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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】柱脚
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/24 20060101AFI20220621BHJP
   E04B 1/58 20060101ALI20220621BHJP
   E02D 27/00 20060101ALI20220621BHJP
【FI】
E04B1/24 R
E04B1/58 511F
E04B1/58 511H
E02D27/00 D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018130571
(22)【出願日】2018-07-10
(65)【公開番号】P2020007809
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】504093467
【氏名又は名称】トヨタホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】松本 健規
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-008493(JP,A)
【文献】特開2014-148805(JP,A)
【文献】特開2000-008495(JP,A)
【文献】特開2012-007381(JP,A)
【文献】特開2013-241814(JP,A)
【文献】特開平11-081739(JP,A)
【文献】特開2011-202486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/24
E04B 1/348
E04B 1/38-1/61
E04B 1/98
E02D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤上に立設され建物の基礎を形成する基礎部の建物上方側に配置されると共に建物上下方向に延在され前記建物の躯体の一部を構成する柱と、
前記柱の下端部に配置され板厚方向を建物上下方向としかつ略平板状に形成されたベースプレートと、
前記ベースプレートの外周部から前記ベースプレートの外側へ向けて前記ベースプレートの面方向に沿って略平板状に形成され、建物上下方向に沿って貫通するように形成されたボルト挿通孔を介して前記基礎部に固定された固定部と、
前記ベースプレートの建物下方側で角部が前記基礎部の端部に位置されるように前記基礎部の上面に固定され、板厚方向を建物上下方向とする略平板状に形成されると共に柱脚底面部を形成する下面の内側から前記角部かつ建物上方側へ向けて傾斜する傾斜部が形成されたセッティングプレートと、
を含んで構成された柱脚。
【請求項2】
前記セッティングプレートは、
前記基礎部の上面に配置され、前記柱脚底面部を形成する下面に前記傾斜部が形成された下側プレートと、
前記下側プレートの建物上方側に配置され前記下側プレートよりも高い剛性に形成された上側プレートと、
を含む2枚以上のプレートにより構成された請求項1に記載の柱脚。
【請求項3】
地盤上に立設され建物の基礎を形成する基礎部の建物上方側に配置されると共に建物上下方向に延在され前記建物の躯体の一部を構成する柱と、
前記柱の下端部に配置されると共に角部が前記基礎部の端部に位置されるように前記基礎部の上面に配置され板厚方向を建物上下方向としかつ略平板状に形成されたベースプレートと、
前記ベースプレートの外周部から前記ベースプレートの外側へ向けて前記ベースプレートの面方向に沿って略平板状に形成され、建物上下方向に沿って貫通するように形成されたボルト挿通孔を介して前記基礎部に固定された固定部と、
柱脚底面部を形成する前記ベースプレートの下面に形成され、当該下面の内側から前記角部かつ建物上方側へ向けて傾斜された傾斜部と、
を含んで構成された柱脚。
【請求項4】
前記傾斜部は、前記柱脚底面部を形成する一の端辺である第1端辺と前記柱脚底面部を形成しかつ前記第1端辺と交わる他の端辺である第2端辺とを結ぶように形成された前記柱脚底面部の水平面との境界線から前記第1端辺及び前記第2端辺の端部に位置する前記角部かつ建物上方側へ向けて形成された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の柱脚。
【請求項5】
前記基礎部の建物上方側に配置された前記柱は、1箇所の前記固定部だけで前記基礎部に固定された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の柱脚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱脚に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、下端部に設けられたベースプレートに基礎コンクリートへの固定のためのボルト挿通孔が形成された柱脚が開示されている。ベースプレートの下面には、ボルト挿通孔を結ぶように境界線が形成され、当該境界線からベースプレートの外側かつ建物上方側へ向けて傾斜又は段形状が形成されている。このため、柱が建物外部からの荷重により横傾斜されることに伴いベースプレートが傾けられた場合に、ベースプレートから基礎コンクリートの上面に作用する圧縮荷重の作用点を基礎コンクリートの端部から内側へとずらすことができる。これにより、基礎コンクリートの割裂現象の発生を抑制又は防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-08493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された柱脚によれば、傾斜や段形状は、ベースプレートに形成された複数のボルト挿通孔を避けて形成されるため、傾斜や段形状を形成できる範囲はベースプレートのボルト挿通孔よりも外側の部分に限定される。このため、柱の基礎コンクリートへの設置状態に応じて傾斜をベースプレートの下面の広い範囲に形成することが困難となる。以上の事から、柱脚の建物の基礎への取り付け位置に制限されることなく建物の基礎の割裂を抑制又は防止する上で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、建物の基礎への取り付け位置に制限されることなく建物の基礎の割裂を抑制又は防止することができる柱脚を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係る柱脚は、地盤上に立設され建物の基礎を形成する基礎部の建物上方側に配置されると共に建物上下方向に延在され前記建物の躯体の一部を構成する柱と、前記柱の下端部に配置され板厚方向を建物上下方向としかつ略平板状に形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの外周部から前記ベースプレートの外側へ向けて前記ベースプレートの面方向に沿って略平板状に形成され、建物上下方向に沿って貫通するように形成されたボルト挿通孔を介して前記基礎部に固定された固定部と、前記ベースプレートの建物下方側で角部が前記基礎部の端部に位置されるように前記基礎部の上面に固定され、板厚方向を建物上下方向とする略平板状に形成されると共に柱脚底面部を形成する下面の内側から前記角部かつ建物上方側へ向けて傾斜する傾斜部が形成されたセッティングプレートと、を含んで構成されている。
【0007】
第1の態様に係る柱脚によれば、柱脚底面部を形成する下面の内側から角部かつ建物上方側へ向けて傾斜された傾斜部が形成されたセッティングプレートが、ベースプレートの建物下方側で角部が基礎部の端部に位置されるように基礎部の上面に固定されている。地震時等において柱が建物外部からの荷重により傾斜すると、これに伴いセッティングプレートも建物下方側へ向けて傾斜する。このとき、柱の傾斜がわずかであれば、傾斜部は基礎部の上面に当接しない。また、柱の傾斜が大きい場合は、傾斜部は下面の内側から基礎部の上面に当接し、角部が基礎部の上面に当接するときは傾斜部全体で基礎部に当接する。このため、セッティングプレートから基礎部の上面に作用する圧縮荷重の作用点を基礎部の端部から内側へとずらすことができる。これらのことから、柱が大きく傾斜した際に、基礎部の端部に局所的に大きな荷重が作用しなくなるため、基礎部の端部における割裂を抑制又は防止することができる。
【0008】
また、第1の態様に係る柱脚によれば、柱を基礎部に固定するための固定部は、ベースプレートの外周部よりも外側に設けられるため、ベースプレートの内部にボルトを挿通するための孔が形成されない。このため、基礎部への設置状態に応じて傾斜部をセッティングプレートの下面の広い範囲に形成することができる。これにより、柱脚の基礎部への取り付け位置に制限されることなく基礎部の割裂を抑制又は防止することができる。
【0009】
第2の態様に係る柱脚は、第1の態様において、前記セッティングプレートは、前記基礎部の上面に配置され、前記柱脚底面部を形成する下面に前記傾斜部が形成された下側プレートと、前記下側プレートの建物上方側に配置され前記下側プレートよりも高い剛性に形成された上側プレートと、を含む2枚以上のプレートにより構成されている。
【0010】
第2の態様に係る柱脚によれば、下側プレートは、上側プレートよりも低い剛性に形成されている。このため、柱が傾斜することによりセッティングプレートに荷重が作用した場合に、下側プレートが上側プレートよりも先に変形することにより柱から基礎部に作用する荷重の一部を吸収することができる。これにより、基礎部の割裂を効果的に抑制又は防止することができる。また、複数枚のプレートを用いてセッティングプレートを構成することにより、柱を基礎部に設置する際の高さ調整を容易に行うことができる。
【0011】
第3の態様に係る柱脚は、地盤上に立設され建物の基礎を形成する基礎部の建物上方側に配置されると共に建物上下方向に延在され前記建物の躯体の一部を構成する柱と、前記柱の下端部に配置されると共に角部が前記基礎部の端部に位置されるように前記基礎部の上面に配置され板厚方向を建物上下方向としかつ略平板状に形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの外周部から前記ベースプレートの外側へ向けて前記ベースプレートの面方向に沿って略平板状に形成され、建物上下方向に沿って貫通するように形成されたボルト挿通孔を介して前記基礎部に固定された固定部と、柱脚底面部を形成する前記ベースプレートの下面に形成され、当該下面の内側から前記角部かつ建物上方側へ向けて傾斜された傾斜部と、を含んで構成されている。
【0012】
第3の態様に係る柱脚によれば、柱の下端部に配置されると共に角部が基礎部の端部に位置されるように基礎部の上面に配置されたベースプレートの下面には、下面の内側から角部かつ建物上方側へ向けて傾斜された傾斜部が形成されている。地震時等において柱が建物外部からの荷重により傾斜すると、これに伴いベースプレートも建物下方側へ向けて傾斜する。このとき、柱の傾斜がわずかであれば、傾斜部は基礎部の上面に当接しない。また、柱の傾斜が大きい場合は、傾斜部は下面の内側から基礎部の上面に当接し、角部が基礎部の上面に当接するときは傾斜部全体で基礎部に当接する。このため、ベースプレートから基礎部の上面に作用する圧縮荷重の作用点を基礎部の端部から内側へとずらすことができる。これらのことから、柱が大きく傾斜した際に、基礎部の端部に局所的に大きな荷重が作用しなくなるため、基礎部の端部における割裂を抑制又は防止することができる。
【0013】
また、第3の態様に係る柱脚によれば、柱を基礎部に固定するための固定部は、ベースプレートの外周部よりも外側に設けられるため、ベースプレートの内側にボルトを挿通するための孔が形成されない。このため、柱の基礎部への設置状態に応じて傾斜部をベースプレートの下面の広い範囲に形成することができる。これにより、柱脚の基礎部への取り付け位置に制限されることなく基礎部の割裂を抑制又は防止することができる。
【0014】
第4の態様に係る柱脚は、第1の態様から第3の態様のいずれか1の態様において、前記傾斜部は、前記柱脚底面部を形成する一の端辺である第1端辺と前記柱脚底面部を形成しかつ前記第1端辺と交わる他の端辺である第2端辺とを結ぶように形成された前記柱脚底面部の水平面との境界線から前記第1端辺及び前記第2端辺の端部に位置する前記角部かつ建物上方側へ向けて形成されている。
【0015】
第4の態様に係る柱脚によれば、傾斜部は、下面の一の端辺である第1端辺と第1端辺と交差する下面の他の端辺である第2端辺とを結ぶように下面の内側に形成された下面の水平面との境界線から第1端辺及び第2端辺の端部に位置する角部かつ建物上方側へ向けて形成されている。このため、下面の広い範囲に傾斜部を形成することができる。これにより、想定される損傷範囲に合わせて適切な位置まで荷重の作用点を柱の内側にずらすことができるため、効果的に基礎部の割裂を抑制又は防止することができる。
【0016】
第5の態様に係る柱脚は、第1の態様から第4の態様のいずれか1の態様において、前記基礎部の建物上方側に配置された前記柱は、1箇所の前記固定部だけで前記基礎部に固定されている。
【0017】
第5の態様に係る柱脚によれば、柱脚底面部の広い範囲に傾斜部を備えた場合であっても、柱を基礎部の上面に安定して配置させることができると共に各々の柱は1箇所の固定部だけで基礎部に固定されているため柱の固定のための作業工数及びコストを低減することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、第1の態様に係る柱脚は、ベースプレートの基礎部への取り付け位置に制限されることなく基礎部の割裂を抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
【0019】
第2の態様に係る柱脚は、基礎部の割裂を抑制又は防止することができると共に柱を基礎部に設置する際の高さ調整を容易に行うことができるという優れた効果を有する。
【0020】
第3の態様に係る柱脚は、ベースプレートの基礎部への取り付け位置に制限されることなく基礎部の割裂を抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
【0021】
第4の態様に係る柱脚は、想定される損傷範囲に合わせて適切な位置まで荷重の作用点を柱の内側にずらすことができるため、基礎部の割裂を効果的に抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
【0022】
第5の態様に係る柱脚は、柱脚底面部の広い範囲に傾斜部を備えた場合であっても、柱を基礎部の上面に安定して配置させることができると共に柱の固定のための作業工数及びコストを低減することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1実施形態に係る柱脚を備えた躯体フレームが基礎部の建物上方側に配置された状態を示す斜視図である。
図2A】第1実施形態に係る柱脚が基礎部の建物上方側に配置された状態を示す平面図である。
図2B】第1実施形態に係る柱脚が基礎部の建物上方側に配置された状態を示す側面図である。
図2C】第1実施形態に係るセッティングプレートの平面図である。
図2D】第1実施形態に係るセッティングプレートの側面図である。
図3】第1実施形態に係る柱脚が柱の傾斜に伴い傾斜した状態を説明するための側面図である。
図4】第1実施形態に係る柱脚が2本のアンカーボルトを用いて基礎部の建物上方側に固定された状態を示す平面図である。
図5】第1実施形態の第1変形例に係る柱脚が基礎部の建物上方側に配置された状態を示す斜視図である。
図6】第1実施形態の第2変形例に係る傾斜部が形成されたセッティングプレートを備えた柱脚が基礎部の建物上方側に配置された状態を示す平面図である。
図7】第1実施形態の第3変形例に係る傾斜部が形成されたセッティングプレートを備えた柱脚が基礎部の建物上方側に配置された状態を示す平面図である。
図8A】第1実施形態の第4変形例に係るセッティングプレートを建物下方側から見た斜視図である。
図8B】第1実施形態の第4変形例に係るセッティングプレートを建物上方側から見た斜視図である。
図9A】第1実施形態の第5変形例に係るセッティングプレートを建物下方側から見た斜視図である。
図9B】第1実施形態の第5変形例に係るセッティングプレートを建物上方側から見た斜視図である。
図10A】第1実施形態の第6変形例に係るセッティングプレートを建物下方側から見た斜視図である。
図10B】第1実施形態の第6変形例に係るセッティングプレートを建物上方側から見た斜視図である。
図11A】第1実施形態の第7変形例に係るセッティングプレートを建物下方側から見た斜視図である。
図11B】第1実施形態の第7変形例に係るセッティングプレートを建物上方側から見た斜視図である。
図12A】第1実施形態の第8変形例に係るセッティングプレートを建物下方側から見た斜視図である。
図12B】第1実施形態の第8変形例に係るセッティングプレートを建物上方側から見た斜視図である。
図13A】第1実施形態の第9変形例に係るセッティングプレートを建物下方側から見た斜視図である。
図13B】第1実施形態の第9変形例に係るセッティングプレートを建物上方側から見た斜視図である。
図14】第2実施形態に係る柱脚が基礎部の建物上方側に配置された状態を示す側面図である。
図15】第3実施形態に係る柱脚が基礎部の建物上方側に配置された状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、図1図13Bを用いて、本発明の第1実施形態に係る柱脚について説明する。
【0025】
図1には、柱脚10を備えた建物ユニット12が示されている。建物ユニット12は、建物の基礎を形成する基礎部14と、基礎部14の建物上方側に設置された躯体フレーム16と、を含んで構成されている。躯体フレーム16は、鉄骨製の梁20A、20B及び柱30を備えて略直方体状に形成され、柱30が基礎部14の上面14Aに配置されることにより基礎部14の建物上方側に設置されている。基礎部14の建物上方側に設置された複数の躯体フレーム16が互いに連結されることにより、建物としてのユニット式建物が構築されている。
【0026】
柱脚10は、柱30と、柱30の下端部に柱30と一体に形成されたベースプレート32と、ベースプレート32の外周部32Bに接合された固定部としての取付プレート34と、ベースプレート32の建物下方側に配置されたセッティングプレート42と、を含んで構成されている。
【0027】
基礎部14は、床下地盤の内部に埋設された図示しないベース部(フーチング)と、ベース部から建物上方に立ち上がる立上部14Bと、を含んで構成されている。基礎部14は、筋金により補強された鉄筋コンクリート造のいわゆる布基礎とされている。また、基礎部14の上面14Aには、躯体フレーム16を基礎部14に固定するためのアンカーボルト18が立設されている。
【0028】
躯体フレーム16は、その四隅に立設された4本の柱30と、柱30の上端部間に架設された図示しない天井大梁により矩形枠状に形成された天井フレームと、柱30の下端部間に架設された床大梁20により矩形枠状に形成された床フレーム22と、により略直方体状に構成されている。
【0029】
躯体フレーム16の建物下方側を構成する床フレーム22は、長辺側に配置された一対の桁側の床大梁20Aと、短辺側に配置された一対の妻側の床大梁20Bと、を含んで構成されている。なお、桁側の床大梁20A、妻側の床大梁20Bはいずれも溝形鋼とされており、両者を区別する必要がない場合は「床大梁20」と総称する。また、床大梁20の建物下方側の下側フランジ24には、アンカーボルト18(図2A及び図2B参照)を挿入するためのフランジ部挿通孔26が形成されている。
【0030】
図2A及び図2Bに示されるように、建物上下方向に延在され躯体フレーム16の四隅を形成する柱30は、それぞれセッティングプレート42を介して基礎部14の建物上方側に設置されている。柱30の下端部には、板厚方向を建物上下方向とする略平板状に形成された鉄製(鋼製)のベースプレート32が設けられている。
【0031】
ベースプレート32は、平面視で柱30と略同一形状の略矩形状に形成されている。ベースプレート32の上面32Aの高さ位置は、躯体フレーム16が基礎部14に設置された状態で、床大梁20の下側フランジ24の上面24Aの高さ位置と略同一になるように形成されている。
【0032】
柱30に床大梁20が架設されている側のベースプレート32の外周部32Bには、取付プレート34が接合されている。取付プレート34は、ベースプレート32の外周部32Bからベースプレート32の面方向(水平方向)に沿ってベースプレート32の外側へ向けて延在された略平板状に形成されている。取付プレート34は、床大梁20の下側フランジ24の建物下方側で下側フランジ24に当接されている。
【0033】
取付プレート34の内部には、建物上下方向に沿って取付プレート34を貫通するボルト挿通孔36が形成されている。ボルト挿通孔36は、平面視でフランジ部挿通孔26と略同一位置に形成されており、ボルト挿通孔36とフランジ部挿通孔26の建物下方側からアンカーボルト18が挿通された状態でアンカーボルト18の上端部がボルト締結されることにより、躯体フレーム16が基礎部14に固定されている。ここでは、ベースプレート32の外周部32Bの複数箇所(本実施形態では2箇所)に接合された取付プレート34のうち1箇所だけがボルト締結されている。
【0034】
ベースプレート32の建物下方側に位置する基礎部14の上面には、鉄製(鋼製)のセッティングプレート42が、角部42Bが基礎部14の端部に位置されるように固定されている。図2C及び図2Dに示されるように、セッティングプレート42は、建物上下方向を板厚方向とする略平板状に形成された鋼板により構成されている。セッティングプレート42は、上面の面積がベースプレート32の下面の面積(底面積)よりも広い面積になるように形成されている。
【0035】
図2A及び図2Bに示されるように、柱脚底面部を形成するセッティングプレート42の下面44には、下面44の内側からセッティングプレート42の角部42Bかつ建物上方側へ向けて傾斜が形成された傾斜部46が形成されている。傾斜部46は、下面44を形成する一の端辺である第1端辺44Aと第1端辺44Aと交わる下面44の他の端辺である第2端辺44Bとを結ぶように下面44の内側に形成された下面44の水平面との境界線44Cから第1端辺44Aと第2端辺44Bとが交わる角部42B側かつ建物上方側へ向けて形成されている。これにより、角部42Bを含む広い範囲に傾斜部46が形成されている。
【0036】
セッティングプレート42の建物外側に面する外周42Aは、基礎部14の出隅部14Cの外側面に沿って配置されている。セッティングプレート42は、基礎部14の上面14Aに当接された傾斜部46以外の部分が、弾性接着剤により基礎部14の上面14Aに接着されている。ここでは、弾性接着剤として、例えば、変成シリコン系やウレタン系の弾性接着剤が用いられている。
【0037】
床大梁20の下側フランジ24の建物下方側には、柱30の建物下方側に配置されたセッティングプレート42の板厚と取付プレート34の板厚とを足した厚さに相当する隙間38が形成されている。隙間38は、建物内側及び建物外側に対して開放されており、隙間38を通じて建物内側と建物外側との間を空気が通り抜けられるように形成されている。
【0038】
なお、ここでは、セッティングプレート42は、鋼板により構成されているとして説明したが、これに限らず、鋼板以外の金属板や樹脂製の板材等の他の材料により構成されてもよい。
【0039】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0040】
本実施形態の柱脚10によれば、ベースプレート32の建物下方側で基礎部14の上面14Aに、下面44の内側から角部42Bかつ建物上方側へ向けて傾斜が形成された傾斜部46が備えられたセッティングプレート42が配置されている。地震時等において柱30を傾斜させるような曲げモーメントが作用した場合に、柱30の傾斜に伴いセッティングプレート42の下面44の傾斜部46が建物下方側へ向けて傾斜する。このとき、柱30の傾斜がわずかであれば、傾斜部46は基礎部14の上面14Aに当接しない。
【0041】
図3は、例えば、地震等により建物ユニット12に大きな揺れが生じたために柱30に大きな横揺れが生じた場合の柱脚10の作用を説明する図である。地震等により柱30には、柱30の延在方向に垂直に荷重Fが作用するため、柱30は大きく横揺れ(横傾斜)する。これに伴い、柱30の建物下方側に配置されているセッティングプレート42に横揺れ(横傾斜)モーメントが作用するため大きく横揺れ(横傾斜)する。このため、セッティングプレート42の下面44の傾斜部46以外の部分が基礎部14の上面14Aよりも建物上方側へ持ち上がると共に傾斜部46が基礎部14の上面14Aに当接する。この場合、傾斜されたセッティングプレート42は、傾斜部46の全面が基礎部14の上面14Aに当接するため、例えば、セッティングプレート42が基礎部14の上面14Aに突き刺さったりするような上面14Aとの干渉を抑制又は防止することができる。また、傾斜部46により基礎部14の上面14Aに作用する圧縮荷重の作用点をセッティングプレート42の角部42Bからセッティングプレート42の境界線44C側(内側)へずらすことができる。これにより、柱30が傾斜した際に、割裂が生じる可能性のある基礎部14の出隅部14Cや端部における基礎部14の割裂を抑制又は防止することができる。
【0042】
さらに、本実施形態の柱脚10によれば、図2A及び図2Bに示されるように、基礎部14に固定するための取付プレート34は、ベースプレート32の外周部32Bよりも柱30の外側に設けられるため、ベースプレート32の内側にボルトを挿通するための孔が形成されない。このため、柱30の基礎部14への設置状態に応じて傾斜部46をセッティングプレート42の下面44の広い範囲に形成することができる。これにより、柱脚10の基礎部14への取り付け位置に制限されることなく基礎部14の割裂を抑制又は防止することができる。
【0043】
また、本実施形態の柱脚10によれば、傾斜部46は、下面44を形成する一の端辺である第1端辺44Aと第1端辺44Aと交わる下面44を形成する他の端辺である第2端辺44Bとを結ぶように下面44の内側に形成された下面44の水平面との境界線44Cから第1端辺44Aと第2端辺44Bとが交わるセッティングプレート42の角部42B側かつ建物上方側へ向けて形成されている。このため、下面44の広い範囲に傾斜部46を形成することができる。これにより、想定される損傷範囲に合わせて適切な位置まで圧縮荷重の作用点を柱30の内側にずらすことができるため、より効果的に基礎部14の割裂を抑制又は防止することができる。
【0044】
このように下面44の広い範囲に傾斜部46を備えた場合であっても、取付プレート34はベースプレート32の外側に設けられているため、柱30を基礎部14の上面14Aに安定して配置させることができる。また、それぞれの柱30は、1箇所だけで基礎部14に固定されているため柱30の固定のための作業工数及びコストを低減することができる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係る柱脚10は、ベースプレート32の基礎部14への取り付け位置に制限されることなく基礎部14の割裂を抑制又は防止することができる。
【0046】
さらに上記に加えて、本実施形態の柱脚10によれば、床大梁20の下側フランジ24の建物下方側には、建物内側及び建物外側に対して開放された隙間38が形成されている。このため、建物内側と建物外側との間を空気が通り抜けることができ、ユニット式建物の通気性を向上させることができる。
【0047】
本実施形態の柱脚10によれば、取付プレート34は柱30及びベースプレート32の外側に備えることができるため広い面積のプレートを設けることができる。このため、取付プレート34と基礎部14の1箇所だけのボルト締結により安定して柱30を設置することができる。これにより、下面44の広い範囲に傾斜部46を形成することができると共に柱30を基礎部14の上面14Aに安定して配置させることができる。さらに、それぞれの柱30は、1箇所だけで基礎部14に固定されているため柱30を固定するための作業工数及びコストを低減することができる。また、建物ユニット12の外周部を形成する基礎部14だけでなく、建物の内側に形成された図示しない柱受けのための基礎部のように、柱を一本しか配置できない建物の基礎に柱30を配置する際にも安定して配置することができる。
【0048】
なお、ここでは、柱30は、1箇所だけの取付プレート34のボルト締結により基礎部14に固定されるとして説明したが、これに限らず、図4に示されるように、複数個所(この場合は2箇所)で基礎部14に固定されてもよい。
【0049】
(実施形態の第1変形例)
次に、図5を用いて、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0050】
図5に示されるように、第1変形例に係る柱脚48は、2本の柱30を棒状の連結部材(ラチス材)50を介して連結することにより構成されたラチス柱58に設けられている。また、ラチス柱58を配置するセッティングプレート42の下面44には、傾斜部46が形成されている。このため、セッティングプレート42から基礎部14の上面14Aに作用する圧縮荷重の作用点を基礎部14の端部から内側へとずらすことができる。これにより、ラチス柱58が大きく傾斜した際に、基礎部14の端部に局所的に大きな圧縮荷重が作用しなくなるため、基礎部14の端部における割裂を抑制又は防止することができる。
【0051】
さらに、第1変形例に係る柱脚48によれば、基礎部14に固定するための取付プレート34は、ベースプレート32の外周部32Bよりも柱30の外側に設けられるため、ベースプレート32の内側にボルトを挿通するための孔が形成されない。このため、ラチス柱58の基礎部14への設置状態に応じて、セッティングプレート42の下面44に傾斜部46を形成することができる。これにより、柱脚48の基礎部14への取り付け位置に制限されることなく基礎部14の割裂を抑制又は防止することができる。
【0052】
また、第1変形例に係る柱脚48によれば、ラチス柱58は、基礎部14の上面14Aに配置され、それぞれの柱30に接合された取付プレート34を介して1箇所だけで基礎部14に固定されているため、柱30を固定するための作業工数及びコストを低減することができる。
【0053】
次に、図6及び図7を用いて、本実施形態の第2変形例及び第3変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0054】
(実施形態の第2変形例)
図6に示されるように、第2変形例に係るセッティングプレート52では、下面54を形成する第1端辺54Aと第2端辺54Bとを結ぶ境界線54C、54Dは、平面視で折れ線状に形成されている。第1端辺54A側に形成された下面54の水平面との境界線としての第1境界線54Cから第1端辺54A側かつ建物上方側へ向けて傾斜部としての第1傾斜部56Aが形成されている。また、第2端辺56B側に形成された下面54の水平面との境界線としての第2境界線56Dから第2端辺56B側かつ建物上方側へ向けて傾斜部としての第2傾斜部56Bが形成されている。これにより、損傷を抑制したい範囲にあわせて傾斜部56A、56Bを形成することができるため、基礎部14の割裂をより効果的に抑制又は防止することができる。
【0055】
(実施形態の第3変形例)
図7に示されるように、第3変形例に係るセッティングプレート62では、下面64を形成する第1端辺64Aと第2端辺64Bとを結ぶ下面64の水平面との境界線64Cは、平面視で円弧状に形成されている。これにより、セッティングプレート62が傾斜した際に、傾斜部66から境界線64Cの周辺に作用する圧力が境界線64Cに沿って均一となるため、基礎部14の割裂をより効果的に抑制又は防止することができる。
【0056】
次に、図8Aから図13Bを用いて、本実施形態の第4変形例から第9変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0057】
(実施形態の第4変形例)
図8A及び図8Bに示されるように、第4変形例に係るセッティングプレート72では、セッティングプレート72の傾斜部76は、下面74の内側からセッティングプレート72の角部78かつ建物上方側へ向けて曲面状に形成されている。このため、下面74の水平面と傾斜部76との境界部分は、曲面状に形成されていない。これにより、セッティングプレート72が傾斜した際に、曲面状に形成された傾斜部76と下面74の水平面との境界部分から基礎部14に作用する圧力を低減することができ、基礎部14の割裂をより効果的に抑制又は防止することができる。
【0058】
(実施形態の第5変形例)
図9A及び図9Bに示されるように、第5変形例に係るセッティングプレート82の建物内側端部82Aは、出隅部14C(図2A参照)の上面14Aの形状に合わせて建物内側端部まで延在されている。このため、セッティングプレート82は、平面視で出隅部14Cの上面14Aと同一形状とされている。これにより、柱30及び躯体フレーム16をより安定して設置することができると共に柱30が傾斜した際に基礎部14に作用する圧力を減少させることができ、基礎部14の割裂をより効果的に抑制又は防止することができる。
【0059】
(実施形態の第6変形例)
図10A及び図10Bに示されるように、第6変形例に係るセッティングプレート92の上面94には、略円柱状の突起部98が設けられている。ベースプレート32の突起部98に対応する位置には、図示しない孔部が設けられており、柱30を設置する際には、突起部98が嵌合可能に形成されている。これにより、柱30及び躯体フレーム16を基礎部14に設置する際の位置合わせを容易にすることができるため、基礎部14の割裂を抑制又は防止すると共に施工精度を向上することができる。
【0060】
(実施形態の第7変形例)
図11A及び図11Bに示されるように、第7変形例に係るセッティングプレート102の建物内側部分には、切欠部104が形成されている。これにより、躯体フレーム16の床大梁20やベースプレート32等の一部との干渉を回避することができるため、基礎部14の割裂を抑制又は防止すると共に柱30及び躯体フレーム16をより安定して設置することができる。
【0061】
(実施形態の第8変形例)
図12A及び図12Bに示されるように、第8変形例に係るセッティングプレート112の中心部には、略円筒状の孔部114が形成されている。これにより、セッティングプレート112を軽量化することができるため、基礎部14の割裂を抑制又は防止することができると共に製造コストを抑制又は低減することができる。
【0062】
(実施形態の第9変形例)
図13A及び図13Bに示されるように、第9変形例に係るセッティングプレート122の屋外側の端部から建物下方側に延出して屋外側から基礎部14の出隅部14Cを覆う爪部128A、128Bが設けられている。これにより、柱30の傾斜に伴いセッティングプレート42が傾斜しようとすると、爪部128A、128Bが基礎部14の外周の側面に当接する。これにより、セッティングプレート122の過度の傾斜を抑制すると共に基礎部14の割裂を抑制又は防止することができる。さらに、セッティングプレート122を基礎部14に固定する際の位置合わせを容易にすることができる。
【0063】
(第2実施形態)
以下、図14を用いて、本発明の第2実施形態に係る柱脚130について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0064】
本実施形態に係るセッティングプレート132は、2枚以上のプレートにより構成されている(本実施形態では2枚)。基礎部14の上面14Aには、柱脚底面部を形成する下面44に傾斜部136が備えられた樹脂製の下側プレート134が配置されている。また、下側プレート134の建物上方側には鉄製(鋼製)の上側プレート138が配置されている。上側プレート138は、下側プレート134よりも高い剛性に形成されている。
【0065】
本実施形態によれば、セッティングプレート132は、2枚以上の剛性の異なるプレート134、138により構成されている。このため、柱30が傾斜した際に、剛性の低い下側プレート134が、上側プレート138よりも大きく変形することにより、柱30から基礎部14に作用する荷重の一部が吸収される。これにより、1枚のプレートを用いる場合よりも更に基礎部14の割裂を効果的に抑制又は防止することができる。また、鉄製(鋼製)の上側プレート138よりも容易に板厚の調整をすることができる樹脂製の下側プレート134を用いてセッティングプレート132を構成することにより、柱30を基礎部14に設置する際の高さ調整を容易に行うことができる。
【0066】
(第3実施形態)
以下、図15を用いて、本発明の第3実施形態に係る柱脚140について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0067】
第3実施形態に係る柱脚140は、ベースプレート142に傾斜部146が備えられている。また、傾斜部146が備えられたベースプレート142が基礎部14の上面14Aに配置されることにより柱脚140が構成されている。
【0068】
本実施形態によれば、柱脚底面部を形成するベースプレート142の下面144には、下面144の内側から角部148かつ建物上方側へ向けて傾斜部146が形成されている。このため、柱30を傾斜させるような荷重が作用した場合に、傾斜部146により基礎部14の上面14Aに作用する圧縮荷重の作用点をベースプレート142の角部148からベースプレート142の内側へずらすことができる。これにより、柱脚140の基礎部14への取り付け位置に制限されることなく基礎部14の割裂が生じやすい位置となるベースプレート142の角部148又は端部が配置される基礎部14の出隅部14Cや端部における基礎部14の割裂を抑制又は防止することができる。
【0069】
また、本実施形態によれば、基礎部14に固定するための取付プレート34は、ベースプレート142の外周部142Bよりも柱30の外側に設けられるため、ベースプレート142の内部にボルトを挿通するための孔が形成されない。このため、柱30の基礎部14への設置状態に応じて傾斜部146をベースプレート142の下面の広い範囲に形成することができる。
【符号の説明】
【0070】
10 柱脚
12 建物ユニット
14 基礎部
16 躯体フレーム(躯体)
30 柱
32 ベースプレート
32B 外周部
34 取付プレート(固定部)
36 ボルト挿通孔
42 セッティングプレート
42B 角部
44 下面(柱脚底面部)
44A 第1端辺
44B 第2端辺
44C 境界線
46 傾斜部
48 柱脚
52 セッティングプレート
54 下面
54A 第1端辺
54B 第2端辺
54C 第1境界線(境界線)
54D 第2境界線(境界線)
56 傾斜部
56A 第1傾斜部(傾斜部)
56B 第2傾斜部(傾斜部)
62 セッティングプレート
64 下面
64A 第1端辺
64B 第2端辺
64C 境界線
66 傾斜部
72 セッティングプレート
74 下面
76 傾斜部
78 角部
82 セッティングプレート
92 セッティングプレート
102 セッティングプレート
112 セッティングプレート
122 セッティングプレート
130 柱脚
132 セッティングプレート
134 下側プレート
136 傾斜部
138 上側プレート
140 柱脚
142 ベースプレート
144 下面(柱脚底面部)
146 傾斜部
148 角部
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15