(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-14
(45)【発行日】2022-06-22
(54)【発明の名称】工具システム及び工具システム用プログラム
(51)【国際特許分類】
B25B 23/14 20060101AFI20220615BHJP
【FI】
B25B23/14 620J
(21)【出願番号】P 2018181242
(22)【出願日】2018-09-27
【審査請求日】2021-08-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・平成30年6月19日にhttps://youtu.be/k7GTGDyp7oQにて公開。 ・平成30年6月22日に京都機械工具株式会社第68回定時株主総会(開催場所:京都府久世郡久御山町佐山新開地128番地)にて公開。 ・平成30年9月19日に平成30年度KTC代理店実務者会議(開催場所:京都府久世郡久御山町佐山新開地128番地)にて公開。 ・平成30年6月20日~平成30年6月22日に設計・製造ソリューション展にて展示。 ・平成30年7月20日、平成30年7月24日、平成30年7月26日、平成30年8月2日、平成30年9月10日に京都府久世郡久御山町佐山新開地128番地にて取材を受けて公開。 ・平成30年4月23日に大阪市西区立売堀3-8-14にて、平成30年5月22日・平成30年6月18日・平成30年7月18日・平成30年7月27日・平成30年8月9日・平成30年8月27日・平成30年9月13日に京都府久世郡久御山町佐山新開地128番地にて、平成30年9月19日に159 Sin Ming Rd,Singaporeにて、平成30年9月20日に東京都港区新橋四丁目28番1号トラスコフィオリートビル トラスコ中山株式会社東京本社・Jl.Puri Kencana no.1 Kembangan Selatan Jakarta Barat,Indonesia・Jl. Raya Bekasi Km 21-22 Pulo Gadung, Indonesiaにて商談による公開。
(73)【特許権者】
【識別番号】000161909
【氏名又は名称】京都機械工具株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【氏名又は名称】上村 喜永
(72)【発明者】
【氏名】高橋 広
(72)【発明者】
【氏名】芳本 悠未
(72)【発明者】
【氏名】松本 喜晴
【審査官】亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-094898(JP,A)
【文献】特開2015-119465(JP,A)
【文献】特開2017-040466(JP,A)
【文献】特開2016-085639(JP,A)
【文献】特開2015-011586(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 23/14
B25F 5/00
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
締付工具と、当該締付工具とは別に設けられ、前記締付工具と有線又は無線により接続された表示機器とを備え、
前記締付工具が、
締付トルクを示すトルクデータを送信するデータ送信部を有し、
前記表示機器が、
前記データ送信部から送信されたトルクデータを受信するデータ受信部と、
前記データ受信部が受信したトルクデータの示す締付トルクを画面に表示する表示制御部とを有し、
前記表示制御部が、前記画面に表示された前記締付トルク
の表示領域とは別領域の表示態様を、前記締付トルクに応じて変化させる
ように構成されており、
変化前の前記表示態様は、締付状態が未作業状態、低トルク状態、中トルク状態、又は作業完了状態のうちのいずれか一つであることを示しており、
変化後の前記表示態様は、締付状態が前記変化前の表示態様が示す状態とは別の状態であって、前記未作業状態、前記低トルク状態、前記中トルク状態、前記作業完了状態、又は作業不合格状態のうちのいずれか一つであることを示しており、
その表示態様の変化が締付途中の作業者に知覚可能であることを特徴とする工具システム。
【請求項2】
前記表示制御部が、前記画面の背景全体を変化させることを特徴とする請求項1記載の工具システム。
【請求項3】
前記表示制御部が、前記画面の背景色を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の工具システム。
【請求項4】
前記表示制御部が、前記別領域の表示態様を前記締付トルクに応じて段階的に変化させることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の工具システム。
【請求項5】
前記表示制御部が、前記締付トルクが予め設定された設定トルクを超えた場合に、前記
画面に表示された前記締付トルクの色を反転させることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項に記載の工具システム。
【請求項6】
締付工具とは別に設けられ、前記締付工具と有線又は無線により接続される表示機器に用いられるプログラムであって、
前記締付工具から送信された締付トルクを示すトルクデータを受信するデータ受信部と、
前記データ受信部が受信したトルクデータの示す締付トルクを画面に表示する表示制御部としての機能を前記表示機器に発揮させるものであり、
前記表示制御部が、前記画面に表示された前記締付トルク
の表示領域とは別領域の表示態様を、前記締付トルクに応じて変化させ、
変化前の前記表示態様は、締付状態が未作業状態、低トルク状態、中トルク状態、又は作業完了状態のうちのいずれか一つであることを示しており、
変化後の前記表示態様は、締付状態が前記変化前の表示態様が示す状態とは別の状態であって、前記未作業状態、前記低トルク状態、前記中トルク状態、前記作業完了状態、又は作業不合格状態のうちのいずれか一つであることを示しており、
その表示態様の変化が締付途中の作業者に知覚可能であることを特徴とする工具システム用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具システム及びこれに用いられる工具システム用プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、トルクレンチ等の締付工具としては、締付トルクを測定する測定器と、この測定器により測定された締付トルクが表示されるディスプレイとを備えたものがある。このような締付工具を用いれば、作業者は締付トルクを確認しながら作業を進めることができる。
【0003】
一方、引用文献1には、表示機器を締付工具とは別体にして、これらを配線接続することで、締付トルクが表示機器に表示される構成が記載されている。このような構成であれば、締付工具そのものを小型で軽量なものにすることができ、例えば狭小な作業空間でも使い勝手が良い。
【0004】
しかしながら、上述したように表示機器を締付工具とは別体にすると、例えば締付トルクが所定の設定値に到達したか等を確認したい場合、作業者は作業中に視線を手元から表示機器に移さなければならないので、作業効率の低下を招く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本願発明は、作業性の低下を招くことなく、締付工具の小型化や軽量化を図ることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本願発明に係る工具システムは、締付工具と、当該締付工具とは別に設けられ、前記締付工具と有線又は無線により接続された表示機器とを備え、前記締付工具が、締付トルクを示すトルクデータを送信するデータ送信部を有し、前記表示機器が、前記データ送信部から送信されたトルクデータを受信するデータ受信部と、前記データ受信部が受信したトルクデータの示す締付トルクを画面に表示する表示制御部とを有し、前記表示制御部が、前記画面に表示された前記締付トルクとは別領域の表示態様を、前記締付トルクに応じて、締付途中の作業者に知覚可能に変化させることを特徴とするものである。
【0008】
このように構成された工具システムによれば、表示機器を締付工具とは別体にしてあるので、締付工具の小型化や軽量化を図れるうえ、例えば画面の背景等といった締付トルクとは別領域の表示態様を、締付トルクに応じて、締付途中の作業者に知覚可能に変化させるので、該作業者は視線を表示機器に移すことなく、表示態様の変化を感じ取ることができる。
これにより、作業者は、締付途中に視線を手元から移すことなく、例えば締付トルクが予め設定された設定トルクに到達したこと等を知ることができるので、作業性の低下を招くことなく、締付工具の小型化や軽量化を図れる。
【0009】
前記表示制御部が、前記画面の背景全体を変化させることが好ましい。
このような構成であれば、締付途中の作業者は、表示態様の変化をよりはっきりと感じ取ることができる。
【0010】
前記表示制御部が、前記画面の背景色を変化させることが好ましい。
このような構成であれば、表示態様を多様に変化させることができるので、例えば締付トルクが設定トルクに到達したことのみならず、設定トルクよりもだいぶ低いことなど、締付途中の作業者に種々の情報を把握させることができる。
【0011】
前記表示制御部が、前記別領域の表示態様を前記締付トルクに応じて段階的に変化させることが好ましい。
このような構成であれば、表示態様を連続的に変化させる構成に比べて、表示態様の変化を感じ取りやすい。
【0012】
前記表示制御部が、前記締付トルクが予め設定された設定トルクを超えた場合に、前記画面に表示された前記締付トルクの色を反転させることが好ましい。
このような構成であれば、作業ミスの低減を図れる。
【0013】
また、本発明に係る工具システム用プログラムは、締付工具とは別に設けられ、前記締付工具と有線又は無線により接続される表示機器に用いられるプログラムであって、前記締付工具から送信された締付トルクを示すトルクデータを受信するデータ受信部と、前記データ受信部が受信したトルクデータの示す締付トルクを画面に表示する表示制御部としての機能を前記表示機器に発揮させるものであり、前記表示制御部が、前記画面に表示された前記締付トルクとは別領域の表示態様を、前記締付トルクに応じて、締付途中の作業者に知覚可能に変化させることを特徴とするプログラムである。
このように構成された工具システム用プログラムであれば、上述した工具システムと同様の作用効果を奏し得る。
【発明の効果】
【0014】
このように構成した本発明によれば、作業性の低下を招くことなく、締付工具の小型化や軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本実施形態における工具システムの構成を示す模式図。
【
図2】同実施形態の表示機器の機能を説明するための機能ブロック図。
【
図3】同実施形態の表示態様の一例を説明するための図。
【
図4】同実施形態の表示態様の一例を説明するための図。
【
図5】変形実施形態における表示態様の一例を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明に係る工具システムの一実施形態について説明する。
【0017】
本実施形態の工具システム100は、自動車、鉄道車両、航空機やその他の種々の装置の組み立て、解体、点検等の作業現場において、ネジやボルト等を対象の装置等に取り付ける又は取り外すために用いられるものであり、
図1に示すように、締付工具10と、締付工具10に有線又は無線により接続された表示機器20とを備えている。
なお、この実施形態では、締付工具10としてトルクレンチを用いた場合について説明するが、締付工具10としてはドライバーやスパナ等の種々のものを用いて構わない。
【0018】
締付工具10は、ネジやボルト等の締付トルクを測定する測定器11と、表示機器20と通信する通信手段12とを備えたものであり、この通信手段12が測定器11により測定された締付トルクを示すトルクデータを送信するデータ送信部13としての機能を有している。
【0019】
表示機器20は、CPU、メモリ、ディスプレイ(画面)D、入力手段などを有するものであり、ここでは締付工具10と無線により通信可能な例えばスマートフォンやタブレット端末等といった、作業者が携帯可能なモバイル端末である。そして、この表示機器20は、前記メモリに格納された工具システム用プログラムに基づいて、
図2に示すように、設定データ受付部21、データ受信部22、表示制御部23等としての機能を発揮するように構成されている。
以下、各部の説明を兼ねて、表示機器20の動作を説明する。
【0020】
設定データ受付部21は、例えば作業者や管理者などのユーザなどが予め設定された設定トルクを示す設定データを受け付けるものである。
ここでの設定データ受付部21は、表示機器20に設けられた入力手段たるタッチパネルを介して入力された設定データを受け付けるように構成されているが、表示機器20とは別の装置や端末から送信された設定データを受け付けても良い。
【0021】
トルクデータ受信部22は、上述したデータ送信部13から送信されたトルクデータを受信して、表示制御部23に出力する。
【0022】
表示制御部23は、ディスプレイDの表示内容を制御するものであり、トルクデータ受信部22が受信したトルクデータの示す締付トルクをディスプレイDに表示する。
具体的にこの表示制御部23は、
図3に示すように、ディスプレイDに予め設定された締付トルク表示領域S1に締付トルクをデジタル表示するものであり、ここではディスプレイDの中央部に設定されたトルク表示領域S1に締付トルク及びその単位を表示する。
【0023】
また、表示制御部23は、設定データ受付部21が受け付けた設定データの示す設定トルクを、ディスプレイDに予め設定された設定トルク表示領域S2に表示する。ここでは、設定トルクが締付トルクよりも小さい文字サイズで表示され、この設定トルクの近傍に設定トルクを変更するためのスライダが表示される。
【0024】
然して、表示制御部23は、ディスプレイDに表示された締付トルクとは別領域S3の表示態様を、締付トルクに応じて、締付途中の作業者に知覚可能に変化させるように構成されている。
なお、ここでいう知覚可能な変化とは、少なくとも視覚を通じて認識することのできる変化であり、表示機器20が作業者の周辺に設けられている場合において、締付途中の作業者がディスプレイDに視線を移すことなく、その変化を感じ取ることができる程度の変化である。
【0025】
上述した別領域S3は、ディスプレイDの表示領域全体における少なくとも半分以上であることが好ましく、ここではディスプレイDの背景を別領域S3として設定してあり、その表示態様としては例えば色、模様、明るさ等が挙げられる。
【0026】
表示制御部23は、ここではディスプレイDの背景色を締付トルクに応じて変更するように構成されており、具体的には背景色を締付トルクに応じて互いに異なる複数色に段階的に切り替える。
【0027】
各表示態様である背景色は、それぞれに対して予め設定された数値範囲内に締付トルクが含まれていることを示しており、言い換えれば、各表示態様は互いに異なる作業状況を示している。なお、各背景色は、2色覚者が識別可能な色であることが好ましい。
【0028】
表示態様の一例としては、例えば締付トルクが0である場合の第1の表示態様として黒色の背景色など、締付トルクが0より大きく所定の第1トルク以下である場合の第2の表示態様として灰色の背景色など、締付トルクが第1トルクよりは大きく所定の第2トルク以下である場合の第3の表示態様として黄色の背景色など、締付トルクが第2トルクより大きく設定トルク以下である場合の第4の表示態様として緑色の背景色などが挙げられる。
上記の場合、第1の背景色~第4の表示態様は、それぞれ未作業状態、低トルク状態、中トルク状態、作業完了状態を示している。なお、切り替わる色の種類や数はこれに限らず、適宜変更して構わない。
【0029】
本実施形態の表示制御部23は、作業完了状態を示す第4の表示態様において、作業完了状態であることを示す完了記号Xを表示するように構成されている。
【0030】
また、表示制御部23は、締付トルクが設定トルクより大きい場合に、作業不合格状態を示す第5の表示態様に切り替えるように構成されている。
なお、第5の表示態様としては、
図4に示すように、上記と同様に背景色を変更させる態様や、表示された締付トルクの文字色を反転させる態様や、作業不合格状態を示す警告記号Yを表示する態様や、それらを組み合わせた態様など、種々の態様が挙げられる。
【0031】
このように構成された工具システム100によれば、表示機器20を締付工具10とは別体にしてあるので、締付工具10の小型化や軽量化を図れるうえ、ディスプレイDの背景色を、締付トルクに応じて変化させるので、作業者は視線を表示機器20に移すことなく、表示態様の変化を感じ取ることができる。
これにより、作業者は、表示態様の変化を感じ取ることで、締付トルクが徐々に増していることや、締付トルクが設定トルクに到達したこと等を締付途中に視線を手元から移すことなく知ることができ、作業性の低下を招くことなく、締付工具10の小型化や軽量化を図れる。
【0032】
また、背景表示全体の背景色を締付トルクに応じて段階的に変更させるので、作業者にとってその変化をより感じ取りやすいものとすることができる。
【0033】
さらに、締付トルクが設定トルクより大きい場合に、作業不合格状態を示す第5の表示態様に切り替えるので、締付途中の作業者に作業が不合格状態にあることを感じ取らせることができ、作業ミスの低減を図れる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0035】
例えば、前記実施形態では、締付トルクに応じて背景全体の色を変化させていたが、ディスプレイDの表示領域における全体又は一部の明るさや模様を締付トルクに応じて変化させても良いし、色、明るさ、模様などを組み合わせた表示態様をトルクに応じて変化させても良い。
一例としては、表示領域の全体又は一部を点滅させるとともに、その点滅速度や点滅パターンを締付トルクに応じて変化させる方法が挙がれる。
【0036】
また、表示制御部23は、必ずしも背景全体を変化させる必要はなく、例えば
図5に示すように、背景の一部の色を締付トルクに応じて変化させても良いし、表示態様が変化する領域を締付トルクに応じて拡大又は縮小するようにしても良い。
【0037】
また、表示機器20としては、例えばスピーカやバイブレータ等を備え、ディスプレイDの表示態様のみならず音や振動などが締付トルクに応じて変化するように構成されていても良い。
【0038】
前記実施形態では表示機器20が設定トルクを受け付けていたが、表示機器20としては必ずしも設定トルクを受け付ける必要はなく、この場合は設定データ受付部21としての機能は不要であり、ディスプレイDには必ずしも設定トルクや設定トルクのスライダを表示する必要もない。
【0039】
さらに、表示機器20としてはポータブル端末に限らず、例えば作業者が装着可能なゴーグル型のものであっても良い。この場合、作業者はディスプレイDを介して手元を見るので、表示態様の変化をより感じ取り易くなる。
加えて、表示機器20としては、プロジェクタを用いて構成されていても良く、この場合は例えば壁面やスクリーンなどが締付トルクを表示する画面である。
【0040】
締付工具10としては、トルクデータを送信するのみならず、例えば表示機器20から設定データを受信するなど、表示機器20との間で種々のデータを送受信するものであっても良い。
また、締付工具10としては、例えば締付トルクを表示するディスプレイが設けられたものであっても構わない。
【0041】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0042】
100・・・工具システム
10 ・・・締付工具
11 ・・・測定器
12 ・・・通信手段
13 ・・・データ送信部
20 ・・・表示機器
21 ・・・設定データ受付部
22 ・・・データ受信部
23 ・・・表示制御部
D ・・・ディスプレイ
S1 ・・・表示領域
S3 ・・・別領域
X ・・・完了記号
Y ・・・警告記号