(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】ホログラフィック超解像度のための符号化されたエネルギー導波路
(51)【国際特許分類】
G02B 30/10 20200101AFI20220614BHJP
H04N 13/302 20180101ALI20220614BHJP
【FI】
G02B30/10
H04N13/302
(21)【出願番号】P 2019501530
(86)(22)【出願日】2017-07-17
(86)【国際出願番号】 US2017042468
(87)【国際公開番号】W WO2018014046
(87)【国際公開日】2018-01-18
【審査請求日】2020-07-14
(31)【優先権主張番号】PCT/US2017/042275
(32)【優先日】2017-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2017/042276
(32)【優先日】2017-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519006883
【氏名又は名称】ライト フィールド ラボ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】カラフィン、ジョナサン、ショーン
(72)【発明者】
【氏名】ベヴェンシー、ブレンダン、エルウッド
【審査官】鈴木 俊光
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-052010(JP,A)
【文献】特開2009-169142(JP,A)
【文献】特開2009-169143(JP,A)
【文献】特開2008-058583(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0300709(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 30/00 - 30/60
H04N 13/30 - 13/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー装置であって、
導
光素子のアレイであって、前記導
光素子のアレイ
は前記導光素子のアレイを挟んで第1の側
および第2の側
を有し、前記導
光素子のアレイ
は、
エネルギーを、前記第1の側にある複数の光位置から前記導光素子のアレイを通って前記第2の側へと延伸する複数のエネルギー伝搬経路に沿って指向させるように構成されている、導
光素子のアレイと、
前記複数のエネルギー伝搬経路
沿いにエネルギーの伝搬を
規制するように動作可能なエネルギー符号化素子と、を備え
るエネルギー装置であって、
前記導
光素子のアレイのうちの第1
の導光素子および
前記第1の導光素子に隣接する第2の導
光素子を
それぞれ通る
第1の抑制されていないエネルギー伝搬経路
および第2の抑制されていないエネルギー伝搬経路が、
前記複数の光位置のうちの第1
の領域および第2の領域を
それぞれ画定し、前記第1
の領域および
前記第2の領域
は、重なり合い、かつオフセットしており、さらに、前記エネルギー符号化素子
は、
エネルギーの伝搬を、前記第1
の領域内および
前記第2の領域内の各
光位置
から、前記第1の抑制されていないエネルギー伝搬経路
および前記第2の抑制されていないエネルギー伝搬経路のそれぞれへ通るように実質的に
規制し、
前記第1
の導光素子および
前記第2の導
光素子を
それぞれ通る前記
第1の抑制されていないエネルギー伝搬経路
および前記第2の抑制されていないエネルギー伝搬経路は、4Dプレノプティック関数により定義された
立体ライトフィールドの少なくとも一部分を形成
し、
前記複数の
光位置を通過するエネルギー
は、
第1の偏光状態
および第2の偏光状態で符号化され、
前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態は2つの異なる偏光状態であり、
前記エネルギー符号化素子
は、
エネルギー素子を
有し、前記エネルギー素子
は、複数の第1の領域および複数の第2の領域を
有し、
前記複数の第1の領域は
それぞれ、
前記第1の
偏光状態のエネルギーが、実質的に抑制されていない状態で
前記複数の第1の領域を通過し、かつ
前記第2の
偏光状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することを可能にするように構成され、
前記複数の第2の領域は
それぞれ、前記第2の
偏光状態のエネルギーが、実質的に抑制されていない状態で
前記複数の第2の領域を通過し、かつ前記第1の
偏光状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することを可能にするように構成されている、エネルギー装置。
【請求項2】
前記
第1の偏光状態
および前記第2の偏光状態は、第1
のエネルギー符号化状態および第2のエネルギー符号化状態を含み、前記エネルギー符号化素子が、エネルギー偏光素子を備える、請求項
1に記載のエネルギー装置。
【請求項3】
前記エネルギー符号化素子が、
a)直線偏光子、
b)円偏光子、
c)1/4波長板、半波長板、または全波長板、および
d)エネルギー偏光変調装置からなる群から選択される偏光素子を備える、請求項
1または2に記載のエネルギー装置。
【請求項4】
前記エネルギー素子の前記複数の第1の領域
は各々、第1の光軸を有するエネルギー符号化素子を備え、前記エネルギー素子の前記複数の第2の領域
は各々、第2の光軸を有するエネルギー符号化素子を備える、請求項
1から3のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項5】
前記第1
の領域内および
前記第2の領域内の前記
複数の光位置
は、
前記第1の偏光状態
および前記第2の偏光状態で
交互に編成されている、請求項
1から4のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項6】
前記第1
の領域内および
前記第2の領域内の
前記複数の光位置
は、
前記第1の偏光状態
および前記第2の偏光状態でグループ化され、かつ
交互に編成されている、請求項
1から5のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項7】
前記エネルギー
素子の前記複数の第1の領域および前記複数の第2の領域が
協働して、各導
光素子
ごとに1つのアパーチャを画定する
、請求項
1から6のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項8】
前記エネルギー
素子の前
記複数の第1の領域および前記複数の第2の領域が協働して、各導光素子ごとに複数のアパーチャを画定する
、請求項
1から6のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項9】
エネルギー結合素子をさらに備え、前記エネルギー結合素子は、複数の
前記エネルギー装置と、
前記エネルギー結合素子上に形成された、
光位置表面との間でエネルギーをリレーするように構成され
ており、前記複数の
光位置
は、前記エネルギー結合素子の前記
光位置表面上に配置され、さらに、異なるエネルギー装置を通って伝搬するエネルギーが、前記
光位置表面上の
交互に編成された光位置を通ってリレーされている、請求項
1から8のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項10】
前記エネルギー結合素子が、横方向アンダーソン局在を呈する素子を
有する、請求項
9に記載のエネルギー装置。
【請求項11】
前記偏光状態
は、前記エネルギー結合素子を
通して保持され、前記
交互に編成された光位置
は、交互
に符号化された
偏光状態を保持する、請求項
9または10に記載のエネルギー装置。
【請求項12】
前記交互
に符号化された偏光状態
は、直交
する偏光状態である、請求項
11に記載のエネルギー装置。
【請求項13】
前記エネルギー符号化素子
は、前記導
光素子のアレイの前記第2の側
に配置されている、請求項1に記載のエネルギー装置。
【請求項14】
前記エネルギー符号化素子
は、
前記第1の側において、前記複数の
光位置と前記導
光素子のアレイとの間
に配置されている、請求項1に記載のエネルギー装置。
【請求項15】
エネルギー装置
であって、
導
光素子のアレイであって、前記導
光素子のアレイ
は、
前記導光素子のアレイを挟んで第1の側
および第2の側
を有し、前記導
光素子のアレイ
は、
エネルギーを、前記第1の側にある複数の光位置から前記導
光素子
のアレイを通って前記第2の側へと延伸する複数のエネルギー伝搬経路に沿って指向させるように構成されている、導
光素子のアレイと、
前記複数のエネルギー伝搬経路
沿いにエネルギーの伝搬を
規制するように動作可能なエネルギー符号化素子
であって、前記エネルギー符号化素子は、前記複数の光位置上に能動エネルギー符号化素子を、前記導光素子のアレイ上に受動エネルギー符号化素子を有する、エネルギー符号化素子と、を備え、
前記導
光素子のアレイのうちの第1
の導光素子および
前記第1の導光素子に隣接する第2の導
光素子を
それぞれ通る
第1の抑制されていないエネルギー伝搬経路
および第2の抑制されていないエネルギー伝搬経路が、
前記複数の光位置のうちの第1
の領域および第2の領域を
それぞれ画定し、前記第1
の領域および
前記第2の領域
は、重なり合い、かつオフセットしており、
さらに、第1の
時点において、
前記
受動エネルギー符号化素子
は、
前記能動エネルギー符号化素子と連携して、前記第1の領域内の
前記光位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制し、
かつ、前記第2の領域内の
前記光位置を通る
エネルギー伝搬経路を
実質的に抑制されていない状態で通過を可能にし、
第2の
時点において、
前記
受動エネルギー符号化素子
は、
前記能動エネルギー符号化素子と連携して、前記第2の領域内の
前記光位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制し、
かつ、前記第1の領域内の
前記光位置を通る
エネルギー伝搬経路を
実質的に抑制されていない状態で通過を可能にし、
前記能動エネルギー符号化素子は、一群の連続する前記光位置におけるエネルギーを、前記第1の時点および前記第2の時点において、異なる偏光状態に符号化し、
前記第1
の導光素子および
前記第2の導
光素子を通る
経時的に集約された、抑制されていないエネルギー伝搬経路が、4Dプレノプティック関数により定義された
立体ライトフィールドの少なくとも一部分を形成する、エネルギー装置。
【請求項16】
エネルギー装置であって、
導光素子のアレイであって、前記導光素子のアレイは前記導光素子のアレイを挟んで第1の側および第2の側を有し、前記導光素子のアレイは、エネルギーを、前記第1の側にある複数の光位置から前記導光素子のアレイを通って前記第2の側へと延伸する複数のエネルギー伝搬経路に沿って指向させるように構成されている、導光素子のアレイと、
前記複数のエネルギー伝搬経路沿いにエネルギーの伝搬を規制するように動作可能なエネルギー符号化素子であって、前記エネルギー符号化素子は能動エネルギー符号化素子および受動エネルギー符号化素子を含む、エネルギー符号化素子と、を備え、
前記複数の光位置を通過するエネルギーは、第1の偏光状態および第2の偏光状態で符号化され、前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態は2つの異なる偏光状態であり、
前記能動エネルギー符号化素子の1または複数を、前記受動エネルギー符号化素子の1または複数と連携して制御することで、第1のセットのアパーチャおよび第2のセットのアパーチャが形成され、
前記第1のセットのアパーチャは、前記第1の偏光状態のエネルギーが、実質的に抑制されていない状態で前記第1のセットのアパーチャを通過し、かつ前記第2の偏光状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することを可能にするように構成され、前記第2のセットのアパーチャは、前記第2の偏光状態のエネルギーが、実質的に抑制されていない状態で前記第2のセットのアパーチャを通過し、かつ前記第1の偏光状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することを可能にするように構成されており、
第1の時点および第2の時点において、前記第1のセットのアパーチャおよび前記第2のセットのアパーチャは互いに切り替えられ、
前記導光素子のアレイのうちの第1の導光素子および前記第1の導光素子に隣接する第2の導光素子を通る抑制されていないエネルギー伝搬経路が、4Dプレノプティック関数により定義された立体ライトフィールドの少なくとも一部分を形成する、エネルギー装置。
【請求項17】
前記エネルギー符号化素子
は、少なくとも第1の
偏光状態と第2の
偏光状態
との間で切り替えるように構成された能動エネルギー符号化
素子を
有し、前記能動エネルギー符号化
素子は、前記第1の
偏光状態
で駆動されるときに、第1のセットのアパーチャを形成するように構成され、前記能動エネルギー符号化
素子は、前記第2の
偏光状態
で駆動されるときに、第2のセットのアパーチャを形成するように構成されている、請求項16に記載のエネルギー装置。
【請求項18】
前記第1
のセットのアパーチャおよび
前記第2のセットのアパーチャ
は、前記能動エネルギー符号化
素子によって形成されている、請求項17に記載のエネルギー装置。
【請求項19】
前記
能動エネルギー符号化素子
は、能動アパーチャバリアを
有する、請求項18に記載のエネルギー装置。
【請求項20】
前記能動アパーチャバリア
は、シャッタを
有する、請求項19に記載のエネルギー装置。
【請求項21】
1
または複数の
前記能動エネルギー符号化素子
は、
a)エネルギー偏光スイッチ、
b)エネルギーバンドパススイッチ、および
c)エネルギー変調装置からなる群から選択される、請求項
15から20のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項22】
1または複数の前記受動エネルギー符号化素子
は、
a)エネルギー偏光フィルタ、
b)エネルギーバンドパスフィルタ、および
c)エネルギー導波路からなる群から選択される、請求項
15から21のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項23】
1または複数の前記能動エネルギー
符号化素子
は、エネルギーを異なる
偏光状態に符号化し、
1または複数の前記受動エネルギー
符号化素子
は、前記
異なる偏光状態に基づいてエネルギーを符号化する、請求項
15から22のいずれか一項に記載のエネルギー装置。
【請求項24】
1または複数の前記能動エネルギー
符号化素子
は、
一群の連続する前記光位置におけるエネルギーを、
経時的に、前記異なる
偏光状態に符号化する、請求項
15に記載のエネルギー装置。
【請求項25】
1または複数の前記能動エネルギー
符号化素子
は、
交互に編成された光位置におけるエネルギーを、
経時的に、前記異なる
偏光状態に
符号化する、請求項
16に記載のエネルギー装置。
【請求項26】
1または複数の前記受動エネルギー
符号化素子
は、エネルギーを異なる
偏光状態に符号化し、
1または複数の前記能動エネルギー符号化素子
は、前記
異なる偏光状態に基づいてエネルギーを選択的に指向
させる、請求項
16に記載のエネルギー装置。
【請求項27】
1または複数の前記受動エネルギー
符号化素子
は、
交互に編成された
光位置において、
エネルギーを異なる
偏光状態に符号化する、請求項
26に記載のエネルギー装置。
【請求項28】
前記第1
のセットのアパーチャおよび
前記第2のセットのアパーチャが
形成されることで、
各導
光素子
ごとに、
複数のアパーチャが形成され
、前記エネルギー符号化素子
は、
前記複数のエネルギー伝搬経路沿いのエネルギーの伝搬が各
導光素子ごとの前記複数のアパーチャを通る
ように規制するように構成された分割アパーチャエネルギー符号化素子をさらに備える、請求項
16に記載のエネルギー装置。
【請求項29】
前記第1の
セットのアパーチャおよび
前記第2のセットのアパーチャが
形成されることで、
各導
光素子
ごとに複数のアパーチャが形成され、エネルギー
は、
経時的に、各
導光素子ごとの前記複数のアパーチャを通
るように指向されている、請求項
16に記載のエネルギー装置。
【請求項30】
前記能動エネルギー符号化
素子は、1
または複数の追加の状態に切り替わるように構成され、前記能動エネルギー符号化
素子は、
前記1または複数の追加の状態
で駆動されるときに、1
または複数の追加のセットのアパーチャを形成するように構成されている、請求項
16に記載のエネルギー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エネルギー指向装置に関し、具体的には、4Dプレノプティック関数に従って共有されたエネルギー位置から符号化されたアパーチャからのエネルギーを指向させるように構成されたエネルギー導波路に関する。
【背景技術】
【0002】
Gene RoddenberryのStar Trekにより世間一般に普及され、1900年代初期に作家Alexander Moszkowskiによって当初計画された「ホロデッキ」室内のインタラクティブな仮想世界の夢は、ほぼ一世紀の間、空想科学小説および技術革新に対するインスピレーションである。しかしながら、この経験の画期的な実現は、文献、メディア、ならびに子供達および同様に大人達の集合的な想像力の外には、全く存在していない。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態において、エネルギー装置は、導波路素子のアレイを備えることができ、この導波路素子のアレイは、第1の側面および第2の側面を備えることができ、アレイの第1の側面上の複数のエネルギー位置を通って延在する複数のエネルギー伝搬経路に沿って、エネルギーを指向させるように構成され得る。このエネルギー装置は、複数のエネルギー伝搬経路に沿ってエネルギーの伝搬を制限するように動作可能なエネルギー符号化素子をさらに備え得る。
【0004】
一実施形態では、導波路素子のアレイのうちの第1および第2の導波路素子を通る抑制されていないエネルギー伝搬経路は、エネルギー位置のうちの第1および第2の領域を画定し得、第1および第2の領域は、重なり合い、かつオフセットしている。エネルギー符号化素子は、第1および第2の領域内の各エネルギー位置を通るエネルギーの伝搬を、1つの抑制されていないエネルギー伝搬経路に実質的に制限することができる。第1および第2の導波路素子を通る抑制されていないエネルギー伝搬経路は、4Dプレノプティック関数により定義される体積エネルギーフィールドの少なくとも一部分を形成し得る。
【0005】
一実施形態では、複数のエネルギー位置を通過するエネルギーは、2つの異なるエネルギー状態で符号化され得、エネルギー符号化素子は、複数の第1の領域および複数の第2の領域を備えることができ、各第1の領域は、第1のエネルギー状態のエネルギーが、実質的に抑制されていない状態でそこを通過し、かつ第2のエネルギー状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することを可能にするように構成され、各第2の領域は、第2のエネルギー状態のエネルギーが、実質的に抑制されていない状態でそこを通過し、かつ第1のエネルギー状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することを可能にするように構成されている。
一実施形態では、第1の瞬間において、エネルギー符号化素子は、第1の領域内のエネルギー位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制し得、エネルギー符号化素子は、第2の領域内のエネルギー位置を通る実質的に抑制されていないエネルギー伝搬経路を可能にし得、第2の瞬間において、エネルギー符号化素子は、第2の領域内のエネルギー位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制し得、エネルギー符号化素子は、第1の領域内のエネルギー位置を通る実質的に抑制されていないエネルギー伝搬経路を可能にし得る。
【0006】
一実施形態では、エネルギーシステムは、エネルギー装置サブシステムであって、第1の複数のエネルギー位置を有する第1のエネルギー装置、および第2の複数のエネルギー位置を有する第2のエネルギー装置を備える、エネルギー装置サブシステムと、エネルギー結合素子であって、エネルギー装置サブシステムと、エネルギー結合素子上に形成されたエネルギー位置表面との間でエネルギーをリレーするように構成された、エネルギー結合素子と、を備え、複数のエネルギー位置は、エネルギー結合素子のエネルギー位置表面上に配置され得る。
【0007】
一実施形態では、第1および第2のエネルギー装置は、第1の複数のエネルギー位置の配置、および第2の複数のエネルギー位置の配置を重ね合わせることが、結果として、エネルギー位置表面における第3の複数のエネルギー位置になるように、相対的な配向に重ね合わされ得、第3の複数のエネルギー位置の数は、第1または第2のエネルギー位置のいずれとも異なる、結果として得られたエネルギー位置サイズを有する、各非境界領域に対して結合された第1および第2の複数の和よりも大きい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】エネルギー指向システムの設計パラメータを例解する概略図である。
【
図2】機械的なエンベロープを備えた能動装置領域を有するエネルギーシステムを例解する概略図である。
【
図3】エネルギーリレーシステムを例解する概略図である。
【
図4】ベース構造体に一緒に接着および締着されたエネルギーリレー素子の一実施形態を例解する概略図である。
【
図5A】マルチコア光ファイバを通るリレーされた画像の一例を例解する概略図である。
【
図5B】横方向アンダーソン局在原理の特性を呈する光学リレー器を通るリレーされた画像の一例を例解する概略図である。
【
図6】エネルギー表面から視認者に伝搬された光線を示す概略図である。
【
図7】エネルギー導波路素子および複数のエネルギー位置によって規定される視界を有する実施形態を例解する。
【
図8】120度の視界を達成するように設計された有効焦点距離を有するエネルギー導波路素子を備えるシステムに関して、困難な特性を実証する実施形態を例解する。
【
図9】エネルギー装置と、エネルギー結合素子上に形成されたエネルギー位置表面との間でエネルギーをリレーするように構成されたエネルギー結合素子の実施形態の例解図である。
【
図12A】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図12B】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図13A】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図13B】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図14A】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図14B】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図15A】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図15B】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図16A】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図16B】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図17A】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図17B】第1および第2の瞬間におけるエネルギー指向装置の実施形態の例解図である。
【
図18】例示的な能動エネルギー符号化素子の上面例解図である。
【
図19A】エネルギー結合システムの側面例解図である。
【
図19B】俯瞰図において、エネルギー結合器表面の一部を示す。
【
図19C】エネルギー装置の代替の実施形態を示す平面図を示す。
【
図20】アナモフィックなエネルギーリレー素子を活用することによって、どのようにして同じ有効ピクセル密度を達成し、ピクセルアスペクト比を変化させることができるかを例解する追加の実施形態を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ホロデッキ(Holodeck)(集合的に「ホロデッキ設計パラメータ」と呼ばれる)の一実施形態は、十分なエネルギー刺激を提供して、人間の感覚受容器をだまし、仮想的、社会的、およびインタラクティブな環境内で受容されたエネルギーインパルスが真実であると信じ込ませ、1)外付けアクセサリ、ヘッドマウントアイウェア、または他の周辺機器を伴わない両眼視差、2)任意の数の視認者に対して同時に視認体積全域にわたる正確な運動視差、閉鎖、および不透明度、3)知覚されたすべての光線に対する、同期収束、目の遠近調節、および縮瞳を介した視覚的焦点、ならびに4)視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、および/またはバランスに対して人間の感覚「解像度」を超えるほどの十分な密度および解像度の収束エネルギー波伝搬を提供する。
【0010】
これまでの従来の技術に基づいて、視覚系、聴覚系、体性感覚系、味覚系、嗅覚系、および前庭系を含むホロデッキ設計パラメータ(Holodeck Design Parameter)によって示唆されたように、画期的な方法ですべての受容野を提供することが可能な技術から、我々は、数世紀とまでは言わないが、数十年経過したところにある。
【0011】
本開示では、ライトフィールドおよびホログラフィックという用語は、任意の感覚受容器応答の刺激のためのエネルギー伝搬を定義するために、同義的に使用され得る。最初の開示は、ホログラフィック画像および体積触覚に対するエネルギー表面を通る電磁的および機械的エネルギー伝搬の例に言及し得るが、あらゆる形態の感覚受容器が、本開示の中で想定される。さらに、伝搬経路に沿ったエネルギー伝搬に対する本明細書に開示された原理は、エネルギー放出およびエネルギー捕捉の両方に適用可能であり得る。
【0012】
今日、多くの技術が存在し、それらは、残念ながら、レンチキュラー印刷、ペッパーズゴースト、裸眼立体ディスプレイ、水平視差ディスプレイ、ヘッドマウントVRおよびARディスプレイ(HMD)、ならびに「フォークスログラフィ」として一般化された他のそのような錯覚を含む、ホログラムと混同されていることが多い。これらの技術は、真のホログラフィックディスプレイの所望の特性のいくつかを呈し得るが、識別された4つのホルデッキ設計パラメータのうちの少なくとも2つに対処するのに十分な任意の方法で、人間の視覚感覚応答を刺激する能力が不足している。
【0013】
これらの課題は、ホログラフィックエネルギー伝搬に対して十分にシームレスなエネルギー表面を生成するための従来の技術によっては首尾よく実施されていない。しかしながら、視差バリア、ホーゲル、ボクセル、回折光学素子、マルチビュー投影、ホログラフィック拡散器、回転ミラー、多層ディスプレイ、時系列ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ等を含む、体積式および方向多重化ライトフィールドディスプレイを実施するには、様々なアプローチがあるが、従来のアプローチは、画質、解像度、角度サンプリング密度、サイズ、コスト、安全性、フレームレート等に関する妥協を必要とすることがあり、最終的には実行不可能な技術となる可能性がある。
【0014】
視覚系、聴覚系、体性感覚系のためのホルデッキ設計パラメータを達成するために、それぞれの系の各々の人間の鋭敏さが研究され、人間の感覚受容器を十分欺くためにエネルギー波を伝搬させることが理解される。視覚系は、約1角度分まで解像することができ、聴覚系は、わずか3度の配置差を区別し得、手の体性感覚系は、2~12mm離れた点を識別することができる。これらの鋭敏性を測定するには、様々な相反する方法があるが、これらの値は、エネルギー伝搬の知覚を刺激するためのシステムおよび方法を理解するには十分である。
【0015】
よく知られている感覚受容器のうち、人間の視覚系は、単一の光子でさえ感覚を誘発することができることを考慮すると、はるかに感度が高い。この理由のため、本導入の多くは、視覚エネルギー波伝搬に焦点を絞り、開示されたエネルギー導波路表面内に結合された極めて低い解像度のエネルギーシステムは、適切な信号を収束させて、ホログラフィック感覚上の知覚を誘発し得る。特に断りのない限り、すべての開示は、すべてのエネルギーおよび感覚領域に当てはまる。
【0016】
視認体積および視認距離が与えられた視覚系に対するエネルギー伝搬の有効設計パラメータを計算する場合、所望のエネルギー表面は、有効エネルギー位置密度の多くのギガピクセルを含むように設計され得る。広い視認体積、または近視野視認に関して、所望のエネルギー表面の設計パラメータは、数百ギガピクセル以上の有効エネルギー位置密度を含み得る。比較すると、所望のエネルギー源は、入力環境変数に従って、体積触覚学の超音波伝搬に対しては1~250有効ギガピクセルのエネルギー位置密度、またはホログラフィック音響の音響伝搬に対しては36~3,600個の有効エネルギー位置のアレイを有するように設計され得る。注意すべき重要なことは、開示された双方向エネルギー表面アーキテクチャを用いて、すべてのコンポーネントが、任意のエネルギー領域に対して適切な構造体を形成し、ホログラフィック伝搬を可能にするように構成され得ることである。
【0017】
しかしながら、今日、ホロデッキを可能にするための主な課題は、利用可能な視覚技術および電磁気装置の限界を内包している。音響装置および超音波装置は、それぞれの受容野における感覚的鋭敏さに基づいて所望の密度における大きさに数桁の違いがあることを考慮すると、それほど困難なものではないが、その複雑性を軽視すべきではない。ホログラフィックエマルジョンは、所望の密度を上回る解像度を伴って存在し、静止画像内の干渉パターンを符号化する一方で、最先端のディスプレイ装置は、解像度、データスループット、および製造の実現可能性によって制約される。これまで、単独のディスプレイ装置では、視力に対してほぼホログラフィックな解像度を有するライトフィールドを有意に生成することができなかった。
【0018】
画期的なライトフィールドディスプレイのための所望の解像度を満たすことが可能な単一のシリコンベース装置の製造は、現実的ではなく、現在の製造能力を超える極めて複雑な製造プロセスを内包し得る。既存の多数のディスプレイ装置を一緒にタイル状に並べることに対する制約は、パッケージング、電子機器回路、筐体、光学部品により形成される継ぎ目および間隙、ならびに画像化、コスト、および/またはサイズの観点から結果として必然的に実行不可能な技術となる他の多くの課題を内包する。
【0019】
本明細書に開示された実施形態は、ホロデッキを構築するための現実世界の道筋を提供し得る。
【0020】
ここで、これ以降の本明細書に、添付図面を参照して、実施形態例について説明するが、添付図面は、本明細書の一部を形成し、それらは、実施されることが可能な実施形態例を例解している。本開示および付属の特許請求の範囲の中で使用されているように、「実施形態」、「実施形態例」、および「例示的実施形態」という用語は、必ずしも単一の実施形態を指しているわけではないが、それらは単一の実施形態であってもよく、また、様々な実施形態例が、実施形態例の範囲または趣旨から逸脱しなければ、容易に組み合わされ、同義的に使用され得る。さらに、本明細書内で使用される専門用語は、実施形態例を説明することのみを目的としており、限定されたものであることを意図されていない。この点において、本明細書内で使用されているように、用語「in」は、「の中(in)」および「の上(on)」を含み得、用語「a」、「an」、および「the」は、単数および複数を指すことを含み得る。さらに、本明細書内で使用されているように、用語「by」は、また、その文脈に従って「から(from)」をも意味し得る。さらに、本明細書内で使用されているように、用語「if」は、また、その文脈に従って「when(の場合)」または「on(のとき)」をも意味し得る。さらに、本明細書内で使用されているように、単語「および/または」は、関連して列挙された項目のうちの1つ以上の任意およびすべての可能な組み合わせを指し、包含し得る。
【0021】
ホログラフィックシステムの検討
ライトフィールドエネルギー伝搬解像度の概要
ライトフィールドおよびホログラフィックディスプレイは、エネルギー表面位置が、視認体積内に伝搬された角度、色、および強度の情報を提供する複数の投影の結果である。開示されたエネルギー表面は、追加の情報が同じ表面を通って共存および伝搬する機会を提供し、他の感覚系応答を誘発する。立体ディスプレイとは異なり、空間内の収束されたエネルギー伝搬経路の視認される位置は、視認者が視認体積の周りを移動しても変化せず、多数の視認者が、あたかも対象物が本当にそこに存在するかのように、現実世界の空間内の伝搬された対象物を同時に観察し得る。いくつかの実施形態では、エネルギーの伝搬は、同じエネルギー伝搬経路内に配置され得るが、反対方向に配置されてもよい。例えば、エネルギー伝搬経路に沿ったエネルギー放出およびエネルギー捕捉は、本開示のいくつかの実施態様では、両方とも可能である。
【0022】
図1は、感覚受容器応答の刺激に関連した変数を例解する概略図である。これらの変数には、表面対角101、表面幅102、表面高さ103、確定したターゲット座席距離118、ディスプレイの中心からの視野のターゲット座席フィールド104、両眼の間のサンプルとしてここで実証された中間サンプルの数105、大人の眼間の平均離隔距離106、人間の目の角度分当たりの平均解像度107、ターゲット視認者位置と表面幅との間に形成される水平視野108、ターゲット視認者位置と表面高さとの間に形成される垂直視野109、結果として得られる水平導波路素子解像度、または表面を横切る素子の総数110、結果として得られる垂直導波路素子解像度、または表面を横切る素子の総数111、両眼の間における眼間の間隙、および両眼の間の角度投影に対する中間サンプル数に基づいたサンプル距離112、が含まれ得る。角度サンプリングは、サンプル距離およびターゲット座席距離113に基づき得、導波路素子当たりの全解像度水平方向(Horizontal)は、所望の角度サンプリング114から導出され得、導波路素子当たりの全解像度垂直方向(Vertical)は、所望の角度サンプリング115から導出され得る。装置水平方向(Device Horizontal)は、所望の慎重な(discreet)エネルギー源の確定された数のカウント116であり、装置垂直方向(Device Vertical)は、所望の慎重な(discreet)エネルギー源の確定された数のカウント117である。
【0023】
所望の最小解像度を理解するための方法は、視覚(または他の)感覚受容器応答の十分な刺激を確保するための以下の基準、すなわち、表面サイズ(例えば、84インチ対角線)、表面アスペクト比(例えば、16:9)、座席距離(例えば、ディスプレイからの距離128インチ)、座席視野(例えば、ディスプレイの中心に対して120度または±60度)、ある距離を隔てた所望の中間サンプル(例えば、両眼の間にある1つの追加伝搬経路)、大人の眼間の平均離隔距離(約65mm)、および人間の目の平均解像度(約1角度分)に基づき得る。これらの例の値は、具体的なアプリケーション設計パラメータに応じたプレースホルダとみなされるべきである。
【0024】
さらに、視覚感覚受容器に起因する値の各々は、他の系と置き換えられ、所望の伝搬経路パラメータを決定し得る。他のエネルギー伝搬の実施形態の場合、聴覚系の角度感度を3度と低くなるように、また、手の体性感覚系の空間解像度を2~12mmと小さくなるように考慮され得る。
【0025】
これらの知覚の鋭敏さを測定するための様々な相反する方法が存在するが、これらの値は、仮想エネルギー伝搬の知覚を刺激するシステムおよび方法を理解するのに十分である。設計解像度を考慮するための多くの方法が存在するが、以下に提案される原理体系は、実用的な製品検討と感覚系の生物学的な解像限界とを組み合わせる。当業者には理解されるように、以下の概要は、かかる任意のシステム設計を単純化したものであり、単なる例示的な目的のみのために考慮されるべきである。
【0026】
知覚系の解像度限界が理解されている場合、全エネルギー導波路素子密度は、受容する感覚系が、隣接する素子から単一のエネルギー導波路素子を識別することができないように計算され得ると、以下のように与えられる。
【数1】
【0027】
上記の計算の結果、約32×18°の視野が得られ、その結果、約1920×1080(最も近いフォーマットに丸められた)エネルギー導波路素子が望ましい。また、視界が(u、v)の両方に対して両立し、エネルギー位置のより規則正しい空間サンプリング(例えば、ピクセルアスペクト比)を提供するように、変数を抑制することもできる。システムの角度サンプリングが、最適化された距離における2点間で定義されたターゲット視認体積位置、および追加伝搬エネルギー経路を仮定すると、以下のように与えられる。
【数2】
【0028】
この場合、眼間距離を活用してサンプル距離を計算するが、任意の尺度を活用して所与の距離としての適切なサンプル数を説明し得る。上記の変数を考慮すると、0.57°当たり約1本の光線が望ましく、別々の感覚系当たりの系全体の解像度が、算出され得、以下のように与えられる。
【数3】
【0029】
上記のシナリオを使って、視力システムに対して対処されたエネルギー表面のサイズ、および角度解像度が与えられると、その結果得られるエネルギー表面は、望ましくは、約400k×225kピクセルのエネルギー解像位置、または90ギガピクセルのホログラフィック伝搬密度を含み得る。これらの与えられた変数は、単なる例示的な目的のみのためであり、他の多くの感覚およびエネルギー計測学上の考察は、エネルギーのホログラフィック伝搬の最適化に対して検討されるべきである。追加の実施形態では、1ギガピクセルのエネルギー解像位置が、入力変数に基づいて求められ得る。追加の実施形態では、1,000ギガピクセルのエネルギー解像位置が、入力変数に基づいて求められ得る。
【0030】
現行技術の限界
能動領域、装置電子機器回路、パッケージング、および機械的エンベロープ
図2は、ある特定の機械的形状因子を伴う能動領域220を有する装置200を例解する。装置200は、電力供給のためのドライバ230および電子機器回路240を含み、能動領域220に接続し得、その能動領域は、xおよびyの矢印により示される寸法を有する。この装置200は、電力および冷却のコンポーネントを駆動するためのケーブル配線および機械的構造体を考慮に入れておらず、さらに、機械的実装面積は、可撓ケーブルを装置200の中に導入することによって最小化され得る。また、かかる装置200に対する最小実装面積は、M:xおよびM:yの矢印により示される寸法を有する機械的エンベロープ210と呼ばれ得る。この装置200は、単に例解目的のみのためであり、特定用途向け電子機器回路設計は、機械的エンベロープ間接費をさらに減らす可能性があるが、ほとんどすべての場合において、装置の能動領域の正確なサイズとはなり得ない。一実施形態では、この装置200は、マイクロOLED、DLPチップ、もしくはLCDパネル、または画像照明の目的を有する他の任意の技術に対する能動画像領域220と関連するため、電子機器回路の依存状態を例解する。
【0031】
いくつかの実施形態では、より大規模なディスプレイ全体上に多数の画像を集約するために、他の投影技術を検討することも可能となり得る。しかしながら、このことは、投写距離、最小焦点、光学品質、均一なフィールド解像度、色収差、熱特性、較正、整列、追加サイズ、または形状因子に対するより大きな複雑化によるコストをもたらし得る。最も実用的な応用の場合、数十または数百個のこれらの投影源200をホストとして機能させることは、結果として、より信頼性が低く、より大規模な設計となり得る。
【0032】
単に例示的な目的だけのため、3840×2160サイトのエネルギー位置密度を有するエネルギー装置を仮定すると、エネルギー表面に対して望ましい個別のエネルギー装置(例えば、装置100)の数を算出し得、以下のように与えられる。
【数4】
【0033】
上記の解像度の考慮を前提とすると、
図2に示すエネルギー装置と同様の、約105×105個の装置が所望され得る。数多くの装置が、規則正しい格子状にマッピングされてもよく、またはマッピングされなくてもよい様々なピクセル構造体から構成されることに留意されたい。各完全なピクセル内に追加のサブピクセルまたは位置が存在するという場合には、これらは、活用され、追加の解像度または角度密度を生成し得る。追加の信号処理を使用して、ピクセル構造体(複数可)の指定された位置に従って、ライトフィールドを正しい(u、v)座標に変換する方法を決定することができ、各装置の、既知の較正された明示的な特性となり得る。さらに、他のエネルギー領域は、これらの比率および装置構造体の異なる取り扱いを必要とし得、当業者は、所望の周波数領域の各々の間にある直接的な内在的関係を理解するであろう。これについては、以降の開示の中でより詳細に示され、検討されるであろう。
【0034】
結果得られた計算を使用して、最大解像度エネルギー表面を生成するには、これらの個別の装置のうちのどれだけの個数が望ましいのかを理解し得る。この場合、視力閾値を達成するには、約105×105個、または約11,080個の装置が所望され得る。十分な感覚ホログラフィック伝搬に対してこれらの利用可能なエネルギー位置からシームレスなエネルギー表面を作り出すことには、課題および斬新さが存在する。
【0035】
シームレスなエネルギー表面の概要
エネルギーリレーのアレイの構成および設計
いくつかの実施形態では、各装置の機械的構造の制約による継ぎ目がない個別装置のアレイから高エネルギー位置密度を生成する課題に対処するためのアプローチについて開示されている。一実施形態では、エネルギー伝搬リレーシステムにより、能動装置領域の有効サイズを増加させることが、機械的寸法を満たすか、または超過することを可能にして、リレーのアレイを構成し、かつ単一のシームレスなエネルギー表面を形成し得る。
【0036】
図3は、かかるエネルギーリレーシステム300の一実施形態を例解する。図に示すように、リレーシステム300は、機械的エンベロープ320に搭載された装置310を含み、装置310からエネルギーを伝搬させるエネルギーリレー素子330を有することができる。リレー素子330は、装置の多数の機械的エンベロープ320が多数の装置310のアレイ中に配置されているときに生じ得る任意の間隙340を減らす能力を提供するように構成され得る。
【0037】
例えば、装置の能動領域310が20mm×10mmであり、かつ機械的エンベロープ32が40mm×20mmである場合、各装置310の機械的エンベロープ320を変化または衝突させずにこれらの素子330のアレイを共にシームレスに整列することができると仮定すると、エネルギーリレー素子330は、2対1の倍率で設計され、縮小端部(矢印A)上に約20mm×10mm、および拡大端部(矢印B)上に約40mm×20mmのテーパ形状を生成し得る。機械的に、リレー素子330は、一緒に接合または融着され、各装置310間の最低限の継ぎ目間隙340を確保しながら整列し、かつ研磨し得る。かかる一実施形態では、目の視力限界より小さい継ぎ目間隙340を達成することが可能になる。
【0038】
図4は、一緒に形成され、追加の機械的構造体430に確実に締着されたエネルギーリレー素子410を有するベース構造体400の一例を例解する。シームレスなエネルギー表面420の機械的構造体は、多数のエネルギーリレー素子410、450を、リレー素子410、450を搭載するための接合または他の機械的プロセスを通じて、同じベース構造体に直列に結合させる能力を提供する。いくつかの実施態様では、各リレー素子410は、融着され、接合され、接着され、圧力嵌合され、整列され、またはそれ以外では、一緒に取り付けられて、その結果得られるシームレスなエネルギー表面420を形成し得る。いくつかの実施態様では、装置480は、リレー素子410の後部に搭載され、パッシブまたはアクティブ調芯されて、決められた公差を維持する範囲内で適切なエネルギー位置に整列することを確保し得る。
【0039】
一実施形態では、シームレスエネルギー表面は、1つ以上のエネルギー位置を備え、1つ以上のエネルギーリレー素子スタックは、第1および第2の側面を備え、各エネルギーリレー素子スタックは、1つ以上のエネルギー位置とシームレスディスプレイ表面との間で延在する伝搬経路に沿ってエネルギーを指向する唯一のシームレスなディスプレイ表面を形成するように配置され、ここで、終端エネルギーリレー素子の任意の2つの隣接する第2の側面の端部間距離は、唯一のシームレスなディスプレイ表面の幅より大きい距離において20/40の映像よりも良好な人間の視力によって定義されるような最小の認知可能な輪郭よりも小さい。
【0040】
一実施形態では、シームレスなエネルギー表面の各々は、横方向および長手方向の配向に第1および第2の表面を形成する1つ以上の構造体を各々有する1つ以上のエネルギーリレー素子を備える。第1のリレー表面は、結果として正または負の倍率となる第2のリレー表面と異なる領域を有し、第2のリレー表面全体を横切る表面輪郭の法線に対して±10度の角度を実質的に満たすように、第2のリレー表面を通ってエネルギーを通過させる第1および第2のリレー表面の両方に対して明白な表面輪郭を伴って構成されている。
【0041】
一実施形態では、多数のエネルギー領域は、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー領域を含む1つ以上の感覚ホログラフィックエネルギー伝搬経路を指向するように、単一のエネルギーリレー内、または複数のエネルギーリレーの間に構成され得る。
【0042】
一実施形態では、シームレスなエネルギー表面は、1つ以上のエネルギー領域を同時に受信および放出の両方を行ってそのシステム全体にわたって双方向のエネルギー伝搬を提供するように、各第2の側面に対して2つ以上の第1の側面を含むエネルギーリレーで構成される。
【0043】
一実施形態では、エネルギーリレーは、ゆるやかなコヒーレント素子として提供される。
【0044】
コンポーネント設計構造体の導入
横方向アンダーソン局在エネルギーリレーにおける開示された進展
エネルギーリレーの特性は、横方向アンダーソン局在を誘発させるエネルギーリレー素子に対して本明細書に開示された原理に従って大幅に最適化され得る。横方向アンダーソン局在は、横方向には無秩序であるが長手方向には一貫性のある材料を通って輸送される光線の伝搬である。
【0045】
これは、アンダーソン局在現象を生じさせる材料の影響は、波の干渉が横方向の配向の伝搬を完全に制限し得る一方で長手方向の配向の伝搬を継続するような多重散乱経路間のランダム化によるよりも、全反射による影響を受けにくいことを意味し得る。
【0046】
さらに重要な利点としては、従来のマルチコア光ファイバ材料のクラッドを除去することである。このクラッドは、ファイバ間のエネルギーの散乱を機能的に除去するが、同時に光線エネルギーに対する障壁として機能し、これによって少なくともコア対クラッド比(例えば、70:30のコア対クラッド比では、受信されたエネルギー伝送のうちの最大70%で送信し得る)まで伝送を減少させ、さらに、伝搬されたエネルギー内に強いピクセル化パターニングを形成する。
【0047】
図5Aは、かかる1つの非アンダーソン局在エネルギーリレー500の一例の端面図を例解し、ここでは、画像が、光ファイバの固有の特性のためにピクセル化およびファイバノイズが呈し得るマルチコア光ファイバを介してリレーされている。従来のマルチモードおよびマルチコア光ファイバを使うと、リレーされた画像は、離散的なアレイコアの全反射特性のために本質的にピクセル化され得、そこでは、任意のコア間クロストークが変調伝達関数を低下させ、かつ輪郭ボケを増加させるであろう。従来のマルチコア光ファイバを使って結果として生成された画像は、
図3に示すものと同様の残留固定ノイズファイバパターンを有する傾向がある。
【0048】
図5Bは、横方向アンダーソン局在の特性を呈する材料を含むエネルギーリレーを通って同じリレー画像550の一例を例解し、ここでは、リレーパターンが、
図5Aからの固定されたファイバパターンと比較してより大きな密度の粒子構造を有する。一実施形態では、ランダム化された微小コンポーネント加工構造体を含むリレーは、横方向アンダーソン局在を誘発し、市販のマルチモードガラス光ファイバよりも高い、解決可能な解像度の伝搬で光をより有効に輸送する。
【0049】
コストおよび重量の両方に関して、横方向アンダーソン局在材料特性には大きな利点があり、ここで、同様の光学グレードのガラス材料が、一実施形態内で生成された同じ材料のコストよりも10~100倍以上のコストおよび重量がかかる可能性があり、ここでは、開示されたシステムおよび方法は、当技術分野で知られる他の技術を凌駕してコストおよび品質の両方を改善する重要な機会を実証するランダム化された微小コンポーネント加工構造体を含む。
【0050】
一実施形態では、横方向アンダーソン局在を呈するリレー素子は、一次元格子状に配置された3つの各々の直交平面内に、複数の少なくとも2つの異なるコンポーネント加工構造体を含み得、その複数の構造体は、一次元格子内の横方向平面内の材料の波伝搬特性のランダム化された分布、および一次元格子内の長手方向平面内の材料の波伝搬特性の同値チャネルを形成し、そこでは、エネルギーリレーを通って伝搬する局在エネルギー波が、横方向の配向に対して長手方向の配向により高い輸送効率を有する。
【0051】
一実施形態では、多数のエネルギー領域は、単一内、または多数の横方向アンダーソン局在エネルギーリレーの間に構成され、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー領域を含む1つ以上の感覚ホログラフィックエネルギー伝搬経路を指向し得る。
【0052】
一実施形態では、シームレスなエネルギー表面は、1つ以上のエネルギー領域を同時に受信および放出の両方を行ってそのシステム全体にわたって双方向のエネルギー伝搬を提供するように、各第2の側面に対して2つ以上の第1の側面を含む横方向アンダーソン局在エネルギーリレーで構成される。
【0053】
一実施形態では、横方向アンダーソン局在エネルギーリレーは、ゆるやかなコヒーレント素子、またはフレキシブルなエネルギーリレー素子として構成されている。
【0054】
4Dプレノプティック関数に関する考察
ホログラフィック導波路アレイを通るエネルギーの選択的伝搬
上記および本明細書全体にわたって考察されているように、ライトフィールドディスプレイシステムは、一般に、エネルギー源(例えば、照明源)、および上記の考察で明確に示したような、十分なエネルギー位置密度で構成されたシームレスなエネルギー表面を含む。複数のリレー素子を使用して、エネルギー装置からシームレスなエネルギー表面にエネルギーをリレーし得る。一旦、エネルギーが所要のエネルギー位置密度を有するシームレスなエネルギー表面に送達されると、エネルギーは、開示されたエネルギー導波路システムを介して4Dプレノプティック関数に従って伝搬され得る。当業者により理解されるように、4Dプレノプティック関数は、当技術分野でよく知られており、本明細書では、これ以上詳述しない。
【0055】
エネルギー導波路システムは、4Dプレノプティック関数の角度コンポーネントを表すことを通じて通過するエネルギー波の角度方向を変化させるように構成された構造体と共に、4Dプレノプティック関数の空間座標を表すシームレスなエネルギー表面に沿って複数のエネルギー位置を通ってエネルギーを選択的に伝搬させ、そこでは、伝搬されたエネルギー波は、4Dプレノプティック関数により指向された複数の伝搬経路に従って空間内に収束し得る。
【0056】
ここで、
図6を参照して、4Dプレノプティック関数に従って4D画像空間におけるライトフィールドエネルギー表面の一例を例解する。この図は、エネルギーの光線が視認体積内の様々な位置から空間630内でどのように収束するかを説明する際の視認者620へのエネルギー表面600の光線追跡を示している。図に示すように、各導波路素子610は、エネルギー表面600を通るエネルギー伝搬640を説明する4次元情報を画定する。2つの空間次元(本明細書では、xおよびyと呼ばれる)とは、画像空間内で観察され得る物理的な複数のエネルギー位置、ならびに角度成分θおよびφ(本明細書では、uおよびvと呼ばれる)であり、このことは、エネルギー導波路アレイを通って投影されるときに仮想空間内で観察される。通常、および4Dプレノプティック関数に従って、複数の導波路(例えば、小型レンズ)は、本明細書に記載されたホログラフィックまたはライトフィールドシステムを形成する際、u、v角度成分により画定された方向に沿って、x、y次元から仮想空間内の特定の位置にエネルギー位置を指向することができる。
【0057】
しかしながら、当業者であれば、ライトフィールドおよびホログラフィックディスプレイ技術に対する重要な課題は、回折、散乱、拡散、角度方向、較正、焦点、視準、曲率、均一性、素子クロストーク、ならびに減少する有効解像度ならびに極めて忠実にエネルギーを正確に収束させることができないことの一因となる他の多数のパラメータのいずれかを正確に考慮しなかった設計のために、制御されていないエネルギー伝搬を引き起こすことを理解するであろう。
【0058】
一実施形態では、ホログラフィックディスプレイと関連付けられた課題に対処するための選択的エネルギー伝搬へのアプローチは、エネルギー符号化素子、およびほぼコリメートされたエネルギーを有する導波路アパーチャを、4Dプレノプティック関数により画定された環境の中に実質的に満たすことを含み得る。
【0059】
一実施形態では、エネルギー導波路のアレイは、単一の導波路素子を通過するのみとするように、各エネルギー位置の伝搬を制限するように配置された1つ以上の素子によって抑制されたシームレスなエネルギー表面に沿って、複数のエネルギー位置に対する所定の4D関数により画定された固有の方向において、導波路素子の有効アパーチャを通って延在し、かつそれを実質的に満たすように構成されている、各導波路素子に対する複数のエネルギー伝搬経路を画定し得る。
【0060】
一実施形態では、多数のエネルギー領域は、単一のエネルギー導波路内に、または多数のエネルギー導波路の間に構成され、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー領域を含む1つ以上の感覚ホログラフィックエネルギー伝搬を指向し得る。
【0061】
一実施形態では、エネルギー導波路およびシームレスなエネルギー表面は、1つ以上のエネルギー領域を受信および放出の両方を行うように構成され、システム全体を通じて双方向エネルギー伝搬を提供する。
【0062】
一実施形態では、エネルギー導波路は、エネルギーの非線形または非規則的なエネルギー分布を伝搬するように構成されており、そのエネルギー分布は、非透過性空隙領域を含み、デジタル符号化、回折、屈折、反射、グリン、ホログラフィック、フレネル、または壁、テーブル、床、天井、部屋、もしくは他の幾何学ベース環境を含む任意のシームレスなエネルギー表面配向のための同様な導波路構成を活用する。さらなる実施形態では、エネルギー導波路素子は、ユーザが360度構成でエネルギー表面のすべての周辺からホログラフィック画像を視認することを可能にする任意の表面プロファイルおよび/または卓上視野を提供する様々な形状を生成するように構成され得る。
【0063】
一実施形態では、エネルギー導波路アレイ素子は、反射表面としてもよく、それらの素子の配置は、六角形、正方形、不規則、半規則、湾曲、非平面、球面、円筒、傾斜規則、傾斜不規則、空間的に変化する、かつ/または多層化されてもよい。
【0064】
シームレスなエネルギー表面内の任意のコンポーネントの場合、導波路またはリレーコンポーネントとしては、以下に限定されないが、光ファイバ、シリコン、ガラス、ポリマー、光学リレー、回折、ホログラフィック、屈折、または反射素子、光学面板、エネルギー結合器、ビームスプリッタ、プリズム、偏光素子、空間光変調器、能動ピクセル、液晶セル、透明ディスプレイ、またはアンダーソン局在もしくは全反射を呈する任意の同様な材料を挙げることができる。
【0065】
ホロデッキの実現
ホログラフィック環境内で人間の感覚受容器を刺激するための双方向シームレスエネルギー表面システムの集約
多数のシームレスなエネルギー表面を一緒にタイル張り、融着、接合、取り付け、および/または縫い合わせを行い、部屋全体を含む任意のサイズ、形状、輪郭、または形状因子を形成することによって、シームレスなエネルギー表面システムの大規模な環境を構築することが可能になる。各エネルギー表面システムは、双方向ホログラフィックエネルギーの伝搬、放出、反射、または検知のために集合的に構成されたベース構造体、エネルギー表面、リレー、導波路、装置、および電子機器回路を有するアセンブリを含み得る。
【0066】
一実施形態では、タイル張り式シームレスエネルギーシステムの環境が、集約されて所与の環境内のすべての表面まで構成する設備を含む、大きくシームレスな平面または曲面壁を形成し、シームレス、不連続面、カット面、曲面、円筒、球面、幾何学的、または非規則的な形状の任意の組み合わせとして構成されている。
【0067】
一実施形態では、平面表面の集約タイルは、劇場または会場ベースのホログラフィックエンターテイメントのための壁サイズのシステムを形成する。一実施形態では、平面表面の集約タイルは、洞窟ベースのホログラフィック設備のために天井および床の両方を含む4~6つの壁を有する部屋を網羅する。一実施形態では、湾曲した表面の集約タイルは、没入型ホログラフィック設備のための円筒型シームレス環境を生成する。一実施形態では、シームレス球形表面の集約タイルは、没入型ホロデッキベース体験のためのホログラフィックドームを生成する。
【0068】
一実施形態では、シームレスな湾曲エネルギー導波路の集約タイルは、エネルギー導波路構造体内のエネルギー符号化素子の境界に沿って正確なパターンに従う機械端部を提供し、隣接する導波路表面の隣接するタイル状機械端部を接合、整列、または融着し、結果としてモジュール式のシームレスなエネルギー導波路システムを得る。
【0069】
集約タイル環境のさらなる実施形態では、エネルギーは、多数同時エネルギー領域に対して双方向に伝搬される。さらなる実施形態では、エネルギー表面は、導波路を使って同じエネルギー表面から同時に表示および捕捉の両方を行う能力を提供し、その導波路は、ライトフィールドデータが導波路を通って照明源により投影され、同時に同じエネルギー表面を通って受信され得るように設計されている。さらなる実施形態では、深度検知および能動走査技術をさらに活用して、正確な世界座標内のエネルギー伝搬と視認者との間の相互作用を可能にし得る。さらなる実施形態では、エネルギー表面および導波路は、触覚興奮または体積触覚学のフィードバックを誘発するような周波数を放出、反射、または収束させるように動作可能である。いくつかの実施形態では、双方向エネルギー伝搬および集約表面の任意の組み合わせが可能である。
【0070】
一実施形態では、システムは、少なくとも2つのエネルギー装置をシームレスなエネルギー表面の同じ部分にペアにするために、2つ以上の経路エネルギー結合器を使用して別々にペアにされた、1つ以上のエネルギー装置を伴うエネルギー表面を通ってエネルギーの双方向放出および検知を可能にするエネルギー導波路を備え、または1つ以上のエネルギー装置は、エネルギー表面の後ろに固定され、ベース構造体に固定された追加のコンポーネントに、または軸外の直接もしくは反射の投影もしくは検知のための導波路のFOVの前方かつ外側の位置に、最も近接しており、その結果得られたエネルギー表面は、双方向エネルギー伝送を提供し、その双方向エネルギー伝送は、導波路がエネルギーを収束させ、第1の装置がエネルギーを放出させ、そして第2の装置がエネルギーを検知するのを可能にし、そこでは、その情報を処理し、以下に限定されないが、4Dプレノプティックアイ、および伝搬エネルギーパターン内干渉の網膜追跡もしくは検知、深度推定、近似、動作追跡、画像、色、もしくは音響情報、または他のエネルギー周波数解析を含むコンピュータ視覚関連タスクを実行する。さらなる実施形態では、追跡された位置は、双方向に捕捉されたデータと投影情報との間の干渉に基づいて、エネルギーの位置を能動的に計算し、修正する。
【0071】
いくつかの実施形態では、超音波センサ、可視電磁ディスプレイ、および超音波放出装置を含む3つのエネルギー装置の複数の組み合わせが、各装置のエネルギー領域に特有の加工特性、ならびに超音波および電磁エネルギーが、各装置のエネルギーを別々に指向および収束させ、分離したエネルギー領域のために構成されている他の導波路素子によっては実質的に影響を受けない能力をそれぞれ提供するように構成された2つの加工導波路素子、を含む3つの第1の表面の各々と一緒に単一の第2のエネルギーリレー表面の中に結合されたエネルギーを伝搬させる3つの第1のリレー表面の各々、に対して共に構成されている。
【0072】
いくつかの実施形態では、符号化/復号化技術、ならびに較正された構成ファイルに基づいてエネルギー伝搬に適切な較正情報にデータを変換するための専用の集積システムを使用して、効率的な製造がシステムアーチファクトの除去、および得られたエネルギー表面の幾何学的マッピングの生成を可能にする較正手順が開示されている。
【0073】
いくつかの実施形態では、一連の追加のエネルギー導波路、および1つ以上のエネルギー装置が1つのシステムに一体化され、不明瞭なホログラフィックピクセルを生成し得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、追加の導波路素子が、エネルギー符号化素子、ビームスプリッタ、プリズム、能動視差バリア、または偏光技術を含めて一体化され、導波路の直径よりも大きい空間解像度および/または角度解像度を提供し、または他の超解像の目的のために提供する。
【0075】
いくつかの実施形態では、開示されたエネルギーシステムは、また、仮想現実(VR)または拡張現実(AR)などのウェアラブル双方向装置としても構成され得る。他の実施形態では、エネルギーシステムは、表示または受信されたエネルギーが、視認者に対して空間内に決められた平面の最も近いところに焦点を合わせるような調整光学素子(複数可)を含み得る。いくつかの実施形態では、導波路アレイは、ホログラフィックヘッドマウントディスプレイに組み込まれ得る。他の実施形態では、システムは、視認者がエネルギーシステムおよび現実世界環境(例えば、透明ホログラフィックディスプレイ)の両方を見ることが可能になる多数の光学経路を含み得る。これらの例では、システムは、他の方法に加えて近視野として提示され得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、データの送信は、情報およびメタデータの任意のデータセットを受信し、当該データセットを分析し、材料特性、ベクトル、表面ID、より疎なデータセットを形成する新規ピクセルデータを受信または割り当てを行う、選択可能または可変の圧縮率を有する符号化処理を含み、そこでは、受信されたデータは、2D、立体、マルチビュー、メタデータ、ライトフィールド、ホログラフィック、幾何学的形状、ベクトルもしくはベクトル化されたメタデータを含んでもよく、符号器/復号器は、2D、2Dプラス深度、メタデータ、もしくは他のベクトル化された情報、立体、立体プラス深度、メタデータ、もしくは他のベクトル化された情報、マルチビュー、マルチビュープラス深度、もしくは他のベクトル化された情報、ホログラフィック、またはライトフィールドコンテンツに対する画像処理を含む実時間またはオフラインのデータを、深度メタデータの有無にかかわらず深度推定アルゴリズムを介して変換する能力を提供し得、逆光線追跡方法は、特徴付けられた4Dプレノプティック関数を介して、様々な2D、立体、マルチビュー、体積、ライトフィールド、またはホログラフィックのデータから実世界座標に逆光線追跡によって生成されて得られた変換データを適切にマッピングする。これらの実施形態では、所望の全データ送信は、未処理のライトフィールドデータセットよりも数桁小さい送信情報となり得る。
【0077】
ホログラフィックシステムにおける超解像のためのエネルギー抑制符号化導波路
ホログラフィックおよびプレノプティック4Dシステムは、導波路アパーチャを通る伝搬経路の全角度分布とエネルギー指向システムの視認体積との間に不一致がある場合、大きな角度アーチファクトの影響を受けるであろう。制御されていないシステムでは、アレイ内の有効導波路アパーチャのみが所与の導波路機能に対して理想化された主光線角度を含む場合、エネルギー導波路素子からの経路は、システムの角度分布を画定するエネルギー位置の所定のアレイの外側の領域に伝搬し得るが、エネルギーが導波路素子の理想化された主光線角度を越えて軸外に伝搬し続けるため、実際にはその視野に制限され得ない。導波路アレイに対して選択的なエネルギー伝搬に関する適切な考慮がない場合、隣接する導波路のために割り当てられたエネルギー位置からのエネルギー伝搬経路は、エネルギー指向システム性能を損ない得る。
【0078】
図7は、エネルギー導波路素子704および複数のエネルギー位置706により規定される視野702を有する実施形態700を例解し、導波路素子704の有効角度分布、および視認体積から外れた関連するゾーン708を画定している。光線712に沿ってエネルギー導波路素子704を視認する視認者710は、エネルギー位置714を間違って視認し、そのエネルギー位置は、視認者710に対して適切なエネルギー情報を指向し得ない。
【0079】
図7から、伝搬経路のより広い角度分布に対処し、軸外の視認者を収容するために、有効導波路素子の縮減が検討され得る。主光線角度分布が120度の場合、これは、結果として、有効的には約f/0.6アパーチャとなる。f/1.4未満のものは、エネルギー導波路素子の設計に応じて益々困難になる。
図8は、120度の視野806を達成するように設計された有効焦点距離804を有するエネルギー導波路素子802を備えるシステムの場合の困難な特性を実証する実施形態800を例解する。
【0080】
図8は、導波路素子の有効アパーチャを通る伝搬を考慮しない、理想化された導波路エネルギー伝搬角度分布を例解する。本明細書に開示されているように、軸外のエネルギー伝搬経路を抑制するように導波路アレイを介して選択的にエネルギーを伝搬させるためのエネルギー符号化素子は、任意のエネルギー指向システム設計のために必要とされ得る。
【0081】
一実施形態では、エネルギー符号化素子は、エネルギー伝搬経路の一部に沿ってエネルギーの伝搬を制限するように配置し得る。さらに、エネルギー符号化素子は、少なくとも1つのアパーチャ数を含み得、バッフル構造を備え得る。一実施形態では、エネルギー符号化素子の構造は、それによってエネルギー伝搬の角度拡大を制限するように構成され得る。
【0082】
エネルギー符号化素子のさらなる拡張として、導波路アパーチャの少なくとも一部とエネルギー符号化素子との間の特定の符号化を介して素子の抑制するアスペクトをエネルギー符号化方法に有効に変換することによって、時空的な超解像度がエネルギー符号化素子を使用して、重なり合う空間的、時間的、または時空的なエネルギー位置を介して同一の拡張された視野を保持する有効焦点距離の両方を増加させることを提供するためのシステムを備えり。集合的には、エネルギー指向システム内で空間的に、時間的に、時空的に、または他の方法でペアリングすることは、エネルギー符号化素子を意味し、エネルギー符号化素子の集合は、エネルギー符号化システムを備える。
【0083】
エネルギー保持結合器を通るエネルギー符号化装置およびエネルギー保持コンポーネント加工構造体
エネルギーリレー装置への新規なアプローチを使用することによって、角度超解像を提供するエネルギー符号化素子の一実施形態では、偏光またはエネルギー状態保持のエネルギー結合器が、複数の偏光保持エネルギー結合器、または横方向アンダーソン局在を呈するエネルギー結合器を形成する偏光保持コンポーネント加工構造体を備えるシステムを通じて開示されている。このシステムを通じて、複数のエネルギー位置を直接的または間接的に符号化し、エネルギーリレー経路を通って、そして唯一のシームレスなエネルギー表面を通って、エネルギー符号化状態を保持することが可能である。一実施形態では、エネルギー結合器に沿った複数の符号化エネルギー経路が可能である。別の実施形態では、4つの符号化されたエネルギー経路が提供される。別の実施形態では、8つの符号化されたエネルギー経路が提供される。
【0084】
エネルギー符号化リレー装置の一実施形態では、2つの状態の偏光システム(例えば、水平および垂直、または時計回りおよび反時計回り)が、各エネルギー導波路素子、または各エネルギー導波路素子の領域を偏光させ、そして逸れた経路の伝搬を同時に実質的に抑制する2つ以上の重なり合ったエネルギー位置領域を伝搬させるように提供され、そこでは、各伝搬経路が、単一のエネルギー導波路素子またはその一部に抑制されている。
【0085】
一実施形態では、エネルギー装置は、複数のエネルギー装置間のエネルギーをリレーするように構成されたエネルギー結合素子、およびエネルギー結合素子上に形成された1つのエネルギー位置表面を備え得、そこでは、複数のエネルギー位置が、エネルギー結合素子のエネルギー位置表面上に配置され、さらにそこでは、異なるエネルギー装置を通って伝搬するエネルギーが、エネルギー位置表面上の絡合されたエネルギー位置を通ってリレーされている。一実施形態では、エネルギー結合素子は、横方向アンダーソン局在を呈する複数のエネルギー構造体を備え得る。一実施形態では、エネルギー結合素子は、複数の符号化されたエネルギー保持光ファイバ、または横方向アンダーソン局在を呈するエネルギーリレー素子を形成する符号化されたエネルギー保持コンポーネント加工構造体を備え得る。一実施形態では、絡合または織成されたエネルギー位置におけるエネルギーは、交互のエネルギー状態を有し得る。一実施形態では、交互のエネルギー状態は、異なる偏光状態であってもよい。一実施形態では、エネルギー結合器は、リレーされたエネルギー表面上にエネルギー符号化素子を備える。
【0086】
エネルギー結合器、偏光された複数のエネルギー位置、エネルギー位置表面を介して保持された偏光状態、および偏光されたエネルギー導波路素子は、すべて結合され、結果として2つの完全に慎重に(discreet)重なり合ったエネルギー位置領域となり得る。一実施形態では、偏光薄膜が、エネルギー導波路素子基板に適用され、エネルギー導波路素子に直接組み込まれ、導波路素子機能および偏光されたエネルギー符号化システムに対して適切となるように、エネルギー導波路素子のアレイの上方、下方、または中央に配置され得る。
【0087】
図9は、このアプローチを例解するエネルギー結合素子900の一実施形態の例解図である。エネルギー結合素子900は、エネルギー装置902および904と、エネルギー結合素子900上に形成されたエネルギー位置表面906との間でエネルギーをリレーするように構成されている。複数のエネルギー位置908は、エネルギー位置表面906上に配置され、エネルギー結合素子900を通って伝搬するエネルギーは、直交偏光状態914、916を有するエネルギー位置表面906上の絡合されたエネルギー位置910、912を通ってリレーされている。
【0088】
一実施形態では、エネルギー符号化素子は、導波路素子のアレイの第2の側面上に配置され得る。
【0089】
一実施形態では、エネルギー符号化素子は、複数のエネルギー位置と導波路素子のアレイとの間の第1の側面上に配置され得る。
【0090】
一実施形態では、能動エネルギー符号化素子を利用して、唯一のシームレスなエネルギー表面の多数の同時エネルギー位置領域を視認する能力をさらに拡張することが可能である。
【0091】
ホログラフィックシステムにおける超解像のための受動エネルギー符号化システム
一実施形態では、エネルギー装置は、導波路素子のアレイを備え得、そこでは、この導波路素子のアレイは、第1の側面および第2の側面を備えることができ、アレイの第1の側面上の複数のエネルギー位置を通って延在する複数のエネルギー伝搬経路に沿って、全体にわたってエネルギーを指向させるように構成され得る。このエネルギー装置は、複数のエネルギー伝搬経路に沿ってエネルギーの伝搬を制限するように動作可能なエネルギー符号化素子をさらに備え得る。
【0092】
一実施形態では、導波路素子のアレイのうちの第1および第2の導波路素子を通る抑制されていないエネルギー伝搬経路は、エネルギー位置のうちの第1および第2の領域を画定し得、第1および第2の領域は、重なり合い、かつオフセットしている。エネルギー符号化素子は、第1および第2の領域内の各エネルギー位置を通るエネルギーの伝搬を、1つの抑制されていないエネルギー伝搬経路に実質的に制限し得る。第1および第2の導波路素子を通る抑制されていないエネルギー伝搬経路は、4Dプレノプティック関数により定義される体積エネルギーフィールドの少なくとも一部を形成し得る。
【0093】
一実施形態では、複数のエネルギー位置を通過するエネルギーは、2つの異なるエネルギー状態で符号化され得、エネルギー符号化素子は、複数の第1の領域および複数の第2の領域を含むエネルギー符号化素子を備え得、各第1の領域は、第1のエネルギー状態のエネルギーが実質的に抑制されずにそこを通過し、かつ第2のエネルギー状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することが可能になるように構成されており、各第2の領域は、第2のエネルギー状態のエネルギーが実質的に抑制されずにそこを通過し、かつ第1のエネルギー状態のエネルギーの伝搬を実質的に抑制することが可能になるように構成されている。
【0094】
一実施形態では、エネルギー符号化素子は、エネルギー偏光素子を備え得る。一実施形態では、異なるエネルギー状態は、第1および第2の偏光状態を含んでもよく、エネルギー符号化素子は、エネルギー偏光フィルタを備え得る。
【0095】
一実施形態では、エネルギー符号化素子は、直線偏光子、円偏光子などのエネルギー偏光子、またはエネルギー変調装置を備え得る。一実施形態では、エネルギー符号化素子は、1/4波長板、半波長板、または全波長板、およびエネルギー偏光変調装置などの偏光素子を備え得る。
【0096】
一実施形態では、エネルギー符号化素子の第1の複数の領域は、第1の光軸を有するエネルギー偏光素子を各々備え得、エネルギー符号化素子の第2の複数の領域は、第2の光軸を有するエネルギー偏光素子を各々備え得る。
【0097】
一実施形態では、第1および第2の領域におけるエネルギー位置は、エネルギー符号化状態によって絡合または織成され得る。
【0098】
一実施形態では、第1および第2の領域のエネルギー位置は、エネルギー符号化状態によってグループ化され、絡合または織成され得る。
【0099】
一実施形態では、エネルギー符号化素子の複数の第1の領域および複数の第2の領域が、協働して各導波路素子に対して1個のアパーチャの1つの領域を画定し得る。
【0100】
図10は、エネルギー装置1000の一実施形態を例解する。エネルギー装置1000は、導波路素子のアレイ1002を備え、その導波路素子のアレイは、第1の側面1004および第2の側面1006をさらに備え、アレイ1002の第1の側面1004上の複数のエネルギー位置1010を通って延在する複数のエネルギー伝搬経路1008に沿って、エネルギーを、そこを通って指向させるように構成されている。装置1000は、複数のエネルギー伝搬経路1008に沿ってエネルギーの伝搬を制限するように動作可能なエネルギー符号化素子1012をさらに備える。第1および第2の導波路素子1018、1020を通る抑制されていない伝搬経路1014、1016は、エネルギー位置の第1および第2の領域1022、1024を画定し、第1および第2の領域1022、1024は、重なり合い、かつオフセットしている。エネルギー符号化素子1012は、第1および第2の領域1022、1024内の各エネルギー位置を通るエネルギーの伝搬を、抑制されていないエネルギー伝搬経路1014または1016のうちの1つに実質的に制限し得る。第1および第2の導波路素子1018、1020を通る抑制されていない伝搬経路1014、1016は、4Dプレノプティック関数によって定義される体積エネルギーフィールドのうちの少なくとも一部を形成し得る。装置1000では、複数のエネルギー位置1010は、第1の受動符号化状態1026または第2の受動符号化状態1028に受動的に符号化され、その結果、第1および第2の領域1022、1024におけるエネルギー位置が、エネルギー符号化状態によって絡合または織成される。エネルギー符号化素子1012は、第1の状態1026のエネルギーがそこを通過して第2の状態1028のエネルギーを抑制することができるように構成された第1の領域1030、および第2の状態1028のエネルギーがそこを通過して第1の状態1026のエネルギーを抑制することができるように構成された第2の領域1032を含む符号化を備える。エネルギー符号化素子1012の第1の領域1030は、導波路素子1018のアパーチャ1034を形成し、エネルギー符号化素子1012の第2の領域1032は、導波路素子1020のアパーチャ1036を形成する。
【0101】
一実施形態では、エネルギー符号化素子の複数の第1の領域および複数の第2の領域は、協働して、各導波路素子に対して複数のアパーチャを画定し得る。
【0102】
図11は、エネルギー装置1100の一実施形態を例解する。エネルギー装置1100では、エネルギー符号化素子1106の第1の領域1102および第2の領域1104は、導波路素子1112の第1のアパーチャ領域1108および第2のアパーチャ領域1110を形成する。エネルギー符号化素子1106の第3の領域1114および第4の領域1116は、導波路素子1122の第1のアパーチャ領域1118および第2のアパーチャ領域1120を形成する。
【0103】
ホログラフィックシステムにおける超解像のための能動およびハイブリッドエネルギー符号化システム
図10~11は、エネルギー抑制方法の符号化を実行するために、能動電子機器回路を利用しない可能性がある、技術を提供する。これは、受動コンポーネントが機械的エンベロープを呈しない多数の装置の集合体と衝突する場合、多数の超解像度システムを一緒に集約する能力を提供するのに有利である。しかしながら、それにより、システム内の符号化状態の数によって分割されている角度サンプリングを考慮する際、任意のそのような重なり合う絡合または織成される構成における潜在的な空間解像度が事実上半分になることがさらにもたらされる。さらなる実施形態では、潜在的により高い空間解像度を有する唯一のシームレスなエネルギー表面の多数の同時エネルギー位置領域を伝搬する可能性をさらに拡張させるための時間的符号化素子を備える能動エネルギー符号化システムが、開示されている。
【0104】
一実施形態では、導波路素子のアレイのうちの第1および第2の導波路素子を通る抑制されていないエネルギー伝搬経路は、エネルギー位置のうちの第1および第2の領域を画定し得、第1および第2の領域は、重なり合い、かつオフセットしている。第1の瞬間において、エネルギー符号化素子は、第1の領域内のエネルギー位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制し得、エネルギー符号化素子は、第2の領域内のエネルギー位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制されないように可能にし得る。第2の瞬間において、エネルギー符号化素子は、第2の領域内のエネルギー位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制し得、エネルギー符号化素子は、第1の領域内のエネルギー位置を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制されないように可能にし得る。第1および第2の導波路素子を通って時間的に集約された抑制されていないエネルギー伝搬経路は、4Dプレノプティック関数によって定義される体積エネルギーフィールドのうちの少なくとも一部を形成し得る。
【0105】
一実施形態では、エネルギー符号化素子は、少なくとも第1の状態と第2の状態との間を切り替えるように構成された能動符号化システムを備え得、ここでは、第1の状態に駆動されたときに、能動符号化素子は、第1のセットのアパーチャを形成するように構成され、第2の状態に駆動されたときに、能動符号化素子は、第2のセットのアパーチャを形成するように構成されている。一実施形態では、第1および第2のセットのアパーチャは、特定のエネルギーの透過率または吸収に対するバイナリ値を有する能動符号化素子によって形成され得る。一実施形態では、能動符号化素子は、透明なピクセルアレイを備え得る。一実施形態では、能動符号化素子は、能動視差バリアを備え得る。一実施形態では、能動視差バリアは、シャッタを備え得る。
【0106】
図12Aは、第1の瞬間におけるエネルギー指向装置1200の一実施形態の例解図であり、
図12Bは、第2の瞬間におけるエネルギー指向装置1200の一実施形態の例解図である。エネルギー指向装置1200は、能動符号化素子1202を備え、その素子は、第1および第2の領域1204、1206をさらに備える。第1の瞬間において、領域1204は、導波路素子1214を通るエネルギー伝搬経路1208に沿ってエネルギー位置1212からのエネルギー伝搬を抑制するように構成され、これに対して、領域1206は、導波路素子1216を通るエネルギー伝搬経路1210に沿ってエネルギー位置1212からのエネルギー伝搬を可能にするように構成されている。第2の瞬間において、領域1204は、導波路素子1214を通るエネルギー伝搬経路1204に沿ってエネルギー位置1212からのエネルギー伝搬を可能にするように構成され、これに対して、領域1206は、導波路素子1216を通るエネルギー伝搬経路1208に沿ってエネルギー位置1212からのエネルギー伝搬を抑制にするように構成されている。実施形態1200では、符号化素子が1つのみ存在し、それは能動符号化素子1202であることに留意されたい。
【0107】
一実施形態では、1つ以上の能動エネルギー符号化素子は、エネルギー偏光スイッチ、エネルギーバンドパススイッチ、またはエネルギー変調装置であってもよい。
【0108】
一実施形態では、1つ以上の受動エネルギー符号化素子は、エネルギー偏光フィルタ、エネルギーバンドパスフィルタ、またはエネルギー導波路であってもよい。
【0109】
一実施形態では、1つ以上の能動エネルギー符号化素子は、異なるエネルギー状態にエネルギーを符号化し得、1つ以上の受動エネルギー符号化素子は、エネルギー状態に基づいてエネルギーをフィルタリングし得る。
【0110】
一実施形態では、1つ以上の能動エネルギー符号化素子は、エネルギー位置の隣接グループにおけるエネルギーを、異なるエネルギー状態に時間的に符号化し得る。
【0111】
図13Aは、第1の瞬間におけるエネルギー装置1300の一実施形態の例解図である。エネルギー装置1300は、エネルギー符号化素子1302を備え、そのエネルギー符号化素子は、受動エネルギー符号化素子であり、また第1の瞬間において、能動エネルギー符号化素子1318と組み合わせて、第1の領域1306内のエネルギー位置を介してエネルギー伝搬経路1304を実質的に抑制し、第2の領域1310内のエネルギー位置を介してエネルギー伝搬経路1308を実質的に抑制されないように可能にし、第1および第2の領域1306、1310は、重なり合い、かつオフセットしている。
【0112】
図13Bは、第2の瞬間におけるエネルギー装置1300の一実施形態の例解図である。第2の瞬間において、能動エネルギー符号化素子1318と組み合わせて、エネルギー符号化素子1302は、第2の領域1310内のエネルギー位置を介してエネルギー伝搬経路1308を実質的に抑制し、第1の領域1306内のエネルギー位置を介してエネルギー伝搬経路1304を実質的に抑制されないように可能にしている。
【0113】
図13Aおよび
図13Bを参照すると、第1および第2の導波路素子1312、1314を通る、時間的に集約した抑制されていないエネルギー伝搬経路1304および1308は、4Dプレノプティック関数によって定義される体積エネルギーフィールドのうちの一部を形成する。エネルギー装置1300は、能動エネルギー符号化素子1318をさらに備え、その能動エネルギー符号化素子は、エネルギー位置1316の隣接グループにおけるエネルギーを、第1および第2の瞬間における異なる符号化状態に時間的に符号化するように構成されている。
【0114】
特に注意すべきことの中で、能動エネルギー符号化素子1318は、複数のエネルギー位置1316にわたって単一の状態を提供し、符号化領域に分割されている受動エネルギー符号化素子1302と併せてシステム内のそれぞれの導波路を通るエネルギー伝搬経路を実質的に抑制し、時間的集約を通じてエネルギー伝搬経路の解像度および角度分布の両方において有効で顕著な増加を生み出す。
【0115】
一実施形態では、1つ以上の能動エネルギー符号化素子は、絡合または織成されるエネルギー位置におけるエネルギーを、異なるエネルギー状態に時間的に符号化し得る。
【0116】
図14Aは、第1の瞬間におけるエネルギー指向装置1400の一実施形態の例解図であり、
図14Bは、第2の瞬間におけるエネルギー指向装置1400の一実施形態の例解図である。エネルギー装置1400は、能動エネルギー符号化素子1402を備え、その能動エネルギー符号化素子は、絡合または織成されるエネルギー位置1404におけるエネルギーを、第1および第2の瞬間において交互する第1および第2の符号化状態1406、1408に時間的に符号化するように構成されている。
【0117】
一実施形態では、1つ以上の受動エネルギー符号化素子は、エネルギーを、異なるエネルギー状態に符号化し得、1つ以上の能動エネルギー符号化素子は、エネルギー状態に基づいてエネルギーを選択的に指向し得る。
【0118】
一実施形態では、1つ以上の受動エネルギー符号化素子は、絡合されたエネルギー位置において異なるエネルギー状態にエネルギーを符号化し得る。
【0119】
図15Aは、第1の瞬間におけるエネルギー指向装置1500の一実施形態の例解図であり、
図15Bは、第2の瞬間におけるエネルギー指向装置1500の一実施形態の例解図である。エネルギー装置1500は、エネルギー位置1504からのエネルギーを、絡合された第1および第2の符号化された状態1506、1508に符号化する受動エネルギー符号化素子1502を備える。エネルギー装置1500は、エネルギーの符号化された状態に基づいてエネルギー位置1504からエネルギーを選択的に指向させる能動エネルギー符号化素子1510のアレイをさらに備える。
【0120】
一実施形態では、第1および第2のセットのアパーチャは、複数のアパーチャが各導波路素子に対して形成されるように、形成され得、そこでは、エネルギー符号化素子は、各導波路素子に対する複数のアパーチャを通る複数のエネルギー伝搬経路に沿ってエネルギーの伝搬を制限するように構成された分割アパーチャエネルギー符号化素子をさらに備える。
【0121】
一実施形態では、第1および第2のセットのアパーチャは、複数のアパーチャまたはアパーチャ領域が各導波路素子に対して形成されるように、形成され得、そこでは、エネルギーは、各導波路素子に対する複数のアパーチャを通って時間的に指向されている。
【0122】
図16Aは、第1の瞬間におけるエネルギー装置1600の一実施形態の例解図であり、
図16Bは、第2の瞬間におけるエネルギー装置1600の一実施形態の例解図である。エネルギー装置1600は、能動エネルギー符号化素子1602、および第1の能動エネルギー符号化素子からオフセットされた第2の能動エネルギー符号化素子1614を備え、絡合または織成されるエネルギー位置を符号化するための第3の受動エネルギー符号化素子1616をさらに備える。第1の瞬間において、エネルギー符号化素子1602および1614は、第1の領域1604および第2の領域1606を形成し、その結果、第1の導波路素子1608は、第1および第2のアパーチャ領域1610、1612に分割されている。第2の瞬間において、領域1604および1606が、切り替えられ、その結果、アパーチャ領域1610および1612もまた、切り替えられる。能動エネルギー符号化素子1602および1614のペアは、受動エネルギー符号化素子1616と併せて提供され、その結果、他の隣接するアパーチャ領域を通るエネルギー伝搬を抑制する実質的に充填されたアパーチャ領域を提供する。
【0123】
図17Aは、第1の瞬間におけるエネルギー装置1700の一実施形態の例解図であり、
図17Bは、第2の瞬間におけるエネルギー装置1700の一実施形態の例解図である。エネルギー装置1700は、受動エネルギー符号化素子1702、および第1の受動エネルギー符号化素子からオフセットされた第2の受動エネルギー符号化素子1714であって第1の領域1704および第2の領域1706を受動的に符号化する第2の受動エネルギー符号化素子、および第3の能動エネルギー符号化素子1716であって第1の瞬間において絡合または織成されるエネルギー位置を符号化する第3の能動エネルギー符号化素子を備え、その結果、第1の導波路素子1708は、第1および第2のアパーチャ領域1710、1712に分割されている。第2の瞬間において、能動エネルギー符号化素子1716は、絡合または織成されるエネルギー位置の符号化を切り替え、実質的に抑制されていないところを通って伝搬し得るエネルギー位置を通るどちらかのアパーチャ領域1710、1712のエネルギーを切り替える。受動エネルギー符号化素子1702および1714のペアは、能動エネルギー符号化素子1716と併せて提供され、その結果、他の隣接するアパーチャ領域を通るエネルギー伝搬を抑制する、実質的に充填されたアパーチャ領域を提供する。
【0124】
図18は、例示的な能動エネルギー符号化素子1800の上面例解図であり、そこでは、導波路アレイおよび能動エネルギー符号化システムは、第1の導波路素子アパーチャ1802が9領域1802A~Iに再分割されるように構成され、3x3のグリッドを形成し、9領域の各々はエネルギー位置1804からエネルギー1808を伝搬するように符号化されており、そこでは、9領域は、時間的に9つの連続した瞬間1806に分割され、その結果、エネルギー1808は、各連続した瞬間1806において異なる領域1802A~Iを通って伝搬し得る。任意の所与の所望のシステム再生速度に対して、エネルギー装置、エネルギー指向表面、エネルギー符号化素子は、各々9回、有効再生速度を動作させ、順次9つの領域の各々にエネルギーを指向させ、そこでは、他のすべての導波路素子および能動エネルギー符号化素子が、任意に例解された時間間隔で伝搬されないエネルギー位置からのエネルギー経路を伝搬させて、エネルギー位置の各々が累積的に伝搬されるように、同様のパターンで連係するように構成されている。
【0125】
さらなる実施形態では、導波路素子は、x-軸およびy-軸に沿って異なる角度に関する伝搬角度を呈するように構成されている。さらなる実施形態では、角度差は、x-軸方向に2倍大きい。さらなる実施形態では、角度差は、y-軸方向に2倍大きい。さらなる実施形態では、角度差は、x-軸方向に3倍大きい。さらなる実施形態では、角度差は、y-軸方向に3倍大きい。
【0126】
さらなる実施形態では、エネルギー符号化素子は、導波路素子と連係するように構成されており、その結果、エネルギー符号化機能は、x-軸およびyー軸に沿った同じ角度分布、x-軸に沿ったより大きな角度分布、y-軸に沿ったより大きな角度分布、または任意の軸周囲のより大きな角度分布と共に、またそれらの中で能動または受動符号化に適用されている。
【0127】
疑義を避けるため、数式およびシステムの要件が満たされている限り、連続したサンプリングの任意の値が、実行および達成され得る。
【0128】
さらなる実施形態では、エネルギー導波路素子のアレイの下方に能動符号化素子を配置している。
【0129】
さらなる実施形態では、エネルギー導波路素子のアレイの中央に能動符号化素子を配置している。
【0130】
サブピクセル超解像のためのエネルギー結合器
一実施形態では、エネルギー結合器は、エネルギー導波路素子からのセグメントの数により決定される2つ以上のエネルギー装置に能力を与え、ピクセル構造体がx-軸およびy-軸に沿って互いからセグメントの数によって除算されたピクセルの値だけオフセットされるように、ピクセル構造体を整列させることができ、または、単一軸上にのみ適切な割合でオフセットされたエネルギー装置を使用して実質的に同一の重ねられた仮想エネルギー位置構造体を生成し得る。本明細書での考察は、ピクセルおよびピクセル構造体を指しているが、いくつかの実施形態におけるこれらの素子は、エネルギー装置内のエネルギー入力または出力ユニットを指し得ることを理解されたい。
【0131】
一実施形態では、エネルギーシステムは、第1の複数のエネルギー位置を有する第1のエネルギー装置、および第2の複数のエネルギー位置を有する第2のエネルギー装置を含むエネルギー装置サブシステムと、エネルギー装置サブシステムとエネルギー結合素子上に形成されたエネルギー位置表面との間でエネルギーをリレーするように構成されたエネルギー結合素子と、を備え得、そこでは、複数のエネルギー位置は、エネルギー結合素子のエネルギー位置表面上に配置されている。
【0132】
一実施形態では、第1および第2のエネルギー装置は、相対的な配向に重ね合わされ得、その結果、第1の複数のエネルギー位置の配置、および第2の複数のエネルギー位置の配置を重ね合わせることが、結果として、エネルギー位置表面における第3の複数のエネルギー位置となり、第3の複数のエネルギー位置の数は、第1または第2のエネルギー位置のどちらか一方よりも小さく、またはどちらとも異なって得られたエネルギー位置サイズを有する各非境界領域に対して結合された第1および第2の複数の和よりも大きい。
【0133】
一実施形態では、第1の複数のエネルギー位置は、長方形領域内に画定されたエネルギー位置を含んでもよい。
【0134】
一実施形態では、第1および第2の複数のエネルギー位置の両方が、長方形領域内に画定されたエネルギー位置を含んでもよい。
【0135】
一実施形態では、第1の複数のエネルギー位置は、正方形領域内に画定されたエネルギー位置を含んでもよい。
【0136】
一実施形態では、第1の複数のエネルギー位置は、長方形領域内に画定されたエネルギー位置を含んでもよく、第2の複数のエネルギー位置は、正方形、円形、長方形、三角形、六角形、デルタ構造、規則的または不規則の領域のうちのいずれかとして画定されたエネルギー位置を含んでもよい。
【0137】
このアプローチを使うと、例えば、2つのセグメントを取ると、第2のエネルギー装置は、第1のエネルギー装置基準ピクセルから0.5ピクセルだけオフセットされ得る。このサブピクセルシフトを実行することによって、結果として得られるサブピクセル構造を通るより高い有効解像度を生成することが可能になる。
【0138】
別のサブピクセル構造を活用してもよい。一実施形態では、長方形ピクセルが重ねられ、サブピクセルオフセットを実行するのではなく、一方のエネルギー装置が、他方のエネルギー装置に対して90度回転され、エネルギー結合器の第2の表面に取り付けられ、その結果、サブピクセル正方形の規則正しいグリッドが、2つの直交する長方形構造から形成し、結果として、2つの装置単独の場合よりも全体としてより高い有効解像度が得られる。
【0139】
図19Aは、重ね合わされたピクセル構造体のアプローチを実証するエネルギー結合器システム1900の側面図である。エネルギー結合器1900は、2つのオフセットされたエネルギー装置1902、1904と併せて使用されている。エネルギー結合器1900は、エネルギー装置1902、1904の頭上からの互いのエネルギーを、オフセットされた配向に結合させ、エネルギー結合器表面1906上にサブピクセル構造体を形成する。
図19Bは、俯瞰図におけるエネルギー結合器表面1906の一部を示す。エネルギー装置1902からのピクセル構造1908は、エネルギー装置1904からのピクセル構造体1910と重なり、多数のサブピクセル1912を形成する。
図19Cは、エネルギー装置1902、1904の代替の実施形態、およびその結果として得られるエネルギー結合器表面1906の上面図を示し、長方形ピクセル構造体1914が、直交する配向に結合された場合、どのように正方形サブピクセル構造体1916となり得るかを例解している。正方形サブピクセル構造1916は、2つのエネルギー装置1902、1904のみの場合よりも高い解像度で、エネルギー結合器1900を介して集約される場合、ピクセル密度において3倍の増加を可能にし得る。
【0140】
さらなる実施形態では、2つ超の第1の表面を有するエネルギー結合器を使用して、開示された第1の実施形態を越えて有効ピクセル密度を増加させることができる。
【0141】
さらなる実施形態では、エネルギー結合器は、受動または能動エネルギー符号化システムと一緒に活用される。
【0142】
図20は、アナモルフィックエネルギーリレー素子を活用することにより、どのようにして同じ有効ピクセル密度、およびピクセルアスペクト比における変化を達成し得るかを示す追加の実施形態を例示し、そこでは、入力長方形ピクセル構造体2002は、底面2006でアナモルフィックエネルギーリレー素子2004に適用され、エネルギー素子表面の長方形の形状によって例示されているように、アナモルフィックエネルギーリレーは、3:1のアナモルフィックな絞り構造を提供し、長方形ピクセル構造の反対の配向に適用されると、結果として、エネルギーリレー表面2008の頂部で視認される結果となり、元の構造2002が長方形であった場合には、12個の正方形ピクセルを構成する。
【0143】
追加の実施形態では、エネルギー結合器は、任意の倍率および任意のピクセル構造を含む。
【0144】
追加の実施形態では、エネルギー結合器は、同じアナモルフィックな構成で活用される。
【0145】
追加の実施形態では、エネルギー結合器は、受動または能動エネルギー符号化システムと一緒に活用される。
【0146】
本明細書に開示された原理に従う様々な実施形態が上述されてきたが、それらの実施形態は、単なる例示としての目的のために示されており、限定されないことを理解されたい。したがって、本発明(複数可)の幅広さおよび範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれかによって限定されるべきではなく、本開示に由来する特許請求の範囲、およびそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。さらに、上記の利点および特徴は、記載された実施形態において提供されているが、上記の利点のいずれかまたはすべてを達成するプロセスおよび構造に対して、かかる由来の特許請求の範囲の適用を限定しない。
【0147】
本開示の原理的な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく様々な実施形態の中で使用することができることを理解されたい。当業者は、日常的なわずかな実験を用いて、本明細書に記載された特定の手順に対する多くの等価物を認識するか、または探求することができるであろう。かかる等価物は、本開示の範囲内にあるとみなされ、特許請求の範囲により網羅される。
【0148】
さらに、本明細書における節の見出しは、37CFR1.77に基づく示唆との一貫性を持たせるために、またはそれ以外では構成上の手がかりを提供するために、提供されている。これらの見出しは、本開示に由来し得る任意の特許請求の範囲の中に記載された本発明(複数可)を限定または特徴付けるものではない。具体的には、一例として、見出しが「発明の分野」と称していても、かかる特許請求の範囲は、いわゆる技術分野を説明するためのこの見出しの文言によって限定されるべきではない。さらに、「発明の背景」の節における技術の説明は、技術が本開示内の任意の発明(複数可)の先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。「概要」は、論点となる特許請求の範囲に記載された本発明(複数可)の特徴付けとは、決してみなされない。さらに、本開示内での単数形の「発明」の言及は、本開示において単一の新規性のみ存在すると主張するために使用されるべきではない。複数の発明が、本開示に由来する複数の請求項の制限に従って記載される可能性があり、したがって、かかる請求項は、それによって保護される本発明(複数可)およびそれらの等価物を定義する。すべての例では、かかる請求項の範囲は、本開示に照らしてそれら自体のメリットを考慮されるであろうが、本明細書内で記載された見出しによって制約されるべきではない。
【0149】
特許請求の範囲および/または明細書中の用語「備える(comprising)」と併せて使用されるときに使われる単語「1つ(a)」または「1つ(an)」は、「1つ(one)」を意味し得るが、それはまた、「1つ以上(one or more)」、「少なくとも1つ(at least one)」、および「1つを超える(one or more than one)」の意味とも矛盾しない。特許請求の範囲の中で使用される用語「または(or)」は、代替物のみに明示的に言及せず、または代替物が相互に排他的でない限り、「および/または(and/or)」を意味するように使用されているが、本開示は、代替物のみ、および「および/または(and/or)」を指す定義を支持する。本出願全体を通じて、用語「約(about)」は、1つの値が、装置の固有の誤差ばらつきを含むことを示すために使用され、方法は、その値、または研究課題の間に存在するばらつきを判定するために使用されている。一般に、ただし前述の考察に対する対象であるが、「約(about)」などの近似の単語により修飾された本明細書中の数的な値は、記述された値から、少なくとも±1、2、3、4、5、6、7、10、12、または15%だけ変化する可能性がある。
【0150】
本明細書および請求項(複数可)で使用されているように、単語「備える(comprising)」(ならびに「comprise」および「comprises」などの任意の形式の備える)、「有する(having)」(ならびに「have」および「has」などの任意の形式の有する)、「含む(including)」(ならびに「includes」および「include」などの任意の形式の含む)、または「containing」(ならびに「contains」および「contain」などの任意の形式の包含する)は、包括的または開放的、追加的、引用されていない要素または方法ステップを排除しない。
【0151】
「そのとき(at the time)」、「同等(equivalent)」、「間中(during)」、「完全(complete)」等の比較、測定、およびタイミングに関する単語は、「実質的にそのとき(substantially at the time)」、「実質的に同等(substantially equivalent)」、「実質的に~間中(substantially during)」、「実質的に完全(substantially complete)」等を意味すると理解されるべきであり、ここで、「実質的に(substantially)」とは、そのような比較、測定、およびタイミングが、暗黙のうちに、または明示的に記述された所望の結果を達成するために、実用的であることを意味している。「近く(near)」、「近接する(proximate to)」、「隣接する(adjacent to)」などの要素の相対的位置に関係する単語は、それぞれのシステム要素の相互作用に実質的な影響を及ぼすのに十分近いことを意味するものとする。近似の他の言葉は、同様に、そのように変更されたとき、必ずしも絶対的または完全であるとはみなされないが、存在しているとしてその条件を指定することを保証するために、当業者にとっては十分近いとみなされるであろうという条件を指す。記述が変わる可能性の程度は、どのように大きな変化がもたらされるかに依存し、当業者であれば、修正されていない特徴の要求された特性および可能性を依然として有するような修正された特徴を認識するであろう。
【0152】
本明細書で使用される用語「またはそれらの組み合わせ」は、その用語に先行する列挙された項目のすべての順列および組み合わせを指す。例えば、「A、B、C、またはそれらの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BC、またはABCのうちの少なくとも1つを含むことを意図しており、特定の文脈で順番が重要である場合には、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、またはCABも同様である。この例を続けると、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどのような1つ以上の項目または用語の繰り返しを含む組み合わせが明示的に含まれる。当業者であれば、文脈から明らかでない限り、典型的には、任意の組み合わせにおける項目または用語の数に制限はないことを理解するであろう。
【0153】
本明細書に開示および請求された組成物および/または方法のすべては、本開示に照らして過度の実験をすることなく作製および実行することができる。本開示の組成物および方法は、好ましい実施形態の観点から記載されているが、組成物および/または方法に対して、ならびに本明細書に記載された方法のステップまたはステップの順序において、本開示の概念、趣旨および範囲から逸脱することなく、様々なバリエーションを適用することができることは、当業者にとって明らかであろう。当業者に明らかなこのような類似の置換および修飾はすべて、添付の特許請求の範囲によって定義される開示の趣旨、範囲および概念の範囲内であるとみなされる。