(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】温度自動制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
F24F 11/80 20180101AFI20220620BHJP
F24F 11/58 20180101ALI20220620BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20220620BHJP
【FI】
F24F11/80
F24F11/58
F24F11/64
(21)【出願番号】P 2018528651
(86)(22)【出願日】2017-01-06
(86)【国際出願番号】 KR2017000226
(87)【国際公開番号】W WO2017119783
(87)【国際公開日】2017-07-13
【審査請求日】2019-12-19
(31)【優先権主張番号】10-2016-0001695
(32)【優先日】2016-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ソンモク
(72)【発明者】
【氏名】ビンジャム,ビシュヌ バルダン
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジョンイル
(72)【発明者】
【氏名】ソン,クァンウ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ドンソプ
【審査官】村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】特表2001-521139(JP,A)
【文献】特開2013-219893(JP,A)
【文献】特開2015-040693(JP,A)
【文献】特開2012-172945(JP,A)
【文献】特開2012-052706(JP,A)
【文献】特開2011-163732(JP,A)
【文献】特開2001-343142(JP,A)
【文献】特開2013-225166(JP,A)
【文献】特開2014-194290(JP,A)
【文献】特開2006-308280(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0365017(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0238144(US,A1)
【文献】特表2017-529509(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/80
G06F 13/00
F24F 11/58
F24F 11/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定温度制御方法であって、
一定空間の設定温度を制御するための時間区間である制御区間を設定する段階と、
各制御区間別に気象情報によるユーザの設定温度情報及び予測された気象情報を収集する段階と、
前記収集された設定温度情報に基づいて、前記各制御区間別の設定温度制御情報を決定する段階と、
前記各制御区間別に決定された設定温度制御情報及び前記予測された気象情報に基づいて前記一定空間内の設定温度を制御する段階と、を含み、
前記制御区間は、一日のうちの最高
温度、または時間帯別にカウントされた不快感回数、のうち少なくとも一つに基づいて、動的に区分され、
前記設定温度情報は、各制御区間における
外部平均温度に対する設定温度情報を含
み、
前記設定温度制御情報を決定する段階は、
前記予測された気象情報のうち一つに対応する第1設定温度を拡張して、外部温度による設定温度制御情報を決定し、
前記予測された気象情報のうち一つに対応する第2設定温度が前記設定温度制御情報に含まれないことに基づいて、設定温度制御情報生成モードによって設定温度制御情報を追加し、
前記予測された気象情報のうち一つに対応する第3設定温度が前記設定温度制御情報に含まれ、前記第1設定温度と前記第3設定温度とが相違する場合、前記第3設定温度の受信回数によって前記第3設定温度に設定温度制御情報を修正し、
前記設定温度制御情報を単純化することをさらに含み、
前記設定温度制御情報生成モードは、エコモードと快適モードを含み、
前記設定温度制御情報生成モードが前記エコモードである場合、前記第1設定温度を前記第2設定温度が入力された外部温度まで維持した後、前記設定温度制御情報を追加し、
前記設定温度制御情報生成モードが前記快適モードである場合、前記設定温度制御情報を直ちに追加することを特徴とする、温度制御方法。
【請求項2】
前記設定温度制御情報を決定する段階は、
空間の種類に基づいて、前記設定温度制御情報を決定する
ことを含み、
前記空間が密閉された空間の場合、在室者の数を考慮して前記設定温度制御情報を決定することを特徴とする、請求項1に記載の温度制御方法。
【請求項3】
経時的な室内温度パターン情報を確認する段階と、
前記確認された室内温度パターン情報に基づいて室内機をグループ化する段階と、
前記グループ化された室内機別に温度を制御する段階と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の温度制御方法。
【請求項4】
前記グループ化された室内機別に温度を制御する段階は、
前記グループ化された室内機のうちの第1室内機の前記室内温度パターン情報が時間軸に沿って移動した場合、前記移動した室内温度パターン情報に相応する設定温度制御情報に基づいて前記第1室内機の温度を制御することを特徴とする、請求項
3に記載の温度制御方法。
【請求項5】
前記グループ化された室内機に含まれた室内機は、室内空間の気象情報によってそれぞれ互いに異なる機能を行うように設定されることを特徴とする、請求項
3に記載の温度制御方法。
【請求項6】
温度制御装置であって、
他の装置と通信を行う通信部と、
一定空間の設定温度を制御するための時間区間である制御区間を設定し、各制御区間別に気象情報によるユーザの設定温度情報及び予測された気象情報を収集し、前記収集された設定温度情報に基づいて、前記各制御区間別の設定温度制御情報を決定し、前記各制御区間別に決定された設定温度制御情報及び前記予測された気象情報に基づいて、前記一定空間内の設定温度を制御する制御部と、を含み、
前記制御区間は、一日のうちの
最高温度と最低温度との差、または時間帯別にカウントされた不快感回数のうち少なくとも一つに基づいて、動的に区分され
、
前記制御部は、
前記予測された気象情報のうち一つに対応する第1設定温度を拡張して、外部温度による設定温度制御情報を決定し、前記予測された気象情報のうち一つに対応する第2設定温度が前記設定温度制御情報に含まれないことに基づいて、設定温度制御情報生成モードによって設定温度制御情報を追加し、前記予測された気象情報のうち一つに対応する第3設定温度が前記設定温度制御情報に含まれ、前記第1設定温度と前記第3設定温度とが相違する場合、前記第3設定温度の受信回数によって前記第3設定温度に設定温度制御情報を修正し、前記設定温度制御情報を単純化することを行うように制御し、
前記設定温度制御情報生成モードは、エコモードと快適モードを含み、
前記設定温度制御情報生成モードが前記エコモードである場合、前記第1設定温度を前記第2設定温度が入力された外部温度まで維持した後、前記設定温度制御情報を追加し、
前記設定温度制御情報生成モードが前記快適モードである場合、前記設定温度制御情報を直ちに追加することを特徴とする、温度制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、
空間の種類に基づいて、前記設定温度制御情報を決定し、前記空間が密閉された空間の場合、在室者の数を考慮して前記設定温度制御情報を決定することを特徴とする、請求項
6に記載の温度制御装置。
【請求項8】
前記設定温度情報は、各制御区間における
外部平均温度に対する設定温度情報を含むことを特徴とする、請求項
6に記載の温度制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、
経時的な室内温度パターン情報を確認し、前記確認された室内温度パターン情報に基づいて、室内機をグループ化し、前記グループ化された室内機別に温度を制御することを特徴とする、請求項
6に記載の温度制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記グループ化された室内機のうちの第1室内機の前記室内温度パターン情報が時間軸に沿って移動した場合、前記移動した室内温度パターン情報に相応する設定温度制御情報に基づいて、前記第1室内機の温度を制御することを特徴とする、請求項
9に記載の温度制御装置。
【請求項11】
前記グループ化された室内機に含まれた室内機は、室内空間の気象情報によってそれぞれ互いに異なる機能を行うように設定されることを特徴とする、請求項
9に記載の温度制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度自動制御方法及び装置に関し、より詳しくは制御区間によって設定温度制御情報を決定し、環境情報(外気温度、外気湿度、外気体感温度、室内体感温度の値または統計値、在室者数) 及び設定温度制御情報によって室内空間の温度を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の連結網から事物などの分散した構成要素の間に情報を取り交わして処理するIoT(Internet of Things、モノのインターネット)網に進化しつつある。クラウドサーバーなどとの接続を通じるビックデータ(Big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet ofEverything)技術も現れている。IoTを具現するためにセンシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が求められ、近年には事物間の接続のためのセンサネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。
【0003】
IoT環境では接続された事物で生成されたデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービスが提供されることができる。IoTは既存のIT(information technology)技術と多様な産業間の融合及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーまたはコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用されることができる。
【0004】
一方、エネルギー使用の効率性を高めてユーザの便宜性を向上させるために一定室内空間の設定温度を自動で調節する方法が用いられることができる。具体的に、時間によるユーザの温度設定パターンを用いて室内空間の温度を自動で調節する方法が用いられることができる。
ただ、時間によるユーザの温度設定パターンを用いて室内空間の温度を自動で調節する場合、環境情報の変化を反映することができない。環境情報とは、外気温度、外気湿度、外気体感温度、室内体感温度の値または統計値のうちの少なくとも一つを含むことができる。したがって、ユーザが温度を再設定しなければならない不便及びエネルギー使用の効率性が減少するという問題がある。
【0005】
これに、環境情報を反映して室内空間の温度を調節する方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記のような問題点を解決するために案出された。本発明は、環境情報とユーザの温度設定パターンを用いて設定温度制御情報を決定する方法を提案する。また、本発明は、決定された設定温度制御情報及び予測された環境情報を用いて室内空間の温度を制御する方法を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記のような問題点を解決するための本発明の設定温度制御方法は、一定空間の設定温度を制御するための時間区間である制御区間を設定する段階と、各制御区間別で気象情報によるユーザの設定温度情報及び予測された気象情報を収集する段階と、前記収集された設定温度情報に基づいて前記各制御区間別の設定温度制御情報を決定する段階と、前記各制御区間別で決定された設定温度制御情報及び前記予測された気象情報に基づいて前記一定空間内の設定温度を制御する段階と、を含むことを特徴とする。
【0008】
前記のような問題点を解決するための本発明の温度制御装置は、他の装置と通信を行う通信部、一定空間の設定温度を制御するための時間区間である制御区間を設定し、各制御区間別で気象情報によるユーザの設定温度情報及び予測された気象情報を収集し、前記収集された設定温度情報に基づいて前記各制御区間別の設定温度制御情報を決定し、前記各制御区間別で決定された設定温度制御情報及び前記予測された気象情報に基づいて前記一定空間内の設定温度を制御する制御部を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、本発明は気象情報によってユーザが設定した温度情報(以下、設定温度情報)に基づいて設定温度制御情報を決定し、前記設定温度制御情報を用いて気象情報を反映して室内空間の温度を自動で制御することができる。これにより、エネルギー消耗量が減少されることができ、ユーザの便宜性を向上させてユーザの満足度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1a】時間による設定温度情報及び設定温度情報を用いて決定された設定温度制御情報を示す図面である。
【
図1b】本発明の一実施形態によって外部温度を反映して生成された設定温度制御情報を示す図面である。
【
図2】本発明の一実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【
図3a】ユーザの在室可否によって制御区間を決定し、制御区間によって決定された設定温度制御情報を示す図面である。
【
図3b】一日中の最高温度によって制御区間を決定する方法を示す図面である。
【
図3c】一日中の最高温度によって制御区間を決定する方法を示すフローチャートである。
【
図3d】発明の一実施形態によって変更時点を予測する方法を示すフローチャートである。
【
図4a】本発明の一実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【
図4b】制御区間の予測方法及び制御情報を用いて温度を制御する方法を示す図面である。
【
図5a】本発明の一実施形態によって設定温度制御情報を決定する過程を示す図面である。
【
図5b】本発明の一実施形態によって設定温度制御情報を決定する過程を示すフローチャートである。
【
図5c】本発明の一実施形態によって設定温度制御情報を決定する過程を示す図面である。
【
図6】設定温度制御情報の単純化過程を示す図面である。
【
図7a】本発明の他の実施形態によって外部環境が室内温度に及ぶ影響を示す図面である。
【
図7b】本発明の他の実施形態によって外部環境が室内温度に及ぶ影響を示す図面である。
【
図7c】本発明の他の実施形態によって外部環境が室内温度に及ぶ影響を示す図面である。
【
図8a】本発明の他の実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示すフローチャートである。
【
図8b】本発明の他の実施形態によって室内空間の温度を制御する他の方法を示すフローチャートである。
【
図9a】本発明の他の実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【
図9b】本発明の他の実施形態によって温度パターン情報を示す図面である。
【
図10】本発明のまた他の実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【
図11】本発明による温度制御装置の構成を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。この時、添付された図面で同一構成要素は可能な同一符号を付いていることに留意しなければならない。なお、本発明の要旨を不明瞭にすることができる公知機能及び構成に対する説明は省略する。
【0012】
本明細書において実施形態を説明するにおいて本発明が属する技術分野によく知られており、本発明と直接的に関連がない技術内容に対しては説明を省略する。これは不必要な説明を省略することによって本発明の要旨を明瞭にすることができ、より明確に伝達するためなことである。
【0013】
同じ理由で添付図面において一部構成要素は誇張されたり省略されたり概略的に示された。また、各構成要素のサイズは実際サイズを全的に反映することではない。各図面で同一または対応する構成要素には同一参照番号を付した。
【0014】
本発明の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態で限定されるものではなく、互い異なる多様な形態で具現されることができ、ただ、本実施形態は本発明の開示が完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるもので、本発明は請求項の範疇により定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。
【0015】
このとき、処理フローチャートの各ブロックとフローチャートの図面の組合は、コンピュータープログラムインストラクションによって行われることができることを理解することができるだろう。これらコンピュータープログラムインストラクションは、汎用コンピューター、特殊用コンピューターまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載されることができるので、コンピューターまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して行われるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を行う手段を生成するようになる。これらコンピュータープログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するためにコンピューターまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピューター利用可能、またはコンピューター判読可能メモリーに記憶されることも可能であるので、そのコンピューター利用可能またはコンピューター判読可能メモリーに記憶されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータープログラムインストラクションは、コンピューターまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピューターまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が行われ、コンピューターで実行されるプロセスを生成してコンピューターまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を行うインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を行うための段階を提供することも可能である。
【0016】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を行うための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、幾つか代替実行例ではブロックで言及された機能が段階を外れて発生することも可能であることを注目しなければならない。例えば、接して示されている2つのブロックは、実は実質的に同時に行われることも可能で、またはそのブロックが時々該当する機能によって逆順に行われることも可能である。
【0017】
このとき、本実施形態に用いられる‘~部’という用語は、ソフトウェアまたはFPGA、並びにASICのようなハードウェア構成要素を意味し、‘~部’はどんな役目を行う。しかし、‘~部’は、ソフトウェアまたはハードウェアで限定される意味ではない。‘~部’はアドレシングすることができる記憶媒体にあるように構成されることもでき、1つまたはその以上のプロセッサを再生させるように構成されることもできる。したがって、一例として‘~部’はソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーティン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と‘~部’のうちで提供される機能はより小さい数の構成要素及び‘~部’に結合されたり追加的な構成要素と‘~部’でさらに分離することができる。だけでなく、構成要素及び‘~部’はデバイスまたは保安マルチメディアカード内の1つまたはその以上のCPUを再生させるように具現されることもできる。
【0018】
図1は、本発明による設定温度制御情報を示す図面である。
【0019】
図1aは、時間による設定温度情報及び設定温度情報を用いて決定された設定温度制御情報を示す図面である。
【0020】
図1aを参考すれば、設定温度情報は、110、120、130のように示すことができる。サーバーは時間によりユーザが設定する室内温度の情報を設定温度情報110、120、130で収集することができる。この時、設定温度情報110、120、130はユーザが温度調節装置を制御するための入力情報(例えば、エアコンの温度設定情報または暖房装置の温度設定情報)、或いは前記制御によって測定された室内空間内の温度情報を含むことができる。
【0021】
サーバーは収集された設定温度情報110、120、130を用いて設定温度制御情報140を生成することができる。
【0022】
本図面の設定温度制御情報140を参考すると、サーバーは10時以前及び22時以後の室内空間の温度を27℃で設定することができる。また、サーバーは10時以後22時以前の室内空間の温度24℃で設定することができる。
【0023】
ただ、このように時間による設定温度情報に基づいて設定温度制御情報を決定する場合、外部の温度変化を反映することができないという問題点がある。
【0024】
具体的に、雨の降る日は日ごろに比べて外部温度が低いことがあり、設定温度情報130を参考すると、ユーザは室内空間内の温度を平素より高く設定することができる。また、熱帯夜または酷暑のように外部温度が日ごろに比べて高い場合、設定温度情報120を参考すると、ユーザは一定室内空間内の温度を平素より低く設定することができる。しかし、予め定められた設定温度制御情報140を用いる場合、外部温度の変化を反映することができなく、ユーザは外部温度によって室内温度を再設定しなければならない不便をもたらすことができる。また、外部温度の変化に適切に対応することができなくてユーザの快適度減少及びエネルギー損失が発生されることができる。
【0025】
したがって、外部の温度が変更される場合、ユーザは温度を再設定しなければならなく、これはエネルギーの損失及びユーザの不便をもたらすことができる。
【0026】
したがって、外部温度を反映して温度を制御する方法が必要である。
【0027】
図1bは、本発明の一実施形態によって外部温度を反映して生成された設定温度制御情報を示す図面である。
【0028】
図1bを参考すれば、本発明の一実施形態による設定温度制御情報は外部温度によって異なるように設定されることができる。
【0029】
設定温度制御情報160は、基準日の設定温度制御情報を示す図面である。この時、基準日とは、天気と関係せずスケジューリングだけで設定温度パターンをモデリングできる日を意味することができる。
【0030】
設定温度制御情報150は、基準日に比べて外部温度が高い日の設定温度制御情報を示す図面であり、グラフ160は基準日に比べて外部温度が低い日の設定温度制御情報を示す図面である。
【0031】
設定温度制御情報150、設定温度制御情報160、設定温度制御情報170を参考すると、外部温度が高い日であるほど設定温度は低く設定されることを確認することができる。したがって、サーバーは外部温度及び設定温度制御情報によって適応的に設定温度を制御することができる。本図面は、設定温度制御情報の一例を示したことであり、設定温度制御情報は外部温度の範囲によって細分化されて決定されることができる。具体的な内容は後述する。
【0032】
このように、外部温度を反映した設定温度制御情報を決定し、外部温度によって室内空間の温度を制御することによってサーバーは外部の温度が変化を反映して室内空間の温度を制御することができ、ユーザの便宜性及びエネルギー効率を増加させることができる。
【0033】
一方、本実施形態では説明の便宜のために設定温度制御情報を生成して温度を制御する装置をサーバーで表現するが、ここに限定されるものではない。例えば、一定室内空間に位置したゲートウェーまたはマスター機器で選択された電子機器などが設定温度制御情報を生成し、温度を制御することができる。
【0034】
また、本発明では説明の便宜のために室内空間を例えて説明するが、本発明の実施形態が室内空間に限定されるものではなく、一定空間を意味することができる。したがって、以下で説明するユーザの在室可否はユーザが一定空間に位置するか否かを意味することができる。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【0036】
図2を参考すれば、サーバーはS210段階で制御区間を区分することができる。
【0037】
制御区間とは、室内空間の温度を制御するために区分された時間区間を意味することができる。制御区間を区分する理由は同一外部温度に対しても一日中の時間帯により、或いはユーザの状態により室内空間の温度を異なるように制御する必要があるからである。
【0038】
例えば、外部温度が同一に30℃の場合にも、ユーザが在室中の場合に比べてユーザが不在中の場合に設定温度が高く設定されることができる。このような温度制御を通じてエネルギー効率を増加させることができる。
【0039】
サーバーは予め定められた基準によって制御区間を決定することができる。前記例で言及したようにサーバーはユーザの在室可否によって制御区間を決定することができる。または、サーバーは一日中の最高温度を基準で制御区間を決定することができる。
【0040】
さらに、前記制御区間は固定された値ではなく動的に変更されることができる。サーバーは毎制御区間ごとに次の制御区間を予測し、予測された制御区間と実際制御区間が相違する場合、次の制御区間の予測時にこれを活用することができる。また、サーバーは制御区間を区分する段階を省略することができる。具体的な内容は後述する。
【0041】
また、前記制御区間を基準で設定温度制御情報での設定温度が変わることができるので、以下では制御区間の各境界を設定温度変更時点という用語と混用しても良い。
【0042】
制御区間を決定したサーバーは、S220段階で設定温度制御情報を決定するためのデータを収集することができる。この時、データは各制御区間に対する環境情報による設定温度情報を含むことができる。環境情報は外気温度、外気湿度、外気体感温度、室内体感温度の値或いは統計値、在室者の数などを含むことができ、本発明においては環境情報という用語と気象情報という用語を混用しても良い。また、本発明においては以下では説明の便宜のために気象情報の一例で外部温度を用いる。ただ、気象情報は外部温度に限定されるものではない。また、サーバーは室内空間の温度を制御するために予測された気象情報を収集することができる。
【0043】
そして、サーバーはS230段階で収集された気象情報による設定温度情報を用いて設定温度制御情報を決定することができる。サーバーは各制御区間別で設定温度制御情報を決定することができる。サーバーは各制御区間で予め定められた個数以上または予め定められた日数以上のデータを収集して設定温度制御情報を決定することができる。例えば、サーバーは3日以上のデータを収集して設定温度制御情報を決定することができる。
【0044】
また、サーバーは受信された設定温度情報が設定温度制御情報と相違する場合、前記設定温度情報を反映して設定温度制御情報を修正または変更することができる。
【0045】
設定温度制御情報を決定する具体的な内容は後述する。
【0046】
設定温度制御情報を決定するサーバーはS240段階で設定温度制御情報を用いて室内空間の設定温度を制御することができる。この時、サーバーは予測された外部温度を用いることができる。具体的に、サーバーは次の設定温度変更時点を予測し、次の制御区間での外部温度を予測し、前記予測された外部温度によって室内空間の温度を制御することができる。この時、サーバーは次の制御区間の外部温度を予測するために気象予報を用いることができる。
【0047】
また、サーバーは予測した後に制御区間の外部温度とセンサによって測定された実際外部温度の差が予め定められた値以上の場合、実際外部温度を反映して室内空間の温度を制御することができる。これは予測した温度と実際外部温度の差が大きい場合、ユーザが設定温度をさらに制御する状況が発生することができるからである。
【0048】
サーバーは前記過程を繰り返し的に行って室内空間の温度を制御することができる。
【0049】
図3aは、ユーザの在室可否によって制御区間を決定し、制御区間によって決定された設定温度制御情報を示す図面である。
【0050】
図3aを参考すれば、サーバーはユーザの在室可否によって制御区間を決定することができる。サーバーは室内空間に位置したセンサを用いて室内空間にユーザ在室中の時間及び不在中の時間に係る情報を獲得することができる。サーバーは前記情報を用いて制御区間を決定することができる。
【0051】
例えば、
図3aを参考すれば、サーバーは10時以後にユーザが不在中であるかを判断し、ユーザが在室中の0時から10時までを第1制御区間311、ユーザが外出中の10時から18時までを第2制御区間313、ユーザが在室中の18時から24時までは第3制御区間315で決定することができる。前記時間は本発明の例示であり、多様な方法で設定されることができる。
【0052】
サーバーは前記決定された制御区間を用いて次の設定温度変更時点を予測し、次設定温度変更時点まで(または次の制御区間)の外部平均温度を予測して室内機の設定温度を制御することができる。
【0053】
ただ、ユーザの在室及び不在可否は一定しないこともある。したがって、サーバーは予測された設定温度変更時点と異なる情報が一定回数以上に受信される場合、前記情報を反映して制御区間を再設定することができる。
【0054】
また、サーバーは非日常的なイベントが発生する場合、例えば、風邪をひいて一日中の在室中であるか旅行などによって一日中の不在中の場合に係るデータを別に収集することができる。したがって、サーバーは非日常的なイベントが発生した場合、前記収集されたデータを用いて決定された設定温度制御情報を用いて室内機の設定温度を制御することができる。
【0055】
ただ、制御区間を決定する方法は、前記例で限定されるものではない。他の例として説明すれば、サーバーは就寝時間、在室時間、外出時間で制御区間を決定することができる。したがって、サーバーはセンサを用いてユーザが不在中の時間と在室中の時間を判断し、在室中であるが動きが発生しない時間を就寝時間と判断して就寝時間と在室時間、及び外出時間をそれぞれ制御区間で決定することができる。また、制御区間の個数は変更されることができる。
【0056】
サーバーは各制御区間で設定温度制御情報を決定することができ、各制御区間での設定温度制御情報はグラフ310のように示すことができる。
【0057】
サーバーはユーザが外出中の第2制御区間では他の制御区間に比べて温度がより低いように設定してエネルギーの消費を減少させることができる。一方、本図面のグラフは一つの実施形態だけで、夏季の場合にはユーザが外出中の第2制御区間で他の制御区間に比べて温度がより高くなるように設定しても良い。
【0058】
また、各制御区間での設定温度制御情報は外部温度によって決定されることができ、これは設定温度制御情報320、330、340のように示すことができる。
【0059】
設定温度制御情報320を参考すれば、設定温度は外部平均温度の変化と関係なく一定するように維持されることができる。例えば、ユーザが外部温度の変化に従って設定温度を変更しない場合、設定温度制御情報はグループAの設定温度制御情報320のように設定されることができる。
【0060】
設定温度制御情報330を参考すれば、サーバーは外部平均温度が第1しきい値を超過する場合、設定温度を予め定められた第1温度(例えば、24℃)で設定する一方、外部平均温度が予め定められた温度以下の場合、設定温度を予め定められた第2温度(例えば、25℃)で設定することができる。この時、予め定められた第1温度は予め定められた第2温度より低く設定されることができる。
【0061】
設定温度制御情報340を参考すれば、サーバーは外部平均温度が第2しきい値を超過する場合、設定温度を予め定められた第1温度(例えば、24℃)で設定することができる。また、外部平均温度が第2しきい値を以下であり、第1しきい値を超過する場合、サーバーは設定温度を予め定められた第2温度(例えば、25℃)で設定することができる。また、外部平均温度が第1しきい値を以下の場合、サーバーは設定温度を予め定められた第3温度(例えば、26℃)で設定することができる。
【0062】
前記設定温度制御情報は外部温度によるユーザの設定温度を通じて決定されたことで、ユーザの温度設定によって多様に変更されることができる。
【0063】
図3bは、一日中の最高温度によって制御区間を決定する方法を示す図面である。
【0064】
事務室または宅内に常にユーザ在室中の場合のようにユーザが一日中の在室中の空間でサーバーは一日中の最高温度に基づいて制御区間を区分することができる。
【0065】
図3bを参考すれば、グラフ350は時間による外部温度を示したグラフである。グラフ350は最高温度を基準で第1制御区間351及び第2制御区間352で区分した例を示したことである。この時、最高温度は外部に位置したセンサによって測定された温度中の最高温度または室内で測定された温度中で最高温度に基づいて決定されることができる。
【0066】
一方、サーバーは最高温度と最低温度の差
【0067】
【数1】
を用いて制御区間を決定することもできる。例えば、サーバーは
【0068】
【0069】
【0070】
【数4】
を用いて制御区間を区分することができる。
【0071】
図3Bのグラフ350とは異なり、サーバーは最低温度である0時から温度が
【0072】
【数5】
ほど増加した時間の12時を第1制御区間、12時から外部温度が最高温度に到逹する時間である16時までを第2制御区間、16時から温度が
【0073】
【数6】
ほど減少した時間である22時を第3制御区間、22時から24時までを第4制御区間で区分することができる。
【0074】
または、サーバーは最低温度である0時から温度が
【0075】
【数7】
ほど増加した時間である12時を第1制御区間、12時から22時を第2制御区間、22時から24時までを第3制御区間で区分することができる。
【0076】
また、3bのグラフ360を参考すれば、サーバーはユーザの就寝時間を考慮して制御区間を決定することができる。サーバーはユーザ在室中にも移動が検出されない場合、ユーザが就寝中と判断することができる。
【0077】
したがって、サーバーはユーザが就寝中と判断される時間の24時から8時までを第1制御区間361、8時から最高温度に到逹する時間の16時までを第2制御区間362、16時から就寝時間までを第3制御区間363で区分することができる。
【0078】
また、サーバーは前記制御区間を決定するために現在の時間帯を考慮することができる。
【0079】
前記で説明のために用いた時間は一実施形態だけで、制御区間は変更されても良い。また、上述したように制御区間の個数及び決定方法は、予め定められた方法により変更されることができる。
【0080】
図3cは、一日中の最高温度によって制御区間を決定する方法を示すフローチャートである。
【0081】
図3cを参考すれば、サーバーはS371段階で最低温度と最高温度の差である
【0082】
【数8】
を決定することができる。この時、サーバーは受信された気象予報情報を用いて予測された
【0083】
【0084】
【数10】
を決定した後、サーバーはS372段階で
【0085】
【数11】
が予め定められた温度差より小さいか否かを判断することができる。本実施形態においては説明の便宜のために予め定められた温度差を4℃と仮定して説明する。ただ、ここに限定されるものではなく、サーバーは平均的な一日の日較差を計算し、ここに基づいて予め定められた温度差を決定することができる。
【0086】
【数12】
が4℃より小さいと判断された場合、サーバーはS373段階で1個の制御区間を導出することができる。
【0087】
一方、
【0088】
【数13】
が4℃より大きいと判断された場合、サーバーはS374段階で
【0089】
【数14】
が8℃より小さいか否かを判断することができる。
【0090】
【数15】
が8℃より小さいと判断された場合、サーバーはS375段階で2個の制御区間を導出することができる。
【0091】
一方、
【0092】
【数16】
が8℃より大きいと判断された場合、サーバーはS376段階で
【0093】
【数17】
が12℃より小さいか否かを判断することができる。
【0094】
【数18】
が12℃より小さいと判断された場合、サーバーはS377段階から3個の制御区間を導出することができる。
【0095】
一方、
【0096】
【数19】
が12℃より大きいと判断された場合、サーバーはS378段階で4個の制御区間を導出することができる。
【0097】
このように、サーバーは最高温度と最低温度の差を比べて差が大きいほど制御区間の個数を増加させることができる。
【0098】
一方、本発明では説明の便宜のために段階別の制御区間を一つずつ増加させることで説明したが、決定される制御区間の個数は変更されることができる。
【0099】
図3dは、本発明の一実施形態によって変更時点を予測する方法を示すフローチャートである。
【0100】
図3dを参考すれば、サーバーはS381段階でユーザの入力を受信することができる。
【0101】
ユーザの入力を受信したサーバーはS382段階で前日の設定温度変更時点と類似であるか否かを判断することができる。この時、類似であるか否かを判断する基準は、予め定めても良い。例えば、サーバーは設定温度変更時点間の差が30分以内の場合、類似であると判断することができる。
【0102】
また、前日の設定温度変更時点と類似であると判断された場合、サーバーは週中間の変更時点が類似であるか否かを判断することができる。これは受信された設定温度変更時点が週中の設定温度変更時点と類似の場合、週中の設定温度変更時点は同一値を用いることができ、サーバーは設定温度変更時点パターンを導出することができるからである。
【0103】
以後、サーバーはS383段階で週中間の設定温度変更時点だけが類似であるか否かを判断することができる。週中間の設定温度変更時点だけが類似であると判断された場合、サーバーはS384段階で週中間の変更時点パターンを導出することができる。
【0104】
一方、週中間の設定温度変更時点だけが類似ではない場合、サーバーはS385段階で週末の設定温度変更時点まで類似であるか否かを判断することができる。週末の設定温度変更時点が週中間の設定温度変更時点と同一である場合、サーバーはS386段階で週中及び週末の設定温度変更時点パターンを導出することができる。
【0105】
一方、S382段階における判断結果、受信されたユーザの入力が以前の日の設定温度変更時点と類似ではない場合、サーバーはS387段階でユーザの入力が先週該当の曜日(または同一曜日)の設定温度変更時点と類似であるか否かを判断することができる。
【0106】
判断結果、類似の場合、サーバーは該当の曜日の設定温度変更時点パターンを導出することができる。
【0107】
このように、該当の曜日または週中、或いは週中及び週末の設定温度変更時点パターンが導出される場合、サーバーは曜日別にまたは日付別の設定温度変更時点パターンを用いて次の制御区間の設定温度変更時点を一定の値で予測することができる。このように設定温度変更時点パターンを通じて次の制御区間の設定温度変更時点を予測する方法を変動ないスケジューリング(constant Scheduling)ということができる。
【0108】
一方、S387段階における判断結果、ユーザの入力が先週該当の曜日の設定温度変更時点と類似ではない場合、サーバーはS389段階で変動可能なスケジューリングができる。
【0109】
また、サーバーはS390段階で設定温度変更時点を予測することができる。
【0110】
例えば、サーバーは予め定められた個数のユーザ入力を比べて個別距離の合計が最も短い時点を次の設定温度変更時点として活用することができる。前記予め定められた個数は、例えば、3個あっても良い
個別距離の合計とは、受信された設定温度変更時点の差の合計を意味することができる。例えば、7時、8時、9時の入力が受信された場合、7時と9時の個別距離の合計は1時間と2時間を加えた3時間となることができる一方、8時の個別距離の合計は1時間と1時間を加えた2時間となることができる。したがって、サーバーは8時を次の設定温度変更時点として活用することができる。
【0111】
また、サーバーは以前イベントの発生時間と現在イベントの発生時間間隔が予め定められた時間間隔より小さい場合、これを用いて次設定温度変更時点を予測することができる。本発明では説明の便宜のために予め定められた時間間隔を30分で仮定する。
【0112】
例えば、以前に入力されたユーザの睡眠時間が6時間、6時間10分、6時間15分、5時間50分、5時間45分などの場合、サーバーはユーザの睡眠時間を6時間と判断することができる。したがって、サーバーはユーザの就寝開始時間が他の場合にも睡眠時間を用いて次の制御区間の設定温度変更時点を予測することができる。
【0113】
このような方法で設定温度変更時点を予測したサーバーはS391段階で予測された変更時点を用いて外部平均温度を予測し、これを用いて室内空間の温度を制御することができる。
【0114】
図4aは、本発明の一実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【0115】
サーバーはS410段階で設定温度制御情報を決定するためのデータを収集することができる。データには外部平均温度に対するユーザの設定温度に係る設定温度情報が含まれることができる。また、データには制御区間を決定するための情報(例えば、ユーザ在室及び不在情報)、以前制御区間の設定温度変更時点に係る情報などを受信することができる。
【0116】
また、サーバーは予め定められた回数または予め定められた日数以上データを収集することができる。例えば、サーバーは最小3日以上の期間の間の受信された情報を用いて制御区間を決定することができる。
【0117】
サーバーは受信されたデータを用いて次の制御区間の設定温度変更時点を決定し、制御区間別の設定温度制御情報を決定することができる。
【0118】
本図面では説明の便宜のために2個の制御区間に区分された場合を例示として説明するが、ここに限定されるものではない。
【0119】
本発明で第1制御区間と第2制御区間の境界は、
【0120】
【0121】
【数21】
で表示されることができ、上添え字は日付けに係る情報を示すことができる。この時、第1制御区間と第2制御区間の境界はユーザの行動パターンによって変更されることができる値である。
【0122】
これにより、3日以上の期間の間の収集されたデータは411のように表現されることができる。
【0123】
データ412を参考すれば、
【0124】
【0125】
【数23】
の間のデータは3日前の第1制御区間で収集されたデータを意味することができる。
【0126】
【0127】
【数25】
の間のデータは3日前の第2制御区間で収集されたデータを意味することができる。
【0128】
【0129】
【数27】
の間のデータは2日前の第1制御区間で収集されたデータを意味することができ、
【0130】
【0131】
【数29】
の間のデータは2日前の第2制御区間で収集されたデータを意味することができる。
【0132】
【0133】
【数31】
は1日前の第1制御区間で収集されたデータを意味することができる。
【0134】
すなわち、サーバーは以前3日間の5個の区間でのデータを収集することができる。
【0135】
また、第1制御区間と第2制御区間の境界である設定温度変更時点
【0136】
【0137】
【数33】
はユーザの行動パターンによって変更されることができる値であるところ、サーバーは毎制御区間が終了された後に次の制御区間の境界を予測し、前記予測された制御区間の境界と実際制御区間に差が発生する場合、制御区間を修正することができる。
【0138】
例えば、ユーザの在室可否によって第1制御区間が9時から21時、第2制御区間が21時から9時で設定された場合、サーバーは第1制御区間でのデータ収集後に次の制御区間の終了時点を9時と予測することができる。しかし、ユーザが9時以後にも在室中の場合、サーバーは制御区間を修正または変更することができる。
【0139】
各制御区間に対するデータを収集したサーバーはS420段階で設定温度制御情報を決定することができる。
【0140】
この時、サーバーが設定温度制御情報を決定する具体的な内容は
図5で説明する。
【0141】
以後、サーバーはS430段階で次の制御区間の境界及び次の制御区間の外部平均温度を予測し、前記予測された平均温度と設定温度制御情報を用いて温度を制御することができる。この時、サーバーは気象庁の予報情報を用いて次の制御区間の外部平均温度を予測することができる。
【0142】
一方、サーバーは予測した後、制御区間の外部温度とセンサによって測定された実際外部温度の差が予め定められた値以上の場合、実際外部温度を反映して室内空間の温度を制御することができる。これは予測した温度と実際外部温度の差が大きい場合、ユーザが設定温度をさらに制御する状況が発生することができるからである。
【0143】
また、サーバーが温度を制御した以後のユーザが設定温度を変更する場合、サーバーは設定温度制御情報を修正、変更することができる。
【0144】
サーバーが設定温度制御情報を用いて温度を制御する具体的な内容は
図4bで説明する。
【0145】
サーバーは上記のような過程を繰り返し行って設定温度制御情報を決定し、これにより室内機の設定温度を制御することができる。
【0146】
図4bは、制御区間の予測方法及び制御情報を用いて温度を制御する方法を示す図面である。
【0147】
グラフ411を参考すれば、本実施形態で制御区間は第1制御区間及び第2制御区間に区分されることができる。この時、制御区間の境界
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
また、サーバーは予め定められた日数以上の期間の間のデータを用いて次の設定温度変更時点を予測することができ、具体的な内容は以下で説明する。
【0152】
例えば、最小3日以上のデータを用いる場合、サーバーは一日中の制御区間開始
【0153】
【数37】
(以下、第1制御区間開始時点)時次の制御区間の開始時点
【0154】
【数38】
(第2制御区間開始時点)を次のような数式(1)を用いて予測することができる。以下の数式(1)を参考すれば、便宜のためにCと表記したが、これは第2制御区間開始時点を計算するためのC
i+1に係る値で解釈されることができる。すなわち、第2制御区間開始時点を計算する時点は第1制御区間開始時点である
【0155】
【数39】
であり、第2制御区間開始時点を計算するために以前3日間の第2制御区間開始時点(C
i+1値を用いることができる。
【0156】
【数40】
サーバーは一日前の制御区間開始地点と異なる日の制御区間開始地点の差をそれぞれ計算し、2日前の制御区間開始地点と異なる日の制御区間開始地点の差をそれぞれ計算し、3日前の制御区間開始地点と異なる日の制御区間開始地点の差をそれぞれ計算することができる。また、サーバーは前記計算された値のうちの最小値を用いて今日のような制御時点で正確な制御区間の開始地点を予測することができる。具体的に、サーバーは前記計算された値のうちの最小値Dに対応される
【0157】
【数41】
を第2制御区間の開始地点で決定することができる。
【0158】
または、サーバーは曜日別、週中または週末パターン、日較差などに基づいて設定温度変更時点を計算することができる。
【0159】
グラフ421及びグラフ422は、第1制御区間での設定温度制御情報及び第2制御区間での設定温度制御情報を示す。
【0160】
グラフ421を参考すれば、例えば、第1制御区間で雨が降る場合、予測された外部平均温度は第1しきい値より低いことがある。したがって、サーバーは設定温度予測値を予め定められた第1温度(例えば、25℃)で決定し、設定温度予測値によって温度を制御することができる。
【0161】
一方、第1制御区間で猛暑注意報が発令された場合を仮定すると、予測された外部平均温度は第2しきい値より高いことがある。したがって、サーバーは設定温度予測値を予め定められた第3温度(例えば、23℃)で設定することができる。
【0162】
グラフ422を参考すれば、第2制御区間で雨が降る場合、予測された外部平均温度は第1しきい値より低いことがある。したがって、サーバーは設定温度予測値を予め定められた第1温度(例えば、27℃)で決定し、設定温度予測値によって温度を制御することができる。
【0163】
一方、第2制御区間で熱帯夜の場合、予測された外部平均温度は第2しきい値より高いことがある。したがって、サーバーは設定温度予測値を予め定められた第3温度(例えば、25℃)で設定することができる。
【0164】
図5aは、本発明の一実施形態によって設定温度制御情報を決定する過程を示す図面である。
【0165】
図5aを参考すれば、グラフ510は設定温度制御情報が予め決定されない場合にグラフの初期値を決定する段階を示す。
【0166】
サーバーは予め定められた個数の平均外部温度に対する設定温度情報を受信して前記設定温度値を任意に拡張することによって最初設定温度制御情報を決定することができる。このように最初設定温度制御情報を決定する段階を拡張段階と称する。また、本発明においては最初設定温度制御情報を決定するために受信された設定温度情報を第1設定温度情報と称する。
【0167】
グラフ510を参考すれば、サーバーは設定温度情報511を受信して設定温度情報511の設定温度値をx軸に任意に拡張して最初設定温度制御情報を決定することができる。サーバーは一つの設定温度情報511を用いて拡張段階を行うことができ、または2つの設定温度情報511、512を用いて拡張段階を行うことができる。また、サーバーは2つ以上の設定温度情報を用いて拡張段階を行うこともできる。この時、設定温度情報511を用いて最初設定温度制御情報を設定した場合、サーバーは前記設定温度制御情報に含まれる設定温度情報512が追加的に受信されると、設定温度制御情報を変更しないこともある。この時、サーバーは受信されたデータが設定温度制御情報の外部平均温度に対する設定温度と一致する場合、受信されたデータが設定温度制御情報に含まれたと判断することができる。
【0168】
以後、サーバーは設定温度制御情報に含まれない設定温度情報である第2設定温度情報が受信される場合、第2設定温度情報を反映して設定温度制御情報の追加段階を行うことができる。または、前記第2設定温度情報はサーバーに予め記憶されており、設定温度制御情報を決定する時に用いられることができる。
【0169】
この時、第2設定温度情報は予め受信された設定温度情報が存在する区間(本図面では実際値の間)以外の区間に対する設定温度情報を意味することができる。
【0170】
グラフ520を参考すると、設定温度情報521は既存に受信された設定温度情報511と設定温度情報512が接続された区間以外の区間に対する設定温度情報であるので、サーバーは設定温度制御情報の追加段階を行うことができる。
【0171】
この時、サーバーは設定温度情報生成モードによって設定温度制御情報の追加段階を行うことができる。例えば、サーバーには設定温度情報生成モードとしてエコモード522と快適モード523が設定されても良く、サーバーはエコモード522場合と快適モード523の場合、互いに異なる方法を用いて追加段階を行うことができる。エコモードはエネルギーを節約するためのモードであり、快適モードはユーザの快適度のためのモードを意味することができる。前記エコモード522と快適モード523は予め設定されても良く、ユーザによって設定されることもできる。
【0172】
本実施形態に図示された設定温度制御情報は夏季に決定される設定温度制御情報を一例として示す。すなわち、エコモードと快適モードは季節別の特性によって変更されることができる。例えば、冬季の場合には外部平均温度があんまり上がらない状況で設定温度を低めることがエコモードとなることができ、冬季の場合、グラフ523がエコモードとなり、グラフ522が快適モードとなることができる。
【0173】
エコモード522においてサーバーは設定温度情報521の外部平均温度までは以前の温度をそのまま維持して設定温度情報521の外部平均温度で設定温度を減少させるように設定温度制御情報を決定することができる。一方、快適モード523においてサーバーは設定温度情報512の外部平均温度で設定温度を直ちに減少させるように設定温度制御情報を決定することができる。
【0174】
以後、サーバーは拡張段階を行って設定温度情報521の外部平均温度以上でも同一設定温度で制御されることができるようにできる。
【0175】
ただ、追加段階で設定温度制御情報はグラフ520のように外部温度が高くなるほど設定温度が低くなる右下りのグラフで設定されるが、場合によって外部温度が高くなるほど設定温度が高くなる右上りのグラフで設定されることもできる。ただ、右上りグラフで設定されるためには外部温度が高くなるほど設定温度が高くなる2つ以上の設定温度情報を受信するように設定されることができる。これは、エラーによる間違った設定温度情報が受信された場合にも設定温度制御情報が変更されるエラーを防止するためである。
【0176】
以後、設定温度情報が存在する区間で既存と異なる第3設定温度情報、すなわち、設定温度制御情報に含まれた設定温度情報と相違する第3設定温度情報が受信された場合、サーバーは第3設定温度情報に基づいて設定温度制御情報を変更する段階を行うことができる。サーバーは変更段階を経てグラフ530のような設定温度制御情報を決定することができる。
【0177】
サーバーは既存の設定温度制御情報に含まれた情報と異なる第3設定温度情報である設定温度情報531及び設定温度情報532を受信する場合、前記設定温度情報を反映してグラフを変更することができる。すなわち、設定温度情報532の設定温度が既存の設定温度制御情報での設定温度より小さい場合、サーバーは前記設定温度情報532の外部温度での設定温度の値を変更し、前記値を拡張して設定温度制御情報を修正することができる。
【0178】
そして、サーバーは過度な制御を防止するために設定温度制御情報の単純化過程を通じてグラフ540を設定温度制御情報で決定することができる。外部平均温度による設定温度情報をいずれも反映する場合には外部温度の小さい変化にも設定温度情報が過度に変更されることができる。
したがって、サーバーは単純化過程を通じてグラフ540を導出することができる。
【0179】
したがって、設定温度を基準温度で一定するように維持する場合に比べて前記のような設定温度制御情報によって室内空間の温度を制御する場合、外部温度が低い場合には設定温度を基準温度より高く設定することができる。このように設定温度を基準温度より高く設定する場合にも、外部温度が低くてユーザの快適度が減少せず、エネルギーを節減することができる。一方、外部温度が高くなる場合には基準温度より設定温度を低く設定することによってユーザの快適度を向上させることができる。
【0180】
図5bは、本発明の一実施形態によって設定温度制御情報を決定する過程を示すフローチャートである。
【0181】
図5bを参考すれば、サーバーは新しい設定温度情報を受信する場合、S551段階で設定温度制御情報が存在するか否かを判断することができる。すなわち、サーバーは最初の設定温度制御情報生成過程であるか否かを判断することができる。
【0182】
最初で設定温度制御情報を生成する場合、サーバーはS552段階で受信された入力を用いて拡張段階を行うことができる。拡張段階とは、上述したように受信された入力を
拡張して任意のグラフを決定する段階を含むことができる。前記内容は
図5cのグラフ570を通じて説明する。
【0183】
図5cのグラフ570を参考すると、サーバーは入力570aが受信された場合、入力570aの設定温度値を任意に
拡張して設定温度制御情報を決定することができる。この時、入力570bが受信される場合にもサーバーは設定温度制御情報を変更しないこともある。
【0184】
拡張結果、生成された設定温度制御情報は
図5cのグラフ571のように決定されることができる。
【0185】
図5bの説明で復帰すれば、設定温度制御情報が生成されている場合、サーバーはS553段階で受信された入力が新しい設定温度情報であるか否かを判断することができる。具体的にサーバーは受信された入力が新しい設定温度情報であるか否かを判断するため、受信された入力の外部温度及び設定温度が既存に受信された入力の間に含まれる情報であるか否かを判断することができる。
【0186】
判断結果、新しい設定温度情報と判断された場合、サーバーはS554段階で追加段階及び拡張段階を行うことができる。
【0187】
追加段階とは、既存設定温度制御情報グラフに含まれない新しい設定温度情報が受信された場合、受信された設定温度情報を用いて設定温度制御情報グラフを領域を追加及び拡張する段階を含むことができる。
【0188】
図5cのグラフ570を参考すると、入力570cが受信された場合、前記入力は以前に受信された入力の間に含まれる情報ではない。したがって、サーバーは前記入力を反映して設定温度制御情報を追加
拡張することができる。追加拡張結果、設定温度制御情報は
図5cのグラフ572のように決定されることができる。
【0189】
一方、新しい設定温度情報ではないと判断された場合、すなわち、新しい入力の外部温度が既存の設定温度制御情報の外部温度範囲に含まれた値の場合、サーバーはS555段階で実際値の間に2個の互いに異なる入力が発生したか否かを判断することができる。すなわち、サーバーは設定温度制御情報と異なる入力が2個以上発生したか否かを判断することができる。
【0190】
互いに異なる入力が2個以上発生しない場合、サーバーはS551段階へ戻って新しい入力を受信することができる。
【0191】
一方、互いに異なる入力が2個以上発生した場合、サーバーはS556段階で変更段階を行うことができる。変更段階とは、2個以上の互いに異なる入力が受信された場合、前記入力を設定温度制御情報に反映する過程を含むことができる。
【0192】
図5cのグラフ570を参考すれば、入力570d、入力570eのように設定温度制御情報の外部温度範囲に含まれるが、設定温度制御情報と異なる入力が2個以上受信される場合、サーバーは前記入力を反映して設定温度制御情報を変更することができる。変更結果、設定温度制御情報はグラフ573またはグラフ574のように決定されることができる。
【0193】
以後、S557段階で設定温度制御情報の設定温度変更区間が2個以上であるか否かを確認することができる。変更区間が2個未満の場合、サーバーは設定温度制御情報を単純化する必要がないと判断し、新しい入力を受信することができる。
【0194】
一方、変更区間が2個以上の場合、サーバーはS558段階において新しい2つの入力の外部平均温度差が予め定められた値より小さいか否かを確認することができる。この時、予め定められた値は、例えば、5℃となることができる。
【0195】
新しい2個の入力の外部平均温度差が予め定められた値より小さい場合、サーバーはS559段階で新しい入力の間隔を外部平均温度方向に拡張することができる。この時、モードによって拡張の方向が変わることができる。本発明では前記モードは第1モードと第2モードを含むことができ、前記モードの個数は変更されることができる。
【0196】
例えば、第1モードはエコーモード、第2モードが快適モードの場合、本発明においてはエコーモードであるか快適モード(または両方向モード)であるか否かによって拡張の方向が変わる場合を説明する。例えば、エコーモードの場合、サーバーは入力のうちのいずれか1つを右側へ移動させることができる。一方、快適モードの場合、サーバーは2つの入力を両側へ移動させることができる。この時、エコーモードとは、設定温度の変更を最小化するモードを意味することができる。一方、快適モードとはユーザの快適度向上のために外部温度変化によって設定温度を変更するモードを意味することができる。
【0197】
さらに、サーバーは冷房モードであるか暖房モードであるか否かによって拡張の方向を決定することができる。暖房モードの場合と冷房モードの場合に拡張の方向が変わることができる。
【0198】
したがって、サーバーはモード(エコーモードか快適モードであるか否か、及び冷房モードか暖房モードか)をいずれも考慮して拡張の方向を決定することができる。
【0199】
拡張を通じて新しい2つ入力の外部平均温度差が予め定められた値より大きくなれば、サーバーはS560段階で設定温度が変更される地点の間の区間(以下、設定温度変更区間)の外部平均温度の長さが予め定められた値より大きいか否かを判断することができる。
【0200】
判断結果、各設定温度変更区間の外部平均温度の長さが予め定められた値より大きい場合、サーバーは設定温度制御情報を変更しない。一方、小さい場合サーバーはS561段階で単純化を行う。
【0201】
サーバーは外部平均温度の長さが予め定められた値より小さい設定温度変更区間を縦で分け、これを両方区間で含ませて単純化過程を行うことができる。また、単純化過程でもモードを考慮することができる。例えば、エネルギー節減モード状態の場合、暑い季節(夏季)の場合は設定温度を高める方向に、寒い季節(冬季)の場合は設定温度を低める方向に組み込まれることができる。単純化過程によって導出されたグラフは
図5cのグラフ575のように示されることができる。単純化過程は
図6で具体的に説明する。
【0202】
図6は、設定温度制御情報の単純化過程を示す図面である。
【0203】
図6のグラフ610を参考すれば、設定温度変更区間の外部平均温度長さが小さい場合、外部温度の変更によって設定温度の変更がよく発生することができる。これはエネルギー消耗を増加させるので、これを単純化する過程が必要である。
【0204】
したがって、サーバーは新しい入力を拡張する段階以後に、外部平均温度の長さが予め定められた値より小さい設定温度変更区間を決定する。本図面では区間611の外部平均温度の長さが予め定められた値より小さい区間と仮定する。
【0205】
したがって、サーバーは区間611の設定温度変更区間を分割することができる。また、分割された外部平均温度を基準温度とは、サーバーは基準温度の左側と右側の設定温度変更区間の設定温度値を左右で分けたり、一方へ組み込まれることで、設定温度制御情報を単純化させることができる。
【0206】
したがって、サーバーは単純化過程を通じて設定温度生成された制御情報と外部温度を用いて室内空間の温度を制御することができる。
【0207】
図7は、本発明の他の実施形態によって外部環境が室内温度に及ぶ影響を示す図面である。
【0208】
室内空間内の温度は外部温度だけではなく建物の状態及び周辺の地形地物によっても影響を受けることができる。例えば、窓と隣接した位置は窓を通じる熱伝逹により他の位置に比べて温度が高いことがある。また、周りに建物が位置しているか否か、当該室内空間の方向、層、ブラインド遮断率、熱透過率または温度調節装置の位置、温度調節装置の容量などによって同一室内空間でも位置によって温度が異なることができる。
【0209】
図7aを参考すれば、
図7aは外部環境に影響を受けない建物を示したことである。建物周りに他の建物が位置せず、正南向きの建物で日の光の影響を受けない所がなく、前記建物の室内空間は外部環境の影響を比較的少なく受けることができる。
【0210】
図7bを参考すれば、
図7bは外部環境に影響をたくさん受ける建物を示したことである。
図7bに示された室内空間は3層であり、周りには3層程度の建物が位置している。また、前記室内空間は方向が傾いた建物に位置している。
【0211】
したがって、
図7bに示された室内空間は周り建物及び建物に方向によって日の光の影響を受けることができない部分が生ずることができる。例えば、室内空間に位置した室内機730部分が日の光の影響を受けることができない部分になることができる。一方、室内機720部分は他の空間に比べて日の光の影響をたくさん受けて比較的温度が高くなることができる。前記室内機は室内空間に位置した装置として、温度調節装置を含むことができる。
【0212】
図7cは、
図7bと異なるように4層の室内空間を示す図面である。周りに3層程度の建物だけ存在するところ、
図7cの室内空間は日の光の影響をいずれも受けることができる。したがって、室内機750が位置した領域は日の光の影響で温度が比較的高くなることができる。
一方、室内機760が位置した領域は窓がない領域として日の光の影響を受けなくて比較的温度が低くなることができる。
【0213】
このように、外部環境によって同一室内空間内でも温度の差が発生することができる。したがって、以下では外部環境の影響によって室内空間の温度を制御する方法を説明する。
【0214】
図8aは、本発明の他の実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示すフローチャートである。
【0215】
図8aを参考すれば、サーバーはS811段階で建物内周部に位置した室内機温度を設定することができる。サーバーは建物内周部に位置した室内機の温度を内周部のフィードバックがない設定温度で設定することができる。建物外周部の場合には外気温度の影響を受けるが、建物内周部の場合には外気温度の影響を大きく受けない。したがって、サーバーは建物内周部に位置した室内機温度を外気温度の影響を考慮せず設定することができる。このように外気温度の影響を考慮せず室内機温度が設定される場合に、建物内周部に位置したユーザが不満を持たない温度(すなわち、ユーザが温度変更の必要性を感じることができない温度)を内周部のフィードバックがない設定温度と称することができる。
【0216】
または、管理者が建物内周部に位置した室内機の温度を設定することができる。サーバーは時間台によって決定された温度で室内機の温度を設定することができる。または、サーバーは外部の温度によって室内機の温度を設定することができる。
【0217】
そして、サーバーはS812段階で設定温度制御情報を適用する制御区間を決定することができる。サーバーは一定期間の間の時間によるユーザの不快感回数をカウントし、不快感状態が発生した時間を用いて制御区間を決定することができる。
【0218】
ユーザの不快感状態とは、ユーザが快適ではないと感じる状態を意味し、例えば、室内温度がしきい値以下またはしきい値以上となる状態を意味することができる。または、ユーザが現状態で温熱快適感(暑さ/寒さ)を入力してサーバーを通じて伝達するとか室内機の温度を変更する場合、サーバーはユーザが不快感状態と判断して不快感回数を増加させることができる。また、不快感回数をカウントしたサーバーは時間帯別のカウントされた不快感回数を用いて制御区間を決定することができる。例えば、夏季外部の温度が高くなる午後2時にユーザが室内機の温度を低めるイベントが発生した場合、サーバーは午後2時に不快感回数を1増加させることができる。したがって、サーバーは不快感回数が発生した午後2時を基準で予め定められた区間を制御区間で決定することができる。予め定められた区間が2時間の場合、サーバーは1時から3時を制御区間で設定することができる。
【0219】
この時、サーバーは建物内部に位置した室内機別で制御区間を決定することができる。建物内部にある室内機は位置によって外部の影響を受ける時間帯が変わることができるので、サーバーは各室内機別で制御区間を決定することができる。
【0220】
そして、サーバーはS813段階でユーザのフィードバック情報を用いて設定温度制御情報を決定することができる。サーバーは決定された制御区間で予め定められた最小単位温度ほど室内機の温度を高めるか、低めることができる。前記の例でユーザが室内機の温度を低めるイベントが発生する場合、室内機は翌日の制御区間(午後2時)で室内機の温度を予め定められた温度ほど低めることができる。
【0221】
温度を制御した以後にもユーザの不快感状態が発生した場合(例えば、ユーザが温熱快適感を入力したり室内機の温度を変更した場合)
サーバーはユーザの不快感回数を増加させて室内機の温度を予め定められた温度ほど、より低めることができる。このような方式でサーバーはユーザの不快感状態が発生しないときまで温度を変更することによって、ユーザの不快感状態が発生しない温度を決定し、これを設定温度制御情報で決定することができる。
【0222】
または、サーバーはユーザが設定した温度情報を用いて設定温度制御情報を決定することができる。
【0223】
本実施形態において制御区間は室内機の位置によって室内機別で決定されるので、設定温度制御情報も室内機別で決定されることができる。
【0224】
設定温度制御情報をサーバーはS814段階で決定された制御区間で設定温度制御情報によって室内機の温度を制御することができる。ただ、建物内部の室内機は建物外側に位置する外周部の室内機と建物内側にある内周部の室内機に区分されることができ、内周部の室内機は外気の影響をあんまり受けないところ、サーバーは外周部の室内機に対してだけ外気影響基盤の設定温度制御情報を決定し、設定温度制御情報によって温度を制御することができる。
【0225】
図8bは、本発明の他の実施形態によって室内空間の温度を制御する他の方法を示すフローチャートである。
【0226】
図8bは、外気温度の影響を類似に受ける室内機をグループ化して室内機の温度を制御する方法を説明する。
【0227】
図8bを参考すれば、サーバーはS821段階で時間帯別に天気情報を収集することができる。後述したようにサーバーは温度センシング情報及び室内機設定温度値を用いて室内機をグループ化し、温度センシング情報は時間帯別の天気情報に影響を受けることができるからである。
【0228】
サーバーはS822段階で室内空間の各領域に位置したセンサを用いて室内温度情報を収集することができる。この時、センサは窓側に近くに位置することができ、外周部の室内機に付着しても良い。本発明ではこのように室内温度情報を収集するためのセンサを通じて受信されたセンシング値を温度センシング情報または外周部センサ値と称することができる。
【0229】
室内温度を収集したサーバーはS823段階で室内空間の温度パターン情報を確認することができる。温度パターン情報とは、センサによって収集された時間による温度センシング情報と室内機の設定温度値の差に対する情報を意味することができる。
【0230】
そして、サーバーはS824段階で温度パターン情報を用いて領域別のグループ化を行うことができる。または、サーバーは温度パターン情報を用いて領域に位置した室内機をグループ化することができる。
【0231】
温度パターン情報は
図9bに示したよう示すことができ、サーバーは温度パターン情報が類似に示す領域または当該領域の室内機をグループ化できる。サーバーは温度パターン情報で同一時間または予め定められた時間範囲でのピーク温度の差が予め定められた値であるk℃以内の場合、類似の温度パターン情報と判断することができる。したがって、サーバーは同一時間または予め定められた時間範囲でのピーク温度の差がk℃以内である室内機を同一グループでグループ化することができる。このように温度パターン情報を導出して室内機または領域をグループ化することだけでも当該建物の層、方向、地形地物、窓の有無、窓透過率、ブラインド透過率など室内温度に影響を及ぼすことができる要因が自動で反映されることができる。
【0232】
グループ化を行った後、サーバーはS825段階でユーザのフィードバックを用いて設定温度制御情報を決定してS826段階で室内機の設定温度を制御することができる。ユーザのフィードバックとはユーザが室内機の温度を調節するための入力情報を意味することができる。
【0233】
この時、サーバーは温度パターン情報で室内機設定温度と室内温度情報の差が予め設定された値以上の区間を制御区間で設定し、当該区間で設定温度制御情報を決定し、これによって室内機の設定温度を制御することができる。設定温度制御情報を決定する方法は上述した通りである。ただ、室内機をグループ化して管理する場合にはすべての室内機に対してユーザのフィードバックを受信する必要がない。例えば、同一グループ内のいずれか1つの室内機にユーザのフィードバックが受信された場合、他の室内機にユーザのフィードバックが受信されない場合にも同一設定温度制御情報を適用することができる。したがって、少ないフィードバックでも多数の室内機に設定温度制御情報を適用することができる。
【0234】
また、時間による太陽の位置によって同一グループに属した室内機の温度パターン情報が時間軸上で予め定められた範囲以内から左右に移動(shift)されることができる。このような場合、サーバーは室内機別で時間軸に移動された温度パターン情報に対応する設定温度情報を用いて室内機の設定温度を制御することができる。すなわち、サーバーは室内機別で温度パターン情報が移動された時間に基づいて設定温度制御情報を移動し、前記設定温度制御情報を適用して室内機の設定温度を制御することができる。このように温度パターン情報及び設定温度制御情報が時間軸で予め定められた範囲以内で左右に移動することをシフティングと称することができる。
【0235】
例えば、室内機1、室内機2、室内機3が同一グループに属しており、温度パターン情報値がピークである時間が午後2時の場合を仮定する。この時、太陽の位置によって室内機2の温度パターン情報が時間軸で右側に移動して温度パターン情報値がピークである時間が午後3時に移動することができる。このような場合、サーバーは室内機2の設定温度制御情報も時間軸に1時間移動させて適用することができる。温度パターン情報が左右に移動される場合には室内機別で制御することができ、または同一グループ内に含まれたすべての室内機の設定温度制御情報を左右に移動させて制御することができる。
【0236】
前記のような温度制御方法を用いてサーバーは一つの層で設定温度制御情報を決定した後、全層に拡大適用して室内機の設定温度を制御したり、各層別で設定温度制御情報を決定して室内機の設定温度を制御することができる。
【0237】
また、サーバーはユーザの選好度に基づいて同一グループ内の室内機をそれぞれ制御することもできる。これは、同一グループで分類された場合にもユーザの性向によって設定温度が異なることができるからである。したがって、サーバーはユーザのフィードバックを受信してユーザの選好度を反映して温度を制御することができる。具体的な内容は後述する。
【0238】
図9aは、本発明の他の実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【0239】
図9aを参考すれば、室内空間920は外部環境の影響によってグループ化された領域を示した。
【0240】
室内空間920には多数個の室内機920a、920bが含まれることができる。また、室内空間920にはセンサが含まれても良い。センサは各室内機が位置した領域当り一つずつ位置することができる。または、センサは室内機の位置より少ない個数で存在することができる。
【0241】
サーバーは温度パターン情報を用いて室内空間920の室内機をグループ化することができ、温度パターン情報は
図9bで説明する。
【0242】
図9bは、本発明の他の実施形態によって温度パターン情報を示す図面である。
【0243】
図9bを参考すれば、温度パターン情報は時間によって温度センシング情報と室内機の設定温度値の差を示すことができる。
【0244】
すなわち、サーバーは各室内機の設定温度値と前記室内機で最も近接した場所に位置したセンサでセンシングされた温度との差を用いて温度パターン情報を生成することができる。
【0245】
温度センシング情報と室内機設定温度値の差はサーバーまたはユーザが設定した室内機の設定温度と室内空間の実際温度の差は上述したように日の光の影響、室内機の容量などの外部要因による影響によって発生することができる。例えば、室内機を25℃で設定したが、日の光の影響、室内機の容量、位置などによって一部領域の温度は28℃であることがある。グループ910のように温度センシング情報と室内機設定温度値が差が大きくなるほどユーザの不快感度が増加することができる。
【0246】
したがって、温度センシング情報と室内機設定温度値が差変化が類似の室内空間の場合には外部環境の影響を類似で受けると判断されることができる。したがって、温度パターン情報が類似の室内機をグループ化してグループ別の室内機を制御することができる。上述したように、予め定められた時間範囲内でピーク値の温度差が予め定められた値以下の場合、温度パターン情報が類似であると判断されることができる。
【0247】
本図面ではサーバーは温度パターン情報が類似の室内機をグループ化してグループ910、グループ920、グループ930を生成することができる。
【0248】
図9aの説明で復帰すれば、サーバーは温度パターン情報によって第1グループ920aと第2グループ920bでグループ化することができる。
【0249】
また、サーバーはユーザのフィードバックを受信してユーザの選好度を反映することができる。室内空間910を参考すれば、サーバーは第1グループの領域に位置した第1ユーザが室内機910aの温度を1℃増加させた情報を受信することができる。
【0250】
また、サーバーは第2グループの領域に位置した第2ユーザが室内機910bの温度を1℃増加させた情報を受信することができる。
【0251】
以後サーバーは、第1グループと第2グループに属した室内機を別に制御することができる。
また、サーバーは第1グループに含まれた室内機910a及び室内機910bの温度を同一グループの他の室内機に比べて1℃高く設定することができる。
【0252】
前記グループ化された室内機を制御する方法は、
図2乃至
図6で説明した方法を利用することができる。すなわち、サーバーは前記のような方法で各グループ別で設定温度制御情報を生成し、外部温度によって室内空間の温度を制御することができる。具体的な内容は省略する。
【0253】
一方、本発明のまた他の実施形態によれば、サーバーは前記グループ化された室内機がそれぞれ異なる機能を行うように制御することができる。
【0254】
前記室内機は冷暖房機の機能だけなく、換気、除湿、加湿、酸素発生などの機能を行うことができる。
【0255】
この時、サーバーはグループ化された室内機に含まれた室内機が互いに異なる機能を行うように制御することができる。
【0256】
例えば、サーバーはユーザが快適感を感じることができる湿度、酸素量などを記憶しても良く、室内空間の環境情報によってグループ化された室内機に含まれた室内機のうちの一部は湿度を制御し、一部は酸素量を制御するようにそれぞれの室内機を制御することができる。
【0257】
また、サーバーは時間によって変更される在室者の位置及び密集度によって同一環境またはユーザの好む環境が造成されるように室内機それぞれが他の機能を行うように制御することができる。
【0258】
さらに、サーバーは位置によって他の環境条件を同一環境またはユーザの好む環境が造成されるように室内機それぞれが他の機能を行うように制御することができる。
【0259】
例えば、会議時間に会議室に在室者が密集している場合、会議室の温度が高くなることができ、酸素量が減少することができる。したがって、サーバーは会議室に含まれた室内機の中で一部は酸素発生器の役目を行い、また他の一部は冷房器の役目を行うように制御することができる。
【0260】
また他の例として、雨が降る場合には室内空間の湿度が高くなることができる。したがって、サーバーは各グループ別で湿度を測定し、外部平均温度によって冷房機または暖房機を動作させて温度を調節するが、一部機器は除湿機の役目を行うように制御することができる。
【0261】
一方、前記動作はサーバーで実行せず、グループ化された多数の室内機がネットワークを形成して有機的に動作することもできる。
【0262】
図10は、本発明のまた他の実施形態によって室内空間の温度を制御する方法を示す図面である。
【0263】
図10を参考すれば、会議室のように一定空間に多数のユーザが在室中の場合にはユーザの快適度が減少することができる。以下では説明の便宜のために会議室を例えて説明するが、本発明の実施形態がここに限定されるものではなく、すべての空間を意味することができる。
【0264】
例えば、会議室a(1010)には12名のユーザが位置している一方、会議室b(1020)には24名のユーザが位置している。同一空間に位置中のユーザの数が増加した時、ユーザの肌で空気中に伝達されるか、呼吸器を通じて発生する対流現象で温度が増加することができるのに、室内機の温度センサは望む設定温度に到逹したことで判断することができる。この時、室内空間の温度が在室者の数によって変化されることができるから、夏季の場合、会議室aと会議室bに位置した室内機の温度が同一に設定されると、会議室bに在室中のユーザの快適度が減少することができる。したがって、在室者の数によって一定空間の温度を制御する方法が必要である。
【0265】
設定温度制御情報1030は、在室者の数による設定温度の値をグラフで示す情報である。設定温度制御情報1030を決定する方法は
図5a乃至図cで説明した内容と類似である。すなわち、在室者数に対するユーザの設定温度情報を受信してグラフの拡張段階、追加段階、変更段階及び単純化段階を通じて設定温度制御情報を決定することができる。具体的な内容は略する。
【0266】
したがって、サーバーは会議室に位置したセンサを通じて在室中のユーザ数を決定して設定温度制御情報を用いて室内空間の温度を制御することができる。例えば、会議室aの在室者数が12名の場合、サーバーは設定温度制御情報によって設定温度を25℃で設定することができる。また、会議室bの在室者数が24名の場合、サーバーは設定温度制御情報によって設定温度を23℃で設定することができる。
【0267】
一方、サーバーは外気温度の影響で時間帯別で別途の設定温度制御情報を用いて室内機の温度を決定することができる。例えば、本図面で設定温度制御情報1030は午後2時から3時に適用される設定温度制御情報を意味することができる。これによれば、午前時間帯には設定温度制御情報1030より設定温度が高く設定された設定温度制御情報が決定されることができる。すなわち、サーバーは時間帯別で設定温度制御情報を記憶しても良く、時間帯別で在室者の数を把握して室内空間の設定温度を制御することができる。
【0268】
または、サーバーは外部温度に基づいて区分された制御区間別で別途の設定温度制御情報を用いて室内機の温度を決定することができる。制御区間を決定する方法は
図3cで説明した内容と類似で、以下では省略する。例えば、午前6時から午後12時が第1制御区間、午後12時から午後8時が第2制御区間、午後8時から午前6時が第3制御区間と決定されることができ、設定温度制御情報1030は第2制御区間で適用される制御情報であることができる。サーバーは第1制御区間と第3制御区間での設定温度制御情報を別に記憶しても良く、ユーザが在室した時間が含まれた制御区間による設定温度制御情報及び在室者の数を用いて室内機の温度を決定することができる。
【0269】
また、同一時間帯でも外部温度が異なることができ、外部温度によって室内空間に及ぶ影響が変わることができる。したがって、サーバーは外部温度を反映して設定温度制御情報を決定し、これによって室内機の温度を制御することができる。すなわち、サーバーは外部温度と在室者の数を含む2個のパラメーターに基づいて決定される設定温度の情報を記憶しても良い。例えば、サーバーはx軸が外部温度、y軸が在室者の数、z軸が設定温度を意味する3次元の設定温度制御情報グラフを決定することができる。したがって、サーバーは室内空間で最も近いセンサで測定された外部温度及びセンシングされた在室者の数によって決定された設定温度で室内機の温度を制御することができる。したがって、サーバーは外部の影響を反映して室内機の温度を制御することによってユーザの快適度を増加させることができる。
【0270】
図11は、本発明による温度制御装置の構成を示す図面である。
【0271】
図11を参考すれば、本発明の温度制御装置は通信部1111、制御部1120、記憶部1130から構成されることができる。
【0272】
通信部1110は他の装置と通信を行うことができる。通信部1110はネットワークを用いて気象庁から天気予報を受信することができる。また、通信部1110は温度を制御するための制御情報を温度調節装置に送信することができる。
【0273】
制御部1120は設定温度制御情報を設定するために制御区間を決定することができる。この時、制御部1120はユーザの在室可否または一日中の最高温度に基づいて制御区間を決定することができる。
【0274】
また、制御部1120は決定された制御区間情報を用いて次の制御区間の設定温度変更時点を予測することができる。この時、設定温度変更時点が変更される場合、制御部1120は制御区間を変更するように制御することができる。
【0275】
そして、制御部1120は温度調節装置に入力されるユーザの入力情報(設定温度情報)を受信するように制御することができる。制御部1120は受信された設定温度情報を用いて設定温度制御情報を決定し、次の制御区間の開始地点を決定することができる。
【0276】
また、制御部1120は受信された天気予報を用いて次の制御区間の外部平均温度を予測することができる。制御部1120は前記予測された外部平均温度と設定温度制御情報を用いて次の制御区間での設定温度を決定することができる。そして、制御部1120は予測された外部平均温度と実際外部温度との差が予め決定された値以上の場合、実際外部温度を反映して設定温度を変更することができる。
【0277】
また、制御部1120は受信された設定温度情報によって設定温度制御情報を追加、修正または変更することができる。すなわち、受信された設定温度情報が以前に受信された設定温度情報によって決定された設定温度制御情報の範囲の外の外部平均温度を含む場合、制御部1120は前記受信された設定温度情報を追加して設定温度制御情報を修正することができる。
【0278】
一方、設定温度制御情報に含まれた外部平均温度の設定温度が相違する場合、制御部1120は前記受信された設定温度情報を反映して設定温度制御情報を修正することができる。
【0279】
この時、制御部1120は受信された設定温度情報と類似の情報と予め定められた個数以上受信された場合に設定温度制御情報を修正することができる。この時、設定温度情報と類似の情報とは、設定温度の差が予め定められた値以下の場合を意味することができる。
【0280】
制御部1120は受信された設定温度情報を用いて設定温度制御情報を修正変更し、前記設定温度制御情報及び外部平均温度を用いて室内空間の温度を制御することができる。
【0281】
また、制御部1120は空間の種類によって互いに異なる設定温度制御情報を決定して室内空間の温度を制御することができる。
【0282】
例えば、制御部1120は建物内部は建物外側を意味する外周部と建物内側を意味する内周部に区分されることができる。また、建物内部には一定サイズ以下の密閉された空間が位置することができる(例えば、会議室)。例えば、内周部の場合、室内空間の温度は外部の影響をほとんど受けないから、サーバーはユーザの選好温度を記憶し、内周部の室内機をユーザの選好温度で設定することができる。一方、外周部の場合、室内空間の温度は外部温度だけではなく建物の状態及び周辺の地形地物など多様な外部要因の影響を受けるから制御部1120は前記で説明したように外部平均温度に対する設定温度情報を用いて設定温度制御情報を決定することができる。制御部1120は前記空間の種類によって設定温度制御情報を異なるように決定することができる。一方、密閉された空間の場合、外部影響のみならずユーザの肌で空気中に伝達されたり呼吸器を通じて発生する対流現象で室内温度が増加することができる。したがって、制御部1120は在室者の数に基づいて設定温度制御情報を決定することができる。具体的な内容は
図10で説明した通りであり、以下では省略する。
【0283】
記憶部1130は決定された設定温度制御情報を記憶することができる。また、記憶部1130は以前に受信された設定温度情報を記憶しても良い。設定温度制御情報を決定するためには予め定められた日数(例えば、3日)ほどの設定温度情報を利用しなければならないところ、記憶部1130は受信された設定温度情報を記憶して設定温度制御情報を決定するのに用いることができる。
【0284】
本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱せず限度内で様々な変形が可能であることは勿論である。よって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定せず、後述される特許請求の範囲だけではなくこの特許請求の範囲と均等なものなどによって決まらなければならない。