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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】移動端末及びカメラアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/225 20060101AFI20220614BHJP
   G03B 17/04 20210101ALI20220614BHJP
【FI】
H04N5/225 100
H04N5/225 200
G03B17/04
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020502978
(86)(22)【出願日】2018-07-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-09-10
(86)【国際出願番号】 CN2018096312
(87)【国際公開番号】W WO2019015651
(87)【国際公開日】2019-01-24
【審査請求日】2020-01-21
(31)【優先権主張番号】201710601219.0
(32)【優先日】2017-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(72)【発明者】
【氏名】黄 志軍
(72)【発明者】
【氏名】馮 安明
【審査官】高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第2717138(CN,Y)
【文献】中国実用新案第206251153(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第103533222(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222-5/257
G03B 17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末であって、
ハウジングと、カメラアセンブリとを含み、
前記ハウジングのフレームにはスルーホールが開設されており、
前記カメラアセンブリは、カメラと、前記カメラを装着するためのブラケットと、モータと、プッシュプルロッドとを含み、
前記モータは、前記ハウジング上に固定されて前記移動端末の回路基板に電気的に接続され、
前記モータにはネジ棒が設置されており、前記プッシュプルロッドの第1端には前記ネジ棒と嵌合するねじ管が設置されており、前記ねじ管は前記ネジ棒に外嵌され、前記プッシュプルロッドの第2端は前記ブラケットに接続され、
前記モータが駆動する時、前記ネジ棒が回動して、前記プッシュプルロッドを前記ネジ棒に沿って前進又は後退させ、前記プッシュプルロッドが前記ブラケットを引っ張って移動させて、前記カメラが前記スルーホールを通して前記ハウジングから伸出するか又は前記ハウジングに引っ込めるようにし、
前記カメラアセンブリは、更に弾性部材を含み、前記弾性部材の一端が前記ブラケットに接続され、前記弾性部材の他端が前記プッシュプルロッドの第2端に接続され
前記ブラケットには収容管が設置されており、前記収容管の側壁には前記収容管の軸方向に沿って貫通溝が開設されており、前記貫通溝は前記プッシュプルロッドに向けて設置され、前記収容管内に前記弾性部材が収容されており、前記プッシュプルロッドの第2端は前記弾性部材の端部と前記収容管の端壁の間に当接される、
ことを特徴とする移動端末。
【請求項2】
前記弾性部材はスプリングであり、前記プッシュプルロッドの第2端は突起部が設置されており、前記突起部は前記スプリングの端部のキャビティ内に嵌め込んで設けられることを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項3】
前記ハウジング上に前記スルーホールと繋がるガイドボックスが更に設置されており、前記モータが駆動する時、前記ブラケットは前記ガイドボックスに沿って摺動して、前記カメラが前記ガイドボックスから伸出するか又は前記ガイドボックスに引っ込めるようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動端末。
【請求項4】
前記ブラケットはリング状溝が更に設置されており、前記リング状溝内に密封環が埋め込んで設けられており、前記密封環と前記ガイドボックスの内壁とは密封嵌合されることを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項5】
前記ハウジング上にガイドブロックが設置されており、前記ブラケットはガイドプレートが更に設置されており、前記ガイドプレート上にガイド溝が開設されており、前記ガイドブロックは前記ガイド溝内に埋め込まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動端末。
【請求項6】
カメラアセンブリであって、
カメラと、前記カメラを装着するためのブラケットと、モータと、プッシュプルロッドとを含み、
前記モータはネジ棒が設置されており、前記プッシュプルロッドの第1端は前記ネジ棒と嵌合するねじ管が設置されており、前記ねじ管は前記ネジ棒上に外嵌され、前記プッシュプルロッドの第2端は前記ブラケットに接続され、
前記モータが駆動する時、前記ネジ棒は回動して、前記プッシュプルロッドを引っ張って前記ネジ棒に沿って前進又は後退させ、前記プッシュプルロッドは前記ブラケットを引っ張って移動させて、前記カメラを直線に沿って運動させ、
前記カメラアセンブリは弾性部材を更に含み、前記弾性部材の一端は前記ブラケットに接続され、前記弾性部材の他端は前記プッシュプルロッドの第2端に接続され
前記ブラケットは収容管が設置されており、前記収容管の側壁は前記収容管の軸方向に沿って貫通溝が開設されており、前記貫通溝は前記プッシュプルロッドに向けて設置され、前記収容管内に前記弾性部材が収容されており、前記プッシュプルロッドの第2端は前記弾性部材の端部と前記収容管の端壁の間に当接される、
ことを特徴とするカメラアセンブリ。
【請求項7】
前記弾性部材はスプリングであり、前記プッシュプルロッドの第2端は突起部が設置されており、前記突起部は前記スプリングの端部のキャビティ内に嵌め込んで設けられることを特徴とする請求項に記載のカメラアセンブリ。
【請求項8】
前記ブラケットはリング状溝が更に設置されており、前記リング状溝内に密封環が埋め込んで設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載のカメラアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、特に、移動端末及びカメラアセンブリに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2017年7月21日に中国特許庁に提出された中国特許出願201710601219.0の優先権を主張し、その全ての内容が援用により本出願に取り込まれる。
【背景技術】
【0002】
移動端末の発展及び進歩に伴い、移動端末のスクリーン対ボディ比を向上させるのは表示サイズ向上の主な発展趨勢となっている。
【0003】
自撮り機能を実現するために、移動端末は一般的にいずれも前面カメラが設置されており、移動端末の表示画面領域にカメラ撮影ウィンドウを取って置くべきであるため、前面カメラは表示画面の表示領域を占用することになる。
【0004】
関連技術において、前面カメラが表示領域を占用するという問題点を解決する方案としては、表示画面上に孔を開けることであるが、この場合、表示状態で、前面カメラの位置に一つの欠けが存在して正常に表示できず、表示画面の全体的な表示効果が損なわれることになる。これからわかるように、関連技術における移動端末には前面カメラが表示領域を占用するという問題点が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は移動端末を提供する。前記移動端末は、ハウジングと、カメラアセンブリとを含み、前記ハウジングのフレームにはスルーホールが開設されており、前記カメラアセンブリは、カメラと、前記カメラを装着するためのブラケットと、モータと、プッシュプルロッドとを含み、前記モータは前記ハウジング上に固定されて前記移動端末の回路基板に電気的に接続され、前記モータにはネジ棒が設置されており、前記プッシュプルロッドの第1端には前記ネジ棒と嵌合するねじ管が設置されており、前記ねじ管は前記ネジ棒上に外嵌され、前記プッシュプルロッドの第2端は前記ブラケットに接続され、前記モータが駆動する時、前記ネジ棒は回動して、前記プッシュプルロッドを引っ張って前記ネジ棒に沿って前進又は後退させ、前記プッシュプルロッドが前記ブラケットを引っ張って移動させて、前記カメラが前記スルーホールを通して前記ハウジングから伸出するか又は前記ハウジングに引っ込めるようにする。
【0006】
本開示の実施例は、カメラアセンブリを更に提供する。前記カメラアセンブリは、カメラと、前記カメラを装着するためのブラケットと、モータと、プッシュプルロッドとを含み、前記モータはネジ棒が設置されており、前記プッシュプルロッドの第1端は前記ネジ棒と嵌合するねじ管が設置されており、前記ねじ管は前記ネジ棒上に外嵌され、前記プッシュプルロッドの第2端は前記ブラケットに接続され、前記モータが駆動する時、前記ネジ棒は回動して、前記プッシュプルロッドを引っ張って前記ネジ棒に沿って前進又は後退させ、前記プッシュプルロッドが前記ブラケットを引っ張って移動させて、前記カメラを直線に沿って運動させる。
【0007】
本開示の実施例の技術方案をより明瞭に説明するために、以下では、本開示の実施例の記述に使用されるべき図面を簡単に紹介することにする。以下の記述における図面は単に本開示の幾つかの実施例であり、本技術分野における通常の知識を有する者にとって、創造的労働をしないという前提で、これらの図面に基づいて他の図面を更に得ることができることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】関連技術における移動端末に前面カメラが設置されている構造概略図である。
図2】本開示の実施例に係るカメラアセンブリの構造概略図(その1)である。
図3】本開示の実施例に係るカメラアセンブリの構造概略図(その2)である。
図4】本開示の実施例に係るカメラがハウジング内に引っ込める場合の構造概略図である。
図5】本開示の実施例に係るカメラがハウジングの外に伸出する場合の構造概略図である。
図6】本開示の実施例に係る移動端末表示領域の構造概略図である。
図7】本開示の実施例に係る密封環付きのカメラアセンブリの構造概略図である。
図8】本開示の実施例に係る密封環付きのカメラアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施例における図面と結び付けて本開示の実施例に係る技術方案を明瞭且つ完全に記述することにする。記述される実施例は本開示の一部の実施例であり、全部の実施例ではないことは自明である。本開示の実施例に基づいて、本技術分野における通常の知識を有する者により創造的労働をしないという前提で取得される他の実施例は全て本開示の保護範囲に属する。
【0010】
図1に示すように、関連技術における移動端末の正面上方にカメラ撮影ウィンドウ11を取って置くべきであり、即ち、移動端末表示画面上にフレーム領域12を設置すべきであり、従って移動端末の表示領域13が減少する。当該問題点に基づいて、本開示の実施例はカメラが表示領域を占用するという問題点を解決して、スクリーン対ボディ比向上を実現しようとする。以下、図面と結び付けて本開示の実施例を具体的に説明することにする。
【0011】
図2乃至図5に示すように、本開示の実施例は、ハウジング21と、カメラアセンブリ22とを含む、移動端末を提供する。ハウジング21のフレームにはスルーホール211が開設されている。カメラアセンブリ22は、カメラ221と、カメラ221を装着するためのブラケット222と、モータ223と、プッシュプルロッド224とを含む。モータ223はハウジング21上に固定されて移動端末の回路基板に電気的に接続される。モータ223にはネジ棒2231が設置されており、プッシュプルロッドの第1端2241にはネジ棒2231と嵌合するねじ管2242が設置されており、ねじ管2242はネジ棒2231上に外嵌され、プッシュプルロッドの第2端2243はブラケットに接続される。
【0012】
モータ223が駆動する時、ネジ棒2231は回動して、プッシュプルロッド224を引っ張ってネジ棒2231に沿って前進又は後退させ、プッシュプルロッド224がブラケット222を引っ張って移動させて、カメラ221がスルーホール211を通してハウジング21から伸出するか又はハウジング21に引っ込めるようにする。
【0013】
図4に示すように、図4はカメラ221が移動端末のハウジング21内に位置する状態、即ちカメラ221がイネーブルされていない場合の状態を示す。
【0014】
図5乃至図6に示すように、図5及び図6はいずれもカメラ221が移動端末のハウジング21から伸出している状態、即ち、カメラ221がイネーブルされた場合の状態を示す。
【0015】
モータ223の駆動電源の設置方式として、図3に示すように、モータ223のために単独的に駆動電源2232を設置しても良いし、移動端末のバッテリをモータ223の駆動電源としても良い。これに対して、本開示の実施例は限定しないことにする。
【0016】
モータ223は、カメラ221が移動するように駆動する駆動部材として、移動端末の回路基板に電気的に接続されるべきであり、即ち、モータ223は移動端末プロセッサによる制御を受けるべきである。具体的に、移動端末上にモータ223を駆動するための駆動ボタンを設置しても良いし、移動端末上にのモータ223を駆動するための駆動キー又は駆動スイッチを設置しても良いし、なお、音声又はジェスチャー等の方式によってモータ223を駆動する形態等でもあり得る。
【0017】
使用時、写真を撮影すべきである場合、モータ223を駆動し、モータ223はネジ棒2231を回動させ、ネジ棒2231はプッシュプルロッド224に伝動してプッシュプルロッド224をネジ棒2231に沿って前向きに移動させ、プッシュプルロッド224はブラケット222を押して外側に移動させて、カメラ221がハウジング21の外に伸びるようにする。
【0018】
写真撮影が完了した時、モータ223を駆動し、モータ223はネジ棒2231を逆回動させ、ネジ棒2231はプッシュプルロッド224に伝動してプッシュプルロッド224をネジ棒2231に沿って後ろ向きに移動させ、プッシュプルロッド224がブラケット222を引いて内側に移動させて、カメラ221がハウジング21内に引っ込めるようにすることで、カメラ221の隠しを実現する。
【0019】
本開示の実施例において、カメラ221は前面カメラであっても良いし、背面カメラであっても良いし、回転式カメラであっても良い。
【0020】
本開示の実施例において、移動端末は、携帯電話、タブレットPC、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、ビデオカメラ、ナビゲーション装置、ウェアラブル機器、スマートブレスレット、歩数計等のような電子機器を含むが、これらに限定されない。
【0021】
図6に示すように、カメラ221が前面カメラである場合、カメラ221は移動端末のハウジングのフレームから出入りすることができ、移動端末の表示領域23を占める必要がなく、移動端末の表示領域23はほとんど表示画面全体を覆い満たすことができる。
【0022】
これから分かるように、本開示の実施例は、移動端末のスクリーン対ボディ比を向上でき、スクリーン対ボディ比を向上させることと前面カメラが表示領域を占用することの間の矛盾を効果的に解決する。本開示の実施例は写真撮影機能を満たすとともに、スクリーン対ボディ比の最大化を実現し、それと同時に、表示領域の完全性を確保する。
【0023】
選択的に、図2乃至図5に示すように、カメラアセンブリ22は、弾性部材225を更に含み、弾性部材225の一端はブラケット222に接続され、弾性部材225の他端はプッシュプルロッドの第2端2243に接続される。
【0024】
写真を撮影する時、カメラ221は移動端末のハウジング21の外に伸出した状態にあるが、この時、移動端末が落下する場合、カメラ221に衝撃を与えることになる。ブラケット222とプッシュプルロッド224とがハード接続方式を採用する場合、衝撃力は直接プッシュプルロッドに伝達されて、ネジ棒2231の変形を引き起こして、モータ223が失効し得る。
【0025】
この問題点を改善するために、プッシュプルロッド224とブラケット222の接続を活動可能な接続にして良い。具体的に、ブラケット222とプッシュプルロッド224の間に緩衝用の弾性部材225を設置して良く、弾性部材225はスプリングであり得る。カメラ221が外力による衝撃を受ける時、弾性部材225は衝撃力を吸収でき、避免プッシュプルロッド224が直接的受力するのを回避し、従って下落によってモータ223が失効するという問題点を効果的に解決する。
【0026】
選択的に、図2乃至図5に示すように、ブラケット222は収容管2221が設置されており、収容管2221の側壁は収容管2221の軸方向に沿って貫通溝2222が開設されており、貫通溝2222はプッシュプルロッド224に向けて設置され、収容管2221内に弾性部材225が収容されており、プッシュプルロッドの第2端2243は弾性部材225の端部と収容管2221の端壁の間に当接される。
【0027】
本開示の実施形態において、弾性部材225を収容管2221に設置し、収容管2221は弾性部材225に対して限定作用を果たすことができ、従って弾性部材225が受力して折曲変形が起こるのを防止し、弾性部材225の安定性を向上させる。
【0028】
選択的に、図2乃至図5に示すように、弾性部材225はスプリングであり、プッシュプルロッドの第2端2243は突起部2244が設置されており、突起部2244はスプリングの端部のキャビティ内に嵌め込んで設けられる。
【0029】
プッシュプルロッドの第2端2243に突起部2244を設置するのは、プッシュプルロッドの第2端2243とスプリングの間の緊密さを増大させるのに有利であり、スプリングは突起部2244による制限を受けてシフトしにくく、プッシュプルロッドの第2端2243から逸脱しにくい。
【0030】
選択的に、図4乃至図5に示すように、ハウジング21上にスルーホール211と繋がるガイドボックス212が更に設置されており、モータ223が駆動する時、ブラケット222がガイドボックス212に沿って摺動して、カメラ221がガイドボックス212から伸出するか又はガイドボックス212に引っ込めるようにする。
【0031】
カメラ221がより円滑にスルーホール211から伸出するか又はハウジング21に引っ込めるようにするために、ハウジング21上にガイドボックス212を設置して良く、この場合、カメラ221はガイドボックス212に沿って摺動できる。
【0032】
選択的に、図7乃至図8に示すように、ブラケット222はリング状溝2223が更に設置されれおり、リング状溝2223内に密封環2224が埋め込んで設けられており、密封環2224とガイドボックス212の内壁とは密封嵌合される。
【0033】
カメラ221はハウジング21の外部に活動すべきであり、ハウジング21フレーム上にスルーホール211を開設すべきあるため、スルーホール211の箇所には液体・埃が入るリスクがある。当該問題点を解決するために、本開示の実施形態は、ブラケット222上にリング状溝2223を設置し、リング状溝2223内に密封環2224埋め込んで設けて、液体・埃防止の効果を達成しようとする。
【0034】
選択的に、図7乃至図8に示すように、リング状溝2223はカメラ221と収容管2221の間の位置に設置され、カメラ221がガイドボックス212に沿って摺動する過程において、密封環2224はガイドボックス212から逸脱しない。
【0035】
上記の設置方式によって、カメラ221が活動すう過程において、密封環2224はずっとハウジング21のガイドボックス212内で運動し、カメラ221が如何に移動するかに関わらず、いずれの場合においても密封を形成でき、従って全コースにおける液体・埃防止の目的を実現する。
【0036】
選択的に、図4乃至図5に示すように、ハウジング21上にガイドブロック213が設置されており、ブラケット222にガイドプレート2225が更に設置されており、ガイドプレート2225にはガイド溝2226が開設されており、ガイドブロック213はガイド溝2226内に埋め込まれる。
【0037】
上記の設置方式によって、カメラ221はスルーホール211から伸出するか又はハウジング21に引っ込め、ガイドブロック213のガイドを受け、摺動過程で摺動する経路から外れることなく、カメラ221の移動がより円滑で安定になる。
【0038】
なお、図2乃至図8に示すように、本開示の実施例は、更に、メラアセンブリ22に関する。前記メラアセンブリ22は、カメラ221と、カメラ221を装着するためのブラケット222と、モータ223と、プッシュプルロッド224とを含む。モータ223にはネジ棒2231が設置されており、プッシュプルロッドの第1端2241にはネジ棒2231と嵌合するねじ管2242が設置されており、ねじ管2242はネジ棒2231上外嵌され、プッシュプルロッドの第2端2243はブラケット222に接続される。モータ223が駆動する時、ネジ棒2231は回動して、プッシュプルロッド224を引っ張ってネジ棒2231に沿って前進又は後退させ、プッシュプルロッド224がブラケット222を引っ張って移動させて、カメラ221を直線に沿って運動させる。
【0039】
選択的に、カメラアセンブリ22は更に弾性部材225を含み、弾性部材225の一端がブラケット222に接続され、弾性部材225の他端がプッシュプルロッド224の第2端に接続される。
【0040】
選択的に、ブラケット222は収容管2221が設置されており、収容管2221の側壁は収容管2221の軸方向に沿って貫通溝2222が開設されており、貫通溝2222はプッシュプルロッド224に向けて設置され、収容管2221内に弾性部材225が収容されており、プッシュプルロッドの第2端2243は弾性部材225の端部と収容管2221の端壁の間に当接される。
【0041】
選択的に、弾性部材225はスプリングであり、プッシュプルロッドの第2端2243は突起部2244が設置されており、突起部2244はスプリングの端部のキャビティ内に嵌め込んで設けられる。
【0042】
選択的に、ブラケット222はリング状溝2223が更に設置されており、リング状溝2223内に密封環2224が埋め込んで設けられている。
【0043】
本開示の実施例は、移動端末のスクリーン対ボディ比を向上でき、スクリーン対ボディ比を向上させることと前面カメラが表示領域を占用することの間の矛盾を効果的に解決する。本開示の実施例は写真撮影機能を満たすとともに、スクリーン対ボディ比の最大化を実現し、それと同時に表示領域の完全性を確保する。
【0044】
上記のものは単に本開示の具体的な実施形態であり、本開示の保護範囲はこれらに限らない。当該技術分野において通常の知識を有するいずれの者は、本開示に開示される技術範囲内で変化又は交替を容易に想到でき、これら変化又は交替は全て本開示の保護範囲以内に含まれるべきである。従って、本開示の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準にするべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8