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特許7090098情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-15
(45)【発行日】2022-06-23
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20220616BHJP
【FI】
G06Q50/18 300
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019550032
(86)(22)【出願日】2017-10-31
(86)【国際出願番号】 JP2017039281
(87)【国際公開番号】W WO2019087282
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2020-10-30
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】鋤柄 和臣
(72)【発明者】
【氏名】桜井 裕晃
(72)【発明者】
【氏名】山本 健一
【審査官】後藤 昂彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0232375(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0003398(US,A1)
【文献】特開2010-074832(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0085825(US,A1)
【文献】特開2014-026324(JP,A)
【文献】特開2011-076479(JP,A)
【文献】特開2010-198400(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0095660(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0109369(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0040088(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0144326(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0080846(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報処理端末と通信を行う情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
第1の情報処理端末から第1のコンテンツを受信するステップと、
前記第1のコンテンツと、前記情報処理装置が有するデータベースに記憶される複数のコンテンツとを照合するステップと、
前記照合するステップによって前記第1のコンテンツに一致又は類似する第2のコンテンツが検出された場合、前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報を取得するステップと、
前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報に基づいて、前記第1の情報処理端末による前記第1のコンテンツの使用を制御するステップと、を実行し、
前記制御するステップにより、前記第1のコンテンツが画像であり、且つ、前記第1のコンテンツの使用が所定の条件で許可された場合、前記第1の情報処理端末において、前記第1のコンテンツを前記第1のコンテンツよりも高解像度の画像である前記第2のコンテンツに置換して表示させる、情報処理方法。
【請求項2】
前記制御するステップにより、前記第1のコンテンツの使用が所定の条件で許可された場合、コンテンツの表示が置換されたことを示すメッセージを表示させる、
請求項記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第1の情報処理端末において、前記第2のコンテンツを表示させる前に、所定の期間第3のコンテンツを表示させる、
請求項記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記所定の条件は、前記第1の情報処理端末においてクレジットを表示させるか、又は、前記第1の情報処理端末においてリンクを設置させるか、又は、コンテンツの使用料金処理を行うかのいずれかである、
請求項記載の情報処理方法。
【請求項5】
複数の情報処理端末と通信を行う情報処理装置であって、
第1の情報処理端末から第1のコンテンツを受信する第1の受信部と、
前記第1のコンテンツと、前記情報処理装置が有するデータベースに記憶される複数のコンテンツとを照合する照合部と、
前記照合部によって前記第1のコンテンツに一致又は類似する第2のコンテンツが検出された場合、前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報を取得する第2の受信部と、
前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報に基づいて、前記第1の情報処理端末による前記第1のコンテンツの使用を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記第1のコンテンツが画像であり、且つ、前記第1のコンテンツの使用が所定の条件で許可された場合、前記第1の情報処理端末において、前記第1のコンテンツを前記第1のコンテンツよりも高解像度の画像である前記第2のコンテンツに置換して表示させる、情報処理装置。
【請求項6】
複数の情報処理端末と通信を行う情報処理装置が実行可能なプログラムであって、
第1の情報処理端末から第1のコンテンツを受信するステップと、
前記第1のコンテンツと、前記情報処理装置が有するデータベースに記憶される複数のコンテンツとを照合するステップと、
前記照合するステップによって前記第1のコンテンツに一致又は類似する第2のコンテンツが検出された場合、前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報を取得するステップと、
前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報に基づいて、前記第1の情報処理端末による前記第1のコンテンツの使用を制御するステップと、を前記情報処理装置に実行させ、
前記制御するステップにより、前記第1のコンテンツが画像であり、且つ、前記第1のコンテンツの使用が所定の条件で許可された場合、前記第1の情報処理端末において、前記第1のコンテンツを前記第1のコンテンツよりも高解像度の画像である前記第2のコンテンツに置換して表示させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS、Social Networking Service)等を用いてアップロードされた画像、又はインターネット上等を収集してまとめた情報を掲載するキュレーションサイト上の画像を検索することができる技術が知られている(例えば特許文献1及び特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-173900号公報
【文献】特開2017-054438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、画像の著作権者が、例えばSNS上の画像を検索することにより当該画像の無断使用を検出した場合であっても、当該画像の使用を制限するためには、無断使用者等に警告を行い、無断使用等を止めさせる必要がある。そのため、無断使用等を制限することが困難な場合があるという問題があった。
【0005】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、コンテンツの著作権を有するユーザが、コンテンツの使用に係る制御を容易に実行することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、複数の情報処理端末と通信を行う情報処理装置が実行し、第1の情報処理端末から第1のコンテンツを受信するステップと、前記第1のコンテンツと、前記情報処理装置が有するデータベースに記憶される複数のコンテンツとを照合するステップと、前記照合するステップによって前記第1のコンテンツに一致又は類似する第2のコンテンツが検出された場合、第2の情報処理端末から前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報を受信するステップと、前記第1のコンテンツの使用に係る設定を示す情報に基づいて、前記第1の情報処理端末による前記コンテンツの使用を制御するステップと、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図2】実施形態に係る通信システムにおけるコンテンツ登録のシーケンスの一例を示す図である。
図3】実施形態に係るコンテンツアップロード時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るライセンス設定時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るメタ情報設定時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図6】実施形態に係る通信システムにおけるライセンス処理の一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係るコンテンツ検索結果表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図8】実施形態に係る通信システムにおけるライセンス設定のシーケンスの一例を示す図である。
図9】実施形態に係る権利を有するコンテンツ一覧時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図10】実施形態に係る通信システムにおけるライセンス変更処理の一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態に係るコンテンツの使用がブロックされた場合の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図12】実施形態に係るコンテンツの使用が許諾された場合の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図13】実施形態に係るモニタリング時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図14】実施形態に係るライセンス行使状態表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図15】実施形態に係るコンテンツ詳細表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図16】実施形態に係るプロファイル表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の発明を実施する場合は、通信の秘密等、本開示の実施に関する実施国の法的事項を遵守の上で実施されるものであることに留意されたい。
【0009】
本開示に係る情報処理方法、情報処理装置及びプログラムの実施形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。図1に開示されるように、通信システムでは、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20A、端末20B及び端末20C(以下、それぞれを区別しない場合、「端末20」という。)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間での登録コンテンツ共有を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網である。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つ又は複数の部分は、有線ネットワーク又は無線ネットワークであってもよい。ネットワーク30は、限定されない例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(integrated service digital networks)、無線LANs、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信等、又は、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
端末20は、実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定されない例として、コンピュータ(限定されない例として、デスクトップ、ラップトップ、ノート、タブレット等)、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、メディアコンピュータプラットホーム(限定されない例として、ケーブルテレビ受信用セットトップボックス、衛星セットトップボックス又はデジタルビデオレコーダ等)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定されない例として、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアント等)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイス等)、又は他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されても良い。
【0013】
端末20A、端末20B又は端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。なお、ユーザのプロファイル情報は、本通信システムにおける登録コンテンツ共有サービスに対するアカウントに関連付けられた情報の一部又は全部である。ユーザのプロファイル情報は、限定されない例として、ユーザにより入力されるユーザ名、ユーザ画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向又は、SNSシステムにより設定されるユーザ識別子等のユーザを特定可能な情報を含み、これらのいずれか一つ又は組み合わせであってもよい。
【0014】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定されない例として、サーバ装置、コンピュータ(限定されない例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定されない例として、ケーブルテレビ受信用セットトップボックス、衛星セットトップボックス又はデジタルビデオレコーダ等)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定されない例として、PDA、電子メールクライアント等)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。
<ハードウェア構成>
図1を用いて、通信システムに含まれる各装置のハードウェア構成について説明する。
(1)サーバのハードウェア構成
サーバ10は、制御装置11(CPU)、記憶装置15、通信I/F14(インタフェース)、入出力装置12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のハードウェアの各構成要素は、限定されない例として、バスBを介して相互に接続される。
【0015】
制御装置11は、プログラム内に含まれたコード又は命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定されない例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0016】
制御装置11は、代表的には中央処理装置(CPU、central processing unit)、であり、その他にマイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)であってもよい。ただし、本開示の実施形態において、制御装置11は、これらに限定されない。
【0017】
記憶装置15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置15は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶装置15は、これらに限定されない。
【0018】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御装置11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御装置11に伝達する。
【0019】
入出力装置12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力装置12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力装置12は、キーボード等に代表されるハードウェアキー又はマウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力装置12は、限定されない例として、タッチパネル又はカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよい。ただし、本開示において、入出力装置12は、これらに限定されない。
【0020】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定されない例として、液晶ディスプレイ又はOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD、head mounted display)等であってもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3D(three dimensions)で表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0021】
サーバ10は、プログラムPを記憶装置15に記憶させ、当該プログラムPを実行することで、制御装置11が、制御装置11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御装置11が実行する各機能を実現させる。また、サーバ10は、制御装置11が実行する各機能を実現するために必要なデータDを記憶装置15に記憶させる。
【0022】
(2)端末のハードウェア構成
端末20は、制御装置21(CPU)、記憶装置28、通信I/F22(インタフェース)、入出力装置23、表示装置24、マイク25、スピーカ26、カメラ27等を備える。端末20のハードウェアの各構成要素は、限定されない例として、バスBを介して相互に接続される。
【0023】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御装置21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御装置21に伝達する。
【0024】
入出力装置23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、及び、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力装置23は、入力装置と出力装置とが一体化されていてもよいし、入力装置と出力装置とが分離されていてもよい。
【0025】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置21に伝達できる全ての種類の装置のいずれか又はその組み合わせにより実現される。入力装置は、限定されない例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキー又は、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0026】
出力装置は、制御装置21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか又はその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定されない例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定されない例として3D出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0027】
表示装置24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示装置24は、限定されない例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定されない例として、液晶ディスプレイ又はOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中等(真空であってもよい)に画像又はテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示装置24は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0028】
入出力装置23がタッチパネルの場合、入出力装置23と表示装置24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0029】
制御装置21は、プログラム内に含まれたコード又は命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定されない例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0030】
制御装置21は、限定されない例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAを含む。
【0031】
記憶装置28は、端末20が動作する上で必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置28は、限定されない例として、HDD、SSD、フラッシュメモリ、RAM、ROM等の各種の記憶媒体を含む。
【0032】
端末20は、プログラムPを記憶装置28に記憶させ、当該プログラムPを実行することで、制御装置21が、制御装置21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御装置21が実行する各機能を実現させる。また、端末20は、制御装置21が実行する各機能を実現するために必要なデータDを記憶装置28に記憶させる。
【0033】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0034】
なお、本開示のプログラムは、限定されない例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語等を用いて実装される。
【0035】
本開示の実施形態においては、端末20及び/又はサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、所要の機能を実現するものとして説明する。
【0036】
なお、端末20の制御装置21及び/又はサーバ10の制御装置11は、CPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)又は専用回路によって各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0037】
また、本開示の実施形態のプログラムP(ソフトウェアプログラム/コンピュータプログラム)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。
【0038】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定されない例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイス又は媒体であってもよい。
【0039】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0040】
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワーク又は放送波等)を介して、サーバ10及び/又は端末20に提供されてもよい。サーバ10及び/又は端末20は、限定されない例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0041】
また、本開示の実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10及び/又は端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0042】
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよい。この場合、端末20の制御装置21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよい。
【0043】
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよい。この場合、サーバ10の制御装置11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよい。
【0044】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
<実施形態>
以下、本開示の実施形態を説明する。
<機能構成>
(1)サーバ10の機能構成例
図1に示されるように、サーバ10の制御装置11により実現される機能部は、ユーザインタフェース制御部110、データベース管理部111、コンテンツ照合部112及びライセンス処理部113を含む。各機能部は、相互に接続され、端末20の機能部と通信することも可能である。
【0045】
ユーザインタフェース制御部110は、端末20において、ユーザへの画面表示及びユーザからのボタンクリックによるコマンド又はコンテンツデータ等の入力を受け付ける画面表示を制御する機能を有する。限定されない例として、当該画面表示は、端末20で動作するブラウザを介して、ユーザインタフェース制御部110から提供されてもよい。ユーザへの画面表示には、コンテンツの閲覧、コンテンツに係るライセンス行使状況の表示、コンテンツの登録、ライセンスの設定、メタ情報の設定等が含まれる。
【0046】
なお、ユーザは、通信システムの利用者である。以下、ユーザを特に区別する場合、コンテンツを登録するユーザを「登録者」、コンテンツの著作権を有するユーザを「権利者」という。ユーザは、通信システムにおいてユーザプロファイルによって識別され、通信システムにログインすることができる。
【0047】
なお、コンテンツは、著作物全般に対応する。限定されない例として、コンテンツは、画像であってもよいし、動画像、音楽、テキスト等であってもよい。
【0048】
データベース管理部111は、ユーザのプロファイル、コンテンツ、コンテンツに係るライセンス設定、コンテンツに係るメタ情報等を、記憶装置15のデータD上に構築されるデータベースに登録又は更新する機能を有する。なお、当該データベースは、通信システムにおけるサーバ10以外のサーバが有していてもよいし、複数のデータベースが統合されたものが使用されてもよい。
【0049】
また、データベース管理部111は、データベースが有するユーザのプロファイルと、ユーザインタフェース制御部110からユーザが入力したユーザのプロファイルとを照合して通信システムに対するログイン処理を実行する機能を有する。また、データベース管理部111は、ユーザインタフェース制御部110からユーザが入力したユーザのプロファイルでデータベースを更新して通信システムに対する新規ユーザ登録処理を実行する機能を有する。また、データベース管理部111は、コンテンツの被閲覧数又はクリック数等を集計して記憶する機能を有してもよい。
【0050】
コンテンツ照合部112は、ユーザが登録するコンテンツと、登録済であるコンテンツとを照合する。照合の結果、同一又は類似のコンテンツが存在するか否か判定を行う。コンテンツ照合部112が、照合の対象とするコンテンツは、サーバ10が有するデータベースに含まれるコンテンツでもよいし、通信システムが有する複数のサーバから構成されるデータベースに含まれるコンテンツでもよいし、インターネットの一部又は全部に存在するコンテンツでもよい。
【0051】
ライセンス処理部113は、コンテンツに係るライセンスの処理を行う。コンテンツ照合部112によるコンテンツ照合の結果、同一又は類似のコンテンツが存在する判定である場合、ライセンス処理部113は、コンテンツの著作権を有するユーザすなわち権利者に当該コンテンツが登録されたことを通知し、コンテンツを登録したユーザすなわち登録者に当該コンテンツのライセンス設定を通知する。また、ライセンス処理部113は、登録されたコンテンツに、権利者が入力したライセンス設定を適用して、データベース管理部111にライセンス設定を更新させる。
(2)端末20の機能構成例
図1に示されるように、端末20の制御装置21により実現される機能部は、ユーザインタフェース処理部210を含む。ユーザインタフェース処理部210は、サーバ10の機能部と通信することも可能である。
【0052】
ユーザインタフェース処理部210は、サーバ10のユーザインタフェース制御部110の指示に基づいて、ユーザへの画面表示及びユーザからのコマンド又はコンテンツデータ等の入力を受け付ける画面表示を行う機能を有する。ユーザインタフェース処理部210は、サーバ10のユーザインタフェース制御部110に、ユーザから入力されたボタンクリックによるコマンド又はコンテンツデータ等を送信する。
【0053】
<コンテンツ登録処理>
図2は、実施形態に係る通信システムにおけるコンテンツ登録のシーケンスの一例を示す図である。図2において、ユーザがコンテンツを本通信システムに登録する動作を説明する。したがって、図2に示されるユーザは、登録者である。また、図2において、ユーザが本通信システムに登録されているコンテンツを閲覧する動作を説明する。
【0054】
ステップS101において、ユーザインタフェース制御部110は、画面表示に係る情報をユーザインタフェース処理部210に送信する。当該画面表示は、ユーザに対して、「ユーザ登録」又は「ログイン」のインタフェースを提供するものである。続いて、ユーザは、ユーザインタフェース処理部210に対して、ユーザ登録又はログインに係る情報、すなわちユーザプロファイルを入力する(S102)。続いて、ユーザインタフェース処理部210、ユーザインタフェース制御部110を介して(S103、S104)、ユーザプロファイルが、データベース管理部111に入力され、当該ユーザプロファイルの更新又は照合が行われ、ユーザが通信システムにログインする(S105)。
【0055】
ステップS106において、ユーザインタフェース制御部110は、画面表示に係る情報をユーザインタフェース処理部210に送信する。当該画面表示は、ユーザに対して、図3に示される「コンテンツ登録」、図4に示される「ライセンス設定」又は図5に示される「メタ情報設定」のインタフェースを提供するものである。
【0056】
図3は、実施形態に係るコンテンツアップロード時の端末20における画面表示の一例を示す図である。図3に示されるように、ポインティングデバイスによるドラッグ又はクリックによって、アップロードするコンテンツをユーザは入力することができる。図3において、5つのコンテンツがアップロードされている。限定されない例として、上から1番目のコンテンツは、エラーが発生したためユーザに再度コンテンツの入力を促す表示を示し、上から2番目及び4番目のコンテンツは、アップロードが完了した表示を示し、上から3番目及び5番目のコンテンツは、アップロード中である表示を示す。なお、画面の最下部に、「ライセンス情報の編集へ」進むボタンが表示される。当該ボタンをクリックすることで、アップロードしたコンテンツのライセンス設定を行う画面にユーザは進むことができる。
【0057】
図4は、実施形態に係るライセンス設定時の端末20における画面表示の一例を示す図である。図4は、コンテンツが30件アップロードされている例であり、当該30件のコンテンツに対して、ライセンス設定を一括で行うときの画面表示を示す。ユーザが入力する項目として、「クレジット」、「タイトル」、「キャプション」が存在し、ライセンス設定として、「[利用禁止]原則として一切の利用を禁止する」が選択されている。なお、ライセンスの他の設定として、「指定条件で許諾」が存在する。ライセンス設定が「[利用禁止]原則として一切の利用を禁止する」である場合、当該コンテンツの使用は、禁止され、ブロックされる。ライセンス設定が「指定条件で許諾」である場合、当該コンテンツの使用は、指定条件に基づいて許諾される。指定条件は、限定されない例として、1)クレジット表示、2)リンク設置、3)使用料金処理がある。詳細は後述する。
【0058】
なお、画面の最下部に、「メタ情報の編集へ」進むボタンが表示される。当該ボタンをクリックすることで、アップロードしたコンテンツのメタ情報の設定を行う画面にユーザは進むことができる。また、画面の最下部に、「アップロードをキャンセルする」ボタン及び「STEP1へもどる」ボタンも表示される。STEP1とは、図3で説明したコンテンツをアップロードする画面である。
【0059】
図5は、実施形態に係るメタ情報設定時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図5は、コンテンツが30件アップロードされている例であり、当該30件のコンテンツに対して、メタ情報の設定を一括で行うときの画面表示を示す。ユーザが入力する項目として、「基本情報」は、「ID」、「撮影者」、「写真分類」、「撮影日時」、「キーワード」を含む。「キーワード」に対しては、「華やか」、「ご機嫌」、「バースデー」のボタンが用意される。また、「エリア」は、「国」、「都道府県」、「市町村」、「スポット名」、「利用目的」、「どんなところ」、「キーワード」を含む。「キーワード」に対しては、「華やか」、「ご機嫌」、「バースデー」のボタンが用意される。また、「撮影条件」は、「シーズン」、「天気」、「時間帯」、「キーワード」を含む。「キーワード」に対しては、「五月晴れ」のボタンが用意される。また、「被写体情報」は、「種別」、「誰」、「どんな人」、「人数」、「性別」、「どう写っている」、「何をしている」、「キーワード」を含む。「キーワード」に対しては、「ご機嫌」のボタンが用意される。また、「被写体の追加」及び「背景の追加」ボタンが用意される。
【0060】
なお、画面の最下部に、「登録を確認する」ボタンが表示される。当該ボタンをクリックすることで、アップロードしたコンテンツをサーバ10に登録する処理が開始される。また、画面の最下部に、「アップロードをキャンセルする」ボタン及び「STEP2へもどる」ボタンも表示される。STEP2とは、図4で説明したコンテンツにライセンスを設定する画面である。
【0061】
図2に戻る。図3図4及び図5で説明したように、ステップS107において、ユーザは、コンテンツ登録、ライセンス設定及びメタ情報設定を行う。続いて、ユーザインタフェース処理部210は、ユーザから入力されたコンテンツ、ライセンス設定及びメタ情報をユーザインタフェース制御部110に送信する(S108)。続いて、ユーザインタフェース制御部110は、当該コンテンツ、ライセンス設定及びメタ情報をデータベース管理部111に送信する(S109)。
【0062】
ステップS110において、データベース管理部111は、受信した当該コンテンツ、ライセンス設定及びメタ情報に基づいてデータベースを更新する。続いて、データベース管理部111は、コンテンツ照合部112に当該コンテンツの照合を開始させる(S111)。
【0063】
ステップS112において、コンテンツ照合部112は、当該コンテンツの照合を実行する。照合の対象となるコンテンツは、上述したように、照合の対象とするコンテンツは、サーバ10が有するデータベースに含まれるコンテンツでもよいし、通信システムが有する複数のサーバから構成されるデータベースに含まれるコンテンツでもよいし、インターネットの一部又は全部に存在するコンテンツでもよい。コンテンツ照合により、登録されたコンテンツに同一又は類似のコンテンツが既に照合の対象とするコンテンツに存在するか否かが判定される。コンテンツ照合には、限定されない例として、既存の画像検索エンジン、画像解析システム等が使用されてもよい。続いて、コンテンツ照合部112は、登録されたコンテンツと同一又は類似のコンテンツが存在するか否かを示すコンテンツ照合の結果をライセンス処理部113に送信する(S113)。
【0064】
ステップS114において、ライセンス処理部113は、登録されたコンテンツと同一又は類似のコンテンツが存在する場合、データベース管理部111から、当該同一又は類似のコンテンツのライセンス設定を取得する。すなわち、登録されたコンテンツは、既に本通信システムにおいて同一又は類似のコンテンツが登録されており、権利者である他のユーザが存在することを示す。続いて、ライセンス処理部113は、ライセンス処理を行う(S115)。
【0065】
図6は、実施形態に係る通信システムにおけるライセンス処理の一例を示すフローチャートである。図6において、ライセンス処理部113が、図2のステップS115において実行する処理を説明する。
【0066】
ステップS115において、ライセンス処理部113はライセンス処理を開始する。続いて、コンテンツ照合結果において、登録されたコンテンツと関連するコンテンツすなわち同一又は類似のコンテンツが検出されたか否かをライセンス処理部113は判定する。検出された場合(S1151のYES)、ステップS1153に進み、検出されなかった場合(S1151のNO)、ステップS1152に進む。
【0067】
ステップS1152において、登録されたコンテンツに、登録者が入力したライセンス設定を適用する。続いて、登録されたコンテンツには、登録者が入力したライセンスが適用されることを示す情報が、登録者に通知され(S1159)、ライセンス処理は終了する。
【0068】
一方、ステップS1153において、権利を有するコンテンツがアップロードされたことを示す情報が、権利者に通知される。続いて、当該コンテンツに対する権利者のライセンス設定は「ブロック」であるか否かをライセンス処理部113は判定する。「ブロック」である場合(S1154のYES)、ステップS1155に進み、「ブロック」でない場合(S1154のNO)、ステップS1156に進む。
【0069】
ステップS1155において、登録されたコンテンツは、使用がブロックされる。コンテンツの使用がブロックされた場合の詳細については後述する。続いて、登録されたコンテンツは、権利者が当該コンテンツの使用をブロックしていることを示す情報が、登録者に通知され(S1159)、ライセンス処理は終了する。
【0070】
一方、ステップS1156において、当該コンテンツに対する権利者のライセンス設定は「指定条件で許諾される」であるか否かをライセンス処理部113は判定する。「指定条件で許諾される」である場合(S1156のYES)、ステップS1157に進み、「指定条件で許諾される」でない場合(S1156のNO)、ステップS1159に進み、登録されたコンテンツには、権利者がライセンス設定をしていない又はライセンス設定を保留していることを示す情報が、登録者に通知され、ライセンス処理は終了する。
【0071】
ステップS1157において、登録されたコンテンツは、権利者が設定した指定条件で使用が許諾される。コンテンツの使用が許諾された場合の詳細については後述する。続いて、ステップS1158において、権利者が設定した指定条件に応じた処理が実行される。指定条件が「クレジット表示」である場合、コンテンツが使用されるとき、クレジット表示を伴うことが条件となる。指定条件が「リンク設置」である場合、コンテンツが使用されるとき、リンク設置を伴うことが条件となる。指定条件が「使用料金処理」である場合、コンテンツが使用されるとき、権利者に所定の使用料金が支払われる処理を伴う。権利者へのコンテンツ使用料金は、本通信システムの運営者が支払ってもよいし、登録者が支払ってもよい。また、権利者へのコンテンツ使用料金は、売り切り型で処理されてもよく、当該コンテンツ使用料金が精算された場合、当該コンテンツに係るライセンスは移転されてもよい。ライセンス処理部113は、上記の使用料金の支払いに係る処理を実行し、必要な通知を権利者又は登録者に行う。なお、指定条件は、1又は複数の条件が設定されてもよいし、上記の3条件に限られない。続いて、ステップS1159に進み、登録されたコンテンツには、権利者が使用料金を設定していることを示す情報が、登録者に通知され、ライセンス処理は終了する。なお、登録されたコンテンツに、権利者が使用料金を設定していることを示す情報は、必ずしも登録者に通知されなくてもよい。
【0072】
図2に戻る。以後、図6のステップS1159における登録者に通知するシーケンスを説明する。権利者に通知するシーケンスは後述する。
【0073】
ステップS116において、ライセンス処理部113は、図6で説明した登録者に通知する情報をデータベース管理部111に送信する。登録者に通知する情報は、登録されたコンテンツのライセンス設定状況を含む。ライセンス設定状況には、登録されたコンテンツに登録者のライセンス設定が適用されたか、又は権利者のライセンス設定のいずれかが適用されたかを示す情報が含まれる。続いて、データベース管理部111は、当該ライセンス設定状況に応じて登録されたコンテンツのライセンス設定を更新する(S117)。続いて、データベース管理部111は、ユーザインタフェース制御部110に登録者に通知する情報を送信する(S118)。なお、ライセンス処理部113は、データベース管理部111を介さずに、ユーザインタフェース制御部110に登録者に通知する情報を送信してもよい。
【0074】
ステップS119において、ユーザインタフェース制御部110は、登録者に通知する情報をユーザに表示するための画面表示に係る情報をユーザインタフェース処理部210に送信する。当該画面表示は、ユーザに対して、登録者に通知する情報、すなわち登録されたコンテンツのライセンス設定状況を表示するものである。ユーザは、当該画面表示により、登録されたコンテンツのライセンス設定状況を確認することができる。
【0075】
なお、登録者が、コンテンツの権利を有している場合、すなわち登録者と権利者が同一ユーザである場合は、ステップS112におけるコンテンツの照合によりデータベース上で検出されたコンテンツを登録していたユーザに、当該コンテンツに対して登録者のライセンス設定が適用されることがステップS115のライセンス処理において通知される。当該通知は、図8において後述するステップS208以降の動作と同様である。
【0076】
また、ユーザは、任意の時点でコンテンツの検索を行うことができる(S150)。ユーザインタフェース処理部210及びユーザインタフェース制御部110を介して(S151、S152)、データベース管理部111は、ユーザの指定した検索条件を取得し、コンテンツ検索を通信システムが有するデータベースにおいて実行する(S153)。
【0077】
ステップS154において、データベース管理部111は、コンテンツ検索結果をユーザインタフェース制御部110に送信する。続いて、ユーザインタフェース制御部110は、コンテンツ検索結果をユーザに表示するための画面表示に係る情報をユーザインタフェース処理部210に送信する。当該画面表示は、ユーザに対して、コンテンツ検索結果を表示するものである。ユーザは、当該画面表示により、コンテンツ検索結果を閲覧することができる。
【0078】
図7は、実施形態に係るコンテンツ検索結果表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。ユーザが入力した検索条件に基づいて、コンテンツ検索結果が画面表示される。図7に示されるように、コンテンツの内容(画像)、ライセンス設定、クレジット、利用許諾数、閲覧回数が表示される。表示内容は、適宜変更されてよい。
【0079】
<ライセンス設定処理>
図8は、実施形態に係る通信システムにおけるライセンス設定のシーケンスの一例を示す図である。
ステップS115において、ライセンス処理部113は、図2及び図6で説明したライセンス処理を実行する。図6に示されるステップS1153「権利者に通知」が、ステップS201に対応する。権利者に通知する情報は、権利者が権利を有するコンテンツが通信システムにおいて登録されたことを示す情報を含む。続いて、データベース管理部111を介して(S201)、ユーザインタフェース制御部110に権利者に通知する情報を送信する(S202)。なお、ライセンス処理部113は、データベース管理部111を介さずに、ユーザインタフェース制御部110に権利者に通知する情報を送信してもよい。
【0080】
ステップS203において、ユーザインタフェース制御部110は、権利者に通知する情報をユーザに表示するための画面表示に係る情報をユーザインタフェース処理部210に送信する。当該画面表示は、ユーザに対して、権利者に通知する情報、すなわち権利を有するコンテンツが通信システムにおいて登録されたことを表示するものである。ユーザは、当該画面表示により、権利を有するコンテンツが通信システムにおいて登録されたことを確認し、必要に応じて当該コンテンツのライセンス設定を変更することができる(S204)。
【0081】
ステップS204において、権利者であるユーザは、権利を有するコンテンツに対して、予め設定していたライセンス設定を引き続き適用させてもよい。すなわち、権利者であるユーザは、必ずしも追加して処理を行う必要はない。また、権利者であるユーザは、権利を有するコンテンツが通信システムにおいて登録されたことを通知されたとき、権利を有するコンテンツに対して、ライセンス設定を変更してもよい。
【0082】
図9は、実施形態に係る権利を有するコンテンツ一覧時の端末20における画面表示の一例を示す図である。
図9において、権利を有するコンテンツに対して、「未処理」をクリックすることにより、ライセンス設定を変更することができる。「未処理」の件数は、権利を有するコンテンツがコンテンツ照合部112により検出された件数のうち、ユーザが処理を行っていない件数を示す。「未処理」の件数に対して、ユーザは一括してライセンス設定を行ってもよい。
【0083】
図4で説明したように、コンテンツに対するライセンス設定として、「利用禁止(ブロック)」、「指定条件で許諾」が存在する。さらに、ライセンス設定として、権利行使を一時的に保留する「保留」が設定されてもよい。ライセンス設定が「指定条件で許諾」である場合、当該コンテンツの使用は、指定条件に基づいて許諾される。指定条件は、限定されない例として、1)クレジット表示、2)リンク設置、3)使用料金処理があり、ユーザは適宜条件を指定する。
【0084】
図8に戻る。ステップS204において、ユーザは、ライセンス設定の変更をユーザインタフェース処理部210に入力する。続いて、ユーザインタフェース制御部110を介して(S205、S206)、ライセンス処理部113はライセンス変更処理を行う(S207)。
【0085】
図10は、実施形態に係る通信システムにおけるライセンス変更処理の一例を示すフローチャートである。図10において、ライセンス処理部113が、図8のステップS207において実行する処理を説明する。
【0086】
ステップS207において、ライセンス処理部113はライセンス処理を開始する。ステップS2071において、権利者が入力したライセンス設定が「ブロック」に変更されたか否かをライセンス処理部113は判定する。「ブロック」である場合(S2071のYES)、ステップS2072に進み、「ブロック」でない場合(S2071のNO)、ステップS2073に進む。
【0087】
ステップS2072において、ライセンス設定変更された対象コンテンツは、使用がブロックされる。コンテンツの使用がブロックされた場合、コンテンツを使用している場合の表示が変更される。
【0088】
図11は、実施形態に係るコンテンツの使用がブロックされた場合の端末20における画面表示の一例を示す図である。コンテンツの使用が権利者によってブロックされると、コンテンツは使用できなくなる。図11の例においては、画像が黒塗りされて非表示となり、「この投稿は、画像の権利者により非表示にされました。」とのメッセージが表示される。画像が非表示とされる処理は、画像にエンベッド型として含まれるデータに基づいて実行されてもよい。
【0089】
図10に戻る。続いて、ステップS2076において、権利者が対象コンテンツの使用をブロックしていることを示す情報が、登録者に通知され、ライセンス変更処理は終了する。
【0090】
一方、ステップS2073において、対象コンテンツに対する権利者のライセンス設定は「指定条件で許諾される」であるか否かをライセンス処理部113は判定する。「指定条件で許諾される」である場合(S2073のYES)、ステップS2074に進み、「指定条件で許諾される」でない場合(S2073のNO)、ステップS2076に進み、対象コンテンツには、権利者がライセンス設定をしていない又はライセンス設定を保留していることを示す情報が、登録者に通知され、ライセンス処理は終了する。
【0091】
ステップS2074において、対象コンテンツは、権利者が設定した指定条件で使用が許諾される。コンテンツの使用が許諾された場合、対象コンテンツは、正規のデータ、すなわち高品質のデータで使用可能となるようにしてもよい。当該高品質のデータは、権利者が登録したコンテンツのデータであってもよい。限定されない例として、コンテンツが画像である場合、高解像度の画像が使用可能となるようにしてもよい。
【0092】
図12は、実施形態に係るコンテンツの使用が許諾された場合の端末20における画面表示の一例を示す図である。コンテンツの使用が権利者によって許諾されると、コンテンツは正規のデータが使用可能になる。図12の例においては、画像が正規のデータである高解像度の画像に置換され、「この画像は、権利者により表示を変更されました。」とのメッセージが表示される。画像が高解像度の画像に置換される処理は、画像にエンベッド型として含まれるデータに基づいて実行されてもよい。また、画像の下部に、「つけ麺/麺屋たかはし by ramen」とのクレジットが表示されてもよい。当該クレジットは、権利者が設定した指定条件に、クレジット表示が含まれていた場合に表示される。
【0093】
また、コンテンツの使用が権利者によって許諾されて、正規のデータが使用可能になる場合、正規のデータによるコンテンツが表示される前に所定の期間あるいはユーザが指示するまで他のコンテンツ、例えば、広告が表示されてもよい。限定されない例として、コンテンツが画像である場合、画像の位置に広告が表示され、ユーザが広告を閲覧した後、正規のデータによるコンテンツの画像が表示されてもよい。
【0094】
図10に戻る。続いて、ステップS2075において、権利者が設定した指定条件に応じた処理が実行される。指定条件が「クレジット表示」である場合、コンテンツが使用されるとき、クレジット表示を伴うことが条件となる。指定条件が「リンク設置」である場合、コンテンツが使用されるとき、リンク設置を伴うことが条件となる。指定条件が「使用料金処理」である場合、コンテンツが使用されるとき、権利者に所定の使用料金が支払われる処理を伴う。権利者へのコンテンツ使用料金は、本通信システムの運営者が支払ってもよいし、登録者が支払ってもよい。ライセンス処理部113は、上記の使用料金の支払いに係る処理を実行し、必要な通知を権利者又は登録者に行う。続いて、ステップS2076に進み、登録されたコンテンツには、権利者が使用料金を設定していることを示す情報が、登録者に通知され、ライセンス処理は終了する。なお、登録されたコンテンツには、権利者が使用料金を設定していることを示す情報は、必ずしも登録者に通知されなくてもよい。
【0095】
図8に戻る。以後、図10のステップS2076における登録者に通知するシーケンスを説明する。
【0096】
ステップS208において、ライセンス処理部113は、図10で説明した登録者に通知する情報をデータベース管理部111に送信する。登録者に通知する情報は、登録者が登録したコンテンツに適用された権利者が変更したライセンス設定状況を含む。続いて、データベース管理部111は、当該ライセンス設定状況に応じて、権利者及び登録者のコンテンツのライセンス設定を更新する(S209)。続いて、データベース管理部111は、ユーザインタフェース制御部110に登録者に通知する情報を送信する(S210)。なお、ライセンス処理部113は、データベース管理部111を介さずに、ユーザインタフェース制御部110に登録者に通知する情報を送信してもよい。
【0097】
ステップS211において、ユーザインタフェース制御部110は、登録者に通知する情報をユーザに表示するための画面表示に係る情報をユーザインタフェース処理部210に送信する。当該画面表示は、ユーザに対して、登録者が登録したコンテンツに適用された権利者が変更したライセンス設定状況を表示するものである。ユーザは、当該画面表示により、登録したコンテンツのライセンス設定状況を確認することができる。
【0098】
また、ユーザは、任意の時点でライセンスのモニタリングを行うことができる(S250)。ユーザインタフェース処理部210及びユーザインタフェース制御部110を介して(S251、S252)、データベース管理部111は、ユーザすなわち権利者のコンテンツに係るライセンス行使状況を通信システムが有するデータベースから抽出する(S153)。
【0099】
ステップS254において、データベース管理部111は、権利者のコンテンツに係るライセンス行使状況の抽出結果をユーザインタフェース制御部110に送信する。続いて、ユーザインタフェース制御部110は、ライセンス行使状況の抽出結果をユーザに表示するための画面表示に係る情報をユーザインタフェース処理部210に送信する。当該画面表示は、ユーザに対して、権利を有するコンテンツのモニタリング及びライセンス行使状況の抽出結果を表示するものである。ユーザは、当該画面表示により、権利を有するコンテンツのモニタリング及びライセンス行使状況の抽出結果を確認し、必要に応じて、ライセンス設定を変更することができる。
【0100】
図13は、実施形態に係るモニタリング時の端末20における画面表示の一例を示す図である。ユーザは、権利を有するコンテンツについて、モニタリングをすることができる。図13は、モニタリングを行うコンテンツの検索条件として、「ドメイン/URL(Uniform Resource Locator)」に「ライセンスを選択」、「処理ステータス」に「未処理」、「登録日」に「2017.5.1」が指定された例である。なお、コンテンツの検索条件は、さらに「コンテンツID」を指定可能であってもよい。
【0101】
図13において、1番目に表示されているコンテンツは、コンテンツ照合部112によって同一又は類似のコンテンツが検出されていた状況を示す。当該検出されたコンテンツに対して、ユーザは、「指定条件で許諾」、「ブロック」、「保留」、「不一致」いずれかを設定することができる。ライセンス設定が「指定条件で許諾」である場合、当該コンテンツの使用は、指定条件に基づいて許諾される。ライセンス設定が「ブロック」である場合、当該コンテンツの使用は、禁止され、ブロックされる。ライセンス設定が、「保留」である場合、当該コンテンツに対する権利行使は一時的に保留される。ライセンス設定が「不一致」である場合、当該コンテンツに対する権利行使は行われない。図13に示されるように、当該コンテンツと、同一又は類似であると検出されたコンテンツとが、比較できるように並べて画面に表示されてもよい。
【0102】
また、表示されるコンテンツごとに、同一又は類似であるコンテンツが検出された日時を「検知日」、当該コンテンツに対する権利行使の処理を行った日時を「処理日」、コンテンツの「タイトル」及び「URL」が表示されてもよい。なお、1番目に表示されているコンテンツの例では、ライセンスは「CC(Creative Commons)ライセンス」として、「表示・非営利・改変禁止」の属性を有する。
【0103】
また図13において、2番目に表示されているコンテンツは、「指定条件で許諾」が設定された例であり、3番目に表示されているコンテンツは、「保留」が設定された例であり、4番目に表示されているコンテンツは、「ブロック」が設定された例である。
【0104】
図14は、実施形態に係るライセンス行使状態表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。図14に示されるように、権利を有するコンテンツに対するライセンス行使状態が一覧表示される。図14において、1番目に表示されているコンテンツは、ライセンスが「条件付き許諾」で行使されており、対価として「分配を受ける」が設定されている。対価とは、図6のステップS1158で説明した使用料金である。
【0105】
また、当該コンテンツに係る確認可能な項目には、「タイトル」、「表示項目」、「クレジット」、「キャプション」、「リンク先」、「コンテンツID」が含まれる。
【0106】
図15は、実施形態に係るコンテンツ詳細表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。図15に示されるコンテンツ詳細表示は、当該コンテンツの権利を有するユーザが確認可能である。限定されない例として、図9又は図13におけるコンテンツ一覧表示画面においてコンテンツを選択して、コンテンツ詳細表示の画面に遷移してもよい。図15に示されるように、当該コンテンツに係るライセンスの項目として、「分配報酬」、「出典明記」、「出典リンク」、「加工」の可否、「再編集」の可否、「許可対象」が設定可能である。また、コンテンツにエンベッドするデータとして、「埋め込みコード」、及び「埋め込み画像サイズ」が設定可能である。
【0107】
当該コンテンツに係るメタ情報は、図5で説明した内容と同様であり、「基本情報」、「エリア」、「撮影条件」、「被写体情報」の各項目が設定可能である。
【0108】
図16は、実施形態に係るプロファイル表示時の端末20における画面表示の一例を示す図である。図16において、ユーザプロファイル表示画面について説明する。
【0109】
図16に示されるように、ユーザの氏名、ユーザの略歴、登録コンテンツ件数、利用許諾件数が設定可能である。また、ユーザプロファイルに関連付けられる情報として、「経歴・略歴」、「著書」、「メディア」、「エリア」、「被写体情報」が設定可能であり、当該ユーザが通信システムにおいて投稿している「最新記事」を確認可能である。
<実施形態の効果>
上述の実施形態において、サーバ10において登録されるコンテンツの照合を実施することにより、コンテンツの権利を有するユーザは、他のユーザが当該コンテンツを通信システムに登録したことの通知を受けることができる。また、コンテンツの権利を有するユーザは、当該コンテンツの使用に関して、予め当該コンテンツに設定していたライセンス設定を適用して、当該コンテンツの使用をブロック、あるいは所定の条件で許諾することができる。また、コンテンツの権利を有するユーザは、他のユーザが当該コンテンツをサーバ10に登録したことの通知を受けたとき、当該コンテンツに設定していたライセンス設定を変更して適用させることができる。また、サーバ10は、コンテンツの権利を有するユーザが指定した所定の条件に基づいて、コンテンツの使用を適切に制御できる。また、サーバ10は、コンテンツの権利を有するユーザが指定した所定の条件に基づいて、コンテンツが使用されるとき、広告を表示すること、及びコンテンツの使用料金を算出してコンテンツの権利を有するユーザに分配することが可能である。
【0110】
すなわち、コンテンツの著作権を有するユーザが、コンテンツの使用に係る制御を容易に実行することができる。
【0111】
<その他>
なお、本開示の実施形態において、サーバ10は、情報処理装置の一例である。端末20は、情報処理端末の一例である。ライセンス設定は、コンテンツの使用に係る設定の一例である。登録者が登録するコンテンツは、第1のコンテンツの一例である。権利者が登録するコンテンツは、第2のコンテンツの一例である。広告は、第3のコンテンツの一例である。ユーザインタフェース制御部110は、第1の受信部又は第2の受信部の一例である。コンテンツ照合部112は、照合部の一例である。ライセンス処理部113は、制御部の一例である。
【0112】
本開示において、判定は必須ではなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が実行され、判定条件を満たさない場合に所定の処理が実行されてもよいことは当然である。
【0113】
本開示の実施形態を諸図面又は実施例に基づき説明したが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定されない例として、各手段、各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置が可能であり、複数の手段又はステップ等を1つに組み合わせること、或いは手段又はステップ等を分割することが可能である。また、実施形態に示す構成は適宜組み合わされてもよい。
【符号の説明】
【0114】
10 サーバ
11 制御装置
110 ユーザインタフェース制御部
111 データベース管理部
112 コンテンツ照合部
113 ライセンス処理部
12 入出力装置
13 ディスプレイ
14 通信I/F
15 記憶装置
20 端末
21 制御装置
210 ユーザインタフェース処理部
22 通信I/F
23 入出力装置
24 表示装置
25 マイク
26 スピーカ
27 カメラ
28 記憶装置
30 ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16