(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】ファンモーターおよびこれを含む車両
(51)【国際特許分類】
H02K 5/173 20060101AFI20220614BHJP
H02K 5/167 20060101ALI20220614BHJP
F04D 29/056 20060101ALI20220614BHJP
F16C 35/02 20060101ALI20220614BHJP
F16C 35/067 20060101ALI20220614BHJP
【FI】
H02K5/173 A
H02K5/167 A
F04D29/056 B
F16C35/02 B
F16C35/067
(21)【出願番号】P 2019503312
(86)(22)【出願日】2017-07-19
(86)【国際出願番号】 KR2017007759
(87)【国際公開番号】W WO2018016867
(87)【国際公開日】2018-01-25
【審査請求日】2020-05-28
(31)【優先権主張番号】10-2016-0091482
(32)【優先日】2016-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】ピョン,テキル
【審査官】谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-218702(JP,A)
【文献】特開2004-108509(JP,A)
【文献】特開2006-038185(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/173
H02K 5/167
F04D 29/056
F16C 35/02
F16C 35/067
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸が配置されるホールを含むステータと、
前記回転軸に結合し、前記ステータの外側に配置されるロータと、
前記回転軸と結合するファンと、
前記ファンの下側に配置されるハウジングと、を含み、
前記ハウジングは前記ハウジングの下面から円筒状に上側に突出して内周面を有する柱部を含み、
前記回転軸は、前記柱部に回転可能に挿入され、
前記回転軸は、前記柱部の内側に配置され、
前記ステータは、前記柱部の外側に結合され、
前記柱部は、第1収容部と第2収容部と第3収容部を含み、前記ステータの内側に配置され、
前記第3収容部は、前記第1収容部と前記第2収容部との間に配置され、
前記内周面は、前記第3収容部と前記第1収容部との間及び、前記第2収容部と前記第3収容部との間にそれぞれ配置され、
前記第1収容部の内径と前記第2収容部の内径は、前記内周面の内径よりも大きく、
前記第3収容部の内径は、前記内周面の内径よりも小さく、
前記第3収容部と前記内周面との間には、傾斜を有する面取り面が配置され、
ボールベアリングをさらに含み、
前記ボールベアリングは前記第1収容部および前記第2収容部に配置される、
ファンモーター。
【請求項2】
回転軸と、
前記回転軸が配置されるホールを含むステータと、
前記回転軸に結合し、前記ステータの外側に配置されるロータと、
前記回転軸と結合するファンと、
前記ファンの下側に配置されるハウジングと、を含み、
前記ハウジングは前記ハウジングの下面から円筒状に上側に突出して内周面を有する柱部を含み、
前記回転軸は、前記柱部に回転可能に挿入され、
前記回転軸は、前記柱部の内側に配置され、
前記ステータは、前記柱部の外側に結合され、
前記柱部は、第1収容部と第2収容部と第3収容部を含み、前記ステータの内側に配置され、
前記第3収容部は、前記第1収容部と前記第2収容部との間に配置され、
前記内周面は、前記第3収容部と前記第1収容部との間及び、前記第2収容部と前記第3収容部との間にそれぞれ配置され、
前記第1収容部の内径と前記第2収容部の内径は、前記内周面の内径よりも大きく、
前記第3収容部の内径は、前記内周面の内径よりも小さく、
前記第3収容部と前記内周面との間には、傾斜を有する面取り面が配置され、
焼結ベアリングをさらに含み、
前記焼結ベアリングは前記第3収容部に配置される、
ファンモーター。
【請求項3】
半径方向に、前記焼結ベアリングと、前記
内周面は、離間して配置される、請求項
2に記載のファンモーター。
【請求項4】
前記焼結ベアリングと、前記面取り面は、離間して配置される、
請求項
3に記載のファンモーター。
【請求項5】
回転軸と、
前記回転軸が配置されるホールを含むステータと、
前記回転軸に結合し、前記ステータの外側に配置されるロータと、
前記回転軸と結合するファンと、
前記ファンの下側に配置されるハウジングと、を含み、
前記ハウジングは前記ハウジングの下面から円筒状に上側に突出して内周面を有する柱部を含み、
前記回転軸は、前記柱部に回転可能に挿入され、
前記回転軸は、前記柱部の内側に配置され、
前記ステータは、前記柱部の外側に結合され、
前記柱部は、第1収容部と第2収容部と第3収容部を含み、前記ステータの内側に配置され、
前記第3収容部は、前記第1収容部と前記第2収容部との間に配置され、
前記内周面は、前記第3収容部と前記第1収容部との間及び、前記第2収容部と前記第3収容部との間にそれぞれ配置され、
前記第1収容部の内径と前記第2収容部の内径は、前記内周面の内径よりも大きく、
前記第3収容部の内径は、前記内周面の内径よりも小さく、
前記第3収容部と前記内周面との間には、傾斜を有する面取り面が配置され、前記柱部は前記第2収容部の下で前記第2収容部の内径より大きい内径を有する空間部を含む、
ファンモーター。
【請求項6】
前記第1収容部および第2収容部はワッシャーを含み、
前記第1収容部は前記ワッシャーおよび前記ボールベアリングの間に配置されるダンパーを含む、
請求項
1に記載のファンモーター。
【請求項7】
前記第1収容部の内径とおよび第2収容部の内径は同じである、
請求項1~請求項
6のいずれか一項に記載のファンモーター。
【請求項8】
前記焼結ベアリングと前記柱部の内周面の間に配置される空間部をさらに含む、
請求項
2に記載のファンモーター。
【請求項9】
前記第3収容部と水平方向に対応する領域の前記焼結ベアリングの内径と前記第1収容部および前記第2収容部と水平方向に対応する領域の前記焼結ベアリングの内径が異なる、
請求項
2に記載のファンモーター。
【請求項10】
前記ボールベアリングが装着され得るように、前記第1収容部および前記第2収容部と前記柱部の内周面の間に配置される段差部をさらに含む、
請求項
1に記載のファンモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はファンモーターおよびこれを含む車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ファンモーターはロータにブレードが結合されて空気を供給または排出する送風用装置である。ファンモーターはロータとステータとブレードを含む。ステータの外側にロータが配置され得る。
【0003】
ステータには回転磁界を形成するコイルが巻線され得、ロータとの電気的な相互作用を誘発してロータの回転を誘導する。ロータが回転するとロータに結合されたブレードが回転する。
【0004】
ファンモーターのハウジングは、内部にロータと、ステータおよびファンを含む。そしてハウジングには柱部が形成される。柱部の内部には回転軸が回転可能に挿入され、柱部の外周面にはステータが装着される。
【0005】
この時、柱部には回転軸と結合するベアリングが設置され得る。一般的に回転軸を軸支するためにボールベアリングが設置される。ベアリングは多様な種類がある。特に、内部にオイルを含む焼結ベアリングの場合、費用が安いため製品の単価を下げるの低減させるのに有利である。しかし、ボールベアリングと焼結ベアリングは形状が異なるため、ハウジングの形状もベアリングの種類によって変更されなければならない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施例は前記した問題点を解決するためのものであって、ボールベアリングと焼結ベアリングを選択的に使用できるファンモーターおよびこれを含む車両を提供することをその目的とする。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための本発明は、回転軸と、前記回転軸が配置されるホールを含むステータと、前記ステータの外側に配置されるロータと、前記回転軸と結合するファンおよび前記ファンの下側に配置されるハウジングを含み、前記ハウジングは前記ハウジングの下面から円筒状に上側に突出して内周面を有する柱部を含み、内周面が形成される柱部を含むハウジングと、前記柱部に回転可能に挿入される回転軸;前記柱部は前記ステータの内側に配置され、前記回転軸は前記柱部の内側に配置され、前記柱部の外側に結合するステータと、前記回転軸に結合し、前記ステータの外側に配置されるロータおよび前記回転軸に結合するファンを含み、前記柱部は第1収容部と第2収容部と第3収容部を含み、前記第1収容部および前記第2収容部は上部および下部にそれぞれ配置され前記内周面の内径より大きい内径を有し、前記第3収容部は前記第1収容部と前記第2収容部の間に配置され、前記第3収容部の内径は前記柱部の内周面の直径より小さく、前記第1収容部の内径と前記第2収容部の内径は前記柱部の内周面の直径より大きいファンモーターを提供することができる。
【0009】
好ましくは、ボールベアリングをさらに含み、前記ボールベアリングは前記第1収容部および前記第2収容部に配置され得る。
【0010】
好ましくは、焼結ベアリングをさらに含み、前記焼結ベアリングは前記第3収容部に配置され得る。
【0011】
好ましくは、前記第3収容部と前記柱部の内周面の境界は面取り面を含むことができる。
【0012】
好ましくは、前記第1収容部と前記第3収容部は離隔して配置され得る。
【0013】
好ましくは、前記第2収容部と前記第3収容部は離隔して配置され得る。
【0014】
好ましくは、前記柱部は前記第2収容部の下で前記第2収容部の内径より大きい内径を有する空間部を含むことができる。
【0015】
好ましくは、前記ハウジングは前記空間部を覆うカバー部をさらに含むことができる。
【0016】
好ましくは、前記ロータは前記回転軸と結合するヨークと、前記ヨークの内周面に結合されるマグネットを含むことができる。
【0017】
好ましくは、前記ステータはステータコアと、前記ステータコアのティスに巻かれるコイルを含むことができる。
【0018】
好ましくは、前記第1収容部および第2収容部はワッシャーを含むことができる。
【0019】
好ましくは、前記第1収容部は前記ワッシャーおよび前記ボールベアリングの間に配置されるダンパーを含むことができる。
【0020】
好ましくは、前記第1収容部の内径とおよび第2収容部の内径は同一に形成され得る。
【0021】
好ましくは、前記焼結ベアリングと前記柱部の内周面の間に配置される空間部をさらに含むことができる。
【0022】
好ましくは、前記第3収容部と水平方向に対応する領域の前記焼結ベアリングの内径と前記第1収容部および前記第2収容部と水平方向に対応する領域の前記焼結ベアリングの内径が異なり得る。
【0023】
好ましくは、前記ボールベアリングが装着され得るように、前記第1収容部および前記第2収容部と前記柱部の内周面の間に配置される段差部をさらに含むことができる。
【0024】
好ましくは、前記柱部の内周面と前記第3収容部の境界は一定の傾斜を有する面取り面で形成され得る。
【0025】
前記目的を達成するための本発明は、回転軸と、前記回転軸が配置されるホールを含むステータと、前記ステータの外側に配置されるロータと、前記回転軸と結合するファンおよび前記ファンの下側に配置されるハウジングを含み、前記ハウジングは前記ハウジングの下面から円筒状に上側に突出して内周面を有する柱部を含み、前記柱部は前記ステータの内側に配置され、前記回転軸は前記柱部の内側に配置され、前記柱部は第1収容部と第2収容部と第3収容部を含み、前記第3収容部は前記第1収容部と前記第2収容部の間に配置され、前記第3収容部の内径は前記柱部の内周面の直径より小さく、前記第1収容部の内径と前記第2収容部の内径は前記柱部の内周面の直径より大きいファンモーターを含む車両を提供することができる。
【発明の効果】
【0026】
実施例によると、ボールベアリングと焼結ベアリングを選択的に使用できる有利な効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】実施例に係るファンモーターを図示した図面。
【
図3】第1収容部と第2収容部と第3収容部を図示した図面。
【
図4】ハウジングに挿入された焼結ベアリングを図示した図面。
【
図5】ハウジングに挿入されたボールベアリングを図示した図面。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の好ましい実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。本発明の目的、特定の長所および新規の特徴は、添付された図面と関連する以下の詳細な説明と好ましい実施例からさらに明白になるはずである。そして、本明細書および特許請求の範囲に使用された用語や単語は、通常的または辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自分の発明を最も最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に符合する意味と概念に解釈されるべきである。そして、本発明の説明において、本発明の要旨を不要に曖昧にさせる恐れがある関連した公知の技術についての詳細な説明は省略する。
【0029】
図1は、実施例に係るファンモーターを図示した図面である。
【0030】
図1を参照すると、実施例に係るファンモーターは、ハウジング100と、回転軸200と、ステータ300と、ロータ400と、ファン500を含むことができる。
【0031】
ハウジング100は、吸入された空気を排出する送風口とこれに対応する流路が設けられ得る。そして、ハウジング100は柱部110を含むことができる。柱部110はハウジング100の底面から垂直に突出して形成され得る。そして、柱部110は中空型に内部が空いているように形成され得る。
【0032】
柱部110の内部には焼結ベアリング10が設置され得る。
【0033】
回転軸200は焼結ベアリング10に差し込まれて柱部110の内部で回転可能に配置される。回転軸200はロータ400と連結される。そして、回転軸200の上端はファン500と連結され得る。
【0034】
ステータ300は柱部110に差し込まれて結合され得る。ステータ300はロータ400と電気的な相互作用を誘発してロータ400の回転を誘導する。ロータ400と電気的な相互作用を誘発するために、ステータ300にコイルが巻かれ得る。コイルを巻くためのステータの具体的な構成は次の通りである。
【0035】
ステータ300は複数個のティスを含むステータコアを含むことができる。ステータコアは柱部110に挿入する環状のヨークが設けられ、ヨークから外側に向かって形成されるティスが設けられ得る。ティスはヨークの周りに沿って一定の間隔で設けられ得る。一方、ステータコアは薄い鋼板形態の複数個のプレートが相互に積層されて構成され得る。
【0036】
ロータ400はステータ300の外側に配置される。ロータ400はヨーク410とマグネット420を含むことができる。ヨーク410の上部面は回転軸200と結合する。したがって、ヨーク410は回転軸200を中心に回転する。ヨーク410の側面部はステータ300と向かい合うように配置される。このようなヨーク410の側面部の内周面にはマグネット420が付着される。
【0037】
ファン500は回転軸200と結合する。回転軸200が回転するにつれてファン500が回転して送風する。
【0038】
【0039】
図2を参照すると、ハウジング100の中心部に中空型の柱部110を含むことができる。柱部110は上部および下部が開放された形態に形成され得る。このような柱部110は、第1収容部111と、第2収容部112と、第3収容部113を含むことができる。柱部110の上端部に第1収容部111が形成される。そして、柱部110の下端部に第2収容部112が形成される。そして、柱部110の中間部に第3収容部113が形成される。
【0040】
実施例に係るファンモーターでハウジング100の柱部110は、焼結ベアリング10とボールベアリング20を選択的に収容可能である。焼結ベアリング10は長さ方向に長い長棒型に形成され、ボールベアリング20は相対的に長さが短く直径が大きい短棒型に形成されてその形状や大きさが異なる。
【0041】
柱部110は、第1収容部111と第2収容部112にはそれぞれボールベアリング20を収容し、第3収容部113を通じては焼結ベアリング10を収容するように構成して、焼結ベアリング10とボールベアリング20のうちいずれか一つを必要に応じて選択収容するように構成される。
【0042】
具体的な構成は次の通りである。
【0043】
図3は、第1収容部と第2収容部と第3収容部を図示した図面である。
【0044】
図3を参照すると、第1収容部111の内径D2と第2収容部112の内径D3は、柱部110の内周面110aの内径D0より大きく形成される。したがって、第1収容部111と柱部110の内周面110aがなす段差と、第2収容部112と柱部110の内周面がなす段差によってボールベアリング20が収容されるように構成される。
【0045】
第3収容部113の内径D1は柱部110の内径D0より小さく形成される。したがって、柱部110に挿入される焼結ベアリング10の外周面が第3収容部113に圧入されて固定されるように構成される。
【0046】
一方、第2収容部112の下には空間部114が設けられ得る。空間部114は焼結ベアリング10の駆動時に発生する漏油の貯蔵空間とカバー部が設置されるための空間として活用される。このような空間部114は第2収容部112の内径D3より大きい内径D4を有するように形成され得る。
【0047】
第1収容部111の内径D2と第2収容部112の内径D3は同一に形成され得る。または第1収容部111の内径D2と第2収容部112の内径D3は収容されるボールベアリング20の大きさに対応して異なって形成され得る。
【0048】
第3収容部113と柱部110の内周面110aとの境界は面取り(champer)面113aで構成され得る。これは第3収容部113に焼結ベアリング10を圧入する時、圧入が円滑に行われるようにするためである。
【0049】
図4は、ハウジングに挿入された焼結ベアリングを図示した図面である。
【0050】
図4を参照すると、焼結ベアリング10とボールベアリング20のうち焼結ベアリング10を選択して使用する場合、柱部110の第3収容部113に焼結ベアリング10が圧入されて結合される。焼結ベアリング10の中間部は第3収容部113の内壁と接触した状態で、焼結ベアリング10の上端部は第1収容部111の内壁と離れた状態であり、焼結ベアリング10の下端部は第2収容部112の内壁と離れた状態である。
【0051】
特に、第1収容部111と第3収容部113が離れて形成され、第2収容部112と第3収容部113が離れて形成されるため、焼結ベアリング10は柱部110の内周面110aとも離れて
図4のAのような空いた空間を形成するが、この空間Aは焼結ベアリング10の圧入時、焼結ベアリング10の内径が収縮しないようにする逃避空間で活用され得る。
【0052】
合わせて、焼結ベアリング10の圧入時、焼結ベアリング10の内径が収縮しないように、焼結ベアリング10の上端部の内径と下端部の内径は第3収容部113の内壁と接触する焼結ベアリング10の中間部の内径より小さく形成される。
【0053】
図5は、ハウジングに挿入されたボールベアリングを図示した図面である。
【0054】
図5を参照すると、焼結ベアリング10とボールベアリング20のうちボールベアリング20を選択して使用する場合、柱部110の第1収容部111および第2収容部112にそれぞれボールベアリング20が圧入される。柱部110の開放された上部を通じて第1収容部111にボールベアリング20が圧入される。柱部110の開放された下部を通じて第2収容部112にボールベアリング20が圧入される。
【0055】
図6は回転軸の上端部の支持構造を図示した図面であり、
図7は回転軸の下端部の支持構造を図示した図面である。
【0056】
図6を参照すると、回転軸200の上端部の支持構造として、第1収容部(
図2の111)にはワッシャー700とダンパー600が設置され得る。ワッシャー700とダンパー600は軸方向の荷重を支持し振動を吸収する役割をする。
【0057】
図7を参照すると、回転軸200の下端部の支持構造として、第2収容部(
図2の112)にはワッシャー700が設置され得る。そして、回転軸200の下端にはストップリング800が設置され得る。そして、柱部110の開放された下部はカバー部120により覆われる。
【0058】
以上、本発明の好ましい一実施例に係るファンモーターおよびこれを含む車両について添付された図面を参照して詳察した。
【0059】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な修正、変更および置換が可能である。したがって、本発明に開示された実施例および添付された図面は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであって、このような実施例および添付された図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の技術的範囲は下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の技術的範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0060】
10:焼結ベアリング
20:ボールベアリング
100:ハウジング
110:柱部
111:第1収容部
112:第2収容部
113:第3収容部
120:カバー部
200:回転軸
300:ステータ
400:ロータ
410:ヨーク
420:マグネット
500:ファン
600:ダンパー
700:ワッシャー