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7089894分離型電気接点およびエア切替を有する電流用開閉装置
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  • -分離型電気接点およびエア切替を有する電流用開閉装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-15
(45)【発行日】2022-06-23
(54)【発明の名称】分離型電気接点およびエア切替を有する電流用開閉装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 73/06 20060101AFI20220616BHJP
【FI】
H01H73/06 B
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018029003
(22)【出願日】2018-02-21
(65)【公開番号】P2018137226
(43)【公開日】2018-08-30
【審査請求日】2021-01-15
(31)【優先権主張番号】1751389
(32)【優先日】2017-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594083128
【氏名又は名称】シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエス
【氏名又は名称原語表記】SCHNEIDER ELECTRIC INDUSTRIES SAS
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100124372
【弁理士】
【氏名又は名称】山ノ井 傑
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ、グリュメ
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン、エロー
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-229524(JP,A)
【文献】特開平11-031448(JP,A)
【文献】特開平11-224584(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 69/00 - 69/01
H01H 71/00 - 83/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離型電気接点およびエア切替を有する電流用開閉装置(1;1’)であって、
前記開閉装置内の電流の循環を可能にする開状態と電流の循環を妨げる閉状態の間で切り替えられる切替組立体(3)と、
前記切替組立体(3)の切替をその開状態と閉状態の間で制御するための制御機構(4)であって、トリガ部材(42;42’)を備え、該トリガ部材(42;42’)は静止位置からトリガ位置に変位したときに前記切替組立体(3)の開状態への切替を始動させるために配置されている前記制御機構(4)と、
前記切替組立体(3)および前記制御機構(4)が内部に収容され、側壁(51、52;51’、52’)を備えるハウジング(5)と、
を備える電流用開閉装置(1;1’)において、
前記側壁(51、52;51’、52’)は前記ハウジング(5)内部に行き渡る圧力が上昇したとき、静止状態から変形状態へと弾性変形可能であり、
前記側壁の1つ(52;52’)は、その内面(521)上に、前記ハウジングの内部に向かってこの内面(521)に対して直角に延びる硬い突起(53;53’)を備え、該側壁(52;52’)の変形が前記突起(53;53’)を第1位置から第2位置へ変位させるようにし、
前記突起(53;53’)は、その前記第2位置への変位が前記トリガ部材(42;42’)の静止位置からトリガ位置への変位を生じるように、前記トリガ部材に対して相対的に配置されている、
ことを特徴とする開閉装置。
【請求項2】
前記突起(53;53’)は前記側壁(52;52’)とともに単体で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項3】
前記側壁(51、52;51’、52’)は成型熱可塑性プラスチック材料で作製されることを特徴とする、請求項1または2に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項4】
前記側壁(51、52;51’、52’)はガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂で作製されることを特徴とする、請求項3に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項5】
前記ハウジング内部の圧力が6bar以上になったときの前記側壁(51、52;51’、52’)の変形幅が1mm以上になるように、前記側壁(51、52;51’、52’)は1GPa以上、5GP以下の曲げ弾性率を示すことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項6】
前記突起(53;53’)は前記突起(53;53’)の長手方向軸(X53)に沿って延びる剛性ビーム(531)と、補剛材(532)とを備えることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項7】
前記突起(53;53’)は5mm以上の長さを有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項8】
前記トリガ部材(42;42’)は回転軸(X42)に関して回転移動可能で、前記回転軸(X42)に対して直角に延びる吐出したスプール(421;421’)を備え、前記スプール(421;421’)は第1位置から第2位置に変位したときに後に前記突起(53;53’)が続く軌道に配置されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項9】
前記突起と前記スプール(421;421’)の間の接触区域は前記内面(521)から前記切替組立体(3)の幅の3分の1以上となる距離に置かれることを特徴とする、請求項8に記載の開閉装置(1;1’)。
【請求項10】
トリガ(61)および可動ストライカ(62)を備えるトリガブロック(6)を備え、前記トリガ(61)は前記開閉装置(1;1’)を通って循環する電流から電気故障を検知したとき、前記トリガ部材(42;42’)をそのトリガ位置へ変位させるように構成されていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の開閉装置(1;1’)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は分離型電気接点およびエア切替を有する電流用開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般には、本発明は低電圧高出力回路遮断器などの電気開閉装置の分野に関する。
【0003】
そのような開閉装置は分離型電気接点を備える電流用開閉部材を備える。該部材は開位置または閉位置の間で切り替えられて、開閉装置内の電流の循環を遮断、または個別に可能にしてもよい。この開閉は、例えば「タンブラ」として知られるトグル機構などの制御機構を用いて制御される。
【0004】
これらの開閉装置はまた、制御機構に結合されてこの制御機構を駆動するトリガを備え、電気故障を検知したときに開閉部材を開く。電気故障は一般には、開閉装置内を循環する電流の短絡または過負荷である。例えば、トリガは磁気、熱、または電子式のものである。
【0005】
通常、電気故障の場合、電気接点は電磁反発力により互いから部分的に分離され、その後不安定な位置にある。そのときこれらの電気接点間で電気アークが起こる。したがってトリガはこの電気アークが現れるとすぐに開閉部材の開放の命令を出し、開閉装置内の電流の循環を安全に遮断してガルバニック絶縁を確保するために電気接点を完全に分離しなければならない。この遮断は、開閉装置の損傷を防ぎ、安全性に反する状況を避けるために、電気故障の発生後できるだけ速やかに、例えば5ms未満の間で行わなければならない。実際、開閉において放出されるエネルギー量を制限することは最も重要なことである。
【0006】
しかしながら、状況によってはトリガが電気故障に対して示す応答時間は必要な遅延時間内に制御機構を反応させるほど十分短くはなく、既知の装置は完全に満足のいくものではない。それゆえ開閉部材が偶然閉じ、それにより電流の遮断を妨げるリスクがある。
【0007】
もちろんこの欠点の改善を狙った開閉装置が知られており、電気アークに起因した消弧ガスの放出による開閉装置内の過圧が利用され、トリガが実行に移ることができる前に制御機構を始動させる。
【0008】
そのような開閉装置の例が仏国特許出願第2661776(A1)号に記載されている。この開閉装置は、電気アーク消弧チャンバに流体接続されかつ制御機構と機械的に結合されるピストンを備える。このように、開閉装置内の圧力の異常上昇がピストンを変位させ、これによりその後開閉装置に関連するトリガよりもさらに迅速に開閉部材の開放を引き起こす。
【0009】
しかしながらそのような解決策には欠点がある。一方では、さらなる装置、ここではピストンを備える機械的チェーンの追加が必要であり、開閉装置の工業生産を複雑にし、開閉装置の工業生産コストを増加させる。さらに、消弧チャンバとピストンの間の流体接続は消弧ガスに起因する汚染により劣化しやすいため、信頼性は不十分である。最後に、これらの装置はすべてを差し置いても、同時期の製品範囲によって必要とされる特定の作動条件で使用される場合は迅速性が十分ではない。実際、現行の要件は開閉装置の寸法の縮小およびこれらの開閉装置の作動に関連する最大電流値の増加を推進している。したがってこれらの装置の作動はもはや保証されることができない。それゆえ同時期の開閉装置におけるこれらの装置の使用は現状では不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】仏国特許出願第2661776(A1)号
【文献】欧州特許出願第0555158(A1)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、分離型電気接点およびエア切替を有する電流用開閉装置を提案することによってこれらの欠点をより具体的に改善しようとするものであり、この開閉装置は電気故障の場合に電気接点を迅速に開くことが可能でありながら、製造が簡単で、申し分ない信頼性を示す。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的のため本発明は、分離型電気接点およびエア切替を有する電流用開閉装置であって、
- 開閉装置内の電流の循環を可能にする開状態と電流の循環を妨げる閉状態の間で切り替えられる切替組立体と、
- 切替組立体の切替をその開状態と閉状態の間で制御するための機構であって、トリガ部材を備え、トリガ部材は静止位置からトリガ位置に変位したときに切替組立体の開状態への切替を始動させるために配置されている機構と、
- 切替組立体および制御機構が内部に収容され、側壁を備えるハウジングと、
を備える開閉装置に関する。
【0013】
この開閉装置において、
- 側壁はハウジング内部に行き渡る圧力が上昇したとき、静止状態から変形状態へと弾性変形可能であり、
- 側壁の1つは、その内面上に、ハウジングの内部に向かってこの内面に対して直角に延びる硬い突起を備え、該側壁の変形が突起を第1位置から第2位置へ変位させるようにし、
- 突起はトリガ部材に対して相対的に配置され、その第2位置への変位がトリガ部材の静止位置からトリガ位置へ変位を生じるようになっている。
【0014】
本発明により、電気接点間で電気アークが現れるとすぐに、電気アークの発生により生じる圧力上昇が側壁の変形を引き起こす。突起は硬く、側壁の1つに固定されているため、この側壁の変形の影響により変位する。この変位は、突起のトリガ部材との関係により、トリガ部材のトリガ位置への変位を引き起こし、分離型電気接点を開位置に変位させる。したがって、制御機構のトリガチェーンは既知の装置より短いため、ピストンなどの中間要素がないことにより迅速に始動される。開閉装置はまた、簡略化された設計で、突起が側壁上に形成されるので、側壁の製造に組み入れることが簡単である。生産が簡単であることおよび追加の装置がないことから、開閉装置の製造はより簡単でより経済的である。このことはまた、突起の作用がその単純さから消弧ガスによるあらゆる汚染リスクに対して敏感でないため、開閉装置にさらなる強度を与える。
【0015】
本発明の有利ではあるが必須ではない態様によると、そのような開閉装置は以下の1つまたは複数の特徴を、単独でまたは技術的に許容できる任意の組み合わせにより組み入れることができる。
【0016】
- 突起は前記側壁とともに単体で形成される。
【0017】
- 側壁は成型熱可塑性プラスチック材料で作製される。
【0018】
- 側壁はガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂で作製される。
【0019】
- ハウジング内部の圧力が6bar以上になったとき側壁の変形幅が1mm以上になるように、側壁は1GPa以上、5GPa以下の曲げ弾性率を示す。
【0020】
- 突起は突起の長手方向軸に沿って延びる剛性ビームと、補剛材とを備える。
【0021】
- 突起は5mm以上の長さを有する。
【0022】
- 突起とスプール(spur)の間の接触区域は内面から切替組立体の幅の3分の1以上となる距離に置かれる。
【0023】
- トリガ部材は回転軸に関して回転移動可能で、回転軸に対して直角に延びる吐出したスプールを備え、スプールは第1位置から第2位置に変位したときに後に突起が続く軌道に配置される。
【0024】
- 開閉装置はトリガおよび可動ストライカを備えるトリガブロックを備え、トリガは開閉装置を通って循環する電流から電気故障を検知したとき、トリガ部材をそのトリガ位置へ変位させるように構成されている。
【0025】
単に例として与えられている開閉装置の実施形態の、添付図面を参照した以下の説明を考慮すると、本発明はよりよく理解され、本発明の他の長所はよりはっきりと明確になるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態による電流用開閉装置を長手方向の断面図によって模式的に示す図である。
図2図1の開閉装置の斜視部分分解図による概略図である。
図3図2の開閉装置の一部の、図2の区域IIIの詳細図による概略図である。
図4図1図3の開閉装置の底面図による概略図である。
図5図1図4の開閉装置の制御機構の側面図による概略図である。
図6】本発明の別の実施形態による電流用開閉装置の斜視部分分解図による概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1図5は、例えば回路遮断器などの電流用開閉装置1を示す。
【0028】
本例においては、開閉装置1は、低電圧高強度の交流または直流単極回路遮断器である。例えば、開閉装置1は1500VDCまたは1000VACより低い電圧および1kA以上の短絡電流で作動させるのに適している。
【0029】
変形例として、開閉装置1は別のもの、例えば多極回路遮断器でもよい。
【0030】
電気故障から電気回路を確実に保護するために開閉装置1は電気回路に接続されることが意図されている。ここでの「電気故障」は、開閉装置内を循環する電流の短絡または過負荷を意味する。
【0031】
図1に示されるように、開閉装置1は切替組立体とも呼ばれる切替部材3を含む切替ブロック2と、制御機構4と、ハウジング5とを備える。開閉装置1は以下にさらに詳細に説明されるトリガブロック6も備える。
【0032】
本例においては、切替部材3および制御機構4はハウジング5内部、ハウジング5の内部区画に収容される。
【0033】
部材3は開状態および閉状態と呼ばれる2つの安定な異なる状態間で可逆的かつ選択的に切り替えられることができる。
【0034】
閉状態においては、部材3は開閉装置1内、例えばこの開閉装置1の接続ランド間の電流の循環を可能にする。
【0035】
開状態においては、部材3は開閉装置1内に電気アークがないときは電流の循環を妨げる。
【0036】
部材3の「開放」は部材3の閉状態から開状態への切換えを意味する。
【0037】
この目的のため、部材3は銅などの導電性材料で作製された分離型電気接点を備える。より具体的には、ここでは開閉装置1は固定電気接点31と可動電気接点32を備え、後者は固定電気接点31に関して変位することができる。
【0038】
固定31および可動電気接点32はここではそれぞれ331および332と示される導電性接触パッドを備える。
【0039】
閉状態においては、固定および可動電気接点31および32は互いに接触している。それらの各接触パッド331、332は直接接触しており、これらの電気接点31、32間の電流の通過が可能になるようにしている。
【0040】
開状態においては、電気接点32は固定電気接点31から特定の距離にあり、それらの各接触パッド331、332が周囲空気によって電気的に絶縁されるようになっている。
【0041】
この説明のための例において、可動接点32は導電性材料で作られた単体で形成されており、ハウジング5に関して回転するように配置される回転部材34によって支持されている。ここでは、2つの固定接点31があり、それらは部材34の回転軸に関して対称に配置されている。
【0042】
図1において、部材3は閉状態で示されている。
【0043】
周知のように、開閉装置1を通って電流が循環している間、例えば電気故障による反発力の影響下で2つの電気接点31および32が一部分離されると、対応するパッド331および332の間に電気アークが発生する。この電気アークは周囲空気のイオン化の結果生じたものである。電気アークは次に部材3の構成要素のイオン化、例えば接触パッド331および332のイオン化を引き起こすため、その結果、温度および続いて圧力が上昇する。電気アークは部材3内部において温度および圧力の急上昇を伴う。
【0044】
部材3はまた、電気アーク消弧チャンバ35も備え、その機能はこの電気アークを確実に消弧することである。
【0045】
消弧チャンバ35は積層した消弧プレート351、ならびに消弧ガス排出路352を備え、この消弧ガス排出路352は消弧チャンバをハウジング5の外部に流体連結する。
【0046】
ここで、2つのチャンバ35があり、各々は固定接点31と可動接点32の間の接触区域の高さに配置されている。
【0047】
これらの消弧チャンバ35はよく知られており、詳細には説明されない。
【0048】
変形例として、部材3の他の構成、例えば単一の固定電気接点および単一の可動電気接点を使用する構成が可能である。消弧チャンバ35の数および形式はその後それに応じて適応される。
【0049】
制御機構4は部材3の開状態と閉状態の間の切替の制御を可能にする。この目的のため、機構4はここでは回転部材34と機械的に結合され、機構4に対する特定の作用が電気接点31および32の変位を引き起こし、部材3を開状態と閉状態の間で切り替えるようになっている。
【0050】
制御機構4は、クランクピンとも呼ばれるレバー41を備え、レバー41はハウジング5の外部からアクセス可能であり、操作者により操作され、機構4を介して切替部材を開位置と閉位置の間で切り替えることが意図されている。図1において、レバー41は切替部材3の閉状態に対応する位置にある。
【0051】
制御機構4はまた、トリガ部材42も備える。部材42は静止位置とトリガ位置の間で変位させることができる。部材42が静止位置からトリガ位置に切替わるとき、機構4を始動させ、その後部材3を開状態に切り替える。一度部材3が開状態に切替わると、この開状態を維持する。機構4は、例えば操作者によるレバー41の手動操作により再準備(rearm)されて、もう一度部材3が閉位置に切替わるのを可能にしなければならない。部材42はその後機構4、例えばばね422によって、その静止位置に戻される。
【0052】
ここで、機構4はトグル機構であり、「タンブラ」とも呼ばれる。そのような機構はよく知られており、例えば欧州特許出願第0555158(A1)号に記載されている。
【0053】
本例においては、機構4はトリガ部材42と、フック43と、ロック44と、接続ロッド45とを備え、後者は機構4と回転部材34の間の機械的結合を確実にする。フック43は弾性復元力を掛けられ、部材3の開状態に対応する位置に戻る傾向にある。この復元運動はフック43の端部をロック44上につなぐことで抑制され、トリガ部材42が静止位置にある限り、ロック44がトリガ部材42につながれて保持されている間抑制される。
【0054】
トリガ部材42がそのトリガ位置へと変位させられたとき、フック43の変位を可能にし、次に部材3の開状態への接続ロッド45の変位を可能にする。
【0055】
トリガ部材42はここで、その静止位置とトリガ位置の間で、ハウジング5の側壁に対して直角に回転軸X42に関して回転するように配置される。
【0056】
さらに、トリガ部材42はここで吐出したスプール421を備え、吐出したスプール421は回転軸X42に対して直角に延び、その機能は以下にさらに詳細に説明されている。
【0057】
トリガブロック6は、機構4を介して、開閉装置1を通して循環する電流から電気故障が検知されたとき、部材3の開状態への切替えを始動するように構成されている。
【0058】
図1に示されるように、トリガブロック6はこの目的のためにトリガ61を備え、トリガ61はここでは熱磁気式のもので、電気故障の発生を検知した際にブロック6の可動ストライカ62を始動させるためにトリガブロック内を循環する電流を監視するのに適している。そのようなトリガは当業者にはよく知られており、ここでは詳細には説明されない。ブロック6はまた切替ブロック2に連結されることが意図されているコネクタ63も備える。
【0059】
実際には、開閉装置1の作動構成においては、トリガブロック6は切替ブロック2に取り付けられており、コネクタ63は部材3の対応する固定電気接点31に電気的に連結されている。したがって、トリガブロック6は電気開閉装置1を通って循環している電流に従って反応することができる。
【0060】
「11」および「12」は開閉装置1の接続ランドを示す。これらのランド11および12は保護する必要がある電気回路に開閉装置1を接続することを可能にする。ランド11はここでは固定電気接点31の1つの端部に対応するのに対し、ランド12はコネクタ63の外端に対応する。
【0061】
図2の解読を容易にするため、トリガブロック6は切替ブロック2から切り離して示されている。
【0062】
電気故障がトリガ61によって検知された場合、後者はストライカ62の変位を引き起こし、その後トリガ部材42上に機械的な力を及ぼし、トリガ位置へと変位させるようになる。これに対し、制御機構は始動されて切替を実施し、その後切替部材3を開状態に保持し、ランド11および12間の電流の循環を遮断するようになる。
【0063】
ハウジング5は切替ブロック2の外側ジャケットを形成する。
【0064】
この例においては、トリガブロック6は切替ブロック2から切り離されることができる。ハウジング5は切替ブロック2のみのジャケットを形成する。したがって、ハウジング5は少なくとも部材3および機構4を囲む。トリガブロック6は独自のハウジングを備える。
【0065】
ハウジング5は具体的には切替ブロック2の対向する側面の範囲を定める側壁51、52を備える。
【0066】
この例においては、レバー41は開閉装置1の前面に置かれる。側面はこの前面に対して直角かつ切替ブロック2の底面および上面に対して直角に延びる。トリガブロック6はここではこの切替ブロック2の底面上において切替ブロック2に取り付けられる。
【0067】
側壁51および52は、可逆的に通常状態と変形状態の間で変形可能である。
【0068】
通常状態においては、側壁51および52は本質的に平面形状を有し、互いに対して平行に延びる。
【0069】
変形状態においては、側壁51および52は、図4に示されるように、開閉装置1から外側に半球状の形状を呈する。各壁51、52の変形幅は、例えば、通常状態および変形状態間のこの壁の中心位置間の距離として測定される。
【0070】
実際には、この例においては、壁51および52は同じ部材3を囲むため、同時にそれらの通常状態または変形状態のいずれか一方の状態にある。しかしながら、それらが変形状態にあるとき、特にハウジング5内部の開閉装置1の構成要素の配置により、厳密には同じ変形を示さない場合があり、すなわち同じ形状または同じ変形幅の変形を示さない場合がある。
【0071】
図4において、参照番号51dおよび52dが付いている点線は、それぞれ側壁51および52が変形状態にあるときの位置を示している。
【0072】
壁51および52はハウジング5内部の圧力が上昇したとき、通常状態から変形状態へと弾性的に変形する。
【0073】
例えば、圧力が6barの値を超えるとき、1mm以上の変形が観察され、この変形はここでは軸X42に平行な軸上で測定される。
【0074】
圧力が減少するとき、壁51、52は通常状態に戻る。
【0075】
そのような圧力の上昇は、部材3の固定接点31と可動接点32の間の分離に際して電気アークの発生によって引き起こされる。実際、通常は、圧力の上昇は電気アークによって生成された消弧ガスが排出路352に直ちに排出されることができないようにする。その後消弧ガスはハウジング5内部で膨張し、このハウジング5において通常見られる圧力と比べて過圧を生じる。例えば、圧力は6bar以上、さらには20bar以上に上昇する。
【0076】
開閉装置1に対するあらゆる不可逆的な損傷を回避するため、電気アークはこの過圧を制限するためにできるだけ迅速に遮断されなければならない。例えば、ハウジング内の圧力が5bar以上になる前に部材3を開くことが望ましい。
【0077】
好ましくは、ハウジング5は例えば成型によって、熱可塑性プラスチック材料から作製される。
【0078】
壁51および52はハウジング5と同じ材料で作製される。
【0079】
説明のための例として、壁51および52は1GPa~5GPaの間の弾性率を示す。
【0080】
有利なことに、壁51および52は耐衝撃性であり、具体的には10kJ/m以上の衝撃抵抗を示す。この衝撃抵抗は、ここではISO179/1eA標準により規定される、いわゆるシャルピー試験法を用いて測定され、周囲温度にて80×10×3mmの大きさのプローブを使用して実施される。
【0081】
好ましくは、ハウジング5、ひいては壁51および52はガラス繊維強化ポリカーボネートで作製される。
【0082】
例えば、SABICのLEXAN(登録商標)EXL5689という参照記号で市販されているポリカーボネート樹脂が使用される。変形例として、代わりに三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社のXANTAR(登録商標)XRM5010という参照記号で市販されているポリカーボネート樹脂を使用することができる。
【0083】
この例においては、壁51、52はそれぞれ1mm以上、3mm以下の厚さを有し、この厚さは壁51、52が静止状態にあるときに測定される。
【0084】
これらの機械的特性を有するそのような材料の選択は、壁51、52の変形をハウジング5内の圧力の関数として取得しながら、ハウジング5の優れた機械強度を保証することを可能にする。
【0085】
変形は弾性的であるので、壁51、52はハウジング5内の圧力がもう一度周囲の気圧に等しくなったとき、ハウジング5がその作動に悪影響を及ぼす機械的な事後効果を受けることなく静止状態に戻る。
【0086】
説明のための例として、ハウジング5はここでは2つの互いに似た、互いを補完する形状で、それぞれが壁51、52を支持する成型ハーフシェルによって形成されている。これらの2つのハーフシェルはハウジング5の完全性を保証するために互いに対して固定されることが意図されている。この目的のため、ハウジング5は壁51、52を固定するための手段を備える。
【0087】
この例においては、固定手段はリベットであり、その各ヘッドは参照番号55が付いている。壁51、52はさらにこれらのリベットの通過を可能にする貫通孔を備える。好ましくは、固定手段は壁51、52の端部のみに近接して配置され、それらの変形を妨げないようにする。
【0088】
ハウジング5はまた、トリガ部材42を少なくとも一部ハウジング5の外部に露出させる窓54を備える。このように、ストライカ62はたとえハウジング5の外部に置かれても部材42上で機械的に作用することができる。
【0089】
変形例によると、トリガ61およびストライカ62はハウジング5内部に収容されることができる。この場合、窓54は省略されることができる。
【0090】
図3および4により詳細に示されているように、側壁の1つ、この具体的事例においては側壁52は、その内面521上にハウジング5の内部に向かって内面521に対して直角に延びる硬い突起53も備える。突起53は壁52に対して、好ましくはたわみの自由度なく固定される。
【0091】
内面521はここではハウジング5の内部に向けられる側壁52の面である。この内面521は側壁52の外面の反対側である。
【0092】
変形可能な側壁52に固定されるため、突起53は第1位置と第2位置の間で変位することができる。突起53は側壁52が通常状態にあるとき第1位置にあり、側壁52が変形状態にあるとき第2位置にある。
【0093】
このように、突起53は対応する側壁52がその通常状態から変形状態に変形する際、第2位置に変位する。
【0094】
優先的に、突起53は対応する側壁52とともに単体で形成される。すなわち、突起53は壁52と同じ材料で作られる。これにより、突起53は、例えば1つの同じ成型作業で側壁52と同時に製造されるため、開閉装置1の製造をさらに簡単にすることができる。
【0095】
しかしながら変形例として、突起53は壁52とは別の、壁52にしっかり固定された追加部品にすることができる。例えば、この固定はリベットを用いて、または接着あるいは溶接により行われる。
【0096】
X53は突起53が第1位置にあるときに沿って延びる長手方向軸を示し、X53dは突起が第2位置にあるときに延びる方向を示す。軸X53はここでは壁51および52が静止状態にあるときにそれらに対して垂直である。
【0097】
例として、壁52が1mm以上の幅で変形したときの軸X53とX53dの間の角度は8°以上である。
【0098】
突起53はトリガ部材42に関連して配置され、その第1位置から第2位置への変位がトリガ部材42の休止位置からトリガ位置への変位を生じるようになっている。このように、壁51、52の変形による突起53の変位は、機構4を始動させて切替部材3をその開状態へと切り替える。
【0099】
すなわち、突起53はここではトリガ部材42と結合されている。
【0100】
この目的のため、ここではスプール421は後に第1および第2位置の間の突起53が続く軌道に配置される。突起53はここではスプール421の上に配置される。
【0101】
例えば、突起53が第1位置にあり、部材42が静止位置にあるとき、ビーム531の底面はスプール421と接触するがこのスプール421に力を及ぼさない。第2位置に切替わるとき、突起53は、その軌道上に置かれているため、スプール421上に位置し、後者を軸X42の周りに回転駆動させる。
【0102】
突起53の寸法、具体的にはその長さおよび位置はまた、部材42をそのトリガ位置へと変位させるためにスプール421に適用される必要がある力の関数としても選択される。
【0103】
説明のための例として、突起53は第2位置に変位したときにスプール421に5ニュートン以上の強度の力を及ぼすのに適している。
【0104】
スプール421はレバーとして有利に作用し、部材42を回転させるのに必要な力を低減することができる。
【0105】
さらに、突起53の長さ、スプール421の長さ、および突起53に対するスプール421の相対位置は、レバーの効果の恩恵を受けるのに適しており、トリガ部材42をそのトリガ位置に変位させるのに必要な力を低減する。
【0106】
例えば、突起53とスプール421の間の接触区域は内面521から部材3の幅の3分の1以上、より好ましくはこの幅の半分と等しくなる距離に置かれる。接触区域はここでは、部材42が静止位置にある間に突起53が第2位置に変位するときのスプール421の表面上で突起53が載る部分である。
【0107】
この幅は、例えば、軸X53に沿って測定される。ここで、この幅は側壁51および52の間の離隔距離に等しい。
【0108】
突起53の長さは、好ましくは10mm以上である。突起53の長さは、ここでは第1位置にあるときに軸X53に沿って測定される。
【0109】
この例においては、補完的に、スプール421は前記接触区域と軸X42の間の距離が、軸X42と部材42のロック44への取付区域との間の距離に対し、例えば5%以内で等しくなるような寸法になっている。
【0110】
有利なことに、突起53はビーム531および補剛材532を備える。ビーム531および補剛材532はここでは同じ材料で作製される。
【0111】
ビーム531は軸X53に沿って長軸方向に延び、断面積が5mm以上の円筒形状を有する。
【0112】
補剛材532はここでは、このビーム531の下に延び、内面521の一辺に沿って内面521に固定され、内面521の別の一辺に沿ってビーム531に固定される、三角形の平面状の壁を備える。
【0113】
突起53の寸法の選択、具体的にはその形状および/またはその断面積、ならびに補剛材532の使用により突起53の剛性を向上させることができる。それは突起53が側壁52とともに単体で形成される際に特に役立つ。実際、突起は側壁52と同じ材料で作製される。今、突起53が部材42に載る際、突起53自身が変形させられるのを回避したいという特定の要望があるが、この材料は変形可能である。
【0114】
したがって突起53は、電気接点31、32間の電気アークの発生に際し、制御機構4を始動させることができ、これにより消弧ガスの放出、ひいてはハウジング5内の過圧を起こす。
【0115】
側壁51、52、特に側壁52は、ハウジング5内の圧力上昇により変形したとき、変形状態に切替わる。この変形により、突起53は第2位置に変位する。突起53の変位の方向は図4において矢印F1、図5において矢印F2によって示されている。
【0116】
突起53はさらにスプール421上に力を及ぼし、これにより図5において矢印F3によって示されるようなトリガ部材42のトリガ位置への変位を引き起こす。機構4の設計により、この部材42の変位は、先に説明されている通り、次に部材3の開状態への切替えを引き起こす。電気接点31および32はその後分離されて保持され、それゆえ電流の循環の停止を保証している。
【0117】
本発明により、電気接点間で電気アークが現れるとすぐに、電気アークの発生により生じる圧力上昇が側壁51、52の変形、ひいては突起53を介した機構4の始動を引き起こす。
【0118】
したがって、トリガチェーンは既知の装置より短いため、ピストンなどの中間要素がないことにより機構4は迅速に始動される。
【0119】
説明のための例として、8kA以上のピーク強度の遮断電流のために、過圧により1ms以内の時間の後、機構4が始動される。同じ状況において、トリガ61はストライカ62を変位させることによりわずか3msの時間の後作動する。
【0120】
さらに、生産が簡単であることおよびピストンなどの追加の装置がないことから、開閉装置1の製造はより簡単でより経済的である。このことはまた、突起53の作用がその単純さから消弧ガスによるあらゆる汚染リスクに対して敏感でないため、開閉装置1にさらなる強度を与える。
【0121】
突起53がトリガ部材42に作用するように構成されているという事実により、トリガ61と同じ制御チェーンを用いることで機構4を始動させることができる。したがって既存の制御機構の構造を変更する、または切替ブロック2の外体積および容積を増加させる必要はない。
【0122】
したがって本発明は消弧ガスに起因する過圧により引き起こされる側壁51および52の変形を利用することができるが、これは機構4の始動を迅速かつ確実に簡単な実装で制御するために、従来有害で望ましくない効果として認識されている。
【0123】
図6は本発明の第2実施形態による電気開閉装置1’を示す。開閉装置1と同様の本実施形態の開閉装置1’の要素には同じ参照番号に記号「’」を添えて付け、上記の説明が置き換えられるためより詳細には説明されない。
【0124】
より具体的には、開閉装置1’は2極の電気回路遮断器で、2つの別の電極P1およびP2上を循環する電流で作動するのに適している。
【0125】
開閉装置1’はここでは切替ブロック2’およびトリガブロック6’を備え、これらはそれぞれ開閉装置1のブロック2および6と同じ目的で機能する。
【0126】
ブロック2’は具体的には2つの切替部材または切替組立体を備え、各々が電極P1およびP2の1つに関連している点でブロック2と異なる。開閉装置1’はさらに電極P1およびP2の各々と関連するいくつかの接続ランドを備える。
【0127】
ブロック2’はまた、機構4と同様の制御機構、具体的にはレバー41’およびスプール421’を含むトリガ部材42’を有する制御機構も備える。ブロック2’の制御機構はブロック2’の1つの同じ状態にある2つの切替部材を同時に制御するように、特に電極P1およびP2の2つの切替部材を同時に開くように配置される。
【0128】
開閉装置1’はハウジング5と同様のハウジングを備え、その内部にはブロック2’が収容される。このハウジングは壁51、52と同様の変形可能な側壁51’および52’を備える。
【0129】
壁52’には突起53と同じ目的で機能する突起53’が付いている。具体的には、突起53’は、ブロック2’の切替部材の少なくとも1つにおける電気アークの発生により生じる、ハウジング内の圧力上昇の効果の下で、壁52’が変形したときに第2位置に変位するのに適している。変位することにより、突起53’はスプール421’上に力を及ぼし、これがブロック2’の切替部材を開くために部材42’をそのトリガ位置に変位させる。
【0130】
突起53’は側壁52’のみによって支持されているため、本発明は、深さ方向の構造を変更する必要なく開閉装置1以外のユニットに簡単に適用可能である。
【0131】
例示として、ブロック2’の構造のため、予め定義された接触区域と壁52’の間の距離はここでは壁52’とブロック2’の2つの切替部材を分離する幾何学面との間の離隔距離に等しい。
【0132】
この例においては、開閉装置1’はまた、開閉装置1’の前面を覆うよう意図されたカバー500も備える。このカバー500は、カバー500が開閉装置1’上の搭載構造内にあるとき、側面51’、52’の前端を覆うよう意図された折り畳まれた側方フランジ502を備える。好ましくは、フランジ502の寸法は壁51’および52’の変形を妨げないように制限されている。
【0133】
上記で想定された実施形態および変形例は互いと組み合わされて新規の実施形態を生じることができる。
【符号の説明】
【0134】
1 開閉装置
1’ 開閉装置
2 切替ブロック
2’ 切替ブロック
3 切替部材、切替組立体
4 制御機構
5 ハウジング
6 トリガブロック
6’ トリガブロック
31 固定電気接点
32 可動電気接点
34 回転部材
35 消弧チャンバ
331 接触パッド
332 接触パッド
351 消弧プレート
352 消弧ガス排出路
41 レバー
41’ レバー
42 トリガ部材
42’ トリガ部材
421 スプール
421’ スプール
422 ばね
43 フック
44 ロック
45 接続ロッド
51 側壁
51’ 側壁
52 側壁
52’ 側壁
53 突起
53’ 突起
54 窓
55 リベットのヘッド
51d 側壁51が変形状態のときの位置
52d 側壁52が変形状態のときの位置
500 カバー
502 側方フランジ
521 側壁52の内面
531 ビーム
532 補剛材
61 トリガ
62 可動ストライカ
63 コネクタ
F1 突起53の変位方向
F2 突起53の変位方向
F3 突起53の変位方向
P1 電極
P2 電極
X42 回転軸
X53 突起53が第1位置において沿って延びる長手方向軸
X53d 突起53の第2位置における延在方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6