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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-16
(45)【発行日】2022-06-24
(54)【発明の名称】航空機着陸装置、航空機、及び関連方法
(51)【国際特許分類】
   B64C 25/60 20060101AFI20220617BHJP
   F16F 9/32 20060101ALI20220617BHJP
   F16F 9/516 20060101ALI20220617BHJP
   F16F 9/48 20060101ALI20220617BHJP
【FI】
B64C25/60
F16F9/32 H
F16F9/516
F16F9/48
【請求項の数】 19
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018025578
(22)【出願日】2018-02-16
(65)【公開番号】P2018172108
(43)【公開日】2018-11-08
【審査請求日】2021-02-12
(31)【優先権主張番号】15/445,652
(32)【優先日】2017-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】シンプソン, マーク ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】メラー, ミッチェル ローレン レイ
(72)【発明者】
【氏名】コスワース, ジェームズ イー.
(72)【発明者】
【氏名】コテット, ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン, リチャード ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】ソネンバーグ, ジョージ
【審査官】岩本 薫
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0197276(US,A1)
【文献】米国特許第02754072(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0080558(US,A1)
【文献】特開昭60-071394(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 25/60
F16F 9/32
F16F 9/516
F16F 9/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機(10)のための航空機着陸装置構造体(18、70、152)であって、
長手方向軸(24)を有する緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を備え、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が、航空機(10)によって重量をかけられたときに圧縮長さ(72)を有する圧縮構成と、前記航空機(10)によって重量をかけられていないときに伸長長さ(74)を有する伸長構成と、前記航空機(10)内に前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を収容するための且つ後退長さ(76)を有する後退構成と、の間で移行するように構成され、前記圧縮長さ(72)と前記後退長さ(76)が前記伸長長さ(74)未満であり、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が、
上側管状ハウジング(26)、
前記上側管状ハウジング(26)に動作可能に連結された下側管状ハウジング(28)であって、前記上側管状ハウジング(26)に対して長手方向に移動するように構成され、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が前記圧縮構成にあるときの圧縮位置と、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が前記伸長構成にあるときの伸長位置と、の間で長手方向に移動するように構成され、更に、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が前記後退構成にあるときの後退位置へ選択的に且つ長手方向に移動するように構成された、下側管状ハウジング(28)、及び
記上側管状ハウジング(26)の範囲内に含まれた、収縮機構(22)であって、前記収縮機構(22)が、後退機構(166)を後退軸(164)の周りで旋回させることで前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を前記航空機(10)の中へ後退させるように構成された後退アクチュエータと機械的にリンクされ、前記後退アクチュエータが、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を前記伸長構成と前記後退構成との間で移行させるように前記収縮機構(22)を作動させるように更に構成されており、前記収縮機構(22)が、アペックスピン(118)を介して下側リンク(110)に旋回可能に連結された上側リンク(108)を備え、前記アペックスピン(118)は、前記収縮機構(22)が作動したときに前記下側リンク(110)が旋回する旋回軸を画定し、前記アペックスピン(118)は、前記旋回軸が前記後退軸(164)に対して平行ではない角度となるように配置されている、収縮機構(22)を備え、
前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)が、更に、
前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)の前記下側管状ハウジング(28)と動作可能に連結された、レバーアセンブリ(21)を備え、前記レバーアセンブリ(21)が、
第1のリンク旋回ジョイント(50)を介して前記上側管状ハウジング(26)と旋回可能に連結された、前方リンク(36)、及び
前記前方リンク(36)の第2のリンク旋回ジョイント(52)に旋回可能に連結されたトラックビーム(34)であって、前記下側管状ハウジング(28)の前記上側管状ハウジング(26)に対する長手方向の移動が、前記前方リンク(36)と前記トラックビーム(34)の互いに対する旋回をもたらすように、前記下側管状ハウジング(28)と旋回可能に更に連結され、前記収縮機構(22)が、前記下側管状ハウジング(28)を前記上側管状ハウジング(26)に対して選択的に且つ長手方向に移動させるように構成され、それによって、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が前記後退構成と前記伸長構成との間で移行する際に、前記前方リンク(36)と前記トラックビーム(34)の互いに対する旋回をもたらす、トラックビーム(34)を備える、航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項2】
前記下側管状ハウジング(28)の前記上側管状ハウジング(26)に対する長手方向の移動が、前記トラックビーム(34)の中央旋回ジョイントの前記上側管状ハウジング(26)に対する長手方向の移動をもたらすように、前記トラックビーム(34)が構成され、前記中央旋回ジョイントが、前記トラックビーム(34)を前記下側管状ハウジング(28)と旋回可能に連結する、請求項1に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項3】
前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が、前記下側管状ハウジング(28)から延在する1以上の下側管状ハウジングフォーク(148)を更に備え、前記トラックビーム(34)が、前記圧縮構成、前記伸長構成、又は前記後退構成のうちの何れかにおいて前記上側管状ハウジング(26)と接触しないように、前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)が構成されるように、前記下側管状ハウジングフォーク(148)が、前記航空機(10)の前方端に向けて角度を付けられ、前記中央旋回ジョイントが、前記トラックビーム(34)を前記1以上の下側管状ハウジングフォーク(148)と旋回可能に連結する、請求項2に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項4】
前記トラックビーム(34)が、前記前方リンク(36)の前記第2のリンク旋回ジョイント(52)に旋回可能に連結されたトラック旋回ポイントを備え、前記トラック旋回ポイントが前記トラックビーム(34)の前方端領域内に配置され、前記トラックビーム(34)が軸を介して前記トラックビーム(34)の後方端領域内で車輪と旋回可能に連結され、前記トラックビーム(34)の前記後方端領域が前記トラックビーム(34)の前記前方端領域の反対側であり、前記トラックビーム(34)の前記中央旋回ジョイントが、前記トラックビーム(34)の前記トラック旋回ポイントと前記トラックビーム(34)の前記後方端領域との間に配置されている、請求項2又は3に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項5】
前記トラックビーム(34)と前記前方リンク(36)が、旋回角度を規定し、前記旋回角度の頂点が、前記下側管状ハウジング(28)に向かって開いており、前記旋回角度が、第1のラインと第2のラインとの間の交差によって形成され、前記第1のラインが、前記第1のリンク旋回ジョイント(50)の中心点と前記第2のリンク旋回ジョイント(52)の中心点に交差し、前記第2のラインが、前記トラック旋回ポイントの中心点と前記軸の中心点に交差し、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が前記伸長構成にあるときよりも、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が前記後退構成にあるときに、前記旋回角度が小さい、請求項4に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項6】
前記下側管状ハウジング(28)の前記上側管状ハウジング(26)に対する長手方向の移動が、前記旋回角度を変化させるように、前記レバーアセンブリ(21)が構成されている、請求項5に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項7】
前記伸長構成から前記後退構成へ向けられた前記下側管状ハウジング(28)の前記上側管状ハウジング(26)に対する長手方向の移動が、前記旋回角度を低減させ、それによって、前記トラックビーム(34)と前記前方リンク(36)を傾かせるように、前記レバーアセンブリ(21)が構成されている、請求項6に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項8】
前記下側管状ハウジング(28)の前記上側管状ハウジング(26)に対する長手方向の移動が、前記トラックビーム(34)の前記後方端領域の前記上側管状ハウジング(26)に対する、より大きな長手方向の移動をもたらすように、前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)が構成されている、請求項4から7のいずれか一項に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項9】
上側隔壁を前記上側管状ハウジング(26)内で下側位置から上側位置へ長手方向に移動させることが、前記下側管状ハウジング(28)の前記上側管状ハウジング(26)に対する移動を機械的にもたらすように、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が構成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項10】
前記レバーアセンブリ(21)が、単軸のレバーアセンブリ(21)である、請求項1から9のいずれか一項に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)。
【請求項11】
胴体、
前記胴体に動作可能に連結された翼アセンブリであって、前記翼アセンブリが、1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、又は車輪収容室を画定する、翼アセンブリ、並びに
前記胴体と前記翼アセンブリのうちの1以上に動作可能に連結された請求項1に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)のうちの1以上であって、飛行中に、前記1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、又は車輪収容室内に収容されるように構成された、航空機着陸装置構造体(18、70、152)のうちの1以上を備える、航空機(10)。
【請求項12】
航空機着陸装置構造体(18、70、152)を航空機(10)内に収容するために前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を後退させる方法であって、
前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を提供することであって、前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)が、緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)及びレバーアセンブリ(21)を備える、提供すること、
前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)の下側管状ハウジング(28)が、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)の上側管状ハウジング(26)に対して長手方向に移動するように、且つ、前記レバーアセンブリ(21)の前方リンク(36)が、前記レバーアセンブリ(21)のトラックビーム(34)に対して旋回するように、前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)の前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を収縮させることであって、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を前記収縮させることが、前記上側管状ハウジング(26)の範囲内に配置された収縮機構(22)によって選択的に実行され、前記収縮機構(22)が、後退機構(166)を後退軸(164)の周りで旋回させることで前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を前記航空機(10)の中へ後退させるように構成された後退アクチュエータと機械的にリンクされ、前記後退アクチュエータが、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を前記伸長構成と前記後退構成との間で移行させるように前記収縮機構(22)を作動させるように更に構成されており、前記収縮機構(22)が、アペックスピン(118)を介して下側リンク(110)に旋回可能に連結された上側リンク(108)を備え、前記アペックスピン(118)は、前記収縮機構(22)が作動したときに前記下側リンク(110)が旋回する旋回軸を画定し、前記アペックスピン(118)は、前記旋回軸が前記後退軸(164)に対して平行ではない角度となるように配置されている、収縮させること、並びに
前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を前記航空機(10)の中へ後退させること、及び、前記航空機着陸装置構造体を前記航空機(10)内に収容することを含む、方法。
【請求項13】
前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を前記収縮させることが、車輪アセンブリの車輪を前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)の前記上側管状ハウジング(26)に対して持ち上げる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を前記収縮させることが、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を、前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が前記航空機(10)によって重量をかけられていないときに伸長長さ(74)を有する伸長構成から、前記航空機(10)内に前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を収容するための且つ前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)が後退長さ(76)を有する後退構成へ移行させ、前記後退長さ(76)が前記伸長長さ(74)未満である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記レバーアセンブリ(21)が、単軸のレバーアセンブリ(21)である、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を前記収縮させることが、収縮アクチュエータによる前記収縮機構(22)の作動によって選択的に実行され、前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を前記後退させることが、前記収縮アクチュエータによって選択的に実行される、請求項12から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記緩衝支柱アセンブリ(71、100、154)を前記収縮させることが、上側隔壁を前記上側管状ハウジング(26)内で下側位置から上側位置へ長手方向に移動させることを含み、前記上側隔壁を前記長手方向に移動させることが、前記下側管状ハウジング(28)の前記上側管状ハウジング(26)に対する移動を機械的にもたらす、請求項12から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を前記提供することが、請求項1に記載の航空機着陸装置構造体(18、70、152)を提供することを含む、請求項12から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を前記提供することが、前記航空機着陸装置構造体(18、70、152)を前記航空機(10)内に設置することを含む、請求項12から18のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、航空機着陸装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大きなエンジンのファンの直径、長い胴体、長い翼、及び専用航空機下部ペイロードのうちの1以上を有する航空機は、例えば、エンジンと地上との隙間、及び、離陸の間の尾部と地上との十分な隙間を提供するために、背が高い着陸装置構造体を必要とし得る。航空機の飛行中に、着陸装置構造体は、概して、航空機の胴体内の対応する車輪格納部に収容されている。より大きな着陸装置構造体を航空機の中へ統合することは、航空機に対する高価な設計上の制約を課し、重量も追加し得る。次に、重量の追加は、航空機によるより多くの燃料消費を必要とする。
【0003】
航空機の着陸装置構造体は、概して、オレオ緩衝支柱衝撃吸収器を採用する。その中では、圧縮性気体と実質的に非圧縮性液体の両方を含む容積を、ピストンが圧縮する。容積は、そこを通って液体が流れるところのオリフィスによって分離された2つのチャンバを含む。それによって、全体の構造が、オレオ緩衝支柱衝撃吸収器の弾性的衝撃吸収と振動減衰との両方を提供する。通常、そのような着陸装置構造体は、主要フィッティング(例えば、外側チューブ)、ピストン(例えば、内側チューブ)、及びスライディングチューブシリンダー、したがって、3つのチューブ/シリンダーを含む。オレオ緩衝支柱衝撃吸収器を含む着陸装置構造体は、飛行中に車輪格納部内に収容されるために後退構成へと圧縮され得る。しかし、後退構成を実現することは、圧縮性気体を望ましくない程に高い圧力へ圧縮することを必要とし得る。したがって、そのような着陸装置構造体は、重く複雑になる傾向があり、したがって、航空機の経済性、保守、及び製造の立場から見て潜在的な不利益を生成する。
【発明の概要】
【0004】
本開示による航空機着陸装置構造体は、緩衝支柱アセンブリ、及び緩衝支柱アセンブリに動作可能に連結されたレバーアセンブリを含む。緩衝支柱アセンブリは、上側管状ハウジングに動作可能に連結された下側管状ハウジングを含む。それによって、緩衝支柱アセンブリが、伸長構成、圧縮構成、及び後退構成の間で遷移する際に、下側管状ハウジングが、上側管状ハウジングに対して長手方向に移動可能である。緩衝支柱アセンブリは、緩衝支柱アセンブリを後退構成へ選択的に移行させるように構成された、収縮機構も含む。レバーアセンブリは、上側管状ハウジングに旋回可能に連結された前方リンク、及び前方リンクと下側管状ハウジングに旋回可能に連結されたトラックビームを含む。上側管状ハウジングに対する下側管状ハウジングの長手方向の移動は、緩衝支柱アセンブリが、伸長構成と後退構成との間で移行する際に、前方リンクとトラックビームとの互いに対する旋回ももたらす。ある実施例では、前方リンクとトラックビームの旋回が、航空機着陸装置構造体の車輪アセンブリを上側管状ハウジングに対して持ち上げ且つ/又は傾ける。
【0005】
関連方法は、本開示による航空機着陸装置構造体及び/又はそれを含む航空機を提供すること、緩衝支柱アセンブリを後退構成へ収縮させること、並びに航空機着陸装置を飛行中に航空機の中へ収容するために後退させることを含む。本開示の方法では、緩衝支柱アセンブリを後退構成へ収縮させることが、レバーアセンブリの前方リンクとトラックビームを互いに対して旋回させることももたらし、それによって、車輪アセンブリを緩衝支柱アセンブリの上側管状ハウジングに対して持ち上げ且つ/又は傾ける。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】例示的な航空機の斜視図である。
図2】本開示による、航空機着陸装置構造体の実施例を表す概略的なブラックボックス図である。
図3】本開示による、航空機着陸装置構造体の実施例を表す概略的な立面図である。
図4】圧縮構成にある、本開示による、航空機着陸装置構造体の一実施例の立面部分断面図である。
図5】伸長構成にある、図4の航空機着陸装置構造体の立面部分断面図である。
図6】後退構成にある、図4の航空機着陸装置構造体の立面部分断面図である。
図7】伸長構成にある、本開示による、航空機着陸装置構造体の一実施例の一部分の拡大斜視部分断面図である。
図8】圧縮構成にある、本開示による、航空機着陸装置構造体の一実施例の一部分の拡大斜視部分断面図である。
図9】本開示による、航空機着陸装置構造体の一実施例の立面図である。
図10】地上構成にある、本開示による、航空機着陸装置構造体のための後退アクチュエータの一実施例の斜視図である。
図11】収容構成にある、図10の後退アクチュエータの斜視図である。
図12】本開示による、航空機着陸装置を収容するために緩衝支柱アセンブリを後退させる方法を概略的に表すフローチャートである。
図13】航空機の製造及び保守方法を概略的に表すフローチャートである。
図14】航空機を概略的に表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
概して、図面では、所与の例に含まれる可能性が高い要素は実線で示されているが、所与の例で任意選択的である要素は破線で示される。しかし、実線で示される要素が本開示の全ての例に必須というわけではなく、本開示の範囲を逸脱しなければ、実線で示される要素が特定の例から省略されることもある。
【0008】
図1は、本開示による、緩衝支柱アセンブリ100を含む例示的な航空機10の図である。航空機10は、概して、人間及び/又は貨物を輸送するために利用され得る。図1で示されているように、航空機10は、概して、胴体12及び胴体12に動作可能に連結された翼アセンブリ14を含む。胴体12及び/又は翼アセンブリ14は、対応する着陸装置構造体18に動作可能に連結され且つ/又は対応する着陸装置構造体18を受容するように構成された、1以上の車輪格納部16(及び/又は着陸装置収容室及び/又は車輪収容室)を画定する。着陸装置構造体18は、緩衝支柱アセンブリ100及び/又はレバーアセンブリ21を介して、胴体12及び/又は翼アセンブリ14に動作可能に連結された車輪アセンブリ20を含み得る。航空機10の幾つか実施例では、航空機10の空力特性を最適化するのみならず、乗客、貨物、及び構造的構成要素を受容するための胴体内で利用可能な容積を最大化するように、車輪格納部16の容積が最小化され得る。
【0009】
図2図3は、本開示による、緩衝支柱アセンブリ100と航空機着陸装置構造体18の例示的で非排他的な実施例の概略図である。緩衝支柱アセンブリ100は、概して、車輪アセンブリ20、レバーアセンブリ21、及び収縮機構22も含む、(本明細書で航空機着陸装置構造体18とも称される)着陸装置構造体18の一部分を形成し得る。緩衝支柱アセンブリ100は、(例えば、図3で示されている長手方向軸24に沿って)長さが変化するように構成されている。それによって、緩衝支柱アセンブリ100は、圧縮構成、伸長構成、及び後退構成の間で移行するように構成されている。圧縮構成では、緩衝支柱アセンブリ100が、(例えば、緩衝支柱アセンブリ100が、航空機10などの航空機によって完全に重量がかけられたときに)緩衝支柱アセンブリ100に加えられた圧縮力に応じた圧縮長さを有する。伸長構成では、緩衝支柱アセンブリ100が、(例えば、緩衝支柱アセンブリ100が、航空機によって重量がかけられていないときに)伸長長さを有する。そして、(例えば、航空機車輪格納部(例えば、車輪格納部16)内に航空機着陸装置構造体18を収容するための)後退構成では、緩衝支柱アセンブリ100が、飛行中に航空機着陸装置構造体18の収容を容易にするために、伸長長さ未満の後退長さを有する。
【0010】
航空機が地上にあるときに航空機の重量からの圧縮力が緩衝支柱アセンブリ100を圧縮構成へ移行させ、圧縮力を除去することが緩衝支柱アセンブリ100を伸長構成へ移行させる一方で、収縮機構22が、緩衝支柱アセンブリ100を伸長構成から(収縮構成とも称され得る)後退構成へ移行させるように構成されている。圧縮長さと後退長さは、伸長長さ未満であり、それらの全ては、緩衝支柱アセンブリ100の長手方向軸24に沿って規定される。離陸後(例えば、航空機の重量からの圧縮力が存在しないときに)、緩衝支柱アセンブリ100の長さは、短く(すなわち「収縮」)されるように構成されているので、緩衝支柱アセンブリ100及び/又は着陸装置構造体18は、車輪格納部16のサイズを増加させることなしに、より長い着陸装置構造体18を受容することができるように構成され得る。
【0011】
図3で示されているように、緩衝支柱アセンブリ100は、上側管状ハウジング26、及び上側管状ハウジング26に動作可能に連結された下側管状ハウジング28を含む。それによって、下側管状ハウジング28は、上側管状ハウジング26に対して長手方向に移動する(例えば、矢印30によって示されているように長手方向軸24に沿って移動する)ように構成されている。下側管状ハウジング28は、緩衝支柱アセンブリ100が圧縮構成にあるときの圧縮位置と緩衝支柱アセンブリ100が伸長構成にあるときの伸長位置との間で移動するように構成されている。下側管状ハウジング28は、更に、緩衝支柱アセンブリ100が後退構成にあるときの後退位置へ、選択的に且つ長手方向に移動するように構成されている。上側管状ハウジング26は、航空機の機体に連結され得る。
【0012】
収縮機構22は、少なくとも部分的に上側管状ハウジング26及び/又は下側管状ハウジング28内に含まれ、下側管状ハウジング28を上側管状ハウジング26に対して選択的に且つ長手方向に移動させるように構成され、それによって、緩衝支柱アセンブリ100を伸長構成と後退構成との間で選択的に且つ長手方向に移行させる。ある実施例では、緩衝支柱アセンブリの外部にある先行技術の機構とは対照的に、収縮機構22が、完全に上側管状ハウジング26及び/又は下側管状ハウジング28内に配置される。ある実施例では、収縮機構22が、油圧又は空気圧の収縮機構とは異なり、緩衝支柱アセンブリ100の構成要素の間の機械的(例えば、物理的)リンクである。更に又は代替的に、ある実施例では、後退アクチュエータ32による収縮機構22の(「作動」とも称され得る)起動が、レバーアセンブリ21のトラックビーム34と前方リンク36を介して、車輪アセンブリ20を上側管状ハウジング26に対して持ち上げ及び/又は傾けさせもするように、緩衝支柱アセンブリ100が構成されている。更に又は代替的に、ある実施例では、後退アクチュエータ32の作動が、緩衝支柱アセンブリ100を収縮させる(例えば、緩衝支柱アセンブリ100の長さを短くし、それによって、緩衝支柱アセンブリ100を後退構成へ移行させる)と共に、緩衝支柱アセンブリ100を航空機車輪格納部の中へ後退させもするように、緩衝支柱アセンブリ100が構成されている。本開示による航空機着陸装置構造体18は、これらの特徴のうちの1つだけを含んでもよく、これらの特徴のうちの2つの任意の組み合わせを含んでもよく、又はこれらの特徴のうちの全ての3つを含んでもよい。これらの概念の各々は、以下でより詳細に説明されることとなる。
【0013】
先ず、機械的な収縮機構22を有する緩衝支柱アセンブリ100の実施例を参照すると、緩衝支柱アセンブリ100は、上側管状ハウジング26によって支持され且つ下側位置と上側位置との間で上側管状ハウジング26に対して選択的に且つ長手方向に移動するように構成された、上側隔壁38を含み得る。緩衝支柱アセンブリ100が圧縮構成と伸長構成にあるときに、上側隔壁38は下側位置にあり、緩衝支柱100が後退構成にあるときに、上側隔壁38は上側位置にある。緩衝支柱アセンブリ100は、下側管状ハウジング28に対して固定され且つ支持された下側隔壁40も含み得る。圧力チャンバ42が、上側管状ハウジング26と下側管状ハウジング28の範囲内で、上側隔壁38と下側隔壁40との間に形成され得る。収縮機構22は、上側隔壁38を含み得る。例えば、上側隔壁38と下側管状ハウジング28との間の機械的(例えば、物理的)リンクのおかげで、上側隔壁38の上側位置への移動は、下側管状ハウジング28の後退位置への移動を機械的にもたらし得る。ある実施例では、上側隔壁38の上側位置への移動は、第3の管状部材44と第3の管状部材ストップ46の長手方向の移動を機械的にもたらす間に、第3の管状部材ストップ46が下側管状ハウジング28内に固定された内側チューブストップ48に接触し、それによって、下側管状ハウジング28が後退位置にくるまで、内側チューブストップ48と下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する移動をもたらす。
【0014】
収縮機構22の起動が車輪アセンブリ20を上側管状ハウジング26に対して持ち上げ且つ/又は傾けさせもする緩衝支柱アセンブリ100の実施例では、車輪アセンブリ20が、レバーアセンブリ21(例えば、トラックビーム34と前方リンク36)を介して、緩衝支柱アセンブリ100と動作可能に連結される。例えば、ある実施例では、前方リンク36が、第1のリンク旋回ジョイント50を介して、上側管状ハウジング26と旋回可能に連結されている。前方リンク36は、前方リンク36をトラックビーム34に旋回可能に連結する、第2のリンク旋回ジョイント52も含む。これらの実施例では、トラックビーム34が、中央旋回ジョイント54によるなどして、下側管状ハウジング28と更に旋回可能に連結され、トラックビーム34は、車輪アセンブリ20の車輪ハブ56に対して旋回可能に連結されている。例えば、トラックビーム34は、車輪ハブ56、車輪アセンブリ20の軸55、及び/又は車輪アセンブリ20の任意の他の構成要素と旋回可能に連結され得る。車輪アセンブリ20は、したがって、(例えば、前方リンク36を上側管状ハウジング26に連結する第1のリンク旋回ジョイント50を介して)前方リンク36を介して、且つ、(例えば、トラックビーム34を下側管状ハウジング28に連結する中央旋回ジョイント54を介して)トラックビーム34を介して、緩衝支柱アセンブリ100の上側管状ハウジング26及び/又は下側管状ハウジング28と動作可能に連結されている。本明細書で使用される際に、2つの構成要素が互いに対して旋回可能であると共に連結されているように、それらの構成要素が互いに対して移動可能に連結されているときに、これらの構成要素は、「旋回可能に連結されている」と言われる。
【0015】
このやり方では、トラックビーム34が、緩衝支柱アセンブリ100に対して連結され得る。それによって、下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動が、前方リンク36とトラックビーム34の互いに対する旋回をもたらす。言い換えると、本開示による幾つかの航空機着陸装置構造体18では、緩衝支柱アセンブリ100が、後退構成に移行し(例えば、収縮し)、下側管状ハウジング28が、上側管状ハウジング26に対して長手方向に移動し、トラックビーム34の少なくとも一部分も、下側管状ハウジング28に連結しているおかげで、上側管状ハウジング26に対して長手方向に移動する。トラックビーム34と下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対するこの移動は、したがって、トラックビーム34の前方リンク36に対する旋回をもたらす。それによって、緩衝支柱アセンブリ100が構成間で移行する際に、それらの2つの間の旋回角度60が変化する。ある実施例では、トラックビーム34の前方リンク36に対するそのような旋回が、車輪アセンブリ20を持ち上げ且つ/又は傾けさせ、それによって、飛行中の収容のために航空機着陸装置構造体18の全長を低減(例えば、後退)させる。
【0016】
後退アクチュエータ32が、緩衝支柱アセンブリ100を収縮させる(例えば、伸長構成から後退構成へ緩衝支柱アセンブリ100を移行させ、緩衝支柱アセンブリ100の全長を短くする)と共に飛行中に緩衝支柱アセンブリ100を航空機の中へ収容するために後退させる(例えば、飛行のために航空機車輪格納部の中へ緩衝支柱アセンブリ100を回転させる)、緩衝支柱アセンブリ100の実施例では、後退アクチュエータ32が、収縮機構22に機械的にリンクされ得る(物理的にリンクされる又は「捕われる(slaved)」とも称され得る)。それによって、緩衝支柱アセンブリ100を後退させる後退アクチュエータ32の作動が、緩衝支柱アセンブリ100を後退構成へ移行させるための収縮機構22の起動ももたらす。他の実施例では、緩衝支柱アセンブリ100が、航空機着陸装置構造体18を航空機の中へ後退させるための後退アクチュエータ32、及び収縮機構22を起動し緩衝支柱アセンブリ100を収縮させるように構成された個別の収縮アクチュエータ33を含み得る。ある実施例は、航空機着陸装置構造体18を後退させるために、後退アクチュエータ32と併せて働く後退機構166を含む。
【0017】
ある実施例では、収縮機構22が、少なくとも部分的に上側管状ハウジング26及び/又は下側管状ハウジング28の範囲内に配置される。それによって、収縮機構22は、少なくとも部分的に緩衝支柱アセンブリ100の外側の環境から遮蔽される。緩衝支柱アセンブリを収縮させ且つ/又は車輪を持ち上げるための外部機構を有する先行技術の着陸装置構造体と比較して、本開示の航空機着陸装置構造体18は、より単純であり且つ/又は疲労、損傷、及び/若しくは摩耗に対してより耐性があり得る。ある実施例では、収縮機構22が、ロッキングリンクアセンブリ106を含む。
【0018】
ある実施例では、緩衝支柱アセンブリ100が伸長構成と後退構成にあるときに緩衝支柱アセンブリ100が圧力チャンバ42内で伸長圧を有し、緩衝支柱アセンブリ100が圧縮構成にあるときに緩衝支柱アセンブリ100が圧力チャンバ42内で圧縮圧を有する。圧縮圧は、圧力チャンバ42内の緩衝支柱気体の圧縮などのために、伸長圧よりも大きい。ある実施例では、緩衝支柱アセンブリ100が後退構成にあるときの圧力チャンバ42内の後退圧が、伸長圧と実質的に等しい(例えば、緩衝支柱アセンブリ100が後退構成に移行したときに、圧力チャンバ42内の緩衝支柱流体又は気体の圧縮は実質的に存在しない)。更に、これらの実施例では、圧力チャンバ42が、緩衝支柱アセンブリ100が伸長構成と後退構成にあるときに第1の内部容積を有し、緩衝支柱アセンブリ100が圧縮構成にあるときに第2の内部容積を有し、第1の内部容積は第2の内部容積よりも大きい。
【0019】
ある実施例では、緩衝支柱アセンブリ100が、下側隔壁40から上側隔壁38に向けて長手方向に延在するように下側隔壁40に連結され又は下側隔壁40と一体的に形成された計量ピン62も含む。それによって、計量ピン62は、(第3の管状部材44の一例である)オリフィス支持チューブ45のオリフィスプレート66内に形成されたオフィリス64を通して受容されるように構成されている。計量ピン62は、緩衝支柱アセンブリ100が伸長構成と圧縮構成との間で移行する際に、オリフィス64を通って且つオリフィス64に対して長手方向に移動するように構成されている。緩衝支柱アセンブリ100が(ガスオイル緩衝支柱アセンブリとも称され得る)オレオ緩衝支柱アセンブリである実施例では、圧力チャンバ42が、上側隔壁38と下側隔壁40との間に緩衝支柱流体(例えば、緩衝支柱オイル)及び/又は緩衝支柱気体を含む。それによって、緩衝支柱アセンブリ100が構成間で移行する際に、計量ピン62が、オリフィス64を通る緩衝支柱流体の流れを計量し又は制御する。これらの実施例では、オリフィスプレート66と計量ピン62が、圧力チャンバ42内に配置されている。
【0020】
図3及び本明細書で説明される実施例は、上側管状ハウジング26を外側管状ハウジングとして示し、下側管状ハウジング28を内側管状ハウジングとし示している(例えば、下側管状ハウジング28は、上側管状ハウジング26内で又は上側管状ハウジング26の内面86に隣接して長手方向へ移動する)が、ハウジングが逆に配置されることも、本開示の範囲内にある。それによって、下側管状ハウジング28は、外側管状ハウジングであり、上側管状ハウジング26が内側管状ハウジングであり、下側管状ハウジング28は、上側管状ハウジング26の外側で又は上側管状ハウジング26の外壁87に隣接して長手方向へ移動し得る。
【0021】
ある実施例では、緩衝支柱アセンブリ100が、反動チャンバ58、及び圧力チャンバ42と反動チャンバ58との間に配置された反動バルブ59を含む。例えば、1以上の反動チャンバ58は、上側管状ハウジング26と下側管状ハウジング28との間で画定され得る。反動バルブ59は、緩衝支柱アセンブリ100が圧縮構成と伸長構成との間で移行するときに、圧力チャンバ42と反動チャンバ58との間の緩衝支柱液体の流れを規制するように構成され得る。更に又は代替的に、反動バルブ59は、緩衝支柱アセンブリ100が後退構成と伸長構成との間で移行するときに、圧力チャンバ42と反動チャンバ58との間の緩衝支柱液体の流れを選択的に妨げるように構成され得る。
【0022】
次に、図4図11を参照すると、航空機着陸装置構造体18の例示的で非排他的な実施例が示されている。必要に応じて、図2図3の概略図の参照番号が、図4図11の対応する部品を指定するために使用されるが、図4図11の実施例は非排他的であり、航空機着陸装置構造体18を示されている実施形態に限定するものではない。要するに、航空機着陸装置構造体18は、示されている図4図11の特定の実施形態に限定されず、図2図3の概略的な表現及び/又は図4図11の実施形態を参照しながら示され説明された航空機着陸装置構造体18、更に、それらの変形例の任意の数の様々な態様、構成、特徴、特性などを組み込み得るが、全てのそのような態様、構成、特徴、特性などを包含する必要はない。簡潔にするために、先ほど説明された各構成要素、部品、部分、態様、分野など、若しくはそれらの変形例は、再び説明され、示され、且つ/又は符号を付けられないが、先ほど説明された特徴、変形例などが他の実施形態で利用され得ることも本開示の範囲内である。
【0023】
図4図6は、圧縮構成(図4)、伸長構成(図5)、及び後退構成(図6)にある、(航空機着陸装置構造体18の一実施例である)航空機着陸装置構造体70を示している。航空機着陸装置構造体70は、(空気圧又は油圧であるよりもむしろ)機械的な(収縮機構22の一実施例である)収縮機構23を含む。それは、(緩衝支柱アセンブリ100の一実施例である)緩衝支柱アセンブリ71を、伸長構成から後退構成へ移行させる(例えば、収縮させる)ように構成されている。再び、航空機着陸装置構造体70は、航空機によって重量をかけられたときに(例えば、航空機が地上にあるときに)図4の圧縮構成にあり、その重量が除去されたときに(例えば、航空機が空中にあるときに)図5の伸長構成にある。静的な圧縮構成であり得る圧縮構成では、下側管状ハウジング28の大部分が、上側管状ハウジング26内に配置され、計量ピン62の大部分は、オリフィス支持チューブ45内に配置され、オリフィス支持チューブ45の大部分は、下側管状ハウジング28内に配置されている。伸長構成では、下側管状ハウジング28が、長手方向に移動し、それによって、部分的に上側管状ハウジング26の外側(例えば、上側管状ハウジング26の下方で上側管状ハウジング26の範囲内に含まれない)にあり、計量ピン62の大部分が、オリフィス支持チューブ45の外側(例えば、オリフィス支持チューブ45の下方でオリフィス支持チューブ45の範囲内に含まれない)にあり、オリフィス支持チューブ45の大部分が、下側管状ハウジング28内に含まれない。
【0024】
緩衝支柱アセンブリ71又は航空機着陸装置構造体70は、上側管状ハウジング26によって支持され且つ下側位置(図4及び図5)と上側位置(図6)との間で上側管状ハウジング26に対して選択的に且つ長手方向に移動するように構成された、上側隔壁26を含む。緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成と伸長構成にあるときに、上側隔壁38は下側位置にあり、緩衝支柱アセンブリ71が後退構成にあるときに、上側隔壁38は上側位置にある。上側隔壁38の上側位置への移動は、上側隔壁38と下側管状ハウジング28との間の機械的(例えば、物理的)リンクのおかげで、下側管状ハウジング28の後退位置への移動を機械的にもたらす。このやり方では、収縮機構23が、上側隔壁38を含む。
【0025】
より具体的には、上側隔壁38の上側位置への移動が、オリフィス支持チューブ45(又は他の第3の管状部材44)及び(第3の管状部材ストップ46の一例である)オリフィスプレートフランジ47の長手方向の移動を機械的にもたらす間に、オフィリスプレートフランジ47が、下側管状ハウジング28内に固定された内側チューブストップ48と接触し、内側チューブストップ48の長手方向の移動をもたらす。オリフィスプレートフランジ47(又は他の第3の管状部材ストップ46)による内側チューブストップ48の引き上げは、それによって、下側管状ハウジング28が図6で示されている後退位置にくるまで、下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する移動をもたらす。図7は、図5の伸長位置にある航空機着陸装置構造体70の一部分の拡大図を示し、下側位置にある上側隔壁38をより明瞭に示し、オリフィスプレートフランジ47は、下側管状ハウジング28の内側チューブストップ48と接触している。上側隔壁38が図6の上側位置に移動したときに、上側隔壁38の上側管状ハウジング26に対するそのような移動は、オリフィス支持チューブ45及びオリフィスプレートフランジ47(両方とも上側隔壁38に固定されているので)の上側管状ハウジング26に対する対応する移動をもたらす。内側チューブストップ48の下方のオリフィスプレートフランジ47の配置のために、且つ、内側チューブストップ48が下側管状ハウジング28に対して固定されているので、オリフィスプレートフランジ47が上向きに(例えば、上側隔壁38の方向へ)移動したときに、それは、内側チューブストップ48の下側68を引き上げ、それによって、下側管状ハウジング28を引き上げ、下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動をもたらす。下側管状ハウジング28のそのような長手方向の移動は、(他の実施例では、示されているようなその逆ではなくむしろ、上側管状ハウジング26が部分的に下側管状ハウジング28内にあるように配置が反転され得るが)下側管状ハウジング28を上側管状ハウジング26の内側へ更に移動し、それによって、緩衝支柱アセンブリ71の全体の高さを低減させ(例えば、緩衝支柱アセンブリ71を収縮させ)、緩衝支柱アセンブリ71を図6で示されている後退構成へ移行させる。内側チューブストップ48は、緩衝支柱アセンブリ71が伸長構成へ延伸する際に、上側管状ハウジング26が下側管状ハウジング28から完全に分離することを妨げることなどによって、下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動を制限するようにも構成され得る。
【0026】
図4の圧縮構成では、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮長さ72を有し、図5の伸長構成では、緩衝支柱アセンブリ71が伸長長さ74を有し、図6の後退構成では、緩衝支柱アセンブリ71が後退長さ76を有する。圧縮長さ72と後退長さ76は、伸長長さ74未満である。ある実施例では、圧縮長さ72が後退長さ76未満であるが、他の実施例では、圧縮長さ72と後退長さ76が互いに近似的に等しくてもよく、又は後退長さ76が圧縮長さ72未満でさえあり得る。ある実施例では、伸長長さ74が、後退長さ76よりも1.1~1.5倍だけ大きい。更に又は代替的に、伸長長さ74と後退長さ76との間の差異は、0~5インチ、5~10インチ、5~15インチ、10~25インチ、10~20インチ、10~15インチ、15~25インチ、15~20インチ、及び/又は20~25インチの範囲内にあり得る。
【0027】
この実施例では、緩衝支柱アセンブリ71が、下側管状ハウジング28に対して固定され且つ下側管状ハウジング28によって支持された下側隔壁40も含み得る。それによって、圧力チャンバ42は、上側管状ハウジング26と下側管状ハウジング28の範囲内で、上側隔壁38と下側隔壁40との間に形成されている。圧力チャンバ42は、概して、緩衝支柱アセンブリ71がオレオ緩衝支柱アセンブリである実施例などでは、緩衝支柱流体及び/又は緩衝支柱気体を含む。例えば、上側隔壁38が、上側管状ハウジング26内でガスシール82を形成し、それによって、緩衝支柱流体及び/又は緩衝支柱気体が、上側隔壁38で圧力チャンバ42から出ることを実質的に妨げる。ガスシール82は、上側隔壁38の外面84と上側管状ハウジング26の内面86との間で形成された動的な(例えば、上側隔壁38が上側位置と下側位置との間で移動する際に可動な)ガスシールであり得る。
【0028】
図7で最も優れて見られる)オリフィスプレート66と計量ピン62は、圧力チャンバ42内に配置されている。それによって、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成と伸長構成との間で移行する際に、緩衝支柱流体が、オリフィスプレート66のオリフィス64を通過し得る。このとき、計量ピン62は、流体がオリフィス64を通って流れる速度を制限する。ある実施例において、圧力チャンバ42内の緩衝支柱気体の塊は、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成にあるときに圧縮圧を有し、緩衝支柱アセンブリ71が伸長構成にあるときに伸長圧を有し、緩衝支柱アセンブリ71が後退構成にあるときに後退圧を有する。概して、圧縮圧は、伸長圧及び後退圧よりも大きい。ある実施例では、緩衝支柱アセンブリ71が、センサ又はフィードバックデータの使用なしに、圧縮構成、伸長構成、及び後退構成の間で移行するように構成されている。
【0029】
第3の管状部材44(例えば、オリフィス支持チューブ45)は、第1の端領域78から第2の端領域80へ長手方向に延在し、第3の管状部材44が、第1の端領域78内で上側隔壁38に連結されている。それによって、第3の管状部材44は、上側隔壁38に対して固定される。ある実施例では、第3の管状部材44が、実質的に円筒形状であるが、他の形状も本開示の範囲内にある。図7で最も優れて見られるように、第3の管状部材44は、外側支持チューブ壁90から内側支持チューブ壁92へ、そこを通って形成された複数のボア88を含み得る。内側支持チューブ壁92は、第3の管状部材44の内部容積94を画定し、緩衝支柱アセンブリ71が構成間で移行する際に、そこを通って、緩衝支柱流体及び/又は緩衝支柱気体が、ボア88及びオリフィス64を通過するように流れ得る。ある実施例では、各それぞれのボアが長手方向軸24に垂直なそれぞれのボア軸96を有するように、ボア88が、第3の管状部材44の壁を通して形成され得る。ある実施例では、オリフィス64の平面が、長手方向軸24と交差する。第3の管状部材44は、概して、実質的に固い。それによって、オリフィスプレート66と第3の管状部材ストップ46(例えば、オリフィスプレートフランジ47)は、この管状部材44の第1の端領域78に対して固定され、したがって、(第3の管状部材ストップ46は、第3の管状部材44の第2の端領域80内に配置され且つ/又は固定され得るが)上側隔壁38に対して固定されている。オリフィスプレート66と第3の管状部材ストップ46は、概して、互いに対して固定されている。それによって、第3の管状部材44、オリフィスプレート66、及び第3の管状部材ストップ46は、上側隔壁38が上側位置と下側位置との間で移動するときに、1つのユニットとして共に移動し、それによって、第3の管状部材44の上側管状ハウジング26に対する移動をもたらす。
【0030】
ある実施例では、第3の管状部材44、オリフィスプレート66、及び第3の管状部材ストップ46が、互いに一体的に形成されてもよく、又は共に連結された個別の構成要素であってもよい。例えば、図7で最も優れて見られるように、オリフィスプレートフランジ47の内面98は、外側支持チューブ壁90に連結され得る。オリフィスプレートフランジ47の外面101は、下側管状ハウジング28(例えば、下側管状ハウジング28の内壁102)に係合し得る。この実施例では、内側チューブストップ48が、下側管状ハウジング28の上側端領域104内で下側管状ハウジング28の内壁102に連結されている。それによって、オリフィスプレートフランジ47と内側チューブストップ48は、下側管状ハウジング28が上側管状ハウジング26に対して最大限延伸した(例えば、図5の伸長構成にある)ときに、互いに係合する。
【0031】
第3の管状部材44の第2の端領域80は、図4図7の実施例では下側管状ハウジング28内に配置されている。このとき、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成(図4)と伸長構成(図5)との間で移行する際に、下側管状ハウジング28が、第3の管状部材44に対して長手方向に移動する。図4の圧縮構成では、第3の管状部材44の大部分が、下側管状ハウジング28内に配置され、一方、図5の伸長構成では、第3の管状部材44の大部分が、下側管状ハウジング28の外側(例えば、上方)且つ上側管状ハウジング26の範囲内に配置されているが、伸長構成においてさえも、第2の端領域80は、下側管状ハウジング28内にあるままである。
【0032】
ある実施例では、図4図6で示されているように、収縮機構23が、ロッキングリンクアセンブリ106を含み得る。ある実施例では、ロッキングリンクアセンブリ106が、互いに対して旋回可能に連結された上側リンク108と下側リンク110を含む。図4図6で示されている実施例では、下側リンク110が、上側隔壁38と旋回可能に連結されている。ロッキングリンクアセンブリ106は、引き伸ばされた構成と短くされた構成との間で移行するように構成されている。緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成(図4)と伸長構成(図5)にあるときに、ロッキングリンクアセンブリ106は、引き伸ばされた構成にあり、緩衝支柱アセンブリ71が後退構成(図6)にあるときに、ロッキングリンクアセンブリ106は、短くされた構成にある。
【0033】
ロッキングリンクアセンブリ106は、双安定(bistable)の機構であり得る。それによって、ロッキングリンクアセンブリ106は、互いに対する上側リンク108と下側リンク110の2つの安定した位置を有する。例えば、引き伸ばされた構成(図4図5)では、上側リンク108と下側リンク110が、示されているようにオーバーセンターに保持され得る。短くされた構成(図6)では、上側リンク108と下側リンク110が、オーバーセンターに保持されず、その代わりに、互いに対して旋回されている。それによって、引き伸ばされた構成と比較して、短くされた構成では、ロッキングリンクアセンブリ106の全長が低減されている。更に、ロッキングリンクアセンブリ106を短くされた構成に移行させることは、下側リンク110を上側管状ハウジング26に対して長手方向に移動させる(例えば、持ち上げる)。引き伸ばされた構成では、ロッキングリンクアセンブリ106が、下側管状部材28、下側隔壁40、及び上側隔壁38を介して、ロッキングリンクアセンブリ106に伝達された航空機の重量からの力に耐えるように構成されている。それによって、ロッキングリンクアセンブリ106は、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成(図4)にあるときに、引き伸ばされた構成のままである。言い方を変えると、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成にあり、ロッキングリンクアセンブリ106が引き伸ばされた構成にあるときに、ロッキングリンクアセンブリ106は、上側隔壁38の下側隔壁40から離れる長手方向の移動を妨げるように構成され得る。それによって、緩衝支柱アセンブリ71が図4の圧縮構成にあるときに、上側隔壁38は、上側管状ハウジング26と下側隔壁40に対して実質的に適所に固定されている。
【0034】
この実施例では、ロッキングリンクアセンブリ106が、下側リンク110を介して上側隔壁38に連結されているので、ロッキングリンクアセンブリ106を短くされた構成(図6)に移行させることは、上側隔壁38の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動をもたらす。それによって、下側リンク110が上側管状ハウジング26に対して長手方向に移動する(例えば、持ち上げられる)際に、上側隔壁38は、その上側位置へ移動する。一実施例では、ロッキングリンクアセンブリ106を短くされた構成に移行させることは、第1の距離だけ下側リンク110を長手方向に移動させること、更に、対応する第2の距離だけ下側管状ハウジング28を長手方向に移動させることをもたらす。ある実施例では、第1の距離と第2の距離が、互いに対して実質的に等しくてもよい。
【0035】
収縮機構23は、その実施例が図9図11で示されている後退アクチュエータ(例えば、後退アクチュエータ32)によって、又は個別の収縮アクチュエータ33(図2)によって、作動又は係合され得る。例えば、図10図11で最も優れて見られるように、ロッキングリンクアセンブリ106の上側リンク108は、後退アクチュエータ32(又は収縮アクチュエータ33)に連結され得る。それによって、後退アクチュエータ32(又は収縮アクチュエータ33)を選択的に作動させることが、ロッキングリンクアセンブリ106を引き伸ばされた構成と短くされた構成との間で移行させる(それによって、収縮機構23を介して、緩衝支柱アセンブリ71を選択的に収縮させる)。他の実施例では、ロッキングリンクアセンブリ106の下側リンク110が、後退アクチュエータ32(又は収縮アクチュエータ33)に連結され得る。それによって、後退アクチュエータ32(又は収縮アクチュエータ33)を選択的に作動させることが、ロッキングリンクアセンブリ106を、引き伸ばされた構成と短くされた構成との間で移行させる。
【0036】
ある実施例では、上側リンク108が、上側ピン116を介するなどして、航空機の固定された構造体と旋回可能に連結され得る。ある実施例では、アペックスピン118が、上側リンク108を下側リンク110と旋回可能に連結し、下側ピン120が、下側リンク110を緩衝支柱アセンブリ71(例えば、上側隔壁38)と旋回可能に連結する。他の実施形態では、上側リンク108と下側リンク110が、他の機構を介して連結され、且つ/又は、ロッキングリンクアセンブリ106が、他の機構を介して上側隔壁38に連結され得る。更に又は代替的に、ロッキングリンクアセンブリ106は、更なるリンク、連結、及び/又は構成要素を含み得る。
【0037】
ある緩衝支柱アセンブリ100(例えば、緩衝支柱アセンブリ71)は、上側管状ハウジング26と下側管状ハウジング28との間に、(図7で最も優れて見られる)上側ベアリング122と(図5で最も優れて見られる)下側ベアリング124などのベアリングを含み得る。上側ベアリング122と下側ベアリング124は、下側管状ハウジング28から上側管状ハウジング26を半径方向に分離し、更に、(例えば、緩衝支柱アセンブリ100が、伸長構成と圧縮構成との間で、又は伸長構成と後退構成との間で移行するときに)下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動を容易にし得る。ある実施例では、上側ベアリング122と下側ベアリング124は、反動チャンバ58がそれらの間で画定されるように、長手方向に間隔を空けられる。
【0038】
図4でみられるような圧縮構成にある緩衝支柱アセンブリ71の部分拡大図である、図8で最も優れて見られるように、緩衝支柱アセンブリ71は、下側管状ハウジング28に対して下側隔壁40を配置し且つ下側隔壁40の下側管状ハウジング28に対する長手方向の移動を制限するための棚126を含み得る。例えば、棚126は、下側隔壁40の下側部分128と係合するように構成され得る。下側部分128は、上側隔壁38に面する下側隔壁40の上側部分130の反対側である。このやり方で、緩衝支柱アセンブリ71が、伸長構成、圧縮構成、又は後退構成の何れにあろうとも、下側隔壁40は、下側管状ハウジング28に対して実質的に固定され得る。
【0039】
図4図6を参照すると、本開示の航空機着陸装置構造体18は、緩衝支柱アセンブリ100に動作可能に連結された、更に、軸55を介するなどして車輪アセンブリ20に動作可能に連結された、それぞれのレバーアセンブリ21を含み得る。ある実施例では、下側管状ハウジング28が、車輪アセンブリ20及び/又はレバーアセンブリ21と直接的に連結されている。他の実施例では、下側管状ハウジング28が、1以上の中間部材(例えば、トラックビーム34)を介して、車輪アセンブリ20及び/又はレバーアセンブリ21と動作可能に連結されている。
【0040】
航空機着陸装置構造体70の実施例では、前方リンク36が、第1のリンク旋回ジョイント50を介して、上側管状ハウジング26と旋回可能に連結され、第2のリンク旋回ジョイント52を介して、トラックビーム34と旋回可能に連結されている。トラックビーム34は、下側管状ハウジング28と更に連結され、車輪ハブ56に対して連結されている(例えば、トラックビーム34は、車輪ハブ56、車輪アセンブリ20の軸55、及び/又は車輪アセンブリ20の別の構成要素と連結され得る)。このやり方では、トラックビーム34が、緩衝支柱アセンブリ71に対して連結される。それによって、下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動が、前方リンク36とトラックビーム34の互いに対する旋回をもたらす。例えば、緩衝支柱アセンブリ71が伸長構成(図5)又は後退構成(図6)にあるときよりも、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成(図4)にあるときに、前方リンク36とトラックビーム34は、互いに対して異なるように配置される。例えば、示されているように、旋回角度60は、緩衝支柱アセンブリ71が圧縮構成にあるときに鋭角であり、緩衝支柱アセンブリ71が伸長構成にあるときに鈍角である。これは、トラックビーム34と前方リンク36との間の配置に関する限定を意味するものではない(例えば、緩衝支柱アセンブリ100又は航空機着陸装置構造体18の全ての実施例が、この配置を有する必要はない)が、むしろ、緩衝支柱アセンブリ71が構成間で移行する際に互いに対して旋回する前方リンク36とトラックビーム34の一実施例を表すことを意図するものである。
【0041】
(上述されたように下側管状ハウジング28に機械的に連結されたロッキングリンクアセンブリ106と上側隔壁38を含み得る、又は異なる機構であり得る)収縮機構23は、下側管状ハウジング28を上側管状ハウジング26に対して選択的に且つ長手方向に移動させるように構成され、その移動が、この実施例では、前方リンク36のトラックビーム34に対する旋回をもたらす。言い換えると、この実施例では、緩衝支柱アセンブリ71を収縮させること(例えば、下側管状ハウジング28を上側管状ハウジング26に対して図6の後退構成へ長手方向に移動させること)が、レバーアセンブリ21に車輪ハブ56を持ち上げ且つ/又は傾けさせることももたらす。
【0042】
この実施例では、(トラックビーム34を下側管状ハウジング28に旋回可能に連結する)中央旋回ジョイント54が、下側管状ハウジング28が上側管状ハウジング26に対して長手方向に移動するときに、上側管状ハウジング26に対して長手方向に移動する。トラックビーム34は、トラック旋回ポイント132を介するなどして、前方リンク36の第2のリンク旋回ジョイント52と旋回可能に連結される。トラック旋回ポイント132は、トラックビーム34の前方端領域134内に配置され得る。ある実施例では、トラックビーム34が、後方端領域136内で車輪ハブ56に対して旋回可能に連結される。後方端領域136は、前方端領域134の反対側である。ある実施例では、中央旋回ジョイント54が、トラックビーム34の後方端領域136と前方端領域134との間に配置されている。同様に、第1のリンク旋回ジョイント50は、前方リンク36の第1の端領域138内に配置され、第2のリンク旋回ジョイント52は、前方リンク36の第2の端領域140内に配置され得るが、他の配置も本開示の範囲内にある。
【0043】
前方リンク36とトラックビーム34の相対的な動きを説明する目的で、旋回角度60が、(図4で示されている)第1のライン142と第2のライン144の交差部分で規定され得る。このとき、図面で示されているように、旋回角度60の頂点は、下側管状ハウジング28に向けて開いている。第1のライン142は、第1のリンク旋回ジョイント50及び第2のリンク旋回ジョイント52の中心点と交差し、第2のライン144は、トラック旋回ポイント132及び軸55の中心点と交差する。下側管状ハウジング29の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動が、旋回角度60が変化する(例えば、緩衝支柱アセンブリ71が短くされるか又は引き伸ばされるかに応じて増加又は減少する)ことをもたらすように、レバーアセンブリ21が構成される。旋回角度60が低減されたときに(例えば、収縮機構23又は他の収縮機構22を介するなどして緩衝支柱アセンブリ71が短くされたときに)、前方リンク36とトラックビーム34は、それぞれ、上側管状ハウジング26と下側管状ハウジング28とのそれらの連結のおかげで、傾けられる。ある実施例では、下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動が、(例えば、レバーアセンブリ21の傾きために)トラックビーム34の後方端領域136の上側管状ハウジング26に対する、より大きなそれぞれの長手方向の移動をもたらす。例えば、ある実施例では、後方端領域136の上側管状ハウジング26に対する長手方向の移動が、対応する下側管状ハウジング28の上側管状ハウジング26に対するそれぞれの長手方向の移動よりも、少なくとも1.25倍だけ大きく、少なくとも1.5倍だけ大きく、少なくとも1.75倍だけ大きく、少なくとも2倍だけ大きく、少なくとも2.5倍だけ大きく、少なくとも3倍だけ大きく、及び/又は少なくとも5倍だけ大きい。言い方を変えると、伸長構成(図5)にある航空機着陸装置構造体70の全長146と後退構成(図6)にある航空機着陸装置構造体70の全長147との間の差異によって規定される短くされた長さは、伸長構成にある緩衝支柱アセンブリ71の伸長長さ74と後退構成にある緩衝支柱アセンブリ71の後退長さ76との間の差異よりも大きくなり得る。
【0044】
下側管状ハウジング28は、下側管状ハウジング28から延在する1以上の下側管状ハウジングフォーク148を含み得る。下側管状ハウジングフォーク148は、トラックビーム34が、緩衝支柱アセンブリ71の構成のうちの何れかにおいて上側管状ハウジング26と接触しないように、航空機の前端に向けて角度が付けられ得る。トラックビーム34は、中央旋回ジョイント54を介するなどして下側管状ハウジングフォーク148と旋回可能に連結され得るが、他の実施例では、トラックビーム34が、下側管状ハウジング28の別の一部分と旋回可能に連結され得る。ある実施例では、下側管状ハウジングフォーク148が、車輪ハブ56及び/又はブレーキハウジングに対して旋回可能に連結されたブレーキロッド150と旋回可能に連結され得る。ある実施例では、レバーアセンブリ21が、「セミレバーされ」ているとも称され得る。車輪アセンブリ20は、単軸の車輪アセンブリとして示されているが、他の実施例は、更なる軸55及び/又は(1以上の)車輪のハブ56を含み得る。
【0045】
図4図6では、本開示による緩衝支柱アセンブリ71がレバーアセンブリ21を伴って示されているが、航空機着陸装置構造体の他の実施例では、より多い又は少ないリンクを含む異なる種類のレバーアセンブリが、本開示の緩衝支柱アセンブリ(例えば、収縮機構22及び/又は収縮機構23を有する緩衝支柱アセンブリ100)と組み合わされ得る。
【0046】
次に、図9図11を参照すると、(航空機着陸装置構造体18の一実施例である)航空機着陸装置構造体152は、緩衝支柱アセンブリ154、レバーアセンブリ21、及び収縮アクチュエータ33としても働く後退アクチュエータ32を含む。緩衝支柱アセンブリ154は、緩衝支柱アセンブリ100、緩衝支柱アセンブリ71、又は異なる緩衝支柱アセンブリなどの、任意の緩衝支柱アセンブリであり得る。更に又は代替的に、航空機着陸装置構造体152は、緩衝支柱アセンブリ154を車輪アセンブリ20に連結する、任意のアセンブリ(例えば、レバーアセンブリ21又は異なるアセンブリ)を含み得る。
【0047】
後退アクチュエータ32は、伸長構成と後退構成との間で緩衝支柱アセンブリ71を移行させるように構成されている。更に、後退アクチュエータ32は、飛行中に航空機の中へ収容するために航空機着陸装置構造体152を後退させるように構成されている。このやり方では、単一のアクチュエータ(例えば、後退アクチュエータ32)が、緩衝支柱アセンブリ154を収縮させると共に航空機着陸装置構造体152を後退させるようにも構成されている。これと比較して従来の着陸装置構造体は、これらの2つの異なる機能のために個別のアクチュエータを利用する。
【0048】
航空機着陸装置構造体152の実施例では、後退アクチュエータ32が、伸長構成から後退構成へ緩衝支柱アセンブリ154を収縮させるように構成された、収縮機構(例えば、収縮機構22)に捕われている。それによって、収縮機構22と後退アクチュエータ32が機械的にリンクされている。言い換えると、後退アクチュエータ32の作動は、それらの2つの間の物理的リンクを介して直接的に収縮機構22の作動をもたらす。更に、後退アクチュエータ32の作動は、レバーアセンブリ21のトラックビーム34が緩衝支柱アセンブリ154に対して傾くことをもたらし、それによって、航空機着陸装置構造体152の車輪ハブ56を、緩衝支柱アセンブリ154の上側管状ハウジング26に対して持ち上げる。
【0049】
図10図11は、ロッキングリンクアセンブリ106を含む収縮機構22に連結された後退アクチュエータ32の拡大部分断面図を示しているが、他の実施例では、後退アクチュエータ32が、異なる収縮機構22と機械的にリンクされ得る。後退アクチュエータ32は、航空機着陸装置構造体152が収容されるために航空機の中へ後退した収容構成(図11)と、航空機着陸装置構造体152が航空機車輪格納部の外側に配置された地上構成(図10)と、の間で移行するように構成されている。図10図11の実施例では、駆動リンク156が、後退機構166を介して、ロッキングリンクアセンブリ106を後退アクチュエータ32に連結する。ある実施例では、ロッキングリンクアセンブリ106の上側リンク108が、後退機構166に連結されている。更に又は代替的に、ある実施例では、ロッキングリンクアセンブリ106の下側リンク110が、後退機構166に連結されている。図10図11の実施例では、駆動リンク156が、後退機構166を上側リンク108に連結する(が、他の実施例では、駆動リンク156が、更に又は代替的に下側リンク110に連結され、又は収縮機構22の別の構成要素に連結され得る)。このやり方では、後退アクチュエータ32の作動が、収容構成と地上構成との間で航空機着陸装置構造体152を移行させ、駆動リンク156を航空機に対して且つ/又は上側管状ハウジング(例えば、上側管状ハウジング26、しかし、明瞭さのために上側管状ハウジング26は図10図11では示されていない)に対して移動させ、それによって、ロッキングリンクアセンブリ106が、引き伸ばされた構成(図10)から短くされた構成(図11)へ移行することをもたらす。ロッキングリンクアセンブリ106のそのような短縮は、上側隔壁38を持ち上げ、緩衝支柱アセンブリ(例えば、緩衝支柱アセンブリ154)を収縮させる。
【0050】
図10図11で示されているように、上側リンク108は、上側ピン116を介するなどして、航空機の固定された構造体158と旋回可能に連結され得る(が、明瞭さのために、航空機の残りの部分は示されていない)。アペックスピン118は、航空機着陸装置構造体152内で、上側リンク108と下側リンク110を共に旋回可能に連結し、下側ピン120は、下側リンク110を緩衝支柱アセンブリ154の上側隔壁38と旋回可能に連結する。ある実施例では、示されているように、駆動リンク156が、アペックスピン118に隣接してロッキングリンクアセンブリ106に連結されているが、他の配置及び位置も本開示の範囲内にある。駆動リンク156は、第1の駆動リンク端領域160、及び第1の駆動リンク端領域160の反対側の第2の駆動リンク端領域162を含み得る。ある実施例では、駆動リンク156が、第1の駆動リンク端領域160内で後退機構116と旋回可能に連結されており、第2の駆動リンク端領域162内でロッキングリンクアセンブリ106(例えば、下側リンク110)と旋回可能に連結されている。
【0051】
ある実施例では、後退機構166が、収容構成と地上構成との間で移行する際に、後退軸164の周りで旋回する。ある実施例では、後退軸164の周りでのそのような旋回が、駆動リンク156の後退軸164に対する移動をもたらす。ある実施例では、駆動リンク156のそのような移動が、収縮機構22を作動させ、それによって、緩衝支柱アセンブリ154を後退構成へ移行させる。このやり方では、後退アクチュエータ32が、後退機構166を介した航空機着陸装置構造体152の航空機の中への後退をもたらす。ある実施例では、後退機構166の後退軸164の周りでの旋回(例えば、後退アクチュエータ32を収容構成へ移行させること)が、後退アクチュエータ23の伸長によってもたらされる。後退機構166は、直接的にか又は1以上のリンク部材を介しての何れかで、緩衝支柱アセンブリ154及び/又は航空機それ自身に連結され得る。例えば、後退機構166の1つの端領域168は、上側管状ハウジング26に連結され得る。一方、後退機構166の反対側の端領域170は、後退アクチュエータ32に連結され得る。ある実施例では、後退軸164が、緩衝支柱アセンブリ154の(図10で示されている)長手方向軸24を横切っていてもよい。ある実施例では、後退機構166が、移動ビーム(walking beam)を含む。後退アクチュエータ32及び/又は後退機構166は、油圧アクチュエータ、ベル/クランクなどの、任意の適切な種類のアクチュエータ若しくは機構、又は任意の他の適切な種類のアクチュエータ若しくは機構を含み得る。
【0052】
図12は、本開示による、飛行中に航空機(例えば、航空機10)の中へ収容するために緩衝支柱アセンブリ(例えば、緩衝支柱アセンブリ100)及び/又は航空機着陸装置構造体(例えば、航空機着陸装置構造体18)を後退させるための方法200の例示的で非排他的な実施例を表すフローチャートを概略的に提供している。図12では、一部の工程が破線で囲まれている。これは、これらの工程が任意であり得るか、又は本開示による方法の任意のバージョンに対応し得ることを示す。とは言っても、本開示による全ての方法が、実線で囲まれた工程を含む必要はない。図12に示す方法及び工程は、限定的ではなく、本明細書の説明から分かるように、図示した工程の数よりも多い又は少ない数の工程を有する方法を含む、他の方法及び工程も、本開示の範囲内に含まれる。
【0053】
方法200は、概して、202で、航空機及び/又は航空機着陸装置構造体を提供すること、204で、航空機着陸装置構造体の緩衝支柱アセンブリを収縮させること、206で、航空機着陸装置構造体を後退させることを含む。202で、航空機及び/又は航空機着陸装置構造体を提供することは、本明細書で開示される緩衝支柱アセンブリのうちの何れかを有する航空機着陸装置構造体のうちの何れかを提供することを含み得る。そのような緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体は、既存の航空機内に設置されてもよく(例えば、航空機に据え付けられ得る)、又は航空機内で使用するために製造時に設けられてもよい。本開示の緩衝支柱アセンブリ及びそれを含む航空機着陸装置構造体は、それらが使用される航空機から分離して設けられてもよく、又は航空機と共に設けられてもよい。202で、航空機を提供することは、複数の緩衝支柱アセンブリ及び/若しくは航空機着陸装置構造体を有する航空機を提供することを含み、且つ/又は航空機内で使用するために複数の緩衝支柱アセンブリ及び/若しくは航空機着陸装置構造体を提供することを含み得る。
【0054】
204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させることは、概して、緩衝支柱アセンブリを伸長構成から後退構成へ移行させることなどによって、緩衝支柱アセンブリの全長を低減させることを含む。ある実施例では、204で、緩衝支柱アセンブリ204を収縮させることが、208で、上側隔壁(例えば、上側隔壁38)を下側位置から上側位置へ長手方向に移動させることを含み、それによって、上側隔壁を長手方向に移動させることが、緩衝支柱アセンブリの下側管状ハウジング(例えば、下側管状ハウジング28)の緩衝支柱アセンブリの上側管状ハウジング(例えば、上側管状ハウジング26)に対する移動を機械的にもたらし、したがって、緩衝支柱アセンブリを後退構成へ配置する。ある具体的な実施例では、208で、上側隔壁を移動させることが、第3の管状部材(例えば、ある実施例では、オリフィス支持チューブ45であり得る、第3の管状部材44)及び対応する第3の管状部材ストップ(例えば、ある実施例では、オリフィスプレートフランジ47であり得る、第3の管状部材ストップ46)の長手方向の移動を機械的にもたらす。その間、第3の管状部材ストップは、下側管状ハウジングの内側チューブストップ(例えば、内側チューブストップ48)に接触し、下側管状ハウジングの内側チューブストップ(例えば、内側チューブストップ48)の長手方向の移動をもたらし、それによって、下側管状ハウジングの後退位置への移動をもたらす。概して、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させること(例えば、208で、上側隔壁を移動させること)は、218で、航空機の離陸後に(例えば、一旦、航空機が飛行したら)実行される。
【0055】
206で、航空機着陸装置構造体を後退させることは、概して、飛行中に、航空機車輪格納部内、航空機内の着陸装置収容室内、及び/又は航空機内の車輪収容室内などの、航空機内に航空機着陸装置構造体を後退させ収容することを含む。206で、航空機着陸装置構造体を後退させることは、後退アクチュエータ(例えば、後退アクチュエータ32)によって実行され得る。ある方法200では、後退アクチュエータが、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させることを実行する、収縮機構(例えば、収縮機構22)を作動させることもする。ある実施例では、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させることが、210で、収縮アクチュエータ(例えば、ある実施例では、後退アクチュエータ32と同じアクチュエータであり得る、収縮アクチュエータ33)を作動させることを含み、それによって、212で、収縮機構212を作動させ、緩衝支柱アセンブリを収縮させる。
【0056】
ある実施例では、206で、航空機着陸装置構造体を後退させることが、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させた後で実行されてもよく、又は、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させることと実質的に同時に(例えば、共に)実行されてもよい。ある実施例では、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させること、及び、206で、航空機着陸装置構造体を後退させることは、同時に又は同じプロセス、機構、若しくはアクチュエータによって開始され得るが、ある実施例では、緩衝支柱アセンブリを収縮させることが、航空機着陸装置構造体を後退させることが完了する前に完了され得る。206で、航空機着陸装置構造体を後退させることは、ある方法では、後退アクチュエータを後退軸(例えば、後退軸164)の周りで回転させることを含み得る。
【0057】
ある実施例では、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させることが、緩衝支柱アセンブリの下側管状ハウジングを上側管状ハウジングに対して長手方向に移動させること、及び、レバーアセンブリの前方リンク(例えば、レバーアセンブリ21の前方リンク36)をレバーアセンブリのトラックビーム(例えば、トラックビーム34)に対して旋回させることを含む。このやり方では、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させることが、214で、トラックビームを傾かせること、及び/又は、216で、トラックビームを上側管状ハウジングに対して持ち上げることを含み得る。214で、トラックビームを傾かせること、及び、216で、トラックビームを持ち上げることは、概して、車輪アセンブリの車輪(例えば、車輪アセンブリ20の車輪ハブ56)をトラックビームと共に持ち上げることももたらす。
【0058】
ある方法200は、220で、ロッキングリンクアセンブリ(例えば、ロッキングリンクアセンブリ106)を引き伸ばされた構成でロックすることを含み、それは、緩衝支柱アセンブリが伸長構成と圧縮構成の両方にあるときに、緩衝支柱アセンブリの上側隔壁をその下側位置に保持し得る。204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させる前に(又は緩衝支柱アセンブリを収縮させるのと実質的に同時に)、222で、ロッキングリンクアセンブリが、ロック解除されて、その短くされた構成に移行してもよく、それによって、上側隔壁をその上側位置へ移動させ、緩衝支柱アセンブリを後退構成へ移行させる。ある方法200では、222で、ロッキングリンクアセンブリをロック解除することが、204で、緩衝支柱アセンブリを収縮させることの部分であり得る。
【0059】
方法200は、224で、収縮機構を後退アクチュエータと機械的にリンクさせることを含み得る。それによって、収縮機構は、後退アクチュエータに機械的に捕われ、後退アクチュエータの作動が収縮機構の作動をもたらす。
【0060】
次に、図13図14を参照すると、本開示の実施形態が、図13で示される航空機の製造及び保守方法500、及び図14で示される航空機10に照らして説明され得る。製造前段階では、例示的な方法500が、航空機10の仕様及び設計504と、材料の調達506とを含み得る。製造段階では、航空機10の構成要素及びサブアセンブリの製造508と、システムインテグレーション510とが行われる。その後、航空機10は、認可及び納品512を経て運航514に供され得る。顧客による運航中、航空機10には、(改造、再構成、改修なども含み得る)定期的な整備及び保守516が予定される。
【0061】
方法500の各工程は、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータ(例えば、顧客)によって、実行され又は実施され得る。本明細書の目的のために、システムインテグレータは、限定しないが、任意の数の航空機製造者及び主要システムの下請業者を含み得、第三者は、限定しないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含み得、且つ、オペレータは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などであり得る。
【0062】
図14で示されるように、例示的な方法500によって製造された航空機10は、複数のシステム520及び内装522を備えた機体518を含み得る。高レベルのシステム520の例には、推進システム524、電気システム526、油圧システム528、及び環境システム530のうちの1以上が含まれる。任意の数の他のシステムも含まれ得る。航空宇宙産業の例を示しているが、本明細書で開示されている発明の原理は、自動車産業のような他の産業にも適用され得る。
【0063】
本明細書中で具現化される装置及び方法は、製造及び保守方法500の任意の1以上の段階において用いられ得る。例えば、製造プロセス508に対応する構成要素又はサブアセンブリは、航空機10の運航中に製造される構成要素又はサブアセンブリと同様の方法で作製または製造され得る。また、1以上の装置の実施形態、方法の実施形態、或いはそれらの組み合わせは、例えば、航空機10の組立てを実質的に効率化するか、又は航空機10のコストを削減することにより、製造段階508及び510で利用され得る。同様に、装置の実施形態、方法の実施形態、或いはそれらの組み合わせのうちの1以上を、航空機10の運航中に、例えば、限定しないが、保守及び整備516に利用することができる。
【0064】
本開示による発明対象の例示的で非排他的な実施例が、以下に列挙される段落に記載される。
A1.
航空機着陸装置構造体のための緩衝支柱アセンブリであって、前記緩衝支柱アセンブリが、航空機によって重量をかけられたときに圧縮長さを有する圧縮構成と、前記航空機によって重量をかけられていないときに伸長長さを有する伸長構成と、前記航空機内に前記航空機着陸装置構造体を収容するための且つ後退長さを有する後退構成と、の間で移行するように構成され、前記圧縮長さと前記後退長さが前記伸長長さ未満であり、前記圧縮長さ、前記後退長さ、及び前記伸長長さが、前記緩衝支柱アセンブリの長手方向軸に沿って規定され、前記緩衝支柱アセンブリが、
上側管状ハウジング、
前記上側管状ハウジングによって支持され、且つ、下側位置と上側位置との間で前記上側管状ハウジングに対して選択的に且つ長手方向に移動するように構成された、上側隔壁であって、前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるとき、及び、前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときに、前記上側隔壁が前記下側位置にあり、前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときに、前記上側隔壁が前記上側位置にある、上側隔壁、
前記上側管状ハウジングに動作可能に連結された下側管状ハウジングであって、前記上側管状ハウジングに対して長手方向に移動するように構成された、下側管状ハウジング、及び
前記下側管状ハウジングに対して固定され且つ支持された下側隔壁を備え、
前記下側管状ハウジングが、前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときの圧縮位置と、前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときの伸長位置と、の間で長手方向に移動するように構成され、前記下側管状ハウジングが、更に、前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときの後退位置へ選択的に且つ長手方向に移動するように構成され、前記上側隔壁の前記上側位置への移動が前記下側管状ハウジングの前記後退位置への移動を機械的にもたらすように、前記緩衝支柱アセンブリが構成されている、緩衝支柱アセンブリ。
A1.1.
前記緩衝支柱アセンブリが圧力チャンバを画定し、前記緩衝支柱アセンブリが、前記伸長構成及び前記後退構成にあるときに、前記圧力チャンバ内で伸長圧を有し、前記緩衝支柱アセンブリが、前記圧縮構成にあるときに、前記圧力チャンバ内で圧縮圧を有し、前記圧縮圧が前記伸長圧よりも大きく、前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成及び前記後退構成にあるときに、前記圧力チャンバが第1の内部容積を有し、前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときに、前記圧力チャンバが第2の内部容積を有し、前記第1の内部容積が前記第2の内部容積よりも大きい、段落A1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A2.
第1の端領域から第2の端領域へ長手方向に延在する第3の管状部材を更に備え、前記第3の管状部材が前記上側隔壁に対して実質的に固定されるように、前記第1の端領域が前記上側隔壁に連結されている、段落A1又はA1.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A2.1.
前記第3の管状部材が、オリフィス支持チューブを備える、段落A2に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A3.
前記第3の管状部材が、実質的に円筒形状である、段落A2又はA2.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A4.
前記第3の管状部材が、内部に形成された複数のボアを備え、各それぞれのボアが外側支持チューブ壁から内側支持チューブ壁へ延在し、前記内側支持チューブ壁が、前記第3の管状部材の内部容積を画定する、段落A2からA3の何れか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A4.1.
前記複数のボアの各それぞれのボアが、前記緩衝支柱アセンブリの前記長手方向軸に実質的に垂直なそれぞれのボア軸を有する、段落A4に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A4.2.
前記複数のボアが、前記第3の管状部材の前記内部容積内の流体が前記第3の管状部材を出ることを可能にするように構成されている、段落A4又はA4.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A5.
前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときに、前記第3の管状部材の少なくとも大部分が、前記下側管状ハウジング内に配置されている、段落A2からA4.2のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A6.
前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときに、前記第3の管状部材の大部分が、前記下側管状ハウジングの外側で前記上側管状ハウジング内に配置されている、段落A2からA5のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A7.
前記第3の管状部材の前記第2の端領域が、前記下側管状ハウジング内に配置されている、段落A2からA6のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A8.
前記下側管状ハウジングが、前記第3の管状部材に対して長手方向に移動するように構成されている、段落A2からA7のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A9.
前記第3の管状部材が、前記上側管状ハウジング内に配置されている、段落A2からA8のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A10.
前記第3の管状部材の前記第2の端領域が、内部に形成されたオリフィスを有するオリフィスプレートを備える、段落A2からA9のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A10.1.
前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成と前記伸長構成との間で移行するときに、緩衝支柱液体が、前記オリフィスプレートの前記オリフィスを通過する、段落A10に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A10.2.
前記オリフィスプレートが、前記上側隔壁に対して固定されている、段落A10又はA10.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A11.
前記オリフィスが、前記緩衝支柱アセンブリの前記長手方向軸と交差する、段落A10からA10.2のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A12.
計量ピンが前記オリフィスを通って且つ前記オリフィスに対して長手方向に移動するように、前記オリフィスが、前記下側隔壁に連結された前記計量ピンを受容するように構成されている、段落A10からA11のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A13.
前記緩衝支柱アセンブリが、前記第3の管状部材の前記第2の端領域内に固定された第3の管状部材ストップを更に備える、段落A2からA12のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A13.1.
前記第3の管状部材ストップが、前記第3の管状部材のオリフィスプレートに対して固定されたオリフィスプレートフランジを備える、段落A13に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A14.
前記第3の管状部材ストップの内面が、前記第3の管状部材の外側支持チューブ壁に連結されている、段落13又は13.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A15.
前記第3の管状部材ストップの外面が、前記下側管状ハウジングに係合する、段落A13からA14のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A15.1.
前記第3の管状部材ストップの前記外面が、前記下側管状ハウジングの内壁に係合する、段落A15に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A16.
前記下側管状ハウジングが、前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動を制限するように構成された内側チューブストップを備える、段落A1からA15.1のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A17.
前記内側チューブストップが、前記下側管状ハウジングの内壁上に形成され又は前記下側管状ハウジングの内壁に連結されている、段落A16に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A18.
前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときに、前記内側チューブストップが、前記下側管状ハウジングが前記上側管状ハウジングから取り外されることを妨げるように構成されている、段落A16又はA17に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A19.
前記内側チューブストップが、前記下側管状ハウジングの上側端領域内にある、段落A16からA18のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A20.
前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときに、第3の管状部材ストップが前記内側チューブストップに係合する、段落A16からA19のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A21.
前記内側チューブストップの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動をもたらすように、前記内側チューブストップが、前記下側管状ハウジングに対して固定されている、A16からA20のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A22.
前記上側隔壁の前記上側位置への移動が、第3の管状部材と第3の管状部材ストップの長手方向の移動を機械的にもたらす間に、前記第3の管状部材ストップが前記下側管状ハウジングの内側チューブストップに接触し、それによって、前記内側チューブストップと前記下側管状ハウジングの前記後退位置への移動をもたらすように、前記緩衝支柱アセンブリが構成されている、段落A1からA21のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A23.
前記伸長構成において、前記上側隔壁と前記下側管状ハウジングが、互いに対して機械的にリンクされている、段落A1からA22のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A24.
前記緩衝支柱アセンブリが、前記下側隔壁に連結された計量ピンを更に備え、前記計量ピンが、前記下側隔壁から前記上側隔壁に向けて長手方向に延在している、段落A1からA23のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A24.1.
前記計量ピンが、前記下側隔壁と一体的に形成されている、段落A24に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A25.
前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成と前記伸長構成との間で移行するときに、前記計量ピンがオリフィスプレートのオリフィスを通る緩衝支柱液体の流れを計量し且つ/又は制御するように構成されるように、前記計量ピンが前記オリフィスを通って延在するように構成されている、段落A24又はA24.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A26.
前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときに、前記計量ピンが、少なくとも部分的に第3の管状部材内に配置されている、段落A24からA25のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A27.
前記下側管状ハウジングに対して前記下側隔壁を配置し、前記下側隔壁の前記下側管状ハウジングに対する長手方向の移動を制限するための棚を、前記下側管状ハウジングが備える、段落A1からA26に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A27.1.
前記棚が、前記下側隔壁の下側部分に係合するように構成され、前記下側部分が、前記上側隔壁に面する前記下側隔壁の上側部分の反対側である、段落A27に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A28.
互いに対して旋回可能に連結された上側リンクと下側リンクを備えたロッキングアセンブリを更に備え、前記下側リンクが前記上側隔壁と旋回可能に連結されている、段落A1からA27.1のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A29.
前記ロッキングリンクアセンブリが、引き伸ばされた構成と短くされた構成との間で移行するように構成され、前記緩衝支柱アセンブリが、前記圧縮構成にあるとき、及び、前記伸長構成にあるときに、前記ロッキングリンクアセンブリが前記引き伸ばされた構成にあるように、前記緩衝支柱アセンブリが構成され、前記緩衝支柱アセンブリが、前記後退構成にあるときに、前記ロッキングアセンブリが前記短くされた構成にあるように、前記緩衝支柱アセンブリ構成されている、段落A28に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A30.
前記引き伸ばされた構成において、前記上側リンクと前記下側リンクが、オーバーセンターに保持されている、段落A29に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A31.
前記短くされた構成において、前記上側リンクと前記下側リンクが、オーバーセンターに保持されていない、段落A29又はA30に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A31.1.
下側管状部材、前記下側隔壁、及び前記上側隔壁を介して前記ロッキングリンクアセンブリに伝達される前記航空機の前記重量の力に耐えるように、前記ロッキングリンクアセンブリが構成され、前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときに、前記ロッキングアセンブリが前記引き伸ばされた構成にあるままである、段落A29からA31のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A32.
前記ロッキングリンクアセンブリの前記引き伸ばされた構成から前記短くされた構成への移行が、前記上側隔壁の前記上側位置への長手方向の移動をもたらす、段落A29からA31.1のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A32.1.
前記ロッキングリンクアセンブリの前記引き伸ばされた構成から前記短くされた構成への移行が、前記下側リンクの第1の距離の長手方向の移動をもたらし、前記第1の距離に実質的に等しい距離だけの前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動をもたらす、段落A29からA32のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A33.
前記上側リンクが、前記ロッキングリンクアセンブリを前記引き伸ばされた構成と前記短くされた構成との間で選択的に移行させるように構成された収縮アクチュエータに連結されている、段落A28からA32.1のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A33.1.
前記下側リンクが、前記ロッキングリンクアセンブリを前記引き伸ばされた構成と前記短くされた構成との間で選択的に移行させるように構成された収縮アクチュエータに連結されている、段落A28からA33のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A33.2.
前記上側リンクが、前記航空機の固定された構造体と旋回可能に連結され、前記航空機着陸装置構造体が、前記航空機の前記固定された構造体の構成要素である、段落A28からA33.1のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A33.3.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記上側リンクを前記航空機に旋回可能に連結する上側ピンを備える、段落A28からA33.2のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A33.4.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記上側リンクを前記下側リンクに旋回可能に連結するアペックスピンを備える、段落A28からA33.3のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A33.5.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記下側リンクを前記緩衝支柱アセンブリの前記上側隔壁に旋回可能に連結する下側ピンを備える、段落A28からA33.4のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A33.6.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記下側リンクを収縮アクチュエータに連結する駆動リンクを備える、段落A28からA33.5のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A34.
前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときに、前記ロッキングリンクアセンブリが、前記上側隔壁の前記下側隔壁から離れる長手方向の移動を妨げる、段落A28からA33.6のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A35.
圧力チャンバが、前記上側管状ハウジングと前記下側管状ハウジングの範囲内で、前記下側隔壁と前記上側隔壁との間に画定される、段落A1からA34のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A35.1.
オリフィスプレートが、前記圧力チャンバ内に配置されている、段落A35に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A35.2.
計量ピンが、前記圧力チャンバ内に配置されている、段落A35又はA35.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A36.
前記上側隔壁が、前記上側管状ハウジング内にガスシールを形成し、それによって、緩衝支柱液体又は緩衝支柱気体が前記上側隔壁において前記圧力チャンバを出ることを実質的に妨げる、段落A35からA35.2のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A36.1.
前記ガスシールが、動的なガスシールである、段落A36に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A36.2.
前記ガスシールが、前記上側隔壁の外面と前記上側管状ハウジングの内面との間に形成されている、段落A36又はA36.1に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A37.
前記圧力チャンバ内に配置された緩衝支柱液体の容積と緩衝支柱気体の塊を更に備え、前記緩衝支柱気体の塊が、前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときに圧縮圧を有し、前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときに伸長圧を有し、前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときに後退圧を有し、前記圧縮圧が前記伸長圧と前記後退圧よりも大きい、段落A35からA36.2のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A38.
前記緩衝支柱アセンブリが、センサ又はフィードバックデータの使用なしに、前記圧縮構成、前記伸長構成、及び前記後退構成の間で移行するように構成されている、段落A1からA37のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A39.
前記上側管状ハウジングが、航空機車輪格納部内で動作可能に且つ後退軸の周りで旋回可能に連結されるように構成され、前記後退軸が、前記緩衝支柱アセンブリの前記長手方向軸を横切っている、段落A1からA38のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A40.
前記上側管状ハウジングと前記下側管状ハウジングのうちの一方が外側管状ハウジングを備え、前記上側管状ハウジングと前記下側管状ハウジングのうちの他方が内側管状ハウジングを備え、前記内側管状ハウジングが前記外側管状ハウジング内で延在している、段落A1からA39のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A41.
前記上側管状ハウジングと前記下側管状ハウジングのうちの少なくとも一方が反動チャンバを画定し、前記緩衝支柱アセンブリが、
圧力チャンバと前記反動チャンバとの間に配置された反動バルブを更に備え、前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成と前記圧縮構成との間で移行するときに、前記反動バルブが、前記圧力チャンバと前記反動チャンバとの間の緩衝支柱液体の流れを規制するように構成されている、段落A1からA40のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A42.
前記反動チャンバが、前記上側管状ハウジングと前記下側管状ハウジングとの間で画定されている、段落A41に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A43.
前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成と前記後退構成との間で移行するときに、前記反動バルブが、前記圧力チャンバと前記反動チャンバとの間の前記緩衝支柱液体の流れを選択的に妨げるように更に構成されている、段落A41又はA42に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A44.
前記緩衝支柱アセンブリが、前記上側管状ハウジングを前記下側管状ハウジングから半径方向に分離するように構成された上側ベアリングと下側ベアリングを更に備え、前記緩衝支柱アセンブリが、前記伸長構成と前記圧縮構成との間で及び/又は前記伸長構成と前記後退構成との間で移行する際に、前記上側ベアリングと前記下側ベアリングが、前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動を容易にするように更に構成されている、段落A1からA42のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A45.
反動チャンバが、前記上側ベアリングと前記下側ベアリングとの間で画定されるように、前記上側ベアリングが、前記下側ベアリングから長手方向に間隔を空けられている、段落44に記載の緩衝支柱アセンブリ。
A46.
前記伸長長さが、前記後退長さよりも、1.1から1.5倍だけ大きい、段落A1からA45のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A47.
前記伸長長さと前記後退長さとの間の差異が、10から25インチ、10から20インチ、10から15インチ、15から25インチ、15から20インチ、又は20から25インチの範囲内にある、段落A1からA46のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A48.
前記緩衝支柱アセンブリの前記後退構成への移行の間に、前記緩衝支柱アセンブリ内で緩衝支柱流体又は緩衝支柱気体の圧縮が実質的に存在しない、段落A1からA47のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A49.
前記下側位置と前記上側位置との間で前記上側隔壁を選択的に移動させるように構成された、収縮アクチュエータを更に備える、段落A1からA48のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ。
A50.
段落A1からA49のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリを備えた、航空機着陸装置構造体であって、
前記緩衝支柱アセンブリの前記下側管状ハウジングに動作可能に連結された少なくとも1つの車輪アセンブリを更に備える、航空機着陸装置構造体。
A50.1.
前記航空機着陸装置構造体が、前記航空機車輪格納部内、前記航空機内の着陸装置収容室内、及び/又は前記航空機内の車輪収容室内に収容されるように構成されている、段落A50に記載の航空機着陸装置構造体。
A50.2.
前記緩衝支柱アセンブリと動作可能に連結され、軸を介して前記車輪アセンブリに動作可能に更に連結された、レバーアセンブリを更に備える、段落A50又はA50.1に記載の航空機着陸装置構造体。
A51.
前記緩衝支柱アセンブリが、セミレバーされている、段落A50.2に記載の航空機着陸装置構造体。
A52.
前記下側管状ハウジングが、前記少なくとも1つの車輪アセンブリ及び/又はレバーアセンブリと直接的に連結されている、段落A50からA51のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
A53.
前記下側管状ハウジングが、1以上の中間部材を介して、前記少なくとも1つの車輪アセンブリ及び/又はレバーアセンブリと動作可能に連結されている、段落A50からA51のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
B1.
胴体、
前記胴体に動作可能に連結された翼アセンブリであって、前記胴体と前記翼アセンブリのうちの1以上が、1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室を画定する、翼アセンブリ、並びに
前記胴体及び/又は前記翼アセンブリに動作可能に連結された段落A1からA53のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体のうちの1以上であって、前記1以上の緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体が、飛行中に、前記1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室内に収容されるように構成された、緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体のうちの1以上を備える、航空機。
B2.
前記緩衝支柱アセンブリの前記上側管状ハウジングが、前記航空機の前記胴体に連結されている、段落B1に記載の航空機。
C1.
航空機着陸装置構造体を航空機内に収容するために緩衝支柱アセンブリを後退させる方法であって、
上側隔壁を上側管状ハウジング内で下側位置から上側位置へ長手方向に移動させることによって前記緩衝支柱アセンブリを収縮させることを含み、前記上側隔壁を前記長手方向に移動させることが、下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する移動を機械的にもたらす、方法。
C2.
段落A1からA53のいずれか1つに記載の1以上の緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体を有する航空機を提供することを更に含む、段落C1に記載の方法。
C2.1.
段落A1からA53のいずれか1つに記載の1以上の緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体を提供することを更に含む、段落C1に記載の方法。
C3.
ロッキングリンクアセンブリを引き伸ばされた構成にロックし、それによって、前記上側隔壁を前記下側位置に保持することを更に含む、段落C1からC2.1のいずれか1つに記載の方法。
C4.
ロッキングリンクアセンブリをロック解除し、前記ロッキングリンクアセンブリを短くされた構成に移行させ、それによって、前記上側隔壁を前記上側位置へ長手方向に移動させることを更に含む、段落C1からC3のいずれか1つに記載の方法。
C5.
前記上側隔壁を前記上側位置へ前記長手方向に移動させることが、前記緩衝支柱アセンブリを後退構成へ移行させる、段落C1からC4のいずれか1つに記載の方法。
C6.
前記上側隔壁を前記上側位置へ前記長手方向に移動させることが、前記航空機の離陸後に実行される、段落C1からC5のいずれか1つに記載の方法。
C7.
前記航空機着陸装置構造体を前記航空機内に収容することを更に含む、段落C1からC6のいずれか1つに記載の方法。
C8.
前記上側隔壁が、前記緩衝支柱アセンブリ内で圧力チャンバを部分的に画定する、段落C1からC7のいずれか1つに記載の方法。
C9.
前記緩衝支柱アセンブリが、段落A1からA49のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリである、段落C1からC8のいずれか1つに記載の方法。
C10.
前記緩衝支柱アセンブリを、航空機車輪格納部、航空機着陸装置収容室、又は車輪収容室の中へ後退させることを更に含む、段落C1からC9のいずれか1つに記載の方法。
C11.
前記緩衝支柱アセンブリを前記後退させることが、後退アクチュエータによって実行され、前記後退アクチュエータが、前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることを実行する収縮機構を作動させる、段落C10に記載の方法。
C12.
前記緩衝支柱アセンブリを前記後退させることが、前記緩衝支柱アセンブリ及び前記緩衝支柱アセンブリに動作可能に連結された車輪アセンブリを後退させることを含み、前記車輪アセンブリが、セミレバーされた車輪アセンブリを備える、段落C10からC11のいずれか1つに記載の方法。
C13.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、前記上側隔壁の前記上側位置への移動を含み、それによって、第3の管状部材と第3の管状部材ストップの長手方向の移動を機械的にもたらす間に、前記第3の管状部材ストップが、前記下側管状ハウジングの内側チューブストップに接触し、前記下側管状ハウジングの内側チューブストップの長手方向の移動をもたらし、それによって、前記下側管状ハウジングの後退位置への移動をもたらす、段落C1からC12のいずれか1つに記載の方法。
D1.
航空機での段落A1からA53のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ又は航空機着陸装置構造体の使用。
D2.
飛行中に航空機着陸装置構造体を後退構成で航空機内に収容するための、段落A1からA53のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリ又は航空機着陸装置構造体の使用。
D3.
人間及び/又は貨物を輸送するための段落B1又はB2に記載の航空機の使用。
E1.
航空機着陸装置構造体であって、
長手方向軸を有する緩衝支柱アセンブリを備え、前記緩衝支柱アセンブリが、航空機によって重量をかけられたときに圧縮長さを有する圧縮構成と、前記航空機によって重量をかけられていないときに伸長長さを有する伸長構成と、航空機車輪格納部、着陸装置収容室、又は車輪収容室内に前記航空機着陸装置構造体を収容するための且つ後退長さを有する後退構成と、の間で移行するように構成され、前記圧縮長さと前記後退長さが前記伸長長さ未満であり、前記緩衝支柱アセンブリが、
上側管状ハウジング、
前記上側管状ハウジングに動作可能に連結された下側管状ハウジングであって、前記上側管状ハウジングに対して長手方向に移動するように構成され、前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときの圧縮位置と、前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときの伸長位置と、の間で長手方向に移動するように構成され、更に、前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときの後退位置へ選択的に且つ長手方向に移動するように構成された、下側管状ハウジング、及び
少なくとも部分的に前記上側管状ハウジング及び/又は前記下側管状ハウジング内に含まれた、収縮機構を備え、
前記航空機着陸装置構造体が、更に、
前記緩衝支柱アセンブリの前記下側管状ハウジングと動作可能に連結された、レバーアセンブリを備え、前記レバーアセンブリが、
第1のリンク旋回ジョイントを介して前記上側管状ハウジングと旋回可能に連結された、前方リンク、及び
前記前方リンクの第2のリンク旋回ジョイントに旋回可能に連結されたトラックビームであって、前記下側管状ハウジングと旋回可能に更に連結され、車輪アセンブリの車輪に対して旋回可能に更に連結され、前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記前方リンクと前記トラックビームの互いに対する旋回をもたらすように、前記緩衝支柱アセンブリに対して連結され、前記収縮機構が、前記下側管状ハウジングを前記上側管状ハウジングに対して選択的に且つ長手方向に移動させるように構成され、それによって、前記前方リンクと前記トラックビームの互いに対する旋回をもたらす、トラックビームを備える、航空機着陸装置構造体。
E2.
前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記トラックビームの中央旋回ジョイントの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動をもたらすように、前記トラックビームが構成され、前記中央旋回ジョイントが、前記トラックビームを前記下側管状ハウジングと旋回可能に連結する、段落E1に記載の航空機着陸装置構造体。
E3.
前記トラックビームが、前記前方リンクの前記第2のリンク旋回ジョイントに旋回可能に連結されたトラック旋回ポイントを備える、段落E1又はE2に記載の航空機着陸装置構造体。
E3.1.
前記トラック旋回ポイントが、前記トラックビームの前方端領域内に配置されている、段落E3に記載の航空機着陸装置構造体。
E4.
前記トラックビームが、前記トラックビームの後方端領域内で前記車輪に対して旋回可能に連結されている、段落E1からE3.1のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E4.1.
前記トラックビームの前記後方端領域が、前記トラックビームの前方端領域の反対側である、段落E4に記載の航空機着陸装置構造体。
E4.3.
前記トラックビームが、軸を介して、前記トラックビームの前記後方端領域内で前記車輪に対して旋回可能に連結されている、段落E4又はE4.1に記載の航空機着陸装置構造体。
E5.
前記トラックビームの中央旋回ジョイントが、前記トラックビームのトラック旋回ポイントと前記トラックビームの後方端領域との間に配置されている、段落E1からE4.3のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E6.
前記第1のリンク旋回ジョイントが、前記前方リンクの第1の端領域内に配置されている、段落E1からE5のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E7.
前記第2のリンク旋回ジョイントが、前記前方リンクの第2の端領域内に配置されている、段落E1からE6のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E8.
前記前方リンクの第2の端領域が、前記前方リンクの第1の端領域の反対側である、段落E1からE7のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E9.
前記トラックビームと前記前方リンクが、旋回角度を規定し、前記旋回角度の頂点が、前記下側管状ハウジングに向かって開いており、前記旋回角度が、第1のラインと第2のラインとの間の交差によって形成され、前記第1のラインが、前記第1のリンク旋回ジョイントと前記第2のリンク旋回ジョイントの中心点に交差し、前記第2のラインが、トラック旋回ポイントと軸の中心点に交差している、段落E1からE8のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E10.
前記緩衝支柱アセンブリが前記圧縮構成にあるときに、前記旋回角度が鋭角である、段落E9に記載の航空機着陸装置構造体。
E11.
前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときに、前記旋回角度が鈍角である、段落E9又はE10に記載の航空機着陸装置構造体。
E12.
前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときに、前記旋回角度が鈍角である、段落E9からE11のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E13.
前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときに、前記旋回角度が近似的に直角である、段落E9からE12のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E13.1.
前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成にあるときよりも、前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときに、前記旋回角度が小さい、段落E9からE13のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E14.
前記緩衝支柱アセンブリが前記後退構成にあるときに、前記旋回角度が鋭角である、段落E9からE13.1のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E14.1.
前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記旋回角度を変化させるように、前記レバーアセンブリが構成されている、段落E9からE14のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E14.2.
前記伸長構成から前記後退構成への前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記旋回角度を低減させ、それによって、前記トラックビーム及び/又は前方リンクを傾かせるように、前記レバーアセンブリが構成されている、段落E9からE14.1のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E15.
前記車輪アセンブリを更に備え、前記車輪アセンブリが単軸の車輪アセンブリである、段落E1からE14.2のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E16.
前記レバーアセンブリが、セミレバーされている、段落E1からE15のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E17.
前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記トラックビームの後方端領域の前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動をもたらすように、前記レバーアセンブリが構成されている、段落E1からE16のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E18.
前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記トラックビームの前記後方端領域の前記上側管状ハウジングに対する、より大きな長手方向の移動をもたらすように、前記航空機着陸装置構造体が構成されている、段落E17に記載の航空機着陸装置構造体。
E19.
前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動が、前記下側管状ハウジングの前記長手方向の移動よりも少なくとも1.25倍大きい、少なくとも1.5倍大きい、少なくとも1.75倍大きい、少なくとも2倍大きい、少なくとも2.5倍大きい、少なくとも3倍大きい、且つ/又は少なくとも5倍大きい、前記トラックビームの前記後方端領域の前記上側管状ハウジングに対する長手方向の移動をもたらすように、前記航空機着陸装置構造体が構成されている、段落E18に記載の航空機着陸装置構造体。
E20.
前記緩衝支柱アセンブリが前記伸長構成から前記後退構成へ移行したときに、前記航空機着陸装置構造体の全長が短縮量だけ低減され、前記短縮量が、前記伸長構成にある前記緩衝支柱アセンブリの前記伸長長さと前記後退構成にある前記緩衝支柱アセンブリの前記後退長さとの間の差異よりも大きい、段落E1からE19のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E21.
前記緩衝支柱アセンブリが、段落A1からA49のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリである、段落E1からE20のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E21.1.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリの前記上側隔壁を備える、段落E21に記載の航空機着陸装置構造体。
E21.2.
前記収縮機構が、前記下側管状ハウジング内に内側チューブストップを備える、段落E21又はE21.1に記載の航空機着陸装置構造体。
E21.3.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリのロッキングリンクアセンブリを備える、段落E21からE21.2のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E21.4.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリの第3の管状部材を備える、段落E21からE21.3のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E21.5.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリの前記上側隔壁に連結されている、段落E21からE21.4のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E21.6.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリの収縮アクチュエータを備え、前記収縮アクチュエータが、前記緩衝支柱アセンブリを前記伸長構成と前記後退構成との間で移行させるように、前記収縮機構を作動させるように構成されている、段落E21からE21.5のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E21.7.
前記収縮機構が、前記航空機着陸装置構造体を前記航空機の中へ後退させるように構成された後退アクチュエータと機械的にリンクされている、段落E21からE21.6のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E21.8.
前記後退アクチュエータが、前記収縮アクチュエータである、段落E21.6又はE21.7に記載の航空機着陸装置構造体。
E22.
前記緩衝支柱アセンブリが、前記下側管状ハウジングから延在する1以上の下側管状ハウジングフォークを更に備える、段落E1からE21.8のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E23.
前記トラックビームが、前記圧縮構成、前記伸長構成、又は前記後退構成のうちの何れかにおいて前記上側管状ハウジングと接触しないように、前記航空機着陸装置構造体が構成されるように、前記下側管状ハウジングフォークが、前記航空機の前方端に向けて角度を付けられている、段落E22に記載の航空機着陸装置構造体。
E24.
前記トラックビームが、前記下側管状ハウジングの前記1以上の下側管状ハウジングフォークと旋回可能に連結されている、段落E22又はE23に記載の航空機着陸装置構造体。
E25.
中央旋回ジョイントが、前記トラックビームを前記1以上の下側管状ハウジングフォークと旋回可能に連結している、段落E22からE24のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E26.
前記1以上の下側管状ハウジングフォークが、ブレーキロッドと旋回可能に連結され、前記ブレーキロッドが、前記車輪アセンブリの前記車輪と旋回可能に更に連結されている、段落E22からE25のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E27.
前記収縮機構が、完全に前記上側管状ハウジング及び/又は前記下側管状ハウジング内に配置されている、段落E1からE26のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E28.
前記収縮機構が、前記上側管状ハウジングと前記下側管状ハウジングの外側にない、段落E1からE27のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
E29.
前記収縮機構が、オレオ収縮機構を備える、段落E1からE28のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
F1.
胴体、
前記胴体に動作可能に連結された翼アセンブリであって、前記胴体と前記翼アセンブリのうちの1以上が、1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室を画定する、翼アセンブリ、並びに
前記胴体及び/又は前記翼アセンブリに動作可能に連結された段落E1からE29のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体のうちの1以上であって、前記1以上の航空機着陸装置構造体が、飛行中に、前記1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室内に収容されるように構成された、航空機着陸装置構造体のうちの1以上を備える、航空機。
G1.
航空機着陸装置構造体を航空機内に収容するために前記航空機着陸装置構造体を後退させる方法であって、
前記航空機着陸装置構造体を提供することであって、前記航空機着陸装置構造体が緩衝支柱アセンブリ及びセミレバーされたレバーアセンブリを備える、提供すること、
前記緩衝支柱アセンブリの下側管状ハウジングが、前記緩衝支柱アセンブリの上側管状ハウジングに対して長手方向に移動するように、且つ、前記レバーアセンブリの前方リンクが、前記レバーアセンブリのトラックビームに対して旋回するように、前記航空機着陸装置構造体の前記緩衝支柱アセンブリを収縮させることであって、前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、少なくとも部分的に前記上側管状ハウジング及び/又は前記下側管状ハウジング内に配置された収縮機構によって選択的に実行される、収縮させること、並びに
前記航空機着陸装置構造体を前記航空機の中へ後退させること、及び、前記航空機着陸装置構造体を前記航空機内に収容することを含む、方法。
G1.1.
前記航空機着陸装置構造体を前記後退させることが、前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることの後で実行される、段落G1に記載の方法。
G1.2.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させること、及び、前記航空機着陸装置構造体を前記後退させることが、実質的に同時に実行される、段落G1に記載の方法。
G2.
前記航空機着陸装置構造体を前記提供することが、段落A1からA53のいずれか1つに記載の1以上の緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体を有する航空機を提供することを含む、段落G1からG1.2のいずれか1つに記載の方法。
G3.
前記航空機着陸装置構造体を前記提供することが、段落E1からE29のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体を提供すること、及び/又は、段落E1からE29のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体を備えた航空機を提供することを含む、段落G1からG2のいずれか1つに記載の方法。
G4.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、上側隔壁を前記上側管状ハウジング内で下側位置から上側位置へ長手方向に移動させることを含み、前記上側隔壁を前記長手方向に移動させることが、前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する移動を機械的にもたらす、段落G1からG3のいずれか1つに記載の方法。
G5.
ロッキングリンクアセンブリを引き伸ばされた構成にロックし、それによって、上側隔壁を前記上側管状ハウジング内で下側位置に保持することを更に含む、段落G1からG4のいずれか1つに記載の方法。
G6.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、ロッキングリンクアセンブリをロック解除し、前記ロッキングリンクアセンブリを短くされた構成へ移行させ、それによって、上側隔壁を前記上側管状ハウジング内で上側位置へ長手方向に移動させることを含む、段落G1からG5のいずれか1つに記載の方法。
G7.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、前記緩衝支柱アセンブリを後退位置へ移行させる、段落G1からG6のいずれか1つに記載の方法。
G8.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、前記航空機の離陸後に実行される、段落G1からG7のいずれか1つに記載の方法。
G9.
前記上側管状ハウジング内の上側隔壁が、前記緩衝支柱アセンブリ内で圧力チャンバを部分的に画定する、段落G1からG8のいずれか1つに記載の方法。
G10.
前記緩衝支柱アセンブリが、段落A1からA49のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリである、段落G1からG9のいずれか1つに記載の方法。
G11.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、車輪アセンブリの車輪を前記緩衝支柱アセンブリの前記上側管状ハウジングに対して持ち上げる、段落G1からG10のいずれか1つに記載の方法。
H1.
航空機での段落E1からE29いずれか1つに記載の航空機の着陸装置構造体の使用。
H2.
飛行中に航空機着陸装置構造体を後退構成で航空機内に収容するための、段落E1からE29のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体の使用。
H3.
人間及び/又は貨物を輸送するための段落F1に記載の航空機の使用。
I1.
航空機のための航空機着陸装置構造体のための収縮アクチュエータであって、前記収縮アクチュエータが、前記航空機着陸装置構造体の緩衝支柱アセンブリを、伸長構成と後退構成との間で移行させるように構成され、前記収縮アクチュエータが、飛行中に前記航空機着陸装置構造体を収容するために前記航空機の中へ後退させるように更に構成された後退アクチュエータである、収縮アクチュエータ。
I2.
前記収縮アクチュエータが、移動ビームアクチュエータを備える、段落I1に記載の収縮アクチュエータ。
I3.
前記緩衝支柱アセンブリが、段落A1からA49のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリである、段落I1又はI2に記載の収縮アクチュエータ。
I4.
収縮機構と前記収縮アクチュエータが機械的にリンクされ、且つ、前記収縮アクチュエータの作動が前記収縮機構の作動をもたらし、それによって、前記緩衝支柱アセンブリを前記伸長構成と前記後退構成との間で移行させるように、前記収縮機構が前記収縮アクチュエータに捕われている、段落I1からI3のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ。
I5.
前記収縮アクチュエータの作動が、前記航空機着陸装置構造体のトラックビームを前記緩衝支柱アセンブリに対して傾かせ、それによって、前記航空機着陸装置構造体の車輪を前記緩衝支柱アセンブリの上側管状ハウジングに対して持ち上げ又は下げるように、前記航空機着陸装置構造体が構成されている、段落I1からI4のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ。
I6.
前記航空機着陸装置構造体を更に備える、段落I1からI5のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ。
I7.
前記航空機着陸装置構造体が、段落E1からE29又はA50からA53のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体である、段落I1からI6のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ。
I8.
前記収縮アクチュエータを後退軸の周りで旋回させることが、収縮機構の作動をもたらし、それによって、前記緩衝支柱アセンブリを前記伸長構成と前記後退構成との間で移行させる、段落I1からI7のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ。
I9.
段落I1からI8のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ、及び
ロッキングリンクアセンブリを備えた収縮機構であって、前記ロッキングリンクアセンブリが、互いに対して旋回可能に連結された上側リンクと下側リンクを備え、前記下側リンクが、前記緩衝支柱アセンブリの上側隔壁と旋回可能に連結されている、収縮機構を備える、航空機着陸装置構造体。
I10.
前記緩衝支柱アセンブリを更に備える、段落I9に記載の航空機着陸装置構造体。
I11.
前記ロッキングリンクアセンブリが、引き伸ばされた構成と短くされた構成との間で移行するように構成され、前記緩衝支柱アセンブリが圧縮構成にあるとき及び伸長構成にあるときに、前記ロッキングリンクアセンブリが前記引き伸ばされた構成にあるように、前記緩衝支柱アセンブリが構成され、前記緩衝支柱アセンブリが後退構成にあるときに、前記ロッキングアセンブリが前記短くされた構成にあるように、前記緩衝支柱アセンブリ構成され、前記後退構成にある前記緩衝支柱アセンブリの後退長さと前記圧縮構成にある前記緩衝支柱アセンブリの圧縮長さが、前記伸長構成にある前記緩衝支柱アセンブリの伸長長さ未満である、段落I9又はI10に記載の航空機着陸装置構造体。
I12.
前記引き伸ばされた構成において、前記上側リンクと前記下側リンクが、オーバーセンターに保持されている、段落I11に記載の航空機着陸装置構造体。
I13.
前記短くされた構成において、前記上側リンクと前記下側リンクが、オーバーセンターに保持されていない、段落I11又はI12に記載の航空機着陸装置構造体。
I14.
前記ロッキングリンクアセンブリを前記引き伸ばされた構成から前記短くされた構成へ移行させることが、前記緩衝支柱アセンブリ内での前記上側隔壁の上側位置への長手方向の移動をもたらす、段落I11からI13のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I15.
前記ロッキングリンクアセンブリを前記引き伸ばされた構成から前記短くされた構成へ移行させることが、前記下側リンクの第1の距離の長手方向の移動をもたらし、前記第1の距離に実質的に等しい距離だけの下側管状ハウジングの上側管状ハウジングに対する長手方向の移動をもたらす、段落I11からI14のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I16.
前記上側リンクが、前記収縮アクチュエータに連結され、前記収縮アクチュエータが、前記ロッキングリンクアセンブリを前記引き伸ばされた構成と前記短くされた構成との間で選択的に移行させるように構成されている、段落I11からI15のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I17.
前記下側リンクが、前記収縮アクチュエータに連結され、前記収縮アクチュエータが、前記ロッキングリンクアセンブリを前記引き伸ばされた構成と前記短くされた構成との間で選択的に移行させるように構成されている、段落I11からI16のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I18.
前記上側リンクが、航空機の固定された構造体と旋回可能に連結され、前記航空機着陸装置構造体が、前記航空機の前記固定された構造体の構成要素である、段落I9からI17のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I19.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記上側リンクを前記航空機に旋回可能に連結する上側ピンを備える、段落I9からI18のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I20.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記上側リンクを前記下側リンクに旋回可能に連結するアペックスピンを備える、段落I9からI19のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I21.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記下側リンクを前記緩衝支柱アセンブリの前記上側隔壁に旋回可能に連結する下側ピンを備える、段落I9からI20のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I22.
飛行中に前記航空機着陸装置構造体が収容のために前記航空機の中へ後退する収容構成と、前記航空機着陸装置構造体が前記航空機の車輪格納部の外側に配置される地上構成と、の間で移行するように、前記収縮アクチュエータが構成され、前記収縮アクチュエータの作動が、前記収縮アクチュエータを前記収容構成と前記地上構成との間で移行させる、段落I9からI21のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I22.1.
前記ロッキングリンクアセンブリが、前記下側リンクを前記収縮アクチュエータに連結する駆動リンクを備える、段落I9からI22のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I22.2.
前記収縮アクチュエータの作動が、前記駆動リンクを前記航空機に対して移動させる、段落I22.1に記載の航空機着陸装置構造体。
I22.3.
前記駆動リンクが、第1の駆動リンク端領域内で前記収縮アクチュエータと旋回可能に連結され、前記駆動リンクが、第2の駆動リンク端領域内で前記ロッキングリンクアセンブリの前記下側リンクと旋回可能に連結され、前記第2の駆動リンク端領域が、前記第1の駆動リンク端領域の反対側である、段落I22.1又はI22.2に記載の航空機着陸装置構造体。
I22.4.
前記駆動リンクを介して、前記収縮アクチュエータの収容構成へ向けられた作動が、前記ロッキングリンクアセンブリの短くされた構成へ向けられた移行をもたらし、前記収縮アクチュエータの地上構成へ向けられた作動が、前記ロッキングリンクアセンブリの引き伸ばされた構成へ向けられた移行をもたらす、段落I22.1からI22.3のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I22.5.
前記駆動リンクが、前記ロッキングリンクアセンブリのアペックスピンに隣接して前記ロッキングリンクアセンブリに連結されている、段落I22.1からI22.4のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I22.6.
前記収縮アクチュエータを後退軸の周りで旋回させることが、前記駆動リンクの前記後退軸に対する移動をもたらすように、前記収縮アクチュエータが構成され、前記駆動リンクの前記移動が前記収縮機構を作動させ、それによって、前記緩衝支柱アセンブリを前記伸長構成と前記後退構成との間で移行させる、段落I22.1からI22.5のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I23.
前記緩衝支柱アセンブリが圧縮構成にあるときに、前記ロッキングリンクアセンブリが、前記緩衝支柱アセンブリの前記上側隔壁の前記下側隔壁から離れる長手方向の移動を妨げる、段落I9からI22.6のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I24.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリの前記上側隔壁を備える、段落I19からI23のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I25.
前記収縮機構が、下側管状ハウジング内で内側チューブストップを備える、段落I9からI24のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I26.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリの第3の管状部材を備える、段落I9からI25のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I27.
前記収縮機構が、前記緩衝支柱アセンブリの前記上側隔壁に連結されている、段落I9からI26のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I28.
前記収縮機構が、前記収縮アクチュエータを備える、段落I9からI27のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I29.
前記収縮機構が、前記航空機着陸装置構造体を前記航空機の中へ後退させるように構成された前記後退アクチュエータと機械的にリンクされている、段落I9からI28のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I30.
前記後退アクチュエータが、後退機構を介して前記航空機着陸装置構造体を前記航空機の中へ後退させるように構成されている、段落I29に記載の航空機着陸装置構造体。
I31.
前記後退機構を更に備える、段落I30に記載の航空機着陸装置構造体。
I32.
前記後退機構が、前記緩衝支柱アセンブリと前記航空機に連結されている、段落I30からI31のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
I33.
前記後退アクチュエータが地上構成から収容構成へ移行する際に、前記後退アクチュエータが伸長する、段落I30からI32のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体。
J1.
胴体、
前記胴体に動作可能に連結された翼アセンブリであって、前記胴体と前記翼アセンブリのうちの1以上が、1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室を画定する、翼アセンブリ、
前記胴体及び/又は前記翼アセンブリに動作可能に連結された段落E1からE29のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体のうちの1以上であって、前記1以上の航空機着陸装置構造体が、飛行中に、前記1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室内に収容されるように構成された、航空機着陸装置構造体のうちの1以上、並びに
段落I1からI8のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータのうちの1以上を備える、航空機。
J2.
胴体、
前記胴体に動作可能に連結された翼アセンブリであって、前記胴体と前記翼アセンブリのうちの1以上が、1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室を画定する、翼アセンブリ、
前記胴体及び/又は前記翼アセンブリに動作可能に連結された段落A1からA49のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリのうちの1以上であって、前記1以上の緩衝支柱アセンブリが、飛行中に、前記1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室内に収容されるように構成された、緩衝支柱アセンブリのうちの1以上、並びに
段落I1からI8のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータのうちの1以上を備える、航空機。
J3.
胴体、
前記胴体に動作可能に連結された翼アセンブリであって、前記胴体と前記翼アセンブリのうちの1以上が、1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室を画定する、翼アセンブリ、並びに
前記胴体及び/又は前記翼アセンブリに動作可能に連結された段落I9からI33のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体のうちの1以上であって、前記後退アクチュエータが、後退機構を介して、前記1以上の航空機着陸装置構造体が、飛行中に、前記1以上の車輪格納部、着陸装置収容室、及び/又は車輪収容室内に収容されるように、前記1以上の航空機着陸装置構造体を後退させるように構成された、航空機着陸装置構造体のうちの1以上を備える、航空機。
K1.
航空機着陸装置構造体を航空機内に収容するために前記航空機着陸装置構造体を後退させる方法であって、
前記航空機着陸装置構造体を提供することであって、前記航空機着陸装置構造体が、緩衝支柱アセンブリ、後退アクチュエータ、及び後退機構を備える、提供すること、
前記緩衝支柱アセンブリの下側管状ハウジングが、前記緩衝支柱アセンブリの上側管状ハウジングに対して長手方向に移動するように、前記航空機の前記緩衝支柱アセンブリを収縮させることであって、前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、前記後退アクチュエータによって作動された収縮機構によって選択的に実行され、前記収縮機構が、少なくとも部分的に前記上側管状ハウジング及び/又は前記下側管状ハウジンング内に配置されている、収縮させること、並びに
前記航空機着陸装置構造体を前記航空機の中へ後退させること、及び、前記航空機着陸装置構造体を前記航空機内に収容することを含み、前記航空機着陸装置構造体を前記後退させることが、前記後退アクチュエータを介した前記後退機構の作動によって選択的に実行される、方法。
K2.
前記航空機着陸装置構造体を前記提供することが、段落A1からA53のいずれか1つに記載の1以上の緩衝支柱アセンブリ及び/又は航空機着陸装置構造体を有する航空機を提供することを含む、段落K1に記載の方法。
K3.
前記航空機着陸装置構造体を前記提供することが、段落E1からE29のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体を提供すること、及び/又は、段落E1からE29のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体を備えた航空機を提供することを含む、段落K1に記載の方法。
K4.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、上側隔壁を前記上側管状ハウジング内で下側位置から上側位置へ長手方向に移動させることを含み、前記上側隔壁を前記長手方向に移動させることが、前記下側管状ハウジングの前記上側管状ハウジングに対する移動を機械的にもたらす、段落K1からK3のいずれか1つに記載の方法。
K5.
ロッキングリンクアセンブリを引き伸ばされた構成にロックし、それによって、上側隔壁を前記上側管状ハウジング内で下側位置に保持することを更に含む、段落K1からK4のいずれか1つに記載の方法。
K6.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、ロッキングリンクアセンブリをロック解除し、前記ロッキングリンクアセンブリを短くされた構成へ移行させ、それによって、上側隔壁を前記上側管状ハウジング内で上側位置へ長手方向に移動させることを含む、段落K1からK5のいずれか1つに記載の方法。
K7.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、前記緩衝支柱アセンブリを後退位置へ移行させる、段落K1からK6のいずれか1つに記載の方法。
K8.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、前記航空機の離陸後に実行される、段落K1からK7のいずれか1つに記載の方法。
K9.
前記上側管状ハウジング内の上側隔壁が、前記緩衝支柱アセンブリ内で圧力チャンバを部分的に画定する、段落K1からK8のいずれか1つに記載の方法。
K10.
前記緩衝支柱アセンブリが、段落A1からA49のいずれか1つに記載の緩衝支柱アセンブリである、段落K1からK9のいずれか1つに記載の方法。
K11.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、車輪アセンブリの車輪を前記緩衝支柱アセンブリの前記上側管状ハウジングに対して持ち上げる、段落K1からK10のいずれか1つに記載の方法。
K12.
前記後退アクチュエータが、段落I1からI8のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータを備える、段落K1からK11のいずれか1つに記載の方法。
K13.
前記航空機着陸装置構造体が、段落I9からI33のいずれか1つに記載の航空機着陸装置構造体である、段落K1からK12のいずれか1つに記載の方法。
K14.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させること、及び、前記航空機着陸装置構造体を前記後退させることが、実質的に同時に実行される、段落K1からK13のいずれか1つに記載の方法。
K15.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させることが、前記航空機が空中にある間に実行される、段落K1からK14のいずれか1つに記載の方法。
K16.
前記航空機着陸装置構造体を前記提供することが、前記航空機着陸装置構造体を有する航空機を提供することを含む、段落K1からK15のいずれか1つに記載の方法。
K17.
前記航空機着陸装置構造体を前記提供することが、前記航空機着陸装置構造体を前記航空機内に設置することを含む、段落K1からK16のいずれか1つに記載の方法。
K18.
前記緩衝支柱アセンブリを前記収縮させること、及び、前記航空機着陸装置構造体を前記後退させることが、前記後退アクチュエータを後退軸の周りで回転させることを含む、段落K1からK17のいずれか1つに記載の方法。
K19.
前記収縮機構が前記後退アクチュエータに機械的に捕われるように、且つ、前記後退アクチュエータの作動が前記収縮機構の作動をもたらし、それによって、前記緩衝支柱アセンブリを収縮させ、前記緩衝支柱アセンブリを伸長構成と後退構成との間で移行させるように、前記収縮機構を前記後退アクチュエータと機械的にリンクすることを更に含む、段落K1からK18のいずれか1つに記載の方法。
L1.
航空機での段落I1からI33のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ又は航空機着陸装置構造体の使用。
L2.
飛行中に航空機着陸装置構造体を後退構成で航空機内に収容するための、段落I1からI33のいずれか1つに記載の収縮アクチュエータ又は航空機着陸装置構造体の使用。
L3.
人間及び/又は貨物を輸送するための段落J1からJ3のいずれか1つに記載の航空機の使用。
【0065】
本書で使用されているように、「適合し(adapted)」及び「構成され(configured)」という用語は、要素、構成要素、又はその他の対象が、所与の機能を果たすよう設計され、且つ/又は意図されていることを意味する。したがって、「適合し」及び「構成され」という用語の使用は、所与の要素、構成要素、又はその他の対象が、単に所与の機能を果たすことが「可能である(capable of)」ことを意味すると解釈すべきではなく、要素、構成要素、及び/又はその他の対象が、その機能を果たすという目的のために、特に選択され、作り出され、実装され、利用され、プログラムされ、且つ/又は設計されていることを意味すると、解釈すべきである。特定の機能を果たすよう適合していると記載されている要素、構成要素、及び/又はその他の記載対象が、追加的又は代替的に、その機能を果たすよう構成されていると表現され得ること、及びその逆も、本開示の範囲に含まれる。同様に、特定の機能を果たすよう構成されていると記載される対象は、追加的又は代替的に、その機能を果たすよう動作可能であるとも表現され得る。
【0066】
本書で使用されているように、装置の一又は複数の構成要素又は特性の動作、動き、構成、又はその他の作用を改変するときの「選択的な(selective)」及び「選択的に(selectively)」という用語は、その特定の動作、動き、構成又はその他の作用が、装置の一態様或いは一又は複数の構成要素をユーザが操作した直接的又は間接的な結果であることを意味する。
【0067】
本明細書で開示されている方法の装置及びステップの様々な開示要素は、本開示による全ての装置及び方法に必要とされるわけではなく、本開示は、本書で開示されている様々な要素及びステップの、新規性及び進歩性を有する組み合わせ及び部分的組み合わせの全てを含む。更に、本明細書で開示されている様々な要素及びステップのうちの1以上は、開示されている装置又は方法の全体とは別個であり分離している、独立した発明の主題を規定し得る。したがって、かかる発明の主題は、本明細書で明示的に開示されている特定の装置及び方法に関連付けられる必要はなく、且つ、本明細書で明示的に開示されていない装置及び/又は方法における有用性が見出されることもある。
図1
図2
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図10
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