(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】放音装置、画像形成装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04R 1/30 20060101AFI20220614BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20220614BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20220614BHJP
【FI】
H04R1/30 A
H04R1/02 102Z
G03G15/00 550
(21)【出願番号】P 2017184518
(22)【出願日】2017-09-26
【審査請求日】2020-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 福龍
(72)【発明者】
【氏名】小出 直哉
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 信行
(72)【発明者】
【氏名】小田切 啓
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 美穂
(72)【発明者】
【氏名】仲 敏永
【審査官】渡邊 正宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-156645(JP,A)
【文献】特開平07-177443(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00
G10K 11/00-13/00
H04N 5/64- 5/655
H04R 1/00- 1/08
H04R 1/12- 1/14
H04R 1/20- 1/40
H04R 1/42- 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、
前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、
前記支持体に設けられたホーン部と、
前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部と
を備え
、
前記支持体は、
前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置が変化したときに前記支持体内部の前記空間が前記支持体の外部空間に露出しない構造になっている
ことを特徴とする放音装置。
【請求項2】
ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、
前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、
前記支持体に設けられたホーン部と、
前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部と
を備え、
前記支持体は、
前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置が変化したときに前記空間を形成する複数の部材の間に生じる隙間を、前記支持体の外部空間に対して塞ぐ部材を備える
ことを特徴とす
る放音装置。
【請求項3】
前記部材は、
前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置が変化したときに前記空間を形成する複数の部材の間に生じる隙間を、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置の変化に追随して、前記支持体の外部空間に対して塞ぐように動く可動部材である
ことを特徴とする請求項
2記載の放音装置。
【請求項4】
前記可動部材は、
前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置の変化に追随して位置及び姿勢が変化する第1の可動部材と、
前記第1の可動部材に連結され、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置の変化に追随して位置が変化する第2の可動部材とを含む
ことを特徴とする請求項
3記載の放音装置。
【請求項5】
ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、
前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、
前記支持体に設けられたホーン部と、
前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備え、
前記支持体は、金属部材と当該金属部材を覆う樹脂部材とによって構成され、
前記ホーン部は、樹脂部材によって形成され、前記支持体を構成する前記樹脂部材に接続されて
おり、
前記支持体を構成する金属部材は、当該金属部材を覆う前記樹脂部材に対して凹んだ形状の凹部を備え、
前記ホーン部は、前記凹部に配置されている
ことを特徴とす
る放音装置。
【請求項6】
ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、前記支持体に設けられたホーン部と、前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備える放音装置と、
前記ユーザインタフェース装置と、
前記放音装置による放音を制御する放音制御部と
を備え、
自装置の上部にある筐体面と前記ユーザインタフェース装置との間に前記ホーン部が設けられている
ことを特徴とす
る画像形成装置。
【請求項7】
ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、前記支持体に設けられたホーン部と、前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備える放音装置と、
前記ユーザインタフェース装置と、
前記放音装置による放音を制御する放音制御部と
を備え、
前記ホーン部は自装置の上部にある筐体面よりも上に設けられている
ことを特徴とす
る画像形成装置。
【請求項8】
請求項1~
5のいずれか1項に記載の放音装置と、
前記ユーザインタフェース装置と、
前記放音装置による放音を制御する放音制御部と
を備えることを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放音装置、画像形成装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば画像形成装置等の電子機器においては、ユーザに対する各種の報知や情報提供を行うためにスピーカが実装されていることがある。特許文献1には、表示ユーザインタフェース装置の背面側にスピーカを設けて、周波数特性の劣化および音量の低下を抑制することが開示されている。特許文献2には、表示ユーザインタフェース装置の後方に配置されたスピーカから放出された音を表示ユーザインタフェース装置の前側に導く構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-156987号公報
【文献】特開2014-171049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ユーザインタフェース装置の背面にスピーカを設けた場合にそのスピーカから放音された音をユーザに聞こえやすくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の放音装置は、ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、
前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、前記支持体に設けられたホーン部と、前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備え、前記支持体は、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置が変化したときに前記支持体内部の前記空間が前記支持体の外部空間に露出しない構造になっていることを特徴とする。
【0006】
請求項2の放音装置は、ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、前記支持体に設けられたホーン部と、前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備え、前記支持体は、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置が変化したときに前記空間を形成する複数の部材の間に生じる隙間を、前記支持体の外部空間に対して塞ぐ部材を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3の放音装置は、請求項2記載の構成において、前記部材は、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置が変化したときに前記空間を形成する複数の部材の間に生じる隙間を、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置の変化に追随して、前記支持体の外部空間に対して塞ぐように動く可動部材である。
【0009】
請求項4の放音装置は、請求項3記載の構成において、前記可動部材は、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置の変化に追随して位置及び姿勢が変化する第1の可動部材と、前記第1の可動部材に連結され、前記ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置の変化に追随して位置が変化する第2の可動部材とを含む。
【0011】
請求項5の放音装置は、ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、前記支持体に設けられたホーン部と、前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備え、前記支持体は、金属部材と当該金属部材を覆う樹脂部材とによって構成され、前記ホーン部は、樹脂部材によって形成され、前記支持体を構成する前記樹脂部材に接続されており、前記支持体を構成する金属部材は、当該金属部材を覆う前記樹脂部材に対して凹んだ形状の凹部を備え、前記ホーン部は、前記凹部に配置されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6の画像形成装置は、ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、前記支持体に設けられたホーン部と、前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備える放音装置と、前記ユーザインタフェース装置と、前記放音装置による放音を制御する放音制御部とを備え、自装置の上部にある筐体面と前記ユーザインタフェース装置との間に前記ホーン部が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項7の画像形成装置は、ユーザインタフェース装置の背面に設けられたスピーカと、前記ユーザインタフェース装置を支持する支持体と、前記支持体に設けられたホーン部と、前記支持体内部に形成され、前記スピーカの放音領域から前記ホーン部に繋がる空間である空間部とを備える放音装置と、前記ユーザインタフェース装置と、前記放音装置による放音を制御する放音制御部とを備え、前記ホーン部は自装置の上部にある筐体面よりも上に設けられていることを特徴とする。
【0017】
請求項8の電子機器は、請求項1~5のいずれか1項に記載の放音装置と、前記ユーザインタフェース装置と、前記放音装置による放音を制御する放音制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明によれば、ユーザインタフェース装置の背面にスピーカを設けた場合にそのスピーカから放音された音がユーザに聞こえやすくなり、さらに、ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置が変化したときに支持体内部の空間が支持体の外部空間に露出する構造に比べて、音が空間の外に漏れる可能性が小さい。
請求項2の発明によれば、空間を形成する複数の部材の間に生じる隙間を部材で塞ぐことができる。
請求項3,4の発明によれば、ユーザインタフェース装置の姿勢又は位置に追随して動く可動部材で隙間を防ぐことができる。
請求項5の発明によれば、金属部材による強度と樹脂部材によるデザインの自由度とを両立でき、さらに、ホーン部を金属部材と樹脂部材とで構成することができる。
請求項6、7の発明によれば、上部の筐体面で音が反射しづらくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】画像形成装置においてユーザインタフェース装置が正面を向いているときの断面図
【
図3】画像形成装置においてユーザインタフェース装置が正面を向いているときの断面斜視図
【
図4】画像形成装置においてユーザインタフェース装置が上方を向いているときの断面図
【
図5】画像形成装置においてユーザインタフェース装置が上方を向いているときの断面斜視図
【
図6】画像形成装置においてユーザインタフェース装置が下方を向いているときの断面図
【
図7】画像形成装置においてユーザインタフェース装置が下方を向いているときの断面斜視図
【発明を実施するための形態】
【0020】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置100の外観の構成を示す図である。画像形成装置100は、電子写真方式のプリンタであり、本発明に係る電子機器の一例に相当するものである。画像形成装置100は、ユーザの操作を受け付けたり画像を表示したりするためのユーザインタフェース装置110を備えるとともに、ユーザインタフェース装置110により受け付けられた操作に応じて画像を形成する画像形成部やその制御を行う制御部をその内部に備える。なお、画像形成装置100において、当該装置を操作するユーザが居る側を「正面側」とし、その反対側を「背面側」とする。
【0021】
ユーザインタフェース装置110は、所定の厚さの板状の形状であり、その正面側にタッチスクリーン113を備えている。ユーザインタフェース装置110は、画像形成装置100の本体101に対して柱状の支持体111によって支持される。支持体111には、正面側に開口部が向けられたホーン部112が設けられている。ユーザインタフェース装置110の内部には、図示せぬスピーカがその放音面を背面側に向けた状態で配置されている。スピーカから放音された音は支持体111内の空間を通過してホーン部112から画像形成装置100の正面側へと放射される。ホーン部112は、正面側に居るユーザから見てユーザインタフェース装置110によって隠れない位置、具体的には、ユーザインタフェース装置110の下方であって画像形成装置100の最上部の筐体面である上面114よりも上方の位置に配置されている。ユーザインタフェース装置110、支持体111及びスピーカによって、本発明の放音装置の一例が構成されている。この放音装置の放音を制御する放音制御部は、画像形成装置100内の制御部によって実現される。
【0022】
図2は、画像形成装置100においてユーザインタフェース装置110が正面を向いているときの断面図であり、
図3は、画像形成装置100においてユーザインタフェース装置110が正面を向いているときの断面斜視図である。ユーザインタフェース装置110の内部には、スピーカ121がその放音面を背面側に向けた状態で配置されている。音通過空間部122は、支持体111の筐体等によって支持体111内部に形成されている。音通過空間部122は、スピーカ121の放音領域からホーン部112に繋がる空間である。支持体111は、強度確保の観点から用いられる金属部材126と、デザインや質感の観点から、金属部材126を覆う樹脂部材128とによって構成されている。支持体111を構成する金属部材126は、当該金属部材126を覆う樹脂部材128に対して凹み且つ開口した形状の凹部127を備え、ホーン部112は、その凹部127に配置されている。ホーン部112は、デザインや質感の観点から樹脂部材によって形成されており、支持体111を構成する樹脂部材128に接続されている。これにより支持体111全体として、デザインや質感の観点で統一感が保たれている。音通過空間部122は、ホーン部112の開口部によってのみ外部空間とつながっている。
【0023】
支持体111は、音通過空間部122において、スピーカ121から放音された音をホーン部112がある方向に反射する反射部材123を備える。
【0024】
支持体111は、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置が変化したときであっても、支持体111内部の音通過空間部122が支持体111の外部空間に露出しない構造になっている。具体的には、支持体111は、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置が変化したときに音通過空間部122を形成する複数の部材の間に生じる隙間を、支持体111の外部空間に対して塞ぐ部材124,125を備える。このうち、部材125は正面側に配置され、部材124は背面側に配置されている。部材125は、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置が変化したときに音通過空間部122を形成する複数の部材の間に生じる隙間を、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置の変化に追随して、支持体111の外部空間に対して塞ぐように動く可動部材である。
【0025】
図4は画像形成装置100においてユーザインタフェース装置110が上方を向いているときの断面図であり、
図5は画像形成装置100においてユーザインタフェース装置110が上方を向いているときの断面斜視図である。正面側に配置された部材125は、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置の変化に追随して位置及び姿勢が変化する第1の可動部材12511と、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置の変化に追随して位置が変化する第2の可動部材1252とを含む。つまり、第1の可動部材12511は、ユーザインタフェース装置110の姿勢が上向きになる変化に追随して、
図2,3の状態から上方に位置が移動するとともに、その上端が正面側に倒れるように姿勢が変化することで、支持体111内の音通過空間部122が外部空間に通じないようにする。また、第2の可動部材1252は、ユーザインタフェース装置110の姿勢が上向きになる変化に追随して、
図2,3の状態から上方に位置が移動することで、支持体111内の音通過空間部122が外部空間に通じないようにする。
【0026】
さらに、可動部材1251及び第2の可動部材1252は、ユーザインタフェース装置110が左右方向に向いた(回転した)ときに、他の部材と干渉してその回転を妨げないように、その少なくとも一部の形状が鉛直方向から見て弧状になっている。この弧状の部分は、ユーザインタフェース装置110の左右方向の回転に伴い、支持体111の内部を水平方向にスライドする。このとき、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置の変化に追随して支持体111内の音通過空間部122が外部空間に通じないようになっている。
【0027】
図6は、画像形成装置100においてユーザインタフェース装置110が下方を向いているときの断面図であり、
図7は、画像形成装置100においてユーザインタフェース装置110が下方を向いているときの断面斜視図である。第1の可動部材1251は、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置の変化に追随して位置及び姿勢が変化し、第2の可動部材1252は、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置の変化に追随して位置が変化する。つまり、第1の可動部材12511は、ユーザインタフェース装置110の姿勢が下向きになる変化に追随して、
図2,3の状態から下方に位置が移動することで(或いは
図4,5の状態からその上端が背面側に起き、さらに下方に位置が移動することで)、支持体111内の音通過空間部122が外部空間に通じないようにする。また、第2の可動部材1252は、ユーザインタフェース装置110の姿勢が下向きになる変化に追随して、
図2,3の状態から下方に位置が移動することで、支持体111内の音通過空間部122が外部空間に通じないようにする。また、このとき、部材124は、ユーザインタフェース装置110の姿勢又は位置が変化したときに音通過空間部122を形成する複数の部材の間に生じる隙間の位置に配置されているから、音通過空間部122を支持体111の外部空間に対して塞ぐようになっている。
【0028】
以上の実施形態によれば、支持体111内の空間が音通過空間部122及びホーン部112の一部として活用される。ホーン部112による指向性を持たせることで、不特定多数の人に音を伝えるのではなく、画像形成装置100の正面側に居るユーザに対して小さい音でも音圧を高めて届けることができる。
【0029】
また、本来、スピーカはユーザに向けて配置したいところだが、タッチスクリーンを主体としたフラットなデザインと厚みの制約から、ユーザインタフェース装置の背面に配置するのが望ましい。ここで、ユーザインタフェース装置の背面にスピーカを配置してカバーで隠すようにすると、こもった音になり心地よい音にはならない。仮に音がこもらないためのスリットを設けたとしても、ユーザインタフェース装置自体がユーザとの間の障害物となり、心地よい音を届けることができないばかりでなく、その穴からユーザインタフェース装置本体に異物やほこりが入る懸念がある。スピーカ自体のハーネスを延長して支持体下部に配置することも考えられるが、延長ハーネスによるコストアップやユーザインタフェース装置交換時の作業性悪化などの問題がある。以上の実施形態によれば、これらの問題が解消される。
【0030】
[変形例]
本発明の実施の形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す形態であってもよい。また、これらの形態は、必要に応じて、併用したりその一部を置き換えたりすることによって、互いに組み合わされてもよい。
【0031】
(1)ホーン部は、いわゆる円錐形状でなくてもよく、背面側から正面側に向って広がる形状を有していればよい。
図8(A)に示すように、正面に向って階段状に広がる形状であってもよいし、
図8(B)に示すように、ホーン部の上部だけが正面に向って広がる形状であってもよいし、
図8(C)に示すように、ホーン部の下部だけが正面に向って広がる形状であってもよい。
図8(A)、(B)の構成は、
図8(C)の構成に比べて、音が画像形成装置の上面との間で反響しにくい。
図8(C)の構成は、
図8(A)、(B)の構成に比べて、ホーン部のなかに埃が入りにくい。
【0032】
(2)本発明の電子機器は、電子写真方式のプリンタに限定されない。本発明の電子機器は、スピーカとユーザインタフェース装置と支持体と放音制御部とを備えるものであれば、いかなるものであってもよい。本発明の電子機器に該当し得るものとしては、例えば、スキャナ、ファクシミリ装置、洗濯機、テレビ受像機などである。
【符号の説明】
【0033】
100 画像形成装置、110 ユーザインタフェース装置、111 支持体111ホーン部,113 タッチスクリーン、114 上面、121 スピーカ部、122 音通過空間、123 反射部材、124 部材、125 部材 1251 第1の可動部材12512 第2の可動部材。