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特許7086979液体レンズを含むカメラモジュール及びこれを含む光学装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-10
(45)【発行日】2022-06-20
(54)【発明の名称】液体レンズを含むカメラモジュール及びこれを含む光学装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20210101AFI20220613BHJP
   G02B 3/14 20060101ALI20220613BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20220613BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20220613BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20220613BHJP
【FI】
G02B7/02 A
G02B3/14
G02B7/04 Z
G03B17/02
G03B30/00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019548910
(86)(22)【出願日】2018-03-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-09
(86)【国際出願番号】 KR2018002744
(87)【国際公開番号】W WO2018164496
(87)【国際公開日】2018-09-13
【審査請求日】2021-02-24
(31)【優先権主張番号】10-2017-0029519
(32)【優先日】2017-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【弁理士】
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヨンボク
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-310224(JP,A)
【文献】特開2008-276228(JP,A)
【文献】特開2007-292845(JP,A)
【文献】特開2007-171329(JP,A)
【文献】中国実用新案第201477276(CN,U)
【文献】特開2006-309011(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0279032(US,A1)
【文献】特開2016-102915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02-7/16
G02B 3/14
G02B 7/04
G03B 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極を含む液体レンズと、
前記液体レンズが配置されるホルダーとを備え、
前記ホルダーは、
第1ホールを含む第1ボディー部と、
前記第1ボディー部と離隔され、前記第1ホールと対応する第2ホールを含む第2ボディー部と、
前記第1ボディー部と第2ボディー部とを連結する側部とを備え、
前記第2ボディー部は、前記液体レンズを支持する支持部、及び前記支持部から延長された延長部を有し、
前記支持部は、側面及び上面を有し、前記側面と上面との間に段差を有し、
前記第1ホールには、少なくとも一つのレンズを含む第1レンズ部が配置され、
前記第2ホールには、少なくとも一つのレンズを含む第2レンズ部が配置され、
前記液体レンズは、前記第1レンズ部と前記第2レンズ部との間に配置され、
前記支持部は、前記延長部から前記液体レンズの方向に突出する、メラモジュール。
【請求項2】
電極を含む液体レンズと、
前記液体レンズが配置されるホルダーとを備え、
前記ホルダーは、
第1ホールを含む第1ボディー部と、
前記第1ボディー部と離隔され、前記第1ホールと対応する第2ホールを含む第2ボディー部と、
前記第1ボディー部と第2ボディー部とを連結する側部とを備え、
前記第2ボディー部は、前記液体レンズを支持する支持部、及び前記支持部から延長された延長部を有し、
前記支持部は、側面及び上面を有し、前記側面と上面との間に段差を有し、
前記第2ホールの水平断面は円形であり、前記段差の段差面の少なくとも一部は前記第2ホールに接する、メラモジュール。
【請求項3】
前記段差は前記側部と対応するように配置される、請求項1又は2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
電極を含む液体レンズと、
前記液体レンズが配置されるホルダーとを備え、
前記ホルダーは、
第1ホールを含む第1ボディー部と、
前記第1ボディー部と離隔され、前記第1ホールと対応する第2ホールを含む第2ボディー部と、
前記第1ボディー部と第2ボディー部とを連結する側部とを備え、
前記第2ボディー部は、前記液体レンズを支持する支持部、及び前記支持部から延長された延長部を有し、
前記支持部は、側面及び上面を有し、前記側面と上面との間に段差を有し、
前記段差は少なくとも2個である、メラモジュール。
【請求項5】
前記少なくとも2つの段差は、互いに平行である、請求項4に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記互いに平行な少なくとも2つの段差間の間隔は、前記第2ホールの直径よりも小さい、請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記段差の高さは、20μm~40μmである、請求項1~6のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項8】
電極を含む液体レンズと、
前記液体レンズが配置されるホルダーとを備え、
前記ホルダーは、
第1ホールを含む第1ボディー部と、
前記第1ボディー部と離隔され、前記第1ホールと対応する第2ホールを含む第2ボディー部と、
前記第1ボディー部と第2ボディー部とを連結する側部とを備え、
前記第2ボディー部は、前記液体レンズを支持する支持部、及び前記支持部から延長された延長部を有し、
前記支持部は、側面及び上面を有し、前記側面と上面との間に段差を有し、
前記第1ボディー部の上面に、線形に上部に突出した突出部を有する、メラモジュール。
【請求項9】
電極を含む液体レンズと、
前記液体レンズが配置されるホルダーとを備え、
前記ホルダーは、
第1ホールを含む第1ボディー部と、
前記第1ボディー部と離隔され、前記第1ホールと対応する第2ホールを含む第2ボディー部と、
前記第1ボディー部と第2ボディー部とを連結する側部とを備え、
前記第2ボディー部は、前記液体レンズを支持する支持部、及び前記支持部から延長された延長部を有し、
前記支持部は、側面及び上面を有し、前記側面と上面との間に段差を有し、
前記段差の段差面は、前記支持部の前記上面の両側縁に配置された一対の段差面を含む、メラモジュール。
【請求項10】
前記支持部の前記上面と前記段差の段差面との高さ差は、前記突出部の高さよりも大きい、請求項8に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記段差は、前記第2ホールに隣接した一側辺が前記突出部に対して垂直に配置される、請求項8又は請求項10に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
前記液体レンズは、
伝導性の第1液体及び非伝導性の第2液体を収容するキャビティが形成された第1プレートと、
前記第1プレートの上部に配置される第1電極と、
前記第1プレートの下部に配置される第2電極と、
前記第1電極の上部に配置される第2プレートと、
前記第2電極の下部に配置され、前記支持部に着座する第3プレートとを備え、
前記電極は、前記第1及び第2電極を含む、請求項1~11のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項13】
前記段差は前記第3プレートと離隔される、請求項12に記載のカメラモジュール。
【請求項14】
請求項1~13のいずれかに記載のカメラモジュールを含む、光学装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、カメラモジュールに関し、より詳細には、液体レンズを含むカメラモジュール及びこれを含む光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯用装置の使用者は、高解像度を有し、小型であり、且つ様々な撮影機能(オートフォーカシング(Auto-Focusing,AF)機能、手振れ補正又は映像揺れ防止(Optical Image Stabilizer,OIS)機能など)を有する光学機器を求めている。このような撮影機能は、いくつかのレンズを組み合わせて直接レンズを動かす方法によって具現することができるが、レンズの数を増やすと光学機器の大きさが増加することがある。
【0003】
オートフォーカス及び手振れ補正機能は、レンズホルダーに固定されて光軸が整列された複数のレンズモジュールが、光軸又は光軸の垂直方向に移動したりティルティング(Tilting)してなり、レンズモジュールを駆動させるために別途のレンズ駆動装置を使用する。しかしながら、レンズ駆動装置は電力消耗が高く、レンズモジュールの駆動のためにマグネット及びコイルなどの駆動部材が必要であり、レンズモジュールの駆動範囲に対応してレンズモジュールの駆動のための余裕空間が必要なため、カメラモジュール及び光学機器の全体厚さが増加する。
【0004】
このため、2種の液体間の界面の曲率を電気的に調節してオートフォーカスと手振れ補正機能を行う液体レンズに対する研究がなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施例は、液体レンズを含むカメラモジュールと光学装置において、液体レンズをホルダーの内部でより安定的に支持しようとする。
【0006】
実施例は、液体レンズを含むカメラモジュールと光学装置において、射出成形によってホルダーを製造するときに成形継ぎ目が発生しても液体レンズをバランスよく支持しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施例は、電極を有する液体レンズ;貫通ホール、及び前記貫通ホールを囲むように上方に突出して前記液体レンズが着座する支持部を有するホルダー;及び、成形継ぎ目が生成される領域の前記支持部に設けられ、前記支持部の上面よりも下方に段差付いた段差面を備える、液体レンズを含むカメラモジュールを提供する。
【0008】
前記ホルダーは、第1レンズ部が配置される第1レンズ配置部;第2レンズ部が配置される第2レンズ配置部;及び、前記第1レンズ配置部と前記第2レンズ配置部との間に配置され、前記液体レンズが配置される液体レンズ配置部;を備え、前記貫通ホールは、前記第1レンズ配置部、前記第2レンズ配置部及び前記液体レンズ配置部を貫通する、液体レンズを含むカメラモジュールを提供する。
【0009】
前記液体レンズ配置部は、前記第1レンズ配置部と結合する第1水平板;前記第1水平板と離隔され、前記第2レンズ配置部と結合する第2水平板;前記第1水平板と前記第2水平板とを連結する垂直板を備え、前記支持部は前記貫通ホールを中心に第2水平板から突出し得る。
【0010】
前記貫通ホールの水平断面は円形であり、前記支持部は前記貫通ホールを同心円状に囲むように配置され得る。
【0011】
前記支持部の上面と前記段差面との間の高さは、20μm~40μmであり得る。
【0012】
前記段差面のいずれか一領域は前記貫通ホールと隣接し得る。
【0013】
前記成形継ぎ目は、前記貫通ホールの中心を横切るように長く生成され、前記段差面は、前記支持部の上面の両側縁に一対で配置され得る。
【0014】
前記一対の段差面は、前記貫通孔に隣接した一側辺が前記成形継ぎ目と直交するように前記支持部の上面両側縁を切り取って形成され得る。
【0015】
前記段差面は、前記成形継ぎ目に沿って並んで配置され得る。
【0016】
前記液体レンズは、伝導性の第1液体及び非伝導性の第2液体を収容するキャビティが形成された第1プレート;前記第1プレートの上部に配置される第1電極;前記第1プレートの下部に配置される第2電極;前記第1電極の上部に配置される第2プレート;及び、前記第2電極の下部に配置され、前記支持部に着座する第3プレート;を備えることができる。
【0017】
前記段差面は前記第3プレートと離隔され得る。
【0018】
実施例は、電極を有する液体レンズと、貫通ホール、及び前記貫通ホールを囲むように上方に突出して前記液体レンズが着座する支持部を有するホルダーと、成形継ぎ目が生成される領域の前記支持部に設けられ、継ぎ目が生成されない前記支持部の上面よりも下方に段差付いた段差面とを含む、液体レンズを含むカメラモジュール;及び、前記カメラモジュールを通じて入射したイメージを電気的な信号に変換する制御部;及び、前記電気的な信号によって色が変化する複数個のピクセルからなるディスプレイモジュール;を備える光学機器を提供する。
【発明の効果】
【0019】
実施例は、液体レンズを含むカメラモジュールと光学装置において、実質的に液体レンズが着座する支持部の表面が平坦になるので、液体レンズをホルダー内部でより安定的に支持することができる。
【0020】
そして、支持部に段差部を形成することによって、射出成形によってホルダー製造時に成形継ぎ目が発生しても液体レンズをバランスよく支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】カメラモジュールの一実施例を示す図である。
【0022】
図2図1のカメラモジュールにおける液体レンズの斜視図である。
【0023】
図3図2の液体レンズの断面を示す図である。
【0024】
図4図1のカメラモジュールにおいて液体レンズとホルダー領域を分解した斜視図である。
【0025】
図5図4のII-II線に沿う垂直断面図である。
【0026】
図6】実施例によるカメラモジュールにおいて液体レンズが着座する前のホルダーを示す斜視図である。
【0027】
図7図6のホルダーに液体レンズが着座した状態を示す図であり、図4のIII-III線に沿う垂直断面図である。
【0028】
図8図6に示した支持部領域の正面図である。
【0029】
図9】他の実施例による支持部領域の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、上述した目的を具体的に実現可能な本発明の実施例を、添付の図面を参照して説明する。
【0031】
本発明に係る実施例の説明において、各要素(element)の「上(上部)又は下(下部)(on or under)」に形成されると記載される場合、いずれか一つの要素の上(上部)又は下(下部)に他の要素が直接(directly)形成される場合も、一つ以上のさらに他の要素が前記2つの要素の間に配置されて(indirectly)形成される場合をも含む。また、「上(上部)」又は「下(下部)」(on or under)と表現される場合、一つの要素を基準に上方も下方も含むことができる。
【0032】
図1は、カメラモジュールの一実施例を示す図である。カメラモジュールは、レンズアセンブリー100及び制御回路2000を含むことができる。
【0033】
レンズアセンブリー1000は液体レンズ及び/又は固体レンズを含むことができる。液体レンズは液体、プレート及び電極を含むことができる。液体は伝導性液体及び非伝導性液体を含むことができ、電極はプレートの上又は下に配置され得る。また、電極は共通端子と複数の個別端子を含むことができる。共通端子は一つであり、個別端子は複数個であり得る。プレートは、液体が配置されるキャビティを有する第1プレートを含むことができ、第1プレートの上又は下に第2プレートをさらに含むことができる。また、液体レンズは第3プレートをさらに含み、第2プレートと第3プレートとの間に第1プレートが配置され得る。共通端子と個別端子間に印加される駆動電圧に対応して伝導性液体及び非伝導性液体が形成する界面の形状が変更されることで焦点距離が変更され得る。制御回路2000は液体レンズに駆動電圧を供給でき、イメージセンサーが配置されるセンサー基板800に配置され得る。カメラモジュールはコネクター3000をさらに含むことができ、コネクター3000は制御回路2000と連結部3500によって連結され、制御回路2000を外部の電源やその他の装置と電気的に連結させることができる。
【0034】
制御回路2000の構成は、撮像装置に要求される仕様にしたがって個別に設計することができる。特に、レンズアセンブリー1000に印加される動作電圧の大きさを減らすために、制御回路2000を一つのチップ(single chip)によって具現することができる。これによって、携帯用装置に搭載されるカメラ装置の大きさをさらに減らすことができる。
【0035】
レンズアセンブリー1000は、第1レンズ部100、第2レンズ部400、液体レンズ300、ホルダー500及びカバー600を含むことができ、第1レンズ部100又は第2レンズ部400のいずれか一つを省略してもよい。
【0036】
図示のレンズアセンブリー1000の構造は一例に過ぎず、カメラ装置に要求される仕様にしたがってレンズアセンブリー1000の構造は変わってもよい。
【0037】
第1レンズ部100はレンズアセンブリー1000の前方に配置され、レンズアセンブリー1000の外部から光が入射する領域であり得る。第1レンズ部100は少なくとも一つのレンズで構成でき、或いは2個以上の複数のレンズが中心軸を基準に整列して光学系を形成してもよい。ここで、中心軸は光学系の光軸(Optical axis)と同一であり得る。
【0038】
第1レンズ部100は2個のレンズで構成され得るが、必ずしもこれに限定されない。
【0039】
第1レンズ部100の前面には露出レンズ(図示せず)を設けることができ、露出レンズの前方にはカバーガラス(cover glass)を配置することができる。露出レンズはホルダー500の外部に突出して外部に露出され、表面が損傷することがある。仮にレンズの表面が損傷する場合、カメラモジュールで撮影されるイメージの画質が低下し得る。したがって、露出レンズの表面損傷を防止、抑制するために、カバーガラスを配置するか、コーティング層を形成するか、露出レンズを表面損傷を防止するための耐摩耗性材質で構成する方法などを適用することができる。
【0040】
第2レンズ部400は、第1レンズ部100及び液体レンズ300の後方に配置され、外部から第1レンズ部100に入射する光は液体レンズ300を通過して第2レンズ部400に入射し得る。第2レンズ部400は第1レンズ部100と離隔して、ホルダー500に形成された貫通ホールに配置され得る。第2レンズ部400は、少なくとも一つのレンズで構成でき、2個以上の複数のレンズが含まれる場合、中心軸を基準に整列して光学系を形成してもよい。
【0041】
上述した第1及び第2レンズ部100,400を液体レンズ300と区別するために、第1及び第2固体レンズ部と呼ぶこともできる。
【0042】
液体レンズ300は第1レンズ部100の下に配置され、第2レンズ部400は液体レンズ300の下に配置され得る。すなわち、液体レンズ300は第1レンズ部100と第2レンズ部400との間に配置され得る。
【0043】
図2は、図1のカメラモジュールにおける液体レンズの斜視図であり、図3は、図2の液体レンズの断面図である。
【0044】
液体レンズ300は、より具体的には非伝導性の第1液体350と伝導性の第2液体340を収容するキャビティ(cavity)が形成された第1プレート310と、第1プレートの上部310に配置される第1電極335と、第1プレートの下部に配置される第2電極345と、第1電極335の上部に配置される第2プレート320と、第2電極345の下部に配置される第3プレート330とを含むことができる。
【0045】
第1プレート310は、第2プレート320と第3プレート330との間に配置され、既に設定された傾斜面(例えば、約50~70°、具体的には55°~65°の角度を有する傾斜面)を有する上下の開口部を含むことができる。上述した傾斜面、第2プレート320と接触する開口部、及び第3プレート330と接触する開口部で囲まれた領域を「キャビティ(cavity)」ということができる。
【0046】
第1プレート310は、第1及び第2液体350,340を収容する構造物である。第2プレート320及び第3プレート330は、光の通過する領域を含むので、透光性材料で構成することができ、例えばガラス(glass)で構成できる。工程の便宜上、第2プレート320及び第3プレート330は、同じ材料で構成することができる。
【0047】
また、第1プレート310は、光が容易に透過しないように不純物を含んでもよい。
【0048】
第2プレート320は、第1レンズ部100から入射する光が前記キャビティ内に進行する際に入射する構成であり、第3プレート330は、上述したキャビティを通過した光が第2レンズ部400に進行する際に通過する構成である。
【0049】
上述したキャビティには異なる性質の第1液体350及び第2液体340を満たすことができ、第1液体350と第2液体340との間には界面が形成され得る。第1液体350と第2液体340とがなす界面は、屈曲、傾斜度などが変わり得る。
【0050】
すなわち、電気で第1及び第2液体350,340の表面張力を変化させる方が、固体レンズを動かして(レンズ間距離を調整して)焦点距離を調整することに比べてカメラ装置の大きさを小さくできるだけでなく、モーターなどを用いてレンズを機械的に動かすことに比べて電力消耗が小さい。
【0051】
第1液体350はオイル(oil)でよく、例えばフェニル(phenyl)系のシリコンオイルであり得る。
【0052】
第2液体340は、例えば、エチレングリコール(ethylene glycol)と臭化ナトリウム(NaBr)とを混合して形成することができる。
【0053】
第1液体350及び第2液体340には殺菌剤及び酸化防止剤の少なくとも一つがそれぞれ含まれ得る。酸化防止剤は、フェノール系酸化防止剤又はリン(P)系酸化防止剤であり得る。そして、殺菌剤は、アルコール系、アルデヒド及びフェノール系のうちいずれか一つの殺菌剤であり得る。
【0054】
第1電極335は、第2電極345と離隔して配置され、第1プレート310の上部面、側面、及び下部面の一部に配置され得る。第2電極345は、第1プレート310の下部面の一部領域に配置され、第2液体340と直接接触し得る。
【0055】
第1プレート310の側面又は絶縁層360の側面はキャビティの傾斜面又は側壁を構成することができる。第1電極335後述する絶縁層360が介在され、第1液体350及び第2液体340と接触しなくて済む。第2電極345は第2液体340と直接接触し得る。
【0056】
第1電極335及び第2電極345は、第1液体350と第2液体340との境界面を制御するために、外部のセンサー基板800から受信する電気信号を印加することができる。
【0057】
第1電極335及び第2電極345は、導電性材料で構成することができ、例えば金属で構成でき、具体的にはクロム(Cr)を含むことができる。クロミウム(chromium)又はクロム(Chrom)は銀色の光沢がある堅い遷移金属であり、壊れやすく、よく変色されず、且つ融点が高い。
【0058】
そして、クロミウムを含む合金は、腐食に強くて堅いので、他の金属と合金した形態で使用することができ、特に、クロム(Cr)は腐食及び変色が少ないことから、キャビティを満たす導電性液体にも強いという特徴がある。
【0059】
絶縁層360は、キャビティの上部面において第2プレート320の下部面と、キャビティの側壁をなす第1電極335と、第1プレート310の下部面において第1電極335と第1プレート310及び第2電極345の一部を覆って配置され得る。絶縁層360は、例えばパリレンC(parylene C)コーティング剤で具現することができ、白色染料をさらに含んでもよい。白色染料は、キャビティの側壁をなす絶縁層360で光が反射される頻度を増加させることができる。
【0060】
図示のように、第1液体350は絶縁層360を挟んで第2プレート320と間接的に面接触し、第2液体340は第3プレート330と直接に面接触し得る。
【0061】
キャビティは、第2プレート320方向の第1開口部と第3プレート330方向の第2開口部を含むことができる。第1開口部の断面の大きさOが第2開口部の断面の大きさOより小さくてもよく、その反対でもよい。ここで、第1及び第2開口部の大きさは、開口部の断面が円形であれば半径を意味し、正方形であれば対角線の長さを意味できる。
【0062】
第2プレート320と第3プレート330の枠は矩形の形状であり得るが、必ずしもこれに限定しない。
【0063】
第1電極335は第2プレート320の縁の少なくとも一つの領域で露出され、第2電極345は第3プレート330の縁の少なくとも一つの領域で露出され得る。
【0064】
そして、第2プレート320の外側領域において第1電極335上には第1連結電極356が配置され、第3プレート330の外側領域において第2電極345上には第2連結電極346が配置され得る。
【0065】
図示してはいないが、第1電極335と第1連結電極356との間には伝導性エポキシが配置され、第2電極345と第2連結電極346との間にも伝導性エポキシが配置され得る。
【0066】
第1連結電極356及び第2連結電極346は、第1電極335及び第2電極345にそれぞれ一体形に設けられてもよい。
【0067】
第1連結電極356と第2連結電極346は連結基板380を介してメタルプレートと連結されながら軟性センサー基板800などの端子810と電気的に連結され得る。
【0068】
ホルダー500は、図1に示すように、上部と下部が開放されて貫通ホールが形成され得る。ホルダー500は、第1ホールを含む第1ボディー部、第2ホールを含む第2ボディー部、及び第1ボディー部と第2ボディー部とを連結する側部を含むことができる。ホルダーの側面は少なくとも一つの側面ホールを含むことができる。ホルダーの側面は、第1側面ホール及び第2側面ホールを含むことができる。第1側面ホール及び第2側面ホールは互いに離隔して向かい合うように配置され得る。上述した第1レンズ部200、第2レンズ部400及び液体レンズ300は、ホルダー500の内部に形成された貫通ホールに配置され得る。具体的には、第1レンズ部100はホルダー500の上部に配置されて結合し、第2レンズ部400はホルダー500の下部に配置されて結合し得る。
【0069】
ホルダー500の内部には液体レンズ300、上部の第1レンズ部100及び下部の第2レンズ部400が固定され得る。液体レンズ300は第1レンズ部100及び第2レンズ部400と同様に、中心軸を基準に整列され得る。第1ホールには第1レンズ部が配置され、第2ホールには第2レンズ部が配置され得る。
【0070】
ホルダー500の内部には第1~3領域(region1~region3)が設けられ得る。第1領域(region1)には第1レンズ部100が挿入され、第2領域(region2)には液体レンズ300が配置され、第3領域(region3)には第2レンズ部400が配置され得る。ここで、第1領域(region1)と第3領域(region3)はそれぞれ第2領域(region2)の上部と下部に位置し得る。ホルダー500に形成された上述した貫通ホールは、これらの第1~第3領域(region1~region3)を含むことができる。
【0071】
第2領域(region2)はホルダー500の側面に形成され、液体レンズ300の出入口として利用可能な開口部を含むことができる。したがって、ホルダー500の側面開口部から液体レンズ300を挿入し、ホルダー500は第2領域(region2)に液体レンズ300を収容することができる。
【0072】
ホルダー500に収容された液体レンズ300は、ホルダー500の外部に露出された連結基板380を介してセンサー基板800の端子810と電気的に連結され得る。ここで、連結基板380は、例えば軟性センサー基板(Flexible printed corcuit board)であり得る。
【0073】
連結基板380は、複数の端子を含む上部端子部と、複数の端子を含む下部端子部で構成され得る。ここで、上部端子部は液体レンズ300の第1及び第2連結電極356,346と結合しつつ第1電極335又は第2電極345と連結され得る。図3には、連結基板380の上部端子部が液体レンズ300の第2電極345と連結された形態を示しているが、第1電極335と連結されてもよい。そして、連結基板380の上部端子部が第1及び第2連結電極356,346を一体として含み、液体レンズ300の第1電極335又は第2電極345に連結されてもよい。
【0074】
第1レンズ100、第2レンズ400、液体レンズ300、ホルダー500を取り囲んでカバー(cover)600が配置され、カバー600及びホルダー500などはベース700の上部に配置され得る。
【0075】
ベース700は、ホルダー500と一体に作製でき、必要によってホルダー500がベース700の役目を兼ね、省略されてもよい。
【0076】
センサー基板800はベース700の下部に配置され、イメージセンサー(図示せず)と端子810を含むことができる。イメージセンサーの受光素子は、センサー基板800内に設けられ得る。イメージセンサーの単位ピクセルの横及び/又は縦の長さは、例えば2um(マイクロメートル)以下であり得る。端子810は連結基板380を介して液体レンズ300の第1及び第2電極335,345(図2)に電流を供給することができる。
【0077】
図4は、図1のカメラモジュールにおいて液体レンズ及びホルダー領域を分解した斜視図であり、図5は、図4のII-II線に沿う垂直断面を示す図である。
【0078】
図4に示すように、上述したホルダー500は、射出成形によって、第1レンズ部100が配置される第1領域(region1)を有する第1レンズ配置部510と、液体レンズ300が挿入される側面開口部を有し、液体レンズ300が配置される第2領域(region2)を有する液体レンズ配置部520と、第2レンズ部400が配置される第3領域(region3)を有する第2レンズ配置部530とが設けられるように製造することができる。
【0079】
射出成形(Injection Molding)は、プラスチックなどの可塑性材料を加熱して流体にした後、圧力を加えて射出金型の内部に押し込んで硬化させることによって製品を製造する方法である。通常、射出金型は、互いに分離された上部金型(又は第1金型)及び下部金型(又は第2金型)からなり、射出成形に当たって上部金型と下部金型を組み合わせた後、注入過程を行う。
【0080】
射出金型の内部で製品が硬化された後には上部金型と下部金型を分離する過程を行う。射出成形による製造過程中に金型同士間の継ぎ目に溶融材料がわずかに流れ込み、金型から分離された製品の表面には線形の微細な突出又は陥没区間(以下、成形継ぎ目)が発生し得る。
【0081】
図4のII-II線に沿う垂直断面を示す図5を参照すると、液体レンズ配置部520に液体レンズ300が配置される場合、液体レンズ300は支持部524上に置かれることが分かる。
【0082】
図5に拡大して示すように、ホルダー500は射出成形によって製造されるので、支持部524には前述した成形継ぎ目523aによる突出区間が生成され得る。支持部524の上面に突出部が形成されることがあり、突出部は線形(line)であり得る。成形継ぎ目523aは液体レンズ300の第3プレート330と接触しながら液体レンズ300がバランスよく支持されずに傾いたり不安定に動くようにするなど、カメラモジュールの性能に悪い影響を及ぼす問題を招き得る。
【0083】
したがって、液体レンズ300をホルダー500の内部においてより安定的に支持できるホルダー500の構造を、図6図9を参照して説明する。
【0084】
図6は、実施例に係るカメラモジュールにおいて液体レンズが着座する前のホルダーを示す斜視図であり、図7は、図6のホルダーに液体レンズが着座した状態を示す図であり、図4のIII-III線に沿う垂直断面を示しており、図8は、図6における支持部領域を示す正面図であり、図9は、他の実施例による支持部領域を示す正面図である。
【0085】
図6に示すように、ホルダーは第1レンズ部100が配置される第1レンズ配置部510と、第2レンズ部200が配置される第2レンズ配置部530と、第1レンズ配置部510と第2レンズ配置部530との間に配置され、液体レンズ300が配置される液体レンズ配置部520とを含む。ここで、貫通ホールは第1レンズ配置部510、第2レンズ配置部530及び液体レンズ配置部520を貫通するように形成される。
【0086】
ここで、液体レンズ配置部520は、貫通ホール501(図8参照)を囲むようにホルダー500の内部において上方に突出して液体レンズ300が着座する支持部524を有する。
【0087】
例えば、貫通ホール501の水平断面は円形を有し、支持部524は貫通ホール501を同心円状に囲むように配置され得る。実施例によって、貫通ホール501の水平断面は楕円形、多角形であってもよく、支持部524は貫通ホール501の水平断面に対応して貫通ホール501の周りを囲むように変形されてもよい。
【0088】
液体レンズ配置部520は、より具体的には、第1水平板521、第2水平板523、垂直板522を含むことができる。第1水平板521は第1ボディー部でよく、第2水平板523は第2ボディー部でよく、垂直板522は側部でよい。第1水平板は第1ホールを含むことができ、第2水平板は第2ホールを含むことができる。第2水平板523は延長部に相当し得る。第2水平板又は第2ボディー部は、液体レンズ方向に突出して液体レンズを支持する支持部524をさらに含むことができる。
【0089】
第1水平板521は、ホルダー500の上部領域に配置されて第1レンズ配置部と結合し得る。第2水平板523は第1水平板521と離隔して第1水平板521の下部に配置され、第2レンズ配置部530と結合し得る。垂直板522は、第1水平板521と第2水平板523とを連結しながら、液体レンズ300が配置されるホルダー500内部の空間である第2領域(region2)が形成されるようにし得る。垂直板522は、左右一対で配置され、第1水平板521及び第2水平板523の両側縁を互いに連結することができる。
【0090】
上述した支持部524は、貫通ホール501を中心に第2水平板523から突出するように製造できる。ここで、前述したように、成形継ぎ目523aが生成される領域の支持部524には段差面524bが形成されるように製造できる。支持部524は側面と上面を含み、側面と上面の間に段差を含むことができる。段差は、少なくとも2つ以上を含むことができる。複数の段差のうち少なくとも2個の段差は互いに平行であり得る。段差はホルダーの側部と対応する位置に配置され得る。互いに平行な段差間の間隔は、第2ホールの直径より小さくてよい。段差の高さは20~40μmであり得る。
【0091】
段差面524bは、支持部524の上面524aから下方に段差付いた形状を有し得る。そして、段差面524bは、支持部524の上面524aの両側縁に一対で配置され得る。
【0092】
このとき、段差面524bのいずれか一領域は貫通ホール501と隣接するように形成され得る。
【0093】
このような構造を有する段差面524bは、ホルダー500が射出成形によって製造されながら第1ボディー部の上面から突出する突出部である成形継ぎ目523aが発生しても、液体レンズ300を支持する支持部524によって傾いたり揺れたりする現象を防止することができる。第1ボディー部の上部から突出する突出部は線形であり得る。段差は突出部に対して垂直に配置され得る。
【0094】
突出部又は成形継ぎ目523aは貫通ホール501の中心を横切るように長く生成され得る。例えば、成形継ぎ目523aは貫通ホール501の中心を横切るように液体レンズ配置部520の第2水平板523の上部面から突出し、段差面524bの上部領域にも突出して生成され得る。
【0095】
しかし、段差面524bが支持部524よりも低い高さを有するので、図7に示すように液体レンズ300の第3プレート330と段差面524bは離隔され、よって、成形継ぎ目523aの影響を受けることなく液体レンズ300が支持部524に安定的でバランスよく支持され得る。
【0096】
図7には液体レンズ300の第3プレート330と支持部524の上面524aとが若干離隔された状態として示されているが、これは説明の便宜のために誇張して示したものであり、支持部524の上面524aに液体レンズ300の第3プレート330の下部面が密着されながら液体レンズ300は支持部524に安定的でバランスよく支持される。
【0097】
上述した効果のために、例えば、支持部524の上面524aと段差面524bは、20~40μmの高さ差を有し得る。このような高さ差は、支持部524に発生する成形継ぎ目523aの高さより大きい高さであれば、例示の範ちゅうに限定されず、様々な変形が可能である。
【0098】
図8に示すように、一対の段差面524bは、貫通孔501に隣接した一側辺が前記成形継ぎ目523aと直交するように支持部524の上面524aの両側縁を切り取って形成することができる。このような構造は、射出成形時に金型に直接具現されてもよく、射出成形後に支持部524の上面524aに生成された成形継ぎ目523aを除去するような切削等の加工法によって具現してもよい。したがって、成形継ぎ目523aは液体レンズ300が支持される支持部524の上面524aに実質的に形成されなくなる。
【0099】
他の実施例として、図9に示すように、段差面524-b1が成形継ぎ目523aに沿って並んで配置されてもよい。この場合にも、段差面524-b1は相互対応するように一対で配置され、それぞれの段差面524-b1の幅は、支持部524の上面524a-1から成形継ぎ目523aを除去して液体レンズ300をバランスよく支持できる範疇内であればいかなる値も選択可能である。
【0100】
本実施例の段差面524-b1も、射出成形時に金型に直接具現されてもよく、射出成形後に支持部524の上面524a-1に生成された成形継ぎ目523aを除去するような切削などの加工法によって具現されてもよい。
【0101】
このように、実施例は、液体レンズを含むカメラモジュール及び光学装置において、実質的に液体レンズが着座する支持部の表面を平坦にするので、液体レンズをホルダー内部でより安定的に支持することができる。
【0102】
そして、支持部に段差部を形成するので、射出成形によってホルダー製造時に成形継ぎ目が発生しても、液体レンズをバランスよく支持することができる。
【0103】
上述した液体レンズが含まれたカメラモジュールは、デジタルカメラ、スマートフォン、ノートPC及びタブレット(tablet)PCなどの様々なデジタル機器(digital device)に内蔵することができ、特にモバイル機器に内蔵して高性能、超薄型のズームレンズを具現することができる。
【0104】
例えば、上述した液体レンズ、第1及び第2レンズ部、フィルター及び受光素子を含むカメラモジュールにおいて、外部から入射したイメージを電気的信号に変換する表示装置は、電気的な信号によって色が変化する複数個のピクセルからなるディスプレイモジュールを含むことができ、ここで、ディスプレイモジュールとカメラモジュールは制御部によって制御するごとができる。
【0105】
以上、実施例を中心に説明してきたが、これは単なる例示であり、本発明を限定するものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示されていない様々な変形と応用が可能であることが理解できよう。例えば、実施例に具体的に開示された各構成要素は変形して実施可能である。そして、このような変形と応用に関する差異点は、添付する特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈すべきであろう。
【産業上の利用可能性】
【0106】
実施例による液体レンズを含むカメラモジュールは、モバイル機器などに利用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9