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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】緑膿菌阻害化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20220620BHJP
   C07D 213/30 20060101ALI20220620BHJP
   A61K 31/47 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 13/02 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 19/08 20060101ALI20220620BHJP
   A61P 13/10 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
C07D401/14 CSP
C07D213/30
A61K31/47
A61P31/04
A61P27/02
A61P17/00 101
A61P13/02 105
A61P1/04
A61P11/00
A61P19/08
A61P13/10
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021016097
(22)【出願日】2021-02-03
(62)【分割の表示】P 2018501328の分割
【原出願日】2016-07-12
(65)【公開番号】P2021107814
(43)【公開日】2021-07-29
【審査請求日】2021-02-09
(31)【優先権主張番号】1556639
(32)【優先日】2015-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594016872
【氏名又は名称】サントル、ナショナール、ド、ラ、ルシェルシュ、シアンティフィク、(セーエヌエルエス)
(73)【特許権者】
【識別番号】510225292
【氏名又は名称】コミサリア ア レネルジー アトミック エ オ ゼネルジー アルテルナティブ
【氏名又は名称原語表記】COMMISSARIAT A L’ENERGIE ATOMIQUE ET AUX ENERGIES ALTERNATIVES
【住所又は居所原語表記】Batiment Le Ponant D,25 rue Leblanc,F-75015 Paris, FRANCE
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100126099
【弁理士】
【氏名又は名称】反町 洋
(72)【発明者】
【氏名】ユン-シン、ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ソフィ、プル
(72)【発明者】
【氏名】イーナ、アットリー
(72)【発明者】
【氏名】カロリーヌ、バレッタ
【審査官】伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2009/140215(WO,A1)
【文献】国際公開第2008/115118(WO,A1)
【文献】Antimicrobial Agents And Chemotherapy,2014年,58(12),pp.7205-7214
【文献】Organic & Biomolecular Chemistry,2004年,2(9),pp.1368-1375
【文献】Journal of Bacteriology,2010年,192(14),pp.3801-3808
【文献】Structure,2011年,19(5),pp.603-612
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(A)の化合物:
【化1】
[式中、
Xはハロゲンであり;
Yはハロゲンであり;
Zは、ヒドロキシもしくはアミン基、またはOR基であり、ここでRがC-CアルキルまたはC-Cアシルであり;
pは整数であり、かつ13>p≧2であり;
qは整数であり、かつ13>q≧2であり;
ただし、
p=4の場合、qは8ではなく;
p=10の場合、qは4ではなく;かつ
p=8の場合、qは6ではない]。
【請求項2】
-Zが-OHまたはOAcであり;
-YがClであり;
-XがClであり;かつ
-pおよびqが偶数であり、8≧p≧2かつ10≧q≧2であることを特徴とする、請求項に記載の式(A)の化合物。
【請求項3】
-p=2、かつq=2、4または10であり;
-p=4、かつq=2、4または6であり;
-p=6、かつq=2、4、6または10であり;あるいは
-p=8、かつq=4または8であることを特徴とする、請求項またはに記載の式(A)の化合物。
【請求項4】
-p=2、かつq=4であり;
-p=4、かつq=4であり;
-p=6、かつq=4であり;あるいは
-p=8、かつq=4であることを特徴とする、請求項1または2に記載の式(A)の化合物
【請求項5】
式(A)の化合物を製造する方法であって、
式(B)の化合物:
【化2】
[式中、X、pおよびqは請求項のいずれか一項で定義した通りである]
を、触媒の存在下で、式(C)の化合物:
【化3】
[式中、YおよびZは請求項1または2で定義した通りであり、Eは、トリメチルシリル、トリ-イソプロピルシリル(TIPS)およびジメチルアルコールからなる群から選択される脱離基である]
と反応させることを特徴とする、方法。
【請求項6】
式(D)の化合物および薬学的に許容可能な塩:
【化4】
[式中、
Xはハロゲンであり;
mは整数であり、かつ13>m>2であり;
nは整数であり、かつ13>n≧2である]。
【請求項7】
-XがClであり;
-mおよびnが偶数であり;かつ/または
-m+n>6である
ことを特徴とする、請求項に記載の式(D)の化合物。
【請求項8】
-m=4、かつn=6または8であり
-m=6、かつn=8または10であり
-m=8、かつn=4、6、8または10であり;あるいは
-m=10、かつn=4または10
であることを特徴とする、請求項またはに記載の式(D)の化合物。
【請求項9】
-m=4、かつn=6であり;
-m=6、かつn=10であり;
-m=8、かつn=6または10であり;あるいは
-m=10、かつn=10
であることを特徴とする、請求項6または7に記載の式(D)の化合物
【請求項10】
請求項のいずれか一項に記載の式(A)の化合物、および/または請求項6~9のいずれか一項に記載の式(D)の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項11】
緑膿菌によって引き起こされる病原性感染の予防および/または治療のための、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記病原性感染が、院内感染、創傷感染、尿路感染、消化管系の感染、肺感染、または髄膜炎である、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記病原性感染が、眼感染、火傷および/または手術後の感染、膀胱または尿道の感染、気管支鏡検査後の肺感染、接種からの髄膜炎、および敗血症から選択される、請求項11に記載の医薬組成物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緑膿菌の病原性に関わる機構の阻害剤としてのin vitro効能を示す、スクリーニング、具体的にはELISA試験によって同定された化合物に関する。本発明の分子により標的とされるのは、これらグラム陰性菌のIII型分泌インジェクチソーム(injectisome)の集合体、特に、PscEとPscGのタンパク質-タンパク質相互作用である。本発明による分子は、少数の工程で容易に得ることができ、種々の類似体への単純な到達を可能にする。また、本発明は、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)の病原性機構を阻害することができる化合物を同定する方法およびこの同定法を実行するための装置に関する。本願の範囲は、緑膿菌の病理学、具体的には院内病理学の予防的および治癒的な処置に関するものであり、細菌を、それを破壊することなく無害にし、耐性の形での出現を誘発する一切の淘汰圧を回避する化合物を利用可能にする新規の抗生物質療法に関する。
【背景技術】
【0002】
緑膿菌は、「ESCAPE」(エンテロコッカス・フェシウム(E.faecium)、黄色ブドウ球菌(S. aureus)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)、A.バウマニ(A.baumannii)、緑膿菌、腸内菌(Enterobacteriaceae))と呼ばれる病原菌属のファミリーであり、現在の抗生物質治療を“回避”することができる(L. R. Peterson. Bad bugs, no drugs: no ESCAPE revisited. Clin. Infect. Dis. 2009, 49, 992-993)。それは、自然界において遍在し、一式の分泌エフェクターを利用することで様々な環境に適応するその能力は、有効な日和見性のヒト病原体となる。緑膿菌による感染は、根本的な病理学または個体の免疫状態によって、慢性または急性のどちらともなり得る。従来の抗生物質への多剤耐性という形での増加に関連して、今日、特に病院環境内の緑膿菌と関係する感染の治療は、深刻な公衆衛生問題の代表格である(F. Barbier, M. Wolff. Multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa: towards a therapeutic dead end? Med. Sci. (Paris) 2010, 26, 960-968)。新しい抗菌性治療の観点から、細菌感染のための代替治療を開発するために、特に病原性の機序に関する、細菌に特異的な新しい標的が調査されている(F. Barbier, M. Wolff. Multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa: towards a therapeutic dead end? Med. Sci. (Paris) 2010, 26, 960-968)。
【0003】
急性感染期中に、緑膿菌は高度に保存されたIII型分泌(T3S)ナノマシンを使用する。故に、4つの細胞毒素である、ExoS、ExoT、ExoYおよびExoUが、分泌針を介して真核細胞の細胞質中に注入され、このため宿主が弱体化し、侵入および感染の構築を可能にする(A. R. Hauser. The type III secretion system of Pseudomonas aeruginosa: infection by injection. Nat. Rev. Microbiol. 2009, 7, 654-665)。T3S機構は、抗体に基づく治療的なアプローチを用いた、これらの成分のうちの1つ、PcrVを標的とする進行中の処理によって示されるような選択の標的である。具体的には、製薬会社KaloBiosが、緑膿菌と関係する感染の治療のためにPcrVに向けられた高親和性抗体フラグメントを開発中である。
【0004】
これらの細菌は、それらの毒性のために、感染の第一段階で、感染細胞の機能化を阻止し、最終的にはそれを破壊するための分子である標的細胞毒素中に注入するための、III型分泌インジェクチソームとも呼ばれるT3S毒性ナノマシンを、細菌膜付近で合成する。
【0005】
T3Sとも称する、T3S毒性ナノマシン、すなわちT3S病原性機構は、2つの細菌膜を介して巨大分子集合体の成分を輸出する機能的に保存されたタンパク質からなる(G. R. Cornelis. The type III secretion injectisome. Nat. Rev. Microbiol. 2006, 4, 811-825)。他の細菌と同様に、緑膿菌中では、T3Sは3つの亜集合体に分割することができ:基部、針およびトランスロコン、そしてこれらは各々、互いに相互作用するいくつかの巨大分子から構成される。トランスロコンはT3S装置の最も離れた部分である。それは、宿主細胞の細胞膜に結合する、2つの疎水性タンパク質(PopBおよびPopD)からなる。この集合体は、毒素による原形質膜の通過を許可する。トランスロコンの近位において、および分泌針との相互作用において、PcrVは、2つの間の連結を作製する。
【0006】
PscFは80nm長の分泌針の主成分である。PscEおよびPscGをコードする遺伝子の遺伝子不活性化は、T3S活性の不在に起因して、真核細胞に対して非細胞毒性である株をもたらす(M. Quinaud, J. Chabert, E. Faudry, E. Neumann, D. Lemaire, A. Pastor, S. Elsen, A. Dessen, I. Attree. The PscE-PscF-PscG complex controls type III secretion needle biogenesis in Pseudomonas aeruginosa. J. Biol. Chem. 2005, 280, 36293-36300)。PscE-PscF-PscG複合体の結晶構造の解析はそれらの機能の理解に大いに寄与した(M. Quinaud, S. Ple, V. Job, C. Contreras-Martel, J. P. Simorre, I. Attree, A. Dessen. Structure of the heterotrimeric complex that regulates type III secretion needle formation. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 2007, 104, 7803-7808)。PscGは、それ自体が針タンパク質の重合に必要であるPscFのC末端ヘリックスの疎水性部分と直接的に相互作用するタンパク質である。PscGが1300Åの表面上で疎水性相互作用によってPscEと相互作用することに留意するのは興味深い。緑膿菌のin vivo実験と平行して実施されたin vitro生化学研究では、PscEがPscGのコシャペロンであること、PscEの不在が、PscG-PscF相互作用の不安定化に結びつくことを示した(S. Ple, V. Job, A. Dessen, I. Attree. Cochaperone interactions in export of the type III needle component PscF of Pseudomonas aeruginosa. J. Bacteriol. 2010, 192, 3801-3808)。PscEとPscGの間の相互作用の領域へ導入された単一点突然変異および二重点突然変異は、非細胞毒性の表現型を有する緑膿菌の菌株に結びついた。
【0007】
III型分泌系(他の病原細菌で実施されたものも含む)で行なわれた全ての研究から、合成小分子、同様に天然由来の生成物は、細胞試験における毒性活性を阻害することができることが明らかとなった (L. K. Tsou, P. D. Dossa, H. C. Hang. Small molecules aimed at type III secretion systems to inhibit bacterial virulence. Med. Chem. Commun. 2013, 4, 68-79)。中でもサリチリデン・アシルヒドラジド類が第一にT3S系に効果を示すものであった(WO 2006/132583)。それらの活性の様式は依然として解明されていないが、それらの鉄キレート特性と関係する効果、想定されるT3S発現に対する阻害効果および分泌針サイズの減少に結びつく効果について提唱があった。サリチルアニリド類は、T3Sに効果的である化合物の別のファミリーとして説明されてきた(M. K. Dahlgren, A. M. Kauppi, I.-M. Olsson, A. Linusson, M. Elofsson. Design, Synthesis, and Multivariate Quantitative Structure-Activity Relationship of Salicylanilides-Potent Inhibitors of Type III Secretion in Yersinia. J. Med. Chem. 2007, 50, 6177-6188)。他のキレート化剤は、スクリーニングによって同定されてきた(例えば、ピリジン)。化合物の他のファミリーは、より最近になって発見され、例えば、フェノキシアセトアミド類(WO 2010/118046 A1)、7-メチルアミンキノリン類(WO 2008/115118)およびチアゾリジノン類(WO 2009/137133)である。さらに、天然の生成物、多くの場合複合生成物も、T3S阻害に特異的な特性を示した(K. Kimura, M. Iwatsuki, T. Nagai, A. Matsumoto, Y. Takahashi, K. Shiomi, S. Omura, A. Abe. A small-molecule inhibitor of the bacterial type III secretion system protects against in vivo infection with Citrobacter rodentium. J. Antibiot. 2011, 64, 197-203)。
【0008】
機能的なT3Sの存在は、緑膿菌によって引き起こされる呼吸器感染および全身感染の患者の死亡にしばしば関係している。T3Sは、宿主の肺で細菌感染を包含する能力を抑制することによって重篤な肺炎の進行に寄与するようである。これは緑膿菌が肺に存在し続けることを可能にするだけでなく、細菌の他の種による重複感染を促進する。いくつかの抗菌物質が緑膿菌に対して有効であるものの、緑膿菌感染に関連した死亡率は、抗生物質を投与した入院患者においてさえも高く、新しい治療薬の必要を示すものである。さらに、従来の静菌性抗生物質および殺菌性抗生物質は、これらの感染に対抗するには不十分であるように思われ、緑膿菌の病原性機構の阻害剤のような新しい治療アプローチは、補助療法として有用であるかもしれない。
【発明の開示】
【0009】
本明細書において、発明者らは2つのシャペロンタンパク質であるPscEとPscG間の相互作用を阻害することができる小分子をスクリーニングするためのELISA試験を開発することを目的とした。
【0010】
その目的のために、個々のPscEおよびPscGタンパク質を大腸菌から精製した。ELISA試験を、96-ウェルのマイクロタイタープレート等の固形支持体の表面上に2つのタンパク質のうちの1つを固定して開発した。洗浄後、第2のタンパク質を添加し、相互作用を、発色性基質または蛍光性基質にカップリングした二次抗体を使用する、特異抗体および比色反応によって検出する。従って、これは初めてのT3S系に対する逆ケモゲノミクス型スクリーニングであり、即ち、初めて阻害剤をタンパク質複合体(PscE-PscGシャペロン)上で最初に同定することができ、その後、細胞に対する表現効果(細胞上のインジェクチソームの抑制)が調査される。PscE-PscG相互作用を阻害することができ、従って緑膿菌の病原性機構を阻害することができる化合物を同定し、かつ最終的には緑膿菌によって引き起こされる病原性感染を予防または治療するために、いくつかの化学のライブラリーをスクリーニングした。
【0011】
したがって、本発明は、緑膿菌の病原性機構を阻害する分子を同定する方法、緑膿菌の病原性機構を阻害する分子を同定するための装置、緑膿菌の病原性機構を阻害する新規化合物、緑膿菌によって引き起こされる病原性感染の予防および/または治療に使用する化合物ならびに緑膿菌によって引き起こされる病原性感染を予防および/または治療するための医薬組成物の提供を目的とする。
【0012】
したがって、第一の実施態様では、本発明は式(A)の化合物:
【化1】
[式中、
Xはハロゲンであり;
Yはハロゲンであり;
Zは、ヒドロキシもしくはアミン基、またはOR基であり、ここでRがC-CアルキルまたはC-Cアシルであり;
pは整数であり、かつ13>p≧2であり;
qは整数であり、かつ13>q≧2であり、好ましくはp+q<23であり;
ただし、
p=4の場合、qは8ではなく;
p=10の場合、qは4ではなく;かつ
p=8の場合、qは6ではない]
に関する。
【0013】
本発明において、「アルキル」または「アルキル基」という用語は、特定数の炭素原子を含んでなる、飽和直鎖状または分岐状脂肪族炭化水素鎖を指す。例えば、メチル、エチルおよびプロピルが挙げられる。
【0014】
「アシル」または「アシル基」、省略した「ac」という用語は、炭素原子が、二重結合によって酸素に結合し、単結合によって分子(A)の構造に結合し、かつアルキル基(本発明では、例えばC-Cアルキル基)に結合している基を指す。
【0015】
「ハロゲン」という用語は、塩素、フッ素、臭素およびヨウ素からなる群から選択される原子を意味する。
【0016】
有利には、Xは塩素である。
【0017】
有利には、Yは塩素である。
【0018】
他の薬学的に許容可能な塩も可能であり、Xは例えば硫酸水素塩(HSO-)、トリフルオロ酢酸(TFA-)または酢酸を表わすことができる。
【0019】
有利には、Rはメチルである。
【0020】
有利には、第二の実施態様において、第一の実施態様による化合物(A)は、
-Zが-OHまたはOAcであり;
-YがClであり;
-XがClであり;かつ
-pおよびqが偶数であり、好ましくは8≧p≧2かつ10≧q≧2であることを特徴とする。
【0021】
本発明の別の実施態様では、化合物(A)は、
-Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、
-p=2、かつq=2、4または10、好ましくは4であり;
-p=4、かつq=2、4または6、好ましくは4であり;
-p=6、かつq=2、4、6または10、好ましくは4であり;または
-p=8、かつq=4または8、好ましくは4であることを特徴とする。
【0022】
有利な実施態様では、化合物(A)は、Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、p=2かつq=4であることを特徴とする。
【0023】
有利な実施態様では、化合物(A)は、Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、p=4かつq=4であることを特徴とする。
【0024】
有利な実施態様では、化合物(A)は、Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、p=6かつq=4であることを特徴とする。
【0025】
有利な実施態様では、化合物(A)は、Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、p=4かつq=6であることを特徴とする。
【0026】
有利な実施態様では、化合物(A)は、Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、p=8かつq=4であることを特徴とする。
【0027】
有利な実施態様では、化合物(A)は、Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、p=8かつq=8であることを特徴とする。
【0028】
有利な実施態様では、化合物(A)は、Xが塩素であり、Yが塩素であり、Rがメチルであり、p=6かつq=10であることを特徴とする。
【0029】
下記工程を含んでなる式(A)の化合物の製造方法を提供することも本発明の目的である:
式(B)の化合物:
【化2】
[式中、X、pおよびqは上で定義した通りである]
を提供し、これを、触媒、好ましくは銅の存在下で、式(C)の化合物:
【化3】
[式中、YおよびZは上で定義した通りであり、Eは脱離基である]
と反応させる工程。
【0030】
「脱離基」という用語は、その脱離基が結合する正電荷を持つ炭素原子に対してより高い親和性を有する求核試薬で容易に置換され得る基を指す。
【0031】
特定の実施態様では、脱離基は、例えば、トリメチルシリル、トリ-イソプロピルシリル(TIPS)またはジメチルアルコールからなる群から選択される。
【0032】
また、本発明は、式(D):
【化4】
[式中、
Xはハロゲンであり;
mは整数であり、かつ13>m>2であり;
nは整数であり、かつ13>n≧2であり、好ましくは、23>m+nである]
の化合物を提供することを別の目的とする。
【0033】
「ハロゲン」という用語は、塩素、フッ素、臭素およびヨウ素からなる群から選択される原子を意味する。
【0034】
有利には、Xは塩素である。
【0035】
他の薬学的に許容可能な塩も可能であり、Xは例えば硫酸水素塩(HSO-)、トリフルオロ酢酸(TFA-)または酢酸を表わすことができる。
【0036】
特定の実施態様では、本発明による式(D)の化合物は、
-XがClであり;
-mおよびnが偶数であり;かつ/または
-好ましくは、m+n>6であることを特徴とする。
【0037】
また、本発明は、
-m=4、かつn=6または8、好ましくは6;
-m=6、かつn=8または10、好ましくは10;
-m=8、かつn=4、6、8または10、好ましくは6または10、
-m=10、かつn=4または10、好ましくは10
であることを特徴とする、上で説明される実施態様による式(D)の化合物を提供することを目的とする。
【0038】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=4かつn=2であることを特徴とする。
【0039】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=4かつn=6であることを特徴とする。
【0040】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=6かつn=4であることを特徴とする。
【0041】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=10かつn=2であることを特徴とする。
【0042】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=4かつn=8であることを特徴とする。
【0043】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=6かつn=8であることを特徴とする。
【0044】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=8かつn=8であることを特徴とする。
【0045】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=10かつn=6であることを特徴とする。
【0046】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=10かつn=8であることを特徴とする。
【0047】
特定の実施態様では、化合物(D)は、Xが塩素であり、m=10かつn=10であることを特徴とする。
【0048】
医薬品として式(A)および/または(D)の化合物を提供することも本発明の別の目的である。
【0049】
より具体的には、本発明は、緑膿菌によって引き起こされる病原性感染の予防および/または治療に使用する式(A)および/または(D)の化合物に関する。
【0050】
本発明の特に有利な実施態様では、本発明による化合物(A)および/または(D)によって治療または予防する病原性感染は、院内感染であり、好ましくは、眼感染、創傷感染、特に火傷および/または手術後のもの、尿路感染、特に、例えばカテーテル挿入後の、膀胱または尿道の感染、消化管系の感染、肺感染、特に気管支鏡検査後のもの、髄膜炎、特に接種からのもの、敗血症から選択される。
【0051】
本発明によるこれら化合物は、緑膿菌中の病原性の原因である機構の阻害剤としての効能を示した。これらの分子は、これらの細菌のIII型分泌インジェクチソームの集合体、具体的には、同様に本発明の目的であるスクリーニングテストで本明細書に示されるようなPscE-PscGタンパク質-タンパク質相互作用を標的とする。合成化合物が、インジェクチソームの形成を防止するこの作用機序の阻害剤として同定されたのはこれが初めてである。これらの分子は新規であり、少数の工程(4~5つの工程)で容易に得ることができ、幅広い類似体を得ることも可能である。本願の範囲は、殺菌効果を誘発せずに細菌を無害化し、これにより耐性の形での出現を誘発する一切の淘汰圧を回避する、新しい抗生物質療法に関する。
【0052】
本発明は、2つのシャペロンであるPscEとPscGとの間の相互作用を阻害することができる分子のスクリーニング方法、そしてそれ故に緑膿菌中の病原性の原因である機構を阻害する方法にも関する。そのために、第一に、個々のPscEおよびPscGタンパク質を大腸菌から精製した。タンパク質-タンパク質相互作用および被験化合物による阻害を評価するためにELISA試験を開発した。この試験は、96-ウェルプレートの素材のような支持体に2つのタンパク質のうちの1つを固定することにより始まる。洗浄後、第2のタンパク質を添加すると、相互作用を検出することができる。
【0053】
PscE-PscG相互作用およびこの相互作用の阻害の検出は、当業者が自由に使用する、タンパク質-タンパク質相互作用を特徴づけるための多様な生化学的方法によって達成することができる。
【0054】
特定の実施態様では、タンパク質-タンパク質相互作用は、カップリングした二次抗体を使用して、特異抗体および比色反応によって評価される。所望の活性を有する化合物を同定するために、いくつかの化学ライブラリーおよび20個程度の市販の天然物を、手動で、または機械的にスクリーニングすることができる。被験分子の濃度を50μMで約50%の阻害に限度を設定すると、この最初のスクリーニング結果では、阻害能力を有する17個の化合物(表2)が同定され、それらの能力が、緑膿菌を阻害するものであると肯定的に結論付けることが可能であった。この%阻害値は、より低いレベルに設定することができ、本明細書では単なる一例の指針値として使用する。
【0055】
したがって、被験化合物は、PscE/PscG相互作用の阻害百分率が、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、具体的に少なくとも60%、より具体的に少なくとも70%、一層より具体的に少なくとも80%、極めて具体的に少なくとも90%または少なくとも95%であるものとしての緑膿菌の病原性機構の阻害剤として同定してもよい。
【0056】
本発明によるこの方法によって同定された化合物は、ペンテト酸、クリオキノール、ミリセチン、ベンセラジド、ゴシポール、3-アルキルピリジウム6塩(3-APS)およびヘデラゲニンである。
【0057】
既に開示されたものとは異なる構造的に新規の化合物を開発する見地から、発明者らは、PscE-PscG相互作用の阻害剤としてスクリーニングされ、かつ同定された2つのファミリーの化合物に注力した。それらは、クリオキノール等のキノリン型陽イオン・キレート化剤および3-アルキルピリジニウム塩(3-APS)等のピリジニウム塩である。クリオキノールは、一次スクリーニング間でのPscE-PscG相互作用の最良の阻害剤のうちの1つである。3-APSは、複数の生物学的特性を有する海洋由来の天然重合体構造の構成的な基本フラグメントである。
【0058】
緑膿菌の病原性機構を阻害する分子を同定する方法であって、当該分子のPscE/PscG相互作用を阻害する能力を評価する工程を含んでなる方法を提供することも本発明の目的である。
【0059】
本発明による同定方法は、被験分子をPscEおよびPscGタンパク質と接触させること、および当該分子の、これらの2つのタンパク質間の相互作用を阻害する能力を評価することを想定している。
【0060】
上述のように、今のところ、本発明において、PscE-PscG相互作用の阻害の百分率を決定することが可能であれば、タンパク質-タンパク質相互作用を研究しかつ評価する任意の方法が適用可能である。
【0061】
本発明の特定の実施態様では、本発明による同定方法は、前述の分子のPscE/PscG相互作用を阻害する能力の評価がELISA技術によって実施されることを特徴とする。
【0062】
したがって、本発明による同定方法は下記工程を含んでなる:
a)2つの分子PscEまたはPscGの1つが固定された支持体を提供する工程、
b)支持体を、分子PscEまたはPscGを含有する溶液(溶液中の当該分子は支持体に固定していない方に相当する)と接触させる工程、、
c)被験分子を含有する溶液を添加する工程、
d)支持体を洗浄する工程、
e)支持体に固定されていない前記分子に対する一次抗体を添加する工程、支持体を洗浄する工程、
f)酵素に結合させた、一次抗体に対する二次抗体を添加する工程、
g)支持体を洗浄する工程、
h)酵素による加水分解中にシグナルを発生する酵素の基質を添加する工程、
i)シグナルを定量化する工程、
j)標準範囲と比較することにより被験分子の阻害能力を評価する工程。
【0063】
2つの分子PscEまたはPscGの1つが表面上に固定された支持体を含んでなる、緑膿菌の病原性機構を阻害する分子を同定するための装置を提供することも本発明の目的である。
【0064】
特定の実施態様では、本発明による装置は、固体支持体が少なくとも1つのウェルを有するマイクロタイタープレートであり、分子が当該ウェルの上で支持体上に固定されていることを特徴とする。
【0065】
分子(PscEまたはPscG)の固定は、共有結合または好ましくは低エネルギー結合、特に疎水結合、水素結合またはファンデルワールス型(Van der Walls-type)結合、即ち、同様に吸着によっても達成することができる。
【0066】
したがって、本発明による装置は、分子の支持体上への固定が弱い結合によって達成されることを特徴とする。
【0067】
本発明による装置の特定の実施態様では、分子の前記支持体上への結合(好ましくは吸着による)を確保するために、支持体の表面は疎水性である。
【0068】
また、本発明は、
a1.固体支持体を、PscEまたはPscGの当該支持体の表面上の固定を確保するために、PscEまたはPscGの溶液と接触させること、
b1.工程a1の前記溶液を支持体から除去すること、
c1.前記支持体を洗浄および/または乾燥させてもよいこと、および
d1.スクリーニング装置を回収すること
を特徴とする、本発明による装置の製造方法に関する。
【0069】
特定の実施態様では、本発明による装置の製造は、PscEまたはPscGの支持体の表面上への固定が、疎水性、水素、またはファンデルワールス型(Van der Walls-type)の弱い結合によって得られることを特徴とする。
【0070】
特定の実施態様では、本発明による製造方法は、支持体の表面が疎水性表面処理されていることを特徴とする。
【0071】
最後に、特定の実施態様では、本発明による装置の製造方法は、支持体が少なくとも1つのウェルを含んでなるマイクロタイタープレートであることを特徴とする。
【0072】
特定の例を挙げると、NUNC型マイクロタイタープレートは特に好適である。
【0073】
緑膿菌の病原性機構を阻害することができる分子を同定するための本発明による装置の使用を提供することも本発明の別の目的である。
【0074】
最後に、本発明は、緑膿菌によって引き起こされる病原性感染を予防かつ/または治療することができる分子を同定するための本発明による装置の使用に関する。
【0075】
最後に、本発明は、緑膿菌によって引き起こされる病原性感染の予防および/または治療に使用する、次のものから選択された少なくとも1つの化合物に関する:ペンテト酸、クリオキノール、ミリセチン、ベンセラジド、ゴシポール、3-アルキルピリジウム6塩(3-APS)、およびヘデラゲニン。
【0076】
好ましくは、緑膿菌によって引き起こされる病原性感染の予防および/または治療に使用する本発明による化合物は、感染が院内感染であるということを特徴とする。
【0077】
特定の実施態様では、病原性感染は眼感染、創傷感染、特に火傷および/または外科手術後のもの、尿路感染、特に、例えばカテーテル挿入後の、膀胱または尿道の感染、消化管系の感染、肺感染、特に気管支鏡検査後のもの、髄膜炎、特に接種からのもの、敗血症から選択される感染である。
【実施例
【0078】
例1:ELISA試験の実施
1μM(ライブラリーをスクリーニングするため)または2.2μM(新しく合成された分子をスクリーニングするため)のPscGタンパク質50μLを、NUNC 96-ウェルプレート中で、4℃にて8時間インキュベートした。ウェルを、200μLの1X PBS/0.1% Tween 20(商標)で3回洗浄した。ウェルを、200μLの1X PBS/0.1% Tween20(商標)中の5%乳濁溶液(solution de lait)で、一晩4℃にて処理した。次いで、溶液を廃棄し、プレートを乾燥させた。
【0079】
試験を以下のように実施した:
陰性対照(最低のシグナルレベル):100μLのバッファー(Tris-HCl 25mm、NaCl 250mM、pH8.0);
陽性対照(最高のシグナルレベル):50μLのバッファー、およびPscEタンパク質25μM(ライブラリー・スクリーニング)または3μM(類似体分子のスクリーニング)の50μLの試液;
阻害剤の試験:40μLのバッファー、PscEタンパク質25μM(ライブラリ・スクリーニング)または3μM(類似体分子のスクリーニング)の50μLの溶液および10μLの被験阻害剤を含有する溶液。
【0080】
これら溶液を室温で4時間放置した。
【0081】
ウェルを、1X PBS/0.1% Tween20(商標)200μLで3回洗浄した。1X PBS/0.1%Tween20(商標)(50μL)中で1:2,000に希釈した抗-PscE抗体を添加し、全体を室温で2時間放置した。ウェルを、1X PBS/0.1% Tween20(商標)200μLで3回洗浄した。HRPコンジュゲート抗マウス抗体を1X PBS/0.1%Tween 20(商標)中で1:5,000に希釈し、50μLを添加し、室温で2時間放置した。ウェルを、1X PBS/0.1% Tween20(商標)200μLで3回洗浄した。
【0082】
ELISA試験は、50μLのTMB試薬を添加し、続けて暗室で室温にて15分間インキュベートすることによって行った。反応は50μLの2N HClを添加することによって停止した。プレートは450nmでリーディングした。
【0083】
阻害結果
【表1】
【0084】
例2:3-APSおよび3-APS/クリオキノール混成物のモジュール合成ならびにPscE-PscG相互作用の阻害の試験
相乗効果により2つのクラスターを強化するための「合成の」3-APS/クリオキノール分子を作成する可能性を有する、種々の鎖長を有する新しい3-APS類似体(スキーム1)。本発明の合成的取組みは、Zincke反応に基づくものである。本発明の方法は、2×2個の新しい類似体を非常に少ない工程(3~4つの工程)で潜在的に得るための、n個のフラグメント(報告された例では、n= 5個のフラグメント、即ち、12a-e)+クリオキノール類似体8のみから可能である、組合せの合成方法に関係する。KCOの存在下でのシャープレス-メルダール(Sharpless-Meldal)反応[43、44](「クリック」反応)は、8のシリル基の予備脱保護のない単一工程で16を形成することを可能にする。
【0085】
【化5】
【0086】
結果
13個の3-APS類似体および18個の3-APS/クリオキノール類似体をELISA試験(表4)で評価した。31個の被験分子のうち、3-APSシリーズ中の4つの分子(23、30、31および33)および混成物である3-APS/クリオキノールシリーズ中の8つの分子(36、37、39、40、41、45、48および49)が、クリオキノールより優れた阻害効果を示した。
【0087】
【表2】
【0088】
例3:分子の調製
1-アジド-4-ブタン11aのため: Coutrot, F., and Busseron, E., Controlling the Chair Conformation of a Mannopyranose in a Large-Amplitude [2]Rotaxane Molecular Machine, Chem.-Eur. J. 2009, 15, 5186-5190。
1-アジド-6-ヘキサン11bおよび1-アジド-8-オクタン11cのため: Agnew, H. D., Rohde, R. D., Millward, S. W., Nag, A., Yeo, W.-S., Hein, J. E., Pitram, S. M., Tariq, A. A., Burns, V. M., Krom, R. J., Fokin, V. V., Sharpless, K. B., and Heath, J. R., Iterative In Situ Click Chemistry Creates Antibody-like Protein-Capture Agents, Angew. Chem., Int. Ed. 2009, 48, 4944-4948。
【0089】
基本手順:1-アジド-10-ブロモデカン(11d)の合成
DMF(35mL)中、1,10-ジブロモデカン(9.23g、30.7mmol)とNaN(2g、30.7mmol)の溶液を、48時間室温で撹拌した。エーテル(150mL)を添加し、有機相を水で洗浄した(3×150mL)。有機相を乾燥させ、蒸発させた(MgSO)。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(2%CHCl/シクロヘキサン、シリカゲル)によって精製して11d(4.27g、53%)を無色油状物の形態で得た。
【化6】
【0090】
Rf= 0.38(シクロヘキサン/EtOAc 98:2); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.40 (m, 10H), 1.40-1.44 (m, 2H), 1.59 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 3.25 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.40 (t, J = 6.9 Hz, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.8 (CH2), 28.3 (CH2), 28.8 (CH2), 28.9 (CH2), 29.2 (CH2), 29.4 (CH2), 29.5 (CH2), 32.9 (CH2), 34.1 (CH2), 51.6 (CH2)。
【0091】
1-アジド-12-ブロモドデカン(11e)
【化7】
【0092】
1,12-ジブロモドデカン(5.05g、15.4mmol)から出発し、生成物11e(2.2g、49%)を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、2%CHCl/シクロヘキサン)によって無色油状物の形態で得た。Rf= 0.5(2%CHCl/シクロヘキサン); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1,25-1.33 (m, 12H), 1.59 (m, 1H), 1.85 (m, 1H), 3.25 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.40 (t, J = 6.9 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.9 (CH2), 28.3 (CH2), 28.9 (CH2), 29.0 (CH2), 29.3 (CH2), 29.5 (CH2), 29.6 (3xCH2), 33.0 (CH2), 34.2 (CH2), 51.6 (CH2)。
【0093】
3(3-(4-アジドブトキシ)プロピル)ピリジン(12a)を合成するための基本手順
1-アジド-4-ブロモブタン(1.29g、7.2mmol)と3(3-ヒドロキシプロピル)-ピリジン(1.04g、7.6mmol)の混合物に、KOH(730mg、13.0mmol)およびテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(123mg、0.36mmol)を添加した。48時間アルゴン下で混合した後、CHCl を添加し、混合物を濾過した。溶媒を、真空下で除去し、生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(30%EtOAc/シクロヘキサン、シリカゲル)によって精製して12a(682mg、40%)を黄色油状物の形態で得た。
【化8】
【0094】
=0.13(20%EtOAc/シクロヘキサン); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.57-1.75 (m, 4H), 1.89 (m, 2H), 2.70 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.31 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.42 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.44 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 7.20 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.43-8.45 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.0 (CH2), 27.0 (CH2), 29.6 (CH2), 31.1 (CH2), 51.4 (CH2), 69.7 (CH2), 70.3 (CH2), 123.4 (CH), 136.0 (CH), 137.3 (C), 147.4 (CH), 150.0 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 357 (70) [M+Na]+; 235 (100) [M+H]+
【0095】
3(3-(6-アジドヘキシルオキシ)プロピル)ピリジン(12b)
【化9】
【0096】
1-アジド-6-ブロモヘキサン(2.8g、13.4mmol)から出発し、生成物12b(2.56g、72%)を黄色油状物の形態で得た。
【0097】
=0.14(20%EtOAc/シクロヘキサン); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.39-1.42 (m, 4H), 1.60-1.63 (m, 4H), 1.86-1.98 (m, 2H), 2.70 (t, J = 7,5 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.35-3.43 (m, 4H), 7.21 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 8,44-8,47 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 25.9 (CH2), 26.7 (CH2), 28.9 (CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (CH2), 31.1 (CH2), 51.5 (CH2), 69.6 (CH2), 70.9 (CH2), 123.4 (CH), 136.0 (CH), 137.3 (C), 147.4 (CH), 150.1 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 285 (30) [M+Na]+; 263 (100) [M+H]+
【0098】
3(3-(8-アジドオクチルオキシ)プロピル)ピリジン(12c)
【化10】
【0099】
1-アジド-8-ブロモ-オクタン(2.68g、11.4mmol)から出発し、生成物12c(2.54g、76.5%)を黄色油状物の形態で得た。
【0100】
=0.18(20%EtOAc/シクロヘキサン); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.34-1.41 (m, 8H), 1.54-1.63 (m, 4H), 1.89 (m, 2H), 2.70 (t, J = 7,4 Hz, 2H), 3.25 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.40 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.41 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 7.21 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8,44 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.2 (CH2), 26.8 (CH2), 28.9 (CH2), 29.2 (CH2), 29.4 (CH2), 29.6 (CH2), 29.8 (CH2), 31.1 (CH2), 51.6 (CH2), 69.6 (CH2), 71.1 (CH2), 123.4 (CH), 136.0 (CH), 137.3 (C), 147.4 (CH), 150.1 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 313 (72) [M+Na]+; 291 (100) [M+H]+
【0101】
3(3-(10-アジドデシルオキシ)プロピル)ピリジン(12d)
【化11】
【0102】
1-アジド-10-ブロモ-デカン(3.52g、13.4mmol)から出発し、生成物12d(3.42g、80%)を黄色油状物の形態で得た。
【0103】
Rf= 0.21(20%EtOAc/シクロヘキサン);1H NMR(400MHzおよびCDCl3)δ1.23-1.34(m、12H)、1.54-1.64(m、4H)、1.89、2.70、3.25、3.38-3.43、7.20(dd、J = 7.5と4.8Hz、1H)および7.51(d)(m、4H)(t、J = 7.0Hz、2H)(t、J = 7と5Hz、2H)(m、2H) J=7.5Hz、1H、8、44、8.46(d、J = 1.6Hz、1H)(dd、J = 4.8と1.6Hz、1H);13C NMR(100MHzおよびCDCl3)δ26.4(CH2)、26.8(CH2)、29.0(CH2)、29.3(CH2)、29.5(CH2)、29.6(CH2)、29.6(CH2)、29.7(CH2)、29.9(CH2)、31.2(CH2)および51.6(CH2)、 69.6(CH2)、71.2(CH2)、123.4(CH)、136.0(CH)、137.4(C)、147.5(CH)、150.2(CH);LRMS(ESIの+)m/z(%): 341の(55)[M+Na]+;319の(100)[M+H]+
【0104】
3(3-(12-アジドデシルオキシ)プロピル)ピリジン(12e)
【化12】
【0105】
1-アジド-12-ブロモ-ドデカン(3.71g、12.8mmol)から出発し、生成物12e(3.34g、75%)を黄色油状物の形態で得た。
【0106】
= 0.21(20%EtOAc/シクロヘキサン); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.23-1.40 (m, 14H), 1.54-1.63 (m, 4H), 1.89 (m, 2H), 2.71 (m, 2H), 3.25 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.40 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.41 (f, J = 6.2 Hz, 2H), 7.21 (dd, J = 7.8, 4.8 Hz, 1H), 7.51 (dt, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 8,44 (dd, J = 4.8, 1.7 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 1.7 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.0 (CH2), 26.5 (CH2), 28.9 (CH2), 29.2 (5×CH2), 29.3 (2×CH2), 29.6 (CH2), 30.8 (CH2), 51.2 (CH2), 69.1 (CH2), 70.8 (CH2), 123.0 (CH), 135.6 (CH), 137.0 (C), 147.0 (CH), 149.8 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 347 (100) [M+H]+, 319 (5)。
【0107】
3(3-(4-アジドブトキシ)プロピル)ピリジン(13a)を合成するための基本手順
【化13】
【0108】
ピリジン(12mL)中、アジド12a(390mg、1.67mmol)の溶液に、PPh(828mg、3.2mmol)の部分量を0℃で添加した。30分後その温度で、混合物を室温で一晩撹拌した。0℃に冷却した後、濃縮したアンモニア水溶液(0.91mL)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。ピリジンを除去し、1N HCl溶液(19mL)を添加した。その溶液をエーテルで洗浄した。固体のNaCO(2.4g)を分けて添加し、生成物をCHClで抽出した。有機溶媒を乾燥させ(MgSO)、真空下で蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10~15%MeOH/CHClおよび15%MeOH/1%EtN/CHCl)によって精製して生成物13a(212mg、58%)を油状物の形態で得た。
【0109】
=0.05(10%MeOH/CHCl);); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.43 (m, 2H), 1.52 (m, 2H), 1.80 (m, 2H), 2.58-2.67 (m, 4H), 3.30-3.35 (m, 4H), 7.12 (dd, J = 7.8, 4.8 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8,35 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.0 (CH2), 29.4 (CH2), 30.3 (CH2), 30.9 (CH2), 41.9 (CH2), 69.3 (CH2), 70.7 (CH2), 123.2 (CH), 135.8 (CH), 137.1 (C), 147.2 (CH), 149.9 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 231 (4) [M+Na]+; 209 (100) [M+H]+
【0110】
10(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)-ヘキサン-1-アミン(13b)
【化14】
【0111】
=0.08(15%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.41 (m, 4H), 1.46 (m, 2H), 1.91 (m, 2H), 2.68-2.72 (m, 4H), 3.40 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.41 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 7.21 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8,44 (dd, J = 4.8, 1.5 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 1.5 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.3 (CH2), 26.9 (CH2), 29.7 (CH2), 29.9 (CH2), 31.2 (CH2), 33.9 (CH2), 42.2 (CH2), 69.5 (CH2), 71.0 (CH2), 123.3 (CH), 135.9 (CH), 137.2 (C), 147.4 (CH), 150.1 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 259 (12) [M+Na]+; 237 (100) [M+H]+
【0112】
8(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)-オクタン-1-アミン(13c)
【化15】
【0113】
12c(2.0g、6.89mmol)から出発し、生成物13c(1.32g、73%)を無色油状物の形態で得た。
【0114】
=0.05(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.43 (m, 8H), 1.46 (m, 2H), 1.57 (m, 2H), 1.90 (m, 2H), 2.69-2.72 (m, 4H), 3.38-3.43 (m, 4H), 7.21 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.44 (dd, J = 4.8, 1.5 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 1.5 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.3 (CH2), 27.0 (CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (CH2), 29.9 (CH2), 31.2 (CH2), 33.7 (CH2), 42.3 (CH2), 69.6 (CH2), 71.3 (CH2), 123.5 (CH), 136.1 (CH), 137.4 (C), 147.5 (CH), 150.2 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 287 (7) [M+Na]+; 265 (100) [M+H]+
【0115】
10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デカン-1-アミン(13d)
【化16】
【0116】
12d(2.0g、6.29mmol)から出発し、生成物13d(1.58g、95%)を無色油状物の形態で得た。
【0117】
=0.10(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.26-1.39 (m, 12H), 1.47 (m, 2H), 1.57 (m, 2H), 1.89 (m, 2H), 2.67-2.72 (m, 4H), 3.38-3.43 (m, 4H), 7.21 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.44 (dd, J = 4.8, 1.5 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 1.5 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.4 (CH2), 27.0 (CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (CH2), 29.7 (CH2), 29.7 (CH2), 29.7 (CH2), 29.7 (CH2), 29.9 (CH2), 31.2 (CH2), 33.4 (CH2), 42.2 (CH2), 69.6 (CH2), 71.3 (CH2), 123.5 (CH), 136.1 (CH), 137.4 (C), 147.5 (CH), 150.2 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 315 (4) [M+Na]+; 293 (100) [M+H]+
【0118】
12(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ドデカノ-1-アミン(13e)
【化17】
【0119】
12e(707mg、2.04mmol)から出発し、生成物13e(370mg、47%)を無色油状物の形態で得た。
【0120】
=0.13(20%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.15-1.28 (m, 16H), 1.35 (m, 2H), 1.48 (m, 2H), 1.80 (m, 2H), 2.55-2.65 (m, 4H), 3.28-3.35 (m, 4H), 7.11 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 4.8, 1.5 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 1.5 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.1 (CH2), 26.7 (CH2), 29.3 (5×CH2), 29.4 (3×CH2), 29.6 (CH2), 30.9 (CH2), 41.9 (CH2), 69.2 (CH2), 70.9 (CH2), 123.1 (CH), 135.7 (CH), 137.1 (C), 147.1 (CH), 149.8 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 343 (3) [M+Na]+; 321 (100) [M+H]+
【0121】
塩化3-(3-(4-アジドブトキシ)プロピル)-1-(2,4-ジニトロフェニル)ピリジニウム(14a)を合成するための基本手順
エタノール(13mL)中、生成物12a(521mg、2.2mmol)および1-クロロ-2,4-ジニトロベンゼン(897mg、4.4mmol)を48時間撹拌しながら135℃に加熱した。エタノールを、真空下で除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10%~15%メタノール/CHCl、シリカゲル)によって精製して14a(920mg、86%)を褐色油状物の形態で得た。
【化18】
【0122】
=0.08(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.60-1.68 (m, 4H), 2.09 (m, 2H), 3.12 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.33 (m, 2H), 3.49 (m, 2H), 3.55 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 8.34 (d, J = 8.2, 6.3 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.93 (dd, J = 8.7, 2.5 Hz, 1H), 9.23 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 9.25 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 9.33 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.9 (CH2), 28.0 (CH2), 30.7 (CH2), 31.2 (CH2), 52.4 (CH2), 70.3 (CH2), 71.4 (CH2), 123.3 (CH), 129.1 (CH), 131.4 (CH), 132.9 (CH), 140.2 (C), 144.6 (C), 144.8 (CH), 145.5 (C), 146.5 (CH), 150.2 (CH), 151.1 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 401 (100) [M]+
【0123】
塩化3-(3-(6-アジドヘキシルオキシ)プロピル)-1-(2,4-ジニトロフェニル)ピリジニウム(14b)
【化19】
【0124】
12b(1.8g、6.89mmol)から出発し、生成物14b(2.99g、93.5%)を褐色油状物の形態で得た。
【0125】
=0.09(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.35-1.45 (m, 4H), 1.53-1.62 (m, 4H), 2.07 (m, 2H), 3.10 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.29 (J = 6.8 Hz, 2H), 3.45 (J = 6.5 Hz, 2H), 3.53 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 8.33 (d, J = 8.0, 6.3 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.92 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 1H), 9.22 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 9.25 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 9.32 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.9 (CH2), 27.7 (CH2), 29.8 (CH2), 30.7 (2×CH2), 31.3 (CH2), 52.5 (CH2), 70.3 (CH2), 72.0 (CH2), 123.3 (CH), 129.1 (CH), 131.3 (CH), 132.9 (CH), 140.2 (C), 144.6 (C), 144.8 (C), 145.5 (C), 146.6 (CH), 150.2 (CH), 151.1 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 429 (100) [M]+
【0126】
塩化3(3-(8-アジドオクチルオキシ)プロピル)-1-(2,4-ジニトロフェニル)ピリジニウム(14c)
【化20】
【0127】
12c(1.9g、6.89mmol)から出発し、生成物14c(2.88g、89%)を褐色油状物の形態で得た。
【0128】
=0.09(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.35-1.45 (m, 8H), 1.53-1.63 (m, 4H), 2.09 (m, 2H), 3.12 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.30 (J = 6.8 Hz, 2H), 3.46 (J = 6.6 Hz, 2H), 3.54 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 8.35 (d, J = 7.9, 6.3 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.93 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 1H), 9.19 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 9.26 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.3 (CH2), 30.6 (CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (CH2), 31.3 (CH2), 52.6 (CH2), 70.3 (CH2), 72.2 (CH2), 123.3 (CH), 129.1 (CH), 131.3 (CH), 132.8 (CH), 140.3 (C), 144.7 (C), 144.8 (CH), 145.6 (C), 146.6 (CH), 150.3 (CH), 151.3 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 457 (100) [M]。
【0129】
塩化3(3-(10-(アジドデシルオキシ)プロピル)-1-(2,4-ジニトロフェニル)ピリジニウム(14d)
【化21】
【0130】
12d(2.42g、7.6mmol)から出発し、生成物14d(3.5g、88.5%)を褐色油状物の形態で得た。
【0131】
=0.15(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.40 (m, 12H), 1.52-1.62 (m, 4H), 2.07 (m, 2H), 3.09 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.27 (J = 6.9 Hz, 2H), 3.44 (J = 6.6 Hz, 2H), 3.52 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 8.31 (d, J = 8.0, 6.3 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.83 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.91 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 1H), 9.21 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 9.24 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 9.31 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.4 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.3 (CH2), 30.7 (4×CH2), 30.9 (CH2), 31.3 (CH2), 52.5 (CH2), 70.3 (CH2), 72.2 (CH2), 123.2 (CH), 129.1 (CH), 131.3 (CH), 132.9 (CH), 140.2 (C), 144.6 (C), 144.8 (CH), 145.5 (C), 146.5 (CH), 150.2 (CH), 151.1 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 485 (100) [M]+
【0132】
塩化3(3-(12-アジドドデシルオキシ)プロピル)-1-(2,4-ジニトロフェニル)ピリジニウム(14e)
【化22】
【0133】
12e(1.95g、5.64mmol)から出発し、生成物14e(2.85g、91%)を褐色油状物の形態で得た。
【0134】
=0.17(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.28-1.40 (m, 16H), 1.51-1.62 (m, 4H), 2.06 (m, 2H), 3.09 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.28 (J = 6.8 Hz, 2H), 3.43 (J = 6.8 Hz, 2H), 3.51 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 8.31 (d, J = 8.1, 6.3 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.84 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.91 (dd, J = 8.7, 2.4 Hz, 1H), 9.19 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 9.25 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 9.29 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.4 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.4 (CH2), 30.7 (4×CH2), 30.8 (2×CH2), 30.9 (CH2), 31.3 (CH2), 52.6 (CH2), 70.3 (CH2), 72.2 (CH2), 123.2 (CH), 129.1 (CH), 131.3 (CH), 132.9 (CH), 140.3 (C), 144.7 (C), 144.8 (CH), 145.6 (C), 146.6 (CH), 150.2 (CH), 151.2 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 513 (100) [M]+
【0135】
塩化3(3-(4-アジドブトキシ)プロピル-1-(4 (3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ブチル)ピリジニウム(17)を合成するための基本手順
【化23】
【0136】
n-ブタノール中、Zincke塩14a(112mg、0.26mmol)に、アミン13a(70mg、3.1mmol)を添加した。混合物を18時間還流させた。蒸発後、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(7%~10%メタノール/CHClシリカゲル)によって精製して17(91mg、77%)を褐色油状物の形態で得た。
【0137】
=0.10(10%MeOH/CHCl);1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.58-1.7 (m, 6H), 1.89 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 2.09 (m, 2H), 2.73 (m, 2H), 2.97 (m, 2H), 3.30 (m, 2H), 3.41-3.51 (m, 8H), 4.66 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.37 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 7.9, 6.2 Hz, 1H), 8.37 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.87 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 8.96 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.0 (CH2), 27.5 (CH2), 28.1 (CH2), 30.0 (CH2), 30.5 (CH2), 30.8 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 52.4 (CH2), 62.9 (CH2), 70.6 (CH2), 70.9 (CH2), 71.1 (CH2), 71.4 (CH2), 125.4 (CH), 129.1 (CH), 138.6 (CH), 139.8 (C), 143.6 (CH), 145.5 (C, CH), 146.9 (CH), 147.7 (CH), 150.2 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 426 (100) [M+]; 398 (30)。
【0138】
塩化3-(3-(4-アジドブトキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(18)
【化24】
【0139】
14a(165mg、0.38mmol)およびアミン13b(115mg、0.49mmol)から出発し、生成物18(138mg、74%)を褐色油状物の形態で得た。
【0140】
=0.17(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.38-1.49 (m, 6H), 1.54-1.74 (m, 4H), 1.86 (m, 2H), 1.95-2.09 (m, 4H), 2.67 (m, 2H), 2.93 (m, 2H), 3.30 (m, 2H), 3.38-3.45 (m, 6H), 4.67 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.37 (dd, J = 7.7, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 7.8, 6.2 Hz, 1H), 8.34-8.41 (m, 2H), 8.49 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.93 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 9.02 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.9 (CH2), 27.0 (CH2), 27.1 (CH2), 28.1 (CH2), 30.4 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.6 (CH2), 52.4 (CH2), 62.9 (CH2), 70.6 (2×CH2), 71.3 (CH2), 71.7 (CH2), 125.3 (CH), 129.0 (CH), 138.5 (CH), 139.7 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH), 145.5 (C), 146.8 (CH), 147.6 (CH), 150.2 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 454 (100) [M+], 426 (45)。
【0141】
塩化3-(3-(6-アジドヘキシルオキシ)プロピル)-1-(4-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ブチル)ピリジニウム(19)
【化25】
【0142】
13b(163mg、0.35mmol)およびアミン12a(92mg、0.42mmol)から出発し、生成物19(118mg、69%)を褐色油状物の形態で得た。
【0143】
=0.12(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.43 (m, 4H), 1.49-1.61 (m, 4H), 1.66 (m, 2H), 1.89 (m, 2H), 2.00 (m, 2H), 2.12 (m, 2H), 2.73 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.53 (m, 8H), 4.70 (m, 2H), 7.39 (m, 1H), 7.72 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 7.8, 6.2 Hz, 1H), 8.33-8.41 (m, 2H), 8.49 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 9.01 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.0 (CH2), 27.4 (CH2), 27.7 (CH2), 30.0 (2×CH2), 30.5 (CH2), 30.7 (CH2), 30.8 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 52.5 (CH2), 62.9 (CH2), 70.6 (CH2), 70.9 (CH2), 71.1 (CH2), 71.9 (CH2), 125.4 (CH), 129.1 (CH), 138.4 (CH), 139.8 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH), 145.5 (C), 146.9 (CH), 147.6 (CH), 150.1 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 454 (100) [M+], 426 (35)。
【0144】
塩化3-(3-(4-アジドブトキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(20)
【化26】
【0145】
13a(105mg、0.24mmol)およびアミン14c(79.5mg、0.3mmol)から出発し、生成物20(120mg、96%)を褐色油状物の形態で得た。
【0146】
=0.13(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.46 (m, 8H), 1.51-1.71 (m, 4H), 1.87 (m, 2H), 1.95-2.06 (m, 4H), 2.73 (m, 2H), 2.97 (m, 2H), 3.30 (m, 2H), 3.37-3.46 (m, 6H), 3.49 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.63 (m, 2H), 7.36 (dd, J = 7.7, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 7.8, 6.2 Hz, 1H), 8.34-8.39 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 8.97 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.0 (CH2), 27.3 (CH2), 27.6 (CH2), 28.1 (CH2), 28.7 (CH2), 30.2 (CH2), 30.3 (CH2), 30.5 (2×CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (CH2), 32.2 (CH2), 52.5 (CH2), 63.1 (CH2), 70.6 (2×CH2), 71.5 (CH2), 72.1 (CH2), 125.4 (CH), 129.1 (CH), 138.6 (CH), 139.9 (C), 143.5 (CH), 145.5 (CH, C), 146.9 (CH), 147.6 (CH), 150.2 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 482 (100) [M+], 454 (42)。
【0147】
塩化3-(3-(6-アジドヘキシルオキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(21)
【化27】
【0148】
14b(169mg、0.36mmol)およびアミン13b(103mg、0.44mmol)から出発し、生成物21(156mg、83%)を褐色油状物の形態で得た。
【0149】
=0.22(15%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.48 (m, 8H), 1.49-1.72 (m, 6H), 1.86 (m, 2H), 1.94-2.07 (m, 4H), 2.72 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.27 (m, 2H), 3.37-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.63 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.37 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.02 (m, 1H), 8.32-8.39 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.97 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.9 (CH2), 27.0 (CH2), 27.1 (CH2), 27.8 (CH2), 30.0 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (CH2), 30.8 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.5 (CH2), 63.0 (CH2), 70.6 (CH2), 70.7 (CH2), 71.8 (CH2), 71.9 (CH2), 125.3 (CH), 129.1 (CH), 138.5 (CH), 139.8 (C), 143.5 (CH), 145.5 (CH, C), 146.9 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 482 (100) [M+], 454 (60)。
【0150】
塩化3-(3-(6-アジドヘキシルオキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(22)
【化28】
【0151】
14b(145mg、0.31mmol)およびアミン13c(99mg、0.38mmol)から出発し、生成物22(112mg、66%)を褐色油状物の形態で得た。
【0152】
=0.11(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.31-1.45 (m, 12H), 1.51-1.62 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.94-2.06 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.28 (m, 2H), 3.38-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.60 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 7.6, 6.0 Hz, 1H), 8.33-8.40 (m, 2H), 8.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.84 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.93 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.0 (CH2), 27.2 (CH2), 27.3 (CH2), 27.8 (CH2), 30.0 (CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.7 (2×CH2), 30.8 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.5 (CH2), 63.0 (CH2), 70.6 (2×CH2), 71.8 (CH2), 71.9 (CH2), 125.3 (CH), 129.1 (CH), 138.5 (CH), 139.8 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH, C), 146.8 (CH), 147.7 (CH), 150.2 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 510 (100) [M+]; 482 (30) ; HRMS (ESI+):C3048について計算[M+]:510.3802, 検出: 510.3802。
【0153】
塩化3-(3-(8-アジドオクチルオキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(23)
【化29】
【0154】
14c(150mg、0.3mmol)およびアミン13b(86mg、0.36mmol)から出発し、生成物23(105mg、63%)を褐色油状物の形態で得た。
【0155】
=0.13(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.29-1.48 (m, 12H), 1.50-1.63 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.93-2.07 (m, 4H), 2.72 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.38-3.45 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.61 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.34-8.39 (m, 2H), 8.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.94 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.9 (CH2), 27.2 (CH2), 27.3 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.6 (CH2), 63.0 (CH2), 70.6 (CH2), 70.7 (CH2), 71.8 (CH2), 72.1 (CH2), 125.3 (CH), 129.1 (CH), 138.5 (CH), 139.8 (C), 143.5 (CH), 145.6 (CH, C), 146.9 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 510 (100) [M+]; 482 (30)。
【0156】
塩化3-(3-(10-アジドデシルオキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(24)
【化30】
【0157】
14d(169mg、0.32mmol)およびアミン13b(92mg、0.39mmol)から出発し、生成物24(123mg、66%)を褐色油状物の形態で得た。
【0158】
=0.16(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.27-1.47 (m, 16H), 1.48-1.62 (m, 6H), 1.86 (m, 2H), 1.95-2.08 (m, 4H), 2.72 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.45 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.65 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.37 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.33-8.41 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.90 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.99 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 26.9 (CH2), 27.1 (CH2), 27.4 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.3 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (4×CH2), 30.9 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.6 (CH2), 52.5 (CH2), 63.0 (CH2), 70.5 (CH2), 70.6 (CH2), 71.7 (CH2), 72.1 (CH2), 125.3 (CH), 129.0 (CH), 138.4 (CH), 139.7 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH, C), 146.8 (CH), 147.7 (CH), 150.2 (CH); HRMS (ESI+) m/z (%):C3252について計算[M+]: 538.4115, 検出: 538.4114。
【0159】
塩化3-(3-(8-アジドオクチルオキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(25)
【化31】
【0160】
14c(247mg、0.5mmol)およびアミン13c(165mg、0.63mmol)から出発し、生成物25(262mg、91%)を褐色油状物の形態で得た。
【0161】
=0.19(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.25-1.43 (m, 16H), 1.48-1.61 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.92-2.06 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.60 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.34-8.40 (m, 2H), 8.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.85 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.94 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (3×CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.2 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (2×CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.6 (CH2), 63.1 (CH2), 70.6 (2×CH2), 72.0 (CH2), 72.1 (CH2), 125.3 (CH), 129.1 (CH), 138.6 (CH), 139.8 (C), 143.5 (CH), 145.5 (CH, C), 146.9 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 538 (100) [M+]; 510 (18)。
【0162】
塩化3-(3-(12-アジドドデシルオキシ)プロピル)-1-(4-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ブチル)ピリジニウム(26)
【化32】
【0163】
14e(278mg、0.51mmol)およびアミン13a(133mg、0.61mmol)から出発し、生成物26(197mg、68%)を褐色油状物の形態で得た。
【0164】
=0.22(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.24-1.40 (m, 16H), 1.47-1.60 (m, 4H), 1.66 (m, 2H), 1.89 (m, 2H), 2.00 (m, 2H), 2.12 (m, 2H), 2.74 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.40 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.43-3.53 (m, 6H), 4.71 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.40 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.34-8.44 (m, 2H), 8.49 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.94 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 9.03 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.4 (3×CH2), 27.9 (CH2), 29.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.7 (3×CH2), 30.8 (2×CH2), 30.9 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 52.5 (CH2), 62.8 (CH2), 70.5 (CH2), 70.8 (CH2), 71.0 (CH2), 72.1 (CH2), 125.4 (CH), 129.1 (CH), 138.8 (CH), 139.9 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH), 145.5 (C), 146.9 (CH), 147.4 (CH), 149.9 (CH); HRMS (ESI+) m/z (%):C3252について計算[M+]: 538.4115, 検出: 538.4113。
【0165】
塩化3-(3-(6-アジドヘキシルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(27)
【化33】
【0166】
14b(117.6mg、0.25mmol)およびアミン13d(89mg、0.3mmol)から出発し、生成物27(212mg、64%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.20(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.26-1.43 (m, 16H), 1.50-1.62 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.96-2.07 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.28 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.65 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.33-8.41 (m, 2H), 8.48 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 9.01 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.0 (CH2), 27.3 (CH2), 27.4 (CH2), 27.8 (CH2), 30.0 (CH2), 30.2 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (2×CH2), 30.8 (2×CH2), 30.9 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.5 (CH2), 63.0 (CH2), 70.5 (CH2), 70.6 (CH2), 71.8 (CH2), 72.0 (CH2), 125.2 (CH), 129.0 (CH), 138.3 (CH), 139.7 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH), 145.5 (C), 146.8 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); HRMS (ESI+) m/z (%):C3252について計算[M+]: 538.4115,検出: 538.4114。
【0167】
塩化3-(3-(6-アジドヘキシルオキシ)プロピル)-1-(12-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ドデシル)ピリジニウム(28)
【化34】
【0168】
14b(95mg、0.2mmol)およびアミン13e(82mg、0.25mmol)から出発し、生成物28(104mg、84%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.19(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.29-1.42 (m, 20H), 1.50-1.63 (m, 6H), 1.88 (m, 2H), 1.94-2.05 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.28 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.38-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.58 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.00 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.33-8.41 (m, 2H), 8.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.83 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.91 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.0 (CH2), 27.3 (CH2), 27.5 (CH2), 27.8 (CH2), 30.0 (CH2), 30.3 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (3×CH2), 30.8 (3×CH2), 30.9 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.5 (CH2), 63.1 (CH2), 70.6 (CH2), 70.7 (CH2), 72.0 (CH2), 72.1 (CH2), 125.3 (CH), 129.1 (CH), 138.5 (CH), 139.8 (C), 143.4 (CH), 145.5 (C), 145.6 (CH), 146.9 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); HRMS (ESI+) m/z (%):C3456について計算[M+]: 566.4428,検出: 566.4425。
【0169】
塩化3-(3-(8-アジドオクチルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(29)
【化35】
【0170】
14c(217mg、0.44mmol)およびアミン13d(155mg、0.53mmol)から出発し、生成物29(172mg、65%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.20(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.25-1.41 (m, 20H), 1.49-1.61 (m, 6H), 1.88 (m, 2H), 1.95-2.05 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.45 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.62 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.32-8.40 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.87 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.96 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (2×CH2), 27.5 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (2×CH2), 30.7 (2×CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (2×CH2), 31.4 (CH2), 32.3 (CH2), 32.7 (CH2), 52.6 (CH2), 63.1 (CH2), 70.6 (2×CH2), 72.1 (2×CH2), 125.3 (CH), 129.1 (CH), 138.5 (CH), 139.8 (C), 143.5 (CH), 145.5 (CH, C), 146.9 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 566 (100) [M+]; 538 (24)。
【0171】
塩化3-(3-(10-アジドデシルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(30)
【化36】
【0172】
14d(284mg、0.55mmol)およびアミン13d(208mg、0.71mmol)から出発し、生成物30(199mg、91%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.12(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.26-1.41 (m, 24H), 1.48-1.62 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.95-2.06 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.63 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.34-8.39 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.97 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (CH2), 27.4 (CH2), 27.5 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (5×CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (2×CH2), 31.4 (CH2), 32.3 (CH2), 32.7 (CH2), 52.6 (CH2), 63.0 (CH2), 70.6 (2×CH2), 72.1 (2×CH2), 125.3 (CH), 129.0 (CH), 138.4 (CH), 139.7 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH), 145.5 (C), 146.8 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 594 (100) [M]+, 566 (6). HRMS (ESI+) m/z (%):C3660について計算[M+]: 594
.4741, 検出: 594.4737。
【0173】
塩化3-(3-(12-アジドドデシルオキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(31)
【化37】
【0174】
14e(311mg、0.57mmol)およびアミン13c(187mg、0.71mmol)から出発し、生成物31(344mg、96%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.28(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.26-1.43 (m, 24H), 1.49-1.60 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.95-2.07 (m, 4H), 2.72 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.64 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.33-8.40 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.98 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (2×CH2), 27.4 (CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (2×CH2), 30.5 (CH2), 30.7 (4×CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (2×CH2), 31.0 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.6 (CH2), 63.0 (CH2), 70.6 (2×CH2), 72.0 (CH2), 72.1 (CH2), 125.3 (CH), 129.0 (CH), 138.4 (CH), 139.7 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH, C), 146.8 (CH), 147.4 (CH), 150.2 (CH); HRMS (ESI+) m/z (%):C3048について計算[M+]: 594.4741,検出: 594.4739.
【0175】
3-(3-(10-アジドデシルオキシ)プロピル)-1-(12-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ドデシル)ピリジニウム塩化(32)
【化38】
【0176】
14d(135mg、0.26mmol)およびアミン13e(104mg、0.32mmol)から出発し、生成物32(111mg、65%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.25(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.26-1.42 (m, 28H), 1.48-1.60 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.95-2.07 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.64 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.33-8.40 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.90 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.98 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (CH2), 27.4 (2×CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (8×CH2), 30.8 (CH2), 30.9 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.5 (CH2), 63.0 (CH2), 70.5 (CH2), 70.6 (CH2), 72.0 (CH2), 72.1 (CH2), 125.3 (CH), 129.0 (CH), 138.4 (CH), 139.7 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH), 145.5 (C), 146.8 (CH), 147.7 (CH), 150.3 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 622 (100) [M+]; 594 (12)。
【0177】
塩化3-(3-(12-アジドドデシルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(33)
【化39】
【0178】
14e(138mg、0.25mmol)およびアミン13d(93mg、0.32mmol)から出発し、生成物33(93mg、56%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.14(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.24-1.41 (m, 28H), 1.48-1.60 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.94-2.04 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.36-3.45 (m, 6H), 3.47 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.61 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.32-8.41 (m, 2H), 8.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.95 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (CH2), 27.5 (2×CH2), 28.0 (CH2), 30.1 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (4×CH2), 30.8 (4×CH2), 30.9 (CH2), 31.0 (CH2), 31.4 (CH2), 32.3 (CH2), 32.7 (CH2), 52.6 (CH2), 63.1 (CH2), 70.6 (2×CH2), 72.1 (CH2), 72.2 (CH2), 125.3 (CH), 129.1 (CH), 138.5 (CH), 139.8 (C), 143.5 (CH), 145.5 (CH, C), 146.9 (CH), 147.7 (CH), 150.2 (CH); LRMS (ESI+) m/z (%): 658 (100) [M+]; 630 (10)。
【0179】
塩化3-(3-(12-アジドドデシルオキシ)プロピル)-1-(12-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ドデシル)ピリジニウム(34)
【化40】
【0180】
14e(138mg、0.25mmol)およびアミン13e(105mg、0.33mmol)から出発し、生成物34(126mg、73%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.14(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.26-1.42 (m, 32H), 1.47-1.60 (m, 6H), 1.87 (m, 2H), 1.95-2.06 (m, 4H), 2.73 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.36-3.44 (m, 6H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.63 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 7.8, 6.0 Hz, 1H), 8.34-8.40 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.98 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 27.3 (CH2), 27.4 (2×CH2), 27.9 (CH2), 30.0 (CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 30.5 (CH2), 30.6 (CH2), 30.7 (3×CH2), 30.8 (6×CH2), 30.9 (2×CH2), 31.0 (CH2), 31.4 (CH2), 32.2 (CH2), 32.7 (CH2), 52.5 (CH2), 63.0 (CH2), 70.5 (CH2), 70.6 (CH2), 72.0 (CH2), 72.1 (CH2), 125.3 (CH), 129.0 (CH), 138.4 (CH), 139.7 (C), 143.5 (CH), 145.4 (CH), 145.5 (C), 146.8 (CH), 147.7 (CH), 150.2 (CH); HRMS (ESI+) m/z (%):C4068について計算[M+]: 650.5360, 検出: 650.5367.
【0181】
Hu, M., Li, J., and Yao, S. q. In Situ "Click" Assembly of Small Molecule Matrix Metalloprotease Inhibitors Containing Zinc-Chelating Groups, Org. Lett. 2008, 10, 5529-5531。
Fletcher, J. T., Walz, S. E., and Keeney, M. E. Monosubstituted 1,2,3-triazoles from two-step one-pot deprotection/click additions of trimethylsilylacetylene, Tetrahedron Lett. 2008, 49, 7030-7032。
Fletcher, J. T., Bumgarner, B. J., Engels, N. D., and Skoglund, D. A. Multidentate 1,2,3-Triazole-Containing Chelators from Tandem Deprotection/Click Reactions of (Trimethylsilyl)alkynes and Comparison of Their Ruthenium(II) Complexes, Organometallics 2008, 27, 5430-5433。
【0182】
塩化3-(3-(4-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ブトキシ)プロピル)-1-(4-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ブチル)ピリジニウム(35)を合成するための基本手順
【化41】
【0183】
tBuOH (0.4 mL)/HO(0.4mL)中、ピリジン-ピリジニウム塩17(30.4mg、0.066mmol)およびTMSで保護したアセチレン8(26mg、0.082mmol)に、CuSO・5HO(3.3mg、0.013mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(5.1mg、0.026mmol)およびKCO(9.12mg、0.06mmol)を添加した。混合物を室温で8時間撹拌した。EtOAcを添加し、溶液を濾過した。溶媒を蒸発させた後、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(7%~10%のメタノール/CHCl、シリカゲル)によって精製して35(19mg、41%)を褐色油状物の形態で得た。
【0184】
=0.11(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.48 (m, 2H), 1.57-1.70 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.95-2.15 (m, 6H), 2.60 (s, 3H), 2.66 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (m, 2H), 3.37-3.48 (m, 8H), 4.53 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.97 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.50-7.56 (m, 2H), 7.92 (dd, J = 7.8, 6.6 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.40-8.45 (m, 2H), 8.53 (s, 1H), 8.55 (dd, J = 8.0, 1.1 Hz, 1H), 8.95 (dd, J = 4.1, 1.1 Hz, 1H), 9.21 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 9.49 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.6 (CH3), 26.3 (CH2), 26.6 (CH2), 26.7 (CH2), 27.7 (CH2), 29.9 (CH2), 30.2 (CH2), 30.9 (CH2), 32.1 (CH2), 50.6 (CH2), 61.8 (CH2), 69.4 (CH2), 70.0 (CH2), 70.1 (CH2), 70.2 (CH2), 122.6 (CH), 123.5 (CH), 123.9 (C), 125.2 (CH), 125.5 (CH), 126.9 (C), 127.8 (CH), 129.3 (C), 133.3 (CH), 135.4 (C), 136.7 (CH), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.6 (C, CH), 144.1 (C), 144.9 (CH), 145.0 (CH), 146.9 (CH), 149.6 (CH), 151.4 (CH), 169.4 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 671 (2) [M+]; 629 (100)。
【0185】
塩化3-(3-(4-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ブトキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(36)
【化42】
【0186】
ピリジン-塩化ピリジニウム18(91.5mg、0.18mmol)およびTMSで保護したアセチレン(74mg、0.22mmol)から出発し、生成物36(65mg、47%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.11(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.30-1.37 (m, 4H), 1.50 (m, 2H), 1.60 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.95-2.08 (m, 6H), 2.60 (s, 3H), 2.67 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.30-3.37 (m, 4H), 3.40-3.47 (m, 4H), 4.54 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.93 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 7.23 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.50-7.56 (m, 2H), 7.98 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.23 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.40-8.45 (m, 2H), 8.51 (s, 1H), 8.53 (dd, J = 8.8, 1.4 Hz, 1H), 8.94 (dd, J = 4.1, 1.4 Hz, 1H), 9.31 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 9.48 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.5 (CH3), 25.8 (CH2), 26.0 (CH2), 26.6 (CH2), 27.6 (CH2), 29.4 (CH2), 29.5 (CH2), 29.7 (CH2), 30.1 (CH2), 30.9 (CH2), 32.1 (CH2), 50.4 (CH2), 61.7 (CH2), 69.3 (CH2), 69.4 (CH2), 70.0 (CH2), 70.6 (CH2), 122.5 (CH), 123.5 (CH), 123.6 (CH), 123.8 (C), 125.3 (CH), 126.7 (C), 127.9 (CH), 129.1 (C), 133.1 (CH), 136.4 (CH), 137.5 (C), 1
41.5 (C), 142.0 (C), 142.5 (C, CH), 142.7 (C), 143.8 (C), 144.6 (CH), 144.9 (CH), 146.9 (CH), 149.6 (CH), 151.3 (CH), 169.3 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 699 (2) [M+]; 657 (100)。
【0187】
塩化3-(3-(6-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ヘキシルオキシ)プロピル)-1-(4-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ブチル)ピリジニウム(37)
【化43】
【0188】
ピリジン-塩化ピリジニウム19(89mg、0.18mmol)およびTMSで保護したアセチレン(74mg、0.22mmol)から出発し、生成物37(41mg、31%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.07(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.35-1.40 (m, 4H), 1.53 (m, 2H), 1.64 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.93-2.02 (m, 4H), 2.13 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 2.69 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.96 (m, 2H), 3.35-3.47 (m, 8H), 4.49 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 5.00 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 7.32 (m, 1H), 7.51-7.60 (m, 2H), 7.97 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.38-8.45 (m, 2H), 8.52 (s, 1H), 8.55 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 8.95 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 9.37-9.42 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.5 (CH3), 25.8 (CH2), 26.3 (CH2), 26.4 (CH2), 29.5 (4×CH2), 29.9 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 30.9 (CH2), 50.7 (CH2), 61.7 (CH2), 69.3 (CH2), 69.9 (CH2), 70.0 (CH2), 70.9 (CH2), 122.6 (CH), 123.2 (CH), 123.9 (C, CH), 125.4 (CH), 126.8 (C), 127.9 (CH), 129.2 (C), 133.3 (CH), 136.9 (CH), 137.6 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.5 (C), 142.9 (CH), 144.1 (C), 144.7 (CH), 144.9 (CH), 146.4 (CH), 149.1 (CH
), 151.4 (CH), 169.2 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 699 (2) [M+]; 657 (100); HRMS (ESI+) m/z (%):C39H48ClN6O4 について計算[M+]: 699.3420,検出: 699.3423。
【0189】
塩化3-(3-(4-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ブトキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(38)
【化44】
【0190】
ピリジン-塩化ピリジニウム20(86mg、0.17mmol)およびTMSで保護したアセチレン8(66mg、0.21mmol)から出発し、生成物38(130mg、42%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.13(10%MeOH/CHCl);1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.22-1.35 (m, 8H), 1.38 (m, 2H), 1.53 (m, 2H), 1.88 (m, 2H), 1.95-2.05 (m, 6H), 2.59 (s, 3H), 2.70 (m, 2H), 2.96 (m, 2H), 3.35-3.47 (m, 8H), 4.50 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.95 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.51-7.57 (m, 2H), 7.97 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.38-8.45 (m, 2H), 8.52 (s, 1H), 8.55 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 8.95 (dd, J = 4.2, 1.6 Hz, 1H), 9.32-9.37 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.5 (CH3), 25.8 (CH2), 26.3 (2×CH2), 26.4 (CH2), 29.2 (CH2), 29.4 (CH2), 29.5 (CH2), 29.7 (CH2), 29.9 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 31.1 (CH2), 32.3 (CH2), 50.7 (CH2), 62.1 (CH2), 69.3 (CH2), 69.6 (CH2), 70.9 (CH2), 71.2 (CH2), 122.6 (CH), 123.2 (CH), 123.6 (CH), 123.9 (C), 125.5 (CH), 126.8 (C), 127.9 (CH), 129.3 (C), 133.3 (CH), 136.3 (CH), 137.6 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.6 (C), 142.9 (CH), 144.0 (C), 144.5 (CH), 144
.8 (CH), 147.2 (CH), 149.6 (CH), 151.4 (CH), 169.2 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 727 (2) [M+]; 685 (100)。
【0191】
塩化3-(3-(6-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ヘキシルオキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(39)
【化45】
【0192】
ピリジン-塩化ピリジニウム21(59mg、0.11mmol)およびTMSで保護したアセチレン(47mg、0.14mmol)から出発し、生成物39(52mg、60%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.10(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.33-1.45 (m, 10H), 1.48-1.58 (m, 4H), 1.85 (m, 2H), 1.92-2.09 (m, 4H), 2.59 (s, 3H), 2.68 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.33-3.45 (m, 8H), 4.50 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.96 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.49-7.58 (m, 2H), 8.00 (m, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.23 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.45-8.57 (m, 4H), 8.94 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 9.40-9.45 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.5 (CH3), 25.7 (CH2), 25.8 (CH2), 26.0 (CH2), 26.3 (CH2), 29.4 (CH2), 29.5 (CH2), 29.6 (CH2), 29.8 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 31.0 (CH2), 32.2 (CH2), 50.6 (CH2), 61.8 (CH2), 69.2 (CH2), 69.5 (CH2), 70.6 (CH2), 70.8 (CH2), 122.5 (CH), 123.2 (CH), 123.6 (CH), 123.8 (C), 125.3 (CH), 126.7 (C), 127.9 (CH), 129.2 (C), 133.2 (CH), 136.1 (CH), 137.6 (C), 141.5 (C), 142.0 (C), 142.5 (CH), 142.9 (C), 143.9 (C), 144.5 (CH), 144.8 (CH), 147.2 (CH), 149.9 (CH), 151.3 (CH), 169.2
(C); HRMS (ESI+) m/z (%):C4152ClNについて計算[M+]: 727.3733, 検出: 727.3720。
【0193】
塩化3-(3-(6-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ヘキシルオキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(40)
【化46】
【0194】
ピリジン-塩化ピリジニウム22(85.5mg、0.16mmol)およびTMSで保護したアセチレン(62mg、0.20mmol)から出発し、生成物40(73mg、59%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.17(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.20-1.44 (m, 12H), 1.47-1.56 (m, 4H), 1.87 (m, 2H), 1.91-2.09 (m, 6H), 2.59 (s, 3H), 2.69 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.95 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.32-3.45 (m, 8H), 4.50 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.91 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.50-7.57 (m, 2H), 7.99 (m, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.22 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.38-8.57 (m, 4H), 8.94 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 9.28-9.38 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.4 (CH3), 25.7 (CH2), 26.1 (2×CH2), 26.3 (CH2), 29.1 (CH2), 29.2 (CH2), 29.4 (CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (CH2), 29.8 (CH2), 30.2 (CH2), 30.3 (CH2), 31.0 (CH2), 32.1 (CH2), 50.6 (CH2), 61.9 (CH2), 69.2 (CH2), 69.5 (CH2), 70.8 (CH2), 70.9 (CH2), 122.5 (CH), 123.3 (CH), 123.6 (CH), 123.8 (C), 125.3 (CH), 126.7 (C), 128.0 (CH), 129.1 (C), 133.1 (CH), 136.4 (CH), 137.6 (C), 141.5 (C), 142.0 (C), 142.5 (CH), 142.8 (C), 143.8 (C), 144.3 (CH), 144.8 (CH), 147.0 (CH), 149.6 (CH), 1
51.3 (CH), 169.2 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 755 (2) [M]+; 713 (100); HRMS (ESI+) m/z (%):C43H56ClN6O4 について計算[M+]: 755.4046, 検出: 755.4029。
【0195】
塩化3-(3-(8-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)オクチルオキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(41)
【化47】
【0196】
ピリジン-塩化ピリジニウム23(98.6mg、0.18mmol)およびTMSで保護したアセチレン(71mg、0.22mmol)から出発し、生成物41(62mg、44%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.14(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.22-1.44 (m, 14H), 1.45-1.57 (m, 4H), 1.86 (m, 2H), 1.90-2.09 (m, 6H), 2.57 (s, 3H), 2.70 (m, 2H), 2.95 (m, 2H), 3.30-3.45 (m, 8H), 4.46 (m, 2H), 4.92 (m, 2H), 7.37 (m, 1H), 7.48-7.62 (m, 2H), 7.98 (m, 1H), 8.02 (m, 1H), 8.20 (m, 1H), 8.48-8.57 (m, 2H), 8.94 (s, 1H), 9.25 (m, 1H), 9.34 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.5 (CH3), 25.8 (CH2), 26.0 (CH2), 26.1 (CH2), 26.5 (CH2), 29.0 (CH2), 29.3 (CH2), 29.5 (CH2), 29.7 (CH2), 29.8 (2×CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 31.0 (CH2), 32.2 (CH2), 50.7 (CH2), 62.0 (CH2), 69.1 (CH2), 69.5 (CH2), 70.6 (CH2), 71.1 (CH2), 122.6 (CH), 123.1 (CH), 123.8 (CH), 123.9 (C), 125.5 (CH2), 126.8 (C), 128.0 (CH), 129.2 (C), 133.3 (CH), 136.3 (CH), 137.6 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.5 (CH), 142.9 (C), 144.0 (C), 144.4 (CH), 144.9 (CH), 147.2 (CH), 149.9 (CH), 151.3 (CH), 169.1 (C); HRMS (ESI+) m/z (%):C4764Cl
について計算[M+]: 755.4046,検出: 755.4029。
【0197】
塩化3-(3-(10-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)デシルオキシ)プロピル)-1-(6-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ヘキシル)ピリジニウム(42)
【化48】
【0198】
ピリジン-塩化ピリジニウム24(119mg、0.21mmol)およびTMSで保護したアセチレン(82mg、0.19mmol)から出発し、生成物42(70mg、41%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.19(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.24-1.44 (m, 16H), 1.46-1.57 (m, 4H), 1.86 (m, 2H), 1.93-2.08 (m, 6H), 2.58 (s, 3H), 2.69 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.33-3.40 (m, 6H), 3.42 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.47 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.97 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.24 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.51-7.57 (m, 2H), 8.00 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.22 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.42-8.46 (m, 2H), 8.52 (s, 1H), 8.54 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.94 (dd, J = 5.0, 1.5 Hz, 1H), 9.36 (s, 1H), 9.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.4 (CH3), 25.8 (CH2), 26.0 (CH2), 26.2 (CH2), 26.5 (CH2), 29.0 (CH2), 29.4 (2×CH2), 29.5 (2×CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (2×CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 30.9 (CH2), 32.2 (CH2), 50.7 (CH2), 61.8 (CH2), 69.0 (CH2), 69.5 (CH2), 70.6 (CH2), 71.2 (CH2), 122.5 (CH), 123.1 (CH), 123.6 (CH), 123.8 (C), 125.4 (CH2), 126.7 (C), 127.9 (CH), 129.2 (C), 133.2 (CH), 1
36.4 (CH), 137.5 (C), 141.5 (C), 142.0 (C), 142.5 (CH), 143.0 (C), 143.9 (C), 144.4 (CH), 144.8 (CH), 147.1 (CH), 149.7 (CH), 151.3 (CH), 169.1 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 783 (1) [M+]; 741 (100)。
【0199】
塩化3-(3-(8-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)オクチルオキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(43)
【化49】
【0200】
ピリジン-塩化ピリジニウム25(87mg、0.15mmol)およびTMSで保護したアセチレン(62mg、0.19mmol)から出発し、生成物43(45mg、36%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.21(10%MeOH/CHCl ); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.22-1.41 (m, 18H), 1.47-1.57 (m, 4H), 1.87 (m, 2H), 1.93-2.07 (m, 6H), 2.58 (s, 3H), 2.70 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.33-3.45 (m, 8H), 4.48 (m, 2H), 4.96 (m, 2H), 7.29 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.50-7.57 (m, 2H), 7.99 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.22 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.41-8.46 (m, 2H), 8.52 (s, 1H), 8.54 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.94 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 9.36 (s, 1H), 9.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.4 (CH3), 26.1 (CH2), 26.2 (2×CH2), 26.5 (CH2), 29.0 (CH2), 29.1 (CH2), 29.2 (CH2), 29.3 (CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (CH2), 29.8 (2×CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 31.0 (CH2), 32.2 (CH2), 50.7 (CH2), 61.9 (CH2), 69.1 (CH2), 69.5 (CH2), 71.0 (CH2), 71.1 (CH2), 122.5 (CH), 123.1 (CH), 123.6 (CH), 123.9 (C), 125.4 (CH2), 126.8 (C), 127.9 (CH), 129.2 (C), 133.2 (CH), 136.5 (CH), 137.6 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 14
2.6 (CH), 142.9 (C), 143.9 (C), 144.5 (CH), 144.8 (CH), 146.9 (CH), 149.6 (CH), 151.3 (CH), 169.2 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 783 (2) [M+]; 741 (100)。
【0201】
塩化3-(3-(12-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ドデシルオキシ)プロピル)-1-(4-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ブチル)ピリジニウム(44)
【化50】
【0202】
ピリジン-塩化ピリジニウム26(89mg、0.16mmol)およびTMSで保護したアセチレン(62mg、0.20mmol)から出発し、生成物44(53mg、42%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.26(10%MeOH/CHCl);1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.17-1.41 (m, 16H), 1.51 (m, 2H), 1.64 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.92-2.02 (m, 6H), 2.13 (m, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.67 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.33-3.47 (m, 8H), 4.46 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 5.01 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.50-7.57 (m, 2H), 7.96-8.04 (m, 2H), 8.22 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.37-8.49 (m, 2H), 8.52-8.57 (m, 2H), 8.94 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 9.37 (s, 1H), 9.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.4 (CH3), 26.2 (CH2), 26.3 (CH2), 26.6 (CH2), 29.1 (CH2), 29.4 (2×CH2), 29.5 (2×CH2), 29.6 (2×CH2), 29.8 (3×CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 30.9 (CH2), 50.7 (CH2), 61.6 (CH2), 69.0 (CH2), 69.9 (CH2), 70.0 (CH2), 71.2 (CH2), 122.5 (CH), 123.0 (CH), 123.7 (CH), 123.8 (C), 125.4 (CH2), 126.7 (C), 127.9 (CH), 129.2 (C), 133.2 (CH), 136.3 (CH), 137.5 (C), 141.5 (C), 142.0 (C), 142.4
(CH), 143.0 (C), 143.9 (C), 144.5 (CH), 144.9 (CH), 147.1 (CH), 149.7 (CH), 151.2 (CH), 169.0 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 873 (1) [M+]; 741 (100)。
【0203】
塩化3-(3-(6-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ヘキシルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(45)
【化51】
【0204】
ピリジン-塩化ピリジニウム27(145mg、0.25mmol)およびTMSで保護したアセチレン(104mg、0.33mmol)から出発し、生成物45(97mg、47%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.19(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ 1.15-1.41 (m, 16H), 1.42-1.55 (m, 4H), 1.83 (m, 2H), 1.92-2.09 (m, 6H), 2.65 (s, 3H), 2.69 (m, 2H), 2.97 (m, 2H), 3.30-3.44 (m, 8H), 4.66 (m, 2H), 4.97 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 7.61 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.71 (m, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.40-8.66 (m, 5H), 8.97-9.04 (m, 2H), 9.45 (m, 1H), 9.68 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.5 (CH3), 25.8 (CH2), 26.3 (2×CH2), 26.4 (CH2), 29.2 (CH2), 29.5 (2×CH2), 29.6 (2×CH2), 29.7 (2×CH2), 29.9 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 31.2 (CH2), 32.2 (CH2), 50.7 (CH2), 62.1 (CH2), 69.2 (CH2), 69.6 (CH2), 70.8 (CH2), 71.2 (CH2), 122.6 (CH), 123.2 (CH), 123.9 (CH, C), 125.5 (CH), 126.8 (C), 127.9 (CH), 129.3 (C), 133.3 (CH), 136.1 (CH), 137.7 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.6 (CH), 142.8 (C), 144.0 (C), 144.5 (CH), 144.9 (CH), 147.2 (CH), 149.9 (CH), 151.4 (CH), 169.2 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 783 (1) [M+]; 741 (100
)。
【0205】
塩化3-(3-(6-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ヘキシルオキシ)プロピル)-1-(12-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ドデシル)ピリジニウム(46)
【化52】
【0206】
ピリジン-塩化ピリジニウム28(89mg、0.15mmol)およびTMSで保護したアセチレン(59mg、0.18mmol)から出発し、生成物46(42mg、34%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.12(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.20-1.40 (m, 20H), 1.46-1.64 (m, 4H), 1.88 (m, 2H), 1.95-2.10 (m, 6H), 2.61 (s, 3H), 2.71 (m, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.32-3.48 (m, 8H), 4.55 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.94 (m, 2H), 7.27 (m, 1H), 7.52-7.60 (m, 2H), 7.94 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.22 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.40-8.58 (m, 4H), 8.95 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 9.23 (m, 1H), 9.27 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.6 (CH3), 26.2 (2×CH2), 26.7 (CH2), 27.7(CH2), 29.2 (CH2), 29.3 (2×CH2), 29.7 (3×CH2), 29.8 (3×CH2), 29.9 (CH2), 30.2 (CH2), 31.0 (2×CH2), 32.3 (CH2), 50.6 (CH2), 62.1 (CH2), 69.4 (CH2), 69.5 (CH2), 70.1 (CH2), 71.1 (CH2), 122.6 (CH), 123.5 (CH), 123.9 (CH, C), 125.4 (CH), 126.9 (C), 127.9 (CH), 129.3 (C), 133.3 (CH), 136.9 (CH), 137.9 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.6 (CH, C), 144.0 (C), 144.8 (2×CH), 144.8 (CH), 146.7 (CH), 149.3 (CH), 151.4 (CH), 169.4 (C); HRMS (ESI+):C
64ClNについて計算[M+]: 811.4672,検出: 811.4675。
【0207】
塩化3-(3-(8-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)オクチルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(47)
【化53】
【0208】
ピリジン-塩化ピリジニウム29(27mg、0.045mmol)およびTMSで保護したアセチレン(14mg、0.018mmol)から出発し、生成物47(29mg、77%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.30(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.17-1.42 (m, 22H), 1.47-1.63 (m, 4H), 1.89 (m, 2H), 1.94-2.07 (m, 6H), 2.59 (s, 3H), 2.72 (m, 2H), 2.99 (m, 2H), 3.33-3.48 (m, 8H), 4.49 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.94 (m, 2H), 7.27 (m, 1H), 7.51-7.59 (m, 2H), 8.01 (m, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.25 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.50-8.58 (m, 2H), 8.95 (m, 1H), 9.24-9.37 (m, 2H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.5 (CH3), 26.1 (CH2), 26.2 (CH2), 26.3 (CH2), 26.5 (CH2), 28.9 (CH2), 29.2 (CH2), 29.0 (CH2), 29.2 (CH2), 29.5 (CH2), 29.6 (3×CH2), 29.7 (CH2), 29.8 (CH2), 29.9 (CH2), 30.3 (CH2), 30.4 (CH2), 31.1 (CH2), 32.2 (CH2), 50.7 (CH2), 62.0 (CH2), 69.1 (CH2), 69.5 (CH2), 71.1 (CH2), 71.2 (CH2), 122.5 (CH), 123.2 (CH), 123.9 (CH, C), 125.4 (CH2), 126.8 (C), 128.0 (CH), 129.2 (C), 133.2 (CH), 136.3 (CH), 137.6 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.5 (CH), 142.7 (C), 143.9 (C), 144.3 (CH), 145.1 (CH), 147.2 (CH), 149.8 (C
H), 151.3 (CH), 169.1 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 811 (1) [M+]; 769 (100)。
【0209】
塩化3-(3-(10-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)デシルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(48)
【化54】
【0210】
ピリジン-塩化ピリジニウム30(130mg、0.21mmol)およびTMSで保護したアセチレン(85mg、0.27mmol)から出発し、生成物48(110mg、61%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.33(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.18-1.40 (m, 24H), 1.46-1.60 (m, 4H), 1.88 (m, 2H), 1.93-2.06 (m, 6H), 2.58 (s, 3H), 2.70 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.32-3.44 (m, 8H), 4.47 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.94 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 7.51-7.54 (m, 2H), 7.98-8.09 (m, 2H), 8.23 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.40-8.50 (m, 2H), 8.51-8.56 (m, 2H), 8.94 (dd, J = 5.0, 1.5 Hz, 1H), 9.34 (s, 1H), 9.42 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.3 (CH3), 26.1 (2×CH2), 26.2 (CH2), 26.5 (CH2), 28.9 (CH2), 29.1 (CH2), 29.3 (CH2), 29.4 (2×CH2), 29.5 (3×CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (2×CH2), 29.8 (CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 31.0 (CH2), 32.1 (CH2), 50.6 (CH2), 61.8 (CH2), 68.9 (CH2), 69.4 (CH2), 71.0 (CH2), 71.1 (CH2), 122.4 (CH), 123.0 (CH), 123.5 (CH), 123.8 (C), 125.3 (CH2), 126.6 (C), 127.9 (CH), 129.1 (C), 133.1 (CH), 136.3 (CH), 137.5 (C), 141.4 (C), 142.0 (C), 142.4 (CH
), 142.9 (C), 143.8 (C), 144.3 (CH), 144.8 (CH), 147.0 (CH), 149.6 (CH), 151.2 (CH), 169.0 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 839 (1) [M+]; 811 (100)。
【0211】
塩化3-(3-(12-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ドデシルオキシ)プロピル)-1-(8-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)オクチル)ピリジニウム(49)
【化55】
【0212】
ピリジン-塩化ピリジニウム31(109mg、0.17mmol)およびTMSで保護したアセチレン(68mg、0.19mmol)から出発し、生成物49(95mg、63%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.25(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.20-1.40 (m, 24H), 1.46-1.57 (m, 4H), 1.88 (m, 2H), 1.92-2.07 (m, 6H), 2.58 (s, 3H), 2.70 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.32-3.46 (m, 8H), 4.46 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.95 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.50-7.57 (m, 2H), 7.96-8.04 (m, 2H), 8.23 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.42-8.53 (m, 2H), 8.53-8.58 (m, 2H), 8.94 (m, 1H), 9.30 (s, 1H), 9.42 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.4 (CH3), 26.1 (2×CH2), 26.2 (CH2), 26.6 (CH2), 29.0 (CH2), 29.2 (CH2), 29.4 (CH2), 29.5 (2×CH2), 29.6 (3×CH2), 29.7 (3×CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 31.0 (CH2), 32.1 (CH2), 50.7 (CH2), 61.9 (CH2), 69.0 (CH2), 69.5 (CH2), 70.1 (CH2), 71.2 (CH2), 122.5 (CH), 123.0 (CH), 123.8 (CH, C), 125.4 (CH2), 126.7 (C), 127.9 (CH), 129.1 (C), 133.2 (CH), 136.2 (CH), 137.5 (C), 141.5 (C), 142.0 (C), 142.4 (CH), 143.0 (C), 143.8 (C), 144.3 (CH), 144.9 (CH), 147.1 (CH), 149.8 (C
H), 151.2 (CH), 169.0 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 839 (1) [M]+; 797 (100); HRMS (ESI+) m/z (%):C49H68ClN6O4 について計算[M+]: 839.4985, 検出: 839.4879。
【0213】
塩化3-(3-(10-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)デシルオキシ)プロピル)-1-(12-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ドデシル)ピリジニウム(50)
【化56】
【0214】
ピリジン-塩化ピリジニウム32(86mg、0.17mmol)およびTMSで保護したアセチレン(66mg、0.21mmol)から出発し、生成物50(54mg、42%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.28(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.17-1.42 (m, 28H), 1.46-1.52 (m, 4H), 1.88 (m, 2H), 1.92-2.07 (m, 6H), 2.58 (s, 3H), 2.70 (m, 2H), 2.98 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.33-3.46 (m, 8H), 4.47 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.93 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.54 (m, 2H), 7.97-8.06 (m, 2H), 8.22 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.40-8.48 (m, 2H), 8.51-8.58 (m, 2H), 8.94 (dd, J = 5.0, 1.5 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.39 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.4 (CH3), 26.2 (2×CH2), 26.3 (CH2), 26.5 (CH2), 29.0 (CH2), 29.2 (CH2), 29.4 (4×CH2), 29.5 (2×CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (2×CH2), 29.8 (3×CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 31.1 (CH2), 32.2 (CH2), 50.7 (CH2), 62.0 (CH2), 69.0 (CH2), 69.5 (CH2), 71.1 (CH2), 71.2 (CH2), 122.5 (CH), 123.1 (CH), 123.5 (CH), 123.9 (C), 125.4 (CH2), 126.7 (C), 128.0 (CH), 129.2 (C), 133.2 (CH), 136.2 (CH), 137.5 (C), 141.5 (C), 142.0 (C), 142.5 (CH), 142.9 (C), 143.8 (C), 144.3 (CH)
, 144.9 (CH), 147.2 (CH), 149.9 (CH), 151.3 (CH), 169.1 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 867 (1) [M+]; 825 (100)。
【0215】
塩化3-(3-(12-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ドデシルオキシ)プロピル)-1-(10-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)デシル)ピリジニウム(51)
【化57】
【0216】
ピリジン-塩化ピリジニウム33(71mg、0.11mmol)およびTMSで保護したアセチレン(44mg、0.14mmol)から出発し、生成物51(50mg、51%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.22(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.19-1.40 (m, 28H), 1.48-1.61 (m, 4H), 1.89 (m, 2H), 1.94-2.05 (m, 6H), 2.58 (s, 3H), 2.70 (m, 2H), 2.99 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.34-3.47 (m, 8H), 4.46 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.95 (m, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.50-7.58 (m, 2H), 7.96-8.03 (m, 2H), 7.96-8.03 (m, 2H), 8.22 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.42-8.52 (m, 2H), 8.53-8.59 (m, 2H), 8.95 (m, 1H), 9.23 (s, 1H), 9.38 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.4 (CH3), 26.3 (3×CH2), 26.6 (CH2), 29.1 (CH2), 29.2 (CH2), 29.5 (2×CH2), 29.7 (6×CH2), 29.8 (3×CH2), 29.9 (CH2), 30.3 (CH2), 30.5 (CH2), 31.1 (CH2), 32.2 (CH2), 50.8 (CH2), 62.1 (CH2), 69.0 (CH2), 69.6 (CH2), 71.2 (CH2), 71.3 (CH2), 122.5 (CH), 123.0 (CH), 123.7 (CH), 123.9 (C), 125.5 (CH2), 126.8 (C), 128.0 (CH), 129.3 (C), 133.3 (CH), 136.2 (CH), 137.6 (C), 141.6 (C), 142.1 (C), 142.5 (CH), 143.0 (C), 143.9 (C), 144.3 (CH), 144.9 (CH), 147.2 (CH), 149.9
(CH), 151.3 (CH), 169.1 (C); LRMS (ESI+) m/z (%): 867 (1) [M+]; 825 (100)。
【0217】
塩化3-(3-(12-(4-(8-アセトキシ-5-クロロキノリン-7-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ドデシルオキシ)プロピル)-1-(12-(3-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)ドデシル)ピリジニウム(52)
【化58】
【0218】
ピリジン-塩化ピリジニウム34(84mg、0.12mmol)およびTMSで保護したアセチレン(50.5mg、0.16mmol)から出発し、生成物52(79mg、70%)を褐色油状物の形態で得た。R=0.26(10%MeOH/CHCl); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.18-1.41 (m, 32H), 1.47-1.59 (m, 4H), 1.88 (m, 2H), 1.92-2.07 (m, 6H), 2.58 (s, 3H), 2.77 (m, 2H), 2.98 (m, 2H), 3.33-3.45 (m, 8H), 4.47 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.93 (m, 2H), 7.50-7.68 (m, 3H), 7.97-8.09 (m, 2H), 8.23 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.39-8.51 (m, 2H), 8.51-8.58 (m, 2H), 8.94 (m, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.39 (m, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 21.3 (CH3), 26.2 (3×CH2), 26.5 (CH2), 29.0 (CH2), 29.1 (CH2), 29.3 (CH2), 29.4 (2×CH2), 29.5 (5×CH2), 29.6 (CH2), 29.7 (CH2), 29.8 (2×CH2), 30.2 (CH2), 30.4 (CH2), 31.1 (CH2), 32.1 (CH2), 50.7 (CH2), 62.0 (CH2), 69.0 (CH2), 69.5 (CH2), 71.1 (CH2), 71.2 (CH2), 122.4 (CH), 123.0 (CH), 123.8 (CH, C), 125.4 (CH2), 126.7 (C), 127.9 (CH), 129.1 (C), 133.3 (CH), 135.3 (CH), 135.5 (C), 141.5 (C), 142.0 (C), 142.4 (CH), 142.9 (C), 143.8 (C), 144.3 (CH), 144.9 (CH), 147.2 (CH), 149.8 (CH), 151.2 (CH), 169.0 (C)
; LRMS (ESI+) m/z (%): 895 (1) [M+]; 853 (100)。
【図面の簡単な説明】
【0219】
図1】3-APS化学ライブラリーを示す図である。
図2】3-APS/クリオキノール合成物化学ライブラリーを示す図である。
図1
図2