(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-14
(45)【発行日】2022-06-22
(54)【発明の名称】外気導入パネル組立体、空調室内機及び空気調和機
(51)【国際特許分類】
F24F 13/20 20060101AFI20220615BHJP
【FI】
F24F1/0007 401B
(21)【出願番号】P 2019564879
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(86)【国際出願番号】 CN2019112436
(87)【国際公開番号】W WO2020177328
(87)【国際公開日】2020-09-10
【審査請求日】2019-11-22
(31)【優先権主張番号】201920267900.0
(32)【優先日】2019-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910159400.X
(32)【優先日】2019-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】郭趣鑾
【審査官】安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-014746(JP,A)
【文献】特開平10-078254(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0105996(US,A1)
【文献】中国実用新案第206131375(CN,U)
【文献】中国実用新案第206160403(CN,U)
【文献】中国実用新案第208431916(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/0007
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調室内機の筐体に取付けられるパネル組立体であって、
吹出し構造を有する外気導入パネルと、
表面に前記外気導入パネルが取り付けられる取付板と、を含み、
前記取付板には、前記取付板を貫通する通気口が設けられ、前記通気口は前記吹出し構造に対応して配置され、
前記外気導入パネルは、前記取付板の表面に向かって前記取付板の表面に沿って設置され、
前記外気導入パネルの内側面には係止突起が設けられ、前記取付板には係止穴が設けられ、前記係止突起が前記係止穴に係合され、
前記係止突起は、前記外気導入パネルの内表面に突設された連結突起と、前記連結突起から横方向に突設された位置制限突起とを含み、前記位置制限突起は前記外気導入パネルと対向して設けられ、前記連結突起と、前記位置制限突起と、前記外気導入パネルとでラッチ溝が画定され、
前記係止穴の内側壁にはラッチ突起が突設され、前記ラッチ突起と前記係止穴の内側壁との間には取付隙間が形成され、前記ラッチ突起は前記ラッチ溝に係合される、
外気導入パネル組立体。
【請求項2】
前記外気導入パネルは、前記取付板の外表面に取り付けられる、請求項1に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項3】
前記取付板は、基板と、前記基板の外表面に設けられた装飾側板とを含み、前記通気口が前記基板に設けられ、前記外気導入パネルが前記基板の外表面に設けられ、かつ前記外気導入パネルが前記装飾側板の内側に位置する、請求項1又は請求項2に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項4】
前記装飾側板は、基板のエッジに設けられる、請求項3に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項5】
前記外気導入パネルの側縁は、
前記装飾側板に近接して配置される、請求項3又は請求項4に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項6】
前記係止突起は、前記外気導入パネルの内表面に突設された補強突起を更に含み、前記補強突起は前記位置制限突起及び前記外気導入パネルに連結され、請求項
1から請求項5のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項7】
前記係止突起は、2列設けられ、2列の前記係止突起は各々前記外気導入パネルの対向する両辺側に設けられる、請求項
1から請求項6のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項8】
前記ラッチ突起は、前記外気導入パネル組立体の長さ方向に延びている、請求項
1から請求項
7のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項9】
空調室内機の筐体に取付けられるパネル組立体であって、
吹出し構造を有する外気導入パネルと、
表面に前記外気導入パネルが取り付けられる取付板と、を含み、
前記取付板には、前記取付板を貫通する通気口が設けられ、前記通気口は前記吹出し構造に対応して配置され、
前記外気導入パネルは、前記取付板の表面に向かって前記取付板の表面に沿って設置され、
前記外気導入パネルの内側面及び前記取付板の外
側面のいずれか一方には後退防止突起が設けられ、他方には後退防止凹溝が設けられ、前記後退防止突起は前記後退防止凹溝に挿設され
、
前記後退防止凹溝が設けられた側面には、前記後退防止凹溝に隣接して設けられた位置合せ溝が更に設けられ、前記位置合せ溝は前記後退防止突起を前記後退防止凹溝に滑り込ませるように案内するために配置される、
外気導入パネル組立体。
【請求項10】
前記位置合せ溝は、後退防止凹溝に隣接する案内内壁を備え、前記案内内壁は少なくとも一部が前記後退防止凹溝に近づく方向に斜めに配置される、請求項
9に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項11】
前記位置合せ溝の深さは、前記後退防止凹溝の深さより浅い、請求項
9又は請求項
10に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項12】
前記後退防止突起は、前記位置合せ溝から離れた側に位置する案内外側面を備え、前記案内外側面は少なくとも一部が前記位置合せ溝に近づく方向に斜めに配置される、請求項
9から請求項
11のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項13】
空調室内機の筐体に取付けられるパネル組立体であって、
吹出し構造を有する外気導入パネルと、
表面に前記外気導入パネルが取り付けられる取付板と、を含み、
前記取付板には、前記取付板を貫通する通気口が設けられ、前記通気口は前記吹出し構造に対応して配置され、
前記外気導入パネルは、前記取付板の表面に向かって前記取付板の表面に沿って設置され、
前記外気導入パネルの内側面には係止フックが設けられており、前記係止フックは前記外気導入パネルの内側面に突設された支持突起と、前記支持突起から横方向に突出した突起状ストッパーとを含み、前記支持突起と、前記突起状ストッパーと、前記外気導入パネルとで係止フック用溝が画定され、前記取付板は一側縁が前記係止フック用溝に係合される、
外気導入パネル組立体。
【請求項14】
前記突起状ストッパーの前記外気導入パネルの内側面に向いている側面には、脱落防止溝が設けられ、前記取付板の一側縁には脱落防止突起が設けられ、前記脱落防止突起は前記脱落防止溝内に設けられる、請求項
13に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項15】
前記係止フックは、前記外気導入パネルの一短辺に設けられる、請求項
13又は請求項
14に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項16】
前記吹出し構造は、拡散吹出微細孔構造又は吹出グリル構造である、請求項1から請求項
15のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項17】
前記外気導入パネル組立体は、屈曲部材である、請求項1から請求項
16のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項18】
前記外気導入パネル及び前記取付板のいずれか一方には補強突起リブが設けられ、他方には補強用凹溝が設けられており、前記補強突起リブは前記補強用凹溝に設けられる、請求項1から請求項
17のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体。
【請求項19】
外気導入口が設けられた筐体と、
前記筐体に取り付けられた、請求項1から請求項
18のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体と、を備える、
空調室内機。
【請求項20】
空調室外機と、前記空調室外機に接続された空調室内機と、を含み、
前記空調室内機は、外気導入口が設けられた筐体と、前記筐体に取り付けられた、請求項1から請求項
18のいずれか一項に記載の外気導入パネル組立体と、を含む、
空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、「空調室内機及び空気調和機」と題し、2019年3月3日に出願された、中国特許出願番号第201920267900.0号及び中国特許出願番号第201910159400.X号の優先権を主張し、その全内容は、引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、空調技術分野に関し、特に、外気導入パネル組立体、空調室内機及び空気調和機に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、空調室内機は、外気導入モジュールを含み、外気導入モジュールは外気導入パネルを含み、外気導入パネルには吹出し構造が設けられる。具体的には、一体型パネルには外気導入モジュールの吹出用風路に対応する外気導入口を開設する必要があり、前記外気導入パネルは、一体型パネルに取り付けられ、かつ外気導入パネルにおける吹出し構造は外気導入口に対応して設けられている。
【0004】
製造プロセスでは、外気導入パネル組立体のさまざまな部分に対し異なる工程処理を行う必要があり、例えば外気導入パネル組立体の内外表面には吹付塗装処理を施したり、外気導入パネル組立体の周縁には電気メッキを施したりすることで、さまざまな設計要件を満たす必要がある。ただし、外気導入パネルが一体成形部品であるため、外気導入パネルに対し異なる工程処理を行うのは、煩雑なだけでなく、処理を妨げ合う可能性もある。
【0005】
注:上記の説明は、単に本出願に関連する背景情報を提供するものであり、必ずしも従来技術を構成するものではない。かつ幾つかの関連技術では、外気導入モジュールの吹出用風路に対応する吹出し構造が一体型パネルに直接設けられており、外気導入パネルが設けられていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、関連技術の一体に形成された外気導入パネルに対し異なる工程処理を行うことが困難であるという技術的課題を解決するために、外気導入パネル組立体を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は外気導入パネル組立体を提案し、前記外気導入パネル組立体は、空調室内機の筐体に取付けられるものであり、
吹出し構造を有する外気導入パネルと、
表面に前記外気導入パネルが取り付けられる取付板と、を含み、前記取付板には、前記取付板を貫通する通気口が設けられ、前記通気口は前記吹出し構造に対応して配置され、前記外気導入パネルは、前記取付板の表面に向かって前記取付板の表面に沿って設置される。
【0008】
本発明は、空調室内機として提案され、前記空調室内機は、筐体と外気導入パネル組立体とを含み、前記筐体には外気導入口が設けられ、前記外気導入パネル組立体は前記筐体に設けられ、前記外気導入パネル組立体は外気導入パネルと取付板とを含み、前記外気導入パネルには吹出し構造が設けられ、前記外気導入パネルは前記取付板の表面に設けられ、前記取付板には前記取付板を貫通する通気口が設けられ、前記通気口は前記吹出し構造に対応して配置され、かつ前記通気口は前記外気導入口に対応して配置される。
【0009】
本発明は、空調室外機と、空調室外機に接続された空調室内機とを含む空気調和機として提案される。前記空調室内機は、
外気導入口が設けられた筐体と、
前記筐体に取り付けられた外気導入パネル組立体と、を含み、
前記外気導入パネル組立体は、外気導入パネルと取付板とを含み、前記外気導入パネルには吹出し構造が設けられ、前記外気導入パネルは前記取付板の表面に取り付けられ、前記取付板には前記取付板を貫通する通気口が設けられ、前記通気口は前記吹出し構造に対応して配置され、かつ前記通気口は前記外気導入口に対応して配置される。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、外気導入パネル組立体、空調室内機及び空気調和機を開示する。前記外気導入パネル組立体は、吹出し構造が設けた外気導入パネルと、表面に前記外気導入パネルが取り付けられる取付板を含み、前記取付板には前記取付板を貫通する通気口が設けられ、前記通気口は前記吹出し構造に対応して配置される。このように、別個に組み立てる外気導入パネル及び取付板として外気導入パネル組立体を設けることにより、外気導入パネル及び取付板に対して別々に異なる工程処理を行うことができ、異なる設計要件を満たすと同時に、外気導入パネル組立体の加工プロセスをさらに簡素化することで生産効率を向上させることができる。
【0011】
以下、本発明の実施形態又は従来技術の技術的手段を明確に説明するために、実施形態又は従来技術の描写中に使用する必要がある添付図面を簡単に説明する。以下に説明する図面は、本発明の幾つかの実施形態に過ぎず、当業者にとっては格別の創造工夫を要さずにそれら図面に示す構造に基づいてその他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一部実施形態に係る空調室内機の構造を示す模式図である。
【
図3】
図1の空調室内機の一体型パネルが開かれた状態の構造を示す模式図である。
【
図4】
図1の外気導入パネル組立体の構造を示す模式図である。
【
図5】
図4の外気導入パネル組立体の構造の立体分解図である。
【
図6】
図4の部位Bの係止突起と係止穴の組み付け過程の拡大図である。
【
図7】
図5の取付板の別の状態の構造を示す模式図である。
【
図10】
図4の外気導入パネル組立体の上面図であり、外気導入パネルと取付板が完全に組み付けられていない状態を示す。
【
図11】外気導入パネル組立体の
図10のI-I線に沿った断面図である。
【
図14】外気導入パネル組立体の別の状態の断面図であり、外気導入パネルと取付板が完全に組み付けられた状態を示す。
【
図17】本発明の実施例1に係る空調室内機の構造を示す模式図である。
【
図19】
図17の外気導入パネル組立体の構造を示す模式図である。
【
図20】本発明の実施例2に係る空調室内機の構造を示す模式図である。
【
図22】
図20の外気導入パネル組立体の構造を示す模式図である。
【
図23】
図22の取付板の部分的構造を示す模式図であり、第1磁気吸引部材の組み込み中の状態を示す。
【
図25】一体型パネルの
図24のII-II線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的の達成、機能・特徴及び利点について、図面を基に実施形態を組み合わせて更なる説明を行う。
【0014】
以下、本発明の実施形態の図面を参照して、本発明の実施形態の技術的手段について、明確、完全に説明する。説明された実施形態は、すべての実施形態ではなく、僅か本発明の一部の実施形態であることは明らかである。
【0015】
ここで言及すべき点は、本発明の実施形態において、用語「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などが示した方位は、単に特定の姿勢(図面に示される通り)における各要素間の相対的な位置関係、運動状況等についての説明を容易にするために用いられ、図面に描かれている該特定の姿勢に変更があった場合、該方位も伴って変更される。
【0016】
また、本明細書において使用されている「及び/又は」の意味には、3つの並行なスキームが含まれ、「A及び/又はB」を例に説明すると、Aスキームと、Bスキームと、AとBの両方を満たすスキームとが含まれる。また本発明の各実施形態の間の技術的手段は、相互に結合できるものとするが、当業者が実施できることを原則とする。技術的手段の結合に互に矛盾があった時或いは実現できない時、この種の技術的手段の結合が存在せず、本発明請求の保護範囲外とすることが認定されるべきである。
【0017】
本発明は、空調室内機として提案される。
図4に示すように、前記空調室内機は、外気導入モジュール40を含み、前記外気導入モジュール40が外気を室内に導入する(室内に外気を送る)ために用いられ、密閉された室内空間に継続して新鮮な空気を供給することで、室内空気の酸素濃度を増加させ、空調病を減らす。選択的に、前記外気導入モジュールは、室内の空気を排出するためにも用いることができる。
【0018】
選択的に、前記外気導入モジュールは、室内機の筐体内に取り付けられた外気導入シェル(図示せず)と、外気導入シェル内に取り付けられた外気導入ファン組立体(図示せず)とを含み、前記外気導入シェルが外気導入吸込口と外気導入吹出口とを備え、前記外気導入吸込口が室外と連通され、前記外気導入吹出口が室内と連通され、前記外気導入吸込口と外気導入吹出口が連通し、前記外気導入ファン組立体が外気導入の流動の動力を提供するため、前記外気導入吸込口と外気導入吹出口の間に位置する。
【0019】
前記空調室内機は、床置式又は天井吊式或いは壁掛式の空調室内機、若しくはタテ型壁掛式空調室内機などであることが理解できる。以下に壁掛式空調室内機を例として説明していくが、壁掛式空調室内機だけに限定されるものでない。
【0020】
本発明の一実施形態では、
図1乃至
図3、
図17、
図18、
図20、及び
図21に示すように、前記空調室内機100は、
外気導入口111が設けられた筐体10と、吹出し構造211を備え、前記筐体10に取り付けられ、前記吹出し構造211が外気導入口111に対応して設けられた外気導入パネル組立体20と、を含む。
【0021】
具体的には、前記外気導入口111は、外気導入の出口である。前記外気導入パネル組立体20は、筐体10に取り付けられ、外気導入口111に蓋設することができ、防塵を実現する。且つ、外気導入パネル組立体20に外気導入口111と対応する吹出し構造211が設置されることで、導入した外気に対して処理を行い、利用者の様々なニーズも実現する。
【0022】
具体的な実施形態では、
図2に示すように、前記吹出し構造211は、拡散吹出微細孔構造、すなわち、前記外気導入パネル組立体20に間隔を空けて配置された複数の拡散吹出微細孔(前記拡散吹出微細孔が外気導入パネル組立体20を貫通している)でありうる。これによって、無風感冷房を実現できることでユーザーエクスペリエンスを向上することができる。或いは、前記吹出し構造211は、吹出グリル構造(図示せず)であってもよい。これによって、吹出しを実現すると共に、外気導入パネル組立体20の製造難易度及び製造コストを更に低減できる。当然、実際のニーズに応じて前記吹出し構造211は、その他の構造形態として設けることもでき、ここではこれ以上説明しない。
【0023】
具体的に言えば、前記筐体10は、一体型パネル11を含み、前記外気導入口111が一体型パネル11に設けられ、前記外気導入パネル組立体20が一体型パネル11に取り付けられる。
【0024】
本発明は、外気導入パネル組立体20自体の構造形態及びその取付け方式をそれぞれ改善するが、当然、その2つの態様の改善を互いに結合することもできる。具体的に言えば、外気導入パネル組立体20について、前記外気導入パネル組立体20を一体成形構造として設置して、その構造を筐体10に直接取り付けるか、或いは前記外気導入パネル組立体20は別々に設けられる外気導入パネル21と取付板22とを含み、前記外気導入パネル21が取付板22に取り付けられ、前記取付板22及び/或いは外気導入パネル21が筐体10に取り付けられる。外気導入パネル組立体20の取付方法については、前記外気導入パネル組立体20を前記外気導入口111に開閉可能に設置するか、又は、前記外気導入パネル組立体20を前記外気導入口111に取り外し不能に蓋設することができる。以下では、個別に、または組み合わせて説明していく。
【0025】
ここで言及すべき点は、前記外気導入パネル組立体20は、矩形構造、正方形構造又は腰形構造などの規則的な形状構造として設置できるため、外気導入パネル組立体20の設計、製造、及び組み付けを容易にすることができる。当然、前記外気導入パネル組立体20は、不規則な形状の構造として設置することもできる。
【0026】
外気導入パネル21と取付板22との間のスナップフィット構造の説明を容易にするために、以下に、外気導入パネル組立体20を矩形構造又は略矩形構造として説明する。選択的に、下記における外気導入パネル21及び取付板22は、いずれも矩形構造或いは略矩形構造である。
【0027】
以下に、「外気導入パネル組立体20が別々に設けられた外気導入パネル21と取付板22とを含む」状況について具体的に説明する。
【0028】
さらに、
図4及び
図5に示すように、前記外気導入パネル組立体20は、前記吹出し構造211を設けた外気導入パネル21と、取付板22とを含む。前記外気導入パネル21が取付板22の表面に取り付けられ、前記取付板22に取付板22を貫通する通気口221が設けられ、前記通気口221が吹出し構造211に対応して配置される。前記通気口221は、外気導入を通過させることができるため、取付板22の外気に対する影響を避けることができる。
【0029】
製造プロセスでは、外気導入パネル組立体20は初期製造段階の後(例えば離型後)、まだその外観は標準に達せず、製品に直接適用できない。したがって、設計要件を満たすため、外気導入パネル組立体20のさまざまな部分に対し異なる工程処理を行う必要がある。例えば、外気導入パネル組立体20の内外表面に吹付塗装処理を施し、その周縁に電気メッキ処理を施す必要がある。本発明では、別々に組み立てられた外気導入パネル21及び取付板22を設けることにより、外気導入パネル21に吹付塗装処理を施し、取付板22に電気メッキ処理を施すことができる。選択的に、前記外気導入パネル21の表面に吹付塗装処理を施し、例えば外気導入パネル21の表面にエレガンスゴールドを吹付塗装し、取付板22の周縁に電気メッキ処理を施し、例えば取付板22の周縁をモカゴールドの電気メッキで処理する。
【0030】
本発明は、別々に連結して設けられる外気導入パネル21と取付板22とを含む外気導入パネル組立体20として設けることにより、外気導入パネル21及び取付板22について各々異なる工程処理を施すことで、異なる設計要件を満たすと同時に、外気導入パネル組立体20の加工プロセスを簡素化し、生産効率を向上させることができることを理解されたい。
【0031】
ここで、言及すべき点は、別々に連結して設けられる外気導入パネル21と取付板22とを含む外気導入パネル組立体20として設ける時、前記外気導入パネル組立体20が前記外気導入口111に開閉可能に設置されてもよいし、また前記外気導入口111に取り外し不能(例えば溶接など)に蓋設することも可能である。
【0032】
当然、その他の改善点では、前記外気導入パネル組立体20は、一体に配置された構造として設けることもできる。
【0033】
さらに、前記外気導入パネル21は、取付板22の表面に向かって取付板22の表面に沿って設置される。これにより、外気導入パネル21と取付板22との間隙を非常に小さくし、更には間隙を無くすことで、風漏れによる異音の発生を防止できる。
【0034】
さらに、
図3乃至
図5に示すように、前記外気導入パネル21は、取付板22の外表面に取り付けられている。前記取付板22の外表面とは、取付板22の筐体10方向に向いた面とは反対側の表面を指し、反対に、前記取付板22の内表面とは、取付板22の筐体10に向いた面を指す。同様に、前記外気導入パネル21の外表面とは、外気導入パネル21の筐体10に向いた面と反対側の表面を指し、反対に、前記外気導入パネル21の内表面とは、外気導入パネル21の筐体10に向いた表面を指す。
【0035】
したがって、外気導入パネル21を取付板22の外表面に取り付けることにより、吹出し構造211を通気口221の外側に位置させることで、吹出し構造211が室内に空気を送り出すのを容易にする。
【0036】
さらに、
図4、
図5及び
図7に示すように、前記取付板22は、基板222と、基板222の外表面に設けられた装飾側板223とを含み、前記通気口221が基板222に設けられ、前記外気導入パネル21が基板222の外表面に設けられ、かつ前記外気導入パネル21が装飾側板223の内側に位置する。装飾側板223の内側とは、装飾側板223における基板222の中心に向かう側を指す。
【0037】
このように、取付板22が基板222と、装飾板の外表面に設けられた装飾側板223とを含むことにより、前記基板222と装飾側板223との間で取付け空間を画定することができる。前記外気導入パネル21を基板222の外表面に取り付け、かつ装飾側板223の内側に位置させ、外気導入パネル21を前記取付け空間内に取り付けることで、外気導入パネル21を保護することができる。
【0038】
具体的には、前記装飾側板223は、基板222のエッジに設けられる。したがって、取付板22のサイズを小さくすることに役立つ。
【0039】
具体的には、前記外気導入パネル21の側縁は、装飾側板223に近く又は隣接して配置される。このように、外気導入パネル21と取付板22との組み立てのコンパクト性を向上させることで、設計の合理性を向上させることができる、すなわち、外気導入パネル組立体20の小型化、合理的な設計を実現することができる。
【0040】
具体的には、装飾側板223に対し電気メッキ処理を施すことができる。このように、装飾側板223を設置することで、取付板22の周縁に容易に電気メッキ処理を施すことができ、かつメッキ効果を容易に発揮させることができる。
【0041】
さらに、
図5に示すように、前記外気導入パネル21と取付板22は、スナップフィット構造により結合されている。一般に、スナップフィット構造は加工しやすく、かつ外気導入パネル組立体20自体の構造を損傷させることがない。かつスナップフィット構造を設計することにより、各スナップフィット構造を互いに嵌合させ、目的の接続効果を簡単に達成できる。かつ、スナップフィット構造の組み立ては、簡単、便利で堅牢である。
【0042】
以下、外気導入パネル21と取付板22との間のスナップフィット構造について詳細に説明する。外気導入パネル21と取付板22との間のスナップフィット構造は、これに限定されないことを理解されたい。
【0043】
具体的には、
図4乃至
図6に示すように、前記外気導入パネル21の内側面に係止突起212が設けられ、前記取付板22に係止穴224が設けられ、前記係止突起212が前記係止穴224内に係合される。したがって、係止突起212と係止穴224の係合を通じて外気導入パネル21と取付板22に対し初期の取付け・位置決めを実現できる。
【0044】
さらに、
図5及び
図6に示すように、前記係止突起212は、外気導入パネル21の内表面に突設された連結突起2121と、連結突起2121から横方向に突設された位置制限突起2122とを含み、前記位置制限突起2122が外気導入パネル21と対向して設けられ、前記連結突起2121、位置制限突起2122及び外気導入パネル21の間でラッチ溝2123を画定する。
図5、
図6、及び
図9に示すように、前記係止穴224の内側壁にラッチ突起2241が突設され、前記ラッチ突起2241と係止穴224の内側壁の間に取付隙間2242が形成され、前記ラッチ突起2241がラッチ溝2123に係合される。取付隙間2242は、係止突起212を通過させるために用いられる。
【0045】
具体的には、前記ラッチ溝2123には、入口がある。
図6に示すように、外気導入パネル21と取付板22を取り付ける時、先に前記係止突起212を係止穴224の取付隙間内に挿入してから外気導入パネル21と取付板22を動かして相対的に運動させ、ラッチ突起2241をラッチ溝2123の入口を経由してラッチ溝2123内に移動させる。この時、位置制限突起2122は、ラッチ突起2241の動きを制限することで、外気導入パネル21と取付板22を係合させることができる。
【0046】
したがって、上記の構造的配置により、外気導入パネル21と取付板22を簡単かつ便利に接続することができる。
【0047】
さらに、
図6に示すように、前記係止突起212は、前記外気導入パネル21の内表面に突設される補強突起2124を更に含み、前記補強突起2124が位置制限突起2122と外気導入パネル21とを連結している。したがって、補強突起2124の設置を通じて、係止突起212の構造的強度を高めるできることで、外気導入パネル21と取付板22との結合強度及び安定性を増やすことができる。
【0048】
さらに、
図5及び
図6に示すように、前記補強突起2124は、前記ラッチ突起2241の延在方向に設けられる。したがって、前記補強突起2124は、ラッチ突起2241の取り付けに対し位置決めの役目を果たすことができる。
【0049】
さらに、
図5及び
図6に示すように、前記係止突起212は複数設けられ、前記係止穴224も複数の係止突起212に対応して複数設けられ、複数の係止突起212が複数の係止穴224内に各々対応して係合される。このように、外気導入パネル21と取付板22との結合強度及び安定性をさらに高めることができる。
【0050】
さらに、前記係止突起212は規則的に配置してもよく、したがって、外気導入パネル21の設計及び製造を容易にすることができる。
【0051】
さらに、
図5及び
図6に示すように、前記係止突起212は、2列に設けられている。前記係止突起212の数が多いほど、外気導入パネル21の製造難易度も相対的に大きくなることが分かる。したがって、2列の係止突起212の設置を通じて、外気導入パネル21と取付板22との結合強度及び安定性を確保できるし、無駄、製造難易度の増大を避けることもできる。当然、係止突起212はその他の規則的な配置で設計することもできる。
【0052】
さらに、2列の前記係止突起212は、各々外気導入パネル21の対向する両辺側に設けられる。このようにして、係止突起212が吹出し構造211などの他の構造と干渉することを防止することができること、それにより、外気導入パネル21の小型化設計が容易になる。
【0053】
具体的には、2列の前記係止突起212は、各々外気導入パネル21の両長辺側に設けられる。同様に、前記係止穴224も2列に設けられており、各々取付板22の両長辺側に配置される。このように、外気導入パネル組立体20の長辺側に係止突起212と係止穴224のスナップフィット構造を設けることにより、外気導入パネル21の長辺側と取付板22の長辺側との結合強度及び安定性を容易に向上させることができることで、外気導入パネル21と取付板22との結合強度及び安定性を向上することに有利である。
【0054】
複数の係止突起212によって画定されるラッチ溝2123の入口の向きは、組み立ての一貫性を確保するため、一致していなければならず、それにより、組み立てプロセスを簡素化することを理解されたい。
【0055】
さらに、前記ラッチ突起2241は、外気導入パネル組立体20の長さ方向に延びている。このようにして、外気導入パネル21と取付板22を外気導入パネル組立体20の長さ方向に相対的に運動させると、ラッチ突起2241はラッチ溝2123の入口を経由してラッチ溝2123内に移動することができる。当然、ラッチ突起2241は、その他の方向に延伸することもできる。
【0056】
さらに、
図5乃至
図8、及び
図11乃至
図16に示すように、前記外気導入パネル21の内側面及び前記取付板22の外表面のうちのいずれかに後退防止突起213が設けられ、他方に後退防止凹溝225が設けられ、前記後退防止突起213が後退防止凹溝225に挿設される。このように、互いに嵌合する後退防止突起213及び後退防止凹溝225を設けることにより、外気導入パネル21と取付板22とが反対方向に移動することを防止できることで、係止突起212が係止穴224から外れるのを防ぐことができる。
【0057】
具体的な実施形態では、外気導入パネル21及び取付板22の厚さは、いずれも薄く、その上のスナップフィット構造等の部材の構造的強度も弱く、繰り返し取り外しすると破損しやすいことを理解されたい。したがって、外気導入パネル21と取付板22との間のスナップフィット構造が取り外しやすい構造として設計されている場合、利用者は取り外しの過程で外気導入パネル組立体20を損傷させやすい。本発明では、後退防止突起213及び後退防止凹溝225を設けて組み合せて使用することにより、外気導入パネル21と取付板22との間のスナップフィット構造を取り外し困難又は取り外し不可能な構造にすることができ、したがって、外気導入パネル組立体20の損傷リスクを軽減することができ、かつ誤って取り外されるのを防ぐことができる(すなわち、筐体10から外気導入パネル組立体20を取り外す時、外気導入パネル21或いは取付板22が誤って取り外されることを防止できる)。
【0058】
具体的には、
図5に示すように、前記後退防止突起213は、前記外気導入パネル21の内側面に設けられ、前記後退防止凹溝225が前記取付板22の外側面に設けられる。
【0059】
さらに、
図7、
図8及び
図11乃至
図16に示すように、前記取付板22の外表面には、後退防止凹溝225に隣接して設けられた位置合せ溝226が更に設けられ、前記位置合せ溝226は、後退防止突起213が後退防止凹溝225に滑り込むように案内するために用いられる。このようにして、外気導入パネル21と取付板22との間の取付け難易度を低減することができる。
【0060】
外気導入パネル21と取付板22は、摺動可能に取り付けられているため、予備位置決め時(すなわち、係止突起212が係止穴224の取り付け隙間に挿入された時)、後退防止突起213と後退防止凹溝225の間にずれが存在し、位置合せ溝226が設けられていない場合、後退防止突起213が取付板22の外表面に直接当接するため、外気導入パネル21と取付板22との取り付けが困難になる。
【0061】
本発明は、位置合せ溝226を設けることにより、予備位置決め時(すなわち、係止突起212が係止穴224の取り付け隙間に挿入された時)、後退防止突起213が位置決め突起内に挿入されることで、外気導入パネル21と取付板22との予備的な位置合わせを容易にし、それにより外気導入パネル21と取付板22との間の取付け難易度を低減し、その後、外気導入パネル21と取付板22が相対的に運動する時、後退防止突起213は位置合せ溝226内から後退防止凹溝225に滑り込み、それにより、外気導入パネル21と取付板22との間の取付けを完了させることができる。
【0062】
具体的な実施形態では、後退防止突起213が位置合せ溝226内から後退防止凹溝225に滑り込むよう誘導することを容易にするため、位置合せ溝226及び/又は後退防止突起213をさらに改善できる。以下に具体的に説明していく。
【0063】
具体的には、
図7、
図8及び
図11乃至
図16に示すように、前記位置合せ溝226は、後退防止凹溝225に隣接する案内内壁2261を備え、前記案内内壁2261の少なくとも一部が後退防止凹溝225に近づく方向に斜めに配置される。したがって、後退防止突起213を位置合せ溝226内から後退防止凹溝225への滑り込むよう誘導することができる。
【0064】
選択的に、前記案内内壁2261は、後退防止凹溝225に近づく方向に斜めに配置される。このようにして、誘導効果を高めることができる。
【0065】
具体的には、後退防止凹溝225内に後退防止突起213が設けられると、前記後退防止突起213は位置合せ溝226から離れた側に位置する案内外側面(図示せず)を備え、前記案内外側面の少なくとも一部が位置合せ溝226に近づく方向に斜めに配置される。したがって、後退防止突起213が位置合せ溝226内から後退防止凹溝225に滑り込むよう誘導しやすくなる。
【0066】
選択的に、前記案内外側面は、位置合せ溝226に近づく方向に斜めに配置される。このようにして、誘導効果を高めることができる。
【0067】
具体的には、前記位置合せ溝226の深さは、前記後退防止凹溝225の深さより浅い。したがって、さらに後退防止突起213が位置合せ溝226内から後退防止凹溝225に滑り込むよう誘導しやすくなる。
【0068】
さらに、
図5及び
図8に示すように、前記後退防止突起213は、長尺状であり、前記後退防止凹溝225と位置合せ溝226がいずれも対応して配置される。したがって、後退防止突起213の構造的強度を高めることができることで、外気導入パネル21と取付板22との間の結合強度を高めることができる。
【0069】
具体的には、前記後退防止突起213の延在方向は、外気導入パネル21及び取付板22の取付け時の相対的な運動方向に対し角度をなしており、かつその角度が通常90度、或いはほぼ90度に設定される。このようにして、外気導入パネル21及び取付板22の取付け時の相対的な運動距離を短くすることができることで、組立プロセスを簡素化するだけでなく、小型化設計も達成できる。
【0070】
選択的に、前記後退防止突起213は、外気導入パネル組立体20の幅方向に延びている。
【0071】
さらに、
図4、
図5及び
図10乃至
図16に示すように、前記外気導入パネル21の内側面に係止フック214が設けられており、前記係止フック214は外気導入パネル21の内側面に突設された支持突起2141と、支持突起2141から横方向に突出した突起状ストッパー2142とを含み、前記支持突起2141、突起状ストッパー2142及び外気導入パネル21との間に、入口を備えた係止フック214溝を画定し、前記取付板22の一側縁が係止フック214溝に係合される。このようにして、取付板22の一側縁を係止フック214溝内に拘束することができることで、外気導入パネル21と取付板22との結合強度及び安定性を高めることができる。
【0072】
具体的には、前記係止フック214は、外気導入パネル21のエッジの近くに設けられるため、小型化設計を実現するのに有利である。
【0073】
さらに、
図11、
図12、
図15及び
図16に示すように、前記突起状ストッパー2142の外気導入パネル21の内側面に向く側面には脱落防止溝21421が設けられ、前記取付板22の一側縁に脱落防止突起227が設けられ、前記脱落防止突起227が前記脱落防止溝21421内に設けられる。これにより、取付板22の一側縁が係止フック214溝から外れることを防止できることで、取付板22の一側縁と係止フック214溝の結合強度を高めることができる。
【0074】
さらに、
図4及び
図5に示すように、前記係止フック214は、前記取付板22の一側縁の延在方向に複数設けられる。このようにして、外気導入パネル21と取付板22との結合強度及び安定性をさらに高めることができる。
【0075】
選択的に、前記係止フック214は、外気導入パネル21の短辺に設けられる。このようにして、係止フック214と取付板22の一側縁のスナップフィット構造は、係止突起212と係止穴224のスナップフィット構造とをよりよく連携させ、多点/多方向で外気導入パネル21と取付板22との結合を実現できることで、外気導入パネル21と取付板22との結合強度及び安定性を高めることができる。
【0076】
さらに、前記外気導入パネル21の内側面には、当接突起216が更に設けられており、前記当接突起216が係止突起212に隣接して配置され、前記取付板22の一側縁が前記当接突起216に当接する。具体的には、前記当接突起216は、外気導入パネル21の一方の短辺に設けられる。
【0077】
具体的には、
図4及び
図5に示すように、前記後退防止突起213は、前記外気導入パネル21の他方の短辺の近くに設けられる。
【0078】
さらに、
図5及び
図7に示すように、前記外気導入パネル21及び前記取付板22のいずれかに補強突起リブ215が設けられ、他方には補強用凹溝228が設けられており、前記補強突起リブ215は補強用凹溝228内に設けられる。このようにして、外気導入パネル21と取付板22の構造的強度を別々に高めることができ、損傷のリスクを減らすことができる。
【0079】
具体的には、
図5及び
図7に示すように、前記補強突起リブ215は、外気導入パネル21の内表面に設けられ、前記補強用凹溝228が前記取付板22の外表面に設けられる。
【0080】
具体的には、
図5及び
図7に示すように、前記取付板22は側部が内側に凹んで補強用凹溝228を形成している。
【0081】
具体的には、
図5及び
図7に示すように、前記補強突起リブ215は、外気導入パネル21の長さ方向に沿って延びてもよく、前記補強用凹溝228が取付板22の長さ方向に沿って延びてもよい。選択的に、前記補強突起リブ215は、外気導入パネル21の長さ方向上において間隔をおいて複数個設けられ、前記補強用凹溝228が取付板22の長さ方向に間隔を空けて複数設けられる。このようにして、外気導入パネル21及び取付板22の構造的強度をさらに高めることができる。選択的に、前記補強突起リブ215は、外気導入パネル21の長辺側の近くに配置され、前記補強用凹溝228が取付板22の長辺側の近くに配置される。
【0082】
上記の構造的配置により、外気導入パネル21と取付板22との間の結合を取り外し困難或いは取り外し不能にすることができることで、利用者が外気導入パネル組立体20を損傷するリスクを軽減することができ、かつ誤って取り外されるのを防ぐことができることが特に強調されるべきである。
【0083】
さらに、
図4及び
図5に示すように、前記外気導入パネル組立体20は、屈曲部材であり、前記外気導入パネル21が屈曲部材で、前記取付板22も屈曲部材である。したがって、外気導入パネル組立体20の形状は、空調室内機100の外形に適合させることができる。また、外気導入パネル組立体20は、屈曲部材として設けられることで、外気導入パネル組立体20と筐体10との間の結合強度も高めることができる。
【0084】
当然、前記外気導入パネル組立体20の長さが短い時、屈曲しない形状、すなわちほぼ平板状になるように設けてもよい。
【0085】
以下に、「前記外気導入パネル組立体20が前記外気導入口111に開閉可能に設置される」状況について具体的に説明していく。
【0086】
さらに、
図17、
図18、
図20及び
図21に示すように、前記外気導入パネル組立体20は、外気導入口111に開閉可能に設置される。
【0087】
具体的には、前記外気導入パネル組立体20は、少なくとも外気導入口111を覆う送風状態、及び外気導入口111を開く掃除状態を有する。前記送風状態にある時、前記吹出し構造211が外気導入口111に対応して、室内に空気を送り出し、前記掃除状態にある時、外気導入パネル組立体20及び/或いは外気導入口111を掃除できる。
【0088】
したがって、本発明の空調室内機100は、外気導入パネル組立体20を外気導入口111に開閉可能に設置することにより、外気導入パネル組立体20を開いて外気導入パネル組立体20を清掃することができることで、外気導入パネル組立体20の掃除プロセスを簡素化でき、掃除効率を向上させることができる。
【0089】
ここで言及すべき点は、前記外気導入パネル組立体20が前記外気導入口111に開閉可能に設置された時、前記外気導入パネル組立体20は一体に形成された構造であっても、別個に設けられた外気導入パネル21と取付板22を含むように構成されてもよい。
【0090】
具体的な実施形態では、「前記外気導入パネル組立体20が前記外気導入口111に開閉可能に設置される」ことを実現するための多くの構造形態について、以下に例を挙げて説明する。ただし、当業者は本発明で開示された内容に基づいて多くの実現形態を容易に想到できることに留意されたい。
【0091】
さらに、
図17、
図18、
図20及び
図21に示すように、前記外気導入パネル組立体20が外気導入口111に開閉可能に設置されるように、前記外気導入パネル組立体20は筐体10と着脱可能に結合される。具体的には、前記外気導入パネル組立体20は、一体型パネル11と着脱可能に結合される。
【0092】
したがって、外気導入パネル組立体20を筐体10と着脱可能に結合することにより、掃除時、外気導入パネル組立体20を筐体10から外すことができ、外気導入パネル組立体20と筐体10を分離させることで、外気導入パネル組立体20の掃除が位置の制限を受けないだけでなく、更に外気導入パネル組立体20を掃除するための利用者の利便性及び安全性も高めることができる。さらに、外気導入パネル組立体20が外気導入口111の掃除を妨げることがないため、外気導入口111の掃除の利便性を高めることができる。
【0093】
具体的な実施形態では、外気導入パネル組立体20と筐体10の着脱可能な結合構造は、螺合構造、スナップフィット構造、磁気吸引構造などのうちの1つ又は複数を含むことができる。ここで、外気導入パネル組立体20と筐体10の着脱可能な結合は、スナップフィット構造によって実現されると、外気導入パネル組立体20と筐体10との間の結合を簡単かつ便利にすることができる。
【実施例1】
【0094】
本発明の空調室内機100の実施例1では、前記外気導入パネル組立体20と筐体10とは、スナップフィット構造によって結合され、以下に詳細に説明する。
【0095】
さらに、
図17乃至
図19に示すように、前記外気導入パネル組立体20の一端は、スナップフィット構造によって筐体10に結合されている。具体的には、前記外気導入パネル組立体20の一端は、スナップフィット構造によって一体型パネル11に結合されている。したがって、外気導入パネル組立体20の一端と筐体10との結合を実現できる。
【0096】
具体的には、
図18及び
図19に示すように、前記外気導入パネル組立体20の一端に挿入舌部229が設けられ、前記筐体10に挿嵌溝112が設けられ、前記挿入舌部229が挿嵌溝112内に挿着される。前記挿嵌溝112は、一体型パネル11に設けられる。これにより、簡単な構造の挿入舌部229と挿嵌溝112の設置によって、外気導入パネル組立体20の一端と筐体10との結合を実現できることで、外気導入パネル組立体20の構造が単純化され、かつ筐体10との間の結合も簡単、便利にさせる。
【0097】
具体的には、前記外気導入パネル組立体20は、外気導入パネル21と取付板22とを含む時、選択的に、前記挿入舌部229が前記取付板22に設けられる。
【0098】
さらに、
図13、
図18及び
図19に示すように、前記挿入舌部229は、外気導入パネル組立体20の内表面に設けられ、外気導入パネル組立体20内表面に突設された舌根部2291と、舌根部2291に横方向に突設された挿着部2292とを含み、前記挿着部2292が外気導入パネル組立体20の他端から離れる方向に向かって延びるように設けられ、前記挿嵌溝112の溝口周縁が挿着部2292と外気導入パネル21との間に設けられる。具体的には、前記挿入舌部229は、取付板22の内表面に設けられる。
【0099】
前記筐体10の筐体壁(すなわち、一体型パネル11)は、一定の厚さを有し、挿嵌溝112を形成する箇所の筐体壁の厚さが薄い場合、挿着部2292を筐体壁の内側に挿設することで挿嵌溝112の開口周縁を挿着部2292と外気導入パネル21との間に設けることができる。挿嵌溝112を形成する箇所の筐体壁の厚さが厚い場合、挿嵌溝112の側壁に収容凹みが係設され、挿嵌溝112の開口周縁が挿着部2292と外気導入パネル21との間に設けられるように、前記挿着部2292を前記収容凹み内に挿設させることもできる。
【0100】
したがって、挿入舌部229を外気導入パネル組立体20の内表面に設けると共に挿入舌部229を挿嵌溝112内に完全に挿入することにより、挿入舌部229と挿嵌溝112の嵌合構造が外気導入パネル組立体20と筐体10との間の他の部位の嵌合に干渉するのを避けることができるため、外気導入パネル組立体20と筐体10との間の密封性を高めることで、異音及び結露の発生を防止することができる。また、挿入舌部229及び挿嵌溝112を隠すにも便利であり、その結果、塵埃が防止されるだけでなく、空調室内機100の体裁も良くなる。
【0101】
さらに、
図17に示すように、前記挿入舌部229は、前記外気導入パネル組立体20の下端に設けられる。このようにして、挿入舌部229を外気導入パネル組立体20の自重作用で挿嵌溝112内に保持させることができるため、外気導入パネル組立体20の取付けの安定性を高めることができる。外気導入パネル組立体20の下端とは、壁掛式空調室内機が壁に取り付けられた時の下端を指す。
【0102】
さらに、
図18及び
図19に示すように、前記外気導入パネル組立体20の他端は、スナップフィット構造により筐体10に結合されている。前記外気導入パネル組立体20の他端は、スナップフィット構造によって一体型パネル11に結合されている。したがって、外気導入パネル組立体20の他端は筐体10と着脱可能に結合されることができる。
【0103】
具体的には、前記係合具2030が、外気導入パネル組立体20の内側面に設けられる。
【0104】
さらに、
図18及び
図19に示すように、前記外気導入パネル組立体20の他端には係合具2030が設けられ、前記筐体10に係合穴(図示せず)が設けられ、前記係合具2030が係合穴内に係合される。具体的には、前記係合具2030は、取付板22に設けられ、前記係合穴が一体型パネル11に設けられる。
【0105】
具体的には、前記外気導入パネル組立体20が屈曲部材である場合、選択的に、前記係合具2030は外気導入パネル組立体20の屈曲部に設けられる。これにより、結合強度を向上させることができる。
【0106】
したがって、上記の構造により、前記外気導入パネル組立体20の両端を筐体10に各々結合することで、前記外気導入パネル組立体20を筐体10に係合させることができる。
【0107】
さらに、
図18及び
図19に示すように、前記外気導入パネル組立体20と前記筐体10との間に位置決めガイド構造が設けられ、前記位置決めガイド構造は、外気導入パネル組立体20の位置決め、ガイドに用いられる。したがって、外気導入パネル組立体20を取り付ける時、外気導入パネル組立体20を容易に位置決めすることができることで、外気導入パネル組立体20の取付け効率も高めることができる。
【0108】
具体的には、前記位置決めガイド構造は、前記外気導入パネル組立体20の内表面と一体型パネル11との間に設けられる。
【0109】
さらに、
図18及び
図19に示すように、前記外気導入パネル組立体20の内表面と筐体10の外表面のいずれか一方に位置決め突起113が設けられ、他方には位置決め溝2031が設けられている。このように、位置決めガイド構造は、操作が簡単で便利である。
【0110】
具体的には、前記位置決め突起113は、筐体10に設けられ、前記位置決め溝2031が外気導入パネル組立体20に設けられている。すなわち、前記位置決め突起113は、一体型パネル11の外表面に設けられ、前記位置決め溝2031が取付板22の内表面に設けられている。
【0111】
選択的に、前記位置決め突起113は柱状、例えば円柱状であり、前記位置決め溝2031は円形溝とすることができる。
【実施例2】
【0112】
本発明の空調室内機100の実施例2では、前記外気導入パネル組立体20と筐体10が、スナップフィット構造に磁気吸引装置を組み合わせて結合されることについて、以下に詳細に説明する。
【0113】
さらに、
図20乃至
図23に示すように、前記外気導入パネル組立体20の一端は、スナップフィット構造によって筐体10に結合されている。具体的には、前記外気導入パネル組立体20の一端は、スナップフィット構造によって一体型パネル11に結合されている。したがって、外気導入パネル組立体20の一端と筐体10との結合を実現できる。
【0114】
具体的には、前記外気導入パネル組立体20の一端と筐体10との具体的な結合構造形態は、非常に多く、空調室内機100の実施例1を参照することができるため、詳細はここでは説明しない。
【0115】
さらに、
図21乃至
図23に示すように、前記外気導入パネル組立体20の他端は、磁気吸引装置により筐体10に結合されている。具体的には、外気導入パネル組立体20の他端は、磁気吸引装置によって一体型パネル11に結合されている。したがって、外気導入パネル組立体20の他端と筐体10との間の結合をより簡単かつ便利にすることができる。
【0116】
さらに、
図22と
図23を参照すると、前記外気導入パネル組立体20の内表面に第1磁気吸引部材31が設けられ、前記筐体10に第1磁気吸引部材31に組み合せて使用される第2磁気吸引部材32が設けられている。具体的には、前記第1磁気吸引部材31は、取付板22の内表面に設けられ、前記第2磁気吸引部材32が一体型パネル11に設けられている。
【0117】
選択的に、前記第1磁気吸引部材31及び第2磁気吸引部材32の少なくとも一方は、磁石(永久磁石)であり、これらの一方が磁石である場合、他方は鉄、ニッケル又はコバルトなどの金属部品とすることができる。一実施形態では、前記第1磁気吸引部材31及び第2磁気吸引部材32は、いずれも磁石(永久磁石)として設けられる。
【0118】
さらに、
図22及び
図23に示すように、前記外気導入パネル組立体20の内表面にはマグネット用取付部が設けられており、前記第1磁気吸引部材31は、マグネット用取付部に取り付けられている。具体的には、前記マグネット用取付部は、取付板22の内表面に設けられている。
【0119】
さらに、
図22及び
図23に示すように、前記マグネット用取付部は、横方向に開口するマグネット用取付溝2032を含み、前記マグネット用取付溝2032の外気導入パネル組立体20の内表面と対向する側壁にマグネット用貫通孔2033が開設され、前記マグネット用貫通孔2033が取付溝の外気導入パネル組立体20の内表面に対向する側壁を貫通する。前記第1磁気吸引部材31は、段付き構造であり、厚い部分と薄い部分とを含み、前記厚い部分がマグネット用取付溝2032内に取り付けられ、薄い部分がマグネット用貫通孔2033内に取り付けられる。
【0120】
さらに、
図22及び
図23に示すように、前記マグネット用取付部は、前記外気導入パネル組立体20の内表面に設けられたマグネット凸部2034を更に含み、前記マグネット用取付溝2032、マグネット用貫通孔2033がいずれも前記マグネット凸部2034に設けられる。このようにして、マグネット用取付部の構造を簡素化することができる。
【0121】
具体的には、
図22及び
図23に示すように、前記マグネット凸部2034は、取付板22の内表面に設けられる。
【0122】
具体的には、
図21に示すように、筐体10上の前記第2磁気吸引部材32の取付構造は、外気導入パネル組立体20上の前記第1磁気吸引部材31の取付構造と同様であり、詳細に説明する必要はない。また、適応的な変更を加えることもできることを理解されたい。
【0123】
言及すべき点は、第1磁気吸引部材31と第2磁気吸引部材32との間には吸引力があり、外気導入パネル組立体20と筐体10との間に自然の位置決め作用が働くことで、位置決めガイド構造を増設する必要がない。
【0124】
さらに、
図18及び
図20に示すように、前記筐体10には収容凹溝114が設けられ、前記外気導入口111は、収容凹溝114の底部に設けられ、前記外気導入パネル組立体20が収容凹溝114内に取り付けられる。したがって、外気導入パネル組立体20を取り付けるため、収容凹溝114を設けることにより、外気導入パネル組立体20を隠すことができることで、運搬中などに外気導入パネル組立体20が衝撃を受けるリスクを軽減するだけでなく、外気導入パネル組立体20の損傷も減らすことができ、かつ防塵も実現できる。
【0125】
具体的には、前記収容凹溝114は、一体型パネル11に設けられる。
【0126】
具体的には、前記外気導入パネル組立体20の外表面は、一体型パネル11の外表面と面一であるか、又はほぼ面一であるか、又は滑らかに繋がっている。
【0127】
さらに、
図3に示すように、前記筐体10は内側に曲げられて前記収容凹溝114を形成する。このようにして、少なくとも筐体10の構造的強度を高めることができる。
【0128】
具体的には、前記一体型パネル11は内側に曲げられて収容凹溝114を形成する。
【0129】
具体的には、
図18及び
図20に示すように、前記外気導入口111、挿嵌溝112、及び位置決め突起113は、いずれも収容凹溝114の底部に設けられる。
【実施例3】
【0130】
その他の実施形態では、その他の構造形態を通じて「外気導入パネル組立体20は、外気導入口111に開閉可能に設置される」ことを実現することもできる。具体的には、前記空調室内機100の実施例3(図示せず)では、外気導入パネル組立体20を外気導入口111に開閉可能に設置するため、前記外気導入パネル組立体20と筐体10が回動可能に結合される。ここで、前記外気導入パネル組立体20は、一体型パネル11に回動可能に結合されている。
【0131】
具体的には、前記外気導入パネル組立体20の一側縁は、一体型パネル11に回動可能に結合され、前記側縁が外気導入パネル組立体20の第1側縁である。
【0132】
前記外気導入パネル組立体20と一体型パネル11の回動可能な結合構造は、当業者が容易に想到できるものであり、ここで詳述する必要はないことを理解されたい。
【0133】
具体的には、前記外気導入パネル組立体20は、外気導入パネル組立体20の第1側縁から離れた位置で筐体10と着脱可能に結合されている。これにより、外気導入パネル組立体20を固定することができる。
【0134】
さらに、前記外気導入パネル組立体20の第2側縁は、筐体10と着脱可能に結合され、かつ前記外気導入パネル組立体20の第2側縁が外気導入パネル組立体20の第1側縁と対向して設けられる。したがって、外気導入パネル組立体20と筐体10との間の結合構造を簡素化できるだけでなく、外気導入パネル組立体20と筐体10との間の結合安定性も向上させることができる。
【0135】
具体的に、前記外気導入パネル組立体20と筐体10との間の着脱可能な結合構造は、当業者が容易に想到できるものであり、ここで詳述する必要はない。
【0136】
選択的に、前記外気導入パネル組立体20の第1側縁は、前記外気導入パネル組立体20の上側縁、又は左側縁、或いは右側縁である。したがって、外気導入パネル組立体20を開いた時、外気導入パネル組立体20が自身の掃除を妨げることを防ぐことができる。当然、前記外気導入パネル組立体20の第1側縁は、外気導入パネル組立体20の下側縁でもあり得る。
【0137】
さらに、
図24乃至
図26に示すように、前記外気導入パネル組立体20と筐体10との間に密封構造が設けられ、前記密封構造は、外気導入パネル組立体20と筐体10との間の密封性を高めるために用いられる。このようにして、外気導入モジュール40によって送り出される外気が、外気導入パネル組立体20と筐体10との間で漏れることを防止することができることで、外気導入吹き出し風量ロスを減少するだけでなく、空調室内機100の換気能力を向上させると共に外気の漏れ時に発生する異音及び/又は結露を避けることができる。
【0138】
さらに、
図26に示すように、前記密封構造は、シールリング突起115とシールリング溝2035とを含み、前記シールリング突起115が環状に延びる突起であり、前記シールリング溝2035が環状に延びる凹溝である。具体的には、前記シールリング突起115とシールリング溝2035のうち一方は前記外気導入パネル組立体20の内表面に設けられ、他方は前記筐体10の外表面に設けられ、前記シールリング突起115が前記外気導入口111の外周側に設けられ、かつ前記シールリング突起115が前記シールリング溝2035内に設置されている。このようにして、外気導入パネル組立体20と筐体10との間の密封性を高めることができ、かつ密封構造の構造が簡単で、かつ組立にも便利である。
【0139】
具体的には、前記シールリング突起115は、筐体10の外表面に設けられ、前記シールリング溝2035が外気導入パネル組立体20の内表面に設けられる。前記シールリング突起115は、一体型パネル11の表面に設けられ、前記シールリング溝2035が取付板22の内表面に設けられている。
【0140】
さらに、前記シールリング突起115の末端は、前記シールリング溝2035の底部に当接する。このようにして、密封効果をさらに向上することができる。
【0141】
さらに、前記シールリング溝2035は、前記通気口221と横方向に連通している。 このようにして、密封効果をさらに向上することができる。
【0142】
当然、前記密封構造は他の構造形態で構成することもでき、ここではこれ以上説明しない。
【0143】
本発明は、空気調和機として更に提案される。前記空気調和機は、空調室外機(図示せず)と空調室内機とを含み、前記空調室内機が空調室外機に接続される。
図1乃至
図26に示すように、前記空調室内機100の具体的な構造は、上記実施形態を参照されたい。本発明の空気調和機は以上に述べた全ての実施形態の全技術的手段を採用するため、上記実施形態の技術的手段でもたらす全ての有利な効果を少なくとも持っているので、ここではこれ以上説明しない。
【0144】
選択的に、前記空調室内機100と空調室外機は、冷媒管を通じて接続する。
【0145】
本発明では好ましい実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、本発明の明細書及び添付図面を利用した均等の範囲内で各種の変更や修飾、若しくは直接的又は間接的なその他の関連の技術分野への応用は、本発明の特許保護範囲内に含めるものであるのは勿論である。
【符号の説明】
【0146】
100 空調室内機
10 筐体
11 一体型パネル/パネル
111 外気導入口
112 挿嵌溝
113 位置決め突起
114 収容凹溝
115 シールリング突起
20 外気導入パネル組立体
21 外気導入パネル
211 吹出し構造
212 係止突起
2121 連結突起
2122 位置制限突起
2123 ラッチ溝
2124 補強突起
213 後退防止突起
214 係止フック
2141 支持突起
2142 突起状ストッパー
21421 脱落防止溝
2143 係止フック溝
215 補強突起リブ
216 当接突起
22 取付板
221 通気口
222 基板
223 装飾側板
224 係止穴
2241 ラッチ突起
2242 取付隙間
225 後退防止凹溝
226 位置合せ溝
2261 案内内壁
227 脱落防止突起
228 補強用凹溝
229 挿入舌部
2291 舌根部
2292 挿着部
2030 係合具
2031 位置決め溝
2032 マグネット用取付溝
2033 マグネット用貫通孔
2034 マグネット凸部
2035 シールリング溝
31 第1磁気吸引部材
32 第2磁気吸引部材
40 外気導入モジュール