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  • 特許-保持要素を含む人工心臓弁 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】保持要素を含む人工心臓弁
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/24 20060101AFI20220620BHJP
【FI】
A61F2/24
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020196031
(22)【出願日】2020-11-26
(62)【分割の表示】P 2019146650の分割
【原出願日】2015-09-15
(65)【公開番号】P2021028032
(43)【公開日】2021-02-25
【審査請求日】2020-12-25
(31)【優先権主張番号】62/050,628
(32)【優先日】2014-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/853,654
(32)【優先日】2015-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087871
【弁理士】
【氏名又は名称】福本 積
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 達則
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン エル.ベネット
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0274872(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0276128(US,A1)
【文献】国際公開第02/24118(WO,A1)
【文献】特表2000-511459(JP,A)
【文献】米国特許第5147391(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央軸、内側面及び外側面を有するリーフレットフレームであって、前記リーフレットフレームは、複数の交連ポスト及び隣接する交連ポストの間にそれぞれ位置する複数のリーフレットウィンドウを含む、リーフレットフレーム;
複数のリーフレット及び前記リーフレットのそれぞれの間のブリッジ領域を含むリーフレット構造体であって、前記リーフレットは、前記リーフレットフレームから内側方向に延在しており、前記リーフレットのそれぞれは、複数の折り返し開口部を有する折り返し部分を画定しており、前記折り返し部分のそれぞれは、前記リーフレットフレームのインフロー端で折り返されている、リーフレット構造体、及び
前記複数の折り返し開口部を用いて前記リーフレットフレームに対して前記リーフレット構造体の前記折り返し部分を固定する複数の固定構造、
を含む、人工弁。
【請求項2】
前記リーフレットフレームは、前記リーフレットウィンドウにおいて複数のフレーム開口部を含み、前記複数のリーフレットのそれぞれの前記複数の折り返し開口部のそれぞれは、前記複数のフレーム開口部の1つと位置合わせされており、前記複数の固定構造は、前記位置合わせされた複数のフレーム開口部と前記複数の折り返し開口部を通過して、前記折り返し部分を前記リーフレットフレームの前記リーフレットウィンドウにカップリングさせる、請求項1に記載の人工弁。
【請求項3】
前記リーフレットのそれぞれの前記折り返し部分は、前記リーフレットフレームのインフロー端の周囲で折られており、前記リーフレットフレームの外側面にカップリングされている、請求項1に記載の人工弁。
【請求項4】
前記複数の交連ポストのそれぞれは、第一のポストレッグ及び第二のポストレッグを含み、前記ポストレッグは、前記複数のリーフレットウィンドウの1つからそれぞれの交連ポストに結合される交連先端部に向けて延在しており、各交連ポストの前記第一のポストレッグ及び第二のポストレッグは互いに間隔を開けてポストスロットを画定している、請求項1に記載の人工弁。
【請求項5】
リーフレット構造体は、連続シリンダとして形成される、請求項1に記載の人工弁。
【請求項6】
前記複数の固定構造は、複数の縫合糸を含む、請求項1に記載の人工弁。
【請求項7】
前記複数の固定構造は、接着剤又は熱接着を含む、請求項1に記載の人工弁。
【請求項8】
前記リーフレット構造体は、少なくとも1つのフルオロポリマー膜層を含む、請求項1に記載の人工弁。
【請求項9】
前記少なくとも1つのフルオロポリマー膜層は、延伸フルオロポリマー膜層である、請求項8に記載の人工弁。
【請求項10】
エラストマーが、前記延伸フルオロポリマー膜層の多孔性構造内に含まれているか、前記延伸フルオロポリマー膜層の片面又は両面にコーティングされているか、あるいは、前記延伸フルオロポリマー膜層にコーティングされかつその内部に含まれている、請求項9に記載の人工弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本開示は、一般に、人工弁に関し、そしてより詳細には、可撓性リーフレットタイプの人工心臓弁デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
個々のリーフレットをフレーム(生物学的及び合成)に縫い合わせること、及び、合成リーフレットの場合にのみ、フレーム上へポリマーを射出成形及びディップコーティングすることを含む、リーフレットをフレームにカップリングさせるための多くの製造技術は使用されてきた。多くの場合に、得られたリーフレットはフレーム上で支持され、そしてリーフレットがフレームにカップリングされている取り付け端及び自由端を有するフラップを画定しており、該自由端はフラップを動かすことを可能にする。フラップは流体圧力の影響下に動く。操作時に、リーフレットは上流流体圧が下流流体圧を超えるときに開放し、そして下流流体圧が上流流体圧を超えるときに閉止する。リーフレットの自由端は下流流体圧の影響下にきつく適合し、弁を閉止して、下流血液が弁を通して逆流することを防止する。
【0003】
リーフレットの開放及び閉止の繰り返し負荷下での弁耐久性は、部分的には、リーフレットとフレームとの間の荷重分布による。さらに実質的な荷重は閉止位置にあるときにリーフレットに遭遇される。リーフレットの機械的故障は、例えば、取り付け端で生じることがあり、ここで、可撓性リーフレットは比較的に剛性のフレームにより、特に交連ポストで支持されている。リーフレットの開放及び閉止の繰り返し負荷は、リーフレット材料に部分的に依存して、疲労、クリープ又は他のメカニズムにより材料の損傷をもたらす。取り付け端での機械的故障は合成リーフレットで特によく起こる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
より高い耐久性の可撓性リーフレット人工弁の必要性が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
要旨
記載される実施形態は心臓弁置換などの弁置換のための機器、システム及び方法に関する。より詳細には、記載される実施形態は、生物学的又は合成リーフレット材料及びフレームを有する可撓性リーフレット弁デバイス、ならびに、弁デバイスの製造方法及びインプラント方法に関する。
【0006】
ある実施形態によると、人工心臓弁はリーフレットフレームアセンブリを含む。リーフレットフレームアセンブリはリーフレットフレーム、リーフレット構造体及び保持要素のアセンブリである。リーフレット構造体はリーフレット及び該リーフレットをリーフレットフレームにカップリングするための構造を含む弁の部分である。ある実施形態によると、リーフレット構造体は複数のリーフレット及び各リーフレットの間のブリッジ領域を画定している連続環状リングを画定している。各ブリッジ領域は第一のリーフレットに隣接しているブリッジ第一端及び第二のリーフレットに隣接しているブリッジ第二端を画定している。リーフレットは、リーフレットフレームにカップリングされたときに、リーフレットフレームから半径方向内側に延在している。各リーフレットはリーフレットフレームのリーフレットフレーム外側面の折り返される折り返し部分を画定しており、そしてそれに対して横たわり、そして固定構造などにより、それにカップリングされており、該固定構造としては、限定するわけではないが、縫合糸、接着剤、熱接着又は他の手段が挙げられる。各ブリッジ領域はブリッジループと隣接リーフレットとの間の接合ネックを有するブリッジループを画定している。接合ネックはポストスロットの1つを通過するように操作可能であり、それにより、ブリッジループはリーフレットフレームの外側部分に隣接しており、そしてリーフレットはリーフレットフレームから半径方向内側に延在している。保持要素はブリッジループ内に配置されており、ブリッジループがポストスロットを通して通過することを有効に防止する。保持要素は固定構造などにより交連ポストにカップリングされることができ、該固体構造として、限定するわけではないが、縫合糸、接着剤、熱接着又は他の手段が挙げられる。各リーフレットの折り返し部分はリーフレットフレームのインフロー端の付近で折り返され、固定構造などにより、それにカップリングされており、該固体構造として、限定するわけではないが、縫合糸、接着剤、熱接着又は他の手段が挙げられる。
【0007】
ある実施形態による人工弁の製造方法は延伸PTFE複合材の1層以上の層を含むチューブを得ることを含む。チューブからブリッジ領域により各々分離された複数のリーフレットを含むリーフレット構造体を切断すること。リーフレットの折り返し部分において折り返し開口部及びブリッジ領域においてブリッジ開口部を提供すること。各保持要素が保持要素開口部を画定している、複数の保持要素を得ること。各ブリッジ領域をブリッジループに折り曲げ、そして各ブリッジループ及び2つの隣接リーフレットの間の接合ネックを画定させること、ここで、ブリッジループはチューブ軸から半径方向に離れるように延在している。保持要素を各ブリッジループに配置すること。ブリッジ開口部及びそれと位置合わせされた保持要素開口部を通して縫合糸を通過させ、各保持要素をそれぞれのブリッジループに縫合すること。リーフレットフレームウィンドー及びその間の交連ポストを画定しているリーフレットフレームを金属チューブから切断すること、ここで、各交連ポストはブリッジ領域の2倍の厚さを受け入れる寸法であるポストスロットを画定している。リーフレットウィンドーフレームにおいてリーフレットウィンドーフレーム開口部及び交連ポストにおいてポスト開口部を提供すること。ポスト外側面に隣接している保持要素とともに、それぞれのポストスロットに各接合ネックを配置し、そしてリーフレットフレームにリーフレットを配置すること。保持要素開口部をポスト開口部と位置合わせすること。保持要素開口部及びそれと位置合わせされたポスト開口部を通して縫合糸を通過させて各保持要素をそれぞれの交連ポストに縫合すること。リーフレットフレームインフロー端に沿ってそしてリーフレットフレームの外側に対して各リーフレットの折り返し部分を折り曲げ、リーフレットウィンドーフレーム開口部と折り返し開口部を位置合わせすること、折り返し開口部及びそれと位置合わせされたリーフレットウィンドーフレーム開口部を通して縫合糸を通過させて、各折り返し部分をそれぞれのリーフレットウィンドーフレームに縫合すること。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面の簡単な説明
添付の図面は本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、そして本明細書中に取り込まれそしてその一部を構成し、本明細書中に記載の実施形態を例示し、そして記載とともに、本開示に議論される原理を説明するのに役立つ。
【0009】
図1A図1Aはある実施形態による人口心臓弁のアウトフロー側斜視図である。
【0010】
図1B図1B図1Aの弁の実施形態のインフロー側斜視図である。
【0011】
図2図2図1Aの弁の実施形態のリーフレットフレームアセンブリの斜視図である。
【0012】
図3図3は弁の実施形態の、リーフレットフレーム、保持要素、リーフレット構造体及びベースフレームの側面分解図である。
【0013】
図4図4はある実施形態による図3の弁の実施形態の表示であり、平ら方向にアンロールされたものである。
【0014】
図5A図5A図2の実施形態による、ブリッジループを形成するブリッジ領域の斜視図である。
【0015】
図5B図5B図2の実施形態による、ブリッジループを形成しそして保持要素を含むブリッジ領域の斜視図である。
【0016】
図6図6図7の実施形態のブリッジ領域の側面図である。
【0017】
図7図7図1Aの弁の実施形態による、リーフレットフレームアセンブリ及びベースフレームの斜視図である。
【0018】
図8図8は別の実施形態による、角度αでの折り曲げ線を示すブリッジ領域の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
詳細な説明
本開示の様々な態様は意図した機能を発揮するように構成された任意の数の方法及び機器により実現されうることを当業者は容易に理解するであろう。別の言い方をすると、他の方法及び機器は意図した機能を発揮するようにここに取り込まれることができる。本明細書中で参照される添付の図面は必ずしもスケール通りに描かれておらず、本開示の様々な態様を例示するために誇張されていることがあり、その点で、図面は限定するものと解釈されるべきでないことにも注意されるべきである。
【0020】
本明細書中の実施形態が様々な原理及び確信と関係付けられて記載されることができるが、記載の実施形態は理論に拘束されるべきでない。例えば、実施形態は人工弁、より詳細には人工心臓弁との関係で本明細書中に記載されている。しかしながら、本開示の範囲内の実施形態は任意の弁又は同様の構造及び/又は機能の機構に応用されうる。さらに、本開示の範囲内の実施形態は非心臓用途に応用されうる。
【0021】
用語「リーフレット」は、人工弁の関係で本明細書中に使用されるときに、一方方向弁の可撓性構成部品であり、ここで、リーフレットは圧力差動の影響下に開位置及び閉位置の間で動くように操作可能である。開位置において、リーフレットは弁を通して血液を流させることができる。閉位置において、リーフレットは弁を通した逆流を実質的にブロックする。複数のリーフレットを含む実施形態において、各リーフレットは少なくとも1つの隣接リーフレットと共働して、血液の逆流をブロックする。血液の圧力差は、例えば、心臓の心室又は心房の収縮により生じ、このような圧力差は、典型的に、閉止時にリーフレットの片側に蓄積している流体圧から生じる。弁のインフロー側の圧力が弁のアウトフロー側の圧力よりも高くに上昇するときに、リーフレットは開放しそして血液はそれを通して流れる。血液が隣接チャンバ又は血管に弁を通して流れるときに、インフロー側の圧力はアウトフロー側の圧力と等しくなる。弁のアウトフロー側の圧力が弁のインフロー側の血圧よりも高くなると、リーフレットは、弁を通した血液の逆流を一般に防止する閉位置に戻る。
【0022】
用語「膜」は、本明細書中に使用されるときに、単一の材料を含むシートを指し、該材料としては、例えば、限定するわけではないが、延伸ポリフルオロポリマーである。
【0023】
用語「複合材料」は、本明細書中に使用されるときに、膜の組み合わせを指し、例えば、限定するわけではないが、延伸フルオロポリマー及びエラストマー、例えば、限定するわけではないが、フルオロエラストマーである。エラストマーは膜の多孔性構造内に含まれることができ、膜の片面又は両面上でコーティングされることができ、又は、膜をコーティングしそして膜内に含まれた組み合わせであることができる。
【0024】
用語「ラミネート」は、本明細書中に使用されるときに、複数の層の膜、複合材料又は他の材料、例えば、エラストマー、及び、それらの組み合わせを指す。
【0025】
用語「フィルム」は、本明細書中に使用されるときに、一般に、1つ以上の膜、複合材料又はラミネートを指す。
【0026】
用語「生体適合性材料」は、本明細書中に使用されるときに、一般に、生体適合性を有する任意の材料を指し、該生体適合性を有する材料としては、例えば、限定するわけではないが、合成材料、例えば、限定するわけではないが、生体適合性ポリマー、又は、生物学的材料、例えば、限定するわけではないが、ウシ心膜が挙げられる。
【0027】
用語「自然弁オリフィス」及び「組織口」は人工弁が置換されうる解剖学的構造を指す。このような解剖学的構造としては、限定するわけではないが、心臓弁が外科的に除去されることができる又はできない位置が挙げられる。人工弁を受け入れることができる他の解剖学的構造としては、限定するわけではないが、静脈、動脈、脈管及びシャントが挙げられると理解される。弁オリフィス又は移植部位は弁を受け入れることができる合成又は生物学的導管における位置を指すことができるとさらに理解される。
【0028】
本明細書中に使用されるときに、「カップリング」とは、直接的又は間接的に、そして永久的に又は一時的に、結合、連結、取り付け、接着、付着又はボンディングすることを意味する。
【0029】
本明細書中の実施形態は、人工弁のための様々な機器、システム及び方法を含み、例えば、限定するわけではないが、心臓弁置換である。弁は一方通行弁として操作可能であり、ここで、弁は差動流体圧力に応答してリーフレットが開放して流させ、そして閉止して弁オリフィスを閉鎖しそして流れを防止する弁オリフィスを画定する。
【0030】
図1A及び1Bはある実施形態による人工心臓弁の形態の弁100の、それぞれアウトフロー及びインフローの斜視図である。図1A及び1Bに見ることができる弁100の構成部品は3つの可撓性リーフレット310、種々の材料によりカバーされた3つの交連ポスト210を含むリーフレット200、種々の材料によりカバーされたベースフレーム500、及び、縫製カフ600を含む。リーフレット310のリーフレット自由端312は弁100を閉止するためにY-形状パターン(上方から見たときに)の互選領域316で一緒に合う。弁100は、このように、アウトフロー側(図1Aにおいて見るとおり)での血液の圧力が弁のインフロー側(図1Bにおいて見るとおり)での血液の圧力よりも大きいときに閉止する。図1Bに見られるとおりの弁100のインフロー側での血液の圧力が弁100のアウトフロー側での圧力を超えるときに、リーフレット310のリーフレット自由端312は離れるように移動して、弁100を開放し、インフロー側から弁100を通して血液を流させる。
【0031】
図2~5Bはある実施形態による弁100に含まれる種々の構成部品を示す。
【0032】
図2はある実施形態によるリーフレットフレームアセンブリ234の斜視図であり、それはまた、図3にも分解図で示され、そして図4にも分解図で示され、ここで、環状構成部品は長手方向に切断され、そして開放されており、それにより、弁構成部品の要素をよりよく示す。リーフレットフレームアセンブリ234はリーフレットフレーム200、リーフレット構造体300及び複数の保持要素400を含む。
【0033】
リーフレットフレーム
リーフレットフレーム200はリーフレット構造体300を保持しそして支持するように操作可能である。リーフレットフレーム200は環状であり、すなわち、軸X、及び、該軸に平行に延在して、互いに間隔を開けている複数の交連ポスト210を有するシリンダを画定しており、各交連ポスト210はポストスロット217を画定しており、それを通して軸Xに平行に位置合わせされている。交連ポスト210の間には、リーフレットウィンドー222があり、該リーフレットウィンドーはリーフレット自由端312を除くリーフレット310の周囲でリーフレット310にカップリングしそしてそれを支持するように操作可能である。
【0034】
リーフレットフレーム200は、リーフレットフレーム内側面202及び該リーフレットフレーム内側面202の反対側のリーフレットフレーム外側面204を有するシリンダを画定している。リーフレットフレーム200は複数の交連ポスト210をさらに画定している。各交連ポスト210はポスト外側面212及び該ポスト外側面212の反対側のポスト内側面214を有する。交連ポスト210は第一のポストレッグ216及び第二のポストレッグ218により画定されており、それらはその間でポストスロット217により分離されている。交連先端部219は第一のポストレッグ216及び第二のポストレッグ218をカップリングさせている。
【0035】
ある実施形態によると、リーフレットフレーム200は図2及び3に示されるとおり、弁100の中央長手軸Xの周囲で環状である。リーフレットフレーム200は複数のリーフレットウィンドー222を画定しており、リーフレット310の形状に追従している。る実施形態によると、各リーフレットウィンドー222は2つのリーフレットウィンドー側部223及びリーフレットウィンドー基部225を含み、二等辺台形の3つの辺を画定しており、ここで、リーフレットウィンドー基部225は実質的に平らである。リーフレット基部325はリーフレットウィンドー基部225にカップリングされており、そして2つのリーフレット側部323の各々は2つのリーフレットウィンドー側部223の1つにカップリングされている。隣接リーフレットウィンドー側部223は第一のポストレッグ216及び第二のポストレッグ218を含む交連ポスト210により相互連結されており、該第一のポストレッグ216及び第二のポストレッグ218は隣接リーフレットウィンドー側部223から延在しており、そして交連先端部219で一緒になっている。交連ポスト210はリーフレットフレーム200付近で互いに等しく空間を開けている。第一のポストレッグ216及び第二のポストレッグ218はその間でポストスロット217を画定している。
【0036】
リーフレットフレーム200は、他の適切な方法の中でもとりわけ、エッチングされ、切断され、レーザ切断され、スタンプされ、三次元プリントされて、材料の環状構造とされ、又は、材料のシートとされ、その後、該シートは環状構造とされる。
【0037】
リーフレットフレーム200は、限定するわけではないが、例えば、一般に生体適合性である任意の弾性変形可能な金属又はポリマー材料を含むことができる。リーフレットフレーム200は形状記憶材料、例えば、ニチノール、ニッケルチタン合金を含むことができる。リーフレットフレーム200に適する他の材料としては、限定するわけではないが、他のチタン合金、ステンレススチール、コバルト-ニッケル合金、ポリプロピレン、アセチルホモポリマー、アセチルコポリマー、他の合金又はポリマー、又は、本明細書中に記載されるとおりのリーフレットフレーム200として機能する十分な物理的及び機械的特性を有する、一般に生体適合性である任意の他の材料が挙げられる。
【0038】
リーフレット構造体
リーフレット構造体300はリーフレット310及びリーフレット310をリーフレットフレーム200にカップリングするための構造を含む弁100の部分である。ある実施形態によると、リーフレット構造体300は複数のリーフレット310及び各リーフレット310の間のブリッジ領域330を画定している連続環状リングを画定している。本明細書中に記載されるときに、連続とはブレーク又はシームのないこと、すなわち、シームレスを意味する。各ブリッジ領域は第一のリーフレット310に隣接しているブリッジ第一端332及び第二のリーフレット310に隣接しているブリッジ第二端334を画定している。リーフレットは、リーフレットフレーム200にカップリングされたときに、リーフレットフレーム200から半径方向内側に延在している。リーフレット310の各々はリーフレットフレーム200のリーフレットフレーム外側面204で折り返されそしてそれに対して横たわっており、そしてそれにカップリングされている、折り返し部分324を画定している。各ブリッジ領域330はブリッジループ338と隣接リーフレット310との間で接合ネック340とともにブリッジループ338を画定している。接合ネック340はポストスロット217の1つを通過するように操作可能であり、それにより、ブリッジループ338はリーフレットフレーム200の外側部分に隣接し、そしてリーフレット310はリーフレットフレーム200から半径方向内側に延在している。
【0039】
可撓性リーフレット310を含むリーフレット構造体300はポリマーから製造されることができる。例えば、事前成形されたポリマーリーフレットは図3及び4に示すような形状に切断されたポリマー材料のシリンダから出発することにより製造されうる。
【0040】
リーフレット構造体300はまた、図3及び4に示すような形状に切断されたポリマー材料のシートから製造され、次いで、環状形状へとカップリングされることができる。シームを有するリーフレット構造体300は、連続のシームレス構造体の利点を有しないかもしれないが、より高い引張強度特性を示すことができる。保持要素400により提供される利点はなおも実現されうる。
【0041】
リーフレット構造体300を形成することができる別の方法(このように形成するのに適するリーフレットの材料の使用を前提とする)は圧縮成形又は射出成形による。
【0042】
ある実施形態によると、各リーフレット310は、折り曲げ部326において、2つのリーフレット側部323、リーフレット基部325及び該リーフレット基部325の反対側のリーフレット自由端312を有する二等辺台形の形状を実質的に有し、2つのリーフレットウィンドー側部223及びリーフレットウィンドー基部225に対応している。2つのリーフレット側部323はリーフレット基部325から離れるように広がり、ここで、リーフレット基部325は実質的に平らである。
【0043】
弁100の他の実施形態によると、各リーフレット310は中央領域329及び該中央領域329の両側に2つの側方領域328を含む。中央領域329は実質的に2つの中央領域側部327、リーフレット基部325及びリーフレット自由端312により画定されている二等辺台形の形状により画定されている。各側方領域328は実質的に三角形の形状を有し、そして各々は中央領域側部327の1つ、リーフレット側部323の1つ及びリーフレット自由端312により画定されている。
【0044】
別の実施形態によると、リーフレットウィンドーはU-形状を有するものとして描かれていることができる。リーフレットフレームは、一般に、それがリーフレットフレームの周囲に環状で進行するときに複数のU-形状部分を画定し、複数の交連ポスト及び複数のリーフレットウィンドーフレーム部分を画定している。
【0045】
図4に示されるとおり、各リーフレット310はリーフレット腹部322及び折り返し部分324を有する。各リーフレット310のリーフレット腹部322は最終のインプラントされた弁100の状態でのリーフレット310の操作部分である。各リーフレット310の折り返し部分324はリーフレット310をリーフレットフレーム200の2つのリーフレットウィンドー側部223及びリーフレットウィンドー基部225に固定するために使用される部分である。リーフレットフレーム200の各リーフレットウィンドー側部223及びリーフレットウィンドー基部225は折り曲げ部326に適合し、該折り曲げ部326は、図2に示すように、リーフレット310の、それぞれリーフレット側部323及びリーフレット基部325のそれぞれ1つの折り返し部分324と、リーフレット腹部322との間に形成される。各リーフレット310のリーフレット腹部322はリーフレットフレーム200の交連ポスト210の間に十分な材料を含み、それにより、図1に示すように、3つのリーフレット腹部322のリーフレット自由端312は弁100の内部で一緒になって又はきつく結合して、弁100を閉止することができる。
【0046】
図4、5A、5B及び8に示されるように、リーフレット310の間にブリッジ領域330がある。ブリッジ領域330は、概して矩形形状を有するブリッジループ338を形成するように操作可能であり、図5A、5B、6及び8に示されるように、下記に記載のとおりの保持要素400を含むように2つのループ折り曲げ線336で折り曲げる。環状リーフレットフレーム200の曲率のために、2つのループ折り曲げ線336は角度αを形成し、それは、ある実施形態による図6に示すとおりの保持要素側部402に対応している。
【0047】
ある実施形態によると、リーフレット構造体300は生物学的源でなく、そして生体適合性ポリマーなどの、特定の目的に十分に可撓性で強い、生体適合性材料を含むことができる。ある実施形態において、リーフレット構造体300は膜を含み、該膜はエラストマーと組み合わされ、複合材料を形成する。他の実施形態によると、リーフレット構造体300を構成する生体適合性材料は生物学的材料を含み、例えば、限定するわけではないが、ウシ心膜を含む。
【0048】
リーフレット310の形状はリーフレットフレーム200及びリーフレット自由端312の形状により部分的に画定されている。リーフレット310の形状は、限定するわけではないが、下記に記載のような弁100を製造するために使用される構造及び方法により決定されうる。例えば、ある実施形態によると、リーフレット310の形状はまた、リーフレット310に予め決められた形状を付与するための成形及びトリミング法を用いたリーフレット310の成形に部分的に依存する。
【0049】
リーフレット310は、一般に、リーフレット310が開放しそして閉止するときに、U-形状部分のリーフレットウィンドー基部225付近のリーフレット基部325付近で曲がる。ある実施形態において、図1Aに示されるように、弁100が閉止されるときに、各リーフレット自由端312の概して約半分は、隣接リーフレット310のリーフレット自由端312の隣接半分に境を接する。図1Aの実施形態の3つのリーフレット310はトリプルポイント348で落ち合う。弁オリフィス150は、リーフレット310が流体流を止める閉止位置であるときに、閉鎖される。
【0050】
リーフレット構造体材料
リーフレット構造体300は生体適合性ポリマーなどの、十分に追従性でかつ可撓性である任意の生体適合性材料を含むことができる。リーフレット構造体300はエラストマーと組み合わせた膜を含み、複合材料を形成することができる。リーフレット構造体300は、ある実施形態によると、複合材料を含むことができ、該複合材料はフィブリルのマトリックス内に複数の空間を含む延伸フルオロポリマー膜及びエラストマー材料を含む。本開示の範囲内にありながら、複数のタイプのフルオロポリマー膜及び複数のタイプのエラストマー材料を組み合わせて複合材料を形成することができることは理解されるべきである。本開示の範囲内にありながら、エラストマー材料は、複数のエラストマー、無機フィラー、治療剤、放射線不透過性マーカーなどの複数のタイプの非エラストマー成分を含むことができることも理解されるべきである。
【0051】
ある実施形態によると、複合材料は多孔性ePTFE膜から製造された延伸フルオロポリマー材料を含み、例えば、一般に、Bacinoの米国特許第7,306,729号明細書に記載されるとおりである。
【0052】
記載の延伸フルオロポリマー材料を形成するために使用される延伸フルオロポリマーはPTFEホモポリマーを含むことができる。代わりの実施形態において、PTFE、延伸変性PTFE及び/又は延伸PTFEコポリマーのブレンドは使用されうる。適切なフルオロポリマー材料の非限定的な例は、例えば、Brancaの米国特許第5,708,044号明細書、Baillieの米国特許第6,541,589号明細書、Sabolらの米国特許第7,531,611号明細書、Fordの米国特許出願第11/906,877号明細書及びXu らの米国特許出願第12/410,050号明細書に記載されている。
【0053】
延伸フルオロポリマー膜は、所望のリーフレット性能を達成するために、孔などの適切なマイクロ構造を含むことができる。リーフレットにおける使用に適することができる他の生体適合性ポリマーとしては、限定するわけではないが、ウレタン、シリコーン(オルガノポリシロキサン)、シリコン-ウレタンのコポリマー、スチレン/イソブチレンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリエチレン-コ-ポリ(酢酸ビニル)、ポリエステルコポリマー、ナイロンコポリマー、フッ素化炭化水素ポリマー、及び、上記の各々のコポリマー又は混合物の群が挙げられる。
【0054】
リーフレット構造体材料のさらなる例としては以下のものが挙げられる。リーフレット構造体は少なくとも1層のフルオロポリマー膜の層を含む。リーフレット構造体は1層より多くのフルオロポリマー膜の層を有するラミネートを含む。少なくとも1層のフルオロポリマー膜の層は延伸フルオロポリマー膜の層である。エラストマーは延伸フルオロポリマー膜の層内に含まれる。エラストマーはペルフルオロメチルビニルエーテル及びテトラフルオロエチレンを含む。延伸フルオロポリマー膜の層はePTFEを含む。リーフレット構造体は複数の孔を有する少なくとも1層のフルオロポリマー膜の層、及び、少なくとも1層のフルオロポリマー膜の層の孔内に存在するエラストマーを有する複合材料を含む。複合材料は質量基準で約10%~90%の範囲のフルオロポリマー膜を含む。エラストマーは(ペル)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)を含む。エラストマーはテトラフルオロエチレン及びペルフルオロメチルビニルエーテルのコポリマーを含む。エラストマーはシリコーンである。エラストマーはフルオロエラストマーである。エラストマーはウレタンである、そして、エラストマーはTFE/PMVEコポリマーである。TFE/PMVEコポリマーは本質的に約40~80質量%のペルフルオロメチルビニルエーテル及び補完的に60~20質量%のテトラフルオロエチレンを含む。そしてリーフレット構造体はシリコーンを含む。
【0055】
保持要素
保持要素400はリーフレット構造体300のブリッジ領域330により形成されるブリッジループ338内に配置されるように操作可能である要素であり、ブリッジループ338がポストスロット217を通して通過することを有効に防止し、それゆえ、リーフレット構造体300はポスト外側面で交連ポストに機械的にカップリングされる。保持要素400はポストスロット217の幅より大きい幅を有する。保持要素400がブリッジループ338内に配置されると、ブリッジループ338はポストスロット217を通して通過するのが防止されるであろう。ブリッジループ338のサイズは保持要素400のサイズに密接に対応し、それにより、縫合糸が弛緩し又は破損した場合に、ブリッジ領域330の一部分が弁オリフィス150までポストスロット217を通して延在することを防止するようなものであるべきである。
【0056】
ある実施形態によると、保持要素400は比較的に平らな概して矩形形状を画定しており、それにより、交連ポスト210のポスト外側面212で低プロファイルを有する。環状リーフレットフレーム200の曲率のために、ある実施形態によると、図8に示されるように、保持要素400の側部は角度αを形成している2つのループ折り曲げ線336に対応する角度で形成されている。
【0057】
ある実施形態によると、保持要素400は内側で(弁の中央に向かって)平らであり、比較的に平らであり又は凹型であることができ、保持要素400が隣接しているであろう交連ポスト210の半径方向外側凸状形態に対応している。各保持要素400は複数の保持要素開口部408を有し、該開口部は交連ポスト開口部209と位置合わせしており、ここで、保持要素400はブリッジ領域330の部分とともに交連ポスト210のポスト外側面212に対して配置されている。固定構造、例えば、限定するわけではないが、縫合糸700は保持要素400を交連ポスト210にカップリングするために使用されうる。縫合糸は任意に適切な材料であることができ、例えば、とりわけ、PTFE、PET及びナイロンである。縫合糸700を含む縫製はこれらの位置合わせされた交連ポスト開口部209及び保持要素開口部408及びブリッジ領域330を通して通過されることができ、それにより、各保持要素400及びブリッジ領域330を交連ポスト210に保持している。この縫合糸700の一部又はすべてはリーフレット310の折り返し部分324を通して通過することができる。その場合に、この縫合糸700は、リーフレットフレーム200に、リーフレット310のリーフレット腹部322を固定するように貢献するであろう。
【0058】
保持要素400のための適切な材料の例としては、様々な生体適合性合金、例えば、チタン、Elgiloy, MP35N、ステンレススチール、ニチノールなど、及び、種々の生体適合性エンジニアリングプラスチック、例えば、アセチルポリマー、PTFE及びPEEKが挙げられる。
【0059】
リーフレットフレームアセンブリ
リーフレットフレームアセンブリ234はリーフレットフレーム200、リーフレット構造体300及び保持要素400のアセンブリである。リーフレット構造体300はリーフレット310及び該リーフレット310をリーフレットフレーム200にカップリングするための構造を含む弁100の部分である。ある実施形態によると、リーフレット構造体300は連続シリンダを画定しており、該連続シリンダは複数のリーフレット310及び各リーフレット310の間のブリッジ領域330を画定している。各ブリッジ領域は第一のリーフレット310に隣接しているブリッジ第一端332及び第二のリーフレット310に隣接しているブリッジ第二端334を画定している。リーフレットはリーフレットフレーム200にカップリングされたときに、リーフレットフレーム200から内側に半径方向に延在している。各リーフレット310は折り返し部分324を画定し、該折り返し部分はリーフレットフレーム200のリーフレットフレーム外側面204で折り返されそしてそれに対して横たわっており、そして固定構造などによりそれにカップリングされており、該固定構造としては、例えば、限定するわけではないが、縫合、接着剤、熱接着又は他の手段が挙げられる。各ブリッジ領域330はブリッジループ338と隣接リーフレット310との間で接合ネック340とともにブリッジループ338を画定している。接合ネック340はポストスロット217の1つを通して通過させるように操作可能であり、それにより、ブリッジループ338はリーフレットフレーム200の外側部分に隣接しており、そしてリーフレット310はリーフレットフレーム200から半径方向内側に延在している。保持要素400はブリッジループ338内に配置され、ポストスロット217を通してブリッジループ338が通過するのを有効に防止する。保持要素400は、例えば、縫合、接着剤、熱接着又は他の手段により、交連ポスト210にカップリングされうる。各リーフレット310の折り返し部分324はリーフレットフレーム200のインフロー端の周囲で折り曲げられ、そして、例えば、縫合、接着剤、熱接着又は他の手段により、それにカップリングされる。
【0060】
ある実施形態によると、各ブリッジ領域330は保持要素400の1つの保持要素外側面412の周囲を保持要素400の1つの保持要素内側面414まで包囲されており、ブリッジ第一端332は第一の方向から分割線416の付近まで保持要素内側面414を横切って包囲されており、該分割線416は保持要素400を垂直に二分割し、そしてブリッジ第二端334は反対の方向から分割線416の付近まで保持要素内側面414を横切って包囲されており、ここで、ブリッジ第一端332及びブリッジ第二端334は互いに隣接して、接合ネック340を画定している。
【0061】
ある実施形態によると、リーフレットフレームアセンブリ234は自然組織環にカップリングさせる手段を備えており、このようにして、リーフレットフレームアセンブリ234は人口心臓弁100である。ある実施形態において、縫製カフ600はリーフレットフレームアセンブリ234にカップリングされ、ここで、縫製カフは自然組織環に縫合されるように操作可能である。別の実施形態において、縫製カフ600を含むベースフレーム500はリーフレットフレームアセンブリ234にカップリングされている。
【0062】
本明細書中に示される幾つかの実施形態の利点を特性化するための1つの可能な方法はブリッジ領域330が連続部材であることの効果であり、すなわち、シーム又はブレークがないことである。ポストスロット217を通してブリッジ領域330を引張り又は抜き出す傾向がある力はブリッジ領域330が含む材料の引張強度により抗される。使用の間のリーフレット310に対する力は交連ポスト210で最も大きく、交連ポスト210から離れる方向にリーフレット310を引っ張る傾向がある。交連ポスト210でのリーフレット構造体300のリーフレットフレーム200へのカップリングは、これらの実施形態によると、縫合糸700のみに依存するのではなく、保持要素400にも依存し、それはブリッジ領域330がポストスロット217を通して通過することを防止している。縫合糸は、一般に、時間の経過とともに、特に高応力の領域で、緩みそして機能しなくなることが理解される。これらの実施形態において、ブリッジ領域330を交連ポスト210にカップリングする縫合糸700は緩み又は機能しなくなることがあるが、保持要素400はブリッジ領域330がポストスロット217を通して通過することを防止し続け、弁100の不全を防止している。
【0063】
さらに、保持要素400は弁100の操作の間に、ブリッジ領域330の一部分と、交連ポスト210のポスト外側面212との間のクランピング力を提供する。このクランピング力は保持要素400がポストスロット217よりも大きいことの結果であり、そのことはブリッジ領域330がポストスロット217を通して通過することを防止している。クランピング力は縫合糸700の強度、ブリッジ領域330及び交連ポスト210での縫合糸の張力に依らない。
【0064】
このクランピング力はブリッジ領域330上で力を分配する傾向があり、縫合糸700及び開口部999に適用されうるピーク応力を低減することができる。さらに、クランピング力はリーフレットフレーム200にリーフレット310を縫い合わせることに依るだけよりも、リーフレット130からリーフレットフレーム200に力を移す主要モードである。さらに、2つのループ折り曲げ線336の角度αにより、ブリッジループ338と隣接リーフレット310との間の接合ネック340上で応力の実質的に等しい分配が可能なより、それにより、接合ネック340でのピーク応力を低減する。
【0065】
これらの実施形態によると、図5に示すように、リーフレット310はリーフレットフレーム200から垂直に延在している。リーフレット310はポスト内側面214に垂直な方向にポストスロット217から延在している。このようにして、リーフレット310は閉止位置に向けてバイアスを示す。このことは、血液が減速し又は逆行する心周期のフェーズの間の初期に弁100が閉止する傾向があるだろう点で有利である。より早期の閉止は、弁100を通した逆流を低減する傾向があるだろう。
【0066】
本設計及び製造方法(種々の構成部品及びこれらの構成部品を組み立てる方法を含む) は荷重をより均一に分配させることによりリーフレットフレーム-リーフレット接合部での可能な応力集中を大きく低減する。これらの設計及び製造方法の態様はまた、(1)広範でかつ要求の厳しい縫合の負荷を低減し、(2)弁製造結果の一貫性を増加させ、そして(3)上記のすべての要因の結果として得られる弁の可使寿命を増加させる。
【0067】
縫合糸の代わりに又はそれに加えて、化学結合及び/又は接着剤はリーフレットフレーム200及びリーフレット構造体の折り返し部分324の間に使用されうる。
【0068】
ブリッジ領域330は多くの方法でポストスロット217を通して通過される。ある実施形態によると、ブリッジ領域330は狭いブリッジループ338へと成形され、該ブリッジループ338はポストスロット217を通してリーフレットフレーム内側面202からリーフレットフレーム外側面204へと通過される。その後、保持要素400をブリッジループ338中に挿入することができ、ブリッジループ338がポストスロット217を通して通過されることを防止する。
【0069】
ある実施形態によると、リーフレット200、リーフレット構造体300及び保持要素400は縫合糸を受け入れるための、適合されそして半径方向に位置合わせされた開口部を有する。折り返し部分324及び保持要素400を含むブリッジ領域330はこれらの適合開口部を通して縫合することによりリーフレットフレームにカップリングされる。図7中の破線は例示の縫合パターンを示している。縫合仕事負荷は非常に軽くそしてスキル要求が少ない。
【0070】
ベースフレーム
ベースフレーム500は、図3及び4に示されるとおり、概して環状部材であり、該環状部材はベースフレーム内側面502及びベースフレーム外側面504を有するベースフレーム管腔550を画定している。ベースフレーム500は構造上の荷重負荷支持をリーフレットフレーム200に提供することができる。さらに、ベースフレーム500は移植部位での受容組織に積極的な係合を提供するように構成されうる。
【0071】
ある実施形態によると、ベースフレーム500はベースフレームインフロー端520から離れる方向に延在している複数の三角形領域526を画定している。リーフレットフレーム200はリーフレットフレーム200の隣接リーフレットウィンドー222の2つのリーフレットウィンドー面223により画定されている対応する三角形開口部256を含むことができ、リーフレットフレームインフロー端220上で二等辺三角形の2つの辺を画定している。三角形開口部256はベースフレーム500の三角形領域526をそれに受け入れるように操作可能である。
【0072】
ベースフレーム500は、概して生体適合性である金属もしくはポリマー材料を含むことができる。例えば、ベースフレーム500は、限定するわけではないが、ニチノール、コバルト-ニッケル合金、ステンレススチール、及び、ポリプロピレン、アセチルホモポリマー、アセチルコポリマー、ePTFE、他の合金もしくはポリマー、又は、本明細書中に記載のような機能するのに十分な物性及び機械的特性を有する任意の他の生体適合性材料などの材料を含むことができる。
【0073】
ベースフレーム500はエッチングされ、切断され、レーザ切断され又はスタンピングされた材料のチューブとされることができ、又は、シートとされ、その後、シートは環状構造とされることができる。
【0074】
ある実施形態によると、ベースフレーム500は移植部位に積極的な係合を提供するように構成されることができる。実施形態において、図1A及び1Bに示されるように、弁100は、さらに、組織開口部に縫製されるように縫合糸を受け入れるように操作可能である、ベースフレーム500付近にカップリングされた縫製カフ600を含む。ある実施形態によると、人工弁を移植するための従来の外科技術は弁100を移植するために使用されることができることが理解される。
【0075】
弁100を移植部位にカップリングさせるための他の要素又は手段が考えられることは理解される。例えば、限定するわけではないが、機械及び接着手段などの他の手段は使用されて、弁100を合成又は生物学的導管にカップリングさせることができる。
【0076】
別の実施形態において、図3及び4に示すように、弁100はベースフレーム500を含む。ベースフレーム500はリーフレットフレーム200のリーフレットフレームインフロー端220にカップリングされる。ベースフレーム500はベースフレーム開口部508を備えており、該開口部は縫合糸700を用いてベースフレーム500をリーフレットフレーム200に縫合するために使用されうる。別々のリーフレットフレーム200及びベースフレーム500の利点は異なる物性を有することができることである。例えば、リーフレット310を支持している、比較的により低い剛性であるリーフレットフレーム200は、より剛性であるリーフレットフレーム200と比較して、リーフレット130を開放しそして閉止することにより遭遇される荷重を低減する傾向があることがある。比較的により低い剛性を有するリーフレットフレーム200はリーフレット加速を低減し、リーフレット310に対する閉止応力を低減する。ベースフレーム500はより剛性であることができるときには、自然組織口に縫合するのにより適する。ベースフレーム500は、例えば、移植部位で遭遇されうる圧縮力に抗することができる。
【0077】
弁100の実施形態において、ベースフレーム500及びリーフレットフレーム200を含ませると、特定の目的に適するベースフレーム500及びリーフレットフレーム200の各々に異なる物性を提供する手段が提供される。ある実施形態によると、ベースフレーム500はリーフレットフレーム200と比較したときに、より剛性である。ベースフレーム500は、移植部位、例えば、限定するわけではないが、組織口に係合されるときに、生理学的負荷の下に有意に変形しないために十分に剛性である。
【0078】
ベースフレーム500及びリーフレットフレーム200の物性は、部分的に、ベースフレーム500及びリーフレットフレーム200のサイズ、形状、厚さ及び材料特性に依存する。
【0079】
「剛性の」及び「剛性」は、本明細書中で使用され、また、エンジニアリングで一般に使用されるときに、ベースにより与えられる変形に対する抵抗の測定値である。「剛性の」及び「剛性」は、とりわけ、対象の材料特性、形状の関数であり、そして対象に対する境界条件である。リーフレットフレーム200(図1Aを参照)の剛性は当該技術で知られている任意の数の方法により測定されうる。1つの方法によると、ケーブルは3つの交連ポスト210の各々にカップリングされ、一緒にされ、ベースフレーム500により保持されたリーフレットフレームの軸に沿って同時にケーブルを引っ張ることができる。軸に対して3つの交連ポストを変形するために要求されるケーブルに対する力の量は剛性の測定値を提供する。図4に示されるように、三角形領域526の頂点などの、ベースフレームに対して3つの等しく間隔を開けた点にカップリングされたケーブルを用いてベースフレーム500に同じことを行うことができる。
【0080】
縫製カフ
弁100は、図1A及び1Bに示されるように、ベースフレーム500に隣接した縫製カフ600を備えることができる。縫製カフ600は移植部位にカップリングするための縫合糸を受け入れる構造を提供するように操作可能である。縫製カフ600は任意の適切な材料を含むことができ、該材料としては、例えば、限定するわけではないが、ダブルベロアポリエステル及びシリコーンが挙げられる。縫製カフ600はベースフレーム500の周囲付近にあることができ、又はベースフレーム500により弁膜周囲にあることができる。縫製カフ600はフィラー材料を含むことができ、該フィラー材料としては、例えば、限定するわけではないが、シリコーンリング及び/又はPTFEフエルトなどが挙げられる。
【0081】
方法
人工弁の製造方法は、ある実施形態によると、1層以上の延伸PTFE複合材料を含むチューブを得ることを含む。チューブからブリッジ領域により各々分離された複数のリーフレットを含むリーフレット構造体を切断すること。リーフレットの折り返し部分において折り返し開口部及びブリッジ領域においてブリッジ開口部を提供すること。複数の保持要素を得ること、ここで、各保持要素は保持要素開口部を画定している。各ブリッジ領域をブリッジループへと折り曲げ、そして各ブリッジループ及び2つの隣接リーフレットとの間で接合ネックを画定すること、ここで、ブリッジループはチューブ軸から半径方向に離れるように延在している。各ブリッジループ中に保持要素を配置すること。ブリッジ開口部及びそれと位置合わせされた保持要素開口部を通して縫合糸を通過させて、各保持要素をそれぞれのブリッジループに縫合すること。金属チューブからリーフレットフレームを切断し、リーフレットフレームウィンドー及びその間に交連ポストを画定すること、ここで、各交連ポストはポストスロットを画定し、該ポストスロットはブリッジ領域の2倍の厚さを受け入れる寸法である。リーフレットウィンドーフレームにおいてリーフレットウィンドーフレーム開口部及び交連ポストにおいてポスト開口部を提供すること。保持要素をポスト外側面に隣接させて、各接合ネックをそれぞれのポストスロットに配置し、リーフレットフレームにリーフレットを配置すること。保持要素開口部をポスト開口部と位置合わせすること。保持要素開口部及びそれと位置合わせされたポスト開口部を通して縫合糸を通過させて、各保持要素をそれぞれの交連ポストに縫合すること。リーフレットフレームインフロー端に沿って、そしてリーフレットウィンドーフレーム開口部と折り返し開口部を位置合わせして、リーフレットフレーム外側面に対して各リーフレットの折り返し部分を折り曲げること。折り返し開口部及びそれと位置合わせされたリーフレットウィンドーフレーム開口部を通して縫合糸を通過させて、各折り返し部分をそれぞれのリーフレットウィンドーフレームに縫合すること。
【0082】
ある実施形態によると、方法は、さらに、布帛のストリップを提供すること、リーフレットフレーム上に布帛を包囲しそして縫合して、リーフレットフレーム及びリーフレット構造体の間にクッションを提供すること、及び、リーフレットフレームのリーフレットフレームアウトフロー端から約3mmまで布帛をトリミングすることを含むことができる。
【0083】
ある実施形態によると、方法は金属チューブからベースフレームを切断して、ベースフレーム開口部を画定すること、及び、ベースフレームをリーフレットフレームのリーフレットフレームインフロー端にカップリングさせることをさらに含むことができる。
【0084】
ある実施形態によると、方法は布帛チューブを提供しそしてフロー軸に沿ってベースフレームを通して布帛チューブを挿入することを含むことができる。ベースフレームのベースフレームアウトフロー端で布帛の布帛アウトフロー端を折り曲げること。ベースフレームにおいてベースフレーム開口部を通して縫合糸を用いて布帛を縫い付けること。ベースフレームで布帛チューブの布帛インフロー端を反転させること。ベースフレームのインフロー端に沿ってベースフレーム開口部を通して縫合糸を用いて布帛チューブを縫い付けること。反転された布帛チューブにより画定されるポケット内に縫製カフインサートを配置し、そしてベースフレームと縫製カフインサートとの間に布帛チューブを押し込み、それにより、布帛チューブのすべてのスラックを縫製カフの周囲で除去すること。リーフレットフレームをベースフレームと同軸で隣接してそして布帛チューブの内側に配置すること。リーフレットフレームアウトフロー端から約5mmに布帛チューブをトリミングし、そしてそれぞれのリーフレットウィンドーフレーム開口部及びベースフレーム開口部を通して通過させる縫合糸を用いて、リーフレットフレームをベースフレームにリーフレットウィンドーベースで縫合すること。リーフレットフレームアウトフロー端で布帛チューブのトリミングされた縁を折り返し、トリミングされた縁をそれ自体の下に押し込み、解れた縁を隠し、そしてリーフレットフレームで布帛チューブを布帛に縫合すること。
【実施例
【0085】

例として、弁の1つの実施形態を下記のとおりに製造した。
【0086】
外科用人口心臓弁を下記のように製造した。折り返し開口部308及びブリッジ開口部309を含むリーフレット構造体300を図3に示されるパターンに従ってCO2レーザを用いてリーフレットクーポンから切断した。
【0087】
図3に示される、PEEKから製造された3つの保持要素400を、図5及び6に示されるように、リーフレット構造体300のブリッジ領域330のブリッジループ338に縫い付けた。保持要素400は保持要素開口部408を備え、保持要素開口部408はリーフレット構造体300上のブリッジ開口部309と位置合わせされる。得られるアセンブリの部分図を図2に示す。
【0088】
図3に示すとおり、リーフレットフレーム200及びベースフレーム500をレーザ切断し、リーフレットフレーム開口部208及びベースフレーム開口部508をそれぞれ含み、25mmOD及び0.4mm壁厚を有するコバルトクロム (MP35N)のチューブから電解研磨した。フレームをエタノールの超音波浴内で洗浄し、汚染物を除去した。ポリエステルニット布帛の3つのストリップをリーフレットフレーム上に包囲しそして縫い付けて、リーフレットフレーム200とリーフレット構造体300との間にクッションを提供した。ブリッジ領域330でリーフレット構造体300の2倍の厚さを収容するために十分に大きい(約0.254mm)、交連ポスト210のポストスロット217を提供した。図4に示されるリーフレットフレーム200のリーフレットアウトフロー端224から約3mmで残りのポリエステルニット布帛をトリミングした。図2に示されるように、各接合ネック340をポストスロット217内でポスト外側面212上にて保持要素400とともにスライドすることにより、保持要素400とともにリーフレット構造体300をリーフレットフレーム200上に配置した。図6に示されるように、保持要素開口部408をリーフレットフレーム200上でリーフレットフレーム開口部208と位置合わせし、縫合糸700で縫い付けた。リーフレット構造体300は折り返し部分324及び折り返し開口部308を取り付け縁に沿って含む。リーフレット外側面204に対して上にリーフレットフレーム200のリーフレットフレームインフロー端220に沿って折り返し部分324を折り曲げ、ここで折り返し部分324において折り返し開口部308はリーフレットフレーム200のリーフレットフレーム開口部208と一致し、そして、図7に示されるように、縫合糸700で縫い付けられた。
【0089】
直径約24mm及び長さ少なくとも10cmのポリエステルニット布帛のチューブを流れ軸に沿ってベースフレーム500を通して挿入した。ポリエステルニット布帛の布帛アウトフロー端をベースフレーム500のベースフレームアウトフロー端524に折り返し、ベースフレーム500においてベースフレーム開口部508を通して縫合糸700を用いて縫い付けた(図示せず)。ポリエステルニット布帛チューブの布帛インフロー端をベースフレーム500上に反転させ、そしてベースフレーム500のベースフレームインフロー端520に沿ってベースフレーム開口部508を通して縫合糸700を用いて縫い付けた。シリコーン縫製カフインサートをベースフレーム500上にそして反転されたポリエステルニット布帛チューブの内側に配置した。ポリエステルニット布帛チューブをベースフレーム500と縫製カフインサートとの間に押し込み、それにより、すべての弛みを縫製カフ600周囲で取り除いた。
【0090】
リーフレットフレーム200、リーフレット構造体300及び保持要素400を含むリーフレットフレームアセンブリ234をベースフレームに隣接して同軸的にそしてポリエステルニット布帛チューブの内部に配置した。ポリエステルニット布帛チューブをリーフレットフレームアウトフロー端224から約5mmでトリミングした。リーフレットフレーム200の3つのリーフレットウィンドーベース225の各々にて、3つの縫合糸700を用いてリーフレットウィンドーベース225でリーフレットフレーム200をベースフレーム500に縫合した。ポリエステルニット布帛のトリミングされた縁をリーフレットフレームアウトフロー端224で折り返した。トリミングされた縁をその下に押し込み、解れた縁を隠し、そしてリーフレットフレーム上でポリエステルニット布帛に縫い付けた。
【0091】
構造の詳細及びデバイス及び/又は方法の機能とともに種々の代替を含む、多くの特徴及び利点を先行の記載に示してきた。本開示は例示の目的のみであることが意図され、そしてそれ自体、網羅的であることが意図されない。種々の変更は、特に、構造、材料、要素、構成部品、部品の形状、サイズ及び配置に関する種々の変更は本開示の原理の範囲内での組み合わせを含めて、添付の特許請求の範囲が表現した用語の広い一般的な意味により示される全範囲でなされうることが当業者に明らかである。これらの種々の変更が添付の特許請求の範囲の本質及び範囲から逸脱しない程度まで、その中に包含されることが意図される。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8