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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-16
(45)【発行日】2022-06-24
(54)【発明の名称】イオントラップのための装置
(51)【国際特許分類】
   H01J 49/42 20060101AFI20220617BHJP
【FI】
H01J49/42 350
H01J49/42 550
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020203581
(22)【出願日】2020-12-08
(65)【公開番号】P2021097043
(43)【公開日】2021-06-24
【審査請求日】2020-12-08
(31)【優先権主張番号】16/717,602
(32)【優先日】2019-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Honeywell International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ・マコチョン
(72)【発明者】
【氏名】デビット・ヘイズ
(72)【発明者】
【氏名】ラッセル・ストゥッツ
(72)【発明者】
【氏名】パトリシア・リー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ゲブレー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ランガー
【審査官】大門 清
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-514896(JP,A)
【文献】特開2019-060881(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0071715(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0343563(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0004011(US,A1)
【文献】米国特許第10418443(US,B1)
【文献】GUISE,Nicholas D. et al.,Ball-grid architecture for microfabricated ion traps,Journal of Applied Physics,2015年05月07日,117, 174901,p.1-10
【文献】SIVERNS,James D. et al.,Ion trap architectures and new directions,ARXIV.ORG, Cornell University Library,2017年08月15日,p.1-30
【文献】STEVENS,Kelly E. et al.,Automating quantum experiment control,Quantum Information Processing,2017年01月21日,Vol.16,No.3,p.1-20
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01J 49/42
H01J 49/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イオントラップ装置であって、
実質的に平行な縦軸を伴って、かつ実質的に同一平面上の上面を伴って形成された、2つ以上の無線周波数(RF)レールと、
2つ以上の列のトラップ及び/又は移送(TT)電極であって、各列が、前記RFレールの前記実質的に平行な縦軸に実質的に平行に延在するように形成されており、前記2つ以上のRFレール及び前記2つ以上の列のTT電極が、イオントラップを画定する、2つ以上の列のトラップ及び/又は移送(TT)電極と、を備え、前記2つ以上の列のTT電極が、多数のゾーン内に配置されており、各ゾーンが、広い整合されたグループのTT電極と、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極と、を備え、前記少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極が、前記広い整合されたグループのTT電極の間に配置され、前記広い整合されたグループのTT電極のうちの1つの広いTT電極が、前記2つ以上のRFレールの前記実質的に平行な縦軸に実質的に平行な方向において、前記少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極の狭いTT電極よりも広い、イオントラップ装置。
【請求項2】
(a)前記多数のゾーンが、少なくとも1つのアクションゾーンと、少なくとも1つの中間ゾーンと、を備え、(b)前記少なくとも1つのアクションゾーンが、前記少なくとも1つのアクションゾーン内の少なくとも1つのイオンに対して実行されるアクションのために構成されており、(c)前記少なくとも1つの中間ゾーンが、前記少なくとも1つのイオンの移送動作中に前記中間ゾーン内の前記少なくとも1つのイオンを安定化させるように構成されており、(d)前記少なくとも1つのアクションが、(i)前記イオントラップ内で少なくとも2つのイオンを相互作用させること、又は(ii)操作ソースで前記イオントラップ内の少なくとも1つのイオンに作用することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のイオントラップ装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクションゾーンが、前記少なくとも1つのアクションゾーン内で単一の井戸ポテンシャルから複数の井戸ポテンシャルに調整され得る電気的ポテンシャルを生成するように構成されている、複数の狭い整合されたグループのTT電極を備える、請求項2に記載のイオントラップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な実施形態は、イオントラップのための装置、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イオントラップは、ポテンシャル井戸で1つ以上のイオンを捕捉するために、電場及び磁場の組み合わせを使用し得る。イオンは、例えば、質量分析、研究、及び/又は量子状態の制御を含み得る多数の目的のためにトラップされ得る。加えられる努力、工夫、及び革新を通じて、かかる事前イオントラップの多くの欠陥は、本発明の実施形態に従って構造化される解決策を開発することによって解決され、それらの多くの実施例が本明細書で詳細に記載される。
【発明の概要】
【0003】
例示的な実施形態は、イオントラップ装置、イオントラップ装置を備える量子コンピュータ、イオントラップ装置を備える量子コンピュータシステムなどを提供する。
【0004】
例示的な実施形態では、イオントラップ装置が提供される。イオントラップ装置は、実質的に平行な縦軸を伴って、かつ実質的に同一平面上の上面を伴って形成された、2つ以上の無線周波数(Radio Frequency、RF)レールと、2つ以上の列のトラップ及び/又は移送(Trapping and/or Transport、TT)電極であって、各列が、2つ以上のRFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行に延在するように形成された、2つ以上の列のトラップ及び/又は移送(TT)電極と、を備える。2つ以上のRFレール及び2つ以上の列のTT電極は、イオントラップを画定する。例示的な実施形態では、イオントラップは、表面平面イオントラップである。2つ以上の列のTT電極は、多数のゾーン内に配置されている。各ゾーンは、広い整合されたグループのTT電極と、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極と、を備える。広い整合されたグループのTT電極のうちの1つの広いTT電極は、2つ以上のRFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行な方向において、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極の狭いTT電極よりも長い及び/又は広い。
【0005】
例示的な実施形態では、各ゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極を備え、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極は、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設されている。例示的な実施形態では、広い整合されたグループのTT電極の各広いTT電極は、RFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行な方向において、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極の狭いTT電極の少なくともおよそ2倍広い。例示的な実施形態では、(a)多数のゾーンは、少なくとも1つのアクションゾーンと、少なくとも1つの中間ゾーンと、を備え、(b)少なくとも1つのアクションゾーンは、少なくとも1つのアクションゾーン内の少なくとも1つのイオンに対して実行されるアクションのために構成されており、(c)少なくとも1つの中間ゾーンは、中間ゾーン内の少なくとも1つのイオンを安定化させ、及び/又は中間ゾーンの少なくとも一部を通る少なくとも1つのイオンの移送を可能にするように構成されている。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションは、(a)イオントラップ内で少なくとも2つのイオンを相互作用させること、又は(b)操作ソースでイオントラップ内の少なくとも1つのイオンに作用すること、のうちの少なくとも1つを含む。例示的な実施形態では、操作ソースは、少なくとも1つのレーザビーム又は少なくとも1つのマイクロ波場のうちの1つである。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンは、少なくとも1つのアクションゾーン内のイオンに対して実行される量子論理ゲートを有するように構成されている。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設された3つの狭い整合されたグループのTT電極を備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンは、少なくとも1つのアクションゾーン内で単一の井戸ポテンシャルから複数の井戸ポテンシャルに調整され得る電気的ポテンシャルを生成するように構成されている、複数の狭い整合されたグループのTT電極を備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つの中間ゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設された1つの狭い整合されたグループのTT電極を備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンは、少なくとも2つのアクションゾーンを備え、少なくとも1つの中間ゾーンは、少なくとも2つのアクションゾーンの間に配設されている。例示的な実施形態では、複数のゾーンは、少なくとも1つのストレージゾーンを備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つのストレージゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設された少なくとも3つの狭い整合されたグループのTT電極を備える。
【0006】
例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、イオンをイオントラップ内に装填するように構成された装填ゾーンを更に備える。例示的な実施形態では、(a)2つ以上のRFレールは、第1の列のTT電極と第3の列のTT電極との間に配設されており、(b)2つ以上のRFレールは、少なくとも1つの縦方向間隙を形成しており、(c)第2の列のTT電極は、縦方向間隙内に/縦方向間隙に沿って配設されている。例示的な実施形態では、2つ以上の列のTT電極は、イオントラップ内のイオンを閉じ込め領域の少なくとも一部に沿って移送させるように動作されるように構成されており、閉じ込め領域は、2つ以上のRFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行に延在する。例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、複数のTTリードを更に備え、各TTリードは、2つ以上の列のTT電極の1つのTT電極のみと電気的に連通している。例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、多数のTT電極ドライバを更に備えるか、又は多数のTT電極ドライバと電気的に連通しており、各TT電極ドライバは、対応するTTリードを介して1つのTT電極と電気的に連通している。例示的な実施形態では、2つ以上の列のTT電極の各TT電極は、独立して動作される。例示的な実施形態では、多数の列のTT電極の各TT電極は、およそ-20ボルト~+20ボルトの範囲のTT電圧でバイアスされるように構成されている。例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、トラップされたイオン量子コンピュータの一部である。
【0007】
例示的な実施形態では、イオントラップ装置が提供される。イオントラップ装置は、実質的に平行な縦軸を伴って形成された2つ以上の無線周波数(RF)レールと、2つ以上の列のトラップ及び/又は移送(TT)電極であって、各列が、RFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行に延在するように形成された、2つ以上の列のトラップ及び/又は移送(TT)電極と、を備える。2つ以上のRFレール及び2つ以上の列のTT電極は、イオントラップを画定する。2つ以上の列のTT電極は、複数のゾーン内に配置されている。複数のゾーンは、少なくとも1つのアクションゾーンと、少なくとも1つの中間ゾーンと、を備える。少なくとも1つのアクションゾーンは、少なくとも1つのアクションゾーン内の少なくとも1つのイオンに対して実行されるアクションのために構成されている。少なくとも1つの中間ゾーンは、中間ゾーン内の少なくとも1つのイオンを安定化させ、中間ゾーンの少なくとも一部を通る少なくとも1つのイオンの移送を可能にすることを含む、複数の機能を実行するように構成されている。
【0008】
例示的な実施形態では、各ゾーンは、2つ以上の広い整合されたグループのTT電極と、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極と、を備え、整合されたグループのTT電極のうちの1つの広いTT電極は、2つ以上のRFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行な方向において、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極の狭いTT電極よりも長い及び/又は広い。例示的な実施形態では、各ゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極を備え、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極は、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設されている。例示的な実施形態では、広い整合されたグループのTT電極の各広いTT電極は、RFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行な方向において、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極の狭いTT電極の少なくともおよそ2倍広い。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションが、(a)イオントラップ内で少なくとも2つのイオンを相互作用させること、又は(b)操作ソースでイオントラップ内の少なくとも1つのイオンに作用すること、のうちの少なくとも1つを含む。例示的な実施形態では、操作ソースは、少なくとも1つのレーザビーム又は少なくとも1つのマイクロ波場のうちの1つである。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンは、少なくとも1つのアクションゾーン内のイオンに対して実行される量子論理ゲートを有するように構成されている。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設された3つの狭い整合されたグループのTT電極を備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンが、少なくとも1つのアクションゾーン内で単一の井戸ポテンシャルから複数の井戸ポテンシャルに調整され得る電気的ポテンシャルを生成するように構成された、複数の狭い整合されたグループのTT電極を備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つの中間ゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設された1つの狭い整合されたグループのTT電極を備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つのアクションゾーンは、少なくとも2つのアクションゾーンを備え、少なくとも1つの中間ゾーンは、少なくとも2つのアクションゾーンの間に配設されている。例示的な実施形態では、複数のゾーンは、少なくとも1つのストレージゾーンを備える。例示的な実施形態では、少なくとも1つのストレージゾーンは、2つの広い整合されたグループのTT電極の間に配設された少なくとも3つの狭い整合されたグループのTT電極を備える。
【0009】
例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、イオンをイオントラップ内に装填するように構成された装填ゾーンを更に備える。例示的な実施形態では、(a)2つ以上のRFレールは、第1の列のTT電極と第3の列のTT電極との間に配設されており、(b)2つ以上のRFレールは、少なくとも1つの縦方向間隙を形成しており、(c)第2の列のTT電極は、縦方向間隙内に/縦方向間隙に沿って配設されている。例示的な実施形態では、2つ以上の列のTT電極は、イオントラップ内のイオンを閉じ込め領域の少なくとも一部に沿って移送させるように動作されるように構成されており、閉じ込め領域は、2つ以上のRFレールの実質的に平行な縦軸に実質的に平行に延在する。例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、複数のTTリードを更に備え、各TTリードは、2つ以上の列のTT電極の1つのTT電極のみと電気的に連通している。例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、多数のTT電極ドライバを更に備えるか、又は多数のTT電極ドライバと電気的に連通しており、各TT電極ドライバは、対応するTTリードを介して1つのTT電極と電気的に連通している。例示的な実施形態では、2つ以上の列のTT電極の各TT電極は、独立して動作される。例示的な実施形態では、多数の列のTT電極の各TT電極は、およそ-20ボルト~+20ボルトの範囲のTT電圧でバイアスされるように構成されている。例示的な実施形態では、イオントラップ装置は、トラップされたイオン量子コンピュータの一部である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
このように本発明を一般的な用語で説明してきたが、ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【0011】
図1】例示的な実施形態による、表面イオントラップ装置及び/又はパッケージの斜視図を提供する。
【0012】
図2】例示的な実施形態による、イオントラップ装置を備える量子コンピュータの概略ダイアグラムを提供する。
【0013】
図3】例示的な実施形態による、例示的なアーキテクチャを有するイオントラップの一部の上面図である。
【0014】
図4図3に示されるイオントラップの一部を例解する。
【0015】
図5】例示的な実施形態による、別の例示的なアーキテクチャを有する別のイオントラップの一部の上面図である。
【0016】
図6】例示的な実施形態による、イオントラップ装置を備える量子コンピュータの例示的なコントローラの概略ダイアグラムを提供する。
【0017】
図7】例示的な実施形態に従って使用され得る量子コンピュータシステムの例示的な計算エンティティの概略ダイアグラムを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、本発明を、本発明の全てではなくいくつかの実施形態が示される添付図面を参照しながら以下により完全に説明する。実際に、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。「又は」という用語(「/」とも示される)は、別様に示唆されない限り、代替的及び連言的な意味の両方で本明細書にて使用される。「例解的」及び「例示的」という用語は、品質レベルの指示のない例として使用される。「概して」、及び「およそ」という用語は、別様に示唆されない限り、エンジニアリング及び/若しくは製造限度内、並びに/又はユーザ測定能力内のものを指す。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指す。
例示的なイオントラップ装置
【0019】
図1は、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100の例示的な実施形態の斜視図を提供する。様々な実施形態において、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100は、イオントラップチップ108を備え、イオントラップチップ108は、それによって及び/又はそこで画定されたイオントラップイオントラップ110を有する。図3図5は、いくつかの例示的なイオントラップ110の上面図からの少なくとも一部を例解する。様々な実施形態において、イオントラップ110は、表面イオントラップである。様々な実施形態において、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100は、イオントラップチップ108を備え、イオントラップチップ108は、それによって及び/又はそこで、多数の無線周波数(RF)レール112(例えば、112A、112B)によって少なくとも部分的に画定されたイオントラップ110を有する。様々な実施形態において、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100は、多数の列のTT電極114(例えば、114A、114B、114C)によって少なくとも部分的に画定されたイオントラップ110を備える。例示的な実施形態では、イオントラップ110は、対称的なRFレールを有する表面ポールトラップである。様々な実施形態において、イオントラップ110の上面は、平坦化されたトポロジーを有する。例えば、多数のRFレール112の各RFレール112の上面、及び多数の列のTT電極114の各TT電極116(例えば、116A、116B、116C)、118(例えば、118A、118B、118C)の上面は、実質的に同一平面上であり得る。例えば、例示的な実施形態では、RFレール112及びTT電極116、118の(例えば、z方向の)厚さは、およそ等しい。例示的な実施形態では、RFレール112及び/又はTT電極116、118の厚さは、およそ0.1~20μmの範囲である。例えば、RFレール112及び/又はTT電極116、118の厚さは、およそ0.1~20μmの範囲である。例示的な実施形態では、第1及び第3の列の電極114A、114Cの厚さは、実質的に同じ厚さを有し得るRFレール112及び第2の列の電極114Bの厚さよりも大きい。
【0020】
様々な実施形態において、RFレール112及び/又はTT電極116、118の(例えば、x方向の)高さは、およそ40μm~500μmの範囲である。例示的な実施形態では、RFレール112、並びに第1、第2、及び第3の列の電極114A、114B、114Cの高さは、およそ等しい。例示的な実施形態では、第1の列の電極114Aの高さ及び第3の列の電極114Cの高さは、およそ等しい。例示的な実施形態では、第2の列の電極114Bの高さは、電第1及び/又は第3の列の電極114A、114Cの高さよりも小さくてもよい。例示的な実施形態では、RFレール112の高さは、およそ等しい。
【0021】
様々な実施形態において、イオントラップ110は、多数のRFレール112によって少なくとも部分的に画定されている。RFレール112は、実質的に平行な縦軸111(例えば、111A、111B)を伴って、かつ実質的に同一平面上の上面を伴って形成されている。例えば、RFレール112は、RFレール112間の距離がRFレール112の長さに沿っておよそ一定であるように実質的に平行である(例えば、RFレールの長さは、RFレールの縦軸111に沿っている)。例えば、RFレール112の上面は、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100の上面と実質的に同一平面であり得る。例示的な実施形態では、多数のRFレール112は、2つのRFレール112(例えば、112A、112B)を備える。様々な実施形態において、イオントラップ110は、複数の数のRFレール112を備え得る。例えば、イオントラップ110は、各数(例えば、ペア及び/又はセット)のRFレール112が実質的に平行な縦軸111を有する、複数の数(例えば、ペア及び/又はセット)のRFレール112を備える、二次元イオントラップであり得る。例示的な実施形態では、第1の数のRFレール112は、互いに実質的に平行な縦軸111を有し、第2の数のRFレール112は、互いに実質的に平行な縦軸111を有し、第1の数のRFレールの縦軸及び第2の数のRFレールの縦軸は、実質的に非平行(例えば、横方向)である。図1は、2つのRFレール112を例解しているが、他の実施形態は、様々な構成で追加のRFレールを備え得る。様々な実施形態において、RFレールの高さ(例えば、x方向のRFレールの寸法)及び/又はRFレールの厚さ(例えば、z方向のRFレールの寸法)は、特定の用途に好適であるように変化し得る。図1及び図3図5に示されるように、本明細書で使用されるとき、x軸は、(例えば、イオントラップの縦方向に垂直/直交であり、表面イオントラップ110の平面内の)イオントラップ110の横方向に対応し、y軸は、イオントラップ110の縦方向に対応し、z軸は、イオントラップの上面に対して垂直方向に対応する。例えば、多数のRFレール112の縦軸111は、y軸に実質的に平行である。
【0022】
図1に例解されるように、様々な実施形態において、多数のRFレール112は、基板130の上面の上に製造され得る。様々な実施形態において、他の材料(例えば、誘電体、絶縁体、シールドなど)は、基板130と、基板130の上面の上で製造された構成要素(例えば、TT電極114のRFレール112列)との間で形成され得る。図1に示されるように、RFレール112の各々は、(例えば、y軸に実質的に平行である)実質的に平行な縦軸111を伴って形成され得る。いくつかの実施形態(例えば、二次元イオントラップ実施形態)に記載されるように、第1のセットのRFレール112は、(例えば、y軸に実質的に平行である)実質的に平行な軸を伴って形成され得、第2のセットのRFレール112は、(例えば、x軸に実質的に平行であり、)第1のセットのRFレール112の各RFレールの縦軸に対して実質的に非平行(例えば、横方向)である、実質的に平行な軸を伴って形成され得る。様々な実施形態において、RFレール112の各々は、(例えば、x-y平面に実質的に平行な平面を画定する)実質的に同一平面上の上面を伴って形成されている。
【0023】
様々な実施形態において、2つの隣接するRFレール112は、縦方向間隙105によって互いに分離(例えば、絶縁)され得る。例えば、縦方向間隙は、1つ以上のイオンがトラップ内の様々な場所でトラップされ得るイオントラップ110の閉じ込めチャネル又は領域を(1つ又は2つの寸法で)画定し得る。様々な実施形態において、それによって画定された縦方向間隙105は、隣接するRFレール112の縦軸111に実質的に平行に延在し得る。例えば、縦方向間隙105は、y軸に実質的に平行に延在し得る。例示的な実施形態では、縦方向間隙105は、絶縁材料(例えば、誘電材料)で少なくとも部分的に充填され得る。様々な実施形態において、誘電材料は、(例えば、熱酸化を通じて形成された)二酸化ケイ素、並びに/又は他の誘電材料及び/若しくは絶縁材料であり得る。様々な実施形態において、縦方向間隙105は、およそ40μm~500μmの(例えば、x方向の)高さを有する。様々な実施形態において、1つ以上の列のTT電極114(例えば、第2の列のTT電極114B)は、縦方向間隙105内に配設及び/又は形成され得る。
【0024】
例示的な実施形態では、横方向間隙は、1つ以上の列の電極114の近隣及び/又は隣接の電極116と電極118との間に存在し得る。例示的な実施形態では、横方向間隙は、近隣及び/又は隣接の電極の間の電気的連通を防止するために、空の空間であり得、及び/又は誘電材料で少なくとも部分的に充填され得る。例示的な実施形態では、近隣及び/又は隣接の電極の間の横方向間隙は、およそ1~10μmの範囲であり得る。
【0025】
例示的な実施形態では、縦方向間隙は、TT電極114の列と、近隣及び/又は隣接のRFレール112との間に存在する。例示的な実施形態では、縦方向間隙は、電極114の列のTT電極116、118とRFレール112との間の電気的連通を防止するために、誘電材料及び/又は絶縁材料で少なくとも部分的に充填され得る。例示的な実施形態では、近隣及び/又は隣接の電極の間の縦方向間隙は、およそ1~10μmの範囲であり得る。
【0026】
様々な実施形態において、RFレール112は、導電性材料(例えば、銅、銀、金など)、又は適切な信号の伝導及び/若しくは伝送に好適であるように選択された2つ以上の導電性材料の合金から製造され得る。様々な実施形態において、RFレール112は、例えば、およそ1~10μmの(z方向の)断面厚さを有する銅から製造され得る。様々な実施形態において、RFレール112は、およそ50μm~およそ350μmの範囲の(x方向の)断面高さで製造され得る。例示的な実施形態では、(例えば、xz平面内の)RFレールの断面積は、RF周波数(例えば、約3Hz~0.3GHz)で振動する電流(例えば、約0.01A~約10.0A)を伝導するのに適切であるように決定される。
【0027】
様々な実施形態において、イオントラップ110は、多数の列のTT電極114(例えば、第1の列のTT電極114A、第2の列の電極114B、第3の列のTT電極114C)によって少なくとも部分的に画定され得る。各列のTT電極114は、RFレール112の実質的に平行な縦軸111に実質的に平行に延在するように形成されている。例えば、多数の列のTT電極114は、図1に示されるように、y軸に実質的に平行に延在し得る。様々な実施形態において、多数の列のTT電極114は、2つ、3つ、4つ、及び/又は別の数の列のTT電極114を備える。例示的な実施形態では、イオントラップ110は、複数の数の列のTT電極114を備える。例えば、イオントラップ110は、各々が対応する数のRFレール112の実質的に平行な縦軸に実質的に平行に延在する、複数の数の列のTT電極114を備える二次元イオントラップであり得る。例示的な実施形態では、第1の数の列のTT電極114は、第1の数のRFレール112の実質的に平行な縦軸111に実質的に平行に延在し、第2の数の列のTT電極114は、第2の数のRFレール112の実質的に平行な縦軸111に実質的に平行に延在し、第1の数のRFレールの縦軸及び第2の数のRFレールの縦軸は、実質的に非平行(例えば、横方向)である。いくつかの実施形態では、多数の列のTT電極114のTT電極116、118の各々は、RFレール112の上面と実質的に同一平面上にある、実質的に同一平面上の上面を伴って形成され得る。
【0028】
(例えば、図3図5に例解されるような)例示的な実施形態では、多数の(例えば、ペアの)RFレール112は、第1の列のTT電極114Aと、第3の列のTT電極114Cとの間で、第2の列のTT電極114BがRFレール112の間の縦方向チャネル105に沿って延在した状態で形成され得る。例えば、各列のTT電極114は、(例えば、y方向の)RFレールの縦軸111に実質的に平行な方向に延在し得る。様々な実施形態において、TT電極114の列の上面は、RFレール112の上面と実質的に同一平面上にある。言い換えると、RFレール112及びTT電極116、118は、(例えば、z方向に)実質的に同じ厚さで形成され得る。例示的な実施形態では、第1及び第2の列の電極114A、114Bは、RFレール112及び第3の列の電極114Cよりも大きい厚さ(z寸法)及び/又は高さ(x寸法)を有し得、それは、実質的に同じ厚さ及び/又は高さを有し得る。
【0029】
様々な実施形態において、多数の列のTT電極114は、複数の整合されたTT電極として製造され得る。例えば、図3図5に示されるように、第1の列のTT電極114Aは、第1のTT電極(例えば、116A、118A)を含み得、第2の列のTT電極114Bは、第2のTT電極(例えば、116B、118B)を含み得、第3の列のTT電極114Cは、第3のTT電極(例えば、116C、118C)を含み得る。第1のTT電極116A、118A、第2のTT電極116B、118B、及び第3のTT電極116C、118Cは、整合されたグループのTT電極140(例えば、図4に示されるような140W、140N)であり得る。例えば、第1、第2、及び第3のTT電極116A、116B、116C又は118A、118B、118Cは、対応するRFレール112の実質的に平行な縦軸111に実質的に垂直な線に沿って同一線上にあり得る。例えば、第1、第2、及び第3のTT電極116A、116B、116C又は118A、118B、118Cは、x軸に実質的に平行な線に沿って同一線上にあり得る。例えば、第1、第2、及び第3のTT電極116A、116B、116C又は118A、118B、118Cは、(例えば、y方向に)同じ幅を有し得、イオントラップ110の縦方向に(例えば、y方向に)位置合わせされ得る(例えば、同じ前方縁部及び/又は後方縁部に位置付けられ得る)。例えば、TT電極114の列は、イオントラップ110の縦方向(例えば、y軸)に位置合わせされた複数のTT電極116、118を備える。整合されたグループのTT電極140は、イオントラップ110の縦方向に、横方向及び/又は垂直な方向に位置合わせされた複数のTT電極116A、116B、116C又は118A、118B、118Cを備える。例えば、整合されたグループのTT電極140は、x方向に位置合わせされた複数のTT電極116、118を備える。
【0030】
様々な実施形態において、イオントラップ110は、複数の広いTT電極116と、複数の狭いTT電極118と、を備える。広いTT電極116は、狭いTT電極118よりも、イオントラップ110の縦方向に実質的に平行な(例えば、y軸に実質的に平行な)寸法で、長い及び/又は広い。例示的な実施形態では、イオントラップ110の各広いTT電極116は、イオントラップ110の縦方向(例えば、y方向)に実質的に平行な方向に、およそ第1の幅Wを有し、イオントラップ110の各狭いTT電極118は、イオントラップ110の縦方向に実質的に平行な方向に、およそ第2の幅Wを有し、第1の幅Wは、第2の幅Wよりも長い及び/又は広い。様々な実施形態において、第1の幅Wは、第2の幅Wのおよそ少なくとも2倍である。例示的な実施形態では、第1の幅Wは、第2の幅Wのおよそ2倍~およそ6倍である。例示的な実施形態では、第1の幅Wは、第2の幅Wのおよそ3倍~およそ5倍である。様々な実施形態において、イオントラップ110は、用途に適切であるように、第1の幅と第2の幅との間で第1の幅よりも長く及び/若しくは広いか、又は第2の幅よりも狭い(y方向とも呼ばれるイオントラップ110の縦方向に実質的に平行である方向の)幅を有する、TT電極を備え得る。例示的な実施形態では、第1の幅Wは、およそ100~300μmの範囲である。例示的な実施形態では、第2の幅Wは、およそ25~150μmの範囲である。
【0031】
様々な実施形態において、TT電極114の列は、広いTT電極116及び狭いTT電極118の両方を備える。様々な実施形態において、整合されたグループのTT電極は、広いTT電極116のみ(例えば、広い整合されたグループのTT電極140W)、又は狭いTT電極118のみ(例えば、狭い整合されたグループのTT電極140N)で構成されている。例えば、例示的な実施形態では、整合されたグループのTT電極140は、広いTT電極116及び狭いTT電極118の両方を含まない。
【0032】
様々な実施形態において、TT電極114の列は、図3及び図4に示されるように、多数のゾーンに配置及び/又は形成されている。例えば、ゾーンは、アクションゾーン、中間ゾーン、ストレージゾーンなどを備え得る。各ゾーンは、ゾーンの周辺での2つの広い整合されたグループTT電極140Wと、2つの広いTT電極の間に配設された少なくとも1つの狭い整合されたグループTT電極140Nと、を備え得る。上記のように、広いTT電極116は、RFレール112の実質的に平行な縦軸111に(例えば、y方向に)実質的に平行な方向において、少なくとも1つの狭いTT電極118よりも長い及び/又は広い。様々な実施形態において、各ゾーンは、ゾーンで行われる特定の機能及び/又は機能のセットのために最適化され得る。様々な実施形態において、機能は、ゾーンの少なくとも一部を通るイオンの移送、ゾーン内のイオンの安定化及び/若しくは貯蔵、操作ソース(例えば、レーザビーム、マイクロ波場など)を介したイオンの操作、2つ以上のイオンの相互作用、2つのイオンの交換及び/若しくは分離(例えば、同じポテンシャル井戸にあった2つのイオンの、2つの別個の及び/若しくは分離したポテンシャル井戸への分割)、並びに/又はイオントラップ110内にトラップされた1つ以上のイオンの量子状態の制御された発展を可能にし得る他の機能を含み得る。様々な実施形態において、イオントラップ110は、ゾーンの1つ以上の繰り返しパターンを備え得る。
【0033】
様々な実施形態において、イオントラップ110の縦方向に対して横方向(例えば、x方向及びz方向)に、イオントラップ110内にトラップされたイオンを維持するように作用する電場及び/又は磁場を生成するために、RF信号が、RFレール112に印加され得る。様々な実施形態において、イオントラップ110の縦方向(例えば、y方向)に、イオントラップ110でトラップされたイオンを維持及び/又は移送させるために、TT電圧が、TT電極116、118に印加され得る。
【0034】
様々な実施形態において、多数の列のTT電極114は、TT電極114の列及び/又はRFレール112の上面のいずれかの少なくとも1つの上でポテンシャル井戸で少なくとも1つのイオンをトラップするために、可変の組み合わされた電場及び/又は磁場に寄与するTT電圧で、組み合わされてバイアスされ得る。例えば、TT電極114の列のTT電極に印加される電圧によって少なくとも部分的に生成される電場及び/又は磁場は、第2の列のTT電極114Bの上面及び/又は縦方向間隙105の上でポテンシャル井戸で少なくとも1つのイオンをトラップし得る。
【0035】
少なくとも1つのイオンは、リード122、124を介して、1つ以上の接続されたデバイス(例えば、図2などに示されるようなコントローラ30など)によって制御される電場及び/又は磁場によって、イオントラップ110での可変の場所でトラップされ得る。例えば、少なくとも1つのイオン上の正電荷又は負電荷に応じて、TT電圧は、少なくとも1つのイオンの特定のTT電極への移動を促進し、及び/又は少なくとも1つのイオンの更なる移動に抵抗する電気的ポテンシャル井戸を形成するために、特定のTT電極のいずれかの側でTT電極116、118に対して上昇又は低下され得る。
【0036】
少なくとも1つのイオン上の電荷、並びに/又は組み合わされた電場及び/若しくは磁場の形状及び/若しくは大きさのような要因に応じて、少なくとも1つのイオンは、イオントラップ110の上面(例えば、TT電極114の列及びRFレール112の同一平面上の上面)の上で、特定の距離(例えば、およそ20μm~およそ200μm)で安定化され得る。可変の場所の間の移動を制御すること、及び/又は特定の場所でトラップされる少なくとも1つのイオンを安定化させることに更に寄与するために、イオントラップ110は、様々な実施形態において、124ケルビン未満(例えば、100ケルビン未満、50ケルビン未満、10ケルビン未満、5ケルビン未満など)の温度までイオントラップを冷却することができる極低温及び/又は真空チャンバ内で動作され得る。
【0037】
図1に示されるように、イオントラップ装置100は、(本明細書でTTリード122と称される)複数のTTリード、ワイヤボンド、相互接続などを更に備え得る。例えば、TTリード122は、TT電圧ドライバ及び/又は電圧源と、TT電極の対応する1つとの間の電気的連通を可能にし得る。例えば、TT電極は、TTリード122の対応する1つを介して、TT電圧ドライバ及び/又は電圧源によって生成及び/又は提供されるTT電圧でバイアスされ得る。イオントラップ装置100は、(本明細書でRFリード124と称される)RFリード、ワイヤボンド、相互接続などを更に備え得る。例えば、RFリード124は、RFドライバ及び/又は電圧源と、RFレール112との間の電気的連通を可能にし得る。例えば、RFレール112は、RFレートで交番し、RFリード124を介してRFドライバ及び/又は電圧源によって生成及び/又は提供される電圧でバイアスされ得る。
【0038】
様々な実施形態において、イオントラップ110は、入力/出力(I/O)の数(例えば、TTリード122の数)及びイオントラップ110の電極116、118の数を最小化するように設計及び/又は構成されているが、同時に、意図された用途(例えば、例示的な実施形態では、イオントラップ110内のイオンを量子コンピュータの量子ビットとして使用するための動作)に従ってイオン操作を実行するための全ての必要な移送動作を可能にする。様々な実施形態において、電極116、118の設計は、意図された用途の他の制約を満たしながら、電極116、118をバイアスすることによって生成される電場及び/又は磁場の高調波四次ポテンシャルエネルギー係数を最大化する。
イオントラップ装置を備える例示的な量子コンピュータ
【0039】
図2は、例示的な実施形態による、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100を備える例示的な量子コンピュータシステム200の概略ダイアグラムを提供する。様々な実施形態において、量子コンピュータシステム200は、計算エンティティ10と、量子コンピュータ210と、を備える。様々な実施形態において、量子コンピュータ210は、コントローラ30と、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100を封入するクリオスタット及び/又は真空チャンバ40と、1つ以上の操作ソース60と、を備える。例示的な実施形態では、1つ以上の操作ソース60は、1つ以上のレーザ(例えば、光学レーザ、マイクロ波ソースなど)を備え得る。様々な実施形態において、1つ以上の操作ソース60は、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100のイオントラップ110内の1つ以上のイオンの制御された量子状態発展を操作及び/又は引き起こすように構成されている。例えば、1つ以上の操作ソース60が1つ以上のレーザを備える例示的な実施形態では、レーザは、1つ以上のレーザビームを、極低温及び/又は真空チャンバ40内のイオントラップ110に提供し得る。様々な実施形態において、量子コンピュータ210は、1つ以上の電圧源50を備える。例えば、電圧源50は、複数のTT電圧ドライバ及び/若しくは電圧源、並びに/又は少なくとも1つのRFドライバ及び/若しくは電圧源を備え得る。電圧源50は、対応するリード122、124を介して、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100の対応するTT電極116、118及び/又はRFレール112に電気的に連結され得る。
【0040】
様々な実施形態において、計算エンティティ10は、ユーザが、入力を(例えば、計算エンティティ10のユーザインターフェースを介して)量子コンピュータ210に提供し、量子コンピュータ210からの出力を受信すること、視認することなどを可能にするように構成されている。計算エンティティ10は、1つ以上の有線若しくは無線ネットワーク20を介して、並びに/又は直接有線及び/若しくは無線通信を介して、量子コンピュータ210のコントローラ30と通信し得る。例示的な実施形態では、計算エンティティ10は、構成、フォーマットなどの情報/データ、量子計算アルゴリズムなどを、コントローラ30が理解及び/若しくは実装し得るコンピュータ言語、実行可能な命令、コマンドセットなどに変換することができる。
【0041】
様々な実施形態において、コントローラ30は、極低温及び/若しくは真空チャンバ40内の温度及び圧力を制御する電圧源50、極低温システム並びに/又は真空システム、操作ソース60、並びに/又は極低温及び/若しくは真空チャンバ40内の様々な環境条件(例えば、温度、圧力など)を制御する他のシステムを制御するように構成されており、かつ/又はイオントラップ110内の1つ以上のイオンの量子状態の制御された発展を操作し、かつ/又は引き起こすように構成されている。様々な実施形態において、イオントラップ110内にトラップされたイオンは、量子コンピュータ210の量子ビットとして使用される。
例示的なイオントラップアーキテクチャ
【0042】
図3は、イオントラップ110の例示的な実施形態の例示的なゾーンアーキテクチャ300を提供する。図3に示されるように、イオントラップ110は、実質的に平行な縦軸111(例えば、111A、111B)を伴って形成された多数の(例えば、ペアの)RFレール112(例えば、112A、112B)を備える。RFレール112は、実質的に同一平面上の上面を伴って形成されている。図3は、RFレール112及びTT電極114の列の上面がページの平面内に例解されるように、イオントラップ110の上面図を例解する。イオントラップ110の例示的なアーキテクチャ300は、2つのアクションゾーン330(例えば、330A、330B)と、3つの中間ゾーン320(例えば、320A、320B、320C)と、を備える。様々な実施形態において、中間ゾーン320は、各アクションゾーン330に隣接して位置している。例えば、中間ゾーン320A及び320Bは、アクションゾーン330Aに隣接しており、中間ゾーン320B及び320Cは、アクションゾーン330Bに隣接している。例えば、各アクションゾーン330は、各アクションゾーン330が2つの中間ゾーン320の近隣であるように、いずれかの側で中間ゾーン320に隣接している。言い換えると、イオンがアクションゾーン330から移送されると、イオンは、任意の他のアクションゾーン330に入る前に中間ゾーン320に入る。
【0043】
様々な実施形態において、中間ゾーン320は、2つの広い整合されたグループのTT電極140Wを備える(例えば、整合されたグループのTT電極は、多数の列のTT電極の各列のTT電極からの広いTT電極を備える)。例えば、中間ゾーン320は、各列のTT電極(例えば、整合されたグループの広いTT電極116A、116B、116Cからの2つの広いTT電極116を備え得る。2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間には、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nがある(例えば、整合されたグループのTT電極は、多数の列のTT電極の各列のTT電極からの狭いTT電極を備える)。例えば、中間ゾーンは、各列のTT電極からの少なくとも1つの狭いTT電極118(例えば、整合されたグループの狭いTT電極118A、118B、118C)を備え得る。少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nは、中間ゾーン320の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設されている。例示的な実施形態では、各中間ゾーン320は、2つの広い整合されたグループのTT電極140W、並びに2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設及び/又は形成された1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nで構成されている。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、(例えば、y軸に実質的に平行である寸法で、)狭いTT電極118のおよそ少なくとも2倍広い。例えば、広いTT電極116は、狭いTT電極118よりもおよそ2倍~およそ6倍長い及び/又は広い範囲であり得る。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、狭いTT電極118よりもおよそ3倍~およそ5倍長い及び/又は広い範囲である。様々な実施形態において、中間ゾーン320は、内部にイオンを安定化及び/又は貯蔵し、内部に複数のイオンを有するポテンシャル井戸から異なるポテンシャル井戸内に少なくとも1つのイオンを分離するように構成されており、それを通してイオンを移送するように構成されている。様々な実施形態において、中間ゾーン320は、様々なイオン移送ステップ中に1つ以上のイオンの貯蔵及び/又は安定化に適応するように構成及び/又は設計されている。
【0044】
様々な実施形態において、アクションゾーン330は、2つの広い整合されたグループのTT電極140Wを備える。例えば、アクションゾーン330は、各列のTT電極(例えば、116A、116B、116C)からの2つの広いTT電極116を備え得る。2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nが、配設及び/又は形成されている。例えば、アクションゾーン330は、各列のTT電極(例えば、118A、118B、118C)からの少なくとも1つの狭いTT電極118を備え得る。少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nは、アクションゾーン330の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設されている。例示的な実施形態では、各アクションゾーンは、アクションゾーン330の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設された少なくとも2つの狭い整合されたグループのTT電極140Nを備える。例示的な実施形態では、各アクションゾーン330は、2つの広い整合されたグループのTT電極140W、及び2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設された3つの狭い整合されたグループのTT電極140Nで構成されている。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、狭いTT電極118のおよそ少なくとも2倍広い。例えば、広いTT電極116は、(例えば、y軸に実質的に平行である寸法で、)狭いTT電極118よりもおよそ2倍~およそ6倍長い及び/又は広い範囲であり得る。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、狭いTT電極118よりもおよそ3倍~およそ5倍長い及び/又は広い範囲である。様々な実施形態において、アクションゾーン330は、操作ソースを使用して1つ以上のイオンに作用し、2つ以上のイオンを相互作用させ、内部に複数のイオンを有するポテンシャル井戸から異なるポテンシャル井戸内に少なくとも1つのイオンを分離する(例えば、2つ以上のイオンを交換及び/又は分離する)ように構成されており、それを通してイオンを移送するように構成されている。様々な実施形態において、アクションゾーン330は、所定のレーザ及び/又は他の操作ソース相互作用エリアを提供するように構成及び/又は設計されており、ここで、レーザビーム及び/又は他の操作ソースは、イオントラップ110内にトラップされる1つ以上のイオンと相互作用され得る。
【0045】
様々な実施形態において、中間ゾーン320の狭いTT電極118及びアクションゾーン330の狭いTT電極118は、(例えば、y軸に実質的に平行な寸法で)同じ幅を有する。例示的な実施形態では、中間ゾーン320の狭いTT電極118の(例えば、y軸に実質的に平行な寸法での)幅及びアクションゾーン330の狭いTT電極118の幅は、異なる。様々な実施形態において、中間ゾーン320の広いTT電極116及びアクションゾーン330の広いTT電極116は、(例えば、y軸に実質的に平行な寸法で)同じ幅を有する。例示的な実施形態では、中間ゾーン320の広いTT電極116の(例えば、y軸に実質的に平行な寸法での)幅及びアクションゾーン330の広いTT電極116の幅は、異なる。例えば、例示的な実施形態では、アクションゾーン330の広いTT電極の幅は、中間ゾーン320の広いTT電極の幅よりも長い及び/又は広い。例示的な実施形態では、アクションゾーン330の広いTT電極の幅は、中間ゾーン320の広いTT電極の幅よりもおよそ20~40μm長い及び/又は広い。
別の例示的なイオントラップアーキテクチャ
【0046】
図5は、イオントラップ110の例示的な実施形態の例示的なゾーンアーキテクチャ500を提供する。図5に示されるように、イオントラップ110は、実質的に平行な縦軸111を伴って形成された多数の(例えば、ペアの)RFレール112(例えば、112A、112B)を備える。RFレール112は、実質的に同一平面上の上面を伴って形成されている。図5は、RFレール112及びTT電極114の列の上面がページの平面内に例解されるように、イオントラップ110の上面図を例解する。イオントラップ110の例解された例示的なアーキテクチャ400は、4つのアクションゾーン530(例えば、530A、530B、530C、530D)と、6つの中間ゾーン520(例えば、520A、520B、520C、520D、520E、520F)と、2つのストレージゾーン540(例えば、540A、540B)と、装填ゾーン550と、を備える。様々な実施形態は、より多い又はより少ないアクションゾーン530と、より多い又はより少ないストレージゾーン540と、対応するより大きい又は小さい数の中間ゾーン520と、を備え得る。例えば、例示的な実施形態は、5つのアクションゾーン530と、2つのストレージゾーン540と、8つの中間ゾーン520と、1つの装填ゾーン550と、を備える。様々な数のアクションゾーン530、ストレージゾーン540、中間ゾーン520、及びその様々な配置は、用途に適切であるように、様々な実施形態で使用され得る。
【0047】
様々な実施形態において、中間ゾーン520は、隣接するアクションゾーン530の間、アクションゾーン530と隣接するストレージゾーン540との間、並びに/又は装填ゾーン550と隣接するアクションゾーン530及び/若しくはストレージゾーン540との間に配設されている。例えば、中間ゾーン520Bは、隣接するアクションゾーン530Aとアクションゾーン530Bとの間に配設及び/又は形成されている。例えば、中間ゾーン520Aは、ストレージゾーン540Aとアクションゾーン530Aとの間に配設及び/又は形成されている。例えば、中間ゾーン520Fは、ストレージゾーン540Bと装填ゾーン550との間に配設されている。例えば、中間ゾーン520は、各アクションゾーン530、ストレージゾーン540、及び装填ゾーン550に直接隣接し得る。言い換えると、イオンがアクションゾーン530、ストレージゾーン540、及び/又は装填ゾーン550から移送されると、イオンは、任意の他のアクションゾーン530及び/又はストレージゾーン540に入る前に中間ゾーン520に入る。
【0048】
様々な実施形態において、中間ゾーン520は、2つの広い整合されたグループのTT電極140Wを備える(例えば、整合されたグループのTT電極は、多数の列のTT電極の各列のTT電極からの広いTT電極を備える)。例えば、中間ゾーン520は、各列のTT電極114(例えば、整合されたグループの広いTT電極116A、116B、116C)からの2つの広いTT電極116を備え得る。2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間には、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nがある(例えば、整合されたグループのTT電極は、多数の列のTT電極114A、114B、114Cの各列のTT電極114からの狭いTT電極を備える)。例えば、中間ゾーン520は、各列のTT電極からの少なくとも1つの狭いTT電極118(例えば、整合されたグループの狭いTT電極118A、118B、118C)を備え得る。少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nは、中間ゾーン520の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設されている。例示的な実施形態では、各中間ゾーン520は、2つの広い整合されたグループのTT電極140W、並びに2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設及び/又は形成された1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nで構成されている。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、(例えば、y軸に実質的に平行である寸法で、)狭いTT電極118のおよそ少なくとも2倍広い。例えば、広いTT電極116は、狭いTT電極118よりもおよそ2倍~およそ6倍長い及び/又は広い範囲であり得る。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、狭いTT電極118よりもおよそ3倍~およそ5倍長い及び/又は広い範囲である。様々な実施形態において、中間ゾーン520は、内部にイオンを安定化及び/又は貯蔵し、内部に複数のイオンを有するポテンシャル井戸から異なるポテンシャル井戸内に少なくとも1つのイオンを分離するように構成されており、それを通してイオンを移送するように構成されている。様々な実施形態において、中間ゾーン520は、様々なイオン移送ステップ中に1つ以上のイオンの貯蔵及び/又は安定化に適応するように構成及び/又は設計されている。
【0049】
様々な実施形態において、アクションゾーン530は、2つの広い整合されたグループのTT電極140Wを備える。例えば、アクションゾーン530は、各列のTT電極(例えば、116A、116B、116C)からの2つの広いTT電極116を備え得る。2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に、少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nが、配設及び/又は形成されている。例えば、アクションゾーン330は、各列のTT電極(例えば、118A、118B、118C)からの少なくとも1つの狭いTT電極118を備え得る。少なくとも1つの狭い整合されたグループのTT電極140Nは、アクションゾーン530の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設されている。例示的な実施形態では、各アクションゾーン530は、アクションゾーン530の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設された少なくとも2つの狭い整合されたグループのTT電極140Nを備える。例示的な実施形態では、各アクションゾーン530は、2つの広い整合されたグループのTT電極140W、及び2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設された3つの狭い整合されたグループのTT電極140Nで構成されている。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、狭いTT電極118のおよそ少なくとも2倍広い。例えば、広いTT電極116は、(例えば、y軸に実質的に平行である寸法で、)狭いTT電極118よりもおよそ2倍~およそ6倍長い及び/又は広い範囲であり得る。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、狭いTT電極118よりもおよそ3倍~およそ5倍長い及び/又は広い範囲である。様々な実施形態において、アクションゾーン530は、操作ソースを使用して1つ以上のイオンに作用し、2つ以上のイオンを相互作用させ、内部に複数のイオンを有するポテンシャル井戸から異なるポテンシャル井戸内に少なくとも1つのイオンを分離する(例えば、2つ以上のイオンを交換及び/又は分離する)ように構成されており、それを通してイオンを移送及び/又はトラップするように構成されている。様々な実施形態において、アクションゾーン530は、所定のレーザ及び/又は他の操作ソース相互作用エリアを提供するように構成及び/又は設計されており、ここで、レーザビーム及び/又は他の操作ソースは、イオントラップ110内にトラップされる1つ以上のイオンと相互作用され得る。
【0050】
様々な実施形態において、ストレージゾーン540は、2つの広い整合されたグループのTT電極140Wを備える(例えば、整合されたグループのTT電極は、多数の列のTT電極の各列のTT電極からの広いTT電極を備える)。例えば、ストレージゾーン540は、各列のTT電極(例えば、整合されたグループの広いTT電極116A、116B、116Cからの2つの広いTT電極116を備え得る。2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間には、少なくとも2つの狭い整合されたグループのTT電極140Nがある(例えば、整合されたグループのTT電極は、多数の列のTT電極114A、114B、114Cの各列のTT電極114からの狭いTT電極を備える)。例えば、ストレージゾーン540は、各列のTT電極からの少なくとも2つの狭いTT電極118(例えば、整合されたグループの狭いTT電極118A、118B、118C)を備え得る。少なくとも2つの狭い整合されたグループのTT電極140Nは、ストレージゾーン540の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設されている。例示的な実施形態では、各ストレージゾーン540は、2つの広い整合されたグループのTT電極140W、並びに2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設及び/又は形成された少なくとも3つの狭い整合されたグループのTT電極140Nで構成されている。例えば、例解された実施形態では、ストレージゾーン540は、ストレージゾーン540の2つの広い整合されたグループのTT電極140Wの間に配設及び/又は形成された5つの狭い整合されたグループのTT電極140Nを備える。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、(例えば、y軸に実質的に平行である寸法で、)狭いTT電極118のおよそ少なくとも2倍広い。例えば、広いTT電極116は、短いTT電極118よりもおよそ2倍~およそ6倍長い及び/又は広い範囲であり得る。例示的な実施形態では、広いTT電極116は、短いTT電極118よりもおよそ3倍~およそ5倍長い及び/又は広い範囲である。様々な実施形態において、ストレージゾーン540は、内部にイオンを安定化及び/又は貯蔵し、2つのイオンを交換及び/又は分離する(例えば、同じポテンシャル井戸にあった2つのイオンを2つの別個の及び/又は分離したポテンシャル井戸に分割する)ように構成されており、それを通してイオンを少なくとも部分的に移送するように構成されている。様々な実施形態において、ストレージゾーン540は、様々なイオン移送ステップ中に1つ以上のイオンの貯蔵及び/又は安定化に適応するように構成及び/又は設計されている。例えば、イオントラップ110内にトラップされるイオンは、複数のアクションがイオントラップ110内にトラップされる他のイオンに適用されている間に、ストレージゾーン540に貯蔵され得る。
【0051】
様々な実施形態において、装填ゾーン550は、イオンがイオントラップ110内に装填され得るように、イオン源からイオンを受容するように構成されている。例えば、装填ゾーン550は、装填孔555を備え得る。装填孔は、イオン源からの原子が装填孔555を通って装填ゾーン550内に移動し得るように、イオン源がイオントラップ装置及び/又はパッケージ100の下に配設されることを可能にするように、イオントラップ110及び基板130を通じて延在する貫通孔である。一旦、原子が装填孔555を通って装填ゾーン550に入ると、原子はイオン化され得、結果として生じるイオンは、多数の列のTT電極114及び多数のRFレール112によって生成される、電場及び/若しくは磁場並びに/又は対応するポテンシャルに起因してトラップされた状態になり得る。例示的な実施形態では、原子は、装填孔555を介して装填ゾーン550に入り、結果として生じる原子がイオントラップ110内でトラップされるように、原子をイオン化する操作ソース(例えば、レーザビーム)によって相互作用され得る。様々な実施形態において、装填ゾーン550は、装填孔555を通じてイオン(又は原子)を受容し、装填ゾーン550内でイオン(例えば、イオン化された原子)を安定化させ、1つ以上の操作ソースを介したイオンの操作(例えば、イオンを初期化し、及び/又はイオンが既知の初期量子状態にあることを確実にすること)を可能にすることなどのために構成され得る。装填ゾーン550は、イオンを、装填ゾーン550から外に、及び直接隣接する中間ゾーン520内に移送するのを助けるように更に構成され得る。
【0052】
例示的な実施形態では、装填ゾーン550は、1つ以上の装填TT電極150を備え得る。例えば、装填ゾーン550は、多数の列のTT電極の各列のTT電極114からの少なくとも1つの装填TT電極150を備え得る。様々な実施形態において、装填TT電極150は、整合されたグループ140(例えば、140W及び/又は140N)で広い及び/又は短いTT電極を備え得る。例示的な実施形態では、装填TT電極150は、少なくとも1つの広い整合されたグループのTT電極140Wを備える。例示的な実施形態では、装填TT電極150の幅は、広い及び/又は狭いTT電極116、118の幅と異なり得る。例えば、装填TT電極150は、広い及び狭いTT電極116、118に対応する第1及び/又は第2の幅W、Wと異なる第3の幅Wのものであり得る。様々な実施形態において、第3の幅Wは、第1の幅Wよりも長く及び/若しくは広く、第2の幅Wよりも狭く、並びに/又は第1の幅Wと第2の幅Wとの間の範囲であり得る。
【0053】
様々な実施形態において、中間ゾーン520の狭いTT電極118、並びにアクションゾーン530及び/又はストレージゾーン540の狭いTT電極118は、(例えば、y軸に実質的に平行な寸法で)同じ幅Wを有する。例示的な実施形態では、中間ゾーン520の狭いTT電極118の(例えば、y軸に実質的に平行な寸法での)幅、並びにアクションゾーン530及び/又はストレージゾーン520の狭いTT電極118の幅は、異なる。様々な実施形態において、中間ゾーン520の広いTT電極116、並びにアクションゾーン530及び/又はストレージゾーン540の広いTT電極116は、(例えば、y軸に実質的に平行な寸法で)同じ幅Lを有する。例示的な実施形態では、中間ゾーン520の広いTT電極116の(例えば、y軸に実質的に平行な寸法での)幅、並びにアクションゾーン530及び/又はストレージゾーン540の広いTT電極116の幅は、異なる。
技術的利点
【0054】
様々な実施形態は、十分なイオン場所制御を提供し、様々なイオン移送機能(例えば、イオンの移送、1つのポテンシャル井戸内の2つ以上のイオンを異なるポテンシャル井戸に分離すること、2つのイオンを交換及び/又は分離すること(例えば、同じポテンシャル井戸にあった2つのイオンを2つの別個の及び/又は分離したポテンシャル井戸に分割すること)など)を可能にし、操作ソースを介してイオントラップ内のイオンの操作を可能にする、イオントラップ装置を提供する技術的問題に技術的解決策を提供する。異なるサイズの電極を組み込む新規ゾーンアーキテクチャは、所定の操作ソース(例えば、レーザ)、相互作用エリア(例えば、アクションゾーン)、及びイオンストレージエリア(例えば、中間ゾーン、ストレージゾーン)が、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100のI/Oの数、並びにイオントラップ110の電極116、118の数を最小化しながら、様々なイオン移送ステップ中に貯蔵に適応することを可能にする。
例示的なコントローラ
【0055】
様々な実施形態において、イオントラップ装置及び/又はパッケージ100は、量子コンピュータ210内に組み込まれている。様々な実施形態において、量子コンピュータ210は、量子コンピュータ210の様々な要素を制御するように構成されたコントローラ30を更に備える。例えば、コントローラ30は、極低温及び/若しくは真空チャンバ40内の温度及び圧力を制御する電圧源50、極低温システム及び/若しくは真空システム、操作ソース60、並びに/若しくは極低温及び/若しくは真空チャンバ40内の環境条件(例えば、温度、湿度、圧力など)を制御する他のシステムを制御するように構成され得、かつ/又はイオントラップ110内の1つ以上のイオンの量子状態の制御された発展を操作し、かつ/若しくは発展を引き起こすように構成され得る。
【0056】
図6に示されるように、様々な実施形態において、コントローラ30は、処理要素605、メモリ610、ドライバコントローラ要素615、通信インターフェース620、アナログ-デジタル変換要素625などを含む様々なコントローラ要素を備え得る。例えば、処理要素605は、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、CPLD)、マイクロプロセッサ、共処理エンティティ、特定用途向けプロセッサのための命令セット(Application-Specific Instruction-set Processor、ASIP)、集積回路、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、プログラマブル論理アレイ(Programmable Logic Array、PLA)、ハードウェアアクセラレータ、他の処理デバイス及び/若しくは回路機構など、並びに/又はコントローラを備え得る。回路機構という用語は、ハードウェア全体の実施形態、又はハードウェア及びコンピュータプログラム製品の組み合わせを指し得る。例示的な実施形態では、コントローラ30の処理要素605は、クロックを備え、かつ/又はクロックと通信する。
【0057】
例えば、メモリ610は、ハードディスク、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、MMC、SDメモリカード、メモリスティック、CBRAM、PRAM、FeRAM、RRAM、SONOS、レーストラックメモリ、RAM、DRAM、SRAM、FPM DRAM、EDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、RDRAM、RIMM、DIMM、SIMM、VRAM、キャッシュメモリ、レジスタメモリなどのうちの1つ以上などの、揮発性及び/又は不揮発性メモリストレージなどの非一時的なメモリを備え得る。様々な実施形態において、メモリ610は、(例えば、量子ビット記録データ記憶、量子ビット記録データベース、量子ビット記録テーブルなどの)量子コンピュータの量子ビットに対応する量子ビット記録、較正テーブル、実行可能な待ち行列、(例えば、1つ以上のコンピュータ言語、専門コントローラ言語(複数可)などの)コンピュータプログラムコードなどを記憶し得る。例示的な実施形態では、(例えば、処理要素605による)メモリ610に記憶されるコンピュータプログラムコードの少なくとも一部の実行は、コントローラ30に、原子システム内の原子物体の相を追跡し、それによって生成される1つ以上の操作ソース及び/又は信号(複数可)の相の調整を引き起こすための、本明細書で記載される、1つ以上のステップ、動作、プロセス、手順などを実行させる。
【0058】
様々な実施形態において、ドライバコントローラ要素615は、各々が1つ以上のドライバを制御するように構成された、1つ以上のドライバ及び/又はコントローラ要素を含み得る。様々な実施形態において、ドライバコントローラ要素615は、ドライバ及び/又はドライバコントローラを備え得る。例えば、ドライバコントローラは、コントローラ30によって(例えば、処理要素605によって)スケジューリング及び実行される、実行可能な命令、コマンドなどに従って、1つ以上の対応するドライバを動作させるように構成され得る。様々な実施形態において、ドライバコントローラ要素615は、コントローラ30が操作ソース60を動作させることを可能にし得る。様々な実施形態において、ドライバは、レーザドライバ、真空構成要素ドライバ、イオントラップ110のイオントラップポテンシャルを維持及び/又は制御するために使用される、TT、RF、及び/又は他の電極に印加される電流及び/又は電圧の流れを制御するためのドライバ、極低温及び/又は真空システム構成要素ドライバなどであり得る。例えば、ドライバは、リード122、124を介してTT電極116、118及び/又はRFレール112に電圧及び/又は電気信号を提供するTT及び/若しくはRF電圧ドライバ並びに/又は電圧源を制御し得る及び/又は備え得る。様々な実施形態において、コントローラ30は、カメラ、MEMカメラ、CCDカメラ、フォトダイオード、光電子増倍管などのような1つ以上の光学受信機構成要素から信号を通信及び/又は受信するための手段を備える。例えば、コントローラ30は、1つ以上の光学受信機構成要素、較正センサなどから信号を受信するように構成された1つ以上のアナログ-デジタル変換要素625を備え得る。
【0059】
様々な実施形態において、コントローラ30は、計算エンティティ10とインターフェース接続及び/又は通信するための通信インターフェース620を備え得る。例えば、コントローラ30は、実行可能な命令、コマンドセットなどを計算エンティティ10から受信し、量子コンピュータ210から(例えば、光学収集システムから)受信した出力及び/又は計算エンティティ10への出力を処理した結果を提供するための通信インターフェース620を備え得る。様々な実施形態において、計算エンティティ10及びコントローラ30は、直接有線及び/若しくは無線接続、並びに/又は1つ以上の有線及び/若しくは無線ネットワーク20を介して通信し得る。
例示的な計算エンティティ
【0060】
図7は、本発明の実施形態と共に使用することができる例示的な計算エンティティ10の例解的な概略図を提供する。様々な実施形態において、計算エンティティ10は、ユーザが、入力を(例えば、計算エンティティ10のユーザインターフェースを介して)量子コンピュータ210に提供し、量子コンピュータ210からの出力を受信すること、表示すること、分析することなどを可能にするように構成されている。
【0061】
図7に示されるように、計算エンティティ10は、アンテナ712、伝送機704(例えば、無線機)、受信機706(例えば、無線機)、並びに伝送機704及び受信機706のそれぞれに信号を提供し、それぞれから信号を受信する処理要素708を含み得る。伝送機704及び受信機706のそれぞれに提供され、それぞれから受信される信号は、コントローラ30、他の計算エンティティ10などのような様々なエンティティと通信するための、適用可能な無線システムのエアインターフェース標準に従って、信号情報/データを含み得る。この点に関して、計算エンティティ10は、1つ以上のエアインターフェース標準、通信プロトコル、変調タイプ、及びアクセスタイプで動作することができる場合がある。例えば、計算エンティティ10は、ファイバ分散データインターフェース(fiber distributed data interface、FDDI)、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL)、Ethernet、非同期転送モード(asynchronous transfer mode、ATM)、フレームリレー、ケーブルによるデータサービスインターフェース仕様(data over cable service interface specification、DOCSIS)、又は任意の他の有線伝送プロトコルなどの有線データ伝送プロトコルを使用して通信を受信及び/又は提供するように構成さ得る。同様に、計算エンティティ10は、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、符号分割多元接続2000(Code Division Multiple Access 2000、CDMA2000)、CDMA2000 1X(1xRTT)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)、世界移動体通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM)、GSM革新のための強化データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、時分割-同期符号分割多元接続(Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)、エボリューションデータオプティマイズド(Evolution-Data Optimized、EVDO)、高速パケットアクセス(High Speed Packet Access、HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、Wi-Fi Direct、802.16(WiMAX)、超広帯域(ultra wideband、UWB)、赤外線(infrared、IR)プロトコル、近距離通信(near field communication、NFC)プロトコル、Wibree、Bluetoothプロトコル、無線ユニバーサルシリアルバス(wireless universal serial bus、USB)プロトコル、及び/又は任意の他の無線プロトコルなどの様々なプロトコルのいずれかを使用して、無線外部通信ネットワークを介して通信するように構成され得る。計算エンティティ10は、かかるプロトコル及び標準を、ボーダゲートウェイプロトコル(Border Gateway Protocol、BGP)、動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol、DHCP)、ドメイン名システム(Domain Name System、DNS)、ファイル転送プロトコル(File Transfer Protocol、FTP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol、HTTP)、HTTPオーバーTLS/SSL/Secure、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet Message Access Protocol、IMAP)、ネットワークタイムプロトコル(Network Time Protocol、NTP)、シンプルメール転送プロトコル(Simple Mail Transfer Protocol、SMTP)、Telnet、トランスポートレイヤーセキュリティ(Transport Layer Security、TLS)、セキュアソケットレイヤー(Secure Sockets Layer、SSL)、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)、データグラムコンジェスチョンコントロールプロトコル(Datagram Congestion Control Protocol、DCCP)、ストリーム制御伝送プロトコル(Stream Control Transmission Protocol、SCTP)、ハイパーテキストマークアップ言語(HyperText Markup Language、HTML)などを使用した通信のために使用することができる。
【0062】
これらの通信標準及びプロトコルを介して、計算エンティティ10は、非構造付加サービス情報/データ(Unstructured Supplementary Service information/data、USSD)、ショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、マルチメディアメッセージサービス(Multimedia Messaging Service、MMS)、デュアルトーンマルチ周波数信号(Dual-Tone Multi-Frequency Signaling、DTMF)、及び/又は加入者識別モジュールダイヤラ(Subscriber Identity Module Dialer、SIMダイヤラ)などの概念を使用して、様々な他のエンティティと通信することができる。計算エンティティ10はまた、例えば、そのファームウェア、ソフトウェア(例えば、実行可能な命令、アプリケーション、プログラムモジュールを含む)、及びオペレーティングシステムに、変更、アドオン、及び更新をダウンロードすることができる。
【0063】
計算エンティティ10はまた、1つ以上のユーザ入力/出力インターフェース(例えば、処理要素708に連結されたディスプレイ716及び/又はスピーカ/スピーカドライバ、並びに処理要素708に連結されたタッチスクリーン、キーボード、マウス、及び/又はマイクロフォン)を備えるユーザインターフェースデバイスを備え得る。例えば、ユーザ出力インターフェースは、アプリケーション、ブラウザ、ユーザインターフェース、インターフェース、ダッシュボード、スクリーン、ウェブページ、ページ、及び/又は本明細書で互換可能に使用される類似の単語を提供するように構成され、情報/データを表示又は可聴提示させるため、及び1つ以上のユーザ入力インターフェースを介して情報/データと相互作用させるように、計算エンティティ10上で実行され、かつ/又は計算エンティティ10を介してアクセス可能であってもよい。ユーザ入力インターフェースは、キーパッド718(ハード若しくはソフト)、タッチディスプレイ、音声/発話若しくは運動インターフェース、スキャナ、リーダ、又は他の入力デバイスなど、計算エンティティ10がデータを受信することを可能にする多数のデバイスのうちのいずれかを備え得る。キーパッド718を含む実施形態では、キーパッド718は、従来の数字(0~9)及び関連するキー(#、)、並びに計算エンティティ10を動作させるために使用される他のキーを含む(又はそれらを表示させる)ことができ、英字キーの完全なセット、又は英数字キーの完全なセットを提供するように起動され得るキーのセットを含み得る。入力を提供することに加えて、例えば、ユーザ入力インターフェースを使用して、スクリーンセーバ及び/若しくはスリープモードなどのある特定の機能を起動又は起動解除することができる。かかる入力により、計算エンティティ10は、情報/データ、ユーザ対話/入力などを収集することができる。
【0064】
計算エンティティ10はまた、揮発性ストレージ若しくはメモリ722、及び/又は不揮発性ストレージ若しくはメモリ724を含むことができ、これらは、埋め込まれてもよいし、かつ/又は取り外し可能であってもよい。例えば、不揮発性メモリは、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、MMC、SDメモリカード、メモリスティック、CBRAM、PRAM、FeRAM,RRAM、SONOS、レーストラックメモリなどであってもよい。揮発性メモリは、RAM、DRAM、SRAM、FPM DRAM、EDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、RDRAM、RIMM、DIMM、SIMM、VRAM、キャッシュメモリ、レジスタメモリなどであってもよい。揮発性及び不揮発性記憶域又はメモリは、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システムエンティティ、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイルされたコード、解釈されたコード、マシンコード、実行可能な命令などを記憶して、計算エンティティ10の機能を実装することができる。
結論:
【0065】
本明細書に記載される本発明の多くの修正例及び他の実施形態は、前述の説明及び関連付けられた図面に提示される教示の利益を有する、本発明に関係がある当業者に着想されるであろう。したがって、本発明は、開示される特定の実施形態に限定されるものではないこと、並びに修正例及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。特定の用語が本明細書で用いられているが、これらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7