(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器
(51)【国際特許分類】
B65F 1/00 20060101AFI20220620BHJP
【FI】
B65F1/00 B
(21)【出願番号】P 2019099423
(22)【出願日】2019-05-28
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2017-12-15
【審査請求日】2020-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】591172733
【氏名又は名称】株式会社コジット
(74)【代理人】
【識別番号】100141586
【氏名又は名称】沖中 仁
(72)【発明者】
【氏名】森本 剛弘
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3170305(JP,U)
【文献】登録実用新案第3150411(JP,U)
【文献】特開2006-21893(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0096185(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0214334(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105768447(CN,A)
【文献】実公昭37-020166(JP,Y1)
【文献】実開平06-059309(JP,U)
【文献】登録実用新案第3158066(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00
A45C 7/00
B65D 33/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴミが入ったゴミ袋を収容し鳥獣から保護するための鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器であって、
上下方向に伸縮自在な圧縮コイルばねに網体を装着してなり、上端側に前記ゴミ袋を投入するための開口部を有する有底円筒形状の収容器本体と、
前記収容器本体における前記開口部を開閉する蓋体と、
前記収容器本体の径方向一側で上下方向に離れた一の箇所と他の箇所とを引き寄せ状態に維持する係止具とを備え、
前記係止具は、
棒状の係合子と、前記収容器本体の上側周縁部に縫着され、前記係合子を吊り下げ支持する取付け輪と、前記取付け輪の下方に所定間隔をあけて一列に配置されるように前記収容器本体の周面に取り付けられる複数の掛け輪とにより構成されることを特徴とする鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器。
【請求項2】
前記係止具を、前記収容器本体の径方向両側に設けることを特徴とする請求項1に記載の鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器。
【請求項3】
前記蓋体の上面に、光りを反射する光反射部材を貼着することを特徴とする請求項1または2に記載の鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば家庭等で発生した生ゴミを含むゴミを、ゴミ袋に入れた状態でゴミ収集場所に置く際に使用する鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、家庭等で発生した生ゴミを含むゴミは、ゴミ袋に入れてゴミ収集日の収集時間までに予め指定されたゴミ収集場所に置いておけば、ゴミ収集業者によって回収される。集合住宅の場合には、敷地内の適当なスペースに集積所や集積容器が設置されていることが多く、戸建て住宅や商店のような場合には、街路の適当な場所がゴミ収集場所として指定されている。
【0003】
生ゴミが入ったゴミ袋をゴミ収集場所に放置すると、生ゴミの存在を察知した鳥獣、例えば、カラスや犬猫が集まり、ゴミ袋をつついたり咬んだりして破り、内部の生ゴミを取り出して食することになる。このため、鳥獣がゴミ袋内のゴミを周囲に撒き散らしてゴミ収集場所を汚損するという事態が発生する。
【0004】
このような事態の発生を防ぐために、ゴミが入ったゴミ袋を鳥獣がつついたり咬んだりすることができないように収容する折畳式のゴミ箱が例えば特許文献1にて提案されている。
【0005】
特許文献1に係るゴミ箱は、保持枠体と、網袋とで構成されている。ここで、保持枠体は、一対の折畳枠杆を備え、各折畳枠杆における左右の側脚杆の中間部が互いに枢着されており、前後方向に折畳・展開可能な構造とされている。また、網袋は、前後方向に展開された状態の保持枠体内に入る大きさで上向きに開口された開口部を有する箱型形状の容器網部と、容器網部の開口部を開閉する蓋網部とにより構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特許文献1に係るゴミ箱では、容器網部の開口部が上向きに開口されているため、ゴミが入ったゴミ袋を容器網部の中に投入する際に、容器網部の開口部の上方まで持ち上げなければならず、特に生ゴミを含むゴミが入った重量の重いゴミ袋を容器網部の中に投入し難いという問題点がある。
【0008】
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、生ゴミを含むゴミが入った重量の重いゴミ袋でも容易に投入することができる鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明による鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器は、
ゴミが入ったゴミ袋を収容し鳥獣から保護するための鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器であって、
上下方向に伸縮自在な圧縮コイルばねに網体を装着してなり、上端側に前記ゴミ袋を投入するための開口部を有する有底円筒形状の収容器本体と、
前記収容器本体における前記開口部を開閉する蓋体と、
前記収容器本体の径方向一側で上下方向に離れた一の箇所と他の箇所とを引き寄せ状態に維持する係止具とを備えることを特徴とするものである(第1発明)。
【0010】
本発明において、前記係止具を、前記収容器本体の径方向両側に設けるのが好ましい(第2発明)。
【0011】
本発明において、前記蓋体の上面に、光りを反射する光反射部材を貼着するのが好ましい(第3発明)。
【発明の効果】
【0012】
本発明の鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器によれば、収容器本体の径方向一側で上下方向に離れた一の箇所と他の箇所とを引き寄せてその引き寄せ状態が係止具によって保持されると、収容器本体が横方向に屈曲した状態に保たれ、収容器本体におけるゴミ袋を投入するための開口部が斜め上方向あるいは略横方向に向けられた状態に保たれるので、生ゴミを含むゴミが入った重量の重いゴミ袋でも容易に投入することができる。
【0013】
また、第2発明の構成を採用することにより、収容器本体の径方向両側において、収容器本体の上下方向に離れた一の箇所と他の箇所とを引き寄せてその引き寄せ状態が係止具によって保持されると、収容器本体の高さを自然長よりも低い状態に保つことができ、ゴミ袋を高く持ち上げなくても収容器本体内にゴミ袋を容易に投入することができる。また、ゴミ袋の量に応じて収容器本体の高さを調整することができる。
【0014】
また、第3発明の構成を採用することにより、上空や高い所からゴミ袋内の食肉等を狙っている特にカラスに対し、光り反射部材で反射させた光によって脅かしたり、ごみ袋内の食肉等を識別できないようにして迷わせたりすることができ、カラスによる被害を効果的に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器を示し、(a)は前方から見た全体斜視図、(b)は後方から見た全体斜視図である。
【
図2】同鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器を蓋体が開いた状態で示す全体斜視図である。
【
図3】同鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器を扁平に折り畳んだ状態で示す全体斜視図である。
【
図5】係止具における係合子が掛け輪に掛け止められている状態図である。
【
図6】同鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器を横方向に屈曲させた状態図である。
【
図7】同鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器の高さ調整の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明による鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
<鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器の概略説明>
図1(a)および(b)に示される鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器(以下、「ゴミ袋収容器」と略称する。)1は、例えば家庭等で発生した生ゴミを含むゴミを、ゴミ袋に入れた状態でゴミ収集場所に置く際に使用するものであって、収容器本体2と、蓋体3と、係止具4とを備え、ゴミが入ったゴミ袋を収容し鳥獣から保護する役目をする。なお、以下の説明において、特に断りが無い限り、「ゴミ袋」とは、生ゴミを含むゴミが入った状態のゴミ袋のことを示すものとする。
【0018】
<収容器本体の説明>
図2に示されるように、収容器本体2は、上下方向に伸縮自在な圧縮コイルばね5を被覆布6で包んでなる骨格体7に、圧縮コイルばね5が自然長であるときの骨格体7の形状に合わせて下端側および周面側を塞ぐように網体8を縫着してなるものであって、上端側にゴミ袋を投入するための開口部9を有する有底円筒形状に形成され、圧縮コイルばね5の弾性によって高さ方向に伸縮自在とされている。ここで、網体8は、柔軟性に富む例えば合成繊維からなる糸などを用いて格子状に結びつけて編み込まれたものであり、収容器本体2内の内容物を容易に確認することができるとともに、通気性を確保することができる(後述する網体12についても同様)。また、収容器本体2の上側周縁部における蓋体3の開閉操作時に邪魔にならない適当な位置には、布材からなる取っ手10(
図1(b)参照)が縫着されており、取っ手10を利用してゴミ袋収容器1を容易に持ち運ぶことができる。
【0019】
<蓋体の説明>
蓋体3は、金属線材を円環状に形成してなるリング材を被覆布で包んでなる円環枠体11に、網体12を縫合により張設してなるものであって、収容器本体2における開口部9を塞ぐことができる大きさに形成されている。蓋体3の外周部における所定部位と収容器本体2の上側周縁部とは、折返し布片13を介して縫着され、この縫着部分を支点として収容器本体2の開口部9に対し蓋体3を開閉することができるようになっている。
【0020】
蓋体3の外周部には、折返し布片13と対向するような位置に面ファスナーの雄係合片15が縫着され、この雄係合片15と係合する雌係合片16が、収容器本体2の上端部に取り付けられ、雄係合片15が雌係合片16を介して収容器本体2の上端部に着脱自在に係着することができるようになっている。
【0021】
図1(a)および(b)に示されるように、蓋体3の上面には、光りを反射する光反射部材17が貼り付けられている。光反射部材17は、シート材の表面にアルミニウム膜を被覆してなるものである。こうして、上空からゴミ袋内の食肉等を狙っている特にカラスに対し、光り反射部材17で反射させた光によって脅かしたり、ごみ袋内の食肉等を識別できないようにして迷わせたりすることができ、カラスによる被害を効果的に防ぐことができる。なお、光反射部材17の上面の所定位置には、名札18が貼り付けらており、ゴミ袋収容器1の所有者の氏名または名称を表記することができるようになっている。
【0022】
<係止具の説明>
係止具4は、主に、棒状の係合子20、複数(本例では3個)の掛け輪21,22,23および係合子20を吊り下げ支持する取付け輪24により構成されており、収容器本体2の径方向両側にそれぞれ設けられている。
【0023】
図4に示されるように、係合子20は、長手方向中間部が相対的に太く両端側に向って次第に細くなるような細長い樽形に形成されている。係合子20の長手方向中間部には、長手方向に間隔をあけて長手方向と直交する方向に貫通する一対の挿通孔25が穿設されている。取付け輪24は、係合子20における一対の挿通孔25の一方の挿通孔25に紐の一端を通した後に折り返し他方の挿通孔25に通し、紐の両端部を揃えて収容器本体2の上側周縁部に縫着して輪状に形成してなるものである。
【0024】
図2に示されるように、係止具4における3個の掛け輪21,22,23のそれぞれは、紐の一端を他端へと折り返し両端部を収容器本体2に縫着して輪状に形成してなるものである。3個の掛け輪のうち、1個目(上段)の掛け輪21は、取付け輪24の下方に所定間隔をあけて収容器本体2の周面に取り付けられ、2個目(中段)の掛け輪22は、1個目の掛け輪21の下方に所定間隔をあけて収容器本体2の周面に取り付けられ、3個目(下段)の掛け輪23は、収容器本体2の下側周縁部に取り付けられている。これら3個の掛け輪21,22,23は、収容器本体2の周面(側面)の母線上に一列に配置されている。
【0025】
<ゴミ袋収容器の折畳動作説明>
以上に述べたように構成されるゴミ袋収容器1においては、
図1(a)および(b)に示されるような自然長に伸長した状態の当該容器1を上方から手で押すと、圧縮コイルばね5が内設された骨格体7が収縮されると同時に、骨格体7の周面側を塞ぐ網体8がその骨格体7の収縮動作に合わせて撓み、当該容器1全体が
図3に示されるように扁平に折り畳まれる。この扁平に折り畳まれた状態において、収容器本体2の径方向両側に設けられた一対の係止具4におけるそれぞれの係合子20を下段の掛け輪23に
図5に示されるように係合させて掛け止める。これにより、ゴミ袋収容器1の扁平に折り畳まれた状態が一対の係止具4によって維持される。
【0026】
<ゴミ袋収容器の伸長動作説明>
ゴミ袋収容器1の
図3に示される折畳状態において、当該容器1を上方から手で押えながら、収容器本体2の径方向両側に設けられた一対の係止具4のうち、一方の係止具4の係合子20を下段の掛け輪23から外して係合を解除するとともに、他方の係止具4(
図3において図示省略)の係合子20を下段の掛け輪23から外して係合を解除し、当該容器1を押えていた手を離す。これにより、骨格体7内に内設されている圧縮コイルばね5の弾性によって、骨格体7が伸長すると同時に、骨格体7の周面側を塞ぐ網体8がその骨格体7の伸長動作に合わせてぴんと張り、当該容器1全体が上方に真っ直ぐに伸長して
図1(a)および(b)に示されるように使用可能な状態とされる。
【0027】
図1(a)および(b)に示されるように、ゴミ袋収容器1が上方に真っ直ぐに伸長した状態でゴミ袋を当該容器1内に投入する場合には、まず、面ファスナーの雄雌両係合片15,16の係合を解除した後、
図2に示されるように、収容器本体2の開口部9に対し蓋体3を開き、ゴミ袋を開口部9の上方まで持ち上げ、その後、ゴミ袋を持ち上げている手を離すことになる。しかし、この場合、特に生ゴミを含むゴミが入った重量の重いゴミ袋を収容器本体2の開口部9の上方に持ち上げるのは大変で、重量の重いゴミ袋を収容器本体2内に投入し難い。
【0028】
<ゴミ袋収容器の屈曲動作説明>
そこで、収容器本体2の径方向両側に設けられている一対の係止具4のうち、一方の係止具4が設けられている収容器本体2の一方側において、取付け輪24が取り付けられている部分(一の箇所)と、上段、中段または下段の掛け輪21,22,23が取り付けられている部分(他の箇所)とを引き寄せる。次いで、
図5に示されるように、係合子20を上段、中段または下段の掛け輪21,22,23に係合させて掛け止める。これにより、収容器本体2の上下方向に離れた一の箇所と他の箇所とを引き寄せた状態が係止具4によって維持され、収容器本体2が横方向に屈曲した状態に保たれることになる。
【0029】
例えば、
図6に示されるように、一方の係止具4の係合子20を下段の掛け輪23に係合させて掛け止めた場合には、収容器本体2の開口部9(
図2参照)が略横方向に向けられた状態に保たれる。この状態において、面ファスナーの雄雌両係合片15,16の係合を解除した後、収容器本体2の開口部9に対し蓋体3を開き、略横方向に向けられた状態の開口部9を通して収容器本体2内にゴミ袋を投げ入れる。その後、収容器本体2の開口部9に対し蓋体3を閉め、面ファスナーの雄雌両係合片15,16を係合して係着する。なお、一方の係止具4の係合子20を上段または中段の掛け輪21,22に係合させて掛け止めた場合には、収容器本体2の開口部9が斜め上方向に向けられた状態に保たれるのは言うまでもない。
【0030】
<ゴミ袋収容器の高さ調整動作説明>
また、
図7(a)~(c)に示されるように、収容器本体2の両側において、取付け輪24が取り付けられている部分(一の箇所)と、上段または中段の掛け輪21,22が取り付けられている部分(他の箇所)とを引き寄せ、一対の係止具4のそれぞれの係合子20を上段または中段の掛け輪21,22に係合させて掛け止める。これにより、収容器本体2の高さが
図7(a)に示される自然長よりも
図7(b)および(c)に示されるように2段階で低い状態に保たれることになる。そして、上記と同様に、面ファスナーの雄雌両係合片15,16の係合を解除した後、収容器本体2の開口部9に対し蓋体3を開き、高さが低められた収容器本体2の開口部9の上方までゴミ袋を持ち上げ、その後、ゴミ袋を持っている手を離せばゴミ袋を収容器本体2内に投入することができる。こうして、収容器本体2内にゴミ袋を投入した後は、上記と同様に、収容器本体2の開口部9に対し蓋体3を閉め、面ファスナーの雄雌両係合片15,16を係合して係着する。
【0031】
<作用効果の説明>
本実施形態のゴミ袋収容器1によれば、収容器本体2の径方向一側で上下方向に離れた一の箇所と他の箇所とを引き寄せてその引き寄せ状態が係止具4によって維持されると、収容器本体2が横方向に屈曲した状態に保たれ、収容器本体2におけるゴミ袋を投入するための開口部9が斜め上方向あるいは略横方向に向けられた状態に保たれるので、生ゴミを含むゴミが入った重量の重いゴミ袋でも容易に投入することができる。
【0032】
また、収容器本体2の径方向両側において、収容器本体2の上下方向に離れた一の箇所と他の箇所とを引き寄せてその引き寄せ状態が係止具4によって維持されると、収容器本体2の高さを自然長よりも低い状態に保つことができ、ゴミ袋を高く持ち上げなくても収容器本体2内にゴミ袋を投入することができる。また、ゴミ袋の量に応じて収容器本体2の高さを調整することができる。
【0033】
以上、本発明の鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【0034】
例えば、上記の実施形態では、光りを反射する光反射部材17を蓋体3の上面にのみ貼着する例を示したが、光反射部材17と同様の光り反射部材を収容器本体2の周面に貼着しても良い。
【0035】
また、例えば柱等の固定構造部(図示省略)と取っ手10との間にチェーン等を掛けるようにすれば、ゴミ袋収容器1の盗難を未然に防ぐことができる。
【0036】
上記の実施形態においては、係止具4として、係合子20、掛け輪21,22,23および取付け輪24からなるものを用いる例を示したが、これに限定されるものではなく、雄型ホックと雌型ホックとからなるアメリカンホックと称されるものや、雄係合片と雌係合片とからなる面ファスナーを係止具として用いることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器は、生ゴミを含むゴミが入った重量の重いゴミ袋でも容易に投入することができるという特性を有していることから、例えば家庭等で発生した生ゴミを含むゴミを、ゴミ袋に入れた状態でゴミ収集場所に置く際に、ゴミ袋を収容し鳥獣から保護する用途に好適に用いることができ、産業上の利用可能性が大である。
【符号の説明】
【0038】
1 鳥獣防護用の折畳式ゴミ袋収容器
2 収容器本体
3 蓋体
4 係止具
5 圧縮コイルばね
6 被覆布
7 骨格体
8 網体
9 開口部
10 取っ手
17 光反射部材
18 名札
20 係合子
21 上段の掛け輪
22 中段の掛け輪
23 下段の掛け輪
24 取付け輪