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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-15
(45)【発行日】2022-06-23
(54)【発明の名称】コンタクトレンズケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/04 20060101AFI20220616BHJP
   G02C 7/04 20060101ALI20220616BHJP
   G02C 13/00 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
A45C11/04 B
G02C7/04
G02C13/00
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020555534
(86)(22)【出願日】2018-05-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 JP2018017458
(87)【国際公開番号】W WO2019211902
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2021-04-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000138082
【氏名又は名称】株式会社メニコン
(74)【代理人】
【識別番号】100083895
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100175983
【弁理士】
【氏名又は名称】海老 裕介
(72)【発明者】
【氏名】安田 章廣
(72)【発明者】
【氏名】ニューマン, ステファン ディー.
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/140452(WO,A1)
【文献】実開昭48-057049(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 11/04
G02C 7/04
G02C 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットフォーム部分とキャップ部分とを備え、
該プラットフォーム部分が、
容器本体と、
該容器本体に形成された内壁と、
該内壁に接続された床と、
該内壁及び該床によって画定されたチャンバと、
該チャンバ内に配置されたレンズ位置決めガイドと、
を含
該キャップ部分が、
キャップ本体と、
該キャップ本体から延びる突出部と、
該突出部の遠位端と、
該突出部の該遠位端に形成された曲面と、
該突出部の該曲面に形成された円周リップと、
を含み、
該レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの縁を該円周リップに当接するよう案内するように構成されている、コンタクトレンズケース。
【請求項2】
該レンズ位置決めガイドが、該チャンバの該床に形成された凹部を含む、請求項1に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項3】
該レンズ位置決めガイドが、該床の表面から一定の間隔を離して配置されている頂面を含む隆起部を有する、請求項1に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項4】
該レンズ位置決めガイドが該床の傾斜面を含む、請求項1に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項5】
該レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズを該容器本体内で中心に配置するように構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項6】
該レンズ位置決めガイドが、コンタクトレンズの前側曲率に実質的に倣うガイド曲率を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項7】
該レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの前側の半径の中点と該コンタクトレンズの縁との間に配置されている該コンタクトレンズの周辺部分に接触するように構成されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項8】
該レンズ位置決めガイドは、該キャップ部分と該プラットフォーム部分とが組み立てられたときに、該キャップ本体の該突出部の該曲面上に配置されたコンタクトレンズの周辺部分に接触するように構成されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項9】
該突出部の該曲面は、コンタクトレンズが濡れているときに、該コンタクトレンズの後側に付着するように構成されている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項10】
該プラットフォーム部分に形成された第1のねじ部分と、
該キャップ部分に形成された第2のねじ部分と、
をさらに備え、
該第1のねじ部分および該第2のねじ部分は、該チャンバを閉じるように互いにねじ接続されるように構成されている、請求項乃至のいずれか一項に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項11】
該突出部の該遠位端が、該キャップ本体から該第2のねじ部分の端部を超えて延びるようにされている、請求項10に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項12】
該第1のねじ部分と該第2のねじ部分とが互いにねじ接続されているときに、該突出部の該遠位端と該チャンバの該床とが10ミリメートル未満の間隔だけ離されるようにされた、請求項10又は11に記載のコンタクトレンズケース。
【請求項13】
該レンズ位置決めガイドが、該チャンバ内に配置されたコンタクトレンズと係合するように構成された中間周辺領域を有する、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のコンタクトレンズケース。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
コンタクトレンズは、様々な様式でユーザに提供される。一部のコンタクトレンズは、使用後に毎日廃棄することを目的とした毎日使い捨てレンズとされ、一部のコンタクトレンズは、ユーザが数日間装着するものとされている。これらのコンタクトレンズを夜間またはユーザが装着していない他の時間の間保存するために、コンタクトレンズはしばしば保存液に浸される。保存液は、汚染物質中和成分や滅菌成分を含む生理食塩水を含むことができる。汚染物質は、コンタクトレンズがユーザによって装着されていたときにユーザ自身の眼からつく可能性がある。場合によっては、汚染物質は、ユーザがコンタクトレンズを扱っているときにユーザの手からつく可能性がある。その他の汚染源には、コンタクトレンズを眼に装着していたときのユーザの環境が含まれる。保存液は、ユーザがコンタクトレンズを再び装着する準備ができるまで、コンタクトレンズを水和状態に保つこともできる。保存液は、コンタクトレンズケース内に収容することができる。
【0002】
コンタクトレンズケースの一例は、特開第2002-6274号に開示されている。この文献におけるケースは、保存液、コンタクトレンズが入れられる凹部を備えたパッケージ本体、および凹部の上部開口部に取り付けられて上部開口部を覆う蓋を有する。コンタクトレンズを保存液に浸し、蓋をパッケージ本体に固定して、保存液とコンタクトレンズを凹部内に密封するようになっている。この文献は、含まれているすべてのものについて参照により組み込まれる。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの実施形態では、コンタクトレンズケースは、キャップ部分およびプラットフォーム部分を含む。キャップ部分は、キャップ本体、キャップ本体から延びる突出部、突出部の遠位端、および突出部の遠位端に形成された曲面を含む。プラットフォーム部分は、容器本体、容器本体に形成された内壁、内壁に接続された床、内壁および床により画定されるチャンバ、ならびにチャンバの床に形成されたレンズ位置決めガイドを含む。
【0004】
レンズ位置決めガイドは、凹部とすることができる。
【0005】
レンズ位置決めガイドは、頂面を含む隆起部とすることができる。頂面は、床の高さから一定の距離を空けることができる。
【0006】
レンズ位置決めガイドは、床に形成された傾斜とすることができる。
【0007】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズを容器本体内で中心に置くように配置することができる。
【0008】
コンタクトレンズケースは、キャップ本体の突出部の曲面に形成された円周リップを含むことができる。レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの縁をリップに当接するよう案内するように配置することができる。
【0009】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの周辺部分に接触するように構成することができる。
【0010】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの前面曲率に実質的に倣うガイド曲率を含むことができる。
【0011】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの前面の半径とコンタクトレンズの縁との中点とによって画定される周辺部分内で接触するように構成することができる。
【0012】
突出部の曲面は、コンタクトレンズが濡れているときにコンタクトレンズの後面に付着するように構成することができる。
【0013】
コンタクトレンズケースは、プラットフォーム部分に接続された第1のねじ部分、およびキャップ部分に接続された第2のねじ部分を含むことができる。第1のねじ部分および第2のねじ部分は、チャンバを閉じるように互いにねじ接続されるように構成することができる。
【0014】
突出部の遠位端は、第2のねじ部分の端よりもキャップ本体から遠くに延びるようにすることができる。
【0015】
突出部の遠位端およびチャンバの床は、第1のねじ部分および第2のねじ部分が互いにねじで接続されたときに、10ミリメートル未満の間隔で離れるようにすることができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、コンタクトレンズケースはプラットフォーム部分を含む。プラットフォーム部分は、容器本体、容器本体に形成された内壁、内壁に接続された床、内壁および床により画定されるチャンバ、ならびにチャンバの床に形成されたレンズ位置決めガイドを含むことができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、コンタクトレンズケースは、容器本体に形成された内壁、内壁に接続された床、内壁および床により画定されるチャンバ、および床に画定された凹部を含む。凹部は、キャップ部分の突出部に隣接してコンタクトレンズを保持するように構成することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、コンタクトレンズケースは、キャップ部分、キャップ部分から延びる突出部、突出部を取り囲む内壁、および内壁によって画定されるチャンバを含む。レンズ位置決めガイドはチャンバ内に配置することができ、レンズ位置決めガイドは、突出部に隣接してコンタクトレンズを保持するように構成することができる。
【0019】
コンタクトレンズケースは床を含むことができ、レンズ位置決めガイドは床に画定された凹部であり得る。
【0020】
コンタクトレンズケースは床を含むことができ、レンズ位置決めガイドは床に設けられた隆起部であり得る。
【0021】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの周辺部分においてコンタクトレンズと係合するように構成することができる。
【0022】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの周辺部分の周縁または中央を含む、周辺部分の任意の部分でコンタクトレンズと係合するように構成することができる。
【0023】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズと接触するように構成された周辺領域を含むことができる。
【0024】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズと接触するように構成された中間周辺領域を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
添付の図面は、本装置の様々な実施形態を示しており、本明細書の一部である。図示の実施形態は、本装置の単なる例であり、その範囲を限定するものではない。
【0026】
図1】本開示に係るコンタクトレンズケースの一例の斜視図を示す。
【0027】
図2】本開示に係るコンタクトレンズケースの一例の側面図を示す。
【0028】
図3A】本開示に係るコンタクトレンズケースの一例の側面断面図を示す。
【0029】
図3B】本開示に係るコンタクトレンズの一例の上面図を示す。
【0030】
図4】本開示に係るレンズ位置決めガイドの一例の断面図を示す。
【0031】
図5】本開示に係るコンタクトレンズケースの上面図の一例の斜視図を示す。
【0032】
図6】本開示に係る例示的なコンタクトレンズケースの側面図を示す。
【0033】
図7】本開示に係る例示的なレンズ位置決めガイドの断面図を示す。
【0034】
図8】本開示に係る例示的なレンズ位置決めガイドの断面図を示す。
【0035】
図9】本開示に係る例示的なレンズ位置決めガイドの断面図を示す。
【0036】
図10】本開示に係る例示的なレンズ位置決めガイドの断面図を示す。
【0037】
図11】本開示に係る例示的なレンズ位置決めガイドの断面図を示す。
【0038】
図12】本開示に係る例示的なレンズ位置決めガイドの断面図を示す。
【0039】
図面全体を通して、同一の参照番号は類似しているが必ずしも同一ではない要素を示している。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示に記載されている原理は、コンタクトレンズケースに関連している。例示的なコンタクトレンズケースは、保存液を保持する空洞を有し、その中に、ユーザが装着していないときのコンタクトレンズを浸漬することができる。一般に、コンタクトレンズがコンタクトレンズケースから取り出されるときには、ユーザの指が、コンタクトレンズおよび保存液を含むコンタクトレンズケースの空洞に挿入される。通常、ユーザは指をコンタクトレンズの背面または内面に押し付けながらケースの空洞の底面に沿って指をスライドさせるようにし、このときコンタクトレンズはユーザの指の輪郭に沿った状態となる。
【0041】
次に、コンタクトレンズは、典型的には、レンズの前面がレンズケースの底部に沿って引きずられながら、レンズの後面または内面にユーザの指が接触したまま、指によってレンズケースの側面を上方にスライドされる。コンタクトレンズがコンタクトレンズケースの開口部に置かれると、ユーザは、ユーザの親指をコンタクトレンズの外側におき、指をコンタクトレンズの背面または内面においた状態でコンタクトレンズをつまんで、コンタクトレンズをコンタクトレンズケースの空洞から取り出すことができる。次に、ユーザは通常、指の上でコンタクトレンズの向きを変えて、コンタクトレンズを入れるために眼に持ってくる。ユーザの指に触れていたコンタクトレンズの後面/凹面は、ユーザの眼に当接して配置される。涙液はコンタクトレンズの後面を濡らし、コンタクトレンズを所定の位置に保つ。
【0042】
コンタクトレンズケースからコンタクトレンズを取り出すこの従来のプロセスでは、様々な問題が生じる。具体的には、ユーザの眼に直接接触することになるコンタクトレンズの後面にユーザの指および/または親指が接触する。その結果、ユーザの指からの細菌、汚れ、汚染物質、およびその他の望ましくないものがユーザの眼に移る可能性がある。これらの物質は、眼の炎症を引き起こす可能性があるだけでなく、病気がユーザの体に侵入するための入り口を提供する可能性がある。
【0043】
従来のコンタクトレンズケースからコンタクトレンズを取り出す従来の方法に関する他の問題は、狭い空洞に指を挿入し、空洞の表面を横切ってコンタクトレンズをスライドさせることから生じる。このプロセスは、コンタクトレンズの内面および外周部分を引っ掻くか、さもなければ損傷する可能性がある。さらに、保存液が存在するケースの空洞に指を入れることによって、保存液をユーザの指にさらすことになる。したがって、ユーザの指の細菌、汚れ、汚染物質が保存液を汚染する可能性もある。
【0044】
本開示に含まれる原理は、キャップ部分およびプラットフォーム部分を含むコンタクトレンズケースを提供するためのシステムおよび方法を含む。キャップ部分は、キャップ本体に接続された突出部を含む。突出部は曲面を有する遠位端を含む。プラットフォーム部分は、内壁および床によって画定されるチャンバを含む。チャンバは、保存液とコンタクトレンズを収納することができる。突出部は、キャップ部分がプラットフォーム部分に取り付けられたときに、保存液内に沈むのに十分な長さであり得る。遠位端を保存液に沈めた状態では、遠位端は保存液で濡らされる。コンタクトレンズの後面は、遠位端が濡れているときには、その曲面に付着することができる。
【0045】
ユーザは、コンタクトレンズケースのキャップ部分をプラットフォーム部分から取り外すことができ、それにより、突出部の遠位端をチャンバから取り出し、チャンバが十分な量の保存液を有していて遠位端が沈められていた場合には、その結果として遠位端を保存液に沈められた状態から取り出すことができる。遠位端が濡れた状態では、ユーザはコンタクトレンズの後面が遠位端と直接接触するようにしてコンタクトレンズを突出部の遠位端の曲面上に置くことができる。場合によっては、遠位端の曲面は、コンタクトレンズの後面の曲面にぴったりと、又は実質的にぴったりと合う。コンタクトレンズが突出部の遠位端に付着している状態で、コンタクトレンズは遠位端と共に動くことができる。例えば、コンタクトレンズは、キャップ部分がプラットフォーム部分に取り付けられているときに、遠位端に付着して移動することができる。このように、チャンバが遠位端を沈めるのに十分な量の保存液を含むこれらの例では、コンタクトレンズも保存液に沈められる。
【0046】
チャンバの床は、コンタクトレンズが保存液に完全に沈められたときにコンタクトレンズが突出部から離れるのを防ぐレンズ位置決めガイドを含むことができる。いくつかの例では、突出部の遠位端とチャンバの床との間のギャップは、10ミリメートル以下、5ミリメートル以下、1ミリメートル以下、その他、またはそれらの組み合わせである。突出部の遠位端とチャンバの床との間にたとえ小さな隙間であってもある場合には、コンタクトレンズは、コンタクトレンズケースを動かすことによって加えられる横方向の力のために、突出部の遠位端から離れる傾向になる可能性がある。突出部の遠位端からコンタクトレンズを離れるようにする他の力には、コンタクトレンズケースが運ばれるかまたは他の態様で動かされることによってコンタクトレンズケースの向きが変わるときの重力または動的流体力が含まれる。
【0047】
レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの中心以外の領域でコンタクトレンズと係合して、コンタクトレンズが突出部の遠位端の曲面から横方向に移動するのを防ぐことができる。例えば、レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの周縁でコンタクトレンズと係合することができる。他の例では、コンタクトレンズは、コンタクトレンズの縁とコンタクトレンズの半径の中点によって画定される周辺部分を含む。この例では、レンズ位置決めガイドは、この周辺部分内でコンタクトレンズと係合することができる。場合によっては、レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズが任意の方向に動くのを妨げる環状表面を含む。他の例では、レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズが突出部の遠位端の曲面から横方向に移動するのを全体として防止する相互に隔離された接触点を含む。場合によっては、レンズ位置決めガイドがコンタクトレンズの一部を突出部の遠位端に押し込む。例えば、場合によっては、突出部の遠位端は、遠位端の曲面の縁から突出して離れる円周リップを含み、レンズ位置決めガイドは、コンタクトレンズの縁を円周リップに押し付けて、コンタクトレンズの位置を突出部の遠位端上に実質的に維持する。
【0048】
コンタクトレンズケースのキャップ部分がプラットフォーム部分から取り外されたときに、コンタクトレンズは突出部の遠位端に付着したままである。したがって、キャップ部分がコンタクトレンズケースから取り外されると、コンタクトレンズはコンタクトレンズケースから取り出される。このようにすることには、いくつかの利点がある。第一に、キャップ部分とプラットフォーム部分の形状は、コンタクトレンズがケースのチャンバから取り出されるときにコンタクトレンズが望ましくない動きをするのを防ぐ。結果として、コンタクトレンズの様々な表面は、従来のシステムにあるのと同じようなチャンバの表面との滑り係合にさらされない。したがって、コンタクトレンズは、チャンバから取り外されるときに擦り傷がつきにくい。
【0049】
第2に、コンタクトレンズの後面が突出部の表面に付着した状態なので、ユーザがコンタクトレンズをつまんで突出部から外すときに、レンズの前面がユーザに提示される。つまり、コンタクトレンズの前面だけがユーザの指と接触できる。その結果、ユーザは、コンタクトレンズの前面だけに接触することによってコンタクトレンズを突出部から取り外すことができ、これにより、コンタクトレンズを突出部からユーザの眼に取り移すときに、コンタクトレンズの後面にユーザが触れないようにすることができる。その結果、ユーザの手からの細菌、破片、汚染物質、およびその他の種類の汚染物質または望ましくないものを、眼と直接接触しないコンタクトレンズの前面だけに限定することができる。コンタクトレンズの前面は、眼をきれいにして保護するよう生物学的に設計されているユーザのまぶたに接触する可能性がある。すなわち、細菌、破片、汚染物質、および他のタイプの望ましくないものは、まぶたによって自然に与えられるそれらの洗浄力にさらされる。その結果、ユーザはコンタクトレンズの汚染物質に起因する悪影響を受けにくくなる。
【0050】
いくつかの要因が、コンタクトレンズが突出部の遠位端にどれだけ適切に付着するかに影響し得る。これらの要因には、保存液の粘度、保存液の表面張力、チャンバ内の保存液の量、突出部の遠位端の曲率、突出部の遠位端の表面粗さ、その他の要因、または組み合わせが含まれ得る。
【0051】
場合によっては、突出部の遠位端の曲率は、コンタクトレンズの後面の曲面に合うようにされる。その他の場合、突出部の遠位端には、コンタクトレンズの曲率半径よりも大きな曲率半径が含まれる場合がある。これらのタイプの実施形態の両方において、保存液の表面張力は、コンタクトレンズを遠位端の表面に付着させることができる。場合によっては、遠位端の曲面半径は10ミリメートルから15ミリメートルの間とされる。さらに別の例では、遠位端の曲面半径は12ミリメートルから13ミリメートルの間とされる。遠位端の曲率は、曲率が球形の一部を形成するように、一定の曲面半径とすることができる。他の例では、遠位端の曲率半径は表面全体に亘って変化する。たとえば、曲率半径は、曲面の周辺に向かって平坦にすることも、曲面の中心に向かって平坦にすることもできる。
【0052】
幾つかの場合では、遠位端の曲率半径は、コンタクトレンズの曲率半径よりも大きくすることができる。これらの例の1つでは、コンタクトレンズの後面が約8.1~9.0ミリメートルの曲面半径を含むことができる。他の例では、コンタクトレンズの後面が、7.5ミリメートル以下である曲率半径を含むことができる。
【0053】
突出部の遠位端を任意の適切な表面粗さとすることができる。いくつかの例では、表面平均粗さ(Ra)は25.0マイクロメートル以下である。別の例では、表面平均粗さは6.3マイクロメートル以下である。
【0054】
ここで、図を参照して、図1-3Aはコンタクトレンズケース100の例を示している。この例では、コンタクトレンズケース100は、キャップ部分102およびプラットフォーム部分122を含むことができる。図1は、キャップ部分102がプラットフォーム部分122に取り付けられた状態のコンタクトレンズケース100の斜視図を示している。図2は、キャップ部分102がプラットフォーム部分122から取り外された状態のコンタクトレンズケース100の側面図を示している。図3Aは、キャップ部分102がプラットフォーム部分122に取り付けられた状態のコンタクトレンズケース100の断面側面図を示す。
【0055】
プラットフォーム部分122は、カウンターの上またはシンクの表面などの支持面上に置かれたときにコンタクトレンズケース100に安定性を与える実質的に平坦な表面を有する容器本体124を含むことができる。他の例では、プラットフォーム部分122は、プラットフォーム部分122を直立方向に安定させる複数の脚を含む。直立位置では、コンタクトレンズケース100は、保存液がチャンバ130の底部に溜まってキャップ部分102をプラットフォーム部分122に固定するねじ部分または他の接続機構から離れるように向けられる。プラットフォーム部分122はまた、床128に接続された内壁126を含むことができる。内壁126および床128は、共同でチャンバ130を画定する。チャンバ130は、ある量のコンタクトレンズ保存液を受け入れるように構成することができる。コンタクトレンズをチャンバ130に挿入し、ユーザがコンタクトレンズをユーザの眼に再び挿入するまで、一晩などの所望の間、保存液に沈めることができる。
【0056】
本明細書に開示される原理に関連して、任意の適切なタイプの保存液を使用することができる。いくつかの例では、保存液は、コンタクトレンズ上にある細菌、ウイルス、真菌、細菌、酵素、汚染物質、望ましくない生物、またはそれらの組み合わせを殺す消毒剤を含む。いくつかの例では、保存液はまた、タンパク質の蓄積、脂質の蓄積、破片の蓄積、またはコンタクトレンズ上の他のタイプの蓄積を防止する。さらに、保存液は、シリコンヒドロゲルコンタクトレンズの濡れ性および快適性を改善する成分を含むことができる。場合によっては、保存液は、生理食塩水、過酸化水素溶液、別のタイプの溶液、またはそれらの組み合わせを含む。
【0057】
いくつかの例では、プラットフォーム部分122は、第1のチャンバ130および第2のチャンバ132を含む。この例では、コンタクトレンズケース100は、第1のキャップ部分102および第2のキャップ部分104を含む。第1のチャンバ130は右のコンタクトレンズに対応することができ、第2のチャンバ132は左のコンタクトレンズに対応することができる。これにより、両方のコンタクトレンズを別々に収容して保管することができる。図1図3Aのコンタクトレンズケース100の例は、複数のチャンバを有するように描かれているが、任意の適切な数のチャンバをコンタクトレンズケース100に組み込むことができ、本例示のシステムおよび方法の原理を含むことができる。いくつかの例では、コンタクトレンズケース100は、単一のチャンバ130のみを含む。
【0058】
コンタクトレンズケース100は、任意の適切な製造方法によって形成することができる。例えば、コンタクトレンズケース100は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、プロピレンエチレン共重合体、またはそれらの組み合わせなどの合成樹脂を使用して射出成形される。他の例では、コンタクトレンズケース100は、鋳造、機械加工、または他の方法で形成することができる。いくつかの例では、キャップ部分102は、プラットフォーム部分122と同じ材料で作られる。あるいは、キャップ部分102は、プラットフォーム部分122とは異なる材料で作ることができる。
【0059】
いくつかの例では、プラットフォーム部分122は第1のねじ部分118を含み、キャップ部分102は第2のねじ部分120を含む。いくつかの例では、第1のねじ部分118は雄ねじであり、第2のねじ部分は雌ねじである。しかしながら、他の例では、第1のねじ部分118が雌ねじであり、第2のねじ部分120が雄ねじであるようにすることができる。第1のねじ部分118および第2のねじ部分120は、互いにねじ接続することができる。キャップ部分102がねじ部分によってプラットフォーム部分122に取り付けられると、チャンバ130が閉じられる。
【0060】
これらの例は、相補的なねじ部分によって接続されるキャップ部分102およびプラットフォーム部分122を有するコンタクトレンズケース100を参照して説明されてきたが、キャップ部分102およびプラットフォーム部分122は、任意の適切な機構によって接続するようにすることができる。例えば、キャップ部分102およびプラットフォーム部分122は、スナップ接続、圧縮フィット接続、締まり嵌め接続、ヒンジ接続、別のタイプの接続、またはそれらの組み合わせによって、接続することができる。いくつかの例では、コンタクトレンズケース100が横向きにまたは逆さまに向けられたときに保存液がチャンバ130から漏れるのを防ぐために、接続は水密とされる。
【0061】
突出部108はキャップ本体106に接続することができる。突出部108は、第2のねじ部分よりもキャップ本体106から遠くに延びることができる。突出部108は遠位端110を含むことができ、遠位端110は曲面112を含むことができる。コンタクトレンズは、曲面112上に配置され且つコンタクトレンズおよび遠位端が濡れているときに、遠位端110の曲面112に付着することができる。図3の例では、突出部108は、曲面112の縁を取り囲む円周リップ114を含む。この円周リップ114は、コンタクトレンズが突出部108の曲面112から滑り落ちるのを防ぐのに寄与することができるリップ壁116を形成する。
【0062】
レンズ位置決めガイド134が、コンタクトレンズケース100のプラットフォーム部分122の床128に形成されている。レンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズを突出部108の曲面112上に維持するのを助けるために、コンタクトレンズの中心でない部分に接触するように構成された接触点を含むことができる。この実施例では、レンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズの周辺部分と接触するように構成されたガイド湾曲136を含む。場合によっては、ガイド湾曲は、チャンバ130の床128の傾斜の一部である。レンズ位置決めガイド134は、流体力によってコンタクトレンズが曲面112から外れる可能性がある状況において、コンタクトレンズを曲面112に保持することができる。
【0063】
場合によっては、コンタクトレンズの中央部分は、チャンバ130の床128の中央部分と接触する。床128と突出部108の遠位端110または円周リップ114との間の距離がコンタクトレンズの矢状面深さよりも小さいこれらの例では、突出部108および床128は、共同してコンタクトレンズに圧縮荷重または変形荷重を加え、コンタクトレンズを曲面112に維持するのを助けることができる。しかしながら、遠位端110の湾曲のために、床128と遠位端110との間のギャップは、床128の中央部分から曲面112の縁に向かって徐々に増加し得る。そのような場合は、コンタクトレンズが曲面112の中心から外れて配置された場合、コンタクトレンズは曲面112から外れる傾向となり得る。図3の例では、レンズ位置決めガイド134は、遠位端の曲面全体に沿ってギャップを狭く保ち、中央のギャップが十分に狭い状況でコンタクトレンズを圧縮状態に保持できるようにする。また、図3Aのレンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズの中央位置においてコンタクトレンズと係合し、コンタクトレンズを遠位端110に対して維持するのを助けることができる。
【0064】
図3Bは、コンタクトレンズ300の例を示す。この例では、コンタクトレンズ300は、中央部分302および周辺部分312を含む。いくつかの例では、コンタクトレンズ300は、周辺部分312内でレンズ位置決めガイド134と接触する。しかし、レンズ位置決めガイド134は、中央部分302内を含む任意の適切な位置でコンタクトレンズ300と接触することができる。いくつかの例では、コンタクトレンズ300の周辺部分312は、コンタクトレンズ300の中心303とコンタクトレンズ300の縁部304との間の中点314によって画定することができる。図3Bの例では、コンタクトレンズの半径316の中点は、破線の円314で概略的に表されている。
【0065】
図4は、本開示に記載されている原理に従ったレンズ位置決めガイド134の例を示している。この例では、コンタクトレンズ300は、突出部108の遠位端110とケースのチャンバ130の床128との間に配置されている。図示の例では、レンズ位置決めガイド134は、ケースのチャンバ130の床128に組み込まれている。
【0066】
図示の例では、突出部108は、遠位端110の曲面112を取り囲む円周リップ114を含む。円周リップ114は、遠位端の曲面112も取り囲むリップ壁116を形成する。遠位端110の曲面112は、10ミリメートルから15ミリメートルの間である曲率半径を含むことができる。
【0067】
レンズ位置決めガイド134は、チャンバ130の床128に画定される凹部400である。凹部400は、コンタクトレンズ300と接触する凹状の湾曲を含むことができる。いくつかの例では、コンタクトレンズ300が突出部108の中心に対してずれている状況においてのみ、コンタクトレンズ300は凹部400と接触する。他の例では、レンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズ300が中心から外れているかどうかに関係なく、コンタクトレンズ300の周辺部分312と接触する。レンズ位置決めガイド134の凹状曲面は、中央領域402、中間周辺領域404、および周辺領域406を含むことができる。
【0068】
コンタクトレンズ300は、凹状の湾曲を有する後側306を含むことができる。後側306は、ユーザが装着したときにユーザの眼の角膜上に配置される。コンタクトレンズ300はまた、凸状の湾曲を有する前側310を含むことができる。前側310は、コンタクトレンズ300材料の厚さの分だけ後側306から離れている。後側306および前側310は、コンタクトレンズ300の縁部304でつながっている。
【0069】
レンズ位置決めガイド134は、凹部400の中央領域402、中間周辺領域404、周辺領域406、またはそれらの組み合わせにおいてコンタクトレンズ300と接触するように形状づけることができる。コンタクトレンズ300は、突出部108のリップ壁116に対して上向きにすることができる。コンタクトレンズ300の縁部304をリップ壁116で捕らえることにより、コンタクトレンズ300が、突出部の遠位端110の凹状曲面112から滑り落ちるのを防ぐことができる。
【0070】
他の例では、突出部108がリップ壁116を含んでおらず、レンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズ300の周辺領域または中間周辺領域に接触することによって、コンタクトレンズ300をチャンバ130内で中心に保つ。この例では、レンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズ300を突出部108の遠位端110に隣接させておくことができ、その結果、キャップ部分102がプラットフォーム部分122から取り外されたときに、コンタクトレンズ300は遠位端110に付着したままとなりキャップ部分102と共に取り出される。
【0071】
図5および図6は、キャップ部分102の例を示している。この例では、キャップ部分102は、キャップ本体106および取り付け部分を含む。いくつかの例では、取り付け部分は、プラットフォーム部分122の外ねじ領域にねじ固定されるように構成された内ねじ部分120を含む。キャップ部分102はまた、キャップ本体106から延びる突出部108を含むことができる。取り付け部分は突出部108を取り囲むことができ、突出部108は取り付け部分を超えて延びることができる。いくつかの例では、プラットフォーム部分122のねじ領域は、キャップ部分がプラットフォーム部分122に接続されているときに、突出部108とキャップ部分102の取り付け部分との間に位置することができる。
【0072】
図7は、プラットフォーム部分122の一例の側面断面図を示している。この例では、プラットフォーム部分122は、第1のチャンバ130および第2のチャンバ132を含む。第1の脚は第1のチャンバ130に接続され、第2の脚は第2のチャンバ132に接続されている。この断面では見えない追加の脚をプラットフォーム部分122に固定することができる。この例では、チャンバ130の床128は、内壁126を床128に接続する丸みを帯びた曲面を含む。少なくとも部分的にレンズ位置決めガイド134を形成する凹部400が床128に形成される。レンズ位置決めガイド134の周辺領域406(図4に示される)は、キャップ部分102がプラットフォーム部分122に取り付けられたときに、コンタクトレンズと接触して突出部108の遠位端110に対してコンタクトレンズを位置決めすることができる。
【0073】
図8はプラットフォーム部分122の一例を示している。この例では、チャンバ130の床128は、少なくとも部分的に、レンズ位置決めガイド134を形成するより広い凹部を含む。この例では、周辺領域406(図4に示されている)および/または中間周辺領域404(図4に示されている)が、コンタクトレンズと接触することができる。
【0074】
図9は、単一のチャンバ130のみを含むプラットフォーム部分122の一例を示している。この例では、コンタクトレンズ300は、チャンバ130内に配置され、レンズ位置決めガイド134と接触する。この例では、レンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズの中央および中間周辺領域に接触する。レンズ位置決めガイド134は、コンタクトレンズをこの領域内で中心に保つことができる。この例では、床128は、プラットフォーム部分122およびレンズ位置決めガイド134の脚を形成するように形作られている。
【0075】
図10は、平らな床128および床128に形成された凹部400を備えたプラットフォーム部分122の例を示している。この例では、プラットフォーム部分122の床128は、プラットフォーム部分122の平らな底を形成する厚さを含み、凹部400は、プラットフォーム部分の平らな底に形成される。
【0076】
図11は、隆起部1100を含むレンズ位置決めガイド134の例を示している。隆起部1100は、コンタクトレンズの周辺部分312と接触するように構成されたチャンバ130の床面1104よりも上に位置する部分である。隆起部1100の上部は、床128より上方に間隔をあけた位置とされ、レンズ位置決めガイド134は、隆起部を接続する凹状曲線を形成することができる。この例では、隆起部1100の上部は丸みを帯びているが、他の例では、隆起部1100の上部は、平坦、尖った、階段状、非対称、その他の形状、またはそれらの組み合わせであり得る。図示の例では、凹状曲線の中心は、チャンバ130の床面1104よりも下に位置している。
【0077】
図12は、隆起部1100を備えたレンズ位置決めガイド134の例を示している。この例では、隆起部1100は床128に形成され、床面1104より上に高くなっている。この例では、チャンバの床128は平坦であり、隆起部1100は、緩やかな曲線を形成することなく、平坦な床128から突出している。隆起部1100は、隆起部分を接続する連続曲線を作ることなく、床128に接続することができる。この例では、コンタクトレンズがチャンバ130内に置かれたときに、レンズ位置決めガイド134とコンタクトレンズの前側との間にギャップが画定される。
【0078】
隆起部を備えたレンズ位置決めガイドの図示の例は、傾斜した側面を備えた隆起部を含むが、隆起部は任意の適切な形状を有することができる。例えば、隆起部は、傾斜面、平坦面、段付き面、それらの組み合わせの別のタイプの面を含むことができる。さらに、隆起部は、略三角形の断面、略円形の断面、略卵形の断面、略正方形の断面、略長方形の断面、略対称の断面、非対称の断面、別のタイプの断面またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0079】
図11の例に示される隆起部1100の断面は連続環状隆起部の一部である。他の例では、図示された断面の隆起部1100は、互いに接続されていない、コンタクトレンズをチャンバ130内で中心に配置するように、相互に間隔を置いて配置された孤立した隆起部の一部である。
【0080】
特に明記しない限り、本明細書で使用される寸法、物理的特性などを表すすべての数値または表現は、すべての場合において「おおよそ」という用語によって修飾されるものと理解される。少なくとも、均等論の適用を特許請求の範囲に適用するのを限定する試みとしてではなく、明細書に記載されている各数値パラメータまたは「おおよそ」という用語によって修飾された各数値パラメータは、少なくとも記載されている有効桁数と通常の丸め手法に照らして解釈されるべきである。
【0081】
さらに、本明細書に開示されるすべての範囲は、そこに含まれるすべてのサブ範囲またはすべての個々の値を列挙する特許請求の範囲をカバーし、支持すると理解されるべきである。たとえば、1から10の範囲は、最小値1と最大値10の間および/またはそれらを含むすべてのサブ範囲または個々の値、つまり、最小値が1以上で始まり、最大値が10以下(たとえば、5.5から10、2.34から3.56など)で終わるすべてのサブ範囲または1から10までの任意の値(たとえば、3、5.8、9.9994など)を列挙する特許請求の範囲をカバーし、サポートすると理解されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12