(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】双方向通信を提供する低消費電力型無線通信デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 76/25 20180101AFI20220620BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20220620BHJP
【FI】
H04W76/25
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2018151939
(22)【出願日】2018-08-10
【審査請求日】2021-01-15
(31)【優先権主張番号】10-2018-0032005
(32)【優先日】2018-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510294195
【氏名又は名称】サムソン エスディーエス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】チェ、クァン、ヒ
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ヨン、ジン
(72)【発明者】
【氏名】アン、ヨン、ミン
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0039971(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0284385(US,A1)
【文献】特開2003-278418(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LAN接続を提供するAP(Access Point)に接続される無線ネットワークインターフェースと、
セッション維持パケットが繰り返し送信されるように前記無線ネットワークインターフェースを制御するセッション維持パケット送信制御部とを含み、
前記セッション維持パケットは、
MACキープアライブメッセージ、ARPレスポンスメッセージ及びホールパンチング(Hole Punching)メッセージを含
み、
前記APのポートマッピングリセット周期を超えないセッション維持パケット送信周期を決定する、無線通信デバイス。
【請求項2】
前記セッション維持パケット送信制御部は、
前記セッション維持パケットが周期的に繰り返し送信されるように前記無線ネットワークインターフェースを制御し、
前記セッション維持パケットの送信周期は前記APに応じて決定される、請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項3】
前記セッション維持パケット送信制御部は、
初期値から開始して前記APとのセッションが切れるまで前記セッション維持パケットを繰り返し増加させる方式で前記セッション維持パケットの送信周期を確定する、請求項2に記載の無線通信デバイス。
【請求項4】
前記セッション維持パケット送信制御部は、
前記無線ネットワークインターフェースを介して外部装置から受信されたセッション維持パケット送信周期制御信号に応じて前記セッション維持パケットの送信周期を変更する、請求項2に記載の無線通信デバイス。
【請求項5】
前記セッション維持パケット送信周期制御信号は、前記APにマッピングされたセッション維持パケット送信周期値に関する情報を含む、請求項4に記載の無線通信デバイス。
【請求項6】
前記無線ネットワークインターフェースを介して受信された要求信号に応じてドアロック制御信号を生成してドアロックコントローラに提供するデータ処理部をさらに含む、請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項7】
前記ホールパンチングメッセージがホールパンチングセッティングメッセージである、請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項8】
前記セッション維持パケット送信制御部は、
ホールパンチングセッティングメッセージ、MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージを含むセッション維持パケットが送信された後、ホールパンチングベースのダミーデータ送信メッセージ、MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージを含むセッション維持パケットが繰り返し送信されるように前記無線ネットワークインターフェースを制御する、請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項9】
前記セッション維持パケットは、
前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージを順次含む、請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項10】
前記APからのビーコン受信周期を変更するビーコン受信制御部をさらに含む、請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項11】
前記ビーコン受信制御部は、
前記無線ネットワークインターフェースを介して外部装置から受信されたビーコン受信周期制御信号に応じて前記ビーコン受信周期を変更する、請求項
10に記載の無線通信デバイス。
【請求項12】
前記ビーコン受信制御部は、1日を単位として周期的に前記ビーコン受信周期を変更するが、第1時間帯には第1周期に前記ビーコン受信周期を変更し、前記第1時間帯以降の第2時間帯には前記第1周期よりも長い第2周期に前記ビーコン受信周期を変更し、
前記無線ネットワークインターフェースを介して受信された要求信号に応じてドアロック制御信号を生成してドアロックコントローラに提供するデータ処理部をさらに含む、請求項
10に記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
電源を供給するバッテリーをさらに含み、
前記ビーコン受信制御部は、前記バッテリーのレベルに基づいて前記ビーコン受信周期を変更する、請求項
10に記載の無線通信デバイス。
【請求項14】
無線LAN接続を提供するAP(Access Point)に接続される無線ネットワークインターフェースと、
ホールパンチング(Hole Punching)メッセージ、MACキープアライブメッセージおよびARPレスポンスメッセージの一部または全部から構成される第1乃至第nセッション維持パケットが順次送信されることを繰り返すことにより、前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージ及び前記ARPレスポンスメッセージそれぞれが繰り返し送信されるように前記無線ネットワークインターフェースを制御するセッション維持パケット送信制御部を含
み、
前記第1~第nセッション維持パケットの送信周期は、前記APのポートマッピングリセット周期を超えない範囲内で決定される、無線通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信デバイスに関し、より詳しくは、双方向通信を提供しながらも少ないレベルの消費電力を要する無線通信デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術が提供される。IoT(Internet of Things)技術の商用化に伴い、IoTセンサーなどの小型無線通信デバイスが様々な分野で使用されている。ところが、前記小型無線通信デバイスの多くは、設置環境などの理由で、常時電源の代わりにバッテリー電源に依存して動作する。よって、前記小型無線通信デバイスが長期間動作するためには、電力消費量を下げることが不可欠である。
【0003】
電力消費量を下げるために、前記小型無線通信デバイスは、周期的にスリープモード(sleep mode)から目覚めて送信対象データを送信した後、再びスリープモードに復帰するなどの方式を取る。このように動作する無線通信デバイスは、外部装置への単方向通信機能のみを提供する。
【0004】
バッテリー電源ベースの小型無線通信デバイスとの双方向通信のために、前記小型無線通信デバイスとは別にハブデバイスを置く場合がある。例えば、前記小型無線通信デバイスがWi-Fiデバイスである場合には、APと前記小型無線通信デバイスとの間にWi-Fiハブを置くのである。前記Wi-Fiハブは、常時電源が供給されるのがほとんどであり、前記小型無線通信デバイスに送信されるデータを受信して格納しておき、前記小型無線通信デバイスがスリープモードから目覚めると、前記格納しておいたデータを送信する動作を行う。Wi-Fiハブを置くことにより、前記小型無線通信デバイスに対して双方向通信機能を提供することはできるものの、別途のWi-Fiハブを置くことは煩雑である。
【0005】
したがって、電力消費量を削減することが可能な双方向無線通信機能を提供する無線通信デバイスの提供が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、サーバーなどの外部装置と双方向通信可能に接続された状態を維持しながらも、低い電力消費量を要する無線通信デバイスを提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、使用パターンに応じて、外部装置から受信した信号に反応する応答遅延(latency)のレベルを調整することにより、低い電力消費量の双方向通信機能を提供する無線通信デバイス及びその制御方法を提供することにある。
【0008】
本発明が解決しようとする別の技術的課題は、特定の無線通信デバイスへのワイヤレス接続を介した要求履歴を分析した結果を用いて、その無線通信デバイスの応答遅延のレベルを調整することにより、前記無線通信デバイスの電力消費量を削減するサーバー装置及びその方法を提供することにある。
【0009】
本発明の技術的課題は、上述した技術的課題に限定されず、上述していない別の技術的課題は、以降の記載から本発明の技術分野における通常の技術者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の技術的課題を達成するための本発明の一態様(aspect)による無線通信デバイスは、無線LAN接続を提供するAP(Access Point)に接続される無線ネットワークインターフェースと、セッション維持パケットが繰り返し送信されるように前記無線ネットワークインターフェースを制御するセッション維持パケット送信制御部とを含み、前記セッション維持パケットは、MACキープアライブメッセージ、ARPレスポンスメッセージ及びホールパンチング(Hole Punching)メッセージを含むことができる。上記の技術的課題を達成するための本発明の一態様(aspect)による無線通信デバイスは、無線LAN接続を提供するAP(Access Point)に接続される無線ネットワークインターフェースと、ホールパンチング(Hole Punching)メッセージ、MACキープアライブメッセージおよびARPレスポンスメッセージの一部または全部から構成される第1乃至第nセッション維持パケットが順次送信されることを繰り返すことにより、前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージ及び前記ARPレスポンスメッセージそれぞれが繰り返し送信されるように前記無線ネットワークインターフェースを制御するセッション維持パケット送信制御部を含むことができる。
【0011】
上記の技術的課題を達成するための本発明の一態様(aspect)によるサーバー装置は、無線通信デバイス及びユーザー端末との接続を提供するネットワークインターフェースと、一つ以上のインストラクションが格納されるメモリと、前記格納されたインストラクションを実行するプロセッサとを含み、前記格納されたインストラクションは、前記無線通信デバイスに対する要求を前記ユーザー端末から受信し、前記要求受信に応答して前記無線通信デバイスに制御信号を送信するインストラクションと、前記要求の受信及び前記制御信号の送信のうちの少なくとも一つをロギング(logging)してデータ処理ログを構成するインストラクションと、前記データ処理ログに対する分析結果を用いて、前記無線通信デバイスに対するビーコン受信周期を決定するインストラクションと、前記無線通信デバイスのビーコン受信周期が前記決定されたビーコン受信周期に変更されるようにするビーコン受信周期制御信号を前記無線通信デバイスに送信するためのインストラクションとを含むことができる。
【0012】
上記の技術的課題を達成するための本発明の一態様(aspect)による無線通信デバイスは、無線LAN接続を提供するAP(Access Point)に接続される無線ネットワークインターフェースと、前記APからのビーコン受信周期を変更するビーコン受信制御部と、電源を供給するバッテリーとを含み、前記ビーコン受信制御部は、前記バッテリーのレベルに基づいて前記ビーコン受信周期を変更することができる。
【0013】
上記の技術的課題を達成するための本発明の一態様(aspect)による無線通信デバイスは、無線LAN接続を提供するAP(Access Point)に接続される無線ネットワークインターフェースと、前記APからのビーコン受信周期を変更するビーコン受信制御部とを含み、前記ビーコン受信制御部は、前記無線ネットワークインターフェースを介して外部装置から受信されたビーコン受信周期制御信号に応じて前記ビーコン受信周期を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】一実施形態に係る双方向通信システムの構成図である。
【
図2】一実施形態に係る双方向通信システムの構成図である。
【
図3】幾つかの実施形態で無線通信デバイスが送受信するパケットを説明するための図である。
【
図4】幾つかの実施形態で外部装置の制御によって無線通信デバイスのビーコン受信周期が変更されることを説明するための信号流れ図である。
【
図5】幾つかの実施形態でセッション維持パケットが送信されることにより、無線通信デバイスとAP(Access Point)間のセッションが維持されることを説明するための信号流れ図である。
【
図6】一実施形態に係る無線通信デバイスの第1ブロック構成図である。
【
図7】一実施形態に係る無線通信デバイスの第2ブロック構成図である。
【
図8】一実施形態に係るサーバー装置の第1ブロック構成図である。
【
図9】一実施形態に係るサーバー装置の第2ブロック構成図である。
【
図10】一実施形態による双方向通信方法のフローチャートである。
【
図11】
図10のフローチャートにおける一部の動作を詳細に説明するためのフローチャートである。
【
図12】
図10のフローチャートにおける一部の動作を詳細に説明するためのフローチャートである。
【
図13】一実施形態に係る双方向通信制御方法のフローチャートである。
【
図14】一実施形態に係る双方向通信制御方法のフローチャートである。
【
図15】一実施形態に係るサーバー装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の利点、特徴、及びそれらの達成方法は、添付図面と一緒に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現できる。但し、本実施形態は、本発明の開示を完全たるものとし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本発明は請求項の範疇のみによって定義される。明細書全体にわたって、同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
【0016】
本明細書で使用された用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本明細書において、単数形は、特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」及び/または「からなる(made of)」などの用語は、言及された構成要素、段階、動作及び/または素子が存在することを示すものであり、一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/または素子の存在または追加を排除するものではない。
【0017】
以下、本発明について添付図面に基づいてより詳細に説明する。
【0018】
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る双方向通信システムの構成および動作を説明する。本実施形態に係るシステムは、管理サーバー200、AP(Access Point)10及び無線通信デバイス100のうちの少なくとも一つを含むことができる。無線通信デバイス100は、AP10と無線通信チャネルを介して接続できるすべての形態の電子装置を指し示す。
【0019】
特に、無線通信デバイス100は、常時電源ではなく、バッテリー電源によって動作するものであり得る。上述したように、本発明の幾つかの実施形態によれば、無線通信デバイス100が管理サーバー200などの外部装置と双方向通信するにあたり、消費電力が低減する。したがって、本発明の幾つかの実施形態は、常時電源に接続された無線通信デバイス100よりはバッテリー電源の無線通信デバイス100にさらに大きな効果を提供することができる。但し、だからといって、常時電源の供給を受ける無線通信デバイス100が本発明の範囲から除外されるわけではないことに注意する。
【0020】
本実施形態に係るシステムの無線通信デバイス100は、AP10からブロードキャスト(broadcasting)されるビーコン(beacon)の受信周期を動的に変更することにより、電力消費量を削減することができる。また、本実施形態に係るシステムの無線通信デバイス100は、AP10へ送信する新しい構成のセッション維持パケットを生成することにより、外部装置との双方向通信をサポートするセッションを維持する限度内で、前記セッション維持パケットの送信周期を最大限に増加させ、それにより電力消費量を削減することもできる。このような電力消費量の削減効果に関連しては、詳細に後述する。
【0021】
一実施形態において、
図2に示すように、前記無線通信デバイスはドアロック100aであってもよい。マンションの玄関ドアなどに設置されるドアロック100aは、設置場所の制約により常時電源の供給を受けるのは難しい。よって、ドアロック100aのほとんどはバッテリー電源によって動作する。ドアロック100aにWi-Fi通信機能が備えられても、バッテリー電源を考慮すると、AP10を介した外部装置との常時双方向通信接続に多くの電力消費をするのは困難である。したがって、本発明の幾つかの実施形態に係る低消費電力型双方向通信技術がドアロック100aに適用される場合、ドアロック100aに対する常時双方向通信機能の提供に大きな貢献をすることができるだろう。
【0022】
図3を参照して、本発明の幾つかの実施形態において、無線通信デバイスが送受信するパケットを説明する。
図3は無線通信デバイスのパケット送受信が発生することによる信号キャプチャー結果30を示す。信号キャプチャー結果30は、周期的なビーコン受信40を指し示す信号、及び繰り返されるセッション維持パケットの送信50を指し示す信号を表現する。無線通信デバイスがビーコンを受信するときに発生する信号41とは異なり、セッション維持パケットを送信するときに発生する信号51、52、53は3つのピーク(peak)を形成する。これは、
図3が、3つのメッセージを含む前記セッション維持パケットを表現しているためである。
【0023】
前記無線通信デバイスの双方向通信セッションを維持するために、前記セッション維持パケットは繰り返し送信される。前記セッション維持パケットの送信は、周期的にまたは非周期的に繰り返し行われる。
【0024】
一実施形態において、前記セッション維持パケットが繰り返し送信されることにより、常に同一のセッション維持パケットが送信できる。このとき、前記セッション維持パケットは、MACキープアライブ(keep alive)メッセージ、ARP(Address Resolution Protocol)レスポンス(response)メッセージ、及びホールパンチング(hole punching)メッセージを含むことができる。また、他の実施形態では、前記セッション維持パケットが繰り返し送信されるにあたり、互いに異なる構成のセッション維持パケットが周期的に交互に繰り返し送信されることもある。このとき、前記セッション維持パケットは、MACキープアライブメッセージ、ARPレスポンスメッセージ及びホールパンチングメッセージの少なくとも一部を用いて構成された第1セッション維持パケット乃至第nセッション維持パケットが交互に繰り返し送信されることがある。以下、理解の便宜のために、前記セッション維持パケットが繰り返し送信されるにあたり、常に同一のセッション維持パケットが送信される場合をまず説明する。
【0025】
様々な機種のAPを用いたテストを行った結果、MACキープアライブメッセージ、ARPレスポンスメッセージ及びホールパンチングメッセージでセッション維持パケットを構成すれば、セッション維持のための繰り返し送信周期を最大限に長くすることができるという点が発見された。以下、ホールパンチングメッセージ、MACキープアライブメッセージ及びARPレスポンスメッセージが前記セッション維持パケットの繰り返し送信周期を最大限に長くしながらも、無線通信デバイス100とセッションが維持されるようにする必須要素である理由を説明する。
【0026】
ホールパンチングは、NAT(Network Address Translation)通過(traversal)技法の一つであって、NATの後ろに位置したホスト間のp2p(peer-to-peer)通信を可能にする技術である。前記NATは例えばAP10を指し示し、前記ホストは無線通信デバイス100を指し示すものと理解できるだろう。
ホールパンチング過程で、無線通信デバイス100は、無線通信デバイス100のプライベートアドレス情報(IPアドレス、ポート番号)及びパブリックアドレス情報(IPアドレス、ポート番号)を含む前記レジストリセッションメッセージを、ホールパンチング管理の役割を果たすランデブーサーバーに送信することにより、前記ランデブーサーバーに前記ホストのバインディング情報が格納されるようにする。次に、無線通信デバイス100が前記相手ホストへの接続要求メッセージを前記ランデブーサーバーに送信すると、前記ランデブーサーバーが前記相手ホストのアドレス情報を無線通信デバイス100に送信し、無線通信デバイス100は、前記ランデブーサーバーから受信した前記相手ホストのアドレス情報を用いてp2p通信を介してデータを送信する。これにより、無線通信デバイス100が接続されたAP10に前記p2p通信のためのホール(hole)が生成されるのである。
【0027】
管理サーバー200との接続のために、無線通信デバイス100は、管理サーバー200のアドレス情報を格納することが好ましい。管理サーバー200のアドレス情報は、無線通信デバイス100の製造の際に、無線通信デバイス100の不揮発性メモリなどの格納手段に格納できる。すなわち、管理サーバー200は、前記ランデブーサーバー及びp2p通信の相手ホストの役割を全て担当することができる。このとき、無線通信デバイス100は、ブート処理(booting)の後、管理サーバー200のアドレス情報を用いて管理サーバー200に前記レジストリセッションメッセージ及びp2p通信接続要求メッセージを送信することにより、管理サーバー200とのp2p通信セッションをオープンする。この過程をさらに詳しく説明すると、無線通信デバイス100とそのp2p通信セッション相手ホストである管理サーバー200は、相手のアドレス情報の提供をピア情報として受け、提供された相手のアドレス情報を用いて互いにp2pデータをやりとりし、その過程で無線通信デバイス100が接続されたAP10には、管理サーバー200から受信したパケットが無線通信デバイス100に伝達されるようにマッピング情報が格納されるのである。この過程はAP10にホール(hole)が生成される過程であると理解できるだろう。
【0028】
もちろん、一実施形態において、前記ランデブーサーバーの役割を担当する管理サーバー200以外の別のサーバーが存在することもある。このときは、無線通信デバイス100が前記別のサーバーに前記レジストリセクションメッセージ及びp2p通信接続要求メッセージを送信することになるだろう。
【0029】
前記p2p通信セッションは、UDPホールパンチング(RFC;Request For Comments 3027の5.1セッションを参照)による或いはTCPホールパンチングによるものであり得る。
【0030】
無線通信デバイス100は、前記p2p通信セッションを維持するために、既に指定されたダミーデータを前記p2p通信セッションを介して管理サーバー200に繰り返し送信する。以下、その理由について詳細に説明する。
【0031】
たとえば、ホストAからホストBに向かうUDPセッションがUDPホールパンチングによって作られたならば、ホストAに接続されたNAT(例えば、AP)は、特定の時間の間にいずれのトラフィックもなければ、前記UDPセッションのためのホール(hole)を閉じてしまうだろう。したがって、UDPホールパンチングによって作られたUDPセッションを維持するためには、周期的にトラフィックが前記NATに提供されるべきである。よって、前記セッション維持パケットは、常に前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージを全て含むが、前記ホールパンチングメッセージは、最初1回に限ってホールパンチングセッティングメッセージであり、それ以降は継続的にダミーデータ送信メッセージを指し示すことができる。すなわち、第1セッション維持パケットが(ホールパンチングセッティングメッセージ、MACキープアライブメッセージ、前記ARPレスポンスメッセージ)であり、第2セッション維持パケットが(ホールパンチングベースのダミーデータ送信メッセージ、MACキープアライブメッセージ、前記ARPレスポンスメッセージ)であれば、無線通信デバイス100は、第1セッション維持パケットを管理サーバー200に送信して管理サーバー200とのp2pセッションを接続した後、前記第2セッション維持パケットを繰り返し送信することにより、前記p2pセッションを維持することができる。
【0032】
本明細書で呼ばれる「ホールパンチングメッセージ」は、レジストリセッションメッセージや接続要求メッセージなど、ホールパンチングセッティング過程でホストによって送信されるメッセージ(ホールパンチングセッティングメッセージ)、または前記ホール生成後にホールパンチングを用いてp2p方式で送信されるダミー(dummy)データ送信メッセージを全て含む用語である。
【0033】
一方、ホール(hole)が閉じる(すなわち、ホールに対する情報が削除される)トラフィック未流入時間に対する標準が存在せず、NAT機種、すなわちAPの機種によって前記トラフィック未流入時間が異なるように設定されるので、電力消費を最小限に抑えながらも、APの機種に関係なく安定的にUDPセッションを維持することにかなりの困難が伴う。つまり、UDPセッションが切れないほどの、前記第2セッション維持パケットの繰り返し送信周期に合わせると、前記セッション維持パケットがあまりにも頻繁に送信されなければならないので、電力消費が増えるのである。本発明の他の実施形態によれば、無線通信デバイス100は、前記第1セッション維持パケットのみを繰り返し送信することにより、ホールパンチングセッティング要求を繰り返すような動作を行い続けることもできる。この場合、管理サーバー200は、同じレジストリセッションメッセージ及び同じ接続要求メッセージを受信し続けることになるが、管理サーバー200は、既に処理されたレジストリセッションメッセージおよび接続要求メッセージに対しては単に既存のp2pセッション情報を維持するための動作のみを行うことにより、エラーが発生することを防止することができる。一方、無線通信デバイス100に接続されたAP10は、ホールパンチングセッティングを繰り返す動作を行うが、そのような動作にも拘らず、管理サーバー200からAP10に引き込まれたインバウンドパケット(inbound packet)は、無線通信デバイス100に無事伝達されるので、p2p通信セッション維持の目的を達成することができるのである。
【0034】
一方、AP10は、コネクションをメモリにキャッシュするから、限られた数のコネクションだけを管理することができ、不活性な(inactive)コネクションのうち最も古いコネクションに関する情報は削除する。前記コネクションに関する情報は、MACプロトコルレベルのコネクション情報を指し示す。AP10は、維持すべきコネクションに関する情報を、前記メモリに格納されるキュー(queue)などのデータ構造によって管理する。つまり、不活性な(inactive)コネクションのうち最も古いコネクションは、前記データ構造から除去される。この場合、当該コネクションは切れてしまう。AP10は、MACキープアライブメッセージを受信すると、当該コネクションに関する情報を前記データ構造に新たに挿入し、或いは当該コネクションに関する情報を前記データ構造上の優先順位を高めるなどの方式で、そのコネクションに関する情報が前記キュー上に管理され続けるようにする。このような点を利用して、AP10が無線通信デバイス100に対するMACプロトコルレイヤーのコネクションを維持し続けるように、無線通信デバイス100はMACキープアライブメッセージを繰り返し送信する。
【0035】
無線通信デバイス100がMACキープアライブメッセージを繰り返し送信することは、MACプロトコルレイヤーの側面でAP10がコネクションを維持し続けるようにすることであり、無線通信デバイス100が前記ホールパンチングメッセージのダミーデータ送信メッセージを繰り返し送信することは、MACプロトコルよりも上位レベルのプロトコル(例えば、UDPまたはTCP)レイヤーの側面でAP10がコネクションを維持し続けるようにすることであると理解できるだろう。
【0036】
AP10は、ARPキャッシュに無線通信デバイス100のIPアドレスに対応するMACアドレスが存在しない場合、ARPリクエストメッセージをブロードキャストし、無線通信デバイス100は、自分のMACアドレスと一緒にユニキャスト方式でARPレスポンスメッセージを返信する。AP10のARPキャッシュに無線通信デバイス100のIPアドレスに対応するMACアドレスが失われるのを防ぐために、一実施形態に係る無線通信デバイス100は、ARPレスポンス信号の周期的送信を介してARPキャッシュ(cache)内に格納されたマッチング情報を更新し続けることにより、MACアドレスの損失によるリンク切れ(disconnection)を防止する。このような切れ防止は、結果的にAP10のホールが閉じることを防止する効果があり、このようにAP10にホールが維持されることにより、無線通信デバイス100が管理サーバー200間の双方向通信セッションが維持できるのである。
【0037】
今まで、ホールパンチングメッセージ、MACキープアライブメッセージおよびARPレスポンスメッセージがセッション維持のための繰り返し送信周期を最大限に長くしながらも、セッションが維持されるようにする必須要素である理由を説明した。要約すると、ホールパンチングメッセージを介して管理サーバー200とのセッションをオープン及び維持し、MACキープアライブメッセージを介してAP10のメモリに格納されるキューから、無線通信デバイス100とAP10とのMACプロトコルのコネクションに関する情報が除去されないようにし、ARPレスポンスメッセージを介してAP10のARPキャッシュに格納された無線通信デバイス100のIPとMACアドレスのマッチング情報を更新し続けることにより、MACアドレスの損失によるリンク切れ(disconnection)を防止する。このように必須要素メッセージのみから構成された本発明特有のセッション維持パケットは、安定的に無線通信デバイス100と管理サーバー200間のセッションが維持されるようにしながらも、そのデータ量は最少化したものである点で、無線通信デバイス100の電力消費量の削減に非常に効率的である。また、このように構成された前記セッション維持パケットは、相対的に長い周期で送信されても、セッションの安定的な維持が可能なので、無線通信デバイス100の電力消費量がさらに削減できる。
【0038】
一実施形態において、前記セッション維持パケットは、前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージを順次含むものであり得る。このとき、前記セッション維持パケットは、前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージを直接連結(concatenation)したものであってもよく、前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージを区切り文字(delimiter)で区切られるように連結したものであってもよく、前記ホールパンチングメッセージ、第1データ、前記MACキープアライブメッセージ、第2データ及び前記ARPレスポンスメッセージが順次連結されたものであってもよい。
【0039】
前記無線通信デバイスは、前記セッション維持パケットを周期的に繰り返し送信することにより、APとのセッションが切れないように管理することができる。同時に、電力消費量を削減するために、前記無線通信デバイスは、セッションが切れない範囲内でできる限り長い周期で前記セッション維持パケットを送信することが好ましい。前記セッション維持パケットの送信周期を決定することに関連して、より詳細に後述する。
【0040】
前記無線通信デバイスは、送信周期を長持ちさせながらも、セッションが切れることを防止するセッション維持パケットをできる限り長い周期で送信することにより、消費電力を削減するとともに、APからブロードキャストされるビーコンの受信周期を動的に変更することによっても消費電力を削減する。これに関連して、
図4を参照して説明する。
【0041】
Wi-Fi標準規格によれば、AP10は、周期的にビーコンをブロードキャストする。AP10が前記ビーコンを送信する周期は約102msecである。前記ビーコンを全て受信すると、電力消費量が大きいので、無線通信デバイス100は、基本周期ごとにウェイクアップしてビーコンを受信し、再度スリープモードに戻ることを繰り返し行う(60)。
図4において、前記基本周期は3秒と仮定された。これは、最大3秒の間、無線通信デバイス100の信号受信が遅延するおそれがあることを意味する。前記無線通信デバイスは、前記ビーコンの受信を前提に、管理サーバー200から送信された要求信号を処理(61)することができるだろう。よって、無線通信デバイス100が前記ビーコンを受信する周期は、無線通信デバイス100の応答遅延を指し示すことができる。すなわち、前記ビーコンの受信周期が長くなるほど、その無線通信デバイス100の応答遅延も長くなるだろう。
【0042】
既存のWi-Fi端末は、前記ビーコンの受信周期が固定されている。一方、本発明の幾つかの実施形態に係る無線通信デバイス100は、前記ビーコンの受信周期を状況に応じて動的に変更する。
【0043】
一実施形態において、無線通信デバイス100は、前記ビーコンの受信周期を自体的に変更することができる。例えば、無線通信デバイス100がバッテリーから電源の供給を受ける場合、無線通信デバイス100は、前記バッテリーのレベルに基づいて前記ビーコン受信周期を変更することができる。すなわち、無線通信デバイス100は、前記バッテリーのレベルが限界値未満である場合には、前記ビーコン受信周期を増加させてバッテリーの放電速度を最大限に遅らせることができる。このとき、ビーコン受信周期を増加させる分だけ無線通信デバイス100の応答遅延も長くなる点は、既に説明したことがある。
【0044】
他の実施形態において、無線通信デバイス100は、管理サーバー200から受信したビーコン受信周期制御信号に応じて前記ビーコンの受信周期を変更することができる。
図4には、管理サーバー200が、ビーコン受信周期値を含むビーコン受信周期制御信号62を無線通信デバイス100に送信することにより、無線通信デバイス100のビーコン受信周期を制御する例示が示されている。
図4に示すように、無線通信デバイス100は、例えば3秒から10秒にビーコン受信信号を変更することができる(63)。
【0045】
図5を参照して、本発明の幾つかの実施形態において、セッション維持パケットが送信されることにより、無線通信デバイスとAP(Access Point)間のセッションが維持されることを説明する。既に説明したように、前記セッション維持パケットは、MACキープアライブメッセージ51、ARPレスポンスメッセージ52及びホールパンチングメッセージ53を含むことができる。無線通信デバイス100は、電力消費量を節約しながら、前記セッション維持パケットを周期的に繰り返し送信するために、ウェイクアップした後、前記セッション維持パケットを送信し、次いで再度スリープモードに復帰すること(65)を繰り返す。
【0046】
MACキープアライブメッセージ51およびARPレスポンスメッセージ52は、AP10が受信者であり、ホールパンチングメッセージ53は、管理サーバー200がその受信者である。
【0047】
図5には、繰り返し送信されるすべてのセッション維持パケットにMACキープアライブメッセージ51、ARPレスポンスメッセージ52及びホールパンチングメッセージ53が含まれるものと示されているが、既に説明したように、他の実施形態では、繰り返し送信されるセッション維持パケットが互いに異なる構成を持つこともできる。このとき、無線通信デバイス100は、ホールパンチング(Hole Punching)メッセージ、MACキープアライブメッセージおよびARPレスポンスメッセージの一部または全部から構成される第1乃至第nセッション維持パケットが順次送信されることを繰り返すことにより、前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージそれぞれを繰り返し送信する。すなわち、前記ホールパンチングメッセージの送信周期、前記MACキープアライブメッセージの送信周期及び前記ARPレスポンスメッセージの送信周期のうちの少なくとも一部は、互いに異なってもよい。また、一部のセッション維持パケットは、前記ホールパンチングメッセージ、前記MACキープアライブメッセージおよび前記ARPレスポンスメッセージのうちの一部のみから構成されてもよい。このとき、前記ホールパンチングメッセージの送信周期はネットワーク環境に応じて調節でき、前記MACキープアライブメッセージの送信周期は前記ARPレスポンスメッセージの送信周期よりもさらに短くてもよい。
【0048】
ホールパンチングメッセージを「H」とし、MACキープアライブメッセージを「M」とし、ARPレスポンスメッセージを「A」とすると、第1セッション維持パケットは[H、M、A]、第2セッション維持パケットは[M]、第3セッション維持パケットは[M、A]になることができ、無線通信デバイス100は、前記第1乃至第3セッション維持パケットを順次繰り返し送信することにより、セッション維持パケットに含まれるデータ量をよりさらに低減させ、それにより電力使用量をさらに減らすことができるだろう。
【0049】
また、ホールパンチングメッセージのうち、ホールパンチングセッティングメッセージを「H1」とし、ホールパンチングベースダミーデータ送信メッセージを「H2」とし、MACキープアライブメッセージを「M」とし、ARPレスポンスメッセージを「A」とすると、第1セッション維持パケットは[H1、M、A]、第2セッション維持パケットは[H2、M、A]、第3セッション維持パケットは[M]、第4セッション維持パケットは[M、A]になることができ、無線通信デバイス100は、前記第1セッション維持パケット、第3セッション維持パケット、第4セッション維持パケットを順次送信した後、前記第2乃至第4セッション維持パケットを順次送信することを繰り返し行うこともできるだろう。また、無線通信デバイス100は、前記第1セッション維持パケット、第3セッション維持パケット及び前記第4セッション維持パケットを順次送信することを繰り返し行うこともできるだろう。
【0050】
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信デバイスの構成および動作を
図6を参照して説明する。
【0051】
無線通信デバイス100は、無線ネットワークインターフェース102及びセッション維持パケット送信制御部104を含む。既に説明したように、セッション維持パケット送信制御部104は、MACキープアライブメッセージ、ARPレスポンスメッセージ及びホールパンチングメッセージを含むセッション維持パケットが繰り返し送信されるように無線ネットワークインターフェース102を制御する。幾つかの実施形態において、無線通信デバイス100は、バッテリー電源に基づいて動作するものであってもよい。このとき、無線通信デバイス100は、電源を供給するバッテリー118を含むことができる。
【0052】
前記セッション維持パケットの送信周期は、無線ネットワークインターフェース102を介して接続されたAPに応じて決定される。これは、前記セッション維持パケットの送信周期が前記APの動作特性を反映して最適化できることを意味する。また、無線通信デバイスが接続したAPが変更されない以上、新規APに接続した後に最適化完了すると、その以後からは前記セッション維持パケットの送信周期は変更される必要がないことを意味する。
【0053】
例えば、APは、一定時間の間、前記APに接続されたデバイスとのトランザクションがない場合、前記デバイスに対するポートマッピング(port mapping)情報をリセット(削除)する。前記リセット以後には、前記デバイスが先にパケットを送信しない限り、前記デバイスは、前記デバイスが受信者であるパケットを受信することができなくなる。但し、前記ポートマッピングリセットは、前記APに接続されたすべてのデバイスに対して行われるのではなく、前記APに接続されたデバイスのうち、前記ポートマッピングリセット周期の間にいずれのトランザクションもなかったコネクションに関連したデバイスに対して行われることに留意する。
【0054】
無線通信デバイス100がAP10のポートマッピングリセット周期の間にいずれのデータもAP10に送信しなければ、AP10から線通信デバイス100に割り当てたポート及びIPがリセット(削除)されるだろう。そうなると、管理サーバー200が無線通信デバイス100にパケットを送信することができない。このような状況を防止するために、前記セッション維持パケットの送信周期は、前記APのポートマッピングリセット周期を超えない範囲で決定されることが好ましい。たとえば、セッション維持パケット送信制御部104は、(APのポートマッピングリセット周期-最大差異値)とAPのポートマッピングリセット周期との間のいずれかの時間を周期にして、前記セッション維持パケットが送信されるようにすることができる。
【0055】
一実施形態において、セッション維持パケット送信制御部104は、前記セッション維持パケットの送信周期の提供をセッション維持パケット送信周期制御部106から受け、提供された周期に応じて前記セッション維持パケットが送信されるように無線ネットワークインターフェース102を制御することができる。
【0056】
一実施形態において、セッション維持パケット送信制御部104は、初期値から開始して前記APとのセッションが切れるまで前記セッション維持パケットを繰り返し増加させる方式で、前記セッション維持パケットの送信周期を確定することもできる。本動作については、追って
図11を参照して説明する。
【0057】
一実施形態において、セッション維持パケット送信制御部104は、無線ネットワークインターフェース102を介して外部装置から受信したセッション維持パケット送信周期制御信号に応じて前記セッション維持パケットの送信周期を変更することもできる。本実施形態に係る無線通信デバイス100の構成は
図7を参照する。本実施形態に係る無線通信デバイス100は、管理サーバーなどの外部装置から無線ネットワークインターフェース102を介して受信したセッション維持パケット送信周期制御信号からセッション維持パケット送信周期を抽出し、抽出された周期に応じてセッション維持パケット送信が行われるようにセッション維持パケット送信制御部104を制御するセッション維持パケット送信周期制御信号処理部115を含むことができる。前記セッション維持パケット送信周期制御信号から抽出されたセッション維持パケット送信周期は、無線通信デバイス100が接続されたAPにマッピングされたものであってもよい。例えば、前記管理サーバーは、無線通信デバイス100から受信したパケットの情報を用いて前記APの機種情報などを識別し、AP別セッション維持パケット送信周期テーブルなどから、前記APにマッピングされたセッション維持パケット送信周期を得た後、前記セッション維持パケット送信周期制御信号に含ませることができるだろう。
【0058】
一実施形態において、無線通信デバイス100は、ビーコン受信周期を動的に変更する。このとき、無線通信デバイス100がビーコン受信の周期を変更することであり、APがビーコン信号をブロードキャストする周期が変更されることではないことに留意する。本実施形態に係る無線通信デバイス100は、無線ネットワークインターフェース102およびビーコン受信制御部110を含むことができる。
【0059】
ビーコン受信周期が短くなると、無線通信デバイス100は、その分だけ、APから受信される信号を、遅延(latency)を少なくして受信することができる。これは、無線通信デバイス100の外部信号に対する反応が即刻的になることを意味する。逆に、ビーコン受信周期が長くなると、無線通信デバイス100は、その分だけ、APから受信される信号を受信する遅延(latency)が大きくなる。これは、無線通信デバイス100の外部信号に対する反応がその分だけ遅くなることを意味する。
【0060】
無線通信デバイス100は、前記ビーコン受信周期が変更されなければならないか否かを自体的に判断し、その判断結果に基づいて前記ビーコン受信周期を自体的に変更することができる。例えば、無線通信デバイス100は、バッテリー118のレベルが基準値以下になると、前記ビーコン受信周期を増加させることができる。また、バッテリーの充電または新しいバッテリーへの交換などを理由に、バッテリー118のレベルが基準値以上に上がると、前記ビーコン受信周期を減少させることができる。
【0061】
無線通信デバイス100は、前記ビーコン受信周期を外部装置の制御によって変更することもできる。このため、無線通信デバイス100は、ビーコン受信周期制御信号処理部108を含むことができる。このとき、変更後のビーコン受信周期を含むビーコン受信周期制御信号がビーコン受信周期制御信号処理部108によって受信され、ビーコン受信周期制御信号処理部108は、前記受信された変更後のビーコン受信周期でビーコンを受信するように、ビーコン受信制御部110を制御する。
【0062】
ビーコン受信周期制御信号処理部108は、ビーコン受信周期変更スケジュールに関する情報を受信し、或いはビーコン受信周期の変更が必要であるたびにビーコン受信周期制御信号を受信することができる。つまり、外部装置から受信されるビーコン受信周期制御信号は、前記ビーコン受信周期変更スケジュールに関する情報を含むか、或いは一回性のビーコン受信周期変更のために変更後のビーコン受信周期を含むことができる。言い換えれば、ビーコン受信周期制御信号処理部108は、ビーコン受信周期変更スケジュールに関する情報を受信すると、受信した情報を解釈し、解釈された結果に基づくスケジュールにビーコン受信周期が変更されるようにビーコン受信制御部110を制御することができる。または、変更後のビーコン受信周期を含むビーコン受信周期制御信号が受信されると、それに応じて直ちにビーコン受信周期が変更されるようにビーコン受信制御部110を制御することもできる。
【0063】
既に説明したように、無線通信デバイス100はドアロックであってもよい。このとき、ユーザー端末によって送信された要求信号(例えば、ドア開き要求)は管理サーバーに伝達され、管理サーバーは前記要求信号を無線通信デバイス100に送信し、無線通信デバイス100が無線ネットワークインターフェース102を介して受信した前記要求信号はデータ処理部112に提供される。データ処理部112は、前記要求信号に応じたドアロック制御信号を生成してドアロックコントローラ(図示せず)に提供する。このとき、真夜中のように前記要求の受信が殆どないときは、ビーコン受信周期を長く変更しても構わないだろう。このような点を用いて、前記管理サーバーは、例えば昼間の時間帯には前記ビーコン受信周期を短く変更し、例えば夜の時間帯には前記ビーコン受信周期を長く変更することができるだろう。このとき、ビーコン受信制御部110は、一日を単位として周期的に前記ビーコン受信周期を変更するが、第1時間帯(例えば、午前7時から翌日の午前1時)には、第1周期に前記ビーコン受信周期を変更し、前記第1時間帯以降の第2時間帯(例えば、午前1時から午前7時)には、前記第1周期よりも長い第2周期に前記ビーコン受信周期を変更することができる。
【0064】
以下、本発明の一実施形態に係るサーバー装置の構成及び動作を
図8及び
図9を参照して説明する。
【0065】
本実施形態に係るサーバー装置は、無線通信ネットワークの管理の役割を果たすので、管理サーバー200と呼ばれることがある。管理サーバー200は、ネットワーク20に接続されるネットワークインターフェース202と、ユーザー端末(図示せず)からネットワークインターフェース202を介して受信した無線通信デバイス関連要求を処理するデータ処理部204と、データ処理部204の前記デバイス関連要求または無線通信デバイスに対する制御信号送信のうちの少なくとも一つのロギング(logging)結果を格納するデータ処理ログ206と、データ処理ログ206のデータをトレーニングデータセットとして用いて機械学習を行い、前記機械学習の結果として適切なビーコン送信周期決定モデルを生成する無線通信デバイス行動機械学習部208と、無線通信デバイス行動機械学習部208から提供された前記決定モデルを用いてビーコン受信周期を決定し、決定されたビーコン受信周期に応じて無線通信デバイスのビーコン受信が行われるように制御信号を送信するビーコン受信周期制御部210とを含むことができる。本実施形態に係る管理サーバー200は、無線通信デバイスに対するユーザーの要求が受け付けられる実績に応じて前記無線通信デバイスのビーコン受信周期が変更されるように前記無線通信デバイスを制御する。
【0066】
管理サーバー200には、前記ユーザー端末だけでなく、無線通信デバイスも接続する。無線通信デバイスは、自分の状態情報などを管理サーバー200に送信することができるだろう。管理サーバー200は、前記無線通信デバイスのセッション維持パケット送信周期を制御することができる。
図9を参照して説明する。セッション維持パケット送信周期制御部214は、新規の無線通信デバイスが接続したこと或いは従来の無線通信デバイスが新規のAPを介して接続したことを、データ処理部204から提供されたデータを用いて感知する。前記感知に応答して、セッション維持パケット送信周期制御部214は、前記無線通信デバイスが接続したAPにマッピングされるセッション維持パケット送信周期を照会する。そして、セッション維持パケット送信周期制御部214は、照会された前記セッション維持パケット送信周期に応じて前記無線通信デバイスが前記セッション維持パケット送信を行うように前記無線通信デバイスを制御する信号を送信する。
【0067】
以下、
図10乃至
図12を参照して、本発明の一実施形態による双方向通信方法を説明する。本実施形態に係る方法は、例えば、
図6または
図7に示された無線通信デバイス100によって行われ得る。前記双方向通信方法に、
図6または
図7を参照して説明した無線通信デバイスの動作が少なくとも一部含まれ得ることに留意する。したがって、以下に説明される双方向通信方法についての説明において別途の開示がなくても、
図6または
図7を参照して上述した動作が前記双方向通信方法に含まれ得る。また、以下、上述した方法についての説明において、動作の主体についての記載が存在しない場合、前記主体は無線通信デバイス100と解釈できる。
【0068】
無線通信デバイスがAPに接続すると(S100)、前記APのためのセッション維持パケット送信周期を設定する(S102)。
【0069】
図11を参照して、前記セッション維持パケット送信周期の設定の一例を説明する。まず、初期セッション維持パケット送信周期を設定する(S1020)。例えば、前記初期セッション維持パケット送信周期は、ほとんどの商用AP製品において絶対的にセッション維持が可能なレベルの最小周期であり得る。現在設定された初期セッション維持パケット送信周期に応じてセッション維持パケットを送信し(S1021)、セッション維持パケットの送信が成功する場合には(S1022)、セッション維持パケット送信周期を増加させる(S1023)。そして、セッション維持パケット送信及びその周期の増加を、セッション維持パケットの送信が失敗するまで繰り返す。セッション維持パケットの送信が失敗する場合には、セッション維持パケット送信周期を直前のセッション維持パケット送信成功時の周期に減少させる(S1024)。この過程を経て、無線通信デバイスは、自身が接続したAPとのセッションが維持できる最も長いセッション維持パケット送信周期を得ることができる。得られた前記セッション維持パケット送信周期は、AP再接続(S1025)の後に使用され続けるセッション維持パケット送信周期として確定される(S1026)。
【0070】
図12を参照して、前記セッション維持パケット送信周期の設定の他の例を説明する。
図11の場合とは異なり、無線通信デバイスは、自体的にセッション維持パケット送信周期最適化ロジックを実行せずに、サーバー装置の制御信号に応じてセッション維持パケット送信周期を変更することにより、前記最適化ロジックの実行にかかる電力消費も低減することができる。このとき、前記無線通信デバイスは、初期設定されたセッション維持パケット送信周期を用いて(S1020)セッション維持パケットを送信してから(S1021)、管理サーバーからセッション維持パケット送信周期変更制御信号を受信することにより(S1027)、セッション維持パケット送信周期を変更する(S1028)。
【0071】
セッション維持パケットを周期的に送信しながらサーバーとのセッションを維持し続ける途中で、サーバーからビーコン受信周期変更コマンドが受信されると(S104)、前記無線通信デバイスは、前記コマンドに応じてビーコン受信周期を変更する(S106)。ビーコン受信周期が長くなると、前記無線通信デバイスの応答遅延も一緒に長くなるが、その分だけ電力消費量も減るだろう。逆に、ビーコン受信周期が短くなると、前記無線通信デバイスの応答遅延も一緒に短くなるが、その分だけ電力消費量も増えるだろう。このような応答遅延が少しあっても、前記セッション維持パケット送信の周期的な送信によって、前記無線通信デバイスは常にサーバー装置に接続されているので、前記無線通信デバイスが前記サーバーとデータを送受信することには別に問題がない(S108)。
【0072】
以下、
図13及び
図14を参照して、本発明の一実施形態による双方向通信サポート方法を説明する。本実施形態に係る方法は、例えば、
図8または
図9に示された無線通信デバイス100によって行われ得る。前記双方向通信サポート方法に、
図8または
図9を参照して説明した管理サーバーの動作が少なくとも一部含まれ得ることに留意する。したがって、以下に説明される双方向通信サポート方法についての説明で別途の開示がなくても、
図8または
図9を参照して上述した動作が前記双方向通信サポート方法に含まれ得る。また、以下、上記方法についての説明において、動作の主体についての記載が存在しない場合には、前記主体は管理サーバー200として解釈できる。
【0073】
まず、登録されていないMACアドレスを持つ第1デバイスの接続が感知されると(S200)、管理サーバーは、
図14に示すように、前記第1デバイスのセッション維持機能を初期化することを制御することができる。このとき、管理サーバーは、第1デバイスに接続されたAP機種を確認し(S212)、確認されたAP機種に対応するセッション維持パケット送信周期を照会し(S214)、前記第1デバイスが前記照会されたセッション維持パケット送信周期に応じて前記セッション維持パケットを送信するようにする制御信号を送信することができる(S216)。
【0074】
再び
図13に戻って説明する。前記第1デバイスとのデータ送受信(S201)を処理しながら、前記第1デバイスとのデータ送受信ログ(log)を蓄積する(S202)。さらに、蓄積されたログのサイズが基準値を超える場合には(S204)、前記蓄積されたログを用いて前記第1デバイスの使用パターンを分析する(S206)。このとき、蓄積されたログをトレーニングデータセットとして用いて機械学習を行うことにより、前記第1デバイスの使用パターンを既に指定されたパターンのいずれかに分類するモデルを生成し、前記モデルを用いて前記第1デバイスの使用パターンを分析することができる。
【0075】
前記第1デバイスの使用パターンが分析されると、その結果を用いて前記第1デバイスに対するビーコン受信周期変更スケジュールが樹立される(S208)。例えば、前記スケジュールは、日間、週間、月間など、単位時間をその対象とするものであり得る。例えば、前記スケジュールが日間であり、前記第1デバイスが家に設置されたドアロックであり、前記ドアロックのユーザーが毎日午前8時から午後8時までは前記ドアロックに対する要求を管理サーバーに送信しないパターンを持つ場合ならば、前記スケジュールは、毎日午前8時頃にビーコン受信周期を増加させる制御信号送信、毎日午後8時頃にビーコン受信周期を減少させる制御信号送信をそれぞれ含むことになる(S210)。
【0076】
これまでに説明された本発明の実施形態に係る方法は、コンピュータ可読コードで実現されたコンピュータプログラムの実行によって行われ得る。前記コンピュータプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して第1電子装置から第2電子装置に伝送されて前記第2電子装置にインストールでき、これにより前記第2電子装置で使用できる。前記第1電子装置および前記第2電子装置は、サーバー装置、クラウドサービスのためのサーバープールに属した物理サーバー、デスクトップPCなどの固定式電子装置を全て含む。
【0077】
前記コンピュータプログラムは、DVD-ROM、フラッシュメモリ装置などの持続性(non-transitory)記録媒体(recording medium)に格納されたものであってもよい。
【0078】
以下、本発明の一実施形態に係るサーバー装置の構成及び動作を
図15を参照して説明する。
図15に示すように、本実施形態に係る管理サーバー200は、プロセッサ201と、プロセッサ201で行われる1つ以上のインストラクションを格納するメモリ205とを含む。また、管理サーバー200は、システムバス207、ストレージ203、及びネットワークに接続されるネットワークインターフェース202をさらに含むことができる。システムバス207は、プロセッサ201、メモリ205、ストレージ203及び無線ネットワークインターフェース202間のデータ送受信通路の役割を果たす。メモリ205は、例えば、RAM(Random Access Memory)などの揮発性データ記憶装置である。ストレージ203は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、ハードディスクなどのデータ記憶装置であり得る。
【0079】
管理サーバー200は、無線通信デバイスのユーザーの端末、または前記無線通信デバイスにアクセス権限を持つユーザーの端末から前記無線通信デバイスの機能を作動させるための要求を受信し、前記要求に応じた制御信号を生成し、生成された制御信号を前記無線通信デバイスに送信する。
【0080】
また、管理サーバー200は、前記無線通信デバイスが低電力で双方向通信可能状態をできる限り長く維持するように、前記無線通信デバイスのセッション維持パケット送信機能及びビーコン受信機能を制御する。
【0081】
メモリ205に格納されるインストラクションを機能別に区分して説明する。
【0082】
デバイス対象サービス提供インストラクション226は、無線通信デバイスのユーザーの端末、または前記無線通信デバイスにアクセス権限を持つユーザーの端末から、前記無線通信デバイスの機能を作動させるための要求を受信し、前記要求に応じた制御信号を生成し、生成された制御信号を前記無線通信デバイスに送信する。デバイス対象サービス提供インストラクション226の要求受信履歴または前記制御信号の送信履歴は、データ処理ログ206に蓄積できる。
【0083】
デバイス使用パターン分析インストラクション220は、ストレージ203に格納された前記無線通信デバイスに対する要求の処理記録を含むデータ処理ログ206を用いて制御対象無線通信デバイスの使用パターンを識別し、前記使用パターンをビーコン受信周期制御インストラクション222に提供する。デバイス使用パターン分析インストラクション220は、データ処理ログ206の少なくとも一部のデータをトレーニングデータセットとして用いた機械学習の結果として生成されたモデルを用いて、前記制御対象無線通信デバイスの使用パターンを識別することができる。
【0084】
ビーコン受信周期制御インストラクション222は、前記使用パターンに応じて前記制御対象無線通信デバイスのビーコン受信周期を制御するための信号を出力する。ビーコン受信周期制御インストラクション222は、前記データ処理ログに対する分析の結果、前記無線通信デバイスに対する単位時間あたりのデータ処理頻度が低いほど前記無線通信デバイスに対するビーコン受信周期を増加させる方向に、前記ビーコン受信サイクルを決定することができる。
【0085】
セッション維持パケット送信周期制御インストラクション224は、
図14を参照して説明した動作を行う。つまり、セッション維持パケット送信周期制御インストラクション224は、制御対象無線通信デバイスに接続されたAPの機種などを識別し、識別されたAPにマッチングされたセッション維持パケット送信周期をAP情報DB212で照会し、照会されたセッション維持パケット送信周期に応じて前記制御対象無線通信デバイスがセッション維持パケットを繰り返し送信するようにする制御信号を出力することができる。
【0086】
以上、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施できるということを理解することができるだろう。よって、以上で記述した実施形態は、あらゆる面で例示的なもので、限定的なものではないと理解されるべきである。