(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】バックライトモジュール及び表示パネル
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20220614BHJP
【FI】
F21S2/00 443
F21S2/00 431
F21S2/00 438
(21)【出願番号】P 2020533081
(86)(22)【出願日】2019-11-06
(86)【国際出願番号】 CN2019116083
(87)【国際公開番号】W WO2021027105
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2020-06-16
(31)【優先権主張番号】201910748382.9
(32)【優先日】2019-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517264292
【氏名又は名称】武漢華星光電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Building C5, Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,Wuhan East Lake High-tech Development Zone, Wuhan,Hubei 430079,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 政
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-279815(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107121833(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に設けられる光学フィルム群、導光板、反射シート及びベース板を含み、
前記ベース板に接続され、前記導光板の側面に対向して設けられるフレームをさらに含み、
前記光学フィルム群の一端と前記フレームとの間には、隙間が存
し、
前記反射シートは、
前記導光板の底面に貼り付けられる第1反射シートと、
前記導光板の側面に貼り付けられ、前記フレームに対向して設けられる第2反射シートと、を含み、
前記第1反射シートと前記第2反射シートとは、一体的に設けられ、
前記光学フィルム群は、
前記導光板の頂面に貼り付けられる第1光学フィルム群と、
前記第2反射シートの外面に貼り付けられる第2光学フィルム群と、を含み、
前記第1光学フィルム群と前記第2光学フィルム群とは、一体的に設けられる、
バックライトモジュール。
【請求項2】
前記隙間は、前記第2光学フィルム群に対向するように前記第1光学フィルム群の一方側に設けられる、
請求項
1に記載のバックライトモジュール。
【請求項3】
前記隙間の幅は、前記第2反射シートの厚さよりも大きく、かつ、前記フレームと前記第2反射シートとの間に存する間隙の幅よりも小さい、
請求項
2に記載のバックライトモジュール。
【請求項4】
前記光学フィルム群は、
前記反射シートから離間する前記導光板の一側面に貼り付けられ、前記導光板の一側面までに延在する第1光学フィルムと、
前記第1光学フィルムの外面に貼り付けられる第2光学フィルムと、
前記第2光学フィルムの外面に貼り付けられる第3光学フィルムと、を含む、
請求項
1に記載のバックライトモジュール。
【請求項5】
前記第1光学フィルムの底部
の底面、前記第2光学フィルムの底部
の底面及び前記第3光学フィルムの底部
の底面は、同一直線上に位置する、
請求項
4に記載のバックライトモジュール。
【請求項6】
前記第2光学フィルムの底部は、前記第1光学フィルムの底部よりも低くなるように前記第2反射シートの外面に固定され、
前記第3光学フィルムの底部は、前記第2光学フィルムの底部よりも低くなるように前記第2反射シートの外面に固定される、
請求項
4に記載のバックライトモジュール。
【請求項7】
前記ベース板は、
前記反射シートの底面に貼り付けられる第1ベース板と、
前記第2反射シートに対向するように前記第2反射シートの外側に設けられる第2ベース板と、を含む、
請求項
1に記載のバックライトモジュール。
【請求項8】
請求項1に記載のバックライトモジュールを含む、
表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示分野に関し、特にバックライトモジュール及び表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
車載表示技術の発展に伴い、車載表示モジュールの外観要求が高まりつつある。特に車載LTPS表示モジュールについては、フレームの狭窄化が要求されている。
【0003】
車載表示の信頼性に対する要求が高いため、バックライトにおける光学フィルム群が固定されていなければ、バックライトモジュールが揺れる場合、異音が発生したり、バックライトモジュールが振動する場合、光学フィルム群と導光板との相互摩擦による損傷によって光学不良が引き起こされたりする問題がある。光学フィルムは、材質(例えば、PET基材)により高温時において膨張することがあるため、フィルムとフレームとの空間距離が不十分である場合、光学フィルムの膨張が阻まれて皺が発生することにより、光学不良が引き起こされてしまう。
【0004】
通常のフィルムの固定方式によれば、導光板の厚さ方向にボスを設け、両面テープでフィルムが固定される。しかしながら、導光板のボスからVA領域までの距離が近いほど、VAのエッジにブライトエッジが発生しやすいため、フレームの狭窄化の要求については、通常の固定方式が制限されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の車載表示ディスプレイにおける光学フィルム群の固定方式によって表示ディスプレイのエッジにVA領域ブライトエッジが発生しやすいという問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を実現するために、本発明のある態様によれば、
順に設けられる光学フィルム群、導光板、反射シート及びベース板を含み、
前記ベース板に接続され、前記導光板の側面に対向して設けられるフレームをさらに含み、
前記光学フィルム群の一端と前記フレームとの間には、隙間が存する、バックライトモジュールが提供される。
【0007】
さらに、前記反射シートは、前記導光板の底面に貼り付けられる第1反射シートと、前記導光板の側面に貼り付けられ、前記フレームに対向して設けられる第2反射シートと、を含み、前記第1反射シートと前記第2反射シートとは、一体的に設けられる。
【0008】
さらに、前記光学フィルム群は、前記導光板の頂面に貼り付けられる第1光学フィルム群と、前記第2反射シートの外面に貼り付けられる第2光学フィルム群と、を含み、前記第1光学フィルム群と前記第2光学フィルム群とは、一体的に設けられる。
【0009】
さらに、前記隙間は、前記第2光学フィルム群に対向するように前記第1光学フィルム群の一方側に設けられる。
【0010】
さらに、前記隙間の幅は、前記第2反射シートの厚さよりも大きく、かつ、前記フレームと前記第2反射シートとの間に存する間隙の幅よりも小さい。
【0011】
さらに、前記光学フィルム群は、前記反射シートから離間する前記導光板の一側面に貼り付けられ、前記導光板の一側面までに延在する第1光学フィルムと、前記第1光学フィルムの外面に貼り付けられる第2光学フィルムと、前記第2光学フィルムの外面に貼り付けられる第3光学フィルムと、を含む。
【0012】
さらに、前記第1光学フィルムの底部、前記第2光学フィルムの底部及び前記第3光学フィルムの底部は、同一直線上に位置する。
【0013】
さらに、前記第2光学フィルムの底部は、前記第1光学フィルムの底部よりも低くなるように前記第2反射シートの外面に固定され、前記第3光学フィルムの底部は、前記第2光学フィルムの底部よりも低くなるように前記第2反射シートの外面に固定される。
【0014】
前記ベース板は、前記反射シートの底面に貼り付けられる第1ベース板と、前記第2反射シートに対向するように前記第2反射シートの外側に設けられる第2ベース板と、を含む。
【0015】
上記の目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、前記バックライトモジュールを含む表示パネルが提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の態様は、下記の有益な効果を奏する。ベース板と光学フィルム群との間及びフレームと光学フィルム群との間に隙間を設けるので、光学フィルム群が熱膨張した後、延在した光学フィルム群の一端が隙間に入り込むことにより、光学フィルム群が平坦に保たれて導光板の射出面に貼り付けられる。したがって、導光板の光線が光学フィルム群を透過して正常に射出することが保証される。さらに、本発明によれば、光学フィルム群の使用寿命を延長させることができ、車載表示パネルの使用寿命を延長させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例に係るバックライトモジュールの構造模式図である。
【
図2】本発明の実施例に係る光学フィルム群の構造模式図である。
【
図3】本発明の実施例に係る他のバックライトモジュールの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の技術的内容を当業者に完全に紹介し、例を挙げて本発明を実施できることを証明し、本発明によって開示される技術的内容をより明確にし、当業者が本発明をどのように実施するかをより理解しやすくするために、明細書の添付図面を参考しながら本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。当業者は、本発明を実施する方法をより容易に理解することができる。本発明は種々の態様の実施例で実現可能であり、本発明の保護範囲は本明細書に記載された実施例に限定されず、以下の実施例の説明は本発明を限定するものではない。
【0019】
本発明の実施形態を説明するための用語として、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」等が用いられる。これらの用語で示される方位は、図面で示される方位に基づき、本発明を分かりやすく説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0020】
図面において、同じ構造を有する部品は同じ番号で示され、類似の構造または機能を有する部品は類似の番号で示される。また、説明と理解を容易にするため、図面に示す各部品の大きさや厚さは任意であり、本発明は各部品の大きさや厚さを限定するものではない。
【0021】
ある組立品が「他の組立品の上に位置する」と説明されている場合、前記組立品が前記他の組立品に直接配置されてもよく、中間組立品が介在し、前記組立品が前記中間組立品に配置され、前記中間組立品が前記他の組立品に配置されてもよい。ある組立品が他の組立品に「取り付けられる」又は「接続される」と説明されている場合、両者は互いに直接「取り付けられる」又は「接続される」、或いは一つの組立品が中間組立品を介して他の組立品に「取り付けられる」又は「接続される」と理解することができる。
【0022】
本実施例によれば、
図1に示すバックライトモジュールを含む表示パネルが提供される。前記バックライトモジュールは、光学フィルム群1、導光板2、反射シート3、ベース板4及びフレーム5を含む。
【0023】
反射シート3は、透明両面テープ又は接着剤により導光板2の底面及び側面に貼り付けられる。反射シート3は、銀反射シートと白反射シートとの二種類を含み、導光板2から射出された光線を全反射することにより、光線が再利用され、光ロスが減少する。
【0024】
反射シート3は、一体的に設けられた第1反射シート31と第2反射シート32とを含む。ここで、第1反射シート31は、導光板2の底面に貼り付けられる。第2反射シート32は、折り曲げられて、フレーム5に対向して設けられる導光板2の一側面に貼り付けられる。そして、第2反射シートは、第1反射シート31に直交に接続され、第1反射シート31と共に「L」字型の反射シートを構成する。反射シート3は、2つの部分に分割され、当該二つの部分がそれぞれ導光板2の底面及び側面を覆うことにより、導光板2に入射した光線は、第1反射シート31及び第2反射シート32により全反射されて導光板2の射出面から射出される。
【0025】
第2反射シート32の長さは、導光板2の厚さと第1反射シート31の厚さとの和である。すなわち、導光板2の側面は第2反射シート32に完全に覆われるので、導光板2の側面に空白が残留していない。これにより、導光板2に入射した光線は、導光板2の側面に到達して第2反射シート32により反射されるので、光線が導光板2の射出面から射出されること及び光学フィルム群1から射出されることが保証される。これにより、光線の反射率及び射出率が向上し、表示パネルの輝度が向上する。
【0026】
第2反射シート32は、一般的に導光板2の三つの非入射側の表面に貼り付けられる。すなわち、光源に対向する一側面だけに第2反射シート32が貼り付けられないが、導光板2から離間する前記光源の一側面に第2反射シート32が貼り付けられてもよい。この場合、前記光源の背向の小部分の光線が第2反射シート32により反射されて導光板2に入射する。これにより、反射シート3の反射率がさらに向上する。このとき、第2反射シート32は、光線の反射率及び利用率を向上させるだけではない。
【0027】
光学フィルム群1は、透明両面テープ又は接着剤により導光板2の底面及び側面に貼り付けられる。
【0028】
光学フィルム群1は、一体的に設けられた第1光学フィルム群11及び第2光学フィルム群12を含む(
図2を参照)。ここで、第1光学フィルム群11は、導光板2の頂面(射出面)に貼り付けられ、第2光学フィルム群12は、折り曲げられて、第2反射シート32の外面に貼り付けられる。そして、第2光学フィルム群12は、第1光学フィルム群11に直交に接続され、第1光学フィルム群11と共に「L」字型の光学フィルム群を構成する。第2光学フィルム群12は、透明両面テープ又は接着剤により第2反射シート32の外面に貼り付けられた後に、光学フィルム群1が導光板2に固定される。第2光学フィルム群12は、表示パネルの側面にも光線を通過させるので、表示パネルにおけるエッジの輝度を向上させ、表示パネルの輝度及び均一性を向上させることができる。
【0029】
第2光学フィルム群12は、第1光学フィルム101、第2光学フィルム102及び第3光学フィルム103を含む。
【0030】
本実施例において、第1光学フィルム101の底部、第2光学フィルム102の底部及び第3光学フィルム103の底部は、同一直線上に位置する。しかしながら、他の実施例において、第1光学フィルム101の底部、第2光学フィルム102の底部及び第3光学フィルム103の底部は、同一直線上に位置しなくてもよい。
図3に示すように、第2光学フィルム102の底部は、第1光学フィルム101の底部よりも低く、第2反射シート32の外面に固定される。第3光学フィルム103の底部は、第2光学フィルム102の底部よりも低く、第2反射シート32の外面に固定される。
【0031】
第2光学フィルム群12は、導光板2の一つ又は二つの側面に設けられてもよいが、同時に導光板2における互いに平行な二つの側面に設けられてはならない。光学フィルム群1のスリップ現象を防止するために、互いに平行な二つの側面のうち、少なくとも一つの側面に位置する第2光学フィルム群12が固定状態であることを保証する必要がある。
【0032】
光学フィルム群1は、多層光学フィルムを含み、例えば、拡散フィルム、下光増強フィルム及び上光増強フィルム等を含んでもよい。本実施例において、光学フィルム群1は、三層光学フィルムであることが好ましい。そして、第1光学フィルム101は、拡散フィルム101であり、第2光学フィルム102は、下光増強フィルム102であり、第3光学フィルム103は、上光増強フィルム103である。
【0033】
拡散フィルム101は、導光板2の頂面(射出面)に貼り付けられるものであり、導光板2の一側面に貼り付ける拡散フィルム延在部を含む。拡散フィルム101は、前記射出面から射出した光線を霧化することにより、散乱した光源を均一化させて光線の均一性を向上させるとともに、サイド光(すなわち、側面から入射した光)を正面に分散させて表示パネルの正面の輝度を向上させることができる。
【0034】
下光増強フィルム102は、拡散フィルム101の上面に貼り付けられるものであり、前拡散フィルム延在部の外面に貼り付けられる下光増強フィルム延在部を含む。下光増強フィルム102は、前記光源における光線を集光する効果を奏し、光束を増加することができる。
【0035】
上光増強フィルム103は、下光増強フィルム102の上面に貼り付けられるものであり、前記下光増強フィルム延在部の外面に貼り付けられる上光増強フィルム延在部を含む。上光増強フィルム103は、前記光源における光線を集光する効果を奏し、光束を増加することができる。
【0036】
本実施例において、バックライトモジュールは、サイドエントリーバックライトモジュールである。前記光源(図示せず)は、導光板2の入射面に対向するように
図1に示す導光板2の左側に設けられる。光学フィルム群1は、導光板2の射出面に貼り付けられる。光線は、前記光源から射出してから導光板2に入射する。そして、導光板2の下方に入射した光線が第1反射シート31により上方へ反射された後に導光板2の射出面から射出する。一方、導光板2の側面に入射した光線が第2反射シート32により一回又は複数回反射された後に導光板2の射出面から射出する。前記射出面から射出した光線が光学フィルム群1により拡散される。これにより、前記バックライトモジュールの集光性がさらに向上し、前記表示パネルの輝度及び均一性もさらに向上する。
【0037】
ベース板4は、第1ベース板41及び第2ベース板42を含む。第1ベース板41は、第1反射シート31の底面に貼り付けられる。第2ベース板42は、第2反射シート32に対向するように第2反射シート32の外側に設けられる。すなわち、第2ベース板42は、第2反射シート32と平行に形成されるとともに、第1ベース板41と直交に形成される。そして、第2ベース板42は、第1ベース板41と共に「L」字型のベース板を構成する。ベース板4は、バックライトモジュールを保護する効果を奏する。ベース板4の材質は、金属であり、ベース板4は、「L」字型の金型内で成形されてもよく、プレス成形されてもよい。
【0038】
第2ベース板42の頂面は、光学フィルム群1への損傷が防止されるように第2光学フィルム群12の底部の下方に設けられる。
【0039】
第2反射シート32は、第1反射シート31と直交に形成され、及び/又は、第2光学フィルム群12は、第1光学フィルム群11と直交に形成され、及び/又は、第2ベース板42は、第1ベース板41と直交に形成されるとともに、導光板2の一側面と平行に形成される。本実施例において、第2反射シート32は、第1反射シート31と直交に形成される。第2光学フィルム群12は、第1光学フィルム群11と直交に形成される。第2ベース板42は、第1ベース板41と直交に形成されるとともに、導光板2一側面と平行に形成される。
【0040】
フレーム5は、ベース板4に接続され、前記バックライトモジュールを保護する効果を奏し、一体的に設けられた第1フレーム51及び第2フレーム52を含む。
【0041】
第1フレーム51は、第2反射シート32に対向して設けられる。第2フレーム52は、第1ベース板41に対向して設けられる。第1フレーム51の上端は、折り曲げられて、光学フィルム群1の上方に延在するとみなすことができる。第2フレーム52は、第1光学フィルム群11と平行に形成されるが、第2フレーム52の端部は、導光板2の真上に延在してはならない。第2フレーム52の端部が導光板2の真上に延在する場合、光線の射出範囲に影響を与え、表示パネルの輝度範囲に影響を与えてしまう。
【0042】
フレーム5と第1光学フィルム群11との間には、第1隙間61が存する。第1隙間61の幅は、第2反射シート32の厚さよりも大きく、かつ、第1フレーム51と第2反射シート32との間に位置する間隙の幅よりも小さい。第1隙間61の幅は、ミリメートルレベルである。光学フィルム群1が高温の影響を受けると、光学フィルム群1の一端が第1隙間61に入り込むので、光学フィルム群1が平坦に保たれて導光板2射出面に貼り付けられる。したがって、導光板2における光線が光学フィルム群1を透過して正常に射出することが保証される。
【0043】
第2ベース板42と第2反射シート32との間には、第2隙間62が存する。第2隙間62は、第1隙間61に連通し、第2反射シート32が外に膨張する空間を提供する。
【0044】
本実施例において、表示パネルは、車載表示分野に用いられ、使用時で高温に耐える必要がある。光学フィルム群1が高温で膨張しやすいため、光学フィルム群1の片側に隙間を増設することにより、光学フィルム群1が平坦に保たれて導光板2射出面に貼り付けられる。したがって、導光板2における光線が光学フィルム群1を透過して正常に射出することが保証される。
【0045】
本実施例において、表示パネル下記の有益な効果を奏する。ベース板と光学フィルム群との間及びフレームと光学フィルム群との間に隙間を設けるので、光学フィルム群が熱膨張した後、延在した光学フィルム群の一端が隙間に入り込むことにより、光学フィルム群が平坦に保たれて導光板の射出面に貼り付けられる。したがって、導光板の光線が光学フィルム群を透過して正常に射出することが保証される。さらに、本発明によれば、光学フィルム群の使用寿命を延長させることができ、車載表示パネルの使用寿命を延長させることもできる。
【0046】
以上、本発明は好適実施例で上記のように開示されたが、当業者は、本開示の精神及び範囲から逸脱しない限り、若干の変更及び修正を加えることができる。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義される範囲に準ずる。
【符号の説明】
【0047】
1:光学フィルム群
2:導光板
3:反射シート
4:ベース板
5:フレーム
11:第1光学フィルム群
12:第2光学フィルム群
101:第1光学フィルム
102:第2光学フィルム
103:第3光学フィルム
31:第1反射シート
32:第2反射シート
41:第1ベース板
42:第2ベース板
51:第1フレーム
52:第2フレーム
61:第1隙間
62:第2隙間