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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-16
(45)【発行日】2022-06-24
(54)【発明の名称】高温ガス導入装置
(51)【国際特許分類】
   G01M 15/02 20060101AFI20220617BHJP
【FI】
G01M15/02
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022007854
(22)【出願日】2022-01-21
【審査請求日】2022-01-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】594207610
【氏名又は名称】株式会社ベスト測器
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高宮 明豊
【審査官】福田 裕司
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-249685(JP,A)
【文献】特開2014-066656(JP,A)
【文献】特開2001-012733(JP,A)
【文献】特表2003-522949(JP,A)
【文献】特開2003-126658(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102095587(CN,A)
【文献】実開平02-095409(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 15/02
G01N 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高温ガスが内部を流れる本管に取り付けられ、前記本管から前記高温ガスを流量制御しつつ導入する高温ガス導入装置であって、
前記本管に接続され、一端開口から前記高温ガスが流入する高温ガス導入管と、
前記高温ガス導入管に接続され、前記高温ガス導入管の内部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給管と、
前記冷却ガス供給管の冷却ガス入口に接続された冷却ガス供給源と、
前記冷却ガス供給管に設けられた第1の流量制御器と、
前記高温ガス導入管の他端開口に接続され、前記高温ガスと前記冷却ガスの混合ガスが内部を流れる混合ガス輸送管と、
前記混合ガス輸送管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1および前記第2の流量制御器に作動的に接続された制御部と、
前記高温ガス導入装置を前記本管の下流端に取り付けるための管結合用ブロックと、を備え、
前記管結合用ブロックは、一面に、前記本管の前記下流端に対する第1の嵌合凹部と、前記第1の嵌合凹部の底面に形成された前記高温ガス導入管に対する第2の嵌合凹部とを有し、
前記第1の嵌合凹部に前記本管の前記下流端が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、前記第2の嵌合凹部には、前記高温ガス導入管の前記他端開口側が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、
前記管結合用ブロックの内部には、一端が前記第2の嵌合凹部の底面に開口し、他端が前記管結合用ブロックの外面に開口したガス流路が形成され、前記ガス流路の前記他端開口には前記混合ガス輸送管が接続され、
前記高温ガス導入装置の前記冷却ガス供給管が前記管結合用ブロックに取り付けられ、前記冷却ガス供給管の先端は前記高温ガス導入管の前記他端開口を通って前記高温ガス導入管の内部を軸方向にのびているものであることを特徴とする高温ガス導入装置。
【請求項2】
高温ガスが内部を流れる本管に取り付けられ、前記本管から前記高温ガスを流量制御しつつ導入する高温ガス導入装置であって、
前記本管に接続され、一端開口から前記高温ガスが流入する高温ガス導入管と、
前記高温ガス導入管に接続され、前記高温ガス導入管の内部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給管と、
前記冷却ガス供給管の冷却ガス入口に接続された冷却ガス供給源と、
前記冷却ガス供給管に設けられた第1の流量制御器と、
前記高温ガス導入管の他端開口に接続され、前記高温ガスと前記冷却ガスの混合ガスが内部を流れる混合ガス輸送管と、
前記混合ガス輸送管に設けられた第2の流量制御器と、
前記第1および前記第2の流量制御器に作動的に接続された制御部と、
前記高温ガス導入装置を前記本管の下流端に取り付けるための管結合用ブロックと、を備え、
前記高温ガス導入管、および前記冷却ガス供給管、および前記混合ガス輸送管、および前記第1および前記第2の流量制御器はそれぞれ複数の前記高温ガス導入管、および複数の前記冷却ガス供給管、および複数の前記混合ガス輸送管、および複数の前記第1および前記第2の流量制御器からなり、
前記管結合用ブロックは、一面に、前記本管の前記下流端に対する第1の嵌合凹部と、前記第1の嵌合凹部の底面に形成された前記複数の前記高温ガス導入管に対する複数の第2の嵌合凹部と、を有し、
前記第1の嵌合凹部に前記本管の前記下流端が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、前記複数の第2の嵌合凹部にはそれぞれ対応する前記高温ガス導入管の前記他端開口側が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、
前記管結合用ブロックの内部には、それぞれ一端が対応する前記第2の嵌合凹部の底面に開口し、他端が前記管結合用ブロックの外面に開口した複数のガス流路が形成され、前記複数のガス流路のそれぞれの前記他端開口には対応する前記混合ガス輸送管が接続され、
前記複数の冷却ガス供給管がそれぞれ前記管結合用ブロックに取り付けられ、前記冷却ガス供給管の先端が対応する前記高温ガス導入管の前記他端開口を通って前記高温ガス導入管の内部を軸方向にのび、
前記冷却ガス供給源が前記複数の冷却ガス供給管のそれぞれの前記冷却ガス入口に接続され、
前記制御部が前記複数の第1の流量制御器および前記複数の第2の流量制御器に作動的に接続されているものであることを特徴とする高温ガス導入装置。
【請求項3】
前記本管の側壁に分岐接続され、または前記管結合用ブロックに取り付けられ、一端が前記本管の内部に開口し、他端が外部に開口した高温ガスオーバーフロー管と、
前記高温ガスオーバーフロー管に接続され、または前記管結合用ブロックに取り付けられ、前記高温ガスオーバーフロー管の内部に冷却ガスを供給する別の冷却ガス供給管と、を備え、前記別の冷却ガス供給管の冷却ガス出口は前記高温ガスオーバーフロー管の前記一端開口の手前に位置し、前記別の冷却ガス供給管の冷却ガス入口に前記冷却ガス供給源が接続され、さらに、
前記別の冷却ガス供給管に設けられた第3の流量制御器と、
前記高温ガスオーバーフロー管に設けられた第4の流量制御器と、を備え、前記第3および前記第4の流量制御器のそれぞれに前記制御部が作動的に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高温ガス導入装置。
【請求項4】
前記高温ガス導入管の内部における前記冷却ガス供給管の冷却ガス出口の上流側において高温ガスの温度を測定する温度センサ、または前記混合ガス輸送管を流れる混合ガスの温度を測定する温度センサをさらに備え、前記制御部は前記温度センサによる測定値を受信可能になっていることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の高温ガス導入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温ガスを流量制御しつつ導入する高温ガス導入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等のエンジンの排気系には、排ガス浄化触媒を備えた排ガス浄化装置が搭載され、またエンジンの動作制御や排ガス浄化装置の状態の監視を目的として排ガスセンサが配置されている。
【0003】
そして、排ガス浄化触媒および排ガスセンサの研究・開発には性能評価装置が用いられ、性能評価装置のガスセル内に排ガス浄化触媒または排ガスセンサが収容され、模擬ガスが、試験モード(自動車排出ガス規制で定められる)で走行中の実車の排ガス浄化触媒および排ガスセンサに供給される排ガスと同様の温度状態および流量でガスセル内に導入され、性能評価が行われる(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
一方、実車においては、通常、排ガス浄化触媒および排ガスセンサはエンジンのエキゾーストマニホールドの近傍に配置され、排ガス浄化触媒および排ガスセンサにはエンジンからの排ガスが直接的に供給されるが、この場合、排ガスの温度は、700℃~800℃まで上昇し、時には1000℃以上になることもある。
【0005】
そのため、性能評価装置にはヒータが備えられ、模擬ガスがヒータによって加熱されて排ガスの温度状態がシミュレーションされるようになっている。
しかしながら、模擬ガスを1000℃以上に昇温させるには、高性能なヒータを含む高価な温度制御システムおよび多大な電力が必要であり、性能評価にコストがかかる。
【0006】
また、従来の性能評価装置は1つのガスセルしか備えておらす、一度に1つの試験体(評価すべき対象物)の性能評価しかできないので、効率が悪く、性能評価に時間およびコストがかかる。
【0007】
これを解消するには、1つの性能評価装置に複数のガスセルを備えて、一度に複数の試験体をセット可能にすればよいが、それにはガスセル単体の場合よりも大掛かりな温度制御システムを要し、性能評価装置の製造コストが上昇する。
【0008】
そこで、模擬ガスを使用する代わりに、エンジンの排気系から直接高温の排ガスを性能評価装置に導入し、試験体に供給することも考えられるが、高温の排ガスを流量制御しながら取り込むことができる装置は従来技術にはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特許第5138830号公報
【文献】特開2012-242149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の課題は、高温ガスを流量制御しつつ導入することができる高温ガス導入装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明によれば、高温ガスが内部を流れる本管に取り付けられ、前記本管から前記高温ガスを流量制御しつつ導入する高温ガス導入装置であって、前記本管に接続され、一端開口から前記高温ガスが流入する高温ガス導入管と、前記高温ガス導入管に接続され、前記高温ガス導入管の内部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給管と、前記冷却ガス供給管の冷却ガス入口に接続された冷却ガス供給源と、前記冷却ガス供給管に設けられた第1の流量制御器と、前記高温ガス導入管の他端開口に接続され、前記高温ガスと前記冷却ガスの混合ガスが内部を流れる混合ガス輸送管と、前記混合ガス輸送管に設けられた第2の流量制御器と、前記第1および前記第2の流量制御器に作動的に接続された制御部と、前記高温ガス導入装置を前記本管の下流端に取り付けるための管結合用ブロックと、を備え、前記管結合用ブロックは、一面に、前記本管の前記下流端に対する第1の嵌合凹部と、前記第1の嵌合凹部の底面に形成された前記高温ガス導入管に対する第2の嵌合凹部とを有し、前記第1の嵌合凹部に前記本管の前記下流端が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、前記第2の嵌合凹部には、前記高温ガス導入管の前記他端開口側が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、前記管結合用ブロックの内部には、一端が前記第2の嵌合凹部の底面に開口し、他端が前記管結合用ブロックの外面に開口したガス流路が形成され、前記ガス流路の前記他端開口には前記混合ガス輸送管が接続され、前記高温ガス導入装置の前記冷却ガス供給管が前記管結合用ブロックに取り付けられ、前記冷却ガス供給管の先端は前記高温ガス導入管の前記他端開口を通って前記高温ガス導入管の内部を軸方向にのびているものであることを特徴とする高温ガス導入装置が提供される。
ここで、前記第1および前記第2の流量制御器は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えているものとする(以下同様)。
【0014】
上記課題を解決するため、また本発明によれば、高温ガスが内部を流れる本管に取り付けられ、前記本管から前記高温ガスを流量制御しつつ導入する高温ガス導入装置であって、前記本管に接続され、一端開口から前記高温ガスが流入する高温ガス導入管と、前記高温ガス導入管に接続され、前記高温ガス導入管の内部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給管と、前記冷却ガス供給管の冷却ガス入口に接続された冷却ガス供給源と、前記冷却ガス供給管に設けられた第1の流量制御器と、前記高温ガス導入管の他端開口に接続され、前記高温ガスと前記冷却ガスの混合ガスが内部を流れる混合ガス輸送管と、前記混合ガス輸送管に設けられた第2の流量制御器と、前記第1および前記第2の流量制御器に作動的に接続された制御部と、前記高温ガス導入装置を前記本管の下流端に取り付けるための管結合用ブロックと、を備え、前記高温ガス導入管、および前記冷却ガス供給管、および前記混合ガス輸送管、および前記第1および前記第2の流量制御器はそれぞれ複数の前記高温ガス導入管、および複数の前記冷却ガス供給管、および複数の前記混合ガス輸送管、および複数の前記第1および前記第2の流量制御器からなり、前記管結合用ブロックは、一面に、前記本管の前記下流端に対する第1の嵌合凹部と、前記第1の嵌合凹部の底面に形成された前記複数の前記高温ガス導入管に対する複数の第2の嵌合凹部と、を有し、前記第1の嵌合凹部に前記本管の前記下流端が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、前記複数の第2の嵌合凹部にはそれぞれ対応する前記高温ガス導入管の前記他端開口側が嵌め込まれて前記管結合用ブロックに気密状態で固定され、前記管結合用ブロックの内部には、それぞれ一端が対応する前記第2の嵌合凹部の底面に開口し、他端が前記管結合用ブロックの外面に開口した複数のガス流路が形成され、前記複数のガス流路のそれぞれの前記他端開口には対応する前記混合ガス輸送管が接続され、前記複数の冷却ガス供給管がそれぞれ前記管結合用ブロックに取り付けられ、前記冷却ガス供給管の先端が対応する前記高温ガス導入管の前記他端開口を通って前記高温ガス導入管の内部を軸方向にのび、前記冷却ガス供給源が前記複数の冷却ガス供給管のそれぞれの前記冷却ガス入口に接続され、前記制御部が前記複数の第1の流量制御器および前記複数の第2の流量制御器に作動的に接続されているものであることを特徴とする高温ガス導入装置が提供される。
【0015】
本発明の好ましい実施例によれば、前記本管の側壁に分岐接続され、または前記管結合用ブロックに取り付けられ、一端が前記本管の内部に開口し、他端が外部に開口した高温ガスオーバーフロー管と、前記高温ガスオーバーフロー管に接続され、または前記管結合用ブロックに取り付けられ、前記高温ガスオーバーフロー管の内部に冷却ガスを供給する別の冷却ガス供給管と、を備え、前記別の冷却ガス供給管の冷却ガス出口は前記高温ガスオーバーフロー管の前記一端開口の手前に位置し、前記別の冷却ガス供給管の冷却ガス入口に前記冷却ガス供給源が接続され、さらに、前記別の冷却ガス供給管に設けられた第3の流量制御器と、前記高温ガスオーバーフロー管に設けられた第4の流量制御器と、を備え、前記第3および前記第4の流量制御器のそれぞれに前記制御部が作動的に接続されている。
ここで、前記第3および前記第4の流量制御器は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えているものとする(以下同様)。
【0016】
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記高温ガス導入管の内部における前記冷却ガス供給管の冷却ガス出口の上流側において高温ガスの温度を測定する温度センサ、または前記混合ガス輸送管を流れる混合ガスの温度を測定する温度センサをさらに備え、前記制御部は前記温度センサによる温度測定値を受信可能になっている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、第1および第2の流量制御部の動作が制御部によって制御され、高温ガス導入管に流入する冷却ガスの流量が第1の流量制御器によって制御される一方、高温ガス導入管から流出する高温ガスと冷却ガスの混合ガスの流量が第2の流量制御器によって制御される。
【0018】
このとき、次式が成立する。
(高温ガスの導入流量+冷却ガスの供給流量)=混合ガスの排出流量
よって、例えば、混合ガスの排出流量が一定のとき、冷却ガスの供給流量が増加すると、高温ガスの導入流量は減少する一方、冷却ガスの供給流量が減少すると、高温ガスの導入流量は増大する。
【0019】
また、例えば、冷却ガスの供給流量が一定のとき、混合ガスの排出流量が増加すると、高温ガスの導入流量も増加する一方、混合ガスの排出流量が減少すると、高温ガスの導入流量も減少する。
【0020】
すなわち、第1および第2の流量制御器によって、本管から高温ガスが流量制御されつつ高温ガス導入管に導入される。
こうして、高温ガスを流量制御しつつ取り込むことができる。
【0021】
さらに、本発明によれば、高温ガス導入管には高い耐熱性が要求され、高温ガス導入管をセラミック等の高価で加工しにくい材料から形成する必要がある一方、混合ガス輸送管および冷却ガス供給管、混合ガス輸送管および冷却ガス供給管のそれぞれと高温ガス導入管との接続部、および第1および第2の流量制御器には、低温のガス(冷却ガスや冷却ガスと高温ガスとの混合ガス)が流れ、高い耐熱性は要求されず、よってそれらを安価で加工が容易な部材から形成することができ、高温ガス導入装置を低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の1実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図である。
図2】本発明の別の実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図である。
図3図2の試験体性能評価装置の高温ガス導入装置と本管との接続部の拡大断面図である。
図4】本発明のさらに別の実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図である。
図5図4の試験体性能評価装置の高温ガス導入装置と本管との接続部の拡大断面図である。
図6】本発明のさらに別の実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図4に類似の図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の構成を好ましい実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の1実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図である。
【0024】
図1を参照して、本発明の高温ガス導入装置1は、高温ガスが内部を流れる本管2に対し、一端開口3a側において分岐接続されて、一端開口3aから高温ガスが導入される高温ガス導入管3と、高温ガス導入管3に接続され、高温ガス導入管3の内部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給管4と、冷却ガス供給管4の冷却ガス入口4aに接続された冷却ガス供給源5、冷却ガス供給管4に設けられた第1の流量制御器6とを備えている。
【0025】
第1の流量制御器6は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、冷却ガス供給管4における第1の流量制御器6の下流側に開閉弁11aが設けられている。
【0026】
高温ガス導入装置1は、さらに、高温ガス導入管3の他端開口3bに接続され、高温ガスと冷却ガスの混合ガスが内部を流れる混合ガス輸送管7と、混合ガス輸送管7に設けられた第2の流量制御器8と、第1および第2の流量制御器6、8に作動的に接続された制御部9とを備えている。
【0027】
第2の流量制御器8は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、混合ガス輸送管7における第2の流量制御器8の下流側に開閉弁11bが設けられている。
【0028】
試験体性能評価装置は、高温ガス導入装置1に加えて、高温ガス導入管3の内部における冷却ガス供給管4の冷却ガス出口4bよりも上流側に設けられた試験体収容部10と、混合ガス輸送管7に設けられた(図示されない)ガス分析装置とを備えている。
【0029】
本発明の高温ガス導入装置1によれば、第1および第2の流量制御器6、8の動作が制御部9によって制御され、高温ガス導入管3に流入する冷却ガスの流量が第1の流量制御器6によって制御される一方、高温ガス導入管3から流出する高温ガスと冷却ガスの混合ガスの流量が第2の流量制御器8によって制御される。
【0030】
このとき、次式が成立する。
(高温ガスの導入流量+冷却ガスの供給流量)=混合ガスの排出流量
よって、例えば、混合ガスの排出流量が一定のとき、冷却ガスの供給流量が増加すると、高温ガスの導入流量は減少する一方、冷却ガスの供給流量が減少すると、高温ガスの導入流量は増大する。
【0031】
また、例えば、冷却ガスの供給流量が一定のとき、混合ガスの排出流量が増加すると、高温ガスの導入流量も増加する一方、混合ガスの排出流量が減少すると、高温ガスの導入流量も減少する。
【0032】
すなわち、第1および第2の流量制御器6、8によって、本管2から高温ガスが流量制御されつつ高温ガス導入管3に導入される。
こうして、本発明の高温ガス導入装置によれば、高温ガスを流量制御しつつ取り込むことができる。
【0033】
それによって、高温ガス導入管3の試験体収容部10に収容された試験体には、高温ガスが流量制御されつつ供給され、試験体を通過したガスが、冷却ガスによって冷却された後、混合ガス輸送管7を流れ、その間に(図示されない)ガス分析装置によって分析され、その後外部に排出される。そして、分析結果に基づいて試験体の性能が評価される。
【0034】
また、本発明の高温ガス導入装置1によれば、高温ガス導入管3には高い耐熱性が要求され、高温ガス導入管3をセラミック等の高価で加工しにくい材料から形成する必要がある一方、混合ガス輸送管7および冷却ガス供給管4、混合ガス輸送管7および冷却ガス供給管4のそれぞれと高温ガス導入管3との接続部、および第1および第2の流量制御器6、8には、低温のガス(冷却ガスや冷却ガスと高温ガスとの混合ガス)が流れ、高い耐熱性は要求されず、よってそれらを安価で容易に加工できる部材から形成することができ、高温ガス導入装置1を低コストで製造することができる。
【0035】
図2は、本発明の別の実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図であり、図3は、図2の試験体性能評価装置の高温ガス導入装置と本管との接続部の拡大断面図である。
図2および図3を参照して、本発明の高温ガス導入装置20は、高温ガスが内部を流れる本管22の下流端22aに接続され、一端開口21aから高温ガスが流入する高温ガス導入管21と、管結合用ブロック23とを備えている。
【0036】
管結合用ブロック23は、一面に、本管22の下流端22aに対する第1の嵌合凹部23aと、第1の嵌合凹部23aの底面に形成された高温ガス導入管21に対する第2の嵌合凹部23bとを有している。
【0037】
そして、第1の嵌合凹部23aに本管22の下流端22aが嵌め込まれて管結合用ブロック23に気密状態で固定され、第2の嵌合凹部23bには、高温ガス導入管21の他端開口21b側が嵌め込まれて管結合用ブロック23に気密状態で固定されている。
【0038】
管結合用ブロック23の内部には、一端24aが第2の嵌合凹部23bの底面に開口し、他端24bが管結合用ブロック23の外面に開口したガス流路24が形成されている。
【0039】
高温ガス導入装置20は、また、管結合用ブロック23に取り付けられ、先端(冷却ガス出口25a)が、高温ガス導入管21の他端開口21bを通って当該高温ガス導入管21の内部を軸方向にのびる冷却ガス供給管25と、冷却ガス供給管25の冷却ガス入口25bに接続された冷却ガス供給源26と、冷却ガス供給管25に設けられた第1の流量制御器27とを備えている。
【0040】
第1の流量制御器27は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、冷却ガス供給管25における第1の流量制御器27の下流側に開閉弁28aが設けられている。
【0041】
高温ガス導入装置20は、さらに、管結合用ブロック23のガス流路24の他端開口24bに接続され、内部を高温ガスと冷却ガスの混合ガスが流れる混合ガス輸送管29と、混合ガス輸送管29に設けられた第2の流量制御器30と、第1および第2の流量制御器27、30に作動的に接続された制御部31とを備えている。
【0042】
第2の流量制御器30は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、混合ガス輸送管29における第2の流量制御器30の下流側に開閉弁28bが設けられている。
【0043】
高温ガス導入装置20は、さらに、高温ガス導入管21の内部に流入した高温ガスの温度を測定する温度センサ32を備えており、温度センサ32による測定値は制御部31に送信されるようになっている。
【0044】
試験体性能評価装置は、高温ガス導入装置20に加えて、高温ガス導入管21の内部における一端開口21a付近(冷却ガス供給管25の冷却ガス出口25aよりも上流側)に設けられた試験体収容部33と、混合ガス輸送管29に設けられた(図示されない)ガス分析装置とを備えている。
【0045】
なお、この実施例では、冷却ガス供給管25からの冷却ガスが試験体収容部33に収容された試験体に直接当たらないようにするため、冷却ガス供給管25の先端開口は閉じられ、冷却ガス出口25aが冷却ガス供給管25の先端側壁に設けられる。
【0046】
この実施例の高温ガス導入装置20によれば、図1の実施例の高温ガス導入装置1の場合と同様に、第1および第2の流量制御器27、30の動作が制御部31によって制御され、第1および第2の流量制御器27、30によって、本管22から高温ガスが流量制御されつつ高温ガス導入管21に導入される。
【0047】
加えて、制御部31において、温度センサ32による温度測定値に基づいて、混合ガスの温度T(K)が、次式を用いて算出される(この演算では、冷却ガスの温度は既定値とされる。なぜなら、冷却ガス供給源26は通常エアコンプレッサーやボンベ等からなっているからである)。
=(n×T+n×T)/(n+n
=[(F/22.4)×T+(F/22.4)×T
/[F/22.4+F/22.4]
ここで、T(K)、F(L/min;0℃、1atm)およびn(mol)はそれぞれ高温ガスの温度、流量およびモル数であり、T(K)、F(L/min;0℃、1atm)およびn(mol)はそれぞれ冷却ガスの温度、流量およびモル数である。
【0048】
すなわち、この実施例の高温ガス導入装置20によれば、第1および第2の流量制御器27、30によって、本管22から高温ガスが流量制御されつつ高温ガス導入管21に導入されるとともに、混合ガス輸送管29を流れる混合ガスの温度が制御される。
【0049】
この実施例では、高温ガス導入管21に温度センサ32を配置して、高温ガスの温度を測定し、その測定値から演算によって混合ガスの温度を算出するようにしたが、もちろん、温度センサ32は配置せずに、混合ガス輸送管29に別の温度センサを配置し、当該別の温度センサによって直接混合ガスの温度を測定する構成も可能である。
この構成によれば、制御部31において、混合ガスの温度測定値から上述の演算と同様にして、高温ガスの温度が算出され得る。
【0050】
こうして、この実施例の高温ガス導入装置20によれば、高温ガスを流量制御しつつ取り込むとともに、混合ガスの温度制御も行うことができるので、高温ガス導入装置20(よって試験体性能評価装置)の動作中に、混合ガス輸送管29、混合ガス輸送管29および冷却ガス供給管25のそれぞれと管結合用ブロック23との接続部、および第2の流量制御器30のそれぞれを確実に耐熱温度以下の温度に維持することができ、高温ガス導入装置20(よって試験体性能評価装置)のより高い安全性が確保される。
【0051】
そして、高温ガス導入管21の試験体収容部33に収容された試験体には、高温ガスが流量制御されつつ供給され、試験体を通過したガスが、冷却ガスによって冷却された後、ガス流路24を経て混合ガス輸送管29を流れ、その間に(図示されない)ガス分析装置によって分析され、その後外部に排出される。そして、分析結果に基づいて試験体の性能が評価される。
【0052】
図4は、本発明のさらに別の実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図であり、図5は、図2の試験体性能評価装置の高温ガス導入装置と本管との接続部の拡大断面図である。
図4および図5を参照して、本発明の高温ガス導入装置40は、それぞれ高温ガスが内部を流れる本管42の下流端42aに接続され、一端開口41aから高温ガスが流入する複数(この実施例では2本)の高温ガス導入管41と、管結合用ブロック43とを備えている。
【0053】
管結合用ブロック43は、一面に、本管42の下流端42aに対する第1の嵌合凹部43aと、第1の嵌合凹部43aの底面に形成された複数の高温ガス導入管41に対する複数(この実施例では2つ)の第2の嵌合凹部43bとを有している。
【0054】
そして、第1の嵌合凹部43aに本管42の下流端42aが嵌め込まれて管結合用ブロック43に気密状態で固定され、複数の第2の嵌合凹部43bにはそれぞれ対応する高温ガス導入管41の他端開口41b側が嵌め込まれて管結合用ブロック43に気密状態で固定されている。
【0055】
管結合用ブロック43の内部には、それぞれ一端44aが第2の嵌合凹部43bの底面に開口し、他端44bが管結合用ブロック43の外面に開口した複数のガス流路44が形成されている。
【0056】
高温ガス導入装置40は、さらに、それぞれ管結合用ブロック43に取り付けられ、先端(冷却ガス出口45a)が、対応する高温ガス導入管41の他端開口41bを通って当該高温ガス導入管41の内部を軸方向にのびる複数(この実施例では2本)の冷却ガス供給管45と、複数の冷却ガス供給管45のそれぞれの冷却ガス入口45bに接続された冷却ガス供給源46と、複数の冷却ガス供給管45のそれぞれに設けられた第1の流量制御器47とを備えている。
【0057】
第1の流量制御器47は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、各冷却ガス供給管45における第1の流量制御器47の下流側に開閉弁52aが設けられている。
【0058】
高温ガス導入装置40は、さらに、それぞれ管結合用ブロック43の対応するガス流路24の他端開口44bに接続され、内部を高温ガスと冷却ガスの混合ガスが流れる複数(この実施例では2本)の混合ガス輸送管48と、複数の混合ガス輸送管48のそれぞれに設けられた第2の流量制御器49と、各第1の流量制御器47および各第2の流量制御器49に作動的に接続された制御部50とを備えている。
【0059】
第2の流量制御器49は、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、各混合ガス輸送管48における第2の流量制御器49の下流側に開閉弁52bが設けられている。
【0060】
高温ガス導入装置40は、さらに、各混合ガス輸送管48に設けられた、混合ガスの温度を測定する温度センサ53を備えており、各温度センサ53による測定値は制御部50に送信されるようになっている。
【0061】
試験体性能評価装置は、高温ガス導入装置40に加えて、各高温ガス導入管41の内部における一端開口41a付近(冷却ガス供給管45の冷却ガス出口45aよりも上流側)に設けられた試験体収容部51と、各混合ガス輸送管48に設けられた(図示されない)ガス分析装置と、本管42の外周を取り囲むように配置されたヒータ54とを備えている。
【0062】
なお、この実施例では、冷却ガス供給管45からの冷却ガスが試験体収容部51に収容された試験体に直接当たらないようにするため、冷却ガス供給管45の先端開口は閉じられ、冷却ガス出口45aが冷却ガス供給管45の先端側壁に設けられる。
【0063】
この実施例の高温ガス導入装置40によれば、高温ガス導入管41毎に、関係する第1および第2の流量制御器47、49の動作が制御部50によって制御され、第1および第2の流量制御器47、49によって、本管42から高温ガスが流量制御されつつ当該高温ガス導入管41に導入されるとともに、関係する混合ガス輸送管48を流れる混合ガスの温度が制御される。
【0064】
なお、ヒータ54は各高温ガス導入管41に流入する高温ガスを同一温度まで加熱したい場合に使用される。
【0065】
そして、各高温ガス導入管40の試験体収容部51に収容された試験体には、高温ガスが流量制御されつつ供給され、試験体を通過したガスが、冷却ガスによって冷却された後、ガス流路44を経て混合ガス輸送管48を流れ、その間に(図示されない)ガス分析装置によって分析され、その後外部に排出される。そして、分析結果に基づいて各試験体の性能が評価される。
【0066】
図6は、本発明のさらに別の実施例による高温ガス導入装置を備えた試験体性能評価装置の概略構成を示す図4に類似の図である。
図6の実施例の高温ガス導入装置40’は、図4の実施例の高温ガス導入装置40に高温ガスオーバーフロー管56を追加したものである。よって、図6中、図4に示したものと同じ構成要素には同一番号を付し、以下ではそれらの詳細な説明を省略する。
【0067】
図6に示すように、この実施例では、管結合用ブロック43’の内部に、管結合用ブロック43’の中心軸に沿ってのび、一端が第1の嵌合凹部43a’の底面に開口し、他端が管結合用ブロック43’の外面に開口した別のガス流路55が形成されている。
【0068】
そして、別のガス流路55の他端開口に高温ガスオーバーフロー管56の一端開口が気密状態で接続され、高温ガスオーバーフロー管56の他端は外部に開口している。
さらに、高温ガスオーバーフロー管56に第4の流量制御器58が設けられ、高温ガスオーバーフロー管56における第4の流量制御器58の下流側に開閉弁52b’が設けられている。
【0069】
第4の流量制御器58は、第1および第2の流量制御器47、49と同様に、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、高温ガスオーバーフロー管56における第4の流量制御器58の下流側に開閉弁52b’が設けられている。
【0070】
さらに、管結合用ブロック43’に別の冷却ガス供給管45’が取り付けられ、別の冷却ガス供給管45’の先端(冷却ガス出口45a’)が、別のガス流路55内を軸方向に別のガス流路55の一端開口の手前までのびている。
そして、別の冷却ガス供給管45’の冷却ガス入口に冷却ガス供給源46が接続され、別の冷却ガス供給管45’に第3の流量制御器57が設けられている。
【0071】
第3の流量制御器57は、第1および第2の流量制御器47、49と同様に、通常のバルブ機能に加えて流量測定機能も備えており、好ましくは、マスフローコントローラからなっている。
また、別の冷却ガス供給管45’における第3の流量制御器57の下流側に開閉弁52a’が設けられている。
【0072】
第3および第4の流量制御器57、58には制御部50が作動的に接続されている。
また、高温ガスオーバーフロー管56に、高温ガスの温度を測定する温度センサ53’が設けられ、温度センサ53’による測定値が制御部50に送信されるようになっている。
【0073】
この実施例の高温ガス導入装置40’によれば、図4の実施例の高温ガス導入装置40の場合と同様に、高温ガス導入管41毎に、関係する第1および第2の流量制御器47、49の動作が制御部50によって制御され、第1および第2の流量制御器47、49によって、本管42から高温ガスが流量制御されつつ当該高温ガス導入管41に導入されるとともに、関係する混合ガス輸送管48を流れる混合ガスの温度が制御される。
【0074】
さらに、この実施例の高温ガス導入装置40’によれば、この作用効果に加えて次の作用効果が得られる。
すなわち、本管42を流れる高温ガスの流量が既知または測定可能な場合、本管42を流れる高温ガスの流量が、各高温ガス導入管41に導入される高温ガスの流量の総和を超えたとき、当該超過流量が、第3および第4の流量制御器57、58によって流量および温度制御されつつ、高温ガスオーバーフロー管56に導入されて外部に排出される。
【0075】
それによって、本管42の内部に過剰圧が生じることが防止され、その結果、ガス漏れの発生が防止され、また、各高温ガス導入管41に対する高温ガスの導入流量が正確に制御される。
【符号の説明】
【0076】
1 高温ガス導入装置
2 本管
3 高温ガス導入管
3a 一端開口
3b 他端開口
4 冷却ガス供給管
4a 冷却ガス入口
4b 冷却ガス出口
5 冷却ガス供給源
6 第1の流量制御器
7 混合ガス輸送管
8 第2の流量制御器
9 制御部
10 試験体収容部
11a、11b 開閉弁
20 高温ガス導入装置
21 高温ガス導入管
21a 一端開口
21b 他端開口
22 本管
22a 下流端
23 管結合用ブロック
23a 第1の嵌合凹部
23b 第2の嵌合凹部
24 ガス流路
24a 一端
24b 他端
25 冷却ガス供給管
25a 冷却ガス出口
25b 冷却ガス入口
26 冷却ガス供給源
27 第1の流量制御器
28a、28b 開閉弁
29 混合ガス輸送管
30 第2の流量制御器
31 制御部
32 温度センサ
33 試験体収容部
40、40’ 高温ガス導入装置
41 高温ガス導入管
42 本管
42a 下流端
43、43’ 管結合用ブロック
43a、43a’ 第1の嵌合凹部
43b 第2の嵌合凹部
44 ガス流路
45、45’ 冷却ガス供給管
45a、45a’ 冷却ガス出口
45b 冷却ガス入口
46 冷却ガス供給源
47 第1の流量制御器
48 混合ガス輸送管
49 第2の流量制御器
50 制御部
51 試験体収容部
52a、52a’52b、52b’ 開閉弁
53、53’ 温度センサ
54 ヒータ
55 別のガス流路
56 高温ガスオーバーフロー管
57 第3の流量制御器
58 第4の流量制御器
【要約】
【課題】
高温ガスを流量制御しつつ導入することができる高温ガス導入装置を提供する。
【解決手段】
高温ガスが内部を流れる本管2に取り付けられ、本管から高温ガスを流量制御しつつ導入する高温ガス導入装置1。本管に接続され、一端開口3aから高温ガスが流入する高温ガス導入管3と、高温ガス導入管に接続され、高温ガス導入管の内部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給管4と、冷却ガス供給管の冷却ガス入口4aに接続された冷却ガス供給源5と、冷却ガス供給管に設けられた第1の流量制御器6と、高温ガス導入管の他端開口3bに接続され、高温ガスと冷却ガスの混合ガスが内部を流れる混合ガス輸送管7と、混合ガス輸送管に設けられた第2の流量制御器8と、第1および第2の流量制御器に作動的に接続された制御部9とを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6