(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】オキシンドール化合物およびその医薬組成物
(51)【国際特許分類】
C07D 401/06 20060101AFI20220620BHJP
A61K 31/4184 20060101ALI20220620BHJP
A61K 31/423 20060101ALI20220620BHJP
A61K 31/437 20060101ALI20220620BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20220620BHJP
A61K 31/497 20060101ALI20220620BHJP
A61K 31/501 20060101ALI20220620BHJP
A61K 31/506 20060101ALI20220620BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20220620BHJP
C07D 401/14 20060101ALI20220620BHJP
C07D 403/06 20060101ALI20220620BHJP
C07D 403/14 20060101ALI20220620BHJP
C07D 413/06 20060101ALI20220620BHJP
C07D 498/04 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
C07D401/06 CSP
A61K31/4184
A61K31/423
A61K31/437
A61K31/4439
A61K31/497
A61K31/501
A61K31/506
A61P25/28
C07D401/14
C07D403/06
C07D403/14
C07D413/06
C07D498/04 105
(21)【出願番号】P 2020215002
(22)【出願日】2020-12-24
(62)【分割の表示】P 2019177319の分割
【原出願日】2016-04-28
【審査請求日】2020-12-24
(32)【優先日】2015-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509011835
【氏名又は名称】エムユーエスシー ファウンデーション フォー リサーチ ディベロップメント
(73)【特許権者】
【識別番号】517375749
【氏名又は名称】ユー. エス. デパートメント オブ ベテランズ アフェアーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】クレイグ シー. ビーソン
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー シー. リンジー
(72)【発明者】
【氏名】ベーベル ローラー
(72)【発明者】
【氏名】ユリ カール ピーターソン
【審査官】二星 陽帥
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1432427(KR,B1)
【文献】国際公開第2014/160143(WO,A2)
【文献】特表2013-522376(JP,A)
【文献】特表2014-503527(JP,A)
【文献】NIU, R. et al.,Facile Synthesis of Azaarene-Substituted 3-Hydroxy-2-oxindoles via Bronsted Acid Catalyzed sp3 C-H Functionalization,Org. Lett.,2012年,Vol. 14,pp. 676-679
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 401/06 - 498/04
A61K 31/4184- 31/506
A61P 25/28
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下:
【化1】
【化2】
からなる群から選択される化合物、または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、式(I)の化合物
【化1】
、それらの化合物を含む医薬組成物およびそれらの化合物を使用する方法を対象とする。
本明細書に開示される化合物および組成物は、カルシウムストレスおよび酸化ストレスに
よって媒介されるミトコンドリア機能の損傷から保護し、変性疾患および障害の治療に有
用である。
【0002】
以下に引用されるまたは依拠する文献はすべて、参照により本明細書に明示的に組み込
まれる。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
ミトコンドリアは、ほとんどの真核細胞に存在する細胞小器官である。これらの主要な
機能の1つは、酸化的リン酸化であり、それによって、ブドウ糖または脂肪酸などの燃料
の代謝に由来するエネルギーが、ATPに転換されるプロセスであり、ATPは次いで、
エネルギーを要する様々な生合成反応および他の代謝活性を駆動するために用いられる。
ミトコンドリアは、それら自体のゲノムを持ち、ヒト細胞中では、核DNAとは別に16
,000塩基対を有するDNAの環を含む。各ミトコンドリアは、そのゲノムのコピーを
複数有することができ、個々の細胞は、何百ものミトコンドリアを有し得る。細胞エネル
ギーを供給する他、ミトコンドリアは、シグナル伝達、細胞分化、細胞死、ならびに細胞
周期および細胞増殖の制御などの、一連の他のプロセスにも関与する(McBrideら、Curr.
Biol.、2006年、16巻(14号):R551頁)。
【0004】
ミトコンドリアが、ATPを産生するとき、これらは、活性酸素種(ROS)を同時に
生成し、これは、細胞、ミトコンドリア、および身体の全体に循環し、より大きな損傷を
もたらす有害なフリーラジカルである。ROSの循環によって、活性窒素化合物の活性化
がもたらされ、これにより多くの変性疾患に関連するDNA中の遺伝子が誘発されるまた
は活性化される。各ミトコンドリアについてのDNA(mtDNA)は、ミトコンドリア
自体の膜内で、保護されないままの状態にある。細胞の核中のDNA(nDNA)と比較
して、mtDNAは、それが産生するフリーラジカルおよびROSによって容易に損傷さ
れる。自由に浮遊するmtDNAは、nDNAと関連する保護手段を欠いており、したが
って、複数の突然変異を受ける。保護手段を欠いていることから、mtDNAへの突然変
異がnDNAへの突然変異よりも10倍から20倍高い頻度で起こることが予想されてい
る。
【0005】
ミトコンドリア損傷および/または機能障害は、様々な疾患状態に寄与する。一部の疾
患は、ミトコンドリアゲノムにおける突然変異または欠失によるものである。ミトコンド
リアは、それらの宿主細胞よりも速いターンオーバー速度で分裂し、増殖し、これらの複
製は、核ゲノムの制御下にある。閾となる割合の、細胞中のミトコンドリアに欠陥がある
場合、および閾となる割合の、組織内のかかる細胞が、欠陥があるミトコンドリアを有す
る場合、組織または臓器機能障害の症状が起こり得る。実際に、任意の組織が影響される
恐れがあり、異なる組織が関与する程度に応じて、幅広い症状が存在し得る。
【0006】
受精卵は、正常なミトコンドリアおよび遺伝子的に欠陥があるミトコンドリアの両方を
含有し得る。この卵子の分裂中における、異なる組織への欠陥があるミトコンドリアの分
離は、確率過程であり、所与の組織または細胞内の欠陥があるミトコンドリア対正常ミト
コンドリアの比も、確率過程である(細胞内のミトコンドリアのターンオーバーにおいて
、欠陥があるミトコンドリアゲノムについての正または負の選択があり得るが)。したが
って、様々な異なる病理的表現型は、ミトコンドリアDNA中のある特定の点突然変異か
ら現れ得る。逆に、類似の表現型は、ミトコンドリアDNA内の異なる遺伝子に影響を及
ぼす突然変異または欠失から現れ得る。先天性ミトコンドリア病における臨床症状は、し
ばしば、脳、筋肉、視神経、および心筋のような、高いエネルギーが要求される分裂終了
組織において発現するが、一部で、発生中のミトコンドリアの分離に応じておよび経時的
なミトコンドリアのターンオーバーの動力学に応じて、内分泌腺、肝臓、胃腸管、腎臓、
および造血組織を含む、他の組織もやはり関与する。
【0007】
遺伝する、欠陥があるミトコンドリアを伴う先天性障害の他に、後天性ミトコンドリア
損傷および/または機能障害は、疾患、特に、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハン
チントン病などの老化に伴う神経変性障害に寄与する。ミトコンドリアDNA中の体細胞
突然変異の出現率は、年齢と共に指数関数的に上がり;呼吸鎖活性の減弱は、高齢者にお
いて広く見出される。ミトコンドリア機能障害はまた、興奮毒性のニューロン損傷、例え
ば、発作または虚血を伴うものなどにも関与している。
【0008】
ミトコンドリア損傷および/または機能障害に関与する病因を伴う他の疾患には、統合
失調症、双極性障害、認知症、てんかん、脳卒中、循環器疾患、網膜変性疾患(例えば、
加齢黄斑変性、シュタルガルト病、緑内障、網膜色素変性、および視神経変性)、ならび
に真性糖尿病が含まれる。これらの表面上無関係の状態をつなぐと考えられる共通の糸は
、酸化ストレスを引き起こす細胞損傷である。酸化ストレスは、活性酸素の産生と、反応
性中間体を容易に解毒するかまたは生じた損傷を容易に修復する生体系の能力との間の不
均衡によって引き起こされる。生命のすべての形態は、これらの細胞内の還元的環境を維
持する。この還元的環境は、代謝エネルギーの一定の供給の元で、還元された状態を維持
する酵素によって保持される。この正常なレドックス状態が撹乱されると、タンパク質、
脂質、およびDNAを含む、細胞のすべての構成成分を損傷する過酸化物およびフリーラ
ジカルの産生を通して、毒性作用が引き起こされ得る。
【0009】
ミトコンドリア損傷および/または機能障害は、変性疾患に特に寄与する。変性疾患は
、患部組織または臓器の機能もしくは構造が、経時的に進行性に変質する疾患である。変
性疾患のいくつかの例は、網膜変性疾患、例えば、加齢黄斑変性、シュタルガルト病、緑
内障、網膜色素変性、および視神経変性;筋萎縮性側索硬化症(ALS)、例えば、ルー
・ゲーリック病;アルツハイマー病;パーキンソン病;多系統萎縮症;ニーマン・ピック
病;アテローム性動脈硬化症;進行性核上性麻痺;がん;テイ・サックス病;糖尿病;心
疾患;円錐角膜;炎症性腸疾患(IBD);前立腺炎;変形性関節症;骨粗鬆症;関節リ
ウマチ;およびハンチントン病である。
【0010】
ミトコンドリア損傷および/または機能障害が関与する変性疾患の治療は、現在まで、
ミトコンドリアの呼吸鎖の特定のエレメントによって使用されるビタミンおよび補因子の
投与を要する。コエンザイムQ(ユビキノン)、ニコチン酸アミド、リボフラビン、カル
ニチン、ビオチン、およびリポ酸は、一時的な恩恵がある患者において、特に、これらの
補因子のうちの1つの原発性欠損症から直接生じる障害において使用される。しかしなが
ら、単発的な事例において有用であっても、かかる代謝性補因子またはビタミンのうちで
、ミトコンドリア損傷および/または機能障害が関与する変性疾患を治療することにおけ
る診療において一般的な効用を有すると示されたものはない。
【0011】
したがって、ミトコンドリア損傷および/または機能障害を伴う上記障害もしくは状態
に罹患したまたは感受性である対象の治療のための新しい薬物療法の必要性が存在する。
特に、現在利用可能であるものよりも改善された1つまたは複数の特性(安全性プロファ
イル、効力または物理特性など)を有する新しい薬物の必要性が存在する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0012】
【文献】McBrideら、Curr.Biol.、2006年、16巻(14号):R551頁
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の要旨
本発明は、式(I)の化合物:
【化2】
[式中:
R
1およびR
2は、互いに独立して、水素、低級アルキルまたはハロゲンであり;
R
3は、-CF
3またはピペリジンで任意選択で置換されている、分枝または非分枝の
低級アルキルであり;
R
4は、(i)アルコキシ、ヒドロキシ、-OC(O)CH
3、-OC(O)CH
2O
CH
3、-OC(O)-低級アルキル、-OC(O)NHCH
2CH
2OCH
2CH
2O
H、-OSO
2N(CH
3)
2もしくは-OC(O)N(CH
3)
2で独立に、任意選択
で一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル;
(ii)メチル-1H-インダゾリル、
(iii)ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、
(iv)ベンゾ[d]イミダゾリル、
(v)ベンゾイル-1H-インドリル、
(vi)ベンゾ[d]オキサゾリル、
(vii)オキサゾロ[4,5-b]ピリジニルまたは
(viii)1つもしくは複数の環炭素がNによって置き換えられている6員のヘテロ
アリール基
であり;
R
5は、水素、ヒドロキシル、-CH
2-ピリダジニル、-OR
6、-NHR
6である
か、または存在せず;
R
6は、-C(O)-ピリジニル、-P(O)(OCH
2CH
3)
2、-C(O)CH
2OCH
3、-C(O)N(CH
3)
2、-C(O)-O-1,3-ジオキソラン-4-
イル)メチル、-SO
2-フェニルメチルまたは-C(O)-フェニルであり;
記号
【化3】
は、単結合もしくは二重結合を示す]または薬学的に許容されるその塩を対象とする。
【0014】
本発明はまた、上記化合物を含有する医薬組成物ならびに変性疾患および障害を治療す
る方法を対象とする。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の詳細な説明
本明細書において用いられる専門用語は、特定の実施形態を記載する目的のためであり
、限定することを意図しているものではないということを理解されたい。さらに、本明細
書に記載したものと類似のまたは同等の任意の方法、デバイスおよび材料を、本発明の実
行または試験において使用することができるが、ある特定の方法、デバイスおよび材料を
ここで記載する。
【0016】
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、単独でまたは他の基と組み合わせて
、1から20個の炭素原子、一実施形態では、1から16個の炭素原子、別の実施形態で
は、1から10個の炭素原子の分枝鎖または直鎖の一価の飽和脂肪族炭化水素基を意味す
る。
【0017】
本明細書で使用される場合、用語「アルケニル」とは、単独でまたは他の基と組み合わ
せて、オレフィン性結合を有する直鎖または分枝の炭化水素残基を意味する。
【0018】
用語「シクロアルキル」とは、3から10個の、一実施形態では、3から6個の炭素原
子の一価のモノまたはポリ炭素環式基を意味する。本用語は、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、アダマンチル
、インダニルなどの基によってさらに例示される。一実施形態では、「シクロアルキル」
部分は、1つ、2つ、3つまたは4つの置換基で任意選択で置換することができる。別段
特に示されない限り、各置換基は、独立に、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、
ヒドロキシルまたは酸素であり得る。シクロアルキル部分の例には、それらだけに限らな
いが、任意選択で置換されているシクロプロピル、任意選択で置換されているシクロブチ
ル、任意選択で置換されているシクロペンチル、任意選択で置換されているシクロペンテ
ニル、任意選択で置換されているシクロヘキシル、任意選択で置換されているシクロヘキ
シレン、任意選択で置換されているシクロヘプチルなどまたは本明細書において特に例示
されるものが含まれる。
【0019】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、炭素環原子のうちの1、2または3個が、N、Oま
たはSなどのヘテロ原子により置き換えられている、単環もしくは多環式のアルキル環を
意味する。ヘテロシクロアルキル基の例には、それらだけに限らないが、モルホリニル、
チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル
、テトラヒドロフラニル、1,3-ジオキサニルなどが含まれる。ヘテロシクロアルキル
基は、置換されなくても置換されてもよく、結合は、これらの炭素フレームを通して、ま
たは適切な場合、これらのヘテロ原子を通してのものであり得る。
【0020】
用語「低級アルキル」とは、単独でまたは他の基と組み合わせて、1から9個の炭素原
子、別の実施形態では、1から6個の炭素原子、さらなる実施形態では、1から4個の炭
素原子の分枝鎖または直鎖のアルキル基を意味する。本用語は、例えば、メチル、エチル
、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、s-ブチル、イソブチル、t-ブチル、n
-ペンチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、2-エチルブチルなどの基によってさら
に例示される。
【0021】
用語「アリール」とは、少なくとも1つの芳香族環を有する6から12個の炭素原子の
芳香族のモノもしくはポリ炭素環式基を意味する。かかる基の例には、それらだけに限ら
ないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン、1,2-ジヒ
ドロナフタレン、インダニル、1H-インデニルなどが含まれる。
【0022】
アルキル、低級アルキルおよびアリール基は、置換されても置換されなくてもよい。置
換されている場合、一般的に例えば、存在する1から4個の置換基がある。これらの置換
基は、これらが結合されているアルキル、低級アルキルまたはアリール基と共に環を任意
選択で形成することができる。置換基は、例えば、炭素含有基、例えば、アルキル、アリ
ール、アリールアルキル(例えば、置換および非置換フェニル、置換および非置換ベンジ
ル)など;ハロゲン原子およびハロゲン含有基、例えば、ハロアルキル(例えば、トリフ
ルオロメチル)など;酸素含有基、例えば、アルコール(例えば、ヒドロキシル、ヒドロ
キシアルキル、アリール(ヒドロキシル)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、
アリールオキシ、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、別の実施形態では、例
えば、メトキシおよびエトキシなど)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデヒド)、
ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニ
ル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル(arycarbonylalkyl))
、酸(例えば、カルボキシ、カルボキシアルキル)、酸誘導体、例えば、エステル(例え
ば、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ
、アルキルカルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノ-ま
たはジ-アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノ-またはジ-アル
キルアミノカルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバメート(例えば、
アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキ
シ、モノ-またはジ-アルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキ
シ(arylminocarbonloxy))および尿素(例えば、モノ-もしくはジ-アルキルアミノカ
ルボニルアミノまたはアリールアミノカルボニルアミノ)など;窒素含有基、例えば、ア
ミン(例えば、アミノ、モノ-またはジ-アルキルアミノ、アミノアルキル、モノ-また
はジ-アルキルアミノアルキル)、アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル
)、ニトロなど;硫黄含有基、例えば、チオール、チオエーテル、スルホキシドおよびス
ルホン(例えば、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキル
チオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリール
チオ、アリールスルフィニル(arysulfinyl)、アリールスルホニル(arysulfonyl)、ア
リールチオアルキル(arythioalkyl)、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホ
ニルアルキル)など;ならびに1個または複数のヘテロ原子を含有する複素環式基(例え
ば、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジニ
ル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、
テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピ
ペリジル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベン
ゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、イ
ンダゾリル、インドリニル、7-アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソク
マリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル(naphthridinyl)、シンノリ
ニル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニ
ル、クロマニル、イソクロマニル、フタラジニルおよびカルボリニル)を含むことができ
る。
【0023】
用語「ヘテロアリール」とは、N、O、およびSから選択される1個、2個、または3
個の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子はCである、少なくとも1つの芳香族環を有す
る、5から12個の原子の芳香族単環もしくは多環式基を意味する。ヘテロアリール基の
1個または2個の環炭素原子は、カルボニル基で置き換えることができる。
【0024】
前述のヘテロアリール基は、1つ、2つ、または3つの置換基で独立に、置換すること
ができる。置換基は、例えば:炭素含有基、例えば、アルキル、アリール、アリールアル
キル(例えば、置換および非置換フェニル、置換および非置換ベンジル)など;ハロゲン
原子およびハロゲン含有基、例えば、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)など
;酸素含有基、例えば、アルコール(例えば、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アリ
ール(ヒドロキシル)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、アリールオキシ、ア
ルコキシアルキル、アリールオキシアルキル)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデ
ヒド)、ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリール
カルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル)、酸(例えば
、カルボキシ、カルボキシアルキル)、酸誘導体、例えば、エステル(例えば、アルコキ
シカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカ
ルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノ-またはジ-アル
キルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノ-またはジ-アルキルアミノカ
ルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバメート(例えば、アルコキシカ
ルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、モノ-ま
たはジ-アルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキシ)など、お
よび尿素(例えば、モノ-もしくはジ-アルキルアミノカルボニルアミノまたはアリール
アミノカルボニルアミノ);窒素含有基、例えば、アミン(例えば、アミノ、モノ-また
はジ-アルキルアミノ、アミノアルキル、モノ-またはジ-アルキルアミノアルキル)、
アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル)、ニトロなど;硫黄含有基、例え
ば、チオール、チオエーテル、スルホキシドおよびスルホン(例えば、アルキルチオ、ア
ルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニ
ルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリ
ールスルホニル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスル
ホニルアルキル)など;ならびに1個または複数のヘテロ原子を含有する複素環式基(例
えば、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジ
ニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル
、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、
ピペリジル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベ
ンゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、
インダゾリル、インドリニル、7-アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソ
クマリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニ
ル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニル、クロマニル、
イソクロマニル、フタラジニル、ベンゾチアゾリル(benzothiazoyl)およびカルボリニ
ル)を含むことができる。
【0025】
本明細書で使用される場合、用語「アルコキシ」とは、アルキル-O-を意味し;「ア
ルコイル(alkoyl)は、アルキル-CO-を意味する。アルコキシ置換基またはアルコキ
シ含有置換基は、例えば、1つまたは複数のアルキル基によって置換することができる。
【0026】
本明細書で使用される場合、用語「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素
基を意味し、別の実施形態では、フッ素、塩素または臭素基を意味し、さらなる実施形態
では、臭素または塩素基を意味する。
【0027】
式Iの化合物は、1個または複数の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋な
鏡像異性体、鏡像異性体の混合物、例えば、ラセミ体、光学的に純粋なジアステレオ異性
体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ体またはジアステレオ異性
体ラセミ体の混合物の形態で存在することができる。光学活性な形態は、例えば、不斉合
成または不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤または溶離液によるクロマトグラフィー
)による、ラセミ体の分割により得ることができる。本発明は、これらの形態のすべてを
包含する。
【0028】
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容される塩」とは、式(I)の化合物の
任意の薬学的に許容される塩を意味する。塩は、無機酸および有機酸ならびに無機塩基お
よび有機塩基を含む、薬学的に許容される非毒性の酸および塩基から調製することができ
る。かかる酸には、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン
酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタ
ミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マン
デル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、
コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p-トルエンスルホン酸などが含まれる。代表的な
実施形態には、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸およびメタンスル
ホン酸が含まれる。許容される塩基塩には、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウ
ム)塩、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)塩およびアルミニウム
塩が含まれる。
【0029】
本発明の一実施形態では、式(I)の化合物:
【化4】
[式中、
R
1およびR
2は、互いに独立して、水素、低級アルキルまたはハロゲンであり;
R
3は、-CF
3またはピペリジンで任意選択で置換されている、分枝または非分枝の
低級アルキルであり;
R
4は、(i)アルコキシ、ヒドロキシ、-OC(O)CH
3、-OC(O)CH
2O
CH
3、-OC(O)-低級アルキル、-OC(O)NHCH
2CH
2OCH
2CH
2O
H、-OSO
2N(CH
3)
2もしくは-OC(O)N(CH
3)
2で独立に、任意選択
で一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル;
(ii)メチル-1H-インダゾリル、
(iii)ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、
(iv)ベンゾ[d]イミダゾリル、
(v)ベンゾイル-1H-インドリル、
(vi)ベンゾ[d]オキサゾリル、
(vii)オキサゾロ[4,5-b]ピリジニルまたは
(viii)1つもしくは複数の環炭素がNによって置き換えられている6員のヘテロ
アリール基
であり;
R
5は、水素、ヒドロキシル、-CH
2-ピリダジニル、-OR
6、-NHR
6である
か、または存在せず;
R
6は、-C(O)-ピリジニル、-P(O)(OCH
2CH
3)
2、-C(O)CH
2OCH
3、-C(O)N(CH
3)
2、-C(O)-O-1,3-ジオキソラン-4-
イル)メチル、-SO
2-フェニルメチルまたは-C(O)-フェニルであり;
記号
【化5】
は、単結合もしくは二重結合を示す]または薬学的に許容されるその塩が提供される。
【0030】
本発明の別の実施形態では、R1が水素である、式Iの化合物が提供される。
【0031】
本発明の別の実施形態では、R1が低級アルキルまたはハロゲンである、式Iの化合物
が提供される。
【0032】
本発明の別の実施形態では、R1がメチルまたは塩素である、式Iの化合物が提供され
る。
【0033】
本発明の別の実施形態では、R2が水素である、式Iの化合物が提供される。
【0034】
本発明の別の実施形態では、R3が非置換低級アルキルである、式Iの化合物が提供さ
れる。
【0035】
本発明の別の実施形態では、R3が、メチル、エチル、ペンチル、ブチル、イソブチル
、イソペンチルまたはメチルペンチルである、式Iの化合物が提供される。
【0036】
本発明の別の実施形態では、R3が、トリフルオロエチルである、式Iの化合物が提供
される。
【0037】
本発明の別の実施形態では、R4が非置換フェニルである、式Iの化合物が提供される
。
【0038】
本発明の別の実施形態では、R4が、アルコキシまたはヒドロキシで独立に、一置換、
二置換もしくは三置換されているフェニルである、式Iの化合物が提供される。
【0039】
本発明の別の実施形態では、R4が、アルコキシ、ヒドロキシ、-OC(O)CH3、
-OC(O)CH2OCH3、-OC(O)-低級アルキル、-OC(O)NHCH2C
H2OCH2CH2OH、-OSO2N(CH3)2または-OC(O)N(CH3)2
で独立に、二置換されているフェニルである、式Iの化合物が提供される。
【0040】
本発明の別の実施形態では、R4が、メチル-1H-インダゾリル、ベンゾ[d][1
,3]ジオキソリル、ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾイル-1H-インドリル、ベン
ゾ[d]オキサゾリルまたはオキサゾロ[4,5-b]ピリジニルである、式Iの化合物
が提供される。
【0041】
本発明の別の実施形態では、R4が、1つまたは複数の環炭素がNにより置き換えられ
ている6員のヘテロアリール基である、式Iの化合物が提供される。
【0042】
本発明の別の実施形態では、R4が、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルまたは
ピリジニルである、式Iの化合物が提供される。
【0043】
本発明の別の実施形態では、R5が、水素またはヒドロキシである、式Iの化合物が提
供される。
【0044】
本発明の別の実施形態では、R5が、-OR6または-NHR6である、式Iの化合物
が提供される。
【0045】
本発明の別の実施形態では、R6が、-C(O)-ピリジニルまたは-C(O)-フェ
ニルである、式Iの化合物が提供される。
【0046】
本発明の別の実施形態では、R6が、-C(O)CH2OCH3、-C(O)N(CH
3)2または-C(O)-O-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルである、式Iの
化合物が提供される。
【0047】
本発明の別の実施形態では、R6が、-P(O)(OCH2CH3)2である、式Iの
化合物が提供される。
【0048】
本発明の別の実施形態では、上記化合物が
3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3-(3,4
,5-トリメトキシベンジル)インドリン-2-オン;
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルイソニコチネート;
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルアセテート;
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニル2-メトキシアセテート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルイソニコチネート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルピコリネート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルジエチルホスフェート;
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニル2-メトキシアセテート;
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニルブチレート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルジメチルカルバメート;
(1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル(5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒド
ロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソインドリン-3-イル)カーボネート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)カ
ルバモイル)オキシ)-3-メトキシベンジル)-2-オキソインドリン-3-イルベン
ゾエート;
2-((5-クロロ-1-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-6-メ
トキシフェニルジメチルカルバメート;
3-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イ
ル)メチル)インドリン-2-オン;
1-ブチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチル)-2-オキ
ソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-2-オキ
ソ-1-プロピルインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-エチル-3-ヒド
ロキシ-5-メチルインドリン-2-オン;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-ブチル-3-ヒド
ロキシインドリン-2-オン;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-3-ヒドロキシ-1-
イソブチルインドリン-2-オン;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソペンチル-2
-オキソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソブチル-5-
メチル-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソペンチル-5
-メチル-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-5-クロロ-1-エチ
ル-3-ヒドロキシインドリン-2-オン、
1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3,4-ジメトキシベンジル)-5-メチル-2-
オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート;
3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ-1-プ
ロピルインドリン-3-イルジメチルカルバメート;
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-5-クロロ-1-メチ
ル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート;
5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン;
5-メチル-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチレン)インドリン-2-オン
;
5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(ピラジン-2-イルメチル)インドリ
ン-2-オン;
1-エチル-5-メチル-3-(ピラジン-2-イルメチレン)インドリン-2-オン;
1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチレン)インドリン-2-オン;
1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オン;
1,5-ジメチル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オン;
N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)イ
ンドリン-3-イル)ニコチンアミド;
1-メチル-3-(ピリダジン-3-イルメチレン)インドリン-2-オン;
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチレン)-5-クロロ-1-エ
チルインドリン-2-オン;
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-プロピル-3-(ピラジン-2-イルメチル)インド
リン-2-オン;
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-メチル-3-(ピリジン-4-イルメチル)インドリ
ン-2-オン;
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-プロピル-3-(ピリダジン-4-イルメチル)イン
ドリン-2-オン;
3-ヒドロキシ-1-メチル-3-(ピリジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン
;
(E)-3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチレン)-5-クロロ
-1-メチルインドリン-2-オン;
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-1-メチル-2
-オキソインドリン-3-イル)ニコチンアミド;
1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オ
ン;
1-エチル-5-メチル-3,3-ビス(ピリダジン-4-イルメチル)インドリン-2
-オン;
1-プロピル-3,3-ビス(ピリダジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン;
1-エチル-3-ヒドロキシ-5-メチル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インド
リン-2-オン;
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-5-クロロ-1
-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)イソニコチンアミド;
3-(ベンゾ[d]オキサゾール-2-イルメチレン)-5-クロロ-1-メチルインド
リン-2-オン;
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-5-クロロ-2
-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)ベンズアミド;
1-メチル-3-(オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-2-イルメチレン)インドリン
-2-オン;
5-クロロ-2-オキソ-1-(2-(ピペリジン-1-イル)エチル)-3-(ピリジ
ン-2-イルメチル)インドリン-3-イルジメチルカルバメート;
N-(3-((3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソ-1-プロピル
インドリン-3-イル)ベンズアミド;
N-(5-クロロ-1-エチル-2-オキソ-3-(ピリジン-2-イルメチル)インド
リン-3-イル)-4-メチルベンゼンスルホンアミド;
3-(1-エチル-5-メチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)
メチル)-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
1,1-ジメチル-3-(3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチル
)-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素;
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-2-オキソ-1
-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-1
-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-2
-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(1,5-ジメチル-2-オキソ-3-(3,4,5-トリメトキシベンジル)イン
ドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(1-エチル-2-オキソ-3-(3,4,5-トリメトキシベンジル)インドリン
-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-エチル-
2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-メチル-
2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ-
1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-5-メチル-
2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;または
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニルジメチルスルファメート
である、式Iの化合物が提供される。
【0049】
本発明の別の実施形態では、治療有効量の式Iによる化合物、または薬学的に許容され
るその塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物が提供される。
【0050】
本発明の別の実施形態では、治療有効量の式Iによる化合物または薬学的に許容される
その塩および薬学的に許容される担体を、変性疾患または障害の治療を必要とする患者に
投与するステップを含む、変性疾患または障害を治療するための方法が提供される。さら
なる実施形態では、変性疾患または障害は、網膜色素変性である。
【0051】
本発明の別の実施形態では、治療有効量の式Iによる化合物または薬学的に許容される
その塩および薬学的に許容される担体を、網膜変性疾患の治療を必要とする患者に投与す
るステップを含む、網膜変性疾患を治療する方法が提供される。
【0052】
本発明の別の実施形態では、カルシウム誘発もしくはオキシダント誘発ミトコンドリア
損傷の予防またはそれに感受性である細胞中のミトコンドリアの呼吸能の喪失を予防する
ための方法であって、カルシウム誘発もしくはオキシダント誘発ミトコンドリア損傷また
はミトコンドリアの呼吸能の喪失が、開放型コンフィグレーションをとるcGMP依存性
陽イオンチャネルの数を増加させCa2+を細胞に流入させる過量のcGMPを含み、前
記方法が、細胞を、有効量の式Iによる化合物または薬学的に許容されるその塩と接触さ
せるステップを含む、方法が提供される。
【0053】
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のいずれか1種または本発明の
化合物もしくは薬学的に許容されるその塩のうちのいずれかの組合せ物は、当技術分野で
公知の通常のおよび許容される方法のうちいずれかによって、単独でまたは組み合わせて
投与される。したがって、本化合物または組成物は、例えば、眼科的に、経口で(例えば
、頬側口腔)、舌下に、非経口で(例えば、筋肉内に、静脈内に、または皮下に)、直腸
に(例えば、坐剤または洗液により)、経皮的に(例えば、皮膚エレクトロポレーション
)または吸入により(例えば、エアロゾルにより)、および錠剤または懸濁液を含む、固
体、液体または気体用量の形態で、投与することができる。投与は、連続治療による単一
の単位剤形でまたは単回投与治療において、適宜行うことができる。治療用組成物はまた
、パモ酸などの親油性塩と併せた、油エマルションもしくは分散液の形態、または皮下も
しくは筋肉内投与のための生分解性徐放組成物の形態であり得る。
【0054】
本明細書中の組成物の調製のための有用な医薬用担体は、固体、液体または気体であり
得る。したがって、本組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、散剤、腸溶性コーティ
ングまたは他の保護配合物(例えば、イオン交換樹脂への結合または脂質-タンパク質小
胞での包装)、徐放配合物、溶液、懸濁液、エリキシル剤、エアロゾルなどの形態を取る
ことができる。担体は、石油、動物、植物または合成起源のもの、例えば、ラッカセイ油
、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などを含む、様々な油から選択することができる。水、食塩水
、水性ブドウ糖、およびグリコールは、特に(血液と等張の場合)注射剤用の、代表的な
液体担体である。例えば、静脈内投与用の配合物は、有効成分(単数または複数)の無菌
の水溶液を含み、これは、固体有効成分(単数または複数)を水に溶解して、水溶液を生
成し、そしてこの溶液を無菌にすることにより調製される。適当な医薬品添加剤には、デ
ンプン、セルロース、タルク、ブドウ糖、乳糖、タルク、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉
、白亜、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモ
ノステアレート、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレングリコール、
水、エタノールなどが含まれる。本組成物は、従来の医薬品添加物、例えば、保存剤、安
定化剤、湿潤剤または乳化剤、浸透圧を調整するための塩、緩衝液などを施すことができ
る。適当な医薬用担体およびこれらの配合物は、E. W. MartinによるRemington's Pha
rmaceutical Sciencesに記載されている。いずれの場合も、かかる組成物は、レシピエ
ントへの適切な投与のために適切な剤形を調製するために、有効量の活性化合物を適当な
担体と共に含有する。
【0055】
本発明の化合物の用量は、多数の因子、例えば、投与の方式、対象の年齢および体重、
ならびに治療しようとする対象の状態などに依存し、最終的に、担当医または獣医師によ
って決定される。担当医または獣医師によって決定される活性化合物のこのような量は、
本明細書で、および特許請求の範囲において、「治療有効量」と言われる。例えば、本発
明の化合物の用量は、典型的には、1日当たり約1から約1000mgの範囲内である。
一実施形態では、治療有効量は、1日当たり約1mgから約500mgの量となる。
【0056】
本発明における一般式Iの化合物は、官能基において誘導体化されて、in vivo
で転換され親化合物に戻ることが可能である誘導体を生成することができることが理解さ
れる。in vivoで一般式Iの親化合物を生成することが可能である、生理的に許容
されるおよび代謝的に不安定な誘導体もまた、本発明の範囲内である。
【0057】
本発明の化合物は、市販の出発物質で開始し、一般的な合成技法および当業者に公知の
手順を利用して調製することができる。化学薬品は、例えば、Aldrich社、Arg
onaut Technologies社、VWR社およびLancaster社などの
企業から購入することができる。クロマトグラフィー供給材料および装置は、例えば、A
naLogix,Inc、Burlington、Wis.;Biotage AB、C
harlottesville、Va.;Analytical Sales and
Services,Inc.、Pompton Plains、N.J.;Teledy
ne Isco、Lincoln、Nebr.;VWR International、
Bridgeport、N.J.;Varian Inc.、Palo Alto、Ca
lif.、およびMultigram II Mettler Toledo Inst
rument Newark、Del.Biotageなどの企業から購入することがで
き、ISCOおよびAnalogixカラムは、標準のクロマトグラフィーに使用される
事前包装されたシリカゲルカラムである。
【0058】
式Iの化合物は、以下のスキーム:
スキーム1
【化6】
に従って調製することができる。
【0059】
スキーム1に示される通り、式(I)の化合物は、触媒量のヨウ化ナトリウム、ヨウ化
カリウム、またはこの変換を容易にすることができる任意の無機塩の存在下で、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの塩
基性条件下で、R1およびR2の置換パターン[R1およびR2は、例えば、水素、アル
キル、メチル、エチル、クロロ-、ブロモ-、ヨード、または任意のアルキルもしくはハ
ロゲン化物であり得、一般の民間供給業者(Fisher Scientific社、V
WR社、Aldrich社、Ryan Scientific社など)から購入すること
ができる]を有する出発イサチン(i)を、R3-Xと反応させることにより作製するこ
とができる。R3は、例えば、アルキル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル
、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、イソヘキシル、3-アジドプロピル、ペン
タ-4-イン-1-イル、3-モルホリノプロピル(Sun, Connie L.;Li, Xiaoyuan
;Zhu, YanのPCT国際公開(2009年)、WO2009139834 A1 20
091119を参照のこと)、ピペリジン-1-イル)エチル、フェネチル、または炭化
水素鎖の任意の他の一般の組成として定義することができる。この反応は、(市販品から
購入した)無水アセトニトリルまたは無水N,N-ジメチルホルムアミド中で行うことが
できる。R3がペンタ-4-イン-1-イルである、中間体iiの場合では、別の反応を
行って、必要な脱離基Xを調製することができる。これは、ジクロロメタンなどの溶媒中
で、塩基性条件下(例えば、トリエチルアミン)で、市販の塩化トシルを使用して、市販
のペンタ-4-イン-1-オールを、ペンタ-4-イン-1-イル4-メチルベンゼンス
ルホネートに転換することにより行うことができる。式Iの化合物は、アミン塩基、例え
ば、ジエチルアミン、ジメチルアミン、ジ-イソプロピルアミン、プロリン、またはその
任意の置換などの存在下で、任意のケトンと中間体iiを反応させることにより作製する
ことができる。R4は、例えば、水素、アリール、フェニル、インドリン、2-ピリジニ
ル、2-ピリジル、6-メトキシピリジン-2-イル、2,6-ジメトキシピリジン-3
-イル、6-エチニルピリジン-2-イル、またはその中で任意の他の芳香族誘導体であ
り得る。R5は、例えば、ヒドロキシル、アミン、水素、ベンゾエート、メチルカーボネ
ートまたはtert-ブチルカーボネート、N,N-ジメチルカルバメート、または窒素
が単独でアルキル化されるかもしくは二重にアルキル化されるカルバメート、または窒素
が単独でアルキル化されるかもしくは二重にアルキル化されるスルファメートであり得る
。これは、Allu, Sureshら、Tetrahedron Letters(2011年)、52巻(32号)
、4080~4083頁;Pandeya, S.ら、Acta Ciencia Indica、Chemistry(200
7年)、33巻(4号)、549~561頁;Macaev, F.Z.ら、Chemistry of Hetero
cyclic Compounds(New York、NY、United States)(2007年)、43巻(3号)
、298~305頁;ならびにLopez-Alvarado、PilarおよびAvendano、Carmen Synthes
is(2002年)、(1巻)、104~110頁で概説されたプロトコールと類似のやり
方で作製される。R6は、-C(O)-ピリジニル、-P(O)(OCH
2CH
3)
2、
-C(O)CH
2OCH
3、-C(O)N(CH
3)
2、-C(O)-O-1,3-ジオ
キソラン-4-イル)メチルおよび-C(O)-フェニルを定義されることができる。
スキーム2
【化7】
【0060】
スキーム2に示される通り、式IIの化合物は、触媒量のヨウ化ナトリウム、ヨウ化カ
リウム、またはこの変換を容易にすることができる任意の無機塩の存在下で、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの塩基
性条件下で、例えば、水素、アルキル、メチル、エチル、クロロ-、ブロモ-、ヨード、
または任意の他のアルキルもしくはハロゲン化物であり得、一般の民間供給業者から購入
することができるR1およびR2の置換パターンを有する出発イサチン(i)を、R3-
Xと反応させることにより、作製することができる。この反応は、無水アセトニトリルま
たは無水N,N-ジメチルホルムアミド中で行うことができる。R3は、アルキル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、
イソヘキシル、3-アジドプロピル、ペンタ-4-イン-1-イル、3-モルホリノプロ
ピル(Sun, Connie L.;Li, Xiaoyuan;Zhu, YanのPCT国際公開(2009年)、
WO2009139834 A1 20091119を参照のこと)、ピペリジン-1-
イル)エチル、フェネチル、または炭化水素鎖の任意の他の一般の組成として定義するこ
とができる。中間体iiについてペンタ-4-イン-1-イルの場合では、別の反応を行
って、必要な脱離基Xを調製することができる。これは、ジクロロメタンなどの溶媒中で
、塩基性条件下(例えば、トリエチルアミン)で市販の塩化トシルを使用して、一般に市
販のペンタ-4-イン-1-オールを、ペンタ-4-イン-1-イル4-メチルベンゼン
スルホネートに転換することにより行うことができる。中間体iiiは、一般の還元剤(
例えば、NaBH
4、BH
3、DIBAL)を使用して中間体iiを還元し、その後それ
を保護することにより作製することができ、R6は、メチル、イソブチル、tert-ブ
チル、フェニル、メチルエーテル、エチルエーテル、ジメチルアミン、または任意の他の
エーテル、ポリ置換アミン、アルキルまたはアリール基として定義することができる。こ
の保護は、(4オングストローム分子ふるいの下で貯蔵されたFisher Scien
tific社から購入した)無水ジクロロメタンまたは(一般の供給業者から購入した)
無水THFのような溶媒中で、塩基性条件(例えば、NEt3 DIPEA、DMAP)
下で行うことができる。式IIの化合物は、中間体iiiを中間体vと反応させることに
より作製することができる。中間体vは、中間体ivから作製することができる。中間体
ivは、市販のベンズアルデヒド主鎖上での変種であり得、R7、R8、およびR9は、
水素、メチルエーテル、アルキルエーテル、またはその中の誘導体であり得る。中間体i
vのフェノールのモチーフの保護は、ギ酸塩をもたらすことができる、塩基性条件(例え
ば、NaH、NEt3、DMAP、DIPEA)下で行うことができ、R6は、市販品に
由来するアルキル、メチル、イソプロピル、フェニル、t-ブチル、オキシ-メチル、ま
たはオキシ-tertブチルであり得る。Yは、例えば、塩化物、臭化物、またはter
tブチルカーボネートなどであり得る。中間体ivを生成するためのアルデヒドの還元は
、NaBH
4、DIBAL、BH
3または任意の他の一般の還元剤など一般の還元試薬(
regent)を使用して行うことができる。反応は、THF/水混合物において行われて、中
間体vを生成し得る。化合物IIの式は、中間体iiiを、強塩基(例えば、LiHMD
S、KHMDS、LDA)と反応させ、その後、中間体vに曝露させることにより行うこ
とができる。この反応は、THF、トルエン、およびDMFなどの溶媒中で行うことがで
きる。
スキーム3
【化8】
【0061】
スキーム3によれば、式IIIの化合物は、以下の方式で、すなわち、触媒量のヨウ化
ナトリウム、ヨウ化カリウム、またはこの変換を容易にすることができる任意の無機塩の
存在下で、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウムなどの塩基性条件下で、例えば、水素、アルキル、メチル、エチル、クロロ-
、ブロモ-、ヨード、または任意の他のアルキルもしくはハロゲン化物であり得、一般の
民間供給業者から購入することができるR1およびR2の置換パターンを有する出発イサ
チン(i)を、R3-Xと反応させることにおいて、作製することができる。この反応は
、無水アセトニトリルまたは無水N,N-ジメチルホルムアミド中で行うことができる。
R3は、アルキル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、n-ペ
ンチル、イソペンチル、イソヘキシル、3-アジドプロピル、ペンタ-4-イン-1-イ
ル、3-モルホリノプロピル(Sun, Connie L.;Li, Xiaoyuan;Zhu, YanのPCT国
際公開(2009年)、WO 2009139834 A1 20091119を参照の
こと)、ピペリジン-1-イル)エチル、フェネチル、または炭化水素鎖の任意の他の一
般の組成と定義することができる。中間体iiについてペンタ-4-イン-1-イルの場
合では、別の反応を行って、必要な脱離基Xを調製することができる。これは、ジクロロ
メタンなどの溶媒中で、塩基性条件下(例えば、トリエチルアミン)で、市販の塩化トシ
ルを使用して、一般に市販のペンタ-4-イン-1-オールを、ペンタ-4-イン-1-
イル4-メチルベンゼンスルホネートに転換することにより行うことができる。中間体i
iiは、一般の還元剤(例えば、NaBH4、BH3、DIBAL)を使用して中間体i
iを還元し、その後それを保護することにより作製することができ、R6は、メチル、イ
ソブチル、tert-ブチル、フェニル、メチルエーテル、エチルエーテル、ジメチルア
ミン、または任意の他のエーテル、ポリ置換アミン、アルキルもしくはアリール基と定義
することができる。この反応は、(4オングストローム分子ふるいの下で貯蔵されたFi
sher Scientific社から購入した)無水ジクロロメタンなどの溶媒中で、
塩基性条件(例えば、NEt3 DIPEA、DMAP)下で、行うことができる。次い
で、中間体iiiは、LiHMDSなどの塩基と反応させ、市販の(例えば、Fishe
r Scientific社またはAldrich社製の)ベンジル系ハロゲン化物(be
nzylic halide)(例えば、2-メトキシルベンジルクロリド、3-メトキシベンジルク
ロリド、4-メトキシベンジルクロリド、3,4,5-トリメトキシベンジルクロリド、
3,5ジメトキシベンジルブロミド)と合わせて、最終化合物IIIを形成することがで
きる。場合によっては、3,4ジメトキシベンジルブロミドを使用することができる。こ
うした例の場合、Fisher Scientific社から購入した市販の3,4ジメ
トキシベンジルアルコールの、対応するベンジルブロミドへの転換は、無水ジクロロメタ
ンなどの溶媒中でPBr3を使用して行うことができる。
【0062】
式IVの化合物は、中間体iiiを、任意の市販のベンジル系ハロゲン化物と反応させ
ることにより作製することができる。中間体iiiは、一般の還元剤(例えば、NaBH
4、BH3、DIBAL)を使用して中間体iiを還元し、その後それを保護することに
より作製することができ、R6は、例えば、メチル、イソブチル、tert-ブチル、フ
ェニル、メチルエーテル、エチルエーテル、ジメチルアミン、または任意の他のエーテル
、ポリ置換アミン、アルキルまたはアリール基であり得る。この反応は、(4オングスト
ローム分子ふるいの下で貯蔵されたFisher Scientific社から購入した
)無水ジクロロメタンのような溶媒中で、塩基性条件下(例えば、NEt3 DIPEA
、DMAP)で、行うことができる。次いで、中間体iiiは、LiHMDSのような塩
基と反応させ、市販の(Fisher Scientific社またはAldrich社
製の)ベンジル系ハロゲン化物(例えば、2-メトキシルベンジルクロリド、3-メトキ
シベンジルクロリド、4-メトキシベンジルクロリド、3,4,5-トリメトキシベンジ
ルクロリド、3,5ジメトキシベンジルブロミド)と合わせて、最終化合物III[R7
、R8、R9、およびR10は、水素、メチルエーテル、ハロゲン化物、または任意の複
数のもしくはその中の誘導体として定義することができる]を形成することができる。場
合によっては、3,4ジメトキシベンジルブロミドを使用することができる。こうした例
の場合、Fisher Scientific社から購入した市販の3,4ジメトキシベ
ンジルアルコールの、対応するベンジルブロミドへの転換は、PBr3を使用して行うこ
とができる。このタイプの変換はまた、(一般の供給源から一般に利用可能な)無水ジク
ロロメタンなどの溶媒中でトリフェニルホスフィンの任意の四ハロゲン化炭素(carbonte
trahalide)を使用して、達成させることもできる。
【0063】
式IVの化合物はまた、塩基性条件下で式IIIの化合物の反応によって作製すること
もできる。この反応は、メタノール、水を含むメタノール、エタノール、水を含むエタノ
ール、または水のような溶媒中で、塩基性条件下(例えば、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム)で行うことができる。この反応は、マイクロ波
または他の従来の加熱または還流の使用によって加速させることができる。これは、R5
置換を有する式IVの化合物を形成することができる。
【0064】
式IVの化合物はまた、THFのような一般の無水溶媒を使用して、化合物IIIを、
一般の還元剤(例えば、NaBH4)、または有機金属(アルキルグリニャールまたはア
ルキルリチウム)に曝露することにより、作製することもできる。
【0065】
式IVの化合物はまた、中間体viを使用することでグリニャールまたは任意の他の有
機金属試薬を形成することにより作製することもできる。中間体viは、市販のベンジル
系ハロゲン化物(例えば、2-メトキシルベンジルクロリド、3-メトキシベンジルクロ
リド、4-メトキシベンジルクロリド、3,4,5-トリメトキシベンジルクロリド、3
,5ジメトキシベンジルブロミド)から作製することができる。Mは、最終化合物III
[R7、R8、R9、およびR10は、水素、メチルエーテル、ハロゲン化物、または任
意の複数のもしくはその中の誘導体として定義することができる]を形成するための、リ
チウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、ナトリウムまたは
任意の他の金属試薬であり得る。場合によっては、3,4ジメトキシベンジルブロミドを
使用することができる。こうした例の場合、Fisher Scientific社から
購入した市販の3,4ジメトキシベンジルアルコールの、対応するベンジルブロミドへの
転換は、PBr3を使用して行うことができる。
スキーム4
【化9】
【0066】
スキーム4に見られる通り、式Vの化合物は、触媒量のヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリ
ウム、またはこの変換を容易にすることができる任意の無機塩の存在下で、炭酸カリウム
、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの塩基性
条件下で、例えば、水素、アルキル、メチル、エチル、クロロ-、ブロモ-、ヨード、ま
たは任意の他のアルキルもしくはハロゲン化物であり得、一般の民間供給業者から購入す
ることができるR1およびR2の置換パターンを有する出発イサチン(i)を、R3-X
と反応させることにより作製することができる。この反応は、無水アセトニトリルまたは
無水N,N-ジメチルホルムアミド中で行うことができる。R3は、例えば、アルキル、
エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチ
ル、イソヘキシル、3-アジドプロピル、ペンタ-4-イン-1-イル、3-モルホリノ
プロピル(Sun, Connie L.;Li, Xiaoyuan;Zhu, YanのPCT国際公開(2009年
)、WO 2009139834 A1 20091119を参照のこと)、ピペリジン
-1-イル)エチル、フェネチル、または炭化水素鎖の任意の他の一般の組成であり得る
。中間体iiについてペンタ-4-イン-1-イルの場合では、別の反応を行って、必要
な脱離基Xを調製することができる。これは、ジクロロメタンなどの溶媒中で、塩基性条
件下(例えば、トリエチルアミン)で、市販の塩化トシルを使用して、一般に市販のペン
タ-4-イン-1-オールを、ペンタ-4-イン-1-イル4-メチルベンゼンスルホネ
ートに転換することにより行うことができる。中間体iiiは、一般の還元剤(例えば、
NaBH4、BH3、DIBAL)を使用して中間体iiを還元し、その後それを保護す
ることにより作製することができ、R6は、メチル、イソブチル、tert-ブチル、フ
ェニル、メチルエーテル、エチルエーテル、ジメチルアミン、または任意の他のエーテル
、ポリ置換アミン、アルキルまたはアリール基として定義することができる。この反応は
、(4オングストローム分子ふるいの下で貯蔵されたFisher Scientifi
c社から購入した)無水ジクロロメタンのような溶媒中で、塩基性条件下(例えば、NE
t3 DIPEA、DMAP)で、行うことができる。中間体viiは、トリエチルアミ
ンおよびN,N-ジメチルアミンピリジンの存在下で、市販の(1H-インドール-3-
イル)メタノールを、塩化ベンゾイルと反応させて、生成物を生成することにより作製す
ることができ、R11は、水素でも、対応するベンズアミド(PhCO)でもよい。この
反応は、無水ジクロロメタンなどの溶媒中で行うことができる。次いで、中間体iiiを
、LiHMDSまたはKHMDSのような塩基を用いて、中間体viiと反応させて、式
Vの化合物を形成することができる。この反応は、トルエンおよびDMFのような溶媒中
で行うことができる。
【0067】
本発明は、ここで、以下の実施例にさらに記載され、これは、例示的なものとして意図
されているに過ぎず、本発明の範囲を限定しない。
【実施例】
【0068】
I.ある特定の中間体の調製
tert-ブチル(2-(ヒドロキシメチル)-4,5-ジメトキシフェニル)カーボネ
ート
【化10】
【0069】
フラスコに1.5mmolの粗フェノールを入れ、DMAP(0.018グラム、0.
15mmol)および3.0mLのTHFを添加した。室温で撹拌しながら、二炭酸ジ-
tert-ブチル(0.327グラム、1.5mmol)を添加した。完了したら、反応
物を濃縮し、シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash Rf(
ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.316グ
ラム、トリメトキシベンズアルデヒドから収率75%)。
【0070】
アルデヒド(0.326グラム、1.12mmol)を入れたフラスコに、5.0mL
のTHFを添加した。撹拌溶液を0℃に冷却した。別個のフラスコ内で、NaBH4(0
.0466グラム、1.23mmol)を1.0mLの水に溶かした。次いで、NaBH
4溶液をアルデヒドに添加した。30秒後、反応を1.0M HClでクエンチした。有
機物質を、酢酸エチルを使用して抽出した。水層を塩析し、酢酸エチルで2回洗浄した。
合わせた有機溶液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。完了したら、反応物を
濃縮し、シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash Rf(ヘキ
サン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.19グラム、
収率54%)。1H-NMR (CDCl3) δ 6.97 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.54 (s ,
2H), 3.90 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 1.75 (BS, OH), 1.57 (s, 9H).
【0071】
tert-ブチル(6-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジメトキシフェニル)カーボネ
ート
【化11】
これは、公知の脱メチル化プロトコールを使用して、tert-ブチル(2-(ヒドロ
キシメチル)-4,5-ジメトキシフェニル)カーボネートと同様の方式で調製した。1H
-NMR (CDCl3) δ 7.11 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.88 (s
, 3H), 3.87 (s, 3H), 1.60 (BS, OH), 1.57 (s, 9H).
【0072】
1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化12】
きれいなフラスコに、5-メチル-1-エチルインドリン-2,3-ジオン(5.0グ
ラム、26.4mmol)および99.0mLのTHFを添加した。NaBH
4(1.1
グラム、29.1mmol)を入れた別個のフラスコ内に、33.0mLのH2Oを添加
した。次いで、NaBH
4溶液を、5-メチル-1-エチルインドリン-2,3-ジオン
溶液に室温で添加した。反応をLCMSによりモニターした。およそ2分ですべての出発
物質が消費されたら、反応を、1.0M HClを使用してクエンチした。溶液を塩析し
、酢酸エチルで抽出した。次いで、水層を酢酸エチルで2回洗浄し、有機物質を合わせた
。有機溶液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。次いで、これをさらに精製す
ることなく次のステップに使用した。
【0073】
還元した5-メチル-1-エチルインドリン-2,3-ジオン(26.4mmol)を
入れたフラスコに、DMAP(0.3259グラム、2.64mmol)を添加した。こ
れを無水CH2Cl2(120mL)に溶かした。室温で撹拌しながら、トリエチルアミ
ン(5.5mL、39.6mmol)、続いてジメチルカルバモイルクロリド(2.4m
L、26.4mmol)を添加した。反応をLCMSによりモニターした。完了したら、
反応物を水で希釈した。有機物質を、ジクロロメタンを使用して抽出した。水層をジクロ
ロメタンで2回洗浄した。合わせた有機溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥さ
せ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflas
h Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(2
ステップにわたって3.3グラム、48%)。化学式、C14H18N2O3の質量計算
値、262.13、実測値263.1(M+1、MM APCI/ESI)
【0074】
tert-ブチル(6-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジメトキシフェニル)カーボネ
ート
【化13】
粗製の2-ヒドロキシ-3,4-ジメトキシベンズアルデヒド(4.55グラム、25
.5mmol)を入れたフラスコに、DMAP(0.311グラム、2.55mmol)
を添加した。これを25.0mLのTHFに溶かした。室温で撹拌しながら、二炭酸ジt
ertブチルの溶液(26.0mL、25.5mmol、THF中1.0M)を添加した
。反応をLCMSによりモニターした。完了したら、溶媒を、ロータリーエバポレーター
を使用して除去した。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash
Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。
【0075】
tert-ブチル(6-ホルミル-2,3-ジメトキシフェニル)カーボネート(1.
10グラム、3.9mmol)を入れたフラスコに、10.0mLのTHFを添加した。
有機溶液を0℃に冷却した。NaBH4(0.163グラム、4.3mmol)を入れた
別個のものの中に、3.0mLのH2Oを添加した。次いで、NaBH4溶液を、ter
t-ブチル(6-ホルミル-2,3-ジメトキシフェニル)カーボネート溶液に0℃で添
加した。反応をLCMSによりモニターした。およそ30秒ですべての出発物質が消費さ
れたら、反応を、1.0M HClを使用してクエンチした。溶液を塩析し、酢酸エチル
で抽出した。次いで、水層を酢酸エチルで2回洗浄し、有機物質を合わせた。有機溶液を
Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO
combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望
の化合物を得た。(0.61グラム、収率55%)。化学式:C14H20O6の質量計
算値、284.13、実測値。
【0076】
2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化14】
この中間体は、1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカ
ルバメートと同様の方法を使用して作製した。化学式:C
14H
18N
2O
3、262.
13;実測値263.1(M+1、MM API/ESI)。
【0077】
5-クロロ-1-メチル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化15】
この中間体は、1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカ
ルバメートと同様の方法を使用して作製した。化学式:C
12H
13ClN
2O
3の質量
計算値、268.06、実測値269.1(M+1、MM API/ESI)。
【0078】
(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデン)ニコチンアミド
【化16】
アルゴン下で冷却したオーブン乾燥フラスコに、5-クロロ-1-プロピルインドリン
-2,3-ジオン(0.50グラム、2.24mmol)およびニコチンアミド(0.3
43グラム、2.69mmol)を添加した。これを4.5mLのジクロロメタンに溶か
した。室温で撹拌しながら、Ti(OiPr)4(0.73mL、2.46mmol)を
添加した。反応物を不活性雰囲気下室温で終夜撹拌した。翌日、溶液をセライト担体上に
濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash Rf(0
.1%NEt3含有ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得
た(0.508グラム、収率69%)。化学式:C
17H
14ClN
3O
2の質量計算値
、327.08、実測値、328.2(M+1、MM API/ESI)。
【0079】
N-(1-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)ニコチンアミド
【化17】
この化合物は、N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデ
ン)ニコチンアミドと同様の方法を使用して作製することができる。(1.36グラム、
収率83%)。化学式:C
15H
11N
3O
2の質量計算値、265.09、実測値26
6.1(M+1、MM API/ESI)。
【0080】
N-(1-エチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)イソニコチンアミド
【化18】
この化合物は、N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデ
ン)ニコチンアミドと同様の方法を使用して作製することができる。(0.33グラム、
収率23%)。化学式:C
16H
13N
3O
2の質量計算値、279.10、実測値28
0.2(M+1、MM API/ESI)。
【0081】
N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデン)ベンズアミド
【化19】
この化合物は、N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデ
ン)ニコチンアミドと同様の方法を使用して作製することができる。(0.5676、収
率39%)。化学式:C
18H
15ClN
2O
2の質量計算値、326.08、実測値3
27.1(M+1、MM API/ESI)。
【0082】
N-(2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデン)ベンズアミド
【化20】
この化合物は、N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデ
ン)ニコチンアミドと同様の方法を使用して作製することができる。(0.7889グラ
ム、収率51%)。化学式:C
18H
16N
2O
2の質量計算値、292.12、実測値
293.2(M+1、MM API/ESI)。
【0083】
N-(5-クロロ-1-エチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-4-メチルベ
ンゼンスルホンアミド
【化21】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥バイアルに、5-クロロ-1-エ
チルインドリン-2,3-ジオン(500mg、2.39mmol;WO2014160
143)およびパラ-トルエンスルホンアミド(491mg、2.87mmol)を添加
した。次いで、THF(4.8mL)を添加した。室温で撹拌しながら、チタンテトライ
ソプロポキシド(780μL、2.63mmol)を添加し、得られた溶液を終夜撹拌し
た。反応物をセライト上に濃縮し、Teledyne ISCO combiflash
シリカ担体(0.1%トリエチルアミン含有ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用すること
により精製を行った。所望の物質を収率44%(381mg)で単離した。化学式:C
1
7H
15ClN
2O
3Sの質量計算値362.05、実測値、363.0。(MM:ES
I+APCI、M+1)。
【0084】
3-(1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル
尿素
【化22】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥丸底フラスコに、1-エチル-5
-メチルインドリン-2,3-ジオン(2.0g、10.5mmol;WO201416
0143)および1,1-ジメチル尿素(1.11g、12.6mmol)を添加した。
THF(20mL)を添加した。室温で撹拌しながら、チタンテトライソプロポキシド(
3.5mL、11.6mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。粗反応混合物を精製
することなく次のステップに持ち込んだ。化学式:C
14H
17N
3O
2の質量計算値2
59.13、実測値、260.1。(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0085】
3-(1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-1,1-ジ
メチル尿素の粗反応混合物を0℃まで冷却した。撹拌しながら、メタノール(60mL)
中の水素化ホウ素ナトリウム(437mg、11.55mmol)の溶液をゆっくりと添
加した。反応物を、出発物質が消費されるまで撹拌した。反応を0℃にて1.0M HC
l(46mL)でクエンチした。反応物を、2つの層が見えるまで濃縮した。混合物を塩
析し、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチルおよびアセトニトリルで洗浄した。合わ
せた有機物質をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。Teledyne ISCO
combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリル
フラッシュ)を使用して精製を行って、所望の物質を収率32%(877mg)で得た。
化学式:C14H19N3O2の質量計算値261.15、実測値、262.1。(MM
:ESI+APCI、M+1)。
【0086】
4-(クロロメチル)-1-メチル-1H-インダゾール
【化23】
この化合物は、US9018210における公知の手順を使用して調製した。
【0087】
1,1-ジメチル-3-(2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素
【化24】
1,1-ジメチル-3-(2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデン)尿素
は、1-プロピルインドリン-2,3-ジオン(US9079853)および1,1-ジ
メチル尿素を出発物質として使用して、3-(1-エチル-5-メチル-2-オキソイン
ドリン-3-イリデン)-1,1-ジメチル尿素と同様の様式で作製した。化学式:C
1
4H
19N
3O
2の質量計算値261.15、実測値、262.1。(MM:ESI+A
PCI、M+1)。
【0088】
4-(クロロメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール
【化25】
これは、US8022062における公知の手順を使用して作製した。
【0089】
5-クロロ-1-メチルインドリン-2,3-ジオン
【化26】
5-クロロ-1-メチルインドリン-2,3-ジオンは、5-クロロ-1-エチルイン
ドリン-2,3-ジオンと同様の様式で作製した。Teledyne ISCO com
biflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製を行って、所望
の化合物を赤色固体として収率91%で得た。
【0090】
3-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル
尿素
【化27】
3-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-1,1-ジ
メチル尿素は、5-クロロ-1-メチルインドリン-2,3-ジオン(Damgaard, Maria
;Al-Khawaja, Anas;Vogensen, Stine B.;Jurik, Andreas;Sijm, Maarten;Lie,
Maria E. K.;Baek, Mathias I.;Rosenthal, Emil;Jensen, Anders A.;Ecke
r, Gerhard F.ら、ACS Chemical Neuroscience(2015年)、6巻(9号)、15
91~1599頁)および1,1-ジメチル尿素を出発物質として使用して、3-(1-
エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-1,1-ジメチル尿素と
同様の方式で作製した。粗反応物質を精製することなく次のステップに持ち込んだ。Te
ledyne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配
、続いてアセトニトリルフラッシュ)を使用して精製を行って、所望の物質を収率48%
で得た。化学式:C
12H
14ClN
3O
2の質量計算値267.08、実測値、268
.1。(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0091】
3-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチ
ル尿素
【化28】
3-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデン)-1,1-
ジメチル尿素は、5-クロロ-1-プロピルインドリン-2,3-ジオンおよび1,1-
ジメチル尿素を出発物質として使用して、3-(1-エチル-5-メチル-2-オキソイ
ンドリン-3-イリデン)-1,1-ジメチル尿素と同様の方式で作製した。Teled
yne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続い
てアセトニトリルフラッシュ)を使用して精製を行って、所望の物質を収率30%で得た
。化学式:C
14H
18ClN
3O
2の質量計算値295.11、実測値、296.1。
(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0092】
3-(1,5-ジメチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化29】
3-(1,5-ジメチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-1,1-ジメチル
尿素は、1,5-ジメチルインドリン-2,3-ジオン(Boechat, Nubia;Kover, W.
Bruce;Bongertz, Vera;Bastos, Monica M.;Romeiro, Nelilma C.;Azevedo,
Maria L. G.;Wollinger, Wagner Medicinal Chemistry(2007年)、3巻(6
号)、533~542頁)および1,1-ジメチル尿素を出発物質として使用して、3-
(1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-1,1-ジメチル
尿素と同様の方式で作製した。Teledyne ISCO combiflashシリ
カ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ)を使用して精製
を行って、所望の物質を収率57%で得た。化学式:C
13H
17N
3O
2の質量計算値
247.13、実測値、248.2。(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0093】
3-(1-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化30】
3-(1-エチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-1,1-ジメチル尿素は
、1-エチルインドリン-2,3-ジオン
iおよび1,1-ジメチル尿素を出発物質とし
て使用して、3-(1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-
1,1-ジメチル尿素と同様の方式で作製した。Teledyne ISCO comb
iflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ
)を使用して精製を行って、所望の物質を収率52%で得た。化学式:C
13H
17N
3
O
2の質量計算値247.13、実測値、248.2。(MM:ESI+APCI、M+
1)。
【0094】
(1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチルベンゾエート
【化31】
この化合物は、US9079853において既に記載されている手順を使用して作製し
た。
【0095】
1,1-ジメチル-3-(1-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)尿素
【化32】
1,1-ジメチル-3-(1-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)尿素は
、1-メチルインドリン-2,3-ジオン(Cao, Shu-Hua;Zhang, Xiu-Chun;Wei, Y
in;Shi, Min European Journal of Organic Chemistry(2011年)、(14号
)、2668~2672頁、S2668/1~S2668/65)および1,1-ジメチ
ル尿素を出発物質として使用して、3-(1-エチル-5-メチル-2-オキソインドリ
ン-3-イリデン)-1,1-ジメチル尿素と同様の方式で作製した。Teledyne
ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてアセ
トニトリルフラッシュ)を使用して精製を行って、所望の物質を収率55%で得た。化学
式:C
12H
15N
3O
2の質量計算値233.12、実測値、234.1。(MM:E
SI+APCI、M+1)。
【0096】
1,1-ジメチル-3-(5-メチル-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル
)尿素
【化33】
1,1-ジメチル-3-(5-メチル-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イ
リデン)尿素は、5-メチル-1-プロピルインドリン-2,3-ジオンおよび1,1-
ジメチル尿素を出発物質として使用して、3-(1-エチル-5-メチル-2-オキソイ
ンドリン-3-イリデン)-1,1-ジメチル尿素と同様の方式で作製した。Teled
yne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続い
てアセトニトリルフラッシュ)を使用して精製を行って、所望の物質を収率37%で得た
。化学式:C
15H
21N
3O
2の質量計算値275.16、実測値、276.2。(M
M:ESI+APCI、M+1)。
【0097】
II.本発明のある特定の実施形態の調製
(実施例1)
3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3-(3,
4,5-トリメトキシベンジル)インドリン-2-オン
【化34】
不活性雰囲気下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥Biotageマイクロ波反
応バイアルに、5-メチル-イサチン(0.29グラム、1.8mmol)およびK
2C
O
3(0.249グラム、1.8mmol)を添加した。次いで、混合物を18mLの無
水DMFに溶かした。室温で5分間撹拌した後、2,2,2-トリフルオロ-1-ヨード
-エタン(0.35mL、3.6mmol)を添加した。次いで、バイアルをBiota
ge Initiatorマイクロ波に入れ、Lowの設定で150℃に8時間加熱した
。室温に冷却した後、溶液を濃縮し、ジクロロメタンに溶かし、セライトのプラグに通し
て濾過した。セライトプラグを、フィルターを通り抜ける色が無くなるまでジクロロメタ
ンの数回の洗浄ですすいだ。次いで、溶液を濃縮した。シリカ担体上Teledyne
ISCO combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製し
て、所望の化合物を得た。(0.438グラム、収率57%)。
【0098】
イサチン(0.498グラム、2.05mmol)を入れたきれいなフラスコに、7.
7mLのTHFを添加した。別個のフラスコ内で、NaBH4(0.085グラム、2.
25mmol)を2.6mLのH2Oに溶かした。NaBH4溶液をイサチン溶液に室温
で添加した。およそ1分後、反応を1.0M HClの添加でクエンチした。有機物質を
酢酸エチルで抽出した。水層を塩析し、酢酸エチルで2回洗浄した。合わせた有機物質を
Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。これをさらに精製することなく次のステッ
プに使用した。
【0099】
オキシンドール(oxindole)(2.05mmol)を入れたきれいなフラスコに、DM
AP(0.025グラム、0.21mmol)を添加した。混合物をジクロロメタン(2
1mL)に溶かした。トリエチルアミン(0.43mL、3.07mmol)を添加し、
続いて塩化ベンゾイル(0.26mL、2.25mmol)を慎重に添加した。およそ3
0分で反応が完了したら、水を添加し、有機物質を除去した。水層をジクロロメタンで洗
浄した。合わせた有機物質をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮
した。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash Rf(ヘキサ
ン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.211グラム、
収率30%)。
【0100】
不活性雰囲気下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥フラスコに、ベンゾエート(
0.07グラム、0.19mmol、トルエン中0.5M)を添加した。室温で撹拌しな
がら、LiHMDSの溶液(0.3mL、THF中1.0M)を添加した。およそ10分
間撹拌した後、3,4,5-トリメトキシ-ベンジルクロリドの溶液(0.061グラム
、0.28mmol、DMF中0.5M)を添加した。溶液を、反応が完了するまで室温
で撹拌し続けた。反応を1.0M HClでクエンチし、酢酸エチルを使用して抽出した
。水層を塩析し、酢酸エチル、続いてアセトニトリルで洗浄した。次いで、合わせた有機
溶液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne I
SCO combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して
、所望の化合物を得た。(0.0334グラム、収率34%)。
【0101】
きれいなフラスコに、ベンゾエート(0.0334グラム、0.064mmol)、0
.35mLのメタノールおよび0.35mLのH2Oを添加した。KOHの溶液(129
uL、H2O中2.0M)を添加し、溶液を、Biotage initiatorマイ
クロ波中Lowの設定を使用して140℃で1時間加熱した。室温に冷却したら、溶液を
、15uLの氷酢酸を使用して酸性化した。次いで、溶媒を、ロトエバポレーターを使用
して除去した。C18担体上Teledyne ISCO combiflash Rf
(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製を行って、所望のアルコー
ルを得た。0.004グラムを収集し、収率15%。1H NMR (CD3OD) δ 7.29 (m,
1H), 7.14 (m, 1H), 6.75 (m, 1H), 6.06 (m, 2H), 4.34 (m, 1H), 4.14
(m, 1H), 3.63 (m, 3H), 3.56 (m, 6H), 3.23 (m, 1H), 3.13 (m, 1H),
2.38 (m, 3H).化学式:C21H22F3NO5の質量計算値、425.15、実測
値461.3(M+2Na)。
【0102】
(実施例2)
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルイソニコチネート
【化35】
3-(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンジル)-5-メチル-1-(4-メチルペン
チル)-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート(0.20グラム、0.41mm
ol)を入れたbiotageマイクロ波バイアルに、2.0mLのメタノールおよび2
.0mLのH2Oを添加した。室温で撹拌しながら、KOH(0.8mL、1.6mmo
l、H2O中2.0M)を添加した。次いで、バイアルを密封し、60℃に終夜加熱した
。翌日、溶液を、1.0M HClを使用して酸性化し、溶液をおよそ半分の容量にまで
濃縮した。次いで、混合物を、酢酸エチルを使用して抽出した。次いで、水層を塩析し、
酢酸エチルで洗浄した。次いで、合わせた有機物質をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、
濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash Rf(ヘ
キサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.153グラ
ム、収率97%)。
【0103】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えた火炎乾燥フラスコに、ニコチン酸(0.02グ
ラム、0.15mmol、無水ジクロロメタン中0.2M)を添加した。室温で撹拌しな
がら、塩化オキサリル(14.0uL、0.17mmol)、続いて1.0uLのDMF
を添加した。溶液を室温でおよそ45分間撹拌した。1.3mLの無水ジクロロメタン中
のジオール(0.03グラム、0.078mmol)、トリエチルアミン(56uL)お
よびDMAP(0.0017グラム)の溶液を添加した。完了したら、反応物を、メタノ
ールを使用して中和し、溶液を濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO c
ombiflash(ヘキサン/酢酸エチル勾配)、続いてC18担体(0.1%ギ酸含
有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.06グラ
ム、収率16%)。1H NMR (CDCl3) δ 9.17 (s, 1H), 8.85 (m, 2H), 8.39
(d, 1H), 7.50 (dd, 1H), 7.07 (m, 2H), 6.87 (d, 1H), 6.70 (m, 2H),
6.61 (d, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.59 (m, 1H), 3.39 (m, 1H), 3.21 (d, 1
H), 3.07 (d, 1H), 2.24 (s, 3H), 1.43 (m, 3H), 1.09 (m, 2H), 0.82 (
dd, 6H).C29H32N2O5の質量計算値488.23、実測値、489.2。(E
SI、M+1)。
【0104】
(実施例3)
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルアセテート
【化36】
3-(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンジル)-5-メチル-1-(4-メチルペン
チル)-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート(0.200グラム、0.41m
mol)を入れたBiotageマイクロ波バイアルに、2.05mLのメタノールおよ
び2.05mLの水を添加した。これに続いて0.8mLの2.0M KOHを添加した
。次いで、バイアルを密封し、Biotage Initiatorマイクロ波中Low
の設定で140℃にて加熱した。完了したら、反応物を氷酢酸で酸性化した。次いで、溶
媒を除去した。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash(ヘキ
サン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.133グラム
、収率85%)。
【0105】
ジオール(020グラム、0.5mmol)を入れたフラスコに、DMAP(0.00
1グラム、0.008mmol)および0.5mLの無水ジクロロメタンを添加した。室
温で撹拌しながら、トリエチルアミン(11uL、0.078mmol)、続いて塩化ア
セチル(3.3uL、0.057mmol)を添加した。反応をLCMSにより追跡した
。完了したら、反応をメタノールでクエンチし、濃縮した。シリカ担体上Teledyn
e ISCO combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)、続いてC1
8担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、所望の化合物
を得た。(0.006グラム、収率27%)。1H NMR (CDCl3) δ 7.06 (d, 1H),
7.01 (d, 1H), 6.94 (d, 1H), 6.58 (m, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.61 (m,
1H), 3.41 (m, 1H), 3.16 (d, 1H), 3.04 (d, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.24
(s, 3H), 1.85 (BS, OH), 1.48 (m, 3H), 1.45 (m, 2H), 0.85 (dd, 6H)
.C25H31NO5の質量計算値425.22、実測値、448.2。(ESI、M+
Na)。
【0106】
(実施例4)
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニル2-メトキシアセテート
【化37】
この化合物は、2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-
2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルアセテートと同様の
様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 7.06 (dd, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.88 (
d, 1H), 6.68 (d, 1H), 6.61 (m, 2H), 4.24 (d, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.
61 (m, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.43 (m, 1H), 3.17 (d, 1H), 3.00 (d, 1H)
, 2.03 (s, 3H), 1.59 (bs, OH), 1.47 (m, 3H), 1.15 (m, 2H), 0.86 (d
d, 6H).化学式:C
26H
33NO
6の質量計算値455.6、実測値、478.2(E
SI、M+Na)。
【0107】
(実施例5)
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルイソニコチネート
【化38】
この化合物は、2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-
2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルイソニコチネートと
同様の様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 8.81 (m, 2H), 7.90 (m, 2H), 7.
24 (dd, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.72 (s, 3H), 6.71 (d, 1H), 5.65 (BS, O
H), 3.86 (s, 3H), 3.75 (m, 2H), 3.67 (d, 1H), 3.30 (d, 1H), 1.21 (
t, 3H).化学式:C
24H
21ClN
2O
5の質量計算値452.11、実測値、453
.1(ESI、M+1)。
【0108】
(実施例6)
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルピコリネート
【化39】
この化合物は、2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-
2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルイソニコチネートと
同様の様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 8.80 (dd, 1H), 8.11 (dd, 1H),
7.84 (dd, 1H), 7.51 (dd, 1H), 7.22 (dd, 1H), 6.95 (d, 1H), 6.75 (m,
3H), 6.66 (d, 1H),6.04 (BS, OH), 3.84 (s, 3H), 3.80 (d, 1H), 3.73
(m, 2H), 3.29 (d, 1H), 1.20 (t, 3H).化学式:C
24H
21ClN
2O
5の
質量計算値452.11、実測値、475.1。(ESI、M+Na)。
【0109】
(実施例7)
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルジエチルホスフェート
【化40】
この化合物は、2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-
2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルアセテートと同様の
様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 7.22 (dd ,1H), 7.15 (s, 1H), 6.68 (
m, 3H), 6.59 (d, 1H), 5.53 (OH), 4.16 (m, 2H), 3.86 (m, 2H), 3.81
(s, 3H), 3.69 (m, 1H), 3.58 (m, 1H), 3.54 (d, 1H), 3.27 (d, 1H), 1
.30 (t, 3H), 1.21 (t, 3H), 1.10 (t, 3H).化学式:C
22H
27ClNO
7P
の質量計算値483.12、実測値、506.1(ESI、M+Na)。
【0110】
(実施例8)
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニル2-メトキシアセテート
【化41】
この化合物は、2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-
2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルアセテートと同様の
様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 7.24 (dd, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.03 (
dd, 1H), 6.83 (dd, 1H), 6.64 (d, 1H), 6.61 (dd, 1H), 4.34 (s, 2H),
3.76 (s, 3H), 3.68 (m, 1H), 3.58 (m, 4H), 3.25 (d, 1H), 3.05 (m,
1H), 1.95 (bs, OH), 1.09 (m, 3H).化学式:C
21H
22ClNO
6の質量計
算値419.11、実測値、442.1。(ESI、M+Na)。
【0111】
(実施例9)
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニルブチレート
【化42】
この化合物は、2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-
2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルアセテートと同様の
様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 7.24 (dd, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.04 (
m, 1H), 6.82 (dd, 1H), 6.66 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.72 (m, 1H), 3
.55 (m, 1H), 3.26 (d, 1H), 3.01 (d, 1H), 2.58 (t, 2H), 1.79 (m, 2H
), 1.56 (BS, OH), 1.11( t, 3H), 1.07 (t, 3H).化学式:C
22H
24ClN
O
5の質量計算値417.89、実測値、440.1(ESI、M+Na)。
【0112】
(実施例10)
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化43】
撹拌子を備えたきれいなフラスコに、5-クロロ-エチルイサチン(29.5グラム、
140mmol)を添加した。これを500mLのTHFに溶かした。NaBH
4の溶液
(200mLのH2O中5.827グラム、154mmol)を、添加した。1分後、反
応を2.0M HCl(およそ500mL)でクエンチした。溶液を塩析した。有機層を
分離した。水層を酢酸エチルで2回洗浄した。合わせた有機物質をNa
2SO
4で乾燥さ
せ、濾過し、濃縮した。次いで、粗物質をさらに精製することなく次のステップにおいて
使用した。
【0113】
還元したイサチン(1.0グラム、4.7mmol)を入れたフラスコに、DMAP(
0.057グラム、0.47mmol)および23mLの無水ジクロロメタンを添加した
。室温で撹拌しながら、トリエチルアミン(0.71mL、5.2mmol)、続いてN
,N-ジメチル-クロロカルバメート(0.43mL、4.7mmol)を添加した。溶
液を室温で終夜撹拌した。翌日、溶液を水でクエンチし、2つの層を分離した。水層をジ
クロロメタンで2回洗浄した。合わせた有機物質をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾
燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO combifl
ash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。
(0.716グラム、収率54%)。
【0114】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えた火炎乾燥フラスコに、カルバメート(0.52
66グラム、1.86mmol、無水トルエン中0.5M)を添加した。室温で撹拌しな
がら、LiHMDS(2.4mL、2.4mmol、THF中1.0M)を添加した。1
0分後、3-メトキシ-2-tert-ブチルカーボネート-1-ベンジル型アルコール
(3-methoxy-2-tert-butyl carbonate-1-benzylic alcohol)の溶液(0.215グラ
ム、0.85mmol、THF中0.5M)を添加した。反応が完了したら、混合物を、
1.0M HClを使用して酸性化し、2つの層を分離した。次いで、水層を塩析し、酢
酸エチルで洗浄した。次いで、水層をアセトニトリルで洗浄した。合わせた有機物質をN
a2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO
combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)、続いてC18担体(0.1
%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.
155グラム、収率44%)。1H NMR (CDCl3) δ 7.16 (dd, 1H), 6.84 (s, 1
H), 6.71 (m, 3H), 6.62 (d, 1H), 5.51 (s, OH), 3.82 (s, 3H), 3.78 (
m, 1H), 3.61 (m, 1H), 3.43 (d, 1H), 3.17 (d, 1H), 3.05 (s, 3H), 2.
79 (s, 3H), 1.13 (s, 3H).化学式:C21H23ClN2O5の質量計算値418
.13、実測値、441.1。(ESI、M+Na)。
【0115】
(実施例11)
(1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル(5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒド
ロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソインドリン-3-イル)カーボネート
【化44】
この化合物は、2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-6-メトキシフェニルモルホリン-4-カルボキシレートと
同様の様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 7.20 (dd, 1H), 7.04 (d, 1H), 6
.69 (m, 3H), 6.60 (d, 1H), 5.48 (BS, 1H), 5.01 (s, 1H), 4.88 (d,
1H), 4.25 (m, 1H), 4.09 (m, 2H), 3.96 (m, 1H), 3.8 (m, 3H), 3.72
(m, 3H), 3.46 (d, 1H), 3.26 (d, 1H), 1.09 (t, 3H).化学式:C
23H
2
4ClNO
8の質量計算値477.12、実測値、330.0(ESI、M-カーボネー
ト+1)。
【0116】
(実施例12)
5-クロロ-1-エチル-3-(2-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)カ
ルバモイル)オキシ)-3-メトキシベンジル)-2-オキソインドリン-3-イルベン
ゾエート
【化45】
この化合物は、2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-6-メトキシフェニルモルホリン-4-カルボキシレートと
同様の様式で調製した:1H NMR (CDCl3) δ 8.05 (m, 2H), 7.58 (t, 1H), 7.
45 (m, 2H), 7.22 (dd, 1H), 7.12 (d, 1H), 6.98 (t, 1H), 6.80 (d, 1H
), 6.65 (m, 2H), 5.63 (bt, 1H), 3.82 - 3.46 (m, 12 H), 3.46 (m
3H), 3.38 (d, 1H), 1.09 (t, 3H).化学式:C
30H
31ClN
2O
8の質量計
算値582.18、実測値、583.2。(ESI、M+Na)。
【0117】
(実施例13)
2-((5-クロロ-1-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-6-メ
トキシフェニルジメチルカルバメート
【化46】
撹拌子および空気対空気式冷却器を備えたオーブン乾燥フラスコに、5-クロロ-オキ
シンドール(8.38グラム、50.0mmol)、K
2CO
3(7.6グラム、55m
mol)および500mLの無水アセトニトリルを添加した。室温で撹拌しながら、臭化
エチル(4.8mL、65.0mmol)を添加した。溶液を100℃に加熱し、72時
間撹拌した。次いで、これを室温に冷却し、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teled
yne ISCO combiflash(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製
して、所望の化合物を得た。(3.1グラム、収率32%)。
【0118】
撹拌子を備えたオーブン乾燥フラスコに、5-クロロ-N-エチル-オキシンドール(
0.75グラム、3.83mmol、無水トルエン中0.5M)を添加した。室温で撹拌
しながら、LiHMDS(4.2mL、4.2mmol、THF中1.0M)を添加した
。室温でおよそ10分間撹拌した後、tert-ブチル(2-(ヒドロキシメチル)-6
-メトキシフェニル)カーボネートの溶液(0.464グラム、1.83mmol、無水
THF中0.5M)を添加した。反応物を、出発物質が消費される(LCMSによりモニ
ターした)まで撹拌し続けた。次いで、反応を、1.0M HClを使用してクエンチし
、有機溶液を、酢酸エチルを使用して抽出した。水層を塩析し、酢酸エチル、続いてアセ
トニトリルで洗浄した。合わせた有機物質をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した
。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash(ヘキサン/酢酸エ
チル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.231グラム、収率38%
)。
【0119】
フェノール(0.159グラム、0.48mmol)を入れたきれいなフラスコに、D
MAP(0.001グラム)および4.0mLの無水ジクロロメタンを添加した。室温で
撹拌しながら、トリエチルアミン(79uL、0.58mmol)、続いてN,N-ジメ
チル-クロロカルバメート(48uL、0.53mmol)を添加した。反応をLCMS
によりモニターした。完了したら、反応物を水で希釈し、有機物質を抽出した。水層をク
ロロメタンで2回洗浄した。合わせた有機物質をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥
させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO combifla
sh(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(0.0
58グラム、収率30%)。1H NMR (CDCl3) δ 7.30 (d, 1H), 7.24 (dd, 1H)
, 7.01 (d, 1H), 6.87 (d, 1H), 6.81 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.85 (dd
, 2H), 3.77 (m, 1H), 3.63 (dd, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.13 (s, 3H), 2.
72 (dd, 1H), 1.34 (t, 3H).化学式:C21H23ClN2O4の質量計算値、4
02.1、実測値403.1(ESI、M+1)。
【0120】
(実施例14)
3-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イ
ル)メチル)インドリン-2-オン
【化47】
150℃のオーブン内で貯蔵し、撹拌子を備え付け、アルゴン下で冷却したマイクロ波
バイアルに、5-メチルイサチン(0.645グラム、4.0mmol)およびK
2CO
3(0.607グラム、4.4mmol)を添加した。これをDMF(20.0mL)に
溶かし、ヨウ化メチル(0.27mL、4.4mmol)を添加した。次いで、溶液をB
iotageマイクロ波反応器内lowの設定で100℃にて加熱した。次いで、溶液を
濃縮し、ジクロロメタンに溶かし、濾過し、再度濃縮した。次いで、中間体をさらに精製
することなくその後のステップに使用した。
【0121】
N-メチル-5-メチルイサチン(8.0mmol)を入れたフラスコに、60mLの
THFを添加した。別個のフラスコ内で、NaBH4(0.341グラム、8.80mm
ol)を20.0mLのH2Oに溶かした。次いで、NaBH4溶液をイサチンに添加し
た。およそ30秒後、反応を飽和塩化アンモニウムでクエンチした。有機物質を、ジクロ
ロメタンを使用して抽出した。水層をジクロロメタンで3回洗浄した。合わせた有機物質
をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。次いで、中間体をさらに精製することな
くその後のステップに使用した。
【0122】
N-メチル-5-メチル-3ヒドロキシ-オキシンドール(8.0mmol)を入れた
フラスコに、DMAP(0.097グラム、0.8mmol)、続いて80mLの無水ジ
クロロメタンを添加した。室温で撹拌しながら、トリエチルアミン(1.70mL、12
.0mmol)、続いて塩化ベンゾイル(0.97mL、8.40mmol)を添加した
。反応物を室温で撹拌し続けた。完了したら、反応物を水で希釈し、有機物質を抽出した
。水層をジクロロメタンで2回洗浄した。合わせた有機物質をブラインで洗浄し、Na2
SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO co
mbiflash(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得
た。(1.215グラム、収率54%)。
【0123】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥フラスコに、ベンゾエート(0.
07グラム、0.25mmol、トルエン中0.5M)を添加した。室温で撹拌しながら
、LiHMDS(0.4mL、0.4mmol、THF中1.0M)を添加した。10分
後、1H-インダゾール,4-(クロロメチル)-1-メチルの溶液(0.5mLのDM
F中0.067グラム、0.37mmol)を添加した。反応物を反応の完了まで室温で
撹拌し続けた。反応を1.0M HClでクエンチし、有機物質を、酢酸エチルを使用し
て抽出した。水層を塩析し、酢酸エチル、続いてアセトニトリルで洗浄した。次いで、合
わせた有機物質をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teled
yne ISCO combiflash(ヘキサン/酢酸エチル勾配)、続いてC18
担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、0.003グラ
ムの所望の化合物を得た。1H NMR (CDCl3) δ 7.83 (BS, 1H), 7.22 (m, 2H),
7.00 (d, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.80 (dd, 1H), 6.53 (d, 1H), 4.02 (s,
3H), 3.59 (d, 1H), 3.44 (d, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.23 (s, 3H) 1.6
(BS, 1H).化学式:C19H19N3O2の質量計算値321.15、実測値、322.
2。(ESI、M+1)。主生成物であるベンゾエートもこの様式で0.015グラム単
離した。合計収率、14%。
【0124】
(実施例15)
1-ブチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチル)-2-オキ
ソインドリン-3-イルベンゾエート
【化48】
この化合物は、3-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-((1-メチル-1H-ベン
ゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)インドリン-2-オンと同様の様式で調製し
た。1H NMR (CDCl3) δ 7.99 (m, 2H), 7.83 (BS, 1H), 7.56 (t, 1H), 7.
43 (m, 2H), 7.22 (m, 3H),6.95 (dd, 1H), 6.89 (t, 1H), 6.80 (d, 1H),
6.69 (d, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.87 (d, 1H), 3.64 (m, 1H), 3.59 (d,
1H), 3.45 (m, 1H), 1.32 (m ,2H), 1.17 (m, 2H), 0.86 (t, 3H).化学式
:C
28H
27N
3O
3の質量計算値453.21、実測値、454.2。(ESI、M
+1)。
(実施例16)
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-2-オキ
ソ-1-プロピルインドリン-3-イルベンゾエート
【化49】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥フラスコに、5-クロロ-2-オ
キソ-1-プロピルインドリン-3-イルベンゾエート(0.065グラム、0.2mm
ol、トルエン中0.5M)を添加した。室温で撹拌しながら、LiHMDS(0.3m
L、0.3mmol、THF中1.0M)を添加した。室温で10分間撹拌した後、1,
3-ベンゾジオキソール,4-(クロロメチル)の溶液(0.45mLの無水DMF中0
.05グラム、0.3mmol)を添加した。反応物を、出発物質が消費されるまで撹拌
し続けた。次いで、反応を1.0M HClでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水層
を塩析し、酢酸エチル、続いてアセトニトリルで洗浄した。次いで、合わせた有機物質を
Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO
combiflash(ヘキサン/酢酸エチル勾配)、続いてC18担体(0.1%ギ
酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、0.032グラムの所望の化合物
を得た。(収率33%)。1H NMR (CDCl3) δ 8.05 (m, 2H), 7.59 (dd, 1H),
7.46 (m, 2H), 7.22 (dd, 1H), 7.03 (d, 1H), 6.70 (m, 4H), 5.81 (d,
1H), 5.63 (d, 1H), 3.69 - 354 (m, 3H), 3.20 (d, 1H), 1.63 (m, 2H
), 0.93 (t, 3H).化学式:C
26H
22ClNO
5の質量計算値463.91、実測
値、342.1(ESI、M-OBz)。
【0125】
(実施例17)
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-エチル-3-ヒド
ロキシ-5-メチルインドリン-2-オン
【化50】
【0126】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥フラスコに、5-メチル-2-オ
キソ-1-エチルインドリン-3-イルベンゾエート(0.05グラム、0.17mmo
l、トルエン中0.5M)を添加した。室温で撹拌しながら、LiHMDS(0.3mL
、0.3mmol、THF中1.0M)を添加した。室温で10分間撹拌した後、1,3
-ベンゾジオキソール,4-(クロロメチル)の溶液(0.3mLの無水DMF中0.0
43グラム、0.25mmol)を添加した。反応物を、出発物質が消費されるまで撹拌
し続けた。次いで、反応を1.0M HClでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水層
を塩析し、酢酸エチル、続いてアセトニトリルで洗浄した。次いで、合わせた有機物質を
Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO
combiflash(ヘキサン/酢酸エチル勾配)を使用して精製を行った。(0.
044グラムを収集し、収率60%)
【0127】
ベンゾエート(0.044グラム、0.1mmol)を入れたきれいなフラスコに、0
.5mLのメタノールおよび0.5mLの水を添加した。KOH(0.21mL、0.4
mmol、水中2.0M)を添加し、次いで混合物を、Biotageマイクロ波反応器
を使用してLowの設定で140℃に1時間加熱した。次いで、溶液を、氷酢酸を使用し
て酸性化し、溶媒を除去した。C18担体上Teledyne ISCO combif
lash(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、0.016
グラムの所望の化合物を得た。1H NMR (CDCl3) δ 7.05 (m, 2H), 6.61 (m, 2H
), 6.60 (d, 1H), 6.52 (m, 1H), 5.82 (d, 1H), 5.61 (d, 1H), 3.72 (m
, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.35 (d, 1H), 3.05 (d, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.6
(BS, 1H), 1.09 (t, 3H).化学式:C19H19NO4の質量計算値325.36
、実測値、326.1。(ESI、M+1)。
【0128】
(実施例18)
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-ブチル-3-ヒド
ロキシインドリン-2-オン
【化51】
この化合物は、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-
エチル-3-ヒドロキシ-5-メチルインドリン-2-オンと同様の様式で作製した。1H
NMR (CDCl3) δ 7.24 (m, 2H), 7.01 (t, 1H), 6.71 (d, 1H), 6.65 (m,
2H), 6.51 (m, 1H), 5.81 (d, 1H), 5.63 (d, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.46
(m, 1H), 3.37 (d, 1H), 3.04 (d, 1H), 2.9 (BS, 1H), 1.5 (m, 2H),
1.26 (m, 2H), 0.91 (t, 3H).化学式:C
20H
21NO
4の質量計算値339.1
5、実測値、363.2(ESI、M+Na+1)。
【0129】
(実施例19)
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-3-ヒドロキシ-1-
イソブチルインドリン-2-オン
【化52】
この化合物は、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-
エチル-3-ヒドロキシ-5-メチルインドリン-2-オンと同様の様式で作製した。1H
NMR (CDCl3) δ 7.23 (m, 2H), 7.02 (t, 1H), 6.73 (d, 1H), 6.66 (m
,2H), 6.53 (m, 1H), 5.82 (s, 1H), 5.66 (s, 1H), 3.53 (dd, 1H), 3.
37 (d, 1H), 3.27 (dd ,1H), 3.06 (d, 1H), 2.96 (BS, 1H), 2.03 (m, 1
H), 0.85 (dd, 6H).化学式:C
20H
21NO
4の質量計算値339.15、実測値
、340.1。(ESI、M+1)。
【0130】
(実施例20)
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソペンチル-2
-オキソインドリン-3-イルベンゾエート
【化53】
この化合物は、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-
クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イルベンゾエートと同様の様式で作
製した。1H NMR (CDCl3) δ 8.05 (m, 2H), 7.59 (dd, 1H), 7.46 (m, 2H),
7.22 (m, 1H), 7.01 (dd, 1H), 6.92 (dd ,1H), 6.76 - 6.66 (m, 4H),
5.77 (d, 1H), 5.61 (d, 1H), 3.75 (m ,1H)3.63 (m, 1H), 3.58 (d, 1H
), 2.21 (d, 1H), 1.62 (m, 1H)1.46 (m, 2H), 0.98 (dd, 6H).化学式:C
2
8H
27NO
5の質量計算値457.19、実測値、377.2。(ESI、M-OBz
+H2O)。
【0131】
(実施例21)
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソブチル-5-
メチル-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート
【化54】
この化合物は、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-
クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イルベンゾエートと同様の様式で作
製した。1H NMR (CDCl3) δ 8.05 (m, 2H), 7.59 (dd, 1H), 7.46 (m, 2H),
7.04 (dd, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.70 (m, 4H), 5.76 (d, 1H), 5.64 (d,
1H), 3.57 (d, 1H), 3.52 (dd, 1H), 3.40 (dd, 1H), 3.19 (d, 1H), 2.
22 (s, 3H), 2.13 (m, 1H), 0.93 (dd, 6H).化学式:C
28H
27NO
5の質量
計算値457.19、実測値、377.3(ESI、M-OBz+H2O)。
【0132】
(実施例22)
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソペンチル-5
-メチル-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート
【化55】
この化合物は、3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-
クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イルベンゾエートと同様の様式で作
製した。1H NMR (CDCl3) δ 8.05 (m, 2H), 7.59 (dd, 1H), 7.46 (m, 2H),
7.05 (d, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.72 - 6.63 (m, 4H), 5.79 (d, 1H), 5
.62 (d, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.57 (d, 1H), 3.20 (d, 1H
), 2.23 (s, 3H), 1.63 (m, 1H), 1.46 (m, 2H), 0.97 (dd, 6H).化学式:
C
29H
29NO
5の質量計算値471.20、実測値、391.2。(ESI、M-O
Bz+H2O)。
【0133】
(実施例23)
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-5-クロロ-1-エチ
ル-3-ヒドロキシインドリン-2-オン
【化56】
これは、1H-ベンゾイミダゾール,7-(クロロメチル)を使用して、3-(ベンゾ
[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-エチル-3-ヒドロキシ-5-
メチルインドリン-2-オンと同様の方法で作製した。1H NMR (CD3OD) δ 8.33
(BS, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.18 (m, 2H), 7.10 (dd, 1H), 6.82 (d, 1H),
6.72 (d, 1H), 3.67 (d, 1H), 3.61 (m, 1H), 3.50 - 3.42 (m, 2H), 0
.85 (t, 3H).化学式:C
18H
16ClN
3O
2の質量計算値341.09、実測値、
342.1。(ESI、M+1)。
【0134】
(実施例24)
1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3,4-ジメトキシベンジル)-5-メチル-2-
オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化57】
1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシ-3,4-ジメトキシベンジル)
-5-メチルインドリン-2-オン(0.05グラム、0.14mmol)を入れたフラ
スコに、DMAP(0.002グラム、0.014mmol)および1.4mLのジクロ
ロメタンを添加した。トリエチルアミン(0.038mL、0.28mmol)、続いて
ジメチルカルバモイルクロリド(0.020mL、0.2mmol)を添加した。反応物
を室温で撹拌した。3時間後、反応物をメタノールで希釈し、濃縮した。シリカ担体上T
eledyne ISCO combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)
、続いてC18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、
所望の化合物を得た。0.018グラム、収率30%。1H-NMR (CDCl3) δ 6.99 (d,
1H), 6.72 (m, 2H), 6.59 (d, 1H), 6.33 (d, 1H), 5.65 (s, 1H), 3.84
- 3.63 (m, 7H), 3.61 (m, 1H), 3.34 (d, 1H), 3.11 (d, 1H), 3.04 (
s, 3H), 2.79 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.13 (t, 3H).化学式:C
23H
28
N
2O
6の質量計算値、428.19、実測値340.1(M-Me2NCOO、ESI
)
【0135】
(実施例25)
3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ-1-プ
ロピルインドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化58】
アルゴン下で冷却したオーブン乾燥フラスコに、2-オキソ-1-プロピルインドリン
-3-イルジメチルカルバメート(0.4mLのトルエン中0.052グラム、0.2m
mol)を添加した。LiHMDS(0.3mL、1.0M)を添加した。室温で10分
間撹拌した後、0.3mLのDMF中の(1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル
)メチルベンゾエート(0.92グラム、0.26mmol)の溶液を添加した。反応を
LCMSによりモニターした。すべての出発物質が消費されたら、反応を1.0M HC
lでクエンチし、塩析し、酢酸エチルを使用して抽出した。次いで、水溶液を酢酸エチル
で2回洗浄した。合わせた有機物質をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリ
カ担体上Teledyne ISCO combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エ
チル勾配)、続いてC18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して
精製して、所望の化合物を得た。(0.029グラム、収率30%)。1H-NMR (CDCl3)
δ 8.34 (d, 1H), 7.60 - 7.46 (m, 6H), 7.35 - 7.24 (3H), 7.11 (d,
1H), 6.97 (dd, 1H), 6.69 (d, 1H), 6.66 (s, 1H), 3.59 (m, 1H) 3.40
(dd, 2H), 3.30 (m, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.78 (s, 3H), 1.20 (m, 2H),
0.65 (t, 3H).化学式:C
30H
29N
3O
4の質量計算値、495.22、実測値
、518.1(M+Na、ESI)。
【0136】
(実施例26)
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-5-クロロ-1-メチ
ル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化59】
この化合物は、5-クロロ-1-メチル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカ
ルバメートおよび公知の4-(クロロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾールを使用
して、3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ-
1-プロピルインドリン-3-イルジメチルカルバメートと同様の様式で作製した。(収
率20%)。1H-NMR (CD3OD) δ 8.05 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.15 (m, 2H
), 7.04 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.66 (d, 1H), 3.75 (d, 1H), 3.43 (
d, 1H), 3.08 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.75 (s, 3H).C
20H
19ClN
4
O
3の質量計算値、398.11、実測値399.1(M+1、MM API/ESI)
。
【0137】
(実施例27)
5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン
【化60】
150℃のオーブン内で貯蔵し、アルゴン下で冷却したbiotageマイクロ波バイ
アルに、5-クロロ-N-エチル-オキシンドール(0.1258グラム、0.6mmo
l、1,4ジオキサン(1,4doxane)中0.3M)を添加した。4-メチルピリミジン(
164uL、1.8mmol)、続いて16uLのトリフルオロメタンスルホン酸を添加
した。次いで、容器を密封し、Biotage initiatorを使用して120℃
で12時間加熱した。次いで、溶媒を除去した。シリカ担体上Teledyne ISC
O combiflash Rf(ヘキサン/酢酸エチル勾配)、続いてC18担体(0
.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。(
0.034グラム、収率20%)。1H-NMR (CDCl3) δ 9.10 (s, 1H), 8.63 (d,
1H), 7.22 (m, 2H), 6.99 (d, 1H), 6.75 (d, 1H), 4.06 (d, 1H), 3.84
- 3.69 (m, 2H) 3.50 (dd, 1H), 3.29 (dd, 1H), 1.25 (t, 3H).化学式:
C
15H
14ClN
3Oの質量計算値、287.08。実測値288.1(M+1、MM
API/ESI)。
【0138】
(実施例28)
5-メチル-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチレン)インドリン-2-オン
【化61】
この化合物は、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インド
リン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、20%。1H-NMR (CDCl3) δ 9.46 (
s, 1H), 8.86 (d, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.54 (m, 2H), 7.17 (d, 1H), 6.
75 (d, 1H), 3.82 (q, 2H), 2.38 (s, 3H),1.29 (s, 3H).化学式:C
16H
1
5N
3Oの質量計算値、265.12、実測値266.2(M+1、API)。
【0139】
(実施例29)
5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(ピラジン-2-イルメチル)インドリ
ン-2-オン
【化62】
この化合物は、5-クロロ-1-エチルインドリン-2,3-ジオンおよび2-メチル
ピラジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)イ
ンドリン-2-オンと同様の様式で作製した。(収率、25%)。1H-NMR (CDCl3) δ
8.49 (dd, 2H), 8.40 (s, 1H), 7.25 (dd, 1H), 7.06 (d, 1H), 6.72 (d
, 1H), 3.66 (m, 2H) 3.30 (dd, 2H), 2.0 (bs, OH), 1.19 (t, 3H).化学
式:C
15H
14ClN
3O
2の質量計算値303.08、実測値304.1(M+1、
MM API/ESI)。
【0140】
(実施例30)
1-エチル-5-メチル-3-(ピラジン-2-イルメチレン)インドリン-2-オン
【化63】
この化合物は、5-クロロ-1-エチルインドリン-2,3-ジオンおよび2-メチル
ピラジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)イ
ンドリン-2-オンと同様の様式で作製した。(収率、10%)。1H-NMR (CDCl3) δ
8.87 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 7.71 (s,
1H), 7.16 (d, 1H), 6.75 (d, 1H) 3.83 (q, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.30
(t, 3H).化学式:C
16H
15N
3Oの質量計算値、265.12、実測値266.
2(M+1、ESI)。
【0141】
(実施例31)
1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチレン)インドリン-2-オン
【化64】
この化合物は、1-プロピルインドリン-2,3-ジオンおよび3-メチルピリダジン
を使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン
-2-オンと同様の様式で作製した。(収率、7%)。1H-NMR (CDCl3) δ 9.22 (m,
1H), 8.97 (t, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.63 (m, 1H), 7.34 (dd, 1H), 7.7
1 (dd, 1H), 6.85 (dd, 1H) 3.78 (t, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.02 (t, 3H)
.化学式:C
16H
15N
3O、265.12、実測値266.1(M+1、ESI)。
【0142】
(実施例32)
1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オン
【化65】
この化合物は、1-プロピルインドリン-2,3-ジオンおよび3-メチルピリダジン
を使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン
-2-オンと同様の様式で作製した。収率、15%。1H-NMR (CDCl3) δ 9.09 (d,
1H), 7.41 (m, 2H), 7.22 (dd, 1H), 7.01 (dd, 1H), 6.94 (dd, 1H), 6.8
0 (d, 1H), 4.14 (t, 1H), 3.67 (m, 3H), 3.47 (dd, 1H), 1.70 (m, 2H)
, 1.0 (t, 3H).化学式:C
16H
17N
3Oの質量計算値、267.14、実測値2
68.1(M+1、MM API/ESI)。
【0143】
(実施例33)
1,5-ジメチル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オン
【化66】
この化合物は、5-メチル-1-メチルインドリン-2,3-ジオンおよび3-メチル
ピリダジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)
インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、5%。1H-NMR (CDCl3) δ 9.1
2, (s, 1H), 7.47 (s, 2H), 7.05 (d, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.69 (d, 1H)
, 4.14 (t, 1H), 3.65 (dd, 1H), 3.47 (m, 1H), 3.20 (s, 3H), 2.26 (s
, 3H).化学式:C
15H
15N
3Oの質量計算値
正確な質量:253.12、実測値254.2(M+1、ESI)。
【0144】
(実施例34)
N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)イ
ンドリン-3-イル)ニコチンアミド
【化67】
この化合物は、N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イリデ
ン)ニコチンアミドおよび3-メチルピリダジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-
3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収
率、5%。1H-NMR (CDCl3) δ 9.5 (s, 1H), 9.25 (dd, 1H), 8.14 (d, 1H),
8.74 (dd, 1H), 8.17 (dt, 1H), 7.53 (dd, 1H), 7.41 (dd, 1H), 7.28
- 7.23 (m, 2H), 6.88 (d, 1H), 6.57 (d, 1H), 3.79 (t, 2H), 3.58 (d,
1H), 1.16 (d, 1H), 1.83 (m, 2H), 1.04 (t, 3H).化学式:C
22H
20C
lN
5O
2の質量計算値、421.13、実測値422.1(M+1、API)。
【0145】
(実施例35)
1-メチル-3-(ピリダジン-3-イルメチレン)インドリン-2-オン
【化68】
この化合物は、1-メチルインドリン-2,3-ジオンおよび3-メチルピリダジンを
使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-
2-オンと同様の様式で作製した。収率、5%。1H-NMR (CDCl3) δ 9.21 (dd, 1H)
, 8.97 (d, 1H), 7.72 (dd, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.60 (dd, 1H), 7.37 (
dd, 1H), 7.11 (dd, 1H), 6.85 (d, 1H), 3.31 (s, 3H).化学式:C
14H
1
1N
3Oの質量計算値、237.09、実測値238.1(M+1、API)。
【0146】
(実施例36)
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチレン)-5-クロロ-1-エ
チルインドリン-2-オン
【化69】
この化合物は、5-クロロ-1-エチルインドリン-2,3-ジオンおよび2-メチル
ベンゾイミダゾールを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イル
メチル)インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、20%。1H-NMR (CDCl3
) δ 7.81 (m, 2H), 7.58 (d, 2H), 7.34 (m, 4H), 6.86 (d, 1H), 3.92
(q, 2H), 1.37 (t, 3H).化学式:C
18H
14ClN
3Oの質量計算値、323.
08、実測値324.1(M+1、ESI)。
【0147】
(実施例37)
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-プロピル-3-(ピラジン-2-イルメチル)インド
リン-2-オン
【化70】
この化合物は、5-クロロ-1-プロピルインドリン-2,3-ジオンおよび2-メチ
ルピラジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)
インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、50%。1H-NMR (CD3OD) δ 8
.38 (m, 3H), 7.24 (m, 2H), 6.83 (d, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.50 (m, 3H
), 1.56 (m, 2H), 0.87 (t, 3H).化学式:C
16H
16ClN
3O
2の質量計算値
、317.09、実測値318.1(M+1、MM API/ESI)。
【0148】
(実施例38)
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-メチル-3-(ピリジン-4-イルメチル)インドリ
ン-2-オン
【化71】
この化合物は、5-クロロ-1-メチルインドリン-2,3-ジオンおよび4-メチル
ピリジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)イ
ンドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、70%。1H-NMR (CD3OD) δ 8.2
8 (d, 2H), 7.28 (dd, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.05 (d, 2H), 6.79 (d, 1H)
, 3.30 (d, 1H), 3.21 (d, 1H), 3.00 (s, 3H).化学式:C
15H
13ClN
2
O
2の質量計算値288.07、実測値289.1(M+1、MM API/ESI)。
【0149】
(実施例39)
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-プロピル-3-(ピリダジン-4-イルメチル)イン
ドリン-2-オン
【化72】
この化合物は、5-クロロ-1-プロピルインドリン-2,3-ジオンおよび4-メチ
ルピリダジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル
)インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、20%。1H-NMR (CD3OD) δ
8.96 (dd, 1H), 8.81 (dd, 1H), 7.34 (m, 3H), 6.88 (dd, 1H), 3.55 (
m, 1H), 3.46 (m, 1H), 3.31 (d, 1H), 3.23 (d, 1H), 1.45 (m, 2H), 0.
79 (t, 3H).化学式:C
16H
16ClN
3O
2の質量計算値、317.09、実測値
318.1(M+1、MM API/ESI)。
【0150】
(実施例40)
3-ヒドロキシ-1-メチル-3-(ピリジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン
【化73】
この化合物は、1-メチルインドリン-2,3-ジオンおよび4-メチルピリジンを使
用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2
-オンと同様の様式で作製した。収率、40%。1H-NMR (CD3OD) δ 8.26 (d, 2H
), 7.28 (m, 2H), 7.08 (m, 3H), 6.81 (d, 1H), 3.31 (d, 1H), 3.21 (d
, 1H), 3.00 (s, 3H).化学式:C
15H
14N
2O
2の質量計算値、254.11、
実測値255.1(M+1、MM API/ESI)。
【0151】
(実施例41)
(E)-3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチレン)-5-クロロ
-1-メチルインドリン-2-オン
【化74】
この化合物は、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インド
リン-2-オン 5-クロロ-1-メチルインドリン-2,3-ジオンおよび2-メチル
ベンゾイミダゾールと同様の様式で作製した。収率、20%。1H-NMR (CD3OD) δ 8.9
9 (s,1H), 8.73 (d, 1H), 8.25 (d, 1H), 7.56 (m, 2H), 7.23 (dd, 1H),
7.05 (d, 1H), 6.81 (d, 1H), 3.34 (s, 3H).化学式:C
17H
12ClN
3
Oの質量計算値309.07、実測値310.1(M+1、MM API/ESI)。
【0152】
(実施例42)
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-1-メチル-2
-オキソインドリン-3-イル)ニコチンアミド
【化75】
この化合物は、N-(1-メチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)ニコチンア
ミドおよび2-メチルベンゾイミダゾールを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(
ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、2
0%。1H-NMR (CD3OD) δ 9.05 (s, 1H), 8.71 (t, 1H), 8.28 (dd, 1H), 7
.58 - 7.51 (m, 4H), 7.29 - 7.25 (m, 3H), 7.02 - 6.97 (m, 2H), 6.8
8 (d, 1H), 3.67 (d, 1H), 3.49 (d, 1H), 3.20 (s, 3H).化学式:C
23H
19N
5O
2の質量計算値397.15、実測値398.1(M+1、ESI)。
【0153】
(実施例43)
1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オ
ン
【化76】
この化合物は、1-エチルインドリン-2,3-ジオンおよび3-メチルピリダジンを
使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-
2-オンと同様の様式で作製した。収率、22%。1H-NMR (CD3OD) δ 8.94 (t, 1H
), 7.50 (m, 2H), 7.24 (dd, 1H), 7.14 (dd, 1H), 7.02 (dd, 1H), 6.85
(d, 1H), 3.75 - 3. 59 (m, 2H), 3.56 (dd, 2H), 1.10 (t, 3H).化学式
:C
15H
15N
3O
2の質量計算値269.12、実測値279.2(M+1、MM
API/ESI)。
【0154】
(実施例44)
1-エチル-5-メチル-3,3-ビス(ピリダジン-4-イルメチル)インドリン-2
-オン
【化77】
この化合物は、5-メチル-1-エチルインドリン-2,3-ジオンおよび4-メチル
ピリダジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)
インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、40%。1H-NMR (CDCl3) δ b
s (9.0, 4H), 7.42 ( s, 2H), 7.18 (bs, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.35 (d,
1H), 3.38 (d, 2H) 3.29 (d, 2H), 3.14 (d, 2H), 2.43 (s, 3H), 0.62
(t, 3H).化学式:C
21H
21N
5Oの質量計算値359.17、実測値360.1
(M+1、MM API/ESI)。
【0155】
(実施例45)
1-プロピル-3,3-ビス(ピリダジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン
【化78】
この化合物は、1-プロピルインドリン-2,3-ジオンおよび4-メチルピリダジン
を使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン
-2-オンと同様の様式で作製した。収率、40%。1H-NMR (CD3OD) δ 8.83 (dd,
2H), 8.66 (s, 2H), 7.77 (d, 1H), 7.26 - 7.17 (m, 4H), 6.63 (dd,
1H), 3.45 (dd, 4H), 3.25 (d, 2H), 1.10 (m, 2H), 0.49 (t, 3H).化学式
:C
21H
21N
5Oの質量計算値359.17、実測値360.2(M+1、MM A
PI/ESI)。
【0156】
(実施例46)
1-エチル-3-ヒドロキシ-5-メチル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インド
リン-2-オン
【化79】
この化合物は、5-メチル-1-エチルインドリン-2,3-ジオンおよび3-メチル
ピリダジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)
インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、33%。1H-NMR (CD3OD) δ 8
.94 (dd, 1H), 7.50 (m, 2H), 7.05 (dd, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.72 (m,
1H), 3.68 - 3.53 (m, 4H), 2.27 (s, 3H), 1.07 (t, 3H).化学式:C
16H
17N
3O
2の質量計算値283.13、実測値284.1(M+1、MM API/E
SI)。
【0157】
(実施例47)
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-5-クロロ-1
-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)イソニコチンアミド
【化80】
この化合物は、N-(5-クロロ-1-エチル-2-オキソインドリン-3-イリデン
)イソニコチンアミドおよび2-メチルベンゾイミダゾールを使用して、5-クロロ-1
-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オンと同様の様式で作
製した。収率、10%。1H-NMR (CDCl3) δ 8.73 (d, 2H), 7.85 (dd, 2H), 7.
47 (dd, 2H), 7.26 (dd, 1H), 7.24 (m, 2H), 7.04 (d, 1H), 6.85 (d, 1
H), 3.77 - 3.62 (m, 3H), 3.46 (d, 1H), 1.06 (t, 3H).化学式:C
24H
20ClN
5O
2の質量計算値445.13、実測値446.1(M+1、MM API
/ESI)。
【0158】
(実施例48)
3-(ベンゾ[d]オキサゾール-2-イルメチレン)-5-クロロ-1-メチルインド
リン-2-オン
【化81】
この化合物は、5-クロロ-1-メチルインドリン-2,3-ジオンおよび2-メチル
ベンゾオキサゾールを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イル
メチル)インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、35%。1H-NMR (CD3OD
) δ 9.33 (d, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.57 - 7.44 (m, 4H
), 7.01 (d, 1H), 3.28 (s, 3H).化学式:C
17H
11ClN
2O
2の質量計算値
、310.05、実測値311.0(M+1、MM API/ESI)。
【0159】
(実施例49)
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-5-クロロ-2
-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)ベンズアミド
【化82】
この化合物は、N-(1-エチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)ベンズアミ
ドおよび2-メチルベンゾイミダゾールを使用して、5-クロロ-1-エチル-3-(ピ
リミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、35
%。1H-NMR (CD3OD) δ 7.89 (dd, 2H), 7.57 (m, 1H), 7.57 - 7.48 (m,
5H), 7.26 - 7.20 (m, 3H), 6.92 (d, 1H), 6.87 (dd, 1H), 3.69 - 3.58
(m, 3H), 3.40 (d, 1H), 1.56 (m, 2H), 0.85 (t, 3H).化学式:C
26H
2
3ClN
4O
2の質量計算値、458.15、実測値459.1(M+1、MM API
/ESI)。
【0160】
(実施例50)
1-メチル-3-(オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-2-イルメチレン)インドリン
-2-オン
【化83】
この化合物は、1-メチルインドリン-2,3-ジオンおよび2-メチルオキサゾロ[
4,5-b]ピリジンを使用して、1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)イ
ンドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率、15%。1H-NMR (CD3OD) δ 9.3
2 (d, 1H), 8.62 (d, 1H), 8.21 (d, 1H), 7.58 (dd, 1H), 7.51 (m, 2H)
, 7.19 (dd, 1H), 7.04 (d, 1H) 3.30 (s, 3H).化学式:C
16H
11N
3O
2
の質量計算値、277.09、実測値278.1(M+1、MM API/ESI)。
【0161】
(実施例51)
5-クロロ-2-オキソ-1-(2-(ピペリジン-1-イル)エチル)-3-(ピリジ
ン-2-イルメチル)インドリン-3-イルジメチルカルバメート
【化84】
アルゴン下で冷却したオーブン乾燥フラスコに、5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-(
2-(ピペリジン-1-イル)エチル)-3-(ピリジン-2-イルメチル)インドリン
-2-オン(0.025グラム、0.065mmol)およびDMAP(0.003グラ
ム、0.025mmol)を添加した。これを0.65mLの無水ジクロロメタンに溶か
した。室温で撹拌しながら、N,N-ジメチルカルバモイルクロリド(0.024mL、
0.26mmol)、続いてトリエチルアミン(0.044mL、0.33mmol)を
添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。翌日、反応物をメタノールで希釈し、次いで濃
縮した。C18担体上Teledyne ISCO combiflash Rf(0.
1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製して、所望の化合物を得た。6.
0mg、収率20%。1H-NMR (CD3OD) δ 8.35 (dd, 1H), 7.71 (dd, 1H), 7.3
5 (dd, 1H), 7.27 (m, 2H), 7.12 (d, 1H), 6.98 (d, 1H), 4.46 (m, 1H)
, 3.86 (m, 1H), 3.55 (d, 1H), 3.44 - 3.31 (m, 7H), 3.10 (s, 3H),
2.83 (s, 3H), 1.87 (bs, 2H), 1.80 (bs, 2H), 1.67 (bs, 2H).化学式:C
24H
29ClN
4O
3の質量計算値、456.19、実測値457.2(M+1、MM
API/ESI)。
【0162】
(実施例52)
N-(3-((3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソ-1-プロピル
インドリン-3-イル)ベンズアミド
【化85】
この化合物は、N-(1-プロピル-2-オキソインドリン-3-イリデン)ベンズア
ミドおよび3-メトキシ-2-メチルピリジンを使用して、5-クロロ-1-エチル-3
-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オンと同様の様式で作製した。収率
、10%。1H-NMR (CD3OD) δ 8.25 (m, 1H), 7.80 (dd, 2H), 7.55 (dd, 1H
), 7.47 (dd, 2H), 7.34 (m, 2H), 7.24 (dd, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.83
(dd, 1H), 6.61 (d, 1H), 3.76 (m, 2H), 3.39 (s, 3H), 3.31 (d, 1H),
3.23 (d, 1H), 1.78 (m, 2H), 1.04 (t, 3H).化学式:C
25H
25N
3O
3の
質量計算値、415.19、実測値416.2(M+1、MM API/ESI)。
【0163】
(実施例53)
N-(5-クロロ-1-エチル-2-オキソ-3-(ピリジン-2-イルメチル)インド
リン-3-イル)-4-メチルベンゼンスルホンアミド
【化86】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥バイアルに、N-(5-クロロ-
1-エチル-2-オキソインドリン-3-イリデン)-4-メチルベンゼンスルホンアミ
ド(76mg、0.21mmol、1,4-ジオキサン中0.3M)を添加した。室温で
撹拌しながら、2-ピコリン(42μL、0.42mmol)およびトリフルオロメタン
スルホン酸(3.7μL、0.042mmol)を添加した。混合物を、Biotage
マイクロ波反応器を使用して通常設定で120℃に12時間加熱した。粗反応混合物を濃
縮した。シリカ担体上Teledyne ISCO combiflash(ヘキサン/
酢酸エチル勾配)、続いてC18担体を使用する逆相クロマトグラフィー(0.1%ギ酸
含有水/アセトニトリル勾配)を使用することにより精製を行って、所望の生成物を収率
25%(24mg)で得た。1H NMR (CDCl
3) δ 8.70-8.63 (m, 2H), 7.69 (t,
1H), 7.35 (m, 3H), 7.14-7.11 (m, 3H), 6.98 (d, 1H), 6.74 (d, 1H),
5.77 (s, 1H), 3.87 (m, 1H), 3.69 (m, 1H), 3.26 (d, 1H), 2.94 (d,
1H), 2.36 (s, 3H), 1.31 (t, 3H).化学式:C
23H
22ClN
3O
3Sの質量
計算値455.11、実測値、456.1。(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0164】
(実施例54)
3-(1-エチル-5-メチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)
メチル)-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化87】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥バイアルに、3-(1-エチル-
5-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素(50mg、0
.19mmol、トルエン中0.5M溶液)を添加した。室温で撹拌しながら、LiHM
DS(0.29mL、0.29mmol、THF中1.0M溶液)を添加した。室温で1
5分間撹拌した後、4-(クロロメチル)-1-メチル-1H-インダゾール(45mg
、0.25mmol、DMF中0.5M溶液)を添加した。反応物を、出発物質が消費さ
れるまで撹拌し続けた。反応を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、アセトニトリルで抽出
した。水層を塩析し、アセトニトリルで洗浄した。次いで、合わせた有機物質をNa
2S
O
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。C18担体上Teledyne ISCO com
biflash(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)により精製を行って、最終
物質を収率69%(53mg)で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 7.74 (s, 1H), 7.27
(d, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.05 (t, 1H), 6.89 (dd, 1H), 6.48 (d, 1H),
6.39 (d, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.56 (s, 2H), 3.44 (m, 1H), 3.19 (m,
1H), 2.91 (s, 6H), 2.33 (s, 3H), 0.50 (t, 3H).化学式:C
23H
27N
5O
2の質量計算値405.22、実測値、406.2。(MM:ESI+APCI、M
+1)。
【0165】
(実施例55)
1,1-ジメチル-3-(3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチル
)-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素
【化88】
1,1-ジメチル-3-(3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチ
ル)-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素は、1,1-ジメチル-3
-(2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素および4-(クロロメチル)
-1-メチル-1H-インダゾールを使用して、3-(1-エチル-5-メチル-3-(
(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソインドリン-3-
イル)-1,1-ジメチル尿素と同様の様式で作製した。Teledyne ISCO
combiflash C18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)、続い
てその後にTeledyne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/
酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ)を使用して精製を行って、所望の化
合物を収率45%(35mg)で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 7.78 (s, 1H), 7.38
(d, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.09 (t, 1H), 7.04 (m, 2H), 6.52 (d, 1H),
6.44 (d, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 3.37 (m, 1H), 3.09 (m,
1H), 2.91 (s, 6H), 0.92 (m, 2H), 0.49 (t, 3H).化学式:C
23H
27N
5O
2の質量計算値405.22、実測値、406.2。(MM:ESI+APCI、M
+1)。
【0166】
(実施例56)
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-2-オキソ-1
-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化89】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥バイアルに、1,1-ジメチル-
3-(2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素(50mg、0.191m
mol、トルエン中0.3M溶液)を添加した。室温で撹拌しながら、LiHMDS(0
.25mL、0.25mmol、THF中1.0M溶液)を添加した。15分間撹拌した
後、4-(クロロメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール(0.83mL、0.2
5mmol、DMF中0.3M溶液)を添加した。反応物を、出発物質が消費されるまで
撹拌した。反応を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、アセトニトリルで抽出した。水層を
塩析し、アセトニトリルで洗浄した。合わせた有機物質をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過
し、濃縮した。Teledyne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサ
ン/酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ)を使用することにより精製を行
って、所望の化合物を収率51%(38mg)で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 7.12, (
m, 2H), 6.97 (t, 1H), 6.58 (d, 1H), 6.57 (m, 2H), 6.26 (dd, 1H), 5
.78 (d, 1H), 5.47 (d, 1H), 3.56 (m, 1H), 3.40 (m, 1H), 3.02 (d, 1H
), 2.98 (d, 1H), 2.96 (s, 6H), 1.49 (m, 2H), 0.85 (t, 3H).化学式:C
22H
25N
3O
4の質量計算値395.18、実測値、396.3。(MM:ESI+
APCI、M+1)。
【0167】
(実施例57)
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-1
-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化90】
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-
1-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素は、3-(5-
クロロ-1-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素および
4-(クロロメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソールを使用して、3-(3-(ベ
ンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-2-オキソ-1-プロピルイン
ドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素と同様の様式で作製した。Teledyne
ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてアセ
トニトリルフラッシュ)、続いてその後にTeledyne ISCO combifl
ash C18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用して精製を行っ
て、所望の化合物を収率59%(35mg)で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 7.16 (dd,
1H), 7.12 (d, 1H), 6.60 (m, 3H), 6.35 (dd, 1H), 5.82 (d, 1H), 5.4
7 (d, 1H), 3.38 (d, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.95 (d, 1H), 2.89 (s, 6H).
化学式:C
20H
20ClN
3O
4の質量計算値401.11、実測値、402.1。(
MM:ESI+APCI、M+1)。
【0168】
(実施例58)
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-2
-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化91】
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-
2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素は、3-(5
-クロロ-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素お
よび4-(クロロメチル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソールを使用して、3-(3-
(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-2-オキソ-1-プロピル
インドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素と同様の様式で作製した。Teledy
ne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いて
アセトニトリルフラッシュ)、続いてその後にTeledyne ISCO combi
flash C18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用することに
より精製を行って、所望の化合物を収率45%(23mg)で得た。1H NMR (CD
3OD)
δ 7.16 (m, 2H), 6.68 (d, 1H), 6.59 (m, 2H), 6.33 (dd, 1H), 5.82 (
d, 1H), 5.48 (d, 1H), 3.52 (m, 1H), 3.40 (m, 1H), 3.37 (d, 1H), 3.
00 (d, 1H), 2.89 (s, 6H), 1.47 (m, 2H), 0.84 (t, 3H).化学式:C
22H
24ClN
3O
4の質量計算値429.15、実測値、430.2。(MM:ESI+A
PCI、M+1)。
【0169】
(実施例59)
3-(1,5-ジメチル-2-オキソ-3-(3,4,5-トリメトキシベンジル)イン
ドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化92】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥バイアルに、3-(1,5-ジメ
チル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素(50mg、0.20
mmol、トルエン中0.3M溶液)を添加した。室温で撹拌しながら、LiHMDS(
0.26mL、0.26mmol、THF中1.0M溶液)を添加した。15分間撹拌し
た後、5-(クロロメチル)-1,2,3-トリメトキシベンゼン(57mg、0.26
mmol、DMF中0.3M溶液)を添加した。反応物を、出発物質が消費されるまで撹
拌した。反応をNH
4Clの飽和溶液でクエンチし、アセトニトリルで抽出した。水層を
塩析し、アセトニトリルで洗浄した。合わせた有機物質をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過
し、濃縮した。Teledyne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサ
ン/酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ)、続いてその後にTeledy
ne ISCO combiflash C18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニト
リル勾配)を使用することにより精製を行って、所望の化合物を収率43%(37mg)
で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 7.16 (s, 1H), 7.03 (dd, 1H), 6.52 (d, 1H),
5.97 (s, 2H), 3.63 (s, 3H), 3.56 (s, 6H), 3.17 (d, 1H), 3.09 (d,
1H), 2.90 (s, 6H), 2.85 (s, 3H), 2.36 (s, 3H).化学式:C
23H
29N
3O
5の質量計算値427.21、実測値、428.2。(MM:ESI+APCI、M
+1)。
【0170】
(実施例60)
3-(1-エチル-2-オキソ-3-(3,4,5-トリメトキシベンジル)インドリン
-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化93】
3-(1-エチル-2-オキソ-3-(3,4,5-トリメトキシベンジル)インドリ
ン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素は、3-(1-エチル-2-オキソインドリン-
3-イル)-1,1-ジメチル尿素および5-(クロロメチル)-1,2,3-トリメト
キシベンゼンを使用して、3-(1,5-ジメチル-2-オキソ-3-(3,4,5-ト
リメトキシベンジル)インドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素と同様の様式で作
製した。Teledyne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢
酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ)、続いてその後にTeledyne
ISCO combiflash C18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾
配)を使用することにより精製を行って、所望の化合物を収率35%(30mg)で得た
。1H NMR (CD
3OD) δ 7.38 (d, 1H), 7.23 (t, 1H), 7.13 (t, 1H), 6.70
(d, 1H), 5.91 (s, 2H), 3.64 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.58 (s, 6H),
3.31 (m, 1H), 3.23 (d, 1H), 3.11 (d, 1H), 2.90 (s, 6H), 0.76 (t,
3H).化学式:C
23H
29N
3O
5の質量計算値427.21、実測値、428.2。
(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0171】
(実施例61)
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-エチル-
2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化94】
アルゴン下で冷却した、撹拌子を備えたオーブン乾燥バイアルに、3-(1-エチル-
2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素(50mg、0.20mmo
l、トルエン中0.5M溶液)を添加した。室温で撹拌しながら、LiHMDS(0.3
0mL、0.30mmol、THF中1.0M溶液)を添加した。15分間撹拌した後、
(1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチルベンゾエート(93mg、0.
26mmol、DMF中0.5M溶液)を添加した。反応物を、出発物質が消費されるま
で撹拌した。反応を30μLの氷酢酸でクエンチし、水で希釈し、アセトニトリルで抽出
した。水層を塩析し、アセトニトリルで洗浄した。合わせた有機物質をNa
2SO
4で乾
燥させ、濾過し、濃縮した。Teledyne ISCO combiflashシリカ
担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ)、続いてその後に
Teledyne ISCO combiflash C18担体(0.1%ギ酸含有水
/アセトニトリル勾配)を使用することにより精製を行って、所望の化合物を収率37%
(35mg)で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 8.23 (d, 1H), 7.63 (t, 1H), 7.52
(m, 3H), 7.28(m, 6H), 7.06 (t, 1H), 6.74 (d, 1H), 6.28 (s, 1H), 3
.47 (m, 2H), 3.21 (m, 2H), 2.86 (s, 6H), 0.41 (t, 3H).化学式:C
29
H
28N
4O
3の質量計算値480.22、実測値、481.2。(MM:ESI+AP
CI、M+1)。
【0172】
(実施例62)
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-メチル-
2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化95】
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-メチル
-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素は、1,1-ジメチル-3
-(1-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)尿素および(1-ベンゾイル-1H
-インドール-3-イル)メチルベンゾエートを出発物質として使用して、3-(3-(
(1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-エチル-2-オキソイ
ンドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素と同様の様式で作製した。Teledyn
e ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてア
セトニトリルフラッシュ)、続いてその後にTeledyne ISCO combif
lash C18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用することによ
り精製を行って、所望の化合物を収率35%(34mg)で得た。1H NMR (CD
3OD) δ
8.23 (d, 1H), (t, 1H), (m, 3H), (d, 1H), 7.23 (m, 5H), 7.06 (t,
1H), 6.70 (d, 1H), 6.41 (s, 1H), 3.41 (d, 1H), 3.29 (d, 1H), 2.89
(s, 6H), 2.74 (s, 3H).化学式:C
28H
26N
4O
3の質量計算値466.20、
実測値、467.2。(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0173】
(実施例63)
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ-
1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化96】
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ
-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素は、1,1-ジメチル-
3-(2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素および(1-ベンゾイル-
1H-インドール-3-イル)メチルベンゾエートを出発物質として使用して、3-(3
-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-エチル-2-オキ
ソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素と同様の様式で作製した。
【0174】
Teledyne ISCO combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチ
ル勾配、続いてアセトニトリルフラッシュ)、続いてその後にTeledyne ISC
O combiflash C18担体(0.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を
使用することにより精製を行って、所望の化合物を収率22%(21mg)で得た。1H
NMR (CD3OD) δ 8.24 (d, 1H), 7.63 (t, 1H), 7.52 (m, 3H), 7.25 (m,
6H), 7.06 (t, 1H), 6.74 (d, 1H), 6.31 (s, 1H), 3.46 (d, 1H), 3.43
(m, 1H), 3.31 (d, 1H), 3.12 (m, 1H), 2.88 (s, 6H), 0.90 (m, 1H), 0
.77 (m, 1H), 0.46 (t, 3H).化学式:C30H30N4O3の質量計算値494.
23、実測値、495.2。(MM:ESI+APCI、M+1)。
【0175】
(実施例64)
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-5-メチル-
2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素
【化97】
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-5-メチル
-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素は、1,1
-ジメチル-3-(5-メチル-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素
および(1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチルベンゾエートを出発物質
として使用して、3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル
)-1-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素と同様の様
式で作製した。Teledyne ISCO combiflash C18担体(0.
1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)、続いてその後にTeledyne ISCO
combiflashシリカ担体(ヘキサン/酢酸エチル勾配、続いてアセトニトリルフ
ラッシュ)を使用することにより精製を行って、所望の化合物を収率25%(45mg)
で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 8.25 (d, 1H), 7.63 (t, 1H), 7.52 (m, 3H),
7.27 (m, 4H), 7.10 (s, 1H), 7.05 (dd, 1H), 6.61 (d, 1H), 6.20 (s,
1H), 3.43 (d, 1H), 3.38 (m, 1H), 3.23 (d, 1H), 3.05 (m, 1H), 2.88
(s, 6H), 2.27 (s, 3H), 0.86 (m, 1H), 0.71 (m, 1H), 0.43 (t, 3H).
化学式:C
31H
32N
4O
3の質量計算値508.25、実測値、509.3。(MM
:ESI+APCI、M+1)。
【0176】
(実施例65)
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニルジメチルスルファメート
【化98】
5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベン
ジル)インドリン-2-オン(0.027グラム、0.078mmol)を入れたきれい
な丸底フラスコに、DMAP(0.003グラム、0.03mmol)を添加し、1.0
mLのジクロロメタンに溶かした。室温で撹拌しながら、トリエチルアミン(0.016
mL、0.12mmol)、続いてN,N-ジメチルスルファモイルクロリド(N,N-dime
thylsulfamoyl choride)(0.0083uL、0.078mmol)を添加した。反応
物を室温で撹拌し、LCMSによりモニターした。完了したら、反応物をメタノールで希
釈し、濃縮した。C18担体上Teledyne ISCO combiflash(0
.1%ギ酸含有水/アセトニトリル勾配)を使用することにより精製を行って、所望の化
合物を収率15%(5.2mg)で得た。1H NMR (CD
3OD) δ 7.23 (m, 2H), 7.0
5 (dd, 1H), 6.88 (dd, 1H), 6.80 (dd, 1H), 6.75 (d, 1H), 3.75 (s, 3
H), 3.67 (m, 2H), 3.47 (m,1H), 3.31 (m, 4H), 2.96 (s, 3H), 1.03 (s,
3H).化学式、C
20H
23ClN
2O
6Sの質量計算値、454.10、実測値455
.1(MM;APCI/ESI、M+1))。
【0177】
本発明の化合物を、以下の様々な生物アッセイで試験した。これらのアッセイの結果か
ら、本発明の化合物によって、調節不全の生体エネルギー論が改善され、したがって、本
発明の化合物は、網膜損傷などの、変性疾患および障害の治療に有用であるということが
示された。
【0178】
(実施例66)
MTTアッセイ
化合物3-(4,5-ジメチルチアゾル-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリ
ウムブロミド(MTT)は、NAD(P)H依存性オキシドレダクターゼのいくつかのフ
ァミリーによって、青色ホルマザン色素に還元されるテトラゾリウムイオンである。実際
に、アッセイが、代謝能アッセイであるとしても、MTTからのホルマザン色素または他
の関連テトラゾリウム色素の形成は、生存率アッセイとして一般に使用される。死細胞が
、NAD(P)Hを産生することはできないのは事実であるが、死の苦しみにおける非常
に病的な細胞は、ストレスを克服しようと試みるため、極めて高レベルの代謝能を示すこ
とがあり、MTTおよび関連アッセイによって、生死の割合ではなく、細胞が還元等価物
を生成する能力について報告されたことは周知である(Sumantran 2011年)。以下
に示す通り、より特異的な生体エネルギーアッセイに関連するとき、MTTアッセイは、
有用な代謝アッセイであったことが判明した。
【0179】
このアッセイでは、661WまたはC6細胞を、10%血清を補充したDMEM中で維
持した。5%血清を補充したDMEMを使用して、96ウェルプレートの各ウェルに、7
0,000細胞/mLの細胞100μLを播種した。次いで、細胞を48時間放置して、
培養密度まで増殖させた。本発明の代表的な化合物を、培地2μL中で加え、次いで、カ
ルシウム-イオノフォアA23187を最終濃度1μMの場合1μL中に加え、24時間
後、MTT2μg/mLの20uLを、各ウェルに加え、細胞を、さらに4時間インキュ
ベートし、その後、0.01M HCl水溶液中の1%SDS100μLを、各ウェルに
加え、プレートを終夜インキュベートした。吸光度を、640nMおよび570nMで測
定した(バックグラウンド補正)。1μMイオノフォアA23187は、24時間でMT
Tシグナルにおいて約50%の喪失をもたらした。保護を、ビヒクル対照に正規化された
治療群の吸光度の増加として算出した。
【0180】
表1において示す通り、本発明の代表的な化合物は、低濃度で、代謝能のカルシウムに
よって媒介される喪失から有意に保護した。
【表1-1】
【表1-2】
a最大保護が観察される濃度
【0181】
(実施例67)
網膜変性
in vitroデータから、本発明の化合物によって、ミトコンドリアの代謝能の酸
化およびカルシウムによって誘発される喪失が軽減されることが実証された。化合物の活
性によって、網膜変性動物モデルにおける光受容細胞の喪失からこれを保護することが可
能であるはずであるということが推論された。したがって、酸化ストレスおよび/または
カルシウム過負荷から生じる、マウス網膜変性モデルを利用した。
【0182】
RPのrd1マウスモデル
in vitroにおけるカルシウム過負荷の場合、rd1マウスを利用した(例えば
、Farberら、1995年)。rd1マウスの遺伝子型は、ホスホジエステラーゼ遺伝子の
β-サブユニットに突然変異を有する。この突然変異は、高レベルのcGMPをもたらし
、開放状態でcGMP依存性チャネルの数を増加させ、細胞内カルシウムを、毒性レベル
および急速な杆体変性まで増加させる。遺伝欠損および網膜病理は、βPDE依存性RP
を伴う患者において観察されるものと非常に類似する。これらのマウスにおいて、杆体光
受容細胞変性は、出生後10日目(P10)に始まり、急速に進行した。21日目までに
、光受容細胞の1列のみ残り、これは円錐細胞に対応する。この網膜は、臓器培養におけ
る網膜の発生および変性を複製することに適している(Ogilvieら、2001年)。潜在
的な治療効力を試験するために、化合物を、培養開始の翌日(出生後11日目に相当する
)から開始する培養培地に加え、48時間毎に置き換えた。光受容細胞の変性に関して、
出生後21日目に相当する時点で形態学的に、効果を評価した。対照rd1マウスにおい
て、約90%を超える光受容細胞は、P21までになくなる(平均網膜スコア:光受容細
胞2.3±0.24列)。他方では、本発明の代表的な化合物で治療したマウス(点眼薬
1日1回)は、有意により多くの光受容細胞を保持する(表2)。
【表2】
【0183】
RPのrd10マウスモデル
カルシウム過負荷の場合、rd10マウスを利用した(例えば、Phillipsら、2008
年)。rd10マウスの遺伝子型は、ホスホジエステラーゼ遺伝子のβ-サブユニットに
突然変異を有する。この突然変異によって、高レベルのcGMPをもたらし、開放状態で
cGMP依存性チャネルの数を増加させ、細胞内カルシウムを、毒性レベルおよび急速な
杆体変性まで増加させる。遺伝欠損および網膜病理は、βPDE依存性RPを伴う患者に
おいて観察されるものと非常に類似する。これらのマウスにおいて、杆体光受容細胞変性
は、出生後10日目(P10)に始まり、急速に進行した。光に応答した網膜の機能とし
て測定する網膜電図の最大の応答は、3週齢で起こり、2月齢で検出不可能である。潜在
的な治療効力を試験するために、点眼薬を、0.9%食塩水中の0.1%Myrjに配合
し、開眼の日(出生後14日目)に開始し1日1回適用し、光受容細胞の変性に関して、
出生後25日目に形態学的に、これらの効果を評価した。対照rd10マウスにおいて、
約75%を超える光受容細胞は、P25までになくなる(平均網膜スコア:光受容細胞2
.3±0.24列)。他方では、本発明の代表的な化合物で治療したマウス(点眼薬1日
1回)は、有意により多くの光受容細胞を保持する(表3)。
【表3】
【0184】
(実施例68)
光モデルアッセイ
光モデルアッセイは、加齢黄斑変性(AMD)の一モデルとして一般に認められている
。環境因子としての光は、網膜が、長期間にわたって高い光レベルに曝露された場合、杆
体光受容細胞への毒性があることが示されており;酸化ストレスは、細胞死についての主
なトリガーとして示唆されてきた。特に、酸化損傷は、免疫組織化学により検出されてお
り、酸化およびチロシンリン酸化タンパク質の存在ならびにチオレドキシンおよびグルタ
チオンペルオキシダーゼなどの内因性抗オキシダントのアップレギュレーションが検出さ
れている。同様に、外因性抗オキシダントは、げっ歯類の網膜を光損傷から保護すること
が判明している。光受容細胞変性における酸化ストレスの関与についてのさらなる間接的
な証拠は、ジメチルチオ尿素などの抗オキシダントによる光損傷された網膜の治療、また
は抗オキシダントDHAによるN-メチル-N-ニトロソ尿素(MNU)曝露ラットの治
療により示されている。
【0185】
光モデルアッセイを使用して、本発明の化合物の治療可能性をさらに試験した。アルビ
ノ動物から得られた光受容細胞は、一定の光に非常に感受性があり、これらを保護するR
PE色素が欠如している。したがって、Balb/cマウスを、7日間連続的に光に曝露
し、組織像によって測定した場合、光受容細胞を約50%喪失していた。潜在的な治療効
力を試験するために、点眼薬を、0.9%食塩水中の0.1%Myrjに配合し、光曝露
期間中1日1回適用し、これらの効果を、CL曝露の発生の10日後に、光受容細胞の光
誘発性変性について、形態学的におよび電気生理学的に評価した。対照BALB/cマウ
スにおいて、一定の光によって、光受容細胞の約50%が失われた(平均網膜スコア:光
受容細胞の4.3±0.25列)。光源の位置に基づき、網膜の腹側半分は、背側半分よ
りも重度の影響を受ける(腹側は、典型的には、背側半分よりも約2列少ない)。興味深
いことに、いくつかの化合物は、これらの2つの半分に対して異なる効果があり、典型的
には、光によってより重度の影響を受ける方の、網膜の半分において、より大きな影響が
ある。本発明の代表的な化合物の最大の効果(点眼薬1日1回)を、表4において報告す
る。
【表4】
【0186】
上記の実施例において見られる通り、本発明の化合物は、細胞株中のミトコンドリア能
の酸化およびカルシウムによって媒介される喪失を軽減し、網膜変性のいくつかのモデル
において、細胞死から光受容細胞を保護する。
【0187】
参考文献
【数1-1】
【数1-2】
【数1-3】
【数1-4】
【数1-5】
【数1-6】
【数1-7】
【数1-8】
【数1-9】
【数1-10】
【数1-11】
【数1-12】
【数1-13】
【数1-14】
【数1-15】
【0188】
特定の実施形態の変形がなされてもなお、添付した特許請求の範囲内に収まり得るので
、本発明は、前述の本発明の特定の実施形態に限定されないということが理解されるべき
である。
【0189】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式(I)の化合物:
【化99】
[式中、
R
1およびR
2は、互いに独立して、水素、低級アルキルまたはハロゲンであり;
R
3は、-CF
3またはピペリジンで任意選択で置換されている、分枝または非分枝の
低級アルキルであり;
R
4は、(i)アルコキシ、ヒドロキシ、-OC(O)CH
3、-OC(O)CH
2O
CH
3、-OC(O)-低級アルキル、-OC(O)NHCH
2CH
2OCH
2CH
2O
H、-OSO
2N(CH
3)
2もしくは-OC(O)N(CH
3)
2で独立に、任意選択
で一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル;
(ii)メチル-1H-インダゾリル、
(iii)ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、
(iv)ベンゾ[d]イミダゾリル、
(v)ベンゾイル-1H-インドリル;
(vi)ベンゾ[d]オキサゾリル
(vii)オキサゾロ[4,5-b]ピリジニルまたは
(viii)1つもしくは複数の環炭素がNによって置き換えられている6員のヘテロ
アリール基
であり;
R
5は、水素、ヒドロキシル、-CH
2-ピリダジニル、-OR
6、-NHR
6である
か、または存在せず;
R
6は、-C(O)-ピリジニル、-P(O)(OCH
2CH
3)
2、-C(O)CH
2OCH
3、-C(O)N(CH
3)
2、-C(O)-O-1,3-ジオキソラン-4-
イル)メチル、-SO
2-フェニルメチルまたは-C(O)-フェニルであり;
記号
【化100】
は、単結合もしくは二重結合を示す]または薬学的に許容されるその塩。
(項2)
R
1が、水素である、上記項1に記載の化合物。
(項3)
R
1が、低級アルキルまたはハロゲンである、上記項1に記載の化合物。
(項4)
R
1が、メチルまたは塩素である、上記項1に記載の化合物。
(項5)
R
2が、水素である、上記項1に記載の化合物。
(項6)
R
3が、非置換低級アルキルである、上記項1に記載の化合物。
(項7)
R
3が、メチル、エチル、ペンチル、ブチル、イソブチル、イソペンチルまたはメチル
ペンチルである、上記項1に記載の化合物。
(項8)
R
3が、トリフルオロエチルである、上記項1に記載の化合物。
(項9)
R
4が、非置換フェニルである、上記項1に記載の化合物。
(項10)
R
4が、アルコキシまたはヒドロキシで独立に、一置換、二置換もしくは三置換されて
いるフェニルである、上記項1に記載の化合物。
(項11)
R
4が、アルコキシ、ヒドロキシ、-OC(O)CH
3、-OC(O)CH
2OCH
3
、-OC(O)-低級アルキル、-OC(O)NHCH
2CH
2OCH
2CH
2OH、-
OSO
2N(CH
3)
2または-OC(O)N(CH
3)
2で独立に、二置換されている
フェニルである、上記項1に記載の化合物。
(項12)
R
4が、メチル-1H-インダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、ベンゾ
[d]イミダゾリル、ベンゾイル-1H-インドリル、ベンゾ[d]オキサゾリルまたは
オキサゾロ[4,5-b]ピリジニルである、上記項1に記載の化合物。
(項13)
R
4が、1つまたは複数の環炭素がNによって置き換えられている6員のヘテロアリー
ル基である、上記項1に記載の化合物。
(項14)
R
4が、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルまたはピリジニルである、上記項1
3に記載の化合物。
(項15)
R
5が、水素またはヒドロキシである、上記項1に記載の化合物。
(項16)
R
5が、-OR
6または-NHR
6である、上記項1に記載の化合物。
(項17)
R
6が、-C(O)-ピリジニルまたは-C(O)-フェニルである、上記項1に記載
の化合物。
(項18)
R
6が、-C(O)CH
2OCH
3、-C(O)N(CH
3)
2または-C(O)-O
-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルである、上記項1に記載の化合物。
(項19)
R
6が、-P(O)(OCH
2CH
3)
2である、上記項1に記載の化合物。
(項20)
前記化合物が、
3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3-(3,4
,5-トリメトキシベンジル)インドリン-2-オン;
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルイソニコチネート;
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニルアセテート;
2-((3-ヒドロキシ-5-メチル-1-(4-メチルペンチル)-2-オキソインド
リン-3-イル)メチル)-5-メトキシフェニル2-メトキシアセテート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルイソニコチネート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルピコリネート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルジエチルホスフェート;
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニル2-メトキシアセテート;
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニルブチレート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソ
インドリン-3-イルジメチルカルバメート;
(1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル(5-クロロ-1-エチル-3-(2-ヒド
ロキシ-3-メトキシベンジル)-2-オキソインドリン-3-イル)カーボネート;
5-クロロ-1-エチル-3-(2-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)カ
ルバモイル)オキシ)-3-メトキシベンジル)-2-オキソインドリン-3-イルベン
ゾエート;
2-((5-クロロ-1-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)メチル)-6-メ
トキシフェニルジメチルカルバメート;
3-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イ
ル)メチル)インドリン-2-オン;
1-ブチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチル)-2-オキ
ソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-2-オキ
ソ-1-プロピルインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-エチル-3-ヒド
ロキシ-5-メチルインドリン-2-オン;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-ブチル-3-ヒド
ロキシインドリン-2-オン;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-3-ヒドロキシ-1-
イソブチルインドリン-2-オン;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソペンチル-2
-オキソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソブチル-5-
メチル-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-1-イソペンチル-5
-メチル-2-オキソインドリン-3-イルベンゾエート;
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-5-クロロ-1-エチ
ル-3-ヒドロキシインドリン-2-オン、
1-エチル-3-(2-ヒドロキシ-3,4-ジメトキシベンジル)-5-メチル-2-
オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート;
3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ-1-プ
ロピルインドリン-3-イルジメチルカルバメート;
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-5-クロロ-1-メチ
ル-2-オキソインドリン-3-イルジメチルカルバメート;
5-クロロ-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン;
5-メチル-1-エチル-3-(ピリミジン-4-イルメチレン)インドリン-2-オン
;
5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(ピラジン-2-イルメチル)インドリ
ン-2-オン;
1-エチル-5-メチル-3-(ピラジン-2-イルメチレン)インドリン-2-オン;
1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチレン)インドリン-2-オン;
1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オン;
1,5-ジメチル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オン;
N-(5-クロロ-2-オキソ-1-プロピル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)イ
ンドリン-3-イル)ニコチンアミド;
1-メチル-3-(ピリダジン-3-イルメチレン)インドリン-2-オン;
3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチレン)-5-クロロ-1-エ
チルインドリン-2-オン;
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-プロピル-3-(ピラジン-2-イルメチル)インド
リン-2-オン;
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-メチル-3-(ピリジン-4-イルメチル)インドリ
ン-2-オン;
5-クロロ-3-ヒドロキシ-1-プロピル-3-(ピリダジン-4-イルメチル)イン
ドリン-2-オン;
3-ヒドロキシ-1-メチル-3-(ピリジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン
;
(E)-3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチレン)-5-クロロ
-1-メチルインドリン-2-オン;
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-1-メチル-2
-オキソインドリン-3-イル)ニコチンアミド;
1-エチル-3-ヒドロキシ-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インドリン-2-オ
ン;
1-エチル-5-メチル-3,3-ビス(ピリダジン-4-イルメチル)インドリン-2
-オン;
1-プロピル-3,3-ビス(ピリダジン-4-イルメチル)インドリン-2-オン;
1-エチル-3-ヒドロキシ-5-メチル-3-(ピリダジン-3-イルメチル)インド
リン-2-オン;
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-5-クロロ-1
-エチル-2-オキソインドリン-3-イル)イソニコチンアミド;
3-(ベンゾ[d]オキサゾール-2-イルメチレン)-5-クロロ-1-メチルインド
リン-2-オン;
N-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)メチル)-5-クロロ-2
-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)ベンズアミド;
1-メチル-3-(オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-2-イルメチレン)インドリン
-2-オン;
5-クロロ-2-オキソ-1-(2-(ピペリジン-1-イル)エチル)-3-(ピリジ
ン-2-イルメチル)インドリン-3-イルジメチルカルバメート;
N-(3-((3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソ-1-プロピル
インドリン-3-イル)ベンズアミド;
N-(5-クロロ-1-エチル-2-オキソ-3-(ピリジン-2-イルメチル)インド
リン-3-イル)-4-メチルベンゼンスルホンアミド;
3-(1-エチル-5-メチル-3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)
メチル)-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
1,1-ジメチル-3-(3-((1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)メチル
)-2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)尿素;
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-2-オキソ-1
-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-1
-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-4-イルメチル)-5-クロロ-2
-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(1,5-ジメチル-2-オキソ-3-(3,4,5-トリメトキシベンジル)イン
ドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(1-エチル-2-オキソ-3-(3,4,5-トリメトキシベンジル)インドリン
-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-エチル-
2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-1-メチル-
2-オキソインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-2-オキソ-
1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;
3-(3-((1-ベンゾイル-1H-インドール-3-イル)メチル)-5-メチル-
2-オキソ-1-プロピルインドリン-3-イル)-1,1-ジメチル尿素;または
2-((5-クロロ-1-エチル-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)
メチル)-6-メトキシフェニルジメチルスルファメート
である、上記項1に記載の化合物。
(項21)
治療有効量の上記項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、および薬学
的に許容される担体を含む医薬組成物。
(項22)
治療有効量の上記項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩および薬学的に
許容される担体を、変性疾患または障害の治療を必要とする患者に投与するステップを含
む、変性疾患または障害を治療するための方法。
(項23)
前記変性疾患または障害が、網膜色素変性である、上記項22に記載の方法。
(項24)
治療有効量の上記項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩および薬学的に
許容される担体を、網膜変性疾患の治療を必要とする患者に投与するステップを含む、網
膜変性疾患を治療する方法。
(項25)
カルシウム誘発もしくはオキシダント誘発ミトコンドリア損傷の予防またはそれに感受
性である細胞中のミトコンドリアの呼吸能の喪失を予防する方法であって、前記カルシウ
ム誘発もしくはオキシダント誘発ミトコンドリア損傷またはミトコンドリアの呼吸能の喪
失が、開放型コンフィグレーションをとるcGMP依存性陽イオンチャネルの数を増加さ
せCa2+を細胞に流入させる過量のcGMPを含み、前記方法が、前記細胞を、有効量
の上記項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩と接触させるステップを含む、方法。