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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-17
(45)【発行日】2022-06-27
(54)【発明の名称】給液体機型の玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/30 20060101AFI20220620BHJP
   A63H 33/00 20060101ALI20220620BHJP
   A63H 33/42 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
A63H33/30 B
A63H33/00 B
A63H33/42 B
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021183764
(22)【出願日】2021-11-10
【審査請求日】2021-11-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年8月23日より「本当に使える!?ミニチュア ウオーターサーバー」を販売開始
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519357811
【氏名又は名称】株式会社トイズスピリッツ
(74)【代理人】
【識別番号】100184240
【弁理士】
【氏名又は名称】大庭 典仁
(72)【発明者】
【氏名】西村 圭太
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第212491552(CN,U)
【文献】実開昭49-043291(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00 - 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給液体機型の玩具であって、
本体部と、
前記本体部に着脱可能に接続され、タンク内に液体を貯水可能であって、タンク内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部と、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有し、
前記給液体タンク部のタンクには、液体を吐出する際の空気抜き孔が設けられ、その空気抜き孔を塞ぐことが可能な栓部を有することを特徴とする給液体機型の玩具。
【請求項2】
前記給液体部には、前記導管部から導かれる液体を前記給液体部で吐出するために、給液体通路と、
この給液体通路から、液体を吐出するための溝部と、液体の吐出を遮蔽するための壁部と、溝部と壁部の切替操作を行うためのレバーとが設けられた操作部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の給液体機型の玩具。
【請求項3】
給液体機型のカプセルトイであって、
本体部と、
前記本体部に着脱可能に接続され、タンク内に液体を貯水可能であって、タンク内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部と、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有し、
前記給液体タンク部のタンクには、液体を吐出する際の空気抜き孔が設けられ、その空気抜き孔を塞ぐことが可能な栓部を有することを特徴とする給液体機型のカプセルトイ。
【請求項4】
前記給液体部には、前記導管部から導かれる液体を前記給液体部で吐出するために、給液体通路と、
この給液体通路から、液体を吐出するための溝部と、液体の吐出を遮蔽するための壁部と、溝部と壁部の切替操作を行うためのレバーとが設けられた操作部と、を有することを特徴とする請求項3に記載の給液体機型のカプセルトイ。
【請求項5】
給液体機型の玩具の設定方法であって、
本体部と、
前記本体部に着脱可能に接続され、液体を貯水可能であり、液体を吐出する口部と、液体を吐出する際の空気抜き孔とを有するタンクと、前記タンクの前記口部を塞ぐ蓋と、前記タンクの前記空気抜き孔を塞ぐ栓部とを有する給液体タンク部と、
前記口部から液体を前記タンクに注入するために使用するじょうごと、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型の玩具において、
前記給液体タンク部の前記蓋を取るステップと、
前記蓋が取れた給液体タンク部の前記口部にじょうごを設置するステップと、
前記じょうごを介して前記給液体タンク部の前記タンクに液体を適量に注ぐステップと、
前記本体部に設けられた前記給液体部を吐出不可能状態に操作するステップと、
前記液体が適量含まれた前記給液体タンク部の前記口部が天地方向の天側に設置し、前記口部を前記本体部に取り付けるステップと、
前記給液体タンク部と前記本体部が取り付けされた後に、前記本体部の底部が天地方向の地側になるように設置するステップと、
前記給液体機型の玩具が設置された後に、前記空気抜き孔を塞ぐ前記栓部を取り外すステップと、を有することを特徴とする給液体機型の玩具の設定方法。
【請求項6】
前記空気抜き孔を塞ぐ栓部を取外すステップの後に、前記給液体部を吐出可能状態に操作することにより給液体部から液体が吐出されるステップを有することを特徴とする請求項5に記載の給液体機型の玩具の設定方法。
【請求項7】
給液体機型のカプセルトイの設定方法であって、
本体部と、
前記本体部に着脱可能に接続され、液体を貯水可能であり、液体を吐出する口部と、液体を吐出する際の空気抜き孔とを有するタンクと、前記タンクの前記口部を塞ぐ蓋と、前記タンクの前記空気抜き孔を塞ぐ栓部とを有する給液体タンク部と、
前記口部から液体を前記タンクに注入するために使用するじょうごと、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、
前記本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型の玩具において、
前記給液体タンク部の前記蓋を取るステップと、
前記蓋が取れた給液体タンク部の前記口部にじょうごを設置するステップと、
前記じょうごを介して前記給液体タンク部の前記タンクに液体を適量に注ぐステップと、
前記本体部に設けられた前記給液体部を吐出不可能状態に操作するステップと、
前記液体が適量含まれた前記給液体タンク部の前記口部が天地方向の天側に設置し、前記口部を前記本体部に取り付けるステップと、
前記給液体タンク部と前記本体部が取り付けされた後に、前記本体部の底部が天地方向の地側になるように設置するステップと、
前記給液体機型の玩具が設置された後に、前記空気抜き孔を塞ぐ前記栓部を取り外すステップと、を有することを特徴とする給液体機型のカプセルトイの設定方法。
【請求項8】
前記空気抜き孔を塞ぐ栓部を取外すステップの後に、前記給液体部を吐出可能状態に操作することにより給液体部から液体が吐出されるステップを有することを特徴とする請求項7に記載の給液体機型のカプセルトイの設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給液体部の操作により、給液体部から水などの液体を吐出可能な給液体機型の玩具の発明である。
【背景技術】
【0002】
従来の玩具における、水などの液体を吐出可能な給液体部の構造は、例えば、特許文献1の第2図と、第2図に対応する説明に記載されているとおり、給液体部のみならず、電動モーター、ポンプなどの多数の構成により水の吐出を行う玩具であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭60-32991号公報(実願昭58‐125457号のマイクロフィルム)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の給液体部に係る構造は、上記のとおり、多数の構成により、液体の吐出を行っていたため、玩具として大型化しやすく、高額化しやすいものであった。また、電動モーターやポンプなどを有する複雑な構造の玩具であるため、故障しやすいという大きな欠点があった。
【0005】
加えて、特許文献1に記載の給液体部に係る構造は、水を使う玩具でありながら、電動モーターやポンプなどを有する複雑な構造であるため、少しの部品の壊れに水が入り込み故障となる等、故障リスクが高く、水を使う玩具には極めて不向きであるという欠点があった。また、液体が電気に係る構成に入り込むことによって使用者が感電するなど安全面のリスクがあるという欠点があった。
【0006】
そこで、本発明は、構成が少なく、玩具として小型であり、安価に製造でき、壊れにくく、安心して遊べる給液体機型の玩具を提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の給液体機型の玩具により、全体として構成が少ないため、安価かつ容易に製造でき、電動モーターやポンプなどの複雑な構成が含まれないため、壊れにくく、玩具全体として小型化でき、コスト面、安全面の両者が優れているという効果を奏するものである。
また、上記効果により、本願発明の給液体機型の玩具を、特に、子供が使用する際は安心して使用できるため、親が子供に心配なく与えられる玩具である、という効果を奏する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
給液体機型の玩具であって、本体部と、本体部に着脱可能に接続され、タンク内に液体を貯水可能であって、タンク内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部と、本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型の玩具である。
【0009】
給液体タンク部のタンクには、液体を吐出する際の空気抜き孔が設けられ、その空気抜き孔を塞ぐことが可能な栓部を有する給液体機型の玩具である。
【0010】
給液体部には、前記導管部から導かれる液体を前記給液体部で吐出するために、給液体通路と、この給液体通路から、液体を吐出するための溝部と、液体の吐出を遮蔽するための壁部と、溝部と壁部の切替操作を行うためのレバーとが設けられた操作部と、を有する給液体機型の玩具である。
【0011】
給液体機型のカプセルトイであって、本体部と、本体部に着脱可能に接続され、タンク内に液体を貯水可能であって、タンク内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部と、本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型のカプセルトイである。
【0012】
給液体タンク部のタンクには、液体を吐出する際の空気抜き孔が設けられ、その空気抜き孔を塞ぐことが可能な栓部を有する給液体機型のカプセルトイである。
【0013】
給液体部には、前記導管部から導かれる液体を前記給液体部で吐出するために、給液体通路と、この給液体通路から、液体を吐出するための溝部と、液体の吐出を遮蔽するための壁部と、溝部と壁部の切替操作を行うためのレバーとが設けられた操作部と、を有する給液体機型のカプセルトイである。
【0014】
給液体機型の玩具の設定方法であって、本体部と、本体部に着脱可能に接続され、液体を貯水可能であり、液体を吐出する口部と、液体を吐出する際の空気抜き孔とを有するタンクと、タンクの前記口部を塞ぐ蓋と、タンクの空気抜き孔を塞ぐ栓部とを有する給液体タンク部と、口部から液体を前記タンクに注入するために使用するじょうごと、本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型の玩具において、給液体タンク部の前記蓋を取るステップと、蓋が取れた給液体タンク部の口部にじょうごを設置するステップと、じょうごを介して給液体タンク部のタンクに液体を適量に注ぐステップと、本体部に設けられた給液体部を吐出不可能状態に操作するステップと、液体が適量含まれた給液体タンク部の口部が天地方向の天側に設置し、口部を本体部に取り付けるステップと、給液体タンク部と本体部が取り付けされた後に、本体部の底部が天地方向の地側になるように設置するステップと、給液体機型の玩具が設置された後に、空気抜き孔を塞ぐ栓部を取り外すステップと、を有する給液体機型の玩具の設定方法である。
【0015】
空気抜き孔を塞ぐ栓部を取外すステップの後に、給液体部を吐出可能状態に操作することにより給液体部から液体が吐出されるステップを有する給液体機型の玩具の設定方法である。
【0016】
給液体機型のカプセルトイの設定方法であって、本体部と、本体部に着脱可能に接続され、液体を貯水可能であり、液体を吐出する口部と、液体を吐出する際の空気抜き孔とを有するタンクと、タンクの前記口部を塞ぐ蓋と、タンクの空気抜き孔を塞ぐ栓部とを有する給液体タンク部と、口部から液体を前記タンクに注入するために使用するじょうごと、本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型の玩具において、給液体タンク部の前記蓋を取るステップと、蓋が取れた給液体タンク部の口部にじょうごを設置するステップと、じょうごを介して給液体タンク部のタンクに液体を適量に注ぐステップと、本体部に設けられた給液体部を吐出不可能状態に操作するステップと、液体が適量含まれた給液体タンク部の口部が天地方向の天側に設置し、口部を本体部に取り付けるステップと、給液体タンク部と本体部が取り付けされた後に、本体部の底部が天地方向の地側になるように設置するステップと、給液体機型の玩具が設置された後に、空気抜き孔を塞ぐ栓部を取り外すステップと、を有する給液体機型のカプセルトイの設定方法である。
【0017】
空気抜き孔を塞ぐ栓部を取外すステップの後に、給液体部を吐出可能状態に操作することにより給液体部から液体が吐出されるステップを有する給液体機型のカプセルトイの設定方法である。
【0018】
給液体機型の玩具であって、給液体部に接続され、タンク内に液体を貯水可能であって、タンク内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部と、給液体タンク部に接続され、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型の玩具である。
【0019】
給液体タンク部のタンクには、液体を吐出する際の空気抜き孔が設けられ、その空気抜き孔を塞ぐことが可能な栓部を有する給液体機型の玩具である。
【0020】
給液体部には、給液体タンク部から導かれる液体を前記給液体部で吐出するために、給液体通路と、この給液体通路から、液体を吐出するための溝部と、液体の吐出を遮蔽するための壁部と、溝部と壁部の切替操作を行うためのレバーとが設けられた操作部と、を有する給液体機型の玩具である。
【0021】
給液体機型のカプセルトイであって、給液体部に接続され、タンク内に液体を貯水可能であって、タンク内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部と、給液体タンク部に接続され、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型のカプセルトイである。
【0022】
給液体タンク部のタンクには、液体を吐出する際の空気抜き孔が設けられ、その空気抜き孔を塞ぐことが可能な栓部を有する給液体機型のカプセルトイである。
【0023】
給液体部には、前記給液体タンク部から導かれる液体を前記給液体部で吐出するために、給液体通路と、この給液体通路から、液体を吐出するための溝部と、液体の吐出を遮蔽するための壁部と、溝部と壁部の切替操作を行うためのレバーとが設けられた操作部と、を有する給液体機型のカプセルトイである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の給液体機型の玩具1を示す斜視図である。
図2】本発明の給液体タンク部20を示す斜視図である。
図3】本発明の給液体タンク部の底面20を示す部分斜視図である。
図4】本発明の本体部10、導管部30、給液体部40を示す斜視図である。
図5】本発明の本体部10、導管部30、給液体部40の分解斜視図である。
図6】本発明の給液体部40を示す斜視図である。
図7】本発明の給液体機型の玩具1の設定を示す図である。
図8】本発明の給液体機型の玩具1の別の実施の形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明の給液体機型の玩具1を示す斜視図である。
図1に示すとおり、給液体機型の玩具1は、本体部10と、給液体タンク部20と、本体部10に内蔵された後述する導管部30と、給液体部40とから構成されており、給液体部40のレバー41の操作により、吐出口42から液体50が吐出され、コップ61などの容器に給液体できるものである。
本発明の給液体機型の玩具1の外形としては、ウオーターサーバー型の玩具が好ましいが、ビアサーバー、ワインサーバーなどの液体50を吐出可能および吐出不可能とするものの全てが含まれる。そして、本発明の給液体機型の玩具1には、カプセルトイなどあらゆるサイズや態様のものの全てが含まれる。
【0026】
また、後述する図7に記載のとおり、本発明の給液体機型の玩具1には、給液体タンク部20に液体を注ぐためのじょうご60とコップ61が付属されていてもよい。
【0027】
液体50とは、水、ジュース、酒類など、本発明の給液体型玩具1の給液体タンク部20に内蔵(注ぐことが)でき、給液体部40の吐出口42から吐出できるものであれば全てのものが含まれる。
【0028】
図2は、本発明の給液体タンク部20を示す正面図である。図3は、本発明の給液体タンク部20の底面を示す斜視図である。
給液体タンク部20は、タンク21と、液体を注入するためのタンク21の頂面に口部22と、タンク21の口部22を塞ぐ蓋23と、タンク21の底面にタンク21の空気抜き孔24を塞ぐ栓部25と、を有している。
【0029】
タンク21は、樹脂、好ましくはPET樹脂にて形成されており、ウオーターサーバーのタンクと同様の形状である。タンク21は好ましくは液体の内蔵状態を確認するために透明性を有する色が好ましいが、いかなる色でもよい。
【0030】
タンク21頂面の口部22と蓋23には、ねじ溝が形成されており、螺合により口部22と蓋23が取り付けられ、口部22を蓋23で塞いでいる。
例えばタンク21に液体50が内蔵されていた場合も、口部22に蓋23を取り付けられていることにより、タンクが倒れても液体50がタンク21から吐出することを防止している。もちろん、口部22と蓋23の取り付け態様は、螺合のみならず、嵌め合わせなど様々な態様が含まれるものとする。
【0031】
タンク21底面の空気抜き孔24と栓部25は、嵌め合わせにより、空気抜き孔24を栓部25で塞いでいる。
タンク21を本体部10に設置した際に、タンク21底面は、本体部10からみて、頂面となる。そして、タンク21に内蔵された液体50を本体部10にタンク21の口部22に吐出するために空気抜き孔24を有している。もちろん、空気抜き孔24と栓部25の取り付け態様は、嵌め合わせのみならず、螺合など様々な態様が含まれるものとする。
【0032】
図4は、本発明の本体部10、導管部30、給液体部40を示す斜視図である。図5は、本発明の本体部10、導管部30、給液体部40の分解斜視図である。図6は、本発明の給液体部40を示す斜視図である。
【0033】
本体部10は、図1に記載のとおり、ウオーターサーバーの本体と同様の形状である。
本体部10には、(内蔵された)導管部30、給液体部40が取り付けられている。
本体部10に取り付けられた給液体タンク部20のタンク21に内蔵されている液体50は、パイプ形状の導管部30を介して、給液体部40に送られる。そして、給液体部40のレバー41を回転させ、液体50を吐出可能状態とすると、給液体部40の吐出口42から液体50が吐出される。
なお、本体部10の外観色は、ライトブルー、ライトイエロー、ライトピンク、ライトグリーンなどいかなる色でもよく、好ましくは不透明であるが、透明性を有しており、内部構造が分かるようになっていてもよい。
【0034】
本体部10には、タンク21の口部22と螺合するタンク取り付け部11と、導管部30を取り付けする導管部取り付け部12と、給液体部40を取り付けする給液体部取り付け部13と、給液体部40の吐出口42の下部にコップ61などの容器をおくための載置部14と、を有している。
載置部14は、本体部10と別体の部品となっているが、本体部10と一体化されていてもよい。
【0035】
本体部10のタンク取り付け部11は、タンク21の口部22と螺合ではなく、嵌め合いなどの取り付け態様でもよい。すなわち、タンク取り付け部11に口部22が取り付けられタンク21内の液体50が本体部10に注ぎ込まれる際に液体50が本体部10外に漏れ出さない態様であればよい。
【0036】
本体部10の導管部取り付け部12は、導管部30と嵌め合わせにより取り付けられている。液体50の漏れ出しを防止するために、導管部取り付け部12は、導管部30の内径側に嵌まり込むようになっている。もちろん、導管部取り付け部12と導管部30の取り付け態様は嵌め合わせに限らず、螺合など様々な態様が含まれるものとする。
【0037】
本体部10の給液体部取り付け部13は、蛇口形状の給液体部40の導管部30と嵌め合わる部分を本体部10内部に内蔵させ、レバー41と吐出口42を本体部外部に出すために本体部10の外壁に設けられた孔である。給液体部40の取り付け安定性を増加するために孔以外に給液体部をガイドする図示しないリブなどのガイドを設けてもよい。
【0038】
導管部30は、液体50の入力側として導管部取り付け部12に取り付けられ、液体50の出力側として給液体部40に嵌め合わせられた略L字形状のパイプである。給液体部40の外形に対して嵌め合わせる態様になっている。
もちろん、導管部30は、給液体部40の内径に嵌め合わせる態様でもよく、嵌め合わせではなく、螺合など様々な態様が含まれるものとする。また、導管部30の形状は略L字型に限られず様々な態様が含まれるものとする。
【0039】
給液体部40は略蛇口形状であり、導管部30に取り付けられる入力管部43と、本体部10の外壁の孔から突出し、レバー41が設置され、レバー41の回転操作により、液体50を吐出可能、吐出不可能状態とするためのレバー設置部44と、レバー設置部44に設置され、液体50を吐出可能とする切り欠き部45と、液体を吐出不可能とする壁部46と、を有するレバー41と、液体50を吐出する吐出口42と、を有する。
【0040】
図6に示すとおり、レバー41には、液体50を吐出可能とする略逆U字型の切り欠き部45と、液体を吐出不可能とする壁部46とが一体形成されている。そして、レバー設置部44に設置され、レバーの回転操作により、入力管部43からの液体50を、切り欠き部45側にすると、液体50が吐出口42から吐出され、壁部46側にすると、液体50がレバー設置部44の手前で止まるようになっている。
【0041】
切り欠き部45は、略逆U字型が好ましいが、切り欠きではなく孔形状、スリット形状など液体が通過できるような形状であればよい。
【0042】
また、レバー41の切り欠き部45を入力管部43に対してどれだけ開放するかによって、すなわちレバー41の回転具合によって、吐出口42から吐出される液体50の流量調節が可能である。
【0043】
レバー41と切り欠き部45、壁部46は一体形成されていることが好ましいが、別体でもよい。
【0044】
図7は本発明の給液体機型の玩具1の設定を示す図である。
給液体機型の玩具1の設定は、給液体タンク部20のタンク21の蓋23を取るステップと、蓋23が取れた給液体タンク部20の口部22にじょうご60を設置するステップと、じょうご60を介して給液体タンク部20のタンク21に液体50を適量に注ぐステップと、本体部10に設けられた給液体部40をレバー41の操作によって吐出不可能状態に操作するステップと、液体50が適量含まれた給液体タンク部20の口部22が天地方向の天側に設置し、口部22を本体部10に取り付けるステップと、給液体タンク部20と本体部10が取り付けされた後に、本体部10の底部が天地方向の地側になるように設置するステップと、給液体機型の玩具1が設置された後に、空気抜き孔24を塞ぐ栓部25を取り外すステップと、を有する。
【0045】
そして、上記設定が終了した後に、コップ61を載置部14を給液体部40の吐出口42の下に置き、レバー41を液体50が吐出可能状態に操作することによりコップに液体50を注ぐことができる。
【0046】
本発明の給液体機型の玩具1の使用後は、栓部25を空気抜き孔24に取り付けて、液体50漏れを防いだ後に、タンク21を本体部10から取外す。
【0047】
取外したタンク21は内部を清潔に保つために中性洗剤などを用いて洗うことが推奨され、これにより清潔な状態で何度も使用することができる。
【0048】
図8は、本発明の給液体機型の玩具の別の実施の形態を示す図である。なお、各構成の名称と符号は上述した実施例と共通のものを使用する。また、各構成は上述した実施例と共通しているものとし、別の実施例のみの構成のみ下記に詳細に説明する。
【0049】
別の実施例の給液体機型の玩具1は、給液体部40に接続され、タンク21内に液体50を貯水可能であって、タンク50内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部20と、給液体タンク部20に接続され、タンク21内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部40と、を有するものである。
すなわち、上述した実施例との相違点は、給液体タンク部20のタンク21に対して、導管部30を介さずに直接給液体部40が接続された態様である。
この際に、タンク21と給液体部40とは着脱不可能であってもよく、着脱可能であってもよい。
【0050】
給液体タンク部20の構成は、タンク21と給液体部40とは着脱不可能な場合は、液体50を注入するためのタンク21の口部22と蓋23の構成を、タンク21と給液体部40との接続部分以外の部位に設けてもよい。例えば、図8において口部50は取り外し可能な樽の一部となっている。
【0051】
また、図示しないが、タンク21と給液体部40とが着脱可能な場合は、液体を注入するためのタンク21の口部22の構成は、タンク21と給液体部40の接続部分に設けてもよい。
【0052】
図8には、給液体タンク部20はワイン樽の形状であり、そのワイン樽に直接給液体部40が設けられた態様である。しかしながら、給液体タンク部の形状はワイン樽に限らず、日本酒の樽や、その他のジュース、酒類のビンや缶、ビアサーバーのタンクなど全ての態様が含まれるものとする。そして、給液体タンク部20の材質は、樹脂に限らず、リアリティを向上させるために、ワイン樽であれば木材など、実物にそくした材質でよく、例えば金属やガラスなど全ての材質が含まれるものとする。
【0053】
タンク21と給液体部40の接続の態様は、着脱不可能または着脱可能であっても、接着や嵌め込み、螺合など全ての接続の態様が含まれるものとする。
【0054】
以上が本発明の給液体機型の玩具1の説明であるが、上記実施例は一実施例に過ぎず、本発明の主旨含まれるものは、全ての態様が含まれるものとする。
【符号の説明】
【0055】
1 給液体機型の玩具
10 本体部
11 タンク取り付け部
12 導管部取り付け部
13 給液体部取り付け部
14 載置部
20 給液体タンク部
21 タンク
22 口部
23 蓋
24 空気抜き孔
25 栓部
30 導管部
40 給液体部
41 レバー
42 吐出口
43 入力管部
44 レバー載置部
45 切り欠き部
46 壁部
50 液体
60 じょうご
61 コップ
【要約】
【課題】本発明は、構成が少なく、玩具として小型であり、安価に製造でき、壊れにくく、安心して遊べる給液体機型の玩具を提供する。
【解決手段】給液体機型の玩具であって、本体部と、本体部に着脱可能に接続され、タンク内に液体を貯水可能であって、タンク内の液体を吐出可能に構成された給液体タンク部と、本体部に設けられ、給液体タンク部の液体を給液体部まで導く導管部と、本体部に設けられ、給液体タンク部内の液体を、操作により吐出可能または吐出不可能に選択的に操作可能な給液体部と、を有する給液体機型の玩具である。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8