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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-15
(45)【発行日】2022-06-23
(54)【発明の名称】車両用空調装置
(51)【国際特許分類】
   B60H 3/06 20060101AFI20220616BHJP
【FI】
B60H3/06 611A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019053235
(22)【出願日】2019-03-20
(65)【公開番号】P2020152258
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】506292974
【氏名又は名称】マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】MAHLE International GmbH
【住所又は居所原語表記】Pragstrasse 26-46, D-70376 Stuttgart, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 寛人
(72)【発明者】
【氏名】菱沼 彰
【審査官】安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-310453(JP,A)
【文献】特開2006-256427(JP,A)
【文献】特開2012-187969(JP,A)
【文献】特開2015-193271(JP,A)
【文献】特開2015-209033(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0072131(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60H 1/00 - 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の空気通路を内部に有したケースと、該ケースにおいて前記空気通路を仕切るケース側仕切板と、前記複数の空気通路に跨るように配置され該空気通路を流れる空気を浄化する濾過部を有したフィルタとを備え、前記ケースの壁面に開口して前記フィルタが挿入されるフィルタ挿入口と、前記空気通路の内側に設けられ前記フィルタの挿入方向に向かって延在するフィルタガイドとからフィルタ収容部を構成し、前記フィルタ収容部に前記フィルタが挿入された状態で前記フィルタ挿入口が蓋部材で閉塞される車両用空調装置において、
前記フィルタは、前記挿入方向に対して直交する前記濾過部の端部に剛性部を備えると共に、
前記ケースの内部において前記ケース側仕切板に臨み、前記フィルタの内部を複数の空間に区画するフィルタ側仕切板と、該フィルタ側仕切板から前記フィルタ挿入口へ向かって延在し、前記フィルタにおける重力方向下方となる下面の一部に接触するフィルタ保持部とを有したフィルタ仕切部材が前記フィルタに対して取り付けられ、
前記フィルタが前記フィルタ収容部に収容された状態において、前記フィルタにおける下面の一部に前記フィルタ仕切部材が装着され、該フィルタ仕切部材の装着されていない前記下面の残りの部位が前記フィルタガイドと接触して保持される、車両用空調装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両用空調装置において、
前記フィルタガイドは、前記フィルタの挿入方向奥側となる空気通路内に設けられる第1ガイド部と、
前記フィルタ挿入口側となる空気通路の壁面と前記第1ガイド部との間に設けられ、前記第1ガイド部とは異なる方向に延在する第2ガイド部と、
を備え、
前記フィルタが前記フィルタ収容部に収容された状態において、前記フィルタは前記第1ガイド部と平行に収容され、前記フィルタ仕切部材が前記第2ガイド部と接触し、前記フィルタ側において該第1ガイド部と前記第2ガイド部とがなす角度が180°以上となるように設定される、車両用空調装置。
【請求項3】
請求項1記載の車両用空調装置において、
前記フィルタガイドは、前記フィルタの挿入方向奥側となる空気通路内に設けられる第1ガイド部と、
前記フィルタ挿入口側となる空気通路の壁面と前記第1ガイド部との間に設けられ、前記第1ガイド部とは異なる方向に延在する第2ガイド部と、
を備え、
前記フィルタが前記フィルタ収容部に収容された状態において、前記フィルタは前記第1ガイド部と平行に収容され、前記フィルタ仕切部材は前記ケース側仕切板と接触し、前記フィルタ側において該第1ガイド部と前記第2ガイド部とがなす角度が180°以上となるように設定される、車両用空調装置。
【請求項4】
請求項2又は3記載の車両用空調装置において、
前記蓋部材には、前記フィルタ収容部における前記フィルタの収容状態において、前記フィルタ保持部の下面と接触する第1リブを備え、
前記フィルタ収容部には、前記第2ガイド部と対向する位置に第2リブを備え、
前記フィルタは、前記フィルタ収容部に収容された状態において、前記第1リブと前記第2リブとの間に挟まれて固定される、車両用空調装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、送風機によって取り込んだ空気を調温して車室内へと送風することで車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関し、一層詳細には前記送風機を含む送風機ユニットを有した車両用空調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される車両用空調装置は、送風機ユニットを通じて内外気をケース内へと取り込み、冷却手段である蒸発器により冷却された空気と、加熱手段であるヒータコアにより加熱された空気とを前記ケース内で所望の混合比率で混合した後、車室内に設けられた各吹出口から選択的に送風することによって前記車室内の温度及び湿度の調整を行っている。
【0003】
この送風機ユニットは、例えば、特許文献1に開示されるように、2つの第1及び第2ファンが上下に設けられた二層式の構造を有し、送風機ケース内に前記第1及び第2ファンが収容されると共に、前記送風機ケースの上部に設けられた内外気ケースが第1及び第2空気通路に分割されると共に、前記第1及び第2空気通路に跨るようにフィルタ部材が内外気ケースの内部に略水平に設けられている。
【0004】
このフィルタ部材は、内外気ケースの側方から着脱自在に設けられ、空気中の塵埃等を除去する濾材と、該濾材を保持する枠部とから構成され、この枠部は、濾材の全周を囲むことで強度を確保する枠側側面部と、該枠側側面部の下端同士を接続して濾材を通過する空気の流路を区画形成する枠側仕切部とを備えている。
【0005】
そして、フィルタ部材を内外気ケース内へと設置した際、枠部の枠側仕切部が前記内外気ケースのケース側仕切部に対応した位置に配置され、該ケース側仕切部に嵌合されて保持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第5556705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されている送風機ユニットでは、フィルタ部材において、空気の通過する流路を区画形成する枠側仕切部と、濾材の全周を覆う枠側側面部とを備えることが必須であり、例えば、上述した枠側仕切部及び枠側側面部を備えた枠部を設けることなくフィルタ部材を内外気ケースに対して着脱可能とすることは難しい。一方、フィルタ部材において枠部を設けることで重量が増加し、それに伴って車両用空調装置の重量も増加してしまうという問題が生じる。
【0008】
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で軽量化及び部品点数の削減を図りつつ、フィルタを容易且つ確実にケースに対して設置することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、複数の空気通路を内部に有したケースと、ケースにおいて空気通路を仕切るケース側仕切板と、複数の空気通路に跨るように配置され空気通路を流れる空気を浄化する濾過部を有したフィルタとを備え、ケースの壁面に開口してフィルタが挿入されるフィルタ挿入口と、空気通路の内側に設けられフィルタの挿入方向に向かって延在するフィルタガイドとからフィルタ収容部を構成し、フィルタ収容部にフィルタが挿入された状態でフィルタ挿入口が蓋部材で閉塞される車両用空調装置において、
フィルタは、挿入方向に対して直交する濾過部の端部に剛性部を備えると共に、
ケースの内部においてケース側仕切板に臨み、フィルタの内部を複数の空間に区画するフィルタ側仕切板と、フィルタ側仕切板からフィルタ挿入口へ向かって延在し、フィルタにおける重力方向下方となる下面の一部に接触するフィルタ保持部とを有したフィルタ仕切部材がフィルタに対して取り付けられ、
フィルタがフィルタ収容部に収容された状態において、フィルタにおける下面の一部にフィルタ仕切部材が装着され、フィルタ仕切部材の装着されていない下面の残りの部位がフィルタガイドと接触して保持される。
【0010】
本発明によれば、複数の空気通路を有したケースを含む車両用空調装置において、空気通路を仕切るケース側仕切板と、複数の空気通路に跨るように設けられたフィルタとを備え、フィルタがケースに開口したフィルタ挿入口から内部へと挿入されフィルタ収容部へと収容された状態で、挿入方向に沿って延在するフィルタガイドによってフィルタの下面の一部が保持され、フィルタには、ケース側仕切板に臨むフィルタ側仕切板と、フィルタ挿入口側へと延在してフィルタの下面に接触するフィルタ保持部とを有したフィルタ仕切部材が装着されている。
【0011】
従って、ケース内に設けられたフィルタガイドによってフィルタにおける下面の一部を挿入方向に沿って保持しつつ、フィルタ仕切部材によって下面の残りの部位を保持可能とし、且つ、フィルタにおける濾過部の端部に剛性部を設ける構成とすることで、フィルタにおける濾材の全周を囲むように枠部を備えている従来技術に係る車両用空調装置と比較し、フィルタを補強するための構成を廃止して最小限の構成要素でフィルタ仕切部材を構成することができる。
【0012】
また、フィルタ仕切部材のフィルタ側仕切板を、ケース側仕切板に臨むように設けているため、ケース側仕切板によって仕切られる複数の空気通路の間で空気が混流してしまうことが防止され、それぞれ独立して下流側へと確実に流通させることができる。
【0013】
その結果、ケース内に対してフィルタを容易且つ確実に複数の空気通路に臨むように配置することができ、従来の車両用空調装置で用いられていた枠部に対して構成の簡素化を図ることで軽量化を図ることが可能となる。
【0014】
また、フィルタは、その下面の一部がフィルタガイドによって保持されていない状態となるが、フィルタ仕切部材のフィルタ保持部によって下面が確実に保持される構成としているため、フィルタの濾過部が重力作用下に下方へと折れ曲がってしまうことが回避され、挿入方向に沿って略水平な状態で好適に保持される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0016】
すなわち、車両用空調装置を構成するケースには、複数の空気通路を仕切るケース側仕切板と、複数の空気通路に跨るように設けられたフィルタとを備え、フィルタをフィルタ挿入口から内部へと挿入してフィルタ収容部へと収容された状態で、挿入方向に沿って延在したフィルタガイドによってフィルタの一部を保持しつつ、フィルタ仕切部材によってフィルタにおける下面の残りの部位を保持可能としている。また、フィルタにおいて挿入方向と直交する濾過部の端部に剛性部を設けることで、フィルタにおける濾材の全周を囲むように枠部を備えている従来技術に係る車両用空調装置と比較し、フィルタを補強するための構成を廃止して最小限の構成要素でフィルタ仕切部材を構成することが可能となる。
【0017】
その結果、ケース内に対してフィルタを単体で容易且つ確実に複数の空気通路に跨るように配置することができ、従来の車両用空調装置における枠部に対し、構成を簡素化することで軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置の送風機ユニットを示す全体断面図である。
図2図2Aは、図1の送風機ユニットにおけるフィルタ近傍を示す拡大断面図であり、図2Bは、図2AのIIB-IIB線に沿った断面図である。
図3図3Aは、第2の実施の形態に係る車両用空調装置における送風機ユニットのフィルタ近傍を示す拡大断面図であり、図3Bは、図3AのIIIB-IIIB線に沿った断面図である。
図4図4Aは、第3の実施の形態に係る車両用空調装置における送風機ユニットのフィルタ近傍を示す拡大断面図であり、図4Bは、図4AのIVB-IVB線に沿った断面図であり、図4Cは、変形例に係る送風機ユニットのフィルタ近傍を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。
【0020】
この車両用空調装置10は、空気の各通路が内部に設けられた空調ケース(図示せず)と、該空調ケースの側部に連結され該空調ケースにおける各通路へと前記空気を送風するための送風機ユニット12とを含む。なお、空調ケースの内部には、供給された空気を冷却するエバポレータ、該空気を加熱するヒータコア、前記各通路内を流通する空気の流れを切り替えるダンパ機構等が設けられる。
【0021】
この送風機ユニット12は、図1に示されるように、例えば、駆動モータ14と、該駆動モータ14の駆動作用下に回転する遠心ファン16と、該駆動モータ14及び前記遠心ファン16が収容され空気の流れる通路部を有したケーシング18と、該ケーシング18の内部に収容されるフィルタ20とを含む。
【0022】
駆動モータ14は、例えば、ケーシング18の下部に設けられ、その回転軸22が前記ケーシング18内で上方(矢印A方向)に向かって突出するように配置される。そして、回転軸22は、後述する遠心ファン16の第1及び第2ファン24、26に対して連結され、駆動モータ14への通電作用下に一体的に回転する。
【0023】
遠心ファン16は、駆動モータ14の回転軸22に対して同軸となるように連結された一組の第1及び第2ファン24、26を含み、前記第1ファン24が駆動モータ14側(矢印B方向)となる下方、前記第2ファン26が前記第1ファン24に対して上方(矢印A方向)となり回転軸22の端部に設けられる。すなわち、第1及び第2ファン24、26が、回転軸22の軸方向となる上下方向(矢印A、B方向)に沿って並んで配置されている。
【0024】
第1及び第2ファン24、26は、周方向に沿って等間隔離間した複数のブレード28と、該ブレード28の一端部に設けられ複数のブレード28を互いに接続する環状のシュラウド30とをそれぞれ備える。
【0025】
ケーシング18は、例えば、第1及び第2ファン24、26の収容されるファンケース32と、該ファンケース32の一部を覆うように外側に設けられた送風ケース34と、前記送風ケース34の下部に設けられ駆動モータ14を保持するホルダ36とを含む。
【0026】
ファンケース32は、第1ファン24が収容される第1ケース部38と、第2ファン26の収容される第2ケース部40とを有し、前記第1ケース部38と前記第2ケース部40とが水平方向(矢印C1、C2方向)に延在する分離壁42を介して上下に分割されると共に、前記第1及び第2ファン24、26の外周側に沿って渦巻状に形成された第1及び第2通路44、46を有している。すなわち、ファンケース32は上下に2分割された分割構造で形成される。
【0027】
また、第1ケース部38の下端中央には第1吸入口48が開口し、該第1吸入口48の外周縁部には、内側に向かって断面円弧状に折り返された円環状の第1ベルマウス50が形成される。そして、第1ベルマウス50は、第1ファン24のシュラウド30の下端を覆うように設けられる。
【0028】
一方、第2ケース部40の上端中央には、第1吸入口48と同軸となるように第2吸入口52が開口し、該第2吸入口52の外周縁部には、内側に向かって断面円弧状に折り返された円環状の第2ベルマウス54が形成される。そして、第2ベルマウス54は、第2ファン26のシュラウド30の上端を覆うように設けられる。
【0029】
第1及び第2通路44、46は、下流に向かって徐々に通路断面積を増加させながら水平方向にそれぞれ延在し、その下流側端部に開口した第1及び第2吐出口56、58を介して図示しない空調ケースの側部に接続される。
【0030】
送風ケース34は、図1及び図2Aに示されるように、回転軸22の軸方向(矢印A、B方向)と直交する幅方向(矢印C1、C2方向)に分割された外気通路(空気通路)60及び内気通路(空気通路)62を有し、例えば、前記外気通路60は幅方向一方側(矢印C1方向)、前記内気通路62が幅方向他方側(矢印C2方向)となるように形成される。
【0031】
また、外気通路60と内気通路62との間には上下方向(矢印A、B方向)に延在する仕切壁(ケース側仕切板)64が設けられ、該仕切壁64によって前記外気通路60及び前記内気通路62がそれぞれ上下方向(矢印A、B方向)に沿って延在するように分離される。この仕切壁64には、後述するフィルタ20の挿通されるフィルタ孔66が形成され、該フィルタ孔66は、前記フィルタ20の断面形状に対応して上下方向に幅狭状な断面長方形状に形成される。なお、フィルタ孔66は、フィルタ20の断面形状に対して若干だけ大きく開口している。
【0032】
そして、外気通路60の上端近傍には外気を取り込むための外気導入口68が形成され、前記内気通路62の上端近傍には車室内の内気を取り込むための内気導入口70が形成される。なお、送風ケース34の幅方向(矢印C1、C2方向)において、例えば、外気通路60の幅寸法が内気通路62の幅寸法に対して大きく形成されている。
【0033】
また、送風ケース34には、外気通路60及び内気通路62において外気導入口68及び内気導入口70の下方となる位置にフィルタ20が収容されると共に、前記内気通路62の外壁には、前記フィルタ20を出し入れするためのフィルタ挿入口72が形成されている。このフィルタ挿入口72は、例えば、車両用空調装置10を車両に搭載した際に車室内側となるように設けられると共に、仕切壁64のフィルタ孔66に対して幅方向(矢印C1、C2方向)に一直線状となる位置に設けられている。
【0034】
フィルタ挿入口72は、例えば、後述するフィルタ20の断面形状に対応して上下方向に幅狭な断面長方形状に形成され、送風ケース34の外側からキャップ(蓋部材)74が装着されることで閉塞される。
【0035】
このキャップ74は、フィルタ挿入口72の開口面積より大きく形成された板状のベース部76と、該ベース部76に対して突出した挿入部78とを有し、該挿入部78がフィルタ挿入口72に挿入され、その開口内面に嵌合されることでベース部76によってフィルタ挿入口72が塞がれた状態で固定されると共に、キャップ74を送風ケース34に対して外側へと外すことで前記フィルタ挿入口72が開放される。
【0036】
そして、内気通路62は、図1に示されるように、フィルタ挿入口72よりも下方(矢印B方向)となる位置にファンケース32が設けられ第2ケース部40の上端に対して接続され、その第2吸入口52を介して前記第2ケース部40の内部と連通している。
【0037】
一方、外気通路60には、その内部にファンケース32の一部が臨むように設けられ、該ファンケース32の外側を回り込んだ後に、送風ケース34の底壁に沿って略水平に延在して前記ファンケース32の第1吸入口48と連通している。
【0038】
また、外気通路60には、図1図2Bに示されるように、外気導入口68とファンケース32との間となる位置に、該外気通路60の延在方向と直交する幅方向(水平方向、矢印C1、C2方向)に延在した一対のガイド部(フィルタガイド)80が設けられる。
【0039】
ガイド部80は、外気通路60の外壁から仕切壁64までフィルタ20の挿入方向となる幅方向(矢印C1、C2方向)に沿って一直線状に形成され、且つ、その上面がフィルタ孔66の下端と略同高さとなるように形成されると共に、前記幅方向と直交する送風ケース34の奥行方向(図2B中、矢印D方向)の両側壁からそれぞれ内側に向かって突出するように設けられる。そして、ガイド部80の上面には、後述するフィルタ20の濾過部84が載置されることで該ガイド部80の上部に対してフィルタ20が保持される。
【0040】
ホルダ36は、図1に示されるように、例えば、断面略U字状に形成され、その内部には駆動モータ14の一部が挿入されて保持され、送風ケース34の底壁に開口した孔部82を塞ぐように設けられる。そして、駆動モータ14の回転軸22が送風ケース34内へ挿入された状態で、図示しない締結ボルトによってホルダ36が送風ケース34の底壁に対して固定される。
【0041】
フィルタ20は、図1図2Bに示されるように、例えば、不織布を波状に複数回折曲させることで形成された濾過部84と、該濾過部84の一部に対して一体的に装着される仕切部材(フィルタ仕切部材)86とを備え、上下方向に幅狭な断面長方形状に形成される。
【0042】
濾過部84は、その折り目が上面及び下面となるように形成され、挿入方向(矢印C1方向)に向かって複数回折曲されると共に、前記挿入方向と直交する奥行方向(図2B中、矢印D方向)の両側部には一対のガイドテープ(剛性部)88が貼着されている。ガイドテープ88は、濾過部84よりも剛性を有した板状に形成され、該濾過部84の下面84aと同一面又は若干だけ下方へと突出するように設けられている。
【0043】
仕切部材86は、例えば、樹脂製材料から形成され、フィルタ20が送風ケース34内に収容された状態で、内気通路62に臨むように設けられる。この仕切部材86は、仕切壁64に臨むようにフィルタ孔66内に収容される第1壁部(フィルタ側仕切板)90と、該第1壁部90に対して所定距離だけ離間してフィルタ挿入口72に臨む第2壁部92と、前記第1壁部90と前記第2壁部92とを接続する接続部(フィルタ保持部)94とから構成される。
【0044】
第1壁部90は、仕切壁64と同様に上下方向に延在し、フィルタ孔66の高さ寸法よりも低く形成されると共に、下方へ開いた濾過部84の折り目の間へと上方に向かって挿入される。これにより、第1壁部90が濾過部84に対して保持されると共に、該濾過部84の内部が幅方向(矢印C1、C2方向)に2分割される。
【0045】
第2壁部92は、第1壁部90と略平行、且つ、その上端が該第1壁部90よりも上方(矢印A方向)へ高く形成される。この第1及び第2壁部90、92は、フィルタ20の挿入方向(矢印C1方向)と直交する奥行方向に沿ってフィルタ挿入口72及びフィルタ孔66と略同一長さとなるように形成される。
【0046】
接続部94は、例えば、第1及び第2壁部90、92の奥行方向(図2B中、矢印D方向)において複数設けられ、前記第1壁部90の下端と前記第2壁部92の下端とを互いに接続している。すなわち、仕切部材86は、図2Aに示されるように第1及び第2壁部90、92と接続部94とから断面U字状に形成されている。
【0047】
そして、仕切部材86は、接続部94が濾過部84の下面84aへと当接し、第1壁部90が濾過部84において隣接する折り目と折り目との間に下方から挿入され、第2壁部92がフィルタ20の挿入方向手前側(矢印C2方向)となる前記濾過部84の一端部を覆うように前記濾過部84に対して一体的に保持される。
【0048】
本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に送風機ユニット12に対してフィルタ20を装着する場合について説明する。
【0049】
先ず、送風機ユニット12におけるケーシング18からキャップ74を取り外し、フィルタ挿入口72が開口した状態とし、図示しない作業者が仕切部材86の装着されたフィルタ20の一端部が挿入方向手前側(矢印C2方向)となるように把持し、該仕切部材86が装着されておらず濾過部84のみとなる他端部側(矢印C1方向)からフィルタ20を前記フィルタ挿入口72へと略水平に挿入していく。
【0050】
そして、フィルタ20は、他端部側から内気通路62を経て仕切壁64のフィルタ孔66へと挿通された後に、外気通路60に設けられた一対のガイド部80の上面にガイドテープ88及び下面84aが当接して摺動しながら挿入方向奥側(矢印C1方向)へと挿入されていく。
【0051】
フィルタ20をさらに挿入方向奥側(矢印C1方向)へと挿入していくことで、他端部が外気通路60の外壁まで到達し、仕切部材86の第1壁部90がフィルタ孔66において仕切壁64と上下方向に略一直線状に配置され、且つ、第2壁部92がフィルタ挿入口72に臨む位置となり、ガイド部80によって外気通路60及び内気通路62に跨るように略水平に保持される。なお、送風ケース34内においてフィルタ20が収容され保持される部位がフィルタ収容部となる。
【0052】
この際、フィルタ20は、ケーシング18に対して外気通路60側のガイド部80のみで保持され、内気通路62側では仕切部材86によってのみ略水平に保持された状態となる。
【0053】
最後に、ケーシング18のフィルタ挿入口72に対して挿入部78を挿入するようにキャップ74を装着することで、前記フィルタ20がケーシング18の内部に収容された状態で前記フィルタ挿入口72が塞がれ、該フィルタ20の装着作業が完了する。
【0054】
次に、上述したようにケーシング18に対してフィルタ20の装着された送風機ユニット12を含む車両用空調装置10の動作について説明する。
【0055】
先ず、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、駆動モータ14が駆動することで回転軸22に連結された遠心ファン16の第1及び第2ファン24、26が一体的に回転する。これにより、送風ケース34の内気導入口70を通じて車室内の内気が内気通路62へと取り込まれると同時に、外気導入口68を通じて車両外部の外気が外気通路60へと取り込まれる。
【0056】
そして、内気通路62内の空気は、第2ファン26の回転作用下に第2吸入口52側に向かって流通し、フィルタ20の濾過部84を通過することで空気中に含まれる塵埃等が除去された後、前記第2吸入口52を通じて第2ファン26及び第2ケース部40の内部へと吸い込まれる。この空気は、第2ケース部40内において、第2ファン26の径方向外側へと導かれた後、第2通路46へと供給され該第2通路46に沿って下流側へと流れて第2吐出口58から図示しない車両用空調装置10の空調ケースへと送出される。
【0057】
また、外気通路60内の空気は、第1ファン24の回転作用下に第1吸入口48側に向かって流通し、フィルタ20の濾過部84を通過することで空気中に含まれる塵埃等が除去された後、前記第1吸入口48を通じて第1ファン24及び第1ケース部38の内部へと吸い込まれる。そして、第1ケース部38内において、取り込まれた空気が第1ファン24の径方向外側へと導かれた後、第1通路44へと供給され該第1通路44に沿って下流側へと流れて第1吐出口56から図示しない車両用空調装置10の空調ケースへと送出される。
【0058】
この際、ケーシング18の仕切壁64に開口しフィルタ20の挿通されたフィルタ孔66は、仕切部材86の第1壁部90によって好適に覆われ、且つ、濾過部84の内部が外気通路60及び内気通路62に応じて2分割されているため、前記フィルタ孔66を通じて内気通路62の内気の外気通路60側への流入が抑制されると同時に、外気通路60の外気の内気通路62側への流入も好適に抑制される。
【0059】
以上のように、第1の実施の形態では、仕切壁64によって外気通路60及び内気通路62に分離されたケーシング18を有した車両用空調装置10の送風機ユニット12において、前記外気通路60と前記内気通路62とに跨るようにフィルタ20が設けられ、前記フィルタ20が、通過する空気を浄化する濾過部84と、該濾過部84の両側部に設けられ剛性を維持するガイドテープ88とを備えると共に、前記フィルタ20において前記内気通路62に臨む位置には仕切部材86が一体的に装着され、該仕切部材86の第1壁部90が濾過部84に接続された状態で仕切壁64のフィルタ孔66へと挿入され、該第1壁部90に接続された接続部94によって前記濾過部84の下面84aが保持されている。
【0060】
従って、ケーシング18内で外気通路60に臨むように設けられたガイド部80によってフィルタ20の一部を水平方向に保持しつつ、内気通路62に臨むように装着された仕切部材86で濾過部84の下面84aを保持可能な構成とすることで、フィルタの濾材を全周にわたって囲むように枠部を設けていた従来技術に係る車両用空調装置と比較し、構成の簡素化を図ることで軽量化することができる。
【0061】
また、仕切部材86の第1壁部90を、外気通路60と内気通路62とを分離する仕切壁64に臨むように設けることで、前記外気通路60を流れる外気と前記内気通路62を流れる内気とがフィルタ20の挿通されたフィルタ孔66を通じて混流してしまうことが防止され、それぞれ外気と内気とを別々に第1及び第2ファン24、26によって取り込んで下流側へと流通させることができる。
【0062】
その結果、ケーシング18内に対してフィルタ20を外気通路60及び内気通路62に臨むように容易且つ確実に配置することができ、従来の車両用空調装置において用いられていたフィルタを補強するための構成を廃止し、最小限の構成要素で構成された仕切部材86を用いることで軽量化を図ることが可能となる。
【0063】
また、フィルタ20は、内気通路62内においてケーシング18に対して保持されていない状態となるが、仕切部材86の接続部94によって濾過部84の下面84aが重力方向下方で好適に保持されているため、前記濾過部84が重力によって折れ曲がってしまうことが回避され、略水平な状態で好適に保持することができる。
【0064】
次に、第2の実施の形態に係る車両用空調装置100を図3A及び図3Bに示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る車両用空調装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】
この第2の実施の形態に係る車両用空調装置100では、送風機ユニット102のケーシング104において、外気通路60内に設けられた第1ガイド部106に対して傾斜した第2ガイド部108を内気通路62内に備える点で、第1の実施の形態に係る車両用空調装置10と相違している。
【0066】
このケーシング104における外気通路60には、該外気通路60の延在方向と直交した幅方向(水平方向)に延在する第1ガイド部(フィルタガイド)106が形成され、外気通路60の外壁から仕切壁64まで幅方向に沿って一直線状に形成される。
【0067】
一方、内気通路62には、第1ガイド部106における内気通路62側(矢印C2方向)の端部からフィルタ挿入口110の開口した内気通路62の外壁に向かって延在した第2ガイド部108が形成される。
【0068】
この第2ガイド部108は、フィルタ20の挿入方向奥側(矢印C1方向)となる第1ガイド部106側において、該第1ガイド部106と接続され、フィルタ20の挿入方向手前側(矢印C2方向)となるフィルタ挿入口110側に向かって所定角度で徐々に下方(矢印B方向)へと傾斜するように形成される。
【0069】
また、第2ガイド部108は、フィルタ挿入口110側となる端部が内気通路62の外壁に接続されると共に、前記第2ガイド部108に臨むようにフィルタ挿入口110の下端が開口している。すなわち、フィルタ挿入口110は、上述した第1の実施の形態に係る車両用空調装置10におけるフィルタ挿入口72と比較して下方に大きく開口している。そして、フィルタ挿入口110にはキャップ112が装着されることで閉塞される。
【0070】
また、第1ガイド部106と第2ガイド部108とのなす角度θは、フィルタ20側(矢印A方向)において180°以上となるように設定される(θ≧180°)。
【0071】
そして、挿入方向奥側(矢印C1方向)となるフィルタ20の一端部が上方(矢印A方向)となり、図示しない作業者の把持するフィルタ20の挿入方向手前側(矢印C2方向)となる他端部が下方(矢印B方向)となるように傾斜させた状態で(図3A中、二点鎖線形状参照)、開放されたフィルタ挿入口110を通じて前記フィルタ20の一端部を挿入することで、前記フィルタ20の一端部側が第2ガイド部108に沿って所定角度だけ傾斜した状態で内気通路62の内部へと挿入され、該一端部がフィルタ孔66へと到達した後に、前記フィルタ20を略水平となるように他端部側を上方へと持ち上げ回動させる。
【0072】
このようにフィルタ20を回動させて略水平な状態とした後に、さらに挿入方向奥側(矢印C1方向)へと挿入していくことで、外気通路60内においてフィルタ20(濾過部84)の下面84aが第1ガイド部106によって略水平に保持されると共に、内気通路62内において仕切部材86の接続部94が第2ガイド部108の挿入方向奥側(矢印C1方向)となる端部に接触して保持される。
【0073】
以上のように、第2の実施の形態では、ケーシング104の内部において、外気通路60内に略水平に設けられた第1ガイド部106に対し、内気通路62内に第2ガイド部108を設け、この第2ガイド部108を、前記第1ガイド部106から離間する方向、すなわち、フィルタ挿入口110側に向かって下方へと傾斜するように形成することで、フィルタ20をケーシング104の内部へと挿入する際に、第2ガイド部108から第1ガイド部106へと角度が変化する部位において、前記フィルタ20が傾斜した状態から略水平となるように回動させて収容する構成としている。
【0074】
その結果、例えば、フィルタ挿入口110からキャップ112が取り外された状態であっても、フィルタ20が重力作用下に第2ガイド部108に沿ってフィルタ挿入口110から外部へと脱落してしまうことが防止されると共に、前記フィルタ20の収容された状態において、フィルタ挿入口110へのキャップ112の取付けが容易となる。
【0075】
また、仕切部材86の接続部94と第2ガイド部108とを接触させて該仕切部材86を保持することで、該接続部94が第1ガイド部106と接触することがないため、フィルタ20がケーシング104の内部に収容された状態において、前記フィルタ20の濾過部84を第1ガイド部106に確実に接触させて略水平に保持することが可能となり、しかも、前記フィルタ20は、前記第2ガイド部108に対して非接触な状態となるが、仕切部材86の接続部94によって濾過部84の下面84aが好適に保持されているため、前記濾過部84が重力によって折れ曲がってしまうことが回避され略水平に保持される。
【0076】
次に、第3の実施の形態に係る車両用空調装置120を図4A及び図4Bに示す。なお、上述した第2の実施の形態に係る車両用空調装置100と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0077】
この第3の実施の形態に係る車両用空調装置120では、送風機ユニット122のケーシング124において、フィルタ20に装着された仕切部材86が、フィルタ孔66において仕切壁126と接触して保持されている点で、第2の実施の形態に係る車両用空調装置100と相違している。
【0078】
このケーシング124は、フィルタ20の収容された状態において、フィルタ孔66における仕切壁126の上端が仕切部材86における接続部94に接触することで保持すると共に、前記接続部94と内気通路62に設けられた第2ガイド部108とが非接触となるように設けられている(図4B参照)。
【0079】
以上のように、第3の実施の形態では、ケーシング124の内部において、外気通路60内に略水平に設けられた第1ガイド部106に対し、内気通路62内に設けられた第2ガイド部108を、フィルタ挿入口110側に向かって下方へと傾斜するように形成し、且つ、仕切部材86と仕切壁126とを接触させることで該仕切部材86を固定する構成としている。
【0080】
その結果、例えば、フィルタ挿入口110からキャップ112が取り外された状態であっても、フィルタ20が重力作用下に第2ガイド部108に沿ってフィルタ挿入口110から外部へと脱落してしまうことが防止されると共に、前記フィルタ20の収容された状態において、フィルタ挿入口110へのキャップ112の取付けが容易となる。
【0081】
また、仕切部材86の接続部94をフィルタ孔66において、仕切壁126へと接触させて保持することで、該接続部94が第1ガイド部106と接触することがないため、フィルタ20がケーシング124の内部に収容された状態において、フィルタ20の濾過部84を第1ガイド部106に対して確実に接触させて略水平に保持することが可能となる。
【0082】
さらに、フィルタ20は、第2ガイド部108に対して非接触な状態となるが、仕切部材86の接続部94によって濾過部84の下面84aが好適に保持されているため、前記濾過部84が重力によって折れ曲がってしまうことが回避され、略水平に保持することが可能となる。
【0083】
さらに、図4Cに示される車両用空調装置130における送風機ユニット132のように、ケーシング134においてフィルタ挿入口110に臨む内気通路62の外壁に、該フィルタ挿入口110の上方となり外気通路60側(矢印C1方向)へと突出した第1突出部(第2リブ)136を設けると共に、キャップ138には、ベース部76に対して挿入部78の間となる位置で内側(矢印C1方向)へと突出した第2突出部140(第1リブ)を形成し、フィルタ20がケーシング134内に収容された状態において、前記フィルタ20における他端部の上面を第1突出部136で押さえ、下面84aを第2突出部140で押さえる構成としてもよい。
【0084】
このような構成とすることにより、ケーシング134において第2ガイド部108に対して非接触な状態となるフィルタ20の他端部側を第1突出部136と第2突出部140との間に挟むことで保持し、より確実に固定することが可能となる。
【0085】
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0086】
10、100、120、130…車両用空調装置
12、102、122、132…送風機ユニット
18、104、124、134…ケーシング
20…フィルタ 60…外気通路
62…内気通路 64、126…仕切壁
66…フィルタ孔 72、110…フィルタ挿入口
74、112、138…キャップ 80…ガイド部
84…濾過部 86…仕切部材
90…第1壁部 92…第2壁部
94…接続部 106…第1ガイド部
108…第2ガイド部 136…第1突出部
140…第2突出部
図1
図2
図3
図4