(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-14
(45)【発行日】2022-06-22
(54)【発明の名称】折り畳みハンドル付き容器
(51)【国際特許分類】
B65D 25/28 20060101AFI20220615BHJP
A61J 1/00 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
B65D25/28 102D
A61J1/00 420
(21)【出願番号】P 2018001224
(22)【出願日】2018-01-09
【審査請求日】2020-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】394016874
【氏名又は名称】河淳株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002538
【氏名又は名称】特許業務法人あしたば国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平野 文勇
(72)【発明者】
【氏名】北林 貴知
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-175663(JP,A)
【文献】登録実用新案第3167726(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0057231(KR,A)
【文献】実公昭53-052327(JP,Y1)
【文献】特開2002-360662(JP,A)
【文献】特開2001-146861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/28
A61J 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、該容器本体の天板に付設される折り畳み自在のハンドルとを有し、
該天板の表面には、折り畳まれたハンドルが収納される凹部が形成されており、
該凹部を形成する左右の側壁の前部に前後方向に延びる第1係止溝及び該左右の側壁の後部に前後方向に延びる第2係止溝が形成され、
該ハンドルは、第1把持部と、該第1把持部の両端から延びる一対の第1脚部からなるコ字形状の第1ハンドル部と、
該第1把持部と共に握り部を形成する第2把持部と、該第2把持部の両端から延びる一対の第2脚部からなるコ字形状の第2ハンドル部と、を有し、
該第1ハンドル部と該第2ハンドル部は、逆V字形状となる一定の開脚度から180度開脚の折り畳み形状まで、該第1把持部と該第2把持部のヒンジ結合により回動自在に係止しており、
該一対の第1脚部の先端には、側方向で且つ互いに反対方向に延びる第1突起を有し、
該一対の第2脚部の先端には、側方向で且つ互いに反対方向に延びる第2突起を有し、
該第1突起は、該第1係止溝に係止し、該第2突起は、該第2係止溝に係止し、
該第1把持部と該第2把持部で形成される握り部を握ることで、第1ハンドル部と第2ハンドル部を起立させ
、該第1突起が、該第1係止溝内を連動して後方側にスライド移動して、該第1係止溝の後方端壁に当たり、該第2突起が、該第2係止溝内を連動して前方側にスライド移動して、該第2係止溝の前方端壁に当たり、逆V字形状を形成して容器本体を吊り下げ持ち、
握りを解除して、第1ハンドル部と第2ハンドル部を倒伏させ、該凹部に収納させることを特徴とする折り畳みハンドル付き容器。
【請求項2】
該ハンドル倒伏時、該第1ハンドル部と該第2ハンドル部の上面は、該容器本体の天板と面一の仮想面と同一面又は該仮想面より下方に位置することを特徴とする請求項
1記載の折り畳みハンドル付き容器。
【請求項3】
与薬用であることを特徴とする請求項1
又は2に記載の折り畳みハンドル付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのハンドルの把持部を合わせて逆V字形状にして握る折り畳みハンドル付き容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
小物入れ容器、薬入れ容器、工具箱などの容器は、概ね長さ250~350mm、奥行180mm~280mm、高さ80~250mmであり、持ち運び自在とするため、ハンドル付き容器が使用されることが多い。
【0003】
ハンドル付き容器で使用されるハンドルは、把持部である中尺状部材の両端から直角に延びる脚部を有するコ字形状のハンドルが1本のもの、あるいは2つのハンドルの把持部を合わせて逆V字形状にして握る2本ハンドルのものが知られている。2本ハンドルの場合、1本ハンドルに比べて、ハンドルを握って吊し運ぶ際、容器姿勢を安定に支持して運ぶことができる。
【0004】
2本ハンドルのハンドル付き容器として、特開2014-8350号公報の
図4には、2本のハンドル部を容器本体の側板に回動自在に取りつけた支持盤保持体(容器)Tが開示されている。支持盤保持体Tのハンドルの場合、容器本体形状に沿った大きな形状であるため、容器本体の外側に収納でき、且つ蓋部が嵌った状態であっても、吊り下げが可能である。
【0005】
また、特開2017-61329号公報には、直方体形状である容器天面の対向する2稜線部に配置される一対のハンドルにおいて、天面上方で両ハンドルの握持部を一体化するものであって、各ハンドルは一対の長さ部分と一本の幅部分とからなる「コ」形であり、片方のハンドルの該長さ部分対向面両面には幅が広がる方向に向かって穿設された溝レールが設けられており、他方のハンドルの長さ方向外側面両面には、該溝レールに嵌りながら摺動する摺動突起が設けられており、且つ該溝レールは、該摺動突起を該溝レールに出し入れするための切欠を有するものであって該切欠は、両ハンドルの対向面側に設けられていることを特徴とするハンドルが開示されている。このハンドルの場合、側板に取り付けられた2本のハンドル部の取り付け位置は、比較的離れており(
図6)、ハンドルを握って吊す際、容器姿勢を安定に保持して運ぶことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特開2014-8350号公報のハンドル付き支持盤保持体Tにおいて、側板に取り付けられた2本のハンドル部の取り付け位置は、比較的近く、2つのハンドルの把持部を合わせて吊るされた形状は、逆V字形状と言うより、I字形状に近い。このため、ハンドルを握って吊し運ぶ際、容器姿勢を安定に保持し難い。特開2017-61329号公報の場合、ハンドルを使用しない場合、
図2のように、ハンドルを容器に垂れ下がり状に吊り下げたままであるか、取り外すものである。これでは、ハンドルを使用しない際の容器やハンドルの保管に場所を採り、やっかいとなる。
【0008】
従って、本発明の目的は、ハンドルを握って吊し運ぶ際、容器姿勢を安定に保持し得ると共に、ハンドル不使用の際、収納性に優れる折り畳みハンドル付き容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は上記従来の課題を解決するものであって、容器本体と、該容器本体の天板に付設される折り畳み自在のハンドルとを有し、該天板の表面には、折り畳まれたハンドルが収納される凹部が形成されており、該凹部を形成する左右の側壁の前部に前後方向に延びる第1係止溝及び該左右の側壁の後部に前後方向に延びる第2係止溝が形成され、該ハンドルは、第1把持部と、該第1把持部の両端から延びる一対の第1脚部からなるコ字形状の第1ハンドル部と、該第1把持部と共に握り部を形成する第2把持部と、該第2把持部の両端から延びる一対の第2脚部からなるコ字形状の第2ハンドル部と、を有し、該一対の第1脚部の先端には、側方向で且つ互いに反対方向に延びる第1突起を有し、該一対の第2脚部の先端には、側方向で且つ互いに反対方向に延びる第2突起を有し、該第1突起は、該第1係止溝に係止し、該第2突起は、該第2係止溝に係止し、該第1把持部と該第2把持部で形成される握り部を握ることで、第1ハンドル部と第2ハンドル部を起立させ、逆V字形状を形成して容器本体を吊り下げ持ち、握りを解除して、第1ハンドル部と第2ハンドル部を倒伏させ、該凹部に収納させることを特徴とする折り畳みハンドル付き容器を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、該第1係止溝の後方端は、ハンドル吊り下げ時、第1突起が当たり、第1ハンドル部の移動を規制するものであり、該第2係止溝の前方端は、ハンドル吊り下げ時、第2突起が当たり、第2ハンドル部の移動を規制するものであることを特徴とする前記折り畳みハンドル付き容器を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、該ハンドル倒伏時、該第1ハンドル部と該第2ハンドル部の上面は、該容器本体の天板と面一の仮想面と同一面又は該仮想面より下方に位置することを特徴とする前記折り畳みハンドル付き容器を提供するものである。
【0012】
また、本発明は、与薬用であることを特徴とする前記折り畳みハンドル付き容器を提供するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ハンドルを握って吊し運ぶ際、容器姿勢を安定に保持し得ると共に、ハンドル不使用の際、収納性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態における折り畳みハンドル付き容器の斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態における折り畳みハンドル付き容器の他の斜視図である。
【
図3】
図1の折り畳みハンドル付き容器を構成するハンドルの分解斜視図である。
【
図4】
図1の折り畳みハンドル付き容器が付設される容器本体の断面図である。
【
図5】ハンドルを起立させた吊り下げ状態における断面図である。
【
図6】ハンドルの折り畳み途中における断面図である。
【
図7】ハンドルの折り畳み後における断面図である。
【
図8】ハンドルの折り畳み後における平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明において、折り畳みハンドル付き容器としては、持ち運びができるものであり、例えば小物入れ容器、与薬用容器及び工具箱などが挙げられる。与薬用容器とは、入院患者等に配薬する医薬品類を、患者、日時毎に、個別に収容する容器を複数個、収納した容器である。また、ハンドルが付設される容器本体の天板としては、容器が蓋部を有するものは、蓋部の天板であり、蓋部が側面に取り付けられるものは、容器本体の天板である。すなわち、本発明において、容器本体とは、上方の蓋部を有するものは蓋部を含めたものであり、上方の蓋部がない場合、容器本体そのものを言う。
【0016】
本発明において、天板に付設される折り畳まれたハンドルが収納される凹部としては、平坦面を有する天板に形成される凹部、平坦面を有する天板に島状の凸部が形成されており、その凸部に形成される凹部が挙げられる。すなわち、天板形状は特に制限されない。
【0017】
本発明において、凹部としては、折り畳まれたハンドルが収納されるものであり、少なくとも、凹部を形成する左右の縦壁面を有する。凹部の形状としては、内容積が板状となる一様な形状の他、折り畳みハンドル形状の凹部に加えて、指の入る一部の凹部が形成されたものであってもよい。凹部の高さは、概ねハンドルの最大厚みと同じであることが、ハンドル収納の際、ハンドル全体が凹部に埋没でき、容器に凹凸が発生せず、収納整理に都合がよい点で好ましい。すなわち、本発明において、折り畳まれたハンドルは、凹部内に、全体が埋没するものの他、折り畳まれたハンドルの上部が凹部からはみ出すような、一部が収納されるものも含む。また、凹部の平面視における大きさは、折り畳まれたハンドルの全体の外形状であることが好ましい。
【0018】
次に、本発明の実施の形態における折り畳みハンドル付き容器(以下、単に「ハンドル付き容器」とも言う。)を
図1~
図8を参照して説明する。
図1中、符号Xが前方、符号Yが後方を示す。ハンドル付き容器10は、容器本体1と、容器本体1の天板11に付設される折り畳み自在のハンドル2とを有する。容器本体1は、蓋部1aと、本体部1bからなり、ハンドル2は、蓋部1aの天板11に付設されている。ハンドル付き容器10において、本体部1bは、底板及び4つの側板を有し、天板のない箱状容器である。また、蓋部1aは、天板11及び4つの側板を有し、底板のないものである。蓋部1aは、本体部1bに対して公知の付設手段(不図示)で開閉自在に取り付けられている。
【0019】
ハンドル付き容器10において、天板11の表面には、折り畳まれたハンドル2が収納される凹部3が形成されている。凹部3は、天板11のほぼ中央にくり抜き状に形成され、平面視が略四角形で略均一な深さを有する。すなわち、凹部3の平面視形状は、折り畳まれたハンドルの見かけ外形(最外形点を結んだ仮想線)で形成される四角形よりやや大の四角形であり、深さは、折り畳まれたハンドルの厚みよりやや大のものである。これにより、折り畳まれたハンドル全体が凹部に埋没でき、凹部から突出する部分が発生せず、収納整理に都合がよい。
【0020】
ハンドル付き容器10において、凹部3を形成する左右の側壁4a、4bの前部に、前後方向に延びる第1係止溝5a、5aが形成され、左右の側壁4a、4bの後部に前後方向に延びる第2係止溝5b、5bが形成されている。第1係止溝5a、5aには、第1ハンドル2aの第1脚部21aの第1突起23aが前後方向に摺動自在に係止し、第2係止溝5b、5bには、第2ハンドル2bの第2脚部21bの第2突起23bが前後方向に摺動自在に係止する。第1係止溝5a、5a及び第2係止溝5b、5bは、共に、側壁に形成されるため、溝深さは側方に延びる長さである。第1係止溝5a、5aと第2係止溝5b、5bは、互いに連続することなく、離れて形成されている。すなわち、第1係止溝5a、5aは、溝の前方端と溝の後方端を有し、第2係止溝5a、5bは、溝の前方端と溝の後方端を有している。
【0021】
ハンドル付き容器10において、ハンドル2は、
図3に示すように、第1把持部21aと、第1把持部21aの両端から延びる一対の第1脚部22a、22aからなるコ字形状の第1ハンドル部2aと、第1把持部21aと共に握り部を形成する第2把持部21bと、第2把持部21bの両端から延びる一対の第2脚部22b、22bからなるコ字形状の第2ハンドル部2bと、を有し、一対の第1脚部22a、22aの先端には、側方向で且つ互いに反対方向に延びる第1突起23a、23aを有し、一対の第2脚部22b、22bの先端には、側方向で且つ互いに反対方向に延びる第2突起23b、23bを有している。一対の第1脚部22a、22a、一対の第2脚部22b、22b、第1把持部21a及び第2把持部21bは、扁平状の板状体であり、折り畳まれた際、全体が一様の厚さを有するものである。
【0022】
第1ハンドル部2aの第1把持部21aは、両端部が切り欠かれ、中央の突起を形成することで段差が形成されている。この段差を構成する中央の突起の両側端の壁には、側方に延びる小突起24a、24aが形成されている。また、第2ハンドル部2bの第2把持部21bは、第1把持部21aの中央の突起に対応する凹状を形成することで段差が形成されている。この段差を構成する中央の凹状の両側端の壁には、側方に延びる丸穴24b、24bが形成されている。小突起24a、24aと丸穴24b、24bが係止することで、ヒンジ結合を形成する。すなわち、第1ハンドル部2aと第2ハンドル部2bは、逆V字形状となる一定の開脚度から180度開脚の折り畳み形状まで、回動自在に係止している。第1ハンドル部2aと第2ハンドル部2bで形成される一定の開脚度としては、30度~90度、好ましくは50~70度である。
【0023】
ハンドル付き容器10において、第1ハンドル部2aの第1突起23a、23aは、第1係止溝5a、5aに係止し、第2ハンドル部2bの第2突起23b、23bは、第2係止溝5b、5bに係止する。これにより、第1把持部21aと第2把持部21bで形成される握り部21を握ることで、第1ハンドル部2aと第2ハンドル部2bは起立し、逆V字形状を形成して容器本体1を吊り下げ持つことができる。また、握りを解除して、第1ハンドル部2aと第2ハンドル部2bを倒伏させれば、凹部3に収納できる。
【0024】
次に、ハンドル付き容器10の使用方法について、
図5~
図8を参照して説明する。先ず、ハンドル付き容器10を持ち運びの際、第1把持部21aと第2把持部21bで形成される握り部21を握り、持ち上げる。この際、第1ハンドル部2aの第1突起23a、23aは、第1係止溝5a、5a内を連動して後方側に移動して、第1係止溝5a、5aの後方端壁に当たり、第2ハンドル部2bの第2突起23b、23bは、第2係止溝5b、5b内を連動して前方側に移動して、第2係止溝5b、5bの前方端壁に当たり、停止する。すなわち、ハンドル2の動きが規制される。これにより、ハンドル2は、逆V字形状を形成して容器本体1を吊り下げ持つことができる(
図1及び
図5)。ハンドル付き容器10は、2本ハンドルであるため、容器姿勢を安定に保持して運ぶことができる。
【0025】
次に、ハンドル付き容器10の持ち運びを止め、静置または保管する場合について説明する。第1把持部21aと第2把持部21bで形成される握り部21の握りを解除する際、第1ハンドル部2a及び第2ハンドル部2bの重さにより自然に折り畳まれるか、あるいは握り部21を下方に押し込むことで、第1ハンドル部2a及び第2ハンドル部2bは、折り畳まれる。すなわち、第1ハンドル部2aの第1突起23a、23aは、第1係止溝5a、5a内を連動して前方側に移動して、第1係止溝5a、5aの前方端壁に当たり、第2ハンドル部2bの第2突起23b、23bは、第2係止溝5b、5b内を連動して後方側に移動して、第2係止溝5b、5bの後方端壁に当たり、停止する。すなわち、ハンドル2の動きが規制される。これにより、ハンドル2は、倒伏して、凹部3に収納される(
図2、
図6~
図8)。ハンドル付き容器10において、ハンドル2倒伏時、第1ハンドル部2aと第2ハンドル部2bの上面は、容器本体の天板と面一の仮想面と同一面又は該仮想面より下方に位置するため、ハンドル不使用の際、ハンドル2は、収納性に優れる。
【0026】
本発明は、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形を採ることができる。ハンドルにおける把持部及び脚部の形状は、扁平状の板状体に限定されず、例えば、円形断面形状、楕円形断面形状、不定形断面形状であってもよい。また、第1把持部と第2把持部のヒンジ結合は、突起と丸穴の係止の他、公知のヒンジ結合を使用できる。また、第1把持部と第2把持部は、両者が一体化してひとつの握り部を形成していなくともよく、別の部材として、把持する際、両者が握れる握り部であればよい。
【0027】
本発明のハンドル付き容器を例えば、与薬用に使用すれば、2本ハンドルのため、持ち運びの際、安定して運べる。このため、容器内に入れた薬剤入り小箱が崩れる心配がない。また、不使用時や保管時は、ハンドルが凹部に収納されており、容器全体形状から突出する部分がなく、患者への与薬の際、ハンドルに当たって容器が転倒するような事故は発生しない。また、ハンドル付き容器を収納する棚段の高さは低くてもよく、棚段をコンパクト化できる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明によれば、ハンドルを握って吊し運ぶ際、容器姿勢を安定に保持し得ると共に、ハンドル不使用の際、収納性に優れる。特に病院などで患者に与える薬を入れた与薬用容器として好適である。
【符号の説明】
【0029】
1 容器本体
2 ハンドル
2a 第1ハンドル部
2b 第2ハンドル部
3 凹部
4、4a 凹部を構成する側壁
5a 第1係止溝
5b 第2係止溝
10 ハンドル付き容器
21 把持部
22 脚部
23 突起