(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】脱気水用ドレン回収タンク
(51)【国際特許分類】
F22D 11/00 20060101AFI20220614BHJP
【FI】
F22D11/00 H
F22D11/00 K
(21)【出願番号】P 2018172760
(22)【出願日】2018-09-14
【審査請求日】2021-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】北村 祐樹
【審査官】礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-049710(JP,U)
【文献】実開平04-049711(JP,U)
【文献】特開平09-053804(JP,A)
【文献】特開2009-150603(JP,A)
【文献】特開2015-190659(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F22D 11/00 - 11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱気水を貯留するタンク本体と、前記脱気水とドレンとの間で熱交換を行い、ドレン導入用内管とフラッシュ蒸気回収用外管の二重管から形成される混合装置を備える脱気水用ドレン回収タンクであって、
前記ドレン導入用内管は、上端部が前記タンク本体の外部に配置され、下端部が前記タンク本体内の気相部に配置され、
前記フラッシュ蒸気回収用外管は、上端部が前記タンク本体の外部に配置され、下端部が前記タンク本体内の液相部に配置され、
前記タンク本体の外部において、前記ドレン導入用内管と前記フラッシュ蒸気回収用外管の間に前記タンク本体の脱気水を循環させる循環ラインを備える脱気水用ドレン回収タンク。
【請求項2】
前記ドレン導入用内管と前記フラッシュ蒸気回収用外管の間に配置される脱気水拡散板を更に備える請求項1に記載の脱気水用ドレン回収タンク。
【請求項3】
前記脱気水拡散板と前記タンク本体との間に配置されるフラッシュ蒸気排気部を更に備える請求項2に記載の脱気水用ドレン回収タンク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱気水用ドレン回収タンクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、給水を加熱することで蒸気を発生させる蒸気発生装置においては、蒸気発生装置を構成する缶体の内部の酸化による腐食を抑制するために、給水に含まれる溶存酸素を除去する脱気処理が行われる場合がある。このような蒸気発生装置では、脱気処理が行われた給水(脱気水)が給水タンクに貯留され、この給水タンクから缶体に給水が行われる。
また、蒸気発生装置の熱の利用効率を向上させるために、蒸気発生装置で生成され負荷機器において使用された蒸気から生じたドレン及びこのドレンから生じた蒸気(フラッシュ蒸気)を、給水タンクに貯留された脱気水を用いて凝縮させて給水タンクに回収し、再度利用する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、脱気水を給水として用いる蒸気発生装置では、フラッシュ蒸気を凝縮させるときに、給水タンクの内部に空気が混入してしまうと、脱気水中の溶存酸素量が増加してしまう。そこで、特許文献1で提案された技術では、給水タンクの上方に設けられたフラッシュ蒸気回収ボックスでフラッシュ蒸気を凝縮した上で、ドレン導入管でドレンを給水タンクに導入することで、フラッシュ蒸気を凝縮させる場合における給水タンクの内部への空気の吸い込みを低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で提案された技術においては、ドレン導入管の上方にフラッシュ蒸気回収ボックスを設ける必要があり、装置が大型化してしまう。
【0006】
従って、本発明は、小型化を実現できる脱気水用ドレン回収タンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、脱気水を貯留するタンク本体と、前記脱気水とドレンとの間で熱交換を行い、ドレン導入用内管とフラッシュ蒸気回収用外管の二重管から形成される混合装置を備える脱気水用ドレン回収タンクであって、前記ドレン導入用内管は、上端部が前記タンク本体の外部に配置され、下端部が前記タンク本体内の気相部に配置され、前記フラッシュ蒸気回収用外管は、上端部が前記タンク本体の外部に配置され、下端部が前記タンク本体内の液相部に配置され、前記タンク本体の外部において、前記ドレン導入用内管と前記フラッシュ蒸気回収用外管の間に前記タンク本体の脱気水を循環させる循環ラインを備える脱気水用ドレン回収タンクに関する。
【0008】
また、前記ドレン導入用内管と前記フラッシュ蒸気回収用外管の間に配置される脱気水拡散板を更に備えることが好ましい。
【0009】
また、前記脱気水拡散板と前記タンク本体との間に配置されるフラッシュ蒸気排気部を更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の脱気水用ドレン回収タンクによれば、小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の脱気水用ドレン回収タンクを備えるボイラシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の脱気水用ドレン回収タンクの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の脱気水用ドレン回収タンク1を備えるボイラシステム100の構成を示す図である。
本明細書において、「脱気水用ドレン回収タンク」とは、脱酸素装置から導入される常温の脱気水及びドレン回収により戻ってくる高温のドレン水を収容する容器(タンク)を示す。
【0013】
本実施形態のボイラシステム100は、蒸気発生装置としてのボイラ110と、負荷機器120と、脱気水用ドレン回収タンク1と、を備える。また、ボイラシステム100は、これらの機器を接続し、蒸気又は水が流通するラインとして、蒸気供給ラインL1と、ドレン導入ラインL2と、脱気水供給ラインL3と、脱気水導入ラインL4と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
【0014】
ボイラ110は、内部に供給された給水を燃焼ガスにより加熱して蒸気を生成する。本実施形態では、ボイラ110には、後述のタンク本体10に貯留された脱気水が給水として供給される。
負荷機器120は、ボイラ110で生成された蒸気を熱源として利用し、加熱対象物との間で熱交換を行う。
【0015】
脱気水用ドレン回収タンク1は、
図1に示すように、ボイラ110において生成され負荷機器120において使用された蒸気から生じたドレン及びこのドレンから発生した蒸気(フラッシュ蒸気)を回収し、再度ボイラ110に供給する。脱気水用ドレン回収タンク1の詳細については、後述する。
【0016】
蒸気供給ラインL1は、ボイラ110と負荷機器120とを接続し、ボイラ110で生成された蒸気を負荷機器120に供給する。
ドレン導入ラインL2は、負荷機器120と脱気水用ドレン回収タンク1を構成するドレン導入用内管21とを接続し、負荷機器120において蒸気が使用されて生じたドレン及びフラッシュ蒸気を脱気水用ドレン回収タンク1を構成するドレン導入用内管21に導入する。ドレン導入ラインL2には、スチームトラップ90が配置される。
【0017】
脱気水供給ラインL3は、脱気水用ドレン回収タンク1を構成するタンク本体10とボイラ110とを接続し、タンク本体10に貯留された脱気水をボイラ110に供給する。脱気水供給ラインL3には、給水ポンプ91が配置されている。
脱気水導入ラインL4は、補給水の供給源(図示省略)と脱気水用ドレン回収タンク1を構成するタンク本体10とを接続する。脱気水導入ラインL4には、上流側から下流側へ向けて、補給水ポンプ92と脱酸素装置93とが配置されている。脱気水導入ラインL4は、脱酸素装置93で脱気された補給水即ち脱気水を、タンク本体10に導入する。
【0018】
脱気水用ドレン回収タンク1は、タンク本体10と、混合装置20と、フラッシュ蒸気排気部30と、循環ラインL5と、循環水収容部40と、脱気水拡散板50と、を備える。
【0019】
タンク本体10は、脱気水を貯留する。タンク本体10の上部には、点検用開口部11と、オーバーフロー口12と、が設けられる。
【0020】
点検用開口部11は、タンク本体10の上面に配置される。点検用開口部11は、点検用開口と、この点検用開口に着脱自在に取り付けられる蓋部材と、を備える。
オーバーフロー口12は、タンク本体10の側面に配置される。オーバーフロー口12は、タンク本体10内の水位が上昇した場合にタンク本体10内の脱気水を内部から外部へ排出する。
タンク本体10には、貯留された脱気水の水面を覆うビーズ等の粒状浮遊物が収容されており、これら粒状浮遊物が脱気水の水面に浮遊されることで、気相部の空気が再溶存することが抑制される。
【0021】
混合装置20は、ドレン導入用内管21とフラッシュ蒸気回収用外管22の二重管から形成され、脱気水とドレンとの間で熱交換を行う。
【0022】
ドレン導入用内管21は、上端部がタンク本体10の外部でドレン導入ラインL2に接続され、下端部が下方に開口するように、タンク本体10の内部における気相部Aに配置される。ドレン導入用内管21は、下端部からタンク本体10の内部にドレン及びフラッシュ蒸気を導入する。本実施形態では、ドレン導入用内管21の下端部は、オーバーフロー口12よりも上方に位置している。
【0023】
フラッシュ蒸気回収用外管22は、ドレン導入用内管21を囲むように、上下方向に延びる。フラッシュ蒸気回収用外管22は、下部外管部221と、フラッシュ蒸気排気部30を構成する中央外管部222と、循環水収容部40を構成する上部外管部223と、を備える。
フラッシュ蒸気回収用外管22は、ドレン導入用内管21を介して導入されたフラッシュ蒸気を凝縮することで、フラッシュ蒸気を回収する。
下部外管部221は、上端部がタンク本体10の外部でフラッシュ蒸気排気部30(中央外管部222)に接続され、下端部がタンク本体10の内部における液相部Wまで延びる。
【0024】
フラッシュ蒸気排気部30は、下部外管部221と略同径の管状に構成された中央外管部222を含んで構成される。フラッシュ蒸気排気部30(中央外管部222)の下端部は下部外管部221の上端部に接続される。フラッシュ蒸気排気部30の側面には、外部に開放される開口が形成される。この開口には、フラッシュ蒸気逃がしライン(図示せず)が接続され、フラッシュ蒸気逃がしラインには、フラッシュ蒸気逃がし弁(図示せず)が配置される。フラッシュ蒸気排気部30は、フラッシュ蒸気逃がし弁を開放することで、混合装置20で凝縮されなかったフラッシュ蒸気をフラッシュ蒸気逃がしラインを介して外部に排出する。
【0025】
循環水収容部40は、下部外管部221及び中央外管部222と略同径の管状に構成された上部外管部223を含んで構成される。循環水収容部40(上部外管部223)の下端部は、後述の脱気水拡散板50を介してフラッシュ蒸気排気部30(中央外管部222)の上端部に接続される。循環水収容部40(上部外管部223)の上端部はドレン導入用内管21が貫通する部分を除いて閉鎖される。循環水収容部40の側面には、循環ラインL5が接続される。循環水収容部40は、循環ラインL5によってタンク本体10から循環した脱気水が収容される。
尚、ドレン導入用内管21、フラッシュ蒸気回収用外管22等の各管の形状は、円筒に限らず、角筒(例えば四角筒)であってもよい。
【0026】
循環ラインL5は、タンク本体10と循環水収容部40とを接続し、タンク本体10内の脱気水をドレン導入用内管21とフラッシュ蒸気回収用外管22の間に循環させる。循環ラインL5には、循環ポンプ94が配置される。
本実施形態では、タンク本体10の内部に貯留された脱気水の温度に基づいて循環ポンプ94の作動が制御されている。より具体的には、タンク本体10の内部に貯留された脱気水の温度が所定の設定温度以下の場合に循環ポンプ94が作動し、脱気水を循環させる。また、脱気水の温度が設定温度を超えた場合に循環ポンプ94の作動が停止し、脱気水の循環が停止される。
【0027】
脱気水拡散板50は、ドレン導入用内管21を囲むようにフラッシュ蒸気排気部30の上端と循環水収容部40の下端との間に配置される板状部材であり、多数の貫通孔51が形成されたパンチングメタルにより構成される。脱気水拡散板50は、循環水収容部40に収容された脱気水を、貫通孔51を通じて拡散された状態でフラッシュ蒸気排気部30に供給する。
【0028】
以上の脱気水用ドレン回収タンク1によれば、ボイラ110で生成された蒸気が負荷機器120において使用されて生じたドレン及びフラッシュ蒸気は、ドレン導入ラインL2を流通してドレン導入用内管21に導入される。ドレン導入用内管21に導入されたドレン及びフラッシュ蒸気は、ドレン導入用内管21の下端からフラッシュ蒸気回収用外管22の内側の気相部Aに導入される。
【0029】
フラッシュ蒸気回収用外管22の内側の気相部Aに導入されたドレンは落下して、タンク本体10内の液相部Wに導入される。液相部Wに導入されたドレンは、液相部Wにおいて脱気水と熱交換を行う。
一方、フラッシュ蒸気回収用外管22の内側の気相部Aに導入されたフラッシュ蒸気には、タンク本体10から循環ラインL5を流通して循環水収容部40に収容された脱気水が、脱気水拡散板50の多数の貫通孔51を通じてフラッシュ蒸気排気部30に拡散された状態で供給される。これにより、フラッシュ蒸気排気部30に供給された脱気水は、フラッシュ蒸気排気部30に流入しているフラッシュ蒸気と熱交換を行い、フラッシュ蒸気を凝縮させる。脱気水拡散板50から供給された脱気水、及びフラッシュ蒸気が凝縮された凝縮水は、フラッシュ蒸気回収用外管22を通じてタンク本体10内の液相部Wに回収される。
また、フラッシュ蒸気回収用外管22の内側に供給された脱気水により凝縮されなかったフラッシュ蒸気は、フラッシュ蒸気排気部30から外部に排出される。本実施形態では、フラッシュ蒸気排気部30からのフラッシュ蒸気の排出は、循環ラインL5による脱気水の循環が行われていない状態において行われる。即ち、循環ラインL5による脱気水の循環が行われている状態では、フラッシュ蒸気逃がし弁は閉止されており、フラッシュ蒸気排気部30からのフラッシュ蒸気の排出は停止されている。そして、循環ラインL5による脱気水の循環が停止された状態において、フラッシュ蒸気逃がし弁が開放され、フラッシュ蒸気排気部30からのフラッシュ蒸気の排出が行われる。
【0030】
タンク本体10内の脱気水は、脱気水供給ラインL3を流通してボイラ110に供給される。タンク本体10内の水位が低下した場合には、脱酸素装置93で脱気された補給水が脱気水導入ラインL4を流通して液相部Wに導入される。
【0031】
以上説明した本実施形態の脱気水用ドレン回収タンク1によれば、以下のような効果を奏する。
【0032】
脱気水用ドレン回収タンク1は、脱気水を貯留するタンク本体10と、脱気水とドレンとの間で熱交換を行い、ドレン導入用内管21とフラッシュ蒸気回収用外管22の二重管から形成される混合装置20を備える。ドレン導入用内管21は、上端がタンク本体10の外部に配置され、下端部がタンク本体10内の気相部Aに配置される。フラッシュ蒸気回収用外管22は、上端部がタンク本体10の外部に配置され、下端部がタンク本体10内の液相部Wに配置される。脱気水用ドレン回収タンク1は、タンク本体10の外部において、ドレン導入用内管21とフラッシュ蒸気回収用外管22の間にタンク本体10の脱気水を循環させる循環ラインL5を備える。
【0033】
そのため、ドレン導入用内管21を囲むように配置されるフラッシュ蒸気回収用外管22において、フラッシュ蒸気を凝縮して脱気水にするようにしたので、フラッシュ蒸気を回収するための装置を別途設ける必要がなく、混合装置20の省スペース化を実現できる。結果として、脱気水用ドレン回収タンク1の小型化を実現できる。また、ドレン導入用内管21の下端が気相部Aに配置されており、液相部Wに達していない。これにより、フラッシュ蒸気が直接液相部Wに導入されないので、フラッシュ蒸気が液相部Wで凝縮することに起因するウォーターハンマー(振動)の発生を抑制できる。
また、フラッシュ蒸気回収用外管22の下端部を液相部Wに位置させたため、フラッシュ蒸気回収用外管22の内部において液相部Wの水面にゆらぎが生じた場合にも、このゆらぎがフラッシュ蒸気回収用外管22の外側の液相部Wの水面に伝わることを防げる。よって、液相部Wの水面がゆらぐことによる脱気水と空気との接触の増加を防げるので、脱気水中の溶存酸素量の増加を抑制できる。
【0034】
また、脱気水用ドレン回収タンク1は、ドレン導入用内管21とフラッシュ蒸気回収用外管22の間に配置される脱気水拡散板50を更に備える。これにより、脱気水拡散板50により脱気水を拡散させた状態でフラッシュ蒸気回収用外管22の内部の気相部Aに導入されたフラッシュ蒸気と接触させることができる。よって、簡単な構成で脱気水とフラッシュ蒸気とを効果的に接触させることができるので、脱気水用ドレン回収タンク1をより小型化できる。
【0035】
また、脱気水用ドレン回収タンク1は、脱気水拡散板50とタンク本体10との間に配置されるフラッシュ蒸気排気部30を更に備える。これにより、脱気水を供給することで凝縮させられなかったフラッシュ蒸気を脱気水用ドレン回収タンク1から外部に排出させられるので、脱気水用ドレン回収タンク1の安全性を向上させられる。
【0036】
以上、本発明の脱気水用ドレン回収タンク1の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、脱気水用ドレン回収タンク1を、一台のボイラにより構成されるボイラシステム100に適用したが、これに限らない。即ち、脱気水用ドレン回収タンクを、複数台のボイラにより構成されるボイラシステムに適用してもよい。
【0037】
また、本実施形態では、脱気水拡散板50をパンチングプレートにより構成して脱気水をフラッシュ蒸気に供給したが、これに限らない。即ち、脱気水用ドレン回収タンクを、脱気水を噴霧する噴霧装置を含んで構成し、噴霧装置により脱気水をフラッシュ蒸気に噴霧してもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 脱気水用ドレン回収タンク
10 タンク本体
11 点検用開口部
12 オーバーフロー口
20 混合装置
21 ドレン導入用内管
22 フラッシュ蒸気回収用外管
30 フラッシュ蒸気排気部
40 循環水収容部
50 脱気水拡散板
90 スチームトラップ
91 給水ポンプ
92 補給水ポンプ
93 脱酸素装置
94 循環ポンプ
100 ボイラシステム
110 ボイラ
120 負荷機器
L1 蒸気供給ライン
L2 ドレン導入ライン
L3 脱気水供給ライン
L4 脱気水導入ライン
L5 循環ライン
A 気相部
W 液相部