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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-14
(45)【発行日】2022-06-22
(54)【発明の名称】自動ナプキンディスペンサ
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/34 20060101AFI20220615BHJP
   A47K 10/36 20060101ALI20220615BHJP
   A47K 10/38 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
A47K10/34 B
A47K10/36 Z
A47K10/38 E
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020029189
(22)【出願日】2020-02-25
(62)【分割の表示】P 2018000210の分割
【原出願日】2013-02-08
(65)【公開番号】P2020078595
(43)【公開日】2020-05-28
【審査請求日】2020-02-25
(31)【優先権主張番号】13/370,511
(32)【優先日】2012-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517310924
【氏名又は名称】ジーピーシーピー アイピー ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケース アビー シー
(72)【発明者】
【氏名】ゲンリッチ デイビッド ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】カールセン ケント ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ラザム スティーヴン エー
(72)【発明者】
【氏名】ストラム クリストファー ティー
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-017601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 7/00-10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動ナプキンディスペンサであって、
シート材料のロールを装填するための装填ステーションと、
前記シート材料のロールから1つ以上の個別のナプキンを分離するための切断機構と、
前記1つ以上の個別のナプキンをエンドユーザに提供するための提供ステーションと、
を備え、
前記ロールの下流側で、かつ前記提供ステーションでの提供前に、前記ナプキンに折り目を提供するための折り畳み機構を更に備え、
前記提供ステーションは、前記ナプキンを受けるトレイと、前記トレイを移動させることで前記ナプキンを前記エンドユーザに分配する構成を備える自動ナプキンディスペンサ。
【請求項2】
前記折り畳み機構は、前記シート材料の非尾部をピンチローラ間の隙間へと促して、折り畳む又は折り目を付けることを容易にするように構成された少なくとも1つの押込みバーを含む、請求項1に記載の自動ナプキンディスペンサ。
【請求項3】
前記提供ステーションは、さらにプッシュパドルを備え、
前記プッシュパドルを操作することによって前記トレイを移動させて前記ナプキンを前記エンドユーザに分配する構成を備える、請求項1に記載の自動ナプキンディスペンサ。
【請求項4】
前記切断機構による切断で形成される前記ナプキンの辺と、前記折り畳み機構によって形成される折り目とが略直交する、請求項1~3のいずれか1項に記載の自動ナプキンディスペンサ。
【請求項5】
【請求項5】
ナプキンを分配する方法であって、
ロールから1つ以上の個別のナプキンを分離することと、
前記1つ以上の個別のナプキンを提供ステーションでエンドユーザに分配することと、
前記ロールの下流側にある折り畳み機構で、前記ナプキンを折り畳む又は折り目を付けることと、含み、
前記提供ステーションで前記エンドユーザに前記ナプキンを分配することは、搬送された前記ナプキンを受けるトレイを移動させることで前記ナプキンを前記エンドユーザに分配することである方法。

【請求項6】
前記ナプキンを折り畳む又は折り目を付けることは、少なくとも1つの押込みバーを用いて前記ナプキンの非尾部をピンチローラ間の隙間へと促すことを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記提供ステーションで前記エンドユーザに前記ナプキンを分配することは、プッシュパドルを操作することによって前記トレイを移動させて前記ナプキンを前記エンドユーザに分配することである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
分離で形成される前記ナプキンの辺と、折り畳みによって形成される折り目とが略直交する、請求項5~7のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願、および結果として得られる特許は、概してナプキンディスペンサに関し、詳細には、1枚または複数のナプキン、あるいはナプキンのグループを、シート材料の連続ロールから、制御されかつ効果的な方法で折りたたんで分配する自動ナプキンディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
ナプキンディスペンサなどのディスペンサは一般的に、エンドユーザがナプキンなどの製品を個人的な使用のために回収することを可能にするように構成されている。従来のディスペンサは、内部の製品を適切に分配するが、そのようなディスペンサは、制御機構がないので、エンドユーザがナプキンを何枚でも取ることも可能にしている。さらに、そのような従来のディスペンサは、保管および/または分配の間、周囲環境と接触するせいで、ナプキンが汚れることを許容する傾向にある。そのように、ナプキンの過剰な分配、時期尚早に汚れたナプキン、および他の種類の無駄な消費は、不要な事業費につながる可能性がある。
【0003】
周知のディスペンサは、その中の折りたたまれたナプキンの束を一般的に提供する。迅速なサービスのレストランなどの施設は、そのようなナプキンの準備された補給を維持する必要があり、また顧客満足を保証するためにディスペンサを絶えず補充する必要がある。しかしながら、そのような予め折りたたまれたナプキンは、例えば、ナプキン材料または他の種類のシート材料の連続ロールよりも一般的に高価であり得る。そのような連続した材料シートからは、より多くのナプキンを作ることができる。さらに、予め折りたたまれたナプキンは、連続的にディスペンサを補充するために、時間および費用を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、ナプキンなどを分配する改良されたナプキンディスペンサおよび方法に対する要望がある。そのような改良されたディスペンサおよび方法は、不要な消費および費用を制限または排除するように、経済的、効率的、および清潔な方法で、ナプキンおよび同様の種類の紙製品の制御された自動的な分配を実現し得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本出願、および結果として得られる特許は、複数の折りたたまれたナプキンを、シート材料の連続ロールから、エンドユーザに分配するためのナプキンディスペンサを提供し得る。ナプキンディスペンサは、シート材料を装填するための装填ステーションと、シート材料からのナプキンを折りたたむ折りたたみステーションと、折りたたまれたナプキンの1枚または複数を、エンドユーザに提供するための提供ステーションとを含み得る。
【0006】
本出願、および結果として得られる特許は、材料シートを折りたたむための座屈折りたたみ組立体をさらに提供し得る。座屈折りたたみ組立体は、第1のピンチローラ対、第1のピンチローラ対の下流の第2のピンチローラ対、および第2のピンチローラ対に隣接する座屈トレイを含み得る。材料シートの尾部はバケットチャンバを満たし、材料シートの折り目は、第2のピンチローラ対を強制的に通される。
【0007】
本出願、および結果として得られる特許は、材料シートを折りたたむためのスロット折りたたみ組立体をさらに提供し得る。スロット折りたたみ組立体は、スロットを有する垂直プレート、材料シートがそれを通って延びるスロットに隣接して配置されたプッシャプレート、および材料シートに折り目を付けるようにプッシャプレートおよび材料シートをスロットに押し込むためのプレート駆動モータを含み得る。
【0008】
本出願、および結果として得られる特許は、材料シートを折りたたむための反転折りたたみ組立体をさらに提供し得る。反転折りたたみ組立体は、マルチローラ機構と反転駆動機構とを含み得る。反転駆動機構は、第1駆動ローラ、第2駆動ローラ、および方向性ローラを含み得、その結果、方向性ローラが材料シートを前進させるために第1の方向に回転し、材料シートに折り目を付けるために第2の方向に回転するようにする。
【0009】
本出願、および結果として得られる特許は、材料シートを折りたたむための押込み折りたたみ組立体をさらに提供し得る。押込み折りたたみ組立体は、材料シートを分離するためのナイフ組立体と、ナイフ組立体に隣接して配置された押込みバーと、スロットであって、材料シートがスロットを強制的に通され、かつ折り目を付けるように押込みバーに隣接して配置されたスロットとを含み得る。
【0010】
本出願、および結果として得られる特許のこれらおよび他の特徴および改良は、いくつかの図面および添付の請求項と併せて読まれるとき、以下の詳細な説明を再検討すると、当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの概略図である。
図2】部分的に透明な外殻部を有する、本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの例の斜視図である。
図3図2のナプキンディスペンサの部分的側面図である。
図4】部分的に透明な外殻部を有する、本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの第2の代替実施形態の斜視図である。
図5】部分的に透明な外殻部を有する、本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの第3の代替実施形態の斜視図である。
図6図5のナプキンディスペンサの部分的側面図である。
図7】部分的に透明な外殻部を有する、本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの第4の代替実施形態の斜視図である。
図8図7のナプキンディスペンサの部分的側面図である。
図9】部分的に透明な外殻部を有する、本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの第5の代替実施形態の斜視図である。
図10図9のナプキンディスペンサの部分的側面図である。
図11】部分的に透明な外殻部を有する、本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの第6の代替実施形態の斜視図である。
図12図11のナプキンディスペンサの部分的側面図である。
図13】部分的に透明な外殻部を有する、本明細書に記載され得るナプキンディスペンサの第7の代替実施形態の斜視図である。
図14図13のナプキンディスペンサの部分的側面図である。
図15】いくつかの異なる構成の、本明細書で説明され得る複数のナプキンディスペンサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に図面を参照すると(図面中、いくつかの図面を通して、同様の番号は同様の要素を指す)、図1は、本明細書で説明され得るようなナプキンディスペンサ100の例の概略図を示している。以下で詳細に説明されるように、ナプキンディスペンサ100は、多数の異なるサイズ、形状および構造を取ることができ、また、多数の異なる種類の構成要素を使用することができる。さらに、以下の例で説明される構成要素は、ナプキンディスペンサ100がいずれか1つの例の所与の構成要素または構造に限定されないように、互換性があってもよい。むしろ、本明細書等で説明される構成要素はいずれも、任意の組合せまたは向きで一緒に使用することができる。
【0013】
全体的に説明すると、ナプキンディスペンサ100は、シート材料120の1つまたは複数の連続ロール110を使用し得る。ロール110は何個でもナプキンディスペンサ100で使用することができる。シート材料120は、織物および不織物品を含むいずれかの種類の天然および/または人工の布または紙のシートを含み得る。シート材料120は、所与の間隔で穿孔を含んでも含まなくてもよい。各ロール110のシート材料120の前縁を尾部125と見なすことができる。ナプキンディスペンサ100は、折り目135を有する複数のナプキン130を作り出すためにシート材料120を分離して折りたたむ。折り目135は、ひだを有するしっかりした折り目であることができ、それよりもむしろ「U」または「C」字状の構造であることができる。さらに、多数の折り目135を付けることもでき、すなわち「Z」字状の折り目またはディナーナプキンの折り目を付けることもできる。
【0014】
従ってナプキンディスペンサ100は、ロール110のシート材料120からナプキン130を作るように複数のステーションを含む。これらステーションは、装填ステーション140を含み得る。装填ステーション140は、シート材料120のロール110を受け入れる。装填ステーション140は装填機構145および送り機構150を含み得る。ナプキンディスペンサ100は折りたたみステーション160も含み得る。折りたたみステーション160は複数の機能を実行し得る。従って折りたたみステーション160は、折りたたみ機構170および切断機構180を含み得る。折りたたみ機構170は、以下で詳細に説明されるように、速度機構185として切断機構180を用いて、または用いずに、ナプキンの分離を実行し得る。
【0015】
ナプキンディスペンサ100は提供ステーション190も含み得る。提供ステーション190は、ナプキン130をエンドユーザに提供する。ナプキンディスペンサ100はユーザインターフェース200も含み得る。ユーザインターフェース200によりエンドユーザはナプキン130の数などを選択することが可能になり得、同様にエンドユーザは分配を開始することが可能になる。ナプキンディスペンサ100のこれらステーションおよび他の構成要素は、全体的または部分的に外殻部210内に閉じ込められ得る。外殻部210は、いずれかの種類の実質的に剛性の材料から作製することができる。外殻部210は1つまたは複数の装填ドア220を有し得る。ナプキンディスペンサ100は、キャッシュレジスタ225、または他の種類の命令もしくは入力装置と連通してもよい。また、他の構成要素および他の機構を、多数の異なる構造において、ここで使用してもよい。
【0016】
図2および3は、単一ロール、座屈折りたたみ、水平ディスペンサ230として本明細書で説明され得るようなナプキンディスペンサ100の第1の例を示している。ディスペンサ230は単一ロール110を含み得る。単一ロール110は、実質的に均一の間隔で複数の穿孔235を有し得る。装填ステーション140の装填機構145は、ロール110内の一対のスピンドルプラグ240と、外殻部210に形成された一対のスロット250とを有するスロット機構245を含み得る。スロット250はスピンドルプラグ240を収容するように構成される。装填ドア220はまた、以下で説明されるようにシート材料120を収容すべくサイズ決めされた押込みフィンガ260を有し得る。
【0017】
折りたたみステーション160は、座屈折りたたみ機構270の形態の折りたたみ機構170を含み得る。座屈折りたたみ機構270は、第1のピンチロール280の対および第2のピンチロール290の対を含み得る。座屈折りたたみ機構270はまた、座屈トレイ300および分配シェルフ310を含み得る。第1のピンチロール280の対は、ロール110および装填ドア220に関して配置することができる。第2のピンチロール290の対は、座屈トレイ300および分配シェルフ310に関して下流に配置することができる。第2のピンチロール290の対は、尾部125が下降するとき第1のピンチロール280の組と同一線上にあってもよい。座屈トレイ300は、ナプキン130の所望の長さを収容するようにサイズ決めすることができる。ピンチロール280、290は、ばね付勢されてもよく、かつモータ駆動されてもよい。ピンチロール280、290の各対は、異なる速度で駆動されてもよい。ピンチローラ間のストリッパフィンガをここで使用することもできる。
【0018】
提供ステーション190は提供トレイ330を含み得る。提供トレイ330は半分カバーされていてもよい。提供トレイ330は、ナプキン130を重ねるようにオフセット角340を含み得る。座屈トレイの角度340は約140度などであり得る。他の角度をここで使用してもよい。提供トレイ330はまた、以下で詳細に説明されるように、多数の後退シェルフを有し得る。ユーザインターフェース220は複数の押ボタン350を含み得る。押ボタン350は、どのような種類の機械的または電気的セレクタ等であってもよい。押ボタン350は、分配されるナプキン130の数を示し得る。2枚、4枚、および6枚のナプキン130用の押ボタン350が示されているが、任意の枚数のナプキン130を、任意の数または向きの押ボタン350とともにここで使用してもよい。
【0019】
使用の際、ロール110は、スロット機構245のスロット250に沿って、装填ドア220を介して外殻部210の中に落とすことができる。ロール110の尾部125は、第1のピンチローラ280の対の上に配置することができる。装填ドア220の押込みフィンガ260は、装填ドア220が閉められると、第1のピンチローラ280の対の間に尾部125を押し込んで、尾部125を装填し得る。座屈折りたたみ機構270は、尾部125を座屈トレイ300に押し込むことによって、折り目135を付ける。いったん尾部125が座屈トレイ300の端部に当たると、第2のピンチローラ290の対は折り目135をそれらの間に引きこむ。穿孔235は、速度機構185として作用する第1および第2のピンチローラ280、290の対の間の速度差に基づいて分離され得る。速度差は、約2~1、すなわち穿孔235をピンチローラ280、290の間で分離するようなものであり得る。いったん穿孔235が分離されると、ナプキン130は分配シェルフ310に沿って提供トレイ330に落下し得る。具体的には、押ボタン350によって示されるナプキン130の枚数が、提供トレイ330に落下し得る。ナプキン130はエンドユーザによって一群として取り出すことができる。その後、提供トレイ330は、上記のように再び装填されることができる。他の構成要素および他の構造をここで使用することができる。
【0020】
図4は単一ロール、座屈折りたたみ、垂直ディスペンサ360の別の例を示している。ディスペンサ360は、ユーザインターフェース200を除いて、上で説明したディスペンサ230と概ね同じであり得る。押ボタン350の代わりに、ユーザインターフェース200は1つまたは複数のセンサ370を含み得る。各センサ370は、光電性、赤外線等、物理的接触を必要としないどのような種類の動作センサであってもよい。センサ370は外殻部210のどこにでも配置可能である。従ってディスペンサ360は、エンドユーザが周りで手を振ることによって起動することができる。ディスペンサ360は、予め決められた数のナプキン130を分配するように設定可能であり、またはセンサ370周りのエンドユーザの手の振れごとに1枚だけのナプキン130を分配可能である。ディスペンサ360は、ナプキン130を提供トレイ330に、またはエンドユーザの手に直接分配し得る。その後、提供トレイ330は、上記のように再び装填されることができる。他の構成要素および他の構造がここで使用されてもよい。
【0021】
図5および6は、複数ロール、スロット折りたたみ、垂直ディスペンサ380として本明細書で説明され得るようなナプキンディスペンサ100の第3の例を示している。ディスペンサ380は2つ以上のロール110を含み得る。この場合、第1ロール390および第2ロール400を使用することができるが、任意の数をここで使用することができる。装填ステーション140の装填機構145は、複数の装填ドア220を有するドア装填機構405を含み得る。各ロール390、400はそれ自体の装填ドア220を有し得、第1ロール390は第1装填ドア410を有し、第2ロール400は第2装填ドア420を有する。各ドア410、420は、ドア支柱430を介して、開いた状態に保持することができる。ドア支柱430は、ペンクリック状機構などで動作する支柱ロッドを含み得る。装填ドア410、420は、磁石などを介して、閉じた状態に保持することができる。送り機構150はローラ機構435を含み得、ここで各ドア410、420は、ばね付勢されたピンチローラの対を有している。具体的には、第1のピンチローラ440の対は、第1ドア410に関して配置可能であり、第2のピンチローラ450の対は、第2のドア420に関して配置可能である。ローラ440、450の1つは、1つが内側に配置された状態でドア410、420のそれぞれに配置可能である。他の位置をここで使用してもよい。ピンチローラ440、450はモータ駆動されてもよく、すなわち、駆動ローラであってもよい。センサを使用して、ロール390、400の1つが使い果たされた時を測定して、それにより他方のローラのピンチローラ440、450の対を起動するようにしてもよい。
【0022】
ディスペンサ380の折りたたみステーション160は、スロット折りたたみ機構460として折りたたみ機構170を含み得る。スロット折りたたみ機構460は、細いスロット480を有する垂直プレート470を含み得る。水平プッシャプレート490が、スロット480の反対側に配置されてもよく、および概ね水平移動用のプレート駆動モータ500を含み得る。スロット480の上縁は、できるだけ小さい摩擦を生成し得、下縁は周りに摩擦力を生成し得る。そのようにして、鋭利な、わずかにオフセットされた角を使用することができる。プッシャプレート490の前縁も、摩擦力を生成するために、鋭利な角を有し得る。複数のプッシャプレート490をここで使用してもよい。スロット折りたたみ機構460は、スロット折りたたみ機構460を上下に垂直に、または任意の方向に動かすために、組立体駆動機構510を有し得る。どのようなタイプの駆動機構をここで使用してもよい。
【0023】
提供ステーション190は、複数のスロット提供トレイ530の形態を取り得る。多数のスロット提供トレイ530は、複数のスロット540を中に有し得る。スロット540の第1群550は2枚のナプキン130を収容し得、スロット540の第2群560は4枚のナプキン130を収容し得、スロット540の第3群570は6枚のナプキン130を収容し得る。スロットの群はナプキン130を何枚でも収容し得る。任意の数の群をここで使用してもよい。任意の種類のユーザインターフェース200をここで使用してもよい。
【0024】
使用の際、第1ロール390は第1ドア410を介して装填可能であり、第2ロール400は、ドア装填機構405の第2ドア420を介して装填可能である。各ロール390、400の尾部125は、ローラ機構435のピンチローラ440、450の各対について配置可能であり、ピンチローラ440、450の中に供給可能である。ピンチローラ440、450の各対がシート材料120を下方へ引くとき、スロット折りたたみ機構460のプッシャプレート490は、折り目135を付けるように、シート材料120をスロット480に押し込む。プッシャプレート490の力がまた穿孔235を分離し得る一方、次のナプキン130の前縁が、ピンチローラ440、450の対を介して保持される。その後、ナプキン130をスロット540の1つに残すようにプッシャプレート490を引くことができる。スロット折りたたみ機構460は、組立体駆動機構510を介して垂直に移動させることができ、その結果、ナプキン130を、プッシャプレート490によって群550、560、570のそれぞれのスロット540の中に配置することができる。ナプキン130の適切な群を、エンドユーザが取り出すことができる。その後、提供トレイ530は、上記のように再び装填されることができる。他の構成要素および他の構造をここで使用してもよい。
【0025】
図7および8は、複数ロール、反転折りたたみ、垂直ディスペンサ580として本明細書で説明され得るナプキンディスペンサ100の第4の例を示している。ディスペンサ580は、複数のロール110を使用し得る。この例では、第1ロール590および第2ロール600が使用されるが、任意の数のロール110をここで使用してもよい。装填ステーション140の装填機構145は、1つまたは複数の側面装填ドア610を有する側面ドア装填機構405を含み得る。ロール590、600は、側面装填ドア610を介して、スピンドル付勢されていてもよい。第1ロール590は、外殻部210の背面620に沿って巻き出されてもよく、第2ロール600は外殻部210の前面630に沿って巻き出されてもよい。シートガイド640をロール590、600の間に使用することができる。
【0026】
送り機構150は、マルチローラ機構650の形態を取ってもよい。マルチローラ機構650は、ロール590、600の下に配置することができる。マルチローラ機構650は、上部供給ローラ660と、一対の下部方向性ローラ、すなわち第1方向性ローラ670および第2方向性ローラ680とを含み得る。ローラ660、670、680のいくつかまたは全ては、モータ駆動されてもよい。上部供給ローラ660は第1方向性ローラ670と協働してシート材料120を第1ローラ590から引き出し得る一方、上部供給ローラ660は第2方向性ローラ680と協働してシート材料120を第2ロール600から引き出し得る。押込みフィンガ690を側面装填ドア610に隣接して配置することにより、各ロール590、600の尾部125をマルチローラ機構650に押し込むことができる。他の配置をここで使用してもよい。
【0027】
ディスペンサ580の折りたたみステーション160は、反転折りたたみ機構700の形態の折りたたみ機構170を含み得る。反転折りたたみ機構700は、マルチローラ機構650の下流に配置された反転駆動機構710を含み得る。反転駆動機構710は、一対の駆動ローラ、すなわち第1駆動ローラ720および第2駆動ローラ730と、方向性ローラ740とを含み得る。ローラ720、730、740のいくつかまたは全ては、モータ駆動されてもよい。反転折りたたみ機構700はまた、反転折りたたみ機構700の下流に配置された一対のローラ750を含み得る。ローラ750は、ばね付勢およびモータ駆動されてもよい。
【0028】
提供ステーション190は提供トレイ760を含み得る。提供トレイ760は部分的にカバーされていてもよい。提供トレイ760は、外殻部210のいずれかまたは両方の端部620、630に配置することができる。ユーザインターフェース200は、分配されるナプキン130の数を示すように、調整可能なノブ770または他のタイプのセレクタの形態を取ってもよい。
【0029】
使用の際、ロール590、600は、側面ドア装填機構の側面装填ドア610を介して装填することができる。第1ロール590の尾部125は、背面620に沿って、マルチローラ機構650に向かって延び得る一方、第2ロール600の尾部125は、前面630に沿って、マルチローラ機構650に向かって延び得る。押込みフィンガ690は、側面ドア610が閉じられると、尾部125をマルチローラ機構650に供給する。第1ロール590が分配されるとき、マルチローラ機構650の上部供給ガイドローラ660は反時計回り方向に回転し得る一方、第1方向性ローラ670は時計回り方向に回転する。第2ロール600が分配されるとき、上部供給ガイドローラ660は時計回り方向に回転し得る一方、第2方向性ローラ680は反時計回り方向に回転する。(これら回転方向は例であり、絶対的な方向とは対照的に単に相対を指す。任意の回転方向を、任意の順番または向きで、ここで使用してもよい。)
【0030】
いずれかの向きにおいて、尾部125はマルチローラ機構650から、反転折りたたみ機構700の反転駆動機構710に供給される。第1駆動ローラ720が時計回り方向に回転し得る一方、第2駆動ローラ730が反時計回り方向に回転し、それにより尾部125を下方に引く。方向性ローラ740は、シート材料120を所望の長さまで進めるべく反時計回り方向に回転し得る。その後、方向性ローラ740は方向を反転し得、その結果、折り目135が形成され、下流ローラ750によって捕捉される。穿孔235を分離するように速度機構185として作用するマルチローラ機構650と反転駆動機構710の間の速度差。その後、方向性ローラ740は、シート材料120を下方に引き続けるように再び方向を反転し得る。ここで折りたたまれたナプキン130は、提供トレイ760に落下する。その後ナプキン130の適切な群を、エンドユーザが取り出すことができる。その後、提供トレイ760に、上記のように、再び充填することができる。
【0031】
しかしながら、代替例は、以下で詳細に説明するように、ナプキン130を分離するために、反転折りたたみ機構700の下流で切断機構180などを使用し得る。ディスペンサ580はまた、反転折りたたみ機構700の代わりに座屈折りたたみ機構270などをここで使用し得る。他の構成要素および他の構造をここで使用してもよい。
【0032】
図9および10は、単一ロール、押込み折りたたみ、垂直ディスペンサ780として本明細書で説明され得るようなナプキンディスペンサ100の第5の例を示している。ディスペンサ780は、単一のロール110を使用し得るが、さらなるロールを使用してもよい。ディスペンサ780は、尾部発見機構790の形態の装填ステーション140を含み得る。尾部発見機構790はクレードル800を含み得る。クレードル800は、複数のばね810または他の種類のテンション装置によってばね付勢されてもよい。尾部発見機構790は、一対の駆動ローラ820を含み得る。一対の駆動ローラ820は、クレードル800の底部の周りに配置されてもよい。ロール110は、装填ドア220を介してクレードル800を用いて配置することができる。ローラ820は、尾部125がその中に捕捉されるまで、前後に回転し得る。
【0033】
装填ステーション140はまた、ナイフ組立体830として切断機構180を含み得る。ナイフ組立体830は、ナイフブレード850を有するナイフローラ840と、アンビルローラ860とを含み得る。ナイフ組立体830は、シート材料120の非穿孔ロール870とともに使用することができる。ナイフ組立体830は、ナイフローラ840とアンビルローラ860間の接触によって、非穿孔ロール830からナプキン130を切断し得る。ナイフブレード850はわずかに角度を付けることができる。追加のローラを使用して張力を維持してもよい。ナイフ組立体830は、穿孔235を有するロールとともに使用することもできる。
【0034】
装填ステーション140はまた、押込み折りたたみ組立体880の形態の折りたたみ機構170を有し得る。ナプキン130がナイフ組立体830から前進するとき、ナプキン130は、押込み折りたたみ組立体880の押込みバー900によって、スロット890に押し込まれ得る。押込みバー900は、スロット890を収容するようにサイズ決めすることができる。その後、ナプキン130を、一対のピンチローラ910を介してスロット890に引きこむことができる。ピンチローラ910は、ばね付勢およびモータ駆動されてもよい。ナプキン130がスロット890を通って延びるとき、折り目135を形成することができる。
【0035】
ナプキンディスペンサ780はまた、隠れトレイ組立体920の形態の提供ステーション190を含み得る。隠れトレイ組立体920は、エンドユーザの標準的な見た目から外れる平らなトレイ925を含み得る。平らなトレイ925は、モータ駆動または歯車駆動されてもよい。プッシュパドル930を、平らなトレイ925の下におよび平らなトレイ925と接続した状態で配置することができる。プッシュパドル930を押し下げることにより、平らなトレイ925は、複数のナプキン130を落とすように後退させられ得る。分配を開始するために、センサなどをここで使用してもよい。ナプキンディスペンサ780はまた、ノブ940または他のタイプの機械的または電気的セレクタの形態のユーザインターフェース200を使用し得る。任意の適切なトリガ機構をここで使用してもよい。
【0036】
使用の際、単一ロール110を、尾部発見機構790のクレードル800に落とすことができる。ローラ820は、尾部125がその中に捕捉されるまで、前後に回転し得る。その後、シート材料120を、切断機構180に押し込むことができる。ナイフ組立体830は、ナイフローラ840とアンビルローラ860間の接触により、非穿孔ロール830からシート材料120を切断する。シート材料120がナイフ組立体830から前進するとき、シート材料120は、折り目135およびナプキン130を作るために、押込み折りたたみ組立体880の押込みバー900によって、スロット890に押し込まれ得る。その後、ナプキン130は、隠れトレイ組立体920の平らなトレイ925に落下し得る。プッシュパドル930を押し下げることにより、平らなトレイ925は、1枚または複数のナプキン130をプッシュパドル930の上またはエンドユーザの手に落とすように、後退させられ得る。1つまたは複数のトレイを使用することもできる。他の構造および他の構成要素をここで使用してもよい。
【0037】
図11および12は、複数ロール、反転折りたたみ、水平ディスペンサ950として本明細書で説明され得るようなナプキンディスペンサ100の第6の例を示している。ディスペンサ950は複数のロール110を中に有し得る。この例では、第1ロール960および第2ロール970が使用され得るが、任意の数のロールを使用してもよい。組立体950は、ドア装填機構405の形態の装填ステーション140を使用し得るが、ドア装填機構405は、2つのドア410、420と、図5に示されるようなローラ機構435の一対の駆動ローラ440、450とを有する。同様に、ディスペンサ950は、第1および第2駆動ローラ720、730と方向性ローラ740とを有する反転駆動機構710を有する図7の反転折りたたみ機構700のような折りたたみ機構170を有する折りたたみステーション160を使用し得る。
【0038】
ディスペンサ950は、非穿孔ロール870が使用される場合、ホイールカッタ980の形態の切断機構180を有し得る。ホイールカッタ980は、プーリ1000などによって移動される切断ホイール990を有し得る。プーリ1000は、ナプキンを分離するように、ホイールカッタ980をシート材料120の上で引き得る。穿孔ロール110が使用される場合、複数のピンチローラなどによって生じる速度差を用いて、上で説明されたように、穿孔235を分離することができる。
【0039】
ディスペンサ950は、複数のトレイ1020を中に有する提供バケット1010の形態の提供ステーション190を有し得る。トレイ1020は、多数の棚1030によって分割されてもよい。この例では、第1の棚1040および第2の棚1050が示されている。任意の数の棚をここで使用してもよい。棚1040、1050のそれぞれは、それに関して配置される棚モータ1060を有し得る。棚モータ1060は、棚1040、1050の一方または両方を後退させ得る。棚1030は第1トレイ1070、第2トレイ1080、および第3トレイ1090を形成し得る。任意の数のトレイ1020をここで使用してもよい。任意の種類のユーザインターフェース200をここで使用してもよい。
【0040】
使用の際、ロール960、970は、ドア装填組立体405のドア410、420内に装填し、かつローラ機構435のピンチローラ440、450を介して供給することができる。その後、折り目135が、反転折りたたみ機構700または同様の装置を介して形成され得る。いったん適切な長さのシート材料120が前進すると、ホイールカッタ980が、プーリ1000に沿って前進する切断ホイール990を介してシート材料120を切断し得る。あるいは、穿孔ペーパが使用される場合、各ピンチローラの速度を使用して、穿孔235を分離することができる。その後、各ナプキン130は、提供バケット1010に落下し得る。第3トレイ1090は例えば6枚のナプキン130を保持し得、第2トレイ1080は4枚のナプキン130を保持し得、第1トレイ1070は2枚のナプキン130を保持し得る。その後、適切な数のナプキン130を、エンドユーザが適切なトレイ1020から取り出すことができる。提供バケット1010に再装填するために、第1および第2の棚1040、1050を、棚モータ1060によって後退させることができる。その後、6枚のナプキン130が第3トレイ1090に落下し得る。その後、第2の棚1050は、4枚のナプキン130が第2トレイ1080に落下し得るように閉鎖し得る。その後、第1の棚1040は、2枚のナプキン130が第1トレイ1070に落下し得るように閉鎖し得る。他の棚開放および装填技術をここで使用してもよい。他の構成要素および他の構造をここで使用してもよい。
【0041】
図13および14は、複数ロール、座屈折りたたみ、垂直ディスペンサ1100として本明細書で説明され得るようなナプキンディスペンサ100の第7の例を示している。ディスペンサ1100は、複数のロール110を使用し得る。この例では、第1ロール1110および第2ロール1120が使用され得るが、任意の数のロール110をここで使用してもよい。この例では、組立体1100は、側面装填ドア610とロール1110、1120間に配置されたガイド640とを有する側面ドア装填機構605を有する図7に示されるものと同様の方法で装填ステーション140を有し得る。装填ステーション140はまた、マルチローラ機構650の形態の送り機構150を使用し得る。さらにディスペンサ1100は、上で説明したピンチローラ280、290と座屈トレイ300とを有する座屈折りたたみ機構270と同様の折りたたみ機構170を有する折りたたみステーション160を使用し得る。
【0042】
ディスペンサ1100は、複数スロットの機動性提供トレイ1130の形態の提供ステーション190を有し得る。複数スロットの機動性提供トレイ1130は、座屈折りたたみ機構270に隣接して配置された垂直駆動機構1140を有し得る。複数スロットの機動性提供トレイ1130は、複数のスロット1150を中に有し得る。スロット1150はいくつかの群に組織化して、その結果、第1群1160が2つのスロット1150を有し得、第2群1170が4つのスロット1150を有し得、第3群1180が6つのスロット1150を有し得るようにしてもよい。任意の数のスロットおよび群をここで使用してもよい。垂直駆動機構1140は、複数スロットの機動性提供トレイ1130を上下に駆動し、その結果、座屈折りたたみ機構270が適切な数のナプキン130を各群1160、1170、1180に供給し得るようにする。ナプキン130は、エンドユーザによって群として取り出すことができる。その後、提供トレイ1130に、上で提案したように、再び装填することができる。他の構成要素および他の構造をここで使用してもよい。
【0043】
理解され得るように、様々なタイプの装填ステーション140、様々なタイプの折りたたみステーション150、様々なタイプの提供ステーション190、および様々なタイプのユーザインターフェース200を、全体ナプキンディスペンサ100に対して、多数の異なる組合せおよび向きで適用可能である。垂直向き1190および水平向き1100が上に示されているが、図15は、横並びの向き1210、カウンター上の取付け1220、カウンター下の取付け1230、後壁への取付け1240、および側壁への取付け1250も示している。他のタイプの取付けをここで使用してもよい。上で説明されたような様々な種類のユーザインターフェース200の使用に加えて、ディスペンサはまた、キャッシュレジスタ225または他の種類の命令装置と直接通信してもよい。任意の種類の入力装置をここで使用してもよい。キャッシュレジスタ225または他の装置は、命令の内容または他のパラメータに基づいて分配されるべきナプキン130の数を示し得る。他の構造および他の構成要素をここで使用してもよい。
【0044】
当然のことながら、前述の説明は、本出願および結果として得られる特許の特定の実施形態にもっぱら関係している。以下の請求項およびその等価物によって定義される本発明の全体的な趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更および修正が、ここで当業者によってなされてもよい。
図1
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