する貫通孔47が形成されている。貫通孔47は、左右方向に間隔をあけて複数形成されている。各貫通孔47内には、下方から天板固定部材48(例えば、ビス等)が挿通されている。天板固定部材48は、第1杆材21を貫通して天板11に締結されている。これにより、第1杆材21及び天板11が互いに連結されている。
【0024】
図2に示すように、取付部26a~26cは、杆材筒部25の内周面から内向きに突設されている。各取付部26a~26cは、側面視C字状で左右方向に延在している。各取付部26a~26cの内周面には、雌ねじ部が形成されている。雌ねじ部は、各取付部26a~26cの少なくとも両端部に形成されていればよい。
【0025】
取付部26a~26cのうち、第1取付部26aは、外壁部31における上下方向の中間部分に形成されている。第2取付部26bは、天壁部32の後端部に形成されている。第2取付部26bは、リブ46を介して上壁部42に形成されている。第3取付部26cは、外壁部31の上端部と天壁部32の前端部との境界部分に形成されている。
【0026】
<連結部材>
図4は、連結部材13周辺の斜視図である。図5は、連結部材13周辺を右前方から見た分解斜視図である。図6は、連結部材13周辺を左側から見た分解斜視図である。
図4図6に示すように、連結部材13は、支持フレーム12の各角部に位置している。連結部材13は、支持フレーム12の各角部において、第1杆材21及び第2杆材22同士を連結するとともに、支持フレーム12と脚部14とを連結している。なお、各連結部材13は、何れも同様の構成とされている。したがって、以下の説明では、支持フレーム12における右前方に位置する連結部材13を例にして説明する。
【0027】
図7は、連結部材13の斜視図である。
図7に示すように、連結部材13は、脚固定壁51と、脚固定壁51の外周縁から立設された周壁部52と、を備えている。
脚固定壁51は、平面視において、右前方(前後方向及び左右方向の外側)に向けて突の扇形に形成されている。すなわち、図6図7に示すように、脚固定壁51は、平面視において、互いに離間する方向に延びる第1辺部51a及び第2辺部51bと、第1辺部51aの前端部及び第2辺部51bの右端部同士を接続する接続辺部51cと、を有している。
【0028】
周壁部52は、脚固定壁51の外周縁から上方に延設されている。周壁部52は、上方に開口する上方開口60を画成している。すなわち、連結部材13では、上方開口60を通じて脚固定壁51に上方からアクセス可能である。
【0029】
周壁部52は、第1辺部51aから立設された第1杆固定壁61と、第2辺部51bから立設された第2杆固定壁62と、を備えている。したがって、周壁部52のうち、第1辺部51a及び第2辺部51bの双方に対向する部分(接続辺部51cの上方に位置する部分)は、周壁部52の内外を開放する側方開口63を構成している。本実施形態において、側方開口63は、右前方に向けて開口している。すなわち、連結部材13では、側方開口63を通じて右前方から第1杆固定壁61及び第2杆固定壁62にアクセス可能である。
【0030】
図7に示すように、上述した脚固定壁51は、底壁部64と、底壁部64から上方に膨出するボス部(第1ボス部65、第2ボス部68及び第3ボス部71)と、を有している。
【0031】
第1ボス部65は、底壁部64において、第1杆固定壁61の前端部に対応する部分から上方に膨出している。第1ボス部65は、平面視で三角形状に形成されている。第1ボス部65における側面の一部は、第1杆固定壁61に連なっている。なお、第1ボス部65の上面は、第1杆固定壁61の上端縁よりも下方に位置している。
脚固定壁51において、第1ボス部65が形成された部分には、第1上凹部66が形成されている。第1上凹部66は、上下方向に延在している。第1上凹部66の下端は、脚固定壁51の下面で開口している。一方、第1上凹部66の上端部は、底壁部64を貫通して第1ボス部65内で終端している。
【0032】
第2ボス部68は、底壁部64において、第2杆固定壁62の右端部に対応する位置に形成されている。第2ボス部68は、平面視で三角形状に形成されている。第2ボス部68における側面の一部は、第2杆固定壁62に連なっている。なお、第2ボス部68の上面と、第1ボス部65の上面と、は同等の高さに位置している。
脚固定壁51において、第2ボス部68が形成された部分には、第2上凹部69が形成されている。第2上凹部69は、上下方向に延在している。第2上凹部69の下端は、脚固定壁51の下面で開口している。一方、第2上凹部69の上端部は、底壁部64を貫通して第2ボス部68内で終端している。
【0033】
第3ボス部71は、底壁部64において、第1杆固定壁61及び第2杆固定壁62の境界部分に形成されている。第3ボス部71は、平面視で扇形に形成されている。第3ボス部71における側面の一部は、第1杆固定壁61及び第2杆固定壁62にそれぞれ連なっている。
図6に示すように、脚固定壁51において、第3ボス部71が形成された部分には、挿通凹部72が形成されている。挿通凹部72は、上下方向に延在している。挿通凹部72は、下方及び左後方に向けて開口している。挿通凹部72の上端部は、底壁部64を貫通して第3ボス部71内で終端している。
【0034】
上述した連結部材13は、第1杆固定壁61が第1杆材21の右端部に突き合わされ、第2杆固定壁62が第2杆材22の前端部に突き合わされた状態で、第1杆材21及び第2杆材22にそれぞれ連結されている。
【0035】
図8は、図7のVIII-VIII線に相当する断面図である。
図8に示すように、第1杆固定壁61には、第1杆固定壁61を左右方向に貫通する複数の第1杆固定孔(第1下杆固定孔81及び第1上杆固定孔82,83)が形成されている。
【0036】
第1下杆固定孔81は、第1杆固定壁61の下部において、第1ボス部65及び第3ボス部71の間に位置する部分に形成されている。第1下杆固定孔81は、第1杆材21の第1取付部26aに左右方向で対向している。第1下杆固定孔81には、側方開口63を通じて第1下杆固定部材85(例えば、ビス等)が挿通されている。第1下杆固定部材85は、第1取付部26a内で螺着されている。
【0037】
第1上杆固定孔82は、第1杆固定壁61の上部において、第1ボス部65よりも上方に位置する部分に形成されている。すなわち、第1上杆固定孔82は、第1下杆固定孔81の上方であって、前方にずれた位置に配置されている。第1上杆固定孔82は、第1杆材21の第3取付部26cに左右方向で対向している。第1上杆固定孔82には、側方開口63を通じて第1上杆固定部材86(例えば、ビス等)が挿通されている。第1上杆固定部材86は、第3取付部26c内で螺着されている。
【0038】
第1上杆固定孔83は、第1杆固定壁61の上部において、第3ボス部71よりも上方に位置する部分に形成されている。すなわち、第1上杆固定孔83は、第1下杆固定孔81の上方であって、後方にずれた位置に配置されている。第1上杆固定孔83は、第1杆材21の第2取付部26bに左右方向で対向している。第1上杆固定孔83には、側方開口63を通じて第1上杆固定部材87(例えば、ビス等)が挿通されている。第1上杆固定部材87は、第2取付部26b内で螺着されている。
これにより、第1杆材21が連結部材13に連結されている。
【0039】
図9は、IX-IX線に相当する断面図である。
図9に示すように、第2杆固定壁62には、第2杆固定壁62を前後方向に貫通する複数の第2杆固定孔(第2下杆固定孔91、及び第2上杆固定孔92,93)が形成されている。
【0040】
第2下杆固定孔91は、第2杆固定壁62の下部において、第2ボス部68及び第3ボス部71の間に位置する部分に形成されている。第2下杆固定孔91は、第2杆材22の第1取付部26aに前後方向で対向している。第2下杆固定孔91には、側方開口63を通じて第2下杆固定部材95(例えば、ビス等)が挿通されている。第2下杆固定部材95は、第1取付部26a内で螺着されている。
【0041】
第2上杆固定孔92は、第2杆固定壁62の上部において、第2ボス部68よりも上方に位置する部分に形成されている。すなわち、第2上杆固定孔92は、第2下杆固定孔91の上方であって、右側にずれた位置に配置されている。第2上杆固定孔92は、第2杆材22の第3取付部26cに前後方向で対向している。第2上杆固定孔92には、側方開口63を通じて第2上杆固定部材96(例えば、ビス等)が挿通されている。第2上杆固定部材96は、第3取付部26c内で螺着されている。
【0042】
第2上杆固定孔93は、第2杆固定壁62の上部において、第3ボス部71よりも上方に位置する部分に形成されている。すなわち、第2上杆固定孔93は、第2下杆固定孔91の上方であって、左側にずれた位置に配置されている。第2上杆固定孔93は、第2杆材22の第2取付部26bに前後方向で対向している。第2上杆固定孔93には、側方開口63を通じて第2上杆固定部材97(例えば、ビス等)が挿通されている。第2上杆固定部材97は、第2取付部26b内で螺着されている。
これにより、第2杆材22が連結部材13に連結されている。
【0043】
このように、支持フレーム12は、各角部において、第1杆材21及び第2杆材22同士が連結部材13を介して連結されることで、枠状に形成されている。なお、第1杆固定孔及び第2杆固定孔それぞれは、第1杆固定壁61及び第2杆固定壁62に上下方向、左右方向に異なる位置に少なくとも一つずつ配置されていればよい。
【0044】
図6に示すように、第1杆固定壁61には、左側に向けて第1位置決め突起88が形成されている。第1位置決め突起88は、連結部材13と第1杆材21が組み付けられた状態で、杆材筒部25内に挿入される。第1位置決め突起88は、杆材筒部25の内周面(例えば、天壁部32の下面)に係合され、第1杆材21を下方から支持する。
第2杆固定壁62には、後方に向けて第2位置決め突起98が形成されている。第2位置決め突起98は、連結部材13と第2杆材22が組み付けられた状態で、杆材筒部25内に挿入される。第2位置決め突起98は、杆材筒部25の内周面(例えば、天壁部32の下面)に係合され、第2杆材22を下方から支持する。
【0045】
図7に示すように、脚固定壁51には、第1脚固定孔(第1下脚固定孔100、第1上脚固定孔101)及び第2脚固定孔(第2下脚固定孔102及び第2上脚固定孔103)が形成されている。各固定孔100~103は、脚固定壁51を上下方向に貫通している。
【0046】
第1下脚固定孔100は、底壁部64において、第1ボス部65と第3ボス部71との間に位置する部分に形成されている。図8に示すように、底壁部64において、第1下脚固定孔100の周囲に位置する部分には、上方に窪む第1下凹部107が形成されている。
第1上脚固定孔101は、第1ボス部65を貫通して、上述した第1上凹部66内に連通している。すなわち、第1脚固定孔100,101は、上下方向で異なる高さに配置されている。
【0047】
図9に示すように、第2下脚固定孔102は、底壁部64において、第2ボス部68と第3ボス部71との間に位置する部分に形成されている。底壁部64において、第2下脚固定孔102の周囲に位置する部分には、上方に窪む第2下凹部108が形成されている。
第2上脚固定孔103は、第2ボス部68を貫通して、上述した第2上凹部69内に連通している。すなわち、第2脚固定孔102,103は、上下方向で異なる高さに配置されている。
【0048】
<脚部>
図1に示すように、脚部14は、床面Fから上方に起立している。脚部14は、下方に向かうに従い隣り合う脚部14から離間する方向に延在している。なお、脚部14は、床面Fに対して垂直に起立していてもよい。
【0049】
脚部14の上端部は、支持フレーム12の各角部に連結部材13を介して連結されている。なお、各脚部14は、何れも同様の構成とされている。したがって、以下の説明では、右前方に位置する脚部14を例にして説明する。
【0050】
図10は、図1のX-X線に沿う断面図である。
図10に示すように、脚部14は、平面視において右前方に向けて突の扇形に形成されている。なお、脚部14の平面視外形は、扇形に限らず、矩形や円形等、適宜変更が可能である。
【0051】
脚部14は、脚部本体105と、ダクトカバー106と、を備えている。
脚部本体105は、外装体110と、ガイド部111と、台座部(第1下台座部113a、第2下台座部113b、第1上台座部113c及び第2上台座部113d)が一体に形成されて構成されている。
外装体110は、平面視において、左後方を向いたC字状に形成されている。具体的に、外装体110は、一対の脚側壁部(第1脚側壁部120及び第2脚側壁部121)と、脚側壁部120,121同士を接続する脚接続壁部122と、を有している。
【0052】
脚側壁部120,121は、右前方に向かうに従い互いに離間する向きに延在している。
図6に示すように、第1脚側壁部120の上端部には、第1杆材収容部130が形成されている。第1杆材収容部130は、左右方向から見た側面視において、第1脚側壁部120の上端縁から下方に切り欠かれて構成されている。具体的に、第1杆材収容部130は、脚接続壁部122から離間する方向(左後方)に向かうに従い下方に延びる円弧状に形成されている。第1杆材収容部130の内周縁の曲率半径は、上述した第1杆材21の外壁部31と同等に設定されている。
【0053】
第2脚側壁部121の上端部には、第2杆材収容部131が形成されている。第2杆材収容部131は、前後方向から見た正面視において、第2脚側壁部121の上端縁から下方に切り欠かれて構成されている。具体的に、第2杆材収容部131は、脚接続壁部122から離間する方向に向かうに従い下方に延びる円弧状に形成されている。第2杆材収容部131の内周縁の曲率半径は、上述した第2杆材22の外壁部31と同等に設定されている。
【0054】
図6図10に示すように、脚接続壁部122は、右前方に向けて突の円弧状に形成されている。脚接続壁部122は、脚側壁部120,121における右前方の端部同士を接続している。
【0055】
ガイド部111は、左後方に向けて開口するV字状に形成されている。ガイド部111は、脚側壁部120,121における左後方の端部同士を接続している。ガイド部111は、脚側壁部120,121における左後方の端部から外装体110内(右前方)に向けて延びる一対の内向き壁部(第1内向き壁部135及び第2内向き壁部136)を備えている。内向き壁部135,136は、脚接続壁部122に向かうに従い互いに接近する方向に延在している。
【0056】
台座部113a~113dは、外装体110及びガイド部111の内周面から突設されている。各台座部113a~113dは、平面視C字状で上下方向に延在している。各台座部113a~113dの上部内周面には、雌ねじ部が形成されている。
【0057】
各台座部113a~113dのうち、第1下台座部113aは、第1内向き壁部135に形成されている。第1下台座部113aの上端面は、第1内向き壁部135の上端縁と面一に配置されている。
第2下台座部113bは、第2内向き壁部136に形成されている。第2下台座部113bの上端面は、第2内向き壁部136の上端縁と面一に配置されている。なお、第1下台座部113a及び第2下台座部113bの上端面は、上下方向で同位置に配置されている。
【0058】
第1上台座部113cは、脚接続壁部122における第1脚側壁部120寄りに位置する部分に形成されている。第2上台座部113dは、脚接続壁部122における第2脚側壁部121寄りに位置する部分に形成されている。第1上台座部113c及び第2上台座部113dの上端面は、第1下台座部113a及び第2下台座部113bよりも上方であって、脚接続壁部122の上端縁よりも下方に位置している。
【0059】
図5図8図9に示すように、脚部本体105内には、上述した連結部材13が上方から挿入されている。具体的に、連結部材13は、接続辺部51cの向きを脚接続壁部122に合わせた状態で、脚接続壁部122の上端開口部を通じて脚接続壁部122内に挿入されている。この場合、図8に示すように、第1下台座部113aは、上述した第1下凹部107内に進入して、第1下凹部107の頂壁(底壁部64)を下方から支持している。第1上台座部113cは、第1上凹部66内に進入して第1上凹部66の頂壁(底壁部64)を下方から支持している。
【0060】
図9に示すように、第2下台座部113bは、上述した第2下凹部108内に進入して、第2下凹部108の頂壁(底壁部64)を下方から支持している。第2上台座部113dは、第2上凹部69内に進入して第2上凹部69の頂壁(底壁部64)を下方から支持している。すなわち、連結部材13は、各台座部113a~113dに下方から支持され、脚部本体105内での下方移動が規制されている。なお、連結部材13(周壁部52)の上端縁は、脚接続壁部122の上端縁と面一に配置されている。
【0061】
図8図9に示すように、連結部材13は、脚固定部材(第1下脚固定部材140、第1上脚固定部材141、第2下脚固定部材142及び第2上脚固定部材143)を介して脚部本体105の上端部に取り付けられている。脚固定部材140~143は、連結部材13の上方開口60を通じて対応する脚固定孔100~103内に各別に挿通されている。本実施形態において、連結部材13における第1杆固定壁61及び第2杆固定壁62の外側面は、脚部本体105(外装体110)の外周面よりも内方に配設されている。なお、各脚固定部材140~143は、例えばビス等である。
【0062】
図8に示すように、第1下脚固定部材140は、第1下脚固定孔100を通じて第1下台座部113a内で螺着されている。第1上脚固定部材141は、第1上脚固定孔101を通じて第1上台座部113c内で螺着されている。図9に示すように、第2下脚固定部材142は、第2下脚固定孔102を通じて第2下台座部113b内で螺着されている。第2上脚固定部材143は、第2上脚固定孔103を通じて第2上台座部113d内で螺着されている。
【0063】
図5に示すように、本実施形態の天板付什器1は、連結部材13を介して脚部14、第1杆材21及び第2杆材22が互いに連結されて構成されている。連結部材13が脚部本体105内に挿入された状態において、連結部材13の側方開口63は、脚接続壁部122に右前方から閉塞されている。すなわち、脚接続壁部122の上端部において、側方開口63を閉塞している部分は、本実施形態の閉塞部を構成している。
【0064】
図6に示すように、第1杆材収容部130内には、第1杆材21の右端部が収容されている。第2杆材収容部131内には、第2杆材22の前端部が収容されている。また、連結部材13の上方開口60は、天板11により上方から閉塞されている。本実施形態の天板付什器1では、連結部材13が脚部14、杆材21,22及び天板11に覆われることで、連結部材13が外部に露出しないように構成されている。
【0065】
図10に示すように、ダクトカバー106は、平面視で右前方に開口するV字状に形成されている。ダクトカバー106は、第1脚側壁部120と第1内向き壁部135との境界部分、並びに第2脚側壁部121と第2内向き壁部136との境界部分に形成された係止凹部150,151に係止されている。これにより、ダクトカバー106とガイド部111との間には、配線挿通空間Sが画成されている。
【0066】
ここで、連結部材13の各固定孔(固定部材)のレイアウトについて説明する。なお、本発明に係る第1上杆固定部、第1下杆固定部、第2上杆固定部及び第2下杆固定部とは、連結部材13における対応する杆材21,22や脚部14との固定点を意味し、本実施形態では上述した各固定孔に相当する。
図8に示すように、第1下杆固定孔81及び第1上杆固定孔82間の距離をP1、第1下台座部113a及び第1上台座部113c間の距離をP2、第1下杆固定孔81及び第1下台座部113a間の距離をP3、第1上杆固定孔82及び第1上台座部113c間の距離をP4とする。この場合、距離P3,P4は、距離P2よりも短くなっている。但し、距離P3,P4は、距離P1及び距離P2の双方よりも短くなっていてもよい。なお、本実施形態において、距離P1は距離P2よりも短く、距離P4は距離P3よりも短くなっている。
【0067】
図9に示すように、第2下杆固定孔91及び第2上杆固定孔92間の距離をQ1、第2下台座部113b及び第2上台座部113d間の距離をQ2、第2下杆固定孔91及び第2下台座部113b間の距離をQ3、第2上杆固定孔92及び第2上台座部113d間の距離をQ4とする。この場合、距離Q3,Q4は、距離Q2よりも短くなっている。但し、距離Q3,Q4は、距離Q1及び距離Q2の双方よりも短くなっていてもよい。なお、本実施形態において、距離Q1は距離Q2よりも短く、距離Q4は距離Q3よりも短くなっている。また、本実施形態で「距離」とは、図8若しくは図9に示す断面視において、対応する固定孔同士や台座部同士の開口面上での中心間距離である。
【0068】
[天板付什器の組立方法]
次に、上述した天板付什器1の組立方法について説明する。
まず、図5に示すように、支持フレーム12を組み立てる。具体的には、第1杆材21及び第2杆材22同士を、連結部材13を介して連結する。この際、連結部材13の側方開口63を通じて周壁部52内に工具等を差し入れることで、第1杆材21及び第2杆材22と連結部材13とを連結する。
これにより、枠状の支持フレーム12が完成する。
【0069】
次に、支持フレーム12に対して脚部14を組み付ける。具体的には、支持フレーム12に組み付けられた連結部材13を脚部14の上端開口部を通じて脚部14内に挿入する。これにより、連結部材13の側方開口63が脚接続壁部122により閉塞される。続いて、連結部材13の上方開口60を通じて周壁部52内に工具等を差し入れることで、脚部14と連結部材13とを連結する。なお、連結部材13を脚部14内に挿入する作業は、支持フレーム12を上下逆向きにした状態で床面Fに載置して行うことが好ましい。
【0070】
最後に、支持フレーム12に天板11を組み付ける。具体的には、支持フレーム12上に天板11を載置した状態で、支持フレーム12と天板11とを連結する。これにより、連結部材13の上方開口60が天板11により閉塞される。
以上により、本実施形態の天板付什器1が完成する。
【0071】
このように、距離P3,P4が距離P2よりも短くなっている構成とした。
この構成によれば、脚部14における連結部材13との固定点(第1下台座部113a及び第1上台座部113c)の位置を上下方向で異ならせることで、脚部14の平面視外形の大型化を抑制した上で、固定点の間隔を確保できる。これにより、脚部14の小型化を図った上で、脚部14のねじれ等に対する剛性を確保し易くなる。
一方、第1下杆固定孔81及び第1下台座部113a間や第1上杆固定孔82及び第1上台座部113c間の間隔を近付けることで、連結部材13の大型化を抑制した上で、連結部材13における杆材21との固定点の間隔を確保できる。これにより、連結部材13の小型化を図った上で、連結部材13のねじれ等に対する剛性を確保し易くなる。
その結果、連結部材13及び杆材21や脚部14の小型化を図り、天板付什器1の体裁を良好なものとした上で、連結部材13に対して脚部14及び第1杆材21をそれぞれ安定して固定できる。
【0072】
本実施形態では、脚固定部材140~143は、脚部14(台座部113a~113d)に対して上下方向で固定されている構成とした。
この構成によれば、連結部材13と脚部14とを上下方向に離間した位置で固定することで、連結部材13と脚部14との連結強度を確保できる。よって、天板11等の重量物を、杆材21,22を介して安定して支持できる。また、脚固定部材140~143を脚部14の延在方向に沿って配置できるので、脚部14の小型化が可能になり、デザイン性を向上させることができる。
【0073】
本実施形態において、第1上杆固定部材86,87が前後方向に間隔をあけて配置されるとともに、第1下杆固定部材85に対して前後方向にずれて配置された構成とした。
この構成によれば、連結部材13と第1杆材21を3点以上で固定することで、連結部材13と第1杆材21との連結強度を向上させることができる。
【0074】
本実施形態において、距離Q3,Q4が距離Q2よりも短くなっている構成とした。
この構成によれば、第2下杆固定孔91及び第2下台座部113b間や第2上杆固定孔92及び第2上台座部113d間の間隔を近付けることで、連結部材13の大型化を抑制した上で、連結部材13における杆材22との固定点の間隔を確保できる。これにより、連結部材13の小型化を図った上で、連結部材13のねじれ等に対する剛性を確保し易くなる。
【0075】
本実施形態の天板付什器1は、上述したように脚部14及び杆材21,22が連結部材13を介して連結された杆材支持構造を有している。そのため、強度及びデザイン性に優れた天板付什器1を提供できる。
【0076】
<変形例>
なお、上述した実施形態では、下台座部113a,113b及び上台座部113b,113dの高さとともに、下脚固定孔100,102及び上脚固定孔101,103の高さも異ならせる構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、図11に示すように、少なくとも下台座部113a,113b及び上台座部113c,113dの高さを異ならせていれば、下脚固定孔100,102及び上脚固定孔101,103は上下方向で同等の位置に配置されていてもよい。
【0077】
具体的に、本変形例の連結部材13は、上述した第2ボス部68を有さない構成であって、脚固定壁51の上面を平坦面としている。一方、脚固定壁51における第2上凹部69及び第2下凹部108の深さは異なっている。そのため、本変形例では、脚固定壁51の上面(第2下脚固定孔102及び第2上脚固定孔103の開口面)が同等の位置に設定された上で、脚部14における連結部材13との固定点(下台座部113a及び第1上台座部113c)の位置が上下方向で異なっている。
【0078】
このような構成においても、距離Q3,Q4が距離Q2よりも短くなっていることで、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0079】
<その他の変形例>
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、連結部材13が脚部14や天板11により覆われる構成について説明したが、この構成のみに限られない。連結部材13は、外部に露呈していてもよい。
上述した実施形態では、脚固定部材140~143が脚部14の延在方向(上下方向)に沿って配置され、杆固定部材85~87,95~97が対応する杆材21,22の延在方向に沿って配置された構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、脚固定部材140~143及び杆固定部材85~87,95~97の延在方向は、上述した距離の条件を満たしていれば、適宜変更が可能である。
【0080】
上述した実施形態では、上杆固定部材を2つ有する構成について説明したが、下杆固定部材を2つ以上有する構成であってもよい。
上述した実施形態では、本発明の杆材支持構造として、杆材21,22によって天板11を支持する構成について説明したが、この構成のみに限られない。杆材支持構造は、例えば天板以外の重量物(例えば、ディスプレイ等)を支持する構成でもよく、物品を吊り下げる構成等であってもよい。
【0081】
上述した実施形態では、例えば複数の第1上杆固定部材86,87のうち、一方の第1上杆固定部材86と、第1下杆固定部材85や第1脚固定部材140,141と、の関係について説明したが、少なくとも何れかの上杆固定部材86,87との間で上述した距離の条件を満たしていればよい。
上述した実施形態では、連結部材13が脚部14や天板11に覆われる構成について説明したが、この構成のみに限られない。連結部材13は、天板付什器1の外部に露出していてもよい。
【0082】
上述した実施形態では、固定孔を通じてビスを螺着することで、連結部材13と、杆材21,22や脚部14と、を連結する構成について説明したが、この構成のみに限られない。連結部材13と、杆材21,22や脚部14と、は例えば溶接等によって接続されていてもよい。
上述した実施形態では、上下方向に直交する面内において、互いに交差する2本の杆材21,22が連結部材13に連結される構成について説明したが、この構成のみに限られない。連結部材13に対して1本や3本以上の杆材が連結されていてもよい。
上述した実施形態では、本発明の天板付什器1としてテーブルを例にして説明したが、この構成のみに限られない。天板付什器は、例えば棚等であってもよい。
【0083】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0084】
1…天板付什器
11…天板
13…連結部材
14…脚部
21…第1杆材
22…第2杆材
81…第1下杆固定孔(第1下杆固定部)
82…第1上杆固定孔(第1上杆固定部)
91…第2下杆固定孔(第2下杆固定部)
92…第2上杆固定孔(第2上杆固定部)
100…第1下脚固定孔(第2脚固定部)
101…第1上脚固定孔(第1脚固定部)
102…第2下脚固定孔(第2脚固定部)
103…第2上脚固定孔(第1脚固定部)
113a…第1下台座部(下台座部)
113b…第1上台座部(上台座部)
113c…第2下台座部(下台座部)
113d…第2上台座部(下台座部)
140…第1下脚固定部材(固定部材)
141…第1上脚固定部材(固定部材)
142…第2下脚固定部材(固定部材)
143…第2上脚固定部材(固定部材)
F…床面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11