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  • 特許-水処理環境保護設備用濾過箱 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】水処理環境保護設備用濾過箱
(51)【国際特許分類】
   C02F 9/08 20060101AFI20220620BHJP
   C02F 1/00 20060101ALI20220620BHJP
   C02F 1/28 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
C02F9/08
C02F1/00 L
C02F1/28 D
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021555084
(86)(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 CN2019114858
(87)【国際公開番号】W WO2021081936
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】201921827791.X
(32)【優先日】2019-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521412467
【氏名又は名称】蘇州緑如藍環保科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUZHOU GREEN RULAN ENVIRONMENTAL PROTECTION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 206, Building 23, No. 1188, West Second Ring Road, Shengze Town, Wujiang District Suzhou, Jiangsu 215228, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】徐 海峰
(72)【発明者】
【氏名】王 明輝
【審査官】目代 博茂
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第208485687(CN,U)
【文献】中国実用新案第208933157(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第108817034(CN,A)
【文献】中国実用新案第208429963(CN,U)
【文献】中国実用新案第206901903(CN,U)
【文献】特開2006-142128(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D29/00-37/04
C02F1/00-1/78
C02F9/00-9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水処理環境保護設備用濾過箱であって、本体(1)、固定箱(3)、第一濾過スクリーン(6)、第二濾過スクリーン(7)、受水部材(8)、ホース(10)、浄化箱(11)、貯油箱(13)、ウォーターポンプ(14)、水管(15)、出水管(16)、双方向ねじロッド(18)、第一可動ロッド(21)、第二可動ロッド(22)、入水管(23)及び可動部材(24)を含み、
可動部材(24)は、本体(1)内に位置し、第一可動ロッド(21)は、横方向に設けられ、可動部材(24)を通って本体(1)に摺接されており、第二可動ロッド(22)は、縦方向に設けられ、可動部材(24)を通って本体(1)に摺接されており、入水管(23)は、可動部材(24)に立設され、可動部材(24)には、汚水を通すための通孔が対応して設けられており、
第一濾過スクリーン(6)及び第二濾過スクリーン(7)は、本体(1)内に設けられ、且つ第一濾過スクリーン(6)は、第二濾過スクリーン(7)の上方に位置し、受水部材(8)は、本体(1)に設けられて第二濾過スクリーン(7)の真下に位置し、且つ受水部材(8)の出力口には、油水分離器(9)が立設されており、貯油箱(13)が本体(1)内に設けられ、ホース(10)は、油水分離器(9)に設けられて貯油箱(13)に接続されており、
浄化箱(11)は、本体(1)内に設けられて油水分離器(9)に接続されており、浄化箱(11)内には、活性炭層(12)が設けられており、ウォーターポンプ(14)は、本体(1)に設けられ、且つウォーターポンプ(14)には、水管(15)及び出水管(16)が設けられており、水管(15)と浄化箱(11)とが連通されており、出水管(16)は、本体(1)に設けられて貯水装置と接続し、
固定箱(3)は、本体(1)の下方に位置し、双方向ねじロッド(18)は、横方向に設けられて固定箱(3)に回動接続されており、回転盤(20)は、双方向ねじロッド(18)に設けられて固定箱(3)の周囲に位置し、双方向ねじロッド(18)は、その中点を境にして、両側のねじ山が逆向きになっており、二つの移動部材(19)、双方向ねじロッド(18)の中点を境にしてその両側にそれぞれ位置してそれと螺接されており、且つ移動部材(19)は、固定箱(3)に摺接されており、支持部材(4)は、本体(1)に立設され、回動部材(17)は、傾斜して設けられており、移動部材(19)はそれぞれ支持部材(4)回動部材(17)によって回動接続される、ことを特徴とする水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項2】
伸縮可能遮蔽部材(2)を更に含み、
伸縮可能遮蔽部材(2)は、本体(1)に設けられて入水管(23)に接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項3】
伸縮可能遮蔽部材(2)は、プリーツ状防水布である、ことを特徴とする請求項2に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項4】
回動部材(17)は、その数が複数組であり、縦方向に等距離に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項5】
受水部材(8)は、漏斗状である、ことを特徴とする請求項1に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項6】
第一濾過スクリーン(6)には、密封部材が設けられ、本体(1)に開口が設けられており、第一濾過スクリーン(6)は、開口を通って本体(1)内に挿入され、密封部材によって開口が塞がれる、ことを特徴とする請求項1に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項7】
第二濾過スクリーン(7)には、密封部材が設けられ、本体(1)に開口が設けられており、第二濾過スクリーン(7)は、開口を通って本体(1)内に挿入され、密封部材によって開口が塞がれる、ことを特徴とする請求項1に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項8】
密封部材には、プルリングが設けられている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項9】
固定箱(3)には、横方向に位置規制ガイド溝が設けられ、移動部材(19)には、位置規制スライドブロックが対応して設けられており、位置規制スライドブロックは、位置規制ガイド溝内に位置して固定箱(3)に摺接されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【請求項10】
回転盤(20)には、回転レバーが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の水処理環境保護設備用濾過箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理環境保護の分野に関し、特に水処理環境保護設備用濾過箱に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ほとんどの家庭では、家庭用水を処理して再利用することは滅多になく、関連する水処理装置も多くない。多くの人は、あらゆる種類の水をシンクに流しており、詰まりが発生し易いだけではく、処理回収が行われておらず、水資源の浪費に繋がっている。
【発明の概要】
【0003】
(一)発明目的
背景技術に存在する技術的問題を解決するために、本発明は、シンクの詰まりを効果的に防止し、生活汚水を処理して再利用し、操作が簡単で便利であり、より省エネで環境に優しい水処理環境保護設備用濾過箱を提案する。
【0004】
(二)解決手段
本発明は、水処理環境保護設備用濾過箱であって、本体、固定箱、第一濾過スクリーン、第二濾過スクリーン、受水部材、ホース、浄化箱、貯油箱、ウォーターポンプ、水管、出水管、双方向ねじロッド、第一可動ロッド、第二可動ロッド、入水管及び可動部材を含み、
可動部材は、本体内に位置し、第一可動ロッドは、横方向に設けられ、可動部材を通って本体に摺接されており、第二可動ロッドは、縦方向に設けられ、可動部材を通って本体に摺接されており、入水管は、可動部材に立設され、可動部材には、汚水を通すための通孔が対応して設けられており、
第一濾過スクリーン及び第二濾過スクリーンは、本体内に設けられ、且つ第一濾過スクリーンは、第二濾過スクリーンの上方に位置し、受水部材は、本体に設けられて第二濾過スクリーンの真下に位置し、且つ受水部材の出力口には、油水分離器が立設されており、貯油箱が本体内に設けられ、ホースは、油水分離器に設けられて貯油箱に接続されており、
浄化箱は、本体内に設けられて油水分離器に接続されており、浄化箱内には、活性炭層が設けられており、ウォーターポンプは、本体に設けられ、且つウォーターポンプには、水管及び出水管が設けられており、水管と浄化箱とが連通されており、出水管は、本体に設けられて貯水装置と接続し、
固定箱は、本体の下方に位置し、双方向ねじロッドは、横方向に設けられて固定箱に回動接続されており、回転盤は、双方向ねじロッドに設けられて固定箱の周囲に位置し、双方向ねじロッドは、その中点を境にして、両端のねじ山が逆向きになっており、移動部材は、双方向ねじロッドの両端に位置してそれと螺接されており、且つ移動部材は、固定箱に摺接されており、支持部材は、本体に立設され、回動部材は、傾斜して設けられており、移動部材と支持部材とが回動部材によって回動接続される、水処理環境保護設備用濾過箱を提案している。
【0005】
好ましくは、伸縮可能遮蔽部材を更に含み、
伸縮可能遮蔽部材は、本体に設けられて入水管に接続されている。
【0006】
好ましくは、伸縮可能遮蔽部材は、プリーツ状防水布である。
【0007】
好ましくは、回動部材は、その数が複数組であり、縦方向に等距離に設けられている。
【0008】
好ましくは、受水部材は、漏斗状である。
【0009】
好ましくは、第一濾過スクリーンには、密封部材が設けられ、本体に開口が設けられており、第一濾過スクリーンは、開口を通って本体内に挿入され、密封部材によって開口が塞がれる。
【0010】
好ましくは、第二濾過スクリーンには、密封部材が設けられ、本体に開口が設けられており、第二濾過スクリーンは、開口を通って本体内に挿入され、密封部材によって開口が塞がれる。
【0011】
好ましくは、密封部材には、プルリングが設けられている。
【0012】
好ましくは、固定箱には、横方向に位置規制ガイド溝が設けられ、移動部材には、位置規制スライドブロックが対応して設けられており、位置規制スライドブロックは、位置規制ガイド溝内に位置して固定箱に摺接されている。
【0013】
好ましくは、回転盤には、回転レバーが設けられている。
【0014】
本発明の上記解決手段は、次の有益な技術的効果を有する。入水管は、調節ロッドを介して本体上を柔軟に移動し、接続を必要とされる汚水処理ポートに入水管を調節することができ、便利で様々な環境に適しており、当該装置が有する昇降機能は、地勢の高低に応じて調節可能で、適応性が抜群である。汚水が本体に入ると、最初に、第一濾過スクリーン及び第二濾過スクリーンにより、生活汚水内の食物残滓が濾過され、一次処理された汚水は、次に油水分離器を通過し、分離された油汚れは、ホースを通って貯油箱に入り、集中的に処理され易くなり、残滓及び油汚れの両方が除去された生活用水は、最後に活性炭層の吸着により、再び浄化され、浄化された水は、ウォーターポンプにより汲み出されて、二次利用のために貯蔵され、水資源が節約される。生活用水の利用率が向上され、環境により優しくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明による水処理環境保護設備用濾過箱の構造模式図である。
図2図2は、本発明による水処理環境保護設備用濾過箱における第一可動ロッド、第二可動ロッド及び可動部材の接続模式図である。
図3図3は、本発明による水処理環境保護設備用濾過箱における第一可動ロッド、第二可動ロッドと本体の接続模式図である。
図4図4は、本発明による水処理環境保護設備用濾過箱における第一濾過スクリーン及び第二濾過スクリーンの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的、解決手段及び利点をより明確及び明瞭にするために、以下、具体的な実施形態を挙げて図面を参照しながら、本発明を更に詳しく説明する。理解すべきなのは、これらの説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を制限するものではない。なお、以下の説明では、本発明の概念が不必要に混淆されないように、公知構造及び技術についての説明を省略している。
【0017】
図1~4に示すように、本発明による水処理環境保護設備用濾過箱は、本体1、固定箱3、第一濾過スクリーン6、第二濾過スクリーン7、受水部材8、ホース10、浄化箱11、貯油箱13、ウォーターポンプ14、水管15、出水管16、双方向ねじロッド18、第一可動ロッド21、第二可動ロッド22、入水管23及び可動部材24を含み、
可動部材24は、本体1内に位置し、第一可動ロッド21は、横方向に設けられ、可動部材24を通って本体1に摺接されており、第二可動ロッド22は、縦方向に設けられ、可動部材24を通って本体1に摺接されており、入水管23は、可動部材24に立設され、可動部材24には、汚水を通すための通孔が対応して設けられており、
第一濾過スクリーン6及び第二濾過スクリーン7は、本体1内に設けられ、且つ第一濾過スクリーン6は、第二濾過スクリーン7の上方に位置し、受水部材8は、本体1に設けられて第二濾過スクリーン7の真下に位置し、且つ受水部材8の出力口には、油水分離器9が立設されており、貯油箱13が本体1内に設けられ、ホース10は、油水分離器9に設けられて貯油箱13に接続されており、
浄化箱11は、本体1内に設けられて油水分離器9に接続されており、浄化箱11内には、活性炭層12が設けられており、ウォーターポンプ14は、本体1に設けられ、且つウォーターポンプ14には、水管15及び出水管16が設けられており、水管15と浄化箱11とが連通されており、出水管16は、本体1に設けられて貯水装置と接続し、
固定箱3は、本体1の下方に位置し、双方向ねじロッド18は、横方向に設けられて固定箱3に回動接続されており、回転盤20は、双方向ねじロッド18に設けられて固定箱3の周囲に位置し、双方向ねじロッド18は、その中点を境にして、両端のねじ山が逆向きになっており、移動部材19は、双方向ねじロッド18の両端に位置してそれと螺接されており、且つ移動部材19は、固定箱3に摺接されており、支持部材4は、本体1に立設され、回動部材17は、傾斜して設けられており、移動部材19と支持部材4とが回動部材17によって回動接続される。
【0018】
1つの選択的な実施例において、伸縮可能遮蔽部材2を更に含み、
伸縮可能遮蔽部材2は、本体1に設けられて入水管23に接続されている。
【0019】
1つの選択的な実施例において、伸縮可能遮蔽部材2は、プリーツ状防水布である。
【0020】
1つの選択的な実施例において、回動部材17は、その数が複数組であり、縦方向に等距離に設けられている。
【0021】
1つの選択的な実施例において、受水部材8は、漏斗状であり、汚水が本体1内に溜まらない。
【0022】
1つの選択的な実施例において、第一濾過スクリーン6には、密封部材が設けられ、本体1に開口が設けられており、第一濾過スクリーン6は、開口を通って本体1内に挿入され、密封部材によって開口が塞がれ、汚水の流出が防止される。
【0023】
1つの選択的な実施例において、第二濾過スクリーン7には、密封部材が設けられ、本体1に開口が設けられており、第二濾過スクリーン7は、開口を通って本体1内に挿入され、密封部材によって開口が塞がれ、汚水の流出が防止される。
【0024】
1つの選択的な実施例において、密封部材には、プルリングが設けられており、取り出し、クリーンアップ及び交換が容易となる。
【0025】
1つの選択的な実施例において、固定箱3には、横方向に位置規制ガイド溝が設けられ、移動部材19には、位置規制スライドブロックが対応して設けられており、位置規制スライドブロックは、位置規制ガイド溝内に位置して固定箱3に摺接されている。
【0026】
1つの選択的な実施例において、回転盤20には、回転レバーが設けられている。
【0027】
本発明では、当該装置を使用する際、まず、入水管23を移動して、可動部材24に固定された入水管23の位置を第一可動ロッド21及び第二可動ロッド22により調整し、入水管23は、接続を必要とされる汚水処理ポートに調節され、次に、回転盤20を回動して、双方向ねじロッド18を回転させると、移動部材19は、固定箱3内で移動し、回動部材17は回動し、支持部材4を押して上昇又は降下させ、入水管23は、より好適に生活汚水の排水口に接続される。汚水が本体1に入ると、最初に、第一濾過スクリーン6により、大きな不純物及び食物残滓が濾過され、次に、第二濾過スクリーン7により、生活汚水内の小さな不純物及び食物残滓が濾過され、その後、汚水は、油水分離器9を通過し、分離された油汚れは、ホース10を通って貯油箱13内に入り、集中的に処理され易くなり、残滓及び油汚れの両方が除去された生活用水は、最後に、活性炭層12の吸着により、最終的に浄化され、浄化された水は、ウォーターポンプ14により汲み出されて、二次利用のために貯蔵装置内に貯蔵され、水資源が節約される。生活用水の利用率が向上され、環境により優しくなる。
【0028】
理解されたいのは、本発明の上記具体的な実施形態は、あくまでも本発明の原理を例示的に説明又は解釈するためのものに過ぎず、本発明に対する制限を構成しない。したがって、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行われた修正、同等的置換、改良等は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。なお、本発明の添付の特許請求の範囲は、添付の特許請求の範囲及び境界、又はこれらの範囲及び境界の同等の形態内の全ての変更及び修正例をカバーすることを意図している。
【符号の説明】
【0029】
1 本体、2 伸縮可能遮蔽部材、3 固定箱、4 支持部材、5 プルリング、6 第一濾過スクリーン、7 第二濾過スクリーン、8 受水部材、9 油水分離器、10 ホース、11 浄化箱、12 活性炭層、13 貯油箱、14 ウォーターポンプ、15 水管、16 出水管、17 回動部材、18 双方向ねじロッド、19 移動部材、20 回転盤、21 第一可動ロッド、22 第二可動ロッド、23 入水管、24 可動部材
図1
図2
図3
図4