(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機
(51)【国際特許分類】
A01K 1/01 20060101AFI20220614BHJP
【FI】
A01K1/01 F
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022013577
(22)【出願日】2022-01-31
【審査請求日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】202111305588.8
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522043644
【氏名又は名称】無錫恩邦格机械有限公司
【氏名又は名称原語表記】Wuxi Enbange Machinery Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1408, No. 203 Zhujiang Road, Jiangyin, Wuxi, Jiangsu 214442, China.
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】厳烈平
(72)【発明者】
【氏名】繆建元
(72)【発明者】
【氏名】孟▲ウェイ▼江
(72)【発明者】
【氏名】蔡麗花
(72)【発明者】
【氏名】厳蘭吉
(72)【発明者】
【氏名】蒋▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】王奕萱
(72)【発明者】
【氏名】張苹苹
(72)【発明者】
【氏名】謝偉鋒
(72)【発明者】
【氏名】鐘建文
【審査官】川野 汐音
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-107227(JP,A)
【文献】特開2001-340998(JP,A)
【文献】特開昭59-054499(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0152861(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 1/00- 3/00
A01K 31/00-31/24
B01D 29/10
B30B 9/14
B30B 9/28
C02F 11/121
C05F 3/06
F26B 1/00-25/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業台(1)及び固液分離機を含む
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機であって、さらに押出殺菌装置を含み、
前記固液分離機及び前記押出殺菌装置は、前記作業台(1)に設けられ、
前記押出殺菌装置は押出殺菌モータ(29)、押出送りモジュール、受け管(30)、受けタンク(31)及び脱水ケージ(32)を含み、
前記受けタンク(31)の一端に供給口が設けられており、他端に排出口が設けられており、前記脱水ケージ(32)は前記受けタンク(31)内に設けられ、前記受けタンク(31)に引水管(33)が設けられており、前記受け管(30)の一端は前記受けタンク(31)に接続されるとともに前記受けタンク(31)の供給口に連通し、前記固液分離機の排出端は前記受け管(30)に連通し、
前記押出送りモジュールは押出軸、螺旋搬送羽根(38)、螺旋押出羽根、螺旋送り片(39)及び押出ヘッド(40)を含み、
前記押出軸は前記受けタンク(31)の供給口及び排出口を通過して前記受け管(30)、前記受けタンク(31)及び前記脱水ケージ(32)を貫通し、前記押出軸の外径が徐々に大きくなり、前記押出軸の外径が小さい一端は前記受けタンク(31)から離れた前記受け管(30)の一端に回転可能に接続され、前記押出軸の外径が大きい一端は前記受けタンク(31)の排出口を通り抜け、前記押出殺菌モータ(29)は前記押出軸と連動し、
前記螺旋搬送羽根(38)、前記螺旋押出羽根及び前記螺旋送り片(39)は前記押出軸の長さ方向に沿って前記押出軸に順次設けられ、前記螺旋搬送羽根(38)は前記受け管(30)内に位置し、前記螺旋搬送羽根(38)は前記螺旋押出羽根の端部に当接し、前記螺旋送り片(39)は前記受けタンク(31)の排出口に近接して設けられ、前記螺旋送り片(39)の螺旋角度は前記螺旋押出羽根の螺旋角度より大きく、
前記押出ヘッド(40)は前記押出軸に接続され前記受けタンク(31)の排出口内に位置し、前記押出ヘッド(40)と前記受けタンク(31)の排出口との間に排出通路が形成され、かつ前記排出通路は前記押出軸の中心線から離れる方向へ傾斜し
、
前記作業台(1)に落下口及び封止ケース(54)が設けられており、前記封止ケース(54)の開口は前記落下口に連通し、前記封止ケース(54)は前記受けタンク(31)の排出口に連通し、
乾燥処理装置をさらに含み、前記乾燥処理装置は送りファン(72)、送り管(73)及び搬送管(74)を含み、前記送りファン(72)の排気口は前記送り管(73)に接続され、前記送り管(73)の側壁の前記送りファン(72)に近い一端は前記搬送管(74)に接続され、前記搬送管(74)の前記送り管(73)から離れた一端は前記落下口に連通することを特徴とする
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項2】
排泄物収集構造をさらに含み、前記排泄物収集構造は排泄物プール(3)及び収集管(4)を含み、前記収集管(4)は前記排泄物プール(3)に設けられ、前記引水管(33)の排水口は前記収集管(4)に接続され、前記固液分離機の排水口に導水管(11)が接続されており、前記導水管(11)の排水口は前記収集管(4)に接続されることを特徴とする請求項1に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項3】
真空ポンプ(2)及びパルス負圧機構をさらに含み、前記パルス負圧機構は第1の抽気管(67)、第1のガス貯蔵タンク(68)、第1のパルス管(69)及び第1のパルス弁(70)を含み
、前記第1の抽気管(67)の一端は前記真空ポンプ(2)に接続され、他端は前記第1のガス貯蔵タンク(68)に接続され、前記第1の抽気管(67)に第1の電磁弁(71)が設けられており、前記第1のパルス管(69)の一端は前記第1のガス貯蔵タンク(68)に接続され、他端は前記
封止ケース(54)に接続され前記
封止ケース(54)の内部に延伸し、前記第1のパルス弁(70)は前記第1のパルス管(69)に設けられることを特徴とする請求項2に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項4】
前記螺旋送り片(39)に近い前記螺旋押出羽根の一部に切り欠き(55)が設けられており、前記切り欠き(55)の片側の側壁は傾斜して設けられ、かつ傾斜方向が前記螺旋押出羽根の螺旋方向と同じであることを特徴とする請求項1に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項5】
前記固液分離機に抽出装置が設けられており、前記抽出装置は抽出管(12)、汚水ポンプ(13)、オーバーフロー管(14)及びストックタンク(15)を含み、前記ストックタンク(15)は前記固液分離機に設けられ前記固液分離機の供給口に連通し、前記抽出管(12)は前記ストックタンク(15)に設けられ、前記汚水ポンプ(13)は前記抽出管(12)に設けられ、前記オーバーフロー管(14)は前記抽出管(12)の前記ストックタンク(15)に近い一端に設けられ、前記オーバーフロー管(14)の前記抽出管(12)から離れた一端は前記収集管(4)に接続されることを特徴とする請求項3に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項6】
前記ストックタンク(15)の内側壁の前記抽出管(12)に近い一端に液面計(17)が設けられており、前記液面計(17)は前記汚水ポンプ(13)に電気的に接続されることを特徴とする請求項
5に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項7】
固液分離ケース(7)をさらに含み、前記固液分離ケース(7)にパルス詰まり防止機構が設けられており、パルス詰まり防止機構は第2の抽気管(18)、第2のガス貯蔵タンク(19)、第2のパルス管(20)及び第2のパルス弁(21)を含み、前記第2の抽気管(18)の一端は前記真空ポンプ(2)に接続され、他端は前記第2のガス貯蔵タンク(19)に接続され、前記第2の抽気管(18)に第2の電磁弁(23)が設けられており、前記第2のパルス管(20)の一端は前記第2のガス貯蔵タンク(19)に接続され、他端は前記固液分離ケース(7)に接続され前記固液分離ケース(7)の内部に延伸し、前記固液分離ケース(7)に突き込んだ前記第2のパルス弁(21)の一端は
前記固液分離ケース(7)内部に設けられる濾過ケージ(6)の外部に位置し、前記第2のパルス弁(21)は前記第2のパルス管(20)に設けられることを特徴とする請求項5に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項8】
前記固液分離機と前記押出殺菌装置との間に圧送機がさらに接続されており、前記圧送機は圧送筐体(24)、圧送モータ(25)及び圧送螺旋モジュールを含み、前記圧送筐体(24)の排出端は前記受け管(30)に接続され、前記固液分離機の排出端は前記圧送筐体(24)に接続され、前記圧送螺旋モジュールは前記圧送筐体(24)内に設けられ、前記圧送モータ(25)は前記圧送筐体(24)に設けられ前記圧送螺旋モジュールと連動することを特徴とする請求項1に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【請求項9】
前記圧送筐体(24)の内側壁の前記固液分離機に近い一端に対向型センサ(28)が設けられており、前記対向型センサ(28)は前記固液分離機の固液分離モータ(5)に電気的に接続されることを特徴とする請求項
8に記載の
高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は排泄物処理装置の分野に関し、特に超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、農業と畜産の家畜・家禽などの養殖場は人々に大量の家畜・家禽肉を提供するとともに、家畜・家禽の養殖過程において、大量の排泄物が発生し、排泄物の匂いが臭く、環境が深刻に汚染されることとなる。
【0003】
人々の生活レベルの向上に伴い、環境衛生がますます重視され、環境衛生を向上させ、環境を保護するために、市場に排泄物を処理するための様々な装置が現れ、そのうち、固液分離機は排泄物を処理する主な装置であり、排泄物中の汚水と汚物を分離することができる。
【0004】
固液分離機は排泄物中の汚水と汚物を分離することができるが、分離された汚物中の含水量は依然として高く、汚物をそのまま放置すると、汚物は依然として環境を汚染し、環境を保護する作用が小さい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
処理された後の汚物中の含水量を低減して、環境への汚染程度を低減するために、本願は超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願にて提供される超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機は以下の技術的解決手段を用いる。
【0007】
固液分離機を含む超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機であって、さらに押出殺菌装置を含み、
前記押出殺菌装置は押出殺菌モータ、押出送りモジュール、受け管、受けタンク及び脱水ケージを含み、
前記受けタンクの一端に供給口が設けられており、他端に排出口が設けられており、前記脱水ケージは前記受けタンク内に設けられ、前記受けタンクに引水管が設けられており、前記受け管の一端は前記受けタンクに接続されるとともに前記受けタンクの供給口に連通し、前記固液分離機の排出端は前記受け管に連通し、
前記押出送りモジュールは押出軸、螺旋搬送羽根、螺旋押出羽根、螺旋送り片及び押出ヘッドを含み、
前記押出軸は前記受けタンクの供給口及び排出口を通過して前記受け管、前記受けタンク及び前記脱水ケージを貫通し、前記押出軸の外径が徐々に大きくなり、前記押出軸の外径が小さい一端は前記受けタンクから離れた前記受け管の一端に回転可能に接続され、前記押出軸の外径が大きい一端は前記受けタンクの排出口を通り抜け、前記押出殺菌モータは前記押出軸と連動し、
前記螺旋搬送羽根、前記螺旋押出羽根及び前記螺旋送り片は前記押出軸の長さ方向に沿って前記押出軸に順次設けられ、前記螺旋搬送羽根は前記受け管内に位置し、前記螺旋搬送羽根は前記螺旋押出羽根の端部に当接し、前記螺旋送り片は前記受けタンクの排出口に近接して設けられ、前記螺旋送り片の螺旋角度は前記螺旋押出羽根の螺旋角度より大きく、
前記押出ヘッドは前記押出軸に接続され前記受けタンクの排出口内に位置し、前記押出ヘッドと前記受けタンクの排出口との間に排出通路が形成され、かつ前記排出通路は前記押出軸の中心線から離れる方向へ傾斜する。
【0008】
任意選択的に、排泄物収集構造をさらに含み、前記排泄物収集構造は排泄物プール及び収集管を含み、前記収集管は前記排泄物プールに設けられ、前記引水管の排水口は前記収集管に接続され、前記固液分離機の排水口に導水管が接続され、前記導水管の排水口は前記収集管に接続される。
【0009】
任意選択的に、真空ポンプ及びパルス負圧機構をさらに含み、前記パルス負圧機構は第1の抽気管、第1のガス貯蔵タンク、第1のパルス管及び第1のパルス弁を含み、前記作業台に落下口及び封止ケースが設けられており、前記封止ケースの開口は前記落下口に連通し、前記封止ケースは前記受けタンクの排出口に連通し、前記第1の抽気管の一端は前記真空ポンプに接続され、他端は前記第1のガス貯蔵タンクに接続され、前記第1の抽気管に第1の電磁弁が設けられており、前記第1のパルス管の一端は前記第1のガス貯蔵タンクに接続され、他端は前記密封ケースに接続され前記密封ケースの内部に延伸し、前記第1のパルス弁は前記第1のパルス管に設けられる。
【0010】
任意選択的に、乾燥処理装置をさらに含み、前記乾燥処理装置は送りファン、送り管及び搬送管を含み、前記送りファンの排気口は前記送り管に接続され、前記送り管の側壁の前記送りファンに近い一端は前記搬送管に接続され、前記搬送管の前記送り管から離れた一端は前記落下口に連通する。
【0011】
任意選択的に、前記螺旋送り片に近い前記螺旋押出羽根の一部に切り欠きが設けられ、前記切り欠きの片側の側壁は傾斜して設けられ、かつ傾斜方向が前記螺旋押出羽根の螺旋方向と同じである。
【0012】
任意選択的に、前記固液分離機に抽出装置が設けられ、前記抽出装置は抽出管、汚水ポンプ、オーバーフロー管及びストックタンクを含み、前記ストックタンクは前記固液分離機に設けられ前記固液分離機の供給口に連通し、前記抽出管は前記ストックタンクに設けられ、前記汚水ポンプは前記抽出管に設けられ、前記オーバーフロー管は前記抽出管の前記ストックタンクに近い一端に設けられ、前記オーバーフロー管の前記抽出管から離れた一端は前記収集管に接続される。
【0013】
任意選択的に、前記ストックタンクの内側壁の前記抽出管に近い一端に液面計が設けられており、前記液面計は前記汚水ポンプに電気的に接続される。
【0014】
任意選択的に、前記固液分離ケースにパルス詰まり防止機構が設けられており、パルス詰まり防止機構は第2の抽気管、第2のガス貯蔵タンク、第2のパルス管及び第2のパルス弁を含み、前記第2の抽気管の一端は前記真空ポンプに接続され、他端は前記第2のガス貯蔵タンクに接続され、前記第2の抽気管に第2の電磁弁が設けられており、前記第2のパルス管の一端は前記第2のガス貯蔵タンクに接続され、他端は前記固液分離ケースに接続され前記固液分離ケースの内部に延伸し、前記固液分離ケースに突き込んだ前記第2のパルス弁の一端は前記濾過ケージの外部に位置し、前記第2のパルス弁は前記第2のパルス管に設けられる。
【0015】
任意選択的に、前記固液分離機と前記押出殺菌装置との間に圧送機がさらに接続され、前記圧送機は圧送筐体、圧送モータ及び圧送螺旋モジュールを含み、前記圧送筐体の排出端は前記受け管に接続され、前記固液分離機の排出端は前記圧送筐体に接続され、前記圧送螺旋モジュールは前記圧送筐体内に設けられ、前記圧送モータは前記圧送筐体に設けられ前記圧送螺旋モジュールと連動する。
【0016】
任意選択的に、前記圧送筐体の内側壁の前記固液分離機に近い一端に対向型センサが設けられており、前記対向型センサは前記固液分離機の固液分離モータに電気的に接続される。
【発明の効果】
【0017】
以上をまとめると、本願は以下の有益な技術的効果の少なくとも1つを含む。
1、固液分離機は排泄物中の汚水と汚物を分離し、固液分離機における排水口により汚水を指定位置に排出し、固液分離機の排出端により水分を含有する汚物を受け管内に入らせ、押出殺菌モータは動作状態で押出軸、螺旋搬送羽根、螺旋押出羽根、螺旋送り片及び押出ヘッドの回転を駆動し、螺旋搬送羽根の段階では、水分を含有する汚物を受けタンク方向へ搬送し、水分を含有する汚物が螺旋押出羽根の段階に搬送されると、螺旋押出羽根は汚物を螺旋送り片方向へ搬送しながら、汚物を押し出し、脱水ケージを通過して最終的に引水管を経由するように汚物中の水の大部分を排出し、螺旋押出羽根は汚物を螺旋送り片の位置に搬送し、螺旋送り片は汚物を押出ヘッド方向に搬送し材料を押し出し、切断することにより、押出ヘッドと螺旋送り片との間に位置する汚物が押し出されて昇温して、汚物への高温高圧殺菌が実現され、汚物中の残留水分が蒸発されて、汚物が乾燥し、押出軸の回転に伴い、乾燥した汚物が排出通路内に搬送され、排出通路により排出され、この時、排出された汚物は乾燥したものであり、かつ高温高圧殺菌を経て、病菌危害が駆除されることで、環境への保護作用を大きくし、環境保護に役立ち、排泄物の循環利用を促進することができる。
【0018】
2、乾燥した汚物が排出された後、乾燥した汚物が封止ケース内に入り、この時、第1の電磁弁をオンにすると、真空ポンプは第1の抽気管、第1のガス貯蔵タンク及び第1のパルス管により封止ケース内から空気を抽出し、第1のパルス弁の作用で、抽気動作をパルス式にさせ、真空ポンプとパルス負圧機構の作用で、封止ケース内に相対負圧領域を形成させ、この状況で封止ケース内の乾燥した汚物は沸騰して大量に排湿し、それにより、汚物の乾燥程度をさらに向上させる。
【0019】
3、乾燥した材料を処理する時に、汚染物を処理する指定位置に送り管の出口を位置させ、送りファンを起動すると、乾燥した材料は落下口及び搬送管を経由して送り管内に入り、乾燥した汚物は送りファンの作用で送り管内において吹いて動かされ、最終的に送り管の出口により排出され、指定位置に自動的に搬送されることで、作業者が乾燥した汚染物を処理することに利便性をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本願の実施例1における超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機を示すための構造概略図である。
【
図2】本願の実施例1における排泄物収集構造を示すための構造概略図である。
【
図3】本願の実施例1における固液分離機を示すための構造概略図である。
【
図4】本願の実施例1における押出殺菌装置を示すための構造概略図である。
【
図5】本願の実施例1における脱水ケージと受けタンクとの間の位置関係を示すための構造概略図である。
【
図6】本願の実施例1における押出軸を示すための構造概略図である。
【
図7】本願の実施例1における
図6中のA-A断面図である。
【
図8】
図5中の押出ヘッドと末端ブッシュとの間の位置関係を示すためのA部の構造拡大図である。
【
図9】実施例2における落下ホッパと切断装置との間の位置関係を示すための構造概略図である。
【
図10】実施例2における切断装置を示すための構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施例を参照しながら本発明についてさらに説明する。
【0022】
本願の実施例は超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機を開示する。
【0023】
実施例1
図1に示すように、超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機は作業台1、固液分離機、圧送機、押出殺菌装置、真空ポンプ2、乾燥処理装置及び排泄物収集構造を含み、固液分離機、圧送機及び押出殺菌装置は作業台1に順次設けられ、圧送機は固液分離機と押出殺菌装置との間に位置する。
【0024】
図1及び
図2に示すように、排泄物収集構造は排泄物プール3及び収集管4を含み、収集管4は排泄物プール3の側壁に設けられる。
【0025】
図2及び
図3に示すように、固液分離機は固液分離モータ5、濾過ケージ6、螺旋搬送モジュール及び固液分離ケース7を含み、固液分離ケース7は分離ブラケット8を介して作業台1に設けられ、分離ブラケット8は作業台1に接続され、固液分離ケース7の一端は分離ブラケット8に接続され、螺旋搬送モジュールは搬送螺旋羽根9及び搬送軸10を含み、搬送軸10は固液分離ケース7内に回転可能に接続され、固液分離ケース7の内部の一端に支持フレーム119が接続されており、搬送軸10の一端は支持フレーム119に回転可能に接続され、他端は固液分離ケースに回転可能に接続されるとともに固液分離ケース7を貫通し、搬送螺旋羽根9は搬送軸10に設けられ、固液分離モータ5は固液分離ケース7に設けられ固液分離ケース7を貫通した搬送軸10の一端に接続され、固液分離モータ5は減速モータであり、濾過ケージ6は固液分離ケース7内に設けられるとともに搬送螺旋羽根9の外部に位置する。固液分離ケース7の固液分離モータ5から離れた一端は排出端であり、支持フレーム119は固液分離ケース7の排出端に近接し、かつ支持フレーム119は、汚物がスムーズに通過するように、中空状に設置され、固液分離ケース7の地面に近い側に排水口が設けられ、固液分離ケース7の排水口に導水管11が接続されており、導水管11の固液分離ケース7から離れた一端(すなわち導水管11の排水口箇所)は収集管4に接続される。
【0026】
図1、
図2及び
図3に示すように、固液分離機に抽出装置が接続されており、抽出装置は抽出管12と、汚水ポンプ13と、オーバーフロー管14と、ストックタンク15を含み、固液分離ケース7の固液分離モータ5に近い一端に供給口が設けられており、ストックタンク15は固液分離ケース7に設けられ固液分離ケース7の供給口に連通し、抽出管12はストックタンク15の固液分離機から離反する一端に設けられ、抽出管12のストックタンク15に近い一端に通気管16が設けられており、汚水ポンプ13は抽出管12に設けられ、ストックタンク15の内側壁の抽出管12に近い一端に液面計17が設けられており、液面計17は汚水ポンプ13に電気的に接続され、オーバーフロー管14は抽出管12のストックタンク15に近い一端に設けられ、オーバーフロー管14の抽出管12から離れた一端は収集管4に接続される。
【0027】
汚水ポンプ13は動作状態で排泄物を抽出管12によりストックタンク15内に抽出し、そしてストックタンク15を経由して固液分離ケース7内に入らせ、固液分離モータ5は動作状態で搬送軸10及び搬送螺旋羽根9の回転を駆動し、搬送螺旋羽根9は回転過程で排泄物を搬送し、かつ搬送過程で、排泄物中の水分は濾過ケージ6を経由して導水管11内に流れ、そして収集管4を通して排泄物プール3内に流れ、それにより排泄物への固液分離による水分の集中回収が実現され、排泄物中の水分の勝手な排出による環境衛生への影響が回避され、排泄物中の汚物は固液分離ケース7の排出端を通して固液分離ケース7の外部に搬送される。
【0028】
排泄物がストックタンク15内に絶えず抽出されることに伴い、固液分離機が排泄物を搬送する速度が遅ければ、ストックタンク15内の排泄物が徐々に多くなり、排泄物が液面計17に感応されるほど多くなると、液位計17は汚水ポンプ13が排泄物を抽出する速度を制御し、汚水ポンプ13が排泄物を抽出する速度を遅くさせることで、排泄物が抽出管12内に抽出され、そしてオーバーフロー管14によりオーバーフローする可能性を低減する。排泄物がオーバーフロー管14からオーバーフローする場合、オーバーフローした排泄物は収集管4を経由して排泄物プール3内に流れ、それによりオーバーフローした排泄物を集中的に回収し、オーバーフローした排泄物の勝手な排出による環境衛生への影響を回避する。
【0029】
図1、
図2及び
図3に示すように、スペースを節約するために、真空ポンプ2は作業台1の下方に設けられ、固液分離ケース7にパルス詰まり防止機構が設けられ、パルス詰まり防止機構は第2の抽気管18と、第2のガス貯蔵タンク19と、第2のパルス管20と、第2のパルス弁21と、を含み、第2の抽気管18の一端は真空ポンプ2に接続され、他端は第2のガス貯蔵タンク19に接続され、第2のガス貯蔵タンク19が2つ設けられ、2つの第2のガス貯蔵タンク19と第2の抽気管18との間は三方管22によって接続され、第2の抽気管18に第2の電磁弁23が設けられており、各第2のガス貯蔵タンク19に3つの第2のパルス管20が接続されており、第2のパルス管20の一端は第2のガス貯蔵タンク19に接続され、他端は固液分離ケース7に接続され固液分離ケース7の内部に延伸し、固液分離ケース7の内部に延伸した第2のパルス弁21の一端は濾過ケージ6の外部に位置し、第2のパルス弁21は第2のパルス管20に設けられる。
【0030】
固液分離機が排泄物中の水分と汚物を分離する時に、第2の電磁弁23をオンにし、真空ポンプ2は第2の抽気管18、第2のガス貯蔵タンク19及び第2のパルス管20により固液分離ケース7内から空気を抽出し、第2のパルス弁21の作用で、抽気動作をパルス式にさせ、脈動吸引力を発生させ、排泄物中の汚物が濾過ケージ6を塞ぐ可能性を低減して、濾過ケージ6を詰まりにくくさせる。
【0031】
図3に示すように、圧送機は垂直に設けられ、圧送機は圧送筐体24と、圧送モータ25と、圧送螺旋モジュールとを含み、圧送筐体24は作業台1に垂直に設けられ、圧送筐体24の地面に近い一端は排出端であり、圧送筐体24の側壁の地面から離れた一端に供給口が設けられており、固液分離ケース7の排出端は圧送筐体24に接続され、固液分離ケース7は圧送筐体24の供給口により圧送筐体24の内部に連通し、圧送モータ25は圧送筐体24の地面から離れた一端に設けられ、圧送螺旋モジュールは圧送筐体24内に設けられ、圧送螺旋モジュールは圧送軸26と、切断羽根120と、圧送螺旋羽根27とを含み、圧送軸26は圧送筐体24内に回転可能に接続され、圧送軸26の一端は圧送筐体24を貫通し圧送モータ25に接続され、圧送螺旋羽根27及び切断羽根120は圧送軸26に設けられ、切断羽根120は圧送螺旋羽根27の上方に位置し、切断羽根120は2つ設置され、2つの切断羽根120は圧送軸26の両側に位置し、かつ2つの切断羽根120が位置する平面は互いに垂直であり、圧送筐体24の内側壁の固液分離機に近い一端に対向型センサ28が設けられており、対向型センサ28は固液分離モータ5に電気的に接続される。
【0032】
固液分離機は固液分離ケース7における排出端により排泄物中の汚物を圧送筐体24内に搬送し、圧送モータ25は動作状態で圧送軸26と圧送螺旋羽根27の回転を駆動し、圧送螺旋羽根27は回転過程において汚物を搬送し押し出すことで、汚物を圧送するという目的を実現し、汚物を圧送筐体24の排出端により排出する。汚物を圧送する過程において、固液分離機は多くの汚物を圧送筐体24内に搬送するが、圧送機は搬送に間に合わないと、圧送筐体24内の汚物が多い場合に対向型センサ28に感応され、対向型センサ28は固液分離モータ5の回転数を制御し、それにより、固液分離機が圧送筐体24内に汚物を搬送する速度を遅くし、圧送筐体24内の汚物が多すぎることを回避する。
【0033】
図4及び
図5に示すように、押出殺菌装置は押出殺菌モータ29、押出送りモジュール、受け管30、受けタンク31及び脱水ケージ32を含む。
【0034】
図1、
図4及び
図5に示すように、受けタンク31は作業台1に設けられ、受けタンク31の一端に供給口が設けられており、他端に排出口が設けられており、受けタンク31の底部は漏斗状になって設けられ、作業台1に載置貫通口が設けられており、受けタンク31の底部は載置貫通口を通り抜け、受けタンク31の底部に引水管33が接続され、引水管33の受けタンク31から離れた一端は収集管4に接続され、受けタンク31の頂部に排気管34が設けられており、排気管34の受けタンク31から離れた一端に濾過網121が接続されており、受けタンク31における対向する2つの側壁にいずれも観察口が設けられており、受けタンク31に観察口を遮蔽するための遮蔽板35がヒンジで接続されており、遮蔽板35に遮蔽板35の反転を容易にするハンドル36が接続されており、脱水ケージ32は受けタンク31内に設けられる。
【0035】
図4及び
図5に示すように、作業台1に固定フレーム37が接続されており、受け管30の一端は受けタンク31に接続され受けタンク31の供給口に連通し、他端は固定フレーム37に接続され、圧送筐体24の排出端は受け管30に接続される。
【0036】
図6及び
図7に示すように、押出送りモジュールは押出軸、螺旋搬送羽根38、螺旋押出羽根、螺旋送り片39及び押出ヘッド40を含む。
【0037】
図5、
図6及び
図7に示すように、押出軸は受けタンク31の供給口及び受けタンク31の排出口を通して受け管30、受けタンク41及び脱水ケージ32を貫通し、押出軸の外径が徐々に大きくなり、押出軸の外径が小さい一端は受けタンク31から離れた受け管30の一端に回転可能に接続され、押出軸の外径が大きい一端は受けタンク31の排出口を通り抜けて作業台1に回転可能に接続される。
【0038】
図6及び
図7に示すように、押出軸は軸芯41と、先端ブッシュ42と、中間ブッシュ43と、末端ブッシュ44とを含み、中間ブッシュ43は複数設けられ、先端ブッシュ42の内側壁の両端、中間ブッシュ43の内側壁の両端及び末端ブッシュ44の内側壁の両端にはいずれも係着溝45が設けられており、先端ブッシュ42、中間ブッシュ43及び末端ブッシュ44の内側壁にはいずれも肉抜き溝46が設けられており、係着溝45は肉抜き溝46に連通し、先端ブッシュ42、中間ブッシュ43及び末端ブッシュ44は軸芯41の長さ方向に沿って軸芯41に順次嵌設され、軸芯41は先端ブッシュ42、中間ブッシュ43及び末端ブッシュ44を貫通し、軸芯41に係着キー47が接続されており、係着キー47は係着溝45内に挿着され、末端ブッシュ44の外径は先端ブッシュ42の外径より大きく、複数の中間ブッシュ43の外径は順次大きくなり、隣接する中間ブッシュ43の外径の間は互いにつながり、先端ブッシュ42に近い中間ブッシュ43の小さい一端の外径は先端ブッシュ42の外径につながり、末端ブッシュ44に近い中間ブッシュ43の大きい一端の外径は末端ブッシュ44の外径につながる。
【0039】
図5及び
図7に示すように、軸芯41の一端にストッパ突起48が設けられ、ストッパ突起48は軸芯41と一体成形して設けられ、先端ブッシュ42の中間ブッシュ43から離れた一端はストッパ突起48に当接し、軸芯41の先端ブッシュ42に近い一端は受け管30に回転可能に接続され受け管30を貫通する。
【0040】
図5、
図7及び
図8に示すように、軸芯41のストッパ突起48から離れた一端はストッパ板に接続され、ストッパ板は第1のストッパ板49及び第2のストッパ板50を含み、第1のストッパ板49及び第2のストッパ板50にいずれも円弧状溝が設けられており、第1のストッパ板49及び第2のストッパ板50は軸芯41の両側に位置し、第1のストッパ板49及び第2のストッパ板50は互いに当接し、第1のストッパ板49の端部と第2のストッパ板50の端部との間は締結ネジ51によって締結され、軸芯41は円弧状溝内に位置し円弧状溝の側壁に突き当てられ、第1のストッパ板49及び第2のストッパ板50にいずれも締結溝52が設けられており、締結ネジ51のナットは締結溝52内に位置し、第1のストッパ板49及び第2のストッパ板50にいずれも突っ張りネジ53が螺着され、末端ブッシュ44に突っ張り孔が設けられ、突っ張りネジ53の一端は突っ張り孔内に挿入され末端ブッシュ44に突き当てられる。
【0041】
図4及び
図5に示すように、末端ブッシュ44は受けタンク31の排出口を貫通し、ストッパ板は受けタンク31の外部に位置し、軸芯41の末端ブッシュ44に近い一端は受けタンク31の排出口を貫通し、作業台1に封止ケース54が接続されており、封止ケース54はケース122と、ケースカバー123とを含み、ケース122は作業台1に設けられ、ケース122に点検口が設けられており、ケースカバー123はネジによってケース122に接続されケース122の頂部及び点検口を遮蔽し、封止ケース54は受けタンク31における排出口に連通し、受けタンク31の排出口を貫通した軸芯41の一端は封止ケース54に回転可能に接続され、作業台1に落下口が設けられており、封止ケース54の開口は落下口に連通する。
【0042】
図5、
図6及び
図7に示すように、螺旋搬送羽根38、螺旋押出羽根及び螺旋送り片39は押出軸の長さ方向に沿って押出軸に順次設けられ、螺旋搬送羽根38は先端ブッシュ42に設けられ、螺旋搬送羽根38は受け管30内に位置し、螺旋送り片39は受けタンク31の排出口に近接して設けられ、螺旋送り片39は末端ブッシュ44に近接する中間ブッシュ43に設けられ、螺旋送り片39に2つの切り目が設けられており、2つの切り目は中間ブッシュ43に対向して設けられ、2つの切り目は螺旋送り片39を2部分に分割し、螺旋押出羽根は複数の螺旋断片124を含み、螺旋断片124の数は中間ブッシュ43の数より1つ少なく、各螺旋断片124は1つの中間ブッシュ43に接続され、螺旋断片124同士は互いに当接し、螺旋搬送羽根38に近い螺旋断片124は螺旋搬送羽根38に当接し、螺旋送り片39に近い2つの螺旋断片124に切り欠き55が設けられ、切り欠き55の一方の側壁は傾斜して設けられ、かつ傾斜方向が螺旋押出羽根の螺旋方向と同じであり、螺旋送り片39の螺旋角度は螺旋押出羽根の螺旋角度より大きく、螺旋押出羽根の螺旋ピッチは螺旋搬送羽根38の螺旋ピッチより大きい。螺旋断片124及び螺旋送り片39の受けタンク31の排出口に向かう側にいずれも耐摩耗片56が溶接される。
【0043】
図4、
図5及び
図6に示すように、押出殺菌モータ29は作業台1に設けられ、作業台1に減速機57が接続されており、減速機57と押出殺菌モータ29との間はベルト伝動機構によって連動し、ベルト伝動機構はプーリ58及び無断ベルト59を含み、プーリ58は押出殺菌モータ29の出力軸及び減速機57の入力軸に接続され、無断ベルト59はプーリ58に嵌設されプーリ58に引っ張られ、減速機57の出力軸は軸芯41に接続され、減速機57に保護カバー61が接続片60によって接続されており、ベルト伝動機構は保護カバー61内に位置する。
【0044】
図5及び
図8に示すように、押出ヘッド40は押出軸の末端ブッシュ44に接続され受けタンク31の排出口内に位置し、受けタンク31の排出口の側壁は押出ヘッド40から離れた方向へ傾斜し、押出ヘッド40の形状は先が丸まった形状になり、押出ヘッド40の両端は平面のように設けられ、押出ヘッド40の直径が小さい一端は受けタンク31の内部に向かい、押出ヘッド40と排出口との間に排出通路が形成され、排出通路は押出軸の中心線から離れた方向へ傾斜する。
【0045】
図8に示すように、末端ブッシュ44にガイドブロック62が接続されており、押出ヘッド40にガイド溝63が接続されており、押出ヘッド40は末端ブッシュ44に嵌設され、ガイド溝63はガイドブロック62に嵌設され、押出ヘッド40と末端ブッシュ44は摺動可能に嵌合され、ストッパ板の縁にいずれも調整溝64が設けられ、押出ヘッド40の直径が大きい一端に調整ネジロッド65が接続され、調整ネジロッド65は調整溝64を通り抜け、調整ネジロッド65に調整ナット66が螺着されており、調整ナット66はストッパ板の両側に位置しストッパ板に突き当てられる。装着前に、使用者は需要に応じて押出ヘッド40と受けタンク31の排出口との間の相対位置を調整することができ、調整時に、調整ナット66を回し、調整ナット66をストッパ板から離れた方向に向かって移動させ、押出ヘッド40を移動させ、押出ヘッド40と受けタンク31の排出口との間の相対位置を変更し、押出ヘッド40の位置を調整した後に、さらに調整ナット66を回し、調整ナット66をストッパ板の両側に突き当て、押出ヘッド40の位置の調整を完了する。
【0046】
水分を含有する汚物は圧送筐体24内に入った後、また圧送筐体24を経由して受け管30内に入り、押出殺菌モータ29は動作状態でベルト伝動機構により減速機57における入力軸の回転を駆動し、それにより減速機57における出力軸は軸芯41の回転を駆動し、軸芯41は回転過程において係着キー47と係着溝45との係合により先端ブッシュ42、中間ブッシュ43及び末端ブッシュ44の回転を駆動し、それにより螺旋搬送羽根38、螺旋押出羽根及び螺旋送り片39を回転させ、螺旋搬送羽根38は水分を含有する汚物を受けタンク31方向へ搬送し、水分を含有する汚物が螺旋押出羽根の位置まで搬送されると、螺旋押出羽根は汚物を螺旋送り片39方向へ搬送し、脱水ケージ32を通過して最終的に引水管33を経由するように汚物中の水の大部分を排出し、その後に収集管4により排泄物プール3内に回収するとともに、螺旋押出羽根は汚物を押し出し、汚物は、切り欠き55に搬送されると、一瞬停止してから、移動し続け、汚物は切り欠き55の傾斜側壁を通過する時に切断され、それにより保圧、汚物切断の目的を実現し、螺旋押出羽根は汚物を螺旋送り片39の位置に搬送し、螺旋送り片39は汚物を押出ヘッド40方向へ搬送し材料を押し出し、切断し、押出ヘッド40と螺旋送り片39との間に位置する汚物が押し出されて昇温することで、汚物への高温高圧殺菌が実現され、汚物中の残留水分が蒸発されて、汚物が乾燥し、押出軸の回転に伴い、乾燥した汚物が排出通路内に搬送され、排出通路により排出されて封止ケース54内に入り、そして落下口により排出され、この時、排出された汚物は乾燥している。
【0047】
図1に示すように、封止ケース54にパルス負圧機構が接続されており、パルス負圧機構は第1の抽気管67と、第1のガス貯蔵タンク68と、第1のパルス管69と、第1のパルス弁70とを含み、第1の抽気管67の一端は真空ポンプ2に接続され、他端は第1のガス貯蔵タンク68に接続され、第1の抽気管67に第1の電磁弁71が接続されており、第1のパルス管69は3つ設けられ、第1のパルス管69の一端は第1のガス貯蔵タンク68に接続され、他端は封止ケース54の頂部に接続され封止ケース54の内部に延伸し、第1のパルス弁70は第1のパルス管69に設けられ封止ケース54の外部に位置する。
【0048】
乾燥した汚物が封止ケース54内に排出された後、第1の電磁弁71をオンにすると、真空ポンプ2は第1の抽気管67、第1のガス貯蔵タンク68及び第1のパルス管69により封止ケース54内から空気を抽出し、第1のパルス弁70の作用で、抽気動作をパルス式にさせ、真空ポンプ2とパルス負圧機構の作用で、封止ケース54内に相対負圧領域を形成させ、この状況で封止ケース54内の乾燥した汚物は沸騰して大量に排湿し、それにより、汚物の乾燥程度をさらに向上させる。
【0049】
図1及び
図4に示すように、乾燥処理装置は送りファン72と、送り管73と、搬送管74とを含み、送りファン72の排気口は送り管73に接続され、送り管73の側壁の送りファン72に近い一端は搬送管74に接続され、搬送管74の送り管73から離れた一端は落下ホッパ75を介して作業台1に接続され落下口に連通し、落下ホッパ75は作業台1に接続され落下口の下方に位置し、搬送管74は落下ホッパ75に接続される。
【0050】
乾燥した汚物は落下口を経由して落下ホッパ75内に入り、そして搬送管74を経由して送り管73内に入り、送りファン72は動作状態で送り管73内の乾燥した汚物を吹いて動かし、最終的に送り管73の出口により排出し、乾燥した汚物を指定位置に自動的に搬送する。
【0051】
本願の実施例1の実施原理は以下のとおりである。汚水ポンプ13は動作状態で抽出管12により排泄物を排泄物貯蔵箇所からストックタンク15内に抽出し、そしてストックタンク15を経由して固液分離機内に入らせ、固液分離機は動作状態で排泄物を搬送し、搬送過程で、排泄物中の水分は濾過ケージ6を経由して導水管11内に流れ、そして収集管4を経由して排泄物プール3内に流れ、排泄物中の汚物は固液分離ケース7の排出端により圧送筐体24内に搬送される。
【0052】
圧送機は動作状態で圧送筐体24内の排泄物を受け管30内に搬送し、押出殺菌モータ29は動作状態で螺旋搬送羽根38、螺旋押出羽根及び螺旋送り片39の回転を駆動し、螺旋搬送羽根は水分を含有する排泄物を受けタンク31方向へ搬送し、水分を含有する汚物が螺旋押出羽根の位置まで搬送されると、螺旋押出羽根は汚物を螺旋送り片39方向へ搬送し、脱水ケージ32を通過して最終的に引水管33を経由するように汚物中の水の大部分を排出し、その後に収集管4により排泄物プール3内に回収するとともに、螺旋押出羽根は汚物を押し出し、切断し、それにより保圧、汚物切断の目的を実現し、螺旋押出羽根は汚物を螺旋送り片39の位置に搬送し、螺旋送り片39は汚物を押出ヘッド40方向へ搬送し材料を押し出し、切断し、押出ヘッド40と螺旋送り片39との間に位置する汚物が押し出されて昇温することで、汚物への高温高圧殺菌が実現され、汚物中の残留水分が蒸発されて、汚物が乾燥し、押出軸の回転に伴い、乾燥した汚物が排出通路内に搬送され、排出通路により排出されて封止ケース54内に入り、パルス負圧機構と真空ポンプ2とを組み合わせて使用することで、封止ケース54内に負圧領域を形成させ、この状況で乾燥した汚物を沸騰させ、汚物の乾燥程度をさらに向上させる。
【0053】
乾燥した汚物は落下口を経由して送り管73内に入り、送りファン72の作用で、送り管73内の乾燥した汚物が吹いて動かされ、最終的に送り管73の出口により排出される。この時の汚物は高温高圧殺菌を経ることで、環境への保護作用を大きくし、環境保護に役立つ。
【0054】
以上説明したように、本願の実施例1において物理的押出方式を用いて汚物の固液分離を実現し、押出軸と脱水ケージ32との組み合わせ処理によって水分を含有する汚物の脱水及び殺菌を実現し、全過程においていかなる化学薬剤も添加せず加熱設備で加温することなく、真空負圧を利用して、汚物を再沸騰させて水分への制御を実現し、エコロジーで環境にやさしく省エネルギーであるという目的を実現する。
【0055】
実施例2
図9及び
図10に示すように、実施例1とは異なり、落下ホッパ75と搬送管74との間に切断装置が接続されており、切断装置は切断筐体76と、切断モータ77と、切断モジュールとを含み、切断筐体76の開口箇所は落下ホッパ75に接続され、切断筐体76の底部は搬送管74に接続されるとともに搬送管74に連通し、切断筐体76の底部は漏斗状に設けられ、切断モータ77は切断筐体76上に設けられ、切断モジュールは切断筐体76内に設けられ、切断モジュールは切断軸78と、切断羽根79と、振動モータ80と、突き当て片81と、切断刃82と、を含み、切断軸78は切断筐体76に回転可能に接続され、かつ切断軸78の一端は切断筐体76を貫通して切断モータ77に接続され、切断片は8つ設けられ、切断羽根79は切断軸78に接続され切断軸78の中心線を中心として環状アレイとなり、切断羽根79の切断軸78から離れた一端に取り付け溝83が設けられており、振動モータ80は取り付け溝83内に設けられ、切断羽根79に仕切板84が接続されており、仕切板84は取り付け溝83内に位置し、仕切板84の振動モータ80から離れた側に第1のバネ85が接続されており、第1のバネ85の仕切板84から離れた一端は突き当て片81に接続され、突き当て片81の第1のバネ85に接続された側は取り付け溝83内に位置し取り付け溝83と摺動可能に係合し、突き当て片81の第1のバネ85から離れた側は円弧状面取りとなって設けられ、突き当て片81は水平状態にある時にそれ自体が向く切断筐体76の側壁に突き当てられ、切断刃82は切断羽根79の対向する両側に設けられ、かつ切断刃82の断面が三角形である。
【0056】
本願の実施例2の実施原理は以下のとおりである。乾燥した汚物が落下ホッパ75を通過して落下すると、乾燥した汚物が切断筐体76内に入り、切断モータ77は動作状態で切断軸78の回転を駆動し、切断軸78は回転過程で切断羽根79の回転を駆動し、乾燥した汚物が切断筐体76内に落下すると、乾燥した汚物が切断羽根79上に落下し、振動モータ80は動作状態で切断羽根79を振動させ、乾燥した汚物が振動を受けた場合に切断羽根79上の切断刃82に絶えず切断され、それにより乾燥した汚物がより細かく処理され、乾燥した汚物の後続する搬送に役立つ。
【0057】
乾燥した汚物は切断羽根79の回転に伴って切断羽根79の上方から切断羽根79の下方に搬送され、乾燥した汚物は切断羽根79から離脱し搬送管74内に落下して搬送され、切断羽根79の回転中に、切断羽根79が水平状態に回転する時に、切断羽根79上の突き当て片81は切断羽根79がその時に向ける切断筐体76の側壁に突き当て、切断羽根79と切断筐体76との間の隙間を補い、乾燥した汚物が切断機構の処理を経ずに搬送管74内に落下することを回避する。
【符号の説明】
【0058】
1...作業台、2...真空ポンプ、3...排泄物プール、4...収集管、5...固液分離モータ、6...濾過ケージ、7...固液分離ケース、8...分離ブラケット、9...搬送螺旋羽根、10...搬送軸、11...導水管、12...抽出管、13...汚水ポンプ、14...オーバーフロー管、15...ストックタンク、16...通気管、17...液面計、18...第2の抽気管、19...第2のガス貯蔵タンク、20...第2のパルス管、21...第2のパルス弁、22...三方管、23...第2の電磁弁、24...圧送筐体、25...圧送モータ、26...圧送軸、27...圧送螺旋羽根、28...対向型センサ、29...押出殺菌モータ、30...受け管、31...受けタンク、32...脱水ケージ、33...引水管、34...排気管、35...遮蔽板、36...ハンドル、37...固定フレーム、38...螺旋搬送羽根、39...螺旋送り片、40...押出ヘッド、41...軸芯、42...先端ブッシュ、43...中間ブッシュ、44...末端ブッシュ、45...係着溝、46...肉抜き溝、47...係着キー、48...ストッパ突起、49...第1のストッパ板、50...第2のストッパ板、51...締結ネジ、52...締結溝、53...突っ張りネジ、54...封止ケース、55...切り欠き、56...耐摩耗片、57...減速機、58...プーリ、59...無端ベルト、60...接続片、61...保護カバー、62...ガイドブロック、63...ガイド溝、64...調整溝、65...調整ネジロッド、66...調整ナット、67...第1の抽気管、68...第1のガス貯蔵タンク、69...第1のパルス管、70...第1のパルス弁、71...第1の電磁弁、72...送りファン、73...送り管、74...搬送管、75...落下ホッパ、76...切断筐体、77...切断モータ、78...切断軸、79...切断羽根、80...振動モータ、81...突き当て片、82...切断刃、83...取り付け溝、84...仕切板、85...第1のバネ。
【要約】 (修正有)
【課題】処理された後の汚物中の含水量を低減して、環境への汚染程度を低減するために、超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機を提供する。
【解決手段】固液分離機を含む超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機であって、さらに作業台と押出殺菌装置とを含み、固液分離機は作業台に設けられ、押出殺菌装置は押出殺菌モータ、押出送りモジュール、受け管、受けタンク及び脱水ケージを含む超高温の排泄物固液分離・押出殺菌複合機に関し、本願は汚物への高温高圧殺菌を実現し、汚物中の残留水分が蒸発され、汚物が乾燥し、押出軸の回転に伴い、乾燥した汚物が排出通路内に搬送され、排出通路により排出され、この時、排出された汚物は乾燥したものであり、かつ高温高圧を経て病菌危害が駆除されることで、環境への保護作用を大きくし、環境保護に役立ち、排泄物の循環利用を促進することができる。
【選択図】
図1